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ルーム紹介
魔法、魔術。そんな風に呼ばれる力を世界に齎した男、その名をアーデルハイト。

彼が齎した新しい力は確かに人々に幸福を呼び寄せ、世界は健やかに繁栄した…━━

否、世界は繁栄し過ぎたのである。発展し過ぎた科学の力は、すでに魔法を必要とはしていなかった。

結果、彼は世界から不要の存在として扱われるようになった。やがて、人々は魔術師をこのように呼ぶ…“過去の産物”と。

この物語は、過去の産物と呼ばれた男と、奇しくもその男と数奇な邂逅を得て新たな人生を拓いた少女の物語。

その先に待つのは幸福か、絶望か。魔法を以てしても分からない未来へ、彼らは静かに歩み出す。

差し伸べられた手、開かれた未来、広大な世界。それらを目にし、何を知り、何を思うのか。

さぁ、貴女の、貴女だけの物語を紡ぎましょう。大丈夫、貴女は一人ではない。最古の魔術師が、きっと貴女を導くでしょう。

『 さぁ、行きましょう。誰も知らない物語が、僕たちを待っていますよ。 』

ほーむぺーじ⇒ http://9208.teacup.com/magical/bbs

※専用部屋です。物語への乱入はご遠慮ください。
参加者
アーデルハイト=ノーツ=オズワルド
リリス=オズワルド
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おしらせ無言時間が20分を超えたため、Addelhaid=N=Oswaldさんが自動退室しました。  (2018/2/10 01:53:02)

おしらせ無言時間が20分を超えたため、Lilith=Oswaldさんが自動退室しました。  (2018/2/10 01:33:55)

Addelhaid=N=Oswaldその感謝と、彼女への愛情を込めて、眠っている彼女の頬にそっと口付けを落とした後、彼女が起きてしまう前に部屋を去っていくことだろう。翌朝、目を覚ました彼女の部屋には、彼女の身長より少し小さい程度の、大きなクマのぬいぐるみが置かれており、そのクマの首には彼女がつけるための、彼女の瞳と同じ色をした宝石が埋め込まれているネックレス。それに、メッセージが書かれた小さな手紙がクマの両手の間に挟まれているだろう。その手紙には、果たしてどんなメッセージが書かれているのか。それを知るのは、書いた彼と、それを読む彼女のみだ。)   (2018/2/10 01:32:22)

Addelhaid=N=Oswald「メリークリスマス、リリス。」(彼女を起こさないようになるべく小さな声で、しかしできるだけ彼女に届くように。いつもと同じ穏やかで柔和な声音でクリスマスの挨拶を告げた。今日は実に楽しい一日だった。それはきっと、彼にとっても同じだったのだろう。その理由は考えるまでもなく彼女の存在だ。彼女がいなければ、プレゼントを買うために街に出ようなんて思わなかったし、マーリンも手間暇掛けて居間で準備をしたりなどしなかっただろう。彼女が来てから一変して充実した生活は、今までとは何もかもが違って見えた。偏に、彼女の存在が大きいのだ。   (2018/2/10 01:32:20)

Addelhaid=N=Oswald「もう、寝てますかね?」(リリスの部屋から小さな寝息が聞こえ始めた頃、できるだけ音を立てないように部屋の扉を開いて彼はやって来た。そのまま、リリスが眠っているベッドの方へそろりそろりと、忍び足で近づいていく。そんなことをせずとも、魔法さえ使ってしまえば彼女に気付かれることなどないのかもしれないが、こんな時にまで魔法を用いるのは無粋だと思ったが故の行動だろう。ベッドへと近付いて眠っている彼女を覗き込んでみれば、そこには安らかな表情で眠っている彼女の寝顔。それを見て思わず彼の表情も綻んだ。そのまま少しの間彼女の寝顔を眺めて…━━我にかえった。彼女の寝顔を見るためにここに足を運んだわけではないのだ。後ろ手に隠していたモノを、彼女のベッドの隣にトンと置いた。それが何なのかと言うのは、勿論彼からのクリスマスプレゼントである。)   (2018/2/10 01:32:00)

おしらせAddelhaid=N=Oswaldさん(119.230.***.65)が入室しました♪  (2018/2/10 01:19:26)

おしらせ無言時間が20分を超えたため、Addelhaid=N=Oswaldさんが自動退室しました。  (2018/2/10 01:18:36)

Lilith=Oswald窓の向こうに、街で見たクリスマスツリーが輝くのが少しだけ見える。頭の先だけを覗かせて、ここまで光を届けてしまうのだから不思議だ。街に出て、家では沢山美味しいものを食べて、少し疲れてしまった。暖かな布団に潜り込み、重たくなった瞼をそっと閉じる。そう時間がかからずに小さな寝息が聞こえ始めることだろう。こうして彼女の、人生ではじめての幸せなクリスマスイブは幕を閉じる。きっと彼女にとっては、一生忘れられない思い出を、家族と一緒に刻み込むことができた、幸せに溢れた1日だったことだろう。)   (2018/2/10 01:13:21)

Lilith=Oswald「はい、とてもよく似合っています」(本当に驚いているのか、よく分からない反応を彼は示すけれど、笑っているのを見ると安心できた。似合っているかと問われれば、上記のように返答するだろう。彼の瞳と同様に優しい輝きを放つブローチがキラリと光る。それからはとても幸せな時間を過ごした。パーティー会場に相応しい豪華な料理。あの時間だけでこれを全てマーリンが作ったとは到底思えなかった。こんなにも大きなお肉が食卓に並ぶことがあるなんて、思いもしなかったし、見たこともない料理が沢山並んでいてわくわくした。食後にはブッシュ・ド・ノエルと呼ばれるクリスマスケーキ。切り株を模したそのケーキはとても可愛らしくて、とても甘くて美味しい。時間はあっという間に過ぎてしまう。気づけば歯を磨いてお風呂に入って、布団に潜っていたのだから驚いた。今夜はサンタが空を駆け回って子供たちにプレゼントを届けるらしい。人間がトナカイと一緒に空を舞うというのは信じられないが、今では魔法という存在を知ってしまったのだから、妙に現実味も帯びていた。   (2018/2/10 01:13:10)

Addelhaid=N=Oswaldペットやマーリンの様子を眺めていたところで、自身にも差し出されるプレゼント。本当に、これは予想外だった。彼女が自身のためのプレゼントを買うところなど見ていなかったから。予想外だと言っている割に別段驚いた様子を見せるわけでもないのだから胡散臭いものだが、お礼を言いながら笑って箱を受け取るだろう。中身を開け、それがブローチだと言うことを確認すると、今自身がつけているブローチを外して代わりに彼女からもらったブローチを服に止めてみようか。その後で、似合っていますか?なんて言う言葉と共に小さく小首を傾げてみたりもするだろう。)   (2018/2/10 00:58:18)

Addelhaid=N=Oswald「おや、これは予想していませんでした。…ありがとうございます。」(マーリンも、彼のペット達も、各々にプレゼントをもらって非常に嬉しそうだった。小さなプレゼントボックスを渡されたマーリンは嬉しそうにそれを受け取り、中身が何かを確認する前からすでに至福に浸っていそうな様子だった。あの様子では、中身が余程変なものでない限り彼女が喜ばないなんてことはないだろう。その様子はとても子供っぽいと言うのに、そんな動作の一つ、反応の一つですら絵になるほどに美しいのだから、やはり彼女は妖精なのだろう。だが、彼女のような妖精でも人間であるリリスと心を通わせ、こうしてプレゼントを渡す仲にまでなっているのだから、もしかしたらリリスは他の種族と仲良くすると言う才能でもあるのかもしれない。血は争えないとはこのことだなと、彼は切に思うのだった。   (2018/2/10 00:58:16)

Lilith=Oswald「……アーデル、メリークリスマス、です。」(それからもう1つ…。彼には内緒で、というのは少し罪悪感に似たものもあったけれど、余ったお金はお小遣い、という話だったからきっと大丈夫なはずだ。彼にはブローチを選んでみた。彼の瞳と同じ、橙色の大きな宝石のようかものが埋め込まれたブローチ。彼はいつも、胸元に同じブローチをつけて服を止めている。だから、少しは違うものがあった方がいいのでは…と思って買ってみたのだ。マーリンのプレゼントを買ったのと同じお店で、こっそりと。少し照れくさそに目線を逸らしながら、両手で彼に箱を手渡す。まだ身体は冷えているはずなのに、彼女の頬はほんのりとピンク色に染まっていることだろう。)   (2018/2/10 00:47:49)

Lilith=Oswald「えっと、あの、これ…アーデルと私で買ったんです。きっとあなたに似合うと思って……。1日早いけど、メリークリスマス。マーリン。」(彼に頷かれると、袋の中から丁寧に包装された箱を取り出す。クリスマスにピッタリのその小さなプレゼントボックスを両手で大切そうに持って、それからマーリンへとそれをそっと差し出すだろう。人にプレゼントを渡したことなんてないから、なんて言って渡せばいいのか分からない。色々な言葉が頭に浮かんでは消えてを繰り返すが、1度小さく息を吐いてから、クリスマスの挨拶をすることにした。柔らかな笑みを浮かべて、彼女にプレゼントを差し出すリリスは、どこか嬉しそうな様子だった。マーリンは喜んでくれるだろうかという不安もあるけれど、誰かに何かを贈るという行為がこんなにもわくわくする事だとは思わなかったからだ。それから、ほかの袋から今度は別のプレゼントボックスを取り出す。自分達の分は?とでも言うかのように足元にまとわりついてくるペット達にそのプレゼントをチラつかせてから、ソファーの上へと置いておくことにしよう。その箱をつついたり、匂いを嗅いだりする様子はとても微笑ましい。)   (2018/2/10 00:47:35)

Addelhaid=N=Oswaldこんなに賑やかで華やかで、楽しいクリスマスを過ごしたのは久しぶりな気がする。あの時、ステラがいなくなったあの年から、クリスマスを祝うことなどやめてしまっていたから。きっと、彼女は知らない。彼女がここに来てから様々な物に触れ、様々な者と出会うことで少しずつ人生に光を灯し始めているのと同じように、彼もまた彼女がここにやって来たことで今までしていなかったことを行うようになったことを。そしてそれらが全て、彼女のためであることを。)   (2018/2/10 00:32:24)

Addelhaid=N=Oswald「……。」(少し遅れて居間に足を運んだ自身に対してリリスから向けられる視線。それが意味するものが何なのかと言うのを、恐らく彼だけが理解できるのだろう。そして、彼の返答もまた、言葉を介さずとも彼女は理解することができるはずだ。彼は言葉で返答することはなく、にこやかな微笑みを携えた後で小さく頷いて見せることだろう。それが、今彼女が彼に対して尋ねたことであろうことに対してどちらの返答の意味を持っているのかと言うのは、考えなくとも伝わるはずだ。パーティー会場のように姿を変えた居間を一頻り眺めた後、彼は定位置であるソファーへ腰を下ろし、机の上に置かれていたカップを手に取って中に淹れられていたコーヒーを一口啜った。程良い苦味と暖かさを持った液体が喉を通って全体に染み渡る。   (2018/2/10 00:32:22)

Lilith=Oswald「え、ちょ……」(出迎えてくれたのかとマーリンの方を見ると、強引に腕を捕まれ、居間へと引っ張られてしまう。慌てたように彼女について行き、そのパーティー会場のように姿を変えた居間に驚く。これを全て彼女がらやってみせたのだろうか。言われれば手伝ったのに…とも思ったが、それはまた違うのだろう。ありがとございます…とマーリンへと小さく微笑むと、自身よりも少し背の高い彼女を、軽く背伸びをしてぎゅっと抱きしめる。花の香りがした気がした。妖精の彼女は、人とはまた違った暖かさがあって、いい匂いがして、とても落ち着く。少ししてから彼女から離れると、マフラーをほどき、コートを脱いでハンガーに引っ掛ける。それからぱちぱちと音を立てて淡く輝く暖炉の火へと手を伸ばし、身体を温めるだろう。楽しさで寒さを忘れていたが、外は雪も降っていてとても寒かったのだ。少ししてから、アーデルにちらりと目線を向けた。プレゼントは今渡すべきなのか、それとも明日渡すべきなのか…と。もしアーデルが良いと言うのなら、今すぐにマーリンにプレゼントを渡して、ペット達にもエサをあげたい。そんな気分だった。)   (2018/2/10 00:22:51)

Addelhaid=N=Oswald「よく出来ていますねえ。」(森の途中で小石や小枝を拾う彼女を不思議そうに眺めていたが、彼女が家の付近にやって来たところで雪だるまを作り始めたのを見て先程の行動と拾っていたものに納得がいった。リリスが作った雪だるまの方へ近付いて身体を屈め、上記の言葉を述べながら雪だるまの表面にそっと触れた。彼女が扉を開いて中に入り、マーリンに帰宅を知らせると中からパタパタと足音を鳴らしながらマーリンが駆け寄ってくることだろう。リリスの方へ駆け寄ってきたマーリンは、リリスの手を半ば強引に引きながら居間の方へ向かって歩いて行くだろう。そのままリリスが居間へやって来たのなら、彼女は再び驚くことになるかもしれない。今朝までアーデルのペットの部屋のようになっていた居間は、パーティーなどの催しでも行うような飾り付けの施された洒落た場所へと変貌していたのだから。無論、ペット達も相変わらず各々自由に居間で過ごしてはいるが。二人から少し遅れて居間に入ってきたアーデルは満足気な面持ちで首を縦に振って頷いてみせた。リリスを連れて朝から出掛けていた理由が分かるだろう。)   (2018/2/10 00:11:46)

Lilith=Oswald「…マーリン。ただいま」(久しぶりに何かを見て感動を覚えた気がする。きっとあの光景は一生忘れることはないだろう。なにより、彼と一緒に見られたということが幸せだった。前までの自分1人で見ていたら、もしかすれば何も感じていなかったかもしらないのだから。彼女は帰り道の森の中で、小枝を二本と丸い石ころを2つ、拾って帰ることだろう。さくさく…と足跡のない柔らかな雪を踏みして歩き、暖かい灯りの灯った家が見えてくると、アーデルからぱっと手を離し、たたっと駆け出す。扉の前までつくと、彼女はそこにしゃがみこみ、ぎゅっきゅと手で雪を握り、小さな丸を2つ作る。それを玄関の前にある椅子の上に重ねて、両側に小枝を刺し、上の雪玉に石ころをつける。手のひらサイズの小さな小さな雪だるま。なんとなく作ってみたかったのだろう。彼女もまだ子供だ。そんな遊び心があったって不思議ではない。彼が彼女に追いついたのであればパッと立ち上がり、彼の方をくるりも見て頬を緩める。それから、開いた扉の中に足を踏み入れて、大きくはない、けれどよく通る声でマーリンに帰ってきたことを知らせるだろう。)   (2018/2/10 00:02:25)

Addelhaid=N=Oswald「さ、帰りましょうか。リリス。」(彼女と繋いだ手を一度しっかりと握り直し、彼女に笑顔を向けてからゆっくりと歩みを進める。その手が解けぬように、その手を離すことが無いように。歩みを進める度にツリーは少しずつ遠ざかっていくが、街を出るまでその光は視界に入り続けていることだろう。それほどまでに輝きを放っていた。どこまで行っても、あの光だけは自分たちを見守ってくれていると、そう思わせるかのように…━━街に流れる聖歌も喧騒も、今はとても心地が良い。街に出ると少しずつ消えていく代わりに、今度はしんしんと振り続ける雪と程良い静寂が広がっていることだろう。)   (2018/2/9 23:51:41)

Addelhaid=N=Oswald「えぇ。ですが、クリスマスはこれからが本番ですよ。」(興奮した様子で年相応の少女らしい反応を見せ、笑顔を向けてくれた彼女に彼も小さく頬を綻ばせるだろう。彼女にこの光景を見せて良かったと心底思えた瞬間だった。ツリーは綺麗でクリスマスは素敵。その言葉に彼は肯定の言葉と共に、小さく口元に弧を描かせながら言葉を続けることだろう。そう、クリスマスと言うのはここからが本番なのである。先程、街を巡って迷いに迷いながら選んだプレゼントがまだ役目を果たしていないのだから。プレゼントと言うのは誰かに贈って初めて成立するものなのである。そのプレゼントを購入した側である自分たちには、まだ大事な大事な役目が残されているのだ。光を放って街全体を明るく照らし、暖かく包み込んでいるツリー、それをじゅうぶんに堪能し、彼女が満足したのなら、)   (2018/2/9 23:51:39)

Lilith=Oswald「アーデル、とっても綺麗ですねっ…クリスマスって素敵です」(彼女は、彼と出会ってから一番興奮した様子をみせることだろう。少し幼い無邪気な表情で、嬉しそうにアーデルのことを見上げる。寒さを忘れたかのように頬を紅潮させ、ツリーから目を離したにも関わらず、キラキラとその瞳は輝いているように見えるかもしれない。それから少しはっとしたかのような様子を見せる。思わずこんなに興奮してしまった。勢いであんな顔で、あんな声で、彼に今思っていることをそのままに伝えてしまった。これが悪い事だとは思わないけれど、少し子供っぽかっただろうかと反省してしまう。彼女は、少し恥ずかしそうにはにかみ、再びアーデルへと笑顔を向けることだろう。決して派手な笑顔ではないけれど、そこには確かに彼女の幸せが詰め込まれていた)   (2018/2/9 23:40:20)

Lilith=Oswald「……わぁ、」(表情が薄く、感情表現の苦手な彼女が、思わずそんな声を漏らしてしまうような、そんな光景だった。溜息が漏れてしまうほどに美しい光の束がそこにはあった。自分なんかよりも、数十倍…いや、数百倍も大きなもみの木が街を見下ろしている。色のついたボールのような球や、ガラス玉がいくつも飾られていて、それらは光が七色に輝くのを受けて乱反射する。それぞれのガラス玉が、街を映し出し、その一つ一つが美しく輝く。決して大きな光でもなく、眩しい光でもないはずなのに、その光に暖かく照らされているような気さえした。てっぺんに取り付けられた星は、より一層煌めいて見える。まるで、夜空の星がそのまま落っこちてきて、そこに付いて離れなくなってしまったかのような…。彼女は空色の瞳に極彩色の光をキラキラと映して、顔を大きく上にあげて、背伸びをするかのようにその大きなクリスマスツリーを見上げていることだろう。目をパッチリと見開き、長いまつ毛を上に持ち上げて、自然と口元に僅かな笑みを浮かべながら。)   (2018/2/9 23:39:49)

Addelhaid=N=Oswald「ほら、しっかり見ておきなさいリリス。魔法がなくても、人間にはこんなことができるんですよ。」(そこにあったのは、クリスマスツリーと呼ばれる巨大な木だった。そこらの建物よりも高いクリスマスツリー。その木からは四本のリボンが伸び、それぞれが街の東西南北へと広がっている。まるで、この場所へと人々を導く道しるべのように。ツリー全体が光となっているかのように発光し、人々を、街を淡い光が包んでいる。その光によって、空から舞い降りている雪すら輝いてるように見えるかもしれない。一年に一度、この日にしか見られない景色。光と言う光を束ねて集めた至高の芸術が、この場所には広がっていた。そこには魔術などは絡んでいない。全て、人間たちの努力と技術により成せる業なのだ。彼も、それをどこか嬉しそうな笑顔で見上げていることだろう。)   (2018/2/9 23:20:20)

Addelhaid=N=Oswald「街の中心部ですよ。着いたら、そっちに向かう理由がすぐに分かります。」(彼女の見解は正しく、殆どの者達が街の中心部へと歩みを進めている。それが彼女は街の中心部だとは分かっていないようだが。まあ、ここに来たのはまだ二回目なので仕方ないだろう。ただ、今日街の中心部で見た景色は、きっと一生彼女の思い出の中に刻まれるはずだ。無論、良い思い出として。一つ一つ、彼女の心を良い思い出で、綺麗な景色で満たしていこうと思う。そうすることで、彼女に失われていた人間らしさと言うものが取り戻せるのなら。それが、彼女のためになるのならば。彼女のためならば何だってできる気がするのである。現に今、自身の腕をしっかりと掴んでこちらを水色の澄んだ瞳で見上げる彼女の目には以前無かった光が感じられた。元々美しい色彩を宿すその瞳は、周りの煌びやかな光と重なっていっそう綺麗に感じられた。人の波に流されるように街を歩けば、自然と中心部へ辿り着くだろう。)   (2018/2/9 23:20:19)

Lilith=Oswald「…?アーデル、みんなどこに向かっているんですか?」(幸せな気持ちというのは、これのことなのかな…なんて頭の中で考える。美味しいご飯を食べて、雪化粧をした綺麗な街並みを歩いて、好きなものを買って、誰かのためにプレゼントを容易して、家族と手を繋いで…。今までこんなことをする日が来るなんて、考えてもみなかった。周りに沢山大人もいるはずなのに、もうそんなことはあまり気にならない。ただ、彼と一緒に楽しいことができていて、とても幸せだった。日が暮れ、街に光が灯り、木々に彩られた様々な色の光の粒は、思い思いに輝き始める。周りの人々も、自分達も、殆どの人達が街の中心部へと向かっている様子だった。この街になにがあるのかを把握仕きっていない彼女は、これはどこへ向かっているのかというのが分からないらしい。片手に袋をさげ、もう片手でアーデルの腕をしっかりと掴む彼女は、ひょいっと彼のことを見上げて尋ねる。前回街に来た時は、殆ど光の宿らない瞳をしていた彼女も、今は街の光を受けてか、表情が僅かながらに豊かになったせいか、輝いて見えるかもしれない。)   (2018/2/9 23:09:03)

Addelhaid=N=Oswald「やろうと思えば何にでもなれますよ。魔法使いですから。」(鳥になった自身の姿を可愛いと形容した彼女に対し、彼は姿を鳥から人間に戻した後で上記のように言葉を返した。鳥になった自身を可愛いと言ってみたり、店の中ではカーバンクルと呼ばれている使い魔への適性もある生物を眺めていたり…。そう言えば、ペット達にも結構懐かれていたような、と色々想いを辿った結果、彼女は可愛いものが好きなのだなと言う結論に至った。彼女がもしも使い魔と契約を結ぶような機会が訪れたなら、その時は彼女好みのものを彼女に選ばせるのが良いのだろう。彼女は果たして、自身との生活を経て普通の女の子へと戻っていくのか、それとも魔法使いとしての才能を開花させ、昇華するのか。どちらの可能性も無いとは言い切れない今、選択できる未来は多い方が良いのだろう。ペットショップを出た後は二人で様々な場所を巡った。色々な物を食べたり、店に入ったり。そうこうしている間にすっかり日が暮れてしまっていることだろう。ただ、夜になってもまだ人は多い。雪も降ってきていることだろう。街中に照らされたクリスマスを彩る灯り。人の波は街の中心部へと向かっているようだ。)   (2018/2/9 22:55:15)

Lilith=Oswald「……かわいい、ですね」(不意に鳥の姿へと変化し、自身の肩へと乗ってきたアーデルに思わず頬を緩める。きっと真っ白な羽に、黄色の模様の入った取り扱っているなのだろう。目の右下辺りを人差し指で撫でやり、ペットショップへと足を踏み入れる。どの餌を買えばいいかなんていうのは流石に分からない。耳のすぐ側から聞こえてくるであろう彼の声を頼りに、餌を選べば、それをレジへと運ぶ。先程よりかは店員と慣れた様子でやり取りをし、出口へと向かうだろう。その途中、透明なガラスの箱の中にいるカーバンクルと呼ばれる生き物が目に入る。額と胸元に宝石の埋め込まれたその生物は、もふもふとしていて、こちらをクリっとした瞳で見つめて首を傾げる様子はとても愛くるしい。少しの間その場で足を止めるが、すぐに正面へと向き直すと、店をさっさとら出てしまおうか。今家にいる生き物達は、アーデルの好みで選んだペットなのか、それとも勝手に住み着いた生き物なのか。1匹くらい、自分好みの生き物が家にいてくれたら嬉しいな、なんて考えてしまう。魔術師は使い魔、なんていうものを連れていると聞いたこともあるし、いつか自分も連れ歩くことになるのだろうか…)   (2018/2/9 22:46:28)

おしらせLilith=Oswaldさん(iPhone 126.140.***.197)が入室しました♪  (2018/2/9 22:45:33)

おしらせAddelhaid=N=Oswaldさん(119.230.***.65)が入室しました♪  (2018/2/9 22:34:24)

おしらせAddelhaid=N=Oswaldさん(119.231.***.215)が退室しました。  (2018/2/7 23:36:17)

おしらせ無言時間が20分を超えたため、Lilith=Oswaldさんが自動退室しました。  (2018/2/7 23:34:27)

Addelhaid=N=Oswaldその問いかけに答えるのは上記の言葉だった。ちょうど、ペット達の餌が切れかけていたところだった。故に、次に向かうのはペットショップと言うことになるだろう。とは言え、流石に彼女に餌を選ばせるわけにはいかない故、彼はペットショップに入る時だけ自身の姿を小さな鳥に変えてしまうだろう。周りからは鳥が彼女の肩に乗っている、と言う風に見えるはずだ。ペットショップにはペットの餌は無論、様々なペットが商品として取り扱われているだろう。それこそ、愛らしい見た目の犬や猫、小動物達など、様々な種類の動物たちがケージの中にいるはずだ。)   (2018/2/7 23:24:12)

Addelhaid=N=Oswald「そうですねえ。僕のペット達にも何かあげないといけませんね。まあ、彼らには少し上等な餌、くらいで良いでしょう。」(ネックレスを購入して戻ってくるや否や、颯爽と自身と手を繋ぎ直そうとする彼女は本当に自身の子供のようだった。微笑ましさすら覚える愛らしい彼女の様子や仕草にクスリと小さく笑いながら、彼女と再び手を繋ぎ直す。次はどうするのかと問うてくる彼女の表情は楽しげで、年相応の少女らしい雰囲気がそこにはあった。少しずつ少しずつ、最初は光を宿していなかった彼女の目にも希望の灯りが灯されてきているような気がする。   (2018/2/7 23:24:10)

Lilith=Oswald「…おまたせしました、アーデル」(お店に入る前、手を離されてしまうと、少し悲しそうな表情をすることだろう。親と離れることを惜しむ子供のように。けれどこれは仕方の無いことだ。手短にネックレスを購入してくると、クリスマス仕様に包装された袋を持って店から出てくることだろう。知らない大人と会話したあとのはずなのに、どこか嬉しそうな表情をしてアーデルの元まで帰ってくる。それからすぐに彼と手を繋ぎ直そうとするだろう。それからそれから、次は何をするのかと期待を込めた、年相応の、けれど少し無邪気さの残る笑顔を彼へと向ける。笑顔、と言っても、ニコニコとしているわけではない。ほんの少し、よく見れば口角が上がっている程度の笑みだ。)「次は…どうするんですか?」(これなら賑やかな街も悪くない。他の人達がクリスマスを楽しむ理由も分かってきた気がする。誰かに何かを贈るという行為は、お互いが嬉しくなれる素敵なことだったのだと、そんな当たり前のことを当たり前にしらなかった彼女は、気付かされるのだ。)   (2018/2/7 23:13:28)

Addelhaid=N=Oswald「良いですね。マーリンにもよく似合いそうです。」(彼女が選んだプレゼントに彼が文句を付けることはないだろう。彼女が立ち止まるのに合わせて彼も足を止め、目線が釘付けになっているのならそれを追うように彼も彼女が眺めているネックレスへと目を向ける。その後で、彼女があれをマーリンへのプレゼントにしたいと言って来たのなら、ニコニコと笑顔を浮かべながらそう言葉をかけるだろう。実際に、あれはマーリンにもよく似合いそうだし、彼女もきっと喜んでくれることだろう。マーリンの色によく似ているそのネックレスは、そこに並んでいるのを見るだけでマーリンが付けても似合うと言うことが分かった。否、あの人形のような美しさの妖精の前には、どんな装飾品ですら相当な価値のある美しいものへと変貌してしまうのかもしれないが。彼女に買うことについて許しを出した後、店の前まで足を進めてから彼女の手を一度離すことになるだろう。先述したように彼は誰かと話すと魔法が解けてしまう。中に入るだけでそのリスクはあるのだ。)   (2018/2/7 23:00:55)

Lilith=Oswald「マーリンの…プレゼント……」(彼に言われた内容を理解すると、手を強くにぎったまま街を歩き始める。色々なお店のショーウインドーの中を目で追いかけながら足を進める。彼女には何かの身につけられるものをプレゼントしたい。きっとどんなものをあげても似合ってしまうのだろうけれど、だからこそ余計に迷ってしまうのだ。彼の歩幅に合わせて歩いていると、突然ピタリと足を止める。彼女が釘付けになったかのように見つめているのは、アクセサリーを取り扱っているお店のショーウインドーの中だった。無色透明な結晶の中に、蜂蜜色の花を閉じ込めてある宝石。その横に琥珀色の宝石があしらってあるネックレス。プレゼントとかかんがえなしに、ただ綺麗だったからつい足を止めてしまった。)「あ、えっと、ごめんなさい。…あの、あれ…マーリンのプレゼントに…」(よく見れば色も彼女に良く似ているし、値段が張っているわけでもない。急に足を止めてしまったことを謝ってから、そのネックレスを指さしてみせる。彼が許してくれるかは分からないけれど、許しが出たのであれば彼女はそれを喜んで買ってくることだろう。)   (2018/2/7 22:49:02)

Addelhaid=N=Oswald━━そんなことを考えながら歩き、森を抜けるともうそこに街は見える。そこで彼は魔法で“周りの者に自身の姿を別の者に見せる”と言う魔法をかけるのだった。要は周囲の目を誤魔化す魔法だ。今の彼の姿は彼女以外には別の誰かに見えていると言うことである。しかし、この魔法は彼が彼女以外の誰かと会話をすれば途切れてしまうため、彼は以前街に来た時と同じように彼女に幾らかお金を手渡すのだった。会計などは彼女にしてもらうことになる。余分に入っている分は彼女のお小遣いと言ったところだろう。その旨を伝えた後、彼女と手を繋いだまま街を歩き出すのだった。)   (2018/2/7 22:28:14)

Addelhaid=N=Oswald「さて、街に着きましたね。では、色々と見て回りましょうか。」(少し強めに手を握られたのが分かると、彼女のそれが街へ行くことの不安から来るものなのか、それとも誰かにプレゼントを贈ると言う行為に対しての緊張と好奇心からなのか、と言うのがわからなくて少し戸惑った。実際に、どちらとも取れる気がするからだ。街へ出ると言うことに対しての恐怖があの一回で拭えたとはとても思えないし、だからと言って強く握られた手に込められた感情が不安や恐怖だけだとも言えない気がする。もしかしたら、どちらも思っているのかもしれないが…   (2018/2/7 22:28:12)

Lilith=Oswald「そうなんですか…」(プレゼントを送り合う風習があることはしらなかった。もちろんそれは、生まれてから1度もプレゼントなんてものを、彼以外から貰ったことなどなかったからだ。大切な人に贈り物を渡す……。せっかくならアーデルにもプレゼントをなにか渡したいけれど、生憎と彼女は自分のお金というものを持っていない。だから、自分から彼にプレゼントを渡すということができないのだ。そんなそとをかんがえていると、少し残念そうな表情をしてしまうかもしれない。とにかく、彼の言う通り、まずはマーリンに渡すためのプレゼントを選ぼう。せっかくならお土産を、と思っていたからちょうどいい。誰かに何かを贈るということはしたことがないため、少し緊張する。何を選べば喜んでもらえるのか。気に入ってもらえなければどうしようか。そんな不安と緊張が渦巻く中、喜んでくれるかもしれない、という楽しみもあった。プレゼントを買いに行くためなら、大人がたくさんいる街も悪くは無いし、十分に耐えられる。彼の手を少し強めにきゅっと握ると、街へ歩みを進める足が、少し軽くなったような気がした)   (2018/2/7 22:12:04)

Addelhaid=N=Oswald「ですから、まずはマーリンに。プレゼントは一緒に選びましょうか。僕もリリスも、彼女にはお世話になっていますからね。」(柔らかい足音を雪の上で立てながら、彼女の隣を歩く。その途中で、街へ行って最初にすることを彼女に伝えよう。彼女と長年一緒にいる自分は言わずもがな、ここに来てまだ日が浅い彼女ですら、マーリンには相当お世話になっているだろう。それに、マーリンだって二人の大切な家族の一人だ。ならばプレゼントを買って帰らない理由はない。必然と言うべきだろう、彼女が家を出る寸前に考えていたことと彼が今述べた言葉は一致しているのだった。)   (2018/2/7 21:58:43)

Addelhaid=N=Oswald「プレゼント、ですかね。クリスマスには、大切な人にプレゼントをあげる風習があるんですよ。」(自身が手を差し出した際、少し焦った様子でオロオロと戸惑うような反応を見せた彼女に、嫌がられてしまっただろうか。と一瞬不安が募ったが、彼女が差し出した手を握り、自身から目を逸らし、赤くなった顔をマフラーに埋めているのが分かれば、それが照れていただけだと言うのが察せられた。こう言うところで恥ずかしがり屋なところは母親似だろう。そう言えば、あの時は彼女も…━━なんてことを思った後で、その思考を振り払った。もう、この世界に実体として存在しない彼女と、目の前のリリスを重ねるのは二人に対して失礼だと思ったからだ。最近、久しぶりに彼女と再会し、話す機会があったから、つい思い出してしまったのかもしれない。不甲斐ない自分に対して心の中で溜息を漏らしていると、彼女の方から質問が飛んできた。やはり、彼女は今日がクリスマスイヴだと言うことは知っていても、それが具体的にどう言う日なのかと言うのまでは知らないらしい。故に、彼は笑顔を浮かべながら上記の言葉を彼女に返すだろう。)   (2018/2/7 21:58:42)

Lilith=Oswald「えっと…何を、買いに行くんですか?」(そんな恥ずかしいことから意識を逸らそうと、何を買いに行くのかと問いかける。こういう特別な日としてのクリスマスは始めて過ごす。だから、何を買うのか。何をするのか。何を食べて、どうやって過ごすのか。彼女は、多少の知識ならばともかく、詳しくは何も知らないのだ。すべてアーデルとマーリンに教えて貰わなければならない。これから幸せに、家族とクリスマスを過ごすために。)   (2018/2/7 21:46:34)

Lilith=Oswald「…わかりました」(そっと差し伸べられた手にきっと彼女は驚き、戸惑うことだろう。少しオロオロとした後、差し出された手へと目線を落とす。まるでこれから彼にエスコートされながら、街にデートに行くような気分になったからかもしれない。いや、あながち間違いではないのだが、少しドキリとしてしまったのは確かだった。ハグもしたし、キスもしたのに。どうしてこんな些細なことが恥ずかしいのか…自分でも不思議でしかたがない。家族なら手を繋いで出かけることくらい普通…なのかもしれないのに。戸惑いながらも、そっと手を伸ばし、彼に差し出された手の上へと乗せることだろう。目線を彼の顔より下に逸らし、少し赤くなった顔を隠すようにマフラーに顔を埋める。そう、これは愛人同士のように手を繋いでいるのではなく、悪魔でも、私が転けないように。私が迷子にならないように。そのために手を繋ぐのだ。そう考えれば大して恥ずかしくもない気がしてくる。)   (2018/2/7 21:46:21)

Addelhaid=N=Oswaldそう言った事態を防ぐために、彼は彼女と手を繋いで歩くと言う選択をしたのだろう。彼女の正面にまでやって来た後、片手を自身の胸元に添えながらもう片方の手を彼女に差し伸べ、その手を握ることを催促する。まるで、淑女をエスコートする紳士のようにも見えるだろうか。淑女と呼ぶには、彼女は余りにも若すぎる気もするが。きっと今日は彼女にとって楽しい一日になる。否、そうするのは他でもない彼とマーリンなのだが、何よりも彼女の気持ちも大事だろう。喜ぶように、楽しめるように、こちらもできることは最大限にしてやろう。大切な家族である彼女のために。)   (2018/2/7 21:32:11)

Addelhaid=N=Oswald「今日は雪が積もっています。転んでしまうと危ないので、手を繋ぎましょうか。」(自身は彼女より先に玄関に出て、彼女が出てくるのを待っていた。程なくして、彼女が玄関から外に出てきたのであれば、彼は外に出てきた彼女の正面に立ちながらそんな言葉を述べてみせることだろう。この辺りは冬になるとよく雪が降るため、積もることもそう珍しくはない。雪は柔らかいとは言え、冷たいことに変わりはないため、足を取られて転んでしまうと危ないのは事実だ。そもそも、彼女が身体が丈夫な方ではないだろうから、迂闊に雪の中に飛び込んでしまえば風邪を引いてしまう可能性だってある。折角の楽しいクリスマスイブだと言うのに、風邪を引いて休むハメになってしまっては元も子もないのである。   (2018/2/7 21:32:10)

Lilith=Oswald「ありがとう、ございます……。」(コートを手渡されると、少し驚いてようにそれを広げて眺める。それから、そのコートをぎゅっと抱きしめるように抱えてから、頬を僅かに緩めながらお礼を言うだろう。早速それに手を通してボタンを止めると、先日もらったマフラーも首に巻く。コートは少しだけ大きめで、手が半分程隠れてしまうけれど、彼女はこれからも少しは成長するだろうから、その分を考慮するとちょうど良いのかもしれない。窓の前に立って、全身を確認すると、誰にも見られないように。どこか満足そうに微笑む。)「マーリン、いってきます…。」(先に玄関へと向かってしまったアーデルを急いで追いかけ…るが、一旦足を止めて引き返すと、忙しなく部屋中を歩き回るマーリンにひらりと手を振り上記のように挨拶をする。作業を中断させてしまうのは申し訳ないけれど、留守にする間家を守り、家事をしてくれる彼女にはちゃんと挨拶はしておきたいと思っているのだ。せっかくだから、マーリンにも何かのお土産を買って帰ろう。彼女はお人形さんみたいに綺麗だから、アクセサリーなんかがよく似合うはずだ。)   (2018/2/7 21:18:53)

おしらせLilith=Oswaldさん(iPhone 126.140.***.197)が入室しました♪  (2018/2/7 21:18:49)

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Addelhaid=N=Oswald「今日は冷えます。これを上から着ていくと良いでしょう。」(やはり、にこやかに微笑みながら上記の言葉を告げた後、それを彼女に手渡そうか。彼女がそれを受け取ったのなら、彼はいつでも出掛けられるように先に玄関の方へと歩んでいくことだろう。彼が渡したコートを彼がプレゼントだと言って渡さないのは、無論他にプレゼントとして渡すものがあるからだ。)   (2018/2/7 21:03:55)

Addelhaid=N=Oswald「そうですね。クリスマスだから、です。」(彼女の予測だろう、出掛ける理由を述べられればこくりと小さく笑顔と共に頷きながら肯定の言葉を返すことだろう。彼女の中にも、クリスマスと言う日が特別だという意識はあるのだろうか。それならばありがたいと思う。今日は彼女がこの家にやって来てから初めてのクリスマスだ。今までは何とも無かったただの一日であったとしても、この家に来たからにはそうはいかないはずだ。彼女にもよく懐いているらしい自身のペットである生物たちを目に入れつつ、ニコリと小さく笑う。彼女がこの居間で寛ぐ中で溜まっていた疲れやまだ身体を襲っていた眠気が取れたのを確認したなら、徐に彼は立ち上がることだろう。その後、居間に置かれているテーブルの方へスタスタと歩いていくと、その上に丁寧に畳まれていた一着の白いコートを手に取って彼女の前にやって来るだろう。)   (2018/2/7 21:03:53)

Lilith=Oswald「クリスマスだから…ですか?」(出かけると言われると、すぐにわかりましたと返事をすることだろう。今回は彼もすぐ隣にいてくれるはずだ。ならば嫌がる理由などない。それから、出かける理由を予測し、問いかけてみる。なぜだかクリスマスは特別な日だといって、みんな忙しそうに、けれど楽しそうにしている。自分も今年は楽しむことになるのだろうか…。実際にこの家に来てからは、色々なことがあるけれど、楽しい毎日を過ごすことができている。ならばその可能性は十二分とあるだろう。膝の上に、トカゲのような、カワウソのような、よく分からない不思議な生き物が乗っかってくる。人の上の方が床よりも暖かいからなのだろうか…。身体を丸め、ここちよさそうにするその生き物の背を優しく撫でやる。それから彼と同様に、外の景色へと目線を移すだろう。彼女の瞳と同じ色をした寒空に、彼女の髪と同じ色をした雪。彼女が真っ白なコートに真っ白なマフラーを身につけて、この白銀の世界へと立てばよく似合うのかもしれない。)   (2018/2/7 20:44:45)

Addelhaid=N=Oswaldともかく、彼女には今日、自身と共に半日ほど時間を潰してもらなくてはならない。今日はクリスマスだし、街には彼女の嫌いな大人もいつも以上に蔓延っているのだろうが、それについても我慢してもらなくてはならないだろう。彼も、前回彼女と出かけた時のように影の中に潜んで出てこない。なんてことはしないはずだ。自身の髪と同じ色の、外一面に積もっている雪を橙色の瞳で見据えつつ、彼女から了承の返事を待った。仮にここで拒絶されても、彼はあの手この手を使って彼女を外に連れ出そうとするだろう。)   (2018/2/7 20:33:16)

Addelhaid=N=Oswald「おはようございます。リリス、今日は僕とお出かけしましょうか。」(居間へと降りてきた彼女は、まだ寝ぼけ眼と言った様子だった。まあ、先日は色々あって彼女も疲れているのだろうし、仕方ないと言えば仕方ないのだろう。先にソファーに腰を掛けて寛ぎながらこちらに挨拶の言葉を述べてきた彼女に対して、同じように挨拶の言葉を返した後、彼は彼女をお出かけに誘うのだった。なんと言っても今日はクリスマスだ。昼前から夜くらいまでは家を空けなくてはならない。自分だけが家から出れば済むのならそれで構わないのだが、今回は彼女も連行する必要がある。その理由は、いつも以上に忙しなく、忙しくせっせと働き蟻か何かのように居間を行ったり来たりしているマーリンが理由なのだろうが、恐らく彼女には何故そんなにマーリンが忙しそうにしているのかと言うのは分からないかもしれない。   (2018/2/7 20:33:03)

Lilith=Oswald「おはようございます……」(先日は少し疲れてしまっていたらしい。起きる時刻がいつもよりも少し遅い。早く下に降りなきゃなぁ…なんて考えながらも、ゆっくりと行動をし始める。くぁ、っと口を大きく開き、腕をグイッと伸ばす。チラリと視界に映った窓は、真っ白に曇ってしまっていた。今日はそんなにも寒いのだろうか。手で水滴を拭き取り、少し外を覗いて見ると、辺りは1面の雪景色。フカフカに積もった真っ白な雪が、辺りを綺麗に染め上げている。なにやら妖精達も騒がしい。……あぁ、そういえば。明日はクリスマスだったな…。そもそもクリスマスがどういう催しで、どんなに楽しいことなのか知らない彼女は、"クリスマスが楽しみ"という感覚がこれっぽっちも理解できないのだけれど…。少し外の景色を見た後に、急いで一階へと降りていく。寝癖は抑えても戻ってきてしまうので諦めよう。珍しく居間にアーデルがいる。マーリンは、どこかいつも以上に忙しそうだからそっとしておくことにしよう。小さめの声でアーデルに挨拶をすると、ソファーへとポフリと腰を下ろした)   (2018/2/7 20:20:17)

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おしらせAddelhaid=N=Oswaldさん(119.231.***.164)が退室しました。  (2018/1/28 22:13:09)

Lilith=Oswald「そう、ですか……よかったです」(彼に優しく包み込まれると、少し驚いた表情をする。彼女は親を知らないけれど、親というのは、きっとこんな感じなのだろうかと思わせる。愛していた。それも誰にも負けないくらいに。そう聞くと、すっと肩の力が抜ける。今まで不安で不安で仕方のなかったことが、彼によって溶かされていく。思わず、目の前にいる彼のことを抱き返してしまう。服をぎゅっと握りしめて、頬を子供のように擦り付けて、甘えるような仕草をする。彼女にとっては、彼が親と言っても過言ではないのだ。始めてのちゃんとした家族で、愛をくれた人で、絶対に離れたくない人なのだ。ステラがその場にいたのであれば、彼女はきっと、満足そうに笑うことだろう。彼女はこれから、様々なものを見て周る。憎んでいた世界を愛せるようになるくらいに。彼の隣で、世界の美しいものを見て周る。いつか彼女の母親が、ステラが、世界を愛しなさいと言っていた、それに従うように。)   (2018/1/28 22:10:35)

Addelhaid=N=Oswald彼女を歪めてしまったのは、彼女の両親ではない。彼女の周りに居た赤の他人だ。彼らによって歪められた彼女と言う人間を、彼は正さなければならないのだ。不安を表すかのように足元へ目を落とした彼女の身体を、自身の両腕を背中に回すことでそっと包み込んでしまおう。彼は彼女の両親ではない。故に、本当の家族と言う物が何なのかを彼は知らない。だが、今、彼女が頼れるのはきっと彼とマーリンだけだ。なら、自分が彼女の傍にいてやれる内は優しく、されど厳しくする時は厳しく、と、親のような振る舞いをしてやろう、と思うのだった。…━━これで良いんですよね?ステラ。もう杖の中に帰ってしまっただろう彼女へと、届くはずのない問いかけを投げた。)   (2018/1/28 21:55:46)

Addelhaid=N=Oswald「ええ、きっと愛していましたとも。誰にも負けないくらい、ステラは貴女を愛していましたよ。」(その不安は解消しなくてはならない。そうでなくては、一生彼女は母親のことを誤解したままのように感じられたから。そうでなくとも、ここで正直に答えることが、彼女のためにも、彼女を生んだステラのためにもなると彼は思った。実際、ステラはリリスのことを誰にも負けないくらい愛していたことだろう。だからこそ、何とか彼女を育てようと自身の使い魔にその役目を負わせてまで彼女を生かそうとした。もしもの時を考えてか、彼のところに娘に会ったら優しくしてあげて欲しいと伝えに来た。たった一人、誰か一人のためにそこまでできる人間が、果たして彼女のことを愛していないなどと言えようか。少なくとも、彼はそうは思わない。   (2018/1/28 21:55:44)

Lilith=Oswald「アーデル……。私は、母に…愛されていました、か…」(少しずつ声が小さくなることから、きっと彼女は不安なのだ。誰にも愛されていなかったことに慣れていたし、耐えることが出来ていたはずなのに。両親のことなんて嫌いだったはずなのに。実際に聞くとなると、恐ろしいものだ。杖を見ていた目線を自身の足元へと落ちて、不安気な様子で彼からの回答を待っている。)   (2018/1/28 21:46:44)

Lilith=Oswald「……身体を、ですか」(だから突然意識が暗転したのだと納得がいく。どうやら、乗っ取られたらこんな感じ、という感覚は間違いではなかったらしい。この杖の持ち主。つまりは自身の母親の意識が、先程までこの中にあったのだと考えると不思議だ。片手を胸元までもっていくと、その鼓動が自身のものであることを確かめるのだ。それが自分のものだと確認ができると、少しだけ落ち着いてしまった。アーデルに腕を引っ張られれば、半歩前に踏み出し、その杖をぎゅっと握る。魔法の使えない彼女には必要ないし、杖の効果さえ知らない。けれど、彼が持っておきなさいと言うのであれば、それに従うまでだ。わかりました、という了承の言葉と共に彼を見上げ、コクリと首を縦にふる。それからもう1度、その杖を光に当てて、不思議そうに眺めるのだ。眺めながら、意識を乗っ取られる前に言いかけていた言葉を口にする)   (2018/1/28 21:46:32)

Addelhaid=N=Oswald「その杖はリリスが持っていて構いません。元は貴女の母親の物ですからね。」(穏やかに、それでいて柔和に、いつもと何も変わらない笑顔を浮かべながら優しげな声音でそう告げることだろう。彼の思い出として置かれていた、保管されていただけの杖だったが、もうそれは彼の手元に置いておくべきではない気がするのだ。彼が持っていてもただの思い出にしかならないが、彼女が持っていればまた別の役目が訪れるかもしれない。何故だか分からないが、そんな風に感じ取ったのだろう。)」   (2018/1/28 21:30:21)

Addelhaid=N=Oswald「身体を乗っ取られていたんですよ。この杖の持ち主に。」(親子とは似るものですねえ、と、ステラの姿を見てからリリスを見た途端に思わずそう思った。自分はそうだと言う確信が得られるまで全く気付くことができなかったわけだが、改めて二人を見比べてみると似ていると思うところが幾つかは見つかった。やはり、親子と言うことなのだろう。ポカンとしたような、いつもは見せない惚けたような表情をこちらに向けながら問を投げてくるリリスに対し、彼はやはり笑顔を浮かべることだろう。ついで、先程彼女の身に何が起こったのかと言うのを正直に話すとしよう。彼女に害を及ぼす者のいないこの家の中で急に倒れた理由など説明のしようがない。溢れすぎていた魔力は彼が吸い取ったし、正直に話す方が良いだろう、と。上記の言葉を述べ終えてから、ゆっくりと彼女の方へと近づき、彼女の片手を握って身体の前に出させた後で、その手のひらの上にそっと杖を置いたなら、)   (2018/1/28 21:30:17)

Lilith=Oswald「おかしなことを言うようになったのね、アーデル。私はもう死んでいるのよ?」(自分は生きていない。これはたまたま会話が出来ているだけで、死んでいるのだという認識を、彼に再び植え付けるかのようにそう言ってから、ふわりと微笑む。そっと杖から手を離し、ひらりと片手で手を振る。みるみるうちに彼女の姿はリリスへと戻っていき、手を振っている手も次第にその速度を低下させていく。そうして残るのは、ポカンとした顔のリリスのみ。気がついたら先ほどとは違う場所に、違う体勢で立っていたのだから、驚くのは当然だと言える。)「あの、アーデル…。私、何してたんですか…?」(どうやら、彼女に記憶は残っていないらしい。乗っ取られている時さ意識を失っているからだろう。何かを聞いていた、なんて都合の良い記憶が残るわけではないらしい。何故か上がっていた腕を不思議そうに見た後、それをゆっくりと下ろす。先程のことをリリスに伝えるか伝えないかは彼に任せるとしよう。少なくとも、ステラから伝えることはできない。ステラと話すことができるのは、今のところ彼のみなのだから。)   (2018/1/28 21:20:29)

Addelhaid=N=Oswald彼女の方が、この邂逅に、この会話に終止符を打つと言うのなら、それに彼は抗わない。こちらに突きつけられた杖を、彼女から取り上げてしまうとしよう。先ほどの彼女の言葉が正しいのなら、これで彼女の意識はリリスの身体から追い出されるのだろう。まるで、彼女の想いを受け継ぐとでも言うように、彼は取り上げた彼女の杖をくるりと回して持ち手を片手で掴んで地面にトンッと杖の先をつけた。杖など久しぶりに握った気がする。そんな風に考えながら、星の魔術師が夜の魔女の身体を返してくれるのを待つのだった。)   (2018/1/28 21:07:00)

Addelhaid=N=Oswald「貴女がそう言うなら構いませんが。まあ、あの子はきっと大丈夫ですよ。逞しく生きてますからねえ。退屈で死にそうな時は、話し相手ぐらいにはなりますよ、ステラ。」(突きつけられた杖に不思議そうな表情をするが、何となく彼女の伝えたい意図を汲み取れば再び笑いながらそのように言葉を述べるだろう。きっと、自身を通して想いを伝えるだけでは不十分だろう。否、それで十分なわけがない。何せ彼女はリリスの母親だ。その身体に痛みを煩いながらも愛情を持って生んだ愛しの我が子なのだ。それに直接会うこともできず話をすることもできない。それどころか、どこの誰かとも知れないような者達に“捨て子”などと言う認識を植えつけられて何も思っていないわけがない。現に先程、一瞬だが彼女の目に憂いの色が宿ったような気がした。   (2018/1/28 21:06:58)

Lilith=Oswald「リリスと……そうね、欲を言えば話したいわ。でも、それはできたとしても、してはいけないことでしょう?私は死んだはずなのだから、死者が死後の世界で生きた人と話すのは無粋よ。アーデルは例外だけどね」(最後の言葉を取ってつけたように呟く。だって、生きている誰かに頼まなければ、彼女はちゃんと死ぬことさえ許されないのだから。彼は仕方がない。彼は例外だ、と適当な理由をつけてしまう。)「あなたを介して想いを伝えれるのなら、それで十分よ。」(しかし、やはり、話したいとは思っている。世界の理をなるべく捻じ曲げないようにしなければならない、という考えが優先されているのは確かだし、実際そうしてきた。けれど、話したくないわけがないのだ。望まずして置き去りにしてしまった子供と、ちゃんと話をしたいと思わない母親がいるのだろうか。少なくとも彼女にはそんなこと考えられなかった。ニコニコと笑う彼女が、珍しく、少しばかり憂いのある微笑みを浮かべた。けれどそんな顔をすぐに明るい笑顔へと変えてしまえば、そろそろ時間だとでも言うかのように、再度彼に杖を突きつけるだろう。)   (2018/1/28 20:54:57)

Addelhaid=N=Oswaldが。彼女の話ではリリスの身体しか乗っ取れないと言う風に聞こえる。そうならば、魂だけとは言え残っていると言うのに顔を合わせて話をすることもできないと言うことだ。それで良いのか、と彼は問うているのだろう。彼は子を生んだことも育てたこともないため、その気苦労や喜びを経験こそしないが、知識としてあるものだけでも親から子への愛情と言うのは相当なもののはずなのだ。況してや、彼女にそれが無いわけがない、と。彼はどこかで確信していた。)   (2018/1/28 20:43:11)

Addelhaid=N=Oswald「拒絶なんてしませんよ。ただ、貴女はそれで良いんですか?と。リリスとは直接話せもしないのでしょう?」(差し出されたのは見慣れた杖。それと共にこちらに向けて投げられた自身を試すような言葉。それこそ、聞くまでもないことのはずなのだが…ただ、彼は自身の想いを誤魔化すことなく言葉にするだろう。彼が彼女を拒絶などするわけがないのである。例えどんな方法でこの世に現界していたとしても、それが“ステラ”である限り彼は受け入れることだろう。それが彼の本心からの答えなのだ。だから、彼はそれで一向に構わない。故に彼が彼女の意識を追い出すようなことはしないだろう。流石に、ずっとリリスの身体を乗っ取ったままでは困るが、彼女もそんなことはしないはずだ。そう、彼は一向にそれで構わない。   (2018/1/28 20:43:09)

おしらせAddelhaid=N=Oswaldさん(119.231.***.164)が入室しました♪  (2018/1/28 20:39:05)

おしらせ無言時間が20分を超えたため、Addelhaid=N=Oswaldさんが自動退室しました。  (2018/1/28 20:38:45)

Lilith=Oswald「えぇ、お願いね」(彼の回答に、彼女は満足気な笑みを浮かべた。そして、彼の質問に小首を傾げるのである。なぜそんなことを質問するのか、と。彼ならば分かっていそうなことだったからだろう。)「意識の宿っていた杖に、リリスが魔力を流してくれたのよ。それを使って魔法を発動させたわ。宿っていたのが杖で、運が良かったってことね。だから、私この杖を離したら意識から追い出されちゃうのよ」(そう言って困ったように笑みを浮かべる。リリスが杖に魔力をこめて、尚且つリリスが持っていなければだめらしい。出ていってほしいのなら、杖を取り上げればいいわ。そう言って彼女は彼に杖を差し出してみせるだろう。まるで、彼が自身の存在を受け入れるのか、拒否するのかを試すかのように。生きていたという事実を喜ぶかどうかを試しているかのように。彼の笑顔からは何も汲み取れないが、彼女も同様に、その笑顔から何かを汲み取られることは無いだろう。なぜなら、どこまでも純粋で、隠し事などしていないのだから。)   (2018/1/28 20:29:02)

Addelhaid=N=Oswald「器の場所が分かれば、或いは器の持ち主が僕の元を訪れることがあれば、努力はしてみましょう。ただ、僕とて万能の天才ではない。絶対にやり遂げられる、なんて過信はしないでください。…それで、貴女はどうやってリリスの身体を乗っ取ったんですか?」(故に、彼女の魂まで使い物にされないように、アレの場所を掴むか、もしくはアレが自分からこちらに現れた時には彼女の望みを叶えるよう努力すると告げるのである。流石に、知人がその魂毎他者に使われる様と言うのは見ていて気持ちの良い物ではない。それが彼女なら尚更だ。さて、当然ながら自身の要求だけを言って去っていく、などと言う道理が通るわけではない。次は彼が質問する番だ。とでも言うように小首を斜めに傾げ、笑顔を浮かべて問を投げかけた。)   (2018/1/28 20:18:31)

Addelhaid=N=Oswald「相変わらず勝手な人ですねえ。僕はまだ引き受ける、なんて言ってはいないのですが。」(笑顔を保ったまま、自身の顎に当てられている杖を片手で払って左記の言葉を述べる。本当に、勝手な人だと思った。昔からそうだった気がするが、時間が遠いせいか記憶はすでに薄れてしまっている。彼女から脅しの言葉に、彼は平然とした笑みを浮かべたままだ。器を見つけて自殺、と言うことは恐らく叶うことはない。何故なら、彼女の身体はすでに禁忌の材料に使われているからだ。“アレ”は干渉できるものではない。“アレ”は下手に関わらないのが正解なのだ。死霊術…━━そんな風に呼ばれる力を喜々として使うあの男の狂気を、彼は未だに理解できない。アレの前に迂闊に彼女が出ていこうものなら、その魂毎道具に使われる可能性すらある。アレはそれを平然とやり遂げる狂人だ。)   (2018/1/28 20:18:29)

Lilith=Oswald「そう?ならいいわ。」(リリスに優しくしている、と聞けば、小言を言うのをやめ、ふわりと微笑む。それから、あっと何かを思い出したかのような顔をすると、手に持っていた杖を持ち上げ、クイッと彼の顎をそれで少し持ち上げるだろう。)「私のお願いを聞かないで、この世に留まらせる…なんて事は考えない事ね。そんなことしたら、器を見つけ次第自殺してやるわよ」(相変わらず明るくて、楽しげに輝く瞳を細め、悪戯っぽく口元に弧を描く。これは彼女なりの脅しなのかもしれない。そう。彼女の器は、身体は、まだこの世に存在しているのだ。存在させられていると言った方が正しいかもしれない。意識と分断させられたのは、何者かが彼女の身体を利用するためだったのだろう。器も壊して、魂も送り返して欲しい。彼女の要求はそういうものだった。死んでいたと思った人物が、今度は自分を殺してほしいなどと言うのだ。残酷で、無慈悲な願いだと自覚している。けれど、そうしなければならない。世界の理を捻じ曲げてはならない。だって、そうでなくては、自分の愛した夫は、グリムは、死ななくて良かったことになってしまうのだから。)   (2018/1/28 20:07:54)

Addelhaid=N=Oswald「リリスのことなら心配は要りませんよ。貴女の言葉通り、優しくしていますから。」(リリスに関しての話が少し聞こえてきたのなら、彼はそれに対しては心配ないと答えるだろう。意外にも彼は冷静なようだ。元々、彼が心底からの動揺を見せたことなどあるのかどうかすら定かではない。が、逆を言えば彼は冷静すぎた。彼女は死に、その意識だけがこの世に留まり、更に身体が元あったはずの場所にないと言う異常な事態が起こっていると言うのに、彼はまるで動揺を見せないのである。それどころか、今は余り重要ではないだろう話に返答する余裕すら見られるのだ。リリスのことについては心配ないと言いながら、先日彼は、彼が間に合わなかったのが原因でリリスに心身ともに大きな傷を負わせてしまったのだkら信用などあったものではないのかもしれないが、それは杖の中にいた彼女には分からないと思いたい。)   (2018/1/28 19:55:09)

Addelhaid=N=Oswald「元の場所に、ですか。それが成されない限り、貴女はこの世に留まり続ける、と。あの杖に変な違和感があったのは貴女の意識が宿ってたからなんですねえ。」(分かっているのか分かっていないのか、彼女の頼みをキチンと果たす気があるのか無いのか、それすら彼の笑みからは汲み取らせない。それは彼の表情がどんな時も変わらないから、と言うだけではない。仮に魔術を行使して彼の心を覗こうとしても、それはきっと許されることはないだろう。彼の心を覗こうとしようものなら、彼の心の声が聞こえる代わりにその者の頭には聞くに耐えない程のノイズが凄まじい勢いで流れ込んでくるはずだ。まるで、“彼を知ること”を拒否しようとしているかのように。彼女の言葉を聞き終えた後、彼は少しばかり肩の力が抜けたかのように肩を竦めた。あの杖にずっと宿っていた物と感じていた違和感、その正体が同時に知れたからだろう。)   (2018/1/28 19:55:06)

Lilith=Oswald「単刀直入に言うと、私を元の場所に返して欲しいの。死んだはずの生命体が、こうして意識だけでも残っているのはおかしな話でしょう?」(コツコツと子気味の良い音を立てながら、アーデルの目の前まで足を進める。彼女の話し方からして、禁忌を犯しているのは彼女自身ではないということだ。死んだはずの生命の意識を、元あった場所に返す。それはつまり、消滅させることと同義だ。彼女が本当にこの世から消えるということだ。それを彼にやって欲しいとお願いする彼女は、少し残酷かもしれない。)「私は魔女裁判にかけられたわ。結果はもちろん有罪で死刑。けれど、首を飛ばされたわけでも、身体を貫かれたわけでもないの。なにか飲まされた後に、身体と意識を分断されたわ。身体を何か悪いことに使われるのは困るのよねぇ…気味が悪いもの…。」(そう気楽に話してみせる彼女は、生前と全く変わらない。変わってしまったのは、この世界と彼だけかのように。死しても尚、彼女は彼女なのだ。その後、リリスの身体はまだ細いやら、ちゃんと飯を食わせろやら、魔力が多いやら、関係のない話を少しするだろう。きっとその内容は彼の頭には入ってこないのだろうけれど…)   (2018/1/28 19:44:35)


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