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おしらせ伊丹空港 ◆violet/unba2さん(60.79.***.147)が退室しました。  (1/17 15:33:51)

伊丹空港~♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪   (1/17 15:33:47)

伊丹空港「ほら着いたで。迷わんようお帰り。」と、おばちゃんはいちばんはじめに見た”観光案内板”の前に軽トラックを止めてくれた。私はなんどもありがとうを言って、去ってゆく軽トラックに手を振った。スマートウォッチを確認した。たぶん、今日の日没までまだ数時間あった。”しょうがない、おうちに帰ろう。” 私は街に戻れる電車の到着を時刻表で確認した。   (1/17 15:33:13)

伊丹空港「えっ?」と私はおばちゃんの横顔に振り返った。「でも確かに…。ずっと左カーブで、そういえば、ひまわり畑がありました!」というと、おばちゃんは、「いま季節は春よ?まだ咲くの早いがね。」と笑った。そう思うと、いろいろおかしい。もと来た駅に着いたことも、ずいぶん長い間列車に揺れていたのに、あまり時間に変化がないことも、不思議すぎてなんだか怖くなってくる。おばちゃんは、「きつねにでも化かされたんやね。」とくすくす笑う。「あんな、前もな。あんたとおんなじようにな、おじさんがあそこにおったんで乗せてやったんや。そのおじさんは植物学者ゆーててな。あんたと同じ様に列車に乗ったんだと。なんでも、時刻表には1分、2分、3分、5分、8分、13分、21分、34分、55分って、都会でもないように頻繁に列車が来るみたいになってたゆーてな。そのおじさんも広いひまわり畑が見えたちゅーとったわ。」と言った。   (1/17 15:27:54)

伊丹空港”あれ?” 私はいきなり不思議な感覚になった。確かに、あの列車に乗る前の駅である。端に階段がある。のどかな畑も見覚えがある。すると、白菜を積んだ白い軽トラックが通りかかり、私の傍で止まった。「あんた、どこいきんしゃる?」と、運転席からほっかむりしたおばちゃんが顔をのぞかせる。私は駅名はわからないけど、街に帰られる電車の駅を目指していることを告げた。「そうね?じゃあ乗りんしゃい。駅まで送ってあげるけん。」と助手席側のドアを開けてくれた。私は、「すみません、お邪魔します。」とおばちゃんのご厚意に甘えた。道中、「あんさん、なしてあんなとこおったんかね?」と不思議そうなニュアンスで尋ねた。「列車が見えたので乗りました。」と話した。「おかしいんじゃよ?あそこは随分前に廃線になって、列車は通らんけ。」   (1/17 15:18:24)

伊丹空港「乗り換えできるんですか?」と聞くと、「んにゃ、ちょっと歩かにゃあかんと思うけど、帰れるけんね。次で降りんさい。」と教えてくれた。ほどなくして、次の停車駅を告げるアナウンスが入った。私はお坊さんに教えられた通り、リュックを背負い、席を立った。私は教えてくれたお坊さんに深くお辞儀をした。列車が駅につき、扉が開くと、お坊さんが「おんあびらうんけんばざらだとばん」と私に唱えてくれた。意味が分からなかったけど、お坊さんがそれを唱えたあとにニッコリして私を見送ってくれた。列車はまたガガガと大きな音を立てて、去って行ってしまった。   (1/17 15:10:40)

伊丹空港”小母さんに持たせてもらったお弁当食べようかな?”と思ったけど、お坊さんがいる前で食べるのは気が引けて、ただずっと車窓を眺めた。あたり一面、黄色い景色が広がっている。全部ひまわりでひまわりで風に揺れていた。お坊さんに”ひまわりがきれいですね”と声をかけようとしたが、目を瞑っている。どうやら眠ってしまったらしい。それにしても区間が長い。ずいぶん長いこと揺られている気持ちになる。同時に本当に帰られるのか心配になる。お坊さんが薄く目を開いて、「あんさん、次の駅で降りんさいね?」と言った。   (1/17 15:04:14)

伊丹空港「お嬢さんは列車酔いはしないかね?」と、そのお坊さんは私に声をかけた。「えっ?」思いがけない質問に返答を迷った。「この列車はずっとずっと右にカーブするからの。酔う人も多いんじゃ。」と呟いた。そういえば、さっきから列車は傾いてる。果たしてここまで乗ってきた電車はここまで傾いてきたんだっけ?と思い出そうとしてみる。「あんな、ここはループ線とゆーてな、標高高いとこからのぼるとな、勾配がきついとまっすぐの道じゃ列車の力だけじゃ登りきらんから、カーブを付けてゆっくりゆっくりとな。ほら、ソフトクリームの巻き方があるじゃろ?あんなかんじで登ってゆくんね。」と教えてくれた。歩いているときはあまり感じなかったし、いまもそれほど感じなかったけど、私はだいぶ山奥の、そして標高差を気にするくらいのところまで来ていたんだと改めて思った。   (1/17 14:58:31)

伊丹空港”おかしい、道は間違っていないはずなのに…” バス道には狭く、両脇はやたら畑が続く景色の変わらない舗道をしばらく歩いている。太陽が少し傾き始めているのがわかる。とても野宿などできるような場所はない。陽が落ちる前に駅にたどり着きたい。気ばかり焦り始める。やがて、線路の築堤が見えてきた。”よかった助かった!” 駅まではもうすぐと思うと無意識に足早になる。やがて、ホームだけの駅らしい景色が見えてきた。”改札はないみたいだけど…。そっか次の停車駅まであるいてしまったんだ。” と、そのときはそう思った。私はホーム端の階段をのぼり、ホームに立った。しばらくすると、ガガガガガガガッというあまり聞き慣れない音が近づき、柿色とクリーム色のツートンカラーの1両だけの列車が止まった。なんだか油臭くて、音もうるさい列車で、ここまで乗ってきた電車とは雰囲気も勝っても違う。ふたりがけの向い合せの席に腰掛ける。同時にとてつもなく、遠くに来てしまったような気分になる。背負っていたリュックを膝に置き、顔を上げたら斜め前に袈裟を着たお坊さんが座っていた。ゴトゴトと、大きな音をたてながら列車は出発した。   (1/17 14:47:09)

伊丹空港わたしはカウンターのスツールに腰掛け、「おでん」と、「おにぎり」を頼んだ。まもなくして、汁の滲みたお大根に、ちくわ、がんもどき、はんぺん、こんにゃく、結び昆布の入ったおでんと、鮭とおかかのおにぎりにたくあんが数切れのったお皿と、わかめとネギとお豆腐のお味噌汁が並んだ。どれも美味しくて、涙が出そうになった。小母さんは私に、「どこから来たんね?」とか、「歳はいくつね?」とかいろいろ聞いてきた。ついほだされて、昨夜、親子喧嘩して家を飛び出してきたことも話してしまった。「うんうん、そうね。若いときはいろんなことあっからね。でも親に心配掛けちゃいけんけん、食べたら帰りんさいね。あと、学校もサボっちゃいけんよ?」と、笑いながら応えてくれた。お店を出る頃、「観光もせんと、ちゃんと帰りんさいね。それと、お代はいいけん。」と、干瓢とたまご、きゅうりと桜でんぶの詰まった太巻き3切れと、いなり寿司が2つ入った助六寿司のお弁当と温かいペットボトルのお茶を持たせてくれた。私は何度もありがとうのお辞儀をして、もと来た道を戻ることに決めた。   (1/17 14:33:24)

伊丹空港軒先をくぐり、ガラガラとガラス戸を引いた。お店の中には赤い天板のカウンターがあり、スツールが並んでいる。筒状の容器に割り箸が無造作に挿さっている。後ろにはだるまストーブが大きく場所を取っていて、やかんがチンチンと鳴っている。とりあえず、「こんにちは?」と声をかける。「はいよっ」と、奥から白い三角巾を被った、割烹着を着た小母さんが現れた。おだんごをテイクアウトと思ったが、とっさに「食事はできますか?」と伺った。小母さんは、「あ、はいはい。メニューはここね?」と、厨房の目地の汚れた白タイルの上に、「やきそば」、「おでん」、「ほうとう」などいくつかの料理が掛けられていた。   (1/17 14:18:24)

伊丹空港とぼとぼ歩くこと数十分。さすがにお腹が空きすぎてつらい。”スナック”や”小料理屋”の看板はあった。どちらも人気はない。あとは自転車預かり所とか、住宅案内とか、お米屋とかその程度の駅前通りだった。それから小川流れる橋も渡った。あとは民家と山しか見えない。畑の向こうに線路の築堤が見える。でもどんどん離れていく。知らない場所に向かうワクワク感はもうない。スマホを取り出して地図を確認しようとした。でも圏外を示している。このままバス通りを信じて歩くしかなさそうだ。すると、平屋風情の民家風の建物に”だんご”と書かれた看板が見えた。赤いのぼりもはためいてる。たぶん営業してるに違いない。少し足早になった。   (1/17 14:09:09)

伊丹空港はじめて、ホームに屋根がない駅に降りた。とっても遠くに来れたように感じる。でもまだ時刻を確認したくない。改札はタッチパネルがない。駅員にICカードを提示して精算してもらう。駅前もなんだか寂しい。やたら作りが立派な公衆トイレと電話ボックスが見える。その先にタクシーが1台だけ止まっている。バス停もあったけど時刻を見たら朝と夕方に数本しか出ていない。”コンビニもないのかな?”ちょっと不安になる。駅前をもう少し散策すると、所々が剥げた観光案内板が見えた。トレッキングコースなどが示されている。温泉地もあるようだけど、さっきみたバス停の時刻まで待って乗って行くしかないようだ。というか、私が知りたいのはとりあえずコンビニだ。ようやくスマートウォッチで時刻を確認した。お昼時だ。地元料理を振る舞う食堂くらいあるでしょうって思いながら、とりあえず、その温泉地に通じるバス道へ向かうことに決めた。   (1/17 14:00:05)

伊丹空港目当ての電車が着く。これに乗ってとりあえず、北上する。都会から郊外へと車窓が移り変わる。昨夜眠れなかったせいか、ここにきて猛烈に眠い。私は電車の揺れとレールのきしみを子守唄に堕ちた。どのくらい眠っただろう。車内が明るく感じる。目を開けた。窓から見えた空が猛烈に青い。景色も随分変わった。知らないうちに山に囲まれた。トンネルもいくつかくぐった。”そろそろ降りようかな?お腹も空いたし。”…やがて、聞いたことがない停車駅名を告げるアナウンスが入った。そこで降りる決心をした。   (1/17 13:48:22)

伊丹空港終点に着く。新幹線が通るターミナル。大きな駅は早朝も深夜も関係ない。いつも人が多い。人をかき分けながら目指す路線のホームを探す。階段を登り、電車が来るまでベンチに腰掛ける。隣にカップルが方を寄せ合ってうたた寝している。いつもは微笑ましいななんて思うところだけど、いまはそんな心の余裕はない。とにかく、遠くに行きたい。いろいろ考えるのをやめたい。いまはその気持ちだけでいっぱいいっぱいで息切れしそう。   (1/17 13:41:11)

伊丹空港まだ外は暗い。街灯も灯っている。駅のロータリーにタクシーはいない。改札を通り、ホームに向かう。ラッシュ前の慌ただしい時間はまだ2時間先。数えられるほどのスーツを着た男の人が電車を待っている。余裕で腰掛けることができた電車に揺られ、私を遠くに連れて行ってくれる電車が通る大きな駅を目指す。   (1/17 13:35:05)

伊丹空港早朝、家出した。理由はどこにでもある親子喧嘩。些細なこと。ボタンの掛け違い。口喧嘩は売り言葉に買い言葉、揚げ足の取り合い。途中、親父が介入する。母につく。父は「出てけ!」といった。一度、部屋に戻りベッドに潜る。ダメだ、腹がたって眠れない。始発が出る頃に家を出る決心をした。あれこれと自己正当化の理由を思い巡らせ、問然としながらリュックに適当に荷物を詰めた。スマートウォッチのアラームがなった。万全に支度は済んだ。予定通り家を出た。   (1/17 13:29:03)

伊丹空港~♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪   (1/17 13:22:44)

伊丹空港なんの縛りもなく、ひとまず( ꈍөꈍ)   (1/17 13:22:21)

おしらせ伊丹空港 ◆violet/unba2さん(60.79.***.147)が入室しました♪  (1/17 13:22:06)

おしらせ新規ルームを作成完了しました。(Android SoftBank openmobile)  (2022/4/5 12:07:42)


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