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「とある学園『中文自由設定部屋…。』」の過去ログ

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2022年06月29日 08時21分 ~ 2023年04月02日 02時21分 の過去ログ
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菱山 楓♀1年【お部屋ありがとうございました。】   (2022/6/29 08:21:09)

おしらせ無言時間が25分を超えたため、菱山 楓♀1年さんが自動退室しました。  (2022/6/29 08:48:36)

おしらせ椎名 銀♂2年さんが入室しました♪  (2022/8/6 01:36:57)

椎名 銀♂2年【お部屋お借りします。ソロル…と呼べるかは分かりませんが、一人二役ロルです。もう一人入室しますが、同一人物です】   (2022/8/6 01:38:58)

おしらせ書店員♀26歳さんが入室しました♪  (2022/8/6 01:39:09)

椎名 銀♂2年(穏やかな休日の昼下がり。俺は本を買うために行きつけの近場の大型店舗の本屋――ではなく、二駅離れた場所にある個人経営の寂れた本屋に来ていた。真夏の太陽に照らされて汗を拭いながら、自転車を必死に漕いで30分。ようやくお目当ての本屋にたどり着いた。……なぜ近場にある大型の本屋に行かず、こんな電子書籍とamaz〇n全盛のこの時代、生き残っているのが奇跡ともいえる個人経営の小さな本屋に来たのかって? そんなことは決まっている。人目に付かない方が買いやすい本がこの世の中にはあるからだ。だってしょうがないだろう? 残念ながら俺はまだ16歳なのだから。この世には何故か18歳以上じゃないと買えない本というものが存在しているのだ。俺は自転車を止めると一息ついて、呼吸を整えてから手動のガラス戸をくぐり、眼鏡を掛けた女性の店員(きょ、巨乳だった)と一瞬目が合うも、慌てて視線を逸らし、お目当てのアダルトコーナーへと向かうのだった。くそっ、男の店員さんの方が良かった! いつもだったらハゲたおっさんの店員なのに!)   (2022/8/6 01:39:42)

書店員♀26歳ねむ…。(お客さんが誰もいないので、噛み殺す必要もない欠伸だったけれども、一応女の嗜みとして噛み殺します。店内を見渡してみると、まさにうらぶれた本屋。誇りを被った天井近くの専門書。北向きの薄暗い店内。今日もお客さんはだーれも来ない。まあ、この店にはいつものことです。暇な方が楽でいいのだけど、ただぼけーっと突っ立っているというのはそれはそれで辛いものです。…穏やかな休日の昼下がり。私は何の因果か絶滅危惧種ともいえる個人経営の本屋で店番をしています。と言っても、したくてしているわけじゃないです。私は普段はOLをしているのだけれども、今日は父親に店番を頼まれて、なんと無給でここに立っています。我ながら孝行娘だと思います、うん。……と、何度欠伸を噛み殺したか分かりませんが、どうやらようやくこんな素人を店番に立たせる本屋にお客さんがやってきたようです。ガラス戸を開けて入ってきたのはおそらく高校生の男子。一瞬目が合って微笑みかけたものの(営業スマイル)、不自然に目を逸らされてしまいました。そして彼がそそくさと向かった先はアダルトコーナー。ははーん? なるほど。そういうわけですか。男の子ですねー)   (2022/8/6 01:40:13)

椎名 銀♂2年(…本屋のアダルトコーナーを物色すること30分。俺はようやくお目当ての品を見つけ出して足早にレジへと向かう。俺がこの目で選り抜いた至高の一冊…いや、二冊だ。早く買って自宅へ帰ってじっくり吟味したい。味わい尽くしたい。このままいくと家まで待てずに本屋の外で見てしまいそうな高揚具合だ…っと、レジへと持っていく前に大切なことがあった。そう、カモフラージュだ。俺は哲学コーナーに置いてある文庫本を無造作に掴み取り、自らが持っている究極の2冊をサンドする。上から順に、思考の方法―いかにわれわれは思考するか、おっぱいパラダイス~柔肉に包まれた世界~、野生の思考…そして、もう一冊、だ。…店員さんがいつものハゲたおっさんならツーカーで買えるのだが、今日の店員さんはそれなりに美人かつメガネかつ巨乳のお姉さんだ。普段は哲学を嗜んでいるが、たまにはこういう本も読む、というアピールくらいはしておかないと。うむ。これこそがギャップ萌え、というやつかもしれない。俺に惚れるなよ? などという戯言のような妄想を思案しつつ、俺は4冊の本をレジに置いてお姉さんと向かい合ってクールに言った)お、お会計、お願ひしまっ…しまひゅ。   (2022/8/6 01:40:35)

書店員♀26歳(なんということでしょう。なんとあの子はアダルトコーナーの前で30分もどの本を買うか迷っていました。一冊一冊、やたらと肌色面積の多い表紙の本を手にとっては眺め、戻してはまた物色し…気が付けば30分です。世の中の男の子はみんなこうなのでしょうか? なんという熱量。なんという執念。そのやる気を何かもっと…別のことに生かせれば大きな何かを為せるのではないでしょうか。…そしてようやく男の子はレジにやってきました。そして探し出したありったけの夢が詰まった大秘宝と何やら適当に選んだっぽい計4冊の本をレジへと置きます。あー、居ますよね、こういう人。えっちな本と真面目な本を同時に買って、カモフラージュさせようとする人。これ、全くの無意味なのでやめた方が良いですよ。本当に見るに堪えません。まだえっちな本だけ堂々と買った方がマシです。そして、男の子は、私の目を見ることもなく、横を向いて噛み噛みで何やら私に言ってきました。そんな可愛い声出されると、お姉さんちょっと意地悪したくなっちゃうなー。売らないつもりはないのだけれども、私は笑顔で男の子に呟きました) お客様、何かご年齢を確認できる書類はお持ちでしょうか?   (2022/8/6 01:41:11)

椎名 銀♂2年(――何かご年齢を確認できる書類はお持ちでしょうか。レジの巨乳の眼鏡お姉さんはとびっきりの笑顔で俺にそう質問した。その言葉を聞いた瞬間、俺は頭が真っ白に――はならない。落ち着け。さっきはちょっと焦ってほんの少しだけクールじゃない姿を晒してしまったが、元々俺は何が起こってもいいように事前にシミュレーションしてきただろう? これはパターンFだ。本人確認書類はもちろん持っている。何も問題はない。想定の範囲内の出来事だ) どうぞ、拝見してください。 (今度はちゃんと言えた。俺は財布の中からプラスチックのカードを取り出してレジカウンターの上に置く。置いたのは学生証。…ただし、俺の通っている高校のものではない。兄貴の通っている大学の学生証だ。机の中にしまいっぱなしの学生証をちょいと拝借してきた。兄貴は現在21歳。俺と顔はよく似ているし、まずバレることはない…ないはずだ。俺は高鳴る鼓動を鎮めるかのように小さく深呼吸して、学生証を手に取ったお姉さんのエプロン辺りを眺めていた(やっぱり巨乳だ)。お姉さんは俺の顔をじろじろ見てくるが、俺はとても相手の顔を直視することは出来ず、俯いていた)   (2022/8/6 01:41:45)

書店員♀26歳(ほうほう、なるほど、学生証ですか…。差し出された学生証を手に取って、生年月日と顔写真を確認します。この学生証によると、彼は今21歳、ということになっています。この証明写真との顔立ちもよく似ています…が、私の目は誤魔化せませんよ。私には一つ特技があります。それは、人の手の甲を見れば大体の年齢が分かる、というものです。先ほど、本を差し出したときに見させてもらった彼の手は、いいとこ高校生の手でした。絶対に21歳の男性の手ではありません。…と言っても、それは単なる推測に過ぎず、確たる証拠ではないのはもちろん承知しています。顔写真が似ている似ていない、手の甲で年齢が分かる分からないなど、主張したところで水掛け論になるだけです。ここは一つ、確たる証拠を掴まねばなりません。そこで私は彼に質問をします) お客さん、西栄大学の学生さんですか。偶然ですね。私も同じ大学でした。懐かしいなあ、地震で潰れそうな、あの旧校舎はまだ建ってますか? (私がこの大学に通っていたことは本当です。ただし、旧校舎なんてものは存在しません。つまりはカマをかけてみることにしたのです)   (2022/8/6 01:42:08)

椎名 銀♂2年(地震で潰れそうな、あの旧校舎。レジのお姉さんはそんなことを聞いて来た。早鐘を打つ心臓のおかげで考えがまとまらない。落ち着け。曲がりなりにも自分の兄貴の通う学校のことだ。インターネットで調べたことくらいはある。その記憶を必死に脳髄の奥から呼び起こし、旧校舎を探る……が、そんなに古い建物はなかったはずだ。つまりこれは――) 旧校舎…ってどこのことですか? 経済学部の東棟のことですか? でもあれはまだ新しいですよね。(――ただのカマかけ。俺は笑顔を作ってお姉さんに答えた。こんなカマをかけてくるということは、お姉さんは俺が18歳未満だという証拠を掴めていないということだ。よぉし、ここさえ凌いでしまえば、障害はもうない。お宝は目の前だ。……そして俺は迂闊にも、後々思い返したとき「あれは失敗だった」と後悔する一言を放ってしまうのだった) お姉さんが西栄大学に通ってた10年前には、あったのかもしれませんけどね。   (2022/8/6 01:42:24)

書店員♀26歳(私のカマかけは残念ながら失敗したようです。いえ、それはいいんです。元からダメ元でしたから。それより……それより、何ですって? ……オネエサンガ セイエイダイガクニ カヨッテタ ジュウネンマエニハ? 今、このクソガ…この子、なんて言いましたか? は? 10年前? この子には、私が30代に見えてると? は? 通ってたのは4年前なんですけど?   (2022/8/6 01:42:58)

書店員♀26歳はー?   (2022/8/6 01:43:26)

書店員♀26歳はぁ〜〜??   (2022/8/6 01:43:49)

書店員♀26歳ふざけるのも大概にしてください。そりゃ、最近は仕事が忙しくてくたびれた顔してるかもしれませんけれども! 時間がなかったしほとんど誰も来ないと思ってたからお化粧だって手抜きですけれども! このエロガ……色情……思春期真っ只中の(おそらく)高校生男子め、絶対に嘘を暴いてやります。私は引きつった顔で目を皿のようにして学生証の写真と本人の顔を見比べます。そして……発見しました。僅かな綻びを。大岩を穿つ毛先ほどの穴を(大げさ))あれ…お客様、写真と違って鼻の横のほくろがありませんね? 本当にこれはあなたの学生証でしょうか?   (2022/8/6 01:44:11)

椎名 銀♂2年(鼻の横のほくろ――。まずい。それは盲点だった。確かに兄貴の鼻の横には小さなほくろがあった気がする。だが、本当に小さなほくろで特徴と呼べるほどのものではない。そして当然、それは俺にはないものだった。そんなところに気付かれるとは。まずい。なにか言い訳をしないと。良い感じの言い訳を。冷静かつクールで(重複)なおかつ自然で説得力があるような上手い言い訳を、今から3秒以内に思いついて言わなければならない――!) ほ、ほら、ほくろ、気になりましたから、皮膚科で取っちゃいました。痛かったです。 (はは、と、言い終わったあとに乾いた笑いを漏らす。そして訪れる――沈黙。いや分かってる。全然冷静でもなければ自然でもないし、説得力もない。こんな小さなほくろ、美容にめちゃくちゃ気を遣ってる女の子だって取りゃしねえ。けどもう、口から出た言葉は引っ込めることは出来ない。これで押し通すしかない)   (2022/8/6 01:44:40)

書店員♀26歳へー、皮膚科で、取っちゃったんですか、ほくろ。こんな小さなほくろを、ですか…。(私はたっぷりの沈黙のあと、彼の顔と学生証の顔写真を何度も見比べて言いました。「ほくろより他に直すべきところあるんじゃないですか?」と言おうとしたがやめました。流石にそれは禁止ワードです。と、話を本題に戻しますが――もちろん、細かい説明をするまでもなく、この言い訳には無理があります。ですが、嘘である、という証拠はありません。いくら問い詰めても、やったんだ、と言い張られれば、それを嘘だと私に証明することは出来ません。なので、別のアプローチで彼を追い詰めることにします。なあに、この私が本気になれば高校生のクソガ…思春期真っ只中少年を追い詰めることなど造作もないことです) 念のため、実家に電話して確認させてもらってもいいですか? あ、今家に誰も居ないのなら、確認ができないので売ることは出来ませんよ?   (2022/8/6 01:45:02)

椎名 銀♂2年(実家に電話で確認。そう言われて俺は「今、誰も家に居ないんです」と言おうとしたのだが……すぐに逃げ道を塞がれてしまった。く、この店員、出来る…ッ! くっ、落ち着け。俺は一度静かに深呼吸をして状況を整理する。今、家に居るのは母親と兄貴の二人だ。普通に考えれば、家に掛かってきた電話には母親が出る。兄貴なら上手く誤魔化してどうにかしてくれると思うが、母親が電話に出たら…アウトだ。母親にエロ本が見つかるという恐怖。家庭内にいとも容易く作り出される阿鼻叫喚の地獄。そこのあんたも味わったことあるだろ? …と、ハードボイルド小説っぽく言ってみたが、電話をさせるわけには行かない。どうにか言い訳を考えなくては) い、いえ、電話は…すいません、ちょっと勘弁してください。あ、もちろん俺はそこに書いてあるとおり21歳ですよ? だけど、本屋でこんな本を買ってることが家族に知られるのはちょっと…分かりますよね?   (2022/8/6 01:45:38)

書店員♀26歳大丈夫、私はプロですから、その辺りは上手く誤魔化して聞きますよー。慣れてますから、大丈夫です。さ、電話番号教えてもらえますか?(私は食い気味に彼にそう告げました。腹の奥でマグマのように煮えたぎっている怒りが噴き出してこないように抑えて、営業スマイルを作りつつ、淀みなくそう訊ねました。もちろん、慣れている、などというのは嘘です。お客さんの自宅に電話確認なんてしたこともないです。ですがまあ、実際にすることになってもなんとかなるでしょう。こちとらOLです。電話対応なんてお茶の子さいさいですよ。さあ、諦めて帰りなさい。子供はママのミルクを飲んでおねんねする時間ですよ、まだ昼ですけどね)   (2022/8/6 01:46:02)

椎名 銀♂2年……………。(そして訪れる沈黙。くっ、やはり駄目か。どうする。どうする。…今の時間、母親はひょっとしたら夕飯の準備をしているかもしれない。火を使っている最中ならば、兄貴が電話に出ることもあり得なくはない。あり得なくはないが…限りなく低い確率だ。俺が自宅に電話して兄貴が出たことなどほとんどない。勝算は低い。普通に考えて無理だ。諦めた方がいい。他の本屋に行こう。……俺の心の冷静な部分が、止めろ止めろ、と必死に語りかけてくる。当然だ、ここは引くべきだ)   (2022/8/6 01:46:28)

椎名 銀♂2年だが。   (2022/8/6 01:46:36)

椎名 銀♂2年だけど。   (2022/8/6 01:46:38)

椎名 銀♂2年(他の本屋にここで見つけた宝物がある保証なんてない。選び抜いた渾身の一冊…いや、二冊を諦めきれるのか、俺は? いや、諦めきれたら男じゃない。最早こいつらは我が子も同然だ。俺に我が子を捨てろというのか? 絶対じゃない。母親が電話に出るのは絶対じゃない。諦めたらそこで試合終了だ。兄貴が電話に出る確率も3%くらいはきっとある。1%でも兄貴が出る可能性があるのなら…諦めるわけにはいかねえだろう…!?) 電話…して、ください…ッ。電話番号は…。   (2022/8/6 01:47:02)

書店員♀26歳(私が電話番号を聞くと、逡巡の後に彼は自宅の電話番号を吐露しました。その表情からは絶望をしているような、期待をしているような、なんとも言えない感情が垣間見えます。いやいや……本気ですか? 話した感じ、彼はほぼ未成年…18歳未満なのは確定ですよ? 私、本当に電話して確認してもいいんですか? どう見ても彼の顔や声色を見た感じ、電話してちゃんと年齢を確認できるとは思えないんですけど? もう一度彼のことを見ると、その顔からは、一縷の望みに縋っている諦めのような覚悟を感じます。ほぼ無理だけど、ひょっとしたら…という希望に縋っているのでしょうか。なんというエロへの渇望。男子高校生というのはみんなこうなのでしょうか。私が高校生だった頃は…だった頃は…。ふと、自分が学生時代だったころを思い出してはっとします)   (2022/8/6 01:47:40)

書店員♀26歳(そういえば、自分が高校生だった頃、当時流行ってたアニメのBL本が欲しくて欲しくて仕方なくて、でも普通のお店じゃ売ってなかったから、2時間かけて都内にまで行って専門店で買ってきたことがありました。…どうして忘れていたのでしょう。私が当時エロを求めていたというと少々語弊があるので否定したい(あの本は確か15禁でしたけれども!)ところですが…私もこの子と同じでした。笑ったり呆れたりできません。……この子と私は同類。いえ、男子だろうと女子だろうと、時代が移り変わろうと思春期の子はみんなそういうものなのかもしれません。きっと、それが健全で普通なのでしょう。私は一つだけため息をつくと、作り笑いではない笑顔を作って彼に言います) もー、しょうがないなあ、今回だけですよ?   (2022/8/6 01:48:03)

椎名 銀♂2年はい…お願いします…。(俺は「今回だけですよ?」という店員さんからの死刑宣告を聞いて、覚悟を決めた。構うものか。1%でも確率があるのなら俺は……って、え? 今回だけですよ? それって、え? なんだって? つまり、なんだ、その、今回だけはこの本を買うのを見逃してくれる……ってコト!? え? なんでなんで? だってこのお姉さん、今の今まで俺のことを羅刹のごとく追い詰めて――いや、そんなことはどうでもいい。俺は今からこの宝物を買える。その圧倒的な現実と幸福感が遅れてやってきた。俺は自然と破顔して、今日一大きな声で言う) はい! お会計お願いします!   (2022/8/6 01:48:38)

書店員♀26歳(私が本を買うことの許しを出すと、彼は満面の笑みを浮かべて元気に返事をしました。あーあー、えっちな本を買えるくらいでこんなに喜んじゃって。見ようによっては可愛いかもしれないですね。買ってるものがものなのでアレですけれども。さ、そうと決めたらさっさとレジを通してしまいましょう。一冊目、思考の方法―いかにわれわれは思考するか。二冊目、おっぱいパラダイス~柔肉に包まれた世界~。三冊目、野生の思考。そして最後の四冊目……そのタイトルは「寂れた書店で乱れる書店員――やめてっ…お客さんに気付かれちゃう…」)   (2022/8/6 01:49:12)

書店員♀26歳(その四冊目のえっちな本の表紙には、巨乳で眼鏡を掛けて顔を赤らめた女性が、おそらく本屋と思われる場所で服をはだけている様子が大きく描かれていました。私と彼は無言で目を合わせます)   (2022/8/6 01:49:49)

書店員♀26歳……………………。   (2022/8/6 01:50:24)

椎名 銀♂2年……………………。   (2022/8/6 01:50:30)

書店員♀26歳やっぱり売るの止めます。   (2022/8/6 01:50:55)

椎名 銀♂2年マジですか!?   (2022/8/6 01:51:09)

椎名 銀♂2年【お後がよろしいようで。お部屋ありがとうございました。】   (2022/8/6 01:51:29)

おしらせ椎名 銀♂2年さんが退室しました。  (2022/8/6 01:51:35)

おしらせ書店員♀26歳さんが退室しました。  (2022/8/6 01:51:40)

おしらせ椎名 銀♂2年さんが入室しました♪  (2022/8/28 23:59:57)

椎名 銀♂2年【こんばんは。少しだけお邪魔させていただきます】   (2022/8/29 00:00:10)

椎名 銀♂2年(――昼休みの半ばを過ぎた教室に、男女が言い争う、大きめの声が響き渡っています。そろそろ周りの生徒もこの騒ぎに気付いて、こちらに視線を向けてくる頃かもしれません。困りました…どうすればいいのでしょう。机の上には抹茶のパウンドケーキが一つ。その抹茶ケーキを挟んで睨み合う葉山君と吉村さん。そうです、そのケーキをお互いのどちらが食べるかで睨みあい、声を張り上げているのです。私はというと、その二人の真ん中に居ておろおろするばかりです。だってこのケンカは――止めようがないから。ああ、どうしてこんなことになったのでしょう。本当は二人は仲良しで互いに想いあってるとしか思えないんです。それなのに、抹茶ケーキ一つが目の前にあるだけで争いあってしまう(?)なんて。本当にどうして…)   (2022/8/29 00:00:32)

椎名 銀♂2年(事の発端を説明するには、昼休み前の話からになります。まず、今日の四時間目に調理実習の授業があって。私と吉村さんは同じ班で授業に参加して、抹茶のパウンドケーキを作りました(吉村さんの提案です)。……パウンドケーキって個人的にワクワクしないケーキ第一位なんですけど、生クリーム使ったりするケーキは難易度高くて失敗するかもしれないので、パウンドケーキは素人が作るにはお手頃なのです。結果、素人パティシエーズにしては、ケーキはなかなか上手く作れました。ワクワクはしなかったのですが、それでも自分で作ったものの味は格別です。でも、ちょっと量を多めに作ってしまって食べきれなかったので、余ったケーキはそれぞれが持ち帰ることにしました。そして昼休み。今日は私と葉山君と吉村さんの三人で教室でご飯を食べていました。そして、三人ともご飯を食べ終わったときに吉村さんが言いました)   (2022/8/29 00:00:57)

椎名 銀♂2年(「そっ、そういえばさあ、葉山君、さっきのっ、授業で、ケ、ケーキ、作り過ぎちゃったんだけど…食べない?」と、吉村さんはそんなことを言いながらラップに包まれたケーキを開封し、ティッシュの上に載せて葉山君に差し出しました。吉村さんはぎこちない笑顔で、その台詞はちょっと噛んでいました。どうやら緊張していたようです……なぜ緊張していたかって――? そこまで説明するのは野暮というものでしょう。なるほど、そういえば葉山君は抹茶のお菓子が好物だとこの前言っていました。吉村さんはこの展開を見越して、抹茶ケーキを作ろう、と提案したのでしょう。私は微笑ましいものを見る目で成り行きを見守っていましたが、葉山君の口から放たれたのは意外な一言でした。「いや、要らない。遠慮しとく。自分で食べていいぞ」。葉山君は差し出された抹茶のパウンドケーキを見ながらそう言いました)   (2022/8/29 00:01:27)

椎名 銀♂2年(と、まさか断られるとは思ってもみなかったのでしょう、吉村さんは動揺を隠せない様子でした。かわいそう。きっと、勇気を振り絞った一言だったのに。葉山君はぶっきらぼうな性格でしたが、この言い様はちょっとひどい……そう思っていたので内心、吉村さんに同情しましたが、葉山君はすぐに食べない理由を告げてくれました。「お前、購買のおにぎり一つじゃ足りないだろ? 遠慮しないで自分で食べろよ」と。……確かに吉村さんは今日、お弁当を忘れてしまったようで、購買で揉まれながらようやく買えたシャケのおにぎりを一つしか食べていません。なるほど、葉山君は吉村さんのことを気遣って、自分で食べるように言ったんですね……しかし、吉村さんもここで引いたりはしません。それはそうでしょう。葉山君に食べてもらうために、このケーキを作ったのでしょうから。「私のことはいいのっ。お腹空いてないし。葉山君、抹茶のお菓子、大好きじゃん。ほらほら、遠慮しないで食べてよ」)   (2022/8/29 00:01:56)

椎名 銀♂2年(「いやいや、そこまで好きじゃねえよ。お前、そういうとこあるよな。自分より他人を優先する癖。体育祭で後輩と衝突したときもそうだったよな」と、葉山君はため息をつきながら吉村さんにそんなことを言います。そういえば、体育祭のとき、吉村さんは何かの競技で後輩と正面衝突していました。大丈夫!? 怪我ない!? と、吉村さんは後輩のことをしきりに心配していましたが……。「お前、あのとき、本当は自分の方がひどいケガしてたのに、後輩の心配ばっかりしてたよな」 ……え、そうだったんですか? 私は全然気が付きませんでした。吉村さんの方は大した怪我じゃないとばかり……。ていうか、葉山君は吉村さんのことめっちゃ見てますね。その観察力を今、生かしてほしいです。このケーキは多分、あなたのために作られたんですよ?)   (2022/8/29 00:02:36)

椎名 銀♂2年(「そういうこと言うなら、君だって……人に気付かれないように良いことする癖、あるよね。この前、酒井君が廊下に墨汁こぼしてたとき、本人は気づいてなかったけど、さりげなく掃除してあげてたじゃん」と、吉村さんは反論します。吉村さんも葉山君のことよく見てる……っていうか、んん? なんか話がずれてませんか? パウンドケーキは結局どうなったんです? この話からどっちが食べるっていう結論を導き出せるんですか? ていうか、なんでケンカしてる感じの雰囲気でお二人は相手を褒め合ってるんです? 何か、色々とおかしいような気が……そして葉山君はさらに反論します)   (2022/8/29 00:03:00)

椎名 銀♂2年(「そんなこと言うならよ、文化祭の実行委員、一人逃げ出したやつがいて……お前、そいつの分まで倍働いてたよな。お前、普段頑張ってるんだからお前が食えよ」「……っ! あのとき、私が頑張れたのって、君がさりげなく私のところに手が空いてる人を回してくれたからじゃん。みんな、君はぶっきらぼうで冷たいと思ってて、色んな事さりげなくフォローしてくれてることに気付いてないよ。いつも君は損してばっかり。だからこのくらい食べてよ!」)   (2022/8/29 00:03:27)

椎名 銀♂2年(……と、話は冒頭の場面に戻ります。二人は、ケンカしながら相手を褒め合っていて、最早イチャイチャしてるのかケンカしてるのかすら定かではありません。お互いがパウンドケーキを食べるべきだと主張しあっているのです。本当にケンカしてるのならもちろん止めますけれども、この状況で止めるべきなのかそのまま続けさせるべきなのか、それすら私には分かりません。本当にどうすればいいんでしょう。……二人の言い合いは続き、吉村さんはパウンドケーキを直接手に持って葉山君に差し出しますが、葉山君は断固としてそれを食べようとしません。いい加減、このままにしておくことは出来ないので、私は折衷案としてパウンドケーキは二人で半分ずつ食べたらどうでしょうか、という提案をしようとしました。その時です。悲劇が起こったのは――)   (2022/8/29 00:03:50)

椎名 銀♂2年(吉村さんの背中に、昼休みふざけあっていた男子がぶつかって。そのはずみで、吉村さんの手からパウンドケーキが床に落ちてしまいました。あっ、ごめーん、とかなんとか、床にケーキが落ちたことにも気付かずに去っていく男子。ごめーん、じゃないでしょ! と、その背中に怒鳴りたい気持ちを抑えて吉村さんの様子を見ると、吉村さんは先ほどまでの怒りの表情はすっかり消え失せ、茫然自失と言った今にも泣きそうな顔で地面に落ちてしまった抹茶のパウンドケーキを見つめていました)   (2022/8/29 00:04:32)

椎名 銀♂2年(パウンドケーキは物理的に食べられなくなりました。これで、二人の間にあった諍いの種はなくなったはずです。だけどこれでは、めでたしめでたし、とはいきません……。その証拠に、吉村さんの瞳に段々と涙が溜まっていくのが見えました。私はどうすればいいのか分からなくなっておろおろしていると、葉山君が椅子から立ち上がり、床に落ちたパウンドケーキを拾いました。そして葉山君は、私たちの目の前で無造作に、無表情のまま、そのパウンドケーキを一口齧ります。さっきまで食べない、と言い張っていたにも関わらず、まるで当然と言った様相で葉山君はパウンドケーキを咀嚼し始めました)   (2022/8/29 00:05:10)

椎名 銀♂2年(「ちょ、ちょっと! 汚いよ、それ! やめなよ! 床に落ちたやつだよ!?」 ……吉村さんは必死で葉山君のことを止めますが、葉山君は無言で一口、また一口とパウンドケーキを食べ進めていきます。パウンドケーキを食べて欲しかった人がそれを止め、食べない、と言っていた人は止められているのにパウンドケーキを食べています。……やがてパウンドケーキは葉山君の手から消滅し、その全てが彼の胃の中へと収まりました。そして、ケーキを食べ終わった葉山君はティッシュで手を拭いながら言います)   (2022/8/29 00:05:49)

椎名 銀♂2年(「まあまあだな。甘すぎるし、ちょっと油っぽい。あと、焼きすぎて少し硬い。端が焦げてる。もうちょっと美味く作れるんじゃないか」……と、葉山君は偉そうに言います。普段だったら、何様ーー!?と言ってあげるところですが、今は多分そんな雰囲気じゃありませんので、私は黙って吉村さんの言葉を待ちます。「もー……だったら、今度はもっと上手に作るから、作ったらまた試食してよ。今度は落ちてないやつ」と、吉村さんはその瞳に涙を溜めたままそんなことを言います。きっと、今の涙はさっきの涙と違って、嬉し涙なのではないでしょうか。きっと。)   (2022/8/29 00:06:17)

椎名 銀♂2年(「考えておこう。床に落ちたやつの方がスパイスが効いて美味かったりしてな」と、やはり葉山君は偉そうに答えると「バカ……」なんて吉村さんが笑ったりして。その後は特に会話もないまま、何となく良い雰囲気のまま昼休みはそろそろ終わりが近づいてきました。あー、もう、私は一体何を見せられたんでしょうか。もう付き合っちゃえばいいのにこの二人。……特に二人に声を掛ける必要はなかったのですが、チャイムが鳴る前、最後に私は葉山君の代わりにこのセリフを言うことにしました)   (2022/8/29 00:06:51)

椎名 銀♂2年ご馳走様でした!   (2022/8/29 00:07:05)

椎名 銀♂2年【お目汚し、失礼いたしました。ソロルと言えるのかは分かりませんが……】   (2022/8/29 00:07:29)

おしらせ椎名 銀♂2年さんが退室しました。  (2022/8/29 00:07:35)

おしらせ三家 結乃♀3年さんが入室しました♪  (2022/9/27 00:07:26)

三家 結乃♀3年【こんばんは。失礼します。ソロル投下のためお部屋お借りします。】   (2022/9/27 00:08:05)

三家 結乃♀3年あ…れ、どこいったかな……(授業を終えた放課後。帰り支度をしていると、ふと、あるべきものがない事態に気づいて思わず声を発してしまう。机の中や制服のポケット達を探ってみるのだが、残念ながらお目当ては見つからず)……ってことは、前の授業の音楽室?(おおよその見当がつく場所を口にすれば、納得したように何度か頷いて小さなため息を漏らす。それもそのはず、この教室と音楽室にはなかなかの距離があるからだ。「ミケー、そろそろ帰ろー」と、クラスの友人の楽しげな声が聞こえると、くるりとそちらに向き直り)ごめん……実は、音楽室に忘れ物したみたいなの。取りに行ってくるから先行ってて。すぐ追いかけるから(なにやら約束をしていた友人には申し訳なさそうに唇の前で手を合わせ、バッグを手に足早に音楽室へと向かった)   (2022/9/27 00:10:34)

三家 結乃♀3年失礼、します……(音楽室の扉を開いて小さく挨拶をする。誰もいない静かな室内の、自分が座っていた席に歩を進めて机の中を探ってみると、その手には、問題のお目立てが確かに収まっていた)ぁ…った…良かったぁ……(小さく安堵の声を漏らし、それを制服のポケットにしまうと、足早にその場を立ち去ろうとした。その瞬間――誰もいないはずの室内に、バスドラムの低音がひとつふたつ響き渡る。まるで、身体の奥深くをノックされているような……今まで経験したことのない感覚にビクンと身体が震えた)この音って…ドラ、ム……?(思わず確認したくなるのも無理はない。ドラムの響きに胸や喉を心地良く圧迫されることはあっても、身体の奥深くを刺激されることはなかったからだ。そんな心の内に誘いかけるよう、ノックは一定のリズムで続く。もっと、こっちにおいで――)   (2022/9/27 00:14:18)

三家 結乃♀3年だめ、だよ…行かないと……(早く、友人の元に駆けつけなくてはいけない、早く――そんな思いとは裏腹に、歩みは誘われるがまま音楽室奥の個室へと向かっている。一歩一歩近づくにつれて誘惑のノック音はリズムを変え、さらに音色を増やして容赦なく子宮を刺激する。膣壁がひくん、ひくぅんと切なく収縮し、口内は唾液が溢れているのに、半開きの唇は乾いてしまう。小さく出した熱い舌でぺろりと唇を舐め回すと、コクンと喉を鳴らして唾液を飲み込んだ)…っ、ちょっ……っと、なぁに、これ……?(事態を理解できずに戸惑う声も上気して途切れ途切れ。開け放たれた扉脇の壁に背中をあずけると、触れてもいないのに恥ずかしいほどヌルヌルになった内腿をもじもじと擦り合わせた。それも無理はない。ハイハットは耳元で恥ずかしい言葉を囁くように、スネアは発達過剰なたっぷりとした胸の膨らみと敏感な先端をジリジリと執拗に刺激するのだから)   (2022/9/27 00:19:05)

三家 結乃♀3年……っぁ、だぁ……っ、め……っ、んんぐ、んうぅ……んっっ……っっ…‥!!(絶え間ないドラムの音色は容赦なく絶頂を誘う。思わず恥ずかしい声を発してしまいそうな口元を両手で塞ごうとした拍子に、バッグは音を立てて床に落ちる。それを拾いあげるよりも、これからやってくるであろう未知の快感を選んだ身体は、何度も何度もビクンビクンと震えた)もぅ、ふ……か…すぎ、だよ…ぉ……っ(自分で弄ぶ時には感じることのできない、あまりに深い絶頂に立っていられずその場に座り込んでしまうと、半開きの口元をあぐあぐと震わせ、荒い呼吸に肩を弾ませた)   (2022/9/27 00:23:09)

三家 結乃♀3年(――ふと我に帰る。ひとつ深い呼吸をして立ち上がり、上気した頬にかかる髪の毛を指先で払う。その指先が、まだまだ熱の籠もる制服の胸元にそっと触れればもじもじと太腿を擦り合わせ……まだまだ余韻の残る恥ずかしいぬめりをごまかすようにスカートの裾を整える。そして、おもむろに床に置かれたバックを手に取ると、まるで何事もなかったかのように澄ました表情でその場を後にした。――その時。扉の方から呼び止める声に、足を止めて振り返るかどうかは、また別の話――)   (2022/9/27 00:25:39)

三家 結乃♀3年【以上です。拙いロルで申し訳ありません。お部屋ありがとうございました(深々)】   (2022/9/27 00:26:30)

おしらせ三家 結乃♀3年さんが退室しました。  (2022/9/27 00:26:39)

おしらせ一之瀬 裕♂3年さんが入室しました♪  (2022/11/23 21:46:41)

一之瀬 裕♂3年【待ち合わせにて、お邪魔します...!】   (2022/11/23 21:46:55)

おしらせ川奈 夢♀2年さんが入室しました♪  (2022/11/23 21:46:56)

川奈 夢♀2年【待ち合わせでお部屋お借りします。裕くん、よろしくお願いします。】   (2022/11/23 21:47:32)

一之瀬 裕♂3年【よろしくお願いしますー!】   (2022/11/23 21:48:01)

川奈 夢♀2年【じゃあ、導入落としますね。少しだけお待ちくださいー】   (2022/11/23 21:48:38)

一之瀬 裕♂3年【はーい。(正座待機】   (2022/11/23 21:49:10)

川奈 夢♀2年(放課後の教室。窓際の席に座り、眉を下げて外を見る。6時間目の途中からパラパラと降り始めた雨は、次第に強く、激しくなっていた。時折ヒュウッと逆巻く様な風が唸り、大粒の雨が窓ガラスを叩く。窓の向こうに見えるクスノキの枝が、風に煽られまるで生き物のように右に左にしなっている。──雨が弱まってから帰ろう。そう思って教室に残り、時間を潰していたけれども。強まるばかりの雨足に、呑気に文庫本を読んでいる場合ではなさそうだ、と不安になって周囲を見回す。雨風の音だけが響く、翳りゆく教室。クラスメイトは皆、SHRが終わるやすぐに教室を出ており、自分も早く帰ればよかったかも…と小さな溜め息をついた。手にした文庫本に栞を挟み、机の上に置いて席を立つ。教室の入り口まで行き、入り口脇の照明のスイッチを上から順に三つ押していけば、教室の廊下側、中央、窓際とそれぞれ順番にパッ、パッ、パッと天井の照明が白く光る。その明るさにどこかホッとして、また窓際の席に戻り。ゆっくりと座ってから頬杖をついた。)…雨、やむかなぁ……。   (2022/11/23 21:50:16)

一之瀬 裕♂3年【把握。じゃあ、ここから続き書きますので、珈琲でも飲んで暫くお待ちくださいませ。】   (2022/11/23 21:53:18)

川奈 夢♀2年【はーい。ゆっくりどぞですー。】   (2022/11/23 21:54:54)

一之瀬 裕♂3年(───同時刻。ベッドではたりと目を覚ますと、勢い込んで身体を起こし、手探りでスマホを手繰り寄せ、画面を灯した。)...やっべ。寝ちゃってた。(まだ朦朧としてる意識の断片を拾い集めて、記憶を呼び覚ます。確か授業が終わって、猛烈に眠くなって、保健室に行ってそれからそれから─.....。思い出しながら立ち上がり、保健室を後にすれば、どこぞの廃墟のような暗がりの廊下の光景に、途端に絶望感が襲ってきた。バチバチと窓を叩くような打ち付ける雨は徐々に勢いを増していく。)...これは、帰れないかも。(校舎に誰かが残ってないかと、自分のクラスがある校舎の3階へと向かい、階段を登っていく。その際、途中の2階の踊り場に光が差し込んでいるのに気付き、おや?と足を止める。誰かいるのかな?...ルートを変更して2階を散策してみると、その光源はB組の教室。その中には窓辺に座りこんでいる見覚えのある横顔があった。)...あ。川奈さん?だっけ?(数週間前の運動会で一緒になり、確か2位になった女の子だ。見知った顔を見つけると、ホッと安堵の溜息を漏らした。)...川奈さんも取り残されたの?   (2022/11/23 22:05:34)

一之瀬 裕♂3年【て、落としてから思ったけど、ごめん。運動会ロルで会って、そっから既知の関係性になってます。】   (2022/11/23 22:07:06)

川奈 夢♀2年【はーい。了解です。そのほうが書きやすいです。で、わたしすっごい遅レスなので20分くらいかかるかと…汗】【のんびりしててくださいー】   (2022/11/23 22:08:48)

一之瀬 裕♂3年【ありがとです。こちらも亀なので、ゆっくりゆっくりでいいですよー。】   (2022/11/23 22:10:31)

川奈 夢♀2年(降りしきる雨。雨音は強く激しくなるばかり。普段なら聞こえたであろう誰かが廊下を歩く音も、気配も、全て雨音が飲み込んでいる。窓の外をぼんやり眺めていて、急に誰かの声がして驚く。反射的に廊下側を振り向けば、背の高い男子がいて。)わ。びっくりー。おく…、……。(お口ヒリヒリせんぱいじゃないですか。そう言いかけて口をつぐむ。運動会の、ある意味花形種目の決勝戦で一緒だった三年生の男子だ。背の高いその男子は運動会が終わってからも度々校内で見かけており。花形種目のひとつ、パン食い競争で不運にも激辛パンを引き当ててしまったらしいその先輩は、競技が終わってからもお口を真っ赤にしていた。その印象が強くて、それ以来、彼を見掛ける度に『あ。お口ヒリヒリせんぱいだ』と心の中で勝手に呼んでいて。)あ。ハイ、川奈です。えーっと、帰りそびれちゃったんですか?(相手がこちらの名前を呼んでいる事に内心焦る。名前…名前…。確かあの時アナウンスで呼ばれていた、筈。ギリギリで記憶が甦り、ホッとした笑顔を向け。)一之瀬、せんぱいも。   (2022/11/23 22:24:42)

川奈 夢♀2年【直打ちだとあと少しであぶないです…!】   (2022/11/23 22:35:40)

おしらせ無言時間が25分を超えたため、一之瀬 裕♂3年さんが自動退室しました。  (2022/11/23 22:35:40)

おしらせ一之瀬 裕♂3年さんが入室しました♪  (2022/11/23 22:36:08)

一之瀬 裕♂3年【ぎゃあ。消えた。】   (2022/11/23 22:36:20)

川奈 夢♀2年【あああああ】   (2022/11/23 22:36:32)

川奈 夢♀2年【も少し早く言えばよかった…!】   (2022/11/23 22:37:01)

一之瀬 裕♂3年【わぁぁぁ。そーいえばそんなルールあったんだ。急いで書き直してきますー!(ぴゃー】   (2022/11/23 22:37:14)

川奈 夢♀2年【ちょっとデジャブなんですけど…汗(胸が痛む) こちらが遅いから、ごめんなさいー…。なるべく予測に残ってるといいなぁ思いつつ、ゆっくり書いてくださいー。】   (2022/11/23 22:39:09)

一之瀬 裕♂3年...ん?...おく....?(彼女の言葉の何やら不明瞭な語尾に、小首を傾げて復唱する。心の中で実は付けられてた渾名は知る由もなくて、奥なんとかさんとかと間違えてるのかな?なんてぼんやりと考えて、名前を訂正しようとすれば、きちんと名前を読んでくれた。)...あ、そうそう。保健室の中で寝落ちしてたら、気付けば誰も居なくなったんだよ。やー、焦ったわ。(こんな嵐の夜に、独り取り残された彼女はさぞかし恐怖感に襲われていただろうと、先輩らしく、つとめて明るい声色で、あはは、とおどけて白い歯を見せて笑ってみせる。が、次の瞬間───、ピカピカッと二度三度、漆黒の空が、壊れた蛍光灯の如く一瞬だけ点滅したかと思えば、遅れて、ゴロゴロと犬の唸り声のような低い音がやって来る。)...雷かぁ..びっくりした。(雨の粒は丸く大きくなり、吹き荒ぶ風に煽られて、垂直から横殴りの角度と変わり、薄手の窓を容赦なく叩きつけてバチバチと不安を煽る音を部屋に響かせる。本格的に嵐へと変わっていき。)...大丈夫?怖くない?(心配そうに膝を曲げて彼女の顔を覗き込む。『おく』の謎は嵐の雨と一緒に霧散していった。)   (2022/11/23 22:51:09)

一之瀬 裕♂3年【めっっちゃおまたせしました、ごめんなさいー!時間、気にするようにしよう。(こくこく)】   (2022/11/23 22:53:58)

川奈 夢♀2年保健室?ですか?体調悪いとかですか?(ここに来る前の彼の居場所を聞いて、心配そうな声になり。熱っぽかったり、逆に顔色が悪かったりしてないかな? と心配してつい彼を見ていると、おどけた感じで破顔一笑する様子に大丈夫そう、と安堵して。その瞬間、窓の外に閃光が走り、思わず悲鳴が出て身を竦めた。窓際の席に座ったままで、目をギュッと閉じて耳を塞ぐように縮こまり。雷はおさまって雨音だけが残る中、こちらを気遣ってくれる声に顔を上げる。)あ、ハイ…。怖く……。(目線を合わせようと中腰になってくれてる先輩に、その心配してくれる様子に少し目を見開く。さっき心配した側が、今度は心配されている。あべこべだぁ、と思うと小さく笑みが浮かんだ。)怖いんだけど、ひとりだったらすごく怖いんですけど。一之瀬せんぱい、いてくれて、よかった、です。(心の底からしみじみと。ちょっと縋る声音になっているかも。さっきアハハと笑ってくれた先輩が隣にいてくれてなんて心強い事か。ますます吹き荒れる風雨を横目に見て。)せんぱい、これ、止みますかね…。今日帰れます?   (2022/11/23 23:19:46)

川奈 夢♀2年【めっちゃお待たせするの、こちらなので! 消えてもないのにこの時間デスよ…汗(レス不要ですー)】   (2022/11/23 23:21:52)

一之瀬 裕♂3年たしかに、1人だったら俺でも怖いよー。(ずりりと彼女の前の席の椅子を引いて、窓際を背にして座る。身体を捩り、肘を彼女の席につきながら、窓の外に目を向ければ。)....うーん。どうだろうなぁ。(...無理そうだなぁと、心の中では思うも声には出さずに眉を下げる。外では相変わらずに風は吹き荒び、グラウンドの木は風に煽られて枝を揺らす。正門に接した歩道では、空き缶が生き物のように転がっていく様を街灯が白く照らしている。)...まぁ、最悪、ここに泊まればいいじゃん。わりと保健室とか寝心地良いよ?始業寸前まで寝てられるしさ。(安心させるように、声に笑みを混じえて冗談ぽく提案してみたり。そこで、ふと思い出したように、カバンを自身の膝に乗せて、ごそごそと手を入れて漁れば、教科書に押しつぶされたチョコのお菓子(アルフォー○)の袋を掴み引っ張り出した。)...そーいえば、なんかオヤツとか貰ったんだった。一緒に食べよー。(ほいと、包装に入ったその1つを彼女の机に載せて。自分も食べて、とりあえずの空腹も紛らわせる。)   (2022/11/23 23:42:27)

川奈 夢♀2年うーん…。あの雨の中を帰るよりは、学校に泊まっちゃったほうがいいかもですね…。(保健室のベッドはまだ使った事がないけど、どうやら寝心地も良さそう、と先輩の言葉に小さく頷き。寝床は確保、あとは食糧かなぁ…と思ったタイミングでチョコレートのお菓子が。)あ、ありがとうございます。ちょうど少しおなか空いてたんです。(嬉しそうに「いただきまーす」と手を伸ばし、口に入れ。口内に広がる甘味に眉が下がる。もぐもぐと口を動かし、飲み込んだあと。)喉が乾いたら自販機もあるし、もっとおなか空いたら食堂の冷蔵庫に何かあるかもですし…。あとは…。(このまま学校に籠城となると、心配なのは二度目ましての先輩との沈黙な気もして。)どうせ泊まるなら、せんぱいと楽しく過ごしたい…ん、ですけど、んーと。何かあるかな…。雨の日に聴くオススメ曲出し合って、プレイリスト作る、とか。薄暗い校舎で肝だめし、とか。(全く冗談を言っている雰囲気は無く、至って真面目に言って先輩を見て。)   (2022/11/24 00:03:30)

一之瀬 裕♂3年そーね、食料だって食堂に行けばなんなりとあるし、職員室とか行けばカップ麺とかありそうな気がする。(不健康そうな先生たちの面々を思い出しては、さもありな気がする。だが、それはそうとその後の彼女の提案にこくりと首肯して。)...よし、まぁここでずっと待ってても暇だしね。ちょっと、探検してみよっか...!(パンと柏手を打って、意を決したかのように立ち上がる。教室の引き戸を開けて、暗がりの廊下を先導するように先に歩こうとするが───.....数歩だけ歩くと、振り返り、しばし逡巡しては彼女の方へと手を差し伸ばす。)...ん。ほら。危ないから。(彼女の小さい手のその甲を、大きな掌で包み込み、ゆっくりと握る。こうなるとなんだか無性に照れ臭くなり、彼女の顔を直視出来なくなる。風は徐々に収まったのか、吹き荒ぶ轟音は聞こえて来なくて、ザーザーとアスファルトを突き刺すような雨音が窓の外で絶え間なく鳴り続ける。鼓動が...早まる。)...階段、気をつけてね。(特に行く宛も無いまま、なんとなく階段を降りていく。薄暗い段差に気をつけながら、片手は手摺を辿り、もう片手は、彼女の手を少しだけ強く握り、時折、振り返ってみたり。)   (2022/11/24 00:25:04)

川奈 夢♀2年じゃあ先輩?食料確保行きます?(教室に威勢のいい柏手の音が響くと、それを合図に立ち上がり。前を歩く先輩の後ろについて教室を出て。)…? (廊下に出たところで先輩が振り返り、思案顔をするからつられて首を傾げる。危ないから、と握られた手に心臓が跳ねて顔に一気に熱が集まった。さっきの雷の時も心配そうにこちらを覗き込んでくれてたから、親切心溢れる先輩なのは分かっている。そういう意味じゃないのも分かっているつもりなのに、顔がゆだってしまって仕方がない。翳る廊下には、雨音とふたつの足音が重なり。何か言おうと口を開いては、結局呼吸するだけで声にはならずに。時折、こちらを気遣って振り向いてくれると、掠れた声でお礼を言い。繋いでいる手と手の温かさに、ちょっとぼうっとしながらも、鼓動がおさまる事はなく。それでも階段を下りつつ、なんとか声を掛けて。)…えーっと、まずどこ行きましょうか?   (2022/11/24 00:45:14)

川奈 夢♀2年【時間だいじょうぶですか? 〆る方向でもむりやり〆ちゃっても。】   (2022/11/24 00:48:19)

一之瀬 裕♂3年【ん。そーだね。そろそろ時間的に〆に向けたいところだけど。んー、ちょっと考えつつ書くます!】   (2022/11/24 00:49:30)

川奈 夢♀2年【はーい。眠くなったら無理しないでね。そろそろ25分あぶないですー(消えるの阻止)】   (2022/11/24 01:12:25)

一之瀬 裕♂3年んー...と、どこ行こーね。(実はと言うと、手を握った辺りでそちらに意識が向いてしまって、上手く思考が定まらない。ただ、迷子のように何となく足が向く方に歩を進めているだけ。これでは徘徊だ。──1階に降りて、しばらくふらふらと歩いてみた挙句、とりあえず下駄箱の方向へと向かう。正面入口の大きなガラス戸は落ち葉やら何やらが張り付いて見えにくいが、その向こうの闇の中では、雨の矢はどうやら小降りになりを潜めていて。)...これさ、もしかして今なら帰れるんじゃない??(2人して顔を見合わせては、ずっと照れたような掠れ声から、久しぶりにくっきりと明快な声をあげた。そうと決まれば、手を離して、互いの下駄箱へと急ぎ、靴を履き替える。先に入口に着いた俺は、振り返り彼女が到着するのを待った。彼女が来ると、カバンから、ひとつしかない折り畳みの傘を取り出して拡げ、彼女の頭上へと翳す。)【→】   (2022/11/24 01:21:14)

一之瀬 裕♂3年まぁ、さ。なんかちょっとしたイベントみたいだったよね。(繋いだ手は離れて、代わりに無機質な傘のハンドルの感触が手に伝わる。ほんとになんか、夢みたいな出来事だったなぁ...と、彼女の横顔にちらりと問う。けれど、狭い傘の下で触れ合う腕の暖かい体温の感触は、帰路の間もずっと伝わっていた。)【〆   (2022/11/24 01:21:57)

川奈 夢♀2年【おぉ、すごい素敵な〆…!!!!】   (2022/11/24 01:23:50)

一之瀬 裕♂3年【とまぁ、半ば無理くり〆に持っていきました...!文字制限でカットしたり四苦八苦した挙句結局分割投下したりして時間かかった、ごめんー。】   (2022/11/24 01:24:16)

川奈 夢♀2年【文字制限で四苦八苦が分かりすぎる。時間は全然ー。四苦八苦しながらすごい素敵に着地してくれてありがとうです。ほんと感謝しかないってこういう時に使うんだなぁって!わがままに付き合ってくれて感謝しかないです!めっちゃ楽しかった!めっちゃ楽しかった!やっと成仏出来ました…!!ありがとうーーー】   (2022/11/24 01:28:29)

一之瀬 裕♂3年【いやいや、こちらこそ、楽しかったです...!長々とお付き合いしてもらって、ありがとー!とりあえず、反省会がてらのお部屋を作りましたー。良ければそちらへー。】   (2022/11/24 01:30:52)

川奈 夢♀2年【反省会っていうか感謝祭開きます…!笑 入りましたので、あちらで。お部屋ありがとうございましたー 】   (2022/11/24 01:33:09)

おしらせ川奈 夢♀2年さんが退室しました。  (2022/11/24 01:33:23)

一之瀬 裕♂3年【感謝祭。笑。では、お部屋ありがとうございました...!!】   (2022/11/24 01:33:37)

おしらせ一之瀬 裕♂3年さんが退室しました。  (2022/11/24 01:33:40)

おしらせ宗谷 景♀1年さんが入室しました♪  (2023/1/10 20:27:32)

宗谷 景♀1年【こんばんは。お部屋お借りいたします。冬休み時期の一幕を書き出します。性格終わってるキャラクターとの雑ロルにもしお付き合い下さる方がいらしたら後入りどぞです。大体の空気感合わせて下されば男女問いませんー。】   (2023/1/10 20:36:07)

宗谷 景♀1年(1月4日夜の10時半過ぎ、大晦日から三が日までの時給アップ期間が終了して平常運転に戻ったバイト先のコンビニを、廃棄のおでんが入って重いレジ袋を左手にぶら下げながら後にする。古着屋で買った猛禽類のワッペンがいくつもついた黒のブルゾンに黒のボックススカートと、暗がりに混じって見えなくなるような服装をしていたら、人のいいコンビニオーナーのおばさんに交通事故を心配されて真っ赤なマフラーを押し付けられた。放射冷却だかで下がり切った空気は肌触りが最悪で、そのマフラーに口元を埋めて自分の吐く息で暖を取る。夜空の見通しがやたらと良い、うんざりするほど透き通りすぎた空気の夜だ。)   (2023/1/10 20:37:06)

宗谷 景♀1年…バカが世間にめいわくかけるなよな。(暴走している二輪車をパトカーが追い掛けているらしい。年末からこの辺りはずっとこの調子で、大通りの方から聞こえてくる騒々しさに苛立ちを吐き捨てながら、通り道の、見通しの良い公園へと立ち入った。遊具なんかはなくて、昼間は老人や子連れの散歩コースになっている整備されただだっ広いばかりの公園だ。テーブルと椅子が地面に固定された東屋に足を運ぶと、手にしていたおでんをテーブルに置く。木製の、濡れているような気がしないでもない程にひんやりしたベンチに腰を下ろした。バカでかいパックを開くと、たっぷりと注いだおでんツユの湯気がぶわっとたちのぼる。)   (2023/1/10 20:37:12)

おしらせ穂阪由樹也♂28教師さんが入室しました♪  (2023/1/10 21:01:43)

穂阪由樹也♂28教師【こんばんは。このままロル続いてもよろしいでしょうか。書きかけのロルがあればお待ちします】   (2023/1/10 21:02:37)

宗谷 景♀1年【こんばんは。是非どうぞー。おでんの中身書き掛けてましたが次のロルに含めば良いので、良ければ続き書いていただけると嬉しいです。】   (2023/1/10 21:03:28)

穂阪由樹也♂28教師【承知しました。ありがとうございます。それでは続かせていただきますね】   (2023/1/10 21:04:02)

穂阪由樹也♂28教師(年明け三が日を終えたばかりというのに、正月気分も抜け切らぬ中で部活の監視指導、それから新学期に向けた諸々の準備と業務をこなし、帰宅の途についたのはこんな時刻。ノーネクタイの紺スーツにライトグレーのステンカラーコートを羽織い、身に染み入る冷気に時折震えながら学園から最寄り駅までの道を急ぐ。首元が先月までと違い、今は剥き出しの無防備になっているから余計に堪える。)近道、ちかみち。(吐いた息は真っ白。パトカーのサイレンを遠くに聞きながら、足早に駅までの最短コースである公園内を突っ切ろうとした。年明け、新学期まではまだ少し日にちもあるし、実際学校からここまでの間すれ違う人はいなかった。だから、遠目にベンチに腰を下ろす小さい人影が見えた時は眉間に皺を寄せ、不審そうに眼を細めてしまった。鼻腔をかすめる出汁の香りが漂い空腹を刺激する。声をかけていいものかどうか。いやきっとダメか。それだと自分が不審者か。逡巡の末の「知らん顔で通り過ぎる」という決断は、ベンチに降り注ぐ灯りに照らされた見知った横顔ですぐさま破棄された。)   (2023/1/10 21:13:41)

穂阪由樹也♂28教師おや。……おやおや。何してんですかァ、こんな時間に、こんなとこで、ひとりで。(最後の一言は余計だったかもしれないし、ちょっと嫌味に聞こえたかもしれない。努めて明るく親密そうに話しかけたつもりだったが、それがアダとなりうる相手だと認識しているから。)あー、はいはい。おでん食べてるってのはわかるんだけど。聞きたいのは、そうじゃなくてね、宗谷さん。(受け持ちも違うし、学校内での関わりはほぼ皆無な女子生徒。それでも以前に屋上で会話してから名前はきちんと調べておいた。得意げに鼻を膨らませ、予想される悪態混じりの返答を先に制す。手のひらを向けて。ベンチ横が空いていても、そこに無遠慮に座ることはしないで、彼女の前に立ち、少し身を屈めて視線を合わせようとしながら。)   (2023/1/10 21:14:12)

宗谷 景♀1年(廃棄に至ったそれはしみしみのおでん、というより、しみすぎたおでんである。冷めないようにと多めに注がれたツユにあるいは沈みあるいは浮かぶのは、たまごにはんぺんに白滝、ちくわが二本、がんもどきが二つ、それから売れ行きの目測を誤ったたくさんの大根たちだった。オーナーのおばさんに家庭環境を知られているから、割り箸は二本つけられているし、大抵は廃棄のお弁当も二人分を融通してくれていた。それを、祖父と分け合ったことはないけれど。一つしかない具材は後にとっておくことにして、おでんに箸を突き刺して二つに割った。服に汁をこぼさないようにと、もぞもぞと尻を動かして身体を前に出す。微妙に間違えていることを知っている持ち方をしてる箸を持ち上げ、大根を口に運ぼう、──として。通う高校の教師の姿に、うわ、と思った。持ち上げていた大根をツユの中に戻す。言い返そうとした言葉をそのまま相手に封じられて、うんざりしてる感情をそのまま顔であらわにしてやった。その目線の合わせ方やめろ、うざい、どっかいけ大人。)   (2023/1/10 21:35:27)

宗谷 景♀1年…じゃ、なに?(今わたしはおでんを食べてる。ひとりで。公園で。見たままだ。無愛想に問い返しながら、冷めてしまわないうちにともう一度大根を持ち上げて、今度は本当に口に運んだ。暴発するように溢れた湯気が冷えた空気をにごらせて、眼鏡が一瞬で真っ白く曇る。)   (2023/1/10 21:35:30)

宗谷 景♀1年【おでんに、じゃない。箸を突き刺したのは大根です。すみませんー…!(レス不要です)】   (2023/1/10 21:36:52)

穂阪由樹也♂28教師うわあ。(予想された反応よりももっとキツイものが返ってきて、思わず声を上げた。うんざり迷惑を隠そうともしない彼女と対照的に、自分は楽しそうですらある。外気で強張った表情筋が、ぎしりと軋んで笑みを作る。)こんな夜遅くの公園で、高校1年の女子生徒が、なァんで一人で、おでん食べてんすかって聞いてんの。危ないですよ?変質者とか。(まだ遠くで鳴ってるパトカーに、その方向で正しいかは分からないけど指を向けた。眼鏡が曇って目が見えなくなると、くつくつと遠慮なく唇を曲げて笑う。)帰らないんですか。家で食べた方が良くないですか。寒いでしょ、いくらなんでも。おでんも冷えますよ。宗谷、景さん。(今度はわざとらしくフルネーム読み上げ。たった一言でこっちにお構いなしに大根を口に運んでいる様子は、腹が立つというよりも、もはや可笑しくてたまらない。マゾの癖があるというのではなく。完全に足を止め、両足つま先ともに彼女に向けてしまった。彼女の意思関係なく話し込む体勢だ。)   (2023/1/10 21:49:27)

宗谷 景♀1年家そんなちかくないし、おでんさめるし、夜に台所でごそごそしたくないし、足早いし、それに、(箸を持ってない方の手、親指の腹を眼鏡と目の間に入り込ませて曇りをぬぐいながら、口の中で転がして少し冷ましてから二度咀嚼しただけの大根を飲み込んだ。まだ熱すぎるそれが食道を通って胃へと落ちる。臓腑が火傷しそうに熱を帯びる一瞬で、思わず拳で胸をふどふと叩いた。わざとらしいフルネーム呼びを威圧と捉えて眉根を寄せる。おでんツユで濡れた箸先をタクトのように振り上げて、教師の顔を指した。)…ひとのこと、弱いって見くびって、弱いやつしか相手にできないバカに、わたしだって負ける気しないから。(それは格闘技の経験があるだとかそういう自信ではなくて、あくまで心意気の話でしかないのだが。ふんと鼻息で息巻くと、再びおでんに箸を戻した。二つに割ったおでんの片割れを喰む。)…まらどっふぁいかないなら、すあれば。(完全に立ち止まって此方に身体を向けてる教師に、大根ほふほふとしながらにベンチを進める。座ってどうぞゆっくりしていって、ではなく、いつまでもそこに立っていられたら迷惑だ、帰れって意味を込め、努めて無愛想に。)   (2023/1/10 22:04:27)

穂阪由樹也♂28教師ふうん。なるほどなるほど。(返答に頷くものの、相槌は適当。理由はどうでも、こうしてコミュニケーション出来てるってことに満足で、ふふんとこっそり持ち上げた唇の端から空気を抜いて笑う。胸を叩く様に、大丈夫かと少し距離を詰めかけたところで、箸先を突き付けられ動きを止めた。)いや見くびっちゃいないんだけど……て、なんの勝負?(棘だらけでまるでこちらを仇としているかのような言動に、にやにやが収まらない。どっか行けと言われても女子生徒一人残して去るわけにはいかないとか、あれこれ理由付けて居座るつもりだったが)あ、いいんですか。じゃあお言葉に甘えて──ゆーっくりお邪魔することにしましょうか。(また反発を生むような言葉を、今度は意図的にわざと選んで発した。邪険にされてるのは承知の上で、隣に腰を落とす。冷気に晒される無防備な首を伸ばし、おでんの中をあらためつつ)ずいぶん煮込まれてるみたいですけど。色も濃いし。買ったんですか、これ。一人で食べるにしては多くないすか。(一応近すぎない、息がかかったりはしない程度ちゃんと距離は取っているつもり。)   (2023/1/10 22:19:59)

宗谷 景♀1年見くびってるでしょ。わたしみたいなチビの15歳の女は弱くてさくしゅされるだけだら、暗くなったら家に篭ってろって言ってる。(一度言い切ってから、持ち方が誤ってはいてもほどほど器用に扱えはする箸でちくわを捉えて口に運び、ぐもぐもと口を動かしながらに付け足した。)言ってるのと同じ。知らないけど。(ありありと嫌悪を示してるつもりなのに伝わってないのか、遠慮する様子もない相手の様子を怪訝に思って、その顔をやっとのこと、今日初めて見た。にこやかというよりは、にや笑いの顔を。とてもうざい。)…いいじゃん、べつに。(眉間に意図的皺を寄せながらおでんを覗き込んでの質問に答えた。廃棄のものを持ち帰ってるってのは言ってはいけないことになっている。だから濁して答えてから、おでんパックの蓋だったものに、大根をみっつとちくわをひとつ乗せる。そしてそれを、余った箸と共にずいとテーブルに滑らせるようにしてずいと突き出した。ひとり食べてる姿を真横でずっと見られてるのは不愉快だ。)──ん。   (2023/1/10 22:34:04)

穂阪由樹也♂28教師ふ、くっ、ひねくれすぎてて草──いや、うける。(教師らしからぬ、ネットに汚染された言葉遣いをしてしまって即言い直し。こうもわかりやすく嫌がられてると、逆に楽しくなってくるのは何故だろうか。質問に対する答えがちゃんと返ってこないのも、特に気にはしていない。理由を知ることよりも、このつんけんした女子を構うことが目的となっているから。もっともそれは無自覚で、だからこそタチも悪く、次々言葉を投げては表情を眺め、意地悪そうなにやけ顔をしてしまうのだが。)ん? なんすか。もらってもいいんですか。一人で食べるために買ったんじゃなく?(突き出されたおでん蓋と箸と具材は、いかにもお裾分け。あれこれ問い掛けながらも、すぐに手を引っ込められる前にささっとそれを受け取る。空腹には抗えないし、せっかくのご厚意を無下にするのも無粋だ。箸で売り物だったにしてはやけに色濃く染みた大根を割り、口に運ぶ。)うま。(煮詰まった出汁の塩味が幸福をもたらす。にやけ顔はほうっとした穏やかな表情へと変わるほどだ。)   (2023/1/10 22:51:13)

おしらせ無言時間が25分を超えたため、宗谷 景♀1年さんが自動退室しました。  (2023/1/10 22:59:41)

おしらせ宗谷 景♀1年さんが入室しました♪  (2023/1/10 22:59:57)

宗谷 景♀1年──ひねてない。むしろ、先生じゃない。教師がふつう草とかいう?言い直したやつも変。ふつうじゃない。大人じゃない。ていうか、もしわたしがひねてるんだとしたら、ひねてるやつに、ひねてるって言って、はいひねてますねって言う?馬鹿みたいだから言わない方がいいよ、今後、ひねてるように見えるやつに、ひねてるって。まあ、わたしはひねてないし、ひねてるとかじゃなくて、これか普通だけど。(嘲笑まじりに辱められたことに腹が立って饒舌に言い返す。そのままブーメランが刺さりそうになって、平静を装いながら急いでその話題を決着させた。このひとは、もしかして自分がおでんを食べ終わるまでここに居るつもりだろうか。だとしたらもう少し分け与えた方がいいかと、食べ始めた相手の皿代わりの蓋に、がんもどきと白滝ものせる。がんもどきは特に熱いツユがたっぷり内包されているから、夜風に晒されてもすぐには冷めずに熱を保ってくれるだろう。自分のおでんにまた箸をつけ黙して口に運ぶ。またパトカーが一台、大通りから駅向こうの方へとサイレンを鳴らして走っていく。)…ていうか、先生、なにしてんの、こんな時間に。このへんなの、住んでるところ。   (2023/1/10 23:06:32)

穂阪由樹也♂28教師(一つ目の大根は口の中で繊維質も感じることないくらいにすっととろけ、すぐに無くなってしまった。ちくわを箸で半分にしてから口に入れる。やはりこれも染みすぎってくらいに味が濃いし、食感もぐずぐずとしていた。それはそれで美味しく、咀嚼もそこそこに嚥下して)何回ひねてる言うんですか。ゲシュタルト崩壊起こしそう。文字にしたら、だけど。(急に口数多く言い返してくる彼女に、ふふんと鼻を鳴らして笑う。蓋に追加された具材に「あ、どもども」などと飲み会でお酌されたような返しをしつつ、早速頂いたがんもどきに箸をつけ)先生は帰りですよ、学校からの。部活見たり、色んな準備したり。住んでるとこは、もっと先。電車で駅二つ先……熱!(がんもどきを割らずに一口で食べてしまったのが災いした。単に間を持たせるためか、それとも興味を持ってくれたのか、余計な思考を挟んでしまって、がんもどきを割ってから食べるということを失念してしまった。舌がひりつくのを堪えながら、何度か咀嚼して飲み込む。やけどした、とばかりに舌先をべっと突き出して見せてやる。非難の意味合いと、夜風に晒され、少しでも癒えるようにとを兼ねて。)   (2023/1/10 23:21:56)

宗谷 景♀1年…ひとのことひねてるとか失礼なこと言うからでしょ。生徒相手になら何言ってもいいと思ってるところあるよね、教師って。すごいそういうところ嫌い。(謝るどころかおちょくるように笑い返されて、また頭に少しだけ血が上る。ふんと鼻息漏らして怒りをクールダウンさせながら、食べかけのちくわを齧り、器を持ち上げておでんのツユを啜り飲む。がんもどきにやられる様子を横目で伺い、せせら笑ってやった。)──天罰だわ。(器をテーブルに戻してから箸でがんもを割り、火傷なしでわたしはちゃんと食べれますが?を見せつけ返す。ほふほふして飲み込み、挑発じみた笑みに、自嘲のそれが混じる。)   (2023/1/10 23:37:44)

宗谷 景♀1年こんな時間まで仕事して、オマケに火傷して、先生ってかわいそう。仕事終わってんだから、わたしみたいのに構ってないで帰ったほうがいいよ。あのさ、先生の評価あがんないよ、わたしに構っても。(成績は下の下を彷徨ってる。素行態度もあまりよくない。休むこともサボることも多い。一年の初め頃鬱陶しく気にかけてきていた担任も、自分の特にならないと気付いたらようで秋頃にはほとんど声をかけてこなくなった。それでいい。平穏だ。お待ちかねの卵に歯を立ててかぶりつくと、また眼鏡が白く濁って表情の半分が外から見えなくなる。)   (2023/1/10 23:38:16)

穂阪由樹也♂28教師いやいや。俺もそんな。生徒に「あなたはひねくれてますね」なんて言わないですよ、そんな。普通はね。(少し冷やされた舌を引っ込め、半分にしていたちくわを食べる。ほろほろと口内で砕けてしまう煮込まれ過ぎたそれを飲み込んでから、温まったことでさっきよりも白くなった息を吐く。)アハハ。かわいそうかあ。まあねえ、今年は年末年始も一人だったし。教師って本当割に合わねえよなあ。あ、ちょっとは哀れんでくれてる? ひょっとして?(冬の空気に乾いた笑いを愚痴混じりで吐き出し、眼鏡を曇らせた隣の女子に茶化し口調で問いかける。自分は二つ目の大根を割りながら、)あー俺も卵欲しかったなァ。ま、ね。宗谷さんにかまうのは別に評価のためでもないし、教師として女子を一人で公園に残しておけないとかでもないよ。(まだ舌がひりひりと熱感を伴って痛い。やや冷えた大根でも染みて、いたたと片眼を瞑りしかめ面で続ける。)単純に面白いからですよ。景ちゃん。(受け持ちでもない、ほとんど交流もない女子生徒を「ちゃん」付けで慣れ慣れしく呼んで、それから冗談だよとばかりにアハハとまた笑う。今度は乾いてない、軽やかなのを。)   (2023/1/10 23:51:04)

おしらせ無言時間が25分を超えたため、宗谷 景♀1年さんが自動退室しました。  (2023/1/11 00:15:25)

おしらせ宗谷 景♀1年さんが入室しました♪  (2023/1/11 00:15:45)

宗谷 景♀1年…ホント可哀想。疲れで記憶障害でてるじゃん。ほんの数分前に言った自分の言葉忘れるのホント深刻だと思う。(確かにひねてると口にした癖にと、皮肉に皮肉を重ねてみても、まるで効いた様子なく相手は隣で飄々とと笑ってる。どうしても曇る眼鏡にももう腹が立ってきて、外してブルゾンのポケットにねじ込む。羨ましがられてる卵の半分は黄身をツユに溶かして白身の部分だけ口に放り込んだ。一層に真っ白く煙る吐息を、歯列で噛み潰して唇を結ぶ。)…面白いって、それ、ぜったい馬鹿にしてる。意味わかんない。ひとのこと暇つぶしにしないで。(マフラーに口元を埋めながらぎっと隣に座る教師を睨む。勿論のこも名前呼びも癪に障る。箸を強く強く握る手が電燈の下で白くなる。はんぺんが浮かんだままのおでんの器をそのままに、勢いよく立ち上がった。手から離れた箸が地面に跳弾して、真っ赤なマフラーのフリンジが夜に跳ねる。)   (2023/1/11 00:18:52)

宗谷 景♀1年魂胆ないとか逆にきもちわるいし、面白がってるのはもっと最悪。だったら、勉強できないの大丈夫とか、友達いないの大丈夫とか、親いないのどうなのとか、理由あって声かけてくるほうが、まだ──(矢継ぎ早に言い重ねた言葉を詰まらせる。腹立ちに顔が赤くなるのを感じながら、)帰る。(深く深くマフラーに顔をうずめ、短い言葉で発言を閉じた。ベンチを跨いで、公園の出口へと真っ直ぐに芝生を横切り。)   (2023/1/11 00:19:31)

宗谷 景♀1年【逃げすみません!次で締めてもらえるとありがたいです、また機会がありましたら背後からはよろしくお願いしますと…!】   (2023/1/11 00:20:18)

穂阪由樹也♂28教師【では次で締めとしますね。こちらこそまたよろしくお願いします!お相手ありがとうございました!】   (2023/1/11 00:22:01)

穂阪由樹也♂28教師わ。まァた怒っちゃった。(感情を露わに睨みつける視線を、自分は片頬緩ませながらいなして、落ちた箸を拾う。次々に浴びせられる言葉に茶化す言葉も挟まずに頷いた。顔は──多分緩んだままだったろう。馬鹿にしているつもりはないが、面白くはあるし、暇つぶしでないとも言い切れない。去って行く小さな背中に、)んじゃ、今度は学校でー! またね、景ちゃん。帰り道気を付けてー!(と声をかけたが、今度は明らかに近くでけたたましくなるパトカーのサイレンにかき消されてしまったか。取り残された自分は、置いて行かれたはんぺんの残った器を手にして、皿代わりにしていた蓋にあった大根やらをそこに入れる。おでんの器は、この近辺にあるコンビニのもの。ふぅん、と鼻を鳴らし「今度帰り寄ってみるか」と独り言ちてから自分もベンチを後にした。駅までの道を足早に、まだ火傷でひりつく舌で乾いた唇を舐める。ひねくれた、というかもっと昏い、歪んだ笑みを浮かべながら。)   (2023/1/11 00:35:13)

穂阪由樹也♂28教師【といった具合で終了とします。お相手ありがとうございました!お部屋もありがとうございました!】   (2023/1/11 00:36:39)

おしらせ穂阪由樹也♂28教師さんが退室しました。  (2023/1/11 00:36:47)

宗谷 景♀1年【わー、わー、わー(笑) 次は態度軟化させられますようにと他人事のように願いながら、ありがとうございました!お見かけしたら是非あと入りさせていただきますー。お部屋もありがとうございました!ではおやすみなさいませ!】   (2023/1/11 00:37:10)

おしらせ宗谷 景♀1年さんが退室しました。  (2023/1/11 00:37:17)

おしらせ椎名 銀♂2年さんが入室しました♪  (2023/4/2 02:19:44)

椎名 銀♂2年【こんばんは。ソロル?を投下させていただきます】   (2023/4/2 02:19:58)

椎名 銀♂2年(――3年B組。放課後の教室。グラウンドからは運動部が活動をする掛け声が聞こえてきて、音楽室からは吹奏楽部の奏でる管楽器の音が微かに聞こえてくる。その教室の中央に、机を合わせて3人の男が向かい合っていた。先ほど、忘れ物を取りに来たのか一人の女子生徒が教室の扉を開けて入ってきたが、3人の姿を見るなり「ひっ」という小さな悲鳴を上げると、慌てて扉を閉めて教室から去っていった。――無理もない。この三人は3年生の間で……いや、学校中で知らぬ者は居ない、生粋の要注意人物たちであった。たとえ、屈強な体育教師であろうと、校長先生であろうと、この3人だけしかいない教室など絶対に入りたくないだろう。傍から見れば今、この教室内は空間がねじ曲がって見えるほどのオーラに満ちていた。)   (2023/4/2 02:20:16)

椎名 銀♂2年さて――準備はよろしいですか?(その3人の内の一人の男が、無機質で抑揚のない声でそう言った。銀色の眼鏡を掛け、鋭い眼光で他の二人を射抜いた。男の名前は勅使河原(てしがわら)。全校生徒から『ドライアイスの刃』と恐れられる男である。その性格は、理知的、論理的、無感情、合理主義、冷血、そんな言葉がぴたりと当て嵌まる。毒舌家であり、一度口論を始めたら相手のプライドをずたずたに引き裂くまで口撃を止めない。それは、下級生であっても同級生であっても上級生であっても教師であっても男であっても女であっても等しく行われた。老若男女容赦なし。彼が口論で負けた姿を見たものは誰も居なかった。   (2023/4/2 02:20:28)

椎名 銀♂2年こんな逸話がある。あるとき、彼は自信があったテストの回答に×を付けられた。彼はその答案を見ると「自分の回答は正しい」と教師に対して主張した。放課後、5時間に渡って担当教師と口論をした挙句、自分の回答は正しいと認めさせたと。ちなみに、その担当教師は途中から大泣きしており、翌日から二週間ほど学校を休んだ。自分が正しいときは自分の意見を決して曲げず、彼と口論して泣かされた生徒は男女合わせて二桁にもなる。そんな様子だから、彼は教師からも生徒からも腫物に触るかのごとく扱われており、その場に存在するだけで場の空気を凍り付かせる男だった。ただし、クラスメイトであり幼馴染でもある委員長の穂香には頭が上がらない)   (2023/4/2 02:20:45)

椎名 銀♂2年……いつでも構わん。(勅使河原の言葉に、重く、地の底から響き渡るような声で2人目の男が応えた。およそ高校生とは思えない外見…スキンヘッドに腫れぼったい瞼、角ばった顔立ちで頬には一直線の傷跡があり、その体格はプロレスラーか柔道家ほどもある。まかり間違えればその筋の人とも思われかねない彼の名前は御所河原(ごしょがわら)。全校生徒から『爪を持たない猛獣』と恐れられる男である。その性格は風貌に漏れず豪放磊落、言笑自若という言葉がよく似合い、普段は大人しい彼だが、理不尽や不条理には激怒し、一度怒ったら手が付けられず誰にも止められない。   (2023/4/2 02:21:12)

椎名 銀♂2年こんな逸話がある。ある日、彼が職員室に行ったとき、たまたま職員室に居たのは新任教師一人だけだった。彼の姿を見た新任教師は彼に丁寧に挨拶をすると、応接室に案内しお茶を出したあとに震える手で名刺を差し出した、と。新任教師は後日「出入り業者と間違えた」と主張していたが、きっと反社会的勢力と間違えたのだ、と噂されている。あと、体罰を行っていた部活動の顧問や威張り散らす先輩をボコボコにしたというような話もあるが、そちらは彼にとってはいつものことなので割愛する。そんな様子だから、彼は教師からも生徒からも腫物に触るかのごとく扱われており、その場に存在するだけで場の空気をひりつかせる男だった。ただし、クラスメイトであり初恋の相手でもある委員長の穂香には頭が上がらない)   (2023/4/2 02:21:25)

椎名 銀♂2年…………………。(二人の声に応えて、僅かに頭を5mmほど下げて、3人目の男が頷いた。彼の容貌はギリシャの彫刻かと思われるほどの絶世の美男子だった。日本人離れした彫りの深い顔立ちに切れ長の瞳、女子生徒が羨むほどの長い睫毛、きめ細やかな美しい肌、瑞々しく艶のある髪。御所河原に体格は負けるものの、身長は彼の方が幾分か高い。男の名前は不動河原(ふどうがわら)。全校生徒から『不動巨神』と呼ばれる男である。その性格は……誰も窺い知ることが出来なかった。何故なら、彼が何か一言でも言葉を発しているのを聞いた人間はほとんどこの学校に存在しないからだ。彼は登校したときから下校するときまで、授業中に教師に指されようとも級友に話しかけられようとも決して口から音を発することはなかった(教師からはもう諦められている)。彼の意志は首から上がわずかに縦に揺れるか横に揺れるかのみで示され、その声を聴いたものには幸運が訪れるというジンクスさえある。   (2023/4/2 02:21:36)

椎名 銀♂2年こんな逸話がある。彼が1年生のとき、札付きの3年生につまらない理由で絡まれたことがある。3年生は何かと目立っていた彼に怒声を浴びせかけ、罵詈雑言を放ち恫喝した。……しかし彼は何を言われても微動だにせず、胸倉を掴まれても直立したまま3年生を睨み続けた。余りにも動じずに上から3年生を睨み続ける彼の迫力に、やがて3年生の方が慄き始めた。恫喝の言葉からは力がなくなり、彼が腕を僅かに動かすだけで、3年生は「殴られるのでは?」と思い、びくり、と身体を震わせた。……やがて3年生はつまらない捨て台詞を放ち、去っていった。そんな様子だから、彼は教師からも生徒からも腫物に触るかのごとく扱われており、その場に存在するだけで場の空気を重くする男だった。ただし、クラスメイトであり義理の妹でもある委員長の穂香には頭が上がらない)   (2023/4/2 02:21:46)

2022年06月29日 08時21分 ~ 2023年04月02日 02時21分 の過去ログ
とある学園『中文自由設定部屋…。』
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