チャット ルブル

「空の狭間【限定部屋】」の過去ログ

現在のルーム
過去ログ一覧
タグ シリアス  BL  空の狭間  おそ松さん


2017年07月29日 13時52分 ~ 2017年07月30日 03時02分 の過去ログ
過去ログでは上から下の方向に発言を表示しています

三男(でも、おかしい。あれが、ない。カラ松が感じたズレが、姿を見せ始めた。すぐに見えそうだったのに、見えなかったものが。この数ヶ月の間、完全に見落としていたものが。なぜ、見落としていたのだろう。そうだ、普通に考えればおかしなことだ。この城に宮廷魔術師がいた時点で。チョロ松の厄祓いの依頼の手紙を思い出す。長期的になりそうならばカラ松の家で過ごさせて欲しい、とも書かれていた手紙。あの一文に浮かれていたのか? 一緒に暮らせることに浮かれて、だからこんな大きなことを見逃していたのか?)『…? どうかいたしましたか。探している本があるならお手伝いしましょう』(振り返る。この城の魔術師、占い師。確信した。彼は何かを隠している)「……なぁ…厄に関する本は、どこだ」(トド松の目が、少し驚いたように僅かに見開いた)   (2017/7/29 13:52:53)

三男((とりあえず返信だけね。今からは一応暇だから、ROM待機でもしとくことにするよ(ひら、)   (2017/7/29 13:53:46)

おしらせ三男さんが退室しました。  (2017/7/29 13:53:49)

おしらせ長男さんが入室しました♪  (2017/7/29 14:05:08)

長男((うわぁ、気になる続き!   (2017/7/29 14:05:22)

長男((今外だけど、30分以内には来るわ、   (2017/7/29 14:05:42)

おしらせ長男さんが退室しました。  (2017/7/29 14:05:44)

おしらせ長男さんが入室しました♪  (2017/7/29 14:28:32)

長男((たーだいまっと、(襖を開け、)ふぅ~、外あっちぃね、温度は其処まででもないけどむしむしする…(ぐで、)さ、レス返していくよん、(に)   (2017/7/29 14:29:16)

おしらせ三男さんが入室しました♪  (2017/7/29 14:30:17)

三男((おかえり、とお邪魔。まあ、蒸されるのが日本の夏だから…(ふ、) よし、待機(ぺた、)   (2017/7/29 14:31:11)

長男?(トド松の台詞はすらすらと流れるようで、おそ松は概要しか理解できなかった。取り合えず、城に張る魔術だか結界だかと強めるという事だけはわかったが、その誰かさんと言うのがまさか隣にいる魔法使いとは露知らず。魔法を使える者同士の会話に入って行けず、一歩下がって2人の会話を聞く。と、カラ松の眉根が寄ったのに気づいた。どうしたんだろう?何かトド松が気に障ることでも言ったのだろうか、と思う間もなく突然本の山を振り返り、それを一斉に確認していくカラ松)お、おい、(理解できないおそ松には、何を考えているのか予想する事も出来ない。ただ、相手の真剣な表情に気圧され、ただ背後で見守っているしかできない。そして、ようやく答えを出したのだろうか、振り返ったカラ松が言った言葉は、やはりおそ松には突拍子もない事だった)   (2017/7/29 14:36:26)

長男厄に関する本、…っつっても、厄が生まれるなんてこと自体王族には恥みたいなもんだし、そう言う資料ねぇのかもよ?(言ってみはしたが、おそ松こそ自分の言葉を信じてはいない。ここは中央図書館。どんな専門書でも、本と言う名がつく者なら揃っているはず。その中で、厄について書かれた本がないという事は、にわかには信じがたい事だった)   (2017/7/29 14:36:28)

長男((おお、チョロちゃん、いらっしゃーい、(にひ、) さっすが早いねぇ、名前がチョロ松っていうだけの事はあるわ、(ふむ、)   (2017/7/29 14:36:57)

三男(おそ松の答えも腑に落ちない。ちらりと彼を見遣ったが、今はトド松に答えを求めているのだ。トド松は暫く沈黙していたが、やがて口を切った)『……、…そりゃあ、珍しいことですからね。本自体がとても珍しいのでは?』「…! 俺の国の図書館にはそういう本が何冊もあったのにか? "厄"を持った人間のことについて何ページも書かれた本だって普通にあった! なのに…なのにどうしてこの図書館にはない? なぜそれだけが抜け落ちている…?」『……』「そもそも、魔法をしっかり学んだやつなら…"厄を弱める方法"なんざ当然知ってるはずだよな? たとえ知らなくったって、少し調べ回れば子供だって簡単に知れるようなことだ。別に俺だけが知ってるような特別なことじゃない。それなのに、宮廷魔術師であるお前が何故それを知らない? たかだか20年少ししか生きていない俺が知っているのに、何故お前は知らない?」『……』(何をいっても、トド松は答えなかった。ただ、目をそらすこともなく、意味ありげな視線でカラ松を見つめ返すのみ。その表情に浮かんでいるのは、諦めでも落胆でもない。希望と言っても良さそうな、それ)   (2017/7/29 14:49:15)

三男「貴様…何故おそ松を放っておいた? なぜ十何年も何もしなかった?」(そうだ。初めからおかしなことに気づくべきだった。よく考えれば、一国の王子が災厄を振りまくというのに国が何もしないわけがない。魔術師などいなくとも、総力を上げれば厄を抑える方法くらい、すぐに見つかるはずだ。それに、あの王の性格だ。全力でそのことについて調べあげるのが自然だ。それなのに結局何もわからないまま国を疲弊させていった。おかしい。普通なら、ありえない。それが起きているということは、王の近くにいる者が、"作為的に隠していた"ということになるのだ。この図書館にそういった本がないのも、全て捨てたのではないだろうか。王がここで個人的に調べても何もわからないように)「…貴様、一体何を企んでやがる」(思わずおそ松を守るように、前に立って片腕を広げる。どういうことかはわからない。何故おそ松を放っておく必要があったのか、考えてもカラ松にはわからなかった。わからなかったが、何かしらの目的があるのは、間違いなかった)   (2017/7/29 14:49:23)

三男((ROM待機の可能性は無限大…(ぐ、)   (2017/7/29 14:49:43)

長男(難しい話は分からない。厄を弱める方法がどんなものか書かれた本の在処など、知らない。其れでもカラ松の話で、分かった事は、)――俺、ほっとかれたの?(厄をもって生まれ、其れを振り撒きつつ育ち、数多の人間を不幸にしてきた。其れは、仕組まれたことだとでもいうのだろうか。このことで、どれだけ苦しんだだろう、どれだけ悩んだだろう、どれだけ死を選ぼうとしただろう。その悩みは、必要ないものだったというのか?自分のせいで傷ついた人々は、本来傷つかなくてもよかったというのか?ふらり、とめまいがして、守るように広げられたカラ松の腕にすがる。自分の世界が、――今までは当然だと思っていた厄姫としての生涯が、大きく揺らぐのを感じる。何を信じればいいかわからなくて、おそ松は、目の前のカラ松に縋りついた)   (2017/7/29 14:54:57)

長男((外で汗かいたから、ちょいとシャワー浴びてくるわ、(ひら、) シャワーだけだからすぐ戻るつもり、(ひら、)   (2017/7/29 14:55:26)

長男((只今ッと、そんじゃたーいき、(座り、)   (2017/7/29 15:05:15)

三男「…おい、答えろ」(縋り付いてくるおそ松を守るように抱きしめ、宮廷魔術師を睨みつける。魔術師は意味ありげな視線を光らせて、意味深に、しかし厄姫を眺めては悲しげに笑むばかりだった。カラ松の疑惑が深まる。こいつは何を企んでいる? しかし、ようやく彼は口を開いた)『…カラ松、おそ松』「あ?」『"幸せ"ってのは、何なんだろうねえ』(神父だ。"宮廷魔術師"から"神父"に、街に郊外の教会に住む"悩み相談人"の顔で、口調で、いかにものんびりとトド松は問うた)「…は?」『長年生きてきたけど、僕には全く掴めない問題だ。なにが幸福で、何が不幸なのか? 何がそれを決めるのか? 僕らが幸福を手に入れるには何が必要なのか、どうすれば不幸じゃなくいられるのか…? 全く…全くわからない。僕にはそれがわからない。簡単そうで、すごく難解なんだよ』「…? おい、話を逸らすんじゃない! 貴様何を言ってやがる?」(神父の姿が、消え始める。幽霊のように透け、消えていく)『僕はいつだってだれかの幸福を願ってるんだよ。でも結局、僕の行動って数多くの人間を不幸にするだけでさー…実に滑稽だ、ははは、まさにピエロだ。僕にぴったりじゃない』   (2017/7/29 15:11:36)

三男「ちょっ、待て! 逃げるな! どこに行く気だッ!!」『なーに、ただ教会へ帰るだけだよ、仕事は終わったし、もうお昼だから。君たちも帰ったら? じゃあ…また会おうね』「待っ…貴様、結局何が言いたい!?」(透けていく神父は、答えを出さないまま消えきってしまった。結局彼の真意は分からなかった。教会に押し掛けても何も語りそうにはない。しかしいくら考えてもカラ松には理解できない。おそ松の厄を祓うことに、何か問題でもあるのか? それとも、奴自身が何か大きな野心でも抱えているのか? やつは何のために今までおそ松を放っておいたんだ? 国を疲弊させてまで。親に子殺しを決意させてまで。一人の少年の人生に影を落としてまで。それほどまでに、何か大きな陰謀でも持っているのか? 厄を祓って、不幸を取り除いて、円満解決。そんな単純な問題ではないのか…?)   (2017/7/29 15:11:53)

三男「…クソ、すっきりしないな……おそ松、大丈夫か? …俺が、厄なんか祓ってやる。彼奴の企みも吐かせて、潰してやる。大丈夫だ、心配するな」(まともに立てもしないほどのショックを受けたらしいおそ松をささえ、抱きしめる)「…帰ろう、チョロ松が待ってる」(また陣を描いて魔法で移動しながら、カラ松は忘れそうになっていた事を鮮明に思い出す。…いや、忘れていたんじゃない。俺は心の底で気付いてたのだろう、もう十分だって。だけど俺自身が弱いから、気付かないフリをしていたんだろう。告げてしまえば寂しくなるから。ずっとこのままを願い続けるから。でも、それは駄目なんだ。自分の幸せを願うんじゃなく、こいつの幸せを願わなきゃダメなんだ。俺には、大きな役目があったんだ)――「おそ松、チョロ松、大事な話がある。もう頃合なんだ。…来週、そうだな、来週辺り。もしおそ松さえ良ければ…来週、厄を祓おう」(もう終わらせなきゃならないんだ、無駄に続いてきたこの十数年間の不幸を。アイツが何を考え、企んでいるのかは分からないが…こいつの幸せのためには、こんな厄は必要ないはずなんだ。おそ松は…こいつはいい加減、幸せを掴まなきゃ駄目なんだ――)   (2017/7/29 15:12:57)

長男(今まで信じてきた――敬愛する父上、皆を不幸にするこの運命、其れが全て、仕組まれたことだとは。ぐらりと脳が揺れる様な思いがした。何を信じればいい?俺は、何に縋ればいい?答えが出ないまま、カラ松に縋り続ける、その時――)幸せ…?(神父が発した、幸せと言う単語にぴくりと反応する。ジュウシマツとの会話を思い出した。幸せを願う、ジュウシマツとのあのやり取り――幸せは、そのもの自身が決めるのだ)神父さん…(『僕はいつだって誰かの幸福を願ってるんだよ。』ゆったりとした口調で語るその言葉は、おそ松の心に響いた。ハッとして顔を上げれば、悲しげに微笑む瞳と視線が合う。嘘なんかじゃない、と直感的に感じた。この神父は、本当のことを言っている。幸福を願っているから、厄を祓わなかった?)厄があることで、幸せになる人間がいる…?(ぽつりと呟いたその問いは、誰の耳にも届かず空に消えたけれど、消えきる直前、神父がわずかにうなずいたような気がしたのは、おそ松の気のせいだろうか)   (2017/7/29 15:19:49)

長男(神父が消えきった後、カラ松に心配され、おそ松は大丈夫とへらりと笑って見せる。ぐるぐると頭の中を巡る問いに対する答えは想像もできないが、其れでも、先ほどまでの世界の揺らぎはなかった。両の足でしっかり地面を踏みしめる。そうだ、大丈夫、立てるじゃないか。頭は冴え渡っていた。)   (2017/7/29 15:22:15)

長男(帰宅すれば、カラ松は話があるとおそ松とチョロ松を呼び出した。あまりに真剣な表情だったため、こくりと頷き、すぐにジュウシマツを抱えて居間に移る。そこで告げられた、宣言――)厄を、来週に…?(思わず、腕に抱えたジュウシマツをぎゅっと抱きしめた。其れは、ずっと願ってきたことの筈だ。ずっと望んできたことの筈だ。其れなのに、心の中には迷いがある。神父の台詞が思い出される‥『僕はいつだって誰かの幸福を願ってるんだよ』と。)――俺は、まだ厄は祓わなくていい。(呟いたつもりが、静かな部屋にその声はしっかりと響き渡った。目を見開く二人の目を見ながら、おそ松は言う。)俺は、真実を知りたいんだ。   (2017/7/29 15:26:25)

長男((おお、物語も順調に進みつつあるな、(ほう、)チョロ松におんぶにだっこだけど、(にし、)   (2017/7/29 15:26:53)

三男(――カラ松の話を聞いて、思わず私は目を輝かせた。来週だ。来週にも、姫様は幸福に、普通の人間として、生きることができるようになる。思わず隣に座った姫様を抱きしめようとして、――耳を疑う)「……姫様?」(厄は祓わなくていい。そう、姫様が仰ったのだ。聞き間違いではない。ジュウシマツも、困惑したような表情を示している。カラ松も同様。続いて、"真実を知りたい"、と。冷や汗が流れるような思いがした。真実? 誰かが、口を滑らせたのか? いけない、真実を知っては。そのときは、あくまで厄を祓った後でなければならないのだ)「…姫様? 何です、真実って。厄を祓うのが先決でしょう。これまでの人生もお父様のこともお忘れになったのですか…?」(お願いします、厄を祓ってください。私は心配でならないのですよ。貴方が私抜きで幸福になれるのか。私が普通に人を愛せるのか)『そうだおそ松。彼奴の言うことを真に受けているのか? 何を企んでいるかわからんのだぞ』(カラ松も険しい顔に直ってそう姫様を問い詰める)   (2017/7/29 15:41:54)

三男「彼奴…?」『あの神父だ。彼奴、宮廷魔術師だったらしい。おかしな話なんだ、そんな身分の奴が厄祓いの方法を知らないなんて。おそ松をこの十数年放っておいたんだぞ。問い詰めたら意味深な言葉だけ残して消えやがった。だれかの幸せを願うだのなんだの…何か企んでるに違いない。先手を打って厄を祓うべきなんだ』(思わず眉を顰める。――知っていたことだ。とうに、知っていたことだ。だが、そう改めて聞かされると眉を顰めざるを得なかった。そんなの、誰も、幸せになっていないのに)   (2017/7/29 15:42:05)

三男((まあ好き勝手やらせてもらってるからね(ふふ、) でも重要な分岐はほぼ兄さんに投げてるんだけどね(ちら、)   (2017/7/29 15:42:36)

長男俺はさ、あの神父さんの言ってることが嘘だとは思えねぇんだよな。(彼の悲し気な笑みを思い浮かべる。多くを知り、多くを見てきた、常人には知りえぬ苦悩がきっと其処にはあるのだろう。おそ松にはそれを知る由はないけれど。)あのさ、俺、此処に来て日が立たない頃に、ある人にあって話をしたんだ。それを聞いて、俺、今まで物事の表面しか見てこなかったんだなって思った。善は善、悪は悪としてしか、見てなかった。けれど、善も悪も、表裏一体なんだ。(英雄と呼ばれる一方で、魔王と呼ばれた男。魔王と呼ばれる一方で、英雄と呼ばれた男。彼との会話を思いだす。彼によって、不幸になった人間も数多いかもしれない。しかし、それと同様に、彼に救われた人間も数え切れぬほどいるのだ。)――俺は、ずっと厄を忌み嫌いながら生きてきた。でも、この厄が、誰かを救ってるとしたなら、俺はそれを知りたい。(ずっとずっと、こんなものがなければいいと、多くの人を不幸にしてきたこの厄が、何かを生み出しているのならば、)だから、其れまで、厄を祓うのは待ってもらいたい。(ジュウシマツをぎゅっと抱きしめながら、告げた)   (2017/7/29 15:49:02)

長男((重要な分岐…?任せられたっけ…?(ふむ、)   (2017/7/29 15:49:22)

三男(首をかしげて、カラ松と視線を交わらせる。姫様の言葉は、難解だった。ある人に出会った。話をした。善と悪、紙一重、コインの表と裏。加え、神父の言葉が嘘だとは思えないと。ああ、違うのです姫様。たしかにあの方は嘘をついていない。あの方ももうわかっているはずなのです。幸福にするはずだった私には、もう幸福を知る手段は真逆のことにしか残されていないことを。全くあの方の占いは、どうして外れるのでしょうか。夢は叶うと、言ってくださったじゃありませんか。姫様を見つめる視線には、そんな悲しげなものが入ってしまったのかもしれない)『……わかった』(長い長い沈黙が落ちて、その後、カラ松がようやく口を開いた)『おそ松、お前、明日教会に行って神父に話を聞いて来い。俺が待つのはその時間だけだ。俺も、お前の厄を祓うのが今回の仕事だ。チョロ松と、国王の依頼だ。無下にするわけには行かん』(その瞳には、代え難い強い意思。しかしその奥にあるのは、早くおそ松に幸せになってもらいたいとの願いだ)   (2017/7/29 15:58:50)

三男((んー、例えばジュウシマツ破壊ルートも普通に選択肢としてあったからね。兄さんが強行しようとして気絶させられたり、僕を止めなかったりしたら…(しれ、)   (2017/7/29 15:59:43)

長男ん、あんがと!(カラ松の言葉に、十分だと頷く。確かに彼にも彼の立場があるのだろう。それに、立場以上に自分を思いやってくれるその瞳の温かさを、おそ松は良く知っている。これ程に彼が厄を祓いたいのは、自分を救ってくれるためだ。ありがたいなと、強く思う。)それに、チョロ松、何て顔してんの、(悲しげな表情を見せるチョロ松にも、おそ松は苦笑して見せた。厄を祓う事を延期することで心配をかけているのだろうと信じて疑わないおそ松は、安心させるようにその肩を叩く。今は厄もだいぶ落ち着いたから、ちょっと延期するくらい大丈夫だって、と軽い口調で言ってみて。)チョロ松、お前にはホントに世話になったよなぁ、(もう2年近く前になるだろうか。初めて会い、真摯に瞳を見つめて声をかけ、おそ松の心の扉をそっと開けてくれた人。おそ松の厄を祓うために、カラ松を紹介してくれ、こんな遠くまで付いてきてくれた。)チョロ松、ちゃんと納得して、厄を祓ったら、約束通り赤い薔薇をもって返事を聞きに行くから。(小さく、耳元で告げて。それからぱっと顔を離すと、)   (2017/7/29 16:07:59)

長男俺さぁ、チョロ松と、カラ松と、ジュウシマツと、――みんなと家族になれて、ホント幸せ!(満面の笑顔を浮かべる。――ああ、此処にもあったのだ。厄がもたらす幸せが、一つ。)   (2017/7/29 16:08:32)

長男(その次の日、朝日が十分に登り切った頃、おそ松は神父のいる教会を訪ねた。相変わらず荘厳なその建物の扉を、こんこんと叩けば、その音が響く。)   (2017/7/29 16:09:38)

長男((マジか!ジュウシマツ救えてよかったわ、!(こくこく、)   (2017/7/29 16:09:55)

三男「え、…ええ、そうですね」(大丈夫だよ、延期くらいなんでもないって。そう言っていつもと変わらない笑みを向けて下さる姫様。そう、その笑顔に私は今まで支えられてきたのです。貴方の幸せを、厄を祓って一人で生きられる幸せを見届けたいのです。最後まで。世話になったというのは、どっちの台詞だか)「……はい」(そっと耳元で囁かれた言葉も強いて幸せそうに笑って受け止めたけれど、今は少しばかり苦しい。けれど、貴方は私がいなくたってなんだってできるようになるのです。だから、大丈夫。私を忘れた先に、きっと貴方の幸せはある。次いだ姫様の言葉に、全員の表情にそれぞれの笑顔があふれた。――ああ、此処にもあったのだ。厄祓いを選んで良かったと思える要因が、ひとつ)   (2017/7/29 16:20:13)

三男(翌日、私は姫様に連れられて神父様のいる教会に向かった。カラ松曰く、奴が何かを企んでいる可能性は捨てきれないための目付け役が私だと。カラ松は自分がいては話さないのかもしれないとも言っていたので、私がついてきたのだけれど)『…? ああ、おそ松、チョロ松。いらっしゃい。椅子に座っててよ、今お茶淹れてくる』(私たちふたりがこの教会を訪れて世間話をするのは、もはや日常。特に不審を抱かれることもないながら、彼の瞳はたしかに何かを宿して光っていた。その正体を、私は知っているのだけれど)   (2017/7/29 16:20:24)

三男((まあね、分岐次第で今後も彼奴は活躍してくれる予定(ふふ、/※ネタバレ)   (2017/7/29 16:20:43)

三男((と、ちょっと離席。多分15分くらいでもどるよ(ひら、)   (2017/7/29 16:20:56)

長男(いつも通り、おそ松はそこにある白いテーブルにかけて相手の様子を眺めた。カラ松とあんな諍いがあった後であるはずなのに、その表情は全くいつも通り。その口調も変わらない。其れが、宮廷魔導士としての威厳を見せつけられているようで、少し背筋が伸びる気がした)神父さん、俺、聞きたいことがあってきたんだ。(向かいに座る神父に、単刀直入に告げる。じっと、逃すまいとするかのように、相手の目を見つめた)――俺の厄について。何で、神父さんは厄を祓えることを黙ってたわけ?…いや、質問を変える。何のために、誰のために、厄を残しておこうと思ったわけ?(推測でしかない。しかし、確信をもって、おそ松は尋ねた)   (2017/7/29 16:25:27)

長男((離席りょーかい、そんじゃ待機っと、   (2017/7/29 16:25:46)

長男((マジか!じゃあジュウシマツの今後にも期待だな、!(ぱぁ、)   (2017/7/29 16:26:01)

三男((ただいま、返すよ(ぐ、)   (2017/7/29 16:36:11)

長男((お帰りィ、(ひらり、)   (2017/7/29 16:41:17)

三男『…聞きに来ると思ってたよ。君のことだからね』(神父はテーブルに両肘をついて、指を組み合わせた。チョロ松をちらりと見る。昨日、何があったか知ってる? ええ。互の視線だけでそんな短い会話を交わし、それなら、と神父は姫様をまたみやった)『…詳しくは話せない約束なんだ。ぼかして極限まで言えば…そうだね、君が生まれるよりずっと前で、チョロ松くんが今よりずっと小さい頃だね…ある人に頼まれたんだよ。君が厄を持ってるという予知夢を見た僕の噂を聞き伝えて、その人はやってきた。脅しさえかけられてね。まいったよ、あの時は。個人の頼みと一国の運命。その重さの違いなんて明白だろ? …僕は、聞き入れざるを得なかったよ。その人はどこまでも狡猾で、最初から頼む気なんてなかったんだ…』(覚えている。あの時のことを、覚えている。飄々と、しかし意地悪く口を曲げたお爺様と、いとも悔しげな神父様の姿。語られれば語られるほど、鮮明に記憶は思い出されていく。あの時、姫様と私の命運は決まったようなものだったのでしょう)   (2017/7/29 16:46:58)

三男『…君は、僕が厄を残そうとした、って言うけど。今の僕には厄祓いを勧めることも止めることも出来ないんだよ。あの時の、あの人にとっての願いはもう、効力を失っている。"幸せ"になるはずだった人も、もう…きちんと幸せを感じられているのかすら、わからないんだ。…ふふ、とんだピエロだよ、僕は』(僕に話せるのはここまで。そう言って神父様は言葉を切り、紅茶のカップに口をつけた。姫様を見る。納得するのでしょうか、納得して、帰ってください、姫様。幸せかどうかわからないナニカよりも、あなたの幸せが優先されるべきなのも、明白なのです)   (2017/7/29 16:47:21)

三男((ん、任せて(ふふん、)   (2017/7/29 16:47:57)

長男(おそ松は、神父の話を聞きつつ、その顔をじっと見ていた。しばらく考えた後、小さく呟く)…その、頼みに来た人にとっては、宮廷魔導士を脅すくらい、一国の運命より優先されるほど、重要な事だったんだな?(それは、問いかけと言うよりも自らの問いに対する確認のような口調だった)そんな重要な頼み事なら、益々厄を祓うわけにはいかねーみたいだねぇ、(笑ってそう言いつつ、チョロ松にちょいちょいと手招きして、)チョロ松さぁ、俺、神父さんと話したいことあるから、ちょっと遠くに行っててくんない?(へらりと笑う表情はいつもの通りの物だったが、その声は有無を言わさぬものだった。)   (2017/7/29 16:53:16)

長男((お、チョロ松自信満々じゃーん、期待しちゃう、(けらけら、)   (2017/7/29 16:55:05)

おしらせ長男さんが退室しました。  (2017/7/29 16:55:10)

おしらせ長男さんが入室しました♪  (2017/7/29 16:55:26)

長男((悪い、チョロ松、ちょっと俺出掛けなきゃいけねーみたい、(むぐ、) 夜には来れるから、もしお前が暇だったらまた相手してよ、(に、)   (2017/7/29 16:56:27)

長男((ごめんな、其じゃまた、(ひら、)   (2017/7/29 16:56:42)

おしらせ長男さんが退室しました。  (2017/7/29 16:56:45)

三男『…そういうことだね。その人はなんというか…頑固でわがままで。僕の手には負えなかった』(姫様の問いに、神父様はカップを揺らしながらそっと答えた。その声色には、昔を懐かしむようにも、惜しむようにも、後悔するようにもとれるような色が含まれている)『…? そう、かな? 僕にとっては迷惑以外の何ものでもなかったけれど』(笑いながら姫様がつぶやくように言ったことにも、神父様は律儀に応答した。姫様に手招きをされた私は、わけのわからぬままに姫様の言葉を聞いて。少し困ってしまう。目付け役できたのだが、離れろとは。けれど、従わないわけにも行かない)「…かしこまりました。では、少し失礼します」『中に入っておいていいよ?』「いえ、彼方の木陰におります」(神父様の申し出も丁重に辞退して、少し離れた木陰に座り、大きな木にもたれる。ここなら、話し声が聞こえることもない。少し疲労もたまりやすくなった身体は、全身が弛緩して、陰も風も木漏れ日も、心地よかった)   (2017/7/29 17:03:27)

三男((了解。じゃあまた夜、覗いてみるよ。またね(ひらりん、)   (2017/7/29 17:03:41)

おしらせ三男さんが退室しました。  (2017/7/29 17:03:44)

おしらせ長男さんが入室しました♪  (2017/7/29 20:25:41)

長男さて、チョロ松には離れて行ってもらったことだし、(一つ息をついて、おそ松は宮廷魔導士に改めて向かう)それでも、俺はやっぱり本当の事を知りたいんだ。真実を。そうでなくちゃ、俺、ちゃんと判断を下せないと思うんだ。(この厄が誰かのためになっているというならば、其れを消してしまうのは正しい事なのだろうか)――だから、宮廷魔術師さん。悪いけど、俺も、その誰かと同じように、お前を脅迫させてもらっていい?例えば、…話してくれないと、宮廷魔導士はわざと厄を振り撒いたって言いふらす、とかさぁ、(まぁダメ元だろうと思いつつ、おそ松はいつもの笑みのまま、試しに宮廷魔術師を脅してみることにした)   (2017/7/29 20:30:07)

おしらせ三男さんが入室しました♪  (2017/7/29 20:37:17)

長男((お、いらっしゃい、(ひら、)   (2017/7/29 20:37:36)

三男((こんばんは。よしっと、返してくよ(ごそ、)   (2017/7/29 20:38:00)

長男((はいはーい、何時ものごとく待機してるよん、(に、)   (2017/7/29 20:38:14)

三男『……? …ふふ、っ』(脅された宮廷魔導師は、肩を震わせてくつくつと笑った。おかしくて仕方がない、といったふうに。そこには怯えも、動揺も、なにも見て取れない)『…申し訳ございません、殿下。脅し方が悪うございます』(からかうような口調で、宮廷魔導師は告ぐ。主である王子に)『私はあの者に脅されて、自分での決断から…貴方様を守ることから逃げ出してから、もう随分にあいなります。もう、二度と逃げ出すような私ではございません』(ゆっくりを首を振り、少し遠くを見るような目。その目で見据えているのは、木の下でもたれかかって目を閉じているチョロ松なのか、その先の祖国なのか、自分たちの、彼らの明日なのか)   (2017/7/29 20:55:47)

三男『城で貴方様をお守りするのが辛くて…国民を個人のために犠牲にしてしまった自分が嫌で、ここまで逃げてしまった私ではありますが…今度は、最後まで見守るつもりなのでございますよ。貴方様が、どのような決断をなさろうと……厄を祓うことで得るものもあれば、祓わないことで得るものもございます。逆もまた然り。祓うことで失うものも、祓わぬことで失うものもございますのです。…ああ、これ以上何を言ったものかの決断さえ、僕の身には余るのですよ。これ以上は、なにも聞かないでくださいませ。お話することは全て、お話したつもりでございます。殿下…どうかご英断を』(宮廷魔術師は、恭しい礼をした)   (2017/7/29 20:55:54)

三男((今のレスの"僕"は"やつがれ"と読んで欲しい…口調おかしかったかな(む、)   (2017/7/29 20:56:33)

長男そっか。折角脅せたつもりだったのに、残念、(口をとがらせて、おそ松は言う。まぁ、このゆったりとした話し方をする宮廷魔導士に、神父には、自分のような頭が良いともいえないものが駆け引きをしようと思った時点で負けは確定していたのだ。)ん、邪魔したな、(おそ松は白いテーブルから立ち上がる)…ただ、一つだけ聞かせてくれ。俺のこの厄は、誰かのためになったんだろうか?それだけ、聞かせてくれたら今日は退散することにする。(そう言って、礼をする神父を再び見つめた)   (2017/7/29 21:00:35)

長男((口調雰囲気出ていい感じ!(ぐ、) さーて、どうなるかねぇ、ファンタジーはいいよな、現実世界と離れてる感じがワクワクするし、(こく)まぁ、リアルでちょい嫌な事あったから、逃避なんだけどさ、(苦笑)   (2017/7/29 21:02:03)

三男『……、』(王子の、厄姫の最後の問い。宮廷魔導師は数瞬、逡巡した。しかし、やがてにっこりと頷き、肯定を示した。誰かの為になったのか。――――きっと、貴方様のためにはなったのです。これ以上ない、腹心の部下を得て、真に家族と思える相手を得て。世界一と称される魔術師にしても、姫を誰よりも大切に思う執事にしても、捨てられ燃やされるだけだった人形にしても、きっと、互いに出会えてよかったと思うはずなのだ。そんなことを、その表情の裏に隠して)   (2017/7/29 21:05:53)

三男((良かった(ほ、) ん、嫌なことあったんだ? 僕が相手で良けりゃ、まんま吐き出すにしろロルにぶつけるにしろ、発散していきなね(ぽんぽん、)   (2017/7/29 21:07:07)

長男そうか、其れならいい。(宮廷魔術師のその頷く様子を見て、おそ松は笑った。ずっと嫌ってきたこの厄、なくなればいいと思っていた、忌み嫌って来たこの災いが誰かのためになっているならば、其れはきっと、意味のある事なんだろう)悪い、長居した。次は茶菓子でも持ってくるから、また話し相手になってよ。(ひらりと手を振れば、おそ松はその場を後にした) チョロ松、帰ろう。(木陰で涼むチョロ松に、おそ松は声をかけた。)いやぁ、流石宮廷魔術師。ありゃ一筋縄じゃ行かねーわ。訊きたいこともほとんど受け流されてさぁ、(帰り道で、けらけらとおそ松は笑う。ひとしきり笑った後、ふと穏やかな表情になり、)――それでも。この厄が、誰かのためになった事はあったんだってさ。(そう、穏やかに告げた。今まで、20年もの間否定され続けたきた自分の存在は、無駄ではなかったのかもしれないと、おそ松はチョロ松に嬉しそうに告げた)   (2017/7/29 21:11:52)

長男((うー…あんがと。。何か此れ、もしかしたら前にも愚痴ったかもしれねーんだけど、人との距離の取り方が難しいっての?俺が求めてる距離感と、相手の求めてる距離感が違い過ぎてさぁ、(むぅ)   (2017/7/29 21:14:08)

三男『ええ、お待ちしております』(トド松は、おそ松の背を見送る。木陰にいた執事を起こし、ふたり連れ立って帰っていく様を眺めながら、三人分のカップを片付ける。長居したと彼は言ったが、その滞在時間はいつもよりもずっと短い。紅茶の消費も、それぞれ一杯にも満たない。真に聞きたいことは、自分が受け流した中にあったのだろう。けれど、答えるわけにはいかなかった。誰の夢も、潰したくはなかったのだ。――とある悪魔の、皆の夢を押しつぶす、そんな夢にしても)「…ああ、姫様。お話は済みましたか」(立ち上がると、少しめまいがした。思わず立ち止まっていたけれど、すぐに姫様の隣に立って、歩き出した。受け流されたという割には、よく笑っている。その理由は、次の台詞で知れた)「…ええ、それは良うございました。今度は貴方の為になることをなさるべきですね。厄祓いは貴方の幸せの一歩目なのですから。無論、私にとっても」(私も、嬉しそうな姫様につられて笑ってしまった。夕暮れは赤く私たちを染め上げて、長い影法師を作っていた)   (2017/7/29 21:20:41)

三男((うん? いや、初めて聞くよ。…そうだねえ、難しいものね、人との距離を推し量るのって。僕もずっと昔から考えてるのに答えがでなくて。完璧って、やっぱりないんだな(はふ、) 僕はひとまず、人間関係は休憩しながら楽しみましょうってことにしてるよ。それでも怯えちゃうことはあるんだけどね(ふ、)   (2017/7/29 21:23:25)

長男あー、その事なんだけどさぁ、チョロ松、(今度は自分の為になることをするという言葉に、おそ松は言いにくそうに下を向く。こうして、厄を祓おうと、チョロ松はカラ松の元へと連れてきてくれた。カラ松も、こんな自分の厄を祓おうと、必死になってくれている。ジュウシマツだって、しゃべりはしないものの、傍で見守ってくれている。愛しい家族たち、幸せになってほしい家族たち)――俺、厄はやっぱり祓わずにおこうと思う。(暫くの沈黙ののち、はっきりと、おそ松はそう告げた)今はカラ松の術である程度抑えられてるし、チョロ松が傍に居てくれたらほとんど周りに影響はないみたいだし。父上にも今度お話に行こうとかと思う。(勘当されたらどうしようね、なんてケラケラと笑って冗談ぽく言ってみた)   (2017/7/29 21:25:38)

長男((そうなんだよ。。奴と仲良くなりたくないわけじゃないんだけど、俺、あんまり急に距離詰められんの苦手でさ。。でも、相手は俺と仲良くなりたくてどんどん近づいてくんの。。俺はそいつの事好きなんだけど、そんな距離の取られ方はちょっとストレスになるっていうかさ、俺は結構単独主義なところあるから、マイペースでゆっくり行きたいわけ。。でも、奴はそれが少し不満みたいでさ、ちょっと愚痴られた。。まぁ、コミュ障な俺が悪いのはわかってるし、仲良くなりたいって思ってくれてんのは有難いんだけどね。。俺が一人に慣れすぎちゃってるってのはあるかなぁ、   (2017/7/29 21:28:33)

三男「……!」(私は、思わず足を止めた。暫く、自分が足を止めたことにも気がつかなかった。厄を、祓わずにおく? 頭のなかで何かが大音量で鳴っている気がした。頭がいたい。胸がいたい。――――お前は人を愛せない。そんな証明などできるわけがない。そう、言われた気がした)「……、」(おそ松、と声を掛けようとして、声がうまく出ないことに気がつく。代わりに、鼻がつんとして、喉がごつごつとして、涙が溢れてきた。しばらくして、ようやく声が出るようになってから、)「…何故……何故、です? 厄を祓わなければ、貴方は……」(ようやくそれだけの言葉を絞り出すことができた)   (2017/7/29 21:38:47)

三男((難しいね。人間関係って一方的じゃないからな…片方がただ我儘通すんじゃなくて、話し合ってお互いに歩み寄ってどっかで折り合いをつけてかなきゃ片方ばっかりが損しちゃう。損得だけで考えちゃいけないんだろうけど、俺はそれが人と付き合うってことだと思ってるんだ。リアルにしてもネットにしてもだよ(ふ、) 何にせよ、互の求めるものに齟齬があるなら、折り合いをつけるってことをしないと擦れるばかりだよね(肩竦め)   (2017/7/29 21:41:04)

長男へ、ち、チョロ松!?(突然涙を零した相手に、思わずぎょっとして足を止める。相手の顔は、悲壮そのもの。苦痛だとか、悲しみだとか、寂しさだとか、そう言うものをぎゅっと凝縮して貼り付けたような表情に、おそ松は戸惑った。その涙を拭きながら、落ち着かせるようにその背中をとんとんと叩く。ようやく相手から発せられた質問に、しばらく考えてから、答える)…俺の厄が、誰かのためになってるのなら、其れを無暗に消すのは良くないんじゃないかって思ってさ。其れに、今の現状に満足してるってのもある。チョロ松とカラ松が抑え込んでくれて、厄の被害もほとんどない。まぁ、薔薇をこの手で持つことが出来ないっていうのは寂しい気もするけどさ。遠くから見てるだけで満足な所もあるし――それでも、お前は、やっぱり厄を祓った方が良いと思う?(最後の問いは、相談だった。まだ自分の答えに自信が持てなくて、傍で守ってくれた執事なら、どういう答えをしてくれるのだろうかと)   (2017/7/29 21:44:53)

長男((そうなんだよなぁ…ほーんと難しい。。   (2017/7/29 21:45:39)

長男((ちょい放置っと、30分くらいで戻る   (2017/7/29 21:47:03)

三男(ひとしきり泣いている間に、姫様が落ち着かせるように背中を叩いていた。何故、という断片的な問いに、"誰かの為になっているのなら"、"今の状況で十分だから"という回答。実に、姫様らしいと思った。幼い頃から自分の厄とそれがもたらすものに気がついて、誰も傷つけまいと心を閉ざして、近づくものすべてを繰り返し跳ね除けて、その挙句信ずることまで忘れてしまって。貴方は本当に、そういう方だった。…今度は、姫様からの問い。祓ったほうがいいのかと。何故、祓って欲しいのだ、と思い返す。私の、愛を証明するため。それだけ? いいえ、姫様に幸せになっていただきたいから。でも、一番の理由は利己的なものなのでしょう? 自分の中でふたりの自分が言い争っている。ああ、それでも、それでも、利己的だと、言われても)「…厄を、祓って欲しゅうございます。貴方が薔薇を持つ姿を、見たい…」(やっと見つけた証明方法なのだ。もう、結論は眼前。もう、誰も愛せないことに喘ぎ苦しむのは、嫌だ)   (2017/7/29 21:54:44)

三男((自分で結論を出すしかないからね…休憩しないとやってられないの(ふ、) / 放置了解ね(びし、)   (2017/7/29 21:55:15)

長男((お待たせ!返していくな、(ひら、)   (2017/7/29 22:06:50)

三男((うん、おかえり(ひら、)   (2017/7/29 22:08:04)

長男(チョロ松の涙。其れはどういう意味を持つものなのだろうと考える。一人の主の厄が祓えないからと、此処まで思い詰めるものなのだろうか。俺はこんなに納得しているのに?それでも、その切実な祈りに似た願いに、先ほどまで自分が出した答えがぐらりと揺らぐ。そんな風に思われているのなら、祓った方が良いのだろうかと、その涙を見ただけで決心が揺らぐ。――俺は、まだ、こんなに弱い。)…何で、そんなに、俺に尽くしてくれんの?俺、お前に何もできてないよ?(率直な疑問だった。彼が此処まで尽くしてくれても、自分は相手に何も返せていないのに。ねぇ、チョロ松。俺はお前にそんなに尽くしてもらえるほど、立派な人間じゃないんだよ?)それなのに、カラ松を紹介してくれて、俺の為に尽くしてくれて、…俺の為に泣いてくれて。何で、そんなに、俺の事を大事にしてくれんの?   (2017/7/29 22:11:28)

長男((確かに。休憩必要だよな、俺も休憩しよ(だらり、)御免な、色々愚痴って。話聞いてもらえてちょっとすっきりしたわ、(に、)   (2017/7/29 22:12:52)

三男……私は…、本当に人を愛することを、自分を肯定することを知らなかったのです(涙の理由を聞かれて、厄を祓うことに執着している理由を問われて、一瞬、答えに窮する。けれど、今なら、断片的に答えても、いいのではないでしょうか。今なら、あなたへの想いを、少しだけ、告げてもいいのではないでしょうか)…貴方の前でだけは、自分を肯定できることが嬉しかった…貴方を愛していたいのです…どうしても、貴方に返したい…厄を祓って、幸せに、なっていただきたいのです……(涙ながらに訴える。貴方の厄が祓えない事には、何も意味がないのだと、暗に訴える。頭の中が混乱して、うまく伝えることができないけれども)   (2017/7/29 22:28:06)

三男((それがいいよ。人生聞き役も必要(うんうん、)   (2017/7/29 22:28:27)

長男(相手の言葉を、じっと黙って聞いていく。時折、相槌のように頷くが、声を出すことはしない。全て、話しきってしまえばいいと思った。そして、チョロ松が語り終われば、)――あのさ、俺も、お前の事が好き。お前の前では、自分を肯定できる。お前の事を、愛してる。(それからふと考えこむように黙って、)……あのさ、俺の幸せはいいの。俺は、もう十分幸せ。俺はさ、お前の幸せの方が気になんの。…俺が厄を祓えば、お前は幸せになんの?(こてりと首を傾げて、)   (2017/7/29 22:32:22)

長男((あんがとね、(にひ、) あー、話したらちょい楽になった!さて、せっかくの週末エンジョイしよ!(ひゅー、)てか、まだ土曜日だし!明日も休みであるこの開放感!(にへへ、)   (2017/7/29 22:33:14)

三男……、(涙を流しながら、姫様の言葉にじっと聞き入り、頭の中で繰り返す。私の言葉を繰り返したばかりのその言葉は、しかし私の胸を打った。貴方が私の前にいて幸せなら、私も、それだけで幸せな気持ちに浸れる。けれど、私が求めるものは、その向こう。自分がなすことによって貴方を守り、そこで、私を――)……はい(だから、姫様の問いには迷いもなく頷いた。厄を祓えば、お前は幸せになれるのか、と。涙で濡れた頬を笑ませて、大きく頷く。姫様の前でこれほどまでに感情を顕にしたのは、初めてであるような気がした)   (2017/7/29 22:37:10)

三男((そう、それなら何より(くす、) 週末なんだよねえ、僕は明日も予定あるけど、予定ない休日の開放感っていいもんだよねえ(にひ、)   (2017/7/29 22:38:23)

長男――そうか、(相手の言葉に、小さく俯く。これほどまでに、チョロ松が感情を露わにしたことがあっただろうか。おそ松の覚えている限り、其れはなかった。其処まで想われて居る事は幸せだ。そんな風に愛してくれる相手の為ならば、何だってしたいと思う。全てを尽くしても笑っていてほしいと思うほどには、惚れ抜いているのだ)……、わかった。厄を祓うよ。(それがお前の幸せになるならば。そんな風に、今まで見せたことがないくらいの、笑みを見せてくれるのならば。何処にいるかもわからない、厄で幸せになっている人間よりも、目の前で泣きながら笑うチョロ松の幸せを選んだ。心の中で、誰とも知らない相手に罪悪感を覚えながら)   (2017/7/29 22:43:26)

長男((マジで?明日予定あんの?夜更かしとか大丈夫ぅ?って、まだそんな遅い時間でもねーか、(けらり、)   (2017/7/29 22:43:54)

三男「……!」(厄を祓う。そう姫様の言葉を耳にしたとき、自分の目が輝くのがわかった。思わず、抱きしめた。ああ、ようやくこれで私たちは、本当に幸せになれるのだ。そう思うと嬉しくて、頬を流れる涙は素早くその意味を変えた。ただ、ただ嬉しかった。私の証明が、完遂する時が近いのが、ひどく感慨深かった)『――そうか。わかった。では予定通り、来週に厄を祓う。いいな?』(家に戻ってからカラ松に事の次第を全て話した。私の泣き顔を見たときにはひどく憤って何か言われたのか、何かされたのかとつっかかってきたが、全てを説明すると、彼は心得顔で頷いてくれた。改めて確認されたその事項に、無論反対は出なかった)   (2017/7/29 22:48:58)

三男((平気平気。別に気にするほどのもんじゃないよ(はた、)   (2017/7/29 22:49:15)

長男(厄を祓うと告げた瞬間、相手の瞳が輝いた。お前、そんな顔も出来るんだな。そうからかおうとする前に、抱き締められる。強く強く抱きしめられて、涙を流されて。本当に喜んでくれているのだとわかれば、此方までそれにつられて目頭が熱くなってしまう。コイツは、これほどまでに俺の幸せを望んでくれているのだ。厄を祓う事が、コイツの幸せにつながるのだ。そう、自分に言い聞かせて、名も知らない誰かの事は考えないようにした) ん、いいけど、…カラ松、(チョロ松が家事に行った所で、カラ松に話しかける。二人で話をしたかったのだ。)…あのさ、厄って、本当に祓ってもいいのかな?つまり、俺の厄は、本当に無用の物なのかな?チョロ松は絶対祓っていうけど、…俺には、あの神父さんが言った言葉が、どうしても無視できないんだよ。(厄をわざわざ払わなかった神父。意味深なあの発言。其れに関して、カラ松の意見が聞きたかった)   (2017/7/29 22:57:04)

長男((ならいいんだけど、(こく、)休日の楽しみは、のんびりできるって言う事以外に、何食べても許されるってところだよな、(こく、)今日は食べるラー油大量に食ったわ、にんにくバンザイ、(にひ、)   (2017/7/29 23:00:05)

三男……うん?(家事に行ったチョロ松の背を見送る。と、おそ松がまた何かを問いかけてきた。意見を求めるような調子)…さあな、どちらにしろ彼奴が語らないなら俺はあくまでお前の厄を祓うことにするさ。そのどこかの誰かは今、幸せなのかどうかすらわからないというじゃないか。お前が幸せになることが優先されるのは当たり前じゃないのか? …俺はそう思う。お前はもう少し、自分の幸せのかたちについて考えるといいんじゃないか? 人生の一大分岐点だろう、名も知らぬだれかのことばかり考えていても、自分自身の幸せは見えては来ないさ(元々、神父の発言を訝しんでいたカラ松は、おそ松の厄祓いに関して勿論肯定的な意見しか出さない。どちらにしろ、何も話さない神父など相手にするべきじゃないと突っぱねた。ジュウシマツの一件の時も、何も語ろうとしないジュウシマツに実力行使を使おうとした彼なのだから、当たり前と言えば当たり前だ)   (2017/7/29 23:03:40)

三男((ああ、わかるよそれ。平日じゃちょっと食べづらい物って割とあるもんね(こくこく、)   (2017/7/29 23:04:26)

長男俺の幸せの形…(言われて考える。そんな風に真剣に考えたことはなかったが、カラ松に促されてしばらく考えた後、困ったようにへにゃりと笑った)あー、駄目だわ。あんね、俺、今が幸せすぎるくらい幸せなの。厄も制御できてる上に、最高の家族が――チョロ松が、カラ松が、ジュウシマツがいる。それ以上の幸せを望んだらさぁ、俺、罰が当たっちゃうよ()   (2017/7/29 23:07:09)

長男俺の幸せの形…(言われて考える。そんな風に真剣に考えたことはなかったが、カラ松に促されてしばらく考えた後、困ったようにへにゃりと笑った)あー、駄目だわ。あんね、俺、今が幸せすぎるくらい幸せなの。厄も制御できてる上に、最高の家族が――チョロ松が、カラ松が、ジュウシマツがいる。それ以上の幸せを望んだらさぁ、俺、罰が当たっちゃうよ、(そんな風に、この上なく幸せそうな緩んだ笑みを浮かべた後で、)…それに、俺みたいな奴が、幸せを求めてもいいのかなって思うんだ。 今まで自分可愛さに自殺もせず、のうのうと生きて、散々厄を振り撒いて来た。俺のせいで不幸になったやつもたくさんいるじゃん?――あんまり幸せを求めすぎたら、どこかで神様が起こって、俺に罰を与えに来るんじゃないかなぁ(ふと空を仰ぐ。遠い目は、何処かで自分を裁こうとしている神に思いを馳せているようだった)   (2017/7/29 23:10:04)

長男((キムチとか、ニンニクとか…後は朝納豆食えるしな、(にしし、)チョロ松は朝はご飯?パン?(こて、)   (2017/7/29 23:10:52)

三男まさか、そんなことあるわけがないさ(罰があたると笑うおそ松に、カラ松はそんなことありえないと笑った。チョロ松の手紙に、綴ってあったのだ。おそ松がどれだけ孤独に生きてきたのか、どれだけ人のことを考えて、どれだけ自分のことを責めて生きてきたのか。彼は幸せになるべきだと、カラ松は思う。きっとそれはチョロ松も同様なのだろう、とカラ松は思っていた)…信じろ、お前はもっと幸せになるべきだ。俺もチョロ松も、そう思っている(だからこそ、お前の厄を祓ってしまいたいんだ。そう、笑いかけた)(――一週間。それはそれは長い一週間だった。ようやく、その時間が過ぎた。厄祓いは、明日、行われる。明日の厄祓いの後に、ようやくおそ松が厄から解放されることを祝って宴会でもしようと、カラ松が酒や食料などを多く買い込んできた。そのときは相応しい料理を頼むぞと要求されたチョロ松も、いとも嬉しそうに頷いていた。――その日。チョロ松は、就寝前のおそ松の部屋を尋ねて、扉を叩いた)   (2017/7/29 23:20:32)

三男((朝はご飯かなぁ、味噌汁も好きだよ。パンも嫌いじゃないんだけど、腹持ちがよくないしね(うぅむ、)   (2017/7/29 23:20:56)

長男(楽観的に笑うカラ松に、そうだろうかとおそ松は思う。それでも、やっぱりどこかで誰かが見ていて、こんな人間が幸せになってはいけないのだと、再びどこかに突き落とされるんじゃないだろうか。少なくとも、厄を祓う事で、何処かの誰かの幸せを奪おうとしている。其れは許されない事ではないのだろうか。それでも、厄を祓おうと笑いかけるカラ松に、何も言えず笑い返すことしかできなかった) (夜寝る前に自室の扉を叩く音が聞こえて、おそ松は扉を開けて顔を覗かせた。城では黒いローブを着て寝ていたのだが、今ではすっかり麻の寝間着が板について、それ以外では寝れないのではないかと密かに思っている。ノックした本人を見れば、珍しい事もあるもんだと目を開く。何時もは早めに自室にこもってしまうチョロ松が、しかも就寝前の自分を訪ねてくるなんて。)まぁ入れよ、(部屋の中に促し、何か用か?とこてりと首を傾げ尋ねてみて、)   (2017/7/29 23:26:51)

長男((俺もご飯!朝食べる卵かけごはんサイコー、(にひ、) ああ、確かにパン腹持ちが良くねぇよな。朝の口にはちょいとぱさぱさすぎるし、(むむ、)   (2017/7/29 23:27:39)

三男ええ…少し、眠れなくて(驚いたような様子を示しながらも、姫様は快く私をを受け入れてくれた。椅子にかけさせてもらい、ジュウシマツを撫でながら、少しだけ沈黙する)…いよいよですね(ちらりと姫様を見る。明日、厄払いが行われる中で、しかし本人は冷静そうだ。それとも、隠しているだけなのだろうか。それを見抜けないのは、自分がひどく浮かれている証拠にほかならない)長かったですね、今まで…この時をどれほど待ち望んだことか。明日が待ち遠しいものです(これまでのいろいろを思い出し、感慨にふける。初めて出会った日のこと。姫様が心を開いてくれた日のこと。自分の愛に絶望して、それでもあくまで姫様が庇ってくれた日のこと。暗殺未遂に遭い、目覚めない姫様にハラハラした日のこと。カラ松に厄祓いを依頼した日のこと。死を覚悟で王の寝室に忍び込んだ日のこと。この場所に来てからの日々も、思い出される。都会の街に出て目新しい物にたくさん出会った。お爺様のお墓参りをした。家事を丁寧に一つ一つ教えた。ジュウシマツを拾った。そして、明日。ようやく、ようやく厄が祓えるのだ)   (2017/7/29 23:38:50)

三男…明日は姫様にとっても、私にとっても"幸せ"への第一歩なのですから(今自分は、優しい笑みを浮かべているのだ。そう、自覚することすらできるほど、私は浮かれていた)   (2017/7/29 23:38:58)

三男((だよね、僕の周りにはパン派が多くてね…割と普通に同意を得られて嬉しいよ(ふふ、)   (2017/7/29 23:39:24)

長男(いよいよ、と言う言葉にこくりと頷いた。実感はないわけではない。それでも、やはり今まで厄と共に生きていく暮らしが当たり前すぎて、それが本当になくなるかと、信じられない気持ちだ)…俺は、今までずっと、厄に怯えながら生きてきた。誰かを傷つけるんじゃないかって、誰かに傷つけられるんじゃないかって。(チョロ松と会うまでの人生、そのせいで人を信じられなくなった。其れでも、目の前の彼がいてくれたから)…なぁ、チョロ松、有難う。俺、お前には本当にどれだけ礼を言っても言い足りないんだ。――俺と話してくれてありがとう。俺に家族を作ってくれてありがとう。俺に広い世界をくれて有難う。俺に幸せをくれて有難う。…俺を愛してくれて、ありがとう(2年。言葉にするとどれだけ短いだろう。其れでも、その中でチョロ松と出会い、過ごした日々は、孤独でいた20年よりも密度は高く、濃く、全てが宝物だ。)第一歩ねぇ、…カラ松にも言ったけど、俺は今のままで十分幸せだし、これ以上幸せになんの怖いんだよね。何か罰が当たりそうな気がしてさぁ、(浮かれたような調子の相手に苦笑を漏らしつつ、つい本音を漏らしてみて、)   (2017/7/29 23:47:28)

長男((パン派は確かに多い、(こくり、)いや、でも、ご飯だな俺は。ご飯に味噌汁、卵、おひたしに、塩サバとか鮭とかあればめっちゃハッピー(にひひ、)   (2017/7/29 23:48:35)

三男……(姫様は、ありがとう、と何度も繰り返す。そっと、姫様の頭に手を置き、一度だけ撫でる。なんだか、また泣き出しそうになってしまったけれど、そこはぐっと堪えなければ)…姫様。ありがとうございます。私も、何をどれだけ言っても、この全ては伝えられそうにありません、……(今は、伝えきることはできない。話すのは全てが終わったあとだ。その後、すべてを、すべての思いの丈を残そう。そうして、死のう)…あら、いけませんよ姫様。姫様はもっと幸せにならなければならないのですよ。これまでの人生、影を落としてきたぶん、取り戻さなければ(また、頭を撫でる。カラ松と全く同じことを言っているのは自覚している。しばしば二人で話し合っていたのだ。これまで厄が当たり前すぎて気づくことのなかった幸せを、姫様はもっともっと知るべきだと。…ふと、あることを、試したくなる)   (2017/7/29 23:57:26)

三男…姫様、……"愛しております"(にっこり笑って、そう告げた。私が問いたいのは、これから。しばらく沈黙を落とし、)…先ほどの台詞。姫様は"軽く"感じましたか? "重く"感じましたか? …私の言葉に、姫様はいかほどの重さを感じられましたか?(真剣な顔で、そっと問うた)   (2017/7/29 23:57:35)

三男((だよね、やっぱり日本人なんだなあ(へへ、)   (2017/7/29 23:58:21)

長男これ以上の幸せなんて、想像もつかねぇよ、(カラ松と全く同じことを言うチョロ松を見て、ああ、やっぱり同じところで育った、兄弟同然の2人なんだなと思う。台詞の力の込め具合から、話し方まで、似通っているようで思わず吹き出した。そして、)――え、(微笑みながらの愛しております、と言う言葉に、思わず顔を赤くする。しかし、相手は、しばらく沈黙ののちに真剣な表情になり、此方も思わず気を引き締める。問われたのは、漠然とした質問。重いのか、軽いのか――何が聞きたいのだろうと相手の目を覗き込む。そこに宿っているのは真剣な光そのもので、此方も真剣に返そうと思い、しばらく再びの沈黙ののちに)…正直、重いか軽いかは、わかんねぇ。(慎重に言葉を選びつつ、相手の胸、心臓がある辺りを掌で触れる)俺が感じたのは、重さよりも、温度。――お前の言葉は、心臓みたい。熱を持ってて、どくん、どくんって鼓動してるよ。(そういって、笑って見せた)   (2017/7/30 00:07:01)

長男((日本人だもん、和食が好きなのはしゃーない、(こくり、)がきんちょの頃は肉ばっかだったのに、最近魚がおいしすぎて困る、(むぐ、)   (2017/7/30 00:07:51)

三男……(愛していると、そう伝えると、姫様は顔を真っ赤にしてしまった。可愛らしい、と思って、けれど真剣な表情は崩れない。それほどまでに、真剣だったのだ。しかし、)へ…? …あ、(突然胸元を軽く抑えられると、こちらが少し戸惑ってしまう。触れられたことが嬉しくもあり、戸惑いと混ざって複雑な気持ちになった)…そうですか。ありがとうございます(笑って見せる姫様につられるように、私も笑う。回答が聞けて、満足だ。その背に腕を回し、一度だけ抱きしめて。そして、離れる。椅子を立つ)…そろそろ、お休みにならないといけませんね(明日は早いようですから、と夢を見るようにつぶやき、扉を開け、一度振り返ってにこりと笑い、お辞儀をして、「おやすみなさいませ」と伝え、出て行った)   (2017/7/30 00:16:54)

三男((そういうことだね(くす、) あー、僕はまだ肉の方が好きだなあ。最近ちょっと体調アレだから食べれないけど(うぅん、)   (2017/7/30 00:17:38)

長男(この回答で相手はどう思っただろうか。その答えは、微笑まれ、抱き締められることで、推測することが出来た。抱きしめられれば、相手の低めの体温が伝わる。好きだなぁと思う。この人が、愛しくて愛しくて、たまらない。)あのさ、チョロ松、(出て行こうとする相手の背中に、話しかける。)俺も、お前の事、「愛してる」!俺の愛してるは、滅茶苦茶重いかんね!(出て行く彼に、そう告げれば、布団の中に潜り込む。明日、とうとう明日なのだ)…ついにこの日が、来るんだなぁ、(その日はいつもは窓辺に置くジュウシマツを抱きしめて眠った)   (2017/7/30 00:21:29)

長男((肉が好きとか、若いねぇ、(けら、)まぁ俺も焼き肉やしゃぶしゃぶ食べ放題好きでよくいくけど、(にひ、) まじかぁ、夏バテ?栄養あるもん食えよ、(なでなで、)   (2017/7/30 00:22:10)

おしらせ長男さんが退室しました。  (2017/7/30 00:22:14)

おしらせ長男さんが入室しました♪  (2017/7/30 00:22:34)

三男(当日は、あわただしい朝だった。朝食が終わり次第、早速準備だ、朝から始めれば、夕方までには終わる。場所は教会を借りてある。全て終わったあとに神父も宴会に引き込んで洗いざらい吐かせてやるとカラ松は無駄な部分まで予定を喋った。教会を訪ね、心得顔のトド松に通してもらう。ホールを抜けた先の礼拝堂は少しばかり寂れた状態だったものの、掃除は行き届いていた。この日のためにトド松が綺麗にしてくれたのだろう。カラ松はまだ訝しげな視線を向けていたが、ともかく協力はしてくれるようで、二人で陣を描き、各種の魔法薬も配置し、すべての準備を整える。カラ松は頷き、ひとつの魔法薬の瓶を手にとった)『おそ松、この薬を飲んでくれ。睡眠薬のようなもんだ。眠ってもらって、それから厄祓いを始める』(カラ松の口調は緊張と真剣さを備えている。薬を飲んだおそ松の肩を掴み、カラ松は力強く言った)『…眠いままでいいから、よく聞け、おそ松……辛くても、苦しくても、絶対に大丈夫だからな。お前なら耐えられる。頑張れよ』   (2017/7/30 00:33:28)

三男(カラ松が肩を叩くと、おそ松の意識は闇に溶け――気が付けば彼は、古い教会ではなく、一人で祖国の城の廊下に立っていた。突然襲いかかる浮遊感、同時に、水に何かが落ちる音が響く。全身に冷たいものを感じるだろう。水面へ顔を出すと、目の前には一面の薔薇園。赤いバラが咲き誇っている、城の庭。そこに、炎が襲いかかる。薔薇園が燃え出す――)   (2017/7/30 00:33:38)

三男((んや、若くないんだなあこれが…好きっちゃ好きなんだけどね、胃もたれが(うぅ、) んー、ありがと(撫で受け)   (2017/7/30 00:34:21)

長男(当日の朝はやって来た。緊張の余り、胃は食べ物を受け付けなかったのだが、折角チョロ松が作ってくれた朝食だ。もし厄が祓え城に戻ることになれば、こんな風に揃って朝食を取ることも少なくなるかもしれない。ミルクで流し込むようにして、全てを平らげた。) (教会につけば、神父が待っていてくれた。カラ松と二人でみるみるうちに術の用意をして行く様は、流石と言うべきか、思わず見とれてしまう手際の良さだった。薬を飲み干して、カラ松の激励の言葉を聞けば、こくりと真剣な表情で頷く。横の方でチョロ松が心配そうな顔をしていたので、大丈夫だとでも言うように手を振ってみせた。そして、肩を叩かれれば、次第に意識は落ちていくーー)   (2017/7/30 00:40:13)

長男(おそ松がいたのは、見慣れた城の中だった。辺りを見回すが、誰もいない。カラ松も、チョロ松もだ。何が起こるのか身構えるおそ松は、ふいに水の中にいるような感覚に襲われた。必死で上がり、水面に顔を出せば)   (2017/7/30 00:42:57)

長男燃えていく薔薇園ーー何だ此は?どういうことだ?)   (2017/7/30 00:43:24)

長男((悪い、途切れ途切れになったわ、(むぐ、) 俺は、どんな油もの食べようと胃もたれは起こしたことねーかも、(ふむ、)   (2017/7/30 00:44:02)

三男(おそ松は戸惑う。燃えゆくバラ園の中にとどまっていることもできず、逃げる、逃げる、逃げ出す。気が付くと、そこは見知らぬ空間。鬱蒼と木々が茂り、暗くなっているじめじめした森。あたりに神経を張り巡らし、危険を予測しようとしても、しかし周りにはなんの変哲もない、ひんやりした森のまま。とりあえず息をつこうと、気を緩めた瞬間――背に、激痛が走る。一部分がものすごく熱く、痛い。――後ろを振り返ると、おそ松は見るだろう。自らの父親が、おそ松の背に刺さったナイフの柄を持っているのを。引き抜き、また突き刺して来るのを)[…そんなもの無い! 消えちゃえ!](そして、聞き覚えのある幼い声と共に、その姿もナイフも消えてしまうのを。ぱたぱたと足音のする方向を見れば)[お姫様ー、ほら、もう痛くないよ? 僕が来たからねっ、もうだいじょうぶー!](そこには、にんまりと笑っておそ松の手を握るジュウシマツがいた)――――   (2017/7/30 00:53:37)

三男――――「ひ、姫様…!」(わけのわからない呪文と魔法陣の上に横たわり、突然苦しみ出すおそ松に、チョロ松は戸惑った。チョロ松の手を握るおそ松の爪が深く食い込み、血がにじみ出るほどの苦しみように動揺して、カラ松を見る)「カラ松! いきなり姫様が…」(おそ松の隣で膝をつき、呪文を唱えながら顔を上げた。その顔には、予想通り、という文字が張り付いていた。しかし、チョロ松には理解できないその詠唱をやめることはない)「い、一体何が起こっているのです? 苦しんでいるようですが…」『厄が暴れてるんだ』「あ、暴れる…?」『…厄ってね。言ってしまえば寄生虫みたいなものなんだ。体内じゃなくて、魂に寄生する。いわば彼の魂は家なんだよ。自分の家から引き離されようとしたら、抵抗するのは当たり前だ。家から引き離されるのは、死ぬのと同じなんだよ』   (2017/7/30 00:54:05)

三男「……」『だけど、その抵抗に家自体が耐えられないことが多いんだ。だから、今まで長い時間かけて、薬で厄を弱らせていたんだよ。…たぶん、今彼は恐ろしい悪夢でも見てるんだ』「……魂が、耐え切れなかった場合は…?」『……彼が死ぬ』「!」『厄を弱らせずに厄祓いした例があるんだ。その人は発狂して死んだそうだよ。薬で弱らせる期間が短い場合は、精神を病んでしまったり…』「え、それって…!」『大丈夫。だからこの子がいるんでしょう?』(神父は人形を抱き上げ、そっとおそ松のそばに置いた。人形は目を瞑ったまま、その瞼を開かない)   (2017/7/30 00:54:13)

長男ち、父、上…っ、(激痛に息を詰まらせながらも、おそ松は自らに刃物を突き刺した相手を見た。其れはまごうことなき自分の父親だった。何故、と思う。どうして、おれは、父上にとっても、そんなに要らない子だったの…?苦痛に夢と現実の区別がつかなくなっているとき、)じ、ジュウシマツ…?(底抜けに明るい声と、消えた父親に、おそ松は目を見開く。先程刺された所に手を伸ばしたが、傷痕もない。そしてーー現れた一体の人形をみて、安堵にその場にへたりこんだ。) ジュウシマツ、来てくれたんだな、(ジュウシマツがいるということは。そうだ、此処は夢の中だったのだ。)悪い、カッコ悪い所見せたわ、(にへりと笑って、助かった、ありがとなとその小さい頭を撫でる。それから、さて、油断はしていられないと、自分の頬をぱちんと叩いた。)   (2017/7/30 01:02:19)

長男((てか、もうこのファンタジー、若返り病の容量越えたんじゃね?(こてり、)   (2017/7/30 01:03:41)

三男[だいじょうぶだよ、もう怖いの、いなくなったからね! えっと、えっとねー…今の状況、詳しく教えるね!](ジュウシマツはおそ松に撫でられて嬉しそうに笑い、話し始める。今回の彼は嬉しそうだった。前回、チョロ松の精神世界でそうだったように、気まずそうだったり、何かを隠そうとする様子はない。曰く。この世界は、おそ松が見ている悪夢に過ぎない。確かに似ているが、現実的な世界とは直結してない。だからおそ松がどんなに怪我しても、現実の彼には影響はしない。カラ松が言うには、おそ松の中の厄が暴れて、その余波が顕在化しているということ。だが、たかが夢だとはあなどれない。想像を絶する苦しみはおそ松の心を壊すこともあるのだ)[…でねっ、それを和らげるために、僕が助っ人として来たの! わかったかーい? 今度こそ恩返し、できるね!](ジュウシマツはにんまりと笑う。そして、おそ松の傍らに腰掛けた。周りの様子は既に一変している。此処は、街の中の噴水広場)   (2017/7/30 01:12:26)

三男[ここはぱっと見安全そうですぜー、近付いてくるものに注意してたら平気だとおもうよー](遠くで過ぎ行く人々の顔を見つめながら、時折二人で話をしながら時間を過ごす。と、――ぽたり、と音がした。一度や二度ではない)[あれー…? おかしーな、ここもきけんなのかも。一応離れましょうぜー](ジュウシマツが立ち上がり、おそ松の手を引こうとして、その顔が引きつる。――よく考えれば、何が起こるかわからない夢の中でいくら注意を払っても、意味がない。音の正体は、おそ松の腹から滴る血だった。どうやら昔受けた古傷からのようだ)[う、動いちゃダメ! じっとしてて!](ジュウシマツは立とうとするおそ松を押しとどめる。と、――ぐちゃ、ぐちゃ、ぐちゃ。何か、ぐちゃぐちゃねちゃねちゃと響く、不快に不快を重ねたような音が鳴り出す。その音が止んだ瞬間。おそ松の首を何かが締め、呼吸ができなくなる。――服を切り裂き、腹を突き破って出てきたものは二本の腕だった。白くてほっそりした両腕が、彼の首を凄い力で絞め続ける。首の骨がミシミシと音を立てるほどの力。腕だけじゃなかった。続けざまに視界に入るのは、見慣れた顔――――誰よりも愛する、腹心の部下)   (2017/7/30 01:12:48)

三男((お、察しがいいね。とっくに越してるよ。二倍も越してるよ(ぴーす、)   (2017/7/30 01:13:02)

長男へへ、ジュウシマツが居ればひと安心だな、(明るい口調、満面の笑みで話すジュウシマツに、此方まで笑顔になってしまう。夢の中の事ならば、彼ほど頼りになる存在は中々いないだろう。先程までの緊張が解け、肩の力が抜けたのを感じ、おそ松はジュウシマツの存在に感謝した。) お前が居てくれてーー(助かったわ、と言うより前に、ぽたりと水音。腹部に熱を感じて見れば、古傷がぱくりと開いていた) っ、(その鈍痛に思わず踞る。しかし、堪えられない程の痛みではない。先程父親に刺された程の衝撃もない。大丈夫だとジュウシマツに無理にでも笑おうとしたその時。) ……!(傷口から、腕が二本出てくる。首を締められつつ、息が出来ずに意識が朦朧となる中目に入ったのは、) ちょろ、ま、…(見慣れた顔、しかし、何時もの穏やかな笑みではなく、殺意が籠った無機質な表情に、背筋に冷たいものが流れた)   (2017/7/30 01:22:37)

長男((おおー、すげぇ!(吃驚) え?もう二倍越してんの?そんなにしたっけ、したかも、…熱中してて気付かなかったわ、(ほう、)   (2017/7/30 01:23:44)

三男「……!」(暴れるおそ松を、チョロ松とトド松は必死に抑えた。一体どこからこんな力が、と思える程にすごい力で呻いて暴れまわる。おそ松の爪が一層チョロ松の腕にくい込んだ。カラ松も渋い顔をして詠唱を続けている。ジュウシマツも目を閉じたまま、焦ったような表情だ)『…いくらなんでも苦しみすぎじゃ? …っ、ちょ、おそ松、舌噛んでない!?』「なっ!?」(トド松が指摘すると同時、いつの間にやらおそ松の口元から鮮血が流れ出していた。びくりびくりと身体が痙攣して、明らかに異常な状態を示している)『口開けておそ松! 危ない!』「……っ!」(トド松が声をかけ続ける中、チョロ松は急いで食いしばっている口をこじ開けた。溢れ出そうなほどの血だまりにめまいがしそうだったが、窒息しないように全て血を吐かせ、すぐに自分の手をその口に突っ込んだ。これ以上舌を噛ませてはならないと)『チョロ松! 指が…! 今手頃な布持ってくるから!』   (2017/7/30 01:34:40)

三男(数分後、トド松が持ってきた布巾を口にいれはしたものの、それでおそ松の苦しみが和らぐわけではない。絶えず声を張り上げ、体を震わせ、暴れに暴れる)『早く、手の治療を!』「…お願いします」(手の治療を受けながら、チョロ松の視線は祈りを込めておそ松に向けられている。どうか、どうか、早く終わって――)――――   (2017/7/30 01:34:48)

三男――――[しっかりしておひめさまー! もう何もいないから! もうみんなおっぱらったから! しつじのおにーさんも魔法使いのおにーさんも神父さんも庭師の人もおじーちゃんも! きみのお父さんもお母さんも全員おっぱらったから!](長い長い時間が過ぎた。もう何も痛くはなかった。周りも静かだ。それでもおそ松は目を開けていられなかった。耳も必死で塞いでいた。うずくまって呻く以外に何もできない彼に、ジュウシマツは必死に声をかけ続ける。全部幻だと、全部嘘だと。何度も何度も声をかけても、おそ松は裏切られる苦しみに悶えて。――本物のチョロ松は首を折ってきたりしない。本物のカラ松は顔をぶってきたりしない。本物のトド松は腹を蹴ったりしない。本物の一松は腕を切ってきたりしない。本物の爺ちゃんは目を潰してきたりしない。本物の父上や母上は刺してきたりなんかしない。繰り返し繰り返しジュウシマツは声をかけ、励まし続ける)   (2017/7/30 01:34:59)

三男[お姫様、大丈夫だよ。あともうちょっとでこの夢も終わるから! 元気出してー!](――がさり。何かが出てくる。顔を上げると、カラ松の形をした無表情の何か)[…っ! あっちいけっ、あっちいけっ! ほ、ほら、もういないよお姫様っ、何もされないうちに追い払ったから…](ジュウシマツはおそ松を振り返って、しかしその顔は渋い。おそ松は初めのうちこそぎこちなくも笑ってくれていたのに、もう一度一度ほとんど立ち直ってくれなくなってしまった)[お姫様、起きて! 僕の話聞いて! 何が起こっても僕が守ってあげるから、安心して! お願い、立ち直って…このままじゃ、このままじゃお姫様おかしくなっちゃうよー! だいじょうぶ、もうちょっとで終わりっ! お願い、立って! このままじゃ、このままじゃ…]   (2017/7/30 01:35:18)

三男((ね、僕もかなりびっくりしてる。導入部でもう越しそうな勢いだったからどれだけ伸びるか楽しみにはしてたけど(ふむむ、)   (2017/7/30 01:36:33)

長男(おそ松は、耳を塞いだまま踞る。近くで誰かが何かを必死に訴えているが、もう何も聞きたくはないし、見たくもなかった。信じていた人々に手酷く裏切られ、暴力を奮われ、殺そうとされーー既に現実と夢の区別もつかなくなったおそ松の心は、昔のように闇に覆われつつあった。人を愛すれば裏切られる。信じれば殺される。自分の身体と心を守るためには、他の者を遠ざけ、心を閉ざす他ない。でなければ、傷付けるし、傷つけられる。おそ松が20年もの長い月日をかけて厄に刷り込まれてきた、生きるための知恵だった。誰もいない。誰も信じない。其れがいい。誰も来るな。既に信じるものはなく、誰にも助けを求められないおそ松は踞る。恐怖と痛みでどうにかなってしまいそうだった。ーーそんな中、心の奥底、記憶の片隅の、小さな思い出が脳裏を掠める。ーー「姫様、愛しております、」と。あれを言ったのは、誰だったっけ…?)   (2017/7/30 01:49:16)

長男…おろ、まう…(チョロ松達が見守る中、おそ松がうわ言のように呟いた其れは、口に含まれた布のせいではっきりとは発音されなかったが、確かに執事の名前だった。その手が、まるで相手を探すように、宙をさぐった。)   (2017/7/30 01:52:13)

長男((そんなに長い間やってんだ……いや、もう吃驚でしかねぇわ、(はあ、)   (2017/7/30 01:53:09)

三男「……っ、姫様!」(指の治療を受けていたチョロ松は、おそ松に名を呼ばれて思わず振り返った。いけない。離れてはいけない。治療も投げ出して、宙を探るおそ松の手を両手で握り、姫様、どうなさったのですか、チョロ松はここにおります、大丈夫ですよ、と何度も繰り返し声を掛け、ついにはふるえるおそ松の身体を力強く抱きしめた。トド松も治療に呼び戻すこともできず、カラ松に体力を回復する魔術を送り込みながらその様を見つめていた。詠唱を続けるカラ松の様子を見極める)『…厄はほぼ祓えた。あとは彼が目を覚ますだけだよ…!』――――   (2017/7/30 02:05:21)

三男――――[お姫様ぁ…うー、あー…どうしよ、心が壊れちゃう…](何を言っても耳に入らない様子のおそ松に、ジュウシマツはうろたえていた。夢の終わりが本当に近いことはわかっていた。厄はほとんどケシ粒ほどに弱まっている。おそ松の弱い部分に張り付いているだけだ。あとは、おそ松が乗り越えるだけだ。そんな中で力になれない自分に歯噛みをする)[だっ、だいじょうぶお姫様! 全部、全部うそだから! あとはお姫様が乗り越えたら全部終わりだから、ねっ、お姫様……!](結局は手を握って声をかけ続ける以外に方法はなく、ただそれを繰り返す。それを繰り返して何度目のことか。空から、声が聞こえてきた。――姫様!――ジュウシマツははっとする。チョロ松の声だとすぐに気がついたのだ。そうとなれば。全力をかけて耳をふさいでいる片手を引き剥がす。その耳に、声が入ってくるだろう。――大丈夫です、チョロ松はここにおります、起きてください、目を覚ましてください、姫様、姫様……!――)   (2017/7/30 02:05:30)

三男((まま、結果発表は〆打った後でね(くく、)   (2017/7/30 02:05:57)

長男(虚ろな目でおそ松は繰り返す。信じてはいけない。愛してもいけない。傷つけられるのも、傷つけるのも、もう嫌だ。其ならば、もういっそ誰も来ない闇の奥で、一人朽ち果てていきたいのだ。其れなのに何故だろう、心の中に引っ掛かるものがある。誰からも裏切られ、信じられるものはいない筈なのに、心に残った言葉がある。愛していますという、あの優しく穏やかな声ーー不意に、腕をがしりと捕まれる。傷つけられる恐怖に抵抗する前に、耳から両手を離される。嫌だ、と叫びそうになったその時。) ……?(聞こえてきた声に、虚ろな目がぴくりと瞬く。その必死の呼び掛け。あの、懐かしい声は、誰の声……?ーーおそ松は少しずつ記憶を辿っていく。初めて出会った頃のしつこいまでに真摯な態度、何時もの穏やかな笑み、たまに見せた狼狽える表情、愛していますと告げる声ーー) チョロ松…(おそ松は、愛する人の名を呼んだ。その目には、徐々に光が戻っていく。ああ、呼んでくれてる。行かなくちゃ、起きなくちゃーー)   (2017/7/30 02:16:14)

長男(チョロ松が呼び掛ける中、おそ松は小さくううんと身を動かせば、ゆっくりと、その瞼を開けた) ……おはよ、チョロ松、(口に含まれた布を取りだし、彼は何時ものへらりとした笑みを浮かべた)   (2017/7/30 02:18:03)

長男((おおう、気になるわ結果発表…(こくこく、) そんでジュウシマツの活躍振り!いやぁ、壊れなくてよかった、(に、)   (2017/7/30 02:19:58)

三男(おそ松が目を覚ますと、カラ松は詠唱を止めて息も荒く床に仰向けに倒れ込んだ。終わった、良かった、と、疲れきった声でつぶやいている。トド松もいつもの笑顔ながら涙目になって頷いている。ジュウシマツも目を開けて、少し疲れの見える表情ながら満足そう。そして、チョロ松はといえば)「…姫様……姫様、…よ、かった…」(涙をボロボロと零しながら、おそ松を一層強く強く、痛いほどに抱きしめていた。ステンドグラスから、もう暮れかけた夕日の光が降り注いで、皆を照らしていた)(――――その後、魔法使いの家に移動した一行は、それぞれ回復すべき部分を回復し、宴会に臨んだ。それぞれ度量は弁えており、酔っぱらうほどに飲むということはなく、ただいつもよりもおしゃべりの多い、賑やかな食事の席だった。話す内容といえば、それぞれへのねぎらいと、全てを乗り越えて厄を払い、普通の人間になったおそ松に構い倒す文句ばかり。そんな賑やかな中、チョロ松がそっとおそ松の服の裾を引いた)「……姫様、なんだかお酒臭いですし、少し外に出ませんか? 夜風にあたって散歩するのもいいでしょう?」   (2017/7/30 02:28:29)

三男((うんうん、これからもちょっと続くしね(フフ…) そうだねえ、これジュウシマツ破壊ルートだったらどうなってたやら…(汗たら、)   (2017/7/30 02:29:11)

長男(身体を起こす力も残っていないおそ松は、首だけ回して周囲の様子を見る。地面に突っ伏したカラ松、涙目の神父に、満足そうな顔ジュウシマツ。ああ、戻ってきたんだと思う。先程までの悪夢のような空間ではなく、此処はもう、信じるもののいる現実世界だ。ぽたり、と頬に何かが溢れる感触がして目を戻せば、其処にはポロポロと涙を流す執事の姿があった。何かをいう前に、抱き締められる。強く、強く。良かった、と何度も繰り返す彼の背に、おそ松も腕を回した。) ……只今、チョロ松、(そう、笑った)   (2017/7/30 02:36:30)

長男(その夜の宴会は、とても楽しいものだった。それほど多く酒を飲んだわけでもないが、皆に労われ、構い倒され、おそ松の気分も高揚していた。そんな中、執事にかけられた言葉に、おそ松はいたずらっ子のように笑う。) ん、りょーかい、(宴会から離れ、静かな夜空の下。おそ松はうーんと伸びをする。) はあー、楽しかった。俺、あんな宴会初めてだからさ。凄い楽しかった、(満足げに、まだ高揚した気分のままで、おそ松は語る) いっつもさ、俺は城の宴には呼ばれなかったから。酒は来たけど、そんだけ。でも、今日はすげー楽しい!(そして、チョロ松の方を振り替える。) あのさ、チョロ松。ありがとな。あの時、あの悪夢の中、お前が呼んでくれなかったら、俺は多分目が覚めてなかったと思う。……俺を呼んでくれて、起こしてくれて、あんがとね。(にひ、と照れ臭そうに笑った)   (2017/7/30 02:44:09)

長男((確かに。此からが正念場じゃん、気を引き締めてこ、(こくり、)   (2017/7/30 02:44:44)

三男『…さ、神父。二人になったことだし、聞かせてもらおうか』[うん?]『結局貴様は何を企んでいやがった?』[…ふふ、そうだね。ようやく君が訊いてきてくれたのかあ、そっかそっか…]『…この期に及んで何を言ってやがる? 答えろ』[…君、僕の動向を確認してたんだね。教会で厄祓いしたのもそれが理由なんでしょ]『そうに決まっているだろう』[……、僕じゃ、ないんだ]『あ?』[僕じゃなかったんだよ、カラ松…君が見るべきは僕じゃなかったんだ。でも、もう遅い。もうすでにひとつの大きな流れは決まってしまったよ]『……? 何を言って…』[君が、本当に…本当に注意を向けなきゃいけなかったのは――――]   (2017/7/30 02:53:59)

三男そう、ですか…良かったです…ちょ、ちょっと、歩くの速いですよ、姫様(チョロ松の声は、少し疲れ気味だった。おそ松が歩くペースもいつもと同じなのに、チョロ松は遅い。厄祓い中はおそ松に必死に呼びかけ、帰ってからは腕を振るって料理を作った上、宴会で騒ぐようなこともこれまでなかったのだろうし、疲れがたまるのも当たり前のこと。…だが、その声には別の理由もあった)……ええ、姫様も、目覚めてくださって、ありがとう、ございます…貴方は、お強い、方です、から。ジュウシマツ、の、恩返し、も、こちらが、感謝しなくては…(照れくさそうに笑う彼につられ、少し唇の端を持ち上げる。しかし、その声は相変わらず少し苦しげ)…姫様、大事なお話が、あるのですが(けれど、その中で、真剣みを帯びた口調で、チョロ松は語りだす。おそ松にとっては、予想だにしないであろう、言葉――)私、お城には帰りません(それだけは、チョロ松はきっぱりと、言い放った)   (2017/7/30 02:54:40)

長男チョロ松、お前、大丈夫か?(何時もとは歩く速度を大して変えてはいないつもりなのに、チョロ松はついてこれないようだった。息も何処か苦しげで、一文すらまともに喋れず息継ぎが入る。) どうしたんだよ、チョロ松? 大丈夫か?(顔色も何処か悪い様子で。大事な話があるという言葉に、其れどころじゃないだろ、明日病院行くぞといいかけた所で、) ……え、(思ってもいない相手の言葉に、思わず言葉を失った。) ……な、に、言って……あ、そっか、カラ松の所に残るんだろ?そっか、元々家族だもんな。うん、その代わり俺、時々遊びに来るからさ、(具合が悪そうな相手の様子。告げられた宣告。それに、おそ松は何とか笑いながら答えた。カラ松の所に残るのなら、其れでもいい。頼むから、城に戻れないのは、カラ松の所に残るからという理由であってくれと、何処かで嫌な予感を感じ取ったおそ松は祈った)   (2017/7/30 03:02:52)

2017年07月29日 13時52分 ~ 2017年07月30日 03時02分 の過去ログ
空の狭間【限定部屋】
現在のルーム
過去ログ一覧
▲このページの先頭に戻る


[保護された通信(SSL https)を利用する]

クッキーの使用について | 広告掲載募集

(C)2009-2024 チャット ルブル <info@chat.luvul.net>