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2017年05月20日 21時15分 ~ 2017年11月08日 12時45分 の過去ログ
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野分真♂高1奏、さん…!駄目、……逃げ、て…!(意志とは裏腹に、右手が腰裏の『イクシオイデス』握る。左手が、空気を纏い始める。駄目だ、その子にチカラを使っては駄目だ。――でも、躰がいう事を聞かない。強まる内奥の声が、もう精神を支配し始めている。…でも。だが。それなら。心を失ったこの体に、チカラを暴走させる訳にはいかない。できることは少ないけれど、せめてもの、最期の――)…あ、あ、ああああああああ!!!(瞬間、真は右手の『イクシオイデス』を逆手に握り、チカラを込めて左の上碗を切りつけた。『空刃』の発露をもってしても、浅手といっていいその傷。しかし、自身の異能を使い続ければやがて失血に至り、暴走の終わりを告げさせることはできるだろう。――せめてもの、最期の抵抗。それだけを認め、真の意識は途切れた。後に残ったのは、空気を操る異能を有した、一個の化け物のみ。)   (2017/5/20 21:15:19)

野分真♂高1…。(『化け物』は、にこりと穏やかな笑みを少女へ向けた。夏に近い爽やかな熱風は、時折その後ろ髪を揺らしている。その風が捧げた左の掌に集まり、やがて渦となるのに、多くの時間はかからなかった。)――『鷹舞・旋風(ホーカー・ハリケーン)』(手のひらが振られると同時に、少女へ向けて放たれたのは小さく渦を巻く旋風。掌上で空気の粗密を作り出し、周囲から風を巻き込んで発達させたものである。風そのものの殺傷能力は無きに等しいが、吸い込まれる風に舞い上がる砂や石、空気の粗密が作り出すかまいたちの現象には少なからず威力もある。回避するのか防御するのか、それとも。鳶色の瞳は、相手の動きを冷徹に見定め始めた。)   (2017/5/20 21:15:29)

奏 琴花♀高1(暴発した子なんて、珍しくなかった。ほんの少し前まで、それを『処理』し続けて、パーパの隣をずっと守ってきたのだから。だから、苦しそうでも、悲しそうでも、楽しそうでも、この心臓はテンポを乱さなかった。現にここ数週間だってそうだった。ただ……)……――っ(それは、繋がりが薄い場合だけ。煌めいたのが、いつか「調理器具」として見せてくれたEDENの武装イクシオイデスだと分かってレターナイフを袖から手に握っても、弾き飛ばすための投擲寸前で、半拍止まってしまった。真の白兵技能は前に手合せしたときにほぼ把握している。だから、斬りつけにきたところを弾き飛ばすのは簡単なのだ。そうしてくれるほうが簡単だったのだ。なのに、どうして、どうして――)――!(どうして、理性はそんなに残酷なことをするの。その大きな声ごと、そのまま向けてくれれば、どれだけ楽に――腕を深く切りつける前に、レターナイフは今度こそ投擲される。鋼の悲鳴はしかし、ほんの少し軌道をずらしたくらいで、腕から赤を染み出させることまでは止められなくて。)   (2017/5/20 21:45:01)

奏 琴花♀高1――?――!(宙を舞ったナイフを真っ先に取り戻し、二つ三つ後ろに跳んだのは、条件反射。苦しげな声と顔が、するりと抜け落ちてしまったから。持ち上がったその笑みは、まっすぐに見据えた鳶色は、とてもとても、とても――)………っ……(――初めて見るのに『よく覚えている』から。心臓の裏側がそくりと震えるほどに。その記憶情報が幸いしたのが、短い言葉に操られるようにして踊り出した風の音に、跳躍横に一つ、二つ。やっぱりそうだ。畑で歌を聞いてもらったときに歌がやけに大きく響いたのはルクサリアのせいじゃない。)――(つまり、音使いの天敵である。)――っ――(ブレス、一つ。優しくない風音の中で飛んできた小石を、音を纏ったレターナイフが切り裂いた。ルビー色の双眼は、鳶色を見据えたまま風の音から遠ざかるようにステップを踏んでいく。)   (2017/5/20 21:45:12)

野分真♂高1【も、申し訳ありません、予定より早いのですが、今宵そろそろ離脱させて頂こうかと思います…。恐れ入りますが、続きは明日、または後日に回させて頂いても宜しいでしょうか?】   (2017/5/20 21:47:59)

奏 琴花♀高1【はい、ちょうどいい感じに開戦したところですので、栞にちょうどよいかと思っていたところです。明日も時間を確保できますので、ご都合よろしければ熱が冷めぬうちにぜひ。遅筆ご一緒をありがとうございます(深々。】   (2017/5/20 21:50:32)

野分真♂高1【恐れ入ります…!それではお言葉に甘え、一旦栞を挟まさせて頂くということで。明日でしたら、おそらく夜7時ごろから大丈夫かなとは思います。早めに空きそうでしたら、PL部屋の方に早めにお邪魔しようと思いますので。】   (2017/5/20 21:52:02)

奏 琴花♀高1【はい、明日夜と仮留。以降でも都合はつきますので、紡ぎやすいほうで。日程のほうはPL部屋のほうで詰めて参りましょう。今宵はひとまず、お部屋をお返しいたします。どうぞごゆっくりおやすみくださいませ。お部屋ありがとうございました。】   (2017/5/20 21:54:02)

おしらせ奏 琴花♀高1さんが退室しました。  (2017/5/20 21:54:22)

野分真♂高1【はい、それでは続きはまた明日にて。短い時間になっていましましたが、お相手ありがとうございました。それでは、失礼します。】   (2017/5/20 21:54:42)

おしらせ野分真♂高1さんが退室しました。  (2017/5/20 21:54:45)

おしらせ宮島 世々里♂高1さんが入室しました♪  (2017/5/20 23:06:59)

宮島 世々里♂高1【こんばんは。少しの間お部屋をお借りいたします。こちら先日より当方にて開始させて頂いています、イベントネタでの待機となります。ご興味がおありの方はお気軽にどうぞ、よろしくお願い致します。  本日も状況変化について、自Cの現状もプラスで置かせて頂きます。この内容に関して、参加して頂いている方への影響はお任せします。進行中の話や考案中のネタがありましたら影響なくて構いません。(特に下記で進行して頂いている御二方… ご参加ありがとうございます、早々にすみません…!!) あくまで時間の流れの目安として置かせて頂きますので、ご自由に扱って頂いて構いません。それでは長くなりましたが投下にて。】   (2017/5/20 23:08:13)

宮島 世々里♂高1(淡い月の昇る、澄んだ夜だった。) ……………… (閉ざされているはずの学び舎の門扉を、どうやって潜り抜けたのか。それ以上に、負傷及び不祥事を起こしたとて昏睡状態のまま、一時監視付きで病院に放り込まれたはずの生徒が、何故此処に居るのか。問える者は、今は居ない。事件の数日後、搬送先の病院をひっそりと抜け出して、宮島世々里は一人裏庭に立っていた。) ……もうすぐ、 (ひたり、と素足が地面を踏む。そのまま出てきたと思われる、サイズの合っていない病院着のまま。うつろな声音は乾いていて、何処か魂が抜けたように響いたか。) もうすぐだね。 (夢を見ているような、眼差しは何処か取り留めも無い。) もうすぐ、終わる。……ねえ。少しでも、何か残せたのかな。君は、……僕は。 (芝居の筋書きでも読み上げるような調子でそこまで並べて、やはり消耗が酷いのかずるずるとその場に崩れ落ちる。見上げた先の、桜の花。ただひたすらに綻びて、艶やかに散っていく狂い花。儚くも、弱弱しくも、雪のように。) すこしでも、……解って貰えたのかな。 (それは、請うような。)   (2017/5/20 23:12:31)

宮島 世々里♂高1(思えば、何故捕らわれたか。) ……僕は、 (皆が、正体を失う中で、如何してさらに「想い出」ごとのまれたか。) 本当は、…… (如何して、今もこうして、此処に居る。捕えた青年の思惑を越えて、伸ばされた手を躱して。如何して今も、桜の夢に囚われている。) ……最初から、知っていたんだ。 (如何してこんなにも、同調した。) ……狂っていない筈が、無いんだ。正しいカタチで生まれた筈が、無いんだ。だから、此処<学園>があって、だから、僕達は此処に居る。なのに、真っ直ぐ、正しく生きようとするから、……僕達<異能者>は、こんなにも、苦しい。 (握り締めた病院着の胸元に、皴が寄る。ざらざらとサクラの花が降り積もる。四肢を投げ出して夜を仰ぐ、惨めな少年の上に。) 間違っていたんだ。認めてしまえば、きっと楽になれる…… 最初から、異端は、異端でしかないんだって。(さらさらと、ざらざらと。惑わしの花が降る。誰かの悲鳴も、苦悩も、苛立ちも、嘆きも。飲み込むように。酷く美しく歪んだ箱庭<学園>の、中で。) …――そうでしょう?   (2017/5/21 00:05:03)

宮島 世々里♂高1だから、………… (そこまで告げて、少年はゆっくりと眸を閉じた。恰も力を使い果たしたよう、脱力した四肢がだらりと幹にしなだれて、そのまま動かなくなる。緩やかに呼吸を繰り返す、胸部を除いて。 この季節、厳冬でも無く、猛暑でもない。このまま朝を迎えたのなら自然、教員かそれでなくても誰かしらに見つかるだろう。何処かやつれた面差しの、病院着姿。常に掛けていた筈の眼鏡は、いつからか手元に無かった。その行く先も今は知る事の無いままに。) ――― (整然と並んだ裏庭の桜並木。一本だけ季節を忘れた、巡りを忘れた、紫紺の桜花。ナニカに抉られたように、三分の一ほど幹を破損させた花樹は、穏やかに盛りを越え、そして散り際を迎えようとしていた。まるで本物の、桜のように。雨のように、雪のように、夜陰に溶け込む深い色の花弁は、はらはらと、さらさらと降り積もる。降り積もっては、ほどなく消える。花をつけていた枝は深緑を宿さず、真冬に時間を戻したように枯れ枝へ姿を変えて行く。あともう少し、傷をつければもたないだろう。このままでも、やがては枯れて朽ちるだろう。全ては夢か、まぼろしのように。)   (2017/5/21 01:01:16)

宮島 世々里♂高1(それでも、少しでも誰かに思い出してもらえたら、少しでも傷を残せたのなら。それに勝る幸福は無いと思うんだ。だって、約束は果たせたのだから。) (まだ若い男の声が、波紋のように響いた。やがて訪れる、目覚めに向けて――― 束の間の、幻のように。)   (2017/5/21 01:01:27)

宮島 世々里♂高1【〆に迷子になり過ぎた…!! 長時間お部屋を失礼致しました。 冒頭に申し上げました通り、現状「桜」は満開を越えて散って行っていますが、それに関する効果の程、影響はお任せいたします。何かきっかけになるものがありましたら、ご自由に拾って頂いて構いません。 それでは、お部屋お返しいたします。ありがとうございました。】   (2017/5/21 01:03:44)

おしらせ宮島 世々里♂高1さんが退室しました。  (2017/5/21 01:03:48)

おしらせ奏 琴花♀高1さんが入室しました♪  (2017/5/22 20:16:57)

おしらせ野分真♂高1さんが入室しました♪  (2017/5/22 20:17:51)

野分真♂高1【それでは、改めまして。こちらから再開しますので、少々お待ち下さいませ。】   (2017/5/22 20:18:13)

奏 琴花♀高1【こんばんは、お部屋お借りいたします。野分さん、今宵もどうぞよろしくお願いいたします。良き闘争となりますよう。】   (2017/5/22 20:18:17)

野分真♂高1(小手調べの旋風を前に、少女は慌てることなく距離を取った。風速を受けた小石の飛来を、レターナイフで切り裂いた手並みなど、到底その外見や体躯からは想像もできない鮮やかなものだった。小石とはいえ鉱物、その強固な断面が切り口滑らかに地に墜ちる様など、喝采すら送りたいほどだ。――愛でるような、穏やかな眼差し。春の日のような微笑。それらは能面のように崩れずに、戦士となった少女を見据え続ける。まるで、余裕を示すかのように、あるいは異能の粋を楽しむかのように。)………。(旋風は、やがて自身の風力によって気圧勾配を失い、徐々に弱まり消えてゆく。最後の渦を巻く竜巻の残滓をよそに、『それ』は僅かに上半身を屈めて、地面から小石をいくつか拾い上げた。形と重さを確かめるように、左手だけでぽん、ぽん、とお手玉のように弄びながら、視線は一時少女から外れた。――ぽん、ぽん、ぽぉん。…一瞬、それが掌の中でかちんと音を立てた瞬間。その両の足元から、先刻のように旋風が突如として現れた。ただし、先と違う点は、それが2つである点。そして、右側に生じた渦は右回転、左側は左回転と、まさしく正反対の渦を描いている点。)   (2017/5/22 20:41:57)

野分真♂高1――。(鳶色が、改めて少女に向かう。小石を携えた左手を前に、目で射る様はまるで弓手。そして、両脇に渦巻く空気は、まるで――)『聖玉・叉弓(ブリストル・ボウ=ファイター)』。(瞬間、手から零れた小石は、内側に巻く渦の勢いに吸い寄せられ、風力そのままに少女の下へと殺到した。――そう、言うなればこれは両側の風の渦を利用した見えざる十字弓(クロスボウ)。旋風二つ分の風速を受けた小石を弾頭に、『それ』は狙いを付けて次々と小石を放ってゆく。狙いは脚、次いで回避の予測先。合計8つを数えたうちの7射目には、地面への跳弾から足を狙う搦手も織り交ぜた。)   (2017/5/22 20:42:04)

奏 琴花♀高1(風の歌は、眼前の笑みは、とてもとても、『覚えている』。優しいのに、優しくない。まるで、まるで――。)――(自ら斬りつけた上腕から滲み咲く速度をちらりと目に留め、再び摂理を外れた風の舞踊の音を鼓膜は拾う。一つ、いや、二つ。和音して響くカタチは螺旋。レターナイフを握りなおして、譜面のタイトルを読み上げるかのようなそのコエは、暴走というよりは、そう……「本気」。)――(だから、とるブレスは最小限に留まった。いつか音葉が言っていた、『彼は頭がいい』と。嬉しそうに。)――っ(摂理を外れた双子の風はごうっと高らかに歌って、物体を弾くという次元にまで昇華した。飛来する石らは、弾丸よりは遅いものの、ベクトルコントロールが利いた、まるで弓から放たれた矢のよう。歩幅小さく、しかしワルツよりも目まぐるしい足捌きに、銀色のレターナイフが空の煌めきを引き裂いたような軌跡を引く。キィン、キィンと甲高くも同じリズムに石が二つに裂かれるか、弾かれ、勢いの死なない軌道から外れるように横へ横へステップを踏んでもう一舞。)   (2017/5/22 21:03:54)

奏 琴花♀高1――(高速の七拍。八拍目は変調。地を蹴って狙いすましたように上方へ繰り出されたそれと合わせるように斜め後ろへ地を蹴って、叩きつけるようにレターナイフを投擲した。身体に届く前に石は綺麗な断面を残して後方へ散り、すかさず拾い上げて鳶色を見据える。)――、――(呼吸、一つ、二つ。ルビーレッドの双眼は喜怒哀楽を宿さないまま、しかし、奥に煌々と昏い煌めきを湛え始めていた。血中の赤薔薇が、歓喜の譜面をそっとめくる、そんな呼吸。鋭さを増す聴覚は、全ノ音を逃さない。動くもの、全ての。)   (2017/5/22 21:04:54)

野分真♂高1――!(偏差射撃、跳弾。その全ての軌跡を読んだかのように、少女がしおおせた回避に、笑んだ目が僅かに開く。おそらくこの攻撃を続けていても無為、いや、左腕の負傷を省みればこちらが不利になるのは明白。事実、急激に二度も気圧を制御したためか、腕からは血が流れるように漏れ始めている。徐々に、頭が重くなる感覚。血を流す感覚。――だから、いい。これが戦いであり、『化け物』の本懐だ。全ての者は、この愉悦を、苦痛を、命を削りあう生命の実感を忘れているに過ぎない。――く、く。無言の『それ』の口端が、声なくわずかにつり上がった。)――『聖玉・梟襲(ブリストル・ブリガンド)』。(銃剣『イクシオイデス』を右手に携えたまま、『それ』は一歩前に出た。荒れ狂う1対の嵐の中で、その体も同じように風に揉まれ――とん、と地を蹴ると、その体は先の石同様に、凄まじい勢いで少女の下へと飛翔した。遠距離攻撃が無為ならば、至近の攻撃に限る。そう結論付け、銃剣を構えたままの滑空強襲を仕掛けたのである。無論、速度がありこそすれ、このままではいい的。それゆえに、『それ』は戦術に工夫を加えた。)   (2017/5/22 21:30:58)

野分真♂高1『妖戯・鴎藍(フェアリー・フルマー)』。(少女には、『それ』の像がぐにゃりと歪み、やがて消え失せてしまったように映るかもしれない。異能の発現としては、常の『夜鷹』と同じ…高密度の空気を纏い、光の屈折で自身の位置を欺瞞する応用法である。――もっとも、その存在そのものが消えたわけではなく、単に姿を隠しただけに過ぎないのもまた事実である。常より広い異能発現範囲、『音』がその位置を正確に把握しおおせるかは考慮の外。『それ』は、射程内に至るや、すれ違いざまに銃剣を横に凪いだ。その軌跡に真空を生じ、見えざる空気の刃を刻んだことは言うまでもない。)   (2017/5/22 21:31:04)

野分真♂高1【すみません、急ですが10分ほど中座致します。すぐ戻りますので…!】   (2017/5/22 21:31:33)

野分真♂高1【失礼しました、戻りました…!】   (2017/5/22 21:48:03)

奏 琴花♀高1(優しくない風の音。でも、嗚呼、なんて、なんて――)――(『ふふ、コトハ、僕は彼への興味が尽きないんだ。つい、つい、悪戯したくなる。だって、あの柔らかい振る舞いが歌う戦の譜面は、単に裏腹に激しいわけじゃないんだ。あの心臓の奥底にいつか―――』)――っ(ずきり。赤薔薇が歌う高揚は痛覚を巻き込む。痛み止めで抑えていたはずの腹部の痛みも、イタイとじわじわ声を上げ始めた。まだ耐えられる痛み。潰すようにして奥歯を強く噛んで、レターナイフを握りこんだ。)――(ブレス、一つ)――(身を低くして、眼前と同時に地を蹴った。心臓がテンポを上げる中、ルビーレッドが見つめる先は変わらない。が、次拍、視界が想定の外を出た。絵本に時々出てくる、「風がさらう」という言葉の通り、姿が消えてルビーレッドの双眼が見開かれる。が、加速は止まらない。物が動く音が向かう方角は変わっていないのだから。だから、振るう銀の弧に迷いはなかった。)   (2017/5/22 21:50:15)

奏 琴花♀高1(鋼の甲高い悲鳴が一つ。切断に特化した音を纏わせてイクシオイデスの刀身をすぱりと切り裂くこともできる、が、それは同時に彼に「イクシオイデスですら切り裂く武器」と教えることと同じ。理性が失われたわけではない――理性と本能が元来の天秤で水平になってしまっただけ。赤薔薇は、そう囁いた。心臓の鼓動が、痛い、痛い。その笑みは、引きずられる。その風の音は、身体の温度をみるみるうちに上げていく。)――っ――(銀のレターナイフは刃がないその身をイクシオイデスに数センチほど喰い込ませていた。同時に、浴びるは不可視の烈風刃。その『刀身』に合わせるようにして右腕を身体の前で水平に負って、お揃いの鮮血を咲かせた。)―――!!(増して悲鳴を上げる痛覚に、呼気が上空へ零れ出た。それでも、バックステップはとらない。むしろ、刃を食いこませたまま、離さない。)……(――ツカマエタ。さあ、血を賭けた一拍を巡って狂い咲こう?)   (2017/5/22 21:50:21)

野分真♂高1!!(浅はかだった、か。不可視の突撃とはいえ、そのベクトルまで変わる訳ではない。背に受けた風から二人を追い越した後、少女と『それ』は交わした刃を橋にして、至近で立ち交わしていた。――『それ』が思わず息を呑んだのは、その無駄のない動きからではない。軌跡に沿って生じた風の刃を、少女が腕を以て防いだこと―ーそう、まるでおそろい、そう言うかのように。…どのみち、至近。腕の血は既に掌まで垂れ落ち、意識がもうろうとさえし始める。近づく『魔法の時間』…それを察知してか、『それ』はひとしきり楽しそうに嗤った。)…。(ぎしり。食い込んだ刃が軋み、その斬撃の深さを語る。力を入れども引けども抜けない刃は、まるで至近を強制する鎖。『それ』が、最も苦手とする距離。――だから。)――!(食い込んだ刃の間に強引に空気密度を高め、噴射の勢いで刃を外す。『イクシオイデス』の刀身にびしりと入ったヒビは、その機能が既に喪失しつつあることを告げていた。)   (2017/5/22 22:11:50)

野分真♂高1……。(ぐらり。一際高めた空気密度に血は溢れ、『それ』が限界を迎えたかのように片膝を付く。同時に、『イクシオイデス』を携えない左手も地に付け、一見してその様は、戦力を失った消耗兵のように見えるかもしれない。――だが、その実は果たして如何ほどか。『兵は詭道なり』――すなわち戦略は以下に相手を欺瞞し虚を突けるか。事実、力なく跪いたその様と裏腹に、『それ』の周りには再び空気が動き始めていた。…そう、そのチカラの粋を集めた、最期の手を放つために。)   (2017/5/22 22:11:58)

奏 琴花♀高1っ――(失血に赤薔薇はその永久たるをほころばせることはない。減少させないために急速に分裂を繰り返し、体内での血中濃度を一定に保つ。ほんの数秒ではあるが、天秤を水平にするその間は、赤薔薇が最も体内を速く回る瞬間でもある。つまり――)―――!!(高揚に拍車をかけること。危うい吐息のリズム、理性と恍惚の狭間を彷徨う瞳の奥の煌めき。刃を引き剥がすようにして空気が破裂た音すら鼓膜はイタイと悲鳴をあげる。それでも、それでも、それでも――)――(音使いの天敵たる数少ないチカラ。でも、それは音と空気の密接な関係の話であって、その力を宿すヒト同士の話はまた別の物語だ。だから、雪色髪の音使いは迷わずに藍色髪がなびく先を追う。)――(『ふふ、安心して?悪戯がばれたらきっと、彼はまだ――、だから、――』)――(片割だったら、オトハなら、きっとこうしていた。よかった、居合わせたのが私で。オトハなら簡単に呼び戻せただろうけれど、オトハだったら、きっと――……。)   (2017/5/22 22:36:23)

奏 琴花♀高1――(膝をついて鮮血は辺りにまばらでくすんだ花畑を作る。豪風の残響はまだ宙を踊るまま。その風音をひきずるようにしてすぐ傍まで歩を寄せ、同じようにして身を低くして片膝をついた。)――(ブレス、一つ。)――(音使いは、音を司る。なにもそれは自分が奏でたい音を奏でることではない。心臓に届く音を奏でることだ。無音を選ぶこともできれば、無音にすることもできる、つまり……音を書き換えること。全ノ音を収めし少女が唇を一つ二つ開いて書き換えた音は、風の音。風の音の中だろうと、苦悶の吐息を零していようと、心臓がいかに葛藤していようと、その音は、聴覚域の声となって鼓膜を叩いたのだろう。きっと眼前にとって、とてもとても良く知った声で。こんなふうに聞こえたのだろう。)――『まこと……くん……おきて』――(声変わりを忘れた、艶やかなアルト。まるでそこにいるような音を奏で届けるためなら、たとえそこに一手隠し持っていようと、全て受ける覚悟で。願うはただ一つだから。)   (2017/5/22 22:38:57)

野分真♂高1(眼前の少女は、こちらを本当に戦闘不能と見定めたのか、こちらのすぐ前まで近寄って片膝を付いた。――間抜けめ、勝敗の鍵は最後の最後にあることを知らない。俯いたその表情で、口角は密かにつり上がる。間違いなく射程距離、好機。――その時、だった。)…!?(眼前の少女のものにしてはやや低い、声変わり前の男子のような声が『それ』の耳に届く。…何だ、何を言っている。この期に及んで、その間の抜けた言葉は何だ。)……(だが、冷徹な心理とは裏腹に、何故か芯が妙に疼く。体が、動きが鈍る。何だ、これは。血を失いすぎたか、それとも異能発現が限界なのか。――いや、違う。意志と裏腹に、腕が、躰がじわりと動き始めている。これは、まさか。)――!!(やめろ、やめろ、やめろ。その声は、音は、耳障りだ。俺は、化け物だ。枷も鎖も檻もいらない。チカラのままに、闘争本能のままに生きることこそが正しい――)(――意志は、心は、異能にも勝るチカラ。義も、信も、仁も、まさにそれに当たると思います。意志も、護るものも持たない力は強く、だけど脆い。)(――黙れ。黙れ黙れ黙れ――!!)   (2017/5/22 23:11:54)

野分真♂高1――『黒焦・礫塊(ブラックバーン・ロック)』!!(苦悶に歪んだ、顔。その言葉を迸らせた表情に、もはや先の余裕は無かった。…土壌は固体の土のみで構成されていると思われがちだが、その実、地中にも空隙が多数存在している。気相と呼ばれるそれは、植物の根の生存にも必要な、貴重な空気なのだ。――そう、地中にも、空気がある。言い換えれば、異能で制御しうる気体は何も大気中のみではないのである。今この瞬間、発露された異能はまさにそれだった。すなわち、地中の空気を自分の直下一点に集め、解放。まるで地雷が爆発したかのように多量の土を周囲に巻き上げながら、『それ』は土塊ごと空へと舞い上がったのである。一つには、あの『声』から逃れるため。そしてもう一つには…全方位への飽和攻撃で、逃げ道を無くすため。自身と同時に中空に舞い上がった土砂を散弾に見立て、高圧空気を集中させた左手に捉えるは、地上の目標。)   (2017/5/22 23:12:02)

野分真♂高1『黒焦・星刻(ブラックバーン・ファイアブランド)』っ!!(放たれた高圧空気とともに、土礫が散弾のように地上へと降り注ぐ。まるで流星のようなそれらを隠れ蓑に、『それ』は空気を蹴って目標へと空から突進した。そう、あくまで土礫は逃げ道を塞ぐとともに、目を晦ませる囮。本命は、右手の『イクシオイデス』の一撃の他ない。ヒビこそ入ったものの、躰に突き立てる程度ならば持ってはくれるだろう。狙い定める目標は、その首元。逆手に握った刀身が風を切る。目が、目標を捉える。左手が、その刀身を掴み――)…な…!?(そう、気づけば、左腕が勝手に動き、『イクシオイデス』の刀身を掴んでいる。そう、まるで左腕だけ、意志が宿ったかのように。まさか。これは。――やめろ。何をする。お前の身体だというのに―ーやめろ、…やめろ!!)――これ、が………『意志』だ!!(――数秒後。少女は目にするだろうか。着地姿勢を取ることなく、無様に地に転がった藍色髪の少年が。そして、流血で意識も朦朧としたその右手に『イクシオイデス』の柄が、左手に折れた刀身が握られているのが。)   (2017/5/22 23:12:08)

おしらせ無言時間が20分を超えたため、奏 琴花♀高1さんが自動退室しました。  (2017/5/22 23:14:55)

おしらせ奏 琴花♀高1さんが入室しました♪  (2017/5/22 23:15:07)

おしらせ醒井 京♂高1さんが入室しました♪  (2017/5/22 23:19:28)

醒井 京♂高1【こんばんは、ええと、ぼちぼち終わりそうですけれども…差し支えなければ、すこしだけ。】   (2017/5/22 23:21:29)

奏 琴花♀高1【醒井さん、こんばんは、舞台にてお久しゅうです。まだ打ち始めですので、よろしければお先に。どうぞよろしくお願いいたします。】   (2017/5/22 23:21:35)

野分真♂高1【は!こんばんはです!はい、ぜひぜひ…!】   (2017/5/22 23:22:03)

醒井 京♂高1【ありがとうございます。それでは今しばらく】   (2017/5/22 23:24:54)

醒井 京♂高1『エライことになってやがるな、畜生が!』ほんとにな!なにかと良く狙われるよねえ!こんちくしょうめ!(狐面と、お供の狐は学園を駆ける。すでに狐面は戦闘状態に移行していた。鋭く生えた牙と、白磁の爪。しかしそれを使うこともなく、今はただひたすらに「退き」に徹している。)やっかいだよほんとに!これが敵襲だったら、心おきなくやってやるのに!『だな!おい、左だ!くるぞ!』(左後方から飛んでくる攻撃を避けながら、狐面はさらにギアを上げる。迎撃はしない。いや、出来なかった。これは「敵襲」ではない。「内紛」であったからだ。攻撃を加えてくるのは学園の生徒、それも複数。おそらくは、暴走状態に陥っているのだろう。まことしやかに囁かれていた「噂」は、このように現実として狐面に襲いかかり、さらに悪いことにこの混乱は、学園を徐々に飲み込みつつあった。)   (2017/5/22 23:35:14)

醒井 京♂高1…はあっ…一体何だってんだよ。これ…(なんとか追っ手を撒くことに成功した狐は、物陰で息を整える。緊急事態にから来る冷や汗に、暑さも相まって、大粒の汗がしたたり落ちる。)『とにかくだ、何かしら原因がありそうだな。戦えねえなら、元を絶つしかねえ。』そだね…。ああ…そうだ、そういや、裏庭がなんかどうのこうのっていってたななんか。(ふと、数日前の教室の光景が頭によぎる。――裏庭で……、…記憶が…だってさ。 急に豹変だって……、怖いよね……あんまりちかよらないほうが…―― 断片的にしか、話の内容は思い出せない。だが、可能性があるとするならば、すぐにでも手を打つべきだ。)『裏庭か…近いな。…が、当然…』慎重にな、だろ。コックリさん。(大きな身体をかがめながら、暴走状態の生徒に見つからないように、歩みをすすめる。狐面にはアオツクモがいる。ある程度の気配察知はお手の物であり、相手がここまで不気味な気を発しているのならばなおさら。)   (2017/5/22 23:35:39)

醒井 京♂高1…なんだ、あれは…!『嬢ちゃんと、あんときの少年か!…様子がおかしい!』…どっちが!(裏庭に足を運んだ狐面は、想像を絶する光景を目にした。降り注ぐ砕屑の流星、巻き上がる粉塵。その晴れた先に藍色髪の少年が突っ伏し…)『まて、いくな京!』(今にも、その現場に走り出しそうになる狐面に、アオツクモはとっさに待ったをかける。)『…嬢ちゃんに止められた、ような気がした…!この先は、やべえ、悪寒が止まらない』…でも…!『もし、この先、俺が暴走したらどうする。お前はもともと真人間で、能力のよりどころは俺だからな』(狐面の血の気が引いた。アオツクモの暴走は、その凄惨さを身を以て痛感している。…しかし、このまま指を噛んで見ているのはできない。)   (2017/5/22 23:36:05)

醒井 京♂高1じゃあせめて…あの二人が無事にいられるよう…アオツクモ、チカラを借りるよ(狐面は指を組んだ。――狐の窓。かつて、暴走したアオツクモが異能を行使した、その扉。そこから小さな淡く光る小狐が2匹飛び出てくる。)この有様じゃ、無事にはいられない。…せめて、俺のこの力を。癒やしを。…いっておいで(小狐は、二人の元にそれぞれと駆けだしていく)『…京、また追っ手だ。今の状態じゃなおさら戦えねえ。』…ああ、そだね。ごめん二人とも。無事でいてくれよ。(狐面は、案じつつもその場を去った)   (2017/5/22 23:39:00)

醒井 京♂高1【ごめんなさい、この程度の文章ですが、これにて失礼します。水を差してしまったのならば、ごめんなさい。】   (2017/5/22 23:40:39)

野分真♂高1【こぎつねぇぇぇ!(もふ暴走 …はっ。いえいえ、とんでもありません。むしろ入って頂き(そして回復のきっかけまで作って頂き)大変感謝なのです。ありがとうございました…!】   (2017/5/22 23:42:06)

奏 琴花♀高1【とんでもございません。素敵な紡ぎをありがとうございます。小狐さんたち、ありがたく(深々。】   (2017/5/22 23:42:15)

醒井 京♂高1【これでは、これにて。最後のラストスパート、頑張ってください】   (2017/5/22 23:43:17)

おしらせ醒井 京♂高1さんが退室しました。  (2017/5/22 23:43:26)

奏 琴花♀高1(音使いは、心の声までは聞こえない。聞こえないが、このガクエンにきて思ったことがある。ヒトの心が大きく動くとき、コトバにしきれない、五線譜に収まらない音が、たしかに渦巻くのだ。その音は、最初は不思議な音だった。ルクサリアを得て、記憶が戻って、今、心の天秤が忙しなく傾き続ける音が溢れる中で、思った。)――(――とてもとても、きれい)――(そんな恍惚もまた、無防備すぎる一拍を生んだ。意識に朧がかかりはじめた身体は均衡を崩して膝の両をついて、間髪いれずに土中から舞い上がった土中空気の爆ぜる風圧と音圧になぎ倒された。)っ――(すぐに両手をついて上半身を起こしたが、見上げた先の光景に、「ぁ……」と唇が小さく開かれた。降り注ぐ土砂の弾丸を咄嗟に避ける術はない。破砕歌を歌ってあれら全てを塵とさせたとしても、純粋な刃としての機能を失っていないイクシオイデスが見えてしまったから。その切っ先は、刃を扱う自分が一番良く知っている。確殺を狙うなら一番確実で簡単な場所。音使いが、一番失ってはいけない場所。)   (2017/5/23 00:01:08)

奏 琴花♀高1――(ねえ、オトハ……玲也……)……(コエ、ないと、ヒトは、だめなのかな?)――!(遠のきかけた聴界。聞こえたのは、知っている声だった。いつものように穏やかではないけれど、いつものように、嵐に折れない大樹のように静かな強さを秘めたコエ。まるで、誰かに、セカイに、刻み込むように。風がどこまでも運びたくなるようなその言葉を、音を、コエを、)―――、―――!!(無垢で小さな絶望は、譜面を忘れさせた。皮肉なことにも、取り戻そうと片割の得意な譜面を真似た結果が引き起こした不協和音<かっとう>が、音使いの少女にも反響して、結果として散弾の嵐をほぼ直撃で受けることとなる。肺から上は両腕で庇うが、そこから下は容赦のない弾丸に穿たれ裂かれることとなる。歪な音を立てて咲き乱れる命色。脇腹の傷も容赦なく上から抉られ、無音の悲鳴が空を舞った。その悲鳴が、大きな礫を破砕する破砕歌に化けたのは、条件反射。生存本能。)っ、っ――、っ!!(それでも、イクシオイデスを受け止める力は入らない。レターナイフがカランと音たてて落ちた。)――?(受け身をとれなかった少年と同時に。)   (2017/5/23 00:01:17)

奏 琴花♀高1……っ、……っ(ずる、ずる、と、痛みに麻痺しかけている下半身を引きずるようにして身を寄せる。崩れた天使羽の髪飾りに触れて、ぐたりとしたその身を抱き起こした理由は、ワカラナイ。)……(ただ、目がとても熱くて、喉が痛くて震えていて、口の中がカラカラと渇いていって)――……(ねえ、玲也、心の天秤が壊れたとき、抱きしめてくれたとき、こんな感覚だったの?こんなに――痛いの?)……(ぽたり、と、音立てて落ちた雫は何色だっただろう。)――……?(そのときである。視界に、絵本でも見たことがないような、でも、絵本に出てきそうな小さな小さなキツネが駆けよって来たのは。お前たち、だあれ?)……?……!(淡い光を纏ってその粒子をあたりに振りまきながら無邪気に駆け回る小さな小さなそれらをぼうっと見つめていたら、どうしてだろう、痛みが引いていく。ルクサリアの歌が小さくなっていく。自分の身体を見下ろしたら、スカートを裂いた小さな傷が塞がっていく。真の傷から溢れる血も広がらない。その光景に、ルビーレッドの双眼は大きく見開かれた。)   (2017/5/23 00:01:27)

奏 琴花♀高1……(こくん、と、頷いて、ブレス一つ。)――(歌い紡ぐは無音の旋律。風が散った今、「起きて」とはもう囁けないけれど、その囁きでコエをあげてくれたのなら、きっと、この淡い光の恩恵も届くだろうから。深く深く、強く強く届け。心臓まで。悲鳴を上げて傷ができた奥深くまで。)――、―――(その絵図はきっと、そこだけ切り取れば絵本の1ページ。)   (2017/5/23 00:01:37)

野分真♂高1…………。(痛みと流血で遠のく意識。揺らぐ鳶色の視界の中に、遠くに醒井さんの姿が見えた、気がした。そして、近くに聞こえる息遣いは、詩は、鼓動は――きっと、奏さんのそれ。よかった、無事だった。――いや、厳密には全然無事ではないけれど、自分が未熟だったせいで怪我を負わせてしまったけれど。それでも、悪夢のような時間は終わったのだ。声を出す余力も、最早ない。防御本能へ――すなわち気絶へと意識が向かいかけた最中、そんな空気とは不釣合いな白いもふもふが1匹、ちょこちょことこちらに駆け寄ってきた。――狐?それも、とても小さな子ぎつね。それらが振りまく淡い光ももはや現とは思えず、閉じられゆく瞳は静かに、その足取りを追っていった。その表情は、先のような冷笑でも歓喜の狂気を帯びた微笑みでもなく…穏やかな、子供のような微笑みだった。)   (2017/5/23 00:12:28)

野分真♂高1【短くて申し訳ありません…!眠気がマックスにて、私はこれにて締めとさせて頂きたく思います…!】   (2017/5/23 00:12:53)

奏 琴花♀高1【はい、遅くまでの御付き合いをありがとうございます。醒井さんも貴重な助力をありがとうございました。それでは私から最後一つ落として幕閉じとさせていただきます。よろしければ先にお休みくださいませ。】   (2017/5/23 00:14:11)

野分真♂高1【も、申し訳なく…!お言葉に甘えて、お先に失礼しようと思います。昨日から、大変ありがとうございました。それでは、おやすみなさいませ。】   (2017/5/23 00:15:01)

おしらせ野分真♂高1さんが退室しました。  (2017/5/23 00:15:04)

奏 琴花♀高1【あ、つらつらとまた時間がかかるので、通りがかる方がいらっしゃいましたらよろしければぜひに。1~2往復となりましょうが。】   (2017/5/23 00:18:34)

奏 琴花♀高1(仰いだ空は、残酷なほどに穏やかに晴れて、風が白雲を運ぶ。遠くに聞こえる不協和音たちは、変わらず止むことはない。それでも、音使いの少女は無音の歌を止めることはない。どうかあと一人でもと願った子守唄のような無音歌を絶やすことはない。視線を落とした先、双子の共通の友人というセカイで数少ない大切を膝に抱きかかえ直し、暖炉の炎のように優しい温もりを伝えてくる小さなキツネたちにもその歌を届けた。)――(アリガトウ)――、―――(ひらりと、視界をよぎる紫が一欠片。そっと片手で捕まえて、土に還す。乾いた風が一陣通る頃、腕の中の大切は静かに意識を深くへと落としていく。彼の意識が途切れた頃、通りがかった風をもう一度だけ、書き換えた。起こしっぱなしは、きっとしないだろうから。――『おはよう』。夢の中で聞こえたら、それでいい。今まで通りの報告をなぞれば、暴発の記憶は消えるのだから。……もっとも、ゼロにならないことは、実際に記憶をどうこうし続けてきた自分が一番良く知っているけれど。だから、起きたとき、いつかの未来で同じ悪夢を見たとき、少しでも、痛みが和らぎますように。)   (2017/5/23 00:42:11)

奏 琴花♀高1……(そう、この紫たちがもたらすのは、苛烈で鮮やかで、それでも夢のように儚い。嫌な音だと思うのは、最初にルクサリアを目の当たりにしたときと同じ音だから。心臓の奥底に、問いかける歌。だから、この暴発たちは、決してただ悪戯に害を加えようとしているのではなくて、もしかしてこの紫色の夢は、いつぞやオトハが命がけで行おうとしたセカイへの問いかけととても似た誰かの――――)……(だから、ゆっくりと塞がり行く傷からまだ零れ伝う赤をインクにして、ポケットから取り出した白いハンカチに滲み文字で綴った。)――『こうしゃの うら むらさきの さくら めをとじて こわして 』(そのハンカチを、近くに転がっている石で地面に留めておこうと手を伸ばしたところで、音使いの少女の歌と意識も休符を打つ。言葉託したハンカチをさて、風はどこへ運んだか。友を抱き起して膝に寝かせたまま。両腕を離さず俯いたまま。まるで、舞い続ける紫の花弁から、視界を守るように。同じ悪夢を、もう見なくても良いように。)   (2017/5/23 00:42:17)

奏 琴花♀高1【以上にて〆。幕閉じとさせていただきます。お二方、遅い時間までのご一緒をありがとうございました。見守ってくださいました窓辺様方にも感謝を。ハンカチと意識を失った琴花はどなた様が扱ってくださっても構いません。次幕あるいは噺種になれば幸いです。――それでは、お部屋をお返しいたします。ありがとうございました。良い夜を。】   (2017/5/23 00:44:36)

おしらせ奏 琴花♀高1さんが退室しました。  (2017/5/23 00:44:46)

おしらせ志大宮 ミチル♂????さんが入室しました♪  (2017/5/27 23:01:32)

志大宮 ミチル♂????【こんばんは。少しの間お部屋をお借りいたします。こちら先日より当方にて開始させて頂いています、イベントネタでの待機となります。もしご興味がおありの方はお気軽にどうぞ、よろしくお願い致します。 概要につきましては5/1の同PC名ログをご参照頂けますと幸いです。早いもので一月ばかり、大変ご迷惑をお掛けしておりますが本日私の方では一旦の最終日とさせて頂きます。展開は流れにより変動しますので、宜しければもう少しの間、お付き合いの程よろしくお願い致します。】   (2017/5/27 23:06:08)

志大宮 ミチル♂????(それは、季節を忘れて咲き誇る幻想だった。) (ひとけの失せた夜半。敷地内でもさらに静かな、今はそこここに生々しい争いの痕跡を残す裏庭に、男は立っていた。痩せた長躯によれた白衣、隈を残す面差しは、けれども何処か満足そうに頭上を見上げる。今はもう、枝に残した僅かな花弁を、雨のように降らせる紫紺の桜樹を。初めと変わらない装いで、初めと変わりない声色で、同じように昏く輝きを帯びる双眸の儘で。) ……私は、届けられたのかな。 (掠れた笑い声は、言葉の割に満ち足りていた。枝に差し挟んだメッセージカードは、今はもう無い。風に飛ばされたか、それとも…… 解らないけれど。それで良かった。よしんば誰にも届いていなくても、十分だった。 片手の平を寄せた桜の樹は、ただ沈黙のままに止まない花弁の雨を落とす。とうとうと告げられる声音に、応じるように。) そんなに心配しないで欲しい。此れは夢だよ。目が覚めれば忘れてしまう、そんな力しか私には無い。そんな力しか無かったから……こうするより他、無かったんだ。   (2017/5/27 23:06:25)

志大宮 ミチル♂????(天上を仰いだ男は、そのまま樹を背に寄り掛かる。夜陰に溶け込む花弁は、地面に落ちると音無く消えた。嗚呼本当に、もう、終わる。) もう少しだけ、怒らないで。泣かないで。出来る事なら……聞かせて欲しい。……「貴方」は、如何思う? この世界を、……世界に忘れられた、私達を。ヒトのように生まれたのにヒトにも成りきれず、只、朧げな境界線の上に生きているような、この、歪な生を―――― (男は訊ねた。狂わせの花の下、終わる夢の元。それはとても何気ない声音で、緩やかに落とした視線をすぐ、前に向けて。) ……貴方は。   (2017/5/27 23:09:15)

おしらせ金城栄璃華♀高3さんが入室しました♪  (2017/5/27 23:22:54)

金城栄璃華♀高3【お邪魔させて頂きます。長くいられないかもしれませんが、ご一緒させて頂きたく。宜しくお願い致します。確認なのですが、カードの行方については描写してしまっても大丈夫でしょうか?】   (2017/5/27 23:24:24)

志大宮 ミチル♂????【こんばんは。有難うございます、こんな調子ですがよろしければ、ぜひ宜しくお願いします。 はい、カードはお任せします。どのようにでも。何か不都合やリミットがあればお気軽に仰ってください。】   (2017/5/27 23:25:39)

金城栄璃華♀高3【有難う御座います。では、少々お待ち下さいませ…。】   (2017/5/27 23:26:14)

志大宮 ミチル♂????【此方こそ有難うございます。全力で趣味に走った物語ですが、どうかご無理のない範囲でお付き合い頂ければと思います。(余談ですが自分で書いておきながら宮島の処遇すっぽ抜いてしまったので、必要でしたら描写して頂いても大丈夫です(例.回収した等)。勿論なくても大丈夫です)】   (2017/5/27 23:30:14)

金城栄璃華♀高3(意識に靄がかかったようにふわふわとして、視界も僅かに歪む。少しでも気を抜いてしまえば、きっと異能が暴走するだろう。しかし、幸いなのは桜が半分ほど散ってしまったが故に効力が薄れていることと、視界に金属類が無いことか。意識を覚醒させる様に僅かに前髪をかきあげながら、眼前の、敢えて視界から外している桜の樹の下に佇む細身の男に鋭い視線を向けた。)…愚問ですわね。(小さく鼻で笑う様に、明らかに相手を見下した態度。ポケットに手を差し込めば、小さく丸められたメッセージカードを、僅かに湿り気の帯びた地面に放った。あの男が見つけて持ってきた其れは、曰く、桜の樹に差してあったらしい。)貴方の所為で色々と迷惑を被っていますの。(半ば軟禁状態だった療養部屋からは、無理矢理あの男に協力させて脱出はしてきたけれど、確かに不安定な状況。一言発するにも、意識が揺らぐような、そんな感覚だ。)…で、宮島世々里はどうなりましたの。(あの後病院に搬送されたのだろうが、己の状況もあってその後どうなったかは知らない。しかし、正常に戻っているとは思えなかった。)【御免なさい、宮島君の行方丸投げしてしまいました…。】   (2017/5/27 23:35:21)

志大宮 ミチル♂????……こんばんは、綺麗な御嬢さん。良ければ、その「愚問」の意味を聞かせてくれないか。貴女は、如何して「そう」思う? 世界はこんなに正しいように作られて、私達は如何してこんなに歪に生まれたか。何の為に人の形をした、ヒトに有るまじき<能力>を抱いた私達<能力者>が居るのか。……散々掛けた、迷惑ついでに。 (怜悧な美貌を、ごく冷え切った眼差しを、真正面から受け止めて男は片手を広げた。何処か芝居がかった仕草は、わざとらしく見えるかもしれない。足元に落ちたカードの成れの果てを見て、子どものように相好を崩した。) 貴女が拾ってくれたんだね。有難う。 (拾い上げて、皴を伸ばしながら、微かに首を傾げる。瞬き、ひとつ。) 、嗚呼。あの男の子。病院に戻されたって聞いたよ。大丈夫、命にかかわるような事はどのみち私には出来ないから。次に目が覚めたら、全部忘れているよ。……たんこぶのひとつくらいは残ってるかもしれないけど。 (其処まで告げて、何か思い出したように喉奥で笑った。) それで。随分な美人さんだけど、勇ましい御嬢さん。……貴女の答えを、聞かせてはくれないかな?   (2017/5/27 23:48:34)

志大宮 ミチル♂????【全然大丈夫ですお気になさらず…!!(むしろ色々と申し訳ないです…!!)】   (2017/5/27 23:49:31)

おしらせ無言時間が20分を超えたため、金城栄璃華♀高3さんが自動退室しました。  (2017/5/27 23:55:26)

おしらせ金城栄璃華♀高3さんが入室しました♪  (2017/5/27 23:56:03)

金城栄璃華♀高3(真っ直ぐに整えられた髪が乱れるのも構わず、頭を掻いた。酷く集中力を乱されて苛々している様な、そんな様子で。男の言葉に一通り耳を通した後、声に出ていてもおかしくないくらいの大きな溜息を吐いた。)何故とか如何してだとか、そんな事を私が答えられるとでもお思いですの?ただ、能力を持っていない脆弱な下等生物は全員下賤、それだけですわ。(恐らく最も単純で簡潔な答えだっただろう。彼が金城栄璃華の人間性の問題を知らなければ、この答えで納得をしてくれるのかは微妙なところだが。つまり、強い方が偉い、そういう事だ。)…私が拾った訳ではありませんわ。その様なゴミに興味はありませんから。(僅かに俯いていた顔を少し上げ、再び男を睨みつける。ひどく冷淡で、人間以外を視ているかの様な感情の無い瞳で。)別に彼の事を心配している訳ではありませんわ。まんまと術中に嵌るなんて、相変わらず―――………(そこで思い直った様に一旦言葉を切って、一息。)兎に角其の桜、消して頂きますわ。早くしてもらわないと、私、貴方に何かしてしまいそうですの。(言いながら、前髪を留めていたピンをそっと外した。)   (2017/5/27 23:59:03)

志大宮 ミチル♂????(男は、俄かに双眸を見開いた。まじまじと見据えたのは、頭上で狂い咲く徒花より尚うつくしい色をした淡い色。強い言の葉と裏腹、何か耐えているような彼女を暫し打たれたように見つめて、) …―――あ、は。はは、あ、はははっ…… (笑いだした。引き攣るような声音は、彼女の言葉のように強くは響かない。掠れてひび割れたそれは、耳障りにも思えるかもしれない。) 貴女、は、! そう、思う、の。思えるの。こんな、大多数が異能なんて持たない世界に在って! 貴女は、そう…… 常人の方が、異常だと。ふ……く、あはは……! (背が桜の幹に凭れ、ずるりと寄り掛かりながら。片手を額に当て、空を仰いだ。) ……良いんだ。興味があっても、無くても。届いたのなら……それが嬉しい。……私はね。私達の力は、狂気だと思っているんだ。世界にあぶれた、狂気の破片。正しくあろうとするだけで、崩れて朽ちて、しまいにはこんな学園<箱庭>に押し込められてしまった、可哀想なばけもの達。……だから私は、皆に気づいて欲しかった。人間の「振り」なんてもうあきらめて、少しでも「楽」に生きて欲しかった。   (2017/5/28 00:14:48)

志大宮 ミチル♂????元から形骸だけのイキモノなら、そんな器なんて取り去ってしまって、狂気だけに成ってしまった方が、ずっと楽に生きられる。……この少しの間だけでも、皆にそんな「夢」を見せてあげたかった。 (まるで朗読劇の様、たった一人の「観客」に向けてうたわれる。それは酷く傲慢な夢。男の口許が吊り上がる。やつれた面差しが、種の違う笑みを浮かべる。満ち足りた、……歪んだ。) 構わないよ。この狂気すら、はがねに換える御嬢さん。どのみち、夢はもう、終わる。終わらせられるのが、貴女の手なら本望だよ。勇敢で、気高く、うつくしい、……愛らしい程可哀想な御嬢さん。   (2017/5/28 00:16:13)

金城栄璃華♀高3異常だなんて言ってませんわ。下賤、と言ったのです。貴方も、ね―――(言って、耳障りな男の笑い声が神経を逆撫でしたからだろうか、頭に血が上って、手にしていた金属製の小さなピンを飛ばしてしまった。ただ投げたのではなく、勿論彼が<狂気>だと喚く力を使って。)黙って聞いていればガタガタと長ったらしく、鬱陶しいですわね。大した能力でも無い癖に……ッ(僅かに強くなった語尾が男の耳に届いた頃には、空を裂く程の速度で真っ直ぐに飛んでいった細い金属は、樹の幹の、丁度彼の顔の横の辺りに突き刺さっていた事だろう。)……御免なさい、外してしまいましたわ。(当てようとしたが外したのか、敢えて外したのかは彼の知るところではないだろうが。)誰も気付いてなんていませんわよ。貴方がどれだけ頑張ったところで、学園に起きた一つの騒動として片付けられて終わりでしょうから。皆暫くしたら忘れてしまいますわね、きっと。貴方の事が気の毒で仕方ありませんわ。   (2017/5/28 00:28:15)

金城栄璃華♀高3(皮肉をたっぷり込めた言葉を零しながら、ゆっくりと男の方に歩みを進める。終わらせて良いというのなら、終わらせてやろうと。ポケットから取り出したライターを、男の足元に放った。)貴方がご自分でやったら如何です?最後くらいは。(男が幹に寄りかかっているから身長差はsこまでないだろうが、それでも、彼を見下ろす様に視線を向ける。其の視線には侮蔑と、ほんの僅かな同情も混じっているだろう。)   (2017/5/28 00:28:25)

志大宮 ミチル♂????蔑んでいると云う処は、同じじゃないかな。っ…… (言葉の終わりを待つか待たないかの処で、視界におさめられない速度で何かが飛んでくる。それは彼女が云う通り外したようにも、狙いすましたようにも見える的確さで、自分の顔の真横に突き立った。硬貨でもフェンスでも無いけれど、これも立派な凶器であって、己が語る処の、狂気だ。) ……知っているよ。これは結局、「夢」にしか過ぎない。だから、構わないと云ったでしょう? 初めから全部知ってる。良いんだ。最初から、そう云う仕組みになってる。だから、誰かが……少しでも、傷ついてくれて。心を乱してくれて。少しでも……少しの間でも、気がついてくれたなら。私はそれで、満足なんだよ。たとえ忘れられる夢の間でも、答えを聞く事が出来るなら。……現に、貴女は此処に、来てくれたからね。 (満ち足りた笑みで、歪んだ物言いで。哀れなものを見詰める彼女を、見詰め返した。)   (2017/5/28 00:47:06)

志大宮 ミチル♂????(そうして、放り投げられたものを見て、――きょとんと眼を瞠る。その名称も、使い方も。彼女が何を言わんとしているのかもよく解って、ついで零れた言葉は、) 私を傷つけても構わない、という意味だったのに。この状況でこの選択肢は、……貴女は本当に、吃驚するほど勇ましい御嬢さんだね。 (素直な感想だった。くく、と喉奥が鳴る。本当に、最後に良い人に出逢えた。この巡り合わせで、幸せだった。) ライターひとつで、この季節の生木はなかなか燃やせないよ。そんな事をしなくても…… (男がついと、痩せた指先を頭上に差し向けた。もし彼女が空を見上げるなら。其処にはもう、殆ど花弁を残していない枝が見えるだろう。ほんのわずかの、紫花。落ちるなら―― 涙のように。) ほら、もう、終わる。   (2017/5/28 00:48:39)

志大宮 ミチル♂????(そして、彼女がもし視線を、正面に向けたままなら――― 男の身体が、その指の先から少しずつ、崩れていくのを目にするだろう。ひらひらと、さらさらと、紫色の砂粒のように――― 頭上で零れ消えて行く、花のように。)   (2017/5/28 00:51:16)

金城栄璃華♀高3異常だからといって蔑むのは違いますわね。(言いながら、樹の幹からピンを引き抜く。しかし、もう使い物にならないと判断したのだろう、先程のメッセージカードと同様直ぐに地面に放った。)貴方はおめでたい人ですわね。可哀想なのはどちらですの?こんなお遊戯に本気で惑わされるのなんて、精々何も考えていない子供程度ですわ。(瞳に掛かる前髪を指で横に流しながら、再び嘲った様な言葉。最早考えて喋っているのか、ただ罵倒したいだけなのか、自分でも分からなくなってきそうなものであるが、話す口は止まらなかった。)私が態々此処に来たのは、こんな茶番をしてるのがどんな下賤か気になったからですわ。(否、本当の所は宮島世々里の居場所を聞き出す為であったが、そんな事は言うはずが無い。破損した樹の幹に、手をつきながら、小さく溜息。)冗談ですわよ、半分は。貴方の事を傷つけるだなんて、そんな事を私がするとお思いで?(言いながら、男の言葉通り、頭上を見上げた。澱みの無い空と、ぽっかりと一部分切り取られた屋上のフェンスと、紫の花弁。綺麗だ、と思ってしまった自分に、腹が立つ。)   (2017/5/28 01:02:45)

金城栄璃華♀高3(視線を戻せば、男が消えていくところ。どの様なからくりかは知らないけれど。消えていく男を見据える薄紫の双眸は、先刻と其の色は変わらないだろうか。否、ほんの僅かに違うかもしれない。最後に彼に聞えているかは分からないが、小さく言葉を零す。)…傷つける価値もありませんわ。(男が完全に消えてから何がどうなるかは分からないし興味も無い。ただ、何の名残も無い様子で其の場を立ち去るのみである。)―――もしもし。(道中。電話をかけた相手は宮島世々里。彼が其の電話を取ったのか、或いは留守番メッセージか。何れにせよ、其の声は此れまで彼にかけてきた言葉以上に棘があったとか―――)   (2017/5/28 01:02:53)

金城栄璃華♀高3【此方は此れで締めとさせて頂きます。色々とロル中の失礼な発言をお詫び致します。そして、お相手を有難う御座いました。】   (2017/5/28 01:03:35)

志大宮 ミチル♂????【了解しました、あの、すみませんこちらこそ大変失礼な事ばかり繰り出してしまった挙句振り回したも良い処ですが…!! そしてこちらへの発言に関しては全く気になさらないでください。本当に楽しい時間でした。初めから終わりまで、本当に本当にありがとうございます。明日が早いとお見かけしたので、宜しければどうぞお先にお休みください。重ねて、本当に有難うございました。】   (2017/5/28 01:05:29)

金城栄璃華♀高3【では、お互い様という事で(平伏) いえ、未だ時間は大丈夫そうなので、もし其方にロルがあればご一緒させて下さいませ。】   (2017/5/28 01:07:04)

志大宮 ミチル♂????あはは。貴女を見ていると、綺麗な薔薇には――って本当だなって、思うよ。そうだね。惑わされる…… それでも誰かが……惑わされてくれると思えなければ。きっと私は、こんな事もしなかった。今此処に居なかったし、貴女に出逢う事も無かったんじゃないかな。 (うつくしい花の夢を、美しい少女と見ている。言葉にすればありきたりで、それは至上の幸福だった。ひらひらと、男が創り出した幻想が終わる。幻想を―― 人の心を惑わせる幻想を生み出す男は、対価として自分自身を消耗する。この規模の「仕掛け」を生み出すには、文字通り命を賭す必要があった。……其れ程にしかならない能力しか、男は持ち合わせていなかった。時が来て、能力<命>を使い果たして。夢は、終わる。彼女が云う、茶番は―― 漸く幕を引く。一人の命と共に。) ……良いのに、傷つけても。私もたくさん、傷つけたから……贖いにはならないけれど。 (崩れていく。微睡みのさなかに零す声音のように、音が、視界が曖昧に変わっていく。) ……お別れだよ。綺麗な御嬢さん。   (2017/5/28 01:27:31)

志大宮 ミチル♂????(指先から、足元から。朽ちて崩れて、花弁と一緒に見えなくなっていく。夜陰に解けるように、能力者のある末路を語るように失われていくさなかに、男は問うた。其処に彼女が居るのか、届いているのかもう、解らないけれど。) ……御嬢さん。名前も知らない、綺麗で勇敢な……可哀想なほど、強い御嬢さん。有難う。貴女に出逢えて、良かった。……その、心が…… 何時の…………日か、……折れてしまわない、事を―――― 心から、願っているよ。 (ガラスがくだけるような音を残して、男の姿は跡形も無く失われていた。後に残ったものは、ただ季節に置いて行かれた桜の樹と――)   (2017/5/28 01:29:03)

志大宮 ミチル♂????(……広い学び舎の、片隅で起きたかもしれない出来事。長すぎた春の夢が、終わりを告げた夜の話。)   (2017/5/28 01:29:21)

志大宮 ミチル♂????【と、大変お待たせして申し訳ありませんそして大変な発言の数々に申し訳ありません…私も此方にて〆とさせてください。 5月1日より始めさせて頂いた紫桜の話は、こちらで一旦終幕となります。金城さんにおかれましては本当に初日からお付き合い頂いて、有難うございます。】   (2017/5/28 01:31:04)

金城栄璃華♀高3【素晴らしい締めロルを有難う御座いました。此方も今一度失礼な発言をお詫びしておきます…。そろそろリミットも近付いてきましたので、私は一足お先に失礼させて頂こうと思います。最後までお相手させて下さって有難う御座いました。お疲れ様でした。】   (2017/5/28 01:32:23)

おしらせ金城栄璃華♀高3さんが退室しました。  (2017/5/28 01:32:27)

志大宮 ミチル♂????【有難うございます。おやすみなさいませ…!!(宮島の状況はまたちょっと後日に書かせて頂きます、いったん置いてしまってすみません…!) ――当初に申し上げた通り、紫桜の花は朽ちましたのでこれにて事件も閉幕となります。今後のこの件に関連するロルに関しましては、自由にして頂いて構いません。紫桜が咲いていた樹は現在「葉も花もない(季節に置いて行かれた)」状態となっております。また、この件で暴走した方に関しては「一応」「戻った後に、暴走時の記憶を喪失している」状況ですが、仔細はお委ね致します。ご自由に解釈頂いて構いません。今後の関連ロル等もお任せします(当方が進行役としてロールを出す事は今後ありません。) 今回初めてイベント進行という形を取らせて頂いて、何かとご不便ご不自由をお掛けしたと思いますが、暖かく見守って頂き、お付き合い頂きまして本当に有難うございました。】   (2017/5/28 01:43:22)

志大宮 ミチル♂????【Σ緊張しすぎて同じようなこと2回も書いてる…!!!! 本当に最後まで締まらなくて申し訳ありません。 それでは、学園の片隅にて、もしかしたら起きたかもしれない花と夢の物語はこれにて閉幕です。どうぞ良い夜を、良い日曜日をお過ごしください。お部屋お返しいたします。此処までのお付き合い、本当に本当に有難うございました。】   (2017/5/28 01:45:27)

おしらせ志大宮 ミチル♂????さんが退室しました。  (2017/5/28 01:45:37)

おしらせ雪城玲也♂高2さんが入室しました♪  (2017/5/28 12:55:11)

雪城玲也♂高2【お邪魔します。みなさまイベントお疲れ様でした。今回はまるっきり参加していませんが、ちょっとした救出だけ。】   (2017/5/28 12:56:02)

雪城玲也♂高2しまった…寄り道なんかするもんじゃなかったぜ…… (外からの帰り途中の際、薄暗い空の上から彼らを見つけてた青年はすぐに着陸し、気絶している2人の元へと駆け寄った。――見知った相手が血を流しながら倒れている。その異様な光景に焦りを隠せず、冷や汗が頬を伝る。なんとなく、だけど この場に漂う空気も穏やかではないことに気がついた。真と琴花が血まみれで気絶していたことへのショックのせいもあるのだろうが、翼の根元を擽られるような、そんな嫌な風が吹いていて、落ち着かない。) ……!   …  さくら…?  ( 足元にひらりと舞ったハンカチには、血で綴られた言葉が託してあった。同時に、2人とハンカチへ視線は交互する。ひとまず ハンカチは後ろのポケットへ突っ込み、両腕は倒れた2人を包んだ。噂が噂ならば、この場所で何があったかは大体想像はつく。あまり、考えたくはないのだが。)   (2017/5/28 12:57:21)

雪城玲也♂高2 ――…。  ( 2人を抱く手は、僅かに震えていた。 亀裂の入ったガラスを扱うような、想いは、あまりに複雑で。 きっと辛かっただろうと、翼はふたりを慰めるように包んだ。 己の翼から発せられる弱い黄金の光と共に。 病室のベッドの上で目が覚めた時、壊れかけたものが少しでも治っているように。そんな願いを翼に託して。)   (2017/5/28 12:57:29)

雪城玲也♂高2【では、お邪魔しました。】   (2017/5/28 12:57:45)

おしらせ雪城玲也♂高2さんが退室しました。  (2017/5/28 12:57:48)

おしらせ奏 琴花♀高1さんが入室しました♪  (2017/6/5 23:03:27)

奏 琴花♀高1【こんばんは、お部屋お借りします。見守って下さった方々含めまして、皆様、此度のイベントお疲れ様でした。主催・進行の宮島さん、胸に残る物語を本当にありがとうございます。それでは、音使いのエピローグをそっと。】   (2017/6/5 23:03:45)

奏 琴花♀高1(きっと、これほど夢であってほしいと願う夢は、ないと思う。事実を遠ざけるように、箱に入れて蓋をして、鍵をかけてしまいたくなるような、そんな夢。でも、でも――――)――……(夢と現の狭間で、雪色髪の少女は願いと言葉をいくつか抱いた。どれが夢の中の自分で、どれが、夢にいままさに落ちる現の言葉なのかは、曖昧なまま。その曖昧の中で、ヒトの体温のような風の中で、心臓は歌った。)……――(ぽたり)――……(ねえ、いつかこの箱庭<ガクエン>を出る頃、きっと皆とは少し違う景色で外を知っている私は、ちゃんと、耳を傾けられるのかな。怯えて痛そうな声たちに届く歌を、歌えるのかな。)――(ねえ)――……(ねえ……)…………(ぽた、り。)   (2017/6/5 23:03:54)

奏 琴花♀高1――――(その晩の医療棟。ちょうどスタッフが不在の病室。閉じられたカーテンの中という視界には、来客が一人。)――「……そう。真似声でも届く声であれたなら光栄だよ」(囁きよりも小さな囁きが鼓膜をそっと叩く。)――「だから僕は、その花に感謝しているよ。たとえ、皆が忘れていくとしても、僕がずっと覚えている。誓うよ」(だから、もうおやすみ、と、客人の真っ白な手に視界を覆われた。額に、温度を一つ覚えた真っ暗の中。静寂の中に、今度こそ静かな夢が訪れた。)――「……さて」(客人は、もう一つのベッドを音もなく訪れた。)――「二度目、だね」(そっと降らせた囁き。枕の横に手をついて、小さな小さな呼気。)――「君にアリガトウと心から思うことも、君が一人で刃を振るったのも。……ねえ、ひょっとして、苦手なんじゃない?本当は。だから……」(笑む声の音を隠さずに、そっと、眠る友の耳元に唇を寄せて、真似ではない本物を囁いた。)――「よく頑張ったね」(たとえ君が夢と忘れても。それを言葉にする代わりに額に一つ温度落とした。額はご褒美。)   (2017/6/5 23:04:05)

奏 琴花♀高1――――(もう少し先の、深夜。)……(人工的な無音の中、ぎゅっと胸元に抱くのは、グリーンのファイル。そっと置いて出ようと思ったけれど、出られなかった。)……(そういえばずっと、眼鏡をかけていなかったね。ねえ、度が入っていなくてもレンズの向こうのセカイはほんの少しだけ違って見えるとパーパが言っていたの。ねえ、貴方には、どんなふうに見えていたの?)……。――(心は創れない。そこに在るカタチを変えるだけ。だから、貴方が綺麗な白を放ってでも桜を壊されるのを嫌がったのは、きっと、もしかして、ね――……。)――……(だから、ごめんね)――、――――(だから、起きてね)――――(この歌を、覚えていなくてもいいから。あの花の噺を、忘れていてもいいから。もしいつか思い出して、目を開けた後のセカイが悲しくても怖くても寂しくてもいいから。)―――、――(だから、ココにいてね)――――(白い蝶を、畑で見つけたから。――そんな歌の中で、一度だけ、柔らかい髪を撫でた。頑張ったから。)   (2017/6/5 23:04:23)

奏 琴花♀高1(身体の三割ほどを壊された桜の樹。葉をつけることを忘れてしまった子。食む虫から守る皮もなく幹は抉れ、根も半分ほど亀裂を入れてしまった。そんな桜の樹の下で夜に無音歌を捧ぐ奏琴花の姿を目に留めた者がいたかは、分からない。その無音歌の譜面がどんなものであったのかも。ただ、歌っている本人すらも気づいていないことが一つだけあった。抉れた幹の、高いところ。小さく細い若葉色の枝が小さく顔を覗かせていたこと。残った太い枝たちに庇われるように恐る恐ると、しかし、その間から降り注ぐ陽光へ手を伸ばす赤子のような、そんな枝。たとえ、鳥や虫の糧に終わったとしても、確かにこのセカイで朧に存在した物語を、この箱庭よりもずっと広い場所を生きる彼らに託すかのように。)   (2017/6/5 23:04:34)

奏 琴花♀高1【以上にて。お部屋ありがとうございました。】   (2017/6/5 23:04:44)

おしらせ奏 琴花♀高1さんが退室しました。  (2017/6/5 23:04:48)

おしらせ宮島 世々里♂高1さんが入室しました♪  (2017/6/7 11:26:40)

宮島 世々里♂高1【こんにちは。先日主催させて頂きましたイベントにて、当PC宮島世々里の後日談を置いていなかったので失礼致します。こちら先日申し上げた通りイベント進行を示すものではなく至って個人の〆エピソードになりますのでご了承ください。】   (2017/6/7 11:27:04)

宮島 世々里♂高1(――― 起きたか。 目覚めていちばんに聴こえたのは、そんな呆れの混じった笑み声だった。) ……? (覚醒したてでうすら暈けた視界に映り込む、白い天井。白いシーツに枕カバー。四角く切り取られた窓の向こうは青白い光が差していて、日中だと言う事が窺い知れる。が、其れだけだ。) え、……あ、の――っ (ベッドに寝かされている。その事実に気づいた処で、宮島世々里は跳ね起きた。…訂正。跳ね起きようとして、体半分起こしたところで眩暈を覚えて再び枕に突っ伏した。シンプルで清潔で、どう見ても寮の自室では無い事が知れる寝具。先に二の句を継いだのは、自分のそんな一部始終を見ていた眼前の中年男性―― 担任教師である。) ……先生。あの。 (聞きたい事も言いたい事も山のように在る筈なのに、思うように出てこない。今は何月何日で、自分はどうしてこんな処にいて、どうして彼はこんな処にいてどうして。疑問が溢れだして何も言えなくなっている自分の前で、担任はやっぱり呆れたような顔で笑った。このやんちゃ坊主が、と。) ……如何いう意味ですか。   (2017/6/7 11:27:16)

宮島 世々里♂高1(ついぞ古い言い回しである単語そのものの意味を問いただしたわけではもちろん無く、次第と覚醒していく意識の最中で問う声音が強張る。担任はまたなんとも言えない顔で己が不精髭の生えた顎を擦って首を捻った。曰く、話せば長いような短いような話だけれど、今此処で全てを語るには余裕も時間も、自分自身(この場合は宮島世々里自身を指す)の体力も足りないと。……思えば、妙な倦怠感が拭えない。ついでにこの頭のガーゼなんだろう。訳が分からないでもそれだけはかろうじて理解して、世々里は俯いた。) ……良く、解らないん、です。けど、……俺。誰か、……手を、取ろうと、……思っていて。 (俯いた頭を、ごく軽く小突くように掌で押し上げられた。今は忘れろ、と言われた言葉の意味も、理解は出来なかった。週明けには復学できる、そうしたら嫌って程忙しくなるから、と。応えて口をひらこうとした矢先、……ようやく気がついた。) え、……あ、れっ  せん、先生あの、あの、俺の―――っ   (2017/6/7 11:27:44)

宮島 世々里♂高1(文字通り血相が変わった少年の前でも、至ってのらくらとした担任教師の面差しは変わらない。しいて言えば少しだけ、真顔になったような。そうして告げられる、「眼鏡なら、何処にも落ちてなかった」と。) そん、な。 (スペアあるだろ、普通は。 そんな教師の言葉がやにわざとらしく茫然とした鼓膜に響く。あながち気のせいでも無いんだろう。だって、彼は知っている。) 俺、だめなんです。あれが無い、と、 (裸眼の顔を覆った少年の上で、何処か乾いた声が響く。あったほうが、駄目になる。) ……、 (教師は知っている。この学園に来てからの身体測定のデータと、転校前の学校で取られたデータ。その矛盾に、気がついている。だからただ告げるのは、生徒の導きたる大人として。……このままじゃ、見えるものも見えなくなる。) …………見えたほうが、怖いん、です。 (呻くような声は、個室病棟で無ければ喧騒に掻き消されただろう。唯一の見舞客である眼前が沈黙を通さなければ、何処にも拾われる事の無かった、それは。) ……霞んで見えるくらいが、丁度良いんです、……だから、……。   (2017/6/7 11:28:36)

宮島 世々里♂高1(其処まで告げて呻くように俯いた生徒を眺めて、教師は深く溜息をついた。どのみち、落とし物では届いていない。拾われたか、捨てられたか。拾われたにしても、恐らく大半の人間には使えない。あえてずらしたレンズの度数に、ぴたりと当て嵌る視力もなかなかないだろうから。) …………。 (歪んで逃げても、見たいものもあるんだろうに――― 何処か鈍く告げられた教師の声が、その日はとうとう耳に残って離れなかった。) …………。 (まだ授業を残している、詳しくはまた学校で。そう告げて教師が帰った後――訪れた医師からの何やかやの説明を受けてから――で、ぼんやりと窓の外を見詰めていた。季節はいつの間にか移り変わっていて、春の終わりだと思っていた空は少しずつ雨の気配を運んでいた。空が、青が。光が。) ……眩しい。 (伏せた視界が、サイドボードを過る。その上に乗せられた、膨らみの見える緑色のファイルに関しては、教師がやわく叩いて笑って告げた。御礼言っとけ。……誰が、と今は考えるのを止めた。流れ込んでくるものが膨大で、これ以上は本当に思考がとまる。片手で額を抑えて俯いた。) 眼鏡、……買わなきゃ。    (2017/6/7 11:29:43)

宮島 世々里♂高1(今どうしてどこにあるか、遺失物で届いていない以上諦めたほうが早いと、何処なら近いと判断をつけて。それから、ゆっくりとベッドから抜け出す。病院から用意されていた無機質な病院着と、スリッパのまま、病室を出た。此処では携帯電話が使えないから。) ……。 (平日日中の病院は、年齢層も相俟って思いの外静かだ。すれ違う医師や看護師に控えめに会釈を向けて、一人になれる場所を探す。戻り切らない体力のまま、ゆっくりと押しあけたのは屋上に繋がる扉だった。) …―――― (高すぎるフェンスは、到底よじ登れるものでもないけれど。何処か虫籠を思わせて、……あと何かうすら寒いものを憶えて身震いした。おかしい。これから待っている事の方が、余程緊張するはずなのに。) ………… (コールは、リダイヤル。ついたままの留守番電話のランプ見返して、やっぱりどうしていいか解らないような呻き声を上げた。……何を言えばいいのか、如何したらいいのかわからない、今も正直混乱しているも、良い処だけど。同じように携帯端末に浮いた名前を(メッセージはともかく)横合いから見ていた教師は云ったものだ――― とりあえず謝っとけ。)   (2017/6/7 11:30:39)

宮島 世々里♂高1(……笑いながら言われた辺り完全に面白がられていた。この。) ……、………… (電話、が、とても久し振りだった。深呼吸ひとつ、ふたつ、みっつ、よっつを過ぎ、いつつを数えた処で。) …………先、輩。あの、宮島です。……その、今回は本当に―――― (……よく解らないけれど迷惑を掛けたらしい事、休学していて来週から復学する事、諸々ひっくるめての謝罪。怯えた声音が果たして相手に繋がったのか、同じように留守番メッセージに記されたのかはまた別の話。復帰したて早々に、まるまるひとつき休学していたため授業に追いつくためにこれまた真っ青になる事、時季外れのインフルエンザかと無駄な注目を浴びたらしい事、さなかで「騒動」を知り、また人知れずあおくなったらしい事も――― また、別の物語にて。) (長雨の季節を迎える直前の、晴れすぎた空。夢の名残のように名前の無い花びらがひとひら風に乗り、見えなくなっていった。)   (2017/6/7 11:30:58)

宮島 世々里♂高1【長い…!!失礼しました。改めまして今回の件に関わってくださりお時間くださった皆様、見守ってくださった皆様も、本当に有難うございます。今後とも拙いPCPLですが、どうぞよろしくお願い頂ければと思います。 それでは、お部屋お返しいたします。有難うございました。】   (2017/6/7 11:33:57)

おしらせ宮島 世々里♂高1さんが退室しました。  (2017/6/7 11:34:04)

おしらせ奏 琴花♀高1さんが入室しました♪  (2017/11/1 23:33:12)

奏 琴花♀高1【こんばんは。お部屋お借りいたします。時期を逃してしまいましたが季節ものをぺたりと。ソロルという形ではありますが皆様お好きに便乗してくだされば幸いです。それでは投下。】   (2017/11/1 23:34:23)

奏 琴花♀高1(やれ期末テスト、やれ文化祭準備、やれ生徒会執務――あと国語の補講。とかく諸々なんだかんだ忙しい音使いの少女は10月の終わりが近いある日、朝の予鈴10分前にそのルビーレッドの双眼を大きく見開いていた。)――「あはっ、びっくりしたでしょー?」「琴ちゃんってびっくりするときは本当に分かりやすいよねえ」(快活な声とのんびりした声が並ぶのは、このクラスではそろそろ珍しくない光景。制服も着なければコミュニケーションに難ありしかも表情もほとんど動かない、そして異能は不明。色素忘れの容貌。そんな転校生との距離を比較的早い時期に縮めたクラスメイト二人の少女である。三人組の光景は続く。)――「ん?ああこれ?面白いっしょー!いやほんと玩具なんだけどね?いやまあ、楽器っちゃそうだけど……」「玩具だけど、笛だもんね」(『それはなんていう楽器?』文字通り目を丸くしながら無音の少女が持ち合わせるほぼ唯一の会話手段つまりスケッチブックでの筆談のページを橋に会話は続く。)   (2017/11/1 23:36:12)

奏 琴花♀高1「奏っちもやる?」(言われて、ぱあっと後ろで薔薇が咲いたような目の見開き方になった途端、快活な少女はニヤリと笑む。隣で温和な少女もにこにこと見守る。)「んじゃあ、はい、こっち口つけてない新品だよ」「琴ちゃんよかったねえ」(色素を忘れた雪色の手にちょこんと収まった「楽器」を見つめる音使いの少女。その楽器は、マウスピース部分がプラスチックで出来ていて、小さな穴が四方に空けられている。そしてマウスピースの先はどうなっているかというと……紙である。)……。……!(ピコーンと電球が灯ったときに付け足される音が聞こえたら……気のせいだろう。さあその楽器の行く末を追ってみようか。翌日10月31日――世間ではハロウィンと呼ばれる日だ。お菓子をくれないと悪戯しちゃうぞ、の、アレ。)   (2017/11/1 23:37:06)

奏 琴花♀高1――、――(ねえねえ、ねえねえ。後ろから肩をトントン、こっちを向いて?そしたらね、)――(ぷぴぃーっ!)――(しゅるしゅる、と音たてながら丸まっていた紙が吐息にどんどん膨らんでいくよ。顔をめがけてまっすぐ飛ぶよ。尖っていないけれど目に入ると危ないからおでこに当たるようにしているけれど、眼鏡も気を付けるけれど、けれど、当てたらごめんね。あ、背が高いひとにはジャンプして届けるよ。)――(ぺし)――(当ててもこんな音しかしないから、紙の部分。痛くないよ。)……。(そう、この笛は、吹き込んだ息で丸まっていた細長い紙風船を勢いよく膨らませる、音の出るパーティグッズである。いわく昔からあるそう。それでも、知らなかった音使いはこれを知己という知己あるいはなんとなく目に留まった生徒の背後から不意打ちでお見舞いしているのである。害意はない。ただ、不意を突いたあとに見せるスケッチブックには、)――『お菓子とこの悪戯、どっちがいい?』(とても分かりやすい意図が綴られていた。さてさて、運悪く悪戯された生徒らの反応は……天に任せようか。)   (2017/11/1 23:39:18)

奏 琴花♀高1【以上にて。お部屋ありがとうございました。】   (2017/11/1 23:39:33)

おしらせ奏 琴花♀高1さんが退室しました。  (2017/11/1 23:39:37)

おしらせ雪城玲也♂高2さんが入室しました♪  (2017/11/8 12:44:22)

雪城玲也♂高2【お邪魔します。簡単にハロウィンイベント参加。】   (2017/11/8 12:44:49)

雪城玲也♂高2『はっぴぃーはろうぃーん!!』( きらきら、りんりん、ちゃらちゃちゃーん -ー…と、なんとも愉快(不愉快?)なポップな効果音とともに、少女の明るい声が校内放送で響いた。) 『みんな、こんにちはっ! イベント実行委員のさっちゃんだよ! ハロウィンイベントは楽しんでるかなー?』(校内がざわついた。なんだなんだ、とみんな歩みを止めて、放送に耳を傾ける。) 『はい!ここでさっちゃんからのサプライズです! スウィーティーぼむちゃんを投下するから、みんな捕まえてあまいお菓子をゲットしてね!』 ( すると廊下の向こうから突然、女の子の悲鳴が響いた。同時に、バスケットボールサイズの黒い球体になぜかマンガチックな手足の生えた物体がとことこと走ってくる。つまり、これがさっちゃんの言うスウィーティーぼむちゃんらしい。) --『ちなみに』 (さっちゃの声のトーンが一瞬だけ落ち着いた。) 『ぼむちゃんは捕まえるとドッカーンするから、みんな頑張ってね☆ グットラーック!! 』   (2017/11/8 12:45:18)

2017年05月20日 21時15分 ~ 2017年11月08日 12時45分 の過去ログ
【イベント部屋】school..2
現在のルーム
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