チャット ルブル

「【イベント部屋】school..2」の過去ログ

現在のルーム
過去ログ一覧
タグ F系  戦闘  恋愛


2016年04月24日 16時53分 ~ 2016年08月11日 20時09分 の過去ログ
過去ログでは上から下の方向に発言を表示しています

《太陽》ふふ、ふふふ……(テーブルに身を乗り出して、ゆっくりとロウの顔を覗き込むルビー色瞳の少年。)……見、せ、て?(乙女が強請る様な上目遣いに手札開示を要求して、にこりと笑んだ。)――「っ……ええい!近いわ!」(じりじりと詰められる距離を突き放すようにして少年の顔に突きつけられた手札が寄せた未来は――)――「ぶっ!」「……。」(ミナトは笑いすぎないよう堪えようにも堪えられず、ルナはピッツァの野菜をしょりしょりと黙って食べ進める中、ロウはわなわなと手を震わせながら山札からペナルティ込み18枚を引くというものであった。)――ふふ……ふふふ……逆転要素があるカードゲームは楽しいね?気を落とさないで、ロウ?中盤ならまだまだ逆転要素はあるし、一度に多く引かれると場の予想を立てるのが難しくなって楽しくなるから。(出現したカードを今のところ全て暗記している少年は、楽しそうに言ってミルクティをもう一口。)   (2016/4/24 16:53:33)

《太陽》ああ……愉しい……ふふ――(このとき、声を上げて笑いながらミナトこと《愚者》の視線、博打めいた策を弄した《太陽》の笑顔にあった。頬を上気させて笑んでいるのは、以前に「アルコールはすぐに酔っちゃうから本当にダメなんだ」と言う彼が自分でオーダーして口に運び続けているブランデー入りロイヤルミルクティがもたらしたほろ酔いと場の楽しさ、だけなのだろうか、と。)ふふ、ふふふ……(酒に酔ったというよりは、まるで――情事の後に恍惚として横たわる女のようなそれ。そんなふうに思ったのは、次なる我らの開発兵器の名前と、その開発に《太陽》が大きく携わっているという事実からか、それとも――)はい、ミナトの番だよ。(――勘。首筋をそっとなぞる、冷たい予感。開発が進むにつれて、音葉が、いつもに増してよく笑うようになったから――そこから先は、酒精に飲みこませた。今は楽しいゲームの、途中だから。)   (2016/4/24 16:53:40)

《太陽》【嗚呼……途中で枚数誤植がありますが太陽君が引きそうになった枚数は14でなく16枚です(深々。そしてタロット三人のお口を拝借しましたこと野分さんにお礼とお詫びを。以上にて。ほのりと含みを孕ませたカードとお食事幕とさせていただきました。】   (2016/4/24 16:56:32)

おしらせ《太陽》さんが退室しました。  (2016/4/24 16:56:36)

おしらせSagittariusさんが入室しました♪  (2016/7/19 00:49:14)

Sagittarius【気紛れにソロルでも。空気を読んで此方にお邪魔します。ソロルと言いましたが、乱入はどうぞご自由に。】   (2016/7/19 00:50:02)

Sagittarius(暑い―――尋常じゃないくらいに、暑い。昼間の街中なんて、そんなものだろうけれど。一人で歩いていると余計にその暑さが身に沁みるようで、堪らず手近にあったカフェに入った。店員の案内も早々に、一番目立たなさそうな席に座った。サンダル、マキシワンピース、麦藁帽子にウェリントン眼鏡。髪型はおさげといった特に個性も無いが、ファッションにはそれなりに気をつかった出で立ち。帽子を脱ぐのは嫌だったけれど、仕方が無い。眼鏡は外さぬまま、俯き加減で注文をした。―――気にせずとも、周りは仲良さげな女の子のグループだったり、幸せそうなカップルばかりで、誰も己の事など目にも留めないだろうけれど。それでも、こうしていないと、自分が自分じゃないというか、そんな気がするのである。店内に溢れる喧騒に加えて、どこかのアイドルグループの歌う夏然とした曲のBGMがより陰鬱さをかきたてた。)   (2016/7/19 00:57:33)

Sagittarius(暫くすれば注文したアイスココアがやってくる。ストローに口を付けて、ココア其の甘さに僅かに癒しを覚えながらも―――矢張り、落ち着かない。スマホを取り出せば、目的の人物にメッセージを送った。「買ってきたよ!」と。己の気に入ってるブランドの新作を買いに行くついでに、其のブランドの商品で彼が気に入った、と言っていたアクセサリーを買ってくる約束をしたのである。レディースブランドだが、まあ、彼は気にしないだろう。買い物は楽しかったけれど、周りはといえば、友人数名でわいわいと買い物をする人が多くて。其れを見て、果たして自分は同年代の仲の良い友達というものが居るだろうか―――と考える。もしくは、一緒に買い物に付き合ってくれるイケメンの彼氏とか。どちらも勿論いる訳が無く、丁度アイドルソングがクライマックスにやってきたのも重なって、溜息が出た。何だろうか、この負け組み感は。絶対に己は周りの一般人より勝ち組にいる筈なのに―――否、だった、か。よく考えれば友達とカフェに来たこともなければ、買い物をしたこともないし。誰かとお揃いのアクセサリーを買ったこともなければ、水着なんて撮影でしか着たことがない。)   (2016/7/19 01:03:47)

Sagittarius…つまんないの。(小さな声で呟いた。寂しくない。と言い聞かせるけれど、アイスココアの減りは明らかに早い。もういっそ、外で変な男にナンパでもされないだろうか、とか、考え始めていた。思えば、己の存在に気付く人なんて早々いない。何時も明るい顔をする様に心がけていたけれど、今は多分、そうではないだろう。丁度アイスココアも飲み終わり、からん、と氷が音を立てた。また外に出るのは億劫だけれど、早く帰りたいからと、重い腰を持ち上げた。それにまた一人で街中をふらふらしていたら誰かさんに文句を言われてしまいそうだし―――そうして、己のことを気にかけてくれる人が居る事に自分で気付くには、高校を卒業するような歳であってもある意味で世間を知らない、この少女はまだ幼すぎた。カフェでの短い滞在を終えれば、炎天下の中、また石畳の上を歩き始めた―――)   (2016/7/19 01:09:08)

Sagittarius【お邪魔しました。】   (2016/7/19 01:09:13)

おしらせSagittariusさんが退室しました。  (2016/7/19 01:09:16)

おしらせSagittariusさんが入室しました♪  (2016/7/24 01:13:01)

Sagittarius【では、お邪魔させて頂きます。学区外と迷いましたが、イベントPCなのと空気を読んで此方へ。暫しお部屋お借りします。】   (2016/7/24 01:13:32)

おしらせAquariusさんが入室しました♪  (2016/7/24 01:16:07)

Aquarius【こんばんは、お邪魔します。この度は御誘いありがとうございます。例によって身長データが思い出せないので曖昧ですみません(髪は気づいています確信犯です)、色々アレな男ですが、改めて宜しくお願い致します。リミットや不都合などいつでもお知らせください。】   (2016/7/24 01:18:03)

Sagittarius(先日寄ったカフェ。街中にある、所謂リア充が溢れ帰っているような場所であるが、時間も時間とあって人は大分落ち着いている。先日は一人だった為に目立たない席を選んだが、今回は逆。依然ファッションは目立たず、かつ可愛く、を意識しているが、今日は連れが居るという点で前回とは大きく違った。相手は男で高身長でイケメン。出で立ちは―――怪しいと言えば怪しいが、お洒落とか個性的とか言えばそれはそれでまっとうそうな雰囲気である。むしろ髪を切った分後者に圧倒的に近いか―――己はまだ、彼の髪型には馴れていなかったけれど。決して己とはそういう関係ではないが、傍から見たらそれっぽい。しかも、彼には買い物済みのショッピングバッグを幾つか持たせている始末。兎にも角にも、そんな利己的な理由で、今回は気後れなく案内された、硝子張りの外から見える席に座っていられるという訳である。心なしか何時もより朗らかに笑っていられる理由は、自分自身でも気付いていない。今回も注文した、前回と同じアイスココアは、同じ物の筈なのに前回より格段に美味しく感じるのは気のせいだろう。)   (2016/7/24 01:25:40)

Sagittarius……ねえ、これ見て。(席に着いて注文が届き、落ち着いて早々に、オレンジ色のスマホを彼に差し出して見せた。其の画面には、己と、彼が多分あまり好いていないであろう派手な人物が笑顔で映っていて。腕にはお揃いの、星のモチーフが目立つブレスレット。己がブロンズで彼(彼女)がゴールド。最近のお気に入りなのである。今も、腕に其れをしていた。)可愛いでしょー?(自分の映りが良い物を選んだのは言わずもがな。何が、とは言わない。寧ろ感想よりも彼の反応の方が面白そうである。其の好奇心は多分、顔に多少表れていたであろう。)【髪型に衝撃を受けつつ。長くなって申し訳無いです。此方こそ、お付き合いいただき有難う御座います。此方こそ、何時でも御知らせ下さいませ。】   (2016/7/24 01:26:19)

Aquarius(少女に連れられるまま歩きついた先は、先程歩いてきた街並みやショッピングモールと良く似た、小洒落て流行の空気を纏わすカフェだった。促されるまま華奢なテーブルに向かい合い、自分にとっては然程荷物にもならない紙袋いくつかを、店員が寄せてきた荷物入れに丁寧に入れる。相変わらずの甘味を頼む少女と引き換え、無糖のアイスティーを頼んだ男の面差しは、――形だけならば端正のなか、割りと台無しにするような仏頂面だった。少女が原因ではない。問題はその手元にある。) ……ええ、見ましたよ。可愛いアクセサリー、ですね? (何を言わんとしているか、解らない男ではない。だからこそこう、いつもの張り付けたような薄笑いが、渋いものを見るように凍っているのだ。眉間に皺のひとつも寄せそうな面差し。生返事であることは、かけたままの、薄く色づいた華奢な眼鏡を外さない事からも見てとれるか。この反応が少女の気に入るところかはさておいて、彼は小さく首を傾げて無言のままに問い返す。それで?と。)   (2016/7/24 01:44:41)

Aquarius(常ならば、その仕草でさらさらと揺れた銀糸は今はばさりと切り落とされて。首筋を緩やかに覆う程の、銀色が、淡く照明の色彩を跳ね返していた。…無難な格好をしているとはいえ、垢抜けて愛らしい容姿の少女と銀髪の偉丈夫である。傍目にどれほど目を引くか、引いたかはわからないけれど。蒼い瞳はただグラスの向こうに、少女の橙を見据えた。…ええ、これ以上画面見たくない訳じゃない。けして。) 【こちらこそこんな感じですみませんよろしければ…!!髪は色々あって()】   (2016/7/24 01:49:55)

Sagittarius(笑顔で「可愛い」なんて言われる訳は無いのは分かっていたけれど、予想以上に冷たいというか、寧ろ恐い。眼鏡をしているから余計にそう見える。それもそうだろう、けれど、己はこういう反応が楽しいから、仕方が無いのだ。何時もの嘘臭い薄笑いが、全く無い其の仏頂面が。)恐ーい。ね、何で怒ってるの?(敢えて分かりやす過ぎる理由を聞いた。彼の場合、怒っていない、だとか、別に、だとか言いそうだけれど、そんな事はお構いなしである。事実、本心から恐いと思っている言い方ではなかった。彼の仏頂面とは対象的に、此方は面白い玩具を見つけた時の、好奇心と愉快さが入り混じった笑顔を浮かべている。)そんなに気に入らないの?私とごんちゃんが仲良しなの。(僅かに彼の顔を覗きこむようにして、首を傾げた。答えなんて聞いていない。彼が答えるより先に、此方が言葉を紡ぐのだから。)…ああ、分かった、嫉妬だ!嫉妬してるんでしょ?(此方も、答えなんか聞いていなかった。彼は何時も己の行動や心情を読むけれど、今回は逆である。まあ、何時もは分かり易い此方が悪いのだけれど。「それで?」と問われるとそれには答えずスマホを鞄に仕舞った。)   (2016/7/24 01:54:57)

Sagittariusあっくんも私とお揃いが良いんでしょ―――あ、大丈夫ッ。言わなくても分かってるから!(彼が否定するのを分かっていて、勝手に言葉を並べる。「どんなのが似合うかなー…?」とか、態と聞える独り言を零しながら彼の事をまじまじと見た。本当は、アクセサリー云々よりも髪が気になっているのが彼を見詰める理由なのは、其の視線から何時もの様にバレているだろうか。)【全然良いですよ…!ちょっとあっくん面白すぎて、もう。髪の理由は頑張って聞きだします。】   (2016/7/24 01:55:40)

Aquarius怒っていませんよ。安心しているんです、これでも。貴女が、ええ。とても、お元気そうで。、   (2016/7/24 01:59:40)

AquariusΣ【すみません…!!】 (やはりというか、少女の予想通りに告げた言葉も変わらずの無表情である。幾月前の胡散臭い笑みは何処へ行ったのかと問われれば、解答は明白である。というか、「彼」に関して己がこうあることを、何より彼女は知っている筈である。) …声が大きいですよ。気がつかれたら、如何します。 (朗らかな声音に応えたのは、ため息混じりの嗜める台詞。気がつかれたら、は、この場合己らの素性より「彼女」の正体である。日本の芸能界がどのような仕組みか、果たして正確に理解はしていないけれど。はぐらかす台詞の中で、その部分は少しだけ強く告げられた。…色々はぐらかしたのも、混ざるけれども。) ……結構、です。…貴女と嗜好が違いすぎるのは、御存知、でしょう? (およそ食物から、好むものが同じである気がしない。しかしこんな己の言葉すら、きっと彼女は何処吹く風なんだろう。) ……何です。   (2016/7/24 02:08:04)

Aquarius(グラス越し、交ざる視線。やや怪訝と揺れた視界が、一時にそれる。項に手を当てる仕草は、纏わる銀色を浚った。) ……伸びすぎた物を切り捨てただけ、ですよ。 (そう。大体見当はついている。きらきらとした、好奇心を隠さないトパーズの見つめる先。) …可笑しいですか? ……この国では、長髪のほうが珍しいでしょう。   (2016/7/24 02:13:13)

Sagittarius怒ってるじゃん、ムスッとしてるし。ま、別に良いけどねッ。(相変わらず、対照的にニコニコと笑いながら明るい声音で告げた。分かっているけれど、こう、分かり易く反応を返してくれると面白い。言葉で語らなくとも、「彼」に関する事では、手に取る様に相手の心情が分かる。さながら、何時も色々と悟られている意趣返しのようなものである。が、其の次の言葉には、僅かに其の笑顔が曇りそうになる。そうならない様に気を付けはしたけれど。これでも多分、演技はできる方である。)…大丈夫、誰も気付かないよ。(声音は先程と変わらないよう心がけたけれど、矢張り語尾が少し暗いのはバレたかもしれない。心の中で、「私になんか」と付け加えた。先日と同じ場所だからか、余計にそう思ってしまうあたり、子供である。それを悟られないように、彼にお揃いを断られた事に対して、頬杖をついて僅かに頬を膨らませるような仕草をするあたりが多分、彼にとっては解かり易くて、周りにとってはあざとく映るだろう。)連れないの。良いじゃん、偶には。(まあ、彼がそういう類の馴れ合いをあまり好まないであろう事は分かっているから、冗談の範疇に収める。)   (2016/7/24 02:17:08)

Sagittarius(其れよりも、だ。大事な事は別にあった。)…や、可笑しくはないけど。っていうか寧ろ普通にかっこよくなってて何かムカつくけど―――何で、髪切ったの?(隠さないで答えて欲しい。其れが、今度は明らかにワントーン下がった声音から、察しの良い彼にはわかるだろう。何時もの様にはぐらかされる可能性の方が高いかもしれないが。それでも、心当たりが無い訳ではないから。)…失恋、とか?(暗くなるのを嫌って最後に付け加えた言葉は、無理矢理の明るさを帯びていた。大体、失恋=髪を切るというのが女に限った話であることは、この際無視である。)   (2016/7/24 02:19:31)

Aquarius……解っているでしょうに。 (そう、それこそ言葉にするのも滑稽な話なのだ。だってどうせ、彼女は気づいているのだろうから。深く追求してこない、あしらってもへそを曲げないのが、そう思う理由。からり、アイスティーのストローを、かき回す。飴色に満たされた細いグラスに視線を落とし、) 誰、も? ……無理でしょう。 (鼻で笑った。この場において。彼女の心にうすらと陰が差したのを、まるで煽るように。俄に意地が悪いとも、見えても可笑しくない口調で。) どうあったって、貴女が居れば、私が気付く。……あの男も。 (最後に付け足した言葉は、やっぱり愛想が欠けていた。きっと彼女が欲して、気にしていたのもそういう意味では無いだろうに。) ……でないと誰が、貴女の奔放に釘を刺すと言うのです。……そのお転婆も、偶の事なら聞き入れますが。 (あれ、なんかまたお説教になりかけてる。)   (2016/7/24 02:32:58)

Aquarius可笑しな事を聞きますね。……大きな理由はありませんよ。 (何処か密やかめいた声音に、少女が真面目に訊いているのが知れる。これを逸らしたら、流石に怒るだろう。それくらいは予想について、緩やかに迷うようなまばたきを、二つ。) 本当に、伸びすぎた物を落としただけです。心破れたものも、何も。私は何も失ってはいませんよ。……貴女のお陰で。 (伸ばした指先は、避けられなければいとも容易く少女の頭に届いただろう。幼子にする仕草で、柔らかく、整えられた髪を撫でて梳きながら。) ……それで貴女が褒めてくださったのなら、少しは、意味があったのかもしれませんね? (少しだけ笑うような口調は、果たして甘やかすようにも、子どもに向けるようにも。)   (2016/7/24 02:44:14)

Sagittarius(僅かに口元を歪めて、彼に釣られて、氷の溶けて少し薄くなってきたココアを喉に流し込む。甘くて美味しい。多分彼の奢り(にさせるつもり)だから色々な意味で余計に。)もう大分前の話だし。(もう、平常心だった。揺らいだのはあの一瞬だけ。それでも、何時もの様に悟られている事は彼の口調から解かる。此方を煽る様な言葉が、今は心に重く響く感じがしたのは、彼の紡がれる言葉を聞いて暗くなる表情から解かるだろう。―――けれど、それでも、「私が気付く」という其の言葉が、別の意味で響いたのもまた事実で。可笑しい。自分はスポットライトに照らされて得る、大勢の注目を欲していた筈なのに―――今はそれよりも、こっちの方が嬉しい。そんな、自分らしくなさを吹き飛ばそうと、そして、吹っ切れた様に、声音は再び何時もと同じに。)…もう、あっくんそういうとこウザいんだよねー…、モテないよ?あと、私がすごい我儘な人みたいに言うの止めてよね…。(肘を突いた腕。視線の直ぐ横にある、黄色く飾られた爪に目を落としながら、いつぞや彼の嫌っている人物が彼の説教をたしなめたと同じ言葉でからかった。)   (2016/7/24 02:48:04)

Sagittarius…ある癖に。(彼に聞えるか聞えないかくらいの声で、思わず呟いた。またはぐらかされると思ったら、本当に苛立って―――しかし、そうではなかったらしい。其れに安堵と、僅かに驚きを憶えた。)…言っとくけど私、助けなきゃ良かったかも、とか、思ってないから。あっくんが居ないとつまんないし。(「寂しい」とは敢えて言わなかった。言ったらまた子供扱いされるだろうから―――否、己の頭に載せられた暖かい手は、矢張り子供扱いしているに違いない。それでも甘んじて其れを受け入れながら、僅かに上目に彼を見た。気にしているだろうとは、思っていた。究極、敗れたならば助かるよりいっそ―――とか、律儀な彼なら其処まで思っているのでは。己は余計な事をしたのでは、と。それでも、言い訳の様に最後に付け加えた言葉は、何時もの冗談の様でほぼ本音だった。そろそろ気恥ずかしくなってきた頃合で、彼の手を何時もの態度で払いのける。)やめてよ、子供扱いするのッ。(そう、不服そうに言ってから、クスリと笑う。)   (2016/7/24 02:51:21)

Aquarius貴女に何かあって、「蠍」に喚かれるのはごめんですので。 (だから忠言も止めるつもりは無いと、そんな言い訳じみた言葉。彼女の内情に何処まで気づいているかはわからねど、素知らぬ顔で「そういうことなので」と言い切ってまた一口アイスティーを啜った。) ……だから、あの男の物言いを真似るのは止しなさいと言ったでしょう。…奔放に関しては、他にも聞いて御覧なさい。 (いつの間にか、元通りの空気を取り戻した少女に対し、…正確には台詞をきいて、また妙に口調が硬くなった。嗜める響きはまるで歳上の保護者でも気取るよう。それでも、暗い顔をされているよりは、余程良いけれど。) ……それは、それは。……光栄、ですね? (くしゃりと撫でる手をそのままに。…あの時、本当に無くしたと思った。無くす筈だった。眼前がいなければ、今こうしていることは叶わず、目標を(例えそれが世間においてどれほどどす暗いものであろうと)、失わずに済んだもの。) ……ええ、そうでした。貴女はこどもではありません、から……   (2016/7/24 03:15:56)

Aquariusここのカフェの看板メニューと言う、パンケーキも必要ありませんね? 何でも、女性に大層人気だそうですが。 (振り払われた手をそのまま納めて。目についたラミネートのメニューを視線で指し示す。結局それは、女性にと言うより、子ども扱いなのかもしれないけれど。ここへ来たときより随分やわらいだ口調がまたひきつるかは、…神のみと言うより、目の前の少女だけが知る事だろう。)   (2016/7/24 03:18:42)

Aquarius【お相手有難うございます…!!! 夜も更けて参りまして、あかん感じの文章がだいぶあかん感じになりそう(なってる)ので、これにて私は〆とさせてください…!!!ヒィ纏り悪くて脱線気味ですみません、でも望ちゃんめっちゃかわいかったです…!!! 返信しづらいと思うのでこのまま幕でも大丈夫ですし、ほんと色々纏まってなくてすみませんありがとうございます…!!!】   (2016/7/24 03:21:15)

Sagittarius【いえいえ、此方こそ、色々すみませんでした…!短時間とか言っておきながら、意外と濃くなってしまったという…。今返しのロル書いておりますので、もしアレでしたら、先にご退室いただいても…!兎に角、本当にお付き合い有難う御座いました。楽しかったです…!】   (2016/7/24 03:22:55)

Aquarius【いえもう私こそ本当遅くて遅くて色々すみません、楽しかったです…!!!時間は大丈夫なので、よければゆっくり書いていただいて、綴じまでご一緒させてください。本当に楽しかったです有難うございます…!!!】   (2016/7/24 03:26:08)

Sagittarius【申し訳無いです…!そして、此方こそ長くなってしまって申し訳無いです…。今しばらくお待ちを…。】   (2016/7/24 03:26:50)

Sagittariusもう、仲良くしなよ…。二人でデートでもしたら?(僅かに呆れたような口調。この件に関しては、彼よりも絶対に此方の方が大人である。まあ、いくら言及しても無駄だろうから、それ以上は言わないけれど。それよりも何かを誤魔化そうとしているのが面白いし可愛い。怒られるから口には出さないが。)真似した訳じゃなくて、多分皆そう思ってるから。そうやって、ずばっと言っちゃうとことかね!(そう、彼は所謂残念系イケメンである、絶対に。普段の態度から、其れは明白。己が言えた事では、ないけれど。己のことを「我儘だ」とはっきり言い切る辺りが正にそうである。そうこう問答をしている間に、先刻の妙な気分も忘れてしまった。)…ほら、また思ってない事言う……。(不服そうな声音は其の侭で。それでも、彼への心配は杞憂だったようで、安心したのが大半。そうして、手が離れていけば勿論、僅かに乱れた髪型を気にして手櫛を通した。最早癖みたいなものである。)   (2016/7/24 03:31:17)

Sagittarius(幾度か指をするり、と通して前髪を整えていたけれど―――彼の言葉に、はた、と其の手が止まった。)ちょッ、待ってよ…!何でそういう事言うの?じゃあ頼む、頼むから!ついでにおかわりもッ!(彼の言葉とは裏腹に、矢張りかなり子供扱いされていたらしい。其れが気に入らないのは勿論で、彼の返事を聞く前に店員の呼び出しベルを押した。どうせ、奢りだ。にっこりと微笑んで、「パンケーキは半分こねー。」と、上機嫌に付け加える。どうせ、其処までお腹も空いていないし―――)【以上です。お待たせしました…!】   (2016/7/24 03:31:47)

Aquarius【可愛い(血涙) お疲れ様です、ありがとうございましたすんごい、楽しかった…!!!!!ほんとう有難うございます、色々すみません、ありがとうございました…!!!】   (2016/7/24 03:33:35)

Sagittarius【Σ血涙 此方こそ、本当に、色々有難う御座いました…!楽しかったのです…!そして、遅い時間まで付き合わせてしまって申し訳なかったのです…。本当にお疲れ様でした。】   (2016/7/24 03:34:57)

Aquarius【いえ本当此方こそすみません、ありがとうございました…!!!また楽屋裏でも、表でも遊んでやってください、よければ…!!!いつも本当にありがとうございます。おやすみなさい。今日はいい夢が見られそうです。 お部屋もありがとうございました。】   (2016/7/24 03:36:50)

おしらせAquariusさんが退室しました。  (2016/7/24 03:37:03)

Sagittarius【いえいえ、本当に、何もかも此方こそなのです…!そして、また是非ご一緒させて下さい。おやすみなさいまし。そして、お部屋を有難う御座いました。失礼致します。】   (2016/7/24 03:37:39)

おしらせSagittariusさんが退室しました。  (2016/7/24 03:37:43)

おしらせ《月》さんが入室しました♪  (2016/7/24 13:24:56)

《月》【こんにちは。ふとした拍子にネタ一つ思いついたので、お部屋をお借りしてソロルを投下させて頂こうと思います。…なお、本筋には一切関係ありませんことを先に書き添えておきます。つまり本当に思い付き(ry】   (2016/7/24 13:25:52)

《月》(がさがさ。学園は体育館の裏手、園芸部の畑に面した草むらの中。風も無いのに、不自然に揺れる草の中から、『それ』は姿を現しました。右見て、左見て、上見て。人影も気配も見えないことに安心したのでしょう、ぴょん、と姿を露わにします。)…キュイ。(もこもこの白く短い毛にまんまる尻尾、長い耳に真っ赤な目。1羽の子ウサギが、ぴょんぴょんと跳ねながら野菜のある方へと向かっていきます。…そう、当然野生の子ウサギが街中にある学園をうろつく筈もありません。例によって、Edenが開発した獣に変身できるドリンクを飲んで、学園へと侵入した『タロット』の一角――『月』が、その正体です。ちなみに今日は任務でなく、お休みができたので来てみました。だって前来た時に、この辺りにおいしい野菜があるのを見つけたのですから。)   (2016/7/24 13:26:04)

《月》…!キュイ!(あった、ありました。畑の真ん中辺り、背の高い植物がいっぱい生えています。思わず声が出ましたが、ふと気づいてウサギはしばし迷います。)…キュ………。(高い。背が高いです。たぶん人間に戻った時よりもてっぺんは高い気がします。細長い葉っぱがいくつも生えて、その付け根に房のような形でできている所からいい匂いはするのですが、届きません。後ろ足で立ってにょんと背筋を伸ばしてみても届きません。…かくなる、上は。月ウサギ、そこを見上げながら、一転して背を縮こまらせます。後ろ足を縮めて、体を曲げて、力を溜めて…――ジャンプっ!)キュッ!!(はっし。掴んだそれは付け根から折れて、子ウサギと一緒に地面を転がります。やった、月一人でも頑張りました。早速それを包む葉っぱを毟ると、黄色い実がいくつもならんだ房が出てきました。しゃりしゃり、しゃくしゃく。甘くって瑞々しくって、おいしいです。)   (2016/7/24 13:26:14)

《月》……。キュイ。(ごちそうさまでした。前足で土を掘って残った芯を埋めていると、ふと眠気が襲ってきました。お腹いっぱいになったせいでしょう。…きょろ、きょろ。草むらでお昼寝してもいいのですが、空を見るとカラスや、…ええと、ぴーひょろひょろと鳴く鳥が飛んでいてちょっと怖いです。…そうだ、そういえば、前にレヴィアタンを回収するために侵入した時、たくさんのウサギがいる小屋を見ました。あそこなら、ゆっくりお昼寝できそうです。そうと決まれば善は急げ、子ウサギは草むらを伝うようにぴょんぴょんとウサギ小屋へと向かっていきました。)…キュイー。(そして、目指す小屋に到着です。扉の鉄網を能力で溶かして、もう一回直して中に入りました。どうやらさっきは『おじゃましまーす』と言ったようです。他のウサギ達が明らかに不審な目で見ていますが、そこは子ウサギ気にしません。適当に空いた藁の上で丸くなると、すぐに寝息を立て始めました。)   (2016/7/24 13:26:24)

《月》…?(1時間ほど経ったでしょうか。不意に、ドアの鉄網を鳴らす音で目が覚めました。眠たい目をゆっくり開けると、背の高い人間がドアを閉めて、辺りを見渡しています。)「月、探したぞ。例の薬は乱用するなと言ってるだろうに。……。……?」(あ、審判です。同じタロットの審判が迎えに来てくれたみたいです。…が、ふと困ったように眉尻を下げて、審判はすぐ近くにいたウサギの首根っこを摘まんで持ち上げます。ちたぱたと脚を振り回すウサギをよそに、審判は首をかしげて困った様子です。…あ、もう一羽持ち上げて、諦めたように溜息をついて、携帯を取り出しました。)「俺だ。…悪い、『月』がどれか分からなくなった。…いや、反応のある所なんだが、ウサギ小屋の中だ。……小さい、だけで分かるか!――何?……分かった、こっちに送れ。」(何かのやりとりの後、審判の手の辺りに光が集まっていきます。一瞬後、まるでぱっと魔法のように姿を現したそれは――)   (2016/7/24 13:26:35)

《月》…!キュイ!(アーモンドチョコ!月ウサギの大好きなおやつです。眠気もなんのその、子ウサギは藁から飛び出して審判の…というよりその箱の元に駆け寄りました。…あ、あ。首根っこの辺りを掴まれて、ぐんぐん空へ引き上げられます。残念そうに向けた瞳の先には、審判の困り顔がありました。)「…お前か。まったく、三歳児並に目の離せない奴め。帰るぞ。」(首根っこを掴まれたまま、辺りを温かい光が包んでいきます。どうやら、愚者の力のようです。きょとんとした他のウサギ達をよそに、一人と一羽はその中に消えていきました。…そういえば、ことははどこにいたのかな。また会えるかな。そんな思いを、後に残して。)   (2016/7/24 13:26:43)

《月》【以上にて。イベントに一切関係ない内容で、お目汚しを失礼しました。  それでは、お部屋をありがとうございました。】   (2016/7/24 13:27:25)

おしらせ《月》さんが退室しました。  (2016/7/24 13:27:30)

おしらせ奏 琴花♀高1さんが入室しました♪  (2016/7/25 15:44:39)

奏 琴花♀高1【こんにちは、待ち人にて。】   (2016/7/25 15:44:52)

おしらせ雪城玲也♂高2さんが入室しました♪  (2016/7/25 15:50:06)

雪城玲也♂高2【よろしくお願いします。早速出だしに取り掛かるのでしばしお待ちください】   (2016/7/25 15:51:00)

奏 琴花♀高1【雪城さん、改めてよろしくおねがいたします。とても久しぶりの掛け合い、とても久しぶりの純白の家舞台――さて、限定空間につき後入りが非常に難しい幕となりますことご容赦をと、先に窓辺様へ(深々。ゆっくりお待ちしております。どうか、良き紡ぎとなりますよう。】   (2016/7/25 15:52:13)

雪城玲也♂高2…いきなりこっちに行きたいなんて言っちまって悪かったな。( 白の家。琴花の生まれ育った場所であり、また孤児院を営む大きな施設である。表向きは。――入口に続く長い一本道を歩きながら隣に居る琴花を見下ろしてそう告げる青年の口元は笑っているが、その笑顔はいつもより乾いたものに見えたかもしれない。また視線を並木の向こう、広がる柔らかな芝生の方へと向ければ、無邪気に自由時間を満喫する施設の子供たちに軽く手を振ってみせた。) よ、用って言ってもンな大したもんでもないんだけどさ……ま、お前も久しぶりにこっちに帰りたかっただろうし、丁度いいっしょ? (ここに来たいと申し出たのは自分からだった。勿論目的があってのこと。ただ遊びにきたのではない。琴花は心良くOKを出してくれたから、夏休み前のこの日の放課後、送迎車を頼んでここ 白の家に赴くことができた。)【施設への入場場面、と言うことで若干短いですがこれでお願いいたします。】   (2016/7/25 16:10:22)

奏 琴花♀高1(夏休みに入る、少し前の出来事。襲撃事件の事務的な後始末がようやくしっかり終わって、苦手も苦手な国語の課題もやっと提出が終わって、ちょっと早い夏休み気分。久しぶりに帰ってきた気がする『我が家』――厳密にはその入口。異能者と非異能者の子供たちが1:1の比率で集められ、何ら隔て育てられる庭。宙をふわふわと浮いて泳ぎ回る子を「まてまてー」と徒歩で追いかけっこ――そんな日常の、日差しが眩しい純白の理想の庭。しかし、無音の少女は相変わらずその庭にあまり視線をやることもなく、ただ肩にかけた日傘の中から来客を見上げ、突然の来訪を詫びる言葉には首を振った。彼の言う通り、自分もちょうど帰る用事があったから。)……(きゅ、と、シャツの留め具である真紅のブローチを一度だけ握って、庭を行く。正面の入口から、細かいコルクと砂利で出来た道が伸びる先は、純白の建物。そのガラスの自動ドアが両開きになって中に一歩入ったところで、ふと歩が止まった。日傘をたたみ、胸に抱くスケッチブックに綴ってページを見せて問うた。)   (2016/7/25 16:32:54)

奏 琴花♀高1――「応接室とお部屋、どっちかいい?」(陽がまばゆい理想郷が来客をもてなす部屋か、それとも、世の一部にしか知れていない、自分の縁者としては眼前ただ一人しか知らない、もう一つの純白世界。どちらも、彼が一度来訪した場所である。問いにそう深い意味はない。来客にとってどっちのほうが落ち着いて、かつ円滑に用件を運べるか――ただそれだけ。でも、用件細部までは、まだ聞いていない。その問いは、まだ喜怒哀楽を灯さないルビー色の双眼の奥底に。)   (2016/7/25 16:32:59)

雪城玲也♂高2うん…とりあえず応接室の方で頼むわ。お前は先に部屋で休んでな。(入口に入ったところで歩みが止まる。 お部屋…地下の部屋か、と言う意味だろうか。ノートに綴られた言葉に目を通せば、すぐに答えを出した。今のところは個室に特別用があるわけでもないし、それに、琴花には悪いが「あの部屋」にはあまり近寄りたくないのも本音。方向感覚を惑わす真っ白な空間。息苦しく、不安に駆られるあの場所へは――。 細い肩に軽く触れて、そう告げると手を放す間際 陽に透けるガラスのようなの髪をそっと指先でなぞり、微笑んだ。 大丈夫。きっと……。 ) ――「おかえりなさい、琴花様。ご友人の方も、ようこそおいで下さいました。」 (中に入ってすぐ、施設の職員に声を掛けられた。自分が来ることは琴花を通して既に知られているのだろうか。たかが高校生の少年一人が「話をしにきた」なんて、相手にとってはお笑いに聞こえるかもしれないけれど。ここへ来た明確な理由にはついてはまだ誰にも明かしてはいない。琴花にも。故に ただ遊びに来た友人、と言ったものだろう。琴花にも、この施設にも。)   (2016/7/25 16:57:35)

奏 琴花♀高1(白衣の――大人の職員は全員白衣だけど――出迎えられて、まるで姫か令嬢のように呼ばれることに何ら異も見せず、無音に薄い桜色の唇を動かす。「ただいま」と。ここの大人たちと地下の兄弟たちには、これで伝わる。)……?(ふわりと肩に乗った手。髪を撫でる指先を追って見上げたら、赤紫の瞳が笑んでいた。先に休んでいろ、と――どうしてだろう、その気遣い、前にも自分が地下に戻っていたとき、そのとき、あのとき――)――(色素を忘れた手がふと持ち上がった。指先伸ばした先――長く伸びてもといほぼ元の長さに戻って、自分の横髪と同じく三つ編みに束ねられた、銀色の髪に。触れるほんの少し前で、その指は小さく震えるようにして止まり、代わりに服の裾を指先で軽くつまむようにして握って、廊下を行くべく踵を返した。応接室まで、お見送り。来訪者にとっては見覚えのある、清潔感ある廊下が続き、上階二階。控え目にアンティーク装飾が施されたダークブラウンの上品な扉がいくつか上る廊下も、その一室の向こう側の風景も、きっと記憶にまだ新しいのだろう。)   (2016/7/25 17:13:08)

雪城玲也♂高2(一切の色も持たない、恐ろしいほどの白。不気味なまでに白い肌。そして真紅の瞳を持つ少女の細い指が自身の銀灰色の髪に触れそうになったところで、首を少しだけ傾けた。) そうだ、結構伸びたろう? (髪の毛は以前のように肩甲骨辺りまで伸びて、それを一本の三つ編みに束ねていた。興味津々そうに見つめる琴花に軽く見せつけて、いつもの笑顔。そんなやり取りを交わしながら、向かう先は応接室。一緒に着いてきた職員がエスコートするようにダークブラウンの扉をそっと開けて中へと促した。) じゃァ 後でな。…っと、これ。あのチビちゃん……ほのかに渡しとけ。(部屋に入った、と思ったらまた顔をひょこりと出した青年。カバンの中から取り出したのは甘いお菓子が色々と入った深いグリーンの紙袋。それなりの数は入ってるから皆で食べるのには申し分ないだろう。半ば強引に彼女に渡して自分は中へ。そこで琴花とは別れて、戸は静かに閉ざされた。)   (2016/7/25 17:46:10)

雪城玲也♂高2  ―……。(落着きのあるブラウンとアイボリー。そして観葉植物のグリーンがアクセントの広く、綺麗な部屋。何度か訪れたことのある応接室だった。カバンを高級そうな革のソファに投げるように置いて、陽をいっぱい取り込める大きな窓の方へと歩んで。) …一雨きそうね。 ( 腕を組みながら窓に寄りかかり、少し嫌な雲のかかった空を見上げる。夏の天気は変わりやすい。先ほどまで広がっていた青空も、短時間でご覧の通り雲に覆われてしまった。――さて、このまま待っていれば誰か来るだろうが、職員が入ってきたら誰に目通りを願おうか。”本人”が入ってきてくれればそれは幸運だが、もしも忙しいことを理由に会えなければ今日はご縁がなかったということで諦める他ない。)   (2016/7/25 17:46:19)

奏 琴花♀高1……(いつもなら、ガクエンのラウンジなりどこかで出会った廊下なりだったのなら、三つ編み遊びをしたいと強請ったのかもしれない。でも、今日は、今は――)……(緑色の、お菓子がいっぱい詰まった袋を受け取って、こくんと頷いた。ホノカ――迷子になった報告があった子。騒ぎが大きくなる前に助けてもらった子。)――(そうして、閉じる扉。一番最初は『兄弟』と見間違ったほどに近い色――銀色の後ろ姿を、唇が紡ぎかけた言葉を遮るようにして、そっと閉じた音はどうしてか、心臓にずしりと重く響いた。)……(「子供たちに渡して」と無音に告げ紙袋を付き添いの職員に手渡して、ダークブラウンの扉に一度だけ手を触れて、踵を返した。ぱたぱたと、廊下を行き、子供たちが「くもってきたー」「えー」と空の変動を口々にする遠い音に背を向けて、一人、静寂と純白が支配する理想郷の礎へとエレベーターを降りた。)   (2016/7/25 18:32:18)

奏 琴花♀高1(その、規則正しすぎる白だけの眩い人工空間は、ここを住処としていなければ方向感覚を奪うそれ。少女は危なげなく歩を進める。少し、速足で。向かうは、最奥――途中の道は俯瞰の神ですら許されない、隠匿の先。たどり着いたのは、唯一つの部屋。唯一、白でない扉。ノックをして、返事が返ってきて、金色のドアノブに手をかけるまで、少女はずっと留め具のブローチをきつく握って俯いていた。)――――(それでも、もう止まれない。フィーネを迎えない舞台に意味はない。)――「おかえりなさい、オルフェウス」「ふふ、どうしたの?玲也君と遊んでくると思ったのに」(本棚が沢山ある部屋。大きな机でペンを動かすのをやめたのは、大好きなパーパと。本棚によりかかって顔を覗くように首を傾ぐオトハがいた。)……(パーパ、あのね、これ……)――「おや、ブローチが壊れてしまったのですね」(手渡したのは、傷一つない、ボタンの留め具。真紅のブローチ。その中に仕込んだ――「裏切り」の証。どうして手渡す手が震えるのだろう、どうしてパーパの顔を見上げられないのだろう。)   (2016/7/25 18:32:24)

奏 琴花♀高1――「素晴らしい」(ブローチがパーパの手に渡って、パーパが真紅の石に指先を滑らせると、一度だけ淡い光を放ったそれ。その光の意味を知っているのはここにいる三人だけ。ガクエンから密かに収奪した、新しい力への種。)――「短期間でよく成果をあげました。これほど誇らしいことはありませんよ、オルフェウス。エウリュディケも優れたサポートです。二人とも、偉いですよ」(パーパは、本当の名前を呼んで抱きしめてくれた。とてもとても褒めてくれる言葉ごと。温かいのに。一番、一番欲しかったものなのに、どうしてか、震えが止まらない。どうして……?パーパの言う通りに、しただけなのに。任務を、全うしただけなのに。心臓がざわざわするの。パーパ、オトハ、音が、音が、音が――)――「可愛いオルフェウス。大仕事を成し遂げて緊張の糸が緩んでしまっているのですね」――(ちが、う、の)――「ふふ、パーパ、しばらくゆっくりしていなよ。琴花がすぐにここに来たってことは……用は僕かパーパだろうからね?ちょっと僕が繋いでくるよ」――(あ、あぁ……)――「クス……大丈夫だよ」(オト、ハ。その声、どうしたの?)   (2016/7/25 18:32:31)

奏 琴花♀高1(そして、応接室――ノックのあと数拍、入ってきたのはいつぞや青年が語らった、琴花と瓜二つの少年であった。)――「――というわけで、パーパに久しぶりに会えたら甘え癖が出ちゃったから、ちょっと僕で我慢してね?」(琴花が地下から戻ってこない理由と、恐らく眼前の"本命"であろう人物が地上にすぐに来ない理由を、決して100%の嘘でない言葉をもってして、雪色髪の少年は人懐こい笑みを浮かべた。)――「久しぶりだね、玲也君。元気だった?」(残酷をここで語ったことなど嘘のような笑みとどこか艶っぽいアルトで。)   (2016/7/25 18:32:38)

雪城玲也♂高2……っ…。 (ほんの5分ほどして、扉が開かれた。反射的にそちらの方に視線を移せば、そこにいたのは琴花にそっくりな少年。双子の弟である音葉だった。そう、不気味なほど似ているのに、笑顔だけは似つかわしくないといつも思っていた。――組んでいた腕を解き、手はポケットの中に突っ込んで体は彼に対して正面に向ける。あくまで、いつも通りの態度で。) いいってことよ…こっちはこっちで仲良くしてようぜ、な。(琴花が父親との再会を喜んでいるのならば、今回の訪問に関しては自分と琴花、お互い都合が良い。こうしてわざわざ赴いてくれた相手が音葉であるのなら尚更だ。) …まぁまぁってところだな。(相手の質問に対してそう答えると、ポケットの中から取り出した一本のタバコを口に咥えて、また視線を窓の外の方に移した。) ――…そうだ。 (カチリ、と ライターが音を鳴らした後、応接室の中は瞬く間に煙草の匂いで満ちたことだろう。最初、深く吸って、深く吐いたところで、青年はタバコを一度口から離した。) 突然来ちゃって悪かったな。でもまぁ…お前も俺に会いたかったろ? (振り向いたその先にいる白髪の少年に対して冗談交じりに笑いを零しながら告げて。)   (2016/7/25 19:09:43)

奏 琴花♀高1 「家はいつでも客人を歓迎するよ。気楽に来るには遠いからね」(雪色髪の少年は、笑んだままにティーセットワゴンのほうへと足を運んだ。まだ手を付けていなかったかな、ダージリンティ。前に来てくれたときはアールグレイだったから、オーソドックスなのを淹れよう――慣れた手つきに紅茶のティーカップを二つ。クッキーとマドレーヌが並んだ皿をその後に置いて。紫煙の香りを特に気にする様子もなく、マイペースにソファに腰を下ろした。)――「ふふ、うん、そうだね」(笑むルビー色の双眼に、艶やかな灯が奥のほうで灯った。)――「とても、会いたかったさ。文化祭のときに遊びに行ったときにさりげなく探して回ったけれど……会えなくて残念」(その声音に嘘はなく、小さく肩をすくめる。)――「あ、でもね、君のクラスの出し物のドリンクはとても貴重な経験をしたよ。楽しかった」(艶やかな灯が、灯ったり、消えたり。)――「それで、コトハがいたらしにくい話が、あるのかな?」(クス、と、色素を忘れた白い指を己の顎先へ押し当てながら、唐突に問うてみた。そう、言葉というツールでじゃれるように。)   (2016/7/25 19:29:51)

雪城玲也♂高2……そうかい。(文化祭に来ていたとは驚きだが、自分のクラスの出し物…確か、色々とおかしな飲み物の販売だったか。楽しんでくれたのなら光栄だろう。と言っても、自分はあの時は遊びまわっていたので直接販売に携わっていたわけではないのだが。彼がお茶の準備をすれば、自分もソファの方へ向かいそこに腰を下ろした。お茶をご馳走になりにきたと言うよりは、タバコの灰が落ちそうになっていたから灰皿を借りにきたと言う表現の方が正しいが。) ――…。 (淹れてくれた紅茶は頂く。それは礼儀だと思うから。ただ、ティーカップに口を付けようとしたところでぴたりと動きが止まったのは向かいに座る少年の言葉に思うところがあったからだ。) …こ……。(「琴花がいたらしにくい話。」そう、当たっている。しかし何かを言おうとしたところで、言葉を詰まらせた青年はティーカップに映る自分の顔をじっと見つめた。) いや…。 (カップとソーサーが触れる、磁器の擦れる音が響いた。ふと、面を上げて青年は口元を緩ませる。) そう、急かすな。(灰皿に置いたタバコに手を付けて深く煙を吸い込んでから一言。副流煙をもわりと零しながら続けた話と言えば――)   (2016/7/25 19:55:19)

雪城玲也♂高2 そうだ……前に、うちにセルペンスとか言う連中が来たらしいけど。(以前、学園を襲撃したセルペンスの話。友人の蒼志が巻き込まれ、その他生徒たち そして学園そのものが一時期脅かされたことがあった。自分はあまり深く関わっていないしセルペンスがどういう組織なのかと言うことも表面的な部分しか知らないが、この事も聞こうと思っていた質問の一つだから。) 連中がどういうやつらなのか、君らなら詳しく知ってるだろ。   (2016/7/25 19:55:33)

奏 琴花♀高1(姉の名前を呼びかけたかな?姉のどんな姿がよぎったのかな?――艶っぽい灯がルビー色の双眼の奥底で灯る。クスクスと音にしないかわりに、彼の視線がティーカップに落ちている間にそっと目が細まった。嗚呼、本当に、君たちは――)――「ふふ、ごめんごめん。久しぶりに会えたものだからつい前のめりになっちゃった」(今度はクスクスと笑んで、流れては霧散する副流煙に咽る様子もなければ眉をひそめることもなく、ダージリンを一口。琴花がいるとできない話、ではなく次いで出てきた話には、おや、と、双子の姉がするのと同じ仕草に首を傾いで小さく目を見開いた。いや、厳密にはそこではない。)――「ふふ、それこそコトハに聞いたほうが早いだろうに。二度戦ってまた喉をボロボロにして帰ってきたんだから」(厳密な出来事はさておき。さてあの愚者はガクエンのどの子のどこまでぶっちゃけたのかなぁと心に楽しく呟いてマドレーヌの袋を破く一拍の中で思考する――「君ら」が白の家の双子かそれとも、もう一つの、自分の肩書。)   (2016/7/25 20:23:28)

奏 琴花♀高1――「平たく言えば異能者至上主義、というところかな。知っての通り僕ら異能者は社会全般から隠匿された少数派。彼らはそれをよしとしないのか、世から爪弾きされた異能者を集め、行動している。表沙汰になっていないけれど、非異能者の上流階級のパーティーが正体不明の連中に惨い襲撃に遭ったという話もある。それがセルペンスの仕事だったかは「たぶん」としか言いようがないのだけれどね。なにせ彼ら、これといった主張や声明を世に出していないから。これは僕の予想だけれど、それも踏まえれば組織規模はそう大きくない、まだ未成熟な組織だと思っているよ。そっちに干渉があったとするなら……」(一息。マドレーヌを一口。飲みこんで。)――「引き抜き、が、目的じゃないかな?君たちガクエンはこの家と違って中立を宣言しているわけでもない、ただただ真っ白なカンバスの集まりなのだから」(淀みなくすらすらと、お気に召す答えだったかな、と、小さく首傾いでみせ。)   (2016/7/25 20:23:35)

おしらせれーやさんが入室しました♪  (2016/7/25 20:42:11)

れーや【スマホから失礼します。30分ほど退席いたしますのでよろしくお願いします。申し訳ない。】   (2016/7/25 20:43:00)

おしらせれーやさんが退室しました。  (2016/7/25 20:43:04)

奏 琴花♀高1【はい、了解しました。どうぞごゆっくり。長いお時間をありがとうございます。】   (2016/7/25 20:44:08)

おしらせ無言時間が20分を超えたため、雪城玲也♂高2さんが自動退室しました。  (2016/7/25 20:52:23)

おしらせ雪城玲也♂高2さんが入室しました♪  (2016/7/25 21:29:29)

奏 琴花♀高1【おかえりなさいまし】   (2016/7/25 21:29:46)

雪城玲也♂高2【長らくお待たせしてしまい、申し訳ありません。】   (2016/7/25 21:29:51)

奏 琴花♀高1【いえいえ、背後大事です。どうぞ焦らずごゆっくり。】   (2016/7/25 21:30:22)

雪城玲也♂高2【ありがとうございます。では続きを…】   (2016/7/25 21:31:36)

雪城玲也♂高2非異能者を狙ったテロリスト集団ってことかい。(非異能者たちのパーティーがどこぞの組織に襲撃されたと言う話は聞いたことがあったが、まさかそれがセルペンスらによるものだとは思いもしなかった。そう、あくまで憶測の範囲だろうけれど、上流階級者が集まる場をわざわざ狙っていたのだと言うのなら、それは社会に対する反発が大きいと証でもあるだろう。) 確かに……でも、ここが中立でも、だ。セルペンスってのが手段を択ばない連中なら、ここに接触しにきたりしなかったのか?(そう大きくはない組織で、仲間を集めるために学園に来たのは分かった。しかし学園だけでなく「外」でも派手に暴れているような組織ならば中立であることを掲げるこの白の家にも何かしら接触があったのではなかろうか。ここにも能力者はそれなりの数はいるはず。能力者の誘拐などの強行手段に及ばずとも、何かしら話を持ちかけてきたとしてもおかしくはないだろう。とは言え、この白の家が掲げる「中立」と言うものが絶対的なものであれば、たかだが少数の集団の持ちかける話など大したものではないだろうが。)   (2016/7/25 22:08:02)

雪城玲也♂高2 琴花…あのバカが……。 (空いた両手は自身の頭の後ろで組まれ、背もたれに深く体重を掛けた。確かに蒼志が自らの腕を切り落とした時、琴花はまた能力を酷使して己の命を代償にしていたか。その光景を思い浮かべれば、深いため息をついて呟いた。)   (2016/7/25 22:08:13)

雪城玲也♂高2【と…すみません。入り直します。すぐに戻ります。】   (2016/7/25 22:34:32)

おしらせ雪城玲也♂高2さんが退室しました。  (2016/7/25 22:34:34)

奏 琴花♀高1「今のところはそんな見解かな。その証拠、君たちの学園の生徒が無防備のところを無差別に狙われたわりに重傷者は少なく、被害の多くは誘拐だったとコトハから聞いているよ。そのへんは非公式の保安組織が動いて保護したときも目立った外傷や干渉はなかったらしいからね」(言って、紅茶をもう一口。いくらか伏せているとはいえ、口にしてみればやはり彼らの情報はあの追討をもってしてもめぼしいものは得られなかったな――というのは頭の片隅。そんな、いまだ朧が多い組織が訪ねてきたかと問われれば、クス、と笑み一つ。そしてかぶりを振った。)――「まだだよ。異能原理、異能懐疑、どちらの主張そのものに絶対の善悪はつけられない。それを決めるのは時代とセカイだからね。もちろん、異能者地位向上の後押しを懇願しにくる組織がパーパに面会を求めることも多い。客人は平等に招き入れるけれど、その理想を援助するかはビジネスの話だから、ね。来ても裏がしっかりとれないところとは、パーパも大した話はしないと思うよ」   (2016/7/25 22:38:07)

奏 琴花♀高1(クス、と、笑み一つ。人は見た目によらずとはいうけれど、まさか時事話になるとは思わなかったから。)――「来ても、僕は断ってほしいかな。コトハは率先して無茶するからまだ分かるとして、真君や京君にまで怪我をさせたのだから」(そのときの目と声だけは、笑っていなかった。紅茶を一口。吐息一つ。無茶ばかりする姉をさらっと「ばか」と言えてしまえる青年の言葉の何が面白かったのか、またクス、と。)――「そうだね。生き急いでいるね。ちょっと前は、闇に紛れて最小限の消耗で最大の成果を狙う踊り方歌い方をしていたのに」(困ったな、と、言わんばかりに肩をすくめて、しかしその視線はまっすぐに眼前の赤紫を見つめていた。)――「でも、おかげでコトハ、そろそろ声、戻してあげられそうだよ」(見つめて、にこりと人懐こい笑みでそう言った。)   (2016/7/25 22:38:14)

おしらせ雪城玲也♂高2さんが入室しました♪  (2016/7/25 22:38:15)

雪城玲也♂高2…そりゃ言えてるな。こっちが正義ってンなら向こうは悪だ。まぁ…俺は非異能者である一般人がどうなろうが、知らねぇ生徒がどっかで誘拐されようがどうでもいいけど。(異能者がヒトよりも優れているのは確かだろうと納得してしまう部分はある。ただ能力に頼る余り己を破滅させてしまう弱さもあることも確かだろう。) ははっ…アイツらも相当無茶する奴らだかンね。けど…知り合いをケガさせるような連中ってンなら、やっぱし気に食わねえとしか言いようがねぇな。(音葉の表情が一瞬強張った。真や京までもがケガを負ったと言う話は初耳だった。真は最近ちらりと姿は見たけれど、確かに京はしばらく全く姿を見なくなっていたが、原因はその時負った傷なのだろうか。琴花と同様、彼らも無茶をするのは知っている。ただそれは正義感がそうさせるのであって、琴花とは似ているようで違うものかもしれないが。)   (2016/7/25 23:15:42)

雪城玲也♂高2 ……気に食わねえ…もちろんお前らのこともさ。(この家に対して何度も言ってきたその言葉。ふと、口元に笑みを浮かべながらカップを手に取り一口飲んだ。) 声…? 戻すってのは、喋れるようになるって…ことなのか? (彼の言う事と、声が元に戻ることがどう繋がるのだろう。カップをソーサーに置いた青年は自身の膝の上に肘を付いて少し前のめりになりながら眉をしかめて。) ……なぁ音葉くんよ。俺とお前の仲じゃねぇか。聞かせてくれやしねぇかい。(強張っていた眉間が少し和らいで、次いで首が傾けられた。) ――琴花が声を失った理由ってやつをさ。   (2016/7/25 23:15:58)

おしらせ滞在時間が480分を超えたため、奏 琴花♀高1さんが自動退室しました。  (2016/7/25 23:45:05)

おしらせ奏 琴花♀高1さんが入室しました♪  (2016/7/25 23:45:10)

奏 琴花♀高1(一方、純白の地下空間の、どこか――)……(ねえ、パーパ)――「どうしましたか?」(もう、学校、行ってはいけないの?)――「せっかくいいお友達ができたのです。次の任務発生まで、在学は何の問題もありませんよ」……(ほんとう?)――「ええ、本当です」……(よかった。ねえ、あのね、夢を見たの。小さいときの私がね、小さいときのパーパと一緒にね、お歌を歌ったの。とてもとても幸せだった。)――「……」(ねえ、クローディアス……)――(少女が、今日初めて父と慕う男の顔を見上げた。喜怒哀楽の灯らないルビー色の双眼を見開いて、唇を動かした。)――(あのときの私の声、どこ?)   (2016/7/26 00:12:29)

奏 琴花♀高1(そして、分厚い雲が陽を遮って少しだけ暗くなった応接室。ルビー色の双眼が、ひどく愉しそうに笑んだ。)――「ふふ、玲也君は本当に楽しい。面白いじゃなくて、楽しい」(言葉の小細工が馬鹿馬鹿しく思えてしまうほどに。嗚呼、心臓が少し熱い。釣ろうとすると釣れなくて、ふと口をついた言葉は釣れてしまう。コトハがこの人と一緒にいたがる理由が少し分かる気がした。その楽しい人が少し前のめりになったら、同じように少しかがんで覗き込むようにして距離を近づけようか。艶っぽい灯が奥底で一つ揺れた後、そのままの笑みで、少しだけ、声を潜めた。)――「殺し殺される壊し壊される衝動に、場面に、記録と記憶に、近づけば近づくほど……コトハは声を思い出す。」(順を逆に追うその語りは、歌うように)――「そう、コトハは、忘れているだけなんだ。忘れているほうが長く生きられると大人たちは信じているから忘れさせたままにしている」(雪色髪の少年は、再び舞台のからくりを前へ進める)――「ちなみに君もコトハの衝動を奥深くで揺り起こした一人だよ、雪城玲也君」(ひどく、愛おし気に。)   (2016/7/26 00:12:36)

奏 琴花♀高1――「僕たち残りの兄弟の身体は見たよね?あれは死んだあとに解体されたわけじゃないんだ」(あの、ホルマリンの香りの部屋。)――「ああやって死んで、そのまま大事に保管されているだけ。誰がそんな真似を、って?」(問われてもいないことをあたかも問われたかのように、少年は台本のページを一枚、めくった。)――「あのとき13人の中で一番『歌』が上手かった、コトハだよ」(覚えているだろうか、冬に彼女が初めて家と家族を語ったときのこと。お歌のテスト。一番上手に歌えたから、外のガクエンに来れた。)――「一応家とコトハの名誉のために言うけれど、暴走とか破壊衝動とかじゃ、ないよ?全て、コトハが、ヒトの倫理がまだ許さない方法で生まれて目を開けた最初の子が、あの狭い空間から見聞きしたなりのこのセカイを愛して愛して決めたことだよ。12人を殺し、自分を最後に壊す。途中でパーパが声も過程の記憶も全部止めちゃったから、心の時間がそこで止まったままなんだよ。12人殺した真っ赤な世界の中に一人ぼっちのまま。僕は、そんなコトハが可哀想だから、助けに行くんだ」(さあ、今度の君は、何を思うのかな?)   (2016/7/26 00:12:44)

雪城玲也♂高2(その一瞬にして、部屋の中は先ほどよりも薄暗くなった。雲が、大気が、まるで自分の胸の中のようにごうごうと騒いでいるのが分かった。距離が近くなった少年の言葉に耳を傾けるように、じっと深紅の瞳を見つめて。) ――それは…別に 封じられているわけじゃねぇってこと…なんだな? ( 青年は再び眉をしかめた。以前までは琴花が声を失ってしまっている理由に関しては深く考えても仕方ないことだと結論付けて、それを特に気にすることもなかった。声が出せないことで会話が成立できなかったこともないし、そのことが原因で困ったことなど全くなかったから。けれど、気になるようになったのは琴花が時折寝る前に自分を求めて、寂しそうな顔をするようになってからだった。) ……分かってる…つもりだよ。 ( 目の前の闇と、血の匂いが琴花に「声」を思い出させる。そしてそれを刺激していたのも自分。少しでも知っているつもりではあった。だって、一度彼女を汚したことがある。その時に聞いた声は、まさしく「悲鳴」だったから。)   (2016/7/26 01:11:40)

雪城玲也♂高2   ぁっ…あれは…、あいつが…? (いつの日か目にしたあの部屋の中にあったもの。そのことについて音葉が答えを零してゆけば、赤紫色の瞳が一瞬揺らいだ。けれど震えることのない青年の声。それは無機質なもので、何の感情も籠っていないに風に聞こえたかもしれない。寧ろ感情を込める暇さえも忘れてしまった声だった。そしておもむろに立ち上がれば、白髪の少年に背を向けるようにソファの背もたれに寄りかかり 雨の雫が僅かに垂れる窓の方を見つめて。) ――……分かってるよ。別に悪意があってやったンじゃ…ねぇことくらいよ。 (しばらくは黙って少年の話は聞いていた。黙っていたかと思えば突然笑いを零しながら返して 自身の三つ編みをそっと解き、ぐしゃぐしゃと手で後ろ髪を掻き乱す。) でも…何で。何で殺して、自分も最後は壊れなきゃならない?だってあいつはッ…… (家族も、友達も、全てを無邪気に 残酷に愛していただろうに。)   (2016/7/26 01:11:53)

奏 琴花♀高1(一方、純白の地下空間の、どこか――)……「それは、貴女が一番よく知っている場所ですよ」(新郎のように純白の男は、大事に、大事に、少女の耳元で囁いた。)……「それが、貴女の、貴女たちの選択であるのなら私は甘んじて受け入れましょう」(言って、少女の震える唇を、そっと撫でた。大事に、大事に。それは、少女にただ一つを呟かせた。)――……(メンザイフ)   (2016/7/26 02:22:45)

奏 琴花♀高1(そして、ぽつり、小さな雨粒が窓に時を教える応接室――)――「今度は、怒らないんだね?」(雪色髪の少年の声音には、愉悦が消えていた。静かに穏やかに響く声変わりを忘れたアルト。はさりと解かれる長い銀色の髪。揺れるそれを見て、乾いた声音に笑い声一つ立てず、ゆっくりと空のティーカップを置いて立ち上がった。)――「まだ地下があんなに広くなく、地上の孤児たちが10人にも満たない頃。僕たち13人は、ずっと同じ大部屋で過ごしていた。何の不自由もなく絵本も玩具もパーパの寵愛も平等に受けた13人。互いが違うことをしていても何を考えているかなんとなく分かるから、喧嘩の一つだってしなかった。ずっと、ずっと、あの部屋でただの歌を歌っていればそれでよかったんだ」(歩は、ゆっくり窓辺へ。ぽたりと降った天からの雫を、ガラス越しにそっと撫でた。)――「つまり、僕も明確には分からないんだ。どうしてあのとき、今コトハと呼ばれる女の子が、『自分たちはセカイの免罪符がない』と言って、壊す歌を手に宿して12人も壊したのか。」   (2016/7/26 02:22:53)

奏 琴花♀高1(少年は、振り返らず、ただ天からの雫を見上げて続けた。)――「僕がただ分かるのは、彼女が何度記憶を上書きされようと、暗示をかけられようと、僕とパーパ以外に大事にしたい人が増えようと、根底の願いは心の時間ごと変わっていなかったこと。そして、パーパに自害を封じられている彼女に僕は一つ約束をしていること。」――(吐息、一つ)――「声を思い出して、それでも想いが変わらなかったら、セカイの免罪符が見つからなかったら、あの慟哭のような呪詛のような歌しか歌えなかったら……」(沈黙、一拍。振り返って青年を見据えた。)「……僕が殺す。僕にしかできないから。そしてその日時も方法も、コトハと約束している。声を思い出させる方法にも自信がある」(それは、笑みのない、脅しでもない、一つの決まり事を迷いなく告げるアルト。)――「打ち明け続けたのは、もしかして、セカイに一人くらい、声を思い出したコトハがそのまま真っ黒になる前に、僕が殺す前に止められる誰かがいるかもしれない、そう思ったんだ」(言って、にこりと笑んだ。)   (2016/7/26 02:23:01)

奏 琴花♀高1――「つまりは僕の勘で君を巻き込んだだけなんだけどね、ふふ。僕らが気に入らないならそれでいい、背を向けて、何も聞かなかったことにして残り一年と半分のガクエン生活を大事に過ごすといい。忘れるにも無理って思ったら、パーパが綺麗に記憶を上書きしてくれるから。……ただ、もし、コトハの本当の声を望んでくれるなら、声を思い出したその序幕だけでもいい。そのティーカップの下にあるカードの場所に、観客として来てほしいんだ。」(ティーカップの下。白紙のトランプ。綴られたのは地図と、日時。)――「ふふ、ごめんね、やっぱり長話しちゃった。それにしても、おっそいな、コトハ……もうとっくに上がってきてもいい頃なんだけれど。……それとも、今日は顔を見ないで帰るほうがいい?」   (2016/7/26 02:23:11)

雪城玲也♂高2(ソファの背もたれに寄りかかったまま、視線は少年の背中から足元の絨毯の方へと向けられた。告げられる真実の数々を静かに聞き入れるその表情は、怒りも悲しみ現れていない。 ようやく口を開いたのは、しばらくしてのことだった。) ……前に あの場所が…お前たちの墓場だと言ったな。そうなるのが運命だと。(振り向いた少年の赤い瞳と交差した刹那、すっかり暗くなった雲から大粒の雨が窓を叩いた。天の具合が今の青年の心境を表しているかのように、それは突然訪れた夕立。) …ふん。なるほどね。さだめってやつならそりゃ仕方ねえけど。 (指さされた先にある、コーヒーテーブルの上。ティーカップの下。手を伸ばしてそのトランプをそっと取れば、大きなため息を一つついた。音葉は自分に対して琴花を救えるチャンスがあるかどうか賭けていたようだが――自分さえもよく分からない男に、女一人を守ることができるだろうか。自嘲気味に笑みを零しながら、そこに書かれた日時と、場所に目を通した。)   (2016/7/26 03:56:50)

雪城玲也♂高2 …俺は無力だよ。はっきり言って女一人守る自信だってねえ…けど……。(カードをポケットにしまうついでに取り出されたのは一本のタバコ。口に咥えたそれに火を灯して、一呼吸。紫煙で白く曇るその先にいる少年を見据え、寂しげに笑みを浮かべた。) あいつが笑ったり、照れたり…無表情だった顔が時折そんな風に崩れたりするのが可愛くてさ。だって学校にいるあいつはいつだって幸せそうで、俺もあいつが笑ってくれるのが…嬉しかった。ずっとああでいてほしいって、思ってた。(タバコを咥えたまま、とんと背もたれから降りて、窓際に立つ少年の元へと歩み寄る。)   (2016/7/26 03:57:03)

雪城玲也♂高2 そしてあいつ自身…そうでありたいと心のどこかで思ってるのも分かった。(きっと彼らが知らないであろう、学園内での顔を。人の幸せを決めつけるのは良くないことぐらい、知っている。音葉やクロードだって、本当は大事なあの少女を失いたくないとことも。悲しいほど伝わってくる感情を噛みしめながら、異能実験の産物ではなくて普通の少女としての琴花のもう一つの像を告げる青年は白髪の少年の前に立ちそっくりなその顔を見下ろして。)  ほんっと気に入らねえよ そういうとこ。方法なんていくらでもあンだよ、クソガキが。 (彼の話を遮るように言い放ったその言葉は決して恨みの籠ったものではない。 一瞬訪れた沈黙を破ったのは、応接室の扉のノック音だった。さて、入ってきたのは下で用が終わった琴花か、それとも…。)   (2016/7/26 03:57:51)

奏 琴花♀高1……「ありがとう。僕だって無力だよ。人一人どうこうしようだなんて。それに音使いは本来裏方だからね」(トランプが吸い込まれた先を見て、ルビー色の双眼は静かに笑んでいた。赤紫の双眼に寂寥が灯るも、語られる言葉は、どうしてかなこの音使いの耳には、優しいと響いた。)――「うん、僕はそれが羨ましい。僕や、きっとパーパすら知らないコトハの顔を、きっと一番何度も見ている君が、君たちが。」(そして、嬉しく思った――は、口にしない。口にしたら少し決心が鈍るから。観客席のチケットを渡しただけで委細をやはり明かさない少年は、にこりと笑んだその表情にそっと仕舞う。今は、まだ。たとえ今日これが最後の語らいになるのだとしても。何かが心臓をしっかりと支えた感覚を覚えた不思議――と思いきる前に、ふとこちらに詰めてきた距離。降ってきた言葉は、額面通りとればとんだ侮辱のそれであるというのに、その語気には侮蔑も怒気もなく。)――「え?」(方法はいくらでも――初めて、不意にきょとんと言葉が途切れたままに赤紫の双眼を見上げた。そしてこみ上げてくる感覚が心臓をくすぐりはじめたところで、ノックの音。返事を一拍沈黙したら、案の定。)   (2016/7/26 04:42:53)

奏 琴花♀高1――「おかえり、コトハ」(髪の長さと表情とちょっとの服が違うだけの双子の姉が、スケッチブックを胸元に抱いてぱたぱたと二人に駆け寄った。近くに立つ二人にちょうど見えるところにずいっと差し出されたページには、こうあった。ちょっと、走り書きっぽい荒さが残る筆跡。)――「ずるい。一緒におしゃべりしたい」(それを見て、こらえきれないとばかりに弟はぷっと笑いを零す。)――「ならパーパといつまでもベタベタしていないで早くこっちにくればよかったのに。ふふ、でも、これ怒っている矛先、僕じゃないよね?」(クスクスと、口元押さえて意地悪く笑って、同じルビー色の視線を追えばほら、やっぱり赤紫の瞳をまっすぐに見上げている。弟はこう推察する。恐らくここに着いてから地下の部屋に『帰宅』する前、彼とあまりお喋りしていなかったのでは、と。ほら、何か追加で言いたげに服の裾を引っ張っている。喜怒哀楽を灯さないはずのその双眼は、そう、ちょっとだけ、置いてけぼりをくらったような気がしてご機嫌がほんの少し、斜めに傾いているような光り方をしていた。)   (2016/7/26 04:43:03)

奏 琴花♀高1「でも、ざーんねん、僕はこれから用事なんだ。車は待機させてあるから、くつろいでいくなり、暗くなる前に寮があるほうへ送らせるよ。……ん?……ふふ、玲也君、一緒に琴花は学園に戻りたいって。年少組はいまお昼寝の時間だから、よければ付き合ってあげて?」(それでいいね?と、双子が片割れをあやすような図。地下で随分と過ごして帰ってきた少女は、地下での出来事を語らず、ただこくんと頷いた。頷いて、くいくいと、来客の服の裾を引いてじっと見上げるのである。帰宅に応じるのであれば、そのままゆっくり車へと歩いたのだろう。外は、そろそろまとまった雨の気配。もう少しくつろいでいくもまた一興。どちらの夕刻を選んでも、一つ共通していたことは、少女は会話の内容を、決して問わなかったこと。色を失った紫陽花の話とか、短冊に託した願い事とか、スマーフォンを見ながら歩くと危ないの放送があったとか、そんな、セカイにありふれた話を、ノートに綴り続けていた。)   (2016/7/26 04:43:10)

奏 琴花♀高1【大変お待たせいたしました。これにて私からは〆とさせていただきます。幕閉じありましたら見届けたく――ではありますが時計が時計。どうか無理なさらずこのままそっと閉じるでも構いません。短針が一周する大紡ぎ、本当にありがとうございました(深々。】   (2016/7/26 04:44:43)

雪城玲也♂高2【こちらこそありがとうございます。このまま続けたいのですが、お言葉に甘えましてここで〆とさせていただこうかと思います。半日がかりの白の家編、こちらも久しぶりにたっぷりと楽しむことができました。ありがとうございます。】   (2016/7/26 04:48:03)

奏 琴花♀高1【はい、こちらこそ。本当に、いつもありがとうございます。積もる話はまたいつぞや舞台袖ででも。どうかゆっくりお休みくださいまし。見守って下さいました窓辺様方にも感謝を。これにてお部屋お返しいたします。ありがとうございました。】   (2016/7/26 04:49:59)

おしらせ奏 琴花♀高1さんが退室しました。  (2016/7/26 04:50:21)

雪城玲也♂高2【本当にお疲れ様でした。ではおやすみなさい。(外は明るいが。)お邪魔しました。】   (2016/7/26 04:50:42)

おしらせ雪城玲也♂高2さんが退室しました。  (2016/7/26 04:50:47)

おしらせSagittariusさんが入室しました♪  (2016/8/6 23:42:30)

Sagittarius【ソロルにてお邪魔します。ほぼネタですので、どうかお気になさらず。】   (2016/8/6 23:42:54)

Sagittariusねえ、これさ、Aquariusに渡しといて。お願いね!(己は普段あまり顔を出さないが、己等にとっては"そういう"場所と化している「喫茶店」。久々に其処を訪れた少女は、近くにいた「星座」の一人に、そいう言って小さな紙袋を渡した。そう安物でもなければ高級という訳でもない、普段身に着けるには丁度良いくらいのアクセサリーブランドのロゴが、白い小さな紙袋には印刷されていた。)じゃ、よろしく!(言うだけ言って、さっさと喫茶店を後にする。この後見たいドラマが始まるのだ。やや早足の少女の首には、シルバーのシンプルなネックレスが光っていた。あまりクール系は身に着けないのだが、メンズでもレディースでも、どちらでも通るデザインだから仕方ない。否、己なら何でも似合う筈、と自分に言い聞かせた。そして、先程の紙袋には己の其れよりサイズは大きいが同じ物が、入っており、それはつまり、"お揃い"というやつである。先日荷物持ちをさせてしまった上に色々ご馳走になってしまったから―――という最もらしい理由を添えておこう。本心がそうでないことは読まれているだろうが。)   (2016/8/6 23:43:05)

Sagittarius…あ、そうだ。(一人零して、ポケットからスマートフォンを取り出した。馴れた手付きで操作をすれば、二枚の写真を彼宛に送りつけて、満足そうに、僅かに口角を上げた。一枚目は現役時代に撮影したグラビア写真。数年前だから丁度高校生くらいであろう。丁度この季節にぴったりの写真である。海を背景にしたセットに、イメージカラーとして積極的に使用していた橙色のビキニを着用して、レンズに向かって笑っている―――勿論、"素"の笑顔に見えるよう、造った笑顔であるが。身長もそう高い訳ではないし痩せるよう努力していたから華奢な体型だが、こういう撮影も加味しての体作りをしていたに決まっている。事務所の命令通り、ファンの男が喜ぶように、それなりに出る所は出ていた。そして、もう必要ないが、今も其の体型を持続できるように努めていた。もう殆ど習慣の様なものではあるが。これで多分、あの男も己のことをそう無神経に子供扱いできないであろうと、そういう魂胆―――も、少しは含まれているが。8割は、写真をみた時の反応を面白がってやろうというだけである。)   (2016/8/6 23:43:14)

Sagittarius(そしてもう一枚は、自撮り。己ではなく、派手な色彩をした男の。此方は本気で怒られそうだが、もう送信してしまったから仕方が無い。先日「仲良くしろ」と言っておいたから、怒られない方に意一応期待しておくことにはするが、多分其の期待は裏切られるであろう。―――なんて、「友人」として接していて、それを楽しく思っている己が居る事を実感して、僅かにもやもやとした気持ちが現れる。違うのだ、本当は。指にある、己の好みとは違った、しかし常に肌身離さず着けている指輪に指を触れさせ、強く力を込めた。本当は、こんな楽しい"日常"を望んではいけない。しかし、己がこの指輪を着けているのも、思想がどうだとかそれより先に、"そういうもの"を何より望んでいる自分がいるから。分かっているが、誰にも言ってはいけない。別に何を犠牲にしても構わないから、自分の今の居場所だけは、守らなくては。一度、「ステージ」という居場所を失っているのだから―――)   (2016/8/6 23:43:25)

Sagittarius【最後の方何かがズレた気がしなくもないですが、有言実行、なのです。お邪魔しました。】   (2016/8/6 23:44:06)

おしらせSagittariusさんが退室しました。  (2016/8/6 23:44:09)

おしらせAquariusさんが入室しました♪  (2016/8/11 20:06:42)

Aquarius【今晩和。ソロルをひとつ、失礼致します。】   (2016/8/11 20:06:58)

Aquarius……其れで、此れを。Sagittariusが、私に? (「言伝」があった日より幾日かを経て。現状報告を兼ねて訪れた「喫茶店」にて渡された紙袋を前に着座したまま、やたらとゆっくり、一言一句区切って銀糸の男は言葉を並べた。至って穏やかで静謐な物言い。浮かべる笑みは紳士的で、実年齢よりややも年嵩を感じさせるような男は、笑みのままに、事実を問い合わせるよう相手の「星座」へ問う。 日中にて照明が僅かに落とされた室内は、空調もあってひやりと静まり返っている。だけれどそれに加えて、文字通り空気が冷たかったと言うのは、その場に居合わせた一人が語ったとかそうでないとか。もっと言えば、お前ら此処は宅配ボックスじゃねえよと突っ込まれたとかそうでない、とか。……閑話休題。) …… (そう嵩張るでもない包装を緩やかにほどくと、現れた細身のチェーンに片目を眇めた。贈り物の意図は、探るまでも無く見当がつく。続いて零れたのは、やや疲れたような、呆れたような嘆息だった。) ……何を考えて居るのか、   (2016/8/11 20:07:07)

Aquarius(その言は今対面する「星座」に向けられたものではなく、今時分何処を飛び回っているのか解らない「射手」へのものだ。否、前述の通り、理由の予想はついている。「思考」の予想が、果たして見当たらなかった。) ……この国の、幼子の考える事は、……不思議なものばかり。 (もはや独語と成り果てたこわねに、そんなものだと「星座」が笑った。如何するのかと訊かれた銀の装飾に、無言で指をからげる。女性ものにしてはいささか硬質なイメージの、なれども男の――多国籍の己からすれば、十分にきゃしゃな印象の細い鎖。見た目にはがねの色をして、強く振れればこわれてしまいそうな装身具。何処か、贈り手の少女とも――いつかの少年とも、重なって。照明が反射する鈍い輝きの中で、霧散する。) ……如何するも、何も。可愛い可愛い御嬢さんからの、贈り物です。無下にする筈が、無いでしょう……?   (2016/8/11 20:07:18)

Aquarius(店を出る間際まで、だからあんたは胡散臭いと冗談とも本気ともつかないトーンを投げられて、曖昧な笑みのまま扉を閉める。夕暮れから宵に変わろうとしている、その温度は日中よりは霞んだと言え、まだまだ重く暑い。ふと、思い出したように取り出した携帯端末に、そのまま片指をスライドさせる。何にしろ、受け取った事は伝えなくてはいけない。そのまま、彼女と繋がる無料通話ソフトウェアを呼び出し、……そう、もう一つの「贈り物」を改めて目の当たりにして。本日何度目かの、溜息。スライド、タップ、…送信。)(『――贈り物、ありがとうございます。きちんと、受け取りましたよ。』『折角頂いたのですから、大事にします。』『それから、』……『――遊びに出掛けたいのなら、仕事を終わらせてからに。』)(……送信完了。画面を切り変える。快活に笑っていた、液晶の向こうの少女。その笑みが如何様にして其処に在ったかは、己は知らない。ただ、受け取って返した言葉は、ある種大人の狡さだと、はぐらかされたとて受け取られても仕方の無いものだろう。)   (2016/8/11 20:07:46)

Aquarius……仕方の無い、人だ。 (誰に向けたかは、解らない言葉。切り替える画面の端で、呼び出したのは違う人間への、通話ボタンだ。) ……ええ。私です。……相変わらずなんでしょうね。聴こえます。ええ。……鬱陶しい程。 (夏の夜を歩きながら、その周囲が一時に、温度を下げるほどの声音は、先ほどの比では無いだろう。スピーカーを通して聞こえる通話相手の言葉を取って、微かに笑った。) ……貴方の事ですから、またろくでも無い事を企んでいるのだと、思って。聴かせて御覧なさい。……別に。貴方が表に出て来ないと、退屈を持て余して大人を揶揄う幼子が居るもので。手伝い程度なら、しても良いと思っただけ、ですよ。 (……何方にも怒られそうな居丈高な物言いを最後に、青年の姿は夜の雑踏に紛れる。忠告を、聞いたわけでも、もちろん心根を変えた訳でも無いけれど。ちり、と夏の風に遊ばれて、首下に下げた銀色が音を、立てた。)   (2016/8/11 20:09:37)

2016年04月24日 16時53分 ~ 2016年08月11日 20時09分 の過去ログ
【イベント部屋】school..2
現在のルーム
過去ログ一覧
▲このページの先頭に戻る


[保護された通信(SSL https)を利用する]

クッキーの使用について | 広告掲載募集

(C)2009-2024 チャット ルブル <info@chat.luvul.net>