奏都、退院おめでとう。
こんな所で話すのは、ちょっと変かもしれないけど、訳があってね。
何があっても、最後までこれを読んで欲しい。
まず、俺は奏都に謝らなければなりません。
最低な事をしてしまいました。
...察しのいい奏都なら、わかるかもしれないけどね。
俺はもう奏都と会えません。
こんな最低な人間に奏都と会う資格がありません。
好き、大好き、愛してる...なんて、甘い言葉をかけて誘惑して、
本当に御免なさい。
1つだけ、言い訳させてくれるなら。
...誰かの愛に触れていたかった。ただ、それだけ。
奏都は悪くないです。
だから、どうか、自分を責めないで。
自分を嫌いになって、消えようとしないで。
悪いのは俺だから。全部全部。
今までありがとう、奏都。楽しかったし幸せだった。
こんな人間は奏都の傍になんて、居られません。
俺なんかよりいい人見つけて、幸せになって下さい。
奏都は優しくていい人だから、きっと見つかります。
...最後に俺からのお願い。
俺の事なんか忘れて、幸せになって下さい。
貴方の幸せを、心から願っています。

...さよなら、奏都。好きだよ。