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おしらせ小野寺さん(153.171.***.241)が退室しました。  (2022/2/15 11:41:46)

小野寺小野寺   (2022/2/15 11:41:39)

おしらせ小野寺さん(153.171.***.241)が入室しました♪  (2022/2/15 11:41:35)

おしらせさん(Android docomo spモード)が退室しました。  (2021/5/4 10:25:20)

──────────────────────────   (2021/5/4 10:25:16)

(その姿を見かねた店員が裏に引っ込み、もう一人に渡された置き手紙を読んだと同時に口角が鈍く上がった。その文面から珍しく「会いたい」と言われた理由を知り、雨風に晒されすぎて体温を失った指先の力が抜け、床に落ちた君が好きだと頻りに言っていた店のロゴ入り袋) 最後にこれを渡した時の顔見たかったな、すげぇ高かったんだぞ(今日一番の溜め息と共に力なくその場にしゃがみ込み、喉の奥が詰まった掠れた声で言葉を紡いで。目尻を下げて喜ぶ表情が思い浮かび、胸が締め付けられる感覚とはちぐはぐに頬が緩んだ。別れを切り出されても、彼女への燻る想いと気持ちの熱を再確認すると、もう一度深く息を吐き、そして力強く吸い込む。入口外の水溜まりを叩く雨粒も次第に弱まり、風も少しは音が止んできたか。帰宅する頃には天候も心も多少は回復している事だろう、そうなればまた歩き出せる。濡れ落ちた前髪を掻き上げ、足に力を込めて立ち上がる姿は手負いだが、その瞳は死んでいなかった──)   (2021/5/4 10:25:07)

 (夕方から降り始めた雨足が未だ弱くなる気配はなく、街中至るところで傘の花が咲き誇る夜。飛び込んだタクシーの窓に絶え間なく泳ぐ群れも見ず、気安な運転手との会話も話半分で返す程、今は心の余裕を持ち合わせていない。水滴を乗せたジャケットのポケットから取り出した端末が示すのは、待ち合わせから疾うに数時間を越えた数字。それに加えてこの悪天候、予定時刻に遅れる旨の連絡も何一つ入れていない現状で、相手がずっと待っているとは考えにくい。先程慌てて送ったメッセージにも既読が付かずに、焦りばかりが蓄積していく──何度目か分からない落胆を吐いた時、等間隔で動くワイパーの先に目的地のカフェが見えれば、充分すぎる代金を置き、殴るような雫の中を駆け出して。心のざわめきと反比例な可愛らしいドアベルの音を鳴らし、店内へと視線を巡らせてみるも想い人の姿はない。失望感と疲労感が一気に押し寄せる身体は鉛のように重く、もうその場に立っているだけでやっと)   (2021/5/4 10:25:03)

──────────────────────────   (2021/5/4 10:24:57)

あー、買った買った。今日はこれくらいにしといてやるか!(両手に膨らんだ紙袋を抱え、そんな捨て台詞を残して退店。荷物の重さと比例して、財布の中身は軽くなったが、気分はすこぶる良好で。そういえば朝のニュース番組でやっていた今日の運勢占いでも、やぎ座は一位だった、はず。その勢いのままに、すきっ腹に燃料を求めてレストラン館へと足を伸ばす事に。器用に人波を縫う背中はどこか嬉しげで、歩く度に揺れる柔らかな毛先は踊るようだった。そんな初夏を告げる休日の一幕──)   (2021/5/4 10:24:47)

 (太陽が本格的に元気になり、紫外線がどうだ、今年の暑さ対策はこうだと言われ始める頃。そんな世間の関心とは別物の、誰もが持つであろう悩み──この時期に着る服ってなんだ? 半袖一枚では朝晩が寒いし、そもそも生地の厚みが様々で適切な物が分からない。早急な問題解決は社会人の基本というわけで、細身ジーンズに薄手の白無地Tシャツ、その上に黒緑白の配色のカジュアルなパーカーを羽織り、安心安全のショッピングモールへ。その中にあるド定番のファストブランドの店に入れば、客の多さと一着ずつ服を選ぶ面倒臭さが相まって、早くも戦意喪失する買い物初心者。ひとまずやる気を取り戻す為、店頭に並ぶマネキンを観察することから始めよう。濃紺のジャケットとパンツのセットアップ、白地に黒ボーダーの五分丈サマーニットにデニム──うん、もうこれで良くね。天狗に褒められる程の判断の早さで、どちらも一式で購入する暴挙に出たが、迷いや悔いは微塵もない)    (2021/5/4 10:24:43)

おしらせさん(Android docomo spモード)が入室しました♪  (2021/5/4 10:24:35)

おしらせさん(Android docomo spモード)が退室しました。  (2021/5/1 13:17:48)

──────────────────────────   (2021/5/1 13:17:25)

あー、はいはい。今投げ返すから。しっかり受け取れよー(難なく受け止めた野球ボールを握って構え、思いきり腕を振り下ろした瞬間、鈍い電気が肩に走った。声にならない叫びを漏らしつつ、向ける表情はおそらく般若も恐れるひきつった笑みだったに違いない。何かを悟ったように痛む肩を庇いつつ、引き返したベッドに座り考える)──ジム、通うか…(ぽつり呟いた言葉は風に揺れるカーテンに誘われ、雲ひとつない青空へと吸い込まれていった。汗をかき始めた缶を握り締め、自分の老いを感じた初夏の入り口)   (2021/5/1 13:17:13)

(開けっぱなしの窓へと入り込む子どもの声で起床したのは、もう太陽が本格的に活動している時間帯だった。昨夜の深酒のせいで、起動に時間がかかる頭を抱えながら、吐き出す息には未だアルコール臭。「二日酔いには迎え酒」とはよく言ったもので、冷蔵庫から冷えた缶ビールを一本取り出せば、その足はベランダへと。毎度酔った勢いで購入してしまう、群れを成したサボテンに乗っ取られた低層階の庭に佇み、小気味の良い音と共に寝起きの乾いた身体に水分を流し込む作業を繰り返す。穏やかな陽気に背を押され、走り回る少年たちをぼんやりと眺めていると、不意に此方へと勢い良く飛んでくる何か)   (2021/5/1 13:16:58)

おしらせさん(Android docomo spモード)が入室しました♪  (2021/5/1 13:16:05)

おしらせさん(Android docomo spモード)が退室しました。  (2021/4/21 09:39:21)

──────────────────────────   (2021/4/21 09:38:49)

よし…(答えのでない究極の二択を前にして、人間というものは何と愚かな者なのか。確かな質より量を選び、両者を手にしたままレジへと向かう背中は、決して揺るがない決意に満ち溢れていた…はず。これで彼女の笑顔が見れるならば、なけなしの今月分のバイト代が消え去ろうとも悔いはない。強く拳を握りしめ、流れる蛍の光を背に君の元へ。そして、もう一度無垢な笑みを浮かべて言ってくれ──大きくなったら、お兄ちゃんのお嫁さんになる、と。)   (2021/4/21 09:38:42)

(──傷付けたかったわけじゃない。そう何度強く思ってみても、一度犯してしまった過ちは簡単には消えてくれず。あの感覚は未だに鮮明なほど心に、掌に残っている。それ以上に脳裏に焼き付いているのは、今にも溢れ落ちそうな涙を瞳一杯に溜め、必死に取り繕った君の悲しげな笑み。貴女を傷付ける物は全て排除すると決めていたはずなのに、まさか自分がその一部に成り果てるなんて。今さら後悔してみても遅いのは分かっているが、居てもたってもいられなくなり、走り出す閉店数十分前のショッピングセンター。人も疎らな店内で某玩具店の女児向け人形コーナーの棚前でしゃがみこみ、眉間に皺を寄せながら二つの箱を見比べる少年の姿は、どこから見ても不審者にしか見えないだろう。しかし、こちとら人生を賭けた一大事。好きだと言っていたのは魔法少女か、それとも拳で戦う少女ヒーローか。ここで選択を誤ってしまえば、その先に待ち受けるのはさらなる絶望と拒絶。それだけは何がなんでも避けなければならない)   (2021/4/21 09:38:11)

──────────────────────────   (2021/4/21 09:37:54)

(──聞き覚えのある声がした。微睡む視界の中でぼんやりと見上げる天井にその答えはなく、寝返りを打ち手にした光る液晶に浮かぶのは四桁の数列のみ。起き抜けの気怠さを手放して、なんとか身体を持ち上げれば散らばった床の隙間を縫うように歩を進め。その間も巡る思考は先程の声について。いつ、どこで聞いたのか。答えのでない問いほど頭を悩ませる物はない)…やべ、まじで分かんないわ(考え抜いた末に導き出した声は、朝の騒がしい生活音の中へ溶けていくか。そんな完全に上の空な状態でトースターにセットした厚切りの食パン。適当につまみを捻って次第に色付く赤を眺めていれば、不意に飛び込んでくるのは花を咲かせる河童好きな幼女によって上げられたテレビ音。その瞬間に脳内に落ちた一筋の稲妻。そうだ、あの声は──。薄型画面の先には、奇抜な出で立ちの子どもと人面樹木の三人(?)組。シャキーンと目覚めた頭でジャストタイムでもしてみようか。そんな遊びをしている内に真っ白な四角は予想以上に熱を蓄積したようで。完全に色が変わってしまったパンだったものを一口。見事に焦げてしまったそれは苦いのに、やたら美味しかった。そんな一日の始まり)    (2021/4/21 09:37:42)

──────────────────────────   (2021/4/21 09:37:20)

 (──花なんか別に好きじゃなかった。花瓶に活けておいても綺麗なのは数日間だけだし、水やりを怠っても与えすぎても容易く駄目にしてしまう。こちらがどれだけ愛情を注ごうと、その成果が実らないことの方が多い。そういったことに関して言えば、目の前の少女も同様で。朝が弱い彼女のために毎朝決まった時間に煩い程のアラームをかけても起きないし、それを止めていくのは己の仕事。一日の終わりに迎えに行こうと、帰りたくないと駄々をこね、帰り道の甘いもの屋の前では頑なに動こうとしない。毎度の事に呆れた溜め息を溢しながらも、まぁ仕方ないと思えてしまうからタチが悪い。きっとこれからも変わらずに、自分はあれこれと世話を焼いてしまうのだろう。繋いだ手の先で振り返り、夕焼けの橙空に映える微笑みを向けられて、そう確信する)──ほら、早く帰らないと、はなかっぱに間に合わねぇぞ(その顔に意地悪く告げるのは、彼女が欠かさず見ている好きな番組名。重ねた手を引っ張るようにして歩き始めた小さめの歩幅に合わせ、この穏やかな平凡な日常を噛み締めるように、ゆっくりと歩みを進めていこう。こんなに暖かで優しい感情は全て貴方が教えてくれた──)   (2021/4/21 09:37:10)

おしらせさん(Android docomo spモード)が入室しました♪  (2021/4/21 09:36:48)

おしらせさん(Android docomo spモード)が退室しました。  (2021/4/21 09:35:39)

──────────────────────────   (2021/4/21 09:35:08)

(鼻腔を擽る香りと、咥内に広がる苦味と風味はまさしくあの豆だった。カウンター奥で微笑む店主の気遣いに には感謝しかない。先程までの溜め息とは違う、深く長い息を吐き、瞳の端に僅か映り込む春風に揺れる鈴蘭の白い花弁を眺めながら、お気に入りを体内へ。こんなに良い事が起きたのは、何時ぶりだろう。やはりあれが転機だった?なんて思ってしまうのは、夢見がちか。それでも 幸運を運んできた彼に、また会えますように──そんな子ども染みた事を願うほかないのだ。)   (2021/4/21 09:34:26)

此方こそ申し訳ありません。少しぼーっとしていたようだ。お気遣いなく(業務用の張り付けた笑みのまま告げた言葉に、僅かに緩んだ表情は、以前どこかで見た事があるような。それが画面の中だったか、はたまたただの知人の空似か。いつどこで…?仕舞い込んだ記憶の糸を手繰り寄せようと、思考を巡らせていれば、何処からか飛んできた店員にあれやこれやと話しかけられてしまい。そちらの対応をしている内に、何か言いたげな様子の彼は、深々と会釈をして立ち去ってしまった)──あの、ちょっと…!(遠ざかる背中に投げた言葉は届かずに、結局答えを聞き出せないまま、もやっとした不完全燃焼な気持ちを抱えるハメに。もう癖になっている長い息を吐き、店員に差し出された代わりの一杯に唇を寄せて)   (2021/4/21 09:34:12)

(耳を刺す破砕音と共に足元には水溜まり。そろそろお祓いに行くか…と自嘲気味な笑みが漏れてしまう。頭上から降ってきた声の主に、苦言のひとつでも吐いてやろうと顔を上げれば、伺うような視線を向ける瞳に思考は囚われた──とても一般人とは思えない洗練された造形美な顔面と、等身が狂ったスタイル。それに加えて、天性の華やかなオーラが滲み出ているではないか。その佇まいから芸能を生業にしている人物だと容易に想像がついた。落ち着いた時が流れる空間で起きた派手な衝撃音のせいもあり、周りの視線を集めつつある中、そんな相手と小競り合いをする気力はない)   (2021/4/21 09:33:51)

(──きっと仕方の無いことなのだ。無意識の内についた溜め息は、春を連れてきた柔らかな風に乗り、目の前のテーブルに置かれた珈琲の湯気を揺らした。  これ程までに気落ちしている理由は様々。寝る間も惜しんで作り上げ、いつも以上に手応えを感じていたデザインが、取引先にことごとく却下されたこと。気分転換も兼ねて訪れた馴染みのカフェにて、もはや自分の定位置といえる、丁寧に手入れされたガーデニングを眺める窓辺席には先客がいるし、お気に入りの豆も本日分は終了したらしい。明らかに低迷している運気に、何度目か分からない息を吐きながら、カップへと手を伸ばした時、不意に身体へと加わった衝撃。───その刹那、指先から落下していく陶器がスローモーションで見えた)   (2021/4/21 09:33:35)

おしらせさん(Android docomo spモード)が入室しました♪  (2021/4/21 09:33:21)

おしらせさん(Android docomo spモード)が退室しました。  (2021/4/21 09:31:17)

──────────────────────────   (2021/4/21 09:31:14)

───月明かりが照らす部屋に響く水音とだらしない喘ぎ。抜き挿しが繰り返される結合部からは、何度吐き出されたか分からない白濁が溢れ出し、床に投げた銀輪を汚していく。これで彼も立派な肉バイブ要員。まだ一回も射精させていない教師は誰だっけ?なんて考えつつ、必死に腰を振る担任の舌を受け入れた。堕落した少女の退屈な学生生活はまだ続く、身体も心も最愛の相手を見つけるまで───)   (2021/4/21 09:31:03)

(そんなゲームを始めてどれ程の時間が経っただろうか。互いの下着は色が変わるくらいに染みが広がり、擦れる度にぬちゅりと卑猥な水音と真っ白な糸が引く。いつの間にか桃色はずり上がり、自らの手で膨らみの形が変わる程に揉みしだいて。弾き続ける尖った乳首から甘い刺激を絶え間なく与えながら、熱い吐息を吐き出す唇は耳元へ)せんせ、やっぱり強情すぎぃ♡っ は、んん…も、我慢しないで…?教え子まんこに、思いきり濃い精子びゅるびゅるしちゃお♡絶対きもちーよ?(発情しきった蕩け顔で誘惑の言葉を囁き、下着を横にずらしたならば、互いの体液でどろどろになった肉棒を膣口に当てがって。最後まで弱々しく抵抗を示す彼を嘲笑うかのように、一気に子宮口を抉る深さまで飲み込めば、後はもうこちらの思いのままに   (2021/4/21 09:30:49)

わかった、二人でゲームしよ。先生が最後まで我慢出来たら、先生の勝ち。それ以外は私の勝ち。ね、簡単でしょ?(突如切り出した提案に反論の言葉を発する前に、添えた指先で唇を閉ざして。ルール説明も儘ならない内に勝手にスタートの合図をすると、容易に先手を取る事が出来た。純白レースに飾られた豊満な武器を解放した手で、同様に彼のスラックスを器用に膝まで下げて。こんな状況でも雄の本能が働いているのか、意外にも反応を示している下腹部を前にして、小さく笑みが溢れるのを隠せずに。薄い二枚の布越しに互いを擦り合わせると、薄く開いた唇からふたつの甘い吐息が漏れ始めた) ん、ふっ…せんせ、どんどん硬くなってきてる。びくびくしちゃって、かわいい…♡(脚を開いて腰を淫らに動かせば、膨らんだ亀頭や竿がクリに擦れ、それだけで奥から愛液が溢れてくるのがわかった。自分の動きひとつで変化する快楽に苦悶する表情が楽しくて、緩急をつけながら肉棒に刺激を与え続けていく)    (2021/4/21 09:30:34)

 (面倒な授業から解放されて各々が青春する放課後。そんな空気感から切り離された一室にも等しく夕焼けが射し込み、穏やかな色の光が伸びる先には男女の姿があった。苦しい程に息を乱した気弱そうな男性教師と、その上に跨がる少女の表情は対照的で。数個開けたワイシャツの隙間から見え隠れする桃色に包まれた膨らみと、短めなスカートは捲れ上がり、惜しげもなく晒される柔肌。彼の顎先へ添えた人差し指を持ち上げれば、憂いを帯びた眼差しで瞳を捉えて) ほんとに先生って強情ですよね。そんなにその人が大事なの…?(薬指に輝く指輪を恨めしそうになぞりながら、視線を合わせたまま紡いだ言葉は熱を持たずに。愛だの恋だのという幻想の終着点、結婚という形式上でしか意味を成さない関係に何の意味があるのか。目には見えない鎖で繋がれているせいで、彼は───)    (2021/4/21 09:30:21)

おしらせさん(Android docomo spモード)が入室しました♪  (2021/4/21 09:30:01)

おしらせさん(Android docomo spモード)が退室しました。  (2021/2/14 00:09:23)

──────────────────────────   (2021/2/14 00:09:20)

大丈夫、君が心配することは何もないよ(今にも消えてしまいそうな、不安げな顔はいつ見ても胸が痛む。その気持ちが伝染しないように、出来るだけ穏やかな声色で微笑んでみれば、数分前の笑顔を取り戻せるだろうか。最初の頃は不信感を強く抱いている様子だったが、白髪が増えた髪の毛と目尻の皺のおかげで、何とかなっているようだ。それからは大体いつものパターン。矢継ぎ早に質問攻めにしてくるか、興味をなくして自分の世界に籠ってしまうか。さて、今回はどっちだ)──そうだね、君の特別な人かもしれないし、これから特別になるかもしれない(誰?と直接的に存在を確認されるのは、もう今さら仕方がない。冗談めかした口調のせいで、少し機嫌を損ねてしまった様だが、まだこんなのは想定内。伊達に年は食っていない、幾度も何年も君とこうやって出会ってきたのだから。何度失くしてしまったとて、その都度大切を補っていけば良い。夫婦とはそういうものだろう?そんな事を思いながら、いつまでも輝くロケットペンダント片手に、難しい顔をしている君と見る桜は今年も綺麗だ。きっとこういう事を幸せと呼ぶのだろう──)   (2021/2/14 00:09:12)

(僕らは臆病だった──どれほど満ち足りた幸せな時間を過ごしたとて、数年経てば君の記憶の中にいる僕はリセットされる。二人で初めて手を繋いだあの夜も、結婚の挨拶時に親父さんから右頬を殴られたことも…毎年決まって桜を見に行く近所の公園さえも。そんな些細な事まで記憶から溢れ落ちてしまう君に、直視したくない現実から目を反らし、余計に傷付けるだけの時間を繰り返した。信じていなかった神にすがり、そして呪った日々。そんなぐちゃぐちゃな感情に流され、肝心なことを見失っていた 「大切な人に存在を忘れられるより、愛する人を忘れる方が恐ろしい」 その事に気付いた時、これからの長い人生の指針が定まった。君の隣で僕がやるべき事はひとつしかないと──春風に誘われて舞う桜の花弁を見つめながら、ふと会話が途切れた時、今回もそれはやってきたらしい。もう何度目かも数えきれないほどに経験してきたはずなのに、この瞬間だけはどうにも慣れない。慣れてはいけない)   (2021/2/14 00:08:57)

──────────────────────────   (2021/2/14 00:08:42)

貴方は誰…?私の特別は人かしら?(絞り出した声は思ったよりも上擦り、伺うような視線を向けてみるも、返ってくる言葉は的を得ずに。むしろ何処かはぐらなすようなものばかり。私を面白おかしくからかっているように思える対応に、伏し目がちに「もういいです」と告げ、公園を走り回る子どもたちへと視線を巡らせた。そんな中ふと此方へと近付いてきた女の子からの指摘で気付いた、自分の首元を飾るペンダントの存在──所々キズが入った年期を感じるロケット部分を開いた時の、驚きの声は隠すことが出来ずに)…タイプとは真逆の顔なのに。どうして?(溢れた心の声は、当然隣にも聞こえてしまった様子。声をあげて豪快に笑い出す姿に、胸の奥が擽ったさと懐かしさを覚えのは、ただの偶然ではないのだろう。生涯添い遂げる相手に彼を選んだ理由は、さっぱり分からない。しかし、仲睦まじく肩を並べる二人の表情は幸せそのもの。初対面な相手と写真に写る満ち足りた顔に辿り着くまで、様々な困難を互いに支え合い、乗り越えてきたのだろう。穏やかな春風に髪を撫でられながら、なんとなくそれだけは伝わった──)   (2021/2/14 00:08:34)

(大切な物を失くしてしまった、ような気がする──穏やかな陽気に誘われ、見事な桜が咲き誇る公園のベンチに腰を下ろしている時にふと覚えた感覚。心から抜け落ちた何が一体どんな物で、どれほど重要な物だったのか、それさえも分からない。ただひとつ確かに理解出来る事は、今この瞬間に何かを失ってしまった事だけ。数年に一度の周期で訪れるこの感覚に慣れる事はなく、それと同時に襲いくる漠然とした恐怖と虚無感。そんな時に決まって隣で笑いかけてくれる人がいる──その人は例外なく今日もいた。それが誰なのか、自分とどういう関係なのか、頭の引き出しを開けて記憶を辿ってみるも、該当するものは何もない。年齢のせい、一括りにそう言われてしまえばそれまで。しかし、目尻に深い皺を刻みながら「大丈夫、君が心配することは何もないよ」と紡いでくれるだけで、波立っていた心は落ち着きを取り戻し。あれだけ抱え込んでいた負の感情さえも嘘のようにが消え、本当に平気に思えてくるから不思議だった)   (2021/2/14 00:08:21)

─────────────────────────   (2021/2/14 00:08:03)

 (ひとしきり遊んだところで、コートのポケットから取り出したスマホの画面に表示された時刻は、もうすぐ夜。確かな筋から入手した情報によれば、男女が営み始めるのは大抵放課後~帰宅するまでらしい。おかしい、人気が高いヤりスポットなのに、誰も来ないのはおかしい。ない頭をぐるぐると巡らせてみるも、もちろん理由がわかるはずもなく。あんなに綺麗だった橙も空の端に追いやられ、その反対側には夕闇が顔を出しているではないか。頭に?マークを飛ばす中、一際強い風が明るい髪を撫で上げ、無防備な首筋を襲った)──びぇっくしゅん!さっっっむ!!(背中に悪寒が走り、可憐な乙女とは思えないくしゃみをお見舞いすれば、理由がわかった。こんな寒い場所で肌を晒すのは自殺行為だ。冬場にヤるなら屋内に限る、という鉄則が頭から抜け落ちていた。やる気まんまんだった気持ちに比例して、がっくりと落ちた肩と項垂れる頭。その剥き出しの肌に再び冬風が襲う!──くしゅん!あ゛あ゛あ゛ーーー!!!!ふたつの音色が重なり合い、ハーモニーがマリアージュしたところで無念のお開き。帰りに温かいピザまんを買って帰ろう、そうしよう)   (2021/2/14 00:07:46)

この声やっぱり大好きだわー!(数日前に雑貨屋で一目惚れをして、お小遣いの前借りまでして買い込んだ音を存分に味わい、夕暮れの中で満足げな笑みを浮かべる姿はただの不審者。一羽でも結構なボリュームだが、五羽すべてが揃って大合唱をしたら、さぞ素敵な事が起きそうな予感に、胸が高まるのを止められない。しかし、お楽しみは後半に取っておく。ショートケーキの苺は最後に大事に食べるタイプなのだ。そのため、今は最大よりも最小を求めて、六割くらいの力で鳩尾プッシュ)あ゛ーー!!あ゛っ、あ゛っ、あ゛ー!!ぶは、ダメだ。本番でも笑っちゃうな、我慢しないと(リズミカルに途切れ途切れで切なく鳴く鶏に吹き出し、背を硬いコンクリに預けると派手に笑い転げて。唇をきつく噛み締めて我慢してみるも、とぼけたチキン顔と押す度にリズムを刻む断末魔に、呼吸まで忘れてしまいそう)   (2021/2/14 00:07:20)

 (風紀が乱れきった事で有名な学園は、敷地内至るところがヤるためのスポットになっているらしい。その中でも人気上位に入る一番隠れやすそうな屋上の、給水塔へ繋がる梯子をサメが行く。毛糸製の手袋をした指先は滑りやすく、何度か軽く落ちかけながらも、なんとか無事着地に成功。安堵の溜め息を漏らしつつ、目的を達成する為にサメ型リュックを肩から下ろして。そこから取り出すは5つのチキン) あ゛あ゛あ゛あ゛ーーーー!!!!!(一羽の膨らんだ腹を親指で押せば、この世のものとは思えない断末魔が、夕焼け色の空に響き渡るか。ジョークグッズで有名なこやつらを引き連れて、どうしても調べたいこと──行為中の男女はどれくらいの雑音で行為を止めるのか!という季節外れの自由研究)    (2021/2/14 00:06:57)

おしらせさん(Android docomo spモード)が入室しました♪  (2021/2/14 00:06:49)

おしらせさん(Android docomo spモード)が退室しました。  (2021/2/11 20:07:16)

──────────────────────────   (2021/2/11 20:07:12)

ごっ、ごめんなさぁい!!!ちゃんと後片付けはしますから!来た時よりも美しく!これ鉄則ですよねっ!(額を床に擦り付ける勢いで、涙ながらの謝罪にどれ程の効果があるか定かではないが、これで鬼の怒りが少しでも鎮まればと願うばかり。テレビの占いなんてもう信じないと心に誓ったところで、本日のチョコ作りはこれにて閉幕。果たして当日までに完成するのか───バレンタインまで、後4日)   (2021/2/11 20:07:06)

こんなの絶対おかしいよ…ひどいよ!こんなのってあんまりだよ…!(エプロンの肩紐をずり落とし、某ピンク髪の魔法少女もびっくりな絶望顔でその場にへたり込めば、先程まで甘い匂いに包まれた女子力高めな楽園だったのに、ほんの一瞬で悪魔の棲みかへと変わり果て。その絵はまさに地獄絵図。この状況で良かった事を無理矢理見つけ出すとすれば、甘い香りがより強くなった事くらいだろうか。きっと私の脳は喜んでいるはず。そんな呑気な考えを持った矢先、腹の底から叫んだクソデカボイスを聞いて飛んできたおばちゃんの登場に、さらに血の気が引いていく。嗚呼、人間ってこんなにすぐ指先が冷たくなるんだなーなんて妙に冷静になりながら、わなわなと震える鬼に対峙する。もう鬼退治のイベントは終わったはずでは?と言い出せる勇気は、生憎持ち合わせていなかった。ライフはもうゼロだ)   (2021/2/11 20:06:53)

(溶けたチョコの甘い匂いが脳に伝わると、苦手な数学の授業で酷使した頭が、とびきりに強い糖分を求め始めて。ちんぷんかんぷんな数式から逃げずに、勇敢に立ち向かったご褒美を貰わなければならない…!と思えば、サメに捕食された赤いパッケージのキャラメル味のコーンの袋に伸びる手。よそ見をした隙に傍らから床に落ちる泡立て器、慣性の法則に従って飛び散るチョコ飛沫)  あっ?あっー!?あああああああー!!!!(悪夢はそれだけでは終わるはずもなく、そちらに気を取られていたせいで、上手いことファスナーに噛んでいた袋を思いっきり引っ張ったしまい。その結果、華麗に宙を舞うコーンと豆。初体験の浮遊時間は数秒か、いやもっと長い数十秒のスローモーションのように思えた)   (2021/2/11 20:06:31)

まずはチョコを細かく刻んで…?沸騰しない温度のお湯で湯煎する…?あー、めんどくせぇ。私流はこうだ!!!(便利なyouなtubeのレシピ動画を一通り流し見した後、宣言通りに剥いた板チョコを乱雑に折って木っ端微塵に。そのまま耐熱容器にぽんぽん投げ入れ、これまた便利な家電へ投入。自宅で使っている物よりも立派でお高そうなレンジとはいえ、使い方はほぼ同じだろう。しかし、ワット数?なにそれ美味しいの?な料理知らずでも扱えるか) んー、とりあえず30秒くらいに。溶かすだけなんだから、こんなの大体でイケるっしょ(何処からそんな自信が湧き出るのか不明だが、表示された数字が減っていくのを、かき混ぜ用の泡立て器片手にカウントダウンしながらステイ。あちあち言いつつ取り出した中身は、意外にもいい感じに溶けていた。ビギナーズラック、棚からぼた餅、怪我の功名。今日の運勢占い一位の底力は、どうやらひと味違うらしい)   (2021/2/11 20:06:00)

(お正月気分も完全に抜け切り、逃げる二月が始まれば、学生の三大イベントのひとつに向けて、男女問わず周囲が浮き足立つ今日この頃。想い人に気持ちを伝えるも良し、日頃の感謝を送るも良し──仲良しな友人に悪戯を仕掛けるのも良し。どれに当てはまるか未だ未定な少女は、音程の少し外れた鼻歌混じりに、予行練習を兼ね放課後の食堂へ。いつもこっそり大盛りにしてくれる、心優しい顔馴染みのおばちゃんから「後片付けまでしっかりするなら」という条件付きで、既に使用許可は貰ってある。必要な材料は勉強道具よりも遊び道具の比率が高い、イカしたサメ顔リュックに入っているし、抜かりはない、はず。制服の上におばちゃん愛用のちょいダサ──改め、ちょいかわなエプロンをして、ずり落ちない程度に腕捲りをすれば気合いは充分すぎる程)   (2021/2/11 20:05:32)

おしらせさん(Android docomo spモード)が入室しました♪  (2021/2/11 20:05:11)

おしらせさん(Android docomo spモード)が退室しました。  (2021/1/25 01:37:32)

──────────────────────────   (2021/1/25 01:37:29)

 ん、これは本当にやばいやつかもしれない…?(しばらく画面とにらめっこをしていても既読のマークはなかなか付かず、本格的にどうするかと頭を悩ませて。何かやらかして呼び出されているのか?それとも普通に約束を忘れているのか?どちらにしても、今度絶対にお詫びをしてもらおうと強く心に誓った…絶対にだ。そんな重い思いが通じたのか、不意に鳴り始める通話を知らせる着信音)はいはーい!いま、美術室で待ってるんだけど…え?ああ……う゛っ(通話開始数秒で徐々に下がっていく声色と、急に早くなる心拍数で心臓が痛み始めた。どうやら約束を間違えいたのは自分らしい。終了ボタンを押した身体は一気に疲労困憊で、ぐったり机に突っ伏してしまう程。ちらり横目で見上げた空は、今の沈んだ気持ちと反比例するように、どの写真よりも綺麗だった──)    (2021/1/25 01:37:18)

 あー、これかわいい。こっちのもいいなー(撮影者が飼っているのであろう猫や犬といった動物の写真や、日常の中で見つけた綺麗な花や景色の写真を見ているうちに、自然と口角が上がり頬が緩みだして。一人きりの時間ということもあり、あーだこーだと写真への反応を声に出しながら進めていけば、あっという間に一冊目が終了してしまった。前方の黒板上に設置された時計が指す時刻は、とっくの昔に約束の時間を過ぎているが、友人からの連絡も来る気配もまったくないときた。どうしたものかと頭を抱えつつ、ポケットから取り出したスマホで緑色アプリを開き「まってるよ!」のうさぎスタンプを数回連打。きっとこれで今の気持ちはしっかりと伝わるはず)    (2021/1/25 01:37:15)

 (窓から見える景色が夕焼けに染まり始める放課後。「デッサンのモデルになって欲しい」と友人に頼み込まれ、その必死さに断りきれずに訪れた美術室。授業でしか使ったことがない、馴染みの薄い室内は思ったよりも物で溢れていた。椅子や机が規則正しく整列した授業スペースの後ろには、布を被せられた美術部員たちのイーゼルや、絵具で汚れたバケツに様々な毛束の絵筆が刺さっていたりと、初めて目にする数々に興味津々。さらに部屋を写真部と併用しているようで、離れた一角には現像された写真の作品集が並ぶ。その中から適当に一冊を手に取れば、窓際の席に腰を下ろしてページを捲っていこうか)   (2021/1/25 01:37:11)

おしらせさん(Android docomo spモード)が入室しました♪  (2021/1/25 01:37:00)

おしらせさん(Android docomo spモード)が退室しました。  (2021/1/15 16:20:25)

──────────────────────────   (2021/1/15 16:20:22)

(夜の内に降りだした小雨が止んでも、なんとなく寝付くことが出来なかった夜更け。もうこうなったら起きれるところまで起きてやろう!と意気込み、校門を閉ざす高いフェンスを乗り越え、見回りの警備員の目を盗んで忍び込んだのは、自分が通う学園の屋上だった。息切れしそうに長い階段を登り終えれば、軋む音と共に立て付けの悪い外界へと繋がる扉を開けよう───雨上がりで湿度がある程度保たれているおかげか、部屋着を隠すように羽織ったパーカーだけでもさほど寒くはない。むしろ、運動終わりで暑いほど。時折り吹き抜ける湿った空気が頬を撫で、伸びかけの前髪まで乱せば心地良さを感じた。転落防止用のフェンスから見える街は相変わらずで。高いところまで来ても代わり映えの風景に小さく溜め息を溢しながら、反転した背を預け。雨雲が過ぎ去った先に余計な物は何一つなく、まだ帰ってこない睡魔を待ちながら、凛とした寒空を眺める時間も悪くないだろう)   (2021/1/15 16:20:09)

─────────────────────────   (2021/1/15 16:19:48)

(体内を巡りゆく温度を確かめるように食べ進めていれば、不意に耳にはめ込んだ無線イヤフォンから流れ出した懐かしい歌。随分と聞いていなかったのに、イントロを耳にした瞬間に色鮮やかな記憶が蘇る。この歌を真似て、瞼が落ちてしまいそうな午前二時に待ち合わせした日も、こんなに風が冷たい夜だった。寒空の下で二人で少し汚れた毛布にくるまりながら、君が指差した星座は今まで見たどれよりも眩しく鮮明に見えた理由は、当時抱いていた淡い恋心のせい。天体に興味なんてまるでなかったのに、誰にも邪魔されずに過ごす時間が欲しくて誘った事をたぶん君は知らない) あーあ、名前なんだったっけ。あんなに説明してくれたのにな(夜空に向けた指先で星をなぞってみても、記憶の糸を掴むことは出来ず、思い出すのは君の楽しげな横顔だけ。話半分で聞いていた過去の自分を恥じつつ、残り半分を食べ終わる頃には、何か手掛かりを見つけ出したいところ。リミットはあと三口分。俺の戦いはこれからだ…!)    (2021/1/15 16:19:36)

 (時計の針が一番高い場所で重なる頃。冬本番な肌寒い夜風が揺らすのは、鮮やかに色付いた木々の葉だけでなく、小腹を満たす夜食の入ったコンビニの袋も踊らせる。人工的な明かりが何一つなくとも、薄く棚引く雲の隙間から顔を覗かせる灯りのおかげか、視界はすこぶる良好。夜闇が広がる下界と此方を遮断するフェンスに背を預けながら、見上げる夜空には有名な星座の名前は何だったか。頭の端に仕舞い込んだ記憶を手繰り寄せるよりも、優先すべき最重要事項=食欲な少年は、手持ちの袋からまだ温かさの残る満月を取り出して。外気に触れて冷たくなり始めた指先で器用に下紙を外し、真ん中から半分に割ってみれば、脳と嗅覚にダイレクトに刺激を与える見た目は完璧そのもの。導かれるままに半月にかじりつけば、唇から白い息が漏れた)    (2021/1/15 16:19:20)

おしらせさん(Android docomo spモード)が入室しました♪  (2021/1/15 16:19:14)

おしらせさん(Android docomo spモード)が退室しました。  (2021/1/6 21:20:11)

─────────────────────────   (2021/1/6 21:20:05)

いつも通ってるはずの場所なのに、知らない場所みたいだ(眩しい朝日が雪に反射して伸びていく様をぼんやりと眺め、何処か感慨深さを感じて溢した声。その音は前髪を乱す冬風に乗り、誰の耳に届く事もなく消えていく。これ以上にない被写体を目の当たりにして、寒いだなんだと言っているわけにもいかない。そう思えば、カイロ入りのポケットの中で温めた手を再び極寒へと引き戻し、指先が思うように動くのを確かめて。時間的にも最後の一枚だと決めると、もう一度だけカメラを構えた──小気味の良い機械音と共に切り取った空間は、おそらく今日一番の出来だ。後で確認するのを楽しみにしながら、自分がこの時にこの場所にいた事を記すように、真っ白な純白の絨毯に初めてを刻んで帰路につこう。今日もまた、変わらない僕らの朝が始まる)    (2021/1/6 21:19:53)

(遠くに聞こえる朝を告げる鳥の囀りに呼応するように、 数枚シャッター音を奏でていくも、さすがに安物の専用グローブではすぐに指先が悴み始め。初めての相棒に妥協しなかった結果故の事態だが、今月のバイト代で多少良い物を購入する事を誓い、一旦この瞬間だけギブアップ。そして、首から下げた相棒の代わりにポケットから命綱をひとつ取り出し、その確かな温もりで暖を取れば、少しはこの寒さもましになるだろうか)こんな事なら、ここに来る前に温かい飲み物でも買ってくれば良かった(写真の事しか考えていなかった愚かな過去の己を呪いつつ、その場足踏みで身体を動かしてみるも冷えた足先に体温は戻らずに。もういっその事諦めてみるのも手だと思える程)   (2021/1/6 21:19:34)

 (真っ赤なお鼻のトナカイも働き詰めだったサンタも、こたつでおせちや餅を食べ始める年明け。突如上空に現れた寒波の影響で、足元に数センチ程の真っ白な絨毯が広がった早朝。こんな日を逃すの勿体ないと、落ち着いた色味のマフラーと細身ダウンを身に纏い、ポケットに命綱のカイロを数個放り込んで。まだ登校時間を迎えていない今ならば、誰にも邪魔されずに撮影が出来るだろうという目論み)さっむ…だけど、やっぱり綺麗だな(吐き出す白い息と共に感嘆の言葉を吐き出しながら、手付かずの無垢な景色にレンズを向ける。澄んだ冬の空気と朝焼けが相まって、自分の腕以上の物が撮れた気がした)    (2021/1/6 21:19:05)

─────────────────────────   (2021/1/6 21:18:26)

──これも持ってけ(床に散ったブランケットを二枚ほど拝借して、玄関へと投げ込めば準備は完了。乱れた玄関に早々に別れを告げ、目指すは歩いて数分の先の小さな展望台。ログハウスのテラスでも良かったが、何となく歩きたい気分から此方を選んだ。緩い勾配に彼女は文句のひとつでも口にするかもしれないが、そこは知らない振りで通す所存。火照った肌には外の冷気が心地好いを通り越し、マグふたつを携える左手の指先に若干の痛みを感じる寸前か。それでも呼吸する度に体内を循環する澄んだ空気はアルコールを分解し、吐き出す息は実証通りやはり白かった。月明かりしかない暗い夜道、数歩後ろを歩く彼女はどうだろう。集合時に発した揶揄を撤回する気になったか、と向ける薄い笑みも寒さで口角が歪んで。振り返った時に見た、本来ならば自分が着ているはずの一張羅を着込む彼女の姿に悪い気がしなかったのは、まだ言わない。それを告げるのは、山の谷間から昇る眩しい朝焼けを眺めながら、もう完全に冷め切った珈琲を飲んだ時。今は彼女を気遣って、差し出す体温の残った右手だけに留めておこう──月光に照らされた黒ワッペンを見つめ、そう思った夜明け数時間前の話)    (2021/1/6 21:18:18)

(山の夜は寒い、常人が思っている数倍は寒い。風が吹けばさらに体感温度は下がり、吐き出す息も白くなる事は実証済み。だから、夜中部屋を抜け出す仲間の肩に乗せてやった一張羅。車中でのマニアック話には全く無反応だったわりには、どうやら着心地は悪くないようで。脱ぎ捨てない所を見る限り、お高い相棒は彼女と一夜を共にするらしい。酒盛り中に誰かが消したであろう空調のせいか、酒盛りのアルコールが抜けきらない身体でも、何処からか冷たさを感じる室内。彼女を送り出したならば、ブランケット類が撒き散らされた雑魚寝に戻ろうかと思案していたところ、不意に掴まれた服の端)……で?お前に大事な上着貸した俺まで、寒空の下で白い息吐かせるつもり?───そこで待ってろ(売り言葉に買い言葉。普段の間柄を示すようなやり取りをするも、据え膳食わぬはなんとやら。山という非日常も相まって、頬に赤みを持つ彼女に擽ったさを感じつつ、短い言葉を放った足はキッチンへ。気を利かせた誰が作ったドリップコーヒーを丸い硝子から蓋付き保温マグに移し変え、手近にあった仲間内誰かのブルゾンを引っ張り、パーカーの上に羽織れば少しは外気もましになるだろう)    (2021/1/6 21:17:55)


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