チャット ルブル

「【イベント部屋】school..2」の過去ログ

現在のルーム
過去ログ一覧
タグ F系  戦闘  恋愛


2023年01月18日 20時30分 ~ 2023年05月26日 14時46分 の過去ログ
過去ログでは上から下の方向に発言を表示しています

奏 琴花♀高1――――(時々、心臓に冷たい風が吹くの。)―――(あのとき、生徒会室のテーブルの上で、あなたは……)――――――(…………あのときしか、あの綺麗な変調を、歌ってくれなかった。命の譜面を賭したあの舞台でさえ、歌ってくれなかった。私も、オトハも、パーパのことも、セカイで一番優しい音で赦してくれた。)…………(ねえ、心臓に冷たい風が吹くの。)………(今度は私があの綺麗な変調を赦したくて、あの涙に、手を伸ばしたくて、それで、それで、)――――っ……(それで、またあなたのつばさを、つかまえて、たたきおとしたい、の。うたって、ほしいの。あのときの、おとを。)……―――(だめ。くらくらする。ブレスが、くるしい。うたえない。)……(ああ、だめ。ねむらないと。テディがいないから、ねむれないの。)   (2023/1/18 20:30:30)

奏 琴花♀高1―――――っ、……、っ……(ここにいたくない。きょうは、いやだ。たくさんうたいたくて、たくさん、たくさん……このまどを、こわしてでも……)――――(■■シタイ。)――――(赤薔薇は至上の指輪。至上の呪い。時折、いとおしくくるおしいウタを、血の循環の中で歌うことがある。今日のように、昂揚の悦びと喪失の悲しみがプレッソのワルツを刻むような日は、特に。そんな日、雪色の少女はよく外を歩く。外の風の音が心臓の拍を穏やかにしてくれるから。でも、今日は叶わない。どんなに眠れなくても、この白い空間で、咲いたばかりの赤が捨てられる。正しい手つきの、正しい手順で。メトロノームのような正確さで。)   (2023/1/18 20:30:41)

奏 琴花♀高1【以上にて。独唱、あるいはいつかの導入。お部屋をありがとうございました。】   (2023/1/18 20:31:12)

おしらせ奏 琴花♀高1さんが退室しました。  (2023/1/18 20:31:18)

おしらせ雪城 玲也♂高2さんが入室しました♪  (2023/1/18 20:57:32)

雪城 玲也♂高2【お邪魔します。待ち合わせです。】   (2023/1/18 20:58:27)

おしらせ奏 琴花♀高1さんが入室しました♪  (2023/1/18 20:59:32)

雪城 玲也♂高2(忙しそうに業務をこなしているナースをやり過ごそうと、壁にぴったりの背中をくっ付ける人影。つかつかと去っていくナースを見送れば、もう一度辺りを確認して さっと部屋の中に素早く入った。)やれやれ、探したよ。(異常なまでに潔癖で統一された部屋も見慣れたものだった。中央の寝台の上で苦しそうに嗚咽を繰り返す少女の存在を確認すると、顔を覗き込んだ。 )   (2023/1/18 21:00:07)

奏 琴花♀高1【間を置かずにこんばんは。雪城さん、今年もよろしくお願いします(ぺこり。それでは改めての開演。尚、此度の紡ぎは後入りが不可能な場所移動を含んでいます。見守って下されば幸いです。――どうか良き紡ぎとなりますよう。】   (2023/1/18 21:00:56)

雪城 玲也♂高2【よろしくお願いします。】   (2023/1/18 21:01:28)

奏 琴花♀高1(浅い呼吸。落ちきらない意識。苦しいのに落ちない涙。酸素マスクの補助まではいらずとも、傷は広い。しかしガクエンに帰還できる程度にはどれも浅い。全ての音を聞き分ける少女は回避と切断を最も得意とすることは、今宵の侵入者がよく知ることだが、さて。そろそろ見慣れたであろう白いネグリジェからのぞく腕と膝から下がほとんど包帯に覆われている。特に腕が多い。)……、…、…、(悪い夢でも見ているのだろうか。静かな寝息は不規則で、何かを引きほどきたがるような寝返りをうつと、圧がかかった右腕の包帯に赤い血が滲んで。じわり、じわり、ゆっくりと赤が咲いた。)   (2023/1/18 21:17:31)

奏 琴花♀高1―――……?(そして、全ての音を聞く少女は、声が降るとゆっくり目を開く。ルビー色の双眼は、ぼんやり。)――(それでも、顔を覗き込んでくる頬に向ける指先に迷いはない。)――(ゴメンネ)――(スケッチブックがない部屋で、無音に唇で刻んだ。だって、今日は放課後に小鳥を探しに行く約束をしていたのに、突然「行けなくなった」という事務的すぎるメッセージをスケッチブックのページで見せてすぐに、急いでガクエンを後にして行ったのだから。)   (2023/1/18 21:17:46)

雪城 玲也♂高2いいよ、小鳥なんて今度俺がとっ捕まえていくらでも見せてやるから。(腕に巻かれた包帯には傷の形に血が滲み上がっていた。謝る琴花の手首をそっと掴みあげて、傷の出自を想像してみた。)全く余計なもの仕込んでくれたよ。お陰で俺も副作用が酷いんだからな。(ぶつくさと文句を垂らしながらそのまま細い体を抱き上げて、窓を足で蹴って空へ飛び立った。同じルクサリアの体質を持つから、琴花が今どんな容態なのかはよく分かる。古典的な方法だけど、外の空気にあたるのが結構治めるのに効くらしい。今の彼女に外気は障るかもしれないのに、苦しむ琴花にしてやれることとして思いついたのは「散歩」に連れていくことだった。)   (2023/1/18 21:36:45)

奏 琴花♀高1――(赤薔薇の祝福は増幅。チカラと、痛覚と、そして同じ神経を伝う快楽と。永劫に失われることのない、人体に拒絶反応を起こさせないバイオテクノロジーの奇跡。ありがたい?……場面による。)――……、(相変わらずちょっと崩れ気味の襟元を、白い指がぎゅっと掴む。)――(ゴメンネ)――(ルクサリア、キライ?)――……(答えの心臓はお揃いの、同じ拍。)―――、――?(抱き上げられて伝ってくる温度。小鳥はまた今度。その代わり、自分たちが外の小鳥役になった。窓が大変痛そうな音を立ててひしゃげて割れて、異音に廊下のどこかがざわついた頃には、あっという間に夜の空中散歩。鮮やかな月を視界に収めて、ようやく起きたとばかりにルビー色の双眼が大きく目を見開いた。)   (2023/1/18 22:00:02)

奏 琴花♀高1―――、―――(トクン、トクン、トクン)―――……(広い広いセカイの夜。まあるい銀色の月と、月の光を引っ張ってきたような銀の髪が風にゆれる軌跡を交互に見て、ようやく力が少し抜けた。首筋に顔を埋めて、肩に両腕を回る。腕に力をこめると、まだあちこちに赤い色が咲く。)……、(それでも、外に出たかった。一緒に。免罪されたあの日と、同じように。)―――(トクン、トクン、トクン)―――(ただ、心臓の拍は、少なくとも少女はまだ少し速いまま。夜風が宥めてくれる間に、血がいつもより足りない少女は……)――(ブレス、ひとつ)――、――っ……(歌う?ううん、違う。今のはチガウ。細く息を飲みこむ声を押しつぶすようにして、首筋に顔を押し付けた。誤魔化しのキス?……残念ながらこの少女は、そこまで器用な芸当を習得していない。)   (2023/1/18 22:00:40)

雪城 玲也♂高2(たった一度の羽ばたきでも、自分の翔ぶ速さならあっという間に学園は遠い場所になる。振り向くこともなく、どんどん好きな方に飛び続けてーー行きたいところだけど、さすがにプラス1名だと飛行可能な時間は短くなってしまう。あと、欲を煽るような琴花の振る舞いには、翼がぶれぶれした。ーーしばらくして降り立ったのは、どこかの街のビルの屋上。) ...ルクサリアのおかげで速く飛べる様になったよ。でも俺、前みたいにもう飛べないんだ。飛び方を忘れちまった。   (2023/1/18 22:19:27)

奏 琴花♀高1(無垢すぎる少女は、翼がぶれぶれになる理由を知らない分からない。ちょっと頼りない軌跡を銀月は微笑ましく見守っている。ほら、今日は鳥の様子がいつもと違うから。)…………?(割れた硝子にスプリンクラーがかかって光に照らされたときのような下界を経て、知らないビルの一番上。ルビー色の双眼は、不思議そうに首を傾いで、柘榴の双眼を覗き込んだ。)――(どうして?玲也は今も飛んでいる。サンタを探すときだって、眠れない夜だって、いつも、いつも、飛んでいる。)――……(トクン、トクン、ドクン)――……??(スケッチブックが繋がない言葉世界。包帯に咲く赤が奏でる痛みなどお構いなしに、冷えた両手を伸ばして頬を包んだ。顔をよく見せて。)――(少し背伸びをして、一音も聞き落とすまいと。)   (2023/1/18 22:33:11)

雪城 玲也♂高2...っ、いーから座っとけよ。(近づく顔に少し赤面して、咄嗟に少し押して座らせた。ーー自由に飛んでいた頃が懐かしい、楽しかった。今だって自由に飛び回れるはずなのに、時折飛ぶことが怖いとさえ思うようになっていた。いつからかはもう覚えてない。ーーさておき、傷だらけの少女の前に跪いてもう一度手を取って確認した。)...それでえ、琴花ちゃん。楽しいことあったんなら、呼んでくれればよかったのにさ。何と戦ってたんだ?(にや、と笑いを含めて言いながら、丁寧に巻かれた包帯をするすると外していく。もう真っ赤になってしまった包帯の下を確認してから新調することにしよう。)   (2023/1/18 22:39:51)

奏 琴花♀高1――?(自分より大きくて少し骨ばったその手には、いつも従順。促されるがままちょこんと座ると、今度はふくらはぎに赤が咲いて身体が強張った。浅くても痛みは倍。そんなことよりも。)―――(飛べないは、だめ)――(とべないと、たたきおとせない)――、…………(何処で何をして遊んでいたのかと問われると、ルビー色の視線は下がる。冷たいコンクリートに指をゆっくりすべらせた。)――(こ、わ、れ、た、か、ぞ、く、)……!(紙テープを剥がしてするすると包帯を解かれて、冷たい空気が肌と傷をなぞる感覚に、指と腕と肩が震えた。恐怖?――ううん。だって答え続けている。)―――(こ、わ、し、た)――(つぅと流れ出て指先に伝う、細い、命色のインク。コンクリートにこびりついた四文字。)――(トクン、トクン、トク、トクン)——(明確に告げる四文字。インクと同じ色を家の地下にばら撒いて、壊れた子を■した。)   (2023/1/18 22:54:59)

雪城 玲也♂高2(無理して連れ回したせいか、患部からじわじわと流れる血がとまりそうにない。さすがにこのままにしておくわけにはいかないので、琴花をその場で待たせて包帯等を仕入れてきた。)...うまくできっかな。(まずは裂傷部まわり血を拭き取って、消毒して、ガーゼを当ててその上から包帯をーーこの手順でいいのかも不明。)...可哀想に。(包帯を巻く手は乱雑だった、自分ではうまくやっているつもりでもあまり器用な方ではないらしい。でもいつにも増してそれが露になったのは、「こわした」という地面のメッセージにある光景が思い浮かんだから。零した声色は無機質なものだった。)もとから壊れてたんだよ、仕方なかったんだ。(ぐ、と掴んだ両腕を琴花の背の方へ回して、抱きしめながら不器用に巻かれた包帯は今度は戯れに琴花の手首を纏めてきつく縛り、自由を奪おうと。)...仕方ないことなんだよ、琴花。もう忘れろ、悪い夢だったんだ。(ルクサリアの持つ、高揚でかき消してしまうこと。それが自分にできる慰めだった。だから耳元で優しく囁いて、音使いの命とも言える耳の縁を強く噛んだ。)   (2023/1/18 23:25:16)

奏 琴花♀高1(トクントクン、トク、トクン)—―(夜風に宥められているはずの拍が加速する。眼前は、「コトハチャン」とは言わない。わざと作った音程。心臓の奥を、下から指を入れてなぞるような感覚に陥る音程が拍を引っ掻く。顔を上げた先には、笑みがある。教室で笑っているときとも、「たいせつ」と伝えてくれるときとも違う。—―あのときと少し、似ている。)—―、っ、(だから、喉の奥から呼気が少しだけ詰まった。一度だけ。少しだけ。顔を上げたとき、自分の唇の形は知らない。—―銀月が「両端が少し持ち上がっている」と照らすだけで。)   (2023/1/18 23:42:54)

奏 琴花♀高1—――?(だから、「こわした」小節の後の、玲也の声の音程が、音使いをほんの少し混乱させた。壊した私は、たのしかったのに。)—―(たのし、かった)—―(玲也は?)—―、っ!(洗い流される命色。伝い落ちたアルコールがぼかしてセカイから消す「こわした」の四文字。細胞が溶けて再構築されて圧迫される忙しいワルツを痛覚が高らかに歌う。手と足の指がカクッと痙攣して曲がったのは、なぜ?)—―?—―……!(冷たいコンクリートがベッドになった感覚に目を見開いたときに「熱い」のは、なぜ?)—―、(ああ、知っている音がする。)……、—―っ(覚えている、笑みの音がする。生徒会室の不協和音に一音綺麗を足した……赤薔薇色の音。)   (2023/1/18 23:43:11)

奏 琴花♀高1……ぁ……(はじめてきいたおと。)…………、(はじめていわれたこと。)………な、……しぃ……?(壊れたカゾクを壊すことは、強い子の役目。赦されても家の理は変わらない。)…………?(忘れられた声は、昂揚に掠れて囁くように問う。—――かなしいの?)   (2023/1/18 23:43:22)

雪城 玲也♂高2(包帯を握る手の力は自然と増して、ぎりりと音を立てた。耳や首筋に痕を残してから、琴花の問いかけに頷く。)好きな子がケガしたら悲しい。(新しい包帯も結局ぐしゃぐしゃになって、その役目すら果たせなかった。可哀想、助ける。自分のエゴなのは分かっていても、この方法が間違っていたとしても正解が分からないから選択肢がなかった。それでもーー)...なあ、もうちょっとだけ ここにいよう。(そろそろ病室から行方不明になった琴花を探しに人が動き出すだろうか。いつ、背後から来てもいいように、また自分たちを隠すように白い翼が空を覆った。)   (2023/1/19 00:08:52)

おしらせ無言時間が25分を超えたため、奏 琴花♀高1さんが自動退室しました。  (2023/1/19 00:08:52)

雪城 玲也♂高2【私はこれにて〆で、よろしくお願いします...】   (2023/1/19 00:09:53)

おしらせ奏 琴花♀高1さんが入室しました♪  (2023/1/19 00:11:53)

奏 琴花♀高1【はい。遅い時間までありがとうございました。ふんわり幕閉じるか栞にするか少し迷っているので、目蓋を大切になさってくださいまし。】   (2023/1/19 00:14:08)

雪城 玲也♂高2【ありがとうございました、お言葉にあまえて...お疲れ様でした。栞は栞で楽しみにしています】   (2023/1/19 00:17:11)

おしらせ雪城 玲也♂高2さんが退室しました。  (2023/1/19 00:17:17)

奏 琴花♀高1(聴界の門たる所から、ビリビリと音が聞こえてきそうな電流刺激が心臓に落ちて、赤薔薇の音で咲いて、背中が震えた。)—―っ、ぁ、っ、(しらないいたみ)—―っ、――!(しらないタノシイ)――れ、……(なまえを、よびたいのに、こんなに赤薔薇が咲いているのに、何かが蓋をして喉を塞ぐ。――声の紡ぎ方を忘れさせられている。包帯で結ばれた両手が震えて、膝を閉じた反射を少女は知らない。ただ、分かることは一つ。)………れし、ぃ   (2023/1/19 00:45:49)

奏 琴花♀高1……(眼前の音を欲しいと強請る自分の声だけで譜面一つ創れてしまいそうなくらいに、心臓がしらないおとをかなでている。声よりもブレスの取り方を忘れて崩れていることに、音使いは気づいていない。それが眼前にとってどんな刺激になっているか、知る由もなく。)――っ、――っ……(耳に首筋に。血管をなぞるようにして温度が残る。残るたびに赤薔薇が咲いて、咲いて、咲いて……咲いて。)……、――――(とまった。)――――(たいせつが、かなしいをかなでているから。)…………(だから、次の音は掠れも詰まりもせずに奏でられた。)……ごめんなさい……(きっと、赦しの白翼が夜風も銀月も遮って包み隠してくれたから。)   (2023/1/19 00:46:33)

奏 琴花♀高1……いて、いい……(かなしいがたくさん降る翼の中で、音使いの少女は沈丁花の声を歌う。)……いたい……(いつかと似た譜面を、今度は己の心臓一つで奏でる。)……ここに、いたい……(おそろいだよ。)…………もっと、ききたい……(「もとからこわれていた」は、ハルピュイアのことじゃない。そうきこえたの。……あなたのコエにきこえたの。だから……)…………このまま、が、したい……(包み守るでなく閉ざす揺り篭の白翼。慈愛でなく自愛で緩く巻きつけた白布。この夜に幕開けたのが悪夢。)……した、い……(それがぜんぶ、あなたにおもえるから。)   (2023/1/19 00:46:55)

奏 琴花♀高1【長考した結果、これを栞とさせてくださいませ。もう一つ二つ、五線譜を埋めてから帰りたいでしょうから。それでは、今宵これにて。お部屋をありがとうございました。】   (2023/1/19 00:49:15)

おしらせ奏 琴花♀高1さんが退室しました。  (2023/1/19 00:49:26)

おしらせ《審判》さんが入室しました♪  (2023/3/27 22:23:17)

《審判》【こんばんはです。ハル氏との置きロルですが、こちらに続きを投下させて頂こうと思います。お部屋少々お借りいたしますが、ご容赦ください。】   (2023/3/27 22:24:43)

《審判》(うろうろ、そわそわ。龍翔の周りをうろつく『ベルゼブブ』は、体のあちらこちらへ気ままに目を走らせて、こちらの抗弁を気にする素振りもない。そもそも対人コミュニケーション能力を付与していない以上、当然といえば当然ではあるが、それでも苛立ちは募ってゆく。――こちらの気も知らず、お節介にまとわりつく少女のような立ち姿。脳裏にふととある肖像を思い出して、龍翔は息を一拍。残影を水底に沈めるように、その面影を記憶の隅へと飲み込んでいった。)…止めろ。言ってもわからんと思うがそれでも止めろ。今顔に触るんじゃない。   (2023/3/27 22:25:28)

《審判》(龍翔が顔面に装着する『ベルゼブブ・ミミクリィ』は、『ベルゼブブ』同様に水分子を保持するナノマシン群体と耳に装着した制御器で構成される潜入用試作装備である。『ベルゼブブ』ナノマシンの改良で色調まで再現可能となりあらゆる顔に擬態が可能な優れものではあるが、いかんせん未だ試作の域を出ず、不用意な接触は不具合に繋がりかねない。加えて同系統の構造を持つ『ベルゼブブ』に触れられればどんな影響が出るか分かったものではなく、顔へ向けて手を伸ばす『ベルゼブブ』の顔をむぎゅ、と掴むように龍翔は手を伸ばした。手のひらには、訓練でできたタコと、自らボタン付けを試みて失敗した刺し傷程度。傍目には大の大人が少女の顔をふん掴むという、事案待ったなしの光景であった。)   (2023/3/27 22:25:41)

《審判》【以上にて。ありがとうございました!】   (2023/3/27 22:26:03)

おしらせ《審判》さんが退室しました。  (2023/3/27 22:26:06)

おしらせ和妻伽夜♀高2さんが入室しました♪  (2023/3/28 22:31:03)

和妻伽夜♀高2(操り糸を通じて何となくイサムの気持ちのような物が感じられる時がある。この感じは怪我人を見つけた時の物。伽夜が怪我した時も含めてこんな時が一番嬉しそうで、正直複雑だ。ご機嫌な様子から襲われてはいなさそう。少し安心しながら建物の角を曲がるとイサムがいた。目の前の男性の顔に触れようとして、逆に顔面をわしっと掴まれた。)──!!(ヒュッと喉が鳴り、普段よりも青ざめた顔で駆け出す。 なんで?どうして?これはまずい、触ってる!人間じゃないって、きっと知られた!お尋ね者の機械を知ってる人かも…どうしたら…。そんな思考の奔流の中、イサムの身体に操り糸を繋げる。イサムが男の手を両手で掴み、ぐぐぐ…すぽん!と顔が外れるのと、勢いよく駆け寄って来た伽夜が男に深く頭を下げたのはほぼ同時だった。)   (2023/3/28 22:34:41)

和妻伽夜♀高2わ、”私の友達が”大変失礼致しましたっ!(友達である事をやや強調して謝罪を口にしたのは、相手がどんなつもりであれ牽制になると考えたから。 能力行使を阻止されたからだろう、イサムが不服な気配を発しているが、無視して同じように頭を下げさせる。イサムの肩からトートバッグが地面に落ち、中から刺繍枠が顕になるが今はそれどころでは無い。 こんな事になるならせめて視覚だけでも覗けるように操り糸を繋ぐべきだった。と下げた頭の陰の中で唇をかんだ。 相手の反応が気になって恐る恐る顔を上げるが、それが直ぐにキョトンとした表情に変わる。男の顔、頭部には傷一つ無かった。イサムが自分以外の人間に自ら働きかけるのは治癒能力が行使出来ると判断した時だけ。だから傷なり吹き出物なり何かがあるはずだが…。)……あの…この子と、何があったんですか?   (2023/3/28 22:37:06)

おしらせ和妻伽夜♀高2さんが退室しました。  (2023/3/28 22:37:37)

おしらせ《審判》さんが入室しました♪  (2023/4/2 20:07:29)

《審判》(ぐにぐにとした感触の『ベルゼブブ』の顔面を掴む龍翔の掌。そこに添えられた『ベルゼブブ』の指の力が不意に強まるや、それは自身の弾力を生かしてすぽんと外れおおせて見せる。元より本気ではなかった故に振りほどかれるのは想定内ではあったが、その力が急に強まったのは――考えるまでもないだろう。この手の異能ならばその要因の相場は決まっている。すなわち、端末と本体の距離が狭まっているということ。果せるかな、一拍置いて現れたのは、ある意味で待っていた相手――吾妻伽夜の姿であった。)騒ぐな、俺だ。   (2023/4/2 20:07:39)

《審判》(『ベルゼブブ』を何としても人間に思い込ませんという姿に、鉄面皮の裏側に苦笑半分。龍翔は声を潜め、自らの顔面に被せた肌色のゼリー状の膜――『ベルゼブブ・ミミクリィ』の下半分をまくり上げて見せる。右の目元から下側しか見えない姿ではあるが、声音と今なお顔面を覆う火傷痕から、その素性を教えることはできるであろう。)前にも言ったが、『それ』は我々の機密の塊だ。あくまで借りを返す為に見逃したが、もし『それ』が『ベルゼブブ』だと露見すれば、今度はA.D.A.M.の連中辺りが奪還に来かねん。自分の異能を信じるのは結構だが、管理を疎かにするんじゃない。(『ベルゼブブ・ミミクリィ』を被り直しながら、小言を一つ、二つ。事実、外見をいかに似せようとも、直接触れられれば『ベルゼブブ』が人間でないことは容易に露見する。万一の事を考えれば、注意するに越したことは無いであろう。)   (2023/4/2 20:08:00)

おしらせ《審判》さんが退室しました。  (2023/4/2 20:08:06)

おしらせ和妻伽夜♀高2さんが入室しました♪  (2023/4/4 15:05:11)

和妻伽夜♀高2─!(目の前の男の顔表面が、剥がれた。それだけでも十分驚く事だが、剥がれた面の下、右目付近の傷痕。記憶に残っている声音から導かれる男の正体に身体が強張る。以前学園内で遭遇したEdenの構成員、《審判》。何をしにここへ来たのか。過去複数回に及ぶEdenの学園襲撃、まさか今回も…と思った所ではっとする。今の状況、人影も人目もない構内の一角。最悪の絵が頭を過ぎて嫌な汗が浮かぶが…多分大丈夫。と考えを改めた。そうであるならばこうして正体を明かす必要は無いから。それに前回の使命感に満ちた言動のせいか、学園の生徒に手は出さないと言う言葉も、まだ生きているように感じられた。)    (2023/4/4 15:06:00)

和妻伽夜♀高2(《審判》から出て来たのは意外な言葉だった。──確かにそうだ。たまたま相手が素性を知っている《審判》だったから良かった。他のEden構成員やイサムがお尋ね者である事を知っている生徒だったら面倒な事になっていただろう。 A.D.A.M.…言葉の様子からタロットとはまた違うEdenの内部組織なのだろう。少なくとも戦闘能力がある者達であるはずだ。来られてもイサムを守りきる自信は無い。 チラと目線だけで横を見ればイサムは拾ったトートバッグの土埃を払って肩にかけた所だった。彼女の手を取りキュッと握る。 自分の異能力は信じてはいない。出発点が若い親戚達と比べても遥かに遅かったため劣等感の方が強い位だ。それよりも自立駆動が出来る機械(イサム)への甘えがあった。転入前と比べれば警戒しなくて良い人、肩の力を抜いて付き合える人が多い今の環境に安心しきってしまっていた。そのせいでイサムが、手の届かない遠くへ行ってしまいかねなかった。明らかに自分の落ち度だ。)   (2023/4/4 15:06:32)

和妻伽夜♀高2…ごめんなさい。これからは気をつけます。(バツが悪そうに目を伏せて一言。イサムを危険に晒していた事もだが、この様子だと《審判》にも迷惑をかけていたのかも…と、負い目を感じかけて思考が最初に戻る。迷惑以前にこの男が何故学園に居るのか。それが今一番の問題ではないか。俯きかけた顔を上げた。)……今日は、何をしに来たの?(緊張と恐れを隠して落ち着きを装った声と表情で尋ねる。正直に目的を言うとも思えないが、かと言って黙ってこの人物を見逃す訳にも行かない。高い戦闘能力を持つタロットのメンバーがここに来ているのだ、何か恐ろしい事の前触れかもしれない。)   (2023/4/4 15:07:30)

おしらせ和妻伽夜♀高2さんが退室しました。  (2023/4/4 15:07:39)

おしらせ《審判》さんが入室しました♪  (2023/4/8 13:15:31)

《審判》(こちらの忠告に悄然とした様子を見せるも、混乱から気を取り直したのだろう。こちらの目的を訪ねる伽夜の姿に、龍翔は無言のままじろりとその相貌を睥睨した。やや強面なことに加え、さながら圧迫するような気配と重圧のごとき沈黙の三重苦、子供だったら泣いていてもおかしくはない。…その実、内心龍翔には少々驚きもあった。先日の邂逅でもそうであったが、この女は恐慌を抑える――少なくとも外見上は――力に長けている。今回はともかくとして、前回に至っては武装したこちらに対しても交渉を持ち掛けた程だったのだ。物怖じしない今の物言いと併せて、外見に似合わぬ芯の強さを今一度感じる思いであった。)………。(とはいえ、それはそれ。沈黙を保ち、龍翔は考える。貴様には関係ない、と門前払いにすれば早いのは間違いないのだが、今回の案件はあいにく伽夜にも関わりがある。すなわち、今回に関しては協力者。万が一情報を持っているのなら、ある程度はこちらの内情も共有しておいていいだろう。)   (2023/4/8 13:15:42)

《審判》今回は哨戒と警備だ。ガクエンにどうこうする積りはない。…先日会った時、お前の人形に干渉した異能者の事を覚えているか。我々の情報網で、奴があれ以来ガクエン周辺に出没していることが判明した。可能性はいくつか考えられるが、目的は不明のまま。そこで動向を探るために、我々が派遣されたという訳だ。…お前の周辺に怪しい奴が現れたり、また人形が干渉されたような事案はあったか?(顔のマスクを再び被ってから、目的と背景を簡潔に伝えていく。件の異能者とは、言わずもがなセルペンスの『キャンサー』の事である。このところセルペンスそのものの動向が不明な中で、気ままに行動するその状況が却って不気味でもある。万一戦闘になった場合も考慮して、タロットのメンバーが隠密巡回に派遣されたのも当然といえば当然の案件であった。)   (2023/4/8 13:15:54)

おしらせ《審判》さんが退室しました。  (2023/4/8 13:15:57)

おしらせ和妻伽夜♀さんが入室しました♪  (2023/4/11 16:50:16)

おしらせ和妻伽夜♀さんが退室しました。  (2023/4/11 16:50:30)

おしらせ和妻伽夜♀高2さんが入室しました♪  (2023/4/11 16:50:51)

和妻伽夜♀高2【右小指の暴走、失礼しました。続きを投下します。】   (2023/4/11 16:51:35)

和妻伽夜♀高2(射貫くような鋭い眼光、無言の圧に押し潰されそうになる。もしここで《審判》が質問を一蹴して行こうとしたら、行かせてはならないような言葉が出てきたらどう止めようか。幾つか方法は浮かぶが、どれも数分の時間稼ぎが精々。いや、一分も持たないかもしれない。そしてその後は……。再び浮かぶ最悪の光景に身体の末端が痺れて冷たくなって行く。それでも退かずにいられるのは《審判》が立場上、立ち向かえる人物だから。どうしても出来ない、どうすれば出来るようになるのかも分からない異能力が使えない事を責められ、目の前で謗られても逃走も反抗も許されずに只管耐えるだけだった実家や親族同士の集まり。その時と違い委縮する必要はなく毅然としている事も許されるのだ。隙を見せない為にそうでなくてはならないが、そう思えば現状の方が幾分かマシに感じられた。 何よりここで逃げたら誰かがあの日のように傷ついたり居なくなってしまうかもしれない。自分が、誰かがまたあんな想いをするなら、今ここで出来る最大の事をしたい。そんな想いが恐怖を悟らせまいと精一杯の平静を装わせて《審判》を前に伽夜を立ち止まらせていた。)   (2023/4/11 16:52:39)

和妻伽夜♀高2(哨戒と警備、生徒には関わらないと聞いてようやく深く息を吸えた。イサムの手を握っていた指も緩む。)『キャンサー』が、また来ているの?……ううん、どれもない。(《審判》の言葉に思い返す事暫く。小さく首を振りながら答えた。 学園内でも似たような能力者の生徒を何人か見かけた事はあるが、怪しい人形遣いに心当たりは無い。あれ以来人形を操られる事もないが、それらは伽夜の知り得る限りでの事。これだけ広い学園なのだから既に何かが起きているのかもしれない。)『キャンサー』について他に分かっている事を教えて貰える?…画像とかは無いの?(伽夜が『キャンサー』について知る事は、自分と似たような異能力を持つ子供という事だけ。もう少し情報が欲しい。中等部もある学園だ、『キャンサー』の年齢にもよるが紛れ込もうと思えば出来るだろう。素性の知れないテロリストがすぐ近くにいるかもしれないという気味の悪さに不安が募る。   (2023/4/11 16:54:08)

和妻伽夜♀高2──ふと、あの日《審判》から受けた警告を思い出して頤に触れていた指が離れ、伏せていた目を上げた。)ねぇ………、…《皇帝》の、行方は?やっぱり、『キャンサー』と行動を一緒にしているの?(「『キャンサー』が目を付けた人、最期はどうなってしまったの?」本当はそう聞きたかった。 あの日、《審判》は私が『キャンサー』に狙われるかもしれないと言った。その時は異能力に自信が無いあまり『キャンサー』が私を気にかける事は無いと思い込んでいたけど、私が”ゆきちゃん”を汚されて激昂したように、『キャンサー』も同じ事を私に感じていたら?本当に《審判》の言葉が誇張ではなかったら?今迄の『キャンサー』の手口はどうであったのか、狙われた彼らの末路は…と声に出しかけるが、自意識が過ぎる。と、少し間を置いて別の質問に挿げ替えた。前回『キャンサー』は《皇帝》と落ち合う為に学園に来ていたのでは?と想像した。あれからどうなったのだろう。)   (2023/4/11 16:59:05)

おしらせ和妻伽夜♀高2さんが退室しました。  (2023/4/11 16:59:16)

おしらせ《審判》さんが入室しました♪  (2023/4/16 13:03:57)

《審判》一つ忠告しておく。お前が当事者でない物事に深入りはやめておく事だ。勝手な物言いかもしれんが、お前のような一般人が余分な危険にまで踏み込む必要はない。…何より、俺にも守秘義務がある。『皇帝』の事は忘れろ。(『キャンサー』の情報を語り、『皇帝』の動向を伺う伽夜。質問に応ずる前に、龍翔は後者の疑問に対してぴりゃりと言い放った。確かに『皇帝』と交戦し、一部の生徒がその動向に関わった以上は彼女も部外者ではないが、その後の動向という機密を知ってしまえば、後に類が及ばないとも限らないだろう。知る必要がない事は知らなくともよい――ぶっきらぼうな鉄面皮に、龍翔は戦闘機関たる責任感を滲ませてそう返した。…余談ながら、当初の想定とは異なり、『皇帝』がセルペンスに合流した事実は確認できていない。離脱の為の体のいい隠れ蓑に使われたか、はたまた気まぐれか。無軌道と暴力の権化たる奴の真意は、今を以て掴めていない。)   (2023/4/16 13:04:10)

《審判》…さて、『キャンサー』の件だったな。先も言った通り、奴はこのところガクエン近辺に出没が確認されている。が、どういう訳か外郭の周囲や敷地内の山林のような、生徒との接触が必ずしも生じない箇所にも出没しているようだ。画像もあるにはあるが、あいにく不鮮明な物しか無い。奴への接近はそれだけ難事という訳だ。(言葉を以て仕切り直し、続くは本題たる『キャンサー』の件。特段の接触は無いという伽夜の言葉を踏まえながら、龍翔はタブレット端末を手に彼女へと画像を示して見せた。外見年齢としては10歳前後、ウェーブのかかった長髪は真っ白であり、どこかフランス人形のような風情を偲ばせている。いつも肌身離さぬうさぎのぬいぐるみ、明らかにサイズの大きいだぼだぼの洋服と、その様相はいかにも現実離れしていると言っていい。)   (2023/4/16 13:04:20)

おしらせ《審判》さんが退室しました。  (2023/4/16 13:04:25)

おしらせ和妻伽夜♀高2さんが入室しました♪  (2023/4/20 23:10:08)

和妻伽夜♀高2(ミシ、と心臓が軋む心地がした。俯くと髪が一房顔に落ちてより深い陰が出来る。どうして胸が痛いんだろう。当事者じゃないって言われたから?忘れろって言われたから?目を閉じ、”ゆきちゃん”を抱きしめてざわつく心の理由を自問する。暫くの沈黙の後、小さく開いた唇がゆっくり言葉を紡ぎ始めた。)─…そうだね。確かに、今回《皇帝》から被害を受けたのは、あなた達だから、私は関係無いね。(黒髪の陰の奥、大きく見開いた目は真っ直ぐ《審判》を見つめていた。唇が、声が小さく震える。)でも…どうして、そんな事を言うの?学園を襲撃したのはあなた達だよね。私も貴方たちにとっては管理対象の潜在的な脅威なのに…今は、一般人なんだ。あの日、そんな一般人に武器を向けたのに「余分な危険」って、……よく言えたね。…そんな事言う位なら、最初から守秘義務で言えない。って、言ってよ。(憤り、呆れ、悲しさの色が入り交じった黒の瞳が細められ、ふっ、と失笑が漏れた。《審判》の言葉はもっともな事だと分かる。しかしそれをEdenの構成員が発している事が理不尽に思えてならなかった。)   (2023/4/20 23:12:13)

和妻伽夜♀高2私、忘れないよ。《皇帝》の事も、Edenがここで何をしたのかも忘れない。だから約束して。深入りしないから、代わりに《皇帝》の件が終わったら知らせる。って。(ただし《皇帝》が目の前に現れた場合、話は別だ。その時は、きっと何もしないではいられないだろう。「約束」という言葉に反応したせいだろうか、イサムが一歩踏み出して左小指を《審判》へ差し出した。)   (2023/4/20 23:13:55)

和妻伽夜♀高2(画面に表示される解像度の低い女の子の画像。真っ白で無機的な美しさのある子だと感じた。胸に抱かれたうさぎのぬいぐるみ。この子が『キャンサー』の”大切な子”なのだろう。そう思うと『キャンサー』の人形のような外見も相まって一度会ってみたいとも思えた。人気は関係なく現れるという事は何かを探しているのだろうか。操っている人形の動きに合わせて移動している事も考えられるが…。)─わかった、ありがとう。…お人形を歩かせていたらそのうち会えないかな。もし彼女を見かけたらどうすればいいかな。(タブレット端末を見つめたまま『キャンサー』との遭遇を望むかのような言葉をぽつりと呟き、《審判》へ顔を上げた。)   (2023/4/20 23:16:07)

おしらせ和妻伽夜♀高2さんが退室しました。  (2023/4/20 23:16:59)

おしらせ審判さんが入室しました♪  (2023/4/23 10:40:15)

審判………。(龍翔の矛盾を指摘する伽夜の言葉に、目を細めて沈黙する。――俺らしくない。言われてみれば、守秘義務の言葉一つで返せばそこで終いだったのだ。それをなぜ、俺は先ほど弁明のような言葉を長々と付け足した。良心の呵責か?無意識のうちのEdenに対する反発か?…いや、それともあるいは。あの日、『彼女』を奪った異能者の姿が、今の己に重なっている事への自責なのか。……迷うな。審判の鉾たる立場にありながら、このザマは何だ。)……厚顔無恥だと言うなら、それでも構わん。いずれにせよ、今の俺はここを警衛する側だ。(いわば、俺は手指に過ぎず、意思決定たる『頭』ではない。そう付け加えかけ、龍翔はそれを飲み込んだ。そんな事情は彼女らには関係がなく、ただEdenによりガクエンが襲われたという事実があるのみである。そこを指弾している伽夜に、弁明と責任逃れじみた答えを返すなど、情けない真似ができようか。おまけにその『頭』が各派閥に分裂している多頭状態の体たらくともなれば、猶更それを告白する訳にはいかなかった。)   (2023/4/23 10:40:31)

審判…?(『皇帝』の顛末に対する約束を求める言葉、そしてそれに応ずるように小指を鉤状にして示した『ベルゼブブ』の仕草に、龍翔は一瞬怪訝な表情を見せて、ふと思い当たった。確か、これは日本で古来から結ばれる口頭契約の儀式、『指切り』と称するものか。あまり日本の伝統に詳しくはないが、以前『愚者』に聞いたところによると、古の武者同士で約束を交わす際にはこうして互いの小指を結んで誓約とし、もし破れることがあればその指を切り落として償いに代えたという。すなわち、侍の誇りと意地を託した盟約の名残であり、その意匠を今へと伝えるものであるとか。大陸こそ異なれど、侍という武人の誇りと生き様は共感に値するものである。いかに相手が少女や『ベルゼブブ』とはいえ、その伝統を拒むのは侍の誇りの否定であろう。)わざわざ約束にも及ぶまいが。…日本の儀式には疎いが、これでいいのか?(見よう見まねで小指を曲げ、『ベルゼブブ』のそれと結ぶ。傍目に見たその様子は…もはや何も言うまい。とりあえず全部『愚者』が悪い。)   (2023/4/23 10:40:42)

審判そうだな…。(『キャンサー』の画像を見せ、緊急時の応対を問う言葉に、龍翔ははたと迷った。確かに発見したとしても、まさか伽夜に対応させる訳にもいかず、連絡手段がなければどうにもなるまい。公用の携帯番号を伝える程度ならば問題無いだろうが、それにした所で互いの場所によっては駆けつけることも叶わないだろう。…他に、取れる手といえば。ポケットの中に固い感触を確かめ、逡巡を払うように、龍翔は言葉を向けた。『それ』を託すべきか、確かめるように。)二つ確認しておく。お前と『ベルゼブブ』、その他制御下の人形。いずれの場合でも、『キャンサー』を発見した場合にはこちらから接触しない事。人形が奴の異能でコントロールを奪われた場合、単独で追撃しない事。どちらも約束できるか。(問うのは、二つ。特に後者は、先日の遭遇戦の様子を見ればあながち無いとも言い切れず、その懸念に釘を刺すためのものでもあった。)   (2023/4/23 10:40:54)

おしらせ審判さんが退室しました。  (2023/4/23 10:41:00)

おしらせ和妻伽夜♀高2さんが入室しました♪  (2023/4/24 22:32:16)

和妻伽夜♀高2(数週間前イサムが”寄り道”をして正体を怪しまれた日、「もう勝手に異能力を使ったらダメだよ?約束ね。」そう言って指切りをした。今日の出来事からもわかる通りイサムが約束を守る事は無かったが、約束を結ぶ時はこうする。という指切りの情報だけは残っていたらしい。)……。(空気を読まないイサムに格好がつかず、いたたまれない表情で小さくため息を吐いた。無視される前に手を下げさせよう。と操り糸を繋いだ時、左小指に触れる存在に目を見開く。)…ぇ……、…ゆびきりげんまん、うそついたらはりせんぼんのーます、ゆびきった。……ふふっ。(こうしてまじないの言葉を言いながら指切りしたのはいつぶりだろう。リズムに合わせてゆるゆる上下する二人の手。しかも相手はさっきまで憤りを感じていた人で、一体何をしているのだろうか。そんな馬鹿らしい光景に思わず苦笑いが浮かんでしまった。 確かにEdenによる襲撃はあった。それでもこの人が直接危害を加える場面を見て無いせいだろう、こちらの身を案じる言葉を嘘だと断定しきれない。…警衛する側という言葉を受け止めよう。そんな思いも含めての笑顔だった。)   (2023/4/24 22:33:18)

和妻伽夜♀高2(何か考えがあるのだろうか、《審判》の言葉を待つこと暫く。やがて示された二つの条件はこちらの行動が読まれている的確な内容だった。前回のように大切な人形に操り糸をかけられ、連れて行かれてしまったら居てもたってもいられない。でも、そこで後を追えばそれこそ相手の思う壺なのだろう。現に”ゆきちゃん”が攫われる場面を想像しても駆け出したくなってしまう。万が一こうなっても我慢しなくちゃ。)…分かりました。見かけてもこちらからは何もしないし、仮にお人形を連れていかれても、一人で追いかけない。…約束します。(伏せていた目を上げて《審判》の言葉に答えた。…仮にそうなっても安心出来る言葉が出てくると信じて。)   (2023/4/24 22:34:09)

おしらせ和妻伽夜♀高2さんが退室しました。  (2023/4/24 22:34:19)

おしらせ《審判》さんが入室しました♪  (2023/4/29 13:34:39)

《審判》ああ、そういえば『指切り』にはそんな呪文があったな。聞き覚えがある。(指切りの呪文を伽夜に任せ、ゆらゆら揺れる『ベルゼブブ』の指に手を預ける。思い起こせば、確かに『愚者』はそんな呪文を言っていた気がする。奴の説明に曰く、『はりせんぼん』とは魚のハリセンボンと思わせておいて、その実の意味は字義通り千本の針。破約の暁にそれだけの制約を課すということは、翻れば契約するもののふの誇りを裏付けるものでもあるのだろう。大陸にも、『黄金百斤を得るは、季布の一諾を得るにしかず』という諺がある。有言実行、武人の約定の重さはかくあるべきという、大陸と日本の共通点を感じる思いだった。――なお当の《愚者》は由来を相当適当に語った上、指切りは基本子供がするものという大事な点を面白がって黙っていたのではあるが。)   (2023/4/29 13:34:51)

《審判》…いいだろう。お前を信じてやる。(上がった眼差しを真正面から見据え、一拍。短く告げた龍翔は、胸元から手帳を取り出し、さらさらと何かを記すや、そのページを千切って手渡して見せた。桁数と記載方法を見るに、明らかに電話番号であることが伺い知れる。)緊急時の連絡先だ。それと、これを渡しておく。(間髪入れず、ポケットから出して手渡すは白いチェスの駒――ナイト。下部から短い針が出ている構造ではあるが、その部分はコルクで塞がれている。…これは《愚者》の異能で加工を施した銀入りの駒、翻れば物質転送のポータルの一つである。同型のものは龍翔のポケットにもう一つあり、緊急時にはそれを介して行き来できるという寸法であった。)詳細は省くが、これを持っていれば俺か仲間がテレポートできる。もし奴を見かけた場合は、その番号に連絡しろ。あとの対応はこちらで行う。   (2023/4/29 13:35:01)

おしらせ《審判》さんが退室しました。  (2023/4/29 13:35:04)

おしらせ和妻伽夜♀高2さんが入室しました♪  (2023/5/3 13:16:49)

和妻伽夜♀高2(呪文と言うのを聞いてきょとんとしてしまう。ゆびきりを儀式と言ったりどんな環境で育った人なのだろう。違和感の無い日本語を使っているが、もしかしたら海外から来た人なのかもしれない。この人だけでなく《皇帝》もだが、どんな半生を経てEdenという組織に入ったのだろうか。そんな興味を残したまま結んでいた小指を離した。)   (2023/5/3 13:17:14)

和妻伽夜♀高2…………ありがとう。(メモと差し出された物に時が止まるのを感じた。似たような物を今も持っているから。ジャケットの内ポケットに入っているのは白のポーン。以前街中で助けられた青年、伴藤白斗から貰ったお守りだ。種類は違えどチェスの白の駒、底がコルクで出来ている所、極めつけはテレポートという言葉だった。 何と言えば良いのだろう。偶然にしては出来過ぎた一致に戸惑ってしまう。)……テレポートが、出来る人が居るんだ。便利だね。(掌のナイトをポケットにしまいながら何とか言葉を出した。本当はその人の名前を、どんな人物なのかを聞きたかったが、やめておいた方がいいだろう。先のやり取りから《審判》がEden内部の情報を話すとは思えないし、話を拗らせたくもない。真実が知りたいのなら伴藤白斗を探して直接聞く方が良さそう。それにもし彼が無関係ならば巻き込みたくなかった。 ただ伽夜は動揺のあまり気づかなかった。「テレポートが出来る。」ではなく「出来る人がいる。」と言ってしまった事に。   (2023/5/3 13:17:39)

和妻伽夜♀高2渡されたメモを”ゆきちゃん”に持たせるとスマホを取り出してメモの番号へ発信する。コール音が数回鳴るのを確認してから切った。)今のが私。…ちゃんと用事がある時だけかけるから、必要なら来てね。(緊急の連絡先が出来た事は心強いし、『キャンサー』も正直に言って興味深いけど、出来る事ならばこれ以上この番号にかける事になりませんように。そう願いながらメモをスマホと一緒にしまった。)   (2023/5/3 13:17:52)

和妻伽夜♀高2……。(伽夜の表情がどこか落ち着かない理由はこれまでの《審判》との会話以外に繋いでいる糸を強く引っ張る存在、依然不機嫌な様子のイサムのせい。犬を飼ったことは無いが、もし大型犬を散歩させたならこんな感じなのかもしれない。操り糸を離したらまた《審判》に飛びつきに行きそうな、そんな勢い。さっき顔面を掴まれた事を忘れたのだろうか。ゆびきりの件のように学習能力はあるはずなのだが、異能力発現の機会に関しては別なのかもしれない。)……あの、もしかして、まだ何処か怪我してる?その…もし良かったら、イサムちゃんに異能力を使わせて貰えない、かな…。(イサムと《審判》を目線だけで交互に見ながら聞いてみる。こころなしか背後から物々しいオーラを放つイサムは先ほど顔面を捕んだ《審判》の手を凝視していた。もう些細な物でもいい。その手の刺し痕を治させて欲しい。そんなつもりで穴が開きそうな勢いで視線を送っていた。)   (2023/5/3 13:20:42)

おしらせ和妻伽夜♀高2さんが退室しました。  (2023/5/3 13:20:46)

おしらせ《審判》さんが入室しました♪  (2023/5/7 12:11:24)

《審判》…そんな所だ。念のために言っておくが、絶対に紛失するんじゃないぞ。(違和感一つ、付け加えるのは紛らわすような当たり障りのない弁。話の流れでは龍翔がテレポート能力を持っていると捉えられてもおかしくなかったが、『テレポートの異能を持っている人間が別にいる』…すなわち龍翔本人の異能では無いことを察しているような言葉であった。…とはいえ、この違和感を深堀りして自らの異能を暴露しては却ってまずい。言葉の綾かもしれないと思い直し、当面の違和感は忘れることにした。返信としてかかってきた電話番号を記録し、慣れない手つきで登録の操作をしてゆく。電子機器の操作のなんと煩雑で面倒なことか。余談ながら愚者は数倍のスピードで文字入力をこなしラインも使いこなしていた。妙な所で器用な男である。)   (2023/5/7 12:11:36)

《審判》…怪我?一体何の…。(ふと、唐突な伽夜の言葉に怪訝な応答を返す龍翔。何やら不機嫌そうな様子の『ベルゼブブ』と交互に見返し、心当たりがないと不躾に返そうとした一拍前、龍翔ははたと思い当たった。…上着のボタン付けを試みて失敗した刺し傷、左手の親指と人差し指に一つずつ。傷としては極めて軽微なものだが、かといってそれを口にするにはあまりにも情けなさ過ぎる。そんな一瞬の思惟が、反射的に龍翔を動かした。)……心当たりが無いな。(…咄嗟に右手で左手を覆い、目を泳がせる不自然ムーブで以て。)   (2023/5/7 12:11:45)

おしらせ《審判》さんが退室しました。  (2023/5/7 12:11:49)

おしらせ和妻伽夜♀高2さんが入室しました♪  (2023/5/9 00:55:30)

和妻伽夜♀高2…気をつけます。(戦闘能力のある人を呼び出せる駒。訓練を積んだプロと比べれば戦う術を持っていないも同然の伽夜にとって命綱のような物。ポーンの駒と同様常に持ち歩くつもりではあるが、紛失というもしもが無いように注意しよう。と念を押されて気持ちを新たにした。 《審判》はスマホの操作に少し手間取ってる様子。私も今の内に…と教えられた番号を登録しかけて、名前をどうしよう。と迷った。流石にjudgementは気が引ける。 タロット、審判…とウェブを検索して数秒。登録した名前は20。…これなら多分、平気。いざと言う時もすぐ検索出来る。人に見られて詮索されても誤魔化せるだろう。)   (2023/5/9 00:58:17)

和妻伽夜♀高2(今度イサムが《審判》に飛びかかったら、顔面を掴む以上のもっと酷い事をされるかもしれない。それを回避したい一心で求めた助け(伽夜視点)は何故か不自然な挙動と一緒に拒まれてしまった。)そ、そんなっ!お願い、私、もう…っ、耐えられない。(苦悶の表情で懇願する。ただでさえ異能力行使が億劫な体調の日、流石に限界だった。)……ッ、あっ!(ふっと操り糸が消えて自由になったイサムが《審判》に向けて素早い1歩を踏み出した。咄嗟に腕の中のゆきちゃんを離し、両手を広げイサムの前に飛び出る。)   (2023/5/9 01:01:01)

和妻伽夜♀高2ダメっ、イサムちゃんっ!(イサムが伽夜の体の脇から手を、足を伸ばしてすり抜けて行こうとするのを腰に両腕を回して抱きつき阻止する。イサムは《審判》の手に治癒能力をかけようと懸命に腕を伸ばしていた。 こうなるからお願いしたのに。意地悪言わないで素直に怪我してるって言えば良いのに。と 苛立ちに唇をかむ。イサムが懸命に手を伸ばす先には…手?)……その手、何があるの?お願いだから、見せて…!(イサムの肩越し、顔にかかった前髪の隙間、据わった黒い瞳を《審判》へ向け、静かながら気勢のある口調で訴えた。伽夜が貪欲な人形と取っ組み合っている隣では静かに佇む”ゆきちゃん”、ブロンドヘアに澄んだ空色の瞳、若葉色のドレス姿のビスクドールもじっと《審判》を見つめていた。)   (2023/5/9 01:01:29)

おしらせ和妻伽夜♀高2さんが退室しました。  (2023/5/9 01:02:09)

おしらせさんが入室しました♪  (2023/5/13 23:22:11)

長文シリアスにみせかけて♀がグイグイ狩る現場   (2023/5/13 23:22:32)

おしらせさんが退室しました。  (2023/5/13 23:22:35)

おしらせハルさんが入室しました♪  (2023/5/14 11:46:51)

おしらせハルさんが退室しました。  (2023/5/14 11:56:09)

おしらせ《審判》さんが入室しました♪  (2023/5/14 15:26:49)

《審判》…………何をしているんだ、お前は。(無事連絡先を交換し、互いの綱を確保してから一拍後。急に苦悶の声を漏らしたかと思えば、自らのコントロール下たる『ベルゼブブ』と取っ組み合いの攻防を始めた伽夜の姿に、流石の龍翔も呆れ半分の声を漏らす。異能を用いて『ベルゼブブ』を制御しているものと思っていたが、異能が不完全なのか、はたまた敢えて手綱を緩めて自由意志を残しているのか。呆気にとられたその数瞬と内省が、伽夜の脇から延ばした『ベルゼブブ』の腕への反応を遅らせる結果となった。)うおっ!?(はっ、と我に返った時には既に遅し、『ベルゼブブ』の腕は龍翔の左前腕をがっちりと掴み、己の方へと引き寄せる。隙を突かれてたたらを踏んで、龍翔の体は『ベルゼブブ』とともに伽夜をサンドするかのような位置へと押し付けられていた。果せるかな、明らかになったその左掌には、明らかに新鮮な針の穴大の刺し傷3つ。)   (2023/5/14 15:27:20)

《審判》離せ、全く!(とはいえ、膂力で『ベルゼブブ』に後れを取る龍翔ではない。強引に腕を引きはがし、一歩下がってわずかに視線を逸らして息継ぎ一つ。間を置いて紡いだ言葉は、ばつの悪い弁明の色を帯びていた。)……ボタン付けを試みた結果だ。悪いか。(――結果は、言うまでもない。ジャケットのボタンの一つは今なお外れかけのまま。時折抜ける薫風に、ゆらゆらと舞っていた。)   (2023/5/14 15:27:35)

おしらせ《審判》さんが退室しました。  (2023/5/14 15:27:42)

おしらせ和妻伽夜♀高2さんが入室しました♪  (2023/5/19 01:01:47)

和妻伽夜♀高2(あっ、と思った時には遅かった。フェイントに引っかかって隙が出来た左脇へ身体を半身にしたイサムを通してしまう。)だめっ!…─ッ!?(直後に背中に覆い被さる存在と耳元で感じる息遣い。一拍置いて理解する状況に心臓が跳ねて息を飲んだ。何故二人に挟まれているのだろう。満員の公共交通機関に乗った記憶も曖昧な伽夜には刺激的だった。兎に角イサムを止めないと。混乱の中俯いていた顔を上げると、すぐ前にはイサムが掴み上げる《審判》の掌があった。目立った怪我は無さそうだが…。)…ぁ、これ?(親指と人差し指に小さな点3つ。裁縫を始めた頃、時々左手に出来ていた傷と同じ物。腕を振りほどいて身体を離した《審判》をイサムが追おうとするが、腰から下にのみ操り糸をかけて足を止めた。最初は手をぐっと伸ばしたりパタパタさせていたが、やがてゆっくりと下ろされ静止した。)   (2023/5/19 01:02:19)

和妻伽夜♀高2(気まずそうに傷の由縁を言う《審判》と、そのジャケットには取れかけたボタンが見えた。)ううん…悪くないよ。……どうして?(気恥ずかしさを感じての言い方なのだろうが、言葉の意味がよく分からない。怪我をするという事は裁縫に不慣れなのだろうが、それがどうして悪になるのだろう。季節相応の穏やかな風が姿を隠すかのように長く伸ばした黒髪を揺らして行く。)その取れかかってるボタン、だよね?…私、つけようか。今裁縫箱があるから。(隣のイサムをちらと見ると、折角捕まえた手を引き剥がされたからだろう、再び苛立っている様子だった。)だから、イサムちゃんの力をその手に使わせて貰える?   (2023/5/19 01:03:21)

おしらせ和妻伽夜♀高2さんが退室しました。  (2023/5/19 01:03:36)

おしらせ《審判》さんが入室しました♪  (2023/5/21 21:56:11)

《審判》いや…その、何だ。こんな些細な失敗して男が怪我をするなど、…みっともないだろう。(どうして、と問われれば、龍翔本人にも分らぬままに口をつく釈明の弁。目を逸らし、常の覇気がない語気からしても、誤魔化してしまいたいという感情はありありと伝わるだろう。翻れば、両親やエミリー、愚者にガラスと、これまで身の回りにいた皆がそうしたスキルを持っていたが故の引け目なのかもしれない。)…お前が?…………。   (2023/5/21 21:56:16)

《審判》(ボタンを付けるという伽夜の言葉に、沈黙の中思案しばし。正直なところ、裁縫傷を知られた上にガクエンの生徒にボタンを付けて貰うなど、みっともないにも程がある。が、しかしである。仮に今断って、別の者に依頼したらどうなるか。ガラス:多忙なあの人には任せられまい。 愚者:『え~?またろーちゃんボタン付け失敗したの~~~???しょーがない、いつも通りおれが!だいたいの家事60点でおおむねできるおれが!自称スパダリおれがっ!!いつも通りやったげようじゃないのー(ヘラヘラ)』奴は無しだ。 太陽:できるだろうが『ふふ、いいよ?万事に果敢に挑戦するのはきみの美徳だけど、まさかきみにもこんな弱点があったなんて意外だね。ふふ、ふふふ。』奴に新たな弱みを握られる気がする。 月:『いたい!(自爆)』論外だ。 ――結果。)   (2023/5/21 21:56:53)

《審判》……………頼む。どこか人目の少ないベンチはあるか。一応変装はしているが、『セルペンス』も含めあまり人目には触れたくない。(あと加えれば恥ずかしい。言外にそう付け加え、龍翔は提案する。想定した選択肢の中では一番マシということで、結局伽夜の世話になることに肚を決めたようだ。治療についても了承に代わって、『ベルゼブブ』へ手を翳して見せた。)   (2023/5/21 21:56:58)

おしらせ《審判》さんが退室しました。  (2023/5/21 21:57:05)

おしらせ和妻伽夜♀高2さんが入室しました♪  (2023/5/26 14:41:33)

和妻伽夜♀高2そ、そう…ごめんなさい。………そんなに、みっともない事じゃないと思うよ。(気まずそうな《審判》に思わず謝ってしまった。男らしさ、女らしさ。久しぶりに聞いた気がする。《審判》はどうやら古風な価値観の持ち主らしい。そうであっても構わないが、それがこうして傷を隠すように《審判》自身を不必要に追い込んではいないか。前回のような痛ましい姿になるきっかけになっていないか。そんなお節介が下敷きになった言葉も口から出てしまった。)……。(押し黙る《審判》に内心戸惑ってしまう。一体何をそんなに考え込んでいるのだろう。ボタン付けならすぐに出来るし、少し困っている様子だったから声をかけたけど、流石に馴れ馴れしすぎたかな。余計な事だったのかな。と返事を待つ。暫くして了承の言葉が返ってくれば、ほんの少し、胸の内がほっとした。それを表情に出さないようにしたのは、この人にお節介を願い出た事も、受け入れられて安堵する事もきっと筋違いなのだろうから。 余程異能力を使いたかったのだろう、下半身に付けた操り糸を離すと同時にイサムは大きく一歩を踏み出し《審判》の左手をがし!と両手で捕まえて治癒能力を使った。)   (2023/5/26 14:43:49)

和妻伽夜♀高2(案内した先は少し離れた場所にある、植木の陰のベンチ。剪定前の伸び放題の植木は人目も避けられるだろう。その端に伽夜は腰掛けていた。隣りの”ゆきちゃん”との間には裁縫道具が入ったラタンのバスケット、膝の上には受け取ったジャケットが広げられていた。切れた糸を取り除いて、針に通した裁縫糸の端をボタンに括り付けてから前の糸が通っていた穴に針を通した。 望みが一つ叶えば次が欲しくなるもの。小さな傷を治した程度でイサムの気が収まる訳はなく、おかわり欲しさに《審判》へ視線を送っていた。大人しく伽夜の隣に座っていたのは最初だけ。そろりそろりと《審判》との距離を詰めて顔に向けて手を翳そうとするが、「ダメだよ。」「やめようね。」と声がかかる度に手を下げた。何度目かのやり取りの後小さくため息をついた伽夜が作業を続けたまま口を開く。)あの、「ベルゼブブ」っていうのがこの子達の名前なんだよね。皆こう…やたらと異能力を使いたがるの?   (2023/5/26 14:46:02)

おしらせ和妻伽夜♀高2さんが退室しました。  (2023/5/26 14:46:07)

2023年01月18日 20時30分 ~ 2023年05月26日 14時46分 の過去ログ
【イベント部屋】school..2
現在のルーム
過去ログ一覧
▲このページの先頭に戻る


[保護された通信(SSL https)を利用する]

クッキーの使用について | 広告掲載募集

(C)2009-2024 チャット ルブル <info@chat.luvul.net>