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徐々に惹かれ合う寂しい者同士、いつか来るべき別れを意識はするも共同生活は続いて……。

【和風F】無理やり嫁入りさせられた嫁ぎ先は亭主が横暴で、帰るところもなく逃げるように家を飛び出した娘、常葉(ときわ)。半ば死に場所を探すように夜の山でさまよっていたところ、こちらを気に入ったのは此処に住み着く人ではない異形の物の怪。図体は7尺を超えて。
取って食べられるのかと思いきや、案外人間の男性よりやさしかったり。
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おしらせ回想さん(60.94.***.187)が退室しました。  (2020/10/26 23:07:15)

回想【此方こそ宜しくお願いします。またお逢い出来るのを愉しみにしております。】   (2020/10/26 23:07:11)

回想(初めて魅せてくれた明確な笑顔に安堵する赤鬼。到着した山頂の断崖絶壁。何処までも拡がる薄黄色の地平線と紅交じりの緑樹の折り重なりを基調とする景色、は澄み切った青空と純白の石灰岩、所々岩肌から露出する漆黒の黒曜石結晶によって挟み込まれて鮮やかな彩りを添えられて)……天然にしちゃあ悪くない眺めだろう?俺はたまに此処に来るんだ。……誰かを連れて来たのは、お前さんが初めて、だ……。誰にも言うんじゃないぜ、と言いたいところだがまあ……お前さんの好きにするのも構わない、さ……(貴重な黒曜石の結晶は人間社会にとっても富の山だろう。事情があって里を追われた女がこの土産で無事に復帰出来るのであればそれでも構わない。孤独の寂しさを誰よりも知る赤鬼だからこそ女の力になってやりたい。そんな気持ちを何処かに消せず燻り始めているのであった)……俺と一緒に観たことだけは内緒にしておいてくれ………(山奥の物の怪に一晩かどわかされた噂話など表に出れば彼女にとって良い事等何一つない。足が治ればお別れなのだ。嬉しさと寂しさの同居する微笑みを微かに浮かべて彼女に向かって笑い掛けた)   (2020/10/26 23:06:21)

回想えっ……?あ、……(景色を見に行くと言われ、不思議そうに首を傾げるもあっという間に肩に乗せられてしまい。人里にいては到底味わえないであろう視線の高さに感動しながら。)…ありがとうございます。草履なら、わたしも作ったことがあります。(足首に指先が触れると、肩に乗せられた楽しさもあってかくすぐったそうに笑って。まるで風を切るような乗り心地に夢中になりながら。)どこへ行くのですか?   (2020/10/26 23:06:02)

回想(要領に慣れて来た。良いだろう。昂った剛直を気取られぬように静かに隠蔽しながらそっと身を離して)……さて、ムスメ…。疵が治るまでこの小屋でじっとしているだけでは少々退屈だろう。俺の肩に乗せて何処でも連れて行ってやる…、そうだな。綺麗な景色でも観に行こうか。嫌なことを忘れるのにとっておきの景色があるんだ……(本当は二人きりで小屋の中に滞在すると間が持たない可能性も危惧している。何時の間にか娘の存在が心を掻き乱している予感を知らんぷりしながら)……お前の草履は今宵、造っておいてやろう。小さな脚をしているんだな……(肩からぶらぶら揺れる小さな足首にそっと大きな指先と視線を這わせる。爽やかな朝を颯爽と旋風が巻き起こり。意気揚々と影走りし続ける物の怪。飛ぶように流れる森の樹々もいつもと違うではないか。誰かと一緒に居る悦びを噛み締めながら気高き志に従って遠い山頂目掛けて走り続ける赤鬼)   (2020/10/26 23:05:45)

回想…お、はようございます……。(こちらの気配にすぐに気づき、目が開かれるとすこしびくりとして。おずおずと挨拶を返すと、立ち上がった鬼の背中を不思議そうに目で追う。抱き寄せられ、膝の間に座るとじっと乳鉢を興味津々に眺め。乳房を持つ手が重なり、うなじに吐息がかかる。この気持ちがどういうことなのかよく理解できないながらも、じんわりと耳が赤く染まる。)は、はい……。(それでも作業自体は至って真剣に取り組み。)   (2020/10/26 23:05:30)

回想(至近距離の気配に気が付き眼を開ける。爽やかな朝陽が残酷にも異形の怪物たる己の姿を白日の下に晒している。無言で上半身をゆっくりと起こすと彼女に向かって笑い掛けた)……おはよう、人間のムスメ。早起きなんだな。まだ疵は痛むだろう?……いいものがあるから教えておこう……(戸棚の中からガサゴソと、摘んで干した薬草と、見慣れぬ埃塗れの白陶器ふたつ…乳鉢と乳棒…を取り出した。水瓶で丁寧に埃と汚れを洗い流すと 薬草を中央に放り込み)……こっちに来い。要領を教えておこう……(大きく不安がる様子も無さそうな常葉をそっと抱き寄せると、己の膝の間にちょこんと座らせる。背後から手を伸ばして共に乳棒を握り締めると)……こうやって、ゆっくり、ゆっくり…磨り潰すんだ……熱を発しないように、慎重にゆっくり……お前の疵薬の効能が高まる秘訣だ……、覚えておくと良いさ……(柔らかいうなじに向かって囁き掛けながら動かし方の要領を伝授していく。誰かと共同作業をするのは何時以来だろう。ましてや美貌の女と等。意識すると緊張で手のひらが汗ばんでくるも知らん顔をして黙々と乳棒を動かし続ける)   (2020/10/26 23:05:08)

回想(自身が寝てる間、鬼がどんな心境だったかはつゆ知らず、擦り切れた障子越しに差し込んだ朝日にふと目を覚ました。どうやら夢ではなかったらしい。自分は昨夜本当にあの家から逃げ出して、鬼に助けられたのだ。粗末な掛け布団をそっと剥いで身を起こすと、おずおずと周囲を伺い。立ち上がろうとすると傷が痛み、足を引きずりながらまだ寝入っている鬼の側へ。)……(そっと起こさないように改めて姿を見る。やはり鬼だ。けれど、なんだかやっぱり…怖くはなかった。)   (2020/10/26 23:04:49)

回想(零れ落ちた泪を無骨な指先で静かに拭う。躊躇するも意を決して分厚い唇の中へと運び込めば久方ぶりの尊き味わい。見目麗しい女と二人きり、邪な気分が浮かばないと言えば嘘になる。息を止めて静かに寝息姿を観察する。最後に女を抱いたのは何時だっただろう。覚えていない)……さて、俺も寝ないとだな……(込み上げる昂ぶりを鋼鉄の意志でどうにか無理矢理に抑えつけると奥歯を噛み締めた鬼の形相で彼女からやや距離を置いた。灰を掛けて火を弱めた囲炉裏の向こう側にひとり雑魚寝し、無理矢理その大きな眼を閉じた。暗闇に微かな女の吐息が耳奥に鳴り止まない生殺しの状況に可笑しみと充足感を感じる。どれだけ己が孤独だったのか久しぶりに痛感する赤鬼と常葉の初夜はこうして更けていくのであった)   (2020/10/26 23:04:31)

回想……ごめんなさい…。(優しく背中に触れられ、その心地が驚くほど暖かく。人にすら、こんなあたたかく触れられたことがあっただろうか。あったとて、忘れてしまったのかもしれない。どうにか匙に口をつけて少しずつ、少しずつ雑炊を運ぶと、椀が空になり。寝床に横になり、前髪を撫でられれば、どこか不思議そうな瞳でぼんやりと鬼を見上げる。なぜここまで優しくしてくれるのですか。それが聞きたいことなのかもしれないが、聞いてしまうのは野暮な気がした。言う通り、彼にもいろいろあるのかもしれない。撫でる手は大きく、安心して、ゆっくり瞳を閉じ。しばらくして、一筋だけ涙を零し、眠りについた。)   (2020/10/26 23:04:11)

回想(素直に椀を受け取るも美貌を痛々しく顰める。どうやら生疵が痛むようだ。立ち上がって彼女の真横に腰を下ろすと匙で雑炊を掬い取り)……喰わないと元気にならないんだぜ。……ほら頑張れ……。折角の器量好しを無駄にするな……(大きな手のひらで彼女の不安定な肩と背中をそっと支えながら小さな匙を咥えさせる。まるで雛鳥の世話をしている気分になる。どうにか匙加減を終えると)……生きてれば色々あるよな…。疲れた夜は、しっかり寝ると良いさ……(粗末な寝床に小さな身体を横たえさせると真横に座り込んで無骨な手のひらで優しく彼女の前髪をそっと撫で付ける。己自身の積年の寂しさを静かに埋め合わせる様に、優しく優しく何度も何度も)   (2020/10/26 23:03:52)

回想(取って食べられるとかと思えば、どうやら本当に命を助けてくれる気らしかった。いや、健康になったところで食べられてしまうのかもしれない。いずれにせよ、差し出された椀を受け取らない理由がなかった。)……すみません…(呟き、薄く開かれた瞳は伏せがちに。雑炊を静かにすすろうとするも、傷の痛みにぴくっとして。)っ……やはり、この夕食はあなたに……(自分はもうじき死ぬのだろう。傷を抑えた手のひらに血が滲み、雑炊がもったいないと感じた。)   (2020/10/26 23:03:36)

回想…驚かないんだな。…気に入ったぜ……(謝罪の言葉に耳を疑う。鬼に攫われているこの状況で若い娘がこうも落ち着いていられるものだろうか。何かしら虚無感と絶望感が彼女の心を占めているのだろうか。あばら屋に辿り着くと鍵の必要もない戸をギシリと横開きする。己の粗末な突っ掛け草鞋を土間に脱ぎ捨てる、と同時に女が裸足である事に今更ながら気が付いた。こんな時刻に裸足で山奥に若い女がひとり。人里から捨てられた罪人も同然の扱い。囲炉裏に据え付けられた鍋から雑炊を掬いとり、ほかほかと湯気立つ粗末な椀をそっと静かに差し出しながら)……口に合うか判らんが、こいつでも喰ってくれ。……口に合わなければ明日の炊事はお前さんに御願いするさ……(囲炉裏を挟んで真向かいにどっかり腰を下ろすと自らは黙って茶を啜り込む。娘が事情を話すも話さぬも彼女の気分次第に任せることにした)   (2020/10/26 23:03:16)

回想………ぅ、…(瞳を開ける力すらない、そもそも死ぬつもりだったので億劫ということもあるのだが…不意に感じた気配に僅かに眉根を寄せる。ふと抱き上げられた感覚と、耳に響く人里では聞いた事のないような声音。鬼……?地獄に落ちたのだろうか。しかし依然と傷は痛み、かけられた言葉は地獄にしては優しいものだった。わずかに、瞳を閉じたまま唇を動かし。)……ごめん、なさい…あなた方の住処に……勝手に……(死を覚悟したからだろうか、怯えは感じないものの、性根なのか申し訳なさが残る。)   (2020/10/26 23:02:59)

回想(眼を閉じた常葉の瞼の裏迄も席巻する迫力の存在が近寄って来た。紅い肌に無精髭を蓄えた異形の物の怪…鬼は無言で腐葉土を踏み締めて、その大きな眼を遠慮なく娘の真上から全身に向かって注ぎ込む。華奢な肩と足首に奔った生疵が痛々しい。巨躯を器用に屈めると鉛筆を拾うように片手で軽々と娘の身体を抱き寄せて)……此処は冬眠前に腹を空かせた樋熊の通り道…。案ずるな、人間のムスメ。怪我をした女をどうこうするつもりは無い…。鬼の住処の居心地、気に入ってくれるか自身は無いが、樋熊の胃袋よりは快適だろう?……(飄々と軽口を叩きながら己の凍り付いていた筈の心がほんのり温かくなる変化に驚く。言葉を発したのは何十年ぶりだろう。つまらない冗談も仕方がないではないか。苦笑を浮かべて巨躯を揺らし、闇夜を闊歩していく。小さな落とし物を決して怯え傷付けないように注意しながら。)   (2020/10/26 23:02:36)

回想(寒い、秋も終わりかけた冷たい夜だった。暗い山道をやみくもに進んで、どれくらいの時が経っただろう。息が上がり肩で呼吸をしながら、粗末な着物の裾もすりきれ、飛び出してきたために足は裸足。誰も追いかけてこないことを慎重に確認すると、倒れ込むように厚い腐葉土の上に倒れ込んだ。)っ……はぁ、…は……(起き上がる体力さえ使い果たしてしまったらしい。脳裏に、ついに殴り殺そうといわんばかりの熊のような亭主の姿と、それを楽しむように見物する一族の薄気味悪い顔が浮かぶ。肩足首がひどく痛む。逃げている最中、するどく折れた枝の端で深めに切ってしまったらしかった。――もう、良い。これで良い……そう自身を慰めるように心でつぶやくと目を閉じて。)   (2020/10/26 23:02:10)

おしらせ回想さん(60.94.***.187)が入室しました♪  (2020/10/26 23:01:52)

おしらせ常葉さん(Android 163.49.***.4)が退室しました。  (2020/10/26 01:21:24)

常葉【お部屋ありがとうございます。またお時間ありましたら、よければ遊んであげてください。】   (2020/10/26 01:19:36)

おしらせ常葉さん(Android 163.49.***.4)が入室しました♪  (2020/10/26 01:19:06)

おしらせ新規ルームを作成完了しました。(60.94.***.187)  (2020/10/25 02:22:54)


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