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おしらせ | > | 夏海さん(iPhone SoftBank)が退室しました。 (4/26 21:33:31) |
夏海 | > | ^ - ^ (4/26 21:33:29) |
夏海 | > | 「おばあちゃん!見て!ここに砂金があるよ!とても大きい砂金だよ!」 (4/26 21:33:25) |
夏海 | > | またリビングから、今度はもっと興奮した孫の声が響いた (4/26 21:32:53) |
夏海 | > | 生前のあなたなんて、綺麗なところと言ったら年老いたスカスカの骨なんかより、せいぜい金歯くらいしか無かったのにね (4/26 21:32:03) |
夏海 | > | そうだねー、と相槌を打ちつつ、心の中で夫に大ちゃんから綺麗だってよ?良かったわねと話しかけた (4/26 21:30:13) |
夏海 | > | 「おばあちゃん、お魚も綺麗だけど水の中の葉っぱや、この白い石も綺麗!」 (4/26 21:28:50) |
夏海 | > | 沢山のカンディルが泳ぐ前で、孫が賑やかに飛び回って喜びを爆発させていた (4/26 21:27:49) |
夏海 | > | ちょっとした口論から後戻りが出来なくなり、私と言う人間は怒りに我を忘れると凶暴になる危険な部類だというのも、冷たくなった夫の前で初めて知った (4/26 21:26:18) |
夏海 | > | 不安になり定期の通帳を調べると、老後の為と私が苦労して貯めたお金が、この嫁以外に既にどこかの女に枯らされてしまっていたのがわかった (4/26 21:24:34) |
夏海 | > | オコヅカイと言いつつ、その実大金をセビっては明らかに胸元やネットリとした目つきで誘惑する嫁との関係が見えてしまった (4/26 21:21:41) |
夏海 | > | これまで感じたことの無い、やましそうに余所余所しく振る舞う夫に疑いの目を向けると (4/26 21:16:12) |
夏海 | > | 中の魚はカンディルという南米の淡水魚だった。 孫が歓声をあげる中、この魚を買うきっかけを思い出す (4/26 21:13:37) |
夏海 | > | こらこら💦の父親の注意する声を聞き流して、大ちゃんはリビングに新設した大きな水槽に釘付けになっている (4/26 21:08:44) |
夏海 | > | 「あぁ、本当だよ。大ちゃんがお魚好きだって聞いて、バァバ、用意してたんだよ」 (4/26 21:07:11) |
夏海 | > | 「おばあちゃん、僕の好きなお魚さん沢山居るってホントなの?」 (4/26 21:05:26) |
夏海 | > | 「おばあちゃん!」の元気な弾む声と共に、孫達が帰って来た (4/26 21:04:43) |
夏海 | > | ◆◆◆◆ (4/26 21:03:38) |
夏海 | > | 初めは心配そうだった息子達も、「俺は死んだなんて認めないから、母さんも元気出せよ!」なんて一人で完結させてしまった (4/26 21:02:47) |
夏海 | > | 遺体も無いので行方不明者扱いで、少しも思ってないくせに建前上「旦那さん、きっと何処かで生きてるよ!記憶喪失何だろうな、きっと」等と適当な慰めをしてくるご近所が気に障ったものだ (4/26 21:00:29) |
夏海 | > | 去年のお盆が終わり、息子家族が喧騒に帰った後直ぐに、キノコ狩に出掛けた夫は電話も繋がらず、夜が明けても帰って来ず、大掛かりな山刈りで捜索しても見つからずに、そのまま年も明け年度が切り替わっても、何の手掛かりもないまま、今に至ってしまった (4/26 20:56:36) |
夏海 | > | そんないつものGWなのだが、今年は少し違う家族の時間になりそうだ (4/26 20:51:54) |
夏海 | > | 四歳になる孫だけが、何の利害の計算もなく、キラキラとした純粋なまなこでバァバになついてくれ、本を読んであげても、手を引いて公園を散歩しても、派手さの無い地味なおやつを拵えてあげても、いつだって喜んでくれて私の心を満たしてくれる (4/26 20:50:12) |
夏海 | > | 旦那が好き勝手遊び歩いて、子供を餌に義理の親と過ごす嫁は嫁で、上部だけの如何にも感じの良い笑顔を上手に演じて、体良く懐に甘えては手間のかかる子供のお守りを高齢の私に任せて、部屋に篭ってスマホには本心からの笑顔で応えている有様だ (4/26 20:45:34) |
夏海 | > | 息子は実家である私の元へ帰るついでに、本命は都会ですり減らした神経を休める為に気心知った地元の悪友達と、嫁と孫を親に預けて自分一人、羽を伸ばして飲み歩くのが恒例である (4/26 20:41:09) |
夏海 | > | GWになり、都心から息子家族がまた今年も帰って来る (4/26 20:37:32) |
夏海 | > | 【第47話】 (4/26 20:35:47) |
夏海 | > | 全てで (4/26 20:35:21) |
夏海 | > | 『水槽』『賑やか』『骨』全部でもどれかでも。 (4/26 20:34:55) |
おしらせ | > | 夏海さん(iPhone SoftBank)が入室しました♪ (4/26 20:34:46) |
おしらせ | > | 冬空さん(Android 150.66.***.186)が退室しました。 (4/7 19:09:03) |
冬空 | > | (4/7 19:09:01) |
冬空 | > | 春の空に珍しく暖かな雪が降った。『春の雪は天使の涙、エンジェルティアーって言うんだって…。』ふと昔読んだ物語の一節が頭に浮かぶ。今は見守ってくれているんだろうか?「あの時はごめんね…」その呟きは空に儚く散って、消えた。 (4/7 19:08:49) |
冬空 | > | それから数年が経ち、叔母に会うこともなく訃報を知った。その後、祖母も天寿を全うした。今頃2人は向こうで一緒にいるんだろうか?空を仰ぎ見れば昔のことが思い出される。 (4/7 19:08:24) |
冬空 | > | だが同居してる祖母からは嫌味を言われるようになった。「少しくらいいいじゃないか、意地が悪いんだな…」まるで私が悪いように言い出したのだ。あんなに大好きだった祖母や叔母のことでこんなふうに揉めてしまうなんて思いもよらなかった。私が我慢すれば揉めなかったの?この件をきっかけに私の家族と叔母の関係は壊れて疎遠になってしまったのだ。 (4/7 19:08:00) |
冬空 | > | ただ家族ではない身内が同居しているというだけでこちらは気を遣うし生活リズムも崩されてしまうのに。なかなかわかってもらえず最終的に断ることに渋々納得してくれたようだ。 (4/7 19:07:24) |
冬空 | > | 叔母からみれば自分の実家に帰ることがなにが悪いのか?というだけでこちらの事情など気にかけてくれるそぶりはない。子供がいない叔母にとって姪である私を溺愛しているものの、そのあたりの気遣いはないのだ。「部屋に入らないし静かにしているから問題ないだろう」とその一点張りである。 (4/7 19:06:24) |
冬空 | > | これまでも叔母が泊まりがけで遊びに来ることは何度もあったし、決して関係性が悪いわけでもない。普段なら快く受け入れることもできたであろう。でも今は受験を控えて気が張っている時期である。 (4/7 19:05:56) |
冬空 | > | そんな中で「一週間ほど泊まりにくる」という叔母からの話に絶対嫌だと激しく拒否反応を示していた。 (4/7 19:05:37) |
冬空 | > | 受験を控え、不安と緊張の中、体調管理と全てに気を遣って過ごしていた時期のことである。なかなか思うように成績もあがらずイライラも募っていた。 (4/7 19:05:03) |
冬空 | > | 今でもふと、思い出すことがある。あの時、あんな態度をとっていなかったら…。その後の関係は今とはまた違ったものになっていたんだろうか。 (4/7 19:04:48) |
冬空 | > | 【お題】「今でもふと、思い出すことがある。」から始まって「呟きは空に儚く散って、消えた。」で終わる物語 (4/7 19:04:23) |
冬空 | > | 【第46話】 (4/7 19:04:06) |
おしらせ | > | 冬空さん(Android 150.66.***.186)が入室しました♪ (4/7 19:03:33) |
おしらせ | > | 夏海さん(iPhone SoftBank)が退室しました。 (3/27 02:59:10) |
夏海 | > | ^ - ^ (3/27 02:59:08) |
夏海 | > | 犬にとっては猛毒の玉ねぎがたっぷり入ったハンバーグによって、そこにはただの鎖と首輪だけが寂しそうに繋がれていた (3/27 02:59:01) |
夏海 | > | 今日も早朝の同じ時間に聞こえてくる靴音は、以前より軽やかだった (3/27 02:57:25) |
夏海 | > | ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ (3/27 02:55:27) |
夏海 | > | そんなバチ当たりな事を頭の隅に浮かべて無我夢中で頬張る俺は、この時奴の目に鈍い光と共に歪に歪ませた口元に気づく事は無かった (3/27 02:54:57) |
夏海 | > | 俺は匂いに我慢出来ず、夢中になって食らいついた なんだこれは! こんな美味い物、今まで俺は食った事無いぞ? 我が主は案外ケチなんだな? (3/27 02:53:15) |
夏海 | > | おい、なんだよ 俺と仲良くしたかったのか? 毎日吠えられてそりゃビクビクもんだったろうよ よし、わかった! これからはお前を吠えるのは許してやろう (3/27 02:51:18) |
夏海 | > | そして徐に、ビニール袋を逆さにしては俺の首輪の届く範囲内に落としたのだった (3/27 02:50:09) |
夏海 | > | そんな奴が今日はいつもと様子がおかしい 手ブラだった奴が何やら手に、ビニールに入った美味そうな匂いのする物を持っている (3/27 02:49:14) |
夏海 | > | 後に俺は、人間も俺達のように毎日走るのが日課の者がいて、奴もその部類なのを知った (3/27 02:47:42) |
夏海 | > | 奴は奴で、最初の頃は腰を抜かさんばかりに驚いたり、タイミングよく飛び出した際は情け無い声を上げて尻餅までついて、番犬としての俺のプライドをくすぐってくれたものだ (3/27 02:45:44) |
夏海 | > | 今日も俺の行動を制限する鎖の届くギリギリのところまで飛び出し、奴を吠えて威嚇してやる (3/27 02:43:47) |
夏海 | > | 俺は、奴が決して我が主や家族に危害を加えるような人物では無いと重々承知はしているが、俺の存在意義の一つでもある役目を果たさねば、どうにも落ち着かないので (3/27 02:42:28) |
夏海 | > | 毎日毎日雨の日も風の日も、飽きること無く同じ時間に奴はやって来る (3/27 02:40:07) |
夏海 | > | 早朝、薄らと朝靄が陽に炙られる中、今日もシュッ シュッ っと遠くからジョギングシューズの靴音が近付いてくる (3/27 02:39:22) |
夏海 | > | 【第45話】 (3/27 02:36:36) |
夏海 | > | 全部でやってみる^ - ^ (3/27 02:36:04) |
夏海 | > | 『靴音』『ハンバーグ』『首輪』全部でもどれかでも。 (3/27 02:35:46) |
おしらせ | > | 夏海さん(iPhone SoftBank)が入室しました♪ (3/27 02:35:38) |
おしらせ | > | 冬空さん(Android 150.66.***.120)が退室しました。 (3/23 20:49:39) |
冬空 | > | 彼女の温もりが、あの表情が記憶に染み付いて離れてくれない。 (3/23 20:49:31) |
冬空 | > | 翌日、家族に見守られ彼女は旅立った。外は寒く雨が降り続いていた。あれは最期の力を振り絞り返事をしてくれたのか。あの数値は彼女から私へのメッセージだったのだろうか?それも今となっては知る由もない。 (3/23 20:49:13) |
冬空 | > | 指先から外すと手を擦り話しかけた。「今日はすごくいい表情してるね」その言葉に彼女は何度も頷き身体を起こそうとした。手を握ったまま話をしているとやがて疲れたのか、目を瞑りうとうとしはじめた。その様子に手を離すと布団をかけ直した。「ありがとう…またくるからね」そう声をかけると部屋を後にした。 (3/23 20:48:37) |
冬空 | > | 私は彼女の細い指先にパルスオキシメーターをつける。だが機械は全然反応しない。何度か試すとやっと数値が表示される。その数値はなぜか『100』を示していた。ありえない…こんなことが起こるなんて。 (3/23 20:48:01) |
冬空 | > | 「あなたのことが大好きなんだよ。こんなにいい表情するなんて…私にはこんな顔してくれないもの…」そう言いながら優しく彼女の頬を撫でて話す家族。 (3/23 20:47:30) |
冬空 | > | 私の顔を見るなり声かけに何度も頷き嬉しそうに声を出して返事をしてくれた。手を握ってお話もした。 (3/23 20:46:26) |
冬空 | > | これでよかったんだろうか?他にもっと出来ることはなかったのだろうか?やれることはやったはず…そう言い聞かせながら自分を納得させる。 (3/23 20:45:58) |
冬空 | > | 確かめたいと願うことは、いつも大抵、目には見えない。 (3/23 20:45:41) |
冬空 | > | 【44話】 (3/23 20:45:18) |
冬空 | > | 【お題】「確かめたいと願うことは、いつも大抵、目には見えない。」から始まって「君の温もりが、記憶に染み付いて離れてくれない。」で終わる物語 (3/23 20:44:53) |
おしらせ | > | 冬空さん(Android 150.66.***.120)が入室しました♪ (3/23 20:43:09) |
おしらせ | > | 冬空さん(Android 150.66.***.165)が退室しました。 (2/10 18:17:12) |
冬空 | > | (2/10 18:17:07) |
冬空 | > | それからは出掛けるときは「いってきます」帰ってくれば「ただいま」と自然と口にするようになっていた。こうして奇妙な共同生活は始まった。 (2/10 18:17:04) |
冬空 | > | 「俺、ここに住むけどいい?」再び頬に触れる感触。受け入れてもらえた…なぜかそんな気がして笑顔になる。 (2/10 18:16:35) |