「入場コーナーは適当に決めませんか？」
もし対戦相手からそんなバカげた思いつきの提案をされても、絶対に乗ってはいけない。
そんなとき、そこにはなぜか見たことのない国のコインが近くに落ちているという。
「ちょうどいいわ。コイントスで決めましょう。」
しかし、たとえどんな重要な試合でもなぜかコインに誘われるように提案に乗ってしまう。
こんなとき、コインはなぜか必ず裏が出る。

そして試合では何をやっても裏目に出る。
正面からぶつかっても、その裏をかいても裏目に出る。
強ければ強いほど、自信があればあるほど、実力差があればあるほど、反動のダメージは大きく、
華があればあるほど、スタイルが良ければ良いほど、人気があればあるほど、信じられない醜態を晒す羽目になる。

決まらない得意技、叩き込まれる対戦相手のカウンター。
焦る気持ち、勢いづく対戦相手。
見失うファイトスタイル、次々とクリーンヒットする対戦相手の得意技。

動けば動くほど、考えれば考えるほど空回って追い詰められ、
次々とドツボに嵌るのを止めることはできない。
必死に抗うほど弱点をさらけ出し醜態を晒して、対戦相手を最高に輝かせる無様な当て馬に成り下がる。
「裏が出たから私が青コーナーね」
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誰もコインの効力を知らない状態を推奨
コイントスのやり取りは省略可
強い選手が理不尽に格下にボコられる部屋です