チャット ルブル

「空の狭間【限定部屋】」の過去ログ

現在のルーム
過去ログ一覧
タグ シリアス  BL  空の狭間  おそ松さん


2017年07月26日 22時49分 ~ 2017年07月29日 13時52分 の過去ログ
過去ログでは上から下の方向に発言を表示しています

長男((そうなんだよぉ、気ぃ抜いちゃうの、(むぐぐ、)   (2017/7/26 22:49:06)

三男「…姫様?」(感極まったような姫様の声色。家族、という言葉をしばらく口の中で転がしていたかと思うと、「大好きだよ」、と、緩んだ笑みを見せてくれた。嬉しくなる)「…私もです。大好きですよ」(そっと、その手を取り、そっと、その背を抱く。その背から、なんだか調子を取り戻したらしいカラ松が、『お前たちはもうすぐ本当に家族になるんじゃないか』とからかうような口調を投げてきた。「それならあなたもでしょう」と言い返してやると、少し間を置いて、はっとしたように、そういえばそうだ、なんて嬉しそうに声を上げていた。いつまでも一緒ならいいな、とカラ松が続けた。けれどもそれは多分、私たち皆の総意。運命をひとときだけ忘れ、温かい気持ちになる墓参りだった。その日の夜は、綺麗な夢を見た)   (2017/7/26 22:59:12)

三男((忘れた頃に…ってね(はふ、)   (2017/7/26 22:59:24)

長男(何時までも一緒ならいいなと言うカラ松の言葉に、本当にそうだといいなと思う。いや、絶対にそうしたい。まだまだ知り合って日が長いとは言えない。チョロ松とは会って1年少しだし、カラ松に至ってはほんの2,3日前だ。其れでも、一緒にいると楽しい。楽しくない時でも、傍に居れば安心する。ああ、此れが家族なのかと。背を抱くチョロ松の腕を引っ張り抱き寄せて、合わせてカラ松の腕にぎゅっと抱き付いた。こんなに笑ったのは、何時振りの事だろう?余りに嬉しい事が、幸せなことが多すぎて、帰ってもなかなか寝付けなかった。満天の夜空の中、流れ星に願い事をする。俺らしくねーなぁなんて考えつつ、)二人とずっと家族でいれますように(もし厄が祓えても、もし城に戻ることになっても、2人と家族でいる事を、神様、どうか許してほしい。)   (2017/7/26 23:06:37)

長男(次の朝、おそ松は二人に一つの頼みごとをした。家族だと言ってもらえるのは嬉しい、と前置きした上で、でもなと続ける)厄を祓ってもらって、社会見学もさせてもらって、其れじゃ俺、二人におんぶにだっこだと思うんだ。(二人の善意に甘えてしまって、厄払いはカラ松、家事はチョロ松に全てを任せてしまっている。だから、)俺にも家事、手伝わせてほしいんだ。(頼む、と真剣な表情でおそ松は頭を下げた。)   (2017/7/26 23:09:59)

長男((そうなんだよな、まぁパソコンで描いてる限り不自由はないんだけどさ、(むむ、)   (2017/7/26 23:10:32)

三男(――そんな日から、数ヶ月経った。私たちも街にかなり慣れ、姫様が始めた家事もだいぶ板についてきた。初めに家事をしたいと頭を下げた姫様に、私とカラ松は思わず顔を見合わせた。勿論構わないのだが、姫が何かをしたいと自分で言い出したことは初めてだったのだ。その日からまずは簡単な掃除や裁縫から、今では男だてら軽めの料理までこなせるようになった。花が枯れることに二度目の墓参りに行くと、お爺様の墓前にたまごサンドをそなえなどもして、いくらか姫も満足そうだった。うっかりして姫様が調理している間に私が家を空けたりして彼から離れようものならたちまち厄が降りかかるのか、色々と大惨事になってしまうこともあるのだが、それでも大きく成長していることは確か。この頃では少しずつ私が離れても、服を汚したり怪我をしたりなどということは少なくなっていた。そんなある日、いつものように例の教会に散歩に来ていた帰り)   (2017/7/26 23:23:00)

三男…おや?(街の片隅にまとめてあるごみの中に、黄色の何かを発見する。繊維のようだ。心なしか肌色も見えたので、その何かに近づいて引っ張り上げた。ガラガラと周りの物が音を立てて転がっていった)……、(ゴミにしては、綺麗な人形だった。人形にしては珍しく、男の子のようだ。無邪気そうな表情だが、目を閉じて、汚れだらけで、どこかしら寂しげだ。放っておけなかった)おそ松、この子、連れて帰りませんか?(そっとそのお人形を抱いて、姫様に同意を求める)   (2017/7/26 23:23:03)

三男((まあね(ふふ、)   (2017/7/26 23:23:23)

長男(この数か月間、おそ松は充実した毎日を過ごしていた。家族の一員と言う自覚が芽生え、家事をすると申し出れば、チョロ松は至極丁寧に教えてくれた。始めは野菜をざく切りにするだけで隣で目を光らせていたものだが、今では林檎の皮むき、玉ねぎのみじん切りですら特にこちらを見ようともしない。上出来じゃん、俺。なんて得意げになるのは、許してほしい。そんなある日、チョロ松が見つけたのは黄色い服を着た人形。其れを見て寂しげな目をするチョロ松に、ふと、自分と重ねているんだろうかと思う。昔、カラ松の祖父に拾われたというチョロ松自身と。連れて帰らないかと言う問いかけに対する返事は決まっている)勿論。連れて帰って、服もきれいに洗ってやろうぜ、(俺の上達した洗濯の腕を見せてやる、とふふんと得意げに笑って見せた)   (2017/7/26 23:29:46)

長男((そういや昨日土用の丑の日だったんだって?すっかり忘れてたわぁ、(むぐ、)   (2017/7/26 23:30:17)

おしらせ長男さんが退室しました。  (2017/7/26 23:37:35)

おしらせ長男さんが入室しました♪  (2017/7/26 23:38:04)

三男「…ええ」(姫様は気味悪がることもなく快く頷いてくれた。少し嬉しくて、また少し大事にお人形を抱きなおした。服に刺繍があるのをふと見つける。「じゅうしまつ」。この子の名か、製作者の名かはわからないが、よく鳴く可愛らしい鳥と同じ名はその人形にぴたりと重なり、とにかくジュウシマツと呼ぶことにした。家に連れ帰ると、私が料理をしている間、姫様がお人形の服と体を洗ってやり、カラ松が器用に何十本もの針とハサミを動かしながら急ピッチで代わりの服を作っていた。よくみると精巧な人形のようだ、球体関節だ、どんなポーズも取れるぞと騒いでいる二人の声が聞こえてくる。微笑ましく思いながら、さて夕食にしましょうかと出て行くと、飾りっけのない無地の白い服を着たお人形が目に入る。ふと、違和感を覚えた)   (2017/7/26 23:44:18)

三男「え、待ってください……目、閉じてましたよね?」『は? 明らかに目が開き閉じするような構造じゃ…ないよな』(三人の視線が人形に注がれる。人形は困ったように自然に表情を変え――瞬きをした)『……ちょっと見せてくれ』(カラ松が訝しげに人形をだく。魔力のたぐいがかかっていないかとしばらく眺めていたが。別段おかしいところはないとのことだった。調べてみようか、爺さんの本ならわかるだろうと言う彼に、)「…大丈夫ですよ」(ふと、口をついて言葉が出た)「ジュウシマツから"悪意"は感じません」   (2017/7/26 23:44:25)

三男((ああ、そうだね。僕も忘れてた(ほけ、) とりあえずこれで全松登場おめでとうー(ぱちぱち、)   (2017/7/26 23:45:00)

長男(人形の体とその服を洗えば、ある程度綺麗にすることが出来た。うん、上出来だなと自画自賛をして、小綺麗になった人形に代わりの白い服を着せる。賑やかな小鳥と同じ名をもつこの人形は、白い服は些か似合わない気がした。折角カラ松が作ってくれたのに申し訳ないが、やはり、初めて見たときに着ていた黄色い色が、彼には似合う気がしたのだ。ーーと、目が閉じていたーーその言葉を聞けば、表情を変えて瞬きをする人形ーー本来気味悪いであろう其に、チョロ松は大丈夫だと言った。自信があるわけでもなさそうだが、確信めいた言葉だった。其ならば、と俺は頷いて。) なら、大丈夫だろ。(チョロ松の悪意の感知能力がどのくらいかは知らない。しかし、おそ松にとって何より信頼できるのはチョロ松だったから、) 新しい家族、だな(にへと笑って、人形をわしゃわしゃと撫でた、)   (2017/7/26 23:57:09)

長男((おおー、全松すげぇ!(ぱあ、) 所で、十四松の大きさってどんくらい?(こてり、)   (2017/7/26 23:57:50)

長男((悪い、眠気がやべーからそろそろ落ちるわ…先に進めたいのにぃ、(むぐ、) 御免な、お休みぃ、(ひらり)   (2017/7/27 00:03:32)

おしらせ長男さんが退室しました。  (2017/7/27 00:03:34)

おしらせ無言時間が20分を超えたため、三男さんが自動退室しました。  (2017/7/27 00:15:10)

おしらせ三男さんが入室しました♪  (2017/7/27 00:15:54)

三男『む…ぅ、ならいいが。一応、俺の部屋に置いておこうか。何かあればわかるさ』(少しだけ青ざめた顔で姫様が撫でるお人形を眺めるカラ松。思えば昔から心霊的なことは彼の苦手とするところだ。魔法使いのくせに何をと笑いたくなるが、とりあえず彼が部屋に置いておくということに、異論は無かった――夜、カラ松は人形を持って部屋に戻っていった。怯えているようだったので、代わってやれば良かったと思うけれど――)――――[おにーさん]『!?』(眠りに落ちたと思ったらなんかいた。黄色い服。自在に変わる表情、間違いない、チョロ松の拾ってきた人形だ)『ごめんなさあああああああいうぇええええええええええええいいいいいい!!』[へえ?]『い、いや、な? ほら、そ、そ、そんな俺をのろわ、の、呪おうだなんて、ど、そ、そんな、や、やめるべじ、べきっていうかあああああ…』[うあー、きみ、大丈夫? 喋り方おかしいよー。人形なのに僕のほうがお上手ー]『あああああっばばばばっばば…ゆ、ゆ、夢だ…これは、そそそそう、夢、ゆめだ、畜生おおおおお夢ええええええええええええさめおろあをおおおおおおおおおおおおお!!』   (2017/7/27 00:16:26)

三男[? そうだよ夢だよ? きみー、これがげんじつなわけないじゃん]『さめろおおおお! 夢冷めろおおおおおおおおお!!! 冷めて! むしろ冷えろ! 誰かおこしてええええええええええ!!』[あうー、会話がなりたたないよー…じゃー仕方ないから、今日はきみとお話するのあきらめるー、ざーんねん]『なんあなな何!? なにが!? 諦めるって何を!?』[きみとのお話だよ。落ち着いたらちゃんと話そうねー]『もちつく!? もちつくって何を!?』[うあー、パニックすぎるよきみー、おちついてー…まーいーや、とりあえずお礼言っておくねー、今日、服、ありがとー。すっごい嬉しかったよー]『…へ? あ、え!?』[あと、執事なお兄さんにもお礼言っておいて欲しいな。僕拾ってくれて嬉しかったよー。明日は、あの人のおへやに置いてくれたらうれしいー]『あ、え? あ…?』[じゃーまたねー]――――   (2017/7/27 00:17:15)

三男(――と、言うところで目が覚めて朝だったというのが、泣きながら朝食の席に飛び起きてきたカラ松の弁だ。本格的に何かあるぞ、と涙目で訴えてくるカラ松に、首をかしげてため息を吐いた)「でも、お礼を言っていたのでしょう? それほど怖がることもありませんよカラ松、失礼です」(カラ松の部屋に入り、お人形を抱いて連れてくる。昨日と変わった雰囲気もなく、ただ満足そうに微笑んでいる。自然に表情が変わっていることについては、無論もう見間違いでは済まされないが)   (2017/7/27 00:17:29)

三男((十四松ね…うーん…とりあえず一抱えって感じかな。僕らの上半身くらい?(こてり、) とりあえず口調に迷走してるから温かく見守ってね…(くら、) / ん、今日も遅くまでありがとね。お休み(ひら、)   (2017/7/27 00:21:18)

おしらせ三男さんが退室しました。  (2017/7/27 00:21:24)

おしらせ長男さんが入室しました♪  (2017/7/27 20:43:13)

長男((さーて、レスかえそ、   (2017/7/27 20:43:22)

長男(カラ松の話す内容は、にわかには信じられないものだった。しかし、目の前で表情が変わった人形を見れば、信じない訳にも行かない。但し、其れは害あるかもしれないと疑うにはあまりにほのぼのとしすぎていて。それ程怖がる必要もないというチョロ松の台詞に頷いた。しかし、そういいつつも、チョロ松は、なら自分も同じ部屋に泊まりたいとのおそ松の申し出を、何があるかわかりませんからと飄々と断ったのだが。その夜、おそ松はチョロ松の部屋の前で覗き見ることにした。チョロ松が人形に何かされてはいけないというのが一応の建前ではあるが、何が起こっているのか気になって仕方がないというのが本音だった。)   (2017/7/27 20:48:01)

長男((そんじゃ、待機しとこっと、   (2017/7/27 20:48:09)

長男((ちょいと風呂放置っと、、   (2017/7/27 20:50:36)

おしらせ三男さんが入室しました♪  (2017/7/27 20:54:53)

三男((お邪魔(しゅた、) じゃあ早速返していくよ(ごそ、)   (2017/7/27 20:56:15)

おしらせ無言時間が20分を超えたため、長男さんが自動退室しました。  (2017/7/27 21:11:01)

三男「そうですね…今晩は止しましょう。一応、何かあるといけませんからね」(姫さまから申し出を、我ながら珍しく辞退した。なんだか、ジュウシマツのことは放っておけなくて、それ以上に、気になって。その日一日は、なんだかそわそわとして過ごしてしまったのを自覚していた。この頃は体がだるいと感じることも多く、早めに自分の家事を終わらせて眠ることにしている。それでも、二人よりも早い夜の訪れでも、私には酷く長く感じられた)「…お人形さーん、チョロ松ですよ、執事のお兄さんですよー…」[!](私が部屋に入っていくと、ジュウシマツはかすかに嬉しそうに表情を変えた。そっと頭を撫でながら、話しかける。もし私に弟がいたら、こんな感覚なのでしょうか)「カラ松がものすごくビックリしてたじゃないですか。私も注意はしましたけど、いきなりあんなことになったら誰だってびっくりしちゃいますよ」[……、]   (2017/7/27 21:13:09)

三男「……ジュウシマツ」(――恥の多い人生を送ってきたとは思いません。誇れる人生を送ってきたというわけでもありません。そもそも20年ぐらいしか生きてません。身の回りの環境には満足しています。ただ、ただ、私は他人以上に、自分自身を異常に嫌悪する人生を送ってきています。今後も変わることは無いでしょう。そんな私が、どうしても放っておけないと思った人形。姫に対する感覚とおんなじ)「私はなんだか、貴方を放っておけません」(この子は捨てられて、どんな思いだったのか。私としては、とてもとても知りたかったのです。もしこの人形が長い年月、孤独を感じ続けていたのなら。こんな私でも、その孤独を満たしてあげることが出来るなら。また少しだけ、自分のことが好きになれそうです)「…寝て、みましょうかね」(布団の中に潜り、灯りを消す。しばらく視線はお人形さんを捉えたままだったけれど、体の疲労感に自然と目は閉じた。――おそ松は、ひょっとしたら見ることがあるかもしれない。それと同時、人形の目も閉じたのである。――次の日。チョロ松は起きてこなかった。いくら揺り起こしても、目覚めなかった)   (2017/7/27 21:13:17)

三男((一応決まってる展開だけは書き溜めとこうかな…(ごそごそ、)   (2017/7/27 21:13:49)

おしらせ長男さんが入室しました♪  (2017/7/27 21:16:53)

長男((とと、いらっしゃいチョロ松、(わた) ついつい長風呂しちまったわ、悪ぃね(苦笑、)   (2017/7/27 21:17:26)

三男((ん、おかえり。いいんじゃない、のんびりするのも現代人には必要(にひ、)   (2017/7/27 21:17:46)

長男(最近チョロ松は、早々に休むと言って部屋に戻ることが多かった。話している最中はいつも穏やかな笑みなのに、時折疲れたように表情をひっこめるときがある。その日も、チョロ松はすぐに部屋に引っ込んでしまった)…話してくれればいいのになぁ、(ぼそりと呟くことがある。確かに自分はまだ相手にとっては全然頼りないボンボンなのかもしれない。それでも、疲れた時には、疲れたと頼ってもいいのだと。支えてやると自信をもって言う事は出来ないが、少しくらいはその体をいたわることくらいは出来るのだと、歯がゆい思いをすることもあった)   (2017/7/27 21:21:49)

長男(人形に架けられる言葉。始めは諭すようなその物言いに、思わず笑みが漏れそうになるのをおそ松は必死でこらえた。しかし、その口調も次第に切ない色を帯びたものに変わっていき、)――チョロ松…(その人形に、チョロ松がどのような思いを込めて話しかけていたのか、おそ松は知る由もない。それでも、その優しく切ない声を聞けば、不意に涙が零れそうになった)   (2017/7/27 21:24:16)

長男(――そして次の日。朝の日の光と小鳥のさえずりで、おそ松は朝が来たことを知った。そこでようやく、チョロ松の部屋の前で眠りこけてしまっていた自分に気付いた。まずい、と思った。こんな所をチョロ松に見られたら、注意されてしまう、と。相手が起きていないかそっと扉を開き中の様子を窺う。チョロ松は、まだ横になっていた。規則正しい呼吸が、深い眠りの中にいる事を物語っている。しかし、)チョロ松…?(少し違和感を感じて、おそ松は部屋の中に入った。既に明るい窓から見える空。その陰から、日は随分高いことが伺いしれる。それなのに、起きてこないなんて――)おい、チョロ松、起きろよ、チョロ松、(揺さぶりながら起こしにかかる。しかし、彼は目覚めない。背筋に冷たい汗が流れた。)カラ松!(彼が真っ先に飛び込んだのは、カラ松の部屋だった。寝ぼけ眼で凶悪な顔をしている彼を無理矢理たたき起こし、その服を引っ張る)   (2017/7/27 21:30:59)

長男チョロ松が、起きないんだ…!(俺は近くにいたのに。何も異変に気づかなかった。あの人形をチョロ松の部屋に置くべきではなかったのかもしれない。何の警戒心も抱かず、信用してしまった俺のせいだ。傍に居たのに気づかなかった俺のせいだ。俺の、俺の、俺の――。ぐるぐると、感情の渦に飲み込まれそうになって、おそ松はカラ松に縋りついた)   (2017/7/27 21:31:01)

長男((まぁ俺は年中のんびりしてんだけどね、(にひ)   (2017/7/27 21:31:47)

おしらせ長男さんが退室しました。  (2017/7/27 21:32:00)

おしらせ長男さんが入室しました♪  (2017/7/27 21:32:03)

三男「……ここが、夢の中…?」(夢の中というものはもっとふわふわしたもの、例えるならマシュマロのような感覚だと思っていたのだが、現実と何ら変わらず、地に足付いた状態だった。少々がっかり。辺りを見回すも、お人形さんは居ない。早く話してみたいものだと思いながら、そっと歩き出す。人には話せないことも、人形になら話せるかも知れない。…とりあえず、夢の中は別に飛べもしなければ快適というわけでもなく、何とも中途半端。風景にも面白みがない。真っ暗なだけだ。時折何かがあったとしても沼地のようなものだったり、草が生えているだけだったり。地面はボロボロの石畳。なんとも退廃的というか、なんというか。もっとファンタジックなものを期待していたのだが。歩いても歩いても殺風景。景色は真っ暗、どことなく空気も重い。一旦起きようか、歩けども歩けどもジュウシマツの姿は見えない。…と思ったが、どうやって起きるのか。そう思ったとき、)[あーっ! おーい!!](左前方の草むらから少年のような声。ガサガサと揺れる草から、ようやくお人形の彼が姿を現した)   (2017/7/27 21:41:12)

三男[居たー! 執事のおにーさん!]「執事のおにーさんですよージュウシマツ、こんにちは」[うあー、随分探しましたぜまったくー]「あら、私もですよまったくー」(私の前に駆け寄ってきたお人形さん。年頃は幼い印象を受ける。綺麗な瞳を輝かせ、うきうきと喋るその姿。本当にこれは人形なのだろうか。関節も球体ではない)「貴方、完全に人間みたいですねえ。本当にお人形さんなのか疑っちゃいますよ」[だって"人形"だよ。人の形みたいに作るからおにんぎょうさーん]「それもそうですね。…洋服は今着ているものと違うようですが」(そのとおり、彼がまとっているのはカラ松が即興で作った白い洋服ではない。はじめに着ていた、黄色い、彼によく似合う服)[全てはイメージなのさー、いつも着ていたお洋服が僕のイメージっ。君は自分で執事さんをイメージしてるから、ここでも執事さーん]「あら、言われてみれば」[似合ってるよー](会話してみると、これまた面白い。人間と何ら変わりは無かった。ふわふわした喋り方ながら、ちゃんとした意思疎通ができるなんて。やはり、この人形は"生きている"と言っても過言ではないようだ)   (2017/7/27 21:41:25)

三男「…あ、そういえばこの妙に重苦しい世界は一体…? 夢の中、ですか?」[うあー…ここかー…夢、でも間違いじゃないと思うけど、ちょっぴり違うよー]「おや、それではこの謎の世界は一体?」[……魔法使いのおにーさんの時は、すごいすっきりで、もっとたんじゅんで、明るかったんだ。空気も澄んでて、お空も出てたし、太陽もあったし、気持ちいー風がびゅんびゅんー]「では今の状態は正反対ですね。真っ暗ですし、じめじめしてますし…何かあっても廃墟だ。ランダムで変わるのですね」[違うのさー]「え?」[ここは、きみの心そのもの]――――   (2017/7/27 21:41:31)

三男――――『…いかんな。まったく起きない』(あの慌てたお姫様に俺が呼ばれたとて、うんともすんともチョロ松は答えない。まさか幼い頃から体調も崩したことのないチョロ松がこんな状態になるとは、誰が予想できたか。俺ならばまだしも、チョロ松がこんな状態になるとは…。ちらりとおそ松を見やる。王子のキスで起きるような状況でもない)『……とにかく、人形は離すぞ。…そんなに自分を責めるなおそ松。誰のせいでもない。誰も悪くないんだ。お前がそんなふうでは厄が強まっちまうぞ。大丈夫だ。チョロ松が彼奴に悪意はないと言い切ったんだぞ? それに俺を誰だと思っている。世界一のウィザードだ。俺が何とかするさ』(チョロ松が目覚めない今、おそ松が縋るのは俺しかいない状態だ。頭をわしわしと撫でてウインクを飛ばしてやり、とりあえずチョロ松と共にいる目がとじた人形を少し離す。…目覚めない)   (2017/7/27 21:41:46)

三男『…少し待っていろ、おそ松。山からめぼしい本をとってこよう。爺さんの本なら何でも載ってる』(おそ松を一人残すのは不安だったが、一緒に連れて行く方が納得はしまい。チョロ松の側にいたいはずだ。すぐに陣を書いて山小屋に飛び、本を物色する。埃っぽくていくらか探しにくくはあったが、いくらかよさげなものは見つかった)『…頼むぞ、爺さん。何か書いててくれよ…』(そう念じながら、山小屋を後にした)   (2017/7/27 21:41:52)

三男((ふ、間違いないね(くすくす、)   (2017/7/27 21:46:11)

長男チョロ松…(カラ松の台詞を上の空で聞きつつ、おそ松はチョロ松の手を握った。少し低めではあるが、確かにある体温。俺が何とかするとカラ松はそう言って出ていき、残されたのはおそ松とチョロ松のみ。) ……此のまま、目が覚めなかったらどうしよう、(嫌な考えが頭を過る。此のまま目覚めなかったら、此のまま、息が止まったら?) やだ、チョロ松、起きて、起きてよ…(力なく揺さぶるが、其でも相手が起きるはずがなく。おそ松の周りの厄の濃度が、どろりと濃さを増した)   (2017/7/27 21:48:27)

長男((チョロ松もたまには肩の力抜けよー?のーんびり行こうぜ、(にひ、)   (2017/7/27 21:49:26)

三男『……どうやら、チョロ松の中にジュウシマツの精神が入り込んでる状態、らしいな。精神体同士の肉体を介さずのやりとりらしい』(相変わらず眠り姫を続けるチョロ松の横で、本を自分の目線にふわふわと浮かせながら、眉をひそめる。こいつは少しばかり厄介だ)『憑依していると考えてくれ。…しかし精神にそのまますっぽり入り込めるというのは厄介だな。会話以外にもいろんなことが出来る。奴が起こそうとしないなら、このまま目覚めない。悪意がないなら大丈夫だろうが。俺たちも精神を此奴の中に飛ばして穏便に話し合いでもすれば問題ないだろう、今なら問題ない』(そう、話し合えば解決は可能だ。…相手に、悪意がないなら。だが。そもそも魔法というのは、自分の精神の特殊な一部を使うものだ。その精神を外界に、別の現象として放出する能力のことだ。だが、人間は基本的に肉体と不可分の関係だから、使いすぎると自身の体力も消費する)   (2017/7/27 22:03:34)

三男(その、裏を返せば。ジュウシマツは自分の精神をある程度自由にコントロールできるというのに、魔法使いはどんなに凄かろうが、"たかだか精神の一部を使える"だけだ。もしも。もしも、チョロ松が強制的にジュウシマツに囚われているのだとしたら。この俺が、力づくでジュウシマツを追い払わなければならないとしたら、文字通り命がけだ。考えるだけで、怖い。チョロ松が、眉を少し顰めた。小さく、呻いた。決意が固まる。それに、なんといっても)『…おそ松。俺が行こう。チョロ松を助けてくる』(――弟分のフィアンセに頼られているとあっては、後には引けないのが男なのだ!)   (2017/7/27 22:03:48)

三男(――――どきり、とした瞬間だった。同時に、「なるほど」とも思った。この暗くて、陰鬱で、退廃的で、荒廃している不愉快な世界。自分では理解しているつもりだったが、いざこうして見せ付けられると――)[あのお兄さんの時は、すごく単純な世界だったよ。だから、すぐに見つけられたー。でも、きみの心はすごく複雑で、へんてこりん。だから探すのに手間取ったのだ]「嫌な世界ですね…本当に、嫌な心」[なんでだろうねー、すごいすさんでるよ]「…あまり聞かないでください。もっと自分が嫌いになる」(変わりたい。自分自身を好きになりたい。それが、私の原動力の全て。言ってしまえば、そんなのは普通のことで。誰しもコンプレックスをバネにして頑張ろうとする。単純で、だれしもが持てる原動力。違うのはその大きさだけ。でも、染められるのでしょうか。いくら頑張って馬鹿なことを言って、馬鹿な行動をして、馬鹿なことを考えても。既に黒く染まりきったものを、別の色で染められるのでしょうか)   (2017/7/27 22:04:14)

三男[うあー、落ち込まないでー。もっともっと暗くなっちゃうよー]「そうですね、すみません…」(愛したい。普通に愛したい。そんな単純なのぞみ。今、私が愛していると思っている人たちでさえ、本当に愛せているのか自信がない。辛かった。愛したかった)[…あ、そうだ]「え?」[そんなに落ち込むことないですぜー、僕さっき、ぐうぜんに面白いもの見つけたのだった!]「…面白いもの、ですか?」[こっちこっち!]「え、あ、ちょっ、」(小さな手が私の手を引っ張り、奥へ進んでいく。草むらにつっこみ、沼地を横切り、ぼろぼろの石畳を踏みしめながら、奥へ奥へ。一心不乱に目的地へと突き進むその無邪気な姿に、可愛らしさを覚えた)[恩返しするのだー! つきすすめー! ぬわはははははははー!](元気よく走っていくジュウシマツ。彼が突然、足を止めた。つられて止まる。細い指先が、目的地を指し示した。真っ暗で荒廃した世界に、映えるように広がる一帯)   (2017/7/27 22:04:29)

三男[きみー、そんなに気に病むことはないんだぜー。こんなところもあるんだぜー、綺麗なんだぜー]「…これ、は…」(こじんまりとしていた。その一つ一つはとても小さいものだった。でも、そこには確かに…)「お……お花、ばたけ…です、よ、ね」[見たまんまそーさー](近づくと、小さな花弁をつけた花々。周りが暗い分、余計にその色を美しく輝かせ咲かせるそれら。自分の胸のあたりが熱くなってくるのを感じた。イメージとしての肉体らしいが、確かに「熱さ」を感じた)   (2017/7/27 22:04:43)

三男((まあね。とりあえずここにいる間はリラックスさせてもらってるよ(ひらりん、)   (2017/7/27 22:05:07)

長男((そりゃ良かった(にひ、) 所で、ホントに悪いんだけど、お兄ちゃん眠気がやばくてマトモなロル書けそうにねーんだわ(むぐ、) レス蹴って悪いんだけど、ちょいと落ちさせてもらうわ、折角書いてくれたのに御免な、(しょも、)   (2017/7/27 22:07:32)

三男((ん、いいよ。疲れてるんだねえ。ゆっくり休んで(ぽんぽん、)   (2017/7/27 22:08:11)

長男((明日は忙しいから来るのはいつもより結構遅くなっちまうんだけど、来ることは来るから、もしお前が暇だったらまた相手してよ、(にひ、)   (2017/7/27 22:08:35)

長男((そんじゃ、お休み、またな、(ひら)   (2017/7/27 22:08:57)

おしらせ長男さんが退室しました。  (2017/7/27 22:09:04)

三男((ん、了解ね。お休み。また(ひら、)   (2017/7/27 22:09:10)

おしらせ三男さんが退室しました。  (2017/7/27 22:09:13)

おしらせ長男さんが入室しました♪  (2017/7/28 22:58:29)

長男((さーて、そんじゃ返すかねえ、(よっこらせ、)   (2017/7/28 22:58:51)

長男(カラ松の話は、小難しかった。精神とか、肉体とか。完全に理解したとは言い難いが、ふたつだけ分かった事がある。一つは、今ならまだ間に合うという事。そして二つ目は、彼の精神の中に向かわなければならない事。不安げにカラ松を見れば、相手の視線とがちりとかみ合う。「俺が行こう、」とカラ松は言った。とても力強く、頼りがいのある声で。其れでも、今まで数か月共に過ごして来たおそ松はわかってしまう。その背後にある不安を。人形がお礼を言って来ただけであれほど大騒ぎする男なのだ。怖がらない方がどうかしてる)……駄目だな、俺、(ぽつりと呟いた。チョロ松が目覚めないとの不安に、独り情けなく狼狽えて。家事は上達しても、この生活に馴染んでも、ちっともその弱さは変わっていない。怖さに打ち勝ち、恐怖の中行こうとしている目の前のカラ松の方が、どれだけ強いだろう。ひとつ深呼吸をし、カラ松の腕を握った。力強く、意思の宿る目で)なぁ、カラ松。良ければ俺も連れてって欲しい。絶対に邪魔はしないから。(頼む、と深く深く、頭を下げた)   (2017/7/28 23:06:10)

長男((さーて、待機ついでに風呂に入ってくるかねぇ、(ひらり、)   (2017/7/28 23:06:34)

おしらせ三男さんが入室しました♪  (2017/7/28 23:09:56)

三男((こんばんは(ひら、) よし、と。返してくか(ごそ、)   (2017/7/28 23:11:38)

三男『……!』(腕を握られて、声をかけられて、思わず、目を瞬く。勿論、チョロ松のことは気にはなるのだろう。けれど、一緒に行きたいといざ言われると、少しばかり驚いてしまう。何故って、その目に酷く強い意志が宿っているのを見て取ったからだ。どれだけ危険なことかわからないのに、チョロ松のために)『…おそ松』(だが、すぐにうんとは言えない。そんなに簡単なことではないのだ。顔を上げさせ、覚悟の程を確認する)『悔しいが、ジュウシマツはこの俺よりも精神の中では何枚もうわてだ。命懸けになるかもしれないことなんだ。…それでも来るのか?』(先程までうろたえていたおそ松だ。ここで引いてもおかしくはない。まっすぐに目を合わせ、意志を確認する)   (2017/7/28 23:20:19)

三男――――[君のいい部分の証! ちっちゃいけど、今後も成長してくよー]「…! っあ、えと……本当にお花、ですよね…! わ、私の、…花…お、お花はいい物、ですよね…?」[基本はいいものさー]「で、ですよね! お花は…いいものです…! うん…!」(そう、いいものです。お花はいいものなのです。喜びで語彙が激減していますが、お花はいい物。いいものが、ここに。私の、心に。この子を慰めるという目的は、今をもって完全に逆転したようだった。私にとっては、十分すぎるほどの恩返し)「とにかく、嬉しいです。私が…これ、お花…」[にひー、喜んでくれたねー。なんだか、全体もちょっとだけ明るくなった気がしなくもないねー]「…も、もうちょっと見ててもいいですか、お花…」[思う存分どうぞー]「で、ではここで少しゆっくりさせていただきます…」[ん!](ジュウシマツも、満足そうだった。いま現実は何時頃なのだろう、ということがちらりと頭をかすめたが、すぐに振り切った)   (2017/7/28 23:20:29)

長男((お、チョロ松いらっしゃーい、(にひ、)それじゃ俺も返してこっと!   (2017/7/28 23:23:55)

三男((ん、待ってる(にひ、)   (2017/7/28 23:26:46)

長男うん、俺も行きたい。(それでも来るのかという質問に、おそ松は即答だった。まっすぐに目を合わせてくるカラ松に、へらりと笑って見せる)御免、さっきはみっともねーとこ見せたよな。チョロ松が居なくなっちゃうんじゃないかって思ったら、怖くて居てもたってもいられなくなってさ。…でも、…今は怖いだけじゃないから、大丈夫。怖さに駆られて衝動的に言ってんじゃねぇよ?――お前に、男気ってやつを見せてもらったからさ(恐怖に立ち向かう男気を見せられて、そのまま怖さに駄々をこねるなんて、自分の男が廃るというものだ)連れてってよ、カラ松(大丈夫だからさ、と頷いて見せて、)   (2017/7/28 23:27:35)

三男『…! そ、そうかっ!』(一言一言頷いて、おそ松の意志を確認する。今は怖いだけじゃない、大丈夫だ、という彼に、そうか、と頷く。しかし何よりも俺を突き動かしたのは、"お前に男気を見せてもらったから"、という言葉。そんなことを言われては連れて行かないわけにはいかなかった。大きく頷き、それなら大丈夫だ、とわしわし頭を撫でる)『わかった、連れて行こう。…少し待ってくれ』(懐から杖を取り出し、チョロ松に向ける。少し念じる。チョロ松の額に、小さな陣が出現した。ちょっと失礼、とおそ松にも同じものを施す。無論、俺自身にも。それからぱちりと指を鳴らすと、周囲が光に満ちた。もうすでに馴染んだであろう、青い光。その光を抜けると、そこはもう、別世界だった)――――   (2017/7/28 23:34:19)

三男――――[……ん?](ぴくり、とジュウシマツが何かに反応したようにきょろきょろし始めた。それが気になって、私も顔を上げる)[おにーさん、誰かが入ろうとしてるよー]「え」[二人、くらい? その人たちが"心"を君の体に飛ばしてきたよ。こんなことできるってことは、あの魔法使いさんかな!]「え、カラ松が、ここに…!? 二人って、姫様もですか…!?」(お花を前にして惚けている時になんたるニュース。私にとっては、間違いなく平和を乱す一報。なぜそんなことを、と尋ねると、君を探してる間に起こされたらいやだったから、君の心と体のつながりを薄くしてたんだ。それで不審がっちゃったんだね。とのこと)[でも、これでみんなともお話できるね! 魔法使いさんも今度はきっと怖がらずにいてくれるかな。僕のこと家族って言ってくれたお姫様とも楽しくお話できるねー!](少し余らせた袖を口元に当てて、楽しげなジュウシマツ。実際楽しみなのだろう、カラ松は相手にもならなかったそうだし、特に姫様などは初めてお話するはずだ。でも。――お話。みんなと楽しくお話。…ここで、お話? ここで。お話。――――ダメだ、耐えられない)   (2017/7/28 23:34:27)

三男「やめて…っ!」[…へ?]「や、やめて、ください…呼ばないで…」[え、呼んじゃダメ? どしたのおにーさん?]「ここ…見られちゃうじゃないですか」[!]「ダメ…絶対に、ダメ……お願い、見せないで、見せられない、こんなところ…!」[……](怖い。ここを見られることが、すごく怖い。あの二人に見られると考えただけで、この上なく怖い。駄目、絶対駄目。ここを見られたら、駄目。まだ見せちゃ駄目。こんな醜い所、見せられない。見せる勇気なんて、今は無い)[…だいじょーぶだよ]「大丈夫じゃ、ないです」[僕が大丈夫にしたげる。顔をあげておにーさん]「え、何、が…え?」[にへー](突如、足元が黒から白に変わり始めた。目の前の小さなお花畑も、周りの毒々しい風景も、全て無くなる。基本色が黒から明るい白へと変わっていく。そして現れた「ファンタジー」。それも可愛い可愛い「ファンタジー」)   (2017/7/28 23:35:09)

三男(先程まで立ち枯れていた大木がある場所には巨大すぎるホワイトケーキ。空にはどこから吊下がっているのか分からないシャンデリア。地面にはいつの間にやら敷かれている白黒チェックの素敵な絨毯。そこからにょきにょき生える、茎までピンク色をした植物。目がくらむほど明るくなった世界。これまでかかというほどに詰め込まれた可愛らしさ。天使が空にでも飛んでいるのではと思ってしまうほどの幻想的世界)「これは…?」[僕の心、投影してみた!]「貴方の…? なんともまあ、可愛らしい」[とにかく、この世界だったら大丈夫! 怖がる必要ないね! じゃ、二人をこの世界に入れちゃうのを許可したげよ! 今すぐこの場に来るわけじゃないからのんびーり待とうねー]「凄いお人形さんですね、あなたは…」   (2017/7/28 23:35:24)

三男[……、](ふと、黙ってしまったお人形。どうしたのだろうとちらと見てみる。ちょっとだけ、真剣な顔)[おにーさん…現実で君は寝てるわけだけどもー…ここでも、ちょっと睡眠タイムといこっか!]「…睡眠?」[リラックスしてー、心まで寝ちゃいましょーう! まあ熟睡みたいなもんさー]「…? なぜいきなり、そん、な……、……」(突然襲いかかる睡魔。意識が遠のく。あれ、ここは、目もくらむような白い世界は? 視界が、真っ黒に――)[……ね、おにーさん。僕、きみがどうしてそんなに自分が嫌いなのか気になっちゃったですぜ。君のことをもっと知ることができたら、恩返しできるかもしれないしねー。僕、本当に何か力になりたいよ。だから…勝手だけど、君の記憶、覗かせてもらいやすぜー]――――   (2017/7/28 23:35:40)

長男(カラ松に頭を撫でられれば、にへと緩んだ笑みを浮かべる。少し褒められたような気がして、気恥ずかしいような、嬉しいような、甘酸っぱい気持ちが胸を満たす。しかし、甘えてばかりもいられない。術の準備をする彼に、笑みをひっこめ、ぐっと口元を引き締める。精神世界など初めてだ、何が起こるかわからないのだ。青い光が輝き、――そして、舞台はチョロ松の精神の中に。) (チョロ松お精神世界は、)   (2017/7/28 23:41:48)

長男(青い光が収まり、目を開ければ、其処にある光景に、思わずあんぐり口を開けた)何だ、此れ…(おそ松が呆けたのも無理はない。パステルカラーの世界がそこに広がっていた。水色の空には、クッキーやチョコレートを乗せた綿菓子の雲。其処にかかっているのは虹かと思いきや、只の虹ではなく滑り台。白黒チェックの絨毯には時折茂みがあり、其処から可愛らしい花から歌声が聞こえる。)…何か、チョロ松の精神?って、チョロ松らしくねぇな、(思わず呟き、ちらりと同意を求める様にカラ松を見た)   (2017/7/28 23:45:30)

長男((そういや、チョロ松がハイファンタジーが好きって言ってたから、ハイファンタジーって何か調べてみたわ。ファンタジーにも、ハイとローがあんのな、(ふむ、)   (2017/7/28 23:47:38)

三男[…うあー……好きになれないのも、仕方ないのかな…そうぜつな…うーん……、! 来た…! うーあー……、…うん](決心。おにーさんたちも入ってきた。説明してあげないと。じゃないと、心配になっちゃうよね、執事のおにーさんも寝てることだし。さっさと行っちゃいましょう!)――――『何だこの世界』(目の前に広がるは謎世界。絢爛というか、アレルギーを起こしそうになるほどのカオスだった。ケーキは何階分あるのやら、妙に巨大。見上げた先にはシャンデリア。ピンク色の雲と、その上に乗った砂糖菓子。描写するのが面倒になるようなメルヘンチックだ。眉を顰める。視線でおそ松に答える。あまりにチョロ松に似つかわしくない)『ジュウシマツが何かしら細工をしているのかもしれんな。この光景はジュウシマツのものかもしれんぞ。誰の精神世界でも見た目などどうでもいいんだ』(我ながら名推理。どうだ、と片眉を上げる。チョロ松を探しに歩き出すと、地面の感触が特殊なことに気づく。絨毯の上のはずだが、妙にふわふわして面白い。これが本物の夢なら心の底から楽しいのだろう、と思う。もっとクールな方が俺には合っているが)   (2017/7/28 23:55:47)

三男『とりあえず急ごう。彼奴が心配だ』(と、言った先。いそがなくてもいーよ、と、聞き覚えのある元気な少年の声が聞こえた。思わず身構える)[じゃーんっ、ジュウシマツとーじょー!](正面から足元から形作られるようにすうっと姿を現した、黄色い服の人形。昨日の夢に出てきたそれと、同じだった。そしてその傍らには、焼き菓子の壁にもたれて眠りこけている、執事姿のチョロ松もいた)[あ…ちょっとふかーくお休みしてもらったのさー…うあー、ごめん。しつじさん起きなかったから心配したんでしょ? ちょっと色々あっただけだから、だいじょーぶだよ! ただお話してただけ!](そう話す人形は、確かにチョロ松が言うように、そこまで恐るものではなさそうに思えた)   (2017/7/28 23:55:55)

三男((そうそう、ハイもローも好きだけどね。ハイはマジにツボでさ…剣と魔法の世界とか好きなんだよね(くふ、)   (2017/7/28 23:57:01)

長男(カラ松の表情を見て、やはり同じことを思っているのだと確信する。この光景は、チョロ松にあまりに似合わない。成程、確かにジュウシマツの手が加わっているのかもしれない、そう考えれば納得だ)とりあえず行こう、(そう考えればふわふわした絨毯の中、歩き始めたその時、)…!ジュウシマツに、…っ、チョロ松!(黄色い服の人形の登場に驚くもものの、其れよりもおそ松の目を捉えたのは、傍らで寝息を立てているチョロ松の姿だった。駆け寄り、無事を確かめたい衝動に駆られるが、それをぐっとこらえてジュウシマツを見る。此処で慌ててもどうにもならない。こんな素人の自分を連れてくるという男気を見せてくれたカラ松の前では、そんな情けない姿を見せたくはなかったし、迷惑はかけないという約束だったから。一歩前に出れば、少しかがみ、ジュウシマツと同じ目線に立って語り掛ける)――なぁ、お前の言う通り、俺達、チョロ松が心配で来たんだわ。チョロ松は、ちゃんと無事?(一言一言、語り掛ける。チョロ松は、この人形を怖くないものだと言った。なら、その言葉を信じてみようか、)   (2017/7/29 00:03:40)

長男((ハリポタはローに入んのかな?ハイって言うと、ロードオブザリングとかしか思い浮かばねぇけど、(むう、)   (2017/7/29 00:04:22)

三男[ん! 無事だよーお姫様ー、寝てるだけっ! きみー、僕のこと家族って言ってくれたひとだね、にへー、ありがと! 体もあらってくれてねー、嬉しかったよー](目線を合わせて語りかけるおそ松に、ジュウシマツは嬉しそうに答えている。その笑顔に、裏はなさそうだ。嘘や計略の匂いは感じられなかった。人のそういった部分を察するのは得意だが、ここは精神世界、それも相手は人形。感情を隠すなど、器用なことはすまい)『えーと…そうだな。チョロ松が寝ていることは妙に気になるが…俺たちはチョロ松を返してもらいに来た。安否確認できたのは嬉しいが…その、チョロ松は普通に起きてくれるんだな?』[……](しかし。その正直な人形は、俺が問うと即座に表情を変えた。言いづらそうに、しばらくもじもじとして、ようやく、口を開く)[僕ね、きみたちに感謝してる。…ただ捨てられて、あとは燃やされるだけだった僕を拾ってくれたしつじさん。服作ってくれた魔法使いさん。体洗ってくれたお姫様。僕は、とてもとても君たちに感謝してる。恩返ししたいと思ってるくらい、感謝してるのさー]   (2017/7/29 00:15:50)

三男(なるほど、やはりこの人形に悪意は無いらしい。それどころか恩返しとは、鶴かこいつは。だが、どうも何かを含んだような言い方が気になる)『なるほど…恩返し。中々清廉な心を持ってるようだな?』[…だから、僕、君たちに恩返ししたいから――――しつじのおにーさんは、もう起こさない](人形の発言を機に、とたんに一変する空気。おそ松からも安堵の表情が消え失せる。俺にしても同様なのだろう。人形は少し怯えた風だ)『……俺の聞き間違いか? もう起こさないと聞こえたんだが。逆だよな、恩返しなら…ん?』[…起こさない。もう、起こさない]『は?』[あっ、今、この場でなら起こすよ。だから君たちが望めば、普通に会話出来るし遊んだりも出来るの。でも、現実ではもう起きれなくなっちゃうー。僕がね、しつじさんの"心"をずーっと掴み続けるの。おにーさんの"心"は、独立するの。心だけの存在になるのさー。…これが、僕にできる精一杯の恩返し。唯一の恩返し。みんなを幸せにしたいの]『…幸せ?』(鶴の恩返しかと思いきや、蓋を開ければ老化の煙。自己完結したような結論の意図するところが全くわからん。雲行きが怪しくなってきた)   (2017/7/29 00:16:47)

三男((んー、難しいね。線引き曖昧な部分が多いからなあ、ファンタジーは(うぅむ、) 一番わかりやすいのはDQとかFFかな(こてり、)   (2017/7/29 00:17:38)

長男(寝てるだけ、という言葉を聞き、安堵に思わず息が漏れる。ジュウシマツも特に何かたくらんでいるというそぶりはない。カラ松と視線を交わし合い、良かったとお互いに頷いた。しかし。)…は、(もう起こさない、という言葉に固まる二人の表情。言っている意味が分からない。先ほどまでは穏やかな空気で、感謝だとか、恩返しだとか、何とも健気な言葉ばかりで物騒な単語は何一つ出てこなかったはずだ。其れなのに、どうして。)――、あのな、ジュウシマツ。俺達さ、チョロ松が必要なんだよ。お前も知っての通り、チョロ松はすごい良い奴で、俺達にはコイツが必要なんだよ。(幼い口調の相手にもわかるように、ゆっくりとかみ砕いて説明する)お前が、コイツの心を掴み続ける理由は何?そうしたら幸せになるって、どういう事?(本当ならば、今すぐにでも喚きたい。人形の胸倉をつかんで、問いただしたい。チョロ松やカラ松と過ごす前の自分なら、きっとそうしていただろう。でも、そんな暴力は解決にはならないと、心を閉ざしたおそ松に真摯に話しかけ続けたチョロ松は教えてくれた。自分を律することの大切さを、カラ松は教えてくれた。)   (2017/7/29 00:24:40)

長男(だからおそ松は人形に語り掛ける。ゆっくりと、穏やかに。)   (2017/7/29 00:24:44)

長男((成程。お兄ちゃんゲームしないからその辺はわかんないんだよなぁ、(むぐ、)   (2017/7/29 00:25:14)

三男[…えっと、言えないの。ごめんね。でも、きっと恩返しになるの。それが皆の幸せになるの](びくびくしながら、それでもジュウシマツは強硬に主張した。俺が一歩前に出る)『…意味がわからん。それはチョロ松の提案か? チョロ松は納得したのか?』[…僕の提案、おにーさんにはまだ話してない。でも、絶対それがみんなのしあわせにつながるの。しんじてー]『…ちゃんと理由と意図を話せ。お前はそれで何がしたい?』[うあー…詳しいことは話せないの…でも、本当に恩返しなの]『……』(笑いも、悲しみも、怒りも、表情に出てこなかった。少なくとも、俺はそう感じえいた。普段顔に張り付いた、最高にクールな表情も、本来こういう時に出る怒りの表情もない。まったく俺らしからぬ、完全な無表情)   (2017/7/29 00:34:06)

三男『…納得できると思うか? 俺の"家族"を一人減らそうってのか。死ぬも同然だろう』[…死なない、よ。体は死んじゃうけど、心は生き続ける…君達や僕みたいに物質に全く依存しない、完全な心になって生き続ける…会おうと思えば会えるの]『彼奴は納得するのか? 望むと思うか?』[…納得しないし、望まないと思う]『じゃあ起こせ。パーかお前は? 意味がわからん』[納得するようなやり方じゃダメなのー…誰も納得しないけど、これが一番の、]『いいから起こせ』[うあ…](無表情を続ける。ジュウシマツは怯え続ける。そんな姿で、こっちが怯むと思うのか? 俺はとことんやる。納得できるような理由が見当たらない。説明しないのに、納得するなどと思っているのかこの人形は? やはりこの世界はこの人形のものらしい。ふわふわとしてまるで現実感がない)[……っ、絶対に、起こさない!]『あぁ?』[起こさない! 絶対に起こさない! みんな、不幸になる!]   (2017/7/29 00:34:14)

三男((僕も最近遠ざかってるけど、やっぱり好きなんだよねえ…いつかゆっくりやりたいけど、時間がな(む、)   (2017/7/29 00:34:39)

長男カラ松…(カラ松の無表情と言うものを、おそ松は初めて目にした。カラ松はいつも自分はクールだのなんだの言っているが、その実、表情はかなり豊かだ。気取ったように格好つけるいつもの余裕ぶった笑み、美味しいものを食べた時の目の輝き、星を見てくると出かけたはいいが雨が降って帰って来た時のしょぼんとした顔、ジュウシマツが語り掛けてきたと語った怯えた表情――そのカラ松が、今は無表情だ。只、低い声で人形に問い詰める。それ程までに、チョロ松はカラ松にとって大切な存在なのだ。気持ちは痛いほどにわかる。おそ松も、不安でどうしようもない、問い詰めたくて仕方がない。しかし。)…、なぁ、ジュウシマツ。お兄ちゃんとお話ししよ?(一歩前に出て、ジュウシマツの頭を撫でる。再びしゃがんで視線を合わせ、にへらと笑って見せた。いや、強張ったかもしれないし、上手く笑えなかったかもしれない。とりあえず、笑みらしい表情が浮かべられていればいいなと願いつつ)   (2017/7/29 00:42:41)

長男お兄ちゃん達ねぇ、お前も知っての通り、チョロ松が大切なんだわ。チョロ松の、たとえ体でも死んじゃうと、俺もカラ松もすっごい悲しいし不幸になっちゃうの。其れはお前もわかるよな?――それがわかって、その上で、お前がチョロ松を起こさない理由は何?(ゆっくりと、問いかける。相手の瞳をじっと見つめる。其れは以前、チョロ松が心を閉ざした自分にしてくれたように。どうか、この心が伝われと、思いを込めながら)   (2017/7/29 00:45:30)

長男((あー、チョロ松徹夜慣れてるって言ってたもんな、(こく、)ま、根詰めすぎねぇようにな?(こて、)   (2017/7/29 00:46:41)

三男『……、』(おそ松がジュウシマツに目線を合わせて語りかけ、頭を撫でるさまを眺めては、ふと我に返る。細く長く息をつき、頭をかく。まったく、ここに来る前に心配したのはどっちだ。立場がまるで逆転しているではないか。こいつは俺よりもずっと冷静な態度を保てている。いや、俺が感情を爆発させかけているからなのか。とりあえずはおそ松に任せることにし、一歩下がって頭を冷やすことにしたが)[うーあー…](おそ松の問いかけに、尚人形は言葉を詰まらせた。何か答えてくれるかと少し期待した。おそ松から視線をそらすこともなく、袖を口元に当てて少し考え込んでいたからだ。しかし、ちらりとチョロ松を見やると、首を振った)[だめ…言えないの。ごめんね。でもね、いつでもお話したり、遊んだり、できるんだよ? 起こしたら、こんなことよりずっとずっと不幸になっちゃうから! それだけは、言えるから! おねがい、わかって!](ため息。結局、言っていることは何度も何度も同じことを繰り返しているだけだ。頭が足りないのか? 理由を言えばそれで解放されることはわかりきっているのに)   (2017/7/29 00:58:37)

三男『…もういい』[! わかってくれたのかー!]『もう、無理やり起こす』(杖を取り出す。おそ松を下がらせる。ジュウシマツは暫く慌てたような、困ったような表情をしていたが、決心したように表情を固めた。杖を取り出したはいいが、陣を書いている暇は、ない! 詠唱を始めると、足元がきらめき始め、視界が揺らぐ。わけのわからない物体たちもぐにゃぐにゃだ。世界自体が歪んでいく。ジュウシマツがこの世界で力を得ていないとも限らない。まずはその化けのかわを剥ぐことだ。一瞬、くらいものが見え、)[…ごめんなさい]『…うおアっ!?』(と思った瞬間に、また世界が元に戻り始めた。変な声が出た。気が付くと、視界がまるきり変わっていた。――足が、地についていない。ようやくその状況に気づくと同時、)『……ッ!』(後方へ、凄まじい勢いで吹っ飛ばされた。がつん、と衝撃が走り、意識が暗転する――)   (2017/7/29 00:58:51)

三男(――カラ松は、いつの間にか築かれていた、真っ白で硬そうな壁にぶつけられていた。ずるり、と体が落ち、そこに動かず、もたれかかった。頭から血を流しながら。凄い魔法使いなのに。あまりにも、あっさりと。ジュウシマツは突き出した片手を慌てて引っ込めた)[ご、ごめんー…怪我、させちった…加減がー…](あたふたと瞬きをして辺りを見回すジュウシマツ。気まずそうにおそ松を視界に捉えると)[…その…きみは、わかってくれる?](おずおずと、そう尋ねた)   (2017/7/29 00:59:08)

三男((ん、まあね。寝れるっちゃ寝れる状態なんだけど、なんだかね(肩竦め、) ありがと、善処するよ(ひら、)   (2017/7/29 01:00:27)

長男カラ松!(杖を取り出し、詠唱を始めたカラ松が、突然ふっ飛ばされる。慌てて駆け寄り、呼吸と脈、瞳孔を確認する。自分を守るため、城で少し齧っただけの医学の知識だが、特に問題もない所を見るとおそらく気を失っているだけだろうと判断する。頭の血を拭いつつ、其れが大した量の出血でないことに安堵して、人形に向き直る。今までカラ松の魔法の凄さを目の当たりにしてきた分、それを軽々とふっとばすジュウシマツに脅威を抱かないわけではない。しかし、それでも、)…、御免、って台詞は、俺じゃなくて目が覚めたカラ松に言おうな?(カラ松をそっとその場に寝かせ、周囲を見回す。先程までと同じ、ファンシーな世界。しかし、)――さっき、ちらっと見えた暗いのが、チョロ松の世界だな?(自信はないが、何故かそう思った。いつも穏やかな笑みを浮かべている反面、時折其処に暗い色があることをおそ松は知っている。「きみは、わかってくれる?」という人形の台詞に、おそ松は首を横に振る)わかんねぇよ?だって、お前は何にも話してくれないし、チョロ松とも話させてくんないんだもん   (2017/7/29 01:11:23)

長男。…だから、教えてほしい。お前の望む、俺達の幸せって何?(再び近寄って、そう尋ねた)   (2017/7/29 01:11:26)

長男((まぁ、下手に寝るより徹夜した方が楽な時はあるよな、(こく、)   (2017/7/29 01:11:49)

三男[……!](さっきの暗いのが、チョロ松の世界だな。そう確信に満ちた口調でおそ松が問うと、ジュウシマツは顔をさらにこわばらせた。袖を口元に当てて、うー、とか、あー、とか言っていたが、ようやく視線をおそ松に向けて)[…そ、そう。でも、そのー……こうしたら、こうしたらね、今の幸せがね、いっぱい続く…から。このままだと、もうちょっとで終わっちゃうから…その、詳しいことは、やっぱり言えない、けど…](そう、しどろもどろに答える。不安げにおそ松をちらちらと見上げ、チョロ松を見遣り。その内、おそ松を一度みあげて、目を離さなくなる)[…きみは、"厄"を持ってるんだってね](ぽつり、と。続ける)[きみは、もしかしたら"厄"なんか関係なしに、"本質的に不幸"なのかもね。僕にもよくはわからないけど、きみの人生はほんとーに運命的で悲劇的ー……あのね、きみの幸せのためなの…恩返し、なの…長い目で見れば、しあわせー…](結局、何度も何度も繰り返してきた文句を、人形はまた繰り返した)   (2017/7/29 01:22:36)

三男((あ、わかる? そうなんだよねー、寝たほうが辛い時ってあるでしょ(うんうん、) その場合昼からの辛さがダンチなんだけどね(ふ、)   (2017/7/29 01:23:26)

長男(「厄を持ってるんだってね、」と言う言葉に、おそ松はぎくりと体を強張らせた。いくらチョロ松に心を開き、カラ松に救いを差し伸べられたとしても、「厄」はおそ松の心に深く根ざし、その存在が心に闇をもたらすことは、いまだ変わりない事だった。其れでも、)お前も、俺が不幸だって思う?俺もさ、昔、自分が不幸だって思ってたんだよね。死んだ方が良いんじゃないかってさ。殺されそうになったことも山ほどあるし。…でもさ、チョロ松に会って、カラ松に会って、二人の家族になって、…俺の人生も捨てたもんじゃねーなって。――俺の人生はもしかしたら悲劇に塗れてるかもしんないけどさ、俺は、幸せだよ?(そう。愛する二人の家族に出会えて、おそ松は今満ち足りている。)お前が俺を不幸だって思ってんなら、其れは大きな勘違い。それとおんなじように、お前が目覚めない方がチョロ松の幸せって思ってても、実は目が覚めた時の方が幸せってことも、あるかもしんないって思わない?   (2017/7/29 01:30:47)

長男(正直に言ってそれはわからない。チョロ松の幸せはチョロ松が決めることで、自分が決める事ではないからだ。だから、おそ松のこの言葉は、人形の思い込みを揺らがせる程度のものでしかない。だから、おそ松は言う。)ねぇ、チョロ松と話をさせてよ。   (2017/7/29 01:30:52)

長男((短時間しか寝てないのに起きなきゃいけないあの瞬間は拷問だよな、(むぐ、) わかるわかる、寝不足は俺はまず精神的にくるわ、(こく、)   (2017/7/29 01:31:38)

三男[…………くると、思ってるの?](おそ松の言葉をひとしきり聞いて、要求も全て聞いて、その上でジュウシマツは意味ありげな表情を崩さなかった。チョロ松を起こそうとも、しなかった)[今後、"全員が望むような幸せ"がやってくるって、思ってるの? たしかにこのまま、厄がなくなれば、殺されそうになることも、ないね。二人と家族になって、厄もなくなって、おとーさんにも、愛してもらえるね…でも、厄がなくなれば幸せになれると思ってるの? きみみたいに厄がなくても、もっともっと不幸な人間だっているのに? 本当に、そう思うの? …僕が言ってるのは、そーゆーところ…、だから!](ジュウシマツが、手を前に突き出す。と、おそ松の体が浮き出した。コントロールが効かず、ふわふわと漂う身体)[……あ、あの魔法使いさんみたいには、なりたくない! はず! ぼ、ぼくのいうとーりに、しないと…お願いだから…](ジュウシマツはひどく切羽詰っているようだった。返答次第で、おそ松もカラ松と同じようになってしまうのは、目に見えた)   (2017/7/29 01:39:40)

三男((そうなんだよ…僕寝起き悪いし…(ふ、) 精神的にかぁ、僕も徹夜したら必ず出先でバレるんだよね。荒んでるって(くすくす、)   (2017/7/29 01:40:55)

長男ジュウシマツ、俺はさ、厄があっても、今幸せだ。(おそ松は、そう断言した。厄があるからこそ、こうしてチョロ松とカラ松と3人で暮らす生活がある。勿論、厄で引き寄せた不幸は数知れない。其れでも、その厄があるからこその幸せだって、確かに此処に存在するのだ)全員が望むような幸せなんて、きっと元からありはしないんだ。片方の国が栄えれば、片方の国が衰退する。人々のために戦った人を、幸せな人は英雄と称え、不幸な人は魔王と忌み嫌う。(おそ松の頭に浮かんだのは、何時か語り掛けてくれた、英雄と呼ばれたあの男。正義と悪の表裏一体の彼の話を思い出す。)確かに、俺達が望むことは、幸せにはならないかもしれない。でも、決して不幸でもないと思う。ジュウシマツ、お前が望む幸せは、絶対的な幸せなのか?誰も不幸にならないのか?(いや、違う、とおそ松は続ける。チョロ松の肉体が死ねば、きっとカラ松は悲しむだろう。そして、自分も。)幸せか、不幸か何て、結局その人間にしかわかんねぇよ。――だから俺達は、自分で決めるんだ。後悔しないように。(その決断の機会を、俺やチョロ松にも頂戴よ、と人形にへらりと笑いかけた。)   (2017/7/29 01:50:29)

長男((チョロ松寝起き悪いの?見てみてぇ(ふは、) 荒んでんの?お前素が出ると昔の癖で口が悪いんだから、気をつけろよ、(なはは、)   (2017/7/29 01:51:52)

三男[ちがう、ちがうー……ながいめで、みれば、]「何…して、いるの?」(――頭が、ぼんやりします。長いこと寝ていたように、頭が重いです。そんな状況で、うっすらと見えた動き。かろうじて見えた、信じられない光景。カラ松が、倒れている光景。地面に染み出してゆく、赤い光景…姫様が、浮かび上がっている光景。…どういうこと?)「ひ…姫様? カラ松?」(真っ白で無機質な壁に倒れ掛かっているカラ松の姿。これから、叩きつけられようとしている姫様の姿。私にとって、欠かすことのできないできない大切な二人の姿が。二人が…急いで二人の元に駆けつける。カラ松は頭から叩きつけられたのか、意識もなく、真っ赤に染まっていた)「ジュウシマツ、姫様を下ろしてください、下ろしなさい! カラ松…? カラ松、起きてください! カラ松…? どうして起きないのです…? なんですかその血は…!? ……どういう…こと、ですか…? ジュウシマツ…、な、なにが…?」(ジュウシマツは姫様を下ろして、少し戸惑ったふうに、黙ったまま、ためらいがちに、こちらを見上げていた)   (2017/7/29 02:00:30)

三男((いや、多分カラ松の方が寝起きの顔とか凶悪だよ? 多分(して、) ばーか、余計なお世話(んべ、)   (2017/7/29 02:01:10)

長男チョロ松、(目覚めた彼の変わりない姿に、おそ松は、ほ、と息をついた。慌てる様子から、どうやら無事らしい。)あー、大丈夫。俺は別に何にもされてねぇし、カラ松も頭強く打っただけ。血も、派手に見えるだけで大したことはねぇし、すぐに目が覚めんだろ。(安心させるように、チョロ松の頭をぽんぽんと軽くなでる。其れからジュウシマツに向かい合って、)ちょーっと行き違いがあっただけ。ジュウシマツはさ、お前を幸せにしたいんだって。幸せにしたくて、すこーし行き過ぎちまったかなって感じ?まぁそんなに叱ってやるなよ、お前の事思っての事なんだぜ?(凄まじい形相でジュウシマツを睨むチョロ松に、安心させるようにへらりと笑って見せて、)な、ジュウシマツ。お前は、俺達のこと、幸せにしようとしてくれてたんだもんな、(戸惑ったような人形に近づき、その小さな頭をぽんぽんと撫でた。)   (2017/7/29 02:07:07)

長男((あー、カラ松の寝起きはあれは目つき悪いよな、!(けらけら、) えー、俺、お前の口の悪さ結構好きなんだけど?昔に戻ったみたいでさ、(にしし、)   (2017/7/29 02:08:01)

三男「…ひ、姫様……」(頭をぽんぽんと撫で付けられて、少し安堵する。本当に無事なようで。カラ松も心配ではあるけれど、本当に大したことはないようで)「…幸せ、に…? ジュウシマツ、何を…?」[…ごめん…君の記憶、覗かせてもらったのー…](一瞬、呼吸が止まった。人形から飛び出してきた言葉が、全身を駆け巡る。覗いた? 私の、記憶?)[恩返ししようと思ったんだ…君を、心だけの存在にしようとしたの。肉体に依存することがないように…そのこと話したら、ふたり、怒っちゃって…あ、君自身のことは何も話してないから安心してー! でも、隠したまんまだとやっぱりうまく伝えられなくて、それで…]「…覗い、たんです、か。私の、記憶」[う…ごめんなさい…]「…そう、覗いたの…」(ジュウシマツのしようとしたことを、理解する。こみ上げてくる"何か"。消えていく、"何か"。何かが出て、何かが消える。そう。そういうことですか。悪気はなかったの。本当に恩返しのつもりだったの。だって、このままじゃ。喚く人形の声が聞こえる。ああ、うるさい。姫様にこれ以上何か教えようものなら、邪魔をしようものなら、――)   (2017/7/29 02:16:46)

三男[…う……!?][](左手を人形の首に添える。白くて細くて、綺麗な首。力を込めたら、ぽっきり折れてしまいそう)   (2017/7/29 02:17:03)

三男((と、間違い。二番目のレス修正(せっせ、)   (2017/7/29 02:17:25)

三男[…う……!?]「いけませんよ、それ以上は」(左手を人形の首に添える。白くて細くて、綺麗な首。力を込めたら、ぽっきり折れてしまいそう)   (2017/7/29 02:17:48)

三男((…今は今なんだから(ふい、)   (2017/7/29 02:20:27)

長男チョロ、松、(思わず、息を飲んだ。記憶を覗かれたことを知ったチョロ松の表情からいつもの柔らかさだとか温かさが消える。すっかり固く、無機質な冷たさを持つ目が其処にあった。ぞくり、と背筋に冷たいものが走る。今まで見せたことのない表情、先ほど見た精神世界の暗い景色。その手が、人形の首に伸びていく。彼の腕はどちらかと言えば細い部類の筈なのに、人形のその首を容易く折ってしまいそうで、――)っ、やめろ、チョロ松、(今にも折ってしまいそうかと言う所でようやく我に返ったおそ松は、その手を制するように掴んだ。)やめろ、チョロ松。俺の新しい家族に手を出すな。「命令」、だ。(卑怯だと自分でも思う。主である自分に命令されたら、彼は抗えるはずもないのに。彼は何を抱えているのだろう。どれだけ暗く冷たいものを抱えているのだろう。知る由もないけれど、少なくともここでジュウシマツを壊すことは、その闇を一層悪化させるだけ――おそ松はそう思った)   (2017/7/29 02:24:33)

長男((ま、今は自称常識人だもんねぇ?(にまにま)   (2017/7/29 02:25:02)

三男「……っ」(不意に手を掴まれて、我に返る。びくりとして、姫様を見る。手は出すな、命令だ、と言われて。無意識にも、ジュウシマツの首から腕を離す。煌びやかな景色が一変し、徐々に暗くなっていく。ジュウシマツが慌ててあたりの光景をそのままに保とうとしているのはわかった。けれど。私の色は、それをも飲み込んで。いつの間にか地面は崩れた石畳。巨大なケーキがあったところには立ち枯れた大木。そして、私の傍にはあの小さな花々。おかしい。さっきは綺麗な色だったのに。いつのまにやら真っ黒になっている、お花。あぁ、なんて酷い色。でも、でも、私の色だ。暫く呆然として、涙が溢れてきた。膝を折る。顔を覆う。涙が、嗚咽が、溢れてきて止まらない)   (2017/7/29 02:38:13)

三男(恥の多い人生を送ってきたとは思いません。誇れる人生を送ってきたというわけでもありません。そもそも20年ぐらいしか生きてません。身の回りの環境には満足しています。ただ、ただ、私は他人以上に、自分自身を異常に嫌悪する人生を送ってきています。今後も変わることは無いでしょう。そして今。私が放っておけないと思った人形。さっきまで、精一杯私を慰めてくれた御人形さん。その人形を完膚無きまでに破壊しようとした私。ああ、まただ。また、後悔する時間を迎える。また、眠れない夜が続く。また、自分が嫌いになる。また、黒く染まっていく――)   (2017/7/29 02:38:28)

三男(――目が覚めると、もう、夕暮れどきだった。二人共、まだ目覚めていなかった。頭を怪我しているカラ松に医者を呼び、家事をこなし、夕食を用意する。人形は、極力目に入らないようにした)   (2017/7/29 02:40:37)

三男((ええい何だよその顔っ! 鬱陶しいなまったく…!(ふいっ)   (2017/7/29 02:41:14)

長男チョロ松…(我に返ったチョロ松が、此方を見る。と、それに合わせたかのように見る見るうちに暗くなっていく世界。綿あめの雲が浮かんでいた水色の空は闇に覆われ、ふかふかの絨毯は崩れた石畳に。色とりどりだった花は、真っ黒に。チョロ松の目が周囲を見回し、絶望に染まるのを、おそ松は見た。不意にチョロ松の姿が揺らぐ。そのまま霧のように消えていく執事を追いかけ、捕まえようとしたが、その前に彼は煙のように消えてしまった。現実世界に戻ってしまったのだと、悟る。)――ジュウシマツ。ごめんな、簡単そうに幸せとか言って、俺、チョロ松の事全然わかってなかったわ、(人形を振り返り、そう呟く。でも、それでも、)やっぱり、眠ったままがいいなんて、思わせたくないから。(だから悪い、俺も起きるね。そう言って、おそ松の姿もその世界から消えた)   (2017/7/29 02:47:23)

長男(とんとんと規則正しい包丁の音で目が覚める。ゆっくりと上体を起こし、周囲を見回し、何時もの3人の家であることを確認する。寝ぼけた頭で、横で寝息をたてるカラ松を見ながら、何で俺こんなところで寝てるんだっけと考えた。と、先ほどまでの事が一気に脳裏によみがえる。)チョロ松!(規則正しい包丁の音が響く台所に飛び込んだ。執事の後ろから、思い切り抱き付く。)――、先に謝っとく。御免、お前の心に土足で上がり込むような真似した。御免。(きっとあの精神世界は、チョロ松が見られたくないものの一つであったに違いない。其れを図らずも見てしまったことを謝って、)それと。もう一つ御免。俺のエゴでお前を起こした。もしかしたら、あのまま眠ってた方が幸せだったのかもしれない。それでも、起きてほしかった。(人形の言葉が蘇る。このまま寝ていた方が幸せだったのだと。其れに反論した時の余裕は、チョロ松の狼狽えようを見たおそ松には、すでになかった。しかし、其れでも、)それでも、起きてくれてありがとう。(そう言って、相手を抱きしめる腕に力を籠める。)   (2017/7/29 02:52:47)

長男((鬱陶しいとか言いつつも、チョロ松俺の事構ってくれるよねぇ、やっさしー(けらけら、)   (2017/7/29 02:53:16)

三男「……!」(背後から姫様に抱きつかれて、突然謝られる。曰く、私の心に土足で上がり込むような真似をしたと。自分のエゴで、眠っていた私を起こしてしまったと。でも、起きてくれてありがとう、と。抱きしめられる腕をそっと引き剥がし、向き直って、こちらからも抱きしめる。違いますよ。人形の考えることなんて私にはわからない。眠ったままなんてまっぴらです。私は貴方たちとこの世界で一緒にいたい。起こしてくださって、ありがとうございます。そう、しっかりと伝えた)(医者の往診のあと、カラ松も起きた。医者によれば、吐き気がすれば危ないとのことだったが、頭痛だけだから大丈夫だと言い張った。それよりお前は、と心配されてしまった。大丈夫、無事でよかった、と抱きしめると、カラ松も泣きながら抱きしめ返してくれた)   (2017/7/29 03:04:41)

三男((……そういうこと言うからお前は、もう…!(ぷしぅ、)   (2017/7/29 03:05:02)

長男(本当にそう思っているのだろうか、と疑問が胸に湧き上がる。眠ったままなんて真っ平だと。其れならば、なぜジュウシマツは意地でも眠らせようとしたのだろうか。きっと其れは、まだチョロ松は教えてくれない。柔らかな笑顔で押し隠すに決まってる。そう思いつつ、正面から抱きしめられるその体に、腕を回した)   (2017/7/29 03:07:36)

長男(カラ松が起きると、チョロ松は無事でよかったとカラ松を抱きしめる。カラ松も、その目に涙を浮かべながら抱きしめ返す。其れを見て、此方の目頭も熱くなってしまったことは秘密だ。)あのさ、チョロ松、(二人のお互いの心配し合いと涙が落ち着いた所で、おそ松はチョロ松に切り出した)――改めて、御免。お前の見られたくないもん、見たと思う。お前の踏み込まれたくない所に、土足で上がり込んで、御免。(頭をぐっと下げて、改めて謝罪する。しかしすぐに頭を上げて、だけどな、と続ける)ジュウシマツは、お前の過去やお前のことについては何も言ってない。どんだけ聞いても、何も話してない。多分、お前の事を思いやってのことだと思う。(だから、俺が言えることじゃないかもしれないけど、許してくれないかと、新しく家族にしてやってくれないかと、チョロ松とカラ松の審判を待った。)   (2017/7/29 03:12:01)

長男((へへ、お兄ちゃんは弟のいい所はちゃーんと見てるんだよ、(にしし、)   (2017/7/29 03:12:35)

三男(姫様からの申し出を聞いて、私とカラ松は二度顔を見合わせた。カラ松は始め、猛反対した。精神世界での行為とは言え、現実にも及ぶ攻撃をされたのだと。私に至っては殺されかけたようなものだと。危険すぎると。けれど、私は姫様に反対する気は起きなかった。…この人形は、感謝していたのだ。それが行き過ぎて、大変なことになったのだが、本当に恩返しがしたかったのだろう。可哀想といえば可哀想だ。やり方を間違えたのだ。感謝できる人形なのだから。…いいや、勿論、憎い。私の記憶を勝手に覗いたジュウシマツが、憎い。憎くて憎くて憎くて憎くて仕方がない。私のささやかな幸せを壊し、私の求める大きな幸せまで壊そうとしたこの人形が、私の最も知られたくない部分を、勝手に見たこの人形が、憎くて憎くて憎くて憎くて憎くて、粉々にしたいほど憎い。だが。それでも、姫様を見ていると、前者の気持ちを優先することができた)「…私は大丈夫ですよ、カラ松。…この子、間違えたんですよ。今度何かしたらまた壊すとして…」『……むう……お前が言うなら、まあ…チャンスを、やらんこともないが』(カラ松も、唸りながらも了承してくれた)   (2017/7/29 03:23:35)

三男((ええい、もう、うるさい、うるさいー…っ!(かぁあ、/耳塞ぎ)   (2017/7/29 03:25:16)

長男そっか!良かったなぁ、ジュウシマツ!これでお前も今日から我が家の一員!(二人からの了承に、おそ松はぱぁと顔を輝かせる。急いでジュウシマツを抱えて持ってきたかと思えば、其れを持ち上げてくるくると回し始めた。そして、ひとしきりはしゃいだ後で、)…あのさ、チョロ松。俺は、ジュウシマツから何も聞いてない。だから、お前の事は何も知らない。話せなんて、そんな残酷な命令はしねぇよ?ただ…(チョロ松の顔をじっと見つめる。いつか、チョロ松がおそ松の心を開くために、おそ松の目を覗き込んだように、)いつか、チョロ松が全部話してもいいって、そんな風に頼りがいのある人間になるよう、俺は頑張るから。お前の事、少しでも笑わせてやれるよう、俺は頑張るから。今までお前は、俺に沢山幸せをくれた。その恩返しが、少しでもしたいから。(だから、)だから、此れからも、――俺の傍で、そうなる時まで、気長に待っといてくれないか?(真剣な眼差しでのそれは、命令ではない。純粋な、願いだった)   (2017/7/29 03:29:00)

長男((なはは、長男様にかなうわけがねェっつの、(にしし、)   (2017/7/29 03:29:23)

三男『……?』「……、」(カラ松が首をかしげる横で、じっと姫様に見つめられて、どきりとする。もっと頼りがいのある人間になるように、少しでも笑わせられるように。ああ、違うのです。違うのです。話すときは、確実にやってくるのです。幼い頃からずっと一緒に過ごしてきたカラ松も知らないこと。私の、最も知られたくない部分は、話すときはやってくるのです。けれど、微笑んで)「…ええ、もちろんですよ」(そう、伝えることができた。姫様の腕に抱えられたジュウシマツと見やる。かすかに怯えたような表情を示したようだったけれど、大丈夫ですよ、と微笑みかけると、ようやくぎこちなくも笑ってくれた。ごめんなさいね、と頭を撫でる。カラ松だけは蚊帳の外だったが、それでも踏み込むべきではないとわかってくれたらしく、いつもの気取った笑みに戻って温かく見守ってくれた)   (2017/7/29 03:38:10)

三男(――それから、また数ヶ月が経ったある日、赤い薔薇が見事に咲き誇る城の中。この頃は、厄もだいぶ弱まってきたということで、おそ松はカラ松に連れられて月に一度ほど国王に謁見に来ている。厄祓いの経過報告と、チョロ松抜きで出かけてどれほど厄が弱まっているかの検証も兼ねていた。今回もそれを済ませたものの、カラ松が仕事の上である調べものがしたいと、城内の図書館に寄ることになった。さすが城の図書館といったところか、本の数も種類も豊富。目当ての本を吟味し終わり、あらかた調べ物も済んだ頃、ふと、ある人物を見かけた)   (2017/7/29 03:38:42)

三男「…うん? 神父?」(桃色のチャームが印象的な、あの道化の神父だった。カラ松も面識はあったが、ここで出会う人物ではないと首をかしげる)『あれ? ああ、カラ松。それに、…そこにいるのはおそ松様…殿下。ご機嫌麗しゅう』(トド松の口から、するりとおそ松の身分が出た。口調も神父の時よりも改まっており、恭しいお辞儀も此処の宮廷式。思わず、顔を見合わせる。くすりと肩を震わせて笑う彼の笑みは、意味深に深くなった)『ああ…驚かせてごめんなさい、私は此処では神父ではなく宮廷魔術師。殿下はご存知ないでしょうが。無理を聞き入れていただいて長い休暇を頂いていますが、本日は国から依頼がありまして、この城の"抵抗領域"を拡げにやって参りました。これまで魔術師に対しては無防備でしたからね。しかし偶然ですねえ』   (2017/7/29 03:38:49)

三男((はいはい、わかったって…(うぅ、) / 二レス目からはカッコの該当人物が変わってるから気をつけてね(わた、)   (2017/7/29 03:39:27)

三男((…っと、いうとこで背後落ちだ。ごめんね、僕は昼過ぎからこれる、かもしれない、から暇なら。夜も空いてるから良ければまた(ひら、)   (2017/7/29 03:45:59)

おしらせ三男さんが退室しました。  (2017/7/29 03:46:06)

長男(勿論ですよと彼は微笑む。何時ものように優しい笑みで。其れが本心からの物なのか、しかしやはり何かを取り繕ったかの笑みかはおそ松にはわからなかった。突然涙で視界が滲んできたからだ。)っ、チョロ、チョロ松…本当に、目が覚めないかと、思って…俺、平気な顔してたけど、すっげぇ怖くて、でも、目が覚めてくれて、よか、良かっ…!(いつも通りのその微笑に、ようやく帰ってきてくれたとの安堵と共に、心の奥底に押し込めていた不安が堰を切って溢れ出す。一度零れた涙は、拭いても吹いても留まるところを知らない。平気な顔をしてジュウシマツに笑いかけたけれど。安心させるようにカラ松に笑いかけたけれど。本当は、もう起きないのではないかと、もう会えないのではないかと、不安で不安で仕方なかった。数か月の城から離れた暮らしで少しは成長した気になっていたけれど、それでもやっぱりまだ、感情のコントロールは下手なのだ。その日は泣いて泣いて、夜中まで、狼狽えるチョロ松と苦笑するカラ松に背中を撫でられながら、ジュウシマツを腕の中に抱きかかえて眠るまで泣き続けた。)    (2017/7/29 03:46:24)

長男(因みに、ジュウシマツの居場所がおそ松の部屋になった事は、言うまでもない。)   (2017/7/29 03:46:26)

長男(数か月後、おそ松は城の中にいた。赤い薔薇が咲き誇り、良い香りを漂わせるのを感じながら、顔を綻ばせる。厄を振り撒いているせいで、近くによれば萎れてしまうけれど、遠くから見る分にはその鮮やかさは失われず、術の効果を表しているかのようだった)   (2017/7/29 03:48:54)

長男(図書館で出会ったのは、例の神父だった。何故こんな所にいるのかと問う前に、『殿下』と言う単語を聞いて、おそ松は目を見開く。どういう事だろう?彼はいったい何者なのだ?理解しきれず口をぱくぱくと開くおそ松に、彼は笑みを深くした。)宮廷、魔術師…?(聞いたことはある。この王宮に使える、国内でも飛び出た才能を持つ魔術師であり占い師。しかし、おそ松はその顔を見たことはなかった。宮廷魔術師の素性は隠され、人前に出ることも多くはないためだった)抵抗領域の拡大…?(聞きなれない言葉に首を傾げる。カラ松なら何か知っているだろうかと、隣に立つ魔法使いをちらりと見た)   (2017/7/29 03:52:23)

長男((はぁい、夜遅くまで付き合ってくれてあんがとね、(にひ、)昼過ぎは、一応空いてる予定だけど、もし買い物とかしてたら来るの遅くなるかもしんねぇ、(むぐ、)ま、暇なときはチャット内に居る様にすっから、もし見かけたら入ってみてよ、(にひ)夜は絶対来るしな、(こく、)   (2017/7/29 03:54:59)

長男((さーて、そんじゃ俺も退室っと、(ひらり、)   (2017/7/29 03:55:13)

おしらせ長男さんが退室しました。  (2017/7/29 03:55:17)

おしらせ三男さんが入室しました♪  (2017/7/29 13:51:35)

三男『ああ、ご存知ありませんか…? この城の上階には、魔法の届かない場所が存在していたのですよ。それを城全体に、さらに強力にして張り巡らせたのです。前回も破れないようにしたのに、誰かさんに破られてしまいましたし…まあ、此処は領域の中心ですから、一応魔法は使えますが』(飄々とした態度を崩さず淡々と話すトド松に、カラ松は訝しんだ。此処の宮廷魔術師ということは。彼が、おそ松に厄持ちだと診断を下した占い師。そういえば、チョロ松がいつか言っていた気がする。姫が誕生してまもなく城を出た魔術師がいると。そう思ったとき、どこか、"ズレ"を感じる。足りない頭で暫く考えてもしやと思い、急いで魔術書が置かれた本棚を振り返る。一通り置かれている本の題字を見終わったら、また隣の本棚の題字を素早く確認。それが終わったらまた次、次、次。一言で魔術書と言っても様々な本がある。歴史、功労者、呪い、呪いの解除、魔法陣、杖、理論、原理、古い本、新しい本、為になる本、ならない本。珍しい魔術書とはいっても、この図書館には一通りのジャンルが揃っている。しかも魔術師が役職としてある城だ。一度も見たこともないような本が保存されている)   (2017/7/29 13:52:37)

2017年07月26日 22時49分 ~ 2017年07月29日 13時52分 の過去ログ
空の狭間【限定部屋】
現在のルーム
過去ログ一覧
▲このページの先頭に戻る


[保護された通信(SSL https)を利用する]

クッキーの使用について | 広告掲載募集

(C)2009-2024 チャット ルブル <info@chat.luvul.net>