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「花ノ真、真ノ祓魔」の過去ログ

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2014年03月30日 20時58分 ~ 2014年06月03日 20時21分 の過去ログ
過去ログでは上から下の方向に発言を表示しています

夜花♀隠し巫ん……?(傘を少し持ち上げれば、少し驚いた様子に目を少し見開いた。同じ、黒く長い髪に黒い着物。これで同じ血であれば川辺の水鏡を見ている気分であったかもしれない。最初に会ったのは緋室の社の裏とかいて鬼門の森。そのとき曰く、眼前の黒い女性は――)椿……(雨が繋いだ縁をどこか不思議に思いつつ。不用心と言われれば、緋色傘の中が小さくくすりと笑った。)牙向かれたらそれ相応にさせてはもらうがな?が、殿の城下、陽の及ばぬところに目を光らせるのはまた別の「餅屋」。今日は散歩の身だ。さて、この町で山菜は売れそうか?(などと、軽く冗談を言うような軽い口ぶり。)   (2014/3/30 20:58:54)

おしらせ無言時間が20分を超えたため、椿♀烏天狗さんが自動退室しました。  (2014/3/30 21:10:03)

おしらせ椿♀烏天狗さんが入室しました♪  (2014/3/30 21:10:09)

椿♀烏天狗【っとすいません】   (2014/3/30 21:10:19)

夜花♀隠し巫【大丈夫ですよ。おかえりなさいまし】   (2014/3/30 21:10:37)

椿♀烏天狗フフ…名前を憶えていただいて光栄です(小さくクスリと笑い、傘をあげて、顔を見えるようにして)その牙主が対応できるような、妖怪だといいですが世の中に沢山の妖怪が居て、人が敵わない妖怪もいるわけですし(今まで知っている妖怪の中に居るのだろう、強い妖怪を、妖怪退治の人を殺す妖怪を)へぇ…その餅屋はきっと、多くの妖怪を倒してきた、お人なんでしょうね、少し興味があります(相対する存在も恐れずただ、興味本位で近づく、本来は退治してくれと言っているようなものだが、それだけの余裕はあるという事だろう)この街は、きっと別の山菜売りが居るのでしょ、曖昧ですね。という事で、ここに売れ残りの山菜があるのですが、どうですか?(言っている素振りが軽く感じ、此方も、軽く苦笑いをして、懐から、小さな袋に入れられた山菜を出して差し出す仕草をして)   (2014/3/30 21:17:23)

夜花♀隠し巫力尽くしてもなお狩られるなら、私がそれまでだということ。喰う喰われるの理の中でどうこう言うつもりはない。(静かに穏やかに、さらりと。強がりではない。最初に命の残滓を浴びた日に覚悟したこと。一度だけ刃を置き去る機会にかぶりを振って二度誓ったこと。「餅屋」のことを語られれば、)……そうだな。私よりずっと多く、ずっと広く、そして恐らく私より強い。(今頃どこにいることやら、と呟きを付け足したその語りはどこか遠く、傘の中で響いた声音は微かに寂寥を帯びたように聞こえたかもしれない。)生憎の雨だしな。晴れていたのならばよく売れただろうに。……ありがたく。(す、と、曰く売れ残りの山菜が入っている小さな袋を受け取る片手を差し出した。お揃いに色白の手指。)   (2014/3/30 21:32:28)

おしらせ神狩屋♂人狼さんが入室しました♪  (2014/3/30 21:36:18)

神狩屋♂人狼【こんばんは、お邪魔します】   (2014/3/30 21:36:37)

椿♀烏天狗【こんばんは~】   (2014/3/30 21:36:41)

夜花♀隠し巫【こんばんは、神狩屋様。またお会いできて光栄です。はて、同じ三人、不思議な巡り合わせ】   (2014/3/30 21:37:12)

神狩屋♂人狼【まぁ、俺はお二人がいるのを見て入ってきた次第ですが。今宵もひと時お相手願います】   (2014/3/30 21:37:52)

椿♀烏天狗【此方こそ、よろしくお願いします~】   (2014/3/30 21:38:44)

夜花♀隠し巫【今宵は町歩き。時刻はおよそ夕刻を過ぎた、いつぞやと同じく雨の日。どうぞよろしくお願いいたします。良き紡ぎとなりますよう。椿様の後に続いてくださればと思います。】   (2014/3/30 21:39:52)

神狩屋♂人狼【了解です】   (2014/3/30 21:40:11)

椿♀烏天狗ふむ…貴女は私が思っていた人とは違う様子…なら、なおさら興味が出てきます。面白い私は面白いものに目がなくてですね。(先ほどとは少しだけ、違う表情で夜花さんを見て、表情が揺らぐことはなく、ただ、静か出てくる言葉にも震えが無い事が解り)へぇ…本当に気になりますが…知っていそうなあなたさえも知らないなら会う事も難しそうですね(後からつけ足された言葉、その言葉の付いている物をれを感じ取ったのか、少しあきらめたように言って)ですね、この雨なら人もいない、居るのは山菜なんて食べない者たちでしょうか?フフ、今回は特別です(そういって、微笑みながら袋から手を離し)   (2014/3/30 21:49:10)

神狩屋♂人狼おぉ、また会ったな。お二人さん。(雨の中番傘をさしながらの散歩途中、見知った女性がなにやら話をしているのを見かけ) ん~~、その様子だと少しはこの前おれが言ったことは聞いてもらえたみたいだな。良かった、良かった。(以前のときと比べると二人の間の空気がはるかに柔らかく、夜花の手には椿から貰ったであろう山菜の袋があるのを見ると満足げに夜花の頭をなでてやり) こんな雨の中で立ち話をしていたら風邪を引いちまうからな、二人ともこれから用事がなければ茶屋で少し雨宿りでもどうだ?(もちろん普通の茶屋でな、と)   (2014/3/30 21:55:11)

夜花♀隠し巫なぜかな、人より人にあらざるに懐かれることのほうがよほど多いのは。(苦笑交じりにそういって、山菜が入っている小さな袋を受け取って袖の中へそっと。さてどうやって食べるかは後で考えるとして。)まぁ……宛がないわけではないが……私からは会いに行きづらくてな。あちこち歩いているらしいから、そのうち会えるだろう。(寂寥交じりに響いた誰かの噂を語る口元を、無意識に黒い袖が追って、視線がついと地に流れ落ちたところに降ってきた声。)……?神狩――(名を言い終える前に、ぽふりと乗った自分より大きな手。女子同士で切る切らないと物騒な話をするでないと語ったこの男。はて、誰ぞ思い出したのか傘の中で頭撫でられてもきょとんとする様子がなく。厳密には、きょとんとすることを忘れて。)茶屋か。そうだな、花が見えて茶菓子の美味いところがいいな?(そう、普通の。傘の中は少し思い出し笑い。)   (2014/3/30 22:04:38)

おしらせ無言時間が20分を超えたため、神狩屋♂人狼さんが自動退室しました。  (2014/3/30 22:15:26)

おしらせ神狩屋♂人狼さんが入室しました♪  (2014/3/30 22:15:37)

夜花♀隠し巫【おかえりなさいまし】   (2014/3/30 22:15:42)

神狩屋♂人狼【ただいま戻りました、お恥ずかしい】   (2014/3/30 22:15:57)

椿♀烏天狗【お帰りなさいです、書くのが遅く吸いません汗】   (2014/3/30 22:16:01)

椿♀烏天狗【○すいません、×吸いませんです(>_<)】   (2014/3/30 22:16:15)

夜花♀隠し巫【ふふ、私もご存じのとおりの筆速度ですので油断すると……です。各々様が楽しめる紡ぎで。】   (2014/3/30 22:17:13)

神狩屋♂人狼【無理せず、ゆるりと楽しみましょう】   (2014/3/30 22:17:35)

椿♀烏天狗フフ、妖怪はおもしろければ、それでいいですからね、人は自分といがえば、避ける習慣がありますから、まぁ、貴女は特に妖怪に好かれやすいのも含まれているみたいですが、(まるで、夜花さんが普通の人は違うと言いうようにいって)へぇ、そうなんですか、色々とあったんですかね?まぁ今すぐに会えないといけないという事ではないので、のんびりと待ちましょう(先ほどの口調、視線、動作からその餅屋と昔何かあったのだろうと思い、その人が生きている間に会えればいいと思い、特に急ぐ様子もなく、少しゆっくりとした口調で言って)んっ?貴方はいつぞやのお人ですね、(前会ったことはある、目の前の人間と同じとき、ただ、名前を知らない、)私も良いですよ?、ただお茶屋ならね?、それと男性からの誘いですから、まさか、誘うだけ誘って、ねぇ…?……フフ、後の事は言わなくてもわかりますよね?(傘を少し下にして、クスリと笑うしぐさを見せて開いている指を二つ立てて、見知らぬ相手だろうが、関係ないという様に)   (2014/3/30 22:24:53)

神狩屋♂人狼それじゃぁ決まりだな。 ついでにその山菜も使って何か作ってもらうか?俺の贔屓の店だから融通はつけてくれるはずだろう。(女性二人を先導するように道を歩き、表通りに店を構える茶屋に入ると店主に話をすると奥の座敷へと) あぁ、そういえばそっちの山菜売りさんには名乗っていなかったか? 神狩屋って言う、これでも大神の端くれでね。たまにこうして町に出てきているんだが、これからもよろしく頼むよ、天狗様。(相手に隠す気があるのかどうかは知らないが、人狼たる大神の端くれ。かすかな匂いでそれと分かり) 誘うだけって、金はもちろんこっちが持つつもりだけどな。 それとも何か、こっちの茶屋じゃなくて別の茶屋のほうがよかったか?(男としては願ったりではあるけどな、と冗談とも本気とも取れない笑いを浮かべ、椿の腰を抱き寄せ唇が触れるほど顔を寄せる)   (2014/3/30 22:32:24)

夜花♀隠し巫面白ければ、か……身軽な響きだ。(そう、少し羨ましいくらい。色々あったと言われれば、)ああ、うん、そうだな、色々と。(袖の向こうで少し歯切れ悪く。視線が泳ぎかけたところで神狩屋が歩き出す音。それに続いて歩くと、今度はごくごく普通の――いや茶屋と言われればこっちが普通なのだが――表通りの茶屋。奥の座敷に通される際、)……あ、そうだ、分けてもらった山菜なんだ。軽くでいいから茶請けになるようにしてくれないか?(などと店の者に言って山菜の小袋を渡して、ツテとは便利だと思って神狩屋と椿のほうを振り返って見た光景はといえば、どこからどう見ても冗談交じりであろうと口説いているそれで、)……結局どっちでも変わらない気がする。(軽く首傾げかなり小さい声でぽつりぽろりそんな感想。)   (2014/3/30 22:41:26)

おしらせ無言時間が20分を超えたため、椿♀烏天狗さんが自動退室しました。  (2014/3/30 22:44:56)

おしらせ椿♀烏天狗さんが入室しました♪  (2014/3/30 22:45:02)

椿♀烏天狗【何度もすいません汗】   (2014/3/30 22:45:14)

神狩屋♂人狼【いえいえ、気になさらずに】   (2014/3/30 22:45:24)

夜花♀隠し巫【おかえりなさいまし。大丈夫、大丈夫ですよ。】   (2014/3/30 22:45:27)

椿♀烏天狗(男性につられるままお茶の方へ向かい)神狩屋さんですか、よろしくお願いします、私の名前は椿です。へぇ大神の端くれなんですか。それは人間の血が混ざっているからですか?えぇ、此方こそ、お願いします、…っ…(男性に近づき、微かに匂った人のにおい、端くれと言われているのはそのためと推測して言って天狗と言われ表情が一瞬驚いたように、動くがすぐに元の表情に戻し)ならよかったです、あいにく、今お金はあまり持っていないので(そういっている間に腰に手を回され、顔が近づかれて開いている手で懐にある、黒い羽根で造られた団扇を取り出し、持つ部分を神狩屋さんのみぞおちの所を強くたたき)天狗を舐めない方がいいですよ?、猫も長く生きれば、強くなる、天狗も同じ、神の端くれごとき簡単に身をゆだねたりしませんよ?   (2014/3/30 22:49:43)

椿♀烏天狗 えぇ、面白い、それだけの理由で十分です、えぇ人間のように堅苦しく生きるのは苦手なもので、好きなように生きていますから(もちろん、好きなように生きているため、悪事でもお香こともあるが、又それも、人によっては自由な生き方という事にもなり)まぁ…会って二度目簡単に何でも話してもらえるとは思っていませんし、人には言いたいこと言いたくないことがあるので大丈夫ですよ(あまり歯切れは悪く感じ、無理に聞かないという事を伝えようとして)   (2014/3/30 22:49:46)

神狩屋♂人狼これは失礼、てっきりそちらのお誘いだと思ったもので。(すげなく椿にやり返されると、そこまでも予定調和という風に) さて、とせっかくこうして人と妖に神が顔つき合わせたんだ。 お互い思うところはさておき、しばしの間は交友を深めるとしようか。(店から出されたお茶が皆にいきわたるのを見るとその場をひとまず取り仕切ろうと)   (2014/3/30 22:54:39)

椿♀烏天狗【っとすいません、そろそろ寝ないと、明日、朝が早いのですいませんがこの辺で先に失礼させていただきます、途中で申し訳ありません、お疲れ様でしたーよい夢をー】   (2014/3/30 22:59:45)

おしらせ椿♀烏天狗さんが退室しました。  (2014/3/30 22:59:52)

神狩屋♂人狼【お疲れ様でした】   (2014/3/30 23:00:07)

夜花♀隠し巫【椿さん、お疲れ様でした。どうかよい夜を。神狩屋さんもお時間のほう、どうか無理なきよう遠慮せずお申し出くださいまし。】   (2014/3/30 23:01:11)

神狩屋♂人狼【そうですね。ではお言葉に甘えて、次あたりでこちらも〆にさせていただきます】   (2014/3/30 23:02:45)

夜花♀隠し巫【了解いたしました。それではまとまりやすいように……と。しばしお待ちを。】   (2014/3/30 23:03:41)

夜花♀隠し巫言いたくないというか……(はて、言葉がつかえることに自分でも首を傾げて、)上手く言えない。(素直にそう答えて、「なんだ、やっぱりああやってあしらうものじゃないか」と、椿の高潔かつ鮮やかな返しを見て心音。配られた茶の湯呑を手に取ると、聞こえてくる交友という言葉。)……縁のもてなしを受けるのは、久しい。夢見悪さに歩き回っていただけだというのに、不思議なものだ。(そう言って湯呑に落ちる視線と声音をは、いつぞや森の中で見せた刃のごとき視線と打って変わって、どこか懐かしむような、そう、小さく綻んだという表現が合いそうなそれ。)恨みの糸さえ絡まなければ、血の在りようが茶の味を選ぶことないというのにな。(茶を一口。遅れて運ばれてきた小皿は軽く湯がいて味噌が添えられたもの。)……感謝を。(天狗と大神をまっすぐに見て、祓魔の巫――否、今宵は茶を楽しむ黒纏いの少女は、短く言って少しばかり目を細めた。二度目の浅い邂逅とはいえ、なぜこうも心穏やかに言葉交わせるのかを己で知るのは、まだもう少しだけ先の話。今は、とかく茶が美味くて。)   (2014/3/30 23:12:24)

夜花♀隠し巫【山菜を、軽く湯がいたもの、です……失礼。(嗚呼……)】   (2014/3/30 23:14:31)

神狩屋♂人狼何をいまさら。 そもそも俺達は人から畏れられていれば良かっただけだからな。 (夜花から告げられた感謝の言葉を聞くと、それほどのことでもないさとつげ) まぁ今すぐにとは行かなくてもそのうちお互いの関係が良くなれば願ったり叶ったりだ。 (端から見れば夢物語のようなことを本気で願い、しばらくの間茶を飲みながら取り留めのない会話が続き) さて、では今日はここらでお開きとするか。また機会があればいずれな。(すでに店のものには金子を渡し終え、夜も更けようかという刻限に差し掛かるとお開きに)   (2014/3/30 23:19:06)

神狩屋♂人狼【と、こんな感じで〆とさせて頂きます。 では、またの機会に、お休みなさい】   (2014/3/30 23:19:59)

夜花♀隠し巫【はい。神狩屋様もどうかよい夜を。ご一緒くださってありがとうございました。】   (2014/3/30 23:20:38)

おしらせ神狩屋♂人狼さんが退室しました。  (2014/3/30 23:20:46)

夜花♀隠し巫(人と天狗と大神の夜茶会は取り留めのない、しかしそのやりとりが成立することが如何に難しい業であるかということを祓魔の巫は痛いほどに知っている。ゆえにか、いつのまにか止んでいた空には、朧ながらも銀月が輝いていた。)……面白ければ……ヒトから畏れられていれば良かっただけ……(異種族たちの言葉を小さく反芻しながら歩く。甘い香りを乗せた柔らかい風一陣、そっと黒く長い髪を撫でた。風を追って、風音に乗せて少女は一人言葉を紡ぐ。)……ヒトは、己が田畑や家の安寧を守りたいだけ。傍ら、その境を知って知らず跨いで刃を抜いて生まれた影が、私が真に祓いたいもの……(ふと、銀月を仰いだまま言葉が途切れて――)――そんな果てなき夢物語のような願いのために座敷牢に残った、などと言ったら、何と言われることやら?(――誰かの名前をぽつり呟いて、少女はいつものように川沿いの道を歩き、社の鬼門へ、己が座す間へゆっくり歩く。途中、桜の絨毯に足を止めたりしながら。)   (2014/3/30 23:33:22)

夜花♀隠し巫【かくして夜茶会の幕閉じ。次の縁の幕開け。緋室の神炎が告げし語りに、からり、廻る音一つ。】   (2014/3/30 23:37:24)

夜花♀隠し巫【……もう一幕、とも思いましたが、時計が少し恨めしく。今宵これにて。狭く小さな舞台ですが、窓辺の皆様とも、いつかご一緒できますよう。】   (2014/3/30 23:43:36)

おしらせ夜花♀隠し巫さんが退室しました。  (2014/3/30 23:43:44)

おしらせ夜花♀隠し巫さんが入室しました♪  (2014/4/8 23:45:00)

おしらせ鏡花♂浪人さんが入室しました♪  (2014/4/8 23:47:34)

夜花♀隠し巫【鏡花様、こんばんは。久方ぶりに紡げるとあって光栄です。】   (2014/4/8 23:48:40)

鏡花♂浪人【此方こそ、久々に弟が出来るので、楽しみでありますし、夜花さんとの紡ぎは楽しいですからね。宜しくお願いします。】   (2014/4/8 23:51:46)

夜花♀隠し巫【こちらこそ、どうぞよろしくお願いいたします。よき紡ぎとなりますよう。それでは、お先に一つ。少々お待ちくださいまし。】   (2014/4/8 23:53:36)

夜花♀隠し巫(花鳥風月――自然の美しい風景。その四君が勢ぞろいするのがこの春。銀月夜に照らされた桜の樹。)……冬は全く気付かなかったが、桜だったのか……。(見上げる。白にほのり淡い淡い赤が広がる桜の花。いつぞやこの樹の下で開いた宴は月見だったかと、記憶をふとめくりながら、花びらにそっと、白く細い指を触れた。)……遠くで風に夜雀が鳴けば、世の美しきが勢ぞろい……なにもこんなところで揃うこともないと思うが。(こんなところ、とは、相も変わらず、社の鬼門。たいがいヒトは訪れぬそこ。)   (2014/4/8 23:55:25)

鏡花♂浪人(桜の花は、今こそをとばかりに咲き誇り、夜の風に乗り、花弁は社を薄紅で染めていく。――その、雑木林 枝の上にて、横たわる一人の少年。吹く風は、少年の銀髪を艶やかに揺らし、緋色の着物もはたり、はたりと揺らめく。)――花札にでも出てきそうな景色だね。桜に幕、藤に子規。春告鳥は、お出ましかな?(ヒトの気配を感じては、宙ぶらりんとなって、姉へと挨拶を交わすのだった。)   (2014/4/9 00:03:12)

夜花♀隠し巫鏡花――(血の繋がりなどないが、いつのまにか姉の呼ばれに落ち着いた、この鬼門の雑木林の居候。少なくとも黒着物の少女はそう思っている。これといった挨拶なく、居ることが自然のように、銀月と同じ色の髪をなびかせた、「揃い」へ肩越に声をかける。)生憎とまだ雀ばかりだな。それでもいい絵札にはなると思うが。(言って、桜の花弁を撫でながら視線だけ振り返って見上げる。夜月の光に映える緋衣姿は、目に収めたそれだけで絵札にもなれそうだが、とは口にせず。)そうだな、いい色に咲いている。……町では春の花を見上げて宴を開く習慣があるらしいな?   (2014/4/9 00:14:10)

鏡花♂浪人少なくとも、三光には揃えたいものだねぇ。(――しゅたん、枝の上からそのまま落下して。態勢を整えて、難なく着地。すると、ふわりと舞い上がる桜の花弁たち。いつの間にか隣に立ち、桜並木を眺めて)――ああ、そうだ。花見といってな。花を見るという大義名分の下、酒を酌み交わし、豪華な食べ物を取り揃えて、乱痴気騒ぎをする習慣さ。此処の街だけじゃあなくて、何処の国も、やっているに違いないさ。花をも愛でる習慣があれば、ね。(姉の、漆黒の髪が揺れて、夜の風に弄ばれる。そして己の髪もまた然り。)   (2014/4/9 00:24:50)

夜花♀隠し巫(ふわりと、舞った桜たちが淡く甘い香りを残して風に踊る。外羽織が出番を無くし始めた、冷たくない柔らかい風。)……大義名分、か。なるほど綺麗と思ったのは同情からくるものだったか。(ぼそり。今こそないものの、祓魔の「大義名分」に踊らされた花は小さく溜息。)……なら、騒ぐほどに酔わず食わずであればいいのだろう?茶屋はこの時期だとかき入れ時とかで陽が落ちても店を開けているらしい。(ようやく、隣に立つ「弟」を見て。)   (2014/4/9 00:36:36)

鏡花♂浪人そうさ。――街の方へ行ってみると良いと思うよ姉ちゃん。昼間から酒をかっ食らうように呑む飲兵衛共が、そこらをほっつき歩いている様が見えるからね。(勿論、茶屋で和やかに愉しむのも一興。されど、目に耳にしてきた其れは、どうも喧騒ばかりで。――小さく溜息をつく姉の表情に少し頭を傾げて)―花なんてのは、こうして隣に大切なヒトと、一緒に見るくらいが、丁度良いんだ。(同じ在り方の「姉」に、そっと語りかけるように。)   (2014/4/9 00:41:20)

夜花♀隠し巫……「酒を飲んだ後、美しい女に会ってから覚えていない」だの「外を歩くと袋小路ばかり」だのと小物を憑けた祓魔請いが最近多いのはそういうことか。(小さくない溜息。)……大切、か……(薄紅の美しきらを見上げて)……そうだな、心許せる者らなら酔いの橋などなくともそっと愛でることができるだろうに。(花弁から細い指が離れ、)――行くか。(踵を返す。どこへなど言わずもがな、チリンチリン、外歩きを社に告げる鈴の音を残しながら。)   (2014/4/9 00:51:34)

鏡花♂浪人……姉ちゃんも、因果な商売をしてるからねぇ。(姉の苦労を推し量っての、言葉。同情する他になかった。)酒は飲んでも、呑まれるな。という言葉でも、何処かに括り付ければ良いんじゃないかなとは思うがね。まァ、酒蔵の前でやろうもんなら、商売の邪魔だとか言って、剥がされそうだけどね。(祓魔が酒を戒めるとは、これ如何に。――ちりん、と鳴る音に、さっとついていきながら)……同感、さ。許せる人となら、俺は何を見ても、愛でる事は出来ると思う。姉ちゃんとなら、尚更なんだろうね。   (2014/4/9 00:56:15)

夜花♀隠し巫商売にしているのは私ではなくて神主の爺だがな。私で金を取れなくなったから宴の賑わいに乗った狐や狸の悪戯を叱って剥がすだけで一体いくら取ってるのやら。(おかげさまで自由金には困らないのだが、とは心音。酒は呑まれべからずの貼り紙案には、袖の中でふっと笑う声が漏れた。)酒は見えざるとの橋ゆえに、今後控えよ――とは祓う度に釘刺して帰してはいるがな?(ヒトと妖の境たる川に沿って下り、鏡花の言った通り、昼とはまた違う、そう喧噪という表現の町が見えてくる。その喧噪に入る少し手前。)……何を見ても、か?(冗談めかした笑みが消えた面持ちで、不意に問うた。)   (2014/4/9 01:07:34)

鏡花♂浪人なぁんだ、姉ちゃんじゃあなかったのか。――ジジイならどうでも良いや。姉ちゃんを大切にしないクソジジイなんて、狐狗狸共に取り憑かれて、惨たらしく死ねば良いものを。(吐き捨てるように、そう言いながらてくてくと歩みを進めては)祓う前にちゃんと釘を差して置かないとな。そうなってからじゃあもう遅いっての。――何なら、誰かに態と、取り憑かせて実体験させるのが良いんじゃないか?お奉行様とかに取り憑かせたら、街中総出で張り紙を貼りだすだろうよ。(くつくつ、と本音とも、冗談とも言葉を紡いでは笑い。――此処からでも、夜だというのに、賑わいを見せる街は、何時もよりも灯りがついている。へべれけになっている者達が、あちらこちらで嘔吐をしながら、酒を加えたりしている光景。)…? 何を、言ってるんだ姉ちゃん?(先ほどまでの、笑みが消えた面持ちに、緋色の瞳は、一抹の不安を覚えつつ、首を傾げた。)   (2014/4/9 01:17:54)

夜花♀隠し巫あれでいて祓魔の二番手だからな。別に放っておいても老いという理に還るだろうて。(吐き捨てるように言う鏡花と対照的に、しれりさらり)――理よりも先に私の恨みを買いそうだがな。(そう、ゆえに、笑みが消えた顔で問うたのは)私がヒトを恨んで「半分」を放ったらお前はなんと思うのだろうなとな。(問うたというより、言った。言ったが、首傾げる鏡花の緋の双眼を見て、すぐに軽く肩をすくめる仕草。)――なに、特段の意はない。それにしても、本当に呑まれている奴が多いこと。絡まれるなよ?(何事もなかったかのように雑踏へ紛れ始めた。)   (2014/4/9 01:31:39)

鏡花♂浪人へぇ、あのクソジジイそんなに強いんだ。流石、伊達に歳食ってきたってわけじゃあないんだねぇ?(ならば、狐狗狸程度では死なないか、と至極残念そうに。けれど)――……へえ。(一瞬の、あまりの変貌に、思わず目を見開いて瞬間、言葉に詰まった。そこに実感が伴っていたからである。半分、というのは恐らく己の血にも流れる――)……そ、そう。お、俺から離れるなよ姉ちゃん。(酔漢共の前に立ち、姉を厭らしい目で見てくる男共に威嚇するように、牙を向け、睨んでおく。手出しはさせない、と。)   (2014/4/9 01:37:41)

夜花♀隠し巫すまないな、おかしなことを言った。――酒でなく桜に酔ったかな?(などと冗談を添えながら歩く。提灯の列の中では黒い着物に黒く長い髪は影に溶けそうなところだが存外浮かび上がるものらしく、夜酒の肴を見る視線あびることしばしば。)……鏡花、お前が喧嘩を売ってどうする。ほら、こういうのはさっさと視界から外れるほうが楽だ。(離れるなと言われ頷いてはどこか面白そうにくつくつと喉を鳴らして袖を引く。恐らくどこかに隠れついてきているであろう社の護衛方よりよほど頼もしいが、同じくしてよほど危なっかしい。その介在が面白い。)安心しろ、あしらいには慣れている。それとも、夜道は後ろで慎ましくしているほうがいいものか?   (2014/4/9 01:49:37)

鏡花♂浪人(先ほどの問には、敢えて答えない。「半分」を放つ、という事は即ち―)桜に酔うだなんて、そんな歳でもないだろ。此処の酒気にやられただけだろ?ほら、俺から離れちゃ駄目だ姉ちゃん。(喧騒の中で、その黒髪の、黒着物の、少女の艶やかさが、焔に移り、男共は下品に鼻の下を伸ばして、時折ちらりと見せる肌を食い入るように眺めたり。――けれど、傍らの少年の、強い瞳に、大抵の酔漢共はすごすごと立ち去っていくものの、こういった時期である。破落戸(ごろつき)も、自然と湧いてしまうのだ。)『―――よぉ、オネーチャン。こんな所で、わんころの散歩かぁ?』 『そんな犬っころ、放っといてオレらとこれから、楽しいコト、しようぜぇ?』 『グヘヘヘヘ!オレ、もう我慢なんねーっすわ!』    (2014/4/9 02:00:07)

鏡花♂浪人(酔漢共、そして花見客は、其奴らから逃げるように段々離れていく。このゴロツキ共、この一帯を勝手に仕切っているゴロツキ共で、奉行とも裏で繋がっているという噂も合ってか、店もおいそれと追い出す事も出来ないという厄介な人種である。一際、大柄で筋骨隆々な、頬に疵持つ鋭い瞳が、下品に笑みを浮かべながら、少女の品定めをしている。そして少年は、少女の前に立って、牙を向いている。)   (2014/4/9 02:00:09)

夜花♀隠し巫あのな、桜の香にだって――(何か抗議しかけたところで、なにやら威嚇で済まない酔漢共。痣の男は、座敷牢からの自由がなかったころに見たことがあるような、ないような……。)犬っころ……?(はて、と一度首傾げて、前に立つ鏡花を見上げて、「ああ」、と。)……そ、タノシイ茶屋まで散歩。残念だけど他の綺麗どころにあたってくれ。(しれりと言ったが、その中でつぅと細くなった双眼は、決して温かくはない。)――鏡花。(ぐい、と、手を引いて来た道を返させようとする。)   (2014/4/9 02:14:22)

おしらせ無言時間が20分を超えたため、鏡花♂浪人さんが自動退室しました。  (2014/4/9 02:20:10)

夜花♀隠し巫【時間が時間ですものね。もうしばしお待ち申し上げます。】   (2014/4/9 02:23:14)

おしらせ鏡花♂浪人さんが入室しました♪  (2014/4/9 02:23:28)

鏡花♂浪人【更新ができてなかったようです。申し訳ない。】   (2014/4/9 02:23:46)

夜花♀隠し巫【おかえりなさいまし。またうっかりと遅くまでお付き合いいただいておりますがお時間のほうは大丈夫ですか?栞を挟むこともできますが……。】   (2014/4/9 02:24:29)

鏡花♂浪人  (2014/4/9 02:24:37)

鏡花♂浪人失敬。まだ大丈夫であります。一応、バトルロルに繋がりそうな感じで繋げて見ました。】   (2014/4/9 02:25:18)

夜花♀隠し巫【ふふ、よもや本当に絡まれるとは。はてさて、一度退かせようとした巫ですがどうなりますことやら楽しみでございます。】   (2014/4/9 02:26:46)

鏡花♂浪人(男たちは、ニヤニヤとした顔つきで、姉を、そして自身を眺めている。腰に差した刀やドスは、男たちの眼光や傷痕を見る限り、飾りではない事は伺えるだろう。バキ、バキ、と関節の音を鳴り響かせては、ずしん、ずしんと歩み寄り、自身ですらも悠に見下ろすその巨体が、立ち塞がった。)『犬っころはすっ込んでな。すっ込んでりゃあ、そのナメた目付きは大目に見てやるよ。そこの『祓魔』のおねーちゃんだけ、オレらによこしやがれ。――今夜、たっぷりかわいがってやるからよ   (2014/4/9 02:36:37)

鏡花♂浪人。』(痣の男は、知っていた。この女が、その巫であると。巫である、という事を意味する生業さえも――知っていて、男は卑下た笑いを繰り出して)『オイ、犬っころ。知ってるか?この女、魔に取り憑かれた~とかテキトーなコト言っときゃあ、一発ヤレるんだぜ?しかも噂に聞くと、結構イイらしいぜ?――痛い目遭いたくなきゃあ、とっとと失せな、クソガキが。』(――――少年は、決して沸点が低いわけではない。わけではない…が。)――――。(ふつふつ、と静かに、それは目の前の相手にも知られぬ程に、マグマが湧いて出てくる。ふるふると震える握りこぶしは、すでに血が滴り落ち、手の甲や腕には、青白い血管が浮かび上がってきている。バリバリバリ、僅かに聴こえるであろう、何かが砕ける音。それは食いしばった牙から聞こえてくるもので。)『おん?どうしたぁ~?何か吠えてみろよ、駄犬。それとも、怖くてちびりそうなのかぁ~?』   (2014/4/9 02:36:40)

夜花♀隠し巫(祓魔の――という言葉に、少女の足が止まる。)……。(続く暴露の言葉。一帯は静まり今のうちにことなかれと場を去る者もあれば、なんだなんだと野次馬の声が遠くから近づいてくる。)――鏡花。(静かに、祓魔の巫と言われた黒着物の少女は呼んで、音もなく「弟」の前に出た。)今吠えるなよ。うるさくなる。(それは怒号の話でなくて、とは、彼にも等しく向けられた、背筋凍るような温度の視線が物語っていた。そして痣の大男へと向き直る。すぅと少し息を吸って、)――人違いも大概にしろ!(少し大きい声で。)御身をもってして祓う巫様ならさぞお屋敷なりお社に大切に隠されているのだろうな?こんな人の多いところをお付きもなしに夜道を歩くわけがないだろう!(まっすぐ見上げてそう言い放ち、じっと辺りの野次馬たちを見る。――「そ、そうだよな」「巫様がそんな、ねぇ……」「酔ってるし、い、今のうちに早くお役人様を!」――ひそひそ、ひそひそ。)……どうしても酒の勢い任せに私を連れたいのなら――(一歩、前。)――役人が来るまでの間、相手をしてやる。私にだけ用があるのだろう?   (2014/4/9 02:58:08)

鏡花♂浪人(怒り、という感情で、今にもはち切れそうな程、自身でも限界を感じている。もう、今にでも叫びだして、あの巫山戯た面に、一発叩き込みたかった。――だが、それを無理やり止めたのは、姉の鋭く、氷のような冷ややかさを持った、瞳だった。)…よ、夜花…姉ちゃん…。(ゴクリ、と生唾呑むのが、自身でも分かる。けれど、男は下品な笑みを変わらず浮かべている。その凍るような視線に、一瞬呆気にとられたゴロツキ共も、物量戦では、圧倒的に向こうが有利。おまけに手を出す気は満々。既に刃を抜いているものもある始末。野次馬達は、巻き込まれまいと益々彼らから離れていく。)『おもしれぇ…。お前さんが、独りでオレ様達を満足させてくれるってかぁ?そいつぁ楽しみだ。早くナカに挿れて、ぶちまけてやりたいねぇ?(べき、ベキ。肩を鳴らしながら、少しずつ、少しずつ歩みを進めていく。――そして、弟は。)   (2014/4/9 03:11:48)

鏡花♂浪人…だったら姉ちゃん。俺も居る。(言葉は、それだけだった。緋色はゆらり、とこの場の空気に合わせて、血色にゆらめいた。―――そこに、びゅうっと吹き荒ぶ、一陣の春風。それが…この喧騒(まつり)の開始を告げてしまった。)『『『『『ぉあおあおあおおあぁおおあおおあおおおあおあぁおあおぁおぁおぁおあおあ!!!』』』』』 (男達は、嬉々として、女一人に雪崩込まんと。)   (2014/4/9 03:12:00)

おしらせ無言時間が20分を超えたため、夜花♀隠し巫さんが自動退室しました。  (2014/4/9 03:18:17)

おしらせ夜花♀隠し巫さんが入室しました♪  (2014/4/9 03:18:23)

夜花♀隠し巫【とと……失礼を。】   (2014/4/9 03:18:33)

鏡花♂浪人【お気になさらず。よくあります。】   (2014/4/9 03:18:57)

夜花♀隠し巫……まったく。(本日三度目の溜息。)男はどうして気が早いものか――(身を低くして、猫のように低く跳び、)――な!!(帯の短刀は抜き払わない。ドスを構える男の近くに落ちていた木鞘を拾い上げて、勢い殺さずそのまま脛を薙ぐ。「いでぇ!」と悲鳴と共に縮こまった男の背を踏み台にして軽く縦に跳び、呆気にとられていたもう一人のこめかみを容赦なく殴打する。)鏡花、ほどほどにしてやれよ!(体勢を崩すなりうずくまりだした男たちに目もくれず、目指すは痣の男ただ一人。)   (2014/4/9 03:23:58)

鏡花♂浪人――――はぁぁっ!(先ずは、一人。刀を横に薙ごうと振るう瞬間、それを回避するように重心を低くして、掻い潜りつつ、土手っ腹に思い切りの正拳。ドシュッ!とその勢いもあり、響く音は、気絶させるには十分で。――次は二人の男。彼らもドスを持って此方に振り払おうとするが)―――いゃああ!(左足を、まるで鞭のように撓らせて。素早く片割れの男の横腹を蹴り飛ばし、体幹をそのままに、ぐるんと回って、もう片方の男を巻き添えにする形で。――『ぐげえぁっ!?』 勢い良く吹き飛んだ男は、そのまま河原へジャボンッ!と落ちていく。)姉ちゃんも!怪我すんなよ!!(そして、痣の男に自分も追いつこうとするも、まだ取り巻き共が此方を、そして夜花を捕まえようとしている。先ずは…)来いよっ!雑魚共がっ!!(この取り巻き共を、どうにか黙らせる必要がある。ならば、と敢えて挑発をして、注目を此方へと向けさせて―――一方の大男。待ち構えるように、腰から抜き出した大刀は、燃える炎と、月の明かりに照らされて輝いている。そして、静かに、夜花が来るのを、待っていた。)   (2014/4/9 03:34:29)

夜花♀隠し巫 (駆けて迎えるは銀月夜の下に現れた大刀。黒い着物の少女は、表情変えることなく、)良い刀だが、その炎は気に入らない。(とん、と近くにうずくまっていた男を踏み台に、勢いころさず、まっすぐ、木鞘という短刀を構えて迷わず間合いへ飛び込んだ。一振りでもさせれば――)   (2014/4/9 03:44:46)

鏡花♂浪人『おらぁあああああああああああ!!死ねやぁあああああああああああ!!!』(間合いに入れば、当然抜いた刀は振るわれる。パチリ、パチリと盛る焔の勢いと共に、ドン、と勢い良く一歩を踏み出して、標的の首を、少女の細い首を掻き取らんとばかりに豪速なる刀術にて、武器をも吹き飛ばさんと、振るった。)――姉ちゃん!(ここで、初めて弟は吠える。目を見開いた。やばい、早く助けに行かなくては…!)…邪魔、だぁあああああああっ!!(取り巻き共を、一気に蹴り倒して殴り飛ばし、台にして自身も姉を救おうと、急いで緋色は駆けていった。)   (2014/4/9 03:50:00)

夜花♀隠し巫【お待たせしております。時間も時間ですのでワンターンフィニッシュをお許しくださいまし……!】   (2014/4/9 04:05:40)

夜花♀隠し巫蟷螂の双刃のほうがよほど速い。(クスリともニヤリともつかぬ笑み。ごうっという風の悲鳴と同時に描かれた炎の軌跡を横に小さく飛んで身をかがめて避け、チリ、と髪が焦げた臭い。しかし熱波に目を背けることなく、低くなった姿勢からまた一度、大きく跳躍。狙うのは蹴りではない。刀の鍔だ。)しばらく離すなよ?取り落したら火事になる。(踏み台にして、肩を掴み、腕を軸に宙を縦に回る。そのとき、後ろから追っていた鏡花には見えていたであろう。普段黒い双眼の姉の目に、緋色が灯った。灯って、目と口元は――笑んでいた。初手の大振りを空ぶった痣の大男は吠えた。)『よば』――(名を呼びかけた男は、そこで少女を見失う。見えたのは、黒髪がなびいた軌跡。その軌跡に目を取られた隙に、耳に聞こえた。囁き。その囁きは男にとっては長い長い「逢瀬」の始まり。)   (2014/4/9 04:05:50)

夜花♀隠し巫思い出した。十四の秋。首に痣を残るほど絞めてくれたな?(その囁きは、艶やかで、妖しくて――)でも、感謝している。この身は清くあらねばならず、痣が消えるまでしばらく誰の相手もせずに済んだのだからな?(――くすりと、恐ろしい。)さ、酒に思い出させてもらうといい、お前が熱い熱いたまらぬと吠えた夜のことを……(囁きおわるや否や、刹那、ざわりと温い風一陣。運んできたのは)――『ぎゃあああああ!!ひ、火が!刀の火がぁああ!』――(男の悲鳴。ただそれだけ。燃え盛る刀は確かに地に落ちたが燃やすものは近くになく、火の手などまったく上がっていない。)――『おいおめぇら何してやがる!水!水!』――(しかし、ヒトにあらざるならば見えていたであろう。本当に、ではないが、確かに火だるまになって転げまわっている。この矛盾、すなわち――狐族の騙し火。心だけを燃やすそれ。火と思えば火となる幻炎。男の悲鳴と男たちの狼狽の中、少女は悠然と降り立った。)   (2014/4/9 04:06:35)

鏡花♂浪人(――ブゥン!大きく、刃は空回った。燃え盛る刃が、一度その身に斬られれば、一溜まりもなし。弟は、目を見開いて、吠える、吠える。)姉ちゃん!おい、姉ちゃ…――(そして少年は、息を飲んだ。それは、彼女の、猫のように靭やかな動作からではなく――己と同じ、瞳の色を宿した姿に。そして笑う様は―まさしく、『妖』)……あっ!(姉は何を男に囁いたのだろう。それは聞き取れなかったから、分からない。けれど、微かに感じた温い風が、頬を掠めるや――泣き叫ぶ大男の悲鳴と、狼狽する取り巻き共。そして、己の目には判然と見えた。火に包まれて、悶え苦しんでいる大男の姿が。のた打ち回っては、取り巻き達は慌てた様子で、何人かが大男を肩に担いで、やられた取り巻きも、起き上がれるだけの体力はあったようで)『――お、覚えてろよっ!今日のところは此のへんで――『あぢぃいいいいいいいいいい!!!』 『ひぃっ!?』(結局、最後まで騒ぎ通しで、その一団は、その場を後にしていった。――そして、遠巻き達も、我関せずとばかりに、そそくさとその場を立ち去り、露天商達も、此処には居られまいと、場所を移す準備をする始末。)   (2014/4/9 04:20:04)

鏡花♂浪人)……な、何とかなった…かな?(そして、派手な立ち回りからか、少年は泥だらけである。)   (2014/4/9 04:20:07)

夜花♀隠し巫だから絡むなと言っただろう。まったく……(ゴン、と額に拳骨一つ降――)――無事……(――降りかけたが、途中で力なくした握りこぶしは解けて、指先が軽く頬を撫でるようにかすめただけで、崩れ落ちた。緋色着物の肩にしがみついて、俯く。)……よかった。ちょっと、ふらふらするから、どこか適当に運んで。社以外なら、どこでもいい……。   (2014/4/9 04:26:19)

鏡花♂浪人ご、ごめん…あいつらの言い草が、我慢できなかったっていうか…――って、姉ちゃん!?(崩れ落ちそうな身体を、ガシリ、と掴んで何とか立たせておく。そして、器用におんぶをして、己の背中に姉を乗せて。)夜花姉ちゃん!平気かよ!? 待ってろ、今、養生所に連れてってやるからな!(姉を担いだまま、夜の街を疾走していく弟。兎に角、休める所にしなくては。養生所へ行って、お薬を貰えれば…。そんな思いで、弟は、夜の闇を駆けていき。)―――先生っ!大変なんだ!姉ちゃんが…!(街外れの一軒家。古びた民家と思しき所の戸を勢い良く開ければ、呆れた顔の中年が、そこには居た。)   (2014/4/9 04:33:12)

夜花♀隠し巫そんなに、大げさなことじゃない、から……(と背におぶられて呟くが風切る音に、四度目の小さな溜息と共にかき消され、「どこでもいいと言ったのは自分か」と諦めたように身を委ねた。どこかの戸が開いた音。血相変えた鏡花の声。)……だから、慣れないことして疲れただけだって……(そんなに弱った体をしているのだろうか、と、ぼんやり思いながら。)   (2014/4/9 04:37:37)

おしらせ無言時間が20分を超えたため、鏡花♂浪人さんが自動退室しました。  (2014/4/9 04:53:14)

夜花♀隠し巫【夜雀でなく現に雀が歌う刻。姉弟に毛布という名の栞を。】   (2014/4/9 05:13:31)

夜花♀隠し巫……鏡花。(ぼうっとした頭のまま、まだ緋が残る視界の中、呟いた。)よかった、お前が、視界に入らなかったら……(ずきり、四年も前の首の傷が痛む音)……きっと、殺していた……。(握りしめて血が滴った手に、怒り憎しみの暴発をこらえた手に、血を浴び続けた白い手を伸ばそうとして、それが届いたのかは分からない。初めて行使した「半分」に、疲れて眠ってしまったから。)   (2014/4/9 05:14:36)

夜花♀隠し巫【これにてひとときの幕閉じ。鏡花様、長い時間を舞台に分けてくださって本当にありがとうございました。どうかよい休眠を。】   (2014/4/9 05:15:52)

おしらせ夜花♀隠し巫さんが退室しました。  (2014/4/9 05:16:22)

おしらせ夜花♀隠し巫さんが入室しました♪  (2014/4/17 22:11:06)

夜花♀隠し巫【こんばんは、ぼやりゆっくり、からりからりと。】   (2014/4/17 22:11:56)

夜花♀隠し巫(その日は、珍しく庭にも町にも出ず、畳に寝転がってぼうっと座敷牢の天井を見上げていた。もっとも、行燈をつけていない中で唯一の光は小さな格子窓からうっすら差し込む月光だけ。天井とはいっても、ただただどこまでも黒い視界であった。)……なぜかな、結局ここが一番落ち着くのは。(ぽつり、無駄に高い天井に独白が昇って微かに木霊する。合間、裏口の古い木戸がキィキィと風に揺れて軋む音が混ざったり。)護衛方も振り払って出ようと思えば、いつでも出られるというのに。(どこまでも黒い視界は、木霊は、何も返さない。)   (2014/4/17 22:17:07)

夜花♀隠し巫(キィキィ。べたべたと貼られた古い封印札にまみれた裏口の木戸をちらりと見る。立てつけは悪いが一応あれでいて結界。あそこから札の祓魔をすり抜けて入ってきた者は一人しか知らない。)……痛くなかったのかな。(曰くヒトも寄せぬ畏れを湛えた札。物ノ怪が触れようものなら、あっという間に命の飛沫があがる。と、聞いている。しかし入ってきたたった一人は、まごうことなき、狐の者であった。)……。(闇の中、立ち上がって微かに響く衣擦れの音。木戸を見て、いつも当たり前のように押し開けるそれに指先を伸ばした。)   (2014/4/17 22:30:58)

夜花♀隠し巫――っつ……!(バチリ、と、熱を孕んだ空気が破裂する音が指先で響いて、痛覚を駆け抜けた。)……(薄暗い中、夜目は利く。しかし夜目に頼らずとも嗅覚が知らせる。)……ヒトと、社への害意を払う祓魔、か……。(血肉が焼け焦げた微かな臭い。指先が異様に熱い。ここ数年、こんなことはないというのに。)……そう。機嫌が悪いときは出られない。すっかり忘れていた。(出たい出たいと思ったときと、偽りの祓魔たちの謀りに抗った日は、決まって出られなかった。札が、己の意志を全て見透かしているようで。先日、町のごろつきに絡まれたときに溢れた「報復」が、まだ耳の奥でかすかに木霊している。別に後悔もしていないし、今は表の木格子戸に鍵がかかっていないのだから、何の不便はない。出たいときに出られる。)……まぁ、大人しくしている。そういうことだろう?(べたべたと貼られた封印札の木戸が、キィと一度軋んだ。)   (2014/4/17 22:50:09)

夜花♀隠し巫(ちろりちろり、と、火傷を負った指先を舐める。)……静か。(座敷牢の央に戻りながら、ちろり、ちろり、ほのかに血の味。)……静かで――(ちろり、ちろり)   (2014/4/17 23:01:38)

夜花♀隠し巫――少し寒いな?(静かに淡々と響くその声は、どこか遠く、どこか無機質で、どこか、恍惚と。鏡のない部屋は誰も知らない。普段黒いはずの双眼に、ぼうっと緋が灯っていた。)   (2014/4/17 23:01:59)

夜花♀隠し巫【今宵これにて。】   (2014/4/17 23:10:09)

おしらせ夜花♀隠し巫さんが退室しました。  (2014/4/17 23:10:13)

おしらせ夜花♀隠し巫さんが入室しました♪  (2014/4/19 23:42:18)

夜花♀隠し巫【こんばんは。今宵もつれづれと。打ち始めは夜の川辺にて。】   (2014/4/19 23:44:38)

夜花♀隠し巫(久しぶりに封印札に火傷を負ってから一晩。目立った痕は残らず、しいていえば湯浴みのときにちくりと痛んだ程度。)さて、と……(濡れた長い黒髪がほぼ乾いた頃、黒い羽織を肩にかけて、座敷牢の封印札の木戸を押し開けた。――キィと木が軋む音。)……ん、よし。(なんの難もなく、当たり前のように開いて眼前に広がる雑木林を見て呼吸一つ。春の満月がうっすら照らす木々の間を歩き抜け、たどりついたのは国境の川。ヒトと物ノ怪の縄張りを隔たる広く長い川。お気に入りの場所。川辺の石に腰かけて、火傷した指先をちゃぷ、と、まだ少し冷たい清流の中でしばらく躍らせた。)   (2014/4/19 23:54:53)

夜花♀隠し巫忙しない春だな、本当に。(月を星を降ろして煌めく水面と、時折川の流れに乗って流れてくる桜の花弁を眺めながらそんな独り言。静かなそれは何かが煩わしいというより、記憶の糸をゆっくり手繰っているかのような。)……一度、力の出し方を考え直したほうが良いのか、はて……。(ちゃぷん、さらさら。水面の星空が少し歪んで波紋に踊る音。指先に伝う温度は湯浴みに火照った体の熱をゆっくり呑みこんで、ぼうっとした頭も頭上の空のように晴れていく感覚が心地よい。だからか、)まぁ、なるようになるか。(差し迫っているわけでもないのに難しいことを考えるのはやめておこう、と自然と思って、川に映った満月を指先でなぞった。)   (2014/4/20 00:20:47)

夜花♀隠し巫……そういえば……(なぞった水面の満月を、そっと両手で掬い上げ)……月光には浄化の力が宿るという。その月も月の巡りを導く星たちを手中に収める方法があったのだったな。(両手にできた小さな池。目をこらせばまだうっすらと月の輪郭が見えなくも、ない。とはいえ、見える見えないはこの少女にとっては些末なようで。)――(そっと小さな水面に口づけて)……ん……(こく、と、喉に流し込んだ。)……たしかに、酒でなくともひととき夜の主になったような気で悪くないな?(近くの大き目な岩にもたれて夜風にそんな言葉を乗せた。今宵は静かに穏やかに、時折桜の花弁が頬を撫でゆく時が、さよさよと流れて行った。)   (2014/4/20 00:38:47)

夜花♀隠し巫【今宵これにて。】   (2014/4/20 00:38:57)

おしらせ夜花♀隠し巫さんが退室しました。  (2014/4/20 00:39:00)

おしらせ夜花♀隠し巫さんが入室しました♪  (2014/4/29 16:54:44)

夜花♀隠し巫【こんばんは。つらつらからりからり、と。】   (2014/4/29 16:56:19)

夜花♀隠し巫……もらうものはもらうが、別に礼をされるほどのことはしていないぞ?(桜の名残も若葉に隠れる昼下がり。団子屋の女将から焼き団子串の皿を受け取りがてら、黒い少女は首を傾げた。先日この店の前で酒に酔った男たちの喧嘩を安く買い、叩いた、という折の話。男たちに居座られて迷惑していた女将いわく、「なぁにいってんの!連中は刃物持ってたし、あんた細い子だから心配してたんだよ?助けに入れなかった自分が情けないくらいさ!ささ、餡子も乗せてあげるからまってな。あんだけ動き回れるんだからもちろん食べれるだろう?」)あ、ああ、うん。……いただきます。(迫力に押される、流れに流される――喩えはさまざまだが、黒い少女が串団子の味を気に入って食べているのは事実。)   (2014/4/29 16:57:03)

夜花♀隠し巫……ん?(ふと、先客が置き去りにした瓦版が目に留まる。)……女拐い、まだ解決していないのか。(それは、瓦版に書かれた見出しを読んでの独り言。それが聞こえていたのか、盆に皿と湯呑を持ってきた女将がため息交じりに言う、「最近物騒で困るよ、ほんと。髪の長い若い女ばかり……可哀想に」と。)髪の長い若い女、此度にて五人目。物ノ怪に喰われたおそれもあり……ん……緋室神社が近日、大祈祷を執り行う、と……(瓦版の文言をところどころ読み上げているうちに辿り着いた馴染み深い社の名。なんだ、あの爺そんなことをやるのか、とは心の内の声。もっとも、隠されている巫は知らされてもいなければ祈祷儀式に関わることもないのだが。)……(しばらく、そのまま瓦版の語を目で追っていた。小豆を甘く煮詰めた餡が、ときどきほのりと口の中を甘く彩りながら。)   (2014/4/29 17:01:15)

夜花♀隠し巫(「お嬢ちゃんも気を付けなよ?この前みたいにあんまり夜道を歩いたら危ないったらありゃしない!」)それは困った。夜の散歩のほうが好きなのに。(向かい通りにいる護衛方のほうをちらりと見て小さくため息をついた。餅は餅屋と決めたではないか。役人も、退魔の家紋の者らも動いているはずだし、自分の縄張りはあくまで社の鬼門。こうして外で団子が美味いとかじっていられることが、社の外に関わることが非日常なわけであって。)……大祈祷、か。祈って解決するなら何も苦労はないと思うのだがな。(眉ひとつ動かさずに皮肉をぽつりと並べるこの祓魔の巫。祓魔とも巫とも知らぬ女将は「なぁに言ってるの!」と一喝し、「暗ーい気持ちのままじゃ団子も喉を通らないよ。緋室神社のご神体の炎を拝めばちょっとは心も明るくなる、明るい気持ちでその晩食って寝れることほど幸せなことはないんだから!」)……まぁ、それもそうだが。   (2014/4/29 17:28:23)

夜花♀隠し巫(そういえば、社が燃える告げが降ってきたのは女拐いが始まって間もなくのころだったか。ご神体の炎、台座の間を大衆に開け放つ大祈祷――)……まさか、な。(風も吹いていないのに背筋を走った寒気を、喉下る熱い茶が押し流していった。そう、不安は呼鈴なのだから。)ごちそうさま。今度は払うもの払うから。(女将の声に見送られて、ゆっくり、子供駆け回る平和な通りを歩き出した。)   (2014/4/29 17:33:53)

夜花♀隠し巫【からりからり、今宵これにて。】   (2014/4/29 17:50:11)

おしらせ夜花♀隠し巫さんが退室しました。  (2014/4/29 17:50:15)

おしらせ夜花♀隠し巫さんが入室しました♪  (2014/5/14 18:05:26)

夜花♀隠し巫【こんばんは、時間短めとなりますが、小さな日常欠片。】   (2014/5/14 18:06:48)

夜花♀隠し巫(桜も葉だけのそれとなった頃。初夏と呼ぶにはまだ朝晩が肌寒い、そんな茜空の下をゆっくり町を歩いていた。)……おや。(往来で足を止める。黒着物の裾に擦り寄る、小さく白い温もり。)しばらく見ないから少し心配した。(抱き上げて黒袖の腕に寄せる。白い白い、最後に会ったときより一回り大きくなった白子猫。眠たいのか、開口一番の挨拶は、大欠伸。)……聞いていないだろう。(大きく開いた口へ、指先を横向きに置いておいてみる。――かぷ。白子猫は何を噛んだのかと目をぱちくり。悪戯の成功に、黒着物の少女の目元は少し綻んだ。白子猫はじゃりじゃりと噛んだ指を二度ほど舐めて、もぞもぞと丸まり始めた。散歩のお供。)   (2014/5/14 18:08:05)

夜花♀隠し巫この道は、まだ入ったことがないんだ。(団子屋の角を右に。商い人たちの威勢良い声が少しだけ遠くなる。葉桜並ぶ小道を少し行って、足が止まる。)ん、どうした?(白子猫が腕の中から前足を出して、ちゃいちゃいと空を掻いている。その小さな双眼を追ってみると、ひらりひらり、舞い落ちる小さな花びら一枚。)桜……じゃないな、この香りは……?(花びらが落ちてきたほうを見上げて、見回す。ひらひらちらちらと踊るのは、小さな薄紫の花びら。鼻腔をくすぐるのは桜よりも強く香る甘い香り。)この先に花が咲いているのか。   (2014/5/14 18:27:20)

夜花♀隠し巫(歩を進める。白子猫はちゃいちゃい、ちゃいちゃい、花びらを欲しがるがなかなかうまくいかない様子。見えてきたのは打ち捨てられた小さな家屋。その傍に、簡単に組まれた古い木柱の屋根を飾るようにして、蔦葉の緑が生い茂る。甘い香りも、薄紫の花びらもその中から漂っていた。)……あった。(見上げた中に、いくつもいくつも、小さな薄紫の花たちが寄り添って蔦葉の緑から垂れ下がるように咲いていた。その央に佇めば、天井は空でなく緑と薄紫の二色。風に花たちが出迎えるように踊り、辺りは甘い香りでいっぱいになった。)   (2014/5/14 18:45:12)

夜花♀隠し巫なんだろうな、この花。初めて見た。(腕の中の白子猫に尋ねる。が、ちゃいちゃい、ちゃいちゃい、今は花びらをとろうと忙しいらしい。あまりにもとれないので、物欲しげに「ニャー」と一度鳴いた。)……聞いていないだろう。(もう一度開いた口の近くに指先をやると、花びらと一緒にされたのか、細い爪で引き寄せられて、そして八つ当たりなのか――かぷ。)わかった、わかった。(一度白子猫を降ろすと、小さな白い体はひらひらちらちらと踊りながら降りてくる花びらに前足を伸ばす。ちゃいちゃい、ちゃいちゃい。時々、飛び上がりながら。花びらと遊んでいるのか、花びらに遊ばれているのか。)……クス。子供のやることは種族問わず、か。(黒着物の少女も膝を抱えてしゃがみ、白子猫の大奮闘と美しい薄紫の花たちを見上げた。白子猫の真似ではないのだが、手を伸ばして花びらが留まるの待つ。その時間は静かで、ふわりと包む甘い香りは不思議と穏やかにさせるそれで、祓魔の巫という隠され者の己をしばし忘れさせてくれるものであった。)   (2014/5/14 19:14:04)

夜花♀隠し巫あ……ほら、とれた。(取ったわけではないのだが、手の平に舞い落ちた薄紫の花びらを白子猫に見せる。興味をもった白子猫、寄ってはそっと小さな鼻を寄せて嗅ぎ、小さく首を傾いだ。少なくとも食べ物とは認識しなかったようだ。黒着物の少女を見上げて、「ニャー」と一鳴き。)飽きたのか。早いな。……おいで。(おいでと言うとなぜか寄って来る白い温もりをまた腕に抱き上げて、立ち上げる。手の中に、薄紫の花びらを潰さないようにそっと握りながら。)今度来るときは、この花を名で呼んでやろう、な?(覗き込むようにいう声音は抑揚少なめだが、目はどこか嬉しそうで。緑と薄紫に見送られて、黒と白は茜空の風景の中に溶けていった。小さな町歩きの話。緑から垂れ咲く薄紫の花の名を知るのは、きっともう少し先。)   (2014/5/14 19:21:37)

夜花♀隠し巫【からりからり、今宵これにて。窓辺の皆様、見守りいただきありがとうございました。どうか良い夜を。】   (2014/5/14 19:23:09)

おしらせ夜花♀隠し巫さんが退室しました。  (2014/5/14 19:23:19)

おしらせ江川礼子♀3年(反)さんが入室しました♪  (2014/5/15 22:21:53)

おしらせ江川礼子♀3年(反)さんが退室しました。  (2014/5/15 22:22:20)

おしらせ江川礼子♀3年(反)さんが入室しました♪  (2014/5/15 22:22:23)

おしらせ江川礼子♀3年(反)さんが退室しました。  (2014/5/15 22:22:41)

おしらせ江川礼子♀3年(反)さんが入室しました♪  (2014/5/15 22:22:46)

おしらせ無言時間が20分を超えたため、江川礼子♀3年(反)さんが自動退室しました。  (2014/5/15 22:47:57)

おしらせ夜花♀隠し巫さんが入室しました♪  (2014/5/16 21:40:09)

夜花♀隠し巫【こんばんは。留守中にお客様がいらっしゃったようで。大変恐縮ですが、部屋主(私)の不在時のご入室および待機はご遠慮いただいております。どうぞご理解のほどお願い申し上げます。】   (2014/5/16 21:43:33)

夜花♀隠し巫【さて、せっかく閂を外しましたので、しばし噺種に思いめぐらせつつしばし。】   (2014/5/16 21:44:15)

夜花♀隠し巫こうしてみると、社の外の草花も知らずづくしなのだな、私は。(それは、不思議な薄紫の花を見た帰り道のこと。白子猫は腕の中でいつのまにか器用に丸まって眠っていた。起こさぬよう、なるべく静かに歩きながら、社の裏へと続く川沿いを行く。水面に茜から紺へと移ろいゆく空を見ながら。)……母様。(ふと、足を止める。)母様は、ここでどれほど多くをご覧になっていたのですか?(ぽつり。川水面の空に黒瞳の視線が降る。問いに答えてくれる母は、もう、遠い遠い空の向こう。だからか、独り言紡ぐ声も、どこか、遠く遠く。しばらくそのまま川を眺めていた。白く小さな温もりを大事に両腕に抱えながら。)   (2014/5/16 21:59:14)

夜花♀隠し巫……まぁ、答えが返って来るわけがないか。(そっと、膝を折ってその場に腰を降ろす。声かけられた白子猫はまだ起きない。冬に出会って以来飼い猫なのか野良なのかもわからない、ただ、一人で町歩きをするときにひょいと現れては擦り寄って、気づけば大概こうして眠っている。置いて行くわけにもいかなければ社の中に入れるわけにもいかないから、町と社の敷地の狭間たるこの辺りで大概、どうしたものかと一休みすることになる。起きるまで。)……(だが、その待ち時間は嫌いではない。うっかりするとつられて眠ってしまいそうになるほど、胸元が温かい。湯浴みしたときは違う温かさ。生けとしが近くにいる温かさ。)お前の母は、やはり雪のように白いのかな。(小さく言って、顔を近づける。抑揚の少ない声音と表情が少しばかり穏やかなそれであるのは、きっと空のみぞ知ること。そのまましばらく、広く長い川と白子猫を交互に眺めていた。)   (2014/5/16 22:13:21)

夜花♀隠し巫(ふと、思い出した。)……そういえば、兄様が託してくださった母様の手記……(まだ、封すらも解いていない存在が、ぽつりと口からこぼれた。)……(視線を白子猫に落とす。眠りこけている小さな命を眺めて何を思うところあったのか、黒着物の少女は誰にでもなく小さく頷いた。)……今度、解いてみよう。(その日はそのまま、音もなく空は紺に塗り替わり、珍しく寝ぱなしの白子猫を腕に抱いたまま、ゆっくり社の裏庭まで歩いて行った。)   (2014/5/16 22:54:03)

夜花♀隠し巫【からりからり、今宵これにて。】   (2014/5/16 22:54:28)

おしらせ夜花♀隠し巫さんが退室しました。  (2014/5/16 22:54:31)

おしらせ夜花♀隠し巫さんが入室しました♪  (2014/5/29 22:27:52)

夜花♀隠し巫【こんばんは。今宵は待つ間の一人語りは置かず、静かに。過去のソロルにて興味ある話題あるいは新たに場面ご希望の際、ご相談くださいまし。】   (2014/5/29 22:29:27)

夜花♀隠し巫【そっと、今宵これにて、いずれまた縁の歯車回りしときに。】   (2014/5/29 23:05:02)

おしらせ夜花♀隠し巫さんが退室しました。  (2014/5/29 23:05:05)

おしらせ夜花♀隠し巫さんが入室しました♪  (2014/5/31 16:42:32)

夜花♀隠し巫【こんにちは。久々に陽が沈む前に。ゆるりと編んでおりますが、ご希望の場面がございましたらぜひご相談くださいまし。】   (2014/5/31 16:44:12)

夜花♀隠し巫(こと、と、音立てて座敷牢――もとい今となっては木格子に仕切られただた広い畳間だが――その隅にひっそりと置かれていた箱の蓋が外された音。中には、簪が三本と、巻物が一本。いずれも、貰い受けたものだ。二本の簪は町で知り合った商人にもらったもの。あと一本の、蓮の花飾りをあしあった簪と巻物は、遠き世の兄から手渡された、母の形見だ。)……母様。(ははさま、と、小さく呼んで、結び紐の解かれていない巻物にそっと指を触れる。季節二つまたいでようやく開く勇気のでた、母の生前手記。全て一度に読めなくてもいい、少しずつ、少しずつ、と心に決めて、深呼吸一つ。そっと紐を解いて、おそるおそるに巻物を両手に持って、ゆっくり、ゆっくり、綴られた文字に、遺された言葉に向き合う静かな時間が続いた。)   (2014/5/31 17:06:23)

夜花♀隠し巫――っ……(一刻にも満たない頃。黒着物の袖にだらりと垂れた手記は読み始めまもないところでゆっくり丁寧に元に巻き直された。俯いた横顔を何かから隠すように、黒い髪がするすると肩から滑り下りて。)あつ……い。(書かれていた内容がどうこうということではない。フジという花が綺麗に咲いた、という記録しか読んでいないのに、額が熱を帯びてじくじくと痛む感覚。ふらりふらりと立ち上がって、裏口の古木戸を押し開けた。黒い少女を出迎えるのは、座敷牢と変わらず鬱蒼とした雑木林。春も終わりを告げ、気温が上がってきても、ここは年中薄ら寒い。冬にいたっては、寒さが刺すようであった。ゆっくり歩を進める。いつもの道、いつもの、ヒトの世と物ノ怪の世を隔てる堺の川まで。)   (2014/5/31 17:07:25)

夜花♀隠し巫(その澄んだ川は、広く長く深く、橋もかかっていない。泳いで渡れないことはないが、川底になんぞ呪でもしてあるのか、こちらからは誰一人渡ることなく現在に至るらしい。向こうから渡ってくることはよくあるのだが、今は静かだ。せせらぎの音が鳥の歌よりも大きく鼓膜を揺らすほどに。)……(水を一掬い。涼しい朝の名残か、ひんやりとしたそれを、ぱしゃ、と顔に当てれば熱を奪って川の水面に沈んでいく。何度か繰り返しているうちに得も痛みも引き、)……ん?(気配。垂れた横髪を耳にかきあげて、)なんだ、一人でここまでくるだなんて珍しい。(声の抑揚こそ少ないものの、少し綻んだ目で迎えられたのは、とてとてと歩いてくる、白子猫であった。町でときどき見かけては散歩の供になる、社の奥に隠されし巫にとっての小さな友人だ。濡れた指を差し出せば、小さな友人は鼻先で匂いをかいで、じゃりじゃりと舐めはじめて。喉が渇いていたのかもしれない――穏やかに流れる川はそう囁いた気がした。)   (2014/5/31 17:28:26)

夜花♀隠し巫 ……なあ。(名も知らない白子猫に、黒い少女は言った。)この川を下れば町だが、この上流は……(手ぬぐいで軽く頬を拭った後、ふと、いつもあまり見ないほうへと向く。視線の先は、雑木林。行ったことはあまりないが、深い深い森がしばらく続いていることだけは知っている。それともう一つ。)……森を抜けると何があるのだろうな。ずっと森続きなのか、それとも、村にたどり着くのか。(白子猫は、「ニャー」と一度鳴き、川はそのままいつもの歌を歌い続け、空が茜に染まってしばらくするまで、ぼうっと見ていた。亡き母は、どこまで歩いたのだろう――そんなことを思いながら。)   (2014/5/31 17:44:37)

夜花♀隠し巫【此度これにて。】   (2014/5/31 17:45:30)

おしらせ夜花♀隠し巫さんが退室しました。  (2014/5/31 17:45:34)

おしらせ夜花♀隠し巫さんが入室しました♪  (2014/6/3 17:00:45)

夜花♀隠し巫【こんばんは。一つ置きまして、ゆるりからりと。相変わらずソロル風味ですが、ご一緒下さる方いらっしゃいましたらぜひに。】   (2014/6/3 17:03:25)

夜花♀隠し巫……何もないな。(それは、茜空が去って、三日月が低く上る頃。堺の川の流れに逆らって暗い松林を進む、黒着物の少女。何もないわけではないのだ。葉が針のように細長い松の枝は風に歌うことは少ないが、全くの無声でもなく、そこここで虫の交歓歌も聞こえれば、こころなしか細くなりはじめている川のせせらぎも、鼓膜を打ち鳴らして止まない。強いて言えば……思っていたより静かであるということ。はて、座敷牢を出てすぐの雑木林が祓魔の戦場となったことしばしばだが、社から大分離れたというのにヒトもヒトにあらざるの気配もしない。新鮮のようで、夜風が悪さでもしているのだろうか、薄ら寒いそれ。)   (2014/6/3 17:04:43)

夜花♀隠し巫(一度足を止めて川のせせらぎのほうへと耳を澄ませる。なにせ同じ景色と音が延々と続いていて、闇雲に歩いては来た道を見失いそうとすら思う。川沿いをほぼまっすぐ歩いてきているのだからそのまま自分の影へと振り返って歩けば社に戻れることに間違いはないのだが。足を止めたことには、理由がもう一つ。)……見失う距離でもないだろうに。(そう、誰もいない。条件付きで初めて叶っているこの外歩き。その一つが護衛をつけること、つまり、出歩く合図を送ること。もちろん出てくるときに合図の鈴は鳴らして、いつもどこかしらにちらちらと気配は感じていた。護衛もとい、監視といったほうが正確か。)……(それが、いない。いや、途中からいなくなっている。)――――(リ、リン。鈴の音もう一度。反響するだけ。何かが動いた気配すらもない。)……困った。(およそ困っていない声音で、静かにぽつりと。薄ら寒いと感じた妙な浮遊感の正体はこれか、と。針のような松の葉を見上げて、黒着物の少女はしばし思案する。)   (2014/6/3 17:24:15)

夜花♀隠し巫(ぐるりと見回す。今まで町や社の周囲を歩いて得た距離感が裏切らなければ、まっすぐ前に進めばどれくらい先かこの調子だと見当がつかないが、たぶん、隣村に出る。東に折れて少し歩いていけば古井戸が見えてくるはずで、そこを折れれば社の裏をだいたい半周し、神主たる祖父がいる離れ部屋の屋根が見えてくるはずだ。――もっとも、顔も見たくなければ気配を感じさせたくもないからおよそ近づきたくない。ないのだから薄ら寒い「一人きり」をこれ以上警戒するなら来た道を戻ればいい話。だというのにどうしてか……)   (2014/6/3 18:01:57)

夜花♀隠し巫……――   (2014/6/3 18:02:04)

夜花♀隠し巫(東を選んだ。理由は簡単だ。社の真裏に、ご神体である神気の炎の影に、踏み入ったことがないから。ただそれだけの、強いて言えば、好奇心。)   (2014/6/3 18:02:33)

おしらせ鏡花♂浪人さんが入室しました♪  (2014/6/3 18:13:14)

鏡花♂浪人【勢いのまま、お邪魔します。】   (2014/6/3 18:13:34)

夜花♀隠し巫【こんばんは、鏡花様。お久しゅうございます。】   (2014/6/3 18:13:38)

鏡花♂浪人【お久しぶりです。さて、早速弟を投下してみたいと思います。】   (2014/6/3 18:16:37)

夜花♀隠し巫【――と、久々のお客様でぼやりと。ふふ、そうですね、弟と会うのはとても久方ぶり。どうぞよろしくお願いいたします。長語りの序幕、よき紡ぎとなりますよう――】   (2014/6/3 18:18:05)

鏡花♂浪人(雑木林の中。春過ぎて、一気に夏が来たような陽気はこの雑木林にも。日中は草臥れる程の暑さだと言うのに、夜ともなれば、薄っすら肌寒さすら感じられる)……ふぅー…。(社には、なるべく近づかない。姉が居るのは良いのだが、如何せん此処の空気は――この、澄んだ空気が自分には苦しいのだ。だから、暇潰しとて、社を少し離れた場所を歩くのだが)…?(ほんの僅か、それこそ気が付かねば過ぎてしまう程に感じた繊細な匂い。それは、同じ血の在り方の…。)………姉、ちゃん?(がさ、ごそ。きょとんとした双眸が、巫を見遣る。そこに感じる筈のお付の気配はなく、正真正銘の1人だったから。)…姉ちゃん。ひ、久しぶりだな。(少し、気まずそうな感じが残るのは、屹度つい先日のいざこざがあったからか。あれから殆ど疲れ切った姉は、自分よりも早く寝てしまい、そして自分が目を覚ましても、起きなかったという。結局、自分は社の前まで運んでやり、目のつく所にまで置いておいた。あんまり、あそこの連中とは、話したくないから。)   (2014/6/3 18:24:35)

夜花♀隠し巫(歩を進める。風景は変わらない。ただただ松の木が不規則に並び集まっているだけ。川のせせらぎが遠のき、進むにつれて木の高さと集まりあいまってだろう、月光が遮られ、木々の輪郭すら薄くなるほどに暗く、暗く、暗く――)……?――(足を止めると同時に帯の中の短刀に手を伸ばして振り返ったのは、条件反射。最中、鼓膜を叩いた、「ねえちゃん」の声。色を飲みこむ夜闇でかろうじて視界に入ったの色は、月と同じ色の髪と、自分の帯と同じ色の着物の、耳に目に慣れ親しんだ――)……なんだ……鏡花か。(いつのまにか吸い込んだままになっていた息をゆっくり吐いて、短刀から手を離した。「なんだ」などと言葉が口をついて出たのは、いつの間に気を張っていたのか、はて。)どうした、喉に物引っかかったような声に。(そういえば桜が咲いた頃以来かと、思って近くへ歩を進め、「弟」を見上げた。)   (2014/6/3 18:35:07)

鏡花♂浪人… ッ !? そ、そんな脅かすなよ…おれだよ、姉ちゃん。(ふぅわり、ふわり。松の木にぶつかり、柔らかくなる風を顔に受け、銀色の髪が少し舞う。きらきらと舞う其れは、絹糸のように繊細である。)…い、いや…   (2014/6/3 18:44:05)

鏡花♂浪人【失礼。途切れました。】   (2014/6/3 18:44:16)

鏡花♂浪人(桜も既に散り、若葉がこの雑木林をも生い茂る様は、見事な変わり様。まだ雨は降らないが、既に陽気は夏そのもの。其れを考えると、光陰矢の如しの言葉が、頭を貫く。)…あ、あれから…姉ちゃんさ。どうだった?俺、最近あんまり、姉ちゃんの姿、見てないからさ。(それは純粋に、『弟』としての心配。姉の覚醒…からの、昏睡状態である。あの底力を、何処に秘めているのか。それも気になるが、矢張り、気になるのは体調の事ばかり。)…まさか、社のクソジジイ共に、なんかされたりとか、ないよな?大丈夫…だよな?(そして見上げる姉を、弟の生まれ持った緋眼が映す。そして、弟からも、少しずつ歩を進めて。)   (2014/6/3 18:49:03)

夜花♀隠し巫……すまない。(一拍間を置いて素直にそんな謝罪が出たのは、最後に会ったときに、つい感情に枷が緩んで、目の前が赤一色の世界になってから――実は覚えていない。後に目を覚ました社の者から境内で倒れていたと言われ、なんとなく身に起こったことに察しはついていた。ずっと知らず使わずにいた、血の奥底を行使した話。)座敷牢で読み物をしていた日が多かったからな。何度か町には出たが……。(言葉続けるほど、ああやはり久しぶりに会うのだと思って、身を気遣いを聞いては、小さく笑んで首を傾ぐ仕草。)大丈夫だ。もう何もされない。……ああ、そういえば……(クソジジイと読んで神主と書く者を告げられて思い出す。)……ここにくるまでお前一人か?(自分より鼻の利く彼のことだ。暗に護衛がいないことに気づいているだろう。今度は「姉」のほうが気遣う視線に変わって。)   (2014/6/3 19:01:21)

鏡花♂浪人気にすんなよ…。元は喧嘩に乗った俺がいけないんだからさ。(そうは言うものの、矢張り納得いかない、という風に何処か視線を逸らしてしまうのは、屹度慕っている姉を傷物扱いしただけでなく、その姉を侍らそうとして――姉は絶対に乗らないと解っているけど――気軽に声を掛けた連中が、許せなくて。だからと言って、姉を巻き込む心算はなかったのだが。)座敷牢には、近づけないからな…。そりゃあ分からねぇはずだ。(うんうん、と納得するように頷いては、同じように笑いかけてみる。その笑顔が見れるだけでも、嬉しいもの。)―― ? ああ、俺…1人だったけど?(護衛など居ないことは、恐らく姉を気づく前から解っている。そう言えばこの辺りを行った先――確か、古井戸があった筈――から、特に強く、清らかで強い匂いを放っており、彼処は近寄れない。のだが…。)…あそこの、離れって…何かあるの?(気遣う目に、此方は疑問符で返した。)   (2014/6/3 19:10:13)

夜花♀隠し巫 そう言うな。人を相手取るに手加減は難しかったが清々しかったのだから。(喧嘩に祭という言葉がつくことしばしばなのはああいうことだ、と思ったことと一つ、姉と呼ばれつつ血縁でもないのに、何故か自分へ向けられていた言葉へ怒りを覚えていた背に、不思議と温もりを感じたこと。そしてやはり一人でここまで来たと知れば)……やはり見かけなかったか……(静かに告げる声音は相変わらず淡々として抑揚も少ないのだが、伏し目がちに言う様は、刹那、どこか不安げに映ったかもしれない。)ああ、離れなら……神主の住まい部屋だ。井戸を目印に社の裏を周る形に歩けば見えてくるが……(ふと、座敷牢の結界に恐らく耐えられないであろう「弟」をじっと見上げる。)戻るか進むか迷っていた。まぁ、離れまでは……あそこまで行くのはやめよう。私もそこまで行きたくない。(どのみち、帰るまで護衛方が見つからなかったら神主に顛末を問いただされるから座敷牢で会う羽目になるのだが、それはそれ。本当のところ、社で自分の次に強い祓魔である神主に、鏡花を気取られなくないのだ。)   (2014/6/3 19:27:38)

夜花♀隠し巫……どっちがいい?(薄ら寒い闇をもう少し進むか、月明かりのあるほうへ帰るか。どっち?)   (2014/6/3 19:27:47)

鏡花♂浪人俺が…彼奴等、全部ボコボコにしてりゃあ、姉ちゃんだって倒れずに済んだのに…。(己の力の未熟さを痛感する。あんなゴロツキも一捻りに出来ない程に弱いのか、とも思う。グッと拳を握り込んで)……? 何か、拙い事でも…ああ。(――神主。其れは、この姉を座敷牢に閉じ込めている張本人。人の目には解らぬ事も在るだろうが、妖かしの血が混じっているから解る。―あの結界は、非常に強力だ。とても、実の孫に掛けるものとは、思えない程の。)……きた道、戻ろうぜ。(迷いは無かった。前に、その向こう見ずで姉に迷惑を掛けてしまったのだから。何より、己にとっては、あまりあの空気は好きになれないのだ。近づくだけで、吐き気を催す。ジャリ、ときた道の砂利を踏んで、其処を離れようとする。)   (2014/6/3 19:38:40)

おしらせ無言時間が20分を超えたため、夜花♀隠し巫さんが自動退室しました。  (2014/6/3 19:48:13)

おしらせ夜花♀隠し巫さんが入室しました♪  (2014/6/3 19:48:48)

夜花♀隠し巫【し、失礼を……】   (2014/6/3 19:48:57)

夜花♀隠し巫私が手出しするなと言ったんだ。(そういうことにしておけ、と、言い聞かせるように眉をひそめる。実際、事実だ。鏡花が争うところは見たことないが、初めて会った社の階段を上ってくる様に帯びていた妖気は、その気になれば酔っ払い相手ならどうとでもできたであろう。少なくともそう思う。光と闇の二択の答えを聞いては、)――そうだな。(自分よりも妖の血が濃い彼に問うたらそれもそうだと思いながら。ただ、見通すだけでも何もない、強いて言えばご神体の炎が裏から見えるかもしれないところへどうして糸引かれる行こうと思ったのか。まぁ気になるならまた明日の昼にでも行こう。そう思って、自分も踵を返して歩き出した、そのとき。)   (2014/6/3 19:55:51)

夜花♀隠し巫――『もーういーぃかい』――『まぁーだだよ』――『もーういーぃかい?』――『まぁーだだよ』――……『まぁーだかな?』   (2014/6/3 19:55:59)

夜花♀隠し巫 (夜闇から、童歌のような調子に響く、場違いなほどに幼くあどけない声。ぞっとしたであろう。あの先、誰の気配も感じないのに、すぐ近くで鼓膜を叩いたような音の量で聞こえたのだから。)――!!(少なくとも、黒着物の少女は、祓魔の巫は、止まった。息を呑む甲高い声と共に。)   (2014/6/3 19:56:09)

夜花♀隠し巫【お待たせいたしました。連投してしまいまして。二択のうち一択の行き先をお楽しみくださいまし、(深々と。】   (2014/6/3 19:57:02)

鏡花♂浪人【よし、では此処で伝統的(?)ダイスロールをば…道の行き先を占ってしんぜよう。】   (2014/6/3 19:59:26)

鏡花♂浪人1d2 → (2) = 2  (2014/6/3 19:59:29)

鏡花♂浪人【…分かりました。では、少々お待ちを。】   (2014/6/3 19:59:57)

夜花♀隠し巫【賽の調べはとても久しぶり。ええ、どうぞお時間のかぎりごゆるりと。】   (2014/6/3 20:01:01)

鏡花♂浪人(正直、神主の住居地周辺というだけでも、あまり良い居心地はしない。出来るならば、こんな所をさっさと離れて、街を歩きたいのだ。それに、何か…)……? な、なあ、姉ちゃん。何かこの辺…『匂わ』ねぇか?(ほんの僅か。常人ならば、間違いなく感じ得ない程の、違和感。何がどう違うとは、判然と分からないが…先程から存在する清浄な空気とも違う、この雰囲気。其れを感じながら、姉と共に、歩いて来た道を戻っていこうと進んでいくと…。)―――な(自分にも、聞こえた。鐘の音のように判然と、それも耳元で聞こえた。――その瞬間、弟は、止まっている姉の手を無理やり掴んでから)―逃げるぞッ!姉ちゃんッ!(何かよく分からないが、此の儘留まる方が、余程危険だ。手を掴めば、姉の脚を合わせる事なく、半ば引き摺るような速さで、森の中を駆け出していく。――だが、後ろからは聞こえてくるだろう。幼くて、無邪気さえ感じられる笑い声が。) 『ウフフ… ウ フ ハ ハ ハ ハ ハッ 』 『ア ハ ハ ハ ハ ハ ッ』    (2014/6/3 20:09:57)

夜花♀隠し巫――っ(「これは、だめ」と己の勘が囁いたのと、「逃げるぞ」と鏡花が大きく言って手を掴まれたのは同時。頷く間も惜しんで、暗い暗い夜闇の中、駆けた。思い出したかのように東から流れこんできた風が黒と銀の髪を撫で踊らせる。まるで、追いかけるように。)   (2014/6/3 20:21:19)

夜花♀隠し巫――『かーんなぎちゃん』――『あーそびましょ』――『かーげふみしぃて』――……『あーそびましょ?』   (2014/6/3 20:21:25)

夜花♀隠し巫(走る間際に顔を見ていたのなら見えたかもしれない。黒眼を大きく大きく見開かれていたことに。手を掴んでたのなら気づいたかもしれない。冬でもないのに握る細い手が失せた血と滲んだ汗にひどく冷たくなっていたことに。まるで、まるで……怯えているように。)――はぁ、はぁ、っ……!(息切れの声、呼吸が整いきらないまま走る声。背中からは笑いまじりに響く童歌のような誘いが追いかけっこ。走って走って。がんばって。ほら、怖がると足が止まってしまうから。よかったね、よかったね。まだ、歩き出す前で。一人で、歩かせてしまう前で。)   (2014/6/3 20:21:33)

2014年03月30日 20時58分 ~ 2014年06月03日 20時21分 の過去ログ
花ノ真、真ノ祓魔
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