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「花ノ真、真ノ祓魔」の過去ログ

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2014年07月02日 21時38分 ~ 2014年08月02日 11時19分 の過去ログ
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夜花♀隠し巫【こんばんは。お客様がいらっしゃるとのことしばし待ちにて。】   (2014/7/2 21:38:49)

おしらせ平之介♂享楽人さんが入室しました♪  (2014/7/2 21:41:24)

平之介♂享楽人【お邪魔いたします。では、訪問致します故、暫しお待ちを】   (2014/7/2 21:42:20)

平之介♂享楽人【お邪魔いたします。では、訪問致します故、暫しお待ちを】   (2014/7/2 21:42:20)

夜花♀隠し巫【平之介様、こんばんは。此度はご来室をありがとうございます。はい、かしこまりまして。どうか良き紡ぎとなりますよう。昼夜山散歩か鈴買いか、幕開け楽しみにしつつ】   (2014/7/2 21:43:18)

平之介♂享楽人(――――真昼の、上り詰めた太陽が漸く徐々に傾き始めた頃だっただろうか。月見をした時以来、日を置いて再び彼女のいる社を訪れたのは。二度目の訪問とは言え、矢張り奥の間へと案内をする者の目つきは何処か訝しげ。尤も、外で酒を飲んだ事の無いと言う文字通りの箱入りの足元をふらつかせて帰ってきた前科が在るのだから其れもまた致し方ない。――チャリ、リ…リン― 響く鈴の音は、廊下を越えて奥の彼女へも届くであろうか。徐々に近づく、透き通った中にも最後に濁りを打つ涼やかな音色。木格子を隔て、顎先を撫でながら細い目線を当てた。足音と共に、チャリ、と鈍く留まる鈴の音。)……やぁ、先日は、あの後よく眠れたかい。今日は、また別な誘いに来たんだけども。――――山歩きは、好きかい?(飄々と何時もと変わらぬ様子で口を開くその様子は、矢張り何処か、誘えば彼女が付き合って呉れると言う期待を孕んだ物。然し、服装がいつもと変わらずそのような事を言うのだから、冗談と思われても仕方ないだろうか。変わったところと言えば、襷がけされた風呂敷位。)   (2014/7/2 21:49:21)

夜花♀隠し巫(その日も、起きて早々に座敷牢に籠って読み物にふけっていた。今日も巻物が広げられては巻かれ直されたり。時折、睨むように綴られ文字へ眉をひそめたり。)……ん……(鈴音。そう高くは響かぬ、澄んだ音とは言い表しきれぬ独特の。案の定、ほどなくして来訪人の知らせ。鈴音の主がひよこりと姿を現して、それを木格子牢越しに見下ろした。)こんにちは、平。……ああ、月見帰りは余計な考え事する間もなく眠りこけた。……山歩き?(ふと、窓の外を見る。この社も地図いわくは山裾に位置するらしく、すぐ裏はたしかに川と土と木々ばかり。ただ、山と言えるほどの勾配を歩いたことはない。ゆえにか、)……山道を深く歩いたことはないが、山から流れてくる空気は好きだ。それを歩けるのなら。(巻物が読みかけに巻き閉じられた。)   (2014/7/2 22:00:52)

平之介♂享楽人(相も変わらず、少し感情の薄い様な反応が向けられる。然し、その口から紡がれる言葉は自らの誘いへの肯定の様で、自然頬が緩んで眉尻が落ちた)……そうか、ならば、今日は暫し遠出と行こう。準備は…大丈夫かい?(閉じられた巻物から、彼女の顔へと視線を上げて。木格子の中から出てくるのを待ちながら言葉を続ける。今日、向かうのは丁度社近くから山道を上り始め、その先、山の上に建てられた神社の1つ。清い空気を吸いたいと言う心持ちと共に、用事事が1つ。何もなければ、そう遅くならずとも帰ってくることが出来る筈であった。)…飲み物なども用意しておいた方が良い、蒸すかもしれないからねぇ。 …山の、新鮮な空気は肺の奥から体を清めて呉れる。 …月見とは、また別な趣があるから(彼女の支度が済むまで、さて、暫しの心躍る時間を。終われば、さてと共に肩を並べ、社を後にするだろう)   (2014/7/2 22:10:48)

夜花♀隠し巫そうだな、ここのところ湿気に熱がこもってかなわない。少し待て。水を汲んでくる。(近くに置いてあった竹筒を持って立ち上がり、木格子の戸と反対側の、札がべたべたと貼られた古い戸をキィと押し開けて、向こうの陽光へと消える。足取りは心なしか、以前より軽く映ったかもしれない。淡々と言葉紡ぐこと相変わらずだが、好奇に黒い髪がふわりと踊って。ほどなくして、竹筒をさげて戻ってきた。)ここも山の気の恩恵で清水に恵まれ続けている。礼の挨拶がてら溜まったものを落とすのも、悪い話ではない。……たしか、もう一つ社があった気がするしな。(言いながら、木格子の戸を押し開いて短い階段をとんとんと下りる。冷水を汲みなおした以外、準備といった準備もなく、いつもの軽装で行くつもりなのだろう。)――待たせた。(りん、りぃん。外歩きを社に告げる合図の鈴が響き渡った。)   (2014/7/2 22:24:29)

平之介♂享楽人(袖を併せ、その中で腕を組んで奥へと消えて行く彼女の背を追って視線を伸ばす。その姿が光を受けて奥へと消えれば、小さく欠伸を掻いて隠す様に掌を当てた。そして、彼女が戻り、側へと来れば)ふふ、矢張り、夜花ならそう言って呉れると思って居たよ。実は、その神社に所用が在るのだけどね。…さぁて、往こうか――――(水筒を下げただけの身軽な姿、自分も大して変わらないものであれば、それもまたいいだろうと何もいう事は無く。社の合図に混じり、男の歩く足音に続いてそれよりも僅かに高い鈴の音が鳴る―――チャ、リ、ン)………――――――矢張り、木漏れ日に光を浴びるのも、また良い物だね。(山道の中腹辺りだろうか、思ったよりも日の沈みは早かったのか、歩みが遅かったのか、傾きかけた空。そして、その遠くには分厚い雲が木々の隙間に顔を覗かせた。乾いた土の緩やかな坂を上りながら傍らの彼女へと言葉を落す。然程熱くは無いが、少しばかり蒸した気配。)   (2014/7/2 22:35:52)

夜花♀隠し巫……?その社になにかあるのか。(実のところ、地図でしか知らない山上の社。用事に付き合いがてらとはいえ、それを見るのも好奇心くすぐられるものがあって。)――――(さて、陽の傾きが少し早く感じる山道。辺りを見回して歩が遅くなっていたのも事実だが、山の中腹あたりだろうか。)――そうだな。葉を通すだけでこうも日差しが柔らかくなるのだからいつも不思議だ。(人里から少し離れただけで、開放感。静かだが無音ではないそれ。家路につく鳥たちの声に頭上は賑やかなほどである。)……向こうで雲が低い。(木々の向こうの分厚い雲を見て、ぽつり。この湿度が雨の前触れでなければよいのだが。……もっとも、足取りに雨に降られないかという心配の様子もなく。)   (2014/7/2 22:49:21)

平之介♂享楽人(ちゃり、ちゃり、ちゃり、ん―――響く鈴の音は、勾配が在る路の所為か為っては鈍く抑えられの繰り返しで。涼やかな風が木の葉を擽る音と、生き物たちの気配に混じって自然と溶け込む様に音色を響かせる。 中々、木格子に籠って居ては感じられないものだろう?此の緑漂う空気も柔らかな日差しも、そして、じとりと浮かべる気持ちの良い汗も。(意外と、少女は体力が在る方なのだろうか。“唯の人”では無いとはいえ、年の頃其の物の少女、籠りきりの普段の日常が頭に浮かんでいれば意外な処であった。ゆったりとではあるが歩みを止めることなく、言葉を続け)   (2014/7/2 23:00:39)

平之介♂享楽人……あゝ、そう言えば、社の用事…だったかな。 なぁに、唯のお参りだよ。平らなで和やかな日々が続くようにと(思い立出した様に口を開いた。本当に唯それだけかと問われても、其れだけで在るのだから仕方がない。強いて言うならば頂きにつくられた其の社から見下ろす景色がとてもいいからと言う事。気まぐれや、その時の気分で動くのが男の常。)……ふむ、少しばかり、急いだ方がいいかな。 後、半分も無いはずだからねぇ。(少女が示す雲は、確かに雨雲だろうか。然し、此れと言った危機感も無く、言葉では言うにせよ急ぐ様子も見られなければ―――ぽつり、ぽつ、ぽつぽつ………ざ、ざぁ―――通り雨が、身体を打ち始めた。駆けて行けば、社の幾らか手前、休憩にと作られた屋根付きの一画が見えるだろうか。)   (2014/7/2 23:00:42)

おしらせ無言時間が20分を超えたため、夜花♀隠し巫さんが自動退室しました。  (2014/7/2 23:10:05)

おしらせ夜花♀隠し巫さんが入室しました♪  (2014/7/2 23:10:12)

夜花♀隠し巫[]   (2014/7/2 23:10:23)

夜花♀隠し巫【と、と、失礼を。】   (2014/7/2 23:10:30)

平之介♂享楽人【お気になさらず。】   (2014/7/2 23:10:35)

夜花♀隠し巫 (黒は夜の影に紛れるに都合の良い色。自分より大きな物ノ怪の影を踏むときも己を影に隠すときも。が、熱を喰らう色でもある。――暑い。しかも湿度がつなぎになって、竹筒から水を飲まねばなかなか汗に出て行かないという時期独特の、不可視の敵である。それを和らげているのは葉揺らす風と、一歩前を歩く平から響く鈴音。)……本当にただそれを詣でるだけなのか。(ただそれだけならうちで御籤でも引いて結んでいけばよかっただろうに、と、首傾げながら歩を合わせる。ちらりと雲を気にしつつ、しかし急かすわけでもなく。などとゆるりゆるり、知らぬ花や木の実を手に取りながら歩き進んでいると――ぽつぽつ、ぽつ……ざぁ――)――時々、晴れの日に雨を降らす空の気が知れない。(駆けがてら、空にそんな恨み言をぽつり。通り雨。空の向こう半分は明るいのだからいつのまに雲が真上にきていたのか、と。幸い、雨宿りできそうな屋根の下に来て、)……蒸し暑いよりはいっそこれくらい降ってくれるほうが潔い、か。(何が面白かったのか、口元少し綻ばせながら、髪についた水滴をさらし布に払いはじめ。)   (2014/7/2 23:18:24)

平之介♂享楽人(ちゃり、ちゃり。小刻みに鈍い鈴の音を響かせながら山道を駆けあがる。徐々に強くなる雨音に、傍らの少女が紡いだ言葉は何とか耳に届く程度で。髪の毛が水分を吸い、衣服を濡らしていく。漸く辿り着いたのは本来は山道を上る人々の一時の憩いの場。然し、今は雨が凌げる事にそれ以上がの意味が在った)――――やれやれ、降られて仕舞ったね。結構、濡れて仕舞ったな。 ……大丈夫かい、夜花?(掛けた風呂敷を解き、中から手ぬぐいを取り出した。時期も時期で在れば、斯様な事も在るだろうと用意していた物。もしかすれば、此れさえも風物詩として愉しむために…だったのかもしれないが。一つで水分を吸わせ、髪を拭いて)   (2014/7/2 23:30:12)

平之介♂享楽人…まぁ、これもまた、風情……かな。早く、止めばいいのだけど、斯様に待つ時間もまた、良い物。 …拭いて、あげようかい?(少しばかりのんびりとしながら、僅かに笑みを浮かべた少女につられて柔和な表情を浮かべれば、首を傾げて。雨に濡れ艶に光る少女の黒髪とても綺麗で、奪われたように視線が当てられた。然し、そうこうしている内に響く稲妻。未だもう暫く、雨は続きそうで)……いっそ童心に戻り、雨に濡れて燥ぐのも良いのじゃないかと思って仕舞うよ。此処まで、だとね(くす、と小さく声を洩らした)   (2014/7/2 23:30:15)

夜花♀隠し巫大丈――んっ……(前髪伝って雨水が一滴、目に飛び込んで。咄嗟に拭う仕草に顔が黒い袖の向こうに隠れ。)大丈夫。この髪だ。たぶん、布をいくら絞ってもきりがない。(特に結いもせず長く切り揃えただけの髪。雨露がぴと、ぴと、と、足元で小さく甲高い音に跳ねて。)……雨音は、風の音と違って他の音を奪って覆うから、あまり好きではないが――(目元拭い終わって雨粒の白い軌跡を見上げては、すぅ、と一つ深く呼吸して。打ち付けるように降る雨が少し涼しい風を生んでは慌てて駆けた熱を拭っていく。)――今日は、不思議と耳に心地良い。話し声交じりだとこうも違うものなのだな?(言って、雨粒の白い軌跡の中へと両腕を伸ばした。色白の手指を伝って水を体に伝わせるように。前髪から滴る雨露が撫でる頬と口元は、どこか楽しげで、)――!(稲妻の音が響けば、目を見開いて咄嗟に引き戻してまばたきしたりと、忙しない。)   (2014/7/2 23:42:46)

平之介♂享楽人…そうかい、つい、見とれて仕舞ってね。随分と、美しい黒をしていた物だから。雨だけでなく、他にも深く吸いこんでしまいそうな、ねぇ(少しばかり残念そうに間を置いて言葉を続ける。顔を拭う仕草から言葉を紡ぐ唇、そして、何処となく忙しない少女の様子に、終始笑顔が浮かぶ。響く稲妻の音にも、慣れているのかたじろぐどころか反応する事も無く)…雨に打たれるのは、あまりなかったかい? …土砂降りの雨に、体の芯まで濡れるとねぇ、全てが洗い流された気分に為るんだよ。 勿論、こうやって其の音に耳を傾けるだけでも、心が現れる気がする。 ……屹度、此れも家の中では無く、自然に囲まれているからこその気持ちなのだろうけど。 …ふふ、雷は、怖かった?(瞳を瞬かせる少女へと、身体を屈めその表情を覗き込みながら首を傾げた。男には、雨も雷も、怖がる様子も鬱陶しくする様子も無く、寧ろ何処か愉しげで。雨に濡れた直が、ちゃり、と少しだけ高い音を響かせた)…さて、上がるまで待つかい?其れとも、後少しだから昇ってしまおうか。   (2014/7/2 23:51:27)

おしらせ無言時間が20分を超えたため、夜花♀隠し巫さんが自動退室しました。  (2014/7/3 00:02:47)

おしらせ夜花♀隠し巫さんが入室しました♪  (2014/7/3 00:03:21)

夜花♀隠し巫……見とれるほどの、ものでも……。(実際のところ、髪に触れられるとやたらくすぐったいから、世話係にも触れさせないという徹底ぶり――などということは口にせず。やりすごした、と、安堵と厚意をそっと断った後ろめたさが半分ずつ。雷鳴が怖いかと覗き込まれてはいよいよ顔は向き合っても視線を横に逃がしながら、口元を裾に隠して)……驚いた、だけ。(嘘では、ない。雨に濡れる心地よさを聞けば、視線逃げたまま、数拍黙って、ふと、鈴音に何を背押されたのか屋根から外へと歩き出して、雨粒たちをぼうっと見上げた。)……確かに、心地悪いものではない。平が気にならないなら、このまま、上ってしまおうか。(振り返る肩越しの表情は、出立のときに木格子越しに見た無機質よりは心なしか、温度あるそれのようで。)   (2014/7/3 00:06:17)

平之介♂享楽人そんなことは無い。言わずに、拭いて仕舞えば良かったかねぇ(はっきりと言いきってから紡がれた冗談交じりの言葉。今まで少女に投げかけた事の無い部類で在れば、幾らか少女が自分に心を開いてくれているとの想像か、甘えだったか。くすり、と笑い覗き込むのを辞めた)……ん。(言葉も無く雨降る屋根の外へと歩き出す少女の背中を眺?%8   (2014/7/3 00:14:47)

平之介♂享楽人【更新がおかしく…。張り直します】   (2014/7/3 00:16:40)

平之介♂享楽人そんなことは無い。言わずに、拭いて仕舞えば良かったかねぇ(はっきりと言いきってから紡がれた冗談交じりの言葉。今まで少女に投げかけた事の無い部類で在れば、幾らか少女が自分に心を開いてくれているとの想像か、甘えだったか。くすり、と笑い覗き込むのを辞めた)……ん。(言葉も無く雨降る屋根の外へと歩き出す少女の背中を眺め、不思議そうに目を丸く。然し、続く言葉と、何処か嬉しそうに思える顔に己も屋根に守られた領域を超え、少女の隣へと歩き出した。痛くは無いが、すぐに着物の中までしみ込んでしまうであろう雨粒を受けながら、濡れた髪を滑り、頬を伝う雨を感じる。そっと、少女の前へと手を伸ばした。) …雨だと、滑って仕舞うからね。この間、夜花を酔わせて返したばかりだと言うのに、今度は濡らした上に泥まみれと擦り傷だなんて、如何なるか分からない。(此れも、本音半分冗談半分と言った所だろうか。促す様に“ほら”と言葉を続けて。その間も、降り頻る雨は身を濡らし、着物を肌に張り付けていく。)   (2014/7/3 00:16:55)

夜花♀隠し巫 (不思議な感覚だ。打ち付ける雨は髪や着物を重くして熱を奪い、歩や手足先の感覚を鈍らせる厄介だらけだというのに。何か、奪われた熱と共に余分な何かをそぎ落とされるような感覚。)……うん、悪くない。(雨雫が着物を縫って肌に届いても、ぴたりと襦袢が張り付いてひんやりとしても、心地悪く思わず、どこか、ふわふわと宙に浮いたような感覚。最初に忍びで町を歩いた日の感覚に少し似たそれ。)……?私が望んで酔ったのだ。大丈夫。ぬかるみに足を取られるようでは祓えるものも祓えない。(大丈夫、だが、二度目は差し伸べられた手をそと握り返していた。)   (2014/7/3 00:24:18)

平之介♂享楽人(雨に濡れ、髪の毛が肌に張り付いて着物の下、肌迄水滴が伸び蒸した空気を払って心地の良い冷たさを置いていく。稲妻の音は、先程よりも小さく、遠く。)…癖に、為りそうだろう。 もし、そうなったら、洗い物が大変だろうけども。(心地よさ気に雨打たれる様子、そして紡がれる言葉に自然頬が緩む。己にとっては良くある出来事でも、少女にとっては初めての体験、感覚、出来事だったのだろう。そっと握られた掌、其の触れる間には雨粒が忍びこみ、お互いの体温を吸って。つながれた手に視線を落しては、少女の瞳を覗いて続けた)…望んで酔ったとて、進めたのは私だ。 ……其れに、偶にはいいだろう、肌の温かみを感じる事位、ねぇ。  …雨粒に濡れる花もまた、随分と私の興味を惹くものだから仕方がない(ふふ、と雨音に消えて仕舞いそうな笑みを落しながらその手を引いて。急ぐ様子は無く、上ってきた歩の速さ其の侭に。)   (2014/7/3 00:31:51)

夜花♀隠し巫 (一度頭から爪先まで濡れると、濡れていることのほうが当たり前のような錯覚に陥る。)たしかに、癖になりそうな感覚は、分かる気がする。さすがに雨降るたびにこれをやると私も一言二言言われそうだが。(ぼやきというより、楽しい想像。)……温かい。(ぽつり。雨に紛れてしまいそうなほどの。手と手の間に入り込んだ雫は手の熱を奪ったきり放つ宛なく、温度と温度を架け橋するようにそこにあって。不思議な感覚。誰かの手を取ることも手を取られることも初めてではないというのに、体温は温かくて当たり前だというのに、その当たり前がまるで初めて知ることのようで。だからか、上る歩みが遅くとも、気にする様子なく。)……本当だ。雨に打たれて少し痛そうだが、上を向いて咲くとはまた違って綺麗なものだな。(道端の花に視線落としては、ふと口元小さく綻ばせ。)   (2014/7/3 00:40:23)

平之介♂享楽人(ちゃぷ、という水気を孕んだ足音共に、鈴も雨粒に塗れ鈍く音を弾く――り、ん――。体を冷やしていく雨の中に在って、唯一掌に分け合う様に感じる体温。そう言えば、少女にまともに触れたのは、これが初めてだっただろうか)……気が向いたら、また雨の日に出てみたらいい。冷えてこそ、人の温かさもいつも以上に感じる事の出来る物だから、ねぇ。(り、ん。り…ん。少しだけ、僅かに強く掌を握り返した。まるで、彼女が答えた“花”は己の言う“花”ではないと言う様に。) あゝ、そうだね、雨粒を弾く花弁も素敵だけど。……今、体温を感じる夜花が雨の中に咲くのも、また良いと言う事だよ。   (2014/7/3 00:50:56)

平之介♂享楽人 …濡れた艶髪は、全てを飲み込みそうだ。無邪気に雨を愉しむ姿も、活き活きと咲き誇っている様で、何時も夜花の咲く様子には、心を奪われる。ふふ、さぁ…もう少しで、神社だよ―――――――(恥ずかしげも無く、さらりとそんな言葉を口にして仕舞うのは男の性分か。綺麗な物を綺麗と言う部分における本質は、少女と変わりないのだろうが、何処か違うのだろう。雨に濡れながら浮かべる笑みは、今迄で一番の物で……――――社に着いて、ずぶ濡れとなった衣服を乾かし、所用を済ませるうちに、すっかりと漆黒に空が染まったのは致し方の無い事)   (2014/7/3 00:50:58)

平之介♂享楽人【きりの良い処で、今宵は此方、此れにて〆です】   (2014/7/3 00:51:23)

夜花♀隠し巫【了解です。それでは幕閉じまでいましばしのお付き合いを。】   (2014/7/3 00:52:54)

夜花♀隠し巫……そう褒めても、何もでないぞ。(笑みを見上げては、ふいと視線を逸らして。雨雲気づかなかったが、空がゆっくり一層暗くなっている。雲の向こうで陽と月が交替しようとしているのだろう。そんな中、)……私が私であるだけで、誰かがそのように笑むのなら――(雨たちの歌の中に紛れるような、独り言めいた言葉。言葉の最後はとうとう雨の中に溶けていって。目的地の社に着くころ、ようやく薄くなり始めた雲の向こうにみた朧月に、襦袢を乾かしがてら、濡れた黒着物を羽織った少女はふと思い出したように言った。衣服を乾かしている間の姿には背を向けたまま、)雨も楽しいな、平。   (2014/7/3 01:01:52)

夜花♀隠し巫【これにて私も〆。幕閉じとさせていただきます。】   (2014/7/3 01:02:10)

平之介♂享楽人【有難う御座いました。さて、少しばかり、もう一つの方の閂を開けて頂ければ】   (2014/7/3 01:03:18)

夜花♀隠し巫【(こくり、と。ご一緒くださいまして、ありがとうございました。とても素敵な雨語り。それでは、お部屋これにて。閂もう一つ外しがてら、お見送りさせてくださいまし。】   (2014/7/3 01:04:22)

平之介♂享楽人【いえ、此方こそ。では、失礼いたします。】   (2014/7/3 01:04:54)

おしらせ平之介♂享楽人さんが退室しました。  (2014/7/3 01:05:04)

夜花♀隠し巫【平之介様、今宵はご来室をありがとうございました。窓辺の見守りいただきました窓辺の皆様も。それではこれにて。またいずれ。】   (2014/7/3 01:05:44)

おしらせ夜花♀隠し巫さんが退室しました。  (2014/7/3 01:05:48)

おしらせ夜花♀隠し巫さんが入室しました♪  (2014/7/12 20:57:42)

おしらせ平之介♂享楽人さんが入室しました♪  (2014/7/12 20:58:58)

平之介♂享楽人【お邪魔致します。本日も、宜しく、と。】   (2014/7/12 20:59:32)

夜花♀隠し巫【平之介様、こんばんは。今宵はお越しいただきありがとうございます。頭出しまで少々お待ちくださいまし。どうかよき紡ぎとなりますよう――】   (2014/7/12 20:59:37)

夜花♀隠し巫(珍しく……もとい最後に自分宛に文が届いたなどといつぶりのことだろう。考えたことも数えたこともなかったから、もしかしたらこれが初めてかもしれない。)……また、変わった連れ出し方を……。(手紙の文言に向けて首傾げながらそう返事する。黒の双眼は喜怒哀楽に乏しいそれであるが、口元は、穏やかに笑みの形で。立ち上がって、木格子牢の戸を押し開き、短い階段を下りがてら、ちりんちりぃん、と鈴を鳴らす。外歩きの合図。)……そういえば、平の鈴とは音色が違うな。(真新しい自分の鈴を見ながら、そんなこと。文曰くは歩くに至って社の外で待ち合わせ。社の正面の大階段を下りきって鳥居をくぐり、社と町を結ぶ小さな橋にて、と。往来の隅、欄干にもたれて小川を眺めながら刻と待つ。――ちりぃん。時々、特に深い意味もなく自分の鈴を鳴らしながら。)   (2014/7/12 21:10:49)

平之介♂享楽人(―――ちゃり、ん。 ちゃ、りん。 人の歩みと同じく、鈴の音が小さく空気を震えさせ。趣向を変えて呼び出しなどしてみたが、果たして彼女は来たものか、と。然し、指定した刻限よりも幾分か早く来てみれば、遠目に見かけたのは退屈そうに欄干に凭れる黒着物の彼女。其れも杞憂に終わったようで、人を――特に、女人を待たせるのは己の性として気が引けるのだが、遠目から見るその様子はまるで年に一度の逢瀬を待つ織姫を彷彿と。いっその事、この景色を肴に酒でもと、そんな気がしたが流石に其処迄は、と歩みを進める。――ちゃり、ん。橋の手前までたどり着けば、踏み入れずに声を飛ばす)―――あゝ、待たせて仕舞ったみたいだねぇ。 ……刻限迄は、未だもう少しあったと思うんだけども、呼び出して於いて、すまない(少しばかり、あからさまだっただろうか。遠目に彼女を見ていたのが知れて居れば、その顔もまた膨れるのだろう等、想いを馳せながら。)…今日は、晴れて何より、だねぇ。   (2014/7/12 21:22:23)

夜花♀隠し巫 ……(何か視線を感じるような。)……(気のせいか。なにせこれだけの人。害意の視線はもっとまとわりつく嫌な感覚がするのだから、気にしないことにしたところで……声。近くでなく遠くから。雑踏の声や音を縫って聞こえてきた、少し眠くなさそうな声、と思ったのは少し離れたところから声を投げかけられたから。)――?(声の主を記憶と向けた視線の先に確かめれば、遊んでいた鈴を袖の中にしまい、歩を向ける。)いや、私のほうが早く来ただけだ。近くにいたのならすぐ声をかければよかったのに。(不思議そうに見上げて、)こんにちは、平。そうだな、また急に降らなければいいが。(と言いつつ、思い出し笑いだろうか、声音は楽しげで。)   (2014/7/12 21:36:27)

おしらせ無言時間が20分を超えたため、平之介♂享楽人さんが自動退室しました。  (2014/7/12 21:42:51)

おしらせ平之介♂享楽人さんが入室しました♪  (2014/7/12 21:42:54)

平之介♂享楽人……つい、夜花と橋の様子でも見ながら、一杯やりたい気持ちに襲われたものでね、ぇ。(瞼を細く、顎先に掌を当てて呟いだ。見上げる彼女の視線に合わせ小川へと移した。流れる水は穏やかに、此れ位で在れば泳いでも渡れるのであろうに、と。専ら、思うは七夕の噺。)…私は別に、雨に打たれるのは構わないが、今日降られたでは彼らが可哀想だ―――願い事は、考えてきたかい?(頬を緩め、袖の中で腕を組んだ。ふと、まだ明るい空を見上げて。今頃は、逢瀬の為に大忙し、という辺りだろうか。傍らに動けば、彼女の足を止めることなく何時ぞやの庭園へと向けられ)―――年に一度の願い事、何処まで届くかは判らないけれど、淡い願いは形にしてこそ。(文で告げていたのは、正に七夕の事で。社に籠りきりなのであろう彼女が1人短冊に願い事を書く姿など想像できなければ誘ったまでの話し。――――雨雲の気配はないが、言うように通り雨は何とも言えない。今日ばかりは、晴れて呉れ。)   (2014/7/12 21:47:47)

夜花♀隠し巫 (くるりと辺りを見回して、やはり首傾ぐ。)……花や月ほどにみとれるものでもない気がするが……平はときどき不思議なことを言う。(少し困ったような顔と声音。ただ、平穏な雑踏というのはふと遠目に見れば心落ち着くものがあるのかもしれない。自分が、はしゃぎまわる子供たちを見ていて飽きないのと同じように。願い事、と言われれば、もう少し困った顔。)ああ……考えては、いたのだが……(歯切れ悪い返事。七夕の伝承は知っている。その伝承にあやかって、人々が願い託した短冊を笹に結って祈願することも。……というのも、その笹を空に焚き上げるのが何を隠そう自分が身を置く社だからだ。祈祷儀礼そのものに隠され者は参加しない、が、知識でだけは知っている。)……頼むような自分の願い、というものが何とも難しくて。(いつぞや月見宴を開いてくれた庭園に差し掛かる頃、そんな答え。)   (2014/7/12 21:59:12)

平之介♂享楽人(傍らへといつもと変わらぬ柔和な笑みを浮かべ。不思議な事等では無いのだが、と)…何も、美しいのは花や月ばかりでは無いという事だよ。(珍しく彼女の見せる困った顔もまた、眺めている分には愉しい物で。然し、矢張り、と短冊に願いを込める事をこの年までしたことが無かったのだろうかと何処か何とも言えぬ思いが巡る。庭園間近、中へと入るその前に、庭師が勤める小屋へと立ち寄ろう)…何も、そんなに難しく考える必要は無いさ。唯、明日が晴れるように。また、来る年の同じ日に、変わらぬ儘迎えられる様に。願いは小さくても、大きくても、願うだけなら心地次第だから、ねぇ。 ……一寸、筆を借りて来よう。(告げれば、すぐ近くの小屋の中へ。数分も経たずに姿を表せば漆の小箱を小脇に抱え)この庭園は何を思ったのか随分と広くてねぇ、竹林まで在る始末。さて、取りあえずは、東屋で――願い事を。(庭園の中、進む路は先日来た時とは違い。木漏れ日を落す高い木と、竹の柵、石造りの小路。そして、進む先には竹林の中にぽつり、と立てられた別な東屋。―――ちゃり、ん。枝葉の擦れる音と、風に混じって鈴音が鳴る)   (2014/7/12 22:12:02)

おしらせ無言時間が20分を超えたため、夜花♀隠し巫さんが自動退室しました。  (2014/7/12 22:19:18)

おしらせ夜花♀隠し巫さんが入室しました♪  (2014/7/12 22:19:23)

夜花♀隠し巫【と、と、失礼を。】   (2014/7/12 22:19:36)

夜花♀隠し巫変わらぬ平穏<明日>を、か……たしかに、昨日と今日が連なって明日になるもの……。(平之介が筆を借りに行く間、黒着物の少女は空を見上げた。陽のはるか向こうで、会いたい会いたいと願う二人がようやく会える、年にただ一日の。昨日と今日が連なることは、明日がくることは、きっと知らぬ天の二人は大事に思うのであろう。)たしかに、前に来た時は夜だったからこうも広いとは気づかなかった。……そういえば、平は、何を願い託すのだ?(竹林の中を歩きがてら、ふと、そんなことがよぎって。軽く隣を覗き込む瞳は、好奇心。ちゃり、という鈴音に重なれば、無垢なそれにも聞こえるだろうか。)   (2014/7/12 22:21:24)

平之介♂享楽人よく、私も散歩やら月見やら…そして、今日の様な何かある時に使わせて貰っているけれど、良い処だよ、此処は。―――夜花が来ても、通して呉れる様に言伝しておこうかい?(感受性の高い彼女の事。呟いだその言葉は何処かもっと庭園を見たいと言われているような気がして)―――ふふ、斯様な願い事はね、誰かに言って仕舞うと御利益が薄れて仕舞う。…だから、秘密。(続け、無垢に向けられた瞳には、冗談とも本気とも取れぬ含み笑いで以て答えた。尤も、願いたいことは幾つもあるのだから、1つ、その中から選ぶだけなのだけども。)…此方の東屋に来るのは随分と久方振りかな。 然し、それにしても良く手入れが届いている(ちゃり、と足を止めたのは東屋の前。入口には数える程の石段。月見をした其れよりは随分と立派なつくりで、然し竹林の景色に馴染む様に質素ではある。小箱を木卓の上へと置いて)   (2014/7/12 22:30:19)

夜花♀隠し巫……?いいのか?(思いがけない申し出。ここが自由に入れる二つ目の庭になるのなら、きっといくら歩いても歩き足りない。問い返す瞳は小さな期待と好奇に少し見開かれて。)――ああ、その、私の身が身だ。迷惑がかからない程度、で。(歯切れ悪く、笑みの中で視線を逸らす間に口元を袖に隠す仕草。願い事は内緒とのことでそのまま話をそっと七夕噺に戻す。)……そういえば、織姫と彦星の架橋は「天の川」という星々の群だったな。(言うと、自分の着物を見下ろす。黒一色の中、ただ一つ、裾に青と銀を添える、天の川の糸飾り。)……(漆箱へと視線移して、)祓魔の巫――物心ついたときからそう言われている。が、人にあらずを片っ端から切り伏せているわけでもない。物ノ怪の中にも、互いの縄張りを尊重して振る舞える者、あるいは懐く者さえいる。(とつとつと、聞かれてもいないのにそんなことを語る。東屋から竹林を眺めては、ざあっと風一陣、一斉に葉を揺らす音。その音に紛れてしまいそうなほどに小さく言った。まるで己の言葉を整理するかのように。)切る者と切ってはならぬ者を、もう少し、よく見えたらとは、最近よく思う。   (2014/7/12 22:42:49)

平之介♂享楽人(漆の箱を明け、あまり大きくない木卓を挟んで向かい合う様な位置に腰を落す。箱の中から現れたのは、硯と墨、磨り卸すための水。それぞれ二つずつ収められた其れを自分と夜花の前へと置きながら)……此の庭の主は“そんな些細な”事は気にしやしない。寧ろ、私みたいな野郎では無く若い花が来たと、喜ぶやも知れぬ。―――……私の連れだから手は出すなと釘を刺しておかなくては、ねぇ(庭の主は、色町界隈では良く名の知れた男。面白きを其の儘に、知らぬことへの好奇心は己以上。最後は、意外あっけらかんと冗談を紡げばと笑みを零し)…あゝ、そうだね。その夜花の着物に描かれた様。この庭園から覗く天の川も、情緒に溢れているのだけど、ね。(言葉に耳を傾けながら、こと、と最後に薄青と薄赤の短冊取り出して漆箱を閉じた。)……昨今、聞くのは物の怪たちの良くない噂。然し、彼等もまたこの世に生きる物であれば、共に生きる事も出来るのだろうね。――――然し、其れがまた、夜花の勤めなのならば、切らず済むか否かは夜花次第。 ……判らない時は、誰かを頼れば良いのだよ。私でも、他の友でも。(にこりと笑みを向けながら、差し出したのは仄かな薄赤の短冊)   (2014/7/12 22:56:43)

夜花♀隠し巫(向かいの椅子に腰かけて、硯に水を垂らし、墨を濡らしながらいったりきたりと滑らせて。)懐の広い者なのだな。……ありがとう。手は、出されないから。……(自分の連れだから手を出すなというのは、なんだか――)――なんでもない。(まだ何も言っていない。)判断に、困ったら……(擦られた墨が汁となって、筆の先をそこに浸す。薄赤の短冊を手から手に渡る際、自分か自分の友を、と笑みをまっすぐに見た。)……本当に?(まっすぐの視線は、喜怒哀楽薄いそれといえど、小さな期待と、どこか所在なさげに。)   (2014/7/12 23:07:45)

平之介♂享楽人(しゃ―――しゃ―――。墨を磨る音が響く。竹林に揉まれた涼やかな風が頬を撫で、鼻腔を竹の匂いが擽る)…まぁ、此の私と友でいてくれるくらいだからねぇ。 ―――ふふ、なにが、何でもないんだい?(唐突に、耳に届いた言葉。沈黙の後の其れは、どこか言葉言いたげな物で。くす、と綻ばせて視線を向けるも直に硯へと戻した。)……人が、人であるには生き物の殺生も、同じ人との衝突も生きていく上で避けては通れない―――然し、其れは誰かと手を取り合い、生きていくための事。 ……夜花の為なら、私はいつだって手を貸そう(硯をする音に併せ、小さく鳴る鈴。墨を置き瞳を閉じる。耳を澄ますのは夜花の呼吸と、自然の鼓動。程なく瞼を開けば筆を手に取り)―――…さて、私はもう、描くことは決まったのだけど。…夜花は、未だかな?(かくならば同時に。互いが互いにだと、如何も面白味に欠ける気がして。)   (2014/7/12 23:16:24)

夜花♀隠し巫 (墨を磨る音と、竹林撫ぜる風音が和音して心地よいと鼓膜が心臓へそう反響する。穏やかな語らいを運んでくるのは、言葉もさながら音と香りもなのかもしれない。)連れ……うん、やっぱりなんでもない。(言いかけて、続けるのが何か気恥ずかしい気がして、やめた。穏やかな口調から語られる深い深い響きの言葉たちに耳傾ける間、ふと、)争いは……誰かと、生きていくための……(なぞって、呟いて)……そう考えたのは初めてだ。(筆に墨汁馴染む頃、こくん、と頷いた。願いごとは、)ああ、今、決まった。   (2014/7/12 23:27:09)

平之介♂享楽人ふふ、そうかい。…なら、いい。(何処か、躊躇いを見せた相手へと自然零れるのは何処か初心なその様子への和やかさ。彼女が言いたいことも良く判らるからこそ、その反応は面白く。)……争う相手さえいなければ、一体己という物は何処にあるかと、つくづく自分が生きてきて思う所だよ(諍いを平らに。斯様な生業だからこそ、知る事が出来た事。其れが果たして物の怪にも言えるか否かは判らないが、諍いを経て固まるものも多く見てきた。正に、雨降って地固まると云う様な。)…其れじゃ、書こうか。書いたら、此の竹林のどれでも好きな処に掛けていいと了承は得ているから(呟けば、筆を薄青の短冊に滑らせる。意外にもあっけなく、一瞬で書き上げた願い事は“来る年も、共に――平”と、唯それだけ。余りにもぼんやりとしていて、人によっては狡いと言われるだろうか、だが、其れが寧ろ彼らしくもあり。筆を、ゆっくりと置いて向かい合う夜花へと視線を向けた)   (2014/7/12 23:35:19)

夜花♀隠し巫(筆を執って、短冊の上に乗るまで沈黙。そっと目を閉じた。所作なく祈るように。やがて目を開ければ薄赤の短冊の上を筆が滑らかに滑った。)……「外を、もっと見たい。いろいろな他と共に」……(書いた願いをなぞるようにして呟く。知れればご利益が減る、ということだが、それなら重ねて願うし、隠さねばならない願いでもない。少なくとも、今ここでは。今ここだからこそ、紡げる言葉。紡ぐ声音は穏やかで、喜怒哀楽薄い双眼に初めて、満ち足りたような表情が灯った。)書けた。こうして心音を言葉に書き落とすと、なんだか不思議な気分になる。(言いながら、筆を置いて、さてどこに掛けようかと竹林を見回しはじめた。なるべく目立たぬよう掛けられそうな、高いところ、と。)   (2014/7/12 23:42:50)

平之介♂享楽人(折角釘を刺したというのに、易々と口にするのは矢張り彼女らしい。尤も、云ったことでさえ自分にとっては、教えたくないが為の方便だったのだが)……随分と、夜花らしい。色々と、ね。 ―――屹度、叶うよ。言葉と言うのは不思議な物で、口にすれば魂が宿る気がするから、ねぇ(とはいえ、自分の書いた願いを口にすることは無く。徐に立ち上がり竹林へと。余り奥には入らず、自分の視線と同じ位置に掛けようか。(短冊を吊るし終えれば、思い出した様に言葉を紡いだ。)ねぇ、夜花。―――どうせなら、天の川も見て行かないかい。もうじき、陽も沈む。(屹度、竹林の合間から覗く天の川は、とても綺麗で―――――。)   (2014/7/12 23:48:48)

平之介♂享楽人【此方、此れで〆させていただきたく。】   (2014/7/12 23:48:56)

夜花♀隠し巫言霊……そうだな、そうだといいな。こうして誰かと共に歩けるかというのは、私一人の意思だけではどうにもならないから。(語りながら、少し背伸びして笹にくくりつける。背伸びして高いところに結ったつもりだが、近くに掛かっている薄青色の短冊と揃いの高さで。)……?ああ、そうだな。誰かと伝承の川を見上げるのは、初めてだから。(見上げて答える顔は、少し、祓魔の巫の威から離れた、願い事一つした少女のそれであった。――叶いますように、と。願い二つは風音と、短冊を掛ける際に袖の中で転がって鳴った鈴の音がきっと、きっと――)   (2014/7/12 23:57:48)

夜花♀隠し巫【お待たせいたしました。これにて〆。幕閉じとさせていただきます。ご一緒いただきましてありがとうございました。今宵もとても素敵な紡ぎにて。】   (2014/7/12 23:58:32)

平之介♂享楽人【有難うございました。少しばかり、長居は出来ませぬが、別な閂も開けて貰えれば何より。】   (2014/7/13 00:00:01)

夜花♀隠し巫【かしこまりました。開ける準備は整っておりまして。一足早く開けましたので、どうぞ足を運んでくださればと。】   (2014/7/13 00:01:39)

平之介♂享楽人【お気づかい在りがたく。では、其方へ参ります。失礼しました】   (2014/7/13 00:02:08)

おしらせ平之介♂享楽人さんが退室しました。  (2014/7/13 00:02:14)

夜花♀隠し巫【今宵これにて。見守りくださいました窓辺様たちに感謝を。おやすみなさいまし。】   (2014/7/13 00:02:29)

夜花♀隠し巫【――の前に、平之介様、ご来室をありがとうございました。】   (2014/7/13 00:02:53)

おしらせ夜花♀隠し巫さんが退室しました。  (2014/7/13 00:03:00)

おしらせ夜花♀隠し巫さんが入室しました♪  (2014/7/15 21:18:14)

おしらせ平之介♂享楽人さんが入室しました♪  (2014/7/15 21:19:41)

平之介♂享楽人【今宵も、お邪魔致します。】   (2014/7/15 21:19:52)

夜花♀隠し巫【こんばんは。平之介様、度重なるご来室をありがとうございます。どうか今宵も良き紡ぎとなりますよう。頭出しまで少々お待ちを。】   (2014/7/15 21:20:02)

夜花♀隠し巫ああ、ちょうどよかった。(それは真昼の暑さも鎮まりだす頃。市に向かう途中、魚屋の日影で丸くなっている白子猫を見て。手招きすれば、すっかり懐いたのか、あるいは何かもらえると期待してか、とかく寄ってきては、黒着物の少女にひょいと大人しく抱き上げられるその白いふわふわの生き物。)お前も一緒に選んでほしい。……大人しくしていてくれよ?(連れて歩いた先は、たまたま大通り歩く途中で目に留まった小物露店。「へい、らっしゃい!」と威勢の良い声で迎えられては膝を折ってしゃがむ。)……よくみると色々な種類があるのだな……(とは、両腕に白子猫を抱きながら並んだ小物――鈴飾りを眺めてのこと。じっと、気づけば真剣な眼差しに。白子猫は、欠伸をしながらごそごそと丸くなれるか試行錯誤。そんな、黒と白がいた。)   (2014/7/15 21:26:11)

平之介♂享楽人(――ちゃり、ん。すっかりと鍍金が剥げて、徐々にその音に濁りを備え始めた鈴音が鳴る。その音が運んでくるのは未だ日が暮れはじめた頃だというのに、眠たげな瞼を薄く開く男。左手の肘を腰に差した刀の柄に乗せ、反対の手で小さく欠伸をかく口元を覆った。)…ふ、ぁ。 ……一仕事した後は、眠くなる、ねぇ。(何時もは丁寧に後ろで一つにまとめられた髪が、気持ち少し乱れているのは久方ぶりに色町の諍いを治めたからだろうか。それも、ばたばたと人の入り乱れる。然し、その姿に怪我等が見当たらない辺り、仲裁は上手いったのだろう。特段当ても無く通りをふらふらと、行き交う知った顔には“やぁ”と何時も通りの気怠そうな返事をしながら軽く会釈して。―――ふと、視線に入ったのは良く見た黒い少女。何やら真剣な眼差しで露天を見つめるその様子に、顎を撫でた。此れは、面白い物をみた、と。――ちゃり、ちゃ、り。細やかに鈴の音を鳴らしながら、少女へと近づいて。其の傍らに並べば、立ったままに言葉を落した)…へぇ、鈴か。随分真剣な様子で見てるものだから、てっきり好みの櫛でも見ていたのかと思ったよ。   (2014/7/15 21:36:22)

夜花♀隠し巫(「にゃあ」――最初の返事は少女よりも子猫のほうが先であった。次が「へい、お兄さんもらっしゃい!」という商人の声。声三つにつられるようにしてようやく顔を上へ持ち上げたのが、黒着物の少女。一つ手を伸ばそうとしたまま手が止まっていた。独特な鈴音も、今日は雑踏の中に聞き逃すほど。)平……?どうしてここに……(ゆっくり目を大きく見開いて、まばたき数回。白子猫は目を見開いて欠伸一回。)……ああ、大通りだものな。こんばんは。櫛ではなくて鈴を……――なにかあったのか?(小さく首傾ぐその視線の先には、少し乱れた髪があって。)   (2014/7/15 21:45:38)

平之介♂享楽人…ああ、ちょっと、仕事帰りなものでね。それにしても、夜花が何故鈴を?(言われて気付いたのか、髪を一度解いて再び結び直す。何処か、色町の独特の甘い匂いを乗せて。きゅ、といつもと変わらぬ様に結び直せば、袖を併せ、その中で腕を組みながら自分もしゃがんで目線を同じくした。)…へぇ、それにしても随分と色々な鈴があるものだね。私としては、夜花が一人で出歩いてる方が珍しかったのだけど(くすり、と頬を緩める其の顔は、どこか嬉しそうな様子。まさか出先で少女と巡り合うこと等考えもしていなければ当然の事なのだが。色の禿げた鈴が、腰を落したはずみでまたちゃり、と鈍く鳴った。腕の中にいる白猫には、首を僅かに傾げたあと、掌を伸ばして頭を撫でようとし)…そして、今日はお友達も一緒なんだねぇ。お邪魔しちゃったかな。   (2014/7/15 21:57:38)

夜花♀隠し巫そうか、怪我がないのなら。(ごろごろと、白子猫は撫でられながら機嫌良さげに目を細めて喉を鳴らした。そんな邂逅眺めていると、ふわり、風に乗って香る、どこか甘い香り。花と香料混ざったような独特なそれ。そういえば最初に会ったときもこの香り。)……最近はよく外に出ているぞ?一人は、少し久しぶりだが。邪魔、ではない。どちらかというと私がこいつの昼寝を邪魔している。(曰く邪魔されている白子猫は大人しくご機嫌。小物露店は櫛もあったが、鈴は簪を飾るものであったり、色付きであったり、組紐飾りの下で繋がっていたり。形や大小様々。)ああ、犬猫用というのもあるのか。……じゃあ、これを一つ。……こいつにあげたら喜ぶかは分からないが、嫌がらないならあげたくなって。(鈴を探していた理由。ふと隣の顔を見上げて、並んだ鈴を見下ろし、また顔を見上げて、視線は濃紺帯の鈴で止まった。)……平、その鈴……だいぶ年季が入ったものだが……(白子猫を抱きなおす仕草に口元隠して)……何か特別で持っている物か?(ぎこちない、とまではいわないが、言葉を選びに選んだ、そんな具合に流暢を欠いた言い様。)   (2014/7/15 22:09:54)

平之介♂享楽人(ふさ、と毛並みが指に絡む。暖かい体温を掌に伝え、少女の腕の中で気持ちよさそうに目を細めた猫を撫でながら。漂う香りは、色町の遊女やらが身に着けた香りの残り香。自然、あの街に入れば移るもの)…ふぅん、それは初耳だね。てっきり、私が誘わないと夜花はあの木格子の奥に籠りきりかと思ってたよ。 …この子も、夜花の腕の中で気持ちよさそうにしてるからいいんじゃないかな。(と、続けて少女が猫用の鈴を求めれば“ああ、そういうことか”と目を細く、口元を緩めて)…よかったねぇ、夜花に鈴を貰えて。お前は(気持ちよさそうな顔で撫でられる白猫は、果たして其れが知った事かと言わんばかり。鈴について少女の視線が上下すれば、どうしたと言わんばかりに首が傾く)…ああ、此れか。此れは貰いものだからねぇ、もう、彼此5年以上はつけてるのかな。まぁ、特段意味があってつけてるわけじゃないんだ。…此れの音がすると、皆私が来た事が分かるからいいっていうものだから、ついずっと、ね(鈴の事を聞かれれば、摘まみ上げる様に鍍金の禿げた其れを持ち上げて。)   (2014/7/15 22:20:40)

夜花♀隠し巫籠って調べるものはあるが……そうだな、最近まではずっと出られ――出ないままだった。でも一人で出歩くときは出歩いているぞ?(商人に小銭を渡しがてら、そう言う。後半、心なしか不服そうに。温もりの中で抱き寄せられて、頭を撫でられて、鈴を贈られて恵まれ三昧の白子猫が、果たして自身どう思っているかはさておき、大人しく鈴首輪をつけられては気になって後ろ足で掻いたり眺めたり。)貰い物、か……ん、人に知らせる鈴ならなおのこと……(持ち上げられた、鍍金の禿げた鈴を見て、一人こくんと頷いて、)……あと、そこの青い組紐飾りのついた鈴を一つ。(手渡す硬貨で指し示すと、商人が嬉しそうに「毎度!」と声上げては、青と緑の組紐の下に結われた小さな鈴を少女に手渡した。)……もし、音が響かなかくて困ったら。……その、色々世話になっているから。(受け取った鈴をそのまま、隣へ。要るか?と顔覗き込むように小首傾げて。)   (2014/7/15 22:34:46)

平之介♂享楽人(最近までは、その言葉が脳に響いた。薄らと魔祓いの巫女については噂話程度に聞いてはいたが、その実情など知る訳も無く。ましてや、自分が今目の前にいる少女を“魔祓いの巫女”ではなく、1人の少女として初めて会った時から変わらず見てきたのだから。)…それじゃ、今度外に出る時は、是非私にも声を掛けてくれると嬉しいかな。(子猫から手を離し、その首に鈴音を付けられて少し不思議そうにするその様子に笑みを浮かべた)…なんだい、夜花が私に、贈り物をしてくれるのかな?(そして、続く一連の事をぼんやりとした視線を向けながら見守れば、不意に差し出された掌と、その上に載った鈴。視線を落とし、少女の瞳に写して尋ねた。まさか、贈り物などされるとは思わなかったのはその通りで少し驚いた様な表情。じ、と再び手の中の鈴をみては、そっと、重ねる様に掌をの)…ふふ、ありがとう。夜花が呉れるものなら、喜ばないわけなど無いというのに。有難く頂戴するよ。―――夜花も、櫛なんてどうだい?(折角もらった鈴、色の禿げた今までの鈴の隣に結びつけながら尋ねた。)   (2014/7/15 22:44:09)

夜花♀隠し巫声をかけるといっても……私は平の住まいを知らないから文の出しようがないぞ?(手に手が乗って、手から手へ移って、眼前が驚いたような表情から、笑みの声と、ありがとうの言葉。……少し、心臓のあたりがくすぐったい感覚。)……こうしてみると、青も色々だな。(組紐飾りの青と緑は鮮やかなそれ。濃紺の帯によく映えて。櫛はいかがと問われては、今度は黒着物の少女がきょとんとして、)……結わないから、小櫛は使えないが……このあたりなら。(指先で指し示したのは、漆絵に色飾られた髪梳き用の櫛。そういえば、長く使っている竹櫛も、歯が何本か欠けていたことを思い出して。)   (2014/7/15 22:58:12)

平之介♂享楽人あゝ、それもそうだったねぇ…(示された櫛を店主に伝え、懐から財布を取り出して支払いをしながら明後日の方角に目線を当て。勘定をしている間、反対の手を顎先に当て少し考える様な仕草を見せた。購入した櫛を受け取れば、ゆっくりと立ち上がった)――“色町の平”と言えば、屹度私の所に届くと思うのだけど。 ふふ、有難う、夜花。まさか、鈴の贈り物を貰えるとは思わなんだ。――はい、此れ。(本当にうれしかったのか、再度のお礼を言えば、貰ったばかりの鈴に視線をやって、指先で――ちりん。と鳴らした。何時もの鈴の音とは少し違う、澄んで、高い音。布に包まれた櫛を夜花へと差し出しては、相変わらずの笑みを浮かべて)…本当は、贈るくらいなら、夜花の髪を梳いてあげたい所なんだけどね(冗談か、本気か。どちらとも取れる様な様子で)   (2014/7/15 23:10:59)

夜花♀隠し巫 (あ、しまった、まるで強請っているみたいではないか――と思う頃には硬貨と櫛の交換が済んでいて、つられて立ち上がる。白子猫は鈴がまだ気になるのか、ちゃいちゃい、ちゃい。嫌がってはいないが、遊び始めた。りんりん、りんりん。)……色、町……?(はてな、と、初めて聞く言葉をおうむ返しに。色とりどりの町?そういえばまだ行ったことのない道の奥のほうに提灯と朱塗りに眩しく賑やかな一画があったような……。)わかった。今度、そうやって文を出してみよう。(好奇心へ素直に頷くと、差し出された薄い布包。なぜだろう、温度を宿すようなものでもないのに、手にとると温かいと覚えた。)あ……、ありがとう。髪は……人に梳かれるとすごくくすぐったいんだ。(冗談だったか本気だったかさておき、素直にそう答えながら帯の中へとそっと差し込んだ。短刀とは、反対側に。鳴り響く高い音の鈴を聞いては、口元小さく綻ばせて、)お揃いで良かったな。(顔覗き込まれた白子猫は「にゃあ」と返事らしきものをした。)   (2014/7/15 23:23:55)

おしらせ無言時間が20分を超えたため、平之介♂享楽人さんが自動退室しました。  (2014/7/15 23:31:11)

おしらせ平之介♂享楽人さんが入室しました♪  (2014/7/15 23:31:16)

平之介♂享楽人(色町と言う言葉に不思議そうな声を洩らす少女。その様子に一瞬目を細めるが直にくすり、と小さく微笑んだ。あゝ、この子は其れ程外を知らないのであったと、改めて。果たして、そこがどんな町か知れば、その表情はどう変わるだろうかなんて、少しばかりいたずらに想像を膨らませた。)…ふふ、そうだよ、色町。 …けど、1人できちゃいけないよ、愉しいところだけど、その分危ないところでもあるからね。(櫛を渡せば、満足げに息を吸って、小さく背伸びをした。――り、ん。小さく鳴った鈴。)…其れじゃ、今度時間がある時にでも梳かせて貰おうかな。折角の綺麗な夜花の黒髪なのだか、それを目の前にしてお預けというのは、少し寂しいところがあるから、ねぇ。(くすぐったいと言われれば、尚の事、そんな言葉を告げて。徐に少女の頭へと掌を伸ばしては、少しだけ髪を指に絡める様に撫でて。其の侭、少女の腕の中で気持ちよさそうにする子猫の頭へと落としていけば、二、三度撫でた)…さぁて、それじゃ私はそろそろお暇するとしようかな。 …鈴、有難う、夜花。文が届くのを楽しみに待っているから、ね(そして、くるりと身を翻し、雑踏へと消えていくのであった――)   (2014/7/15 23:34:11)

平之介♂享楽人【申し訳ない、本日は、此処までで。一寸、背後の余裕が無くなってまいりまして。】   (2014/7/15 23:34:42)

夜花♀隠し巫【かしこまりました。背後は大事、です。ご一緒くださいましてありがとうございました。】   (2014/7/15 23:36:21)

平之介♂享楽人【花火は、また次の機会に。流石に、欲張り過ぎは駄目なようですね。】   (2014/7/15 23:37:42)

夜花♀隠し巫【ふふ、楽しみはゆっくりとというお告げと思えばこそ。ぜひまたお声かけくださいまし】   (2014/7/15 23:38:12)

平之介♂享楽人【では、〆の方見届けさせてもらいます。】   (2014/7/15 23:39:31)

夜花♀隠し巫【恐縮です。それではもう少々のお付き合いを……】   (2014/7/15 23:39:51)

夜花♀隠し巫一人ではだめ、か……(困った。どこかにいるであろう護衛方は、基本、隠密であり連れに見立てて歩くことはできない。できなくもないが、理由あれこれ面倒この上ない。結果、こくりと頷くことに。さらり自然と髪を梳かれる流れに話が傾いていると知れば、困ったように抗議の視線。)だから、くすぐったいのだというに……!っ……(抗議がそれ以上続かなかったのは、軽く絡んだ指から伝う、くすぐったい感覚。微かに目が細まりかけたところ、腕の中の白子猫が心地よさそうに撫でる手へ額をこすりつける仕草が目に留まって、小さく溜息するにとどまった。)まったく……。(くるりと踵返す背中を見送って、帯びの中の櫛を見る。)……呼び出す文は、何て書けば良いのだろう。(白子猫は呑気に「にゃあ」と答えた。そんな夕暮れ時の噺――)   (2014/7/15 23:48:57)

夜花♀隠し巫【お待たせいたしました。これにて幕閉じとさせていただきます。】   (2014/7/15 23:50:28)

平之介♂享楽人【有難うございました。此れで文を貰うきっかけが…(ふふり】   (2014/7/15 23:51:00)

夜花♀隠し巫【ふふ、紡ぎの勢い流れとは面白いですね。】   (2014/7/15 23:51:22)

平之介♂享楽人【全くな物で。話を紡ぐ余裕がなくなっただけで、小話は出来れば。如何しましょう、向こうの閂の先で?】   (2014/7/15 23:52:49)

夜花♀隠し巫【(こくり、と)。開けて参ります。】   (2014/7/15 23:53:16)

平之介♂享楽人【有難うございます。】   (2014/7/15 23:53:57)

夜花♀隠し巫【それではこちらこれにて。ご来室を、ありがとうございました。(深々と。】   (2014/7/15 23:54:17)

平之介♂享楽人【はい、お邪魔いたしました。】   (2014/7/15 23:54:44)

おしらせ平之介♂享楽人さんが退室しました。  (2014/7/15 23:54:47)

おしらせ夜花♀隠し巫さんが退室しました。  (2014/7/15 23:54:52)

おしらせ夜花♀隠し巫さんが入室しました♪  (2014/7/25 18:38:00)

夜花♀隠し巫【こんばんは。一人語りを書き落としに。】   (2014/7/25 18:38:17)

夜花♀隠し巫……(困った、といえば、困った、なのかもしれない。)文に作法などあるのだろうか……(ぽつ。広い広い座敷牢の央でそんな独り言。外で鳴く雀の声が沈黙を埋めて行って。黒眼の視線は、喜怒哀楽ほとんど宿さぬまま、卓に広げられた白紙の上から動くこともなく。夏の時間がじりじりと過ぎて行った。傍らには、自分が受け取った文。筆慣れて少し崩し気味に綴られていたのは、七夕祈願への誘い。読んで特に分からない比喩があったわけでも、返事に困るようなことが書いてあったわけでもなく、ただただ、挨拶と、誘いと待ち合わせの場所が綴られていた。ちなみに返事を待つ文でもない。書くときの参考になるかと思って、傍らに広げてあるのだ。墨も磨らず何をこんなに時間をくっているのかというと、少し時間をさかのぼる――)   (2014/7/25 18:39:15)

夜花♀隠し巫(――『文の書き方ぁ?お嬢ちゃん読み書きできないのかい?』)いや、読み書きは家の者に手習いを受けたんだ。その……受け取るもこちらから出すも初めてだから。(最近よく足を運ぶ、団子屋の店先。朱色の席に腰掛ける黒着物の少女は砂糖醤油に絡まった団子串の皿を受け取りがてら、そんな返事をした。恰幅の良い女将は何を思ったのか商人の笑みからもう少し意地悪く目を細めて、『ひょーっとして、男に送るの?』)……?ああ、男だが……よくわかったな?(――『そりゃあ年頃の娘が文に悩む理由なんて一つじゃないのさ!』)……?(――『で、なんて書き伝えたいんだい?』)あ、ああ……櫛をもらった礼を。髪通りがよかったから。(――『甘ぁい!それじゃ餡団子より甘い!』)……団子の味の話ではないのだが……やはりだめか?どうにも、礼だけ綴るにしては余白が多くて、もう少し何か綴るものなのかと――(――『もーお嬢ちゃん、さては初だね?そういうときは、あんま肩肘張らず、いつも話している調子そのままに書いて、礼の後にさりげなく誘いの一つでも添えるものさ。だって最初にもらった文は七夕の誘いだったんだろう?』)   (2014/7/25 18:39:53)

夜花♀隠し巫誘いに誘いを返すのか?……でも、そうだな、確かに連れて行ってもらってばかりだし、私から何か綺麗なものを提案するのもいいかもしれない。(『だーったら花火でも見ておいで!ほら、瓦版の右下にあるだろう?名家競演って』)……花火……?   (2014/7/25 18:40:00)

夜花♀隠し巫(団子屋の女将とそんな会話をして数刻後という現在――)……とはいったものの……私が知っていて平が知らない綺麗な場所というのも無い気がする。(小さな吐息。何を文一つにこだわっているかといわれれば、「文が届くのを楽しみに待っている」と言われたからだ。その楽しみを叶える方法にこだわるのは、団子屋の女将の想像した感覚からきっと少しずれた、純然な恩返し。読む楽しみがある程度のものを、外をろくに知らずの自分か書けるのかという小さな負い目。)……いいか。女将の言う通り、あまり深く考えて書けなくなるよりは。(硯のほうへ手を伸ばして、墨をおろしはじめた。筆先に墨汁を染み込ませて、一拍の間。白紙に黒が踊った。)   (2014/7/25 18:40:56)

夜花♀隠し巫――『平へ――先達ては櫛をありがとう。通りがよくてすぐに気に入った。よく見たら持ち手に桜の花の模様があしらわれていて。今日、町の瓦版で知ったことだが、近々河川敷のほうで一斉に花火を打ち上げる夜があるらしく、曰くそれがとても綺麗に夜空を飾るそうだ。初めて知ったことだから見に行こうと思っている。もし仕事の手が空く夜であるのなら、日暮に同じ橋ででも。手紙が無事に届くことを願って――夜花』   (2014/7/25 18:41:53)

夜花♀隠し巫……うん、書けた。(ぽつりと紡がれた独り言。声音にも瞳にも、爛々と光るものはなく、ただじっと乾ききらない墨文字を見下ろしていて。されど、乾いたのちに折りたたむ仕草は、大層丁寧であったとか。)   (2014/7/25 18:42:06)

夜花♀隠し巫【以上にて。】   (2014/7/25 18:42:35)

おしらせ夜花♀隠し巫さんが退室しました。  (2014/7/25 18:42:39)

おしらせ夜花♀隠し巫さんが入室しました♪  (2014/7/29 18:16:21)

夜花♀隠し巫【こんばんは。お客様がいらっしゃるまでしばしの待ちにて。】   (2014/7/29 18:17:21)

おしらせ平之介♂享楽人さんが入室しました♪  (2014/7/29 18:17:59)

平之介♂享楽人[]   (2014/7/29 18:18:03)

平之介♂享楽人[]   (2014/7/29 18:18:05)

平之介♂享楽人【し、失礼…。では、よろしくお願いいたします。】   (2014/7/29 18:18:21)

夜花♀隠し巫【平之介様、いらっしゃいまし。はい、こちらこそどうぞよろしくお願いいたします。よき紡ぎとなりますよう。】   (2014/7/29 18:18:39)

平之介♂享楽人(―――さらり、さらり。夜花がどの様な心地と、どれだけの時間を以て文を描いたのかはいざ知らず。滑る筆は早く、止まることは無い。然し、文を書いていたのは誘いにあった花火の当日、未だ日も昇らぬ朝。果たして、文を出した夜花は帰らぬ返事にどの様な気持ちを抱いたか、それは知らず。届いておらぬのか、如何かと思って居るであろう事は確かで。―――家業が忙しくあっただけの話なのだが。弁明は一言も無く、只。)   (2014/7/29 18:19:12)

平之介♂享楽人―――『夜花へ――返筆、遅れて仕舞って申し訳ない。櫛の事、気に入ってくれたのであれば何より。屹度、夜花の漆黒に浮く桜の花は、何よりも綺麗なのだろうね。さて、今宵の花火、若し、まだ夜花に他所用がないならば是非とも共にしたく。無論、此方の都合で返事が遅くなったものであれば、無理はしない様に。ただ、日暮れに、では無く、返筆の遅れたお詫びをしたく。朝の早いうち件の同じ橋で、待つことにするよ。陽が真上に上る頃迄は、其処に。 ……嗚呼、夜花に良く似合う桜の櫛も共に、ね。折角、花火を見るのだから、夜に溶けそうな其の髪を梳き乍――平』   (2014/7/29 18:19:16)

平之介♂享楽人(ものの十数分で書き上げられた文。一度、昇り始めた陽に透かして、満足げに微笑んだ。……ゆらり、と足を進めながら――ち、りん。新しくなったばかりの鈴音が、未だ寝静まる町に為る。目指す先は、社。然し、辿り着いたとて、せっせと明朝の掃除をしていた社の者へと文を手渡し。ただ“夜花へ、平からだと”と告げただけ。文なのに、文ではないような、文。何故直接言わないのかと言われれば、文には文で返すだけと。―――屹度、鈴音が訪れた事を知らずに未だ夢の中へといる夜花は、己が来た事を知り、遅くなったうえに、何故斯様な事を、と言うやも知れないが。ふくれっ面を想像して頬を緩めながら、其の侭の足で件の橋へと―――――さて、夜花は、いつ起きる事やら。ちゃ、りん。鈴音が、社を後にした)   (2014/7/29 18:19:21)

夜花♀隠し巫(文を出してから数日、町歩きをせずに調べものに没頭していたのは、気になることを調べていたことに他ならない、わけでもなかった。少なくとも此度に関しては。送った文がちゃんと届いたのか、気になって。確かめる術はないのだから、何もそう待ち構えるように座敷牢に籠らずともよいのに、と、自分に溜息つく始末。)……まぁ、明日行けば分かることか。平にも平の役目がある。(自分にそう言ったのは、河川敷で数百もの花火が打ち上げられる日の前夜。)――――(翌日。)――――ん……(夢を見た。何の夢かは覚えていないが、浅い眠りだったらしい。ただ、鈴音がどこかで聞こえたような気がする、そんな夢。)……知らせ夢?(雀の歌に起こされて、布団の中で身をゆっくり起こす。知らせを夢で見るときは大概、その者に何かしら起きたとき。良しも悪しも問わずだが。)   (2014/7/29 18:43:14)

夜花♀隠し巫……(心臓がざわつくことは、ない。ただ、なんとなく落ち着かない。そんな朝。朝食の卓よりも早い時間に、世話係が文を手に訪れた。)……――平から?(受け取るなりすぐに開く表情は、少しの焦燥。何か、あったのか、と。)……朝……(窓の外を見る。薄く差し込む光と雀の歌声はたしかに、「朝の早いうちとはすなわち今」と告げている。)……(まばたき数回。)……急ぎ、なのだよな?(眉を寄せてもう一度読み直す。文面は、何か急いで書きなぐったような内容でもなく、筆も乱れておらず、ただ、ただ、たった今届いたような。)……詫び、が、今、なのか?(問う先には文しかない。朱塗りに桜をあしらった櫛に手を伸ばし、背までまっすぐ伸ばされた黒髪を二、三度梳いて、黒着物に着替えた。緋色帯の住人は主に短刀「黒蝶」だが、今日はもう一つ。桜をあしらった櫛を布に包んで、その隣に差し込んだ。)――(ちりんちりん――外歩きの合図。今日はやけに早いと護衛方は思ったことだろう。)   (2014/7/29 18:43:23)

夜花♀隠し巫……平……!(橋と、姿が見えては、ぱたぱたと、駆けた。何かあったのか、と、うかがうような顔に。文を少々深読みしすぎた少女である。)   (2014/7/29 18:44:57)

平之介♂享楽人(ただ、ぼやり。橋の中から欄干へと向かい合うように体を置いて佇むは橋の丁度中頃。袖を併せ、中で腕を組みながら流れゆく、朝のせせらぎへと耳を澄ませて。未だ、人が出歩き始めるには少しばかり早い時刻であれば、その声や気配は遠くにしか聞こえず―――然し、それを割る様な声が響いた。直に振り返るでもなく、ゆっくりと肥えの下方向へと向き直り、向けられる視線。駆けてくる見慣れた夜花に、果たして彼女が持つのは憤りなのか、他の何かなのか、と。)……お早う、夜花。急がして仕舞ったかな ……ん、如何したんだい、私の顔に、何かついているか?(袖の中の腕は其の儘に、伺うようなそぶりを見せた夜花へと首を傾げた。)……あゝ、返事、待たせて仕舞ったことは謝るよ。(其れが、謝罪を求めているように思えて。ふと、組んだ手をおろし、一度瞼を瞑っては言葉を発して、1つ、軽く頭を下げた)…それで、今日は大丈夫かな。 夜花さえよければ、今から連れて往きたい所があるんだけれど、ねぇ。(顎先を撫でる様な仕草をしながら、尋ねる。)   (2014/7/29 18:54:31)

夜花♀隠し巫 今朝、というから何か火急でもあったのかと。……?(はてな、と不思議そうな沈黙一拍。文の返事が遅れたことを詫びられれば、もう一拍。困ったように言う。)……そう、謝るな。文の届きの遅い早いは、わからないんだ。……人に文を出したのが初めてだから。(特に、何か身に起きたわけでもなさそう、と、思えば知らせ夢は知らせでなく、ただの夢だったのだろうか。ただただ、眼前が印象深い鈴音が、夢に立っただけの。)とかく、何事もなかったのなら、よかった。(ほ、と、小さな吐息。内心の声が喉を通って滑り出る程度の安堵。)――ああ、特に所用はない。……どこに行くのだ?まだ市も開く前のようだが……。(とは、このあたりの穏やかな静寂から町の風景を察してのこと。)   (2014/7/29 19:03:09)

平之介♂享楽人あゝ、そういう訳じゃ、ないよ。 ……其れに、如何に文とは言え、同じ町の中に住んでいるんだ。数日遅れれば、それだけで充分遅いさ。――まぁ、こうやって夜花に逢えたのだから文意味もあったかな(特段、怒った様子でもない夜花に、内心胸を撫で下ろして。寧ろ、続けられた言葉に己の身を案じて急ぎ駆け付けたと言う事を知れば、一瞬瞼を細く。そして、掌がついつい、夜花の頭へと伸びた。さらり、として流れる様な黒髪へ)…然し、私の事を心配してくれたんだ、ねぇ。…ふふ、有難う、夜花。心配かけて、ごめんね(髪の流れにそって、何度か掌を滑らせた後、ぽん、と肩を軽く叩いて。)――為らばよかった。丁度、美味しい果物と、素麺を頂いてね。良ければ、いまから私の家に来てみないか、夜花。 ……余り、色町以外の人間を入れたことは無いのだけれど。幸い、花火の行われる河川敷も程遠くないところにあるのだけど……如何かな?(両手を夜花の肩へとおいて。腰を少し低く、視線を同じくして顔を覗き込んだ。)   (2014/7/29 19:12:00)

夜花♀隠し巫……ああ、そうか、同じ町の中、か。ずっとあそこにいると、近い遠いの感覚も遠くて。(ふわり、と、髪に手が触れる感覚。――すこし、くすぐったい。もともと人に髪を触れられると必要以上に触覚が歌うこともそうなのだが、ありがとう、と、目近くで言われれば、それもほのり温かい。)……私が、早合点しただけだ。知らせ夢に、鈴音が聞こえたから、平のことかと……(それとも夢でなく現、近くにいたのだろうか、そんなことすら思えば視線は斜め下に少し逃げて。その視線も、両肩に温もり感じれば、自然と持ち上げって、引き寄せられる様に目と目があって、最中、不意の誘いに小さく黒眼が見開かれた。)平の、家……?(一度だけ、心臓の鼓動が聞こえた。)……果物……――(返事をしようとしたところで、くぅ、と、帯の中で音が鳴ってハッと息を飲む。合ったばかりの視線を慌てて伏せてと忙しない。)……(本能の音が代わりに返事したことを恥じらってか、俯いたまま小さく頷いた。)   (2014/7/29 19:24:21)

平之介♂享楽人それは、仕方がない。あの木格子の中は、町の中であって、そうではないみたいだから(問い掛けの姿勢を直し、肩に乗せていた手を引っ込めて、再び袖の中で腕を組んだ。聞こえた言葉に、不思議そうに顔が緩み)……へぇ、聞えてたんだ。一応、文は手渡しで持って行ったものだから、社の方へは行ったのだけど。……誰かが、夜花の耳元まで届けてくれたのかな。(恐らく、起きてはいないであろう時間帯。つくづく、その様な処を見せられると夜花が唯の少女では無いのだと思う。が、それ以上に、夜花は夜花でしかない事も同様。ただ、綺麗なものが好きで、趣の判る、美しい少女)……ふふ、すまない、ねぇ。朝餉の頃に呼び出して仕舞って。その様子では、朝餉前だったのかな。―――取れたての西瓜と、夏蜜柑があるんだ、うちでご馳走しよう。素麺も良いかも知れないねぇ。(恐らく、他人の家などは知らないであろう夜花。色々な物を見せる、と言う意味では、また、別な趣向ではあるが。腹の虫に恥ずかしそうに俯く頭を、再び何度か撫で)それじゃ、私の家まで案内するよ。…私も、朝餉前だったから。往こうか、夜花(―――自然に、伸ばされた掌。柔和な笑みを浮かべて。)   (2014/7/29 19:35:26)

平之介♂享楽人【余裕をもって、此方は此れにて〆を。】   (2014/7/29 19:35:33)

夜花♀隠し巫【ありがとうございます。それでは、幕閉じまで少々お待ちくださいまし。】   (2014/7/29 19:36:28)

夜花♀隠し巫(そう、町の中であって、そうでない。表向き、ないはずの廊下、階段、木格子で隔てた離れという座敷牢なのだから。ほんの少しの距離を感じる、自分が選んだ根城。)……知らせ夢、伝えたのは平の来訪だったか。何事もなかったここ数日なら、それでいい。(その距離を、前触れなく訪ねてきたどころか、こうして外へと言葉を運んでくるのが、不思議と、その距離を埋めていくような、そんな感覚。このくすぐったい感覚を、町ではなんと呼んでいるのだろう?)――そうか、もう、西瓜が採れる時期か。ここのところ暑いからちょうどいい。ありがたく。……なんだか、馳走になってばかりだな?(小首傾いでそう言う口元は、きっと甘い果実らと素麺につられたものか、それとも、誰かと食事を共にできることへの温もりか、少しばかり、綻んでいて。)……少し、くすぐったい。(温もりの熱にゆっくり押し出されるようにして、黒着物の袖が揺れ、そ、と、差し出された手を握り返した。あの日のような足元の悪い雨でもないというのに。理由を問われれば、自然と、といったところの。行商人が商いの準備を始めて、まだ町が賑わいを見せる少し前の、遠くがまだ霞む、静かな朝の噺。)   (2014/7/29 19:52:52)

夜花♀隠し巫【これにて〆。小さな幕の幕閉じ。来る大きな幕の栞とさせていただきます。】   (2014/7/29 19:53:44)

平之介♂享楽人【有難うございました。】   (2014/7/29 19:54:13)

夜花♀隠し巫【ふふ、夕餉に冷たい素麺が食べたくなってくる幕でございます。短いお時間でしたがご一緒くださいましてありがとうございました。】   (2014/7/29 19:55:06)

平之介♂享楽人【はい、では、来るべく、大紡ぎに想いを馳せて。熱を孕みつつ、お暇致しますね。】   (2014/7/29 19:56:00)

夜花♀隠し巫【はい、お待ち申し上げております。平之介様、ご来室をありがとうございました。(ぺこり、と。】   (2014/7/29 19:56:55)

平之介♂享楽人【はい、では、失礼いたします】   (2014/7/29 19:57:29)

おしらせ平之介♂享楽人さんが退室しました。  (2014/7/29 19:57:32)

夜花♀隠し巫【今宵、これにて。】   (2014/7/29 19:57:42)

おしらせ夜花♀隠し巫さんが退室しました。  (2014/7/29 19:57:45)

おしらせ夜花♀隠し巫さんが入室しました♪  (2014/8/2 10:17:39)

おしらせ平之介♂享楽人さんが入室しました♪  (2014/8/2 10:18:58)

夜花♀隠し巫【平之介様、あらためましてよろしくお願いいたします(ぺこり、と。どうかよき紡ぎとなりますよう。】   (2014/8/2 10:19:39)

平之介♂享楽人【其れでは、よろしくお願いいたします。】   (2014/8/2 10:20:04)

夜花♀隠し巫(手を差し出されること。それが、懐かしい気がしたのだ。いつだったことだろう、ずっと、ずっと、昔の。その景色は座敷牢の視界になる前の。こうして、往来の中に溶けゆく前に、自分より大きな手が差し出されて、名を、呼ばれて――)……(視線を持ち上げる最中、嗚呼、眩しいと思った。知らないだらけの、大きいだらけの、真っ白な世界に足踏み入れる瞬間は、どこかで心臓が鳴って、引き返したい想いと早く前へと急く想いが、同じだけ交互に入ってきて。)―――(嗚呼、思い出した。まだ、川の向こうにいた頃、こうして、手を引かれて歩いていた。大人の腰までしか視線が届かない、知らない声だらけの往来の中を手引いてくれた――)……――(あにさま――と、唇だけが記憶を確かめるようにそう動いて、橋を渡りきる頃、色帯び始めつつも未だ真っ白な世界に入る前に一度だけ、社を振り返った。社の、その裏を流れる川の向こうから声が聞こえた気がしたから。)――いってきます。(ぽつ、と、小さな小さなつぶやき。進む歩は、今日の道。)   (2014/8/2 10:22:48)

平之介♂享楽人(町が動き始めようと言う兆しが、橋を越えればところどころに現れる。其れは早い朝餉を用意する包丁の音であったり、何処かで聞こえる水の音。戸を引くような物音、そして、聞こえ始める声。ふと、引いた手の温もりに視線を側へと落とした)――――…ふふ、まだ、眠かったかい、夜花。早くに連れ出して済まない、ねぇ。花火まではまだまだ時間があると言うに。……けれど、偶には一日中、社以外で過ごしてみるのも如何かと思って(少女の回顧、否、懐古だろうか。その、ぼやりと思いを馳せた様子が、未だ眠さ残る様子に思えたのは仕方のない事。ぽつり、と落とした言葉さえ耳には微かにしか届かなく、夢現の合間、ねぼけて落ちた言葉に聞こえた物だから。)…流石に、この時間に外を歩くのは私も久し振りかなぁ。朝の町と言うのは、何処か静かで騒々しい。……私の家は、一寸外れた処にあるんだ。――…未だ眠いなら、背負って行こうかい?(くす、と落ちたのは柔和な其れ。然し、少し冗談交じりの。ちゃ、りん―――草履の音に混じり、透明な鈴の音が鳴る)   (2014/8/2 10:32:40)

夜花♀隠し巫ああ、いや、目はとうに覚めている。ただ、町中で朝日が空に広がるのを見上げるのが初めて――ひどく久しぶりだったから。(言い直したのは、手の温もりを伝って咲いた幼い記憶あってのこと。もうそろそろ、何度も、という表現がついてもおかしくないくらい、歩いたこの大通り。少し横道に逸れたところも歩いたほどの、見慣れた道だというのに、来たことのない時間を歩くというだけで、また全く別の所を歩いているようで。)……本当だ、耳に煩くないがよく聞けば音がたくさんある。――て、子供であるまいに、起きれば歩ける。(背負うと言われれば少し口がとがったやも。りん、と鳴る鈴音の中で、小さな小さな抗議帯びた視線。その中に朝餉支度の音につられて、くぅ、という子供のように素直な音が紛れたかもしれないし、そうでないかもしれない。いかんせん、静かに賑やかなこの通りだから。)――そういえば、人の住まいを眺めたことはあっても、中までは見たことがなかったか……。(と思えば、どんな空間なのだろう、と、空に浮かべてみたりして。)   (2014/8/2 10:44:51)

平之介♂享楽人あゝ、確かに、晴れていれば眩いばかりの其れ、だからねぇ―――そう言って貰えれば、こんな時間に呼びつけて仕舞った事への申し訳なさも、少しは楽に成る(ただ、久し振りとしか言われていないも、屹度、いい意味だったと感じるのは思い過ごしではないだろう。くす、と含み笑い交じりに紡ぐ言葉は、何時もの彼。町の中心へと近付けば、所によっては暖簾が掲げられ、人の姿も増え始める。―――果たして、巫と平、どちらかを知る人間が見たら“あゝ、又あの二人”と思うのか“珍しい”と思われるのか、其れはまた別な話で)……私は、嫌いじゃない。一時、勤めが終わって帰路につく頃にはこの辺りの時間だったことが多くあったからねぇ。街より少しだけ早く動いている己に、何処か嬉しく鳴るもので。―――ふふ、であれば、躓かぬ様に。(尖った口に、純粋に嬉しく頬が綻んだ。斯様な時間を巫と共に過ごせることへの喜び。微かに聞こえた音には、触れずに。)――其れは、初めてが私の家となると、少し申し訳なく感じる処。なんせ、余り物もないからねぇ(ちゃり、ちゃり。手を引き、鈴を鳴らし。色町へと続く道を余所に、歩みを進め。)   (2014/8/2 10:54:20)

夜花♀隠し巫起きる理由がなければそう早くからも起きないから、いいものを見れた気がする。(雲の少ない晴れ空。薄い白雲の向こうから降ってくる日差しを見上げて、手をかざしながら見上げる真っ白な陽が、ひどく綺麗で。)……朝に終わる務め……なら、夜通し働いているのか?(陽と共に起きて眠る生活に例外があるとは思わなかったのか、きょとんと見上げてそんな問い。それなら今眠いのは平のほうではないのか――と、言葉続けようとしたところで、余所見。)……あ……(最近あしげく通うようになった団子屋の前を通ったとき、ちょうど暖簾をかけた女将と目が合った。恰幅のいい妙齢の彼女は、並び歩く黒と青を見るなり、嬉しそうに笑んでは顔の近くでぐっと握りこぶしを作って、通りの良い声をかけた――『おはようさーん!しっかりがんばんな!』と。)……?(どう見ても自分のほうを見て投げかけられた声。試しにちらっと声の反対側を見てみても誰も居ないのだから尚のこと。黒着物の少女が手を振り返せば、大きく手を振り返すなり団子屋の女将はせっせと店支度へと戻っていったのだが、歩を止めることなく歩き続ける中、はてなと首を傾げた。)   (2014/8/2 11:09:23)

夜花♀隠し巫……町歩きは、頑張るものなのか……?(尋ねられても困りそうな問いを思わず口にする。)   (2014/8/2 11:09:28)

平之介♂享楽人ふふ、有難う。であれば、花火を含め、今宵夜花を社に見送るまで――さて、愉しんで貰えれば、何より(とはいえ、本来であれば誘いを受けたのは自分で在るのだが。然し、己が愉しむよりも、巫が愉しむ事のほうが、楽しくあれば。見上げる素振りに合せ、空を仰いだ。眩しい光に瞼が薄く)……あゝ、寧ろ、夜に働くと言った方が良いかな。日中よりも、夜の方が色々と役目があるから、ねぇ(純な問いに、其の純真な言葉に逡巡する事無く、やんわりと。無論、更に先を問われれば答えるだろうが―――然し、其れも突如として響く声にかき消され。唯、己はその方向を向いただけ。団子屋の女将が、傍らの巫向けて声を飛ばした。浮かぶのは矢張り笑顔。巫も、町に居るのだと)――…さぁ、私は愉しむものだと思うけれどね。ふふ、夜花と、団子屋さんの間で何かあったんじゃ、ないのかな?(尋ねは、しないけれど。手を引き、町の中心を外れてすこし、町の中心よりも、色町に近いであろう一画。垣根に区切られた一軒家が幾つか並ぶ中、周囲にある他の家ほど大きくは無く、こじんまりとした家が視線の先に)…あゝ、あそこが、僕の家だよ。   (2014/8/2 11:19:02)

2014年07月02日 21時38分 ~ 2014年08月02日 11時19分 の過去ログ
花ノ真、真ノ祓魔
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