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「とある学園『中文自由設定部屋…。』」の過去ログ

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2023年04月02日 02時21分 ~ 2023年05月20日 22時50分 の過去ログ
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椎名 銀♂2年(そんな学校で最も恐れられている三人が机を突き合わせて何やら話し合いをしようとしているのは、異様であり異常であり異質な光景であると言えた。三つの核弾頭が一か所に揃っている、異常事態である。そんな一触即発の空気の中、勅使河原がゆっくりとその口を開いた)   (2023/4/2 02:21:55)

椎名 銀♂2年――では始めましょう。3年B組文化祭会議……『ドキドキワクワク♡3年B組魅惑のコスプレ喫茶~ようこそみなさまっ、あなたのハートを♡きゅんきゅん♡させちゃうぞっ。誰でも彼でも大歓迎! 大人も子供も、おねーさんも、ウェルカムトゥパラダイス!~』の展示内容についての会議を。   (2023/4/2 02:22:15)

椎名 銀♂2年……違う。正しくは『ドキドキワクワク♡3年B組秘密のコスプレ喫茶~ようこそみなさまっ、あなたのハートを♡きゅんきゅん♡させちゃうぞっ。誰でも彼でも大歓迎! 大人も子供も、おねーさんも、ウェルカムトゥパラダイス!~』……だ。間違えるな。(口火を切った勅使河原の言葉に対し、不動河原が目を瞑り、無言で僅かに首を横に振ると、御所河原が冥府の奥底から響くような低音で続けて訂正した)   (2023/4/2 02:22:33)

椎名 銀♂2年――失礼。では改めて、『ドキドキワクワク♡3年B組秘密のコスプレ喫茶~ようこそみなさまっ、あなたのハートを♡きゅんきゅん♡させちゃうぞっ。誰でも彼でも大歓迎! 大人も子供も、おねーさんも、ウェルカムトゥパラダイス!~』の展示内容についての会議を始めましょう。(どこがどう違っているのか、間違い探しレベルの指摘を眉をひそめて行った御所河原。常人であればその言葉を聞くだけで冷や汗をかき、声は震えてしまうであろう御所河原の声色だったが、流石は勅使河原と言ったところか。そんなことは意にも介さず、額に掛かっている眼鏡をくい、と上にあげて返答し、続けた。何故この三人がこんな会議をしているのかについては深く複雑な理由があるのだが(※くじ引きで負けた)、いったんやると決まったことを反故にするような3人ではなく、クラスメイトたちの不安を他所に、会議は滞りなく行われる運びとなったのだった)私は正直、このような企画を練るのは気が進みませんが――やることになった以上は、本気でやるつもりです。すなわち、学園最優秀賞を狙っていく気でいますのでそのつもりで。   (2023/4/2 02:22:46)

椎名 銀♂2年……当たり前だ。自分も柄ではないことなど分かっているが、やるからには頂上(てっぺん)を取りに行く。でなければ期待してくれた皆に申し訳が立たん。(勅使河原の氷よりも冷たい言葉で放たれた宣言に対し、御所河原がそう答えた。ちなみに、クラスメイトは誰もこの三人の話し合いに期待などしていない。もはや会議でどのような結論が出るかなどに興味はなく、どうか刃傷沙汰にだけはならないよう、祈られるばかりであった)   (2023/4/2 02:23:00)

椎名 銀♂2年(不動河原は無表情のまま首を7㎜ほど縦に動かした)   (2023/4/2 02:23:08)

椎名 銀♂2年――最優秀賞を狙うのならば、売り上げは学校で一位を取る必要があるでしょう。メニューや内装など細かいことについても、おいおい決めていく必要はありますが――まずはコンセプトを定めるべきでしょう。(そう言いながら勅使河原は足元に置いたカバンの中からタブレットを取り出して手早く操作すると、スプレッドシートを開いて机の上に置いた) ――これは、ここ三年の学園祭における客層のデータですが、見てのとおり男性客と女性客の割合は7:3となっています。つまり、売り上げを出したければ、ターゲットを男性客に絞るのは必然と言えるでしょう。そこで、です。(勅使河原は言葉を切って。十分に間を置くと、眼鏡の縁を指先でくい、と上にあげ、二人の顔を交互に見て続けた)   (2023/4/2 02:23:23)

椎名 銀♂2年――『メイド』をコンセプトに据えることを提案します。   (2023/4/2 02:23:41)

椎名 銀♂2年(勅使河原が真面目な顔で真面目な発言をした。他二人は、その発言を聞いても腕を組んだまま彫像のように微動だにせず口をつぐんだままだった。表情などから二人が何を思っているのかは伺いしれないが、とまれ、勅使河原は発言を続ける) ――お二人も、メイド喫茶、というものは聞いたことがあるでしょう。00年代の秋葉原に端を発すると、爆発的な速度で全国に展開し、今や見られない都市はないほどに浸透しています。これはつまり、男性層の心を掴む何かがメイドという格好にあるということであり、需要に完全にマッチしていることを意味します。加えて「可愛い格好がしてみたい」という女子の要望も叶えることが出来ます。そして教師陣から口を酸っぱく言われている「性を連想させる格好は禁止」という要望にも、もちろん引っかかっておりません。まさに一石三鳥。コスプレ喫茶のテーマとしてこれ以上にふさわしいものはないでしょう。(話をしながら、タブレットをスワイプし、次々に自分の言ったことを裏付ける資料を二人に見せる勅使河原。淀みなく言い終えると、勝利を確信した僅かな笑みを浮かべ、二人に対して呟いた)――何か異論はありますか?   (2023/4/2 02:23:52)

椎名 銀♂2年……大ありだ、勅使河原。(異論などあるはずもない。そう確信していた勅使河原は、御所河原からの強い否定の声に僅かに眉をひそめた。あの勅使河原に対し、否定の意をぶつけるなど、それだけで御所河原の胆力が並みではないことが学園生ならば分かる。勅使河原への反論。それはすなわち、戦争を吹っ掛けることを意味するからだ) 勅使河原、おのれは自分に都合の良い情報だけを自分たちに開示しているようだな。二つ、言いたいことがある。一つ、00年代に爆発的な速度で展開したメイド喫茶の、現在の店舗数はどうだ? 自分の見立てでは、かなり減っているはずだがな。二つ、全員分のメイド服はどう用意する? レンタルするにしても相当の金額がかかる。学年最優秀賞は正確には売上ではなく、利益に対してのものとなる。これはかなりのディスアドバンテージとなるだろう。   (2023/4/2 02:24:04)

椎名 銀♂2年(不動河原は無表情のまま4mmほど首を傾げた)   (2023/4/2 02:24:12)

椎名 銀♂2年――ふ、なんだ、そんなことですか。(御所河原の反論を聞くと、勅使河原は微笑を浮かべて話し始める。あの御所河原のドスの聞いた声を聴けば、教師であろうと震えあがってしまうところだが、こうして軽くあしらうような言い方が出来ること自体、勅使河原の胆力が並みではないことが学園生ならば分かる)ご質問にお答えいたしましょう。一つ目につきましては確かにあなたの言う通りです。全盛期に比べれば、店舗数は40%ほどでしょう。しかし、それでも十分に集客は見込めるという判断です。一昨年にメイド喫茶を行っていたクラスが現にありましたが、全体で3位の成績を収めていますよ。二つ目についてですが、フリマサイトを使えば安く仕入れられることは確認済みのことです――おっと、あなたからの再反論を聞く前に、尋ねたいことがあります。私はね、他人の意見を否定はするけれども自分の意見を言わない輩のことを最も嫌悪します。あなた自身は、この喫茶店をどうしたいのか、まず聞いておきましょう。   (2023/4/2 02:24:26)

椎名 銀♂2年(勅使河原が相変わらず抑揚のない声ではあったが、嘲るような感情を滲ませて御所河原に言うと、御所河原は顎を摩りながらゆっくりと話し始める)ふん、おのれに対してまだまだ言いたいことがあるが……いいだろう。自分が掲げるこのコスプレ喫茶のコンセプトは……。   (2023/4/2 02:24:35)

椎名 銀♂2年『バブみ』だ。   (2023/4/2 02:24:46)

椎名 銀♂2年(御所河原が低く、唸るような声でそう言うと、場が静まり返った……いや、もともと不動河原は何も喋らないので、勅使河原が黙っただけだったが。30秒ほどの沈黙……常人であれば数時間にも感じるであろう重い沈黙の後、御所川原が口を開いた) 子供には分からんか、バブみが。つまりバブみとは『母性』のことだ。主に年下の女性に母性を感じる。頼る。甘やかされる。これを『オギャる』という。バブみを感じてオギャりたい…これが表に出さない一般的男子の隠された欲望というものだ。勅使河原よ。性癖とは女子の上っ面の『格好』に現れるものではなく、内に秘めたものの発露によってなされる。そこにこそ性癖の真髄はあるのだ。(勝手に一般的男子の隠された欲望をそう定義して、ドヤ顔で言う御所河原だった)   (2023/4/2 02:24:58)

椎名 銀♂2年(御所河原が言い切ると、再びの沈黙――。不動河原は黙り込んだまま眉をしかめ、顎を指先で擦っていた)   (2023/4/2 02:25:08)

椎名 銀♂2年――なるほど、ご高説、ありがとうございます。『バブみ』と来ましたか…なるほど、確かに男性には母性に甘えたい欲求が本来備わっているものです。それを刺激して集客に繋げる――なるほどなるほど、確かにそれは盲点でした。しかし――二つ、言いたいことがあります。(先ほどの御所河原の発言への意趣返しか、勅使河原は指を二本立ててから、ゆっくりと続けた)一つ、根本的な問題です。バブみというのは、どう考えても「コスプレ」ではありません。性癖とは内に秘めたものの発露によってなされる、とあなたは言いますが、コスプレ喫茶なのにコスプレをしないわけにはいかないでしょう? 二つ。余りに需要がニッチすぎます。なるほど、そういう願望を抱えた男性は確かに多いのかもしれません。しかしながら、人前でそんなものをテーマにした喫茶店に入り、願望を叶えている姿を見られたいと思うでしょうか? そんなテーマでは男性はどうしても人目を気にしてしまうでしょう。以上、二つの理由から、あなたの意見は却下せざるを得ません。やはりメイドが最も望ましいでしょう。――というより、畢竟、バブみというのはあなたの個人的な嗜好なのでは?   (2023/4/2 02:25:24)

椎名 銀♂2年……ふん、おのれともあろうものが、根拠もなしに人を攻撃するとは堕ちたものだな。それとも自分に喧嘩を売っていると思っていいのか? ……まあいい。おのれの質問に答えてやろう。確かに『バブみ』はコスプレではない。だが、母性を感じる格好ならば良いのだ。例えば保母さん……エプロン姿でもいいし、各々が好きな格好をしつつ、柔和な表情に見えるようにメイク、母性を感じる言動を取ってもよい。これならコストは0だ。初期投資の時点で圧倒的アドバンテージを得られる。そしてもう一つ、需要がニッチというが、何も『バブみ』を前面に押し出していくわけではない。外観はあくまで普通のコスプレ喫茶だ。ただ利用者がそこにバブみを感じてオギャるように仕向けるだけだ。それならば入りにくいということもあるまい。おのれこそ、欠点だらけのメイドの衣装を推すのは疑問が残るぞ。単におのれの性的嗜好でメイドの格好を見たいだけなのでないか?   (2023/4/2 02:25:38)

椎名 銀♂2年――何を言いますか。私は多角的に集客出来る可能性を分析した結果、メイドという結論にたどり着いたに過ぎません。あなたのように、統計による裏付けもなく主張しているわけではないのですよ。このようなときに個人の感情を優先させることなどあろうはずもありません。あなたこそ……。(と、二人の言い合いはそこから30分の長時間に及んだ。無理もない。二人はお互いに持論を譲るタイプではないし、そもそもこの問題に正解はないのだから。論理的に物事を組み立てる勅使河原。ときに恫喝を交えつつ硬軟織り交ぜて相手を組み伏せようとする御所河原。二人の『メイド』推し、『バブみ』推しの激論は、ヒートアップするばかりでどこかで折り合いを付けて終わりになる様相を見せなかった)   (2023/4/2 02:25:52)

椎名 銀♂2年(そんな二人の様子を見て、不動河原は大きくため息をつくと頭を8mmほど横に振った)   (2023/4/2 02:26:03)

椎名 銀♂2年……おい、不動河原、おのれは一体何をしにここに来たのだ? 一言もしゃべらずにただ首を振ったりため息をついたり……おのれは自分らのやる気を削ぐためにそこにいるのか? (話し合いという名の口論を繰り広げていた二人は、そんな不動河原の仕草を見ると、怒りの矛先の向きをそちらに変えた) ええ、それについては同意見です。建設的な意見はおろか、発言の一つもないのであれば、ここに要る必要性は全くありません。時間の無駄なので荷物をまとめて家に帰ったらどうです?(二人からの痛烈な攻撃を受けると、不動河原は特に動じることもなく、二人のことを一瞥して――)   (2023/4/2 02:26:16)

椎名 銀♂2年スクール水着……。   (2023/4/2 02:26:33)

椎名 銀♂2年(その劣化ウラン弾のように重すぎる口を開いた。常人であれば、不動河原が口を開いたことに対し少なからず動揺を見せることだろう。すぐにLINEを打ち始め、そのことを友人に自慢して回る者もいるだろう。もう一度話して欲しいと懇願し、土下座して頼む者もいるだろう。だが、目の前にいる二人は流石と言うべきか、動揺するそぶりなどおくびも見せずに眉をしかめて言葉を発した) スクール水着ぃ?(ハモり)   (2023/4/2 02:26:43)

椎名 銀♂2年(「あなたは一体……」「おのれは一体……」何を言っているんだ、と二人で言おうとした。スクール水着。なるほど、女子の水着というのはそれだけで性的欲求を刺激するものだ。普通の水着に比べて布面積は多いものの、そのある種の幼さが醸し出すマニアックな性愛には、男性のリビドーを刺激する要素が多分にある。加えて、この学校のスクール水着は身体のラインが出やすい。好きな子や可愛い子のその姿を見たい男子は腐るほどいるだろう。なるほど、初期投資も少ないし、スクール水着ならばかなりの集客が見込める……ただし、それを学園が認めるのならば、だ。他のコスプレと違って、スクールであろうとも水着は性的な要素が大きすぎると判断され、高校生の文化祭には不向きであり教師陣から却下をされる可能性が高い…というより、ほぼ間違いなく却下されてしまうだろう。そんなものを提案したところでどうにもならない。そんなことは自明の理であり、二人はすぐにそこまで思い至った。だからこそ、二人は、何を言っているんだ、と言おうとした)   (2023/4/2 02:26:51)

椎名 銀♂2年(言おうとした……だが、言えなかった。二人の脳裏にふと、夏頃に起こった事件が思い起こされたからだ)   (2023/4/2 02:27:01)

椎名 銀♂2年(今年の夏、学校に保護者から苦情が来た。曰く、この学校のスクール水着は身体のラインが出すぎていて、性的にすぎる、と。しかし、この学校の教師陣はこう答えた「わが校のスクール水着は性的などではない。いたって健全である。身体のラインが出てしまうのは、機能性を追求しているからである。安全性、機能性、そしてコスト。あらゆる面を考えつくして今の水着を選んだ。そこに性的な要素など入る余地はない。そんな風に見てしまう自分自身の目を恥じるべきだ」と。クレームに屈するのではなく、論理的な意見を述べて相手を説き伏せたその対応はまさに称賛されるべき――だが、今重要なのはそこではない。   (2023/4/2 02:27:11)

椎名 銀♂2年(学校はこの夏、はっきりと言っているのだ。『わが校のスクール水着は性的などではない。いたって健全である』――と。なればこそ、今回、コスプレ喫茶でスクール水着を着た女子がウェイトレスになっていたとしても、学校は文句を付けられようはずもないではないか――! 文句を付けてきたのなら、場面によって都合良く論理を使い分けるダブルスタンダードとなってしまう。学校に幾分かのプライドがあるのならば否定することは出来ないはずだ)   (2023/4/2 02:27:30)

椎名 銀♂2年不動河原……おのれは黙りこくって何も考えておらんでくの坊かと思っていたが、とんでもないことを考えているではないか。感服したぞ。   (2023/4/2 02:27:47)

椎名 銀♂2年――ええ、全くです。その無表情の仮面の下にかようなごとき智慧が隠されていようとは、思いもよりませんでした。恐ろしい方です。   (2023/4/2 02:28:01)

椎名 銀♂2年(不動河原が何を考えてスクール水着などと口にしたのか、二人は同じ思考をたどり、その深謀に感嘆し、惜しみない称賛を口にした。スクール水着。これならいける。今年の文化祭最優秀賞は獲ったも同然だ。今、決して一つにはなりそうもなかった三人の心が一つとなった、無言のまま三人は微笑を浮かべ、頷いた)   (2023/4/2 02:28:11)

椎名 銀♂2年――勝ちましたね。   (2023/4/2 02:28:21)

椎名 銀♂2年……ああ。   (2023/4/2 02:28:29)

椎名 銀♂2年(無言で1cmほど頷く不動河原)   (2023/4/2 02:28:37)

椎名 銀♂2年(三人は勝利を確信したまま静かに笑い、3年B組文化祭会議……『ドキドキワクワク♡3年B組魅惑のコスプレ喫茶~ようこそみなさまっ、あなたのハートを♡きゅんきゅん♡させちゃうぞっ。誰でも彼でも大歓迎! 大人も子供も、おねーさんも、ウェルカムトゥパラダイス!~』の展示内容についての会議は滞りなく終わりを告げた)   (2023/4/2 02:29:14)

椎名 銀♂2年(――なお、翌日、スクール水着喫茶という案は、三人の頭の上がらない委員長、穂香によって当然のごとく即座に却下されたのであった)   (2023/4/2 02:29:34)

椎名 銀♂2年【深夜のテンションに任せてわけの分からないものを投下したので翌日後悔してる可能性が高いですが、とりあえずお目汚し失礼いたしました】   (2023/4/2 02:30:09)

おしらせ椎名 銀♂2年さんが退室しました。  (2023/4/2 02:30:14)

おしらせ椎名 銀♂2年さんが入室しました♪  (2023/5/20 22:31:48)

椎名 銀♂2年【こんばんは。少しソロル?を投下します。】   (2023/5/20 22:32:06)

椎名 銀♂2年(今日も今日とて、一日の学校生活が終わった。特に何かイベントがあったわけではない。普通に授業をして、友達と昼ご飯を食べながら嫌いな先生の話とか今度の小テストのことをなんとなく話して。嫌なことも起こらなければ良いことも起こらなかったが、平穏で静かな時間が流れて、終わった。普段通りの一日。大きな喜びもないが深い絶望もない、植物のような平穏な人生を体現した日。いや、今日が何もない一日かどうかは、まだ分からなかった。これから、特に遊びに行く予定もないので、寮の自分の部屋でダラダラ過ごすだけのはずだったが…果たして、運命は今日を何もなかったが幸福だった一日で終わらせてくれるだろうか。俺はときおり生徒とすれ違いながら寮の廊下をゆっくりと歩き、ある種の緊張感をもって自分の部屋の鍵を差し込んで半回転させると、ワンルームである寮の自室の扉を開き――)   (2023/5/20 22:32:19)

椎名 銀♂2年(――部屋にゆっくりと侵入した。いや、自室に侵入という表現はおかしいが、そのくらいの気持ちなのだ。果たしてここは自分の領域(エリア)なのか。よく分からなくなる。何を言ってるか分からないかもしれないけれど…すぐ分かる、かもしれない。靴を脱いで、玄関からキッチンを越えると、玄関からたった5mでワンルームの自分の部屋にたどり着く。俺は恐る恐る部屋のドアを開けて、誰かが中に居ないかを確かめる。自分から見て、部屋の左奥には机。正面奥にはベッド。中央にはテーブル、壁際にはテレビ、そしてその脇には本棚、手前の壁のクローゼット……隅々まで見ても、誰も、居ない。よし、今日は誰もいない。俺は自由だ。自由を勝ち取った。今日は何したっていいんだ。本を読むのもゲームをするのもスマホをだらだらずっと触るのもゲームをするのも勉強するのもごにょごにょするのも自由だ。俺は心の中でガッツポーズすると、リアルでも拳を握って喜びを示した。……鍵が掛かっていた自室だったのに、何をそんなに怖がってるんだって? それは――)   (2023/5/20 22:32:33)

椎名 銀♂2年――ずいぶん、遅かったね……。   (2023/5/20 22:32:55)

椎名 銀♂2年ひいっ!? (誰も居ないはずの部屋から、女の子の声が聞こえてきて俺は思わず悲鳴を上げてしまった。い、今の声はどこから!? 居たのか!? どこに!? 俺は部屋の中を改めて探す。クローゼット…は内側から閉めるのは無理なのでそこではない。テーブルの下? 机の下? いや、違う。ど、どこから…あ。いた。部屋の正面奥のベッドのさらに奥。そこに改めて目をやると、ベッドと壁の間の狭い隙間から、斜めに顔を半分出している女の子の姿が見えた。そんなところに人間が潜んでいるわけがない、という思い込みが盲点を作っていたようだ。彼女は壁とベッドの狭い隙間から片目だけを出してその禍々しい邪眼(いや、普段は綺麗な瞳なんだけど、今はそう見えるのだ)をこちらに向けていた。なんでそんな場所でそんな格好を……こわっ)   (2023/5/20 22:33:11)

椎名 銀♂2年いや君がメンヘラなのは知ってるけど、ホラー要素まで足すのは止めてくれる? 普通に怖いんだけど?(貞子とか伽椰子に影響でもされたのだろうか。そんなホラー演出は覚えないで欲しい。ただでさえあげた覚えもないのに鍵を開けて部屋に居られるとびっくりするのに、さらに300%増しでこちらの心臓にダメージを与えないで欲しい。そして、今日の俺の自由はこの時点で多分なくなった。俺は死なずとも自由は死んだ)    (2023/5/20 22:33:25)

椎名 銀♂2年なんでこんなところでこんな格好をしてるかって…? 怒ってるからだよ…。ねえ、どうして私が怒ってるか分かる?(と、彼女はベッドの奥から顔を斜め半分だけこちらに向けたまま、そんな台詞を言った。口元は見えないので、ベッドの奥から声だけが聞こえてくる。不満、不機嫌、不穏。そんな空気が漂っている声色だった。『どうして私が怒ってるか分かる?』という、女の子が彼氏に言う典型的なセリフは別にいいんだけど、何故怒るとベッドから顔を半分出して多分相当無理な姿勢でじっと俺が返ってくるのを待つことになるのだろうか。コレガワカラナイ。…しかし、これは男女関係においては非常に重要な質問だった。この質問に正しく答えられなかった場合、彼女の機嫌を損ねることは必定。もしここで俺が正解を導き出せれば、彼女の機嫌も良くなって穏便な午後のひと時を過ごせる可能性もある。俺は熟考し、慎重に答えることを決意した)   (2023/5/20 22:33:50)

椎名 銀♂2年ごめん、全然分かんない。何かしたっけ?(0.7秒ほど考えたが全然思い当たる節がなかったので、熟考したり慎重に答えるのは諦めることにした。そして冷静に考えたらメンヘラの戯言のような質問を何故俺が必死になって考えなければならないのか、馬鹿馬鹿しくなってきたので、いつものように適当にあしらうことにした。俺は鼻をほじりながら彼女と目も合わせずに適当にそんなことを言う。実際、どんなくだらない理由で怒ってるかにはちょっと興味があったので、さっさと彼女にそれを言わせたかった、というのはある。教えてくれるといいなあ。自分で気付くまで口をきいてくれない、っていうのもいいなあ)   (2023/5/20 22:34:08)

椎名 銀♂2年分からないの…? (彼女は大きくため息を吐いた。口はベッドに隠れてて見えなかったが、大きく吐いたため息の音が部屋に響いたのだ) 24個あるのに、1つも分からないっていうの…?   (2023/5/20 22:34:23)

椎名 銀♂2年24個! オー、びっくりだね! きっと、合衆国の州の数より多いに違いないよ! 良かったらテキサスでバーボンに酔ったデブの保安官よりも小さい頭しかない僕に、その理由を説明してくれるかい? (と、思いがけない数字が出てきて驚いたので、とりあえず小粋なアメリカンジョークを言って場を和ませつつ(逆効果の可能性大いにあり)、彼女がどんなくだらないことに起こっているのかをさっさと言わせることにした。ていうか、さっさと言ってくれ。頼む)   (2023/5/20 22:34:41)

椎名 銀♂2年ちっ、相変わらずふざけてるね…まぁいいや…そういうところを好きになったんだしね…。まず一つ目はこれ。(どうやら彼女は俺のそういうところが好きになったらしい。確かに前から適当に軽くあしらってた気がする。女の子なんてのは、真剣に相対するより少し雑に扱ってやった方がモテるのかもしれない。思わぬところで真理の扉を開いてしまったようだ。それはともかくとして、そう言いながら、彼女は何やら青いビニール袋を取り出して、ベッドの上に置くと、その中から何やらゴミ? 丸めたティッシュ? を取り出してさらにベッドの上に置いた……顔の斜め半分ベッドで隠したまま(そのホラー要素は意地でもずっと維持するんだな)。しかし、あの袋は一体なんだろう。はて、何か見覚えがあるような……。あ! あれは、まさか……!)   (2023/5/20 22:35:13)

椎名 銀♂2年――これ、あなたが今日の朝に捨てたゴミ袋なんだけど…ねえ、このティッシュはなに? カピカピになってるけど。あなたの射精管理は私がするって言ってるよね…?(いや、何で俺が出したごみ袋持ってんの? とか、いつの間に射精管理されてんの? 初耳なんだけど? いつの間にそのゴミ袋回収したの? とか、ツッコミが追い付かなかったが、とりあえず話を聞くことにした。もう今更、変なティッシュが見つかったことくらいで恥ずかしがったりはしないのだ)   (2023/5/20 22:35:46)

椎名 銀♂2年次、今日、隣の席の委員長の穂香と5分37秒もお話してたよね? 私とは通話で1分49秒しか話してないのに…。(いや、秒数チェックしてんのこわ。君、隣のクラスだよね。確かに今日、穂香さんと話した総時間は5分くらいな気がするのが余計に怖い。盗聴でもされてるのか? 後で持ち物チェックしよ)   (2023/5/20 22:36:06)

椎名 銀♂2年それに、この前、手をケガしたとき、穂香にハンカチ借りてたでしょ…。その借りたハンカチを家に持って帰って、一体何をしたの…!?(普通に洗濯して返しただけだけど、他に何をしろと…? 逆に君はこの前、俺が貸したハンカチで何をしたんだ…!?)   (2023/5/20 22:36:24)

椎名 銀♂2年ていうか、穂香ってあなたのハトコと同じ名前だよね…ふざけてるの?(なんで俺のハトコの名前を君が把握してるのかもツッコミどころだけど、一体何がふざけてるのか、コレガワカラナイ(二度目))   (2023/5/20 22:36:45)

椎名 銀♂2年それと、穂香からお菓子も貰ってたよね…どうしてそんなに隙が多いの!? あの子は絶対あなたに色目使ってるでしょ! お返しに何を要求されると思ってるの!? (あ、カントリーマァムを要求されてます。穂香ちゃんから。可愛いんだ、穂香ちゃん)   (2023/5/20 22:36:59)

椎名 銀♂2年ていうか、私より胸が大きい子とは話しないで、って言ったよね…! どうして守ってくれないの…!?(ノー、ボブ、俺は今後一生、年齢が一桁の幼女としか話せないらしい)   (2023/5/20 22:37:14)

椎名 銀♂2年私が昨日、髪の毛を3㎜切ったことにどうして気付いてくれないの? それでも彼氏なの?(いや今日君と会うの、今が初めてなんだが。LINE通話はちょっとしたけど。それと、そんな貞子みたいな状態でそんなことに気付けと…?)   (2023/5/20 22:37:40)

椎名 銀♂2年ねえ、今日、何の日か知ってる? 付き合って108日目の記念日なんだけど…何か君は用意してくれてるの? (108て。100日には何も要求してこなかったのに。君は仏教徒か何かなんですか?)それと…。   (2023/5/20 22:38:01)

椎名 銀♂2年あー、ちょっと待った。待ってくれ。多分もう…20個くらいは言ったと思うんだけど、オーケー、とりあえずそのくらいにしておこう。いったん落ち着こう。(と、なんか思ったとおりのメンヘラの戯言だったので、そろそろ面倒くさくなって俺はそんなことを呟いた。オーバーリアクションで両手を大きく広げて地面に向ける。)あー、分かるよ。全部言いたいのは分かる。でもさ、とりあえず俺の言い分も聞いてくれ。まず、なんだっけ? 射精管理? 気のせいだったかな、俺と君に肉体関係はなかったはずだけど…。   (2023/5/20 22:38:27)

椎名 銀♂2年…この先、すぐにすることになるんだから同じようなものでしょ…? 君の身体は全部私のものなんだから…。(おお、それはなんて素敵な未来予想図なんだ。もしも出来ることなら、いつまでも俺にとって都合の良い女で居て欲しいものだ。しかし、一度でもしたら婚姻届書き始めそうだから冷静に、冷静にならなければならない。一時の感情に流されてはダメだ。そのために毎日、そのティッシュを使っているのだから。そのおかげで俺は今最高に冷静だ) だから、ね? あなたの精液は全部私にくれなきゃダメなの…。ぜーーんぶ、私のものなんだから…ぜーんぶ、ぜーーーーんぶ…うふふ…。(どのような妄想を繰り広げているのか知らないが、彼女の瞳は憂いを含んだ熱っぽいものへと変わっていた。自分に首ったけの女性。ある意味、男の夢のようなシチュエーションと言えなくもない。いや、言えないわ。首輪付けられて家から出られなくさせられそう。こわ)   (2023/5/20 22:38:59)

椎名 銀♂2年ああ、分かるよ。その気持ち。射精管理とか、多分一部の男の夢だからね…俺もそういうシチュエーションに乗っかるのはやぶさかじゃないんだけど…たださ、これを聞いてくれよ。これを聞いて我慢が効く男なんていないんだ。分かるだろ? (そう言いながら、俺はポケットからスマホを取り出して操作をする。そしてLINEの画面を開き、彼女が一週間くらい前に突然深夜に俺に送ってきた音声メッセージを再生。すると、彼女の艶っぽく断続した喘ぎ声、何かをかき回すような水音。そしてとうていここには書けないような陰語を狂ったように喚き散らす甘い声が部屋中に響き渡る。……そんな、彼女が送ってくれた大切な大切な音声メッセージを、大音量で再生してあげた)   (2023/5/20 22:39:17)

椎名 銀♂2年あ。あああ。あああああ! ああああああああああああああああああああ! 待って! ねえ、待って! お願い! 止めて止めて止めて!! やめてえええええ!! (と、彼女はあくまでもベッドから半分顔を覗かせたまま大絶叫で喚き散らす。自分で自分の自慰音声を録音して送っておいて、その反応はないんじゃないか? 深夜のテンションって怖いよね。どうやらそれはメンヘラでも同じようだった。これは良い。大切な交渉材料ができた。いざというときはこれを人質にして彼女と交渉することにしよう)   (2023/5/20 22:39:48)

椎名 銀♂2年こんなものを送ってきておきながら、射精するな、なんて酷いこと言うなあ…。俺は毎日これを使って何度も何度も君のことを思ってしているのに…。(※していません。一度も使っておりません。一応、自分の名誉のために付け加えておきます。これを送られてきたときはただただ恐怖しかありませんでした。そう言いながら、ダメ押しをするかのようにもう一度音声メッセージを再生する。部屋に響き渡(以下略))   (2023/5/20 22:40:00)

椎名 銀♂2年分かった! 分かったから! 射精のことは許してあげるから! お願いだから止めてええええええ! (止めてというなら止めてやろう。俺はスマホの音声停止ボタンを押した。女の子を苛めるのは結構好きな方だが、あまり苛めて根に持たれても困るし、逆に好かれても困る。彼女はあくまでもベッドに顔を半分隠したまま涙目になり顔を真っ赤にしていた。どうやら射精のことは許されたようで安心した。俺のオ〇ニーを止められるものなど誰も居てはならないのだ。俺はしたいときにしたいだけしたいようにする。無駄に格好よく言ってみた。それにしても、自分が送った音声メッセージなのにここまで取り乱すとは。意外と可愛いところあるじゃねえか。くっ、惚れちまいそうになるぜ)   (2023/5/20 22:41:00)

椎名 銀♂2年それで…次は、えーと、何だっけ。委員長の穂香ちゃんのこと? あの子、可愛いよね――ああ、もちろん、世界で二番目にね? で、ほら…穂香ちゃんと俺が何を話してたのか、知ってる? ああ、知らないか。知ってたらそんなに怒るはずないもんな。(なんか穂香ちゃんへの怒りポイントが5個くらいあった気がするが、一つ一つ答えてたらキリがないので一つにまとめることにした。俺は真面目な顔をして、ふざけた格好を未だに取り続けてる目の前のメンヘラの女の子に言う。真面目に、彼女のその狂気に満ちた瞳を真剣に見据えながら、言う)   (2023/5/20 22:41:27)

椎名 銀♂2年何のお話をしてたの…? 言っておくけどね、もう私、何があろうとあの雌犬は絶対許さないことにしてるからね…あなたに付くお邪魔虫は殺す殺す殺す殺す殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺絶対に許さないんだからああああ暗暗暗暗暗暗暗暗暗あの女のつつつばがあなたに少しでも付着したと思うだけで汚汚汚汚らわしいわ怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨!許せない許許せない許許許せない許許許許せない許許許せ許許ない!あの女の太ももを細切れにしてお弁   (2023/5/20 22:41:47)

椎名 銀♂2年――君へのプレゼント、何が良いか相談してたんだよ。   (2023/5/20 22:42:03)

椎名 銀♂2年はえっ!?   (2023/5/20 22:42:12)

椎名 銀♂2年ほら、色々記念日が近いだろ? だからさ、俺もサプライズでプレゼントを用意したかったんだけど…やっぱりこういう相談って、女の子じゃないと無理だからさ。(俺は彼女が何やら空恐ろしい恨み言を延々と呟いているのを遮って、大真面目に言った。彼女のさっきまで怨念の塊を吐き出していた口から、萌えキャラがドジをしたときに放つような声色が放たれる。もちろん、プレゼントの相談をしていたというのは当然嘘である。真面目に言うからと言って内容が真実であるとは限らないのである。いや、完全な嘘ではない。男の子からのホワイトデーのお返しがネックレスでちょっと重かった。アクセサリーは勘弁してほしい、とか。手作りのお菓子は私は大丈夫だけど無理な子もいるかも。自分より上手く作られたりしてもちょっと嫌かも…とか、そんな話はしていた。うむ、目の前のメンヘラのこの子とは何の関係もない話ではあるのだが、嘘ではない。そして、記念日がどうとか言ってるのも同時に処理できるナイスな回答だ。あ、髪の毛がどうこうっていう戯言は無理ゲーなので無視することにしました)   (2023/5/20 22:42:27)

椎名 銀♂2年(俺の言葉を受けて、彼女は目を見開いて顔を真っ赤にした。へへ、可愛いところあるじゃねえか。いつもメンヘラなこと言うわりに、結構乙女っていうか褒められたり恥ずかしいこととかに耐性ないんだよな、この子。よし、この路線は成功だ。俺はさらに追い打ちをかけるように畳みかける――それが悪夢の始まりだとも知らずに)でもやっぱり、直接本人に聞くのが一番かな、って思ったよ。なあ、記念日には何が欲しい?   (2023/5/20 22:42:57)

椎名 銀♂2年私の――欲しい、もの…? (そう言うと、彼女ばゆっくりと顔を上げて、ベッドの隙間から立ち上がった。これまでベッドで隠れていた彼女の顔、首、肩、二の腕、胸、お腹、少しずつ彼女の全体像が見えてくる。…腕、手、そして、その手に握られているナニカ。な、なんだあのごっつい刃物は――それは包丁というには大きく分厚く重く、そして大雑把すぎた。それはまさに鉄塊だった――つまり、牛刀を握っていた。しかも右手と左手、その両方に。ほ、包丁の二刀流だと…!?) 欲しいもの、あるよ。ふふ、ある。君にしか頼めないもの。君だけがくれるもの。君じゃなきゃ嫌なもの。君の、君たる、君だけのもの。君自身。君そのもの。君の中の君。(君、君、君、君、うっせーな、前置き長すぎんか。さっさと言ってくれ――と思っていたら、彼女の口から驚愕の言葉が放たれた)   (2023/5/20 22:43:09)

椎名 銀♂2年――赤ちゃん、欲しいな。   (2023/5/20 22:43:33)

椎名 銀♂2年…………。   (2023/5/20 22:43:42)

椎名 銀♂2年……………………。   (2023/5/20 22:43:48)

椎名 銀♂2年…………………………………。(絶句)   (2023/5/20 22:43:55)

椎名 銀♂2年(赤ちゃん、かあ……。赤ちゃん、赤ちゃんねえ……。赤ちゃんって、どうやって作るんだったかなあ。結構、男子高校生には刺激が強くて、先生とか親に見つかったら怒られちゃう感じのやり方だった気がするなあ。それにしてもこのセリフってあれだよなあ。男が一生に一度は言われてみたい言葉ランキングでかなり上位に入る言葉だよなあ。あ、彼女がベッドを乗り越えてちょっとずつ近づいてくる。両手の牛刀がネフェルピトーよりも禍々しいオーラを放っている気がする。おかしいなあ、赤ちゃんっていうのは、両手に牛刀を持ちながらハイライトがない死んだ目でねだるようなものだったっけ? もっとこう…色っぽく、ベッドの上で愛を囁きながら言われるセリフじゃないのかなあ? 常識ってなんだっけ。よく分からなくなってきたなあ。洒落でコウノトリをプレゼントしたら許してくれないかなあ。)   (2023/5/20 22:44:08)

椎名 銀♂2年ふふ、君がね、少しでも私の気に入らない回答をしたらね、この包丁で君の不必要なおち〇ちんを切り取って冷凍保存して、いつか君の子供作るつもりだったの。でも大丈夫みたいだね。君のせーえき、直接くれるんだあ…嬉しいなあ…楽しみだなあ…名前はどうしよっか。金星(まあず)ちゃんなんてどうかなあ? 可愛くて素敵じゃない? あと、子供は何人つくろっか。やっぱり男の子がいいかなあ。男の子だったら君に似て格好良い子が生まれるよね。うん、間違いなく。女の子もいいよね。でも、私と子供で君の奪いあいになっちゃうのが怖いなあ。そしたら君はどっちを選ぶ? あ。ダメだよ? こういうときは嘘でも子供の方を選んであげなきゃ。うふふ。でも、そしたら私、君のこと刺さないでいられるかなあ? ちょっと自信ないけど、ちょっとくらいなら刺しても大丈夫だよね。あ、でも、もし私のこと選んだら子供に刺されちゃうかも。だって私の子だもんね。あー楽(以下略   (2023/5/20 22:44:40)

椎名 銀♂2年(どうやら俺は、この部屋に入っていたときから一歩間違えればサドゥンデス(突然死)の地雷原を知らず知らずのうちに歩いていたらしい。一歩でも左右に足を違えたのなら、俺は彼女の斬魄刀『病咲(やみさき)』の錆になっていたということか。彼女が何やら呪詛をぶつぶつと呟きながら(ごめん内容は聞いてない)一歩ずつこちらに近づいてくる。5m、4m、2m、そして1m。號奪戦の間合い。10秒で決着がつく。まずいぞ。このまま彼女のことを否定すれば俺の生命は即座に刈り取られてしまう。かといって黙っていれば生命を育む行為が即座に始まってしまう。dead or fuck)   (2023/5/20 22:45:07)

椎名 銀♂2年(仕方がない。命が助かるためだ。ここは彼女の提案に(仕方なく)乗っかってfuckをするしかないかぁ。うん、仕方ない仕方ない。生き残るためだもんな。きっと弁護士とか判事とか裁判官とか将来の俺の嫁さんとかそういう人たちも許してくれるはずだ……と、彼女から香るふわりとした甘い匂いのせいで一瞬、悪魔と契約をしそうになってしまった己の心を恥じる。危ない、既成事実なんて作ってしまったらその場で婚姻届けを書かれてもおかしくないってさっきも思ったじゃないか。いや、彼女のことだから既に婚姻届くらい用意している可能性もある。後は俺が名前を書けば大丈夫な状態で…こわ。…ん? そうか、その手があったか)   (2023/5/20 22:45:43)

椎名 銀♂2年赤ちゃん…素敵だね。二人の愛の結晶かあ。考えただけでおぞま…幸福感が身体の奥底から湧いてくる素敵な提案なんだけど(棒)、その前にプレゼントしたいもの思いついた。聞いてくれる?(彼女が1mの距離をさらに詰めてきて、最早キス寸前の間合いまで辿り着いたところで、俺は彼女の耳元で囁いた。いや、こんな風に囁きたくはなかったんだけど、距離を取ることで彼女を刺激するのを避けたのだ。俺の気持ちを誰か理解してくれ。誰にも相談できないけど。なんとかなれーッ、と心中で叫びながら俺は意を決して言う)   (2023/5/20 22:46:06)

椎名 銀♂2年――婚姻届。プレゼントしたい。   (2023/5/20 22:46:21)

椎名 銀♂2年(俺の婚姻届という言葉に、彼女はぴくりと身体を震わせた。その反応が正の感情からなるものなのか、負の感情からなるものなのかは分からない。耳元で囁いているので表情は見えないから。しかし、どうやら俺の身体はその両手の牛刀でなます斬りにされていないので、どうやらまだ話を聞いてくれる余地はあるらしい。俺は彼女の肩を両手で掴んで、少しだけ距離を話して正面から……と、正面から見た彼女の顔は、思ったよりも乙女な顔になっていた。先ほどまでハイライトがない病んだ目からうるうるに潤みまくった蕩けた女の子の目になっている。メンヘラの姿か? これが…。ここが勝機と見た俺は、いたって真面目な顔で話を続ける)   (2023/5/20 22:46:52)

椎名 銀♂2年やっぱりさ、赤ちゃんより先に結婚だろ? 俺も赤ちゃん欲しいけど、やっぱり、二人の将来のことをしっかり考えるなら、先に結婚しよう? それで一緒に暮らして、二人の生活が安定してから、赤ちゃんはゆっくり…ね? 今さ、婚姻届もお洒落だったり可愛いのがたくさんあるんだよ。やっぱり、二人の結婚は一生に一度だけだから大切にしたくって。婚姻届から特別なものをゆっくり選んでいきたいんだ。どうか、な…? (と、俺も少し芝居がかった風に彼女の潤み切った瞳に対し、優しく柔和に微笑みながら言った。いや、もうこれあれでしょ。瞳とか顔だけじゃなくて色んなところトロトロでしょゲヘヘヘ)   (2023/5/20 22:47:10)

椎名 銀♂2年き、君が私とのこと、そんなに真剣に考えててくれたなんて嬉しい…。ああもう、明日にでも婚姻届出しにいきたいっ。でも、君が18歳になるまで我慢だねっ。(と、彼女は俺にぎゅっ、と抱き着いてきて可愛い声で可愛い?ことを言う。……背中に牛刀の刃が当たっていなければ、可愛いと言い切っても良かったのだけれども。どうやら俺に、18歳までの執行猶予期間が与えられたようだ。それまで悪魔の誘惑に乗らないようにしっかりと毎日自慰…じゃなくて自分を戒めていかなければなるまい。うむ)   (2023/5/20 22:47:36)

椎名 銀♂2年うん。これから俺、君が好きそうな婚姻届を頑張って調べなきゃいけないからさ…またゆっくりお話しよう。ね? (つまりは帰れ、早く帰れすぐ帰れ、悪霊退散、天空破邪魑魅魍魎、オンマリシエイソワカ、ここからいなくなれーっ!と言っているのだが、果たして彼女に人間の言葉は通じるだろうか。通じてくれ。頼む)   (2023/5/20 22:47:54)

椎名 銀♂2年ん、分かったっ。私も可愛い婚姻届、調べとくねっ! それじゃ、今日はばいばいっ! 少しでもお話出来て嬉しかったよっ! (と、どうやら俺の祈りは天に届いたようだ。彼女は俺から離れると、そんなことを上機嫌で言って。頭の上で手を振り回し、全身でバイバイを表現しながら帰っていった。24個あったという彼女の怒っていた理由はうやむやに出来たらしい。くっ、可愛いじゃねえか、手に牛刀さえ持っていなければ。……さて、どうやら今日も一日、生き延びられたらしい。神に感謝。この平和な日本で、今日という日を生き延びられたことに対しての喜びを味わわせてくれる彼女には感謝しなければなるまいな、うん。いやそもそも彼女のせいでガチ命の危険が発生しているので、マッチポンプともいうが。そして、なくなったと思った俺の自由が復活したが…どうやら、今日は婚姻届について調べなければならないらしい。はぁ)   (2023/5/20 22:48:33)

椎名 銀♂2年(さて、ここまで読んで『どうして君は、あんな女の子と付き合ってるの?』と、いう根本的な疑問を持った聡明な方もいると思う。その問いに対する答えは一つだ。たった一つのシンプルな答え)   (2023/5/20 22:48:48)

椎名 銀♂2年付き合ってないよ?   (2023/5/20 22:49:01)

椎名 銀♂2年(いつの間にか、勝手に付き合ってることにされていたのだ。どちらかが告白したりされたりという事実はない。なんか彼女からよく話しかけてくるのを、適当にあしらっていたという事実しかない。そしたらいつの間にか彼氏になっていた。ポルナレフもびっくりだ。何をされたのか分からねえ。つまり、それが今回の一番のホラー要素ってことかもしれませんな。やはり、一番怖いのは人間、ということか…と、ホラー展開にありがちすぎるオチを決めたところで、婚姻届を探す仕事でも始めようかと思います。おあとがよろしいようで)   (2023/5/20 22:49:40)

椎名 銀♂2年(なお、翌日、彼女が473種類の婚姻届のサンプルを送ってきて、一つ一つに点数と総合評価のコメントを求められたのだが、それはまた別のお話)   (2023/5/20 22:49:54)

椎名 銀♂2年【折角18禁のサイトなので、たまには18禁要素も入れてみようかと…お部屋汚し失礼しました。】   (2023/5/20 22:50:37)

おしらせ椎名 銀♂2年さんが退室しました。  (2023/5/20 22:50:42)

2023年04月02日 02時21分 ~ 2023年05月20日 22時50分 の過去ログ
とある学園『中文自由設定部屋…。』
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