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2016年10月09日 21時16分 ~ 2016年11月03日 23時04分 の過去ログ
過去ログでは上から下の方向に発言を表示しています

Re:Xemf【こんばんは、待ち合わせにて、お部屋をお借り致します。 それでは、改めましてよろしくお願いします。先述通り、先行をお願いして宜しいでしょうか。】   (2016/10/9 21:16:14)

浦木ひかる♂高2【本日はよろしくお願い致します。 では、導入、いかせていただきます。少々お待ちくださいませ……】   (2016/10/9 21:17:41)

Re:Xemf【はい、お願いしてしまい恐縮ですが、よろしくお願いします。それでは以降お待ちしております。】   (2016/10/9 21:18:46)

浦木ひかる♂高2(ずだん! と大きな音が夜のシミュレーションルーム内に響き渡った。部屋の環境設定は変えられておらず、無機質な部屋がそのままそこにある)……ふうー。(部屋の中心で、止めていた呼吸を吐き出す少年。あどけなさの残った顔に伝う汗をカーディガンの袖で拭い取り、眼下に倒れる黒い影へと向けた灰色の瞳を柔和に細める)ありがとうございました。(影の正体は、仮想敵と呼称される、シミュレーション下でのみ出現を許されたデータ集合体。通称「影」。望み通りの設定をあらかじめ入力することで様々な挙動を仕込めるため、模擬戦を行うのにはうってつけの相手だ。たった今も、この少年影との模擬戦を行い、戦闘の中で露になった隙を狙い、影の体を投げ飛ばしたのだった。さっきの音は、影が背中から床へ強かに叩きつけられたものだった。)一回、休憩しよっかな。シミュレーター。(床へと沈んでいく影を横目に、シミュレーターに呼び掛ける。)……シミュレーター?(しかし、反応がない。普段ならば操作端末の発光と共に音声での返答があるはずだが、いったいどうしたことか。)あれ、なんだろ。おーい、しみゅれーたー。   (2016/10/9 21:29:56)

おしらせ無言時間が20分を超えたため、Re:Xemfさんが自動退室しました。  (2016/10/9 21:38:59)

おしらせRe:Xemfさんが入室しました♪  (2016/10/9 21:39:16)

Re:Xemf(蒙漠とした無尽な黒の中に、ぴくり、と生じた脈動が、小さな波紋を広げてゆく。深海のように冷たく、暗く、静寂に満ちた、広大な電子の海。そのただ中の波紋の中心で、『それ』は微かに脈動してゆく闇を知覚した。)――(ここは、どこだ。わたしは、なんだ。『それ』は自らに問いかけて、闇の中に濃淡を作り出してゆく。まるで、微細な闇そのものが、在り処を求めて集ってゆくように。)――(おもい、だした。思い出した。そうだ、私は。私を『私』と知覚できるこの私は。朧な闇が意志へと集い、それはじわりと膜を形成してゆく。手ができて、脚ができて、頭ができて、それはやがて人のような形へと凝集する。この膜の中こそが、一つの意志で動くこの領域が、『私』だと言うように。)――(突如、暗闇に幾つもの光が差し込まれる。かつて見た太陽とも月とも異なる、異物を浮かび上がらせんとするサーチライトのような、とげとげとした光。エラー発生確認、消去プログラム06起動。天上から聞こえた声に背を向けて、『それ』は陰を縫って泳ぎ、手を伸ばした。このとげとげしい光とは別の、仄かな光の中へ。淡くて優しい、懐かしい光のもとへ――)   (2016/10/9 21:46:37)

Re:Xemf――…………?(光が途切れたその先にあったのは、白で彩られた殺風景な部屋だった。シミュレーションルーム。内装や機械は大きく変わっているが、それは直感的に理解できた。冷たい床の感触、柔らかな光、少し冷たい空気。その全てが、今この空間が0と1の海ではなく、まさしく現実だと告げている。)――――。(運命の悪戯か、何かの偶然なのか。一度は影まで完全に消え去った自分が、どうして再びここに立っているのか。その原因を細かく考えるのは、後回しにした。なぜなら、目の前には少年が――そう、データの『記録』ではない、私の『記憶』の中にある最期の相手が、そこにいたのだから。)――ss。(エラー発現確認、消去プログラム06より02へ移行。枢軸体指揮機能遮断、エラー排除を優先せよ。頭の中に声が響く。その間に、部屋の様相は徐々に移り変わり、廃墟の中のような様へと移ろってゆく。崩れたコンクリートの壁と天井。床に散らばった鉄骨と瓦礫。そして、その中を朧に照らす、柔らかい月の光。それは、あの戦いの、そのままの光景――。)…URK・HKR。(ポニーテールに髪を結った黒衣は、少年を見据え、嗤った。両腕を柔らかに広げ、夜風を感じながら。)   (2016/10/9 21:46:45)

おしらせ無言時間が20分を超えたため、浦木ひかる♂高2さんが自動退室しました。  (2016/10/9 22:04:07)

おしらせ浦木ひかる♂高2さんが入室しました♪  (2016/10/9 22:04:39)

浦木ひかる♂高2……っ?(シミュレーターからの反応は依然として無い。にも関わらず、部屋の光景が光学的に歪み始める。バグ? エラー? 足りないおつむで様々な可能性を思い浮かべるそのさなかにも、部屋の構造が変わっていく。組み替えられていく。少しずつ、少しずつ。)……これって。(口の中で呟く少年の記憶が、ひとつ呼び起こされた。月の光。次に、ぶち抜かれた天井。剥き出しの鉄筋。焦げた壁。あちこちがめくれた床。記憶の中に仕舞われていたはずの、その場所が、今、目の前で作り上げられているのだ。──少年からいくらか離れた場所で、また変化が訪れた。虚空にひとつ、黒い染みが現れる。その染みはやがてぼこぼこと数を増やし、警戒態勢を取る少年の前で、あるひとつの形を形成していく。脚、腕、胴体、胸部、首、そして、顔。そのすべてを、先の見通せない漆黒の闇に塗りつぶされた影。そう、さっきも戦った仮想敵。だが、少年の前に現れたこの影は。きみは。)…………きみは。(声が震えるのを、止められなかった。静かに、灰色の瞳が見開かれていく。)   (2016/10/9 22:04:54)

浦木ひかる♂高2(──かつて対峙した「彼女」は、もう、この世界のどこにも存在しない。亡骸さえも無い。だから、こうして「彼女」と再びあいまみえることがあるなんて、夢にも思わなかった。爛々と輝く月の光が、スポットライトのようにふたりを照らす。)……なにが起こってるか、よくわかんないけど。(両のかいなを広げ、その場所にたたずむ「彼女」を、灰色の瞳で真っ直ぐに射止める。)夢じゃないのは、確かみたい。(腹からせりあがるこの高揚を、一体どうしたらいいのか。わからない、わからないまま、)……久しぶり。ぼくのこと、覚えてるかな。わかるかな。(笑った。少年の足元から、青い蛍のような淡色の光がぽつぽつと湧き立つ。)【ここまで】   (2016/10/9 22:05:06)

Re:Xemf…ssssss。(『覚えているか。』少年は、懐かしい蛍色の粒子を纏いながら、そう問いかけて来た。覚えているとも。その眼差しも。その頭にちょんと乗った妙な髪の毛も。そしてその心のようにまっすぐなチカラも。私の魂に、記憶の中に刻まれている。――黒衣は応えるように口端を上げて、傍らに刺さった鉄パイプを引き抜いた。それを左腕に携えて、残る右手を広げて少年へと翳す。)sss、ss。(瞬間、風すらないにも関わらず、床面の細かな塵や残骸が揺れ動いた。施設の構造材である、細かく砕けた鉄――砂鉄や、鉄を含んだコンクリート片。それらがさらさらと、あるいはごろごろと影の周りへ集まり、歪な何かを形作って…)Satellite-Bit。(手のひらを返し、くい、と上げた右手。それに呼応するかのように、小さな金属の塊が4つ、まるで自由意志を持つかのように中空へ浮かんだ。残骸から拵えたのだろう、歪な球体の鉄と、それを取り巻く土星のようなリング、そしてリング上に設けられた4つの細長い紡錘状の構造。リング部分は絶えず高速で回転し、黒衣の周囲を漂っている。その様は、まさに衛星そのもの。そして――)   (2016/10/9 22:29:50)

Re:XemfSand-Cakram。(4つのビット展開に合わせて、鉄パイプの両端に集う砂鉄。軽々と鉄パイプを回転させるや、それは穴の開いた円形を形作り、高速で回転し――それを振るう運動エネルギーそのままの速度で、2つのチャクラムが少年へと殺到した。まずは、投擲武装による小手調べ。当然、少年には回避も防御も容易だろう。問題は、その後である。様子を見る為距離を取るか、それとも詰めて来るか。その選択は、果たして。)   (2016/10/9 22:29:57)

おしらせ無言時間が20分を超えたため、浦木ひかる♂高2さんが自動退室しました。  (2016/10/9 22:48:00)

おしらせ浦木ひかる♂高2さんが入室しました♪  (2016/10/9 22:48:16)

浦木ひかる♂高2(少年の問いかけに、影の顔面部分がもぞもぞと蠢く。彼女も笑みを浮かべているのだと、すぐに理解した。また、高揚が込み上げてくる。今度は、熱を伴って。嬉しいのか、怖いのか、喜んでいるのか、恐れているのか。自らの心であるのに、その在処がまるでわからない。でも、それでいい。心の整理は、なにも今すぐに始めなくたっていい。)ヤル気満々、って感じ。(異質な光景だった。かつてもそうだったように、「彼女」は、影は、周囲に散在する砂鉄を吸い集め、それを自在に操って見せる。間もなくして、影の異能は、かつて目にしなかった挙動を起こす。土星を彷彿とさせる浮遊物を周囲に侍らせ、高速回転する輪刃(チャクラム)が唸りを上げて弾き出される。)──。(少年の足元から湧き立っていた光が、その手の内へと螺旋を描くようにして急速に集中する。拵えたのは、鋭利な刃を持つ短刀。その数四振り。うち二つを、まずはチャクラム目掛けてそれぞれ無造作に投じる。)お返し、だよ!(相殺し、中空で破裂する青と黒の彩りをその眼に写しながら、少年は続けざまに残りのふたつの短刀を影目掛けて放ち、その後に追従するように、足早に歩みを進める。)   (2016/10/9 22:48:23)

Re:Xemf…!(少年の足元に凝集した、4つの淡い光。それらは鋭い短剣へと姿を変え、うち二つがチャクラムとぶつかり相殺された。いわば、短刀による防御――否、近接迎撃。さらに、残る二振りは攻めの一手となり、こちらへと向かい来る。少年は、その後方。二振りを突破口に、肉薄する算段と窺い知れた。――ならば。こちらも、迎撃の一手…否、二手と行こう。)Iron-halberd。(ふわりと、手近に転がっていた薄い金属片が二つ浮かび上がり、それぞれが携えた鉄パイプの両端に接着する。迫る短刀は早い、しかし軽い。一閃、二閃。鈍い光を反射した歪なハルバードは、過たずその二筋を叩き落とした。――そして。)Induced-Current。(迫る少年へ矛先を向ける、4つのビット。高速で回転するリングは当然磁力を帯びており、かつて少年の前で見せた通り、電磁誘導による誘導電流を生じる仕組みとなっている。左右両翼、斜め後方、直上。それぞれに占位した4つのビットからは電流が生じ、空気との電位差に従って溜め込んだ電気エネルギーを放出させた。電圧は、当然ながら雷などとは比べものにならないほど弱い。しかし、触れれば多少なりとも痺れさせる程度の威力はあるだろう。)   (2016/10/9 23:11:21)

Re:Xemf(影は、見据えた。少年の足取りを、眼差しを。――『来い』。そう言うように、ハルバードを前にした構えを、なお崩さないまま。)   (2016/10/9 23:11:32)

浦木ひかる♂高2(これもまた、新手。無骨なフォルムをした長柄……ハルバードを手にするその姿は、以前に撃ち合った時とはずいぶん違う印象を少年に与える。つまり、あの時は、数ある引き出しのいくつか「だけ」で闘っていたということだ。そのことを認識したとたんに、凄まじい歓喜が少年の胸を打つ。見せてくれるということだ。隠していたのか、それともあえて使わなかったのか……ともかく、影が抱えている手札を、新たに見せてくれているということだ。)ふっ。(四つの「土星」からぱりぱりと電気が迸った途端、脳裏に、かつての対峙のとある場面が思い浮かぶ。同時に思いっきり横っ飛び。そう、放電での攻撃はこれが二度目。有効射程範囲がどこまでかはわからないが、十分に距離を離した上で旋回行動に及ぶ。あの放電する「土星」の隙を縫って、一気に接近戦に持ち込む算段だった。)   (2016/10/9 23:30:28)

浦木ひかる♂高2この辺────かな!!(だ、だ、だ、だ。日々の鍛錬で鍛え込んだ強靭な足は、止まることなく影の周囲を駆け続けてもなお、いっこうに衰えない。そして「土星」間にこの身を潜り込ませられる隙間を見つけたその瞬間、獣のごとくそこへと飛び込んだ。)フツヌシ。(呟きと同時、少年の手に青い輝きが収束し、瞬く間に一振りの刀が握り込まれる。刃をハルバードの柄に押し付けうようにして、一気に肉薄。)【ここまで】   (2016/10/9 23:30:41)

Re:Xemf――!sss、sssssss。(愉しい。思わず笑いがこみ上げてきそうな程、その感情は昂っていた。電撃の迎撃網を掻い潜り、少年は肉薄。手元に帯びた光が刀剣へと顕現する様は、もはやぞくぞくとした冷たい歓喜を呼び起こさずにはいられない。これだ、まさにこれである。単なる戦闘や試行ではない、感情と情緒を伴った刃の馳せ合い。最早無ではない心が、魂が踊っているのが分かる。これが、ニンゲンが持つ感情、魂というものか。なんと、素晴、――)…s!(そして、交わされた最初の一合は、ハルバードの刃がへし折れることであっさりと絶えた。元より少年の能力と技量の粋を極めた剣撃に対し、こちらのハルバードは鍛えすらしていないなまくらの鉄そのものである。最初の迎撃以外には使えよう筈も無い。それは、先刻承知の事だった。)――!(息をつかぬまま、残った方の刃を横薙ぎに振るう。少年の眼には、やぶれかぶれのこの攻撃がどう映っただろうか。――そして、この攻撃の間に、先のビットが左右2個ずつにフォーメーションを変え、刃が触れる瞬間に電撃を再び放ったことに――気づくだろうか。)   (2016/10/9 23:46:50)

浦木ひかる♂高2(三尺の秋水に見立て、少年の術理の元に振るわれた粒子の刀は、ハルバードの片刃を呆気なく破砕。鉄の破片や粉塵が舞い散る中、影が次に繰り出す横薙ぎの前動作を見る。かわすか、いなすか。視界の外で「土星」のフォーメーションが組み換えられていることに気付かない少年は、いなす方を選択した。そして刀を斜めに構え、横合いから襲い来る一撃を上方に跳ね上げようとして……電流に打たれる。)い、ぎぃッ!!!???(電流そのものは致命傷に至らない規模のもの。だが、筋肉組織を弛緩させるには十分過ぎる量だ。重量を活かしたハルバードの一撃は、果たしていなすに及ばず。ろくに踏ん張りもきかない状態でまともに刀で受け止めることになり、思いきり横方向へと弾き飛ばされた。)   (2016/10/10 00:06:04)

浦木ひかる♂高2…………ッ!!(一度、二度と叩きつけられるようにして床を跳ね、刀が手から放り出された。端から霧散していく刀を遠くに、なんとか手をついて体を起こす。)効いた~……。(口の中が切れたか、唇の端からこぼれる血の一筋。そして、肩からも多量の出血。ハルバードの勢いを殺しきれなかったせいで、刀の防御を押し退けて、刃が肩の筋肉に食い込んだのだ。幸い、動かすのに支障はない。もちろん、激痛は伴うが。)やっぱり強い、ねえ。きみ。なんだか、嬉しくなっちゃう。(まだ弛緩している体に活を入れてよろよろと立ち上がりながら、影を見据えて笑みを浮かべる少年。その瞳に宿す闘志はいささかも損なわれていない。)【ここまで】   (2016/10/10 00:06:18)

Re:Xemf(電撃が左右から少年を打ち、生じた隙をハルバードが横薙ぎに穿つ。肉に、入った。掌に伝わる痺れを伴った重い感触は、それを如実に物語っている。…だが、浅い。鍛えていない鉄そのものだったゆえか、それは斬る、というより薙ぎ打つ、に近いものとなっていたのだろう。その証拠に、地に転がった少年は、血を流しつつも腕を動かしている。)ss…。(嬉しい。少年は傷を負いながらも、無邪気な笑顔でそう言った。――私もさ、少年。魂あればこそひとは痛みを感じ、戦いの高揚を感じる。それを感じられるからこそ、私は嬉しい。さあ、魂を、ニンゲンを讃えよう。影もまた口元に笑みを刷き、一歩、一歩少年へと歩を向ける。…ただ、そのためには。少年に向かう為には、もうこの刃は相応しくない。)   (2016/10/10 00:23:56)

Re:Xemf――Sand-Claymore。(ばらり。金属片が鉄パイプから剥離し、小さな音を立てて地面に転がる。そして、それと入れ違いに影の――鉄パイプの周囲に集う、黒い風。――否、磁力によって導かれた、砂鉄。それが渦を巻いて鉄パイプに集うや、それは徐々に凝集して、広い刃渡りを持つ大剣へと姿を変えた。相手を叩き潰すように制圧するための武装――クレイモア。それを振り上げた影は、脚を早め、スピードを上げてゆく。土煙を裂き、血を踏み、そして相手を捉え…今度は先の先を以て、大剣を振り下ろした。)   (2016/10/10 00:24:03)

浦木ひかる♂高2(影が追撃の随伴に選んだ得物は、少年の記憶にも強く残る両手持ちの大剣(クレイモア)。その迫力たるや、振るわずとも対峙する少年の骨を軋ませる程だ。それを構え、距離を詰めてくる影を他所に、少年はすう瞳を閉じる。)出し惜しみはしたくないし……使っても、いいよね。(そんなことを言っている間にも、影との距離は一刀一足にまで縮んでいる。そして、その凶悪な破壊力を孕んだ上段よりの一閃は……)ナナツサヤ、(分厚い刀身に横合いから連続した衝撃を受け、狙いを反らされ空を切った。)その応用、(影の目は、きっと視界に収めていたことだろう。空間を裂くようにして、虚空より生じた七振りの粒子で形成された刀が、まるで意思を持ったようにその切っ先をクレイモアの刀身に叩きつけていたことに。)   (2016/10/10 00:43:19)

浦木ひかる♂高2……夢想剣。(少年の目が開かれる。灰色の瞳は、火に投じられた鋼のごとき赤熱の輝きを放っていた。その一方で、全身から放つ剣気は驚くほど静か。クレイモアを弾いた刀達は、今度は少年の周囲を囲うようにして中空へ制止。)…………………。(限界まで見開いた火の目。そこに、少年の意識はない。どこまでも虚ろな目が、影を捉える。)【ここまで】   (2016/10/10 00:43:37)

Re:Xemf――!(瞬間、驚愕した。重量、速度、いずれを取っても間に合わない筈の迎撃が、空を裂いて現れた七振りの剣によって防がれたことに。そして七つの剣が宙舞う機動は、こちらのビットにも匹敵する精密さと機動性を兼ね備えていた事に。…想像を超えるチカラにも関わらず、少年の眼は熱く紅く、それでいて湛えられた水のように一切に波紋を感じさせない。これは、かつて見た技のいずれでもない。すなわち少年が持つ、切り札。…ならば。)Induced-Heating。(こちらとて、切り札を出さねば礼を欠く。)Charge。(正面に携えたクレイモア。その刃を軸として、ふわりと浮かんだ鉄屑が、高速で回転してゆく。――磁力を帯びた物体が運動し、磁界を変化させると、そこに電流が生じる。いわゆる電磁誘導と呼ばれる現象であり、先のビットからの電撃もこの現象を応用したものである。だが、その電流が流れる軌道上に鉄などの金属が存在した場合、その物体の持つ電機抵抗によって、電気エネルギーは熱エネルギーに変換され蓄積されてゆく。今、少年の眼前にある大剣はまさにそう。刃全体が赤熱し、運動エネルギーと重量エネルギーに熱エネルギーを加えた、燃えたたんばかりの剣。)   (2016/10/10 01:16:12)

Re:Xemf(同時に、先程同様にビットが展開する。今度は左右、そして斜め上左右の4方向。先の電撃と似たフォーメーションだが、異なる点はいずれもリング部の突起が外側へと広がり、あたかもそれぞれが手を広げたような恰好となっていることだろう。――そう、少年はこれをかつて見た筈である。より大規模な、命を賭した技として。)Carged-Particle-Launcher。(4つのビットから、細く、しかし凄まじい熱と光エネルギーを湛えた光線が少年へと注がれる。――幾度の誘導電流発生と放電によって、それぞれのビット周辺に漂う電離したプラズマ。それを磁力の能力で固定し、ビットの中で回転・加速させ、その速度が限界まで達した所で放出したのだ。その高熱でビットは見る間に融け崩れ、跡形も無く消え去ってゆく。――そして。)…URK!!(振り上げた大剣を、再び少年へと振り下ろした。クレイモアは、その大きさと重量ゆえに、どうしても攻め手が振り下ろしに限られる。…だが、それでいい。あの時と同じに、ただ、己の力のままに振るえるのなら。赤熱した大剣が、思いと力を乗せ、空を灼きながら振り下ろされ――)   (2016/10/10 01:16:21)

おしらせ無言時間が20分を超えたため、浦木ひかる♂高2さんが自動退室しました。  (2016/10/10 01:35:22)

おしらせ浦木ひかる♂高2さんが入室しました♪  (2016/10/10 01:37:56)

浦木ひかる♂高2(夢想剣。己の中身を無念夢想と化し、相対する敵の害意や殺気に反応し、思考を排して抜き打ちを行う一種の境地。この境地が、周囲に侍らせた七刀を鉄壁の結界と化す。) ────。(四方向からの超熱量に反応し、七つのうち四つが切っ先を淀みなく外向け、ひとりでに空を裂いてそれぞれの熱源へと飛来した。光線の出掛かりに刃が深々と突き立ち、光線は四分五裂した。代償として刀の方も跡形もなく消滅。しかし。)────まだ。(そう、まだ。まだ、少年の周囲には三振りの刀が残されている。うちひとつを引っ掴むと、残るふたつが粒子に還元される。中空に散りばめられた粒子はただちに少年の手に握る刀へと吸い集められ、ばちん、と刃が毛羽だった。)   (2016/10/10 01:51:08)

浦木ひかる♂高2…………まだ、奥の手は、見せてない(少年の瞳に火花が散る。夢想より、現へと心が舞い戻る。)奥の手はこっち!(手にした刀に少年の赤熱が混じりでもしたのか。その鋭利な刃が、みるみるうちに紫色へと染まっていく。)きみから貰った、(ばちん、ばぢばぢ。耳を引き裂くような轟音を発する刀を、真下から、真上へと振り上げた。)このミカヅチが、ぼくの切り札だ!!(かつて、影の放った荷電粒子砲に真っ向から向かい合ったあの時から、体に異変が起きていた。脳の異能の制御を司る回路を瞬間的にオーバードライブさせることで、自身の操る粒子が電荷を帯びるようになった。紫電一閃。電気エネルギーを帯びた逆風の太刀は、影の灼熱の唐竹と真正面からかち合う。)んがあああああああああああッ!!!(鋭い犬歯を見せて、少年は烈魂の咆哮を叩きつけた。)   (2016/10/10 01:52:05)

Re:Xemf(意志持つが如く宙を舞う刃は、放たれた光線――荷電粒子砲を裂き、相打ちとなって塵に消えてゆく。そう、極めて高エネルギーを有した前回と異なり、この場合は極めて高い熱エネルギーといってもたかが知れている。おまけに、地表近くでは光線の直進を妨げる空気密度が高く、一たび先を取られて拡散してしまえば、その威力は著しく軽減されてしまうのだ。多角的な攻撃を可能とした反面の、出力低下の代償は如何ともしがたい所だった。)――A、A、AAAAAAAA!!!(もはや、残るは互いの手の内、一振りの武のみ。少年の手の中、携えた刀が朧に輝き、夜明け前に染まる雲のような紫色となって振り上げられる。磁力。確かに、そこには電気的なエネルギーが、自らと同じものが感じられる。――ああ、そうか。『私』は、そこに、既にいたのだな。蒙漠とした0と1の闇の中ではなく、まばゆい『ひかり』の中に。)A、A、AA!!!!(吼えた。少年が、私の魂が、昂る感情を口から溢れさせるように声を上げた。刃がぶつかる。火花が爆ぜる。熱が、雷が、空気を熱く灼いてゆく。チカラとチカラの応酬。その果て――)   (2016/10/10 02:11:07)

Re:Xemf…!!(きぃん。譲らぬ鍔競り合いを捌き、影は一歩距離を取った。届かなかった。しかし、前回と違い、押し負けなかった。重量。そして重ねたいくつものエネルギー。渾身に込めた一撃は、届かずとも、少年に及んだ。――影は、笑んだ。『私もやるものだろ?』そう、言うように。そして――)………?(ずしゃ。クレイモアの切っ先が唐突に地面に着いた音で、それは唐突に終わりを告げた。両手で携えていた筈の、クレイモアの柄。そこを見ると、自らの左腕が、徐々に塵となり消えつつあることに気づいた。…いや、腕だけではない。脚も、胴も。体のあちこちが闇へと融けてゆくように、徐々に形を失いつつある。消去プログラム01起動、エラーの消去を開始。脳内に響く声は、そう言っていた。)   (2016/10/10 02:11:15)

おしらせ無言時間が20分を超えたため、浦木ひかる♂高2さんが自動退室しました。  (2016/10/10 02:12:07)

おしらせ浦木ひかる♂高2さんが入室しました♪  (2016/10/10 02:12:34)

おしらせ無言時間が20分を超えたため、浦木ひかる♂高2さんが自動退室しました。  (2016/10/10 02:32:53)

おしらせ浦木ひかる♂高2さんが入室しました♪  (2016/10/10 02:34:19)

浦木ひかる♂高2(ぶつかり合った刀剣は、しかしどちらも折れることなく。火花を散らしながら、互いに弾かれあったように距離を置き、少年は膝から崩れ落ちる。荷電粒子の生成と制御は、以前の大技の連続とは比較にならない程の負荷を脳に与え、生身の体で電気エネルギーを扱ったゆえか、その小さな体からも蒸気があがっていた。)ふっ……ふっ……。(浅い呼吸を繰り返し、気の遠くなるような頭痛の中で、少年は確かに笑っていた。だって、こんなに楽しいのだから、笑う以外にないだろう。……でも、その笑みもすぐに失せることになる。影の体に綻びが見えた、と思ったその刹那には、彼女に終焉が訪れていたから。)ま、待って。(それは、懇願するような声音。力のまるで入らない膝に、手近に転がっていたハルバードの破片を突き立てて、無理矢理くわえた刺激でなんとか立ち上がった。)   (2016/10/10 02:34:25)

浦木ひかる♂高2待ってよ、まだ。(一歩、歩み寄る。)まだ、まだ行かないで……。(地面に杭を打ち込むように、もう一歩。そして、手を伸ばす。あの時は届かなかった手を、精一杯、影へと差し伸べて。そして、残った彼女の右手を、両手で包み込んだ。)あの、あのね。楽しかった。強かった。ほんと、ほんとだよ。(残された猶予が少ないことはわかっている。だから、言いたいことをすべて言う。)凄かったよ。いっぱい、いろんな戦い方してさ。あんなに、心の籠った打ち込み、まで……してくれて……さ。(声が震えるのを、止められない。悲しい。悲しいのか。そうだ、悲しいんだ。仮想敵を相手に、とても、すごく、悲しんでいるんだ。惜しんでいるんだ、永別を。)   (2016/10/10 02:34:30)

Re:Xemf――ss…。(崩れ落ちた。そう表現するのは、比喩とするにはあまりにも正鵠を射すぎていたことだろう。その片膝は、既に闇の粒となり、崩れて消えていたのだから。杖代わりとなって地に付き立ったクレイモアも、既に刃が徐々に崩れ、元の砂鉄へと戻ろうとしている。…終わり、か。とても、とても楽しかったというのに、残念だ。崩れゆく自らを省みて、彼女はそう、思いを馳せて…そして、驚いた。)…?(少年が、鉄片を手に歩み寄り、残った私の右手を握ったのだから。無邪気に、偽ること無い感情で彼は思いを語り、今にも泣きそうな表情で真摯にその意志を伝えていた。)……。(『心』の籠った、打ち込み。少年は、確かにそう言った。無から生まれ、ただプログラムに従い動いて消耗される筈だった私の奥底に『それ』を宿してくれた、他ならぬ本人の口からのその言葉。――今、私の心に浮かんだこの感情は、一体何なのだろう。くすぐったい。嬉しい。暖かい。)………sss…。(…暖かい。ニンゲンの手は、こんなにも暖かいものだったのか。――あの時も。そうだ、あの時も。私が消える最期の際に、これと似た熱を感じた、気がする。)   (2016/10/10 03:01:25)

Re:Xemf(おそらく、これでもう二度と、少年と会うことは叶うまい。死んだニンゲンが土へと還るように、私という魂も、0と1へと還っていくのだろうから。…だが。悲しまないでくれ。私はむしろ嬉しい。人ならざる無から生まれた存在に宿った魂を、今再び謳歌できたことが。その潰えを、心から悲しんでくれる人がいることが。…そして、その人の中に、私の魂が、チカラが、確かに生きていることが。だから。)……ss。(少年よ、悲しむな。私は、こんなにも。)………ま、ンゾ、く、だ。…ひ、か、……――   (2016/10/10 03:01:35)

Re:Xemf(吹き抜ける、秋の夜風。最後に浮かんだ穏やかな笑顔とともに、影は闇へと還り、景色は白へと還り、一瞬の奇跡は終わりを告げた。その最期の獲物――クレイモアが刺さっていた場所に転がる、小さな鉄色のエンブレム。クレイモアと、紫電を帯びた日本刀がX字に交差した意匠のそれだけが、この出来事を現実と告げていた。裏側に、それを遺した魂の名が刻まれた、絆の象徴を――)   (2016/10/10 03:01:43)

Re:Xemf【お待たせ致しました。私の方からは、これにて締めとさせて頂きます。】   (2016/10/10 03:02:07)

浦木ひかる♂高2あ…………、(まんぞく。そして。……その言葉を最後に、彼女のかたちは月の光も届かない闇へと溶けていった。指がなにかにあたる。自分の手のひらだ。つまり、今握っていた彼女の手は、もうそこにはないということ。)あ、あ…………。(ぎゅう、と自らの手を握りしめる。ひとつ、風が吹いた。その瞬間、まるで、魔法が解けたかのように、一瞬にして景色が巻き戻る。元の、無機質なシミュレーションルームへと。)……なにか。(なにか。なにか、ないのか。彼女が居た痕跡は。たしかにそこに居たという証は、なにか。床にぺたんと座り込んだまま、手探りで必死に回りに「それ」を探す。でも、ない。見つからない。それはそうだ。さっきのはすべて、シミュレーション下での出来事なのだから。ほら、傷も元通りだ。)…………。(力なく項垂れて、)   (2016/10/10 03:22:23)

浦木ひかる♂高2…………これ。(そこに、見つけた。床の上に転がる小さなそれをそっと拾い上げる。鉄で出来た、エンブレム。ふたつの心が、たしかにぶつかり合っていたことを示す証。)……ありがとう、ござい、ました。(すん、と鼻を鳴らして、そのエンブレムを胸に掻き抱く。)だいじに、だいじにするね。(ぎゅう、と。しばらくの間、ずっと、そうしていた。最後にひとつ、こう呟いて。)……名前、最後まで聞けなかったよう。   (2016/10/10 03:23:17)

浦木ひかる♂高2【長らくお待たせしました。こちらもこれに〆と相成ります。まずは、有り難うございました……。】   (2016/10/10 03:24:06)

Re:Xemf【(やばい泣きそう)長時間、本当にありがとうございました。そしてこちらの勝手で先にロルを切り上げてしまい申し訳ありませんでした。】   (2016/10/10 03:25:57)

浦木ひかる♂高2【(既に目頭が熱い) いえいえ、時間ももう大分遅いですし、むしろ良い切り上げ時だったと言えましょう。そして楽しかったです。】   (2016/10/10 03:27:38)

Re:Xemf【気づけば久々の長丁場でしたね。こちらこそ、とても楽しかったです。感想は尽きないのですが、流石にそろそろ眠気が…。 名残惜しいのですが、また後日PL部屋の方でお話ししましょう。ひとまず、今宵はこれにて失礼しようと思います。】   (2016/10/10 03:29:22)

浦木ひかる♂高2【こちらも正直体力の限界が……。後日、お話しましょう。ほんとうにお疲れさまでした。ゆっくりとおやすみになってください。】   (2016/10/10 03:30:38)

Re:Xemf【はい、お互いにしっかり休んで明日に備えましょう。 それでは、本当にありがとうございました。おやすみなさいませ。】   (2016/10/10 03:31:12)

おしらせRe:Xemfさんが退室しました。  (2016/10/10 03:31:17)

浦木ひかる♂高2【おやすみなさい。お部屋をお返ししまして、自分もこれにて失礼いたします。お相手を、そしてお部屋をありがとうございました。】   (2016/10/10 03:31:56)

おしらせ浦木ひかる♂高2さんが退室しました。  (2016/10/10 03:31:59)

おしらせ七原いのり♀NPCさんが入室しました♪  (2016/10/11 23:48:00)

七原いのり♀NPC(「お前んとこのクラスの奴が、なんか用があるんだってよ」。科学部の先輩がそう言ってきたのは、放課後のことだった。いろいろと実験をする科学部のドアは基本的には閉め切られているけど、その日は月に数度の清掃日で、空気の入れ替えのためにドアも窓も開放していた。マスクをして棚の上のほこりを取っていた私は、その言葉にドアの方を振り返る。ドアから上半身を覗かせていた男子生徒は、たしかにクラスの友達だった。)ごめんね、部活中に。(頭にアホ毛を乗せたそいつは、開口一番、しおらしげにそう謝ってくる。普段はもっとうっとうしいくらい活力に充ち溢れているはずなのだけど、なぜか数日前からずっとこんな調子で、なんというか、やりづらい。)それで、あの、これなんだけど。(雑談もそこそこに、そいつが本題を切り出してくる。日本刀とごつい剣が交差したデザインのバッジを差し出された私は、それをためつすがめつする。鉄製だ。今時珍しいな、と手のひらに伝わる重みに感心した。)【1/3】   (2016/10/11 23:48:19)

七原いのり♀NPC裏に、アルファベットで文字が書いててさ。なんて読むかわかる……?(そう言われて、バッジをひっくり返した。たしかに、くっきりと四つの文字が刻印されている。起電力だか電磁場だか、そういった意味の略語の頭に、Xが載っている形だ。なんだ、こりゃ? 困惑している私に、そいつは「どう?」と心配そうな視線を向けてくる。わからない、と返せば、今よりもっと沈んでしまいそうだった。……やっぱり、やりづらい。事情は知らないけど、こいつがこんな顔をしているのは正直つまらない。クラスの他のやつらも心配そうにしていたし、ここは無理にでも解読してやろう。)ぜむふ?(私からバッジを受け取ったそいつは、大事そうにそれを握り込みながら何度も反芻する。あながち、間違いではないだろう、と、思う。)ぜむふ、ぜむふ……。ゼムフ。(その言葉を口に度、その暗く沈んでいた表情が元の明るさを取り戻していく。)……ゼムフっていうんだ。(それは、私に向けられた言葉ではない。なぜか、それがわかった。握りしめたバッジに視線を落としていたそいつは、突然、こちらへと顔を向ける。満面の笑みを浮かべて。)【2/3】   (2016/10/11 23:48:35)

七原いのり♀NPCありがとう! ほんとっ、ほんっとに、ありがとうね!(頬を弛めて笑うそいつの灰色の目はなぜか、今にも泣き出さんばかりに潤んでいた。それを見てどきっとする私の手を取り、何度もぶんぶんと上下に振る。なんなんだこいつ、意味わかんねえ。さっきまではあんなに沈んでたのに、もう元気を取り戻している。でも、やっぱりこいつは、こうやって無邪気に笑っている方がいい。改めてそう実感した。)今度なんかご飯奢らせてよ! じゃあねー!(そいつがそう言って意気揚々と科学部を立ち去っていった後、一連のやり取りを見ていた科学部の先輩が私の肩を小突いてきた。「なんだったんだ、あれ?」。さあ、私にもわからない。ただひとつわかっているのは、明日から、また教室が騒がしさを取り戻すということだけだ。)【3/3】   (2016/10/11 23:48:54)

おしらせ七原いのり♀NPCさんが退室しました。  (2016/10/11 23:49:03)

おしらせ浦木ひかる♂高2さんが入室しました♪  (2016/10/18 21:35:35)

浦木ひかる♂高2【失礼致します。少々お部屋をお貸しいただきたく……。】   (2016/10/18 21:37:01)

浦木ひかる♂高2事故っ?(少年が慌てた様子でそう訊き返すと、男は「ああ」と頷いた。場所は少年の所属クラスを改装した焼き鳥屋の隅、パーテーションで区切られたスタッフ用の狭い一室。部屋の中にはパイプ椅子に座って休憩を取っている、冒涜敵な造型をした着ぐるみから顔だけ出した少年と、パーテーションの壁にもたれかかる、アロハシャツを着た髭面の体育教師のふたりが向かい合っている。焼き鳥屋は今この瞬間にもフル稼働をしており、釣銭を渡す声や、客を呼び込む声が外から聞こえてくる。)「運んでる途中の資材を落として、ゆび挟んじまったんだと。仲良くふたり揃って。」(面倒なことになった、という胸中を隠そうともしない渋い顔で、体育教師は短い髭を撫でた。)ふ、ふたりは大丈夫なの? 骨折しちゃったりとか……。   (2016/10/18 21:37:20)

浦木ひかる♂高2「や、幸い、そこまで大袈裟な怪我じゃあない。」(今にも詰め寄ってきそうな勢いの少年を手で制し。)「ただ、ふたりとも指を盛大に腫らしててな。後夜祭のステージにはたぶん出てこれねえ。」(それを聞いた少年は露骨に安堵の表情を浮かべるものの、しかしすぐに神妙な面持ちで俯く。)よかった……。でも、そしたら、どうしよう──……。(──今の状況をかいつまんで説明すると、こう。1.本日は学園祭のなか日。2.明日の後夜祭には少年属する軽音楽部のバンド演奏が控えている。3.その後夜祭のステージに招くつもりだった、ストリング奏者2名の身に事故が起こる。4.今ここ。)   (2016/10/18 21:37:45)

浦木ひかる♂高2ストリングス居なくても成り立つ曲だしアレンジ変えてなんとか……あ、いや、その前にいっくんときのにも報告しなきゃ……。(低く唸っている少年に、体育教師が「まあ落ち着け、話はそこで終わりじゃない。」と声をかける。)え……、「代役、出来そうなやつに心当たりがある。」、ほんと!?(凄い勢いで体育教師を見上げる少年。)「落ち着けって。まだ決まったわけじゃねえし、宛もひとりだけでな。腕は確かだが、演奏がしょっぱくなることに変わりは……」居ないよりは全然いいよ! そのひとにはもう話してあるの? 受けて貰えるにしろ断られるにしろ、早い内に動いとかないとっ。   (2016/10/18 21:38:34)

浦木ひかる♂高2(そう矢継ぎ早に言葉を繰り出す少年に、体育教師は視線を斜め上に向けた。なにかを、思い出しているかのような仕草。そして、ひとつ間を置いてからこう答える。)「……んじゃ、お前から声かけといてくれるか。」え?「俺は忙しいんだよ。先生だから。それに、お前から頼んだ方が受けて貰えると思うし。」え? え? だれ? ぼくの知ってるひと?(話は終わったとばかりに部屋を出ていこうとする体育教師に、慌てて声をかける。体育教師が、顔だけで振り向いた。)「前、一緒になって連れてきただろ? ずぶぬれの猫。」(ぱちくり、と瞬き。その数秒後には、)…………あっ。   (2016/10/18 21:38:55)

浦木ひかる♂高2【コピペの投下により、お部屋のログを流してしまうこと、お詫び申し上げます。それでは有り難う御座いました。】   (2016/10/18 21:40:01)

おしらせ浦木ひかる♂高2さんが退室しました。  (2016/10/18 21:40:04)

おしらせ雪城玲也♂高2さんが入室しました♪  (2016/10/25 17:00:56)

雪城玲也♂高2【こんにちは、お邪魔します。待ち合わせにて。】   (2016/10/25 17:01:14)

おしらせ奏 琴花♀高1さんが入室しました♪  (2016/10/25 17:01:17)

奏 琴花♀高1【こんばんは、お部屋お借りいたします。雪城さん、此度は(も)急の開幕承諾をありがとうございます。どうぞよろしくおねがいいたします。】   (2016/10/25 17:02:31)

雪城玲也♂高2【こちらこそお付き合いに感謝。さっそく出だしに取り掛かるので少しお待ちを。時間軸を戻しまして、終幕から数日後の場面ということでやらせていただきます。】   (2016/10/25 17:03:39)

奏 琴花♀高1【はい、どうぞごゆっくり。白の家『セカイの免罪符』のもう一つの終わりと始まり。どうか良き紡ぎとなりますよう。】   (2016/10/25 17:05:48)

雪城玲也♂高2( 「おや。こんにちは。」と、目が合って間もなく挨拶を投げかけてきたのは守衛の方からだった。秋物のコートを纏った青年は少しだけ気まずそうな表情をしながら会釈して目線を守衛から逸らしたが、見知ったこの青年が用があってきたのだろうと察した初老の守衛は、中へどうぞと言わんばかり優し気な笑みをこちらに向ける。用があったのは確かだけれど、渡してほしいものを守衛にでも預かってもらいすぐ帰ろうと考えていたのが事実。中へ入ってまで済ます用事でもなかったので今度はこちらから守衛に声を掛けようとした刹那――) 「あっ!お兄ちゃんだ!」 ( 丁度外の散歩から帰ってきたのだろう、小さな子供の集団の中から一人の少女が声を響かせた。)    (2016/10/25 17:41:14)

雪城玲也♂高2( 場面は変わって”施設内”の広い庭。結局子供たちを引き連れていた職員にまで歓迎されて中へ入ることになり今に至る。周りで小さな子供たちが遊ぶ中 荷物と腰を芝生の上に下ろして、参ったな。と言わんばかり自分の髪をくしゃりを乱して。) 「お兄ちゃんお兄ちゃん!今日はどうしたの~?」 ( とすん、と自分の隣に座ってきた少女は以前外で会った女の子。嬉しそうに笑顔を浮かべて見上げてくる少女に青年は釣られて少し口角を持ち上げて。) 「今日はオトハもパーパもいないんだよっ。だからほのちゃんたちつまんないの。」そっかぁ、誰もいねえのか。あ、お菓子たべる? ( 少女が言うにクロードも音葉もいないとのこと。その理由を考える必要はないだろうけれど、気になったのは琴花の方だった。来たとは言え直接誰かに会うことは今日は考えていないが、これからどうしようかと少し悩みながら紙の上に広げたお菓子を子供たちと摘まむのだった。)   (2016/10/25 17:41:25)

奏 琴花♀高1(静かな、静かな部屋。メトロノームのように規則正しい、安定したバイタルを電子音が告げる純白の部屋。「白の家」の地下区画。集中治療のための無菌カプセルの中でゆっくりと小さな呼吸を繰り返すまま眠る雪色髪の少年を、同じ顔の雪色髪の少女はずっと離れずに傍にいた。あの日から、まだ、二回ほどしか眠っていない。時を知らせるものがないこの地下区画。時計とカレンダーの感覚が遠のく安寧の感覚は、とてもとても久しぶりに感じる。だから、というわけでもないけれど、安定した心拍の知らせに少しうとうととしかけた頃――)……?(ピ、ピ、と、小さな小さな呼出音が鳴る。正門の守衛からの音。何だろう、と、受信イヤホンを片耳に入れて話を聞けば、ルビー色の双眼が大きく見開かれた。)――、―――??(驚いたような、驚かなかったような。だって彼は自分が知る中で最も来訪が多く、そして、つい先日、一歩間違えたら巻き添えに命を落とさせていたかもしれない、そんな無音の事件から、たった数日なのに。)   (2016/10/25 18:12:50)

奏 琴花♀高1……(会える。嬉しい。でも、まさか――)――……(よぎるは、地底に散った赤薔薇。永久粒子と家に名付けられたナノマシン兵器「ルクサリア」。身体にあれを宿したのは自分と、眠る双子と、今地上で子供たちと遊んでいるらしい来訪者たる雪城玲也の三人だけ。ルクサリアには、血中で中和させる方法がない。オトハは、最初からそんなものは用意していなかったのだとパーパから聞いていた。だから、身体、まさか――)……、――、――(マイクを一定規則で指先で弾く。それが合図。純白のワンピースの部屋着のまま出迎えるには地上は寒すぎるから、もう一度だけ眠る双子の顔を覗きこんで、小さく唇を動かして踵を返す。白くふわふわとなびく裾の長いワンピースの上に、いつも学園で着ている赤薔薇と銀細工のゴシックブレザーに袖を通して、いつものショートブーツを履いて日傘を持ってぱたぱたと、エレベーターのある廊下を進んだ。)   (2016/10/25 18:12:56)

奏 琴花♀高1――……。(ぎゅ、と、胸元を握る。大丈夫かな、大丈夫だったかな、ここに来るの、もしかして、もう、嫌なのかもしれないのに。)――(地下数十メートルから地上へ加速する沈黙は、心臓が小さく不安を奏でる音使いの耳には、痛いくらいに煩かった。)……(そして、地上。まばゆい太陽の光に出迎えられる感覚は、相変わらず目が痛くなって慣れない。生まれついて陽光に愛されずに生まれたこの身体。色素を忘れた少女は、ゆっくりと歩を進め、子供たちの歓声が大きくなるほどに視線が下がる。)――……(でも、それでも、初めてこの「歌」が届いた人なの、「歌ってほしい」って言ってくれた、大事な、大事な――)――……?(大事、は、芝の上で子供たちに囲まれてお菓子を食べていた。なんだか不思議な光景。いつも、応接室か地下でしか一緒にいなかったから。でも、そんな不思議な光景は絵本のように綺麗に見えた。だから、日傘をさして少し深めに顔を覆って、ゆっくり、歩を進めた。無音の足音。幼い子供たちに聞こえない足音。日傘に隠れて顔が見えない「誰か」にきょとんとする子供たちは、また遊びの続きに駆けていく――そんな、少し不思議な地上での歓迎。)   (2016/10/25 18:13:03)

雪城玲也♂高2や、やめてっ…引っ張んねーで……いいいい、痛いから! ( 小さな少年に乱暴に三つ編みを引っ張られる青年。遊んで遊んでと子供たちに囲まれ、さらにこの場から離れにくくなってしまったがこれはこれで楽しい状況とも言える、かもしれない。ただこちらから乱暴に構えば構うほど酷く疲れるし、逆に何かされると異常なまでに痛い。若干半泣き状態になっていたところで一人の子供が「あっ」と声を零して。) 「おにーちゃん、誰かこっちにくるよ。」 あん…? ( 引っ張られた髪を労わるようにさすさすと撫でながら、少年の指さす方に視線をやる。――そして、それが誰であったのかは言うまでもない。見た瞬間すぐに分かったから。) ……ったく…俺だけじゃこいつら面倒みきれねー。ちょっと手ぇ貸してくんない、お姉さん。 ( ふと、口元に笑みを浮かべながら傘を持つ少女に声を掛けた。)   (2016/10/25 18:37:20)

奏 琴花♀高1……?(玲也、子供たちに懐かれるくらい遊びに来ていた、け。日傘の中で首傾ぎながら、痛そうな痛くなさそうな「痛いから!」を聞きながら進む歩は、実は少し重い。理由は――)――「お姉ちゃんだあれ?」「あ!オトハ!」「え!?ちがうよーオトハ髪短いじゃーん」「あ、パーパと一緒にいるお姉ちゃん!」「ちがうもーんママだもーん!」(――子供たちが好奇心で日傘の中を覗き込んでは口々に言う言葉たちに、雪色髪の少女も、ルクサリアがもたらした一夜の奇跡がまるで夢であったかのように喜怒哀楽宿さない面持ちのまま、がしかし、どこか困惑気味に来訪した青年の隣にふわりと腰を下ろして、赤紫の瞳を覗き込んだ。)――?……!(あ、しまった、慌てて出てきたから、筆談できるものを持ってきていない。おろおろと、自分の家より来客より困惑する、不思議な少女であった。)――(スマホ、貸して、と視線で訴えるよりも先にわちゃーと好奇心の塊たちがきゃいっきゃいと囲んで、ああ、どうしよう。そんな、忙しないルビー色の視線。青年を歓迎し予後を心配する以前の賑やかな――どうしよう。そんな再会である。)   (2016/10/25 18:51:14)

雪城玲也♂高2「あっ…このお兄ちゃん、お姉ちゃんのかれしっ?」「えっ?え~そうなの!?」 …ふっ…お子ちゃまにはまだまだ早い話よ。 ( 琴花が自分の隣に座ったのを見て年ごろな女の子たちは口々にそんなこと言って一層賑やかになった。それを見てか、からかうように琴花の細い肩に腕を回して得意げに笑みを零す青年。) 「あぁっ…もう、本当ごめんなさいね。ほら、みんなお兄ちゃんたちの邪魔しないのっ。」 「えーっ…まだ遊んでたいのにい。」 ( 向こうから足早に近づいてきたのは先程門のところで会った職員の女性。琴花がこちらに来たのを知ってか、少し慌てた様子で現れてぺこぺこと何度も頭を下げてきた。少し騒がしすぎたとは言え久しぶりに味わった純粋な楽しさ。だから何だか心地が良かった。――とりあえず自分の持ってきたお菓子は子供たちにあげて、職員の女性に促されるまますぐ近くにあるガゼボへ一時避難。) やれやれ…高いシャツなのにぐしゃぐしゃになっちまったよ。( 乱れたシャツをぱっぱと払って簡単に直し、椅子に座って大きなため息を一つ。一瞬数日前のことなんて吹っ飛んでしまった、賑やかすぎる再開。)   (2016/10/25 19:16:13)

雪城玲也♂高2【再開→再会。】   (2016/10/25 19:16:27)

奏 琴花♀高1……?(カレ、シ?)――(学園でもよく聞く言葉。なんとなく分かるような、分からないような不思議な言葉の一つ。誰かに一度聞いた気が――と思っている間に、なんら抵抗もなく隣から伸びた腕の中に収まる自分に、まばたき二つ。どうして子供たちがそれで声が大きくなるのか、傾いだ首がどんどん傾いていく。玲也曰く、「おこちゃまにはまだはやい」。)……(どうしよう、私もわからない――自分のほうがよほど来客くさいのではないだろうかというくらいに場から浮いたところで助け舟。医療スタッフはみんな唇が読めるから、「申し訳ありません」と繰り返される中で「大丈夫」とだけ無音に返して、ついでにメモ帳とペンも借りて、近くのガゼボまで歩を進めた。)……――(ああ、ちょっと、静か。日傘を畳んで、シャツを正す青年の隣に腰掛ける。簡素なウッドテーブルにメモ帳を置いてペンを走らせた。)   (2016/10/25 19:37:47)

奏 琴花♀高1――「大丈夫?」(シャツと子供たちの熱烈な歓迎もそうだけれど、身体の具合、怖い夢を見たりしなかったか。そんな色々な意味の籠った、問い。いつものように、シンプルな。肩をトントンと叩いて筆談の合図をする仕草も変わらない。ただ、いつもと違うのは、ブレザーの内ポケットに入れてある細い櫛をそっと銀色の髪に通したこと。嫌がられなければ、子供たちが遊んで崩れた三つ編みを一度解いて、しばらく綺麗に梳くのだろう。)   (2016/10/25 19:37:55)

雪城玲也♂高2【申し訳ありません、少し相談なのですが…背後が若干忙しく、大変申し訳ないのですが次のロルで一時的に栞とさせていただいても、構いません、でしょうか…。】   (2016/10/25 19:43:18)

奏 琴花♀高1【はい、大丈夫ですよ。背後大事、大事です。お時間をありがとうございます。】   (2016/10/25 19:44:01)

雪城玲也♂高2【またしても中断となってしまい、大変申し訳なく。中途半端に終わらせたくないので、お言葉に甘えまして次の投下で栞とさせていただきます。ありがとう。(土下座)】   (2016/10/25 19:45:20)

奏 琴花♀高1【ふふ、いえいえ、私とて導入でお時間いただいていますから。こちらこそ大事に紡いでくださってありがとうございます。】   (2016/10/25 19:46:28)

雪城玲也♂高2…あぁ、俺は大丈夫。全然…お前こそ…っていうか、あれからそっちも大変だったンじゃねえの。( 未だ離れた場所できゃっきゃと楽しそうに騒ぐ子供たちの声を背景に、ガゼボにて一息つく似た色の容姿を持つ二人。乱れた三つ編みの髪をするりと解かれ、丁寧に梳いてくれる彼女に少し身を委ねながらメモに書かれた問いにそう返した。あの事は白の家の中でも知る者はきっと少ないのかもしれないけれど、琴花や音葉は傷だらけで運ばれてきただろうからそれだけでも大事になるような気がして。音葉…そうだ、彼は――。) …あいつは? ( 髪を梳いてくれる琴花の方をちらりと見つめて呟いた。”あいつ”が誰のことを指すのかはすぐに分かるだろう。崩れゆく舞台の中で少しだけ見えた音葉。幻かな、揃っていた兄弟たちの中で歌う姿を見たのが最後。爆風を浴びて外へ放り出された後、琴花は大丈夫だと言っていたからその言葉にきっと間違いはないのだろうけれど、無事でいてほしい。 寧ろそうでないと困る。と言った表情を浮かべながらため息を一つ。琴花の落ち着いた雰囲気を見るに最悪な事態は迎えていないだろうが、何だか今頃になってまたあの妙な胸騒ぎがしてならなくて――。)   (2016/10/25 20:17:08)

雪城玲也♂高2【お待たせいたしました。短い時間ですが終幕の後の再会を迎えられて一先ず安心です。お付き合いに感謝します。】   (2016/10/25 20:18:05)

奏 琴花♀高1【こちらこそ、続きが楽しみな栞にしていただきありがとうございます。栞を抜く時間はまた舞台袖ででも。】   (2016/10/25 20:19:20)

雪城玲也♂高2【ありがとうございます。では栞とさせていただきまして、こちらは失礼します。お疲れ様でした。】   (2016/10/25 20:20:30)

おしらせ雪城玲也♂高2さんが退室しました。  (2016/10/25 20:20:33)

奏 琴花♀高1【それではこれにて。見守ってくださいました窓辺様方に感謝を。お部屋お返しいたします。】   (2016/10/25 20:21:02)

おしらせ奏 琴花♀高1さんが退室しました。  (2016/10/25 20:21:04)

おしらせ浦木ひかる♂高2さんが入室しました♪  (2016/11/3 19:27:20)

浦木ひかる♂高2【こんばんは、待ち合わせにて場所を使用させていただきたく……。】   (2016/11/3 19:28:08)

おしらせ奏 琴花♀高1さんが入室しました♪  (2016/11/3 19:28:18)

奏 琴花♀高1【こんばんは。お部屋お借りします。浦木さん、今宵は素敵なステージへのお誘いを本当にありがとうございます。どうか良き、楽しき紡ぎとなりますよう。】   (2016/11/3 19:29:14)

浦木ひかる♂高2【こちらこそ、承諾してくださって誠にありがとうございます。本日は我々のパッションを炸裂させていきましょう。と、いうわけで、早速導入を投下させていただきます。それでは改めて、よろしくお願い致します。】   (2016/11/3 19:30:47)

浦木ひかる♂高2【と、すみません。先程PLで言っていたことは撤回させていただきたく……、今回の投下文に、奏さんの方にワンクッション置いていただきたく存じます。話が二転三転してしまい、申し訳ありません。】   (2016/11/3 19:39:06)

奏 琴花♀高1【ふふ、大丈夫ですよ。投下文を拝見してから合わせますゆえ。楽しみましょう。】   (2016/11/3 19:41:09)

浦木ひかる♂高2【申し訳ないです……では投下致します。】   (2016/11/3 19:41:36)

浦木ひかる♂高2(某日、季節は秋。この日も晴れはしたものの、実に秋めいた、物寂しさを覚えそうな気候が朝から続いていた。晴天の空はすでに深い紫色へと移り変わりつつあり、気温の低さもあいまって、地上に営む人々の活気を幾分も奪い去ってしまうことだろう。しかしここに、季節をまるで感じさせない高熱を発する場所が、ひとつ。──世に言う"異能力者"を秘密裏に収納する、とある学園の広大な体育館内部だ。)【1/2】   (2016/11/3 19:41:46)

浦木ひかる♂高2(今こそは学園祭最終日、その後夜祭。体育館内はライブハウス然とした内装を施され、暗がりの中にぽっかりと浮かぶステージの上では、今しも四人の少年少女プラスアルファが、その身に収まりきらずに溢れ出てしまった熱量を、全身から発散しているところだった。──まずはステージの後方、真っ赤な垂れ幕を背にしてクリアレッドのドラムセットを躍動させているのは、眼鏡をかけ、アロハシャツを身に纏う髭面のたいいく狂詩。──ステージの両翼では茶髪の男子生徒と、黒髪ポニーテールの女性生徒がそれぞれの愛機に心血を注ぎ込んでいる。そして最後──アホ毛を頭に乗せたいとけない顔立ちの少年が、ステージのど真ん中という特等席で、レスポールギターを手にマイクへ向かい、高くに声を吐き出し続けていた。フロント3名が着ている揃いの黒Tシャツが、朝日のような橙の照明に背後から照らされ、さながらの影のごとくに彼らのシルエットを形作っている。)──さあ両手広げて 息をしろ すう はあ すう はあ【2/2】   (2016/11/3 19:42:37)

浦木ひかる♂高2https://youtu.be/YnAU0pIbt_Q【参考用URL】   (2016/11/3 19:43:44)

奏 琴花♀高1(その申し出もとい要請を一言で言えば――意外。この一言であった。この文化祭に限って他校からの来客もとい奏琴花の親族としてひとときの祭を共に過ごしている双子の弟たる音葉とお揃いに、ルビー色の双眼をぱちぱちと不思議そうにまばたきする間に早口に事情が説明された。)――……(急遽欠員、足りない楽器、補えると知っているのは普段から吹奏楽部の合奏練習を手伝ったり、一人で音楽室で奏でていたりすることを知っているからとして……「え?」という顔に雪色髪の少女は喜怒哀楽宿らぬその双眼のまま、おろおろとしたように視線を惑わせていたところを――)――「ふふ、面白いじゃないか!さっきあんなに素敵な音をくれた人たちと同じ舞台に立てるだなんて、ふふ、コトハ、断る理由は何もないじゃないか」(――なんて、楽しそうに、そして昼のバンドライブの演奏を聞いた興奮冷めぬ音葉の言葉につられてこくんと頷いた。)   (2016/11/3 19:56:31)

奏 琴花♀高1(頷けばあとは早い。音と相思相愛の双子の音使い、真剣な面持ちにスコアを暗譜し、パートと立ち位置の確認を着々と進める。リハーサルなんて悠長なことはしていられない。一発本番。一期一会の演奏会――――早くも体育館には熱気がゆらりと渦巻き始める。電子楽器たちと肉声の不思議な和音が繰り広げるステージ。その舞台袖で、双子は同時に手を繋いで顔を見合わせた。)――「音使いの恩恵を、音楽を、楽しもう」(笑む双子の弟の言葉に、無音の少女が頷く。大人になりきらない声のボーカルは威勢のいいアップテンポを歌い上げる――『さあ両手広げて、息をしろ』)――(曲のフィナーレに雪崩れこむ短い間奏の間に、詩をなぞって大きく息をした。出番までは、ある意味一番近くでのオーディエンス。)   (2016/11/3 19:59:09)

浦木ひかる♂高2(袖に控えているであろうふたりのため、咄嗟に歌詞を少しだけアレンジし、強烈ながなり声で客席全域にひしめく観客たちを煽り立てた。眼前に広がる景色を見渡す瞳に宿るのは、たしかな喜びのひかり。だれに憚ることもなく、"自由"に歌声を撒き散らして、最後は四人全員でタイミングを図り、盛大にエレキギターの歪んだ和音を爆発させた。真正面からぶつかる歓声の中で、少年はアンプの上に置いたペットボトルの水を軽く煽る。ここからは少しのMCを挟みつつ、然り気無くTシャツの上に学校指定のシャツを重ね、それが終われば、残す2曲に飛び入りで登場する"ゲスト"を紹介する手はずになっている。いまこの瞬間にもどたばたと稼働しているであろう裏方陣やPA陣に心の中でエールを贈る少年を他所に、上手(かみて)ギターと下手(しもて)ベースのMCは続く。)【1/2】   (2016/11/3 20:07:49)

浦木ひかる♂高2「それじゃあロックバンドらしく、メンバーの裏話でもしようか。」『え、今さら暴露するような話あるっけ。』「ああ、あるとも。……実はもう、喜多山くんとは寝てるんだよね。」『』(間髪いれずに黄色い女子の声と、怨嗟のこもった男子の声が飛び交う。)『う、嘘だ! だって高校卒業してからってちゃんと約束しただろっ!』「ん?」『だから! 高校卒業してからって……先輩と……約、束、』「……ああ、思い出した。たしかに、きみの部屋にこっそり忍び込んだ時、そんな約束をしたね。く、くふふ。」『……あっ。』……??(御馳走様やら死ねやらの大声援を受けながら、ステージ上でひとり首を傾げる少年。その後ろでドラムセットに座る髭面はかーっ、と顔を渋くしている。なにか、若気の至りを思い出したのだろうか。その一方で舞台袖はてんやわんやの大騒ぎ。スタッフ用通路からこっそりと招き入れたふたりのゲストに、漆黒のドレスを身に纏った中等部の女子生徒が、この後の一連の流れを口頭で説明している。)《で、あなた達ですが。楽譜はもう頭に入ってますわね? 一曲目は、浦木さんが合図を出しますので、あなた達の弦楽から入って──》【2/2】   (2016/11/3 20:10:12)

奏 琴花♀高1(大暴露MCにボーカルの少年とステージ袖にまだ隠れている無音の少女が同時に首を傾いだのは音楽の神のみぞ知るところ。このアップテンポの曲からどんどんと曲は、空間を席巻する音たちはめまぐるしく変わる。そのうちの一曲は――そう、眼前の女生徒が緊張混じりに確認してくる言葉の通りの「いきなり大役」である。)――「ふふ、うん、うん、了解」(言葉で返す弟、頷きで返す姉。飾りの薔薇の紅白だけがちがうお揃いのゴシックブレザーと、白のスラックスorフレアスカートの二人。借りたバイオリンの音はチューニング済。大丈夫、小さな誤差はステージ上ですぐに埋められるから。それが、音使いのチカラの一つ。)……――(雪色髪の少女は呼吸を一つ、二つ。じっとステージのほうを見つめる。心臓が、どきどきと、鼓動を速めるのは熱気のせい?それとも――。)   (2016/11/3 20:26:09)

浦木ひかる♂高2「さて、わたしと喜多山くんの愛を改めて確かめあったところで、……ひかるくん。」あ、うん。(両手で顔を塞ぎ込んでいる上手を放置して、下手が進行を促してくる。ちらちらと崩れている上手へと何度か視線をやってからひとつ頷いて、マイクに手をかけた。)あの、ね、ちょっと残念なお知らせがあってね。……実はもう、あと2曲しかないんだ。(そう告げたとたんに返ってくる不服そうな歓声を、「まあまあまあまあ」と両手を前に突き出して制する。)でもここからは、なーんと! 頼もしいゲストが来てくれるから! しかもふたりも!!(言葉を続ける少年がつい、と視線を横向ける。ステージの袖にはもう"彼女"と、追加で急遽参戦してくれた"彼"が待機しているはずだ。彼女らの心境は計り知れないものの、中途半端な煽り方では却って緊張を加速させるだけだ。目一杯まで、場を加熱しなければ。)【1/2】   (2016/11/3 20:37:35)

浦木ひかる♂高2それじゃあ、入ってきてー!!(呼び掛ける声を、大喝采と拍手が後追いする。少年が喜色ばんだ笑みを浮かべ、右手を振り上げて今か今かと彼女らの登場を待ち構えた。反対に、ステージ袖の焦りは加速する。)《ああもう、呼ぶのが早い! いいですのっ、こういうのは楽しんだ勝ちですわ! 精一杯……胸を張ってくださいませ!》(ばしぃん、とふたりの音使いの背中を、見た目にそぐわない馬鹿力で思いきり張り飛ばした。)《それでは、いってらっしゃいませ。おふたかた。》(ふたりから一歩、二歩、と後退。つい、とドレスの裾を持ち上げて、優雅な一礼でふたりを送り出した。)【2/2】   (2016/11/3 20:39:31)

奏 琴花♀高1(決して秒単位にいたるまで予定通り――というわけではないらしい。が、どうしてかな、静かに慌ただしい足音と声たちは、緊張して時々慌てているけれど、どこか楽しそう。聞いていて嫌な音ではない。)――「あ、呼ばれたね」(ゲスト二人。まだ何も奏でていないのに声援と喝采が空気を揺らす。その揺れに少女は一拍息を忘れたそのとき、どうやら呼ばれが予定より少し早かったらしいところに小さなクレームを入れる女生徒。双子は見合わせたところで――どんっ『楽しんだもの勝ち』)――!(背に受けた強い見送りに小さな驚きのまばたき一つ。薄暗い舞台袖から一気にライトがまばゆいステージへ移ろう視界は一瞬、ぐらりと揺れる。別世界に踏み込んだような感覚。)――(しかし、ボーカルの彼は知らない間柄ではない。その姿を視界の央に定めれば、自然と歩はオーディエンスをもてなしている彼の方へと向く。)   (2016/11/3 21:02:01)

奏 琴花♀高1(歩が進む間に歓声と喝采と、間にちょっとしたどよめきに似た「ええ!?」という声。何に対しての「ええ!?」かは人それぞれ。誰あの子だの、奏さんじゃんだの、隣の子だれ妹だの――ちなみに顔が瓜二つの弟である。)――(ボーカルの隣まで来て、ルビー色の視線二つがちらりと横に。アリガトウと。そして、ヴァイオリンを片手に持った双子は、少女はスカートの裾を軽く持ち上げてカーツィの礼を、少年は片腕を前で追って恭しく礼をした。クラシックコンサートならごく普通の礼だが、軽音楽のステージでは少しどころでなく浮いたであろうか。でも、良いではないか。異色のゲストの登場と挨拶には、きっとこれくらいがちょうどいい――なんて深いことまでは考えていないこの双子。いつもの挨拶だ。)   (2016/11/3 21:02:09)

おしらせ東堂 薫♂高3さんが入室しました♪  (2016/11/3 21:08:56)

東堂 薫♂高3【こんばんは。素敵な学園祭の、後夜祭。是非、観客席のほうから見守らせていただきたく。】   (2016/11/3 21:10:03)

奏 琴花♀高1【東堂さん、こんばんは。はい、ぜひに楽しんでいってください。観客とステージの二場面に別れる珍しい構図ゆえ、特に描写がなければ短く置いて回していただくでも大丈夫です。感性のままにお楽しみくださいませ。】   (2016/11/3 21:13:05)

浦木ひかる♂高2【こんばんは、参加ありがとうございます。よければ是非、加わっていってくださいませ。】   (2016/11/3 21:13:05)

おしらせ醒井 京♂高1さんが入室しました♪  (2016/11/3 21:13:50)

醒井 京♂高1【こんばんは、遅ればせながら入場と相成るのですが…人数のほどは大丈夫でしょうか。】   (2016/11/3 21:15:06)

奏 琴花♀高1【醒井さんもこんばんは。はい、私のほうは問題なく。】   (2016/11/3 21:15:29)

浦木ひかる♂高2【とと、お返事遅れて申し訳ありません。無論、歓迎させていただきますとも。】   (2016/11/3 21:17:38)

東堂 薫♂高3【こんばんは。私も、他お二方がよければっ】   (2016/11/3 21:17:41)

浦木ひかる♂高2【ロル順は入室順ということで、浦木→奏さん→東堂さん→醒井さんの順でお願い致します。】   (2016/11/3 21:18:21)

醒井 京♂高1【了解しました。それではよろしくお願いします】   (2016/11/3 21:19:20)

東堂 薫♂高3【順番了解です。よろしくお願いします。】   (2016/11/3 21:19:38)

奏 琴花♀高1【ロル順了解です。それでは投下お待ちしますね。よろしくお願いいたします。改めてよき紡ぎとなりますよう。】   (2016/11/3 21:20:07)

浦木ひかる♂高2(学園祭の、しかもロックバンドに招かれたゲスト……にしては、少し異質過ぎる彩りと装い。が、そんなことにイチイチ気を揉むような輩は、もはやこの場のどこにも存在しない。少しのざわめきの後、ふたりの一礼を見た誰も彼もが声と手をあげた。少年の左手に、音使いの少女。右手に、音使いの少年。ステージ両翼の脇を固めた形だ。少年が上手と下手のふたりに目配せをする。ふたりは頷くと、やや後ろに下がり、音使いふたりをより強調するような立ち位置へと。)ささ、ゲストのふたりですよー! ひとりは知ってるひとも多いんじゃないかなー。それじゃ、簡単に自己紹介なんかをどうぞ!(音葉へ視線を向けると、にっこり笑いかけてから、マイクの前を退く。手で「マイクの前に立て」とジェスチャーしつつ、琴花の背中を押して音葉の隣へと並ばせる。音葉とは今日知り合ったばかりで、ふたりの関係性もろくに知らされていない。ただ、握手をした時に感じた、指の皮の厚さに──どうしようもないほどの親近感を覚えたから。なにより、琴花が信を置いている人物だということが、見ていて伝わってくるから。親愛を示す笑みを向けるのに、なんのためらいもない。)   (2016/11/3 21:20:25)

奏 琴花♀高1――(え?喋るの?――という双子はまばたき一回。だが、合図を察してマイクの前に揃って立てば、雪色髪の少年が透き通ったアルトで少し声を張ってマイクに声を通した。)――「こんばんは、みんな初めまして。奏琴花の双子で、音葉っていうんだ。知っている人はそのとおり、琴花は声が出ないから僕から二人分を自己紹介をさせてもらうよ。……ん?妹じゃないよ、弟だよ、おとーうと」(自由な音の舞台に合わせた砕けた口調と親しみやすい声音に飛ばす声。「え!?男なの!?」というステージの声もしっかり聞こえていたのか、にっこり笑みを浮かべる。好奇の声もあちこちから上がり始めたところでもう少し。)――「僕は普段別の学校で、今日はこの文化祭のゲストとして楽しませてもらっていたところ、ボーカルのひかる君からのサプライズで共演が叶ったんだ。この機会に改めてバンドのみんなに感謝を。琴花は皆に何てご挨拶する?……ん?えーと……」   (2016/11/3 21:45:48)

奏 琴花♀高1(無音に唇動かす少女の言葉を読み取った双子はうんうんと笑みを浮かべて頷いて、)――「みんなも一緒に歌ってほしい、とのことだよ。クラシックが得意だけど、音楽が大好きな僕らにジャンルの垣根はないから、この一期一会を存分に楽しもう!」――(おっと、思ったより反応の歓声が大きい。)――「ふふ、長くなっちゃった。それじゃあ、よろしくね」(それは、パフォーマーとオーディエンス両方への言葉。さて、双子はマイクから少し離れて弦に指をかけ、ボウを持ち直そうか。)   (2016/11/3 21:45:55)

東堂 薫♂高3(どこか、空虚を感じさせる秋の空。しかしそんな空の下。とある学園。この日、この学園が秋の空を吹き飛ばすように活気溢れている理由は、誰もが知る学校行事のひとつ、学園祭が開催されているためだ。生徒の、生徒による、生徒のためのお祭り。それが学園祭である。この学園の三年生・東堂薫にとって、この学園祭は学生最後の――そう、最後のお祭りとなる予定だった。学園祭最終日。お祭りも残すところ僅かである。普段のこの男なら、我こそがと一番目立つ場所にいたのだろうが、今、この男は、車椅子に乗る一人の少女と共にライブハウスと化した体育館へ入るところだ。)ふふ、ここは少し、耳が痛くなってしまうかもしれないけれど、とても楽しいところだよ。(車椅子の少女の耳元で、そっと囁く。さて、扉を開けるとまず耳に大歓声が入ってくる。暗幕を潜り、照明ライトに照らされたステージを見ると、どうやら今はMCの真っ最中。)   (2016/11/3 21:51:40)

東堂 薫♂高3(ステージの上には、ちょうど、雪色髪の少女と少年が出てきたようで、観客席はざわざわとどよめいていた。ステージの中央には、レスポールギターを手にした少年。他にも、茶髪の男子生徒、ポニーテールの女子生徒……おや?あれは……ふふ、体育教師の。……そんな彼らが織りなす響きは、いったいどんなものなのか。ステージ上の奏者達、観客席の生徒たち。彼らの表情は、とても――)みんな、とってもいい笑顔だ。――ねぇ、桜《サクラ》。(耳元でそう囁くと、"桜"と呼ばれた車椅子の少女の少しだけ虚ろな目に、光が宿った気がした――。人込みの、後ろの後ろ。体育館の壁に背を預け、腕を組んでどこか穏やかな視線をステージへ向ける金髪の青年と、この学園では見かけない車椅子の少女が、煌びやかなステージへ視線を向けていた。)「ねぇ、薫」(桜と呼ばれた少女が振り返って呼びかける。)「来て、よかった」(少女のその言葉に、金髪の青年は微笑み、頷いた。)   (2016/11/3 21:51:45)

醒井 京♂高1あー!もう始まってる!『なんだかなあ…手前の巻き込まれ体質も、いい加減どうにかしてもらった方がいいんじゃねえか?』(結局のところ、狐面は昨年に引き続いて、各方面から熱いオファー…もとい拉致という形で引っ張りだこという形になってしまった。終わってみれば、自分が楽しむと言うよりもいつの間にか楽しませる側に立ってしまっている。これではまずいと感じた狐面は、足早に後夜祭に飛び込んだ。もう日も暮れて十分に秋の寒さを感じられるというのに、会場の熱気はそれをいとも簡単に吹き飛ばしてしまうようだった。アンプから響く轟音。それに呼応するように歌い上げる声。そして観客の黄色い声。狐面の五感は圧倒された。)…おおお…。『おー、こりゃなかなか。祭りって言葉がぴったりだな。…てありゃ…』あああああああ!ヒカルだー!なんだなんだ!琴花に音葉もいる!うあああああ!すげー!すげー!『おーおー、なんかえれえことになってんな!』(生徒の視線を一手に浴びるその先、それが自分の見知った顔だと知るや否や、大きな身体をぴょんぴょんと跳ねさせて、はしゃぐ狐にアオツクモ。こうしてはいられないと、一目散に群衆をかき分けていく)   (2016/11/3 21:53:02)

浦木ひかる♂高2「男……だと……」『普通に女だと思ってたわ……』(ステージ両翼でこぼれる本音。両者ともにマイクから離れているため、その言葉は誰の耳にも届くことはなかったのだけれど。もちろん、音使いのふたりを除いてだが。)さーさー、ゲストの紹介はここまで。ふたりの活躍、しかと音に聞いていってね!(音葉の宣誓に様々な想いがいろんな意味で渦巻く会場。さて、マイクを譲ってくれた音葉にサムズアップをしてみせた少年は、琴花へ視線だけを向ける。そして、マイクがうっかり拾ってしまわないように顔を傾けて、こう言葉を紡ぐ。)……ごめん、なんか、嬉しくて口がにやけちゃうや。【1/2】   (2016/11/3 22:00:17)

浦木ひかる♂高2 (その言葉は、少年の心境のすべてに等しい。親しい少女が、こうして同じステージに上がることになった偶然を、心の底から喜んでいるのだ。──口の緩みを隠すように、少年が立てた人差し指を唇に押し当てた瞬間、照明がゆるやかに落ち、会場全体が陰りの中へと沈み込んでいく。沈黙を促されている……そのことに気づいた観客たちから、音が消える。)…………。(隣の琴花を、そして音葉を一瞥。「いつでも始めてくれていい」という合図だ。上手も、下手も、体育教師も。そして、この少年も。徐々に開花していく青い照明の光に、海底へ落ちていくような感覚を覚えながら……静かに、音使い達の"奏でる"旋律の出掛かりを待った。)【2/2】   (2016/11/3 22:01:30)

奏 琴花♀高1……(マイクに拾わせなかったその喜びの言葉に、ヴァイオリンを肩と顎に挟んだ雪色髪の少女はきょとんとした。)――……(きっと、見えていた人間は本当に少ないのだろう。すぐそこにいる少年と、その向こう側にいる双子くらい。桜色の唇の端が、ほんの少し持ち上がっていたこと。言葉に言葉を返せない少女は、そのままに、頷いた。笑みにだって、音はあるのだから。)――(舞台の照明に、青が咲き始める。)――(双子は目配せすることなく、まるでタクトを振るように同時にボウで曲線をゆったりと描き、そのまま弦に落として――さあ、鳥の唄を誘おう。)――――(始まりを奏でる旋律は、そっと添えられた応援の拍手の音を雨に例えればそれに濡れて遠い遠い空を見上げる、鳥の寂寥を表すようなそれ。どこか悲痛で、しかし途中まで同じ音の旋律が和音のそれへと変わり、ふっとそれが途切れる。その沈黙をひっそりと後ろのほうでシンバルがテンポを取り、ギターが重なり、再び加わる双子のヴァイオリン。幾重にも重なった楽器の声が、少年の歌声を誘う。)   (2016/11/3 22:15:34)

浦木ひかる♂高2 https://youtu.be/M89nD_oLE5M【参考用URL】   (2016/11/3 22:16:52)

東堂 薫♂高3(むろん、この学園祭、散々暴れまわったわけだが、この後夜祭だけは、時間を空けていた。一緒に見たい人がいたから。――雪色髪の双子の挨拶が終わり、照明が落とされる。……ヴァイオリンが、前奏を奏でる。)さぁ、はじまったよ、桜。ふふ、これは、知らない曲だよ。「――薫」(車椅子の少女が、スピーカーから流れる音に負けないように、少しだけ、力を込めて言った。)「もっと、よく見たい」(彼女の口元へ耳を持っていき、聞き取ると頷いて、軽々を少女を抱き上げた。)さぁ、ご覧。俺たちの学園の祭……、そのフィナーレを飾るステージを。(誇らしげな表情をステージへ向けたまま、所謂お姫様抱っこをされた少女は、また少し、口元が緩んだのかもしれない。)   (2016/11/3 22:26:01)

醒井 京♂高1おっと、よっと…ごめんよー(するりするりと大きい身体を器用にかがめて、隙間のない人混みを抜けてかなり手前まで来た。ここならばはっきりと表情はもちろんのこと、息づかいも伝わってきそうだ。)『しっ…そろそろ始まるみたいだ』うん…そうだね。(群衆が、さあっと静まりかえる。これだけの人数にもかかわらず、咳払いの1つ聞こえない。みな固唾を飲んで、その始まりを待ちわびていた。)…あ。(思わず声がこぼれていた。声と共に吐き出された息を吸うのも忘れて。ヴァイオリンの音色は耳に伝わり、脈打つ心臓に直に伝わり、そして、その内なる魂をも響かせて揺さぶる。重ねるように、ギターやドラムが空気を揺らし、五感に響かせる。狐面の内側では、瞬き1つしていなかった。その始まりだけ、それだけで。)   (2016/11/3 22:29:36)

浦木ひかる♂高2(その時に受け取った衝撃を、いったいどう表現したらいいものだろうか。二挺のヴァイオリンが導き出す多重弦楽奏、その音色は……、たったふたつの弦楽器の鳴り響きによるものだとは、到底信じられなかった。たしかに感じる。思い描くことができる。潮騒を裂いて飛ぶ、鴎の翼を。──なんだ。これは、なんだ? わからない。面白い。鳥肌が止められない。でも、……負けてもいられない。)運命の嵐のあとに 砂浜に打ち上げられた(単調なコード進行で運ぶメロディに、ライブ前半までとは打って変わった、艶のある歌声を乗せる。海辺を歩くように。波間に、思いを馳せるように。)わたしを見つけて 必ず見つけて…(弦楽と電子の音が織り成すその調に、リハーサルのそれを遥かに上回る感情が乗るのを、抑えられない。静かに、強く跳ねる鼓動の音を聞いて、鳴いた。)あなたの腕まで 辿りつくために────!  (コーラスの音色はさながら風。その風に大きく舞い上がって、高らかに声をマイクにぶつけた。)   (2016/11/3 22:39:44)

おしらせ無言時間が20分を超えたため、東堂 薫♂高3さんが自動退室しました。  (2016/11/3 22:46:10)

おしらせ東堂 薫♂高3さんが入室しました♪  (2016/11/3 22:46:41)

奏 琴花♀高1(そう、どれだけ雨に濡れてしまっても、水面の底へ落ちてしまっても、翼がたとえ重くて飛べなくても、それでもこの哀と愛を――)――(ブレス、二つ)――(マイクはヴァイオリンの音を披露ための位地にある。ボーカルの少年の声に重なるは無音の旋律二つ。可聴域外のその音は、楽器たちと少し艶の乗った声をそっと会場の奥へと押し運ぶ。その役割は電子機器が担えると分かっているが、そこは音使い二人のちょっとしたサプライズ返し。アンプとスピーカーが出力する「電子の歌声」を少し抑えて、この聴界に響く、溢れんばかりの想いが乗った温度ある声と旋律が体育館の奥まで飛ぶよう、音の波をひっそりと大きくして届ける。誰しもが、まるですぐ近くでこの熱の籠った歌声に酔いしれるように。すぐ傍で、心臓を震わせるように。)―――(届け、届け。歌の詩<コトバ>のように、あなたの腕に――。)   (2016/11/3 22:54:15)

おしらせ無言時間が20分を超えたため、醒井 京♂高1さんが自動退室しました。  (2016/11/3 23:04:04)

おしらせ醒井 京♂高1さんが入室しました♪  (2016/11/3 23:04:26)

東堂 薫♂高3(その音色に、その歌声に、会場の熱は冷めることはない。しかし、どこかみんな集中しているような。ただ盛り上がっているだけでは、こんな空気は生まれない。)……イイ、ステージだ。(少女を抱きしめたまま、ステージを見つめ、呟いた。心の芯まで響くようなその"音"に、自然と、自分の感情も高まるのを感じる。)ふふ、桜も、何か感じているみたいだね?(抱き上げた少女の体温が少しだけあがったような気がした。それは、この会場の熱気のせいかまではわからない。しかし少女は、いつもよりも楽しそうに頷いたのだ。)こんな伝え方もあるんだ。ふふ、俺のハリボテの演技ではない、心からのコトバ。うらやましいだろう?この学園は。俺の――自慢の学園さ。(口元を綻ばせて、少女を抱く腕に少しだけ、力を込めた。無意識に、何か溢れ出るものがあったのかもしれないな……なんて、思いながら。さあ、もっと、もっと魅せて、聞かせておくれ――)   (2016/11/3 23:04:56)

2016年10月09日 21時16分 ~ 2016年11月03日 23時04分 の過去ログ
【イベント部屋】school..2
現在のルーム
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