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2022年04月07日 21時53分 ~ 2022年09月21日 12時41分 の過去ログ
過去ログでは上から下の方向に発言を表示しています
由美 | > | A子さんは出身の小、中でも学校では人気者で、常に周りに人の輪が出来るような社交的で明るい性格で、一方のB子さんは小さい頃に両親が離婚し、母の手で育てられてきた内気で大人しい性格の上 (2022/4/7 21:53:22) |
由美 | > | 片親で生活も厳しく、いつも卑屈で目立たぬようにビクビクしていた子供でした (2022/4/7 21:54:38) |
由美 | > | なので、友達も多く、家も裕福なA子さんとクラスが同じくなった時は自分が惨めだし、あまり好んで関わらないようにしていたそうです (2022/4/7 21:57:19) |
由美 | > | ところが、B子さんが避けたいと思っても、何故かA子さんの方からよく声をかけられたり、何かでグループ分けをする時もB子さんを気にかけているのを感じていたそうで、 (2022/4/7 22:00:16) |
由美 | > | 最初は鬱陶しく感じて反発していたB子さんでしたが、A子さんの好意は決して押し付けでも、嫌味や劣等感を感じるものでは無く、 (2022/4/7 22:03:15) |
由美 | > | 仲の良い友達も居らず、いつも卑屈にポツンと孤独で、まるでハブられているようなB子さんに対して心から仲良くしたい、友達になりたい、みんなで一緒に楽しくしたいという優しさだと気がつき、少しずつA子さんに心惹かれていったようです (2022/4/7 22:07:07) |
由美 | > | そんな、B子さんに仲良くちょっかいをかけてくれるのはA子さんくらいしか居ない中で、修学旅行のグループ分けとなった時、A子さんから一緒に旅行したいから同じグループなりたいな、誘っても良いかな?と相談されて、他に親しい友達も居ないB子さんは軽く良いよ、と返事をしたのですが (2022/4/7 22:10:57) |
由美 | > | どうせ人気のある人から選ばれて、自分はミソッカスなんだから別にどうでも良いと冷めていた中、グループのリーダーのA子さんは真っ先に一巡目でB子さんを引き入れてくれました (2022/4/7 22:13:13) |
由美 | > | そして、同じ班のグループは比較的少しは話せるクラスメイト達で固められ、B子さんは行きたくないとさえ思っていた修学旅行を初めて楽しみに感じたそうです (2022/4/7 22:15:30) |
由美 | > | そして修学旅行の時、更なる忘れる事の出来ない思い出が生まれたそうです (2022/4/7 22:16:29) |
由美 | > | 修学旅行では外食をしたり、アミューズメントパークで遊んだりと今でも何かとお小遣いが飛んで行く行事ですが、貧しかったB子さんも余り小遣いが使えず、友達として楽しい旅行でも、金銭面では裕福な友達との差にナーバスになっていたところ (2022/4/7 22:20:07) |
由美 | > | なんとA子さんは外食でも、入館料でも、事ある毎に「私はお金持ちだからみんなに奢ってあげるわよ」と、ややもすれば鼻につくようなセリフですが、おどけた芝居がかった感じでお金を出してくれたそうです (2022/4/7 22:23:22) |
由美 | > | その時B子さんも、おそらく同じグループの友達もみんな気がついたそうです。普段は控えめで決して威張ったり見栄を張ったりしないA子さんはきっと、B子さんの為にこんなふざけながらも偉ぶった態度で気を遣わせないように優しい施しをしているのだと (2022/4/7 22:26:48) |
由美 | > | それは、お金を出すのがB子さんのだけでは無く、グループ全員分というところでも感じたそうです。もしB子さんのだけお金を出すような事をしたら、惨めな気持ちにさせたり、B子さんにだけ引け目を感じさせてしまう、それよりもグループ全員に威張って、女王様キャラでおどけて笑いにする。 (2022/4/7 22:31:58) |
由美 | > | そんなA子さんの優しさを確信したのはその日の晩でした (2022/4/7 22:32:50) |
由美 | > | 実はB子さんは中学まで百人一首をやっていて、得意だとA子さんと雑談でお互いの自己紹介のように色々話したことがあったそうですが、A子さんはそれを覚えていて、百人一首を買って持ってきていたのです (2022/4/7 22:35:55) |
由美 | > | B子さん以外は皆未経験者ばかりでしたが、ムードメーカーのA子さんがこれで遊ぼう!と言うとみんなも乗ってきて、経験者で強いB子さんはたちまちみんなの注目を浴び、あっという間に打ち解けてその晩を境に変わったそうです (2022/4/7 22:39:01) |
由美 | > | 家庭の事情が無ければ元々のB子さんは明るく社交的な方だったのかも知れません。本当に、そのきっかけで見違えるように性格も変わり、A子さんのお陰でどんどん友達も増えたそうです (2022/4/7 22:41:18) |
由美 | > | その後B子さんはストレートで大学も出て、大きな役所に就職も決まり、初めてボーナスを支給された時に、これまでずっと心に決めていた計画を実行する事にしました (2022/4/7 22:43:35) |
由美 | > | それは、自分を変えてくれ、卒業後もずっと変わらぬ友達で居てくれたA子さんへの恩返しでした (2022/4/7 22:44:57) |
由美 | > | 実は修学旅行の時、帰る頃にはB子さんのお母さん用に、「おばさんに優しくして貰ってるからお礼に渡してね!」と沢山のお土産までくれたA子さんへ、初ボーナスで是非自分の人生初のフランス料理のフルコースを共に味わって欲しいと考えていたのです (2022/4/7 22:48:33) |
由美 | > | もしやとは思いましたが、奥ゆかしくて遠慮深いA子さんからは、その分お母さんを喜ばしてあげて、とか、昔の事なんて覚えてないし、私は女王様みたいに威張ってチヤホヤされたかっただけなのに、などと辞退されたのですが (2022/4/7 22:51:48) |
由美 | > | 根気強くお願いすると、ついにA子さんも折れて、ご馳走様なろうかな?と承諾してくれました (2022/4/7 22:52:52) |
由美 | > | B子さんは長年の夢とあの時のA子さんへの気持ちで胸がいっぱいでしたが、そんなB子さんの気持ちを語ると大した事で無いのに、こんなに思ってくれてありがとうと、A子さんは涙を流されたそうです (2022/4/7 22:56:08) |
由美 | > | そして食事会も終わって帰り間際に、A子さんが包装された小箱を手渡して言いました (2022/4/7 22:57:44) |
由美 | > | 「今夜は会えて、こんなに贅沢なご馳走を食べさせてもらって嬉しいかった。少し遅くなったけれど、これは私からB子さんへの感謝を込めた、就職祝いだから笑顔で受け取ってね」と、驚くB子さんを煙に巻くように、昔から変わらない冗談好きで明るいムードメーカーのA子さんは手を振って別れました (2022/4/7 23:01:58) |
由美 | > | 家に着き、B子さんが箱を開けると、直筆のメッセージで今夜の食事に招待されたことがどれだけ嬉しかったことかが、昔の楽しかった思い出と共にびっしり書き込まれていて (2022/4/7 23:03:58) |
由美 | > | 明らかに食事代よりも高い万年筆が入っていたそうです。 (2022/4/7 23:04:32) |
由美 | > | それ以来B子さんは、A子さんへの手紙や特別な時にだけ、ずっとこの万年筆を大事に使っていたそうで (2022/4/7 23:06:00) |
由美 | > | 今日のA子さんを見送る時にも、この万年筆を手に記帳をしたのでした。 (2022/4/7 23:06:44) |
由美 | > | B子さんはこのA子さんとの思い出は、口にすると軽くなる気がして、一人胸の中で誰にも語らずにずっと大切にしまっていたのでしたが (2022/4/7 23:09:19) |
由美 | > | A子さんを慕い集まった多くの友達に初めてその秘話を明かし、皆でA子さんのそんな人柄をしみじみと思い出していたのでした。 (2022/4/7 23:11:03) |
由美 | > | この時、実は私も・・・と他の婦人が語り始めたA子さんとの思い出話しが、やはり他人の私でさえ落涙を堪えられない感動した話で (2022/4/7 23:13:35) |
由美 | > | B子さんどころか、そこに居た全ての人達にこのA子さんが残した優しさや愛情、思いやりの大きさに、私は圧倒させられました。 (2022/4/7 23:16:20) |
由美 | > | その話しはまた別の機会に、語らせて頂きたく思います。 (2022/4/7 23:17:39) |
おしらせ | > | 由美さんが退室しました。 (2022/4/7 23:17:49) |
おしらせ | > | 由美さんが入室しました♪ (2022/4/9 18:04:32) |
由美 | > | C子さんの父親はよく言う転勤族といった、全国にある支店や営業所を異動して渡るサラリーマンでした。 (2022/4/9 18:07:17) |
由美 | > | 当たり前のように2〜3年くらいで引っ越しがあり、体操着の色や上靴の色の全く異なる学校へ転校する小学生時代でした。 (2022/4/9 18:10:28) |
由美 | > | そこへ更に、元々生まれた時から当然のように聞き覚えて話す言葉は、両親の故郷の方言である事もわからないC子さんにも受け継がれた為に、格好のからかいの対象となり (2022/4/9 18:14:05) |
由美 | > | 転校の度に新たな、余所者排除的な陰湿なイジメの洗礼を受けていました。 (2022/4/9 18:15:28) |
由美 | > | 最初の頃はただ泣いてばかりのC子さんでしたが、ある時ふとしたきっかけでキレると、自分が力で相手を威圧出来る強者側である事に気がついてしまいました。 (2022/4/9 18:17:48) |
由美 | > | とはいえ友達と仲良くなる訳ではなく、鮫になったC子さんの姿に、クラスの人達は皆鰯の群れとなり、遠巻きに煙たがり、逃げる存在となったのです。 (2022/4/9 18:19:54) |
由美 | > | そしてそんな現状にC子さんは最初から舐められないようにすればめんどくさくないだろうと捨鉢になり、父親も血の気の多い気質だった事もあって特に注意もされず、気がつけばどんどん悪い仲間達と連んでグレる不良になってしまいました。 (2022/4/9 18:24:57) |
由美 | > | 中学二年の時でした。また田舎の地方へと転校となったC子さんは髪は当時では不良でも珍しい金髪に染め、身体からはタバコの匂いを撒き散らす少女になってました。 (2022/4/9 18:27:36) |
由美 | > | 登校に向かうと、平和な地方の田舎のせいもあってか学校はおろか、通学途中に自分に気がついた大人達まで全ての人達が目を逸らし、C子さんはとんでもない余所者にざわついている空気に包まれたそうです (2022/4/9 18:31:48) |
由美 | > | 教師達には既に前の学校での事やこれまでの通達はあったでしょう。こわばったつくり笑顔に迎えられ、自分の入るクラスへと連れられて行くと (2022/4/9 18:33:29) |
由美 | > | やはりクラス全員が、まるでメドゥーサに見つめられたように引きつった顔で時を止めました (2022/4/9 18:34:31) |
由美 | > | いえ、一人を除いて。 (2022/4/9 18:34:51) |
由美 | > | その、一瞬だけポカンとした顔をした少女は、他の生徒派目が合うたびに視線を背けるのに、目があっても変わる事なく自然のままに興味深そうにC子さんを見つめていました。 (2022/4/9 18:36:55) |
由美 | > | 直感的にこいつは目障りな奴だ、と感じたC子さんは、この少女とは関わりたくないと感じたようですが、皮肉な事に相手はクラス委員長で転校生のC子さんが慣れるまで学校案内や決まり事を教える係だったのです。 (2022/4/9 18:40:32) |
由美 | > | これまでそんな役目だった同級生達は皆腫れ物に触れるようなビクビクして変な敬語を使い、一方的に何か早口で語ると役目を終えたとばかりに脱兎の如く離れる人ばかりでしたが、 (2022/4/9 18:43:09) |
由美 | > | この少女は別でした。彼女の丁寧な説明に苦々しくあさっての方を向いて聞いてないふりをすると、視線の方に身体を移動して顔を掴み、「ねぇ、聞いてる?わかったかわからないか返事してくれないと私、教えられたか解らないよ!」とズケズケとC子さんにも動じる事無く言ってのける人だったのです。 (2022/4/9 18:47:34) |
由美 | > | それでも長年、グレたスタイルが染み込んだC子さんは変えること無く、この少女を目や態度で威圧し、反抗的な態度をとり続けていました。 (2022/4/9 18:49:28) |
由美 | > | 何ヶ月か過ぎて見えて来たのは、このクラスはこれまで見てきたどの学校よりもまとまりがあり、クラスはイジメと無縁で、昔は今と違って冷やかしがあった時代の為、男の子と女の子でお互いに差別して居たのですがそれすらも無く、小グループで特に仲の良い関係は当たり前ですがクラス全員が皆仲が良い、非常に珍しいクラスでした。 (2022/4/9 18:56:05) |
由美 | > | そして、そのクラス全員の要となり、非常に強力な接着剤であったのが、このクラス委員長だったのです。 (2022/4/9 18:57:24) |
由美 | > | ある時、ムシャクシャしていたC子さんは、このクラスの中で一番無口で大人しく、弱々しい内気な同級生に八つ当たりをし、因縁をつけて手を出してイジメてしまいました。 (2022/4/9 18:59:56) |
由美 | > | みんな遠巻きに見ているだけの臆病者の群れ、それが当然であったC子さんに、不意に罵声が浴びせられ、頬に衝撃が走りました。 (2022/4/9 19:01:48) |
由美 | > | 思いがけない展開に驚くC子さんの前には、いつも笑顔で笑ってる顔しか見たことのない、クラス委員長の怒りに震えた顔でした。 (2022/4/9 19:03:22) |
由美 | > | 彼女は、一方的に弱いものいじめで暴力を振るったC子さんへ、まるで容赦の無い非難を浴びせると、そのまままた平手打ちを食らわせて来ました。 (2022/4/9 19:05:20) |
由美 | > | 最初は迫力に気圧されて怯みましたが、喧嘩慣れしているC子さんはすぐに形勢逆転し、馬乗りになって何度も顔を殴りながら相手を罵倒し、謝罪を要求したのですが (2022/4/9 19:07:34) |
由美 | > | 「謝るのはあなたの方なのに!あなたみたいな卑怯者には絶対に謝らない!」と、鼻血を流し口を切っても心を折る事も無く、毅然と非難する彼女の姿に、自分でも悪いと自覚していたC子さんは気持ちで完全に負けを悟りました (2022/4/9 19:11:22) |
由美 | > | そこへ、それまで遠巻きに心配してオロオロしていた他の生徒達が、クラス委員長を助ける為に次々と加勢しようとC子さんにキックやパンチが遅いかかって来た時、またもや意外な声が割って入ったのです。 (2022/4/9 19:13:30) |
由美 | > | それは、馬乗りされて殴られているクラス委員長の声で、「みんなやめて!これは私と彼女の喧嘩だから手を出さないで!」という、堂々たる凛とした声でした。 (2022/4/9 19:15:15) |
由美 | > | 思わぬ停止に、加勢しようと群がって来た生徒達も動揺して思考が停止している隙に、この場に居る自分の存在が辛くてC子さんは逃げるように学校から帰宅し、そのまま暫く家に閉じこもって学校をサボってしまいました (2022/4/9 19:18:59) |
由美 | > | その後もC子さんはあと一年、転校でも登校拒否でもなんとか適当に義務教育を終えて、さっさと自分で好き勝手に生きて行きたいと、ただ時間が流れる事ばかり願ってました。 (2022/4/9 19:21:20) |
由美 | > | でも、そんな投げやりなC子さんを邪魔して、放っておいてくれない存在が居たのです。 (2022/4/9 19:22:18) |
由美 | > | 「ちゃんとやっといてよ?わざわざめんどくさいノートまで写して書いたんだからね?」 (2022/4/9 19:23:26) |
由美 | > | クラス委員長でした。 (2022/4/9 19:23:41) |
由美 | > | クラス委員長という立場の為担任から各連絡のプリント等を届ける役を押し付けられた彼女は、それとは別に毎日、受験を見据えての善意で、コツコツと授業の要点やメモ等をこまめに、自分から率先してC子さんの為にノートをまとめて作ってくれているのです。 (2022/4/9 19:27:21) |
おしらせ | > | 由美さんが退室しました。 (2022/4/9 19:27:56) |
おしらせ | > | 由美さんが入室しました♪ (2022/4/9 19:35:45) |
由美 | > | 今更合わす顔もなく、また、どうしていいのかわからないC子さんでしたが、流れる時が少しずつ氷を溶かし、何度も自分の為に心を砕く彼女についに心を開きました。 (2022/4/9 19:38:03) |
由美 | > | 家に上げ部屋に招き入れ、まずは彼女へ謝罪をすると、彼女は嬉しそうな顔をしながらも「あなたが謝らなきゃいけないのは私じゃ無く、あの時虐めた相手なのよ?」と白い歯を向けました。 (2022/4/9 19:40:54) |
由美 | > | C子さんはその時、身体に電気が走ったような感動を覚えたそうです。 (2022/4/9 19:41:59) |
由美 | > | 素直な心で、C子さんは今まで自分が虐められてきた事やこれまでの境遇などを正直に話すと、彼女は真剣な眼差しで聞き、これからのC子さんの生き方を心配し、親身になってアドバイスしてくれました。 (2022/4/9 19:44:15) |
由美 | > | まずは学校においでよ!私も協力するから! その言葉に後押しされたC子さんは数日後、髪を黒く戻して制服も正規の格好で登校しました。 (2022/4/9 19:46:35) |
由美 | > | クラスでは既に委員長が根回しをしていたようで、最初に虐めた相手に謝罪をすると相手も笑顔で握手をして、周りからは拍手が起きました。 (2022/4/9 19:47:56) |
由美 | > | そこからはクラス委員長がC子さんを率先して誘い、あっという間に次々と仲の良い友達が増えて、初めてこのクラスを見た時の纏まりの良さ、皆んなの仲の良さの正体を理解した様です (2022/4/9 19:50:14) |
由美 | > | その後、高校では学力の差があって同じ高校には行けなかったC子さんでしたが、高校生になっても大学生になっても、切れることの無く逆に膨れ上がるクラス委員長の友達の輪の中に入り、同級生でもない違う学校繋がりの人達とも、彼女という強力な接着剤のお陰で、結婚した後も定期的に顔を合わせ、家族くるみで付き合う強い絆で結ばれて居ます。 (2022/4/9 19:54:10) |
由美 | > | 男性でも小さい頃から変わらずに、今でもずっと会って遊ぶ関係の人は少ないのでは無いでしょうか。まして、女は環境の変化も多く、私なんかは古い友人でも年賀状だけの付き合いが数人居る程度です。 (2022/4/9 19:57:09) |
由美 | > | 最後の別れに集まった多くの人達を見て、クラス委員長、いえ、 (2022/4/9 19:58:27) |
由美 | > | A子さんの美しい生き方に感銘を得ずに居られない私でした。 (2022/4/9 19:59:57) |
由美 | > | B子さん、C子さんに語られた心揺さぶられるエピソードの他にも、まだ驚きのお話があるのですが、今宵はこの辺で。 (2022/4/9 20:01:34) |
おしらせ | > | 由美さんが退室しました。 (2022/4/9 20:01:36) |
おしらせ | > | 由美さんが入室しました♪ (2022/4/12 08:21:53) |
由美 | > | D子さんは小学校三年生と四年生の2年間だけA子さんと同じクラスでしたが、その頃から何十年もずっと、他の人達と同じ濃い友人関係を築いてました。 (2022/4/12 08:26:08) |
由美 | > | 3年生で初めてA子さんと一緒になり顔を合わせるD子さんでしたが、いつも楽しげに友達と賑やかに振る舞うA子さんは目立つ存在で、一方的に既に意識していたそうです。 (2022/4/12 08:29:36) |
由美 | > | なのでD子さんは嬉しくて、自ら積極的にA子さんに近づき、社交的な彼女とすぐに仲良く友達になれたそうです。 (2022/4/12 08:31:51) |
由美 | > | D子さんはA子さんが大好きで、班分けで違う班にされるとふて腐れ乍も、それでも共同研究や運動会、社会科見学や遠足の時は我先にA子さんの元に走ってくっついていました。 (2022/4/12 08:36:01) |
由美 | > | 社交的なA子さんは友達が多くて、みんなで軽い取り合いのようになるから、いち早く近くを確保しなければならなかったからです。 (2022/4/12 08:40:05) |
由美 | > | そして楽しみだった遠足でのお昼を一緒のグループで食べる約束にもありつけ、ひと月以上も先だというのにD子さんは嬉しくて待ち遠しく夜を数えました。 (2022/4/12 08:42:18) |
由美 | > | ところが。 突然まさかの事態が起き、D子さんのお兄さんが急遽入院して手術を要する事態となり、D子さんのお母さんも病院に付き添う事となったのです。 (2022/4/12 08:44:05) |
由美 | > | D子さんはお兄さんの心配もありましたが、楽しみだった遠足のお弁当をどうしようかと困ってしまいました。 (2022/4/12 08:46:40) |
由美 | > | その当時のD子さん達のお弁当は、仲良しがグループで敷物を繋げてまとまって、お互いにおかずを交換したりして一緒に食べるのが普通だったので、 (2022/4/12 08:49:30) |
由美 | > | パンやコンビニ弁当を持って行く自分の姿を想像すると、とても悲しくなったのです。 (2022/4/12 08:50:22) |
由美 | > | D子さんの、そんなちょっとした心の落ち込みに気がついた人が居ました。 (2022/4/12 08:53:47) |
由美 | > | それは、幼稚園からずっと一緒だった友達や、生まれた頃から近所の幼馴染でも無く、A子さんでした。 (2022/4/12 08:55:43) |
由美 | > | いつも何人かでワイワイしている時には何の素振りも無かったA子さんが、D子さんが掃除当番の時にこっそり声をかけ、少し時間ある?と帰りに待ち合わせで呼び出したのでした。 (2022/4/12 09:00:29) |
由美 | > | 最初は突然どうしたの?としらばっくれていたD子さんでしたが、最近明らかに様子が変わって元気がないよ?良かったら話し相手になりたい、と真剣な顔で言われて、正直に話しました。 (2022/4/12 09:03:35) |
由美 | > | すると、お兄さんの心配に涙ぐんだ後、A子さんがある提案を申し入れてくれました。 (2022/4/12 09:05:44) |
由美 | > | それは、D子さんのお弁当をお母さんに一緒に作ってもらう、という提案でした。 D子さんは恐縮して遠慮したのですが、内心嬉しい気持ちを察したのか、目に涙を残したA子さんが一転して笑顔で「決まり!お弁当一緒に食べようね!」と強引に決定しました。 (2022/4/12 09:08:38) |
由美 | > | その日の帰りはA子さんは帰り道が別なのに、いつも一緒に帰る友達に断りを入れて、D子さんと2人だけで帰りながら、D子さんが好きな食べ物を根掘り葉掘り楽しい雑談を交えながら笑顔で帰りました。 (2022/4/12 09:10:56) |
由美 | > | 遠足の日はお弁当用意するから安心してね! そんなA子さんは約束を守り、当日の朝少し早い時間にわざわざD子さんの家までやって来て、満面の笑みでお弁当を渡すと「また後でね!」と帰って行きました。 (2022/4/12 09:13:43) |
由美 | > | 遠足は天気にも恵まれ、A子さんとも更に親密になれて忘れられない楽しい思い出になりました。 (2022/4/12 09:15:28) |
由美 | > | D子さんは当時は気が付かなかった事が、後々その楽しい思い出を思い出すたびに気がつく発見がありました。 (2022/4/12 09:19:51) |
由美 | > | わざわざ早朝に、別方向のD子さんの家にお弁当を届けに来たこと (2022/4/12 09:21:53) |
由美 | > | ちゃんとD子さんのお弁当箱を使って用意してくれたこと (2022/4/12 09:24:09) |
由美 | > | あの時、D子さんのお弁当はD子さんが好きなミートボールやイカリングが詰まって、果物に至っては贅沢で親にせがんでも入った事のないチェリーが溢れていた (2022/4/12 09:27:30) |
由美 | > | そしておかずを友達と交換し合う時、そういえばA子さんは唐揚げか何か、記憶は定かでは無いが明らかにD子さんとは全く違ったお弁当だったはずだ (2022/4/12 09:29:08) |
由美 | > | A子さんの親からしたら、同じおかずをまとめて作った方が楽だった筈だ。それをわざわざ、手間ひまかけて全く別の弁当を作ってくれたのだ。 (2022/4/12 09:30:52) |
由美 | > | 大人になってからA子さんにこの事を話し、改めて感謝の気持ちを伝えると、A子さんはケロッとして (2022/4/12 09:33:08) |
由美 | > | 「私、料理に興味あるから作りたくて。でも子供だし一人で無理だからお母さんにかなり手伝ってもらったけど、あれ、私も手伝って作ったんだよ!」 (2022/4/12 09:35:58) |
由美 | > | だからあなたは私の実験台で利用されてただけだから、全然気にしないで良いのに、とまた笑顔で歯を溢しました (2022/4/12 09:37:22) |
由美 | > | そんなA子さんをD子さんは知ってました。 (2022/4/12 09:38:23) |
由美 | > | 周りの友達には全く気が付かれないように、自然にお弁当を持ってD子さんが遠足に行くために早朝届けに来た事を (2022/4/12 09:39:22) |
由美 | > | だからわざわざ、D子さんの弁当箱を取りに来て、それを使ってくれた事を (2022/4/12 09:40:20) |
由美 | > | 少しでも楽しい思い出になるように、大好物のおかずを材料費や手間をかけても自分のとは別に作った事を (2022/4/12 09:41:45) |
由美 | > | そして、その面倒を母親だけに押し付けないで、自分が率先して大変な調理を頑張ってくれた事を (2022/4/12 09:43:27) |
由美 | > | 案の定、A子さんの葬儀で集まった当時の級友に打ち明けても、D子さんのお弁当にそんな秘話があった事に気がついていた人は誰一人居なかったが (2022/4/12 09:46:30) |
由美 | > | A子さんがそういう優しさに溢れていた人だった事は皆が熟知していた。 (2022/4/12 09:47:47) |
由美 | > | 又聞きの話しでもあり、私の記憶補正もあるかも知れませんが、決して膨らませたり過剰な演出で尾鰭をつけては居ません。 (2022/4/12 09:50:23) |
由美 | > | 下手な安っぽいドラマよりも、こんなにも濃い現実の話もあるのです。 (2022/4/12 09:51:39) |
由美 | > | あと二篇ほど、是非語り残したい話があるのですがそれはまた改めて。 (2022/4/12 09:52:27) |
おしらせ | > | 由美さんが退室しました。 (2022/4/12 09:52:30) |
おしらせ | > | 由美さんが入室しました♪ (2022/7/7 13:46:01) |
由美 | > | 私事により、だいぶ間が空きましたが、リハビリ兼ねてA子さんの物語を綴りましょう (2022/7/7 13:47:37) |
由美 | > | E子さんには少し歳の離れた弟がおりました (2022/7/7 13:48:34) |
由美 | > | 親から、弟の面倒を押し付けられていたE子さんは、この弟を連れて遊びに行く事が嫌で、いつも鬱陶しく邪魔に思っておりました (2022/7/7 13:50:35) |
由美 | > | A子さんと知り合い友達になったE子さんは、多くの友達とA子さんの家に集まって遊ぶ事が多くなり (2022/7/7 13:52:16) |
由美 | > | A子さんの家庭の事情でテレビゲームも漫画本も無いけれど、飽きさせないお喋りやボードゲームや本、それとA子さんのお母さんが教えてくれるお菓子作りや手芸の虜となって毎日のようにA子さんにくっついておりました (2022/7/7 13:55:17) |
由美 | > | 当然、弟のF男君も連れられて行くのですが、味噌っかす扱いでE子さんは放りっぱなしだったのですが (2022/7/7 13:57:21) |
由美 | > | 一人っ子のせいか元来の優しさなのか、そんなF男君をA子さんは実の弟のように可愛がり、友達にも気配りをしながらも、ゲームや料理、手芸には加わらずに飽き性で我儘になりやすい、幼いF男君につきっきりで遊んであげていたそうです (2022/7/7 14:00:33) |
由美 | > | 数年が経ち、E子さんは中学二年となり受験に向けて友人と遊ぶ機会も無くなった頃 (2022/7/7 14:02:15) |
由美 | > | F男君はやんちゃ盛りの小学生で、友達とゲームや冒険ごっこで遊んでおりました (2022/7/7 14:03:54) |
由美 | > | 丁度夏休みに入る頃、F男君はお父さんと休みにカブトムシを捕まえに行く約束をしたのですが、お父さんが急用で行けなくなってしまうと、F男君は拗ねて家の中で暴れてしまいます (2022/7/7 14:05:51) |
由美 | > | 最初は慰めていた母親やE子さんも、そのうち放って構う事をやめると、まだ収まりがつかなかったF男君は、そのまま家を飛び出して行きました (2022/7/7 14:08:05) |
由美 | > | 小学生の浅はかさで、そのまま家出して家族を困らせたかったようです (2022/7/7 14:08:55) |
由美 | > | あてもなく繁華街から駅の方へ歩いていると、偶然A子さん家族と出会いました (2022/7/7 14:10:06) |
由美 | > | A子さんが話しかけると、気まずさとやり場のない不満とで、A子さんにあたるように悪態をついてしまいます (2022/7/7 14:11:36) |
由美 | > | 様子がおかしいと気になったA子さんはお母さんと別れ、F男君と一緒に帰る旨を伝えて一人残りました (2022/7/7 14:12:57) |
由美 | > | F男君は内心嬉しい気持ちと、悪態をつく恥ずかしさと申し訳なさで不思議な気持ちになりましたが、後にも引けずA子さんを無視して駆け足で逃げようとしましたが (2022/7/7 14:14:20) |
由美 | > | 「お姉ちゃんは足早いんだよ!」と、A子さんにすぐに捕まってしまい、悔しさと恥ずかしさでまた声を荒げてA子さんに当たり散らしてしまいます (2022/7/7 14:16:11) |
由美 | > | それをA子さんはニコニコと昔のまま優しい笑顔でF男君が落ち着くまでずっと受け止めてくれて (2022/7/7 14:17:49) |
由美 | > | やがて宥めると「ねえ、お姉ちゃんとデートしようよ!」と強引に手を引き、ハンバーガーの店に入るとF男君にポテトとジュースを買ってくれました (2022/7/7 14:19:46) |
由美 | > | お腹が空いたF男君はそれらを貰うと、心配して経緯を聞くA子さんに全て素直に話しました (2022/7/7 14:21:21) |
由美 | > | ニコニコ顔のA子さんは一通り話しを聞くと、「よし、お姉ちゃんと行こうか?」と、F男君を連れて外へ飛び出しました (2022/7/7 14:23:00) |
由美 | > | 朝早くで無いとカブトムシは見つけられないそうなのですがF男君は嬉しくて、午後も過ぎた森林の公園の中をA子さんと歩き回りました (2022/7/7 14:25:10) |
由美 | > | やはり、カブトムシは居ませんでした。 けれど、F男君は一緒に土まみれになったり、蚊に喰われたりしながらも優しい笑顔で遊んでくれたA子さんが嬉しくて嬉しくて (2022/7/7 14:27:41) |
由美 | > | 甘えん坊で我儘だった自分の心を気付かせ、その後の人としての思いやりをA子さんの姿勢から教えられたそうです (2022/7/7 14:29:37) |
由美 | > | E子さんによるとF男君はA子さんに憧れていて初恋の人だったようです (2022/7/7 14:31:05) |
由美 | > | A子さんが重い病と知った時、社会人となり家庭を築いていたF男君も相当なショックだったようで、仕事のつてで沢山の病院や先生を探してくれました (2022/7/7 14:33:31) |
由美 | > | A子さんを送る時もコロナ禍で密を避けるため、会場には入れないとわかってても会社を休んで見送りに来て、人目も憚らずに号泣しておりました (2022/7/7 14:35:35) |
由美 | > | E子さんもずっと後になってから、弟がプチ家出の時にA子さんに助けてもらっていたのだと知ったそうです (2022/7/7 14:37:56) |
由美 | > | 今日はこの辺で、別のお話はまた次回お伝えしましょうね (2022/7/7 14:39:10) |
おしらせ | > | 由美さんが退室しました。 (2022/7/7 14:39:19) |
おしらせ | > | 由美さんが入室しました♪ (2022/7/7 14:47:26) |
由美 | > | 追記となりますが (2022/7/7 14:47:59) |
由美 | > | E子さんはF男君にこの事を聞いた時に驚き、F男君も姉からその理由を聞いて絶句したそうです (2022/7/7 14:49:25) |
由美 | > | それは、カブトムシを探しに森林の中を駆けずり回り (2022/7/7 14:50:14) |
由美 | > | カブトムシは見つからないけれどと言いながらもF男君の為に喜ばそう見つけた他の昆虫達を捕まえてくれたA子さんは (2022/7/7 14:51:45) |
由美 | > | 大の昆虫嫌いだった事でした (2022/7/7 14:52:04) |
由美 | > | それ故に一層、A子さんの器の大きさを思い知らされたBBAでございます (2022/7/7 14:52:56) |
おしらせ | > | 由美さんが退室しました。 (2022/7/7 14:53:08) |
おしらせ | > | 由美さんが入室しました♪ (2022/7/8 14:22:18) |
由美 | > | お昼に、人の姿をした獣のとんでもない愚行、卑劣な所業のニュースが流れて来たから (2022/7/8 14:23:35) |
由美 | > | こんなゴミカスが百万遍更生して生まれ変わっても、足元にすら及ぶ事の出来ない心の美しいA子さんのお話を記しとうございます (2022/7/8 14:25:48) |
由美 | > | A子さんとG子さんが出会ったのは、県で一番の偏差値を誇る進学校に受かり、同じクラスになった時でした (2022/7/8 14:27:40) |
由美 | > | 集団の中でリーダーシップを見せる人には、二つのタイプがあると思うのですが (2022/7/8 14:29:31) |
由美 | > | 一つは周りから信頼され、頼られ、好意を持たれるカリスマのタイプと (2022/7/8 14:31:09) |
由美 | > | もう一つは大人しい集団の中で、声が強く自ら舵を取り周りを動かして引っ張るタイプではないでしょうか (2022/7/8 14:32:28) |
由美 | > | どちらが良い悪いと言うのでは無いのですが、まさにA子さんは前者で、G子さんは後者でした (2022/7/8 14:33:27) |
由美 | > | 進学校だけにヤンキーも居らず、バッキバキの体育会系も居らず、県下別々の中学出身者が多いこともあって大人しいクラスでした (2022/7/8 14:36:25) |
由美 | > | そんな中で元々仕切り屋で、グイグイと自分を出すG子さんはそのリーダーシップを発揮して、A子さん含めたグループのリーダー的存在になりました (2022/7/8 14:38:08) |
由美 | > | いつも話題を振り、休み時間やランチタイムはG子さんが中心となって賑やかにお喋りの花を咲かせていたのですが (2022/7/8 14:39:29) |
由美 | > | 大学受験で関東圏の六大学を志望していたG子さんは、思うように伸びない手応えにストレスと不安でついイライラして、魔が刺して友達らと時々通っていた雑貨屋で、取り立てて欲しくも無かったビーズ細工のアクセサリーを万引きしてしまいました (2022/7/8 14:44:02) |
由美 | > | そしてそれを翌日、虚勢を張って悪ぶってみたくなったG子さんは友達の前で自慢げに話して見せびらかしたのです (2022/7/8 14:45:19) |
由美 | > | 周りの反応は引いたような微妙な空気ではあったものの、周りの様子見のような友達らはやばいよそれー、等とふざけた感じで事勿れで終わりました (2022/7/8 14:47:30) |
由美 | > | しかし、友達の輪が解けた掃除の時間や教室を移動する時など、G子さんが一人の時に見計らってA子さんは何度も問い詰めて来たそうです (2022/7/8 14:49:05) |
由美 | > | 万引きなんてダメだよ! お店に返しに行かなきゃダメだよ! お店の人に謝りに行こうよ! (2022/7/8 14:49:45) |
由美 | > | G子さんは気が付いてました。 それは、普段は控えめでにこにこと聞き役であるA子さんがみんなから好かれ、自分より友達やクラスの人達に対する影響力が強い事を (2022/7/8 14:52:01) |
由美 | > | そして優しいA子さんだから、わざわざ他の生徒の居ない時を狙って、G子さんの事を思って叱り、教えてくれている事を (2022/7/8 14:53:38) |
由美 | > | でも幼かった当時のG子さんがA子さんの説得に応じたのは、反省したと言うよりも先ず、この影響力の強いA子さんに見限られたら、学校で自分がみんなにハブられるのでは無いだろうか?と言った身勝手且つA子さんを見誤った理由だったそうです (2022/7/8 14:56:11) |
由美 | > | 説得に応じて店に謝りに行く事になったG子さんですが、普段のオラオラはすっかり形を顰め、ただただ警察沙汰になる事、親に知られる事、退学になる事、大学受験に対する心配とで震えが止まりません (2022/7/8 14:58:50) |
由美 | > | それをA子さんはずっと側から、大丈夫だからと寄り添って付き添ってくれました (2022/7/8 14:59:37) |
由美 | > | 店にやっとの事で勇気を出して入っても、声も出せず目も伏せてただ震えていると、A子さんの声が聞こえました (2022/7/8 15:00:54) |
由美 | > | 「すみません、私達でつい、お店の商品を盗んでしまいました。」「申し訳ございません、お金を払わせて下さい。そして何卒お許しください」 (2022/7/8 15:02:58) |
由美 | > | 涙声のA子さんの、私達、と言った声がはっきりと聞こえました (2022/7/8 15:04:03) |
由美 | > | 不意な話と緊張の中、狼狽しているG子さんをよそにA子さんと店主のおばさんとでトントンと話は進んで、ようやくG子さんも謝罪し、何故かA子さんと半分ずつお金を弁償してお店を後にしました (2022/7/8 15:06:14) |
由美 | > | G子さんは落ち着いてからやっと、何故A子さんが濡れ衣を被ってお金まで払うのかと、改めて詫びてお金を返そうとするとA子さんはいつもの笑顔で (2022/7/8 15:07:33) |
由美 | > | 頑張ったね!友達でいて嬉しかったよ!と、二人だけの秘密の友情記念だからとお金は受け取りませんでした (2022/7/8 15:08:40) |
由美 | > | その後、反省したG子さんはA子さんが大好きになり、友情を通わせながら大学受験も無事受かって関東へと旅立ちました (2022/7/8 15:10:09) |
由美 | > | 東京にも慣れた頃のG子さんが夏休みに故郷に戻った時、ふとあの雑貨店が懐かしくなり、恥ずかしくてそれっきり開かなかった店のドアも (2022/7/8 15:12:00) |
由美 | > | 何年も経って店主のおばちゃんも流石に自分の顔も覚えてないだろう、と開いた時です (2022/7/8 15:12:39) |
由美 | > | 「あら!久しぶりだねー!元気?」と声をかけられました (2022/7/8 15:13:17) |
由美 | > | 確かに万引き前はよく行ってましたが、そんなに馴染みでも無かったG子さんは意表をつかれてドギマギし、それでも昔の過ちを今度は自分で店主に謝罪しました (2022/7/8 15:15:06) |
由美 | > | そして、何気なく覚えてくれてたのですね、と口に出したG子さんに、店主から何年も知らなかった話しを聞かされたのです (2022/7/8 15:16:11) |
由美 | > | 実はG子さんが謝罪に来るよりずっと早く、友達の万引きを知ったA子さんが一人で先に、謝罪に来たと言うのです (2022/7/8 15:17:11) |
由美 | > | しかも、親が大変な職に就いているのに、学生証を提示し、必ず一緒にやった友達も連れて来るので、ちゃんと謝罪させて下さい!と泣きながら何度もお願いしたと言うのです (2022/7/8 15:19:27) |
由美 | > | 「こんな店だから何度も何度も万引きされるけれど、見つかったわけでもないのに自分から謝罪に来るなんて人はあなた達しか居ないわよ」と笑顔で話すと、続けて質問しました (2022/7/8 15:21:25) |
由美 | > | 「あんたの友達のあの子、本当にあの子も万引きしてたのかい?」 (2022/7/8 15:22:00) |
由美 | > | G子さんは忽ち咽び泣き、A子さんの優しさや強さに打ち震えて、正直に話しました。 A子はやってない!と (2022/7/8 15:23:12) |
由美 | > | それを聞くと、更に嬉しそうな笑顔になった店主は「そうかい、やっぱりそうだったかい、やっぱりねー!」と言い、あんな子がするわけがないと、あれから何年もずっと気になってたと打ち明けると、スッキリしたとまた笑いました (2022/7/8 15:25:18) |
由美 | > | 恥ずかしくてあれから店を遠ざけていたG子さんとは逆に、普段見かけなかったA子さんがあれ以来買い物に顔を出して (2022/7/8 15:26:26) |
由美 | > | 店主からその疑問をぶつけられても曲げる事なく「友達とついやってしまった」と、言い張って聞かなかったそうです (2022/7/8 15:27:49) |
由美 | > | G子さんは目が腫れるのも構わずボロボロと涙を流して (2022/7/8 15:28:20) |
由美 | > | これからは絶対に何があってもどんなことが起きても (2022/7/8 15:28:38) |
由美 | > | 恥ずかしくない生き方をするのだと誓ったそうです (2022/7/8 15:29:08) |
由美 | > | 友達には甘く、ついなあなあにしてしまう人が多い中 (2022/7/8 15:29:57) |
由美 | > | 友達でも、友達だからこそ、真剣に向き合って正しい道に戻してくれるA子さんの生き方の美しさに (2022/7/8 15:30:52) |
由美 | > | 心の救いを求めるBBAでございました (2022/7/8 15:31:23) |
由美 | > | それではまたの機会に、ご機嫌やう (2022/7/8 15:31:42) |
おしらせ | > | 由美さんが退室しました。 (2022/7/8 15:31:46) |
おしらせ | > | ナショさんが入室しました♪ (2022/7/9 20:22:16) |
ナショ | > | 人には欲があり、それがあるからこそ生きていけるし頑張れるのだと思う (2022/7/9 20:23:15) |
ナショ | > | だが、その欲の量や質で、人としての生き方の差が出るような気はする (2022/7/9 20:24:31) |
ナショ | > | 私の身内に、長く鎖縁を持つ者がいて、そいつから聞かされた短い話なんだが (2022/7/9 20:26:16) |
ナショ | > | 聞かされた後、無性に心が震えて背筋を伸ばしてしまったエピソードを駄筆ながら置かせてもらおうかね (2022/7/9 20:28:51) |
ナショ | > | 一昔前とは言え、恐らく多くの者達がまだ記憶に新しい【東日本大震災】でのことだ (2022/7/9 20:29:57) |
ナショ | > | その人の家は津波から難は逃れたものの、旦那の会社も自宅も半壊したそうだ (2022/7/9 20:31:11) |
ナショ | > | インフラも完全に止まり明日をもまだ見通し出来ない時なのに、その人は備蓄していた食料類を惜しげもなく提供し、旦那の社員達や近所の連中らだけにとどまらず (2022/7/9 20:33:02) |
ナショ | > | 家の近くを通りかかった見ず知らずの人らにまで声をかけて、旦那のキャンプ道具引っ張りだして寒い中、温かいものを振舞ったんだと (2022/7/9 20:34:42) |
ナショ | > | その後少しずつ支援の手が回ってきて、国からも手当が支給された時、半壊申請だとそれなりに金が入ってくるというのに (2022/7/9 20:36:12) |
ナショ | > | 【自分らは食べ物も生活も何とでもやっていけるけれど、親を亡くした子供達や大黒柱を失った人達に、1円でも多く支給されるように】と (2022/7/9 20:37:43) |
ナショ | > | 申請を一切出さず、それどころか被災した本人なのに積極的に夫婦で被災地をボランティアで応援に駆けずり回ったんだ (2022/7/9 20:38:50) |
ナショ | > | そしてその人は、その後も【あの時全国、全世界の人達の善意で助けられたから、これからは恩返しをしないといけない】と (2022/7/9 20:39:45) |
ナショ | > | 土砂災害や豪雨での水害、地震災害など全国で起こる度に親身になって粉骨砕身、全身全霊でボランティアを続けていったよ (2022/7/9 20:41:22) |
ナショ | > | そんな人だから天界が欲したのかも知れんが、悲しい事にその人はもう居ないのだが (2022/7/9 20:42:26) |
ナショ | > | その人がボランティアで復興を手伝って来た被災した人達から彼女を惜しむ熱い礼状が届くそうだ (2022/7/9 20:44:46) |
ナショ | > | つまらん読みにくい文章の点は、由美さんへの敬意と完治且つ復活願い、そしてこの部屋を建てたポンコツへの支援の気持ちを汲み取って許しておくれ (2022/7/9 20:48:00) |
ナショ | > | 乙 (2022/7/9 20:48:03) |
おしらせ | > | ナショさんが退室しました。 (2022/7/9 20:48:18) |
おしらせ | > | ルルル ◆Happy/cz6.fmさんが入室しました♪ (2022/9/21 12:24:36) |
ルルル ◆ | > | 素敵な部屋を教えてもらいました (2022/9/21 12:24:50) |
ルルル ◆ | > | 私も書きたい話があります (2022/9/21 12:25:08) |
ルルル ◆ | > | でも文章力がないので下手で読みずらかったらすみません (2022/9/21 12:25:35) |
ルルル ◆ | > | 私はナース1年目に親戚がジムをする精神科に勤務しました (2022/9/21 12:26:01) |
ルルル ◆ | > | 精神科と言えば独特な雰囲気世界 (2022/9/21 12:26:24) |
ルルル ◆ | > | その生活に慣れるまで1年はかかりました (2022/9/21 12:26:38) |
ルルル ◆ | > | 同級生と4人で就職したので心強くなんとかナースとしても頑張って仕事してたかな (2022/9/21 12:27:17) |
ルルル ◆ | > | 皆さんは精神科に入院してる人を怖いと思いますか? (2022/9/21 12:27:38) |
ルルル ◆ | > | 統合失調症、躁鬱病、アル中、自閉症などなど (2022/9/21 12:28:15) |
ルルル ◆ | > | 沢山の人たちを15年間見てきました (2022/9/21 12:28:29) |
ルルル ◆ | > | 精神科に入院してる人ってね (2022/9/21 12:28:41) |
ルルル ◆ | > | 大体の人はみんな優しいんだよ (2022/9/21 12:28:53) |
ルルル ◆ | > | 私が体調悪いと心配してくれたり (2022/9/21 12:29:07) |
ルルル ◆ | > | 産休で休んでた時はお祝いしてくれたり (2022/9/21 12:29:23) |
ルルル ◆ | > | 中にはほんとにろくでもない人もいますが (2022/9/21 12:29:47) |
ルルル ◆ | > | 病気なんでよね (2022/9/21 12:30:03) |
ルルル ◆ | > | 心の病 (2022/9/21 12:30:09) |
ルルル ◆ | > | 例えば骨折とかなら人目見ただけでこの人足悪いなってわかるでしょ? (2022/9/21 12:30:39) |
ルルル ◆ | > | 心の病はそこが難しい… (2022/9/21 12:30:56) |
ルルル ◆ | > | ほんとに難しい (2022/9/21 12:31:02) |
ルルル ◆ | > | 私が勤務10年目の時に (2022/9/21 12:31:16) |
ルルル ◆ | > | ある病院から年配ナースが入ってきたけど (2022/9/21 12:31:39) |
ルルル ◆ | > | 精神科って信頼関係ないと出来ない仕事おおいいのね (2022/9/21 12:31:59) |
ルルル ◆ | > | 誰々さんなら大丈夫♡って安心感かな? (2022/9/21 12:32:22) |
ルルル ◆ | > | ある先輩が私が患者さんとコミニュケーションとってるのに邪魔してきた (2022/9/21 12:32:50) |
ルルル ◆ | > | あなた仕事しなさいと (2022/9/21 12:32:57) |
ルルル ◆ | > | うーん仕事なんだけどな? (2022/9/21 12:33:08) |
ルルル ◆ | > | 私も新人の時は思った (2022/9/21 12:33:18) |
ルルル ◆ | > | 入社20年くらいの男性職員がいつも夜勤の時に患者さんと将棋してて (2022/9/21 12:33:47) |
ルルル ◆ | > | 何遊んでるんだろ?この人って (2022/9/21 12:33:57) |
ルルル ◆ | > | 実はねー (2022/9/21 12:34:02) |
ルルル ◆ | > | 遊んでるわけではないんだよね (2022/9/21 12:34:12) |
ルルル ◆ | > | 15年間いてわかったこと (2022/9/21 12:34:31) |
ルルル ◆ | > | 患者さんの中に入ると色んな情報も貰えるし (2022/9/21 12:34:49) |
ルルル ◆ | > | すぐに変化に気づくの (2022/9/21 12:35:00) |
ルルル ◆ | > | 例えば自殺企図とか (2022/9/21 12:35:08) |
ルルル ◆ | > | エスケープとかね (2022/9/21 12:35:16) |
ルルル ◆ | > | 私は15年間精神科に勤務したけど (2022/9/21 12:35:31) |
ルルル ◆ | > | 偶然にもエスケープも自殺企図も当たらなかった (2022/9/21 12:35:51) |
ルルル ◆ | > | 当たった担当者は (2022/9/21 12:35:57) |
ルルル ◆ | > | 毎回毎回呼び出され (2022/9/21 12:36:10) |
ルルル ◆ | > | 現場検証 (2022/9/21 12:36:14) |
ルルル ◆ | > | 同期のひとりがそれがトラウマで辞めていった (2022/9/21 12:36:42) |
ルルル ◆ | > | 精神科勤務 (2022/9/21 12:36:49) |
ルルル ◆ | > | 精神科勤務しているとね (2022/9/21 12:36:57) |
ルルル ◆ | > | 観察力も身につくらしく (2022/9/21 12:37:08) |
ルルル ◆ | > | ある時友達と電車に乗ってた時 (2022/9/21 12:37:28) |
ルルル ◆ | > | 前から怪しい変な男の人発見 (2022/9/21 12:37:46) |
ルルル ◆ | > | 私は友達にあっちに移動しょって手を引いて逃げた (2022/9/21 12:38:13) |
ルルル ◆ | > | 友達がどうしたの?って聞くから (2022/9/21 12:38:23) |
ルルル ◆ | > | さっきの車両に変な人いたじゃんって話したら (2022/9/21 12:38:45) |
ルルル ◆ | > | え?って (2022/9/21 12:38:50) |
ルルル ◆ | > | 自然に変な人を見抜く観察力が身についた模様 (2022/9/21 12:39:11) |
ルルル ◆ | > | なんだろな話がまとまらなくてごめんね (2022/9/21 12:39:26) |
ルルル ◆ | > | 精神科とは (2022/9/21 12:39:32) |
ルルル ◆ | > | 都道府県どこにでもあるし (2022/9/21 12:39:42) |
ルルル ◆ | > | 毎日毎日変なニュースが飛び合う (2022/9/21 12:39:53) |
ルルル ◆ | > | 子供虐待もそうだよね (2022/9/21 12:40:02) |
ルルル ◆ | > | そんなニュース見る度に嫌になる (2022/9/21 12:40:16) |
ルルル ◆ | > | そんな話を御幸さんにしたら (2022/9/21 12:40:30) |
ルルル ◆ | > | 嫌なテレビは見ないで楽しいテレビ観よって (2022/9/21 12:40:47) |
ルルル ◆ | > | それから私と御幸さんは相撲の世界にハマったのでした(笑) (2022/9/21 12:41:05) |
ルルル ◆ | > | こんな話でいいのかしら? (2022/9/21 12:41:23) |
ルルル ◆ | > | 誤字脱字あったらごめんなさい (2022/9/21 12:41:35) |
ルルル ◆ | > | 素敵な部屋教えてくれてありがとう。 (2022/9/21 12:41:49) |
ルルル ◆ | > | おしまい (2022/9/21 12:41:52) |
おしらせ | > | ルルル ◆Happy/cz6.fmさんが退室しました。 (2022/9/21 12:41:56) |
2022年04月07日 21時53分 ~ 2022年09月21日 12時41分 の過去ログ
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