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白昼夢で出会った鮮烈な瞳
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おしらせ諸星さん(docomo spモード)が退室しました。  (2021/4/20 22:20:37)

諸星「え、…ほんまに?じゃあお言葉に甘えて…。」彼から与えられた提案を断るべきではないだろう、それはきっと野暮というやつだ。それに、純粋に気持ちよくなりたいという気持ちもある。言葉の通りにベッドの縁に腰を下ろし、脚を開いて彼を迎え入れる。床へと腰を下ろした彼の肩に毛布をかけてやりながら、寒くはないかと心配そうな眼差しを向けた。しかしそれも一瞬のことで、太腿に這わされた手の熱さと、それと見上げられた視線に込められた熱が、己の体温を上昇させる。ぞくり、背筋を震わせたのは背徳感だった。   (2021/4/20 22:20:33)

諸星手を絡めた瞬間にあげられた艶やかな声に反射的に身を竦めたが、それが快楽によるものだと理解して肩の力を抜いた。それでもやはり、緊張は拭えない。他人の急所を握りこんでいるという初めての感覚と、目に毒な彼の素肌。バクバクと心臓が早鐘を打ち自然と鼻息が荒くなって、必死に脳を回そうとしている。耳に届いたのは控えめに漏らされる甘い声と水音、両眼が捉えたのは震える美しい脚と見悶える体。自らの手が彼を乱しているという事実が己を興奮させた。自らの下半身にも熱が集まり、腰が重たくなっていく。「ッあ、す、すまん!」嬌声に混ざった声と重ねられた手、それらによって制止された途端に弾かれたように手を引き、顔を上げてまた固まった。余裕が無くて見る暇が無かったが、彼の表情はとても、端的に言うならば可愛らしいと思った。いくら細身と言えど女性らしい身体的特徴があるわけでもない、中性的な部類に入るかもしれない顔立ちだが、それでも確りと男らしいと言える。そんな彼相手に、己は確かに興奮していた。男色の趣味は無かったのに、どうして。胸中に広がる困惑は、しかし興奮によって上塗りされていく。   (2021/4/20 22:20:21)

おしらせ諸星さん(docomo spモード)が入室しました♪  (2021/4/20 22:20:00)

おしらせさん(iPhone au)が退室しました。  (2021/4/18 21:17:34)

考え過ぎたせいか、彼の熱い手が己の半分持ち上がったモノに絡んできた瞬間、高い声で あっ、と漏らし、大袈裟に反応してしまった。流石に男同士の事、一物への力の入れ具合や気持ちの良い場所は絶妙なものがある。擦られているうちに先走りがとろりとろりと指に絡みはじめ、チュクチュクと音が立つ。暫く身悶えながら脚を震わせて、やっとの事で彼の手に自分の手を重ねる。「あ、う……ッとんと、駄目だ……先に前でイってしまったらお前のモノを受け止めきれないんだ。」制止してしまったが、ハァハァと上がった息を吐く己の赤い顔を見れば、お前の手できちんと興奮しているのが解るだろう。「それより、お前のモノの方が辛そうだ。ベッドサイドに座ってくれ、俺の舌と喉で気持ちよくしてやるよ。」   (2021/4/18 21:17:29)

傷付けたくない。そんな事を今までに言われた事があっただろうか。此方から誘った男どもには、己を淫乱と決めつけ乱暴な扱いをされてきただけに、底無しの優しさに胸が軽く絞められる感覚を覚える。欲に飢えた男なぞ皆獣だと思っていたのに、この赤い瞳の男だけは違うみたいだ。優しい指付き、絹のような唇の触れ方に此方がどうにかなりそうだ。身を起こして服を脱がされながら、彼の寝間着のボタンに指をかけ、ゆっくり時間をかけて弾くように外していくと、傷だらけだが美しい造形の胸筋が露わになった。焼けていると思っていた肌は元々少し浅黒く、下手に服など纏わぬ姿に魅了されたのは間違いない。隆起した筋肉を指の腹で確かめて、彼の視線を己が肌身に受けている事には、態と気付かぬふりをしてやった。互いに一糸纏わぬ姿になれば、嫌でも相手の一物に目が行くのは仕方がない。だがそこに鎮座したモノのあまりの質量には思わず息を呑み込む。長さ太さ共規格外すぎるのだ。確かに体格からすればそれ程の存在感があって当たり前なのだが、ブツの事など久しぶり過ぎて失念していた。   (2021/4/18 21:17:16)

おしらせさん(iPhone au)が入室しました♪  (2021/4/18 21:16:39)

おしらせ諸星さん(docomo spモード)が退室しました。  (2021/4/16 21:54:57)

諸星「傷つけたないねん、…優しくの度合いが分からへんけど、善処はする。服、脱がせてええか?」彼が話す最中は動きを止め、言葉の妨げにならないようにした。肌から唇を浮かせて、控えめな声量で言葉を返す。問いへの肯定を聞けば、上体を起こしてそっと彼の服に手をかけた。ボタンを外して少しずつ顕になる肌に、半ば無意識のうちに唾を飲み込む。彼にも手伝ってもらいながら互いに衣類を脱ぎ去り、一糸まとわぬ姿を晒した。慎重に彼の太腿へと手を乗せ、そのまま中心へと指を滑らせていく。僅かに首を擡げているそれが、彼が興奮しているのだと教えてくれた。下から支えるように竿を握り込み、適度な力で上下に擦る。彼の反応をうかがいながら、どこが彼にとって気持ちの良い場所なのかを探ろうとしていた。   (2021/4/16 21:54:55)

諸星思えば、先の彼から交わされた口付けが初めてだった。誰かと夜を共にした事はおろか、女性経験ですらただの一度も無い。学童の頃から男所帯できっかけが少なかったことは事実だが、己自身、性への興味が人よりも少なかったのだろう。休暇になると歓楽街へ足繁く通う同僚に、懲りひん奴やなぁと呆れた溜息は記憶に新しい。女性の豊満な胸や蠱惑的な唇に惹かれる気持ちは分からないでもない、しかしそれに金を払ってまで触れたいとは思えなかった。だから、キスがこんなにも恥ずかしくて、甘くて、興奮するものだと初めて知った。腕を伝い這い上がってくるしなやかな手を拒否する術はない、頬に触れた熱に僅かに肩を震わせて瞳を開いた。睫毛が触れ合うような距離、彼のアースブルーに己の紅が溶け込んで、えも言われぬ気持ちになった。まるで、彼を自分が染め上げたかのような。確かな興奮に息が震え、柔らかな唇に名残惜しさを感じながらも口付けを終えた。後頭部へと回った彼の手が髪を撫ぜる感覚がむず痒くて、けれどそれと同時に心地が良い。顎を辿って鎖骨へと唇を滑らせて、白磁のような美しい肌に押し当てるだけの口付けを落としていく。   (2021/4/16 21:54:36)

おしらせ諸星さん(docomo spモード)が入室しました♪  (2021/4/16 21:54:13)

おしらせさん(iPhone au)が退室しました。  (2021/4/15 22:08:37)

。軽いキスは深いものへ色を変え、先程の溝を埋める如くねっとりと絡め合う。ピチャピチャとした粘膜の交わる音が狭い部屋の壁を這う。こんな求め合う様なキスに興じるなんて、自分らしくも無い。唇の隙間から、吐き出された熱い呼気を感じ、頬にあった手を彼の頭へと回した。離れた唇が顎へ、そして半分はだけた服の隙間に見える鎖骨へと移動し、その擽ったさを隠して黒髪をくしゃりと掴む。「馬鹿丁寧だなトントン……けどありがたい、久しぶりだから優しく頼む。」   (2021/4/15 22:08:33)

腰掛けた姿勢のまま男の挙動に目をやった。ぎこちない動作で肩に指が触れ、大きな掌が己をシーツに押し倒した。成る程そうするのかと、特に抵抗する事無くそのまま仰向けに倒れ込む。繊細な髪が散り耳を擽る。彼の身体が腰から捩られ、そのまま膝をシーツ上へと移動したらしく、ベッドの脚が二人分の体重にギィと呻いた。唇を結んだ男の顔が近付き、気遣い控えた吐息が頬を撫でた。唇が触れ合うとその冷たく柔らかい表面に心地よい刺激を受ける。薄らと開けた瞳から緊張した彼の様子を見つめ、少し手を貸してやるつもりで手を動かした。自分の胸横に置かれた腕の筋肉に添い、掌で触れ肩まで優しく擦り上げる。それから首筋へ、耳下を経て両手で頬を包み込んだ。   (2021/4/15 22:08:20)

おしらせさん(iPhone au)が入室しました♪  (2021/4/15 22:07:40)

おしらせ無言時間が20分を超えたため、諸星さんが自動退室しました。  (2021/4/15 02:02:17)

諸星彼の肩へと手を置き、そっと力を込めて押し倒す。抗わずに後ろへと倒れてくれた事に心の中で感謝を述べつつ、シーツに散らばる金糸を視界の端で捉えた。順序が分からない、この後はどうすれば良い?そうだ、彼は先程口付けから始めようとしたじゃないか。ぐ、と唇を引き結んで彼の唇へと自らの唇を控えめに触れ合わせて、ふにり、と柔らかな感触に瞳を伏せた。   (2021/4/14 23:08:33)

諸星勢いで言い切ってしまった言葉を今更回収するのは、あまりにも格好がつかない。啖呵を切った手前、性経験が一度もありませんとは言えなかった。知識としてしか知らない世界が、目の前に広がっている。彼の手首を掴んでいた手を体側に垂らし、彼の挙動を目で追い掛ける。「俺の好きに、ですか。」平静を装いながらも、頭の中は大騒ぎだった。なんとこいつは丸投げしてきたのだ、好きにしてくれて構わないなんて言われても、どうすれば良いかが分からない!肌蹴た布から覗く白い肌が目に毒で、さ迷わせた視線は結局彼の瞳へと行き着いた。このまま突っ立っているのはおかしいだろう、それは流石に理解できる。ベッドに腰掛けた彼の後ろから月明かりが降り注ぎ、緩く称えられた笑顔が神聖さを孕んでいた。一歩二歩、ゆったりとした足取りで近付き彼の前へと歩みを進める。ベッドに腰掛けた事により更に下がった瞳を見下ろして、唾を飲み込んだ。   (2021/4/14 23:07:39)

おしらせ諸星さん(docomo spモード)が入室しました♪  (2021/4/14 23:07:32)

おしらせ無言時間が20分を超えたため、さんが自動退室しました。  (2021/4/14 22:25:55)

実の所俺は自分に利が大きい取引をしているに過ぎないのだが、それを此奴に言っても不振を買うだけだ。まぁいいだろう、兎にも角にも彼はその気になったのだから。キスであれだけ大袈裟な反応をするんだから、色事には余り慣れていないのだろうか。半分まで閉めたボタンから手を離し、着崩れたままの姿でベッド縁に腰かけた。「返事は無論肯定だ。初めからそのつもりだったからな、お前の好きにしてくれて構わない。」   (2021/4/14 22:02:59)

「ッ、と……何だ気が変わったのか? 変な奴。」あまり強靭ではない手首を掴まれれば、今度は己が瞠目する番だった。この男には男色の気配がまるでない。こうして腕を掴まれているこの瞬間にも、肉欲じみたものを嗅ぎ取れない。何故そんな奴が態々得体の知れぬ己を引き止めるのであろうか。もしかしたら正体に気付かれたか……否、それもまた違う。口にした言葉にこれ程偽りの無い者は珍しい。その愚直とも言える彼の、寂しい程の誠実を、これ以上無碍にするのは申し訳ない。腕を掴む男の無骨な手を柔らかく解き、体の方向を変えて対面した。アースカラーの瞳で彼のルビー色を見上げれば、困惑は消え決心がうっすらと浮かんでいる。「誰でもと言う訳ではないが、我が身を求められれば悪い気はしないさ。」   (2021/4/14 22:02:50)

おしらせさん(iPhone au)が入室しました♪  (2021/4/14 22:02:31)

おしらせ無言時間が20分を超えたため、諸星さんが自動退室しました。  (2021/4/14 22:01:36)

諸星そうだ、ここまで彼に執着する理由などありやしないのだ。精々数時間前に初めてに出会った男を、頼まれたからと家にあげて、自分には何のメリットも無い。だから出て行こうとするその人を引き止めるのは些か不自然なのかもしれない。垣間見えた様子から察するに、きっと彼は今回が初めてではないだろう。あまりにも手馴れていた、男を懐柔する術を持っている人だった。今ここで己が素直に引き下がれば、そうしたら彼はこの家を出ていく。きっと二度と出会う事も無い。過去もこの先も、見知らぬ男の下で端麗な顔を恍惚に染め、形の良い唇が甘い言葉を囁くのだ。…それはやはり、面白くは無い。立ち上がって距離を詰め、着替え始めた男の手首を掴んで動きを制する。不思議そうな彼の表情はあどけなく、見上げられた眼差しは見蕩れてしまう程に澄んでいた。「お前を望む奴なら、誰でもええんか?…一度拒んだ身でこんな事を言うのはおかしいって分かっとる、せやけどこのままお前を見送るのは俺が嫌や。俺にお前のこと、望ませてくれへんか。」   (2021/4/14 21:41:30)

おしらせ諸星さん(docomo spモード)が入室しました♪  (2021/4/14 21:41:13)

おしらせ無言時間が20分を超えたため、さんが自動退室しました。  (2021/4/14 01:51:13)

おしらせ無言時間が20分を超えたため、諸星さんが自動退室しました。  (2021/4/13 23:27:16)

何よりも、あと数ヶ月先に己が滅ぼす予定の国だ。それには手ずから必ず何らかの礼に情報を持ち去りたかった。だが礼を望まぬ男の元からは塵のひとひらすら奪い去る気はない、それが己の矜持であった。服を手に取り着替え出す俺を見上げる視線に気付き、まるで初めから何も無かったかの如く微笑で応えた。「マーケットには酒場もあった。そこへ行けば、俺を望む者の一人や二人くらいは居るはずだ。心配しなくても野宿なんかしやしない。この旅でお前と出会えて本当に良かったよ。」   (2021/4/13 23:04:58)

アド、そう言えばそんなふうに名乗ったかと、彼の呼びかけで思い出す。普通男色嗜好が無ければ、そんな相手がそばに居るだけで気持ち悪がるはずなのに、彼は何を思ったのか引き止めて来た。しかも理由は、己が凍死しないかの心配だ。その語り口と雑に頭を掻く仕草をつぶさに観察し、彼がどこかまだ困惑の中にいるのを感じた。俺という謎の人物を家に招いてしまった責任を感じているのだろう。なんと誠実で清廉潔白な奴なのだろうか。こんな性格でよく軍人が務まるものだと、月明かりの下で僅かに肩を揺らした。「ははは、態々ありがとうトントン。だが俺がもしもここから出てそこいらで転がり野垂れ死んだとしても、無論それは俺のせい。お前を恨んだりなどしない。」貸し借りは無しとしても、その気の無い男を誘惑してしまったのは迷惑行為だろう。彼は良い奴過ぎるから怒らないが、普通ならば殺されてもおかしくは無い。「お前の腕の中は暖かそうだったし、出来ることならその言葉に甘えてしまいたいが、それでは俺自身が己を納得させられないのさ。」   (2021/4/13 23:04:46)

おしらせさん(iPhone au)が入室しました♪  (2021/4/13 23:04:29)

諸星そもそも己に男色は無い。彼に許されたとしても、彼と行為に及ぼうとは思えないのだ。言葉で引き止めてみれば、彼は大人しくこちらの話を聞いてくれるよう。立ち上がった彼がこちらへと顔を向け、しかしその表情がまた、なんでもないかのような顔だったのが気に食わなかった。「こんな寒空の下、野宿なんてしたら死ぬで。…お前がワイに何を求めてんのかを汲み取ってやれんかったのはすまん、でも、最初に言うたやろ。肉の礼とでも思ってくれればええ、貸し借りは無しや、って。」薄暗い部屋の中で、二つの視線が対峙する。引き止める理由は無いが、それでも、悪い奴だとは思えなかったから。暗い部屋の中、妙に浮いて見える彼の鮮やかな青い瞳を見つめた。   (2021/4/13 22:33:58)

諸星きょとんと惚けた表情の男は、自分の行動に対して何の疑念も抱いていないようだった。続いた言葉に頭を抱えてしまいたくなる。礼はする、と彼の言葉を疑っていたわけでは無いが、まさかこのような形で“礼”をされるとは微塵も思っていなかった。問題しか無い!と声を張り上げたくなる気持ちをぐっと飲み込んで、一人で話を進めていく男の声に耳を傾ける。謝罪を述べてから少し離れた位置へと移動した彼を、責める気にはなれなかった。僅かに浮かべられた笑みの意味を問う前に立ち上がった彼は、ここを出ていくと言う。何もかもが利己的過ぎやしないだろうか、少しはこちらの話も聞いてもらわねば。布団から身を起こして胡座をかき、がしがしと自らの頭を掻き乱す。「なあ、おい、アド。ここ出ていくって言うたけど、それでどうする気やねん、お前はどこで寝る?」乱れた髪はそのままに、僅かに眉を寄せながら彼へと視線を向けた。   (2021/4/13 22:33:05)

おしらせ諸星さん(docomo spモード)が入室しました♪  (2021/4/13 22:33:02)

おしらせさん(iPhone au)が退室しました。  (2021/4/13 20:58:41)

その代わりに情報を盗み、数ヶ月後には国を頂く、そんな事を繰り返してきた。まさかこうして撥ね付けられるとは思わず、仰け反り肩で息をする相手を見て驚いたのだった。「そうか、すまなかったな。そういうつもりでは無かったとは。」素直に謝罪を口にしてから身を離し、男から少し離れた位置に移動した。何とも言えない顔を向けられて、根っからの品行方正さに僅かに笑みを浮かべて立ち上がった。「驚かせてしまったな、本当にすまない。お前の安息の邪魔になるのは申し訳ないのでね、今夜のうちにここを出ていくよ。」   (2021/4/13 20:58:37)

闇の奥に浮かぶ彼の赤い瞳を見つめ、自然な呼吸を置いて唇が重なり合う。間違いなく受け入れたと思ったのも束の間、熱い舌を深く絡める前に無理やり引き剥がされ、混じった唾液が名残惜しいと言わんばかりに二人の間に紡がれた。それすらも男の手の甲に拭われいとも簡単に切れてしまう。肩を押し返されてきょとんとした顔で男を見上げた。真っ赤に染まった顔を見、瞬きを2つ残した。「……何か問題でも? 部屋を見るに他の者の影もない。礼はすると言ったはずだ、理解しての事かと。」どうやら彼と俺の思考にはかなりの食い違いがあったようだ。まさか本当に眠る場所だけを貸すつもりだったとは、、ある意味新鮮な反応だ。己が偵察に行く時は大抵夜を過ごす為のターゲットは軍関係者だった。鬱憤の溜まった肉体労働者なら、甘い誘いには間違いなく飛びついて来たからだ。   (2021/4/13 20:58:27)

おしらせさん(iPhone au)が入室しました♪  (2021/4/13 20:57:48)

おしらせ諸星さん(docomo spモード)が退室しました。  (2021/4/13 18:38:36)

諸星ベッドの上の彼は身動ぎが少なく、眠ったのか起きているのか判断をするには難しいように思えた。対する己はしばらく布団の中で良い位置を探していたが、結局は彼の方を向いて眠ることにした。それから数分、不意に彼がベッドから起き上がる気配がした。軋んだ木目に瞼を持ち上げれば、何やら様子がおかしい。流れような所作で隣に潜り込んできた人を拒否するよりも早く、彼の行動の方が早い。近付いた顔にはっと息を飲み込んだ。耳に届いた言葉、ふ、と止めていた呼吸が再開されたと同時に唇へと柔らかい感触がやってくる。驚きに止まってしまった脳が上手く働かない、瞳を瞠目させたまま瞬きも忘れてしまったかのように、一寸先の宝石のような瞳を見つめていた。誘われるがままに唇を開いて、ぬろ、と湿った感触が触れ合った瞬間に。肩を大きく跳ねさせてから、弾かれたように身を大きく引いた。ようやく状況が飲み込めた、一瞬にして熱を持った頬と口元を手の甲で隠しながら、彼の肩を掴んで牽制する。「なッ…な、なにしてんねん、おかしいやろこんなの。」   (2021/4/13 18:38:33)

諸星水滴がついていたから、と指でそれを拭ってくれる他人が居るのだろうか。異国の人とはどうにも距離感が掴めない、この国では普通ではない距離の近さも彼の国では当たり前なのかもしれなかった。そう思えば拒否や否定をするのは憚られ、大人しく受け入れる他無いのだ。毛布を脱いだ彼は無邪気にも両腕を広げ、あまった袖を揺らして笑って見せる。仄暗い部屋の中、月明かりに照らされて袖を振るう人を形容するにはまさに、“天使”という言葉が最適だろう。「ほんまやな、背丈だけやなくて、そら軍人と旅人じゃ筋肉量も何も違うやろ。」つられて目元を和らげ、穏やかに笑って見せる。不思議と警戒心は薄れ心が弛み、ふわりと浮かんだ欠伸を噛み殺した。彼の隣ではぐっすり眠ることができそうだ、そんな事を考えながらランプを消し、就寝の挨拶をひとつ。「おやすみ、ええ夢見てな。」ここで頭のひとつでも撫でた方が彼の国の文化に近いのだろうか、でも違ったら恥ずかしいので静かに布団に身を横たえた。   (2021/4/13 18:38:08)

おしらせ諸星さん(docomo spモード)が入室しました♪  (2021/4/13 18:37:36)

おしらせ無言時間が20分を超えたため、さんが自動退室しました。  (2021/4/11 23:11:51)

おしらせ無言時間が20分を超えたため、諸星さんが自動退室しました。  (2021/4/11 23:02:01)

- [ ] 触れ合った胸筋から伝わる鼓動の力強さ。目の前には彼の驚きの表情。上がる体温と殺される呼吸の中、沈黙を破る。「キスをしないか、トントン。」彼が答える前に、ゆっくり顔を近付ける。睫毛が触れ合いついに唇同士が触れ合う。堅く閉ざされたその場所を綻ばせる様に、舌先で彼の舌を誘い出す。僅かに開かれた歯の隙間を器用に縫い、舌の表面をねっとりと擦り合わせた。   (2021/4/11 22:39:12)

不用意に髪に触れてしまったせいで、彼は驚き赤い目を瞬かせた。警戒させてしまったかと多少身構えたが、戸惑いの声が漏れ出たのを聞いて、肩から掛けていた毛布を取り去った。「なに、水滴がついていたから払っただけだ。それよりトントン、お前のパジャマではこんなに袖が余る。」手の半分まで隠れた袖を振って見せ、歯を見せて羽根のように微笑む。暖炉の火はかなり下火になっていて、ランプを消せばお互いの顔は、余程近くなければ見えなくなるだろう。ベッドへ入るとそれを見届けた彼の手で、部屋を照らしていたランプの火が落とされた。僅かに炭の木目のオレンジが優しい光を発していた。暫くもぞもぞと床で動く彼の気配を感じていたが、数十秒すれば呼吸しか聞こえなくなった。それから数分後音もなく上半身を起こし、毛布から出した脚をゆっくりと床に置く。キイと床が鳴り、床の男が目を開けた時、彼の布団の中に静かに潜り込んだ。   (2021/4/11 22:39:03)

諸星突然の接触に瞳を瞬かせ、数秒後にゆっくりと身を仰け反らせる。至極穏やかな表情からは敵意を感じられなかったが、行動の意図が読めない。視線を交わしながら数度瞬きを繰り返せば、先に沈黙を破ったのは自分だった。月明かりが彼の横顔を照らし、光を吸い込んだ金糸がきらりと輝く。その雰囲気に呑まれてしまわないうちに、僅かに潜めた声を発した。「…なんですか。」   (2021/4/11 22:13:56)

諸星「残念やけどどこにでもあるベッドや、そんな突飛したもんが一人暮らしの男の部屋にあると思わんでくれ。」距離の詰め方が上手い人だと思った、気付けば懐に潜り込まれているような、そんな感覚。出会って数刻ばかりしか時間を共にしていないというのに、この安心感は一体どこから生まれるのか。愛称を進めてきた彼の言葉に甘え、アド、と彼の名を唇でなぞってみる。続いた彼の要望には快諾を示そうか。湯を沸かしてからタオルと寝巻きを渡し、浴室へと消えていく後ろ姿を見送った。暫くしてほかほかになって出てきた彼とすれ違い、自らも湯浴みをさっと済ませる。髪をタオルで拭きながら広くない家の中を探せば、彼の姿は直ぐに見つかった。ふわりと吹き抜けた夜風が頬を滑り、その冷たさに身を震わせる。寒い夜だというのにわざわざ窓を開けてまで夜空を眺める彼は、星見が好きなのだろうか。はたまた変人か。「せやろ、なかなかに気に入ってんねん。周り静かやし、誰にも邪魔されへんで。」自分が住む土地を褒められるというのは、まるで自分が褒められたようで嬉しい。緩く口角を上げていれば、不意に近付いた指が髪先の水滴を掬っていった。   (2021/4/11 22:13:46)

おしらせ諸星さん(docomo spモード)が入室しました♪  (2021/4/11 21:55:55)

おしらせ無言時間が20分を超えたため、諸星さんが自動退室しました。  (2021/4/11 21:44:55)

「アド、と呼んでくれトントン。勿論アドラーさんでも構わないが。文句をつけたくなるようなベッドなのか? それは楽しみだ。」マグカップを受け取ると礼を言い、鼻に近付けるとそれが紅茶だと言う事が分かった。軽やかな香りを楽しみ口へと運ぶ。熱いが美味い、冷えた体に沁み渡るようだ。「構わないさ、寧ろ床でも良い。一つ我儘を言って良いなら、シャワーか身体を拭くための湯をもらえないだろうか。」丁寧に湯浴みの準備までしてくれていた彼にはそれなりの礼をしなければいけない。客人だからと家主よりも先に風呂を頂いた後、彼が風呂から上がるまでの間、肩から毛布を被り少し窓を開けた。雪崩れ込む風は肌を刺し、あまりの寒さに肩を抱きながらも星々を眺める。小高い場所にぽつんと佇む家は人家から離れているためか、周囲は虫の声と風が草を揺らす音に満ちていた。背後から家主の足音が聞こえ、振り返えらずに口を開いた。「綺麗な場所だなここは。空気が澄んで星もよく見える。」風が再び部屋の温度を下げ、さすがの冷え込みに窓を閉めた。ベッドに腰掛けて頭を雑に拭く男を穏やかな面持ちで見つめ、手を伸ばして水滴を指で払ってやった。   (2021/4/11 21:42:26)

おしらせさん(iPhone au)が入室しました♪  (2021/4/11 21:42:07)

諸星かたたん、耳に届いた音が沸騰を告げてそちらへと意識を誘われた。失礼、そう断りを入れてから立ち上がり、マグカップに茶を注いで二人分用意する。彼の前と自分の前に置き、再び椅子に腰を下ろした。「アドラーさん、って呼べばええんかな。曲がりなりにも客人やからベッドは貸したる、文句は受け付けへん。」一人暮らしの男の部屋に、二つもベッドがあるはずが無い。自分は床に毛布を敷いて寝れば良いだろう、体を横たえられれば問題はないのだ。   (2021/4/11 21:24:40)

諸星名乗った瞬間に僅かに上げられた口角を確りと視界に捉えたが、その意味を知る術はどこにも無かった。「はえ、随分と嫌味な事言うんやな。軍人に対してお人好しですか。生憎やけど、誰でも彼でも構わず家にあげるほどの阿呆では無いで。」目の前で椅子に腰かけている男の目を見つめながら、忠告とやらはさらりと受け流した。彼に言われずとも、自衛の手段は持っている。寝首をかかれたらそれまでとは思えど、軍人である己を殺すメリットが彼にあるようには思えなかった。マントが外され、途端に彼の纏う空気が和らぐ。男はアドラーと名乗った、しかし彼の口ぶりからしてそれを本名だとは思えない。教える気が無いのであれば無理に聞き出すのは無粋というものだろう、一晩寝具を貸してやるだけの関係なのだ。踏み込む必要は、無い。   (2021/4/11 21:24:24)

おしらせ諸星さん(docomo spモード)が入室しました♪  (2021/4/11 21:24:10)

おしらせ無言時間が20分を超えたため、さんが自動退室しました。  (2021/4/11 12:46:02)

おしらせ無言時間が20分を超えたため、諸星さんが自動退室しました。  (2021/4/10 23:30:12)

「部屋が暖まってきたよ、助かる。それとこれは忠告だが、貴方は少しお人好しが過ぎる。素性の知れん奴を家に上げるんだから最大限警戒すべきだ。とはいえ、俺は泊めて貰って本当に助かったけどな。」再び礼を述べ、剣は自分の側の壁に立てかけた。肉の礼でいいだなんて、なんて欲の無い奴だろう。マントを外して椅子の背もたれにかけ、張っていた気を緩めて身体を伸ばした。「……トントン、軍人か。俺はそうだな、教えないほうがスリリングじゃないか? なんてな、嘘だ。俺はただの旅人、名はアドラー。名前などあってないようなものだ。」不思議とこの男の隣でなら、意識を落として眠る事が出来そうだ。こんなに人を信じるのはいつぶりだろうか。   (2021/4/10 23:05:10)

トントン。その名を聞いて、やはりと心が躍る。彼はやはりこの国で名を馳せた、赤い翼の持ち主だ。外套を脱ぐと尚わかるその逞しい長躯は、両刃の大太刀で敵を屠るに相応しい形である。話してみて理解できたのは、あまりにも人間らしく純度の高い水のように清んだ心だった。軍人にも色々居るが、ここまで清浄な者はあまり見ないタイプだった。剣を差し出した事で、彼の顔から残りの数パーセントの疑心が消えた。それを見て口角を僅かに上げた。   (2021/4/10 23:04:59)

諸星マフラーを外して玄関横のポールハンガーにかけ、暖炉へと火をくべる。部屋が暖まるのを待ってから外套を脱ぎ、そんな事をしていれば不意に彼の方から声が掛かった。そちらへと目を向けてみれば、机上へと乗せられた細身の剣と神妙そうな面持ちの男。ポットに水を入れて火にかけてから椅子を引き、向かいに腰を下ろす。ふう、と息を吐き出して彼へと視線を合わせた。「それ、こっちに寄越さんでええよ。自分で持っとき、護身用なんやろ?いざって時に傍に無いとなんの意味も無いやん。」護身用の刀、と銘打つそれをこちらに寄越す素振りを見せたということは、敵意は感じられなかった。これで翌朝の日を拝めなかったら自分の判断が間違いだっただけの話。「そう言えば自己紹介がまだやったな、さすがに名前ぐらいは教えてもらわんと。自分、トントン言います。見ての通り軍人やで。…さ、次はアンタの番や。」   (2021/4/10 22:36:19)

諸星他の者、と確かに彼はそう言った。その言葉が何故だか胸の内側で引っかかり、理由を探しても見当たらない。先程出会ったばかりのこの男に対して何の感情があると言うのだろうか、しかも怪しさ満点なのに。肉の礼を述べてさっさとその場を後にするべきだったかもしれない、今となっては叶わぬ願いになってしまったけれど。こちらの言葉に了承を示した彼、最後の方に小声で呟かれた言葉を聞いて僅かに笑みを漏らした。日が沈んだ事により一気に気温が下がり、マフラーに顔を埋めて鼻先を隠す。「ベッド貸すぐらいやったら別に俺に被害があるわけでも無いんやし、ああせや、肉のお礼とでも思ってくれれば。そしたら貸し借りなしやろ。」横に並んで歩みを進め、自宅へと帰り着く。今朝家を出た時、まさか名前も知らない男を連れて再び玄関をくぐる事になるだなんて思いもしなかった。   (2021/4/10 22:36:05)

おしらせ諸星さん(docomo spモード)が入室しました♪  (2021/4/10 22:35:59)

おしらせ無言時間が20分を超えたため、諸星さんが自動退室しました。  (2021/4/10 21:58:25)

「本当によく冷える場所だ、マントでは不十分だったかもしれない。野宿を考えたくはない冷え込みだな。」彼の家は彼が言うほど狭くなく、また男の一人暮らしにしては汚くもなかった。よく手入れのきいた木の椅子に腰掛け、自分の腰から細身の剣を外して机に置いた。「……黙っていてすまなかった。こいつは護身用なんだ。貴方の前で抜く事もあるまい、明日まで預かっていて欲しい。」これで己は丸腰だ。さすがにこれで疑われたなら、それは防ぎようのない事態。   (2021/4/10 21:35:02)

「本当か? 駄目元でも頼んでみるものだな、有り難う。貴方が駄目なら他の者を当たらねばならなかった所だ。」まさか本当に受け入れてくれるとは、彼のようなお堅い男にも頼んでみてよかった。同時に彼はもしや自分の正体に気付いているのかと疑う。しかしその言葉には偽りを感じなかったのだ。きっとまだ己が何者なのかを計りかねている。ならばこのまま一晩世話になるのが良いだろう。「そんな贅沢など言わないさ、大いに感謝している。雨風のしのげる寝床を借りられればそれで構わない……昔馬小屋の天袋で寝かされた事もあるしな。」最後は小声で言ってから、彼の肩を掌で二度打った。暗くなり人通りも失せていき、冷たく冷えた風の中石畳を歩いた。   (2021/4/10 21:34:46)

諸星確かに、夜道を一人で歩くにはリスクが伴う。旅人というだけでも危ないのに、ましてや人目を引く容姿の彼なら尚のこと。表立って何かを言ってきたわけでは無いが、しかしあまりにも怪しいこの男を我が家にあげるというのは抵抗がある。だが、野宿させる訳にもいかない。この国の夜の過酷さは自分がよく分かっているからだ。けれどもし本当にただの旅人だったら?悩みに悩んでこれまたたっぷりの沈黙を置いてから、ようやく言葉を伝えた。「…なんの持て成しもできひんし、広い家でもない。それでもほんまにええなら、まあ、一晩だけやったら。」   (2021/4/10 21:16:24)

諸星視界がオレンジで埋まり、帽子からはみ出た彼の髪が橙に染め上げられる。その時ふと気が付いた、ベンチに腰掛けた事によりマントが膨らみ、隠れるように彼の腰に鎮座する刀が顔を見せていた。彼の身動ぎによってマントの位置が変わり、まじまじと姿を拝む事は叶わなかったが決して見間違えた訳では無い。この男はやはり。視線を地面に落としてマフラーを口元に引き上げ、思考に耽ろうとした矢先。唐突に口内にやってきた肉に驚き、目を丸くした。ぱちぱち瞳を瞬かせながら隣の男を見遣り、控えめにもぐ…と口を動かして咀嚼をする。肉を飲み込み終わってから隣の男へと呆れたような視線を投げ、非難がましい言葉のひとつでも言ってやろうかと思った、のに!続いた提案にこれまた動きを固めた。数秒の沈黙を置いてから人差し指で自らを指し、やっとの思いで言葉を捻り出す。「え、わ、ワイですか?」   (2021/4/10 21:16:09)

おしらせ諸星さん(docomo spモード)が入室しました♪  (2021/4/10 21:16:00)

「はははっ、心配は無用だ。俺はこう見えても色々な場所を旅してる。それはこれからだって変わらないんだ。いつかは定住の地を見つけたいがね……ご馳走様、本当に美味かった。食が細いんでね、すまないが後は食べてしまってくれ。」夕陽は徐々に沈み、空は藍色に変化する。「こんな夜に街道を歩くのは流石に怖いから、今宵はこの街に滞在しようと思っていてね。どこか泊まる場所があれば良いんだが。なあ、兄さんの家に一泊させて貰えないか? それなりの礼はするが、どうだ。」   (2021/4/10 20:44:49)

繊維質な肉質を、しっかりと噛んで噛みちぎる。食べ応えは抜群にあるが、あまり強く無い顎には辛かった。もきゅもきゅと頬張る横では、彼が一口に肉の塊に齧り付き、ハイペースに食べ進めていた。その豪快な食べっぷりは気持ちよく、見ているだけで自らの腹は満たされてしまいそうだ。二つ目の肉を必死に齧っていた頃には、既に手元には串しか残らぬ男の真剣な声が聞こえてきた。そろそろこの地は戦火に包まれると、まるで予言めいた事を言う。他の軍人の様子も伺ったが、この国の何処にもそんな雰囲気すらなかったのだ。これはあくまでも彼の勘に他ならないのだろう。赤いマフラーが夕方の風に緩やかに靡き、口元に引き上げる横顔を静かに見上げていた。口の中の肉を無理やり飲み込むと、国から去る事を勧める男を黙らせるように、まだ3つ4つ串に残っていた肉を彼の口へとつっこんだ。   (2021/4/10 20:44:39)

おしらせさん(iPhone au)が入室しました♪  (2021/4/10 20:44:19)

おしらせ諸星さん(docomo spモード)が退室しました。  (2021/4/10 20:26:44)

諸星ひとつ、ふたつ、みっつ。串に刺さる肉を次々と咀嚼して、胃の中に落としていく。彼の細い手足に似つかわしい、小さな口が懸命に肉を噛みちぎる様を横目に再び口を開いた。「せやから、ほんまに観光のつもりで来たんやったらさっさとこの国を出た方がええ。戦争に巻き込まれたないやろ。」   (2021/4/10 20:26:40)

諸星話を聞いてみれば、なるほど。彼は確かに遠い地からやってきたらしく、この国のものではなかった。しかし、10日近くもこの地に滞在していながら情勢を知らないなど有り得るのだろうか。ぐるぐると思考を回していれば、感謝の言葉と共に向けられた屈託のない笑顔に拍子抜けしてしまう。もしかしたら彼の言葉は本当なのかもしれない、そんな考えが浮かぶほどに、男の表情は自然なものだった。「おお、そうやったんか。えらい遠くから来てくれはったんやな、観光に我が国を選んでもらえたこと心から誇りに思います。」表面で彼の言葉を疑ったり否定したりするわけにはいかなかった。それでも、自分が軍人である以上我が国にとって害を成す存在かどうかを見極めなければならない。更に、見極めた上での処遇も。「戦時中、というよりかは戦争が始まる直前って感じやな。」そう言葉を発してから手元の串に視線を落とし、一口で大きな肉の塊を頬張った。溢れる肉汁を堪能しながら、スパイスや肉の旨味を味わう。   (2021/4/10 20:26:16)

おしらせ諸星さん(docomo spモード)が入室しました♪  (2021/4/10 20:26:11)

おしらせさん(iPhone au)が退室しました。  (2021/4/10 19:40:22)

金の髪に西日が当たり、眩しさに自然と目を伏せ、それからまた並んで歩き出す。広場の隅にあった目立たぬベンチに腰をかけると、漸く肉の塊にありついた。たしかに美味い、彼は咄嗟に嘘が言えないタイプなのだろう。遠くに見える川の水面を沈み掛けの太陽が、きらきらと照らすのを堪能しながら料理に舌鼓を打った。   (2021/4/10 19:40:18)

こちらが気付かないよう己を見回す男の視線から、微かだが猜疑の匂いを嗅ぎ取った。やはり只者ではない、同時に彼が近郊一帯に名を馳せる兵士である事を確信する。だが相手の懐に飛び込む事で、より油断を誘えば良い。この国を去るまでの間この刹那の関係を続ければ俺の勝ちだ。シャシリクと呼ばれた串焼きには、純粋に驚きと嬉々とした目を見せた。これは狙いも何もない、自分の素の感情だった。水路端を提案したがそれを止められると、さすがの俺もおや?と眉を動かした。「そうかい、実はこの大陸の人間ではないものでね。10日前に港町についてから、馬を使ってここまで来たもので……この大陸の情勢をよく知らなかったんだ。平和そうに見えるが、今は戦時中だったりするのだろうか。優しい軍人さんのお陰でまた助かった。」帽子のつばを軽く上げると、彼を見上げる形で屈託の無い笑顔を向けた。   (2021/4/10 19:40:07)

おしらせさん(iPhone au)が入室しました♪  (2021/4/10 19:39:34)


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