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おしらせ | > | 無言時間が25分を超えたため、≡さんが自動退室しました。 (3/1 05:56:53) |
≡ | > | それからもう少し流し込んで、缶が軽くなったところで やっぱりここはどこなのだろうと思った。見るからに人気のない駅のホーム、動かない電光掲示板、行先も現在地も記載のない看板。それを取り囲む潮の香りと海水。辺りには水平線だけ、何も見当たらない。目を開くまでの記憶もない。錆びた金具のなんだかよく分からない物が吊るされて、キイキイと時折音をたてていた。一般的な常識は残っている、悪友とも言える友人らの顔も名前も覚えている。何が残っていないのだろう?他に何が必要だったか、考えているうちにまるで自分は最初からここにいる人物でここで過ごすことだけが当たり前なのだと、誰かに植え付けられているように思えた。取り戻したい何かがあっただろうか。俺はただ、ここで、何かが来るのを待っているのだ。それは、どこかへ行ける電車なのか、それに乗って来る誰かなのか。分からないが、きっと来る時にはこのうんともすんとも言いやしない電光板が突然光出して、無機質な音声アナウンスとともに知らせてくれるはずだ。何故かそう、理解している。だから、「俺はゆっくりと、缶珈琲でも飲んで寛いで待っていればいい。」 (3/1 05:13:36) |
≡ | > | 瞼の裏に映る蒼。ゆっくりと目を開ければ一面、碧が広がった。快晴の空に波ひとつ立たぬ海、冷たいプラスチックのベンチに腰掛けている。「何処や、ここ。」何故こんなところに居るのだろう。ぽろりと零れた言葉は 喉が渇いて声に出ず、はくりと息を吐いた。ゆっくりと立ち上がって周りを見れば、幾分錆びた鉄の柱と灰色のコンクリート。黄色い線が引かれて、その向こうは水に埋まっている。その液体を覗けば先へ続くレールがしかれていた。ポケットに手を突っ込めばチャリなんて音がして、拾ってみれば銀色の硬貨が二枚。屋根の方を振り返れば、そこに自販機が待っている。細い指で穴に全て差し込み、ボタンを押して無機質な音声を鳴らしてはガコンと缶が落ちた。それを拾い上げては、先程のベンチに戻り再び腰を下ろす。綺麗に切り揃えられた爪を引っ掛けて開け、一口喉に通した。苦味が舌を伝い、頭がハッキリとしてきたようで少し落ち着いた。 (3/1 05:06:52) |
おしらせ | > | ≡さん(iPhone docomo spモード)が入室しました♪ (3/1 04:51:27) |
おしらせ | > | 新規ルームを作成完了しました。(iPhone docomo spモード) (3/1 04:45:51) |