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ルーム紹介
ひらりひらりと風に揺られて舞い落ちたのは、なにかのチラシらしい。
書かれているのは、街の片隅に佇む自称便利屋の一軒家を指す地図と文面だ。
――――――――――――――――
☆便利屋キリルをご活用下さい!☆

【ご来店の際の注意事項】
あなたのマナーや良心。
そういったものに期待致します。
【有効的な使い道】
様々な内容の活動をしております。
・傭兵や護衛としての短期雇用
・正体不明なアイテムの鑑定
・失せ物探し
(その他、交渉次第で対応します)
【家主の身分】
魔術学会出身の二十一歳。
背丈は百七十と少し、白髪と赤い瞳。
学会の出資を受け便利屋稼業を経営。
皆さまの生活に寄り添う在り方を。
そんな便利屋でございます。
――――――――――――――――
※大雑把な使い方について
雰囲気(依頼の会話等)を楽しむ、F系大喜利的なモノを想定しています。
ご自身の設定は流れで生やして頂いて構いません。
キャラ名や一言プロフはご自由に。
※具体的な対応について
・ルーム内は便利屋の建築物内にいるものとして処理。
・外出する必要のあるシチュはルーム移動対応。
・【】等のPL会話と、目的なく入店する動機不明なキャラ付けは非推奨。
・家主キャラと関係性を持つキャラであれば立ち位置に応じてご自由に。
 [×消]
おしらせキリル♂魔術師さん(180.11.***.201)が退室しました。  (2022/3/26 16:08:15)

キリル♂魔術師―――聞き込み調査の結果、水面の剣士と思われる人物に接触。交戦したものの、一切手だし出来ないまま逃げられ、以後消息不明。恐らく実在する人物であろうことは確定したものの、その背景などについては不明瞭なままである、と。流石に巫女の事とか報告すっと色々面倒が起きそうだしな…こんなもんだろ!(だんだん考えるのが億劫になってくると、雑に報告用の書類を書き上げ、たということにしてペンを置くのであった。しかし適当な報告をする時のクセを一部上司に知られているため、結局のところは面倒事を引き込む書類となることは未来の自分にしかわからない事だった。)   (2022/3/26 16:07:56)

キリル♂魔術師「そんでお説教の場に居合わせちまった俺が巻き込まれた、ってワケか」歴代の剣士、もとい水の神の巫女とばったり出くわしてしまった時点で、こうなるのは決まっていたのだろうと、そろそろキリルも諦めがついた頃だった。とはいえ熱弁っぷりを思い返すたびに、もうアレは御免だと強い気持ちが湧き上がるのもまた事実であった。しかし、なんやかんやでこの三時間くらい後に、当代巫女とセットで先代巫女からお説教を喰らう羽目になることはまだ知らないのである。   (2022/3/26 16:03:18)

キリル♂魔術師言いぐさからして、水の神としてはかつて精霊王を死に追いやった地の人間を、定期的に困らせて意地悪したいだけ、らしい。果たして事実なのかは怪しい所だったが、キリルは納得した。納得することにした。「ところで、ただの勘なんだけど。もしかして水面の剣士は世代交代してんのか?」「そうだよ~!先代はおばあちゃん!」「そんな気がしたぁ……」おばあちゃん、というのはキリルに熱弁をふるった自称有識者の老婆を指している。なので自称有識者ではなく本物の有識者、というか中心人物であったと判明した。その場にへたり込みそうになったのを、キリルは手すりに寄りかかることで堪えた。「私と違って、水の神がっつり信仰してるんだぁ。だから巫女のくせに信心が足りない!ってよくお説教されるの。あ、巫女っていうのは水面の剣士のことね」   (2022/3/26 16:03:03)

キリル♂魔術師ややあってから男が作業に戻ったのを確認すると、少女はキリルの方に視線を寄越して口を開いた。「あなたの前に試練をこなしたのは、恩寵の穢れを引き起こした張本人。賊の頭目、遠方からの来訪者、放浪騎士。なんていうか、ボコボコにされて改心した感じだよね」「身も蓋もねぇ言い方してやんなよ」「そして元騎士の男は、人知れず贖罪を誓い、一般人を装ってこの街に住み着いた。紆余曲折あって結婚とかもして……決して表舞台には出て来なかったけど、水路の清掃に関する取り組みとかの功績はだいたい彼の努力なんだよ」結局のところ、キリルは本当に巻き込まれただけであった。改心した元騎士と同様に水面の剣士と一騎打ちさせられ、何かしらを証明させられたのである。元騎士であれば誠意や誓いを、キリルであれば実力や可能性を。「でもさぁ、あの時も聞いたけど俺はここの民じゃないんだぜ?成果物がどうのってのも、ちょっと厳しい屁理屈だろ」「良いの良いの、所詮は水の神が嫌がらせする理由欲しいだけだもん、どうせ」   (2022/3/26 16:02:43)

キリル♂魔術師ある程度の覚悟をしていたとはいえ、急に死線を潜らされたキリルは徒労感たっぷりに下山すると、昼過ぎくらいの時間だというのに惰眠を貪った。暗くなってから一度目覚めたものの、軽食だけ取ってから朝まで二度寝した。疲弊由来のちょっとした八つ当たりであった。「おはよう!勇敢なる戦士さん!」翌朝、試しに長い階段を登ってみると見知った顔があった。水面の剣士は、ただの一般人ですと言いたげに裾長のワンピースに身を包んで、素顔を晒しながら街並みを見下ろしていた。「色々言いたいことあるけど、まあいいや。三十年前の元騎士ってさぁ」「それも気づいた?いいよ、教えてあげる」少女の視線の先で働いていた水路の清掃員と思しき男が、こちらに気付いて遠くから手を振る。そうすると少女も笑顔で手を振り返した。   (2022/3/26 16:02:14)

キリル♂魔術師直後に鉤爪の向きを素早く反転させ、水筒ごと虚空を裂く。容易く弾けた水筒は内容物であったワインをまき散らした。面越しとはいえ、酒を浴びせられては思わず目を閉じるしかない。剣士としての本能が反射的に身を引いたことで、素肌を傷つけられることはなかったものの、追撃を回避し損ねる。コンッ!という小気味良い音を伴って、顔を覆っていた面は弾き飛ばされてしまった。「試練とやら、これで勘弁してくれ」「……うん、いいよ。じゃあ合格にしてあげる」朗らかで、それでいてどこか寂しそうな色を伴った声で終わりを告げたのち、水面の剣士は陽炎の如くに揺らいでそのまま掻き消えてしまった。こうして街の住民が誰一人気付かないままに、約三十年ぶりの試練は幕を閉じた。   (2022/3/26 16:01:56)

キリル♂魔術師キリルの戦い方は元より小賢しい立ち回りであり、それを得意とする。だが圧倒的な力量差のある相手に、真正面からの不意打ちなど、そう易々と成立しないものだ。それなりに死線を潜り抜けて来たという自負があったが、眼前に佇む水面の剣士を捻じ伏せる光景だけは思い浮かべられなかった。「この湖は私の一部、私の領域。あんな風に蹴り上げられたって無駄だよ」「毒蛇が自分の毒で死ぬわけにはいかない、ってか」皮肉を言い放ったと同時に、今度は鉤爪ごとアッパーを繰り出す。剣士はこれを容易く避けた。「なら別の毒はどうよ」「え?」しかしこの時、キリルは握り込んでいた手の力を緩め、慣性に乗せて革製の水筒を放り投げた。一秒にも満たない時間ながら、剣士はそれが何であるのかは理解した。だが、何の為にかは理解するに至らなかった。   (2022/3/26 16:01:28)

キリル♂魔術師徹頭徹尾、剣士の動きは流麗そのものであった。男一人を蹴飛ばした衝撃など存在しなかったように、身を捻ってその場で一回転すれば元のつま先立ちに収まってしまう。衝撃を完全に想定した上で体幹を制御しているのか、超人的な感覚で衝撃に反応しているのか。それは定かでなかったが、ひとつ明確なのはキリルと剣士の間に圧倒的な力量差があるということ。待ち構える剣士に対し、拳を突き出す愚直な仕掛けでキリルが距離を詰めた。完全に見切られた挙句、刃ではなく剣の柄で拳を弾き落とされる。それによって体勢を崩し、前方に倒れ込むキリル。かと思えば、反対の手を先んじて浅瀬の底につきながら前転し、上段から踵落としをお見舞いする。泥臭い不意打ちだったが、これもまた空を切った。振り抜かれた踵は地面に突き刺さり、清らかだった水を濁らせた。   (2022/3/26 16:00:58)

キリル♂魔術師軽やかで美しい動きに、しかし見惚れる暇は与えられなかった。水面に新たな波紋が生まれた頃、既に剣士は武器の切っ先をキリルの胸部目掛けて突き出しながら前のめりに跳躍していた。刺突に重きを置いたらしい細身の剣だ、まともに受ければ防ぎきれないだろう。対照的に、キリルは足元をばちゃばちゃと荒く波打たせながら横っ飛びに回避しつつ、自身の両手を覆う鉤爪の形状に、魔力を凝固させて武器を作り出した。浅瀬から一人脱して渇いた地面を踏み締める民草代表と、水面につま先立ちで佇む水神の刺客。強い風が吹き、木々のざわめきと共に水面が揺れたその時、二人は交錯した。先んじて刺突を披露していた剣士が、今度は寸前で手首を返し横凪ぎの一閃を放つ。対するキリルは右手の鉤爪を突きに対する盾としながら、左手の鉤爪で側面からの斬撃に備えてこれを受け止めた。瞬間的な反応でこなせる相手ではない、という意識がキリルを救った。剣士は仕留め損なったのを理解すると、剣を振り抜いたのとは逆側から上段蹴りを放ち、鉤爪による防御の上から派手に吹っ飛ばしてみせる。   (2022/3/26 16:00:41)

キリル♂魔術師けれども不思議なことに、彼女がいくら前に進んでも、その足先が水面の向こう側へ沈むことはなかった。冷気により生じた、踊り子の為のハイヒール。ほんの僅かな時間だけ、つま先から踵までを支えるように伸びた水が、凍り付いて足場となるのである。それも瞬間的に。「一応聞いとくが、俺はこの地に住まう民じゃないんだけど?」「街への来訪者もまた信仰の成果物。だから、あなたが試練を乗り越えるなら万事解決。簡単でしょ?」「あ~やだやだ!神様っぽい理不尽なこと言ってる!」大仰に頭を抱えて困ったふうにした直後、キリルは土混じりに水を蹴り上げた。不意打ちを狙ったつもりだったが、動きの起こりを同じくして剣士もまた片脚を大きく上げ、そのまま後方へと倒れ込むように背を投げ出す。かと思えば、一瞬にしてその身は宙を舞って翻り、重心を一切ぶれさせず後方に着地していた。   (2022/3/26 16:00:24)

キリル♂魔術師今日も水路の見学、などと言われるほどに通い詰めていたのは、街並みを堪能する為ではない。時系列の矛盾が無くなるまで聞き込みを続け、それでも足りない部分は仮定しながら、謎の剣士が辿った道順を検証していた。無論、彼女自身にも同様の聞き込みをしたことがある。果たしてどんな気持ちで、自分の足跡を追わんとする相手に応じたのだろうか。キリルがそう思った矢先、踊り子の姿をした剣士はゆっくりと得物を抜き放ち、切っ先を天高く掲げた。「水の神に対する信仰は対価であり、この地に住まう人々への罰なんだよ。水の神の伴侶、かつての大山と最期を共にした精霊王への供物。だから水の神は大山の亡骸に寄り添い、恩寵という名の呪いで人々を縛り、試練を与える」剣にこびり付いた血でも振り払うかの如き所作で切っ先を下げたかと思えば、刃の軌跡を描く白い影が生まれ、周囲に強烈な冷気がたちこめた。剣士の視線はキリルではなく湖に向けられ、浅瀬へと一歩ずつ歩いてゆく。つま先が静かに水面を踏みしめるたび、とても穏やかに波紋が生まれて広がり、薄く馴染んで消える。   (2022/3/26 15:59:53)

キリル♂魔術師翌朝、キリルは朝食を済ませると早々に宿から出て、水路の傍に設けられた道を辿り山頂まで登った。水の神の恩寵、湖のほとり。先客の姿を視界に捉えると、それは腰に剣を吊り下げた踊り子姿の女性であった。顔には黒いベールを垂らしているが、その奥には木製の面を取り付けているのが分かる。素顔を隠した上で踊り子らしく装飾しているのだろう。踊り子はキリルに気が付くと、こともなげに面を取り外した。覗けた素顔は、キリルの手を引き駆け回った少女の笑顔。少しの間だけ視線を絡ませてから、再び面を着用した。「気付くの早くない?」「お前が昨日走った道順、聞き込み調査で割り出した剣士の動き方とほぼ一致してたんだよ」   (2022/3/26 15:59:32)

キリル♂魔術師「ねえ、どうせなら近くで見ようよ。見下ろしてるだけより、絶対楽しいから!」やや暗くなり始めた街並みの中を、二人分の人影が水路を辿る形で走ってゆく。キリルは驚いた。彼女がキリルの手を引きながら、想像より力強く駆ける有様にも驚いたが、街の隅から隅まで効率的に確認しつつ走れる道順選びに驚いていた。楽しませる為のコース選びとしてそうなったのかも知れないが、水路の機能美と通ずるものがある効率の良さだった。そこに思考が及んだ時、キリルの中である事柄が符合した。   (2022/3/26 15:59:11)

キリル♂魔術師「まるで水や水路に対する信仰心を試すみたいじゃない。定期的に、悪者を誘引してさ」含みのある言い方だったが、誘引などと形容してみせる部分にキリルは察する。つまり水の神の恩寵という魅力的な存在こそが、不穏分子を呼び込む原因であると。ローブの外側、腰元に括り付けていた皮製の水筒を手に取ると、ワインを一口だけ舐めるように飲む。「まあいつの時代もどんな場所でも、神は信徒を試すモンじゃねえの」「なにそれ!信心深くも聞こえるしその逆にも聞こえる!すっごい興味なさそう!」斜に構えたキリルの物言いに対して、少女は随分と楽し気な声色で応じながら、思いついた様子で駆け寄るとキリルの手を引いた。   (2022/3/26 15:58:48)

キリル♂魔術師「今日も水路の見学?」透き通った声が呼び掛ける。先客と思しき華奢な少女の姿があった。周囲にはキリル以外に人影もなく、誰に問うているのかは一目瞭然といったところだが、キリルは何も答えなかった。むしろ一瞥もくれずに、石造の手すりに腕を組みながら乗せて寄り掛かり、水路を眺めた。「おばあちゃんの相手押し付けちゃったのはゴメンってば!」「うるせえ、お陰様で知らん土地の神相手に信仰心が芽生えるかと思ったわ」自称有識者の老婆から熱弁を受けたのは、キリルにとって予定外の出来事であり、原因は話し掛けている少女にあった。憎まれ口を叩きはしたものの、気にしていない様子でキリルは街並みを、或いは水路を眺めている。「信仰なんかしなくて良いよぉ。だって、もしかしたら悪趣味な神様って感じがしない?」「悪趣味って、何の話だよ」   (2022/3/26 15:57:57)

キリル♂魔術師はしゃぐ子供の集団が、それぞれの木剣を片手に水路の傍らを駆けてゆく。ちょっとしたお祭り騒ぎになっているのも、やむを得ないだろう。伝説の再来を謳い、謎の剣士現る!と喧伝した旅の吟遊詩人がいたそうで、各地から旅人や冒険者、腕自慢やら商売の匂いを嗅ぎつけた連中などなど大賑わいである。キリルは白い髪に赤い瞳と目立ちやすい外見的特徴を有しているが、そもそも現状の人だかりにあっては大道芸のひとつでもしなければ、注目を集めるのは難しかろうといった具合だった。魔術師の証明たる厚手のフード付きローブに身を包み、大衆の隙間を縫って歩く。視線の先には階段が左右に折れながら続く道があり、それを進むと街並みの南端、高所から街全体を見下ろせるお気に入りの場所に到着した。   (2022/3/26 15:57:36)

キリル♂魔術師建築技術には明るくないが、素人目にも機能美を感じる水路であった。ごく自然に建築物へと寄り添い、景観を損なわずに生活用水の供給が行われている。何よりも素晴らしいのは水路を大切にしようとする住民の、平均的な意識の高さと育ちの良さであり、ごみを投げ込まれた形跡さえ見当たらないのがキリルを驚かせた。能動的に汚さない心掛けに留まらず、常日頃から水路を維持管理する積極性も備わっていなければ、こうはいかないだろう。事実、街中を一時間ほど散策した限りでも、あちこちで水路の清掃員を見かけたものだ。水の神と語られるだけあって、単なる心掛けの範疇ではなく信仰心なのだろうとキリルは身を以て感じていた。そして、その信仰をより強固なものとさせたのが件の人物だ。昔々の御伽噺として風化しようとしていた伝説が蘇ったとあれば信心深い者は元より、若い世代などの、伝説を話半分に聞いていた者であろうとも首を垂れずにはいられまい。   (2022/3/26 15:57:13)

キリル♂魔術師魔術師キリルは、この生ける伝説とも呼べる出来事と人物について調べる為にこの街を訪れていた。山間部の街には山と共に在る為の工夫や努力が、そしてその歴史が刻まれていた。水の神による恩寵が根付くよりも更に昔、一帯は鉱夫の行き交う鉱脈であったという。しかし山頂に作った貯水池から、無数のトンネルに水を流して意図的に土砂崩れを発生させる大規模な採掘が計画され、失敗。想定よりも広域に及んだ土砂災害が街並みも無数の命も等しく飲み込み、これを哀れに思った水の神が恩寵を与えたのだとされている。故にこそ山が崩れぬようにと心血注いで立派な水路を拵え、そして水の神が認めて下さったからこそ自然の脅威にさらされることなく、新たな歴史を刻み続けて来られたのだ。と、そんな具合に自称有識者の老婆から熱弁された記憶が、キリルの脳裏を過っていた。   (2022/3/26 15:56:45)

キリル♂魔術師この三日間を恩寵の穢れと呼び、悲劇を忘れぬ為に、或いは恩寵のありがたさを理解する為に、今では年に一度だけ三日間の断水を意図的に行っている。そして当時この穢れを討ち払ったのが、水面の剣士であった。踊り子と見紛う軽装の麗人は、水路の流水を軽やかに踏み締めながら数多の敵を葬り、果ては湖の浅瀬にて対峙した元騎士を舞い踊るような剣技によって討ち果たしたのだとされる。現存する記録や情報と照らし合わせる限り、これが三十年ほど前の出来事。そしてつい先月、断水の時期を狙って傭兵崩れの賊が街を占拠しようと押し掛けた夜。行事に合わせて閉じられたはずの水路が開き、流れ込む水と共に、謎の剣士が賊を次から次へ斬り伏せたという。街中の水路が満たされる頃には、もはや安寧を害する者の姿はなかったのだ、と。   (2022/3/26 15:56:23)

キリル♂魔術師―――水面の剣士が舞い踊る時、そこには穏やかな波紋だけがあり、決して荒波立つことはなかったという。山間部の街並みに息づく伝説は決してただの故事ではなく、今現在に於いても刻まれ続ける流行最先端の逸話であった。西方の山頂には水の神の恩寵と呼ばれる湖があり、ここから水路を引くことにより街は栄えている。私利私欲の為にこれを狙う者は後を絶たない。かつて遠方の二ヶ国が争った際に、落ち延びた騎士の組織した賊が湖周辺と水路を乗っ取り、三日間に及んで街の住民へと狼藉を働いた事があった。   (2022/3/26 15:56:00)

キリル♂魔術師いやぁ、今回の件は一体どこまでを報告したもんか……うーむ。まぁ丸ごと報告しなくても良いよな、部分的に抜粋してそれっぽく伝えりゃ問題は―――。   (2022/3/26 15:55:38)

おしらせキリル♂魔術師さん(180.11.***.201)が入室しました♪  (2022/3/26 15:54:31)

おしらせさん(iPhone SoftBank)が退室しました。  (2022/3/3 10:19:02)

おしらせさん(iPhone SoftBank)が入室しました♪  (2022/3/3 10:18:39)

おしらせシオン♀管狐さん(iPhone au)が退室しました。  (2019/4/9 02:58:48)

シオン♀管狐(冷静に事を考えたならば、近くにあるじが居ない事も理解出来ただろう。そして人姿になり扉を開ければ良かったのだけども、夢見が悪かったのか若干のお寝惚け具合を発揮しつつすっかり転身する事も忘れて本能のままに、求めた。求めた結果、扉の取っ手には歯型が刻まれた。……ぱちくり金眼を瞬かせてから、ふいと頭を逸らす。──暫しののち、管狐はふよふよとまた中を泳ぐ。ぱくり、咥えるのはあるじの匂いが残る衣服の類いだろう。そのままベッドに持ち帰って吐き捨てたと思えば、その布塊へと潜り込んでいった。)……きゅ。(吐き出したのはため息にも似た、ひと声。安心感に包まれるように管狐はうつらうつらと、また眠りに誘われてゆく。──すっかりやらかしたあれこれを忘れて。)   (2019/4/9 02:58:10)

シオン♀管狐(午前二時過ぎ三時前、妖が元気になる時間帯。ベッドの小山がもぞもぞ動いて、ひゅっ!と管狐が一匹頭を覗かせた。ゆっくりと首を傾ける仕草をすれば薄暗く無人の室内で、すんすん、すんすん、鼻を鳴らす。)……きゅ、……きゅー?(──あるじの、匂いが無い。仕事部屋へと繋がる扉を金色の瞳が見つめ続ける。細長い胴から尻尾を弛らせるように、ふよふよ中を泳いで扉前までやって来ると再び。)きゅ!きゅーぅうう!!(鳴き喚いた。しかし、──反応が無い。扉の取っ手へ齧り付きつつ、鳴き喚く。──反応が無い。がじがじがじがじ。)   (2019/4/9 02:53:17)

おしらせシオン♀管狐さん(iPhone au)が入室しました♪  (2019/4/9 02:51:57)

おしらせシオン♀管狐さん(iPhone au)が退室しました。  (2019/4/3 01:08:49)

シオン♀管狐(──それでも、抱かれたまま頬擦りされていた。このなんか、仕方ねーなあって感じが更にキリルさま疑惑を加速させてしまったわけで、普通の兎ならば流石に嫌がるだろうから。)キリルさま、シオンが必ず元に戻してあげるなの!!(今度は丁寧に白兎を机上に降ろしてからその鼻先へ、ちぅ、と軽く口付けを。「待っててなの!キリルさま!」そんな台詞を残して管狐は割烹着姿のまま出掛けて行った。──冷静に気付いていたならば、その白兎からあるじのまりょくの匂いはしない。その一点でこれはただのうさぎだ、と知れたわけだがパニック状態の管狐は抜けていた。それに、あるじがこのうさぎを抱き上げ撫でて可愛がっていた際に多少の匂い移りがあったのかもしれない。その後どうなったか、聞き回った先々できっと「エイプリルフールもう終わってるんだけど?」とでも呆れられたに違いなく。)   (2019/4/3 01:08:10)

シオン♀管狐1d3 → (1) = 1  (2019/4/3 00:57:47)

シオン♀管狐 (管狐の中で、''キリル''といえばそれはもうあるじを示す。名札宜しく書き記された文字に、白兎と見つめ合うまま。)キリルさま?(問いを口にする。白兎は、ひこひこ鼻を動かしたままその円らな瞳で管狐を写し続け、管狐もまた腕中の白兎と視線を絡ませたまま動かない。)──おまえ、まさかキリルさまなの!?たいへんなのっ、キリルさまがうさちゃんに!うさちゃんがキリルさまなの!──はっ、やだよおお、キリルさまああ、それじゃあシオンのこと撫で撫で出来ないのおお!ぎゅーって出来ないのおお!(それは大変だ!パニック状態に陥れば、力いっぱいに白兎を抱き締める。抱き締めて頬擦りする。そんな事をすれば大人しい白兎だって。)(1.それでも抱かれたままだった。2.うさぎパンチを顔面にかました。3.うさぎキックの勢いで腕中から脱出した。)   (2019/4/3 00:57:05)

シオン♀管狐(向こうから仕掛けてくる様子も無い。気配隠匿で薄い存在感のままに、たんっ、と軽く床を蹴り飛び掛かって行った。)何奴!?ココは、キリルさまのお仕事部屋!あるじの邪魔をする不届き者をシオンは、許さない、な、……の?……うさぎ?(一旦机上に着地し、懐刀を刺し向けようと再度足裏へ込めた力みは、椅子の上で呑気に鎮座する白兎を見とめ、ゆるゆる抜けて行った。)──野良うさぎ?どこから来たの、お前。もー、(刃を鞘に収めまた、帯の中へとしまい込む。そうして両腕伸ばし白兎を抱っこしてみてみれば、嫌がる様子も逃げようともしなかった。なんだか、こう、興味が薄いというか?)うーん、うん?(不可解さに苛まれながら、手指を柔らかな獣毛へと遣わす。毛流れに沿うように、と──指腹になにか無機質なものが触れた。覗き込むように顔を寄せてそれを視認すれば、次の瞬間。)きり、る?   (2019/4/3 00:54:30)

シオン♀管狐(これは、四月一日以降の話。着物姿に家事用の割烹着を重ね、金髪をゆるく三つ編みにした管狐は掃除用具を抱えたままあるじの仕事部屋へ踏み入った。不在を認識している為に、ノックもせずに。)──!?(いつもと違う匂いと、気配がした。警戒心露わに狐耳を立て音を拾おうとしつつ、ぐるりと室内を見渡して不審な影が無い事態に一層気が張った。掃除用具を足元へ置き、帯の中から懐刀を取り出せば鞘から刃を抜く。──すん、と鼻を利かせてみればケモノのニオイ。獣人か?姿は見えないのに気配はダダ漏れなら、暗殺者の類いでは無く特殊な能力の……?あるじに害なすモノか、はたまた仕事に関係する情報でも盗りに来たのか。どちらにしても許せる訳がない。特にニオイが強い仕事机の方へと、草履を擦るように忍び迫りつつ思考が回転しゆく。)   (2019/4/3 00:53:39)

おしらせシオン♀管狐さん(iPhone au)が入室しました♪  (2019/4/3 00:53:13)

おしらせキリル♂魔術師さん(180.11.***.123)が退室しました。  (2019/4/1 23:58:02)

キリル♂魔術師(結局その場で寝る気満々な兎をひとまず机上に放置する事として、私室と札の下がった部屋へと引っ込んでゆく。後ろ手に閉じられた扉が軋む音を立てて、結局室内にはキリルと名の記された首輪と共に、エイプリルフールの空気を引っ張ったままの兎だけが取り残された。)   (2019/4/1 23:57:49)

キリル♂魔術師(真っ白な兎に勝手な共感を示した辺りで、とろけてそのまま眠ってしまいそうなもこもこをテーブルの上に乗せる。それを切っ掛けに起きあがるものかと思いきや、机上でぺたぁっと伸びながら熱せられたチーズよろしくとけてゆく。鼻先を僅かにひくつかせつつ、そのままおやすみなさいしそうな気配だった。)お前すげーよ、知り合いの猫を預かった時とかメチャクチャ大変だったのに。大人しすぎだろマジで、兎ってこういうモンなのか?いやそういう事じゃねーよな、多分。   (2019/4/1 23:53:35)

キリル♂魔術師結局お前、この名札くっつけて一日中ぐだついてただけかも知れねーワケだな。お疲れさん。(ちょっとした遊び心とはいえ、預かっているペットが相手なので勿論気遣っている。名札といっても犬や猫でいう所の首輪ほどのサイズであり、おまけにもふもふした毛のお陰でどうにかその場に引っ掛かり留まっているような状態だ。ちょっと地面に擦り付けたりするだけで外れるようなつくりのはずだったが、そもそもロクに動かなかったらしい。多少の足跡やら抜け毛やらが散見されてもいいところを、そういったものが見当たらない。)躾けられてんのかなー、いやだらけ好きなだけか?俺も好きだぜグッダグダするの。   (2019/4/1 23:49:30)

キリル♂魔術師(あろうことかベッドに乗せてやると我が物顔でくつろいで眠りこけ、お前の餌だぞと声を掛けながら野菜を置いておけばいつの間にか食している程で、一種の貫録が漂う安定感であった。なので、エイプリルフールという事もあって自身の名を記した札を下げさせ、同居人を驚かせようとした次第だった。実際これを目撃したかは、流石に向こうのスケジュールを把握していないタイミングだったので定かでない。)   (2019/4/1 23:45:25)

キリル♂魔術師ちゃんとご飯食べたかー?よーしよしよし。(頭を耳ごと撫でつけると、背中に添うように、ぺったりと耳が倒れたままとなる。何度も何度も丁寧に撫でつけてゆくと、兎は次第にとろけた様子で脱力した。実際とろけているようにも見える。毛並みも良い、普段から大切にされているのが良く分かる個体だ。今回は知り合い、の知り合い、の友人くらいの距離にある実質知らない相手から、依頼とまでは言わないので少しの間だけ面倒を見ていてくれと言われた次第だった。この手の動物にとって、短期間とはいえ過ごす環境が変化するのは大きなストレスになるのでは、と心配したが杞憂だった。)   (2019/4/1 23:42:16)

キリル♂魔術師―――どっこいせ、っと。(今日一日中、エイプリルフールという世間のソレに合わせて室内に放しておいた兎を抱え上げる。キリルと記された名札を下げた兎は、とくに暴れるでもなく大人しく抱っこされて腕の中に納まった。だいぶ人慣れしている個体だと言える。鼻先をひこひこと動かすくらいのもので、抱きながら椅子に腰掛けても特に抱擁から逃れようとしたりだとか、そういった気配は見られなかった。)   (2019/4/1 23:36:36)

おしらせキリル♂魔術師さん(180.11.***.123)が入室しました♪  (2019/4/1 23:33:34)

おしらせシオン♀管狐さん(iPhone au)が退室しました。  (2019/3/14 03:20:47)

シオン♀管狐(共に添えられていたカードを手に取り口許へと寄せ、唇を押し当てよう。特徴的な和紙に、少し滲んだ墨。緩やかな曲線的な文字。それらは管狐が馴染んだ所縁のモノを思わせ、胸中に春の如き柔らかな温もりを呼び込んだ。)──お慕い申し上げるの、あるじさま。(甘酸っぱい果実が砕け、溶けたホワイトチョコレートと絡み合う。諸説あるけれどあるじは意味合いを織り込み済みでコレを返礼としたのか、さて。純粋な白いチョコレートと、それに混ぜ込まれた不純な白いチョコレートの組み合わせは中々に面白い。和紙へ押し当てた唇が弓形に変わる。ゆったりと、管狐の尻尾が左右に揺れ動くそんな真夜中。──ゆら、ゆら、ゆらり。)   (2019/3/14 03:20:40)

シオン♀管狐(親指と人差し指で挟んだ星を眺めて、──ぽい。あんぐりと開いた口の中へ放り込む、躊躇いなどは有りもしない。管狐の膝上に鎮座する箱の中にはまだ、たくさん入っているのだから。──むぐむぐむぐ。歯を食い立てて砕く、小さな欠けらと成り果てたホワイトチョコレートは直ぐに舌上へ甘さを溶かす。ねとりと、甘い。その甘さと香りに、管狐は昼間辺りの記憶を掬い上げてゆく。あるじのお仕事部屋と隣り合う居住部屋はこの香りが残っていた、簡易的な調理場が特に──す、と金の双眸は膝上の箱を見定める。)これ、手作りってやつなの?あるじってほんと器用なの、装飾品も作ってたよーな。なるほどなるほど。(ひょい、ハートを摘んだ。ぱくり。)   (2019/3/14 03:19:28)

おしらせシオン♀管狐さん(iPhone au)が入室しました♪  (2019/3/14 03:18:40)

おしらせキリル♂魔術師さん(180.11.***.123)が退室しました。  (2019/3/13 07:09:14)

キリル♂魔術師そんで後はカードを添えて、ってな。大丈夫かコレ、ちゃんと読めるかな。読めるよな、読めるよな?うん、あってるあってる。多分あってる。(それは極東で入手した、小さな筆と墨汁で記した文字列だ。言語とその書き方は恐らく彼女の故郷のソレに倣っている。達筆なのかと問われれば難しい所だが、読めない程ではないだろう。記すのに用いた和紙は記録した製法を元に手作りしたものであるが、意外とさまになっている。最後はチョコの詰まった箱の端で和紙製のカードを踏ませてから、満足げな面持ちで我が家兼事務所を後にする。静かになった空間には「しおんちゃんへ」と微妙に拙い平仮名で書き記されたカードとホワイトデーのお返しが詰まった箱が残された。)   (2019/3/13 07:08:56)

キリル♂魔術師(こだわるのは必要がある場合であり、基本的に凝り性というわけでもないのが影響して、チョコレートは単純なハート型を量産する事となった。しかし、それはそれで飽きが来てしまったので、途中から星形を少し混ぜたり、いちごのドライフルーツを入れたりと遊び始めた。結果的に出来上がったのは、ハートと星形が三対一くらいの割合で混ざり、見た目の区別もなくたまにいちごが入っているホワイトチョコの山だ。一人で喰いきれば胃もたれ必至といったところ。どざぁ、と音をさせて箱に流し込み、蓋をして、リボンで着飾らせて部屋に置いておく。渡すのは明日の方がいいが、事前に受け取ったなら受け取ったで問題ないだろう、くらいに考える。なにせ量が量だ、むしろ前日から食べ始めるくらいが無難かも知れない。)   (2019/3/13 07:08:11)

キリル♂魔術師(私室から出て来ると、思わず達成感の滲んだ溜め息をひとつ漏らしながら額を拭ってみせた。そこには滴る汗などなく、ただの気分に過ぎない。ただし精神的な疲弊があったのは間違いなかった。バレンタインデーと対を成すらしいホワイトデー、概念の出所はさておき無論聞き及んではいたので、その準備に勤しんだ為である。倍率の程は定かでないが、バレンタインデーに対するお返しは倍であるべき、という話も聞き及んでいた。それに従う理由もないが、かといって強く拒む理由もない。折角ならと思い、ホワイトデーという名前に合わせてホワイトチョコをたっぷり作った。ココアの粉を用いない、さながらカカオ豆の純粋な脂肪分とでも呼ぶべきバターを用いたソレは、ココアやチョコレートにある若干の苦味、或いは渋味が一切なくひたすらに甘い。アクセントとなる味わいが存在しない、純粋な甘さだ。普段から苦味オンリーのココアを口にしている身からすると、ひたすらに贅沢な気分となった。)   (2019/3/13 07:08:01)

おしらせキリル♂魔術師さん(180.11.***.123)が入室しました♪  (2019/3/13 07:07:52)

おしらせキリル♂魔術師さん(180.11.***.123)が退室しました。  (2019/3/4 06:30:49)

キリル♂魔術師(お弁当携えてピクニック、とまでは行かずとも街に繰り出して買い物や食事に時間を使うくらいなら問題あるまい。大体そんな事を考えていた。なんなら、森の方まで出てしまえば到着後は深緑の屋根が雨除けになってくれるだろう。最悪、自宅でもデートのひとつやふたつこなせる。管狐本人がそれで満足するかは別として。両手を掲げ、ひとつ伸びをした。)あー身体おっも。……あ!このうさぎって俺の事かぁ!(伸びをした刺激のお陰かは定かでないが、急にそんな気付きを得たのだった。)   (2019/3/4 06:30:08)

キリル♂魔術師なんでうさぎなんだ。これって、てるてるぼうずってやつだろ。(寝起きだから、だろうか。とにかく理由が思いつかない。しかしそれが夜通しの雨音に対抗して執り行われた、晴天を祈願するものであろうことについては間違いないだろうと確信した。)まぁこの調子なら大丈夫だろ。嵐みてぇな豪雨でもなきゃ、デートくらいどうにかなるわな。   (2019/3/4 06:29:27)

キリル♂魔術師(むくりと身体を起こす。その柔らかく差し込む光を見れば朝方なのだと分かった。寝起きともあっては頭が回らないのもあって、半ば無意識にベッドから抜け出して水を飲もうとする。その矢先、視線の先に何かを見つけた。窓辺に吊るされた、触角のようなものが生えた物体。)……あぁ?ちげーな、これ……うさぎか。(その長さのある器官が耳であると気付くには若干の時間を有した。気付いた理由はといえば、顔にあたる部分のデザインだ。バツ印の口はさておき、赤い目を有している。)   (2019/3/4 06:28:31)

おしらせキリル♂魔術師さん(180.11.***.123)が入室しました♪  (2019/3/4 06:28:21)

おしらせシオン♀管狐さん(iPhone au)が退室しました。  (2019/3/4 04:10:56)

シオン♀管狐(んゔう!喉のチューニング。)雨だしなー、今日はやめとくかー。(す、と無表情作っていつもより低めの声であるじっぽく。真似っこごっこ。)とか、言われちゃうの!うさぎさん晴れにしてね。(カックンしたままのキリルうさぎさんにお願いして、さっさとお休みする事にした管狐であった。──朝の天候は?──窓辺に出現した首吊りうさぎ(カラーリングが既視感)を目にした魔術師の男は何を思うだろうか。未だ、雨音は止む気配が無い。)   (2019/3/4 04:10:25)

シオン♀管狐──てるてるうさぎ?うん、うさぎなの!キリルさまの色のうさぎさん!(その、うさぎさんは詰め物と耳の重さから前方にカックンと力無く首が曲がっている。完璧に首吊りうさぎさんだった。あしたはあるじと、でーと!のお約束をした日なのに夕刻前から降り始めた雨は夜になっても止む気配が無く管狐を不安にさせ、おろおろと窓の外を見つめて尻尾も耳も下げたまま数時間。天候の祈祷を行うことにしたのだった、因みにあるじはとっとと眠ってしまった。)   (2019/3/4 04:07:34)

シオン♀管狐てるてる坊主、てる坊主、あーした天気にしておくれーなの。(窓辺に吊るされた白い布人形のようなモノ。左右対の長耳が垂れたまぁるい頭は大きく、赤い点の丸で目、黒いバツ印で口を表しているようだ。麻紐できゅっと首を括られ吊るされた姿を見上げて、お歌の練習する管狐。両手を組んでお祈りポーズ。左右に身体が揺れる、尻尾もご一緒に。ゆーらゆら。)   (2019/3/4 04:06:36)

おしらせシオン♀管狐さん(iPhone au)が入室しました♪  (2019/3/4 04:06:15)

おしらせシオン♀管狐さん(iPhone au)が退室しました。  (2019/2/20 03:54:38)

シオン♀管狐(濃紺に散る星屑が、きらり、きらり、と控えめに唄っている。バターを溶かしたような濃い満月が一等近付く今宵、大地に降り注ぐマナも常より多いのだろう。──窓辺へ椅子を置き、膝を抱えるように座り込む女は頭から茶の布地を被って包まって、木枠に嵌る硝子越しの光景を眺めている。)はぁー、堪らんなの。でも、あるじとお月見したかったなー。次の満月は薬草摘みでーとにお誘いしてみようかなー、なの。(水盆に映る黄金色。浸した石にも濃く良質なマナが蓄えられてゆくだろう、環境を整え最初に少し誘導をしてやれば良い。聖水は用意できないから、清め酒と儀式用の水盆。いくつか試験的に此方の石やら屑魔石やらも入れてあるから、相性の良いところへ流れ留まればとも。──それにしても、)……へんな気分になりそうなの。あるじとねんねしたら危なさそう。(迫る満月を、同色の双眸細め捉え溜息を吐く。元はと言えば、これが原因でベッドを抜け出してきたのだから。──夜が明けるまであるじのローブに包まって過ごした、そんな日。)   (2019/2/20 03:53:35)

おしらせシオン♀管狐さん(iPhone au)が入室しました♪  (2019/2/20 03:52:34)

おしらせキリル♂魔術師さん(180.11.***.123)が退室しました。  (2019/2/17 14:51:48)

キリル♂魔術師(このトレーニングの良い所は、広い空間を必要としないので、妥協すれば室内でもこなせる点だった。そして攻撃する際に用いられる大雑把な区分、刺す、切る、殴るが取り込まれているのも悪くない。人はそう簡単に記憶を手放したりしないが、思っているよりもあっさりと腕を鈍らせてしまうものだ。というのが師弟共々の考え方であったので、とにかくそのモーションを毎日こなすのは練度の維持に繋がる。或いは自己満足と言っても良い。荒事に対する自信やモチベーションを保つ為の儀式、と表現出来るかも知れない。)よーしおわりおわりー、昼飯でも喰うか。シオンちゃーんお昼ご飯だぞー!え?もう食ったの?(一日は過ぎてゆく。やかましくしながら、私室と札の下がった部屋へと入っていった。)   (2019/2/17 14:51:23)

キリル♂魔術師(結局、都合の良い敵をイメージして練習した攻撃など、実戦で満足に活かせるものではない。それでも経験を積む中で、実践的な形へと落とし込むのには役立つ。刃物を持つだけで人は強さを錯覚出来るが、刃物の効率的な振り方を知っていれば、更に自信を得られるという理屈だ。では、力を錯覚して根拠なき自信を得た人間が素人を脱するにはどうするか、という点については。とにかく師と仰ぐ男にぼこぼこにされ続けた、という話であった。)あーあ、嫌な事思い出しちまった。喉がズキズキするぜーっての。   (2019/2/17 14:50:47)

キリル♂魔術師――はぁ、何度やっても思うけど。なんで対人用をいっちばん最初に仕込みやがったんだか。(思わずそう愚痴る。言うまでもないが、喉を狙うだとか利き手を意識して仕掛けるだとか、完全に人間を、二足歩行で四肢を有する存在を相手取る為のトレーニングだ。その理由はある程度想像がつく。まずは練習そのものを、荒事に対する慣れの足がかりにさせる為。次に、どうしても人間が敵になりやすい時代だという事実を教える為。あとは将来設計みたいなモノもあったのかも知れないが、それは神と師のみぞ知る事であった。)   (2019/2/17 14:50:01)

キリル♂魔術師殴打三回、思考せず素早く二発。(これらは全て流れを仮定したものに過ぎない為、理屈としては敵に隙が生まれた状態となっている。故にそうなったら、深く腰を落として左手でジャブを二回。可能な限り時間差を生じさせずに、打つ勢いそのものを引き戻す力へと変換させながら。腹部と鳩尾に一撃ずつ加えて、若干の間を置いて腰の捻りを乗せた右フックで顎先を狙う。ここまでが、とにかく毎日やれと言われたワンセットだった。)   (2019/2/17 14:49:14)

キリル♂魔術師切断二回、攻撃を弾き武装解除を意識。(一歩軽く引いて構え直す。これは刺突の直後に現れる大雑把な二択の片割れだ。回避と攻撃を同時に行わんとするものは、それなりの数が存在する。その起こりが見えた場合、胴体を切り付けるのではなく敵の武器を弾き、小回りの利くナイフで手首を狙う流れだ。)   (2019/2/17 14:48:53)

キリル♂魔術師切断二回、重心移動を敵味方共に管理する。(刺突で喉を仕留めればそれで構わないが、中々それで片付くケースも少ない。上体を反らされ繰り出したナイフが空を切った場合、その突き動作で肩口あたりへと切っ先を移動させ、踏み込んだ勢いを乗せて斜めに切り込む。そして得物を持つ手、敵の大半が右利きである為にそちらを狙って斜めに切り上げる。)   (2019/2/17 14:48:34)

キリル♂魔術師刺突一回、喉元へ突き立てる。(手順を確かめるように呟く。これを口にする事もまた、反復練習の最中で仕込まれたメニューの内だ。しっ、と短く息を吐き出して右手を素早く突き出す。その際、小指側の側面を敵に押し付けるように。ジャブやストレートの動きと、逆手に持ったナイフの突きを合わせた構造だ。)   (2019/2/17 14:48:10)

キリル♂魔術師(左足を軽く前に出し、ボクシングを思わせるファイトスタイルで両手を構える。しかし左手はリードするかの如く掌を開かせた状態で前方へと差し出されており、それに反して右手は自身の顎先辺りに位置取りする。魔装を展開し、これといって特徴のない一般的な短剣の形状を右手に具現化させ握り締めると、およそ逆手にナイフを持ったボクサーといった格好が出来上がった。)   (2019/2/17 14:47:55)

キリル♂魔術師攻撃の基本は刺突、切断、殴打。(それは師と仰ぐ男から仕込まれた、おまじないとも呼べるものだった。暴力とは適性や慣れの有無によって、そもそも行使する事がままならない場合がある。そこでこのおまじないを唱えれば、後は何千回何万回と反復練習させられた攻撃方法を実践するだけで済むという、いわば精神面での瞬間的な切り替えを目的とした刷り込みだ。)   (2019/2/17 14:47:38)

おしらせキリル♂魔術師さん(180.11.***.123)が入室しました♪  (2019/2/17 14:47:23)

おしらせシオン♀管狐さん(iPhone au)が退室しました。  (2019/2/17 04:59:17)

シオン♀管狐(きゅう、きゅ、きゅう!と鳴いて問えば。──「毛艶が良うなってきたな、身体はそれで良いじゃろう。さぁて、子狐よ。知識を学べ。賢くなって儂のために美味い狐になるのじゃ。蟹味噌は好物でな。」案内されたのは書物や巻物が納められている部屋。文机には筆や硯もあり、取り敢えず読み書きだとこれも下女に教えを請う事となる。気紛れに訪れる老婆は、主に実地での訓練の師となった。武具の使い方に、管狐の生態について、妖について、異国についても学ぶ。──いつも通りの日常ががらりと音を立て崩れゆく、喰われてしまう約束の日が差し迫る。)……ん、あるじ、?(そこで意識が浮上する。ベッドを共にしてくれるあるじの温もりに眦を緩め、ほぅ、と息を吐く。獣的な本能で薄っすらと抱いた危機感に触発されたのだろう夢見に、この温もりが消えてしまいませんようにと切に願いながら……また、夢に落ちてゆく。きゅ、とあるじの服の裾を掴んだまま。うとり、うとり。閉じた目蓋、燻る金の睫毛は濡れて。夜が明けて、朝が──。)   (2019/2/17 04:58:24)

シオン♀管狐(連れ帰られた社は、古くてこぢんまりとしていて皺くちゃな老婆とその使い魔のみが棲んでいた。にやり、と黄ばんだ歯列を見せつけるように老婆が管狐に笑いかける。──「くくっ、狐鍋にしてやろうか?いやしかし、そんな痩せ細った狐では儂は満足せんのぉ。ほぉら遠慮なく食らえ、たくさん食ってはよう大きくなれ。そうして、儂に喰われるが良い。子狐よ。」ぽい、と使い魔の下女に管狐を投げ渡し老婆は一室へ消えて行く。三食昼寝付き風呂も入れられ、獣毛を繕われる。──「中々成長せんなぁ、子狐よ。働かざるもの食うべからず、じゃ。ほぉら、洗濯掃除全部学んで来い。きびきび働いて美味い狐になれよ。」そう言って管狐を追い出した老婆は、使い魔の下女に生活する術を授けるよう命じた。)   (2019/2/17 04:50:36)


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