呪術／片道／攻募集
禪院直哉のみ募集

禪院家には五条家の血筋を持つものが一人、言わば人質の立場ではあるが本人は自由気ままだ。
禪院家と五条家の関係の亀裂を余計に拡げさせないよう、若しくは禪院家が五条家に噛みつこうと言う動向が無いか監視させるためでもあるが、五条家もまたそのつもりはないと禪院家に証明するために家の者を差し出したのであった。
今や呪術で男でも妊娠は出来る、いざという時は孕み袋とさせ両家の関係のつながりを強固にし、関係を修復させる目論見でもあった。
だが、男尊女卑が激しい禪院家にか弱い女性を送り込むつもりは五条家にはなかったのだ。そこでこの男の出番だった。

呪術の腕は特級にも等しくも、本人にやる気がなく五条家の者を困らせていた。
やる事なすこと怠惰で、何を考えているのかもわからない。口を開けば毒を吐く。
しかも誰を差し出すかと思ったところで自ら挙手をして禪院家に足を踏み入れた変わり者である。

それは禪院家でも変わらない為周りに疎まれており、だが本人は一切給仕さえしてりゃあいいかと呪力も呪術もまずまずしか使えないい出来損ないを演じている。
立場の弱い女性や、才能に恵まれない者を遠回しに守りながら…

夜は夜で、…時期当主サマの発散にお付き合いさせられている。
内心、くず野郎が、と蔑み罵りながらも次第に別の感情が芽生えていく…