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「アンダーワールド・フェアリーテイル」の過去ログ

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2012年02月09日 15時14分 ~ 2012年02月14日 23時30分 の過去ログ
過去ログでは上から下の方向に発言を表示しています

狂ったドロシー【お邪魔しました。】   (2012/2/9 15:14:35)

おしらせ狂ったドロシーさんが退室しました。  (2012/2/9 15:14:40)

おしらせ狂ったドロシーさんが入室しました♪  (2012/2/10 09:52:28)

狂ったドロシー(そこは茨にて覆われていた。茨に覆われし古城。魔力にて鎧れてもいたが、狂った物語の一人である少女には何程の事も無い。お下げにした銀髪に紅瞳。黒ワンピースにはくすんだ白エプロンを重ねる。供につれているのはライオン。豪奢な黄金色の鬣を揺らして歩く姿は百獣の王に相応しい貫禄を備える。が、古城の庭園、そこかしこに立つ、元は兵士や侍女であった石像を見つける度に短い悲鳴をあげて少女の後ろに隠れるとは臆病にも程がある。「ねえ…ドロシー。いつになったら僕に勇気をくれるんだい?」いつもの愚痴をライオンが言う。でも、ガオーッとしか聞こえなかった故に当然無視。)今日のお仕事は簡単。だって獲物は眠ってるんだもの…。(古城の尖塔の一つ。扉を開ければ螺旋の、長い長い長い、石段を上って行く。小部屋があるか。内から零れるは、カラカラカラカラ、糸車。糸車の回る音。紡がれ続けるは美女の寿命。臆病ライオン身を竦め、少女はまたも溜息一つ。)美女がいるだけ…よ。   (2012/2/10 09:58:08)

狂ったドロシー(扉を開ければ少女の言葉通り、美女が眠っている。深紅のバラに囲まれて。いまが何年目なのか、は知らない。 両手を胸にて組み、ただ昏々と眠り続ける。)ほら。簡単でしょ。(美女の腸をライオンが食い千切るはたやすい ことだろう。だが。狂った物語にも好奇心はある。ただ狂っている訳では無い。寝台に眠る美女に歩み寄れば、かの年齢よりも一歳たりとも年を取らぬの顔。閉じた睫はぴくりと震えもしない。ライオンはと言えば、相変わらず少女の後…。その凶暴な爪を引っ込めたままの前足を、少女の肩に乗せて伸び上がり、恐る恐る覗き込む。…その時。「狂ったドロシー。待っていたわ。100年。」美女の唇が動いた――…。同時に見開かれる瞳には狂気を宿すか。蘇りし死人さながらの青白い顔。用意した言葉を紡いだ唇が左右に裂ける。半身を起こしたと思う間も無く、美女の両手が少女の首を締め付けた。捻じ切ろうかという力で。飛び退いたライオンに襲い掛かるは、バラの棘。)   (2012/2/10 10:21:35)

狂ったドロシー(棘を纏ったバラの枝葉は、古城を覆った時の勢いを思い出したかのように、ライオンに絡み付く。前足、後足の自由を忽ち奪われた百獣の王は硬い体毛に覆われた肉体を赤く染めながら小部屋の中で吼え狂う。「ドロシー。話が違うよー。」ライオンの弱音もいつもの事。―――物語が反撃を試みるのはよく知られている。「お生憎様。私は竈娘や林檎女のようにはいかなくてよっ。」美女は勝ち誇る。狂った物語を屠る算段と見える。油断? 否、狂った物語の行動は兎角気紛れ。気紛れにして狡猾。美女に首を絞められながら少女の顔には冷酷な笑みが浮んでいる。)100年と少し、生きたのであればもう充分でしょ。(さぞかし退屈な100年だったことだろう。…最後に身悶えるような素敵な時をあげる。そう呟いた少女の耳に、声が届く。「姫はいずこにおるや?…眠れる姫はいずこに?」若く精悍な声音。剣もて茨を切り裂く音も聞こえてくる。待ち人来り。)   (2012/2/10 10:44:44)

狂ったドロシー(扉を蹴破って現れたのは見紛う事なき隣国の王子。小部屋の状況を見るや、携えた剣を引き絞る。「おのれっ、魔女めっ!地獄へ行けっ!」叫ぶや引き絞った剣を突き出した。迷う事無く、口の裂けた魔女ならぬ美女の胸へと。…王子様ぁっ。美女の顔が満面の笑みになったのは一瞬。己が胸に突き刺さった剣を朦朧とした瞳で見つめれば…次の一撃。剣の鋭き切っ先は美女の腹部を貫いた。さらに一撃、また一撃。純白のドレスに深紅のバラが咲く。さらに一撃、もう一撃。王子の剣の突きは美女が事切れるまで続けられたことは言うまでも無い。事切れた後も美女の両手の指が少女の首に食い込んでおれば、王子に躊躇いは無く。王子の剣は既に事切れた美女の両腕へと一閃した。純白のドレスは深紅のバラ一色。茨の魔力が消え失せ、自由を取り戻したライオンが…少女の足元で蹲る。)   (2012/2/10 11:01:34)

狂ったドロシー(「姫っ。ご無事で何より。すでにお目覚めだったのですね。困ったな。目覚めのくちづけはいかがいたしま…」少女を姫と誤った隣国の王子の台詞はそこで途絶えた。蹲っていたライオンがその獰猛な牙にて王子の首に噛み付いたのである。程無く、王子の手より剣が落ちる。美女を殺めし剣。)幸福な、事。愛するものと供にいけるなんて。でも…(この後は100年どころじゃない退屈が続くの。それは同情であったのか、自身の不幸を嘆いたものであったのか。――…小部屋の窓から賑やかな音が聞こえてくる。石像から戻りし兵士達や侍女達の狂騒が城のあちらこちらで繰り広げられるのだろう。お腹を満たしたライオンが眠たげに少女の足元に蹲った。前足の間に骨を一本抱えたままで。)ここでも靴は鳴るわね…。行きましょう。(『家ホド善イ所ハナイ』呪文を思い出すのはいつの事か。トントントン。紅玉の靴が鳴る。狂った物語が去れば…100年の眠りから覚めた古城の宴が始まる。)   (2012/2/10 11:20:14)

狂ったドロシー【続けてお借りしてすみませんでした。お邪魔しました。】   (2012/2/10 11:22:57)

おしらせ狂ったドロシーさんが退室しました。  (2012/2/10 11:23:05)

おしらせ黒アリスさんが入室しました♪  (2012/2/10 16:03:58)

黒アリス(――――暗がりに堕ちていく、意識。……ああ、そうか。多分、これが、死。……不思議の国に落下するときの兎穴、何故か思い出しながら、に。)   (2012/2/10 16:06:17)

黒アリス(――――そうして、ぽす、と何か柔らかいモノの上に、その肢体は落下する)……っん―――ぁ……?(薄らと瞳を開けば、見えるのは、青い空。肌に感じるのは吹き抜ける風。)………私、死んで――(眼前へと翳す、掌…。嗚呼、そうか。黄泉還ったのかと呆、とした意識で、思い出す。…ひしゃけた腕も、千切れた指も元通り)   (2012/2/10 16:07:22)

黒アリス……(一度顔の前に翳した手を、自分の左目へと、這わせ…其処に馴染みとなった眼帯の感覚は無く、然し、疎遠となった眼球の感覚も、無い。指先に感じるのはひきつれた皮膚の感触。相変わらず左目は、潰された、儘。)………そうね。死んだら全てが元通りとか、流石に――其処まで、虫の良い話は、無いか。(いつもの確認作業。ふ、と小さく溜息をついて…も、そ、とシーツの上、身を…裸身を、起こす。シーツの上、ベッドの上。草原の中に一つだけまるで不自然に置かれた、ベッドの上。)   (2012/2/10 16:10:19)

黒アリス(淡い胸の膨らみも、すらりと細い脚も隠さず、隠す事無く。刺繍の様にプラチナブロンドの髪。沿わせて、纏わせて…くし、と鬱陶しそうに長い髪へと手櫛を入れる。周囲の風景は――どこかの草原。脇には黄色い煉瓦で出来た一本道。遠く見えるのは地平線。…恐らく、童話の街の何処かだろう、と当りをつける。そしておそらく其れは、外れては居ない。――何せ、この街の外には、出たことが無いのだし。 吹き抜ける風は、唯清らかに澄んで―――)……は―――――――っくしゅんっっ(寒い。凄く寒い。だって2月だもの。絶対風邪ひくからコレ。慌てて、もそもそと自身の肢体へと、シーツを巻きつけた)   (2012/2/10 16:15:38)

黒アリス…服、は――まあ、借りモノだったから良いとして(全く返す気の無い発言)……銃、は…ハートの女王の城か。――取りにいったらまた難癖つけられそうだから、諦めた方が良さそう。(しゅる、しゅる、と肌の上を布が滑る音。自分の肢体に巻きつけたシーツを、ドレスの様に、きゅ、きゅ、と腰で縛り…そうして、ひたりと、ベッドから降りれば、毛布をケープかマントか何かの様に。ふありと肩から身に纏う。ちょっと重いけど――まあ、風邪を引いたり凍死したりするよりはマシ)   (2012/2/10 16:20:04)

黒アリス……赤頭巾は―――(逃げ出せただろうか。ふと、思い出す彼女の事。ロシナンテの事だから、きっとしっかりとエスコートしてくれただろう、と思うが。……。)……大丈夫よね、きっと。(自分に言い聞かせるように、ん、と小さく頷きながら呟き。――枕カバーを外し、しゅ、る、とリボンの様に潰れた左目を隠す様に、幕。うん、とりあえずこれで一応の格好は、何とか。)   (2012/2/10 16:23:04)

黒アリス(その時、びょう、と吹き抜ける、北風)――――寒……っ(思わず、自分の小さな身を抱くように、きゅ、と毛布を前合わせ、抱きしめるようにして……)……私の毛布は、別に脱がさなくて良いのよ。―――いい加減学びなさい、北風さん?(寧ろ此処は太陽に頑張ってほしい所。ちら、と空を見上げて――その時、声。 『――お帰り、アリス。今度は随分早い御帰りだったね。』 きっとそれは、北風の、声。) ……ただいま。そうね――でも、何度も死んでいるように言わないで頂戴。 ……まだ、2度目よ。 (返す声は、北風に乗って、そして消える。――きっとこんな時、彼ならにやにや笑いで迎えてくれるだろうに。…不意に蘇る、胸を刺す記憶。)……。(ゆる、ゆる、と首を振って、それを振り払う)   (2012/2/10 16:29:09)

黒アリス(そして再び、びょう、と北風が吹く。 …そりゃ、独りで居るより誰かが話しかけてくれた方が気持ち安心するとは言え、喋るたびに寒い想いをするのは出来れば勘弁してもらいたい所。ぎゅ、と毛布にくるまる様にしながら…声は――『アリス。また人が死んだよ。』――北風の寒さに、少し不満そうにしていた表情が、ぴたりと凍りつく) …………狂った泉の女神の仕業?  (胸を刺すのは、ざくり、とした後悔。あの場で、倒せなかった自分の責任――『違うよ、アリス――あれはもう終わった物語。別の物語が動いているよ――違う狂ったお伽噺が』) …………そう。(僅かに胸を満たす安堵に、小さく、口元を笑みの形に歪ませる。嗚呼、なんという偽善。――自嘲の感情を、一度碧眼にして隻眼を、伏せて、深呼吸する事で、呑み込む。)   (2012/2/10 16:36:20)

黒アリス…人は、死ぬものよ。別に珍しいものじゃない。死人は、いっぱり見て来たわ――かみさまの姿は、生憎見た事が無いけれど。(ぽつ、と温度の無い言葉を呟き。…すん、といつも通り不機嫌そうに鼻を鳴らす) ……狂った物語は終わらせる。それが、私の仕事――何人死のうと、私のやる事は変わらない。(ゆっくりと、碧眼を。隻眼を開きながら言葉にして。そうして草原の中にぽつんと設置されたベッドから、黄色い煉瓦の一本道へと、肢は、歩き始める。)   (2012/2/10 16:41:51)

黒アリス(びょう、と駆け抜けていく北風。彼は一か所には留まれない。――『さようなら、アリス。如何か元気で――何時か、君の求めるあの子に逢えますように。』…寒風と共に、耳朶へと囁かれる言葉。) ……余計なお世話よ。―――でも……(僅かに顔を俯かせ。小さく唇は続く言葉を…音の無い、囁きとして。…どうせもう逝き過ぎて行った北風には届かないのだ。だから、これは声でなくて、良い。)……―――(ふ、と顔を上げた時には、いつもの表情。真っ直ぐに前を見つめて…裸足の素足は、黄色い煉瓦の道を、歩き出す。――いっぽいっぽ、どこに向かっているか解らぬ…然し、何処かに必ず通じている道を)   (2012/2/10 16:50:50)

おしらせ黒アリスさんが退室しました。  (2012/2/10 16:51:03)

おしらせ魔ドロシーさんが入室しました♪  (2012/2/10 19:23:41)

魔ドロシー(物語の何処か。有り触れたオープンカフェの片隅に少女は居た。周囲は一応街と見える。行き交う物語達に際限は無く。「狂った」原因が定かで無いうえはは「狂った」行動の意味もわからず。行き着く先も見えなければ、ただただ行為を繰り返すしか無い。――本当にそれだけ? テーブルに付く頬杖。「まとも」な今も衣装は同じ。黒ワンピースに白エプロン。店員とか言われたら注文を聞いてあげてもよい。カフェであればお供は無く。およそカフェに似合うお供がいない為でもあり、紅茶は一人で飲む。物語達の噂話は少女にも聞こえていた。風や星やその他の噂好きな物語達がする噂話。煉瓦敷きの地面。足が届かなければ紅玉の靴はブラブラと揺れる。冷たい風がひと吹き…スカートの裾が翻る。)…そうなんだ。素敵な(…予感。指先に視線を落とせば、琥珀色の紅茶。ティーカップを…くるり回そうか。)   (2012/2/10 19:28:14)

魔ドロシー(まともな「時」も少しはあるのだ。北風なんかが吹く日とか。これは、誰の台詞だったろう? 風向が違うけど。お伽噺では無かった筈。何処かの国の悩める王子。…知らない物語達がたくさん、たくさん。――冷めた紅茶が美味しいと思う。行き交う物語達に際限は無い。読む人の、数ほど。否、同じ読み人ですら、時によれば。コップに水を継ぎ足す店員に、お代わりを告げてから、ふっと尋ねてみる。)この街って本屋さん、ある? (質問の意味を理解できなかったのだろうか。店員はただ曖昧に笑って…お代わりを持ってくることを理由に逃げていく。ただ話し相手が欲しかっただけなのに。)   (2012/2/10 19:52:03)

おしらせ黒アリスさんが入室しました♪  (2012/2/10 20:08:32)

黒アリス【お邪魔します。宜しければ、ご同席させて頂いても?】   (2012/2/10 20:09:10)

魔ドロシー【喜んでー。】   (2012/2/10 20:09:59)

黒アリス…沢山あるわ。――貴女がそれを探そうとするなら。(涼しげな声と。かたたっ…後ろで椅子を引く音。ぎ、と椅子を軋ませる音、で…誰かが椅子に座る音を、形作る。)――ああ、もう、寒かった…ウェイトレスさん、ポタージュスープいただける?(それと、直ぐ後ろの席に座った誰かが兎のウェイトレスに、オーダーを飛ばす、声。)   (2012/2/10 20:13:42)

魔ドロシー (違うテーブルの、背中合わせ。舞台としてはそれはそれは素敵。まるで映画の…それは禁句? お伽噺ではあまりお目に掛かれない光景だろうか。)…家に戻れたら、たくさん本を読みたいの。お土産にと思って。見つけられる?私に? (探そうとしてないことを言い当てられた気がした。けれども悔しくは無く。きっとベストと、蝶ネクタイの似合うウエイトレス。紅茶のお代わりが届く。日が暮れれば…マッチ売りの声も聞こえてくるだろうか。)   (2012/2/10 20:19:02)

黒アリス…そうね、それから身体が温まるホットワインを。(貰える?ぴ、と指立てて涼しげな声は、兎の後ろ姿へと追加のオーダーを。アリスカラーにプラチナブロンド。ただしスカートの裾には無数の銃痕と赤黒い染み。…一度自室に帰ったのか、漸く取り戻した自分の形。シーツに包まれた姿も悪くは無いのだけど、ね。) ……――どちらの話かしら。本屋の話?それとも――貴女の家の話? (ぎ、と椅子を軋ませるように、ふありと、プラチナブロンドを波打たせ、眼帯の少女は振り返る。)…御機嫌よう、ドロシー。はじめまして。(笑みは無いが。敵意も無く、声と隻眼は、碧眼は、向けられる)   (2012/2/10 20:24:34)

魔ドロシー(銀髪のお下げを揺らした少女が振り返ったのはきっと同時。足が届いていなければ、上半身のみ。捻るようにして、両腕を背もたれに絡めながら…ようやく会いた少女を値踏みする。プラチナブロンドが羨ましい。自分に無いものを欲しがる年頃。)本屋さんは、やっぱりいいわ。だから探しているのはお家……。御機嫌よう、アリス。会いたかったの。眼帯がチャーミングね。身体はもう、宜しくて? (お世辞をひとつ。お返しを求めて…。北風の噂話だけを基にして相手の事を気遣ってみる。余計なお世話なのだろう。紅の瞳は穏やか。今はその時では無く)   (2012/2/10 20:33:30)

黒アリスそう。――「おうち」はね。何時か帰れるからお家、と言うのよ。 ……其れが最後の時か、それとも明日かは解らないけれど。…貴女が其処をお家と呼べる内は、まだ、大丈夫。(椅子の背凭れに肘預け。お行儀の良い恰好、という訳でも無いけれど、きっぱり言い切った。) ………けれど、驚いた。――私の事、知っているのね。……何処かで、出会った?(怪訝そうに、僅かに傾げる小首と)―――――黒アリス。(一言だけ、付け加える訂正。だって、アリスはもっと綺麗な筈だから。)   (2012/2/10 20:38:00)

黒アリス(やがてオーダーした湯気を立てるポタージュスープを。オーダーしてないホットミルクを、兎の素敵なウェイトレスはトレイに乗せて運んでくる。かたり、ことりとテーブルの上に乗せられる品々。) ……私、もう子供じゃないわ。(ホットワインは却下された模様。不服そうに唇を軽く尖らせても。返される言葉は何時だって一緒。――『アリスは、何時までも子供だよ』)――そういうの、テンプレートっていうのよ。(仕方なさそうに、それでも食い下がる事無くポタージュスープを銀のスプーンでくるくると掻き混ぜ、湯気を立てる暖かいホットミルクを、ふー、ふー、と冷まし…一口。――――美味しい。)   (2012/2/10 20:38:28)

魔ドロシー(言い切られた後で注文の品じゃない品を飲み始める少女の背中を見つめる。聞いてくれると解釈し…少し前に届いた紅茶をくるくると回す。此方はカップごと…くるくると。)何処かで出会ったかも知れないし、これから出会うのか知れない。そういう事でしょう? でも、名前を呼んだのは、噂を聞いたから。眼帯をしたチャーミングな少女がいたら、気をつけなさいって。ごめんなさい…黒アリス。私はただのドロシーでいいの。(チャーミングともう一度言った。背を向けたままであれば、聞こえづらい部分もあるだろうか。ガラガラガラガラ――。煉瓦の道を南瓜の馬車が駆け抜けてゆく。)…食べられちゃうって、どんな気持ち? (これも噂だけの話題。答えは気になるけれど期待はせずに…)   (2012/2/10 20:49:37)

黒アリス(漸く体温が戻ってきたような気がする。凍えきった肢体の隅々まで熱が行き渡る様な感覚。) ……まあ、美味しいから赦してあげるけど。(まだ根に持って居たのかぶつぶつと呟き。心なしか口元を僅かに綻ばせながら、今度はポタージュスープを一口。ああ、うん、これは何ていうか)――――パンも頼めばよかった………。(幸せ。顔がほころびかけてしまい。それを隠す様に、銀のスプーンを、くるり、くるり、かちん♪)――……………………………ドロシー、教えて頂戴。噂は、何に気をつけろって?…話によっては噂のヤツにお礼をしなくちゃいけないだろうし。(失敬な。関わると厄介事に巻き込まれるとか、だろうか。事実だけに――図星だけに腹が立つ、というやつだ。)―――――――――ジャバウォックの、噺?(質問の意図は、多分其処だろうと思うが、念のために聞いてみる。性的な噺ならまた別件だろうし。≪疫病神"エンカウント・ギフト"≫は伊達では無い。)   (2012/2/10 20:53:54)

魔ドロシー(そんな、少女の言葉に、ケラケラケラと笑ってしまう。よかった、紅茶を飲んでいる時じゃなくて。まともな「時」のこの少女にこんな会話は無理だったのだ。)貴女にちょっかいを出すと、その、ジャバウォックが漏れなく付いてくるというのは、貴女達と違う物語達の専らの噂。だけど…ね。私が気をつけるのは………貴女そのもの…かも。(…言ってやった。但し、紅の瞳はまだ穏やか。「狂った物語」を狙うものはまだ数少ない…のか、少なくともこの時点で、知っているのは彼女だけ。でも彼女の能力までは知ってか、知らずか…いずれ、この少女にも脅威となるのだろう、そのジャバウォックと、彼女に授けられた天分とやらに。)   (2012/2/10 21:03:48)

黒アリス真逆。正直うんざりよ。――ああいうのが欲しいなら、ノシをつけて貴女にあげるわ。……貴女、エメラルドの都への道を歩いてる時に、最初に出会った仲間がオズの魔法使いだったらどう思う?(笑い声に憮然とした表情。むー……)……私?(きょとんと、何の話かと言うように碧眼を丸く、瞬かせて)――――そうね。最低な奴に最低な事をされて最低な気分になったわ。――本当、最低。(4度。重ねて。大事な事なら2度言うくらいじゃ生ぬるい。おもいっきり渋面作りながらに。文字通り最低の表情。)…けれど、でも――悔しくて、無念ではあったけど。……賭けには勝てたんだから、まあ……そんなに悪くは無い気分、だった…かしら。(あの夜の事だけならば。うん。赤頭巾も無事に逃げられたって信じてるし――まあ、自分が負けた分は単純に自分の力が足りない所為だし。ぎ、と背凭れ側に体重を預けて…椅子の前足が、浮く。口元に運ぶポタージュスープ。…相変わらず美味しい。)   (2012/2/10 21:07:36)

魔ドロシー(ケラケラ笑いはさらに激しく。一瞬真顔になったのは、ああいうのを消去する力が己にありやという事だった。正直、知らないとか。見たことないし。)それは願い下げ。今のところ、能無しの穀つぶしは三人だけでたくさんよ。――…え? オズってあのうちの三人よりも能無しの?…あんな男の話はやめて欲しい。身勝手で見栄っ張りで…役立たず。おかげで私はこんな仕事をする羽目になっ…(それは狂った原因では無かったけども、要因ではあった事に自分で気づいて、背中を向けたままで此方も憮然とした表情になる。)そうね…。見事なお手並みだったと聞いてる。でもそんなに最低な気分だったのなら、そっちも私、願い下げ。よかった、感想を聞いておいて。それで、女王様とはどうなの? (性的な噂話も持ち出しておくべきか。遁走の準備は忘れずに。椅子から立ち上がった。料金はすでにテーブルの上。ご馳走させて…とは、勿論、言わない。)   (2012/2/10 21:16:54)

黒アリス脳無しなのは、案山子だけじゃない。(しれりと言い返し。隻眼伏せて。恐らくそれはウィンクの心算。)………仕事?――ふうん、そう。 ………貴女も結構大変ね。(言葉を濁したのが解ったか。何か察した様にふぅん、と小さく鼻を鳴らし。ポタージュスープをスプーンで一掬い)…大体アイツと私が和解とか、有り得ないでしょう。――そうなれば、随分楽が出来ると思うけど。…私はさて置き、アイツにそんな心算は微塵も無いだろうし。――だから私はアイツを嫌うだけ。……私を食べた事については、まあ――貸し借り1ずつで無しで、いいけど……。(すん、と不服そうに鼻を鳴らし。口惜しそうな、恥じらう様な、疎ましがる様な、複雑な表情と声。) …………そんな事より、此方向きなさい。いいものあげるから。(思い切り強引に話を逸らした。)   (2012/2/10 21:22:25)

魔ドロシー(カカシの件で、…くすりと笑ったのは今度は儀礼。愚痴、だろうか。その部分は背中で聞けば…申し出には素直に振り返ってみようか。黒ワンピースとくすんだ白エプロンの裾揺らし、勿論の事、銀髪のお下げも揺れる。物語同士は、兎角、好きでもなければ嫌いでもない。ただほんの少し、興を覚えるものであろうか。)…いいもの。物を貰うのは嫌いじゃないの。(それがチョコレートであれば一も二も無く貰う所存。バレンタインは、物語にも一大イベントらしいのだ。)   (2012/2/10 21:30:03)

黒アリスチョコレートの持ち合わせは相変わらず無いけれど。そういうのが好きなら、そこの曲がり角を右に曲がって橋を渡って突き当りの壁の穴を潜り抜けた先に――チョコレート工場が在るわ。(招待状か何かあれば、見学もさせてくれるだろう。其処で何が起こるかは、保障できないけれども。だから差し出すのは)……暖かい食べ物はね、内側から心を温めてくれるわ。(はい、と振り向いた彼女の口元へと運ぶのはポタージュスープを満たした銀のスプーン。あーん、と言うように差し出して。唐突?何故?)…――別に。何となく、貴女大変そうだから。(雨の中で猫が鳴いていたら、傘くらい貸してあげるじゃない、くらいの気安さ。)……――最近、ここらで性質の悪い狂った物語が居るみたいだから。……貴女も、気を付けて。―――困ったことがあったら、私の名前、呼んで。 ……呼んでくれれば、きっと私は其処に居れる。(――ね?と。淡く小首傾げるように。きゅ、と気遣う様に。緩く碧眼の角度を僅かに緩めて)   (2012/2/10 21:34:57)

魔ドロシー義理チョコは、能無しの3人にすらあげるつもりは無いの。だから、工場まで出向く程では…。でも私が食べる分はそこで買わせて貰う。(そして、魔のついたドロシーは素直で淫乱。少女が差し出したポタージュスープを…淫らな唇で舐め飲んでしまう。)…美味し。ご忠告ありがとう。呼ぶわ、貴女を。だから、アリス…。いずれ、しかじかの場所で。(トントントン。少女は紅玉の靴を鳴らす。少女の残像から聞こえてくるのは「狂ったドロシー」の、声か。―――…ひとつ、いい忘れた。次は、そう、白鳥になった馬鹿な兄達を助けようとしている愚かな女。またお城っていうのがつまらないけれど。尤も、私が見つけられたらのお話。物語達は気紛れだから。少女の残像…最後の部分である紅玉の靴が消える寸前。魔のついたドロシーの声が覆いかぶさる。――…貴女も気をつけて…アリス。)【此方これで〆とさせていただきます。楽しかったのですー。いずれ、バトル方面でも邂逅したく。】   (2012/2/10 21:43:11)

黒アリス(相手が一口、食べたのを確認すれば満足そうに小さく頷き)…引き留めて悪かったわ。――生きていたら、まだ逢いましょう。 私はまた暫くは死ぬ予定は無いけれど……何が起こるか解らないのが、人生だから。―――私の人生は、ナンセンスな出来事の連続だけど。(は、あ、と溜息をついて空を仰ぐようなそぶりで、愚痴。…まあ、それも悪くは無かったと。遠い日々を想うようにくす、と小さく漏らす笑み。そうして―――嗚呼、とも、うん、とも。その消えゆく姿に、背を向けるように)……本当、ナンセンスな事ばかりよ。(曖昧な返事。或いは独り言、返して――多弁無く、魔のドロシーとの一時は、終わる。) 【此方こそ。有難う御座いました。何であれご縁があれば、また遊びましょうー…!】   (2012/2/10 21:47:06)

魔ドロシー【遅筆失礼致しましたー。お部屋楽しく使わせてもらっておりました。ご迷惑でなければ今後もよろしくお願いいたいしますー。】   (2012/2/10 21:49:20)

黒アリス【いえいえ。後入り乱入大好きなので、利用して下さるのは嬉しいです!今後とも応援させて頂きますので、今後ともご活躍を期待しておりますー…!】   (2012/2/10 21:51:10)

魔ドロシー【ありがとうございますー。それでは失礼を。】   (2012/2/10 21:51:36)

おしらせ魔ドロシーさんが退室しました。  (2012/2/10 21:51:48)

黒アリス(くる、くる、と銀のスプーンでポタージュスープの入ったスープ皿を掻きまわし。…一口。――ちゅ、と其れを啜り。舐めて…) ………さ、て。如何したものかしら。選択肢がいっきに増えてしまったわ。(は、あ――と、深く、深い溜息を。スカートの裾に軽く摘み。その中に、そ、と手を差し入れれば――次の瞬間。その手に握られるのは、新品のオートマチック。腕を振る様に、がちん、がちんッ、と慣れた動作でチェンバーを確認、し――) …………大変だわ、生きて行くのって。(本当に。くす、と…毀れかけた笑みを、喉の奥で、く、とかみ殺した。)   (2012/2/10 21:54:07)

黒アリス……そう、ね。ベーカー街の名探偵に、正式にお願い…しようかしら。―――ヴォーパルの剣。……質に流して以来行方不明です、じゃ――墓碑に刻むにしても、間抜けすぎるもの。(ちゃ、ちゃ、がちゃ、ちゃ、き――ッ。遠くの時計塔を狙う様に、軽く手首を振れば、其方へと銃口を向けて――) ……"銃で遊ぶとツキが落ちる"(確かそんな格言もあったかと。ふつ、と綻ばせる吐息――だけ。…ま、迷信よね。と涼しげに、スカートの中へと銃を戻し――) ……私も、そろそろお勘定。(が、た、と椅子を鳴らして、立ち上がり――)   (2012/2/10 22:03:09)

黒アリス(そうして、ポケットに、手。――――――――)  ………………………………あれ?   (2012/2/10 22:03:38)

黒アリス―――――――――――――――――――――――――――――嘘、でしょ…? (見事なまでに、ひきつる、表情。…その手は、少し慌てた様に、ポケット、漁り。ぱたぱた、と叩き。無い、無い、無い!!)   (2012/2/10 22:05:39)

黒アリス――――――――――(思わず、空を仰いだ。嗚呼…) …………別に、馬鹿にした訳じゃなかったのに……。("銃で遊ぶとツキが堕ちる"――本当、良く言ったモノだ)   (2012/2/10 22:06:47)

おしらせ黒アリスさんが退室しました。  (2012/2/10 22:06:55)

おしらせジャバウォックさんが入室しました♪  (2012/2/11 02:28:16)

ジャバウォック(ギャア、ギャア、と五月蠅く喚くナニカの声が響く、鬱蒼とした森の中。空を覆い隠すか如く広がる木々の枝葉より漏れ入る光が、芽吹いた新芽を優しく包み――ぐしゃり、と踏み潰す、音。滑らかな人の脚が支えるのは、肉で出来た巨大な卵。その中心では巨大な口が、手近な葉へと舌を伸ばして、引き寄せ、喰らう。空中宮殿より身を投じた無貌の獣が文字通り墜落したのは、そんな何処とも知れぬ山中だった。密集した木々を押し倒しながら、己が巨体を進ませて――)   (2012/2/11 02:35:05)

ジャバウォック(既に、周囲に動物の気配は無い。物語を喰らう魔獣への恐怖に急き立てられて、全て散ってしまったのだろう。然し、常として飢餓に襲われていた魔獣は、二つの物語を腹に収めた事で暫しの充足を覚えているのか、特に獲物を探そうとする様子も見せず――)   (2012/2/11 02:41:23)

ジャバウォック(いヤいヤ、折角勢イに乗ってルんダからヨ!此処ハ勤勉にイこうゼジャバウォック!森ッツったラ物語のメインステージ!少女もお姫さマも王子さマも小人モ双子も魔女モ漁師も狼モ!獲物にゃ事欠かネェだロぅがYO!そォだ、先日空の上で逃がシちまった赤頭巾ちゃンを探すッテのはdoだイ相棒!キンキンと、耳触りな道化の声にも耳を貸さず。魔獣は只々歩を進め、森の中を徘徊する。或いは、それは無意識の裡に次なる獲物たる物語の元へと向かっているのかもしれず――)   (2012/2/11 02:49:55)

ジャバウォック(ソれとモそれトも、アの女王さマに取り上げラれっちまった相棒の物語でモ回収すルかイ!?相棒ガ十全だっタなラ!あノ場デ誰も逃シたりなんカしなかっタもんナ! ――”Jabberwocky”と呼ばれるナンセンス詩。その中に出てくる幾つかのオカシイ幻想種達。強いもの、弱いもの、訳の判らないものや恐ろしいものまで。それらを全て回収すれば、或いはあの剣すら退ける事が可能になる――とイイよネ!道化は嗤う。さァ、ソうと決まレバ出発ダ!粘滑ナるトーヴ、弱ぼらシきボロゴーヴ、緑のラースにやケっパチなジャブジャブ色情狂、そしテ恐ルべきバンダースナッチ!全部ぜ~ンぶ平らげリャ、相棒、お前さンに敵はネェ!ずしん、ずしんと大地を揺らし、ジャバウォックは歩み往く。喰らい、喰らって、喰らい尽くして――或いは自身すらも――)   (2012/2/11 03:01:27)

おしらせジャバウォックさんが退室しました。  (2012/2/11 03:03:05)

おしらせ狂い哭く雪の女王さんが入室しました♪  (2012/2/11 11:31:27)

狂い哭く雪の女王(休日の広場。行きかう人々、居並ぶ露店の売り子の声、はしゃぐ子供達の歓声。恋を詠う吟遊詩人の歌。美しきを奏でる音楽家の演奏。――その中で、それは起こった。)  (初めは雪。晴天の空から、ひら、ひら、と零れ落ちる白い雪。珍しい――とは言え未だ2月。不思議はない、ごく当たり前の風景。だから人々の営みは変わらない。その時点まで、は)   (2012/2/11 11:34:33)

狂い哭く雪の女王(初めに気づいたのは、遊んでいる子供だったか。はしゃいでいた子供達は不意に立ち止まり、疑問の声と――そして、悲鳴。その体の表面を、ゆっくりと覆っていく、薄水色の、まるで雪の様な――結晶。じわじわと、じわじわと)  (疑念の声と、悲鳴。其処で、其処に居る誰もが気づく。これは、狂った雪だ、と―――) ……寒い―― (詠う様な、囁き。――それを掻き消す様な悲鳴の破裂。一斉に逃げ出す人々。然し、その時には、既に遅すぎた。彼らは、雪を浴び過ぎた。) ……とても、寒いの―――(ぴ、し、と。結晶に、薄水色の水晶に喰われて行く、広場。まるで水晶が音さえも喰って行く様に、じわじわと、じわじわと減っていく悲鳴、悲鳴、悲鳴―――それを発している者達が、割り算をする様に、減っていく)   (2012/2/11 11:39:54)

狂い哭く雪の女王(水晶の床と化した地面を、ひたり、と素足が踏む。――特徴的なドレス姿の、薄桃色のセミロングの髪。その唇が、嗚呼、と悲しみを詠う) ………また、みんな凍ってしまう……私を、独り残して――(降りしきる死の雪の中。は、と…吐息が白く凍る。する、と手を上げれば、先まで元気に遊んでいた子供――今はもう、完全に結晶に喰われ、彫像と化した其れに、いっそ愛しげに、優しく、壊さない様に指で、触れて……)  どうして――こんな風に、なってしまうの……?(触れ合いたいだけなのに。共に生きたいだけなのに。……ゆっくりと子供の頬を撫でた手。きゅ、と胸に抱くように、運び―――その頃には、完全に声を無くした休日の広場。唯、ぱき、ぱき、と結晶が造形物を喰らっていく音だけが、空しく響く)   (2012/2/11 11:45:10)

狂い哭く雪の女王(伏し目かちに伏せていた顔が、その時、ふ、と上げられる。――) ……誰……?(音。――音?広場を駆ける無数の足音。極地指定災害・雪の女王の知らせを受けた衛視達の搭乗か。一部の隙も無い防寒服に身を包んだ衛視達は、死の雪の中、半円を描く様に彼女を包囲する。そして、片膝を付く様に。一斉に向けられる長銃。弓、飛び道具の、群れ――彼らの選択は、正しい。死の雪は一定量を浴びなければ造形物を結晶化させない。即ち索敵必殺――見つけた瞬間処理してしまえば、事足りる。)   (2012/2/11 11:50:16)

狂い哭く雪の女王……嗚呼、善かった。――ごきげんよう。(ふわりと。彫像じみた表情に浮かぶ、喜びの表情。まるで雪解けの春の様に、淡く、淡く、切なささえ込めて微笑んで――) ……初めまして、私。貴方達と友達に――――(やんわりと自分の胸に手を宛がい、飛び道具を構えた衛視達に向かって親愛を込めて言葉を向けた、瞬間)  ―――――え? (殺到する。鉛弾と矢。そして、送れて弦鳴る音と、銃声) ………ッは……っぁ………――ッ……(か細い肢体はそれに耐えきれず、横殴りに爆ぜ飛ぶ。白い死の雪の中、ぱ、あ、とまるで薄紅の桜の様に、飛沫する朱色の血)   (2012/2/11 11:53:54)

狂い哭く雪の女王……どう、して……―――(が、しゃん、と結晶化した露店に叩き込まれたそのか細い肢体の、唇が動く。ひ、く、と赤い血を流し、震える手足が、僅かに、動く――) …――どう、して…私は、生きて、いたい、のに………(それは至極簡単な理屈。これが居ると人が死ぬから。これが居ると世界が壊れるから。これが居るとお前以外が不幸になるから。――だからお前は死ねお前は死ねお前は死ねこの世界にお前の居場所は無い消えろ消えろ消えてしまえ――狂った、物語、め) っ…………生きて、いたい、のに――――ッッッ(露天に叩き込まれて射線から外れた雪の女王を、更に追詰めるように、包囲の輪を縮める衛視達。実際の所、其処まで圧勝と言う訳では無い。早くこれを消さないと、自分達が全滅する。だからこれは生存競争。強者が生き残り、弱者がふるいにかけられる。)   (2012/2/11 11:59:36)

狂い哭く雪の女王(だから、惨劇は繰り返す――) ……っうわあああぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ――――ッッッ(慟哭の声が、響く。死んだ様に結晶化した広場に、響き、渡る。――そして) (ど、んッッッ!!破裂音すら立てて、包囲網の一角が、白い爆発に、食い散らかされた――敗因はいくつか。一つ目は、彼らが雪の女王にのみ注意を向けて居た、という事。若い女性の姿をしていても、これは女王である。即ち、付き従う者が、居る。それは白い虎。北風と雪で作られた暴風の猛虎。文字通り風を切って顕れた其れは、横合いから一瞬にして包囲網へと踊り込み。ある者は暴風で弾き飛ばし、そしてある者はそれに触れた事で結晶化し、砕け散る) (二つ目は、其処で雪の女王から視線を切った、事) ……っぁ―――ァァ……ぁ、ぁぁぁぁぁぁ……っ……(自身の流れ落ちる血で汚れた手足で、震える手足で、それは身を、起し――ゆ、ら、と立ち上がり……ぱき、ぱき、と。その細い体から、結晶化した矢が、銃弾が、砕けて、落ちる。無傷では無い。かすり傷でも無い。でも、それだけ。だから、この後に起きる虐殺は、必然。)   (2012/2/11 12:06:36)

狂い哭く雪の女王(気づいた衛視の何人かが、慌てて女王へと銃口を向け直す。がしゃんッ、と物々しい音を立てて再び飛び道具が向けられて――後一歩、なのだ。後一歩で、この災害は、終わる。ある者は友の為。ある者は信念の為。ある者は愛する者の為。其々に負けられない理由が在り、終われない理由が在り――だから、これは単純な生存競争。) ……だめ――生き残るのは、わたし………わたしも、死ねない。消えたく、ない……っ(降りしきる雪が、吹雪へと変わる。ご、ぅ、と、死の雪の支配者である彼女を包み込む白い壁の様に、渦巻き、荒々しく暴れ狂い――それに巻き込まれた衛視達が、一瞬にして、結晶に喰われて、砕け散った。――想いも、希望も、願いも。…何もかも、呑み込まれて。)   (2012/2/11 12:11:47)

狂い哭く雪の女王(最早完全な虐殺。踏み潰される様に呑まれていく衛視達。刈り取られる稲の様に砕けていく結晶化した造形物。その中で、各々の武器を棄て、踵を返し逃げ出した衛視達が、一番最後まで生き残った。) ―――――………だめ。 にがさない――――(数秒の差で。逃げ出した3人の内、一人が真上から飛びかかってきた白虎に呑まれる。押し倒され潰され結晶化し、砕け散る。一人が、背後から朱色の雪を飛沫させながら、びょ、ぅ、と吹き抜ける北風に乗って追いかけてきた雪の女王に回り込まれる。)……――――――わたしは、消えない……(悲鳴を上げて降り下ろされる銃床。それを、く、ンッ、と紙一重で身を捩り、潜り込む様に回避し。その細い腕が、衛視の腕を、掴み――ば、きッン――其処には、衛視の形をした結晶の彫像が一つ。 そして最後の一人は――――気が付けば、水晶に覆われ、転がり、遠くの方で、動かなくなっていた。)   (2012/2/11 12:18:27)

狂い哭く雪の女王……―――(静寂――其処に残されたのは、結晶化され尽くしたした広場と。唯ひとり、立ち竦む異装束の若き女王。)   (2012/2/11 12:19:59)

おしらせ赤頭巾さんが入室しました♪  (2012/2/11 12:30:51)

赤頭巾【こんにちは。お邪魔しても……?】   (2012/2/11 12:31:18)

狂い哭く雪の女王【遠慮無くどうぞ、いらっしゃいませ】   (2012/2/11 12:31:55)

赤頭巾(赤い頭巾を着た少女が、その広場へとやってくる。今日の「お使い」はごく単純なもの。広場に行って、夕御飯の材料を買ってきて欲しい、それだけ。だから少女は機嫌がよかった。そんな何でも無い「お使い」なら、きっと妙なトラブルには巻き込まれないはず。それに、露店を見て回るのは、楽しい。だから、少女は機嫌がよかった。だから―――)え……?(そうして、広場にやってくる。バスケットを手に持ったまま、スキップまでするようにして。けれど、そこに待っていた光景は、異質。「何かがおかしい」なんて言葉では言い表せないくらい、何もかもがおかしい。身を震わせながら、それでも―――)あ、あの……っ。ここで、何が……?(目に着いた相手…… 雪の女王に向かって、問いかける。おそるおそる、と言った声で―――)   (2012/2/11 12:37:50)

狂い哭く雪の女王………――ごめん、なさい……ごめん、なさい、ごめんなさい…ごめん…なさい―――……でも、消えたく、ないの………(は、という小さな嗚咽。きゅ、と自身の紅い血で覆われた手で顔を覆い、ぽろぽろ、とその隙間から毀れる涙さえ宙で結晶化する。吹き荒れる吹雪は、いつの間にか元の穏やかな雪へと――全てを包み込む、柔らかな死へと、姿を変えて。其れを包み込み、慰めるように、白虎が喉を鳴らし、音の無い動きで寄り添う。白虎を編んでいた暴風と吹雪は解け、びょ、うッ――と、その細い身体を一度、撫でるように包み込んで――そして、晴天の雪の中へと、掻き消える。) ………?(かけられた、声に、ふ、と涙に濡れた顔はあげられて) ――――全部、雪の様に、溶けて、消えてしまったの。 (泣き笑いの様な表情。結晶化した広場で。広場を覆う雪の中で、傷つき、そして其れでも虐殺を終えた女王は、答える。――雪は、未だ止まない。触れる者をゆっくりと結晶化させる死の雪は、止まない)   (2012/2/11 12:41:12)

赤頭巾……?(白虎が、消える。あれは一体……?と、不思議そうな顔をする、けれど)ぁ…(声をかけた相手の姿を見て、びくりと震える。血。赤い血が、見える。一瞬の躊躇後―――)だ、大丈夫ですか…っ!?その、簡単なお薬なら……(慌てて駆け寄りながら、バスケットの中に手を突っ込む。包帯や、傷薬。雪に触れることも構わず…… 取り出して。はい、と、心配そうな顔をしたまま、差し出して)よく、わからないですけど。そのままだと、あなたまで…… 雪みたいに消えてしまいそうです(血がたくさんだから、と。じ…っと、心配そうに見つめ続けて――― おそらくは、ゆっくり、少しずつ。その身は結晶化しているのかもしれないけれど。今は、気づいて無いようで)   (2012/2/11 12:48:52)

狂い哭く雪の女王………ぇ――――(雪に塗れながら、駆け寄ってくる少女。差し出される手と、其れに握られた包帯やら、傷薬、不思議そうに見つめて……きゅ、と表情が、歪む)…ぅ、うぅ…うぅぅ~………っ(ぎゅ、と泣くのを堪えるように唇を噛み、肩を震わせて……嗚咽を、く、と喉の奥で呑み込んで――)―――――――――――あり、がとう…………わたっ……わた、し……ありがとう、って、いうの………はじ、めて………(傷ついた手で、ぽろ、ぽろ、と毀れる涙を拭う様に手を宛がい。拭い。それでも毀れる分は構わず。ふわ、と雪解けの花の様に――先とは違う、泣き笑い。…そうして――縋る様に、手を、そ、と伸ばし) (ゆっくりと、降りしきる雪。――声以外、静寂に満ちていた広場に…ぴし、と。ぱ、きッ、と……何処かで、小さな、小さな、新たに始まった、音。結晶が、何かを喰い始める、音。)   (2012/2/11 12:54:27)

赤頭巾え… …わ、わっ…!?(いきなり震え出す雪の女王に、驚いて。そんなに痛いのかな…と、その顔を覗き込むようにして…)はじ…めて…?…その。はじめての相手が私だなんて、少し…びっくりしましたけど(伸ばされた手を、そっと握ろうとして。できるだけ優しく、微笑んで…その手を自分の手で包んで、暖めてあげようとして。何故だかわからないけれど、ここは、寒い。暖めてあげないと…と、子供ながらに思っているようで――)それより… 痛く、ないんですか?その、どこか、休めるところで……(一旦治療ができれば…と、辺りを軽く見回して。 そこに聞こえてくる、ぴきり、とした音。それは、酷く重要な何かのようにも感じるのだけど)……?(はっきりとした自覚は、ない。…少しだけ不安そうに、握った手の指を握ったり、開いたり… 心の奥底の方が逃げろと警笛を鳴らしているような気がする。けれど、目の前の雪の女王を置いて逃げる選択肢は…今は、取れない)   (2012/2/11 13:02:22)

狂い哭く雪の女王………―――ッ(もう、声にもならない。ただ、泣きじゃくりながら、子供のように、こくん、こくん、と小さく頷き。) ……いっしょに、……わた、し……あなたと、いっしょ、に (ぱ、きん、と。――ついに、目にみえる形で結晶化を始めた赤い頭巾の端と。) ―――――(言葉を唱えかけた其れが、途中で止まり。凍りつき。そして) (だ、ンッッッ!!!!―――銃声。)  ぁ ……?(まるでその音に跳ね飛ばされる様に、横殴りに。その身を折りながら、よろけ、て――その銃声の先は、最期の…最期まで生き残った、彼。結晶に覆われ尽くしていた、衛視の最期の一人。恐らく雪の女王が動いた為。その身の中身まで結晶に代わり果てる寸前で、雪の範囲から逃れたその身は、己の正義と、信念の為。最期の一射を、雪の女王へと打ち込んで――その衝撃に耐えきれず、その身は砕けて散るが、きっとその表情は、誇らしく、笑っている。) ………――――っは…………(銃弾を受けた腹部。それを、抑えて。く、と、悲鳴を、呑み込んで)  …………だめ。いけない……わたし、ね、わたし、あなたと、いっしょに、いたいけど――だめ、なの…………(嗚咽を吐き出す様に、震える声で呟いて、あは、は、と小さく、笑う)   (2012/2/11 13:09:51)

赤頭巾そ、そんなに泣かないでください。一緒に、ここから…(離れないと。そう言おうとした瞬間、明確に聞こえてくる ぱきりとした音。なんだろう?と、視線をそちらにやった瞬間―――)え――……?(銃声と、その手から離れる雪の女王。 …一体、何が? 銃声のした方を見つめれば、そこには結晶化して…崩れて砕ける、衛視。びくり、と。その身体が、震えて…)…これ、って…(結晶化した、赤い頭巾の端。そこに指を触れさせれば、同じように頭巾は砕けて、消える。それを確認すると、余計に身体の震えは大きくなって。 それは、つまり。 自分の身体も、あの衛視と同じように―――) ……もしかして、これ。みんな、あなたが……? (震えながら、辺りを見回す。変わり果てた世界。崩れ落ちる衛視。衛視の狙った相手。つまり、それは―――) …ど…、どうして、だめなんですか!? 一緒にいたいなら…… 一緒にいたいって言ってくれるなら、一緒に……!(ただ、遊べればいい。そう思って… やはり心配そうな顔で、一歩、近付く。この人はきっと、悪い人ではないはずだ、って。そう、信じるようにして)   (2012/2/11 13:21:00)

狂い哭く雪の女王……ごめん、なさい。ごめんなさい、だめなの、だめ、なの………――こうなるって、わかっているのに、でも、でも……(皆と離れて一人で生きて行くのはどうしても寂しくて、今度こそはと思って顕れて、周囲全てを結晶化させて――そして後悔してまた引き籠る。その、繰り返し。……だから、これも、もう、何度も繰り返されたループの一つ。) ………あり、がとう――やさしいひと……だい、じょうぶ……あなたから、あたたかいもの、もらったから ……こんどは、もうちょっとだけ、うまく……がまん、できるわ。 (泣き顔で、はにかむ様に微笑んで。腹部を抑えながら、裸足の素足は、よろけるように、たん、たたん、とステップを―――その腹部から、ぽ、ろ、と潰れた形で結晶化した銃弾が、地面へと、堕ちて、からん、と音を、立てる。) ―――――――ねえ。……おしえて、あなたのなまえ。 ……やさしいひと、わたし、もう、いかなくちゃ…(ぴし、ぱき、と。初めは覆う様に。そしてそれが終わればその箇所を内側から食う様に。結晶化はゆっくりと進んでいく。頭巾とエプロンワンピースが結晶化すれば、直ぐに次は彼女の体の番。だから、その前に―――それに……)   (2012/2/11 13:27:38)

狂い哭く雪の女王(――涙にぬれた目で周囲を見渡せば。其処には物語の守護者達。北には雄々しき雄獅子の姿。ごうッ、と空へとそれが咆哮すれば、降りしきる雪を裂く様に、渦巻く風。其れは、死の雪さえ引き裂き掻き消す力の顕現。遠きナルニアの国の守護者。――南には白き鎧の騎士。その剣を地面へと突き差し。滅尽滅殺の意思を露わに。その身を包むのは狂信の鎧、その身を護るのは盲信の盾。それは白き女王への忠誠の元、全ての不義を跳ね返す。――東には不遜な猿の王。頭に金環、手には神鉄。天を征するという不遜な名を冠に。触れれば結晶化する雪など笑止と珂々と嗤い――そして、西には、亡霊の軍を率いた人の王。その手に持つのはエルフが鍛えたミスリル銀の剣。丁度サルモールとの戦いから戻ってきていたのかその王は。馬上にて思料深く、様子を伺い。)   (2012/2/11 13:35:16)

赤頭巾ぇ…(この人の近くにいると、きっとあの衛視さんと同じようになってしまう。そうわかっていても、でも… 目の前で苦しそうにしている姿を見ると、やはり心配になってきてしまって。離れる雪の女王を、じっと見つめて……)……赤頭巾、って呼ばれています。名前は……メイジー(ぽつ…っと。ぴしり、ぱきり、と結晶化の音が響く度に身を震わせながら、それでもその場にじっと立ったまま、返事。 まだ、大丈夫なはず。まだ……) ……あのっ! わた、私でよかったら。また、お話……! 今度は、もっとたくさん、着込んでくるから―――!(雪の女王の表情は、とても…本当に、寂しそうに見えた。だから、そのまま去っていくところを眺めるだけなんてできなかった。こうして少し話すだけなら、大丈夫なら。せめて、それくらいは……)   (2012/2/11 13:38:10)

狂い哭く雪の女王…ありがとう、メイジー……うん―――だいじょうぶ、わたし、その言葉だけで……… (――また、暫く頑張れるから。…返すのは淡い微笑みと。――そして離れた彼女の周囲。守護者達に応じ様に、渦巻く暴風と、豪雪。其れは巨大な白虎の姿を折り上げて――噛 ッッッッ!!!!――白虎が、吠える。咆哮は白い爆発となって。吹雪となってその姿を掻き消して―――) ……―――――(自分の名前は、告げない。或いは告げたかもしれないが、その白い爆発が、全てを掻き消す――極小規模で引き起こされた大豪雪は、一人と一匹を包み込み――そして、それが消えた時には、其処には、誰も。 ………結晶化した広場。大虐殺の痕だけを、残して。)   (2012/2/11 13:42:33)

狂い哭く雪の女王【それでは、ずいぶん好き勝手しましたが、撤退致します。乱入後入り、ほんとにほんとに有難うございましたー……!】   (2012/2/11 13:42:59)

赤頭巾【はい、お疲れ様でした。乱入許可ありがとうございました。 もしよろしければ、また…!】   (2012/2/11 13:47:38)

おしらせ狂い哭く雪の女王さんが退室しました。  (2012/2/11 13:48:03)

おしらせ狂ったドロシーさんが入室しました♪  (2012/2/11 13:59:23)

狂ったドロシー【お邪魔しても大丈夫でしょうーかー。】   (2012/2/11 13:59:55)

赤頭巾ひゃ……っ!?(突如吹き荒れる吹雪と、爆発。思わず目を閉じて…よろけて。ぺたん、と、その場に尻餅を着いてしまう。両手で自分の頭を…頭巾を、抑えて。ぶるるっ…っと、寒さに震えて…)ぁ… もう、いない…(目を開けば、そこに広がる光景に…少し、残念そうに。決して、悪い人ではなかった。仲良くなれる道だって、もしかしたら…あるのかもしれないし。そう思いながら、よろ…っと、立ち上がって―――)……あ。そうだ、お買い物……(どうしよう。こうなってしまったら、「お使い」の目的を達することもできない。少し肩を落として……)【はい、どうぞ!】   (2012/2/11 14:02:06)

狂ったドロシー(吹雪は嫌い。寒いのも基本的に嫌い。しばらくの間、広場の隅っこで雪の女王と赤い頭巾の少女のやり取りを見るともなく見ていた少女。銀髪のお下げに紅の瞳。黒ワンピースにくすんだ白エプロン。勿論、紅玉の靴を履いて…。赤い頭巾の少女が立ち上がれば、もう、そんな格好の少女が立っているかもしれない。狂った物語の一人であり、迷子。物語達を付け狙うはお仕事か。)…みーつけった。(いつものようにかくれんぼの相手を見つけたような無邪気な口調。その胸には小さな茶色い犬を抱いている。共は、ブリキのキコリ。無粋な斧をもう携えていることだろう。)【ありがとうございます。ソロルの時のように強くありませんからー(笑)遊んでくださいー。】   (2012/2/11 14:09:22)

赤頭巾…ぁ(立ち上がって、気づいた。トレードマークの赤い頭巾も、着ている赤と白のエプロンドレスも。雪の女王の力の影響だろうか、ところどころが結晶化して、砕けて、消えて… ぼろぼろになっていて。空いた隙間から、白い肌がところどころ露出していて… かぁ、と頬を染める。とりあえず、早く家に帰ろう。お使いは… するとしても、それからだ。そう思いなおして、ふ、っと振り向いて…)…え? あの…(そこにいた「ドロシー」を見て、少しだけ戸惑ったような表情をする。さっきまで、いなかったはずなのに…?と、首を傾げて。それから、少し慌てて… ば、っと。両手で、胸元や身体を隠すようにして。ぼろぼろの服の隙間から覗く肌を少しでも守ろうと…)あ、あの。何…か…?(問いかけながら…視線を少女と、犬と… ブリキの木こりへと移す。その手には、斧。…どうしてこんな場所で、斧?きょとん、と、首を傾げて…)   (2012/2/11 14:15:49)

狂ったドロシー(トレードマークの衣装がぼろぼろの赤い頭巾の少女を冷たく値踏み。「魔」の付く淫乱なドロシーであれば舌なめずりでもしただろうか。「まとも」な時の記憶は残る。そうであればつい最近の邂逅話を切り出してみようか。こんな手負い?と言える物語の一人など葬るのは容易いと思えば。)貴女、赤頭巾でしょ? 黒アリスをご存知? 私の中の嫌なやつが遭ったらしいの。狂った物語をあの子が狙うってほんと? (わりとストレートな質問。狂った物語が狂っているとは限らない。斧を持ったキコリはおとなしく後ろで控え…腕の中の子犬も大人しく、時折抱いている少女の指先を舐めるのみ。) (トレードマークの衣装がぼろぼろの赤い頭巾の少女を冷たく値踏み。「魔」の付く淫乱なドロシーであれば舌なめずりでもしただろうか。「まとも」な時の記憶は残る。そうであればつい最近の邂逅話を切り出してみようか。こんな手負い?と言える物語の一人など葬るのは容易いと思えば。)貴女、赤頭巾でしょ? 黒アリスをご存知? 私の中の嫌なやつが遭ったらしいの。狂った物語をあの子が狙うってほんと? (わりとストレートな質問。狂った物語が狂っている(長文省略 半角1000文字)  (2012/2/11 14:25:25)

狂ったドロシー【ごめんなさいー(汗だく) 二重になってますー。――時折抱いている少女の指先を舐めるのみ。)で終わりですのでー。】   (2012/2/11 14:26:44)

赤頭巾…あ、はい。黒アリスさんを、知ってるんですか…?(「私の中の嫌なやつ」?なんだろう、と首を傾げる。その言葉の真意はわからないまま…それで、頭の中の記憶を辿り…)わかり、ません。でも、アリスさんは凄く、いい人です。強くて、綺麗で、それに… …私のこと、助けてくれました(ほわ、と表情が緩む。また逢って、お礼を言いたい。そう、また逢えれば…)…だから、きっと。あなただって、逢えば仲良くなれると思います。ええと、あなた…は…(じ…っと、ドロシーを見つめて…悩む。すぐに判別が付かないのは、自分の頭が悪いからだろうか、なんて思うと少し落ち込んで。逢う人はみんな、自分のことが誰か、わかっているようなのに…) …その、とりあえず。ここにはもう、何も… (無さそうだし、危ないかもしれないから。だから… ここから離れませんか?と。小さく提案しながら、じ、っとドロシーを見て、笑って。指を舐める子犬を見れば、その表情は余計に和んだようなものへと。私も、抱いてみたいな…なんて思考が頭の中をよぎって)【大丈夫です、お気になさらずっ】   (2012/2/11 14:33:22)

狂ったドロシー(真剣な眼差しだったろうか…黒アリスの事を語る赤い頭巾の少女の瞳が痛く感じられるのは何故だろう。いずれ、その視線を外せば。)私は…ドロシー。だけどごめんなさい。狂ってるの。きっと、黒アリスとは仲良くなれないの…。残念だけど…今は貴女とも、ね。トトを気に入ってくれたようだけど、お使いさん、狼のお腹に入る時間…。(危ないかもしれないのは、貴女。とは言わずに、後ろに控えているキコリに目配せをする。狂った物語であれば、容赦は禁物。目配せを受けたキコリが耳障りな音をさせながら…ゆっくりと赤い頭巾の少女へと近づいていくだろう。担いだ斧を振りかぶって…やはり耳障りなブリキの音をきしませながら、振り下ろす。赤い頭巾の少女の首筋を狙って…)   (2012/2/11 14:40:59)

赤頭巾…狂って…って…(ドロシーの言葉に、びくりと身体を震わせて。それは、つまり。自分が、殺される…? 呆然としている間に、迫ってくるブリキの木こり。斧が振りかぶられた瞬間、は、っと気がついたように)や…っ!!!(くるりと背を向けて、走って逃げようとする。バスケットを大事に抱えたまま、斧の初撃を避けるようにしながら。辺りは白くて、衛視さん達はついさっき崩れ堕ちたばかりで。つまり、助けは―――)に、逃げっ、逃げなきゃ、逃げなきゃ……っ!!!(だから、逃げる。力の限り、体力が続く限り、逃げる。ただ真っ直ぐ、がむしゃらに、ひたすらに。少女の足と体力、速度もさほど無ければ、持続力も無い。例え追いかけて来なかったとしても、数分もしないうちに疲れて動けなくなるだろうけれど)   (2012/2/11 14:47:25)

狂ったドロシー(すでに承知と思うが…キコリは鈍い。ブリキ故。しかも雪の女王の置き土産…吹雪の名残がブリキにキコリの錆をもう誘発していたか。ギシギシギシ……。耳障りな音はそこまで。せめて錆びが始まっていなければ、振り向いて走り出した赤い頭巾の少女の背中へは届くはずだったキコリの斧は…空中で、止まる。ギシッ。それを見つめていつもの溜息。「ドロシーや、いつになったら暖かいこ・こ・ろ・を…」いつもキコリの愚痴も錆び付いた。)もう…役立たず。(頬を膨らませて、仕方なく自分の足で駆けた。逃げる赤い頭巾を追いかけて。此方の少女も体力は皆無。途中で呼び出したのはライオン。豪奢な鬣を揺らして、赤い頭巾の少女を追い始める。間合いは詰まるだろうか、つまれば、飛び掛るだろう。その前足の凶暴な爪を繰り出して。臆病だけども、ね。)   (2012/2/11 14:54:47)

赤頭巾っ…、ぁ、あっ…!!!(背中から聞こえる、斧が空を切る音。それに、泣きそうな声を発して… 振り返らず、逃げる、逃げる。息も切れ、速度も鈍くなってきた頃、背後から迫り来る足音。 …あのブリキの音でも、少女の足音でもない。一体、何が? 荒い息を吐きながら、そっと振り向いて…)ひ、っ…?!(そこに見えたのは、ライオン。臆病かどうかなんて、今の赤頭巾にはわからない。冷静になっていたならば、ライオンと少女とブリキの組み合わせに何かを思いついたかもしれないけれど。このままだと、追いつかれて、食べられる。やぶれかぶれに、手に持ったバスケットを、思い切り振りかぶって…)ど、どこか… 行ってぇっ!!!(思い切り、ぶんっ!っと背後に向かって振るう。それはちょうど、飛び掛かってきたライオンの顔へ向かう軌道になるだろうか。バスケットの中に入っているのは薬瓶とワイン、それに小さなお菓子達。一応、それなりの重さはあるはず)   (2012/2/11 15:04:06)

おしらせ無言時間が20分を超えたため、狂ったドロシーさんが自動退室しました。  (2012/2/11 15:14:54)

おしらせ狂ったドロシーさんが入室しました♪  (2012/2/11 15:15:32)

狂ったドロシー(たぶん充分。充分すぎる程。臆病なライオンがびびるにはそれで充分。そも、ひ、っ…とかいう赤い頭巾の少女の短い悲鳴で振り下ろそうとしていたライオンの爪が止まる。びくっとしたのだ。そして、空中でそのバスケットはライオンの鼻面へとヒットしたことだろう。「ガオォォーっ(痛いよ)」と一声。まさに飛び掛ろうとしたところへのバスケットに痛さもさることながら…びっくりも頂点へ。少女が呼び出す3人の連れは、それぞれの弱点が頂点に達した時、召還されし場所へと戻る慣わし。故に、ライオンは消失する。それも尤もな話。赤い頭巾の少女を襲う獣はライオンではなく狼だもの。…さて。それでも時間稼ぎになったろうか…。赤い頭巾の少女へと追いついた、狂った物語の少女は…はぁはぁっとすこし荒い呼吸。)逃がさないわ。…カカシ、出番。(最後の共、カカシがどこからともなく躍り出る。手には藁。勿論赤い頭巾の少女の首をその藁で絞めようという算段。脳なしだけど、ね。)   (2012/2/11 15:15:54)

赤頭巾っ、ぁ、ご、ごめんなさい…っ(弱々しいライオンの声。それに、当ててしまった自分が悪いような気持ちになって… 小さく謝ってしまう。それでも、立ち止まるわけにはいかない。走って、走って……) ま、また…っ (カカシが視界に入る。もう、これ以上走ることなんてできないのに。戦うなんて、もっとできるわけがないのに。どうしよう、どうしよう。震えながら、辺りを見回す。どうすれば、この状況を―――)こ、こっち…っ…!(広場を出た先、裏路地へと続く細い道。そちらに方向を転換する。ほんの少しでも、相手から身を隠せれば―――) ――っ……!!!(入り組んだ路地裏、その脇に置いてある…人一人くらいなら隠れられそうな、小さな木箱。その蓋を開いて、中に逃げ込んで。そうして、急いで蓋を閉める。 もう、動けない。走れない。 足なんて、動かない。だから、お願い。気がつかないで…!って。神様に祈るようにしながら、必死に息を殺していて―――)   (2012/2/11 15:24:14)

狂ったドロシー(藁なりの速さで赤い頭巾の少女を追いかけていたカカシは…当然の事ながら、彼女の姿を見失う。入り組んだ路地裏をふらふらと歩きながら…探す。ひたすら探す。見れば、ちょうど、あの少女なら入れそうな小さな木箱をカカシが見つける。さわさわという足音とともに…ゆっくりとその木箱に近づくと。「ちょうどいい大きさ…。へへ。」笑えば、その蓋を開ける事はなく、ざっかりと、藁を鳴らしてその木箱に腰を下ろした。休憩?えー?休憩?…。やがて、追いつく狂った物語の一人の一人である少女は、木箱に腰を下ろしてさぼっている、カカシを見つけるだろう。)…あの赤い頭巾の子は何処?もう、やった?…(「いいや。居なくなったよ。ドロシー。それよりもいつ脳みそをくれるんだーよー」と、カカシはいつもの愚痴を言う。)…ろくに仕事も出来ないくせに。(脳みそがないから仕事が出来ないじゃないかよとカカシは反論はしなかった。脳なしだから。その時、胸に抱いた子犬が唸る…。少女の紅の瞳が、カカシが座った木箱に注がれる…。)   (2012/2/11 15:33:34)

赤頭巾…っ……!(木箱が、ぎし…っと揺れる。悲鳴をあげそうになって、慌てて両手を口に当てて。今声を出したら。少しでも声を出したら、殺される。だから、どれだけ怖くても… 何があっても、動いちゃ、ダメ。ぽろ…っと涙を零しながら、それでも必死に、耐えて……)……(会話が、聞こえて来る。居なくなった。つまり、バレていない?ほ…っと、息をゆっくり吐く。ならば。それなら、このまま隠れ続ければ、きっと… 助かる、はず。ただでさえぼろぼろな服、慌てて走ったせいで余計に崩れたそれを、きゅ…っと、抱きながら… 今はただ、木箱の中で小さく震えていて)   (2012/2/11 15:41:28)

狂ったドロシー(果たして狂った物語は概して気紛れ。カカシの座った木箱に向かって、いましも吼えようかという子犬の頭を、少女は撫でた。――いいのよ。トト。遊びは終わり。木箱であれば、もしや隙間のひとつもあるだろうか。そこから赤い頭巾の切れ端でも見えていたかどうかは知らない。)逃げ足が速いのね。だからこそ?この後、猟師でも出てきたら大変。もう、行きましょう。そう…黒いアリスに、もし、会ったら宜しく。(見失った筈の赤い頭巾の少女へと語りかけるような台詞。それから…赤頭巾。狼には気をつけて。そんな服装じゃ…狙われ放題。およそ意味の違うことを言うのも狂った物語の癖。そんな独り言じゃない独り言も付け加え。トントントンと紅玉の靴を鳴らす。路地裏の煉瓦道に響く音。呪文はいつもながら家には帰れない呪文。少女の体が消失する。木箱に座ったカカシともども。)【すみません。此方はこんな〆です。】   (2012/2/11 15:50:22)

赤頭巾【わかりました、その、余り上手く受けられてなくてすみません…精進します。お疲れ様でした】   (2012/2/11 15:52:08)

狂ったドロシー【誤字ミスの連発もうすみませんでしたー。また遊んでくださいませー。お先に失礼をー。】   (2012/2/11 15:52:28)

おしらせ狂ったドロシーさんが退室しました。  (2012/2/11 15:52:43)

赤頭巾……ぇ……っ……?(もしかしたら、見えていたかもしれない。そこまで気を配る余裕なんてなかったし…… そもそも、そんな完璧な隠れ方ができるような時間もなかった。だから、ドロシーからは確認してしまえたかも。語りかけてくるような言葉に、ばれた…!?と、びくりと身体を震わせて。それでもただ、黙って聞く。ドロシーの言葉に、こくり。無意識に、肯いて―――) ……ぁ……(そうして、しばらくの静寂。もう、大丈夫……?と、そ…っと、木箱を開いて、少女が出てくる。もともとぼろぼろだった服は、走って逃げて、慌てて木箱に飛び込んだりなんかしてしまったから、もう本当にところどころ破れて崩れて、見る影もなく。今は、そんなことに気を配っている余裕もなさそうに) ……いな、い……?(辺りを見回す。助かった……?と、安堵の息を吐いて…)   (2012/2/11 16:06:01)

おしらせ長靴を履いた初年さんが入室しました♪  (2012/2/11 16:40:19)

長靴を履いた初年【もう落ちる所ですか?もしそうなら、落ちのお手伝いだけでも】   (2012/2/11 16:40:51)

長靴を履いた初年【あ、申し遅れました。こんにちはー】   (2012/2/11 16:41:24)

赤頭巾【こんにちは、どちらでも大丈夫です、〆の手伝いをしてくれるなら助かります。……初年?】   (2012/2/11 16:41:51)

長靴を履いた初年【あ、誤字ってる……(汗)入り直しますねー】   (2012/2/11 16:42:52)

おしらせ長靴を履いた初年さんが退室しました。  (2012/2/11 16:42:55)

おしらせ長靴を履いた少年さんが入室しました♪  (2012/2/11 16:48:35)

長靴を履いた少年【お待たせしましたー。ロール打ちますね!】   (2012/2/11 16:49:08)

赤頭巾【了解しました、よろしくお願いしますね】   (2012/2/11 16:49:39)

長靴を履いた少年おや……?(悲鳴を聞きつけてやってきた街の一角。どこまでも探し続ければ遂にたどり着いたのは裏路地、既にあらゆる物の姿が無く、やれやれ遅かったかと、猫の如く顔を舐める身なりの整った少年。その頭にかぶった帽子の横からは、猫の耳が顔を覗かせていて) 何たることでしょうか。あの悲鳴の主はもうこの世におりますまい…… (表情は普段のまま、少しだけ声が震えているのを除けば……。猫の足は雪の中でも、ひたひたと小さな音を響かせるだけだった。 ――突然、木箱の開く音がすれば、猫の耳はそれを捉えて、ピクリと動く) どなたかいらっしゃるのでしょうか?先ほどこちらから悲鳴の様なもの音がいたしまして、これは一大事と参上しました次第…… (コートを羽織ったその猫は、恐らく見つけることになるでしょう。以前酒場でお会いしたご令嬢を)   (2012/2/11 16:58:03)

赤頭巾(辺りを見回していると、声をかけられる。びくり、と震えて、そちらに振り向いて――)あ…(まず浮かぶのは、安堵の表情。それから、あ、と声を出して、今の自分の格好を思い出す。服の所々が砕けて、破れて、ほつれて――)きゃ、ぁ…ぁっ!(がたんっ!と、慌てて木箱の中にしゃがんで、身を隠す。かぁ…っと顔を真っ赤にして、俯いて震えて。恥ずかしい。緊急事態ならまだしも、それが去った今… この格好は、ただひたすらに恥ずかしい。泣きそうな顔で、小さく震えて…)あ、あのっ… も、もう、危ないことは、なくなって…(だから、大丈夫。そう、震える声で必死に説明して)   (2012/2/11 17:03:06)

長靴を履いた少年これはこれは、お目にかかるのは二度目になりまする。赤い頭巾のご令じょ……う? (猫に睨まれたネズミの如きすばしっこさで木箱に消えるその少女、長靴を踏みしめ、木箱の傍まで歩み寄ってやっと、少女が座った理由が想像できたらしく……顔を赤くこそしないものの、耳がピクンと立って、緊張した時の動きを見せて) ……お召物はどうなさったんですか?わたくし、カラバ侯爵の名誉にかけて、騎士道に反することはいたしませぬ。どうか、出てきてくださいませ…… (本当ならトンチで箱から追い立てるのも猫の趣味、とはいえ震える声の御令嬢を虐めるほどではありません。着ているコートを脱ぎつつ、そう言って)   (2012/2/11 17:13:00)

赤頭巾あ… ええと、その。凍って、崩れて、無くなって… それに、その、追いかけられて、逃げて…(思考が、上手く言葉にならない。ぼそぼそと、木箱に入ってしゃがみ込んだまま言葉を発して… 相手の顔を見ることができない。俯いたまま、小さく震えていて……) は… はい。でも、その、あの… あ、あんまり、見ないで…ください…(小さく呟きながら… それでも、そっと箱から出てくる。両手で身体を隠しながら、バスケットを胸元に抱きながら。 コートを脱いでいる少年を見ると、少し首を傾げて…) …何を…?(不思議そうに、声をかけて)   (2012/2/11 17:23:38)

長靴を履いた少年夏であれば通りすがりの貴族から、お召物を頂戴することが出来たのですが……、もっとも、ここでは誰も通りかかりますまい。(脱いだコートを持って、少女の後ろに回ればそっと肩に掛けようと……その途中少し顔を顰め、赤頭巾さんの体に残った、かすかな匂いを嗅ぎ取ろうと、顔と鼻を近づける。頬がひくつく……自分と同じく、ネコ科の匂いを嗅ぎ取ったらしくて) これはこれは、百獣の王たる物の匂い……よくぞご無事であられました。さあ、お召物がなければ舞踏会はおろか、家から出ることも出来ませぬ。(腰のサーベルがカチャリと音を立てて、猫はもう一度辺りを警戒し始めたようだ。同じ匂いの主がいないか……しかし、少女の言う通り、少なくともライオンはこの近くにおらず)   (2012/2/11 17:31:18)

赤頭巾…ぁ…(コートをかけられて、少し恥ずかしそうにしながら…安堵の息を吐く。よかった。これで… 少しは、恥ずかしくない。ぎゅ…と、そのコートを抱いて…)あ、あの…?(けれど、流石に匂いを嗅がれると顔を赤くして。何を…?と、不思議そうな顔をして…)その… はい。どうにか、逃げるだけでしたけど(それでも、ついさっきあったことを思い返すと身が震える。よく生きていたものだ…と、自分で身が寒くなって。…そのまま、ちら、と少年を見つめる。申し訳なさそうな声で…) …その。もし、よかったら…(一緒に帰って貰えませんか、と。また何か危ない目にあったら…と思うと、一人で帰るなんてできそうもなくて。お願いできますか…?と、縋るような視線を…)   (2012/2/11 17:53:45)

長靴を履いた少年しかし、ご令嬢の身が助かったのが何よりの吉報、別のお召物が見つかるまでは、そのコートでご容赦くださりませ。(ライオンの匂いで鼻がムズ痒くなったのか、頬の辺りを繕うように引っかく猫……赤頭巾さんの気持ちなんてつゆも知らない) …かしこまりました。今宵の危機は立ちされど、護衛を仕りましょう。ご安心召され、わたくしこれでも騎士の誉れ高きカラバ侯爵様の僕にございます。(ひらりとお辞儀をすると、赤頭巾さんの手を取ろうと、その手を差し出す猫。その身のこなしは普通の人間と至って変わらない、猫の耳があることを除いては)    (2012/2/11 18:03:10)

赤頭巾ぁ… は、はい。その…(護衛というよりは、誰かに近くにいて欲しいだけ。ただ一人でいたくないだけ…なのだけれど。そこまで言うのは、どこか恥ずかしいような気がして…そっと顔を伏せて。差し出されたその手、やっぱり躊躇する。数秒迷ってから…そっと。その手を、つまむように握って…) …はい。よろしく、お願いします…ね?(そう言って、やっと…小さく笑う。やはり、知っている相手に出会うのは…安全な相手に出会うのは、危機の直後だけに嬉しいようで。ほ…っと、息を吐いて…)【では、こちらはこれくらいで〆でも問題ありませんか?】   (2012/2/11 18:12:10)

長靴を履いた少年【はいー、今日はお付き合いありがとうございました!お疲れ様でしたー】   (2012/2/11 18:13:08)

赤頭巾【はい、おつかれさまでした。それでは、また……】   (2012/2/11 18:13:26)

おしらせ赤頭巾さんが退室しました。  (2012/2/11 18:13:30)

長靴を履いた少年その……? いえ、冒険譚は後の機会でも構いませぬ。今は何より、心休まる暖かい場所に参りましょう。(差し出した手を掴む少女、その手はもしかしたらまだ震えていたかもしれない。ただこの猫の少年、それに対する表情の変化は少なくて) それでは、暫し御無礼を。(ただ手を握るだけのこと、それを大げさに表現すれば、猫の少年は赤い頭巾の少女の前に立って、裏路地を抜けてどこまでも歩いていくのでした)   (2012/2/11 18:16:59)

おしらせ長靴を履いた少年さんが退室しました。  (2012/2/11 18:17:02)

おしらせジャバウォックさんが入室しました♪  (2012/2/12 02:30:18)

ジャバウォック(暖かな日差しの下、さらさらと、優しい水音が耳に心地よい渓流の、その片隅。ごつごつとした岩石の連なる岩場では、心休まる光景にそぐわぬ血生臭い闘争が行われていた。不規則な足場を、然し苦とせず跳ねる小さな影と、それを追う大きな影。それらは時に重なり、時に離れながら周囲へと破砕音を響かせていて――)   (2012/2/12 02:35:56)

ジャバウォック(Ya――Ha――!! 早速いきなリ速攻デお目当てガ見つかルなんてコイツぁラッキー! ――狂った道化のはしゃぎ声。複雑な地形も物ともせずに、ただ周囲を圧しながら前進するジャバウォックの、その行軍の先に居るのは小さな、然し凶悪な武器をその身に纏った” Jabberwocky”の一欠片。イタチの様な体、前肢には鋭い爪、そしてその頭部には――――ぼヒュ、と肉の爆ぜる音。ジャバウォックの巨体、その一部が宛らドリルで抉られたかの様に欠けてしまっていた。溢れる鮮血――無貌の獣の苦悶の叫び)   (2012/2/12 02:41:51)

ジャバウォック(――ダぁが!最初がコイツなノはアンラッキー!ヤバいゼヤバいヨジャバウォック!! コイツぁトーヴ、回儀う『錐角獣』ダ!コイツの角にハ気ヲ付けナ!いくラお前さンでモ肉をゴッソリ持っテかれちマうゼ! イヤん、ミンチにナっちゃウ~~!?――そう、その獣の頭部には、栓抜きにも似た捩じくれた螺旋状の、鋭い角が――回転を伴うその吶喊は弾丸の如く、魔獣の巨体を削り立てる)   (2012/2/12 02:49:27)

ジャバウォック(ジャバウォックと比べれば、あまりにも小柄な獣の体躯。然し、その裡に秘めた暴虐は魔獣のそれに勝るとも劣らず。岩場を目にも止まらぬ速度で跳ねまわり、擦れ違い様にその鋭い爪を一閃――振るわれた半月は魔獣の肉に沈み込んで、ぞん、と――深く、深く切り裂いた。小さな獣がその身を躍らせる度に、ジャバウォックが削れていく。物語を喰らう最悪の化け物が――力無く膝を折る。自身の物語の、その欠片に過ぎない存在に完全に翻弄されている、その無様に――キキキッ、と獣が嘲う。鈍重な魔獣の、為す術の無い張りぼての巨躯にトドメの一撃をくれてやらんと地を蹴って――)   (2012/2/12 02:56:59)

ジャバウォック(――ぎぃん、と。金属同士が擦れ合う不快音。瀕死のハズの魔獣の胴体より伸びるのは、すらりとした女性の腕。そしてその手が握るのは、優美な装飾の施された――銀の――斧)   (2012/2/12 02:57:44)

ジャバウォック(あハぎゃはッ!! ソの手ガあっタかジャバウォック!! 流石ハ相棒!! キれてルねェ、キレてるヨォ!! げら、げら、げら――道化は嗤う。身の程知らずの小動物を、その無知を、その無謀を。湖の女神の双斧、その片割れは見事、錐角獣の突撃を受け止めて――そして、対となる金の斧。獲物を屠る喜悦に巨大な唇の端を吊り上げる、その逆側――振り上げられた腕の握る黄金の輝きが、魔獣の至近に無防備を晒す小さな獣へと振り下ろされて――)   (2012/2/12 03:04:24)

ジャバウォック(斯クて、錐穿つ錐角獣モ、哀れジャバウォックの腹のナカってナ! ――岩場に吹き荒れた破壊の跡、無残に変わり果てた一帯を、然し省みる事も無く。魔獣は只々、己が欠片を咀嚼する。――『夕火の刻、粘滑なるトーヴ。遥場にありて回儀い錐穿つ』――欠けた詩が、補完される――満身創痍の巨躯に力が漲る、得も言われぬ充足感。欠けたピースを此の手に取り戻したその歓びに、更なる暴虐でもって物語を蹂躙する喜びに、魔獣は巨大な口を裂けんばかりに開いて――吠える、吼える、咆える。無残に荒れ果てた風景の中に、在るのは只化け物一匹。それは、酷く不吉を想起させて――)   (2012/2/12 03:11:16)

おしらせジャバウォックさんが退室しました。  (2012/2/12 03:11:38)

おしらせ黒アリスさんが入室しました♪  (2012/2/12 16:29:28)

黒アリス注文は?(手には銀のトレイ。伝票なんてこのカフェテラスには無い。客も店員も記憶力が勝負――どちらも相手を出し抜く隙を狙ってる)……――(ビール、ローストビーフ、サラダ、シチュー、クリームパイ…デザートにアイスをつけて!!――そのテーブルではこれとは違うレパートリーパターンが4人分。…対して眼帯ウェイトレスは溜息を一つ。)   (2012/2/12 16:33:06)

黒アリス……全員ラーメンと紅茶でいいわね。(文句あるかくらいの勢いで、堂々と言い切る。魔法の呪文じゃあるまいし、そんな長文覚えられない。…幸い、それで良かったらしく、声を揃えて返される言葉はお約束――アリスが言うならそれで!) ……主体性が無いというか、何というか。(こういう時ばかりは有り難いが。ふつ、と小さく笑みらしきもの、微かに。ちろ、と銀のトレイの裏で舌先を覗かせる…)   (2012/2/12 16:35:19)

黒アリス(別にコスプレ遊びをしている訳では無い。目下全力で勤労中。即ち――) ……この分なら、もうすぐ食べた分は払い切れるわね。(――お財布忘れた所為での無銭飲食。ツケを払うために体で払っている訳である。――眼帯ウェイトレス爆誕)   (2012/2/12 16:37:07)

黒アリス…とは言え、もうすぐ込み合う時間だし。出来れば表で働くのは遠慮したいんだけど……。(あんまり進んで見せたい恰好でもないし。何より接客というのは気を使うし、疲れる。現に――ちら、とカフェの裏当り。支配人の白兎に視線を送ったその時に)ひゃっ(背面。腰のやや下あたり――平たく言うと尻に違和感。撫でられた、と思った瞬間、体はもう動いていた。)   (2012/2/12 16:48:04)

黒アリス(ふありと、柔らかく膨らむ制服のスカート。ふ、と一動作で倒れ込む様に屈み込み。地を滑る様にブーツの踵が弧を描く水面蹴り。か、ンッ、と硬質な音を立てて、その脚は椅子の足の内一本を蹴り飛ばす) ……――教えて、ハンプティダンプティ。貴方は良いお客様?それとも悪いお客様かしら?(地面へと落下した卵男爵へと。身を引きあげながらに。その時には既に手の中に納まっている愛用の拳銃。リボルバーの銃口は、倒れ伏した卵男爵の後頭部へ、と。)   (2012/2/12 16:51:32)

黒アリス(もっともその時には――がしゃん、と言う破滅的な音を立てて) ………ぁー……。(無残にも。落下のショックで卵の殻が割れて、脳髄もとい黄身と白身を、どろりと卵男爵は地面に垂れ流していた訳、だが。)――――割れ物注意って、書いておかないからよ。(私が悪いんじゃない。そんな言い分で、突きつけていた銃口を外し。ふ、と小さく溜息を吐きながらにスカートの中へとリボルバーを戻す。うん――――卵臭い。)   (2012/2/12 16:53:55)

おしらせ赤頭巾さんが入室しました♪  (2012/2/12 16:57:41)

赤頭巾【こんにちは。連日になってしまいますけど…… お邪魔しても宜しいでしょうか】   (2012/2/12 16:58:26)

黒アリス【どうぞどうぞ。無論勿論どなた様でも歓迎ですー…!(卵くさいですが)】   (2012/2/12 16:59:21)

赤頭巾あ… え、っと。お邪魔、します(控えめに挨拶とお辞儀をしながら、赤い頭巾の少女がカフェテラスへとやってくる。余り慣れない場所らしく、落ち着かない様子で、きょろ、きょろ―― 辺りを見回していて。どこに座ればいいか、まず店員を呼ぶべきか、それとも来てくれるのを待てばいいのか。そんなところからわかっていない、そんな態度。バスケットをぎゅ、と抱きしめたまま、そうやって立っていると――) ……? もしかして…… 黒アリス、さん……?(視線が、一人のウェイトレスで固定される。驚いたように、目を見開いて―― こんなところで逢えるとは思ってなかったらしい。漂ってくる卵の匂いには、少しだけ首を傾げるけれど)   (2012/2/12 17:04:31)

黒アリス(取り敢えず割れたハンプティダンプティの回収はグルマルキン達がやってくれるらしい。二本足で立つ黒猫の愛らしい彼ら彼女らの掃除を横目で見やりつつ…)……殻と殻くっつけるの、セロハンテープで大丈夫かな。(奥にあったっけ…?…独り小首傾げつつ、取りに行こうとした所で、かららん、とカウベルの音。)いらっしゃい。――お好きな席にどうぞ。(味も素っ気も愛想も無い。今忙しいから後で、くらいの勢いで、だってハンプティダンプティの修理で忙し――って) ………ぁ。――赤頭巾。 (僅かに碧眼が丸くなるのは、少し驚いたからか。…ふ、とそれを一瞬伏せて) ……良かった、無事だった――のかしら。…大丈夫?肢はちゃんと二本ある?(くるり、と奥に行きかけた身体を、彼女の元へと向かわせる。ハンプティダンプティの修理?――何だっけ、それ。忘れた)   (2012/2/12 17:09:43)

赤頭巾あ… は、はい。お好きな、席……(どうせなら、アリスさんの側がいいな… なんて思って、空いた席を探しながら近付こうとしたら…… 向こうから来てくれた。嬉しそうに笑いながら、笑顔を見せて―――) はいっ。その、黒アリスさんが、助けてくれた、から……。……だから、その。 ありがとう、ございます…っ!(ぺこり、と、深々とお辞儀。トレードマークの赤い頭巾が、お辞儀と一緒に小さく揺れて…… つい少し前にぼろぼろになってしまったそれは、新調したばかり。少し注意してみれば、新しくなっていることにはすぐ気づくかもしれない) 黒アリスさん、私の…命の、恩人です。だから、ずっとお礼、言いたくて。また逢いたいって、思って……(溜まっていた気持ち、一つ一つぶつけようとして。嬉しそうに黒アリスを見ながら、ぽつぽつ、言葉を発して…いたら。今ようやく気づいたように、今のアリスの格好。 じ……っと、しばらく、見とれるように―――) ―――可愛い………!(思わず出たような、言葉。凄く嬉しそうに、じっとアリスの服を見詰めていて)   (2012/2/12 17:17:54)

黒アリス…何言ってるの。助けられたのは私の方――あれで貴女が無事じゃなかったら、私はきっと何度も後悔するわ。(先にお礼を言われてしまうと、くすぐったい。む、と不機嫌そうに隻眼は窄まり。…少し視線逸らすように、こほん、と咳払い。) ……だから、まあ、その―――…………こちら、こそ。……ありが、とう……?(何やらほんとに凄くくすぐったい。口元を隠すように手を宛がい。ぽつ、ぽつ、と小さすぎて聞こえないかもしれない感謝の言葉なんぞをお一つどうぞ) ………って、だから、そんなに、大したことしてないってば。――偶然、あの場にロシナンテが居合わせてくれなかったら、どうなってたか解らないし。(やめてやめて。そういう直球なのには凄く弱い。思わず肌が薄く染まりかけて――お客さんの周囲の視線が、いつの間にか集まっていた事に気づいて。……ぎ、と周囲を睨みつけた。お客。超目を反らす。)―――――――――――――え? ……ぁ、えっと……別、に、転職した訳じゃないって…いいから、こっち、来なさい。(見詰める視線もくすぐったい。ああもう、とにかくこっち来なさいくらいの勢いで、手を無造作に掴み。奥へとずかずかひっぱっていこうかと。――なにやら勘違(長文省略 半角1000文字)  (2012/2/12 17:24:37)

赤頭巾え? あ―――(腕を掴まれて、引っ張られる。アリスさんの手は、無造作でもちょっと優しく感じる。……なんて思う余裕は無くて、引っ張られれば、少し慌てて……)え、ぁ、わ…っ、ど、どうしたんです、か……?(戸惑いながら、それでも素直に奥の方へと引っ張られていって。なんだか今日の黒アリスさんは、いつもにも増して可愛く見えて。慌ててついていきながらも、くす…って、小さく笑みが零れて) でもアリスさん、その服…… とっても、似合ってます。いつものアリスさんの服も…… 好き、ですけど(引っ張られながら、自分からも手を伸ばして。黒アリスのこっちの手を掴む手を、ぎゅ、とその上から軽く握るようにしながら。目を閉じて、気持ちを伝えるように―――) でも、お礼くらいは、させて貰っても… いい、ですよね…?(自然と、笑顔。にこにこと、なんだか落ち着かない様子のアリスを見つめて、笑みを零しながら)   (2012/2/12 17:36:29)

黒アリス…取り敢えず、ここなら大丈夫、ね――あ、ごめん。何か言ってた?(お店の裏までひっぱってくれば。ふー、と人心地。ここならギャラリーも居ないし。妙にはやしたてられる事も無いだろうし。れっきとしたサボりだが、まあ、そこはそれ、気にしないで置く。それよりも何か言ったかと。ひょい、とリンゴの詰まった木箱の上に腰かけ、傾げる小首。…その後で、何やら笑われている事を察したのか、僅かに碧眼は細められる、が) それはどうも。…でもそれなら残念ね。しっかりツケを返したら、この格好ともおさらばだし。――赤頭巾はこういうのが好き、と……。(覚えておこうかしら、なんて。涼しげにしれりと。――冗談だ、と告げるように、ぴ、と自分の唇に指を宛がうが)……お礼?――それは、まあ、貰えるモノは貰っておく、けど。(ぱち、と碧眼瞬かせて。ワインでも貰えるのかとバスケットちらり)   (2012/2/12 17:42:36)

赤頭巾え… あ、わ、私がこういうのが好きって言うか、黒アリスさんにこういう服が似合うって言いたいんです……!(ちょっと慌てて、訂正。少し顔が赤いのは、自分の趣味を覚えられるのが恥ずかしいからだろうか。やめてください、って、懇願するように黒アリスさんの服を引っ張ろうとして……) ……本当に、似合ってるんですからね……?(ぼそり、と最後に付け足して。それから… 視線に応えるように、バスケットの中にそっと手を入れる。もしかしたら今日逢えるかもしれない、そう思って毎日用意していたもの。それを、そっと取り出して……) できれば、作りたてが良かったんですけど……(少し恥ずかしそうに取り出すそれは、ごく普通の小さなケーキ。ふわふわで甘そうなそれは、子供が好きそうな味をしていそう)   (2012/2/12 17:50:27)

黒アリス…………そう?(凄く微妙な表情になった。不思議そうに自分を見下ろすような。うん、まあ)――似合ってない、とは思わないけれど。…でもこういう系統なら、赤頭巾の方が似合うんじゃない?――私は見てみたいわ。そういうの。…ひょっとしたら、私の方が好きになるかもしれないし?(そういうの。する、とリンゴ箱の上で片膝抱くように折り曲げて。碧眼は悪戯っぽく細められる。くすりと、甘い、猫がネズミを甚振る様な笑い。服ひっぱられれば隻眼は伏せられ、はいはい、と肩を竦めるが) ……――――(お酒じゃなかった。ちょっと期待してたのに!)……そう、でも、貴女の、気持ちだものね。……有難う、有り難く、受け取るわ。(ふ、と僅かに碧眼の角度を緩めて。ん、と小さく顎を引けば、それを受け取り。)   (2012/2/12 17:55:20)

赤頭巾わ、私は、そんな可愛い服、全然…っ。…その、でも… …黒アリスさんが、そう言ってくれるなら…(恥ずかしそうに頬を染めて手を振った後、俯いてぼそぼそと。恩返しでもあるし、何よりもっと仲良くなれるなら、少しくらい恥ずかしくても…って。…本当に恥ずかしそうに、俯いたまま…だけれど) ……ケーキ…… 好きじゃ、無かったですか……?(黒アリスの反応を見ると、表情はちょっと悲しそうになっていって。間違えたかな…って、しょんぼりした顔。でも、ふる、っと首を振って… 頑張って、笑顔を作り直して) でも、上手くできたと思うんです。だから、その…… (少しだけ、勇気を振り絞るように。じ…っと、黒アリスを見詰めて―――) い、今、食べてみて、貰えませんか…っ?(少し声が上ずっていて。かなり緊張というか、頑張って発した言葉、らしい)   (2012/2/12 18:01:31)

黒アリスふぅん、私の見立てを疑う気?…これでも人を見る目はある心算なんだけど。(つん、とお澄まし顔でしれりと言う。――期待通りの反応があれば。可笑しいやら可愛らしいやらで。片膝抱いていた手を離し、くしくし、と無造作に髪を撫でるべく)甘いものは好き。(即答。)――でも……ほら、なんというか、子ども扱いされてるかなって、ね……。そういう、私のエゴよ。(仕方の無い事なんだけど。みたいに。気分切り替えるように。んんっ、と小さく伸びをして――申し出に、きょとん、と目を丸く。)………え?……うん、良い、けど――――(押しに弱いのは実証済みである。…勢いに押されるように、神妙な顔でケーキの包みを、開く。)……。(甘そう。第一印象。)………?(貴女の前で食べるの?みたいな、ケーキと赤頭巾の顔を見比べるような、上目で、ちらり)   (2012/2/12 18:06:58)

赤頭巾そ、そんなこと、ないです。黒アリスさんが似合う…って言ってくれるなら、わた… ひゃっ(髪を撫でられれば、小さく悲鳴のような声をあげてしまって…凄くびっくりしたように。そのまま… 目を閉じて、身を任せて。そうしながら、貰えた返事には嬉しそうな顔をして…) …良かった(ほ、っと一安心。甘い物は、好き。 そう言って貰えただけで、色んな不安が吹き飛んでしまったよう。嬉しそうに、にっこりと笑って) 私は、黒アリスさんのことを子供扱いなんて、しません。……黒アリスさんみたいになりたいな……って、最近、ずっと思ってるくらいで―――(語っていると、黒アリスからの視線。きょとん、と、少し首を傾げた後。 …あ、って、小さく声を出して) 食べさせてあげた方が、いいですか……? じゃあ、その…… (なんだか、楽しそうな表情。備え付けのフォークを持って、手を動かして。なんだかとってもやる気みたい)   (2012/2/12 18:15:01)

黒アリスありがと。――うん、でもそういう事なら、似合うっていう言葉は、ちゃんと見てから言った方が良さそうね。(ちょっとからかい過ぎたかと。あくびれ無く舌薄紅の唇から、ちろ、と舌先覗かせて…小さな悲鳴には一瞬手が止まるが。特に嫌がる様な素振りを感じなければ、する、する、と手指は柔らかく髪を梳く様に――ケーキの包みを開けるまでの間の事。)………私のように、は――あまりお勧めしないけれど。(再び感情の動き顕すように僅かに丸くなる隻眼と、少し困ったような、笑みにも似た表情。は、と小さく溜息をついて…うん、でも、まあ、今はケーキケーキ)………………え?(――――。) ……うん、それなら、お言葉に甘えて――食べさせて、貰える?(それはそれで何だか面白そう。ケーキは膝の上に置いて。する、とプラチナブロンドの髪。軽く手指で耳にかける様にしながら。まるで口づけを乞う様に、心持顎を上げて碧眼伏せ、唇を薄く開いて…――――あーん)   (2012/2/12 18:22:03)

赤頭巾ぁ……(あーん…をしている黒アリスを見て、どきり、としてしまう。やっぱりこの人は、とても綺麗で… それと同時に、自分では否定しているけれど、本当に可愛い人。今の黒アリスの格好自体が、余計にその可愛さを増しているようで――― 少しの間、見つめて、見とれてしまう、けど) …い、いきます、ね?(食べさせないと。そう、見とれている場合ではない。いくら頼りになる黒アリスさんでも、やっぱり女の子なんだから…って配慮で、フォークで切り分けるのは小さめに。ふわふわのそのケーキをそっと、黒アリスの口の中へと―――) ―――っ……!!!(なんだか、妙に緊張する。それはまるで、はじめてのキスをするときのような。 ふに、とケーキが黒アリスの唇に触れた瞬間、余計にその動悸は激しくなって。真剣な表情で黒アリスを見つめている赤頭巾の様子は、端から見たらそれなりに滑稽なものかもしれない) …ぁ… は、は…ぃ…っ… (それでも、どうにか。そ…っと、口の中にフォークと一緒に、ケーキを……)   (2012/2/12 18:29:08)

黒アリス……ん……――(喋れません。だって口あけてるし。…ケーキを差し出されれば、まるで餌付けされてる気分。ふつふつとした笑いの衝動に、まあ、悪く無いかなんて思いつつ。唇に柔らかな感触があれば、唇を開き。あ、む、と舌の上にケーキを受け取って……もぐ、もぐ、もぐ――――ん、ごっくん。)………うん、甘い。(味わうように隻眼は伏せた儘。もぐもぐと咀嚼し、…唇に付着したクリームを、つい、と指で拭い…)……赤頭巾の、味がするわ?(きゅっと碧眼を細めて。――満足した?と言うように、再び悪戯っぽい囁きと。指で拭ったクリームを。ちゅ、と唇に含み、吸う――)   (2012/2/12 18:33:30)

赤頭巾……(よかった。どうにか、食べさせることができた。どきどき、妙に高鳴る心臓の音がうるさいくらい。顔はどんどん赤く、もう真っ赤って言っていいくらい。赤い頭巾に包まれた赤い顔。その顔は……) …っ…!!!(赤頭巾の味、なんて言われた瞬間、更に赤く。ぼ、っと音が出そうなくらい真っ赤になって、俯いてしまって。ふるふる、恥ずかしそうに震えて… …それでも、少しだけその表情は嬉しそうに。 …しばらくそうやって、黙ったまま―――) …やっぱり黒アリスさん、子供っぽくなんて……ないです。その、すごく…… ……大人、です(じ、と。俯いた顔を少しだけ上げて、見つめながら… …これ以上は、無理…って、そっとフォークを置いて)   (2012/2/12 18:37:46)

黒アリス解って貰えたようで何よりよ。(ふふん、と満足そうに鼻を鳴らす。これで次はきっとケーキじゃなくてアルコール系の――生クリームより甘い考え。…赤頭巾が満足した様子に、ケーキは、かさ、と再び包みの中へ、と。)――残りは部屋でゆっくり食べるわ。…正直なところ、貴方の前で、一人だけ美味しいものを食べるのも、少し気が退けてたから。(だから、これで勘弁して欲しい、と言うように竦ませる肩、と。――包みを脇へと置けば。)…じゃ、今度は私からのお礼、ね―――やられっぱなしって、嫌いなのよ。ゲームにせよ、殺し合いにせよ、何に、せよ。(涼しげに嘯けば、する、と軽く前傾し。する、と赤頭巾の腰に回す腕。――叶えば、よい、しょ、と。手慣れた素振りで此方側へと抱き寄せる様に。)……でも、ほら、生憎仕事中で持ち合わせが無くて、ね―――?   (2012/2/12 18:44:40)

赤頭巾…あ、はい。その、ゆ、ゆっくり…(全部食べさせて、なんて言われたら、その方がこっちの身が持たなかった。おいしく食べて貰えればいいな… って、瞳を閉じて、そう思って、いたら) …ぇ… わ、ぁ……っ!?(腰に腕が回っていた。あれ?と首を傾げる間もなく、抱き寄せられる。 え? え? え?って、困惑した表情。……おそらくはきっと、やたら早くなっている心臓の音も伝わってしまうはず。顔の赤みは、より深くなって……) や、やられっぱなしなんて、その。わ、私、黒アリスさんが喜んでくれたら、それだけで…って… (ちょっと早口、焦ってるような声で、間近な黒アリスの顔を見上げて… ずっと…凄く綺麗だと思ってた、黒アリスさんの顔が、すぐ側に。そう思うだけで、なんだか夢みたいな心地がして… 見とれるように、ぽー…っと。見つめて、見上げて―――)   (2012/2/12 18:51:15)

黒アリス……どうしても食べさせたい、っていうなら、取り敢えずツケを払い終わった後に、お部屋で食べさせてくれてもいいけど……?(弄る機会はとことん追求する。何というか反応が面白い。んー?と小首傾げて虐める虐める ――そうして無事抵抗無く腰を抱き寄せる事叶えば。する、と頭巾の中から毀れる赤頭巾のきんいろの髪。指で軽く梳いて…身体の線をそっと寄り添わせる様に、耳朶へと唇を、寄せる)…十分楽しんでるし、喜んでいるけれど、ね。――たんに私の趣味と方向性の問題。 ……だから、目、つぶって――?……大丈夫。怖い事は、しないから…(殊更ゆっくりと、子供に言い聞かせるように優しく。髪を梳いていた指を、そ、と頬へと寄せて…形辿るように撫でながら、人差し指は唇へ、と。…意識させるように、きゅ、と淡く、擽って…)   (2012/2/12 18:58:01)

赤頭巾ぇ… お、おおお、お部屋、ですかっ!? 黒、黒アリス、さんの…っ? え、ええとええと、そ、それはその、あの、お、お邪魔したいですし、い、行きたいなって思ってますけど、その、けど、あの、あの……っ……!!! (抱かれる。髪を撫でられて… その指は、耳へ。触れた瞬間、ぴくっ、っと震えて…) ぁ……、ぇ……?(鳴り響く心臓の音は、本当にうるさいくらい。ぎゅぅ…っと黒アリスさんの身体に押しつけられた胸は、どくどく、はっきりと音を伝え続けて… ぎゅぅぅっ、っと、瞳は思い切り閉じられて。呼吸もなんだか、少しだけ荒く。目に見えて緊張しているのが伝わってしまうようで……) ……は、は、はいっ。あ、あの、その…… ……っ……!!! (声ははっきりと上ずって、顔も真っ赤。撫でられてびくりと震えながら… く、と顔を、唇を黒アリスへと向けて。震えて、震えて… 小さく涙まで目尻に浮かんでいて。 ぎゅぅっ…っと、自分からもしっかりと抱きしめて… 次のアクションを、待ってるみたい)   (2012/2/12 19:07:26)

黒アリス……無理には誘わないわ?(けど?うん、何、思いますけどやっぱり嫌、とか?――凄い生き生きしてる。口元にはあるか無しか、と笑み。口調は何処までも涼しげ)…そんなに緊張しないでも良いのに。―――なんだか、悪い事をしてる気分になる……(ほら、心臓の鼓動も、凄く早い。それを確かめるように、自分も碧眼を伏せて一拍。そうして、赤頭巾が赤面しながらも瞳を伏せたのを見れば、そ、と唇を寄せて――――ちゅ、と触れるだけの、幼いキス。……頭巾から覗く額に。)……ん――(うん、ですよねー、みたいな。)……ちゅ…ぁ、む……(それでも手は抜かないのか、淡く唇を開いて。額を啄むように柔らかく触れて。ぢゅ、と軽く吸う様にして――離す。) …………お礼。――ごめんなさいね。持ち合わせ、無くて。(はい、おしまい、みたいに。ふ、と唇は離れ…隻眼の角度も柔らかく。満足げ。次の瞬間には、悪戯っぽく細められてしまいそう、だが)   (2012/2/12 19:15:14)

赤頭巾……っ……(柔らかい感覚が、額に。びくっ…っと、震える…ん、だけど。覚悟していた刺激は、唇だったから。ちょっとだけ拍子抜けしたように、目を開いて……) …ぁ (そうして、黒アリスの顔を見つめる。なんだか、凄く優しい表情をしていた…ような、気はするんだけれど。はっきりと確認する前に、その表情はイタズラっぽいものに変わって。 黒アリスの唇が触れた場所、額をそっと自分の手で撫でるようにしながら、しばし、呆然―――) ……っ……!!!(自分の行動が、思い返される。額じゃなくても、どこにされたとしても…受け入れますよ、みたいな行動。ばっ、っと俯いて、もう黒アリスの顔が見れない。 恥ずかしい。恥ずかしい、恥ずかしい。 ううっ…と、小さく声を漏らして……) ……む、無理に、じゃ、ないです。い、行きたい、です。その、アリスさんの、お部屋、とか。そ、それに、だから、その、お、お礼。お礼なんて、言わなくても…… (ちょっと早口に、喋り続けて… もう、頭の中は真っ白で、よくわからなくなっちゃってる様子で。変な子だって思われてないかな、って… …ちら、っと、瞳を上げて黒アリスの表情を確認しようとして)   (2012/2/12 19:27:38)

黒アリス…何処にされると思ったのかしら。(ほら、やっぱり黒アリスは意地悪で、性質が悪い――悪戯っぽく、楽しげに。唇は囁く――そういう事なら、と…小さく頷きを返し。) …なら、取り敢えずツケを払い終わった後で。――あんまり外していると、加算されそうだから…私、そろそろ戻るわ。 …それに、こうやってずっと抱きつかれてると、本当に色々、したくなるから。――………?(だから、そろそろ離れて貰える?と言うように。見上げる貌に小首傾げて見せて。…軽く膝を、スカートの中へと滑り込ませるようにして。きゅ、と腿で、押す――腰を抱いていた手も、する、と離しながらに)   (2012/2/12 19:35:00)

赤頭巾…あ、は、はい。…本当に、色々――? …ぁ…っ…!(黒アリスの言葉に、行動に、思考が思い至ってしまったのか、びくっ、っと。飛び退くように、慌てて黒アリスから身体を離す。 …ぎゅぅ、と自分の身体を抱きしめるようにして… じ、っと。黒アリスの顔を、見つめ返して―――) や…やっぱり黒アリスさん、意地悪…です。それに、ずるい……(ぽつ…っと。小さく、呟いてから… ちら、と確認。ケーキはちゃんと持って帰ってくれそうだし、用事らしい用事は大体済んだはず。あとは―――) なら、その…… お店の方で、お客さんとして… 黒アリスさんとお話したい、です (滅多にこういう服を着てくれないだろう黒アリス。なら、せめて着てくれてる間は、しっかりと見ておきたい…なんて。そんな風に思いながら… いいですか?って、小さく首を傾げて―――)  【この辺りで〆にさせて貰っても…?】    (2012/2/12 19:42:35)

黒アリス当然。――私はアリスじゃない。黒アリスだもの。 ……初めて逢った時に、灰被りにも言ったでしょ?――私は性質が悪い、って。(すこぶる満足げ。彼女が離れれば、ふありとスカート淡く翻し、とん、とリンゴ箱の上から降りて。…勿論、貰ったお礼にケーキは忘れずに。) ……良いけど。お客様なら特別扱いはしないわ。(それでも良いなら、喜んで?――言いながら、フロアの方へと、再び。…でもきっと多分。ついつい構ってしまうのだ。そういう子。) 【はい、こんな所で。後入りして下さり有難う御座いましたー…!】   (2012/2/12 19:46:22)

赤頭巾【よろしければ、またお相手頂ければ… はい、それでは、お疲れ様でした。こちらこそ、色々…ありがとうございました!】   (2012/2/12 19:47:17)

おしらせ黒アリスさんが退室しました。  (2012/2/12 19:47:42)

おしらせ赤頭巾さんが退室しました。  (2012/2/12 19:47:47)

おしらせ灰かぶりさんが入室しました♪  (2012/2/12 20:17:13)

灰かぶりまったく……死んだり生き返ったり、あの無愛想眼帯は忙しいったら無いわね。(黒アリスの訃報を知らされ蘇生の魔法を使える道具や魔術師を探し数多の世界を駆け回っていたら、しれっと活動を継続している死んだはずの黒アリスの話を耳にし、再びこの混沌渦巻く街へと戻って来た灰かぶり。以前と違い服は19世紀頃を思わせる洗練された装いとなり、胸元を大きく開いているビロードのドレス風のものとなっている。足には変わらず重そうな金属の靴、そして腕には機械式の時計がカチカチと時を刻んでいて。)   (2012/2/12 20:20:41)

灰かぶりようするにあれよね。憎まれっ子世に憚るって言うし、あの鉄面皮は殺したくらいじゃ死なない訳ね。そうよね、人に死ぬなって言っておいて自分が死ぬなんて許せないし……そんな事になったら私が殺してやるところよ。 あ、マスター。ビールを中ジョッキでお願い。それから渇いてない肉を適当に一皿。(不健康なメニューを注文すると奥のテーブルに腰を下ろし、せっかくのドレス地たてが台無しになるような女性らしからぬドカッという座り方で背もたれに身体を預けると、天井を仰ぎ長く息を吐き出していた。)   (2012/2/12 20:23:25)

灰かぶりそう言えば、この二階は宿屋になってるんんだっけ? せっかくだから料理が来るまでの待ち時間に、台帳でも書いておこうかしら?(と、アリスやドロシーの名が連なる台帳に自分の名前も記そうと、胸元から羽根ペンを取り出し軽く舌先で一舐めすると、どういう奇術なのかインクに浸したように黒く濡れたペン先を台帳へと進め、サラサラと迷いの無い筆致で名前を記していく。)   (2012/2/12 20:29:58)

おしらせ無言時間が20分を超えたため、灰かぶりさんが自動退室しました。  (2012/2/12 20:50:02)

おしらせ灰かぶりさんが入室しました♪  (2012/2/12 20:50:47)

灰かぶりふぅ……こんな所かしら?(自分のことを自分で書くのは恥かしい。けどまあ、台帳だし書かないとね。うん。) 待ちくたびれたわ。冷めてないでしょうね?(ようやく運ばれてきた料理に小さな笑みを作ると、まずはジョッキを煽って喉を湿らせ、そしてナイフを使わずフォークをブスッとさして齧り付いて肉を頬張り、猫化の動物のようにペロリと舌で口の周りを舐めると二口目を大きく口に含んでいく。) んぐ、んぐ……いいじゃない、この肉。ちょっと大味な所がまた粗野で好みだわ。もう一皿お願いね。それからポテトを適当に蒸かして持って来て♪(お代わりを注文すると肉と酒を交互に口を運び、食事量だけなら大男もかくやという健啖ぶりを酒場の喧騒の中で披露していく。)   (2012/2/12 20:50:50)

灰かぶりさて、いつまでも椅子を占拠しているのもなんだし、一旦失礼するわね。せっかく借りた二階の部屋も確認して起きたいし。 マスター、階段を上がって右手の2つ目でいいのよね?(そう確認すると、大の大人の丸一日分にも匹敵する量の食事をペロリと平らげた痕跡だけ残し、金属製ではなく金属そのもので形作った靴で階段を軋ませながら、二階へとその姿を消していく。) 【お邪魔しました。またです。】   (2012/2/12 20:57:46)

おしらせ灰かぶりさんが退室しました。  (2012/2/12 20:57:49)

おしらせ狂ったドロシーさんが入室しました♪  (2012/2/13 15:52:45)

狂ったドロシー(積雪は無かったが粉雪が舞う――。針葉樹、樹種は知らない、木々が全ての空を覆い隠す。夕暮れであれば尚更 。獣道を歩いてくる少女は狂った物語の一人。狂っているとは言え狂人と思っては危険であろう。黒ワンピースに くすんだ白エプロン。珍しくも今夕、黒の短いマントを羽織って。首筋の留め紐にはぼんぼり…が下がる。連いて くる子犬は茶色で、時折、紅玉の靴を履いた少女の足元にじゃれついては、楽しげだ。愚痴を、言わない唯一のお 供。不意に森が開ければ、湖畔に出る。白鳥の湖とは呼ばれてはいない湖。陽が落ちるまではまだ半時程あろうか 。待つのは嫌いじゃない…子犬を抱き上げて佇む湖畔。美しい姿の六人の王子を待ってはいたが物語は気紛れ。誰かの言い草では無いが森であれば、物語の宝庫。紅瞳がくるり。聞こえてくるのは羽音か、それとも。…銀髪お下げは揺れる。)   (2012/2/13 15:56:44)

狂ったドロシー(飛来するは…白い翼の鳥、六羽。上空を旋回する事、数回。およそその美しき姿に似つかわしくない下品な声音で何やら鳴き交わせば…編隊を崩して舞い降りてくる。着水するその格好の無様な事と言ったら。溺れかけた白い家鴨の様ではないか。各々がばさばさと羽ばたいて…湖に降り立つと、その無様な降りようを誰にも見られてはいないとばかりに、ツンと澄ました泳ぎ振り。…笑止千万。さらにみっともない動作で湖畔へと上がった六羽の白い翼の鳥は…冴え冴えとした月光を浴びた。白いタイツにフリフリの衣装。首の周りの、暑苦しそうったら。王子そのものといった姿に転じた六人は…少女を見つけると、口々に声を発した。どこか、濁声。「エル…ザ、ん。お前は…。」この少女が妹に非ずと気づけば六人、すらりと剣を抜く。六本の剣。)   (2012/2/13 16:15:34)

狂ったドロシー(抜き身の剣を誇らしげに示しながら…六人の王子は、少女を取り囲む。いずれも絶世の美形。六人が六人供、腰溜めに剣を構えれば…長兄と思しき王子が口を開く。「そなた、狂っておるな。我らをいつも屠れると思わぬことだ。狂った小娘。―ここから―出てゆくがよい。」)何?その口調。翻訳家の力量が知れる…。(冷笑した少女は右手を差し上げる。実体化するのはキコリ。ブリキの身体を持ったキコリ。――こん。間抜けな音がして、突き出された長兄の王子の剣は、キコリの胸へと突き刺さる。手ごたえのない、刺さり方。心が埋め込まれた後であれば、もう少しも手ごたえがあったものを…。錆びかけたブリキの胸板から、剣は抜けず。その間に、キコリの斧が一閃する。細長い、白い首へ。…少女のくすんだ白エプロンが染まる。…まずは一匹。)   (2012/2/13 16:43:26)

おしらせ壊れたドン・キホーテさんが入室しました♪  (2012/2/13 16:53:43)

壊れたドン・キホーテ【こんにちは。お邪魔してもよろしいでしょうか。】   (2012/2/13 16:54:04)

狂ったドロシー【どうぞどうぞー。】   (2012/2/13 16:54:36)

壊れたドン・キホーテ【それではお言葉に甘えて。よろしくお願いします(ぺこ)】   (2012/2/13 16:55:00)

壊れたドン・キホーテ(場違いといえば場違いだったのだろう。風吹き荒び粉雪が舞う森の奥より聞こえてくるのは奇妙な物音。ジィ――…ギ…ギギ……ギッ…ジィ――……ギ…… 何かの機械仕掛けの音と共にオルゴールのぽろんぽろんという音が微かに響く。黒いぼろのローブを羽織り頭まですっぽりとフードを被ったその姿の背中には巨大な発条の螺旋回しがキチキチと音を立て…そして「彼」は錻力やら空き缶やらを溶接した驢馬に跨りその身をゆらゆらと揺れる儘、驢馬の背に任せていて――。)ギ…ギギ……騎士道トイウモノハ……奮ウ機会ガ…ギ……ナイモノ…ダナ……サンチョ・パンサ……。(「彼」が語りかけているのはその手に握った太鼓腹のクマのぬいぐるみ。するとカタタ…と音を立てて錻力の驢馬の動きが止まる。)ロシ…ナンテ……ギ……マッタク……コノ……オンボロ……メ……。(驢馬の鞍には彼の得物なのか、巨大なランスが括り着けて有り、彼――自分を騎士と思い込んで居るのだが――はこれまた驢馬の首に付いている巨大な螺旋回しをキリキリ回すと、再び錻力の驢馬は歩き出して――。)ン……ギギ……アレハ……?   (2012/2/13 16:55:08)

狂ったドロシー(次兄の剣も同様の運命。三兄も四番目も。最後の六番目まで…己の剣と、首を断ち切られてくず折れる。いまや、少女のくすんだ白エプロンは紅。その瞳と同じ色。繰り返すが、反撃を試みる物語は少なくない。が、狂ったドロシーをものにできる物語はいまだ居らず。少女の代わりに、六本の剣をその身に受けたキコリは、ハリネズミの如く。ブリキの身体では、その六本の剣の重みに耐えかねて…がちゃりと音を立てて前のめりに湖畔に倒れ込みそうになれば、少女はその実体を消失させた。キコリがいつもの愚痴を言い出す前に。)六本の逞しい剣なんて…あの子が聞いたら羨ましがる…。(魔女とされる運命の姫君は、頼りの兄達を失いしことをいまだ知らないでおれば、まだイラ草の衣を編んでいようか。そんな妄想の中に聞こえてくるは耳障りな音であったか。キコリは消失させた筈なのに。…興味を覚えるのは狂った物語の常。紅になったエプロンを翻し音のするほうへと視線を向ける)   (2012/2/13 16:58:26)

壊れたドン・キホーテ(驢馬の腰からは二本のガラクタの腕が伸びている。空き缶を溶接したその二本の腕は主人の背中の螺旋回しの速度が落ちると其れをキリキリと回してくれている。全く都合の良い永久機関――。先ほど頭上を舞った白い翼の鳥たちが降り立った其の先――開けた視界に湖畔、そして少女。)ギ……少女…ヲ……多勢ニ無勢……騎士道ニ照ラシ合ワセル…ノナラ……(次の瞬間、発条仕掛けの身体がロシナンテの背から、びよん!と跳ね上がる。着地した先は――。少女の目の前。)ギ……?モウ…片付イテ…?(フードをすっぽりと被った中から光る硝子の瞳。gちゃりがちゃりと少女に歩み寄る姿は狂った物語に捉えられた、ドン・キホーテで…血の海となった湖畔の凄惨な光景にそのどこかユーモラスな視線を向けて。)コレヲ……ギ……ヒトリデ……?   (2012/2/13 17:03:29)

狂ったドロシー(見た目は騎士。見慣れた物語の騎士だろうか。さる、友人ならぬ黒い、少女とは違い、物語を見定める力などなければ…相手が狂っているのか、そうでないのかも見定める事できず。)ゼンマイ仕掛けの、騎士様。お初にお目にかかります。わたしは、ドロシー。狂ったドロシーは、如何? (黒ワンピースと、紅色と化したくすんだ白エプロンの裾を摘めば、礼儀にのっとった挨拶をする。それとも、尊大に、右手の甲でも差し出すべきであったろうか。発条仕掛けであろうとも相手が騎士であれば。でもしかし、そこまでの、礼儀は知らない田舎娘。)   (2012/2/13 17:11:13)

壊れたドン・キホーテサンチョ……ギッ……コレハ…ドウシタモノカ…(奇妙な金属片を繋ぎ合わせた手に握られているのは先程鞍に括り着けられていた巨大なランス。もう片方の手に握られたクマのぬいぐるみに視線を落とすと、どこかすっ恍けたような口調で其れに語りかけ、そして礼を尽くしたというべきかわからぬ挨拶を享ければ今度は視線を少女に向けて。)イヤ……ギッ……オドロイタ……ナニカ…伴ガ居タヨウダガ…六人ヲヒトリデ…トハ恐レイッタ……。(彼女の礼に対しては此方は跪き、騎士の礼を取る。彼女を見上げるとフードを後ろに跳ねれば其れは巨大な空き缶に硝子レンズを嵌めこんだ奇妙な姿で…。)狂ッタ……ドロシー…?オハツニオ目ニ掛カル……ワタシハ…ドン・キホーテ・デ・ラ・マンチャ……ライオンノ…騎士ニゴザイマス…(彼女の武芸に感服したのか、その硝子の瞳には尊敬の念を込めて。硝子に尊敬の光が浮かべばの話だが…。)   (2012/2/13 17:20:20)

狂ったドロシー(いずれ、目の前の騎士は…「消去」の対象とすべきものではなさそうであった。少なくとも今は。何度もいうように狂った物語の一人である少女を形作るものは気紛れと冷酷。湖に浮ぶのは、まだ王子のままの、六人の骸と、六本の陽根と、六個の頭。…時々、響く音は、少女には耳に馴染みがあったろうか。先ほど仕事を終えた、キコリと似ているようだと思う。そんな騎士の自己紹介を聞けば。)キホーテ卿。ご機嫌麗しく。わたしのことは、ただのドロシーと呼んで。いちいち狂ったとか言われるのもどうかと思うし。(…狂ってるのだけれども。ライオンの騎士という意味はわからず、自分の供である臆病なライオンを思い浮かべる。いま呼び出したら腰を抜かすだけでは済まないだろう。)わたしはこれから、いら草を編む魔女が火炙りになるところを身にいくの。ご一緒に如何?   (2012/2/13 17:31:24)

壊れたドン・キホーテナント…!魔女ヲ…ト?魔女ナラバ火炙リニナッテ然ルベキ…ダガ……ソウダ…私ハ人ヲ…探シテイル……ドゥルシネーア…トイウ…姫ダ……ギギ……モシカシタラ…ソノ魔女ハ…ドゥルシネーア…カモ知レヌ……ソウデハナイカモ知レヌガ……モシ…人違イデ無実ノ罪ヲ…有リエヌ話デハナイ…ヨケレバ……ギギ……其処マデゴ一緒シヨウ…(背後からカタカタと奇妙な音を立ててようやく驢馬のロシナンテが追い付いて来ると、騎士の背中の発条をキチキチと回してくれる。元々思い込みの激しい彼の事、火炙りなどと聞けば居ても立っても居られずロシナンテmの背にひらりと飛び乗ると。ドロシーに乗るように手を差し出して。)サ…ドロシー…此方ヘ……。   (2012/2/13 17:41:00)

狂ったドロシーそれはどうかしら。噂では、六年間、口も利かずにいら草の下着を編んでる姫君。この間の百年眠っていた娘よりは退屈じゃなさそうだけど。彼女がドゥルシネーアならば、キホーテ卿、貴方がお助けすればいい。但し…(わたしの邪魔をするのなら容赦はしない。と、狂った紅の瞳が告げる。誘われれば、騎士の手を取りて、横すわりに驢馬の背に乗ろうか。ずっと足元でじゃれついてた、茶色の子犬も驢馬の背に乗る。そして…彼の、トトの目に留まったのは縫いぐるみ。子犬の好物だろうか。その耳に噛み付くと…千切らんばかりに顔を振る。驢馬の背に揺られ、熊のぬいぐるみの耳にじゃれる子犬を眺めながら…冷酷且つ狡猾な狂った物語の少女は、思案する。いら草の姫をどうしてあげようかと。この、キホーテ卿は、利用できるか否かとも。いら草の姫がいる城までの道程は、遠くて近い。アンダーワールド・フェアリーテイルであればこそ。)【ありがとうございましたー。すみません、此方そろそろリミットでした。〆になります。】   (2012/2/13 17:51:39)

壊れたドン・キホーテナント…六年間モ口ヲ利カズトハ…然シ……ギギ……ドゥルシネーア…ガ…行方知レズニナッタノモ…六年前……モシカスルカモ知レン……(奇妙な機械じみた低い声で呟くと、従者のつもりでいるサンチョの耳にかぶりつくトトに一瞥をくれて上体を揺らしながら大笑いをして)ハハハ……ギッ……サンチョ…ヨ……気ニ入ラレタヨウダナ…ソウダ……コノアタリデ……ギッ……奇妙ナ噂ヲ聴イタ……ジャバウォック…トイウ……怪物ノコトダ……騎士道ニテラシアワセルノナラバ……我ハソイツヲ倒サネバナラヌ……ギギ……。ドゥルシネーア…ガ…ソ奴ノ毒牙ニ掛カル前ニ…。(その言葉は彼女の耳に届いたであろうか。正義の使命に燃える壊れたドン・キホーテの狂った物語。いや、ドン・キホーテ自身狂っているのだから、物語がどう狂おうとさして違いはないのだろう。この可憐な少女の思惑など知る筈も無い純粋な騎士は、彼女を乗せいら草の姫がいるという城を目指して旅を続ける。この奇妙な一行のゆく道は、はてさてどのような狂った物語を紡いでゆくのやら…。)【此方もこれで〆ということで。お相手して頂きアリガトウゴザイマシタ…ギギ…。トッテモタノシカッタですヨー(笑)】   (2012/2/13 18:05:42)

狂ったドロシー【此方こそー。また遊んでくださいませ。それでは失礼を。】   (2012/2/13 18:07:24)

おしらせ狂ったドロシーさんが退室しました。  (2012/2/13 18:07:32)

おしらせ壊れたドン・キホーテさんが退室しました。  (2012/2/13 18:07:43)

おしらせ赤頭巾さんが入室しました♪  (2012/2/13 22:31:34)

赤頭巾(騒がしく色々な声が聞こえる広場。そこに足を踏み入れ、せわしなく視線を彷徨わせる赤い頭巾の少女。今日の「お使い」は至ってシンプル、頼まれた品物を買ってくる、ただそれだけ。両手でしっかりと持ったバスケットの中に入っているのは、いくらかのお金とお菓子。大事にバスケットを抱えながら、一つ一つ、目当ての店を回っていく。買ったものはバスケットの中に入れられて、少しずつ重くなって。 足取りは少しずつ、重く―――) ん…、ぅ。これで、終わり――……(額に汗をかきながら、買うべきものを思い出していく。うん、全部買ったはず。ほ……っと息を吐いて、バスケットを地面に置いて。少し、休憩……)   (2012/2/13 22:44:54)

赤頭巾……ぁ(バスケットを地面に置いたまま視線を彷徨わせれば、一つの店が目に付く。そこは、少女にはあまり縁のない… 酒を主に扱っている店。そこを、ぼう…っと眺める。買い物で少しだけ乱れた息を整えながら、じ……っと……) お酒……(ぽつり。小さく呟いて… あまり記憶に無い、酒の味を思い出す。昔飲んだ酒は… 少なくとも自分には、あまりおいしいとは思えなかった。だから、大人がそれを好む理由もよくわからない。でも―――) おいしいの、かな……(最近知り合った友達は、「そういうもの」が好きなようで。だから、凄く久しぶりに…… 酒に対する興味が出てきた様子。とは言っても、実際に買いに行くような勇気も無くて。少し離れたところで、じっと…… 店を見つめているだけ)   (2012/2/13 22:58:07)

赤頭巾(そのまま、しばらく。じ…っと、店を見つめ続けていたけれど… やがて、小さく息を吐いて目を逸らす。見ていてもお酒に詳しくなれるわけでもないし、何がわかるわけでもない。もう少しお酒について詳しくなりたいな、と思っているだけでは、それは結果にならないのだ。 しゃがみ込んで、バスケットを握り直して―――) ん、しょ… …っと、わ、わ…っ (少し重たくなったバスケットを、持ちあげる。妙な反動がついて、数歩よろけてしまって… 少し焦りながら、体勢を整える。うん、大丈夫) ……変なことに遭わないうちに、帰らないと……(小さく呟く。ただの「お使い」でも、妙な騒動に遭遇してしまうのが自分なのだ。だから、できるだけその機会を減らさないといけない。そう、あとは真っ直ぐ家に帰るだけ。少しふらつきながら、一歩、一歩、帰路を歩み出す。何も起こらないことを祈りながら――)   (2012/2/13 23:18:48)

赤頭巾(……そのまま、何事も無く家に辿り着く。久しぶりに何事もなく「お使い」が済んだことをに安堵しながら。今日はきっと、幸せな時間が過ごせるはず。足取り軽く、帰路を歩んで―――)   (2012/2/13 23:37:09)

おしらせ赤頭巾さんが退室しました。  (2012/2/13 23:37:12)

おしらせ魔女さんが入室しました♪  (2012/2/14 10:06:58)

魔女(赤く染まった空、黒い木々が生い茂る。森の中を歩くのはローブで全身を覆い隠した人影一つ。足音はなく、時折陽炎のようにローブの裾や袖口が透けるのは、それの存在の曖昧さを告げるよう。物語が繋がり、交わり、共存するこの場所の住人であることには変わらないが、深くフードを下ろした姿は狂わずとも邪悪であり、けれど善良な隠者でもある2面性をローブの下に隠し持つ存在。今はただ―――ぷち、と薬草を摘んで手に持った籠の中に放り込む。腰の曲がった姿は山菜取りの老婆の姿以外の何者でもないが)   (2012/2/14 10:13:48)

魔女(生い茂る草を掻き分け、それが食用に足るか、足らぬか。有益なものか有害なものか。見きわめ、摘んで。時折その作業に疲れたように腰を上げた。とん、と腰を叩く姿はいかにもな老婆のそれだが、仕種のふとした折に見えるはずの口元の表情や、その人が持つ年齢や容姿をうかがわせる要素は不思議と見えないまま)……後何を切らしていたっけね(ぼそりと愛想のあのじもない声音が毀れた。感情のない平坦な声音はそれが女である、ということだけを伝え。籠の中を探る。傷用、熱さまし用など、日用よく使うものが籠の中でひしめいて。おなじ効能を齎すものでも種類の違う薬草が摘んであるのは調合の違いのためだろう。足元のフェアリーサークルに視線を落とすと屈みこみ、その隣に一本はえた極彩色の茸を摘んだ。――これは明らかに、毒茸)   (2012/2/14 10:28:27)

おしらせ魔ドロシーさんが入室しました♪  (2012/2/14 10:30:07)

魔ドロシー【お邪魔しても大丈夫だったでしょうか?】   (2012/2/14 10:30:36)

魔女【ええ、ご自由にどうぞー】   (2012/2/14 10:31:41)

魔ドロシー【ありがとうございますー。登場します。】   (2012/2/14 10:31:59)

魔ドロシー(紅玉の靴の魔力は、その持ち主同様気紛れであった。かの森からこの森へ。歪んだ世界であれば往来は自在。空から落ちたか実体を現したか。どちらにしても不意に姿が在る。銀髪のお下げ…少女と見える狂った物語の一人。だが、今は「まとも」。それがまともと言えるのであればだが。黒ワンピースにくすんだ白エプロン。ここに少女を運んだ紅玉の靴を履いている事は言うまでも無く。胸に抱く子犬は茶色。一つ、理由があるとすれば、狂っていないときの少女は迷子。魔女は探し者の一つでもあった。ならば声を掛けよう。魔女とは知らずに。)お婆さま。こんにちは。…何か探し物? (質問もいたって普通。老婆が屈みこんでいるのであれば、目線はほぼ同じ高さにあるだろうか。)   (2012/2/14 10:38:46)

魔女―――(突然の闖入者は、この街、という概念の中では驚くに値しないのかもしれない。どこもかしこも歪んでいて、だれもかれもが狂ってる―――だから魔女は一歩退き、仔犬を抱いて佇む少女を受け入れる、視線は彼女の足元に。つやつやとした紅玉の靴を眺めて、そこから視線を上げる。少女の目には深くフードを下ろした魔女の口元だけが覗く)見ての通り、薬草を集めていただけさ(籠を掲げて、愛想のない声が答える。森を歩くには相応しくない格好に、しばしの逡巡。彼女が捜し求める魔女は自分、助言を差し出した魔女も自分。この街における己の存在は至極曖昧で、流動的。鏡のように相手の求める姿を映し出す―――のだが、それに気づかない彼女が見ているのは見えたままの己の姿。だから彼女は探し物に出会うことはなく)――お前は?(問いかけは極短い。たぶん見たままの迷子、なのだろうけど)   (2012/2/14 10:52:58)

魔ドロシー(目の前の、老婆―老婆と少女の紅の瞳には映っておればそう呼ぶしかない―の、実体が如何なる物なのか理解するのは難しかった。狂った時ならいざ知らず。ただの迷子であり、少女。狂った時の記憶は無いとは言わない。意識的に隠すのかどうかもわからず。籠を掲げる姿を認めれば、やや距離のある所から爪先立ちになって中を覗き込む。しかじかの薬草が入っているのだろう。)わたしはドロシー。この子は、トト。迷子かも知れない。だから呪文を探しているの。大事な呪文。…お婆さまは魔女? (自己紹介に続く言葉は自身に言い聞かせるように。遠い記憶では助言を与えてくれた魔女様とは似てない老婆。魔女と看破した訳では無く、まだ迷子にならぬ前に、たくさんの絵本に登場した、魔女の姿そのものに見えてくれば、その質問も当然だ。)   (2012/2/14 11:02:47)

魔女森を歩くには向かなさそうな靴だこと。(彼女がどこから迷い込んだかはこの世界で論じるには瑣末。とりあえず己が存在しているこの森から街までの道のり位は確かに定まっているけれど、それが彼女の求めるものとは限らない。)ドロシー、お前にそう見えるのならば、私は魔女かもしれない(物語の彩の一つに過ぎない己の存在は、意図せずとも曖昧。その理由は明確に容姿や目的、そして名前を与えられている彼女とは違い、記された物語の版が違うだけでその姿形や、あるいは目的、手段までもが書き換えられる所為もある)そして私が魔女だと、お前は選ぶ必要があるね?(良い魔女か、悪い魔女か、どちらであって欲しいことを望むのか。二つの選択を迫り―――、くる、と魔女は踵を返す。どちらも選べない場合には)ついてくるなら森くらいは抜けられよう、物語への帰り道なんぞは、知りようはないがね(平坦な声音が三つ目の選択肢を示し―――どれが良い、と軽く振り返ることで行動で尋ね)   (2012/2/14 11:17:21)

魔ドロシー(求めるものが見つかる事が必ずしも幸福に繋がらないのは物語の、常道。少女もまたその程度は知っていた。物語の住人であり、自身の物語以外にもある程度の知識があるのだろう。悲劇の結末など、数え切れない。靴は多分褒められたのだろう。にこりと笑って。――貰い物なの。戦利品とは答えない。狂ったドロシーであれば、目的はひとつなのだが、今は「まとも」。どうやら選ぶ道はひとつのようである。)連れて行ってくださいまし。この靴なら大丈夫。ずうっとこれで歩いているから。(その選択は良い魔女を選んだ事になるのだろうか。この世界に、必然というものが存在するのであれば、選択の余地は無く、少女には積極的な意思は希薄。だが、繰り返すが好奇心はある。出会ったものへの――好奇心。森を抜ける道を示してくれるとなれば、ついていく。)   (2012/2/14 11:29:15)

魔女そうかね(彼女の選んだ選択は、彼女の主観をかえる、かもしれない。記憶に滑り込むように魔女の姿は、不安ではなく安堵を誘うものへと。それは彼女の経験の中で出会った魔女がそうだっただけのこと、なのだけれど―――)……そうだろうとも、特別な、魔法の靴、黄色レンガの上を歩くならね(謳うように嘯いて、うっそうと木々の生い茂る森を導くように歩き出す。幽霊のような動き方をする魔女は、するすると慣れた足取り。茸が輪になって生えた妖精の輪は踏み潰すんじゃないよ、なんてついてくる少女に言葉を向ける。時折立ち止まって、木の若芽や、草を摘むのは己の目的も果たしているからだろう。)   (2012/2/14 11:37:45)

おしらせ無言時間が20分を超えたため、魔ドロシーさんが自動退室しました。  (2012/2/14 11:49:16)

おしらせ魔ドロシーさんが入室しました♪  (2012/2/14 11:49:47)

魔ドロシーこの靴は…、そう、確か、決して脱いではいけない筈。(ひとつだけ約束を思い出した。だからこそ履き続けている紅玉の靴。老婆の言葉に従って歩く姿は、ややあぶなっかしい。言われれば、可愛い茸の輪が時折。それを避けて歩く姿が、ややあぶなっかしいのだ。老婆が木の芽やらを摘む間は立ち止まり、また、後に従い。そんな森の散歩を続けていれば、不意に、無粋な音が響く。耳障りないつもの音をさせて現れたのは、キコリ。ブリキのキコリ。彼は、魔女をあの、能無しの魔法使いと見誤ったのか。姿を現すや、「なあ、ドロシー。このお方は温かい心をくれるだろうか?頼んでおくれ。」と声をあげる。)知らない。貴方が頼めばいいでしょう? わたしのお願い事はもうしたもの。道案内を。(少女の言葉にキコリは頷くと、前を行く老婆に尋ねる。「温かい心をくれないかな?魔女様。」と。)   (2012/2/14 11:49:54)

魔女(奇妙な道程。端からみれば、魔女が少女をたぶらかしているよう、な。そんな道のりを暫く続けて―――不意に金属の擦れる音が響いた。立ち止まり、ふりかえる。少女のお供である存在の言葉に少々驚いたように息を呑み―――)…それを上げるのは私の役目ではないようだ、けれど少し油が切れているんじゃないのか?(軋んだ音に、袖口から取り出したのは潤滑油。それをぽい、と木こりに投げ渡した。そして茂みを?き分ければ、森の出口に。その道が続くのは狂った御伽噺の街。けして物語の終着点に続くレンガ道ではないけれど――)さあ出口だよ、ドロシー私の案内は此処までさ。……縁があったらまた会うのかもしれないが―――(切り出したのは別れの言葉。己の目的は果たしたし、今の彼女と交わした約束もまた此処で果たされた、結果。森の出口に佇んで、魔女は別れを切り出した)   (2012/2/14 12:01:59)

魔女【そろそろ昼食の時間のため、このあたりで〆させていただきたくー、楽しかったです】   (2012/2/14 12:02:27)

魔ドロシー【乱入お許しいただきありがとうございましたー。】   (2012/2/14 12:03:57)

魔女【こちらこそ、入っていただいて嬉しかったのでー】   (2012/2/14 12:07:01)

魔ドロシー(森の出口まで至る短い時間。潤滑油を貰ったブリキのキコリに続き、勇気を求めるライオンと脳ミソを求めるカカシがそれぞれの頼み事をしたかも知れず、それぞれが何を老婆から受け取ったかは語られていない。やがて出口へと辿り着けば。)お婆さま、ありがとう。きっとまた会える。(トトを抱きなおした少女に、黄色い煉瓦の道が見えているだろうか。お伽噺の街にはまだ、なにやら楽しい事が待っているようである。あの、能無しを探す狂ったドロシーと、呪文を探すドロシー。)グリンダ様。いずれ何処かで。(それは独り言であり、老婆の耳には届いたかどうかは知らず。)【此方もこれで〆とさせていただきますー】   (2012/2/14 12:11:45)

魔女【それでは失礼致しますー】   (2012/2/14 12:12:54)

おしらせ魔女さんが退室しました。  (2012/2/14 12:13:05)

魔ドロシー【お部屋ありがとうございました。】   (2012/2/14 12:13:25)

おしらせ魔ドロシーさんが退室しました。  (2012/2/14 12:13:31)

おしらせ黒アリスさんが入室しました♪  (2012/2/14 19:58:16)

黒アリス(端的に言えば、それはコンパス型の人間、だろうか。まるで関節が無い様に折れ曲がらない手足。それがコンパスの様に動いて闊歩する。一種ピエロのパフォーマンスの様な光景だが――それが身長にして8メートルを超え、更に手足が刃で出来ていると言えば、悪夢以外の何物でも無い。或いは喜劇、か。) ……どちらにしろ。御免だけどね。(冗談では無い、と想う。本人にしては冗談なのかもしれないが――くるくると回る様に歩行し、腕が閃く度に家なり樹木なり、切断されているとなれば冗談では済まされない―――ぁ) ………今両断されたの、コウノトリよね。(屋根の上から覗くスコープの先。すぱん、と音さえ聞こえそうな小気味よさで、赤ちゃんを運ぶ業務でもしていたのか、逃げ遅れたコウノトリが一瞬にして両断――いや、千切りにされていた。)   (2012/2/14 20:02:38)

黒アリス(結論。あれは危険である。何せあれは――狂った物語の内の一つ。) ……森の仕立て屋さん、か。―――そうなってしまったのは、貴方に罪は無いのかもしれないけれど。(正体を"読み解き"、ふ、と小さく溜息。…意識を、かちりと、切り替える。哀れだと思うし可愛そうだとも思う。出来れば助けてやりたいとも思うが…) ……――今の貴方は害悪そのものよ。 (だから、疾く速やかに。最短距離を最高速で、最大威力の一撃を――即ち、遠距離からの、狙撃を。……故に、屋根の上。故に寝そべり。故に、両手にしっかりと、スナイパーライフルを抱え持ち。故に、スコープを、覗く。)   (2012/2/14 20:06:18)

黒アリス(方位好し。風向き好し。そして照準――好し) (その瞬間には、既に、く、とトリガーを引き絞る。引き金を引かれたスナイパーライフルは、たンッ、と乾いた射撃音を響かせ。そしてその音が木魂するより早く。放たれた装甲貫通弾は、正確に"森の仕立て屋さん"の額を―――) …さようなら、ね(――打ち抜――)  (―――ぐちゃ。) ………は?(スコープから見えた光景に。一瞬、意識が空白に埋め尽くされた。) ……何、それ――(額に直撃した弾丸が、ぐちゃ、と潰れて飛び散ったのだ。――まるでチョコレートみたいに)―――冗談、でしょ?   (2012/2/14 20:10:34)

黒アリス(そして、それでも衝撃は大きくあったのか、思い切り大きな頭が後ろに仰け反った身長8メートル強の"森の仕立て屋さん"が――ぐぐ、と腹筋を生かすように。しなった材木が元に戻る様に、その、上体を、起す――) ………や、ば (――スコープごしに、目があった、気がした)……っ――最悪……!(本日1回目の最悪。慌ててスコープから視線を外し、屋根瓦に手を付き、寝そべっていた身を起こし―ーず、る、とその手が、滑る。ぬめる。) ……え?何、これ――屋根の表面がとけて…なん―――(この、匂い。……まさか、と思って、指で一掬い。唇に、含む。ああ、これ――) ――――チョコレート、じゃない………ッ!!(笑えない――笑えない冗談。そして)   (2012/2/14 20:15:16)

黒アリスシステムメッセージ: 発言にNGワードが含まれています  (2012/2/14 20:19:15)

黒アリス(一見ゆっくりとした動きから、高速で動き始める"森の仕立て屋さん"――振り子の様に、コンパスの様に左右の足でリズム良く、1,2,1,2,1,2――――加速する加速する加速する、どんどん際限なく加速する――ッ!)……ああ、もう――何で、こんな事にっ!!(恐らく体温で溶けたのだろうチョコレートの屋根から何とか身を起こし、凄まじい速さで周囲を文字通り裁断しながら一直線に突っ込んでくる"森の仕立て屋さん"から逃れるべく、くるりと後ろを向いて、撤退――) ……――ううん、逃げるんじゃなくて、後ろに向かって前進……ッ(なんて、意地を張ってる暇があるかどうか。だ、だ、だんッ、と固いチョコレートの屋根を蹴って、ウェハースの屋根の上へと、た、ンッ、と着地した時には、ほら、もうすぐ後ろ――?)   (2012/2/14 20:20:36)

黒アリス……ッ (咄嗟の判断で、後ろさえ見ずに屈み込んだ瞬間。今まで頭があった空間を、刃の一撃が、凪いだ。――ご、う、と大気を掻き裂く音さえ、耳朶に近く)……っの――(追いつかれた。認めたく無い結論と、それによって導かれる判断は一瞬。全く勢いを殺す事無くウェハースを叩き割りながら帰ってくる刃の一撃。これは、避けれない。故に。流す)―――舐める、な……ッ(袖の中から一瞬の動きで引き抜く果物ナイフ。跳ね上がってくる刃の一撃を、ぎ、と受け止め――違う、受け止めたのでは其の儘刃ごと両断される。故、流す。横へと受け流し――) ………ッぎ……っっ(――たった、それだけの行動。完全に流したにも関わらず、小柄な体躯は銃痕だらけのエプロンドレス翻し、背後へと、跳ね飛ばされる。だ、だンッ――ざ、ざッ、とウェハースの生地を削りながら、今度は砂糖菓子で出来た藁の上へと着地し、て……)   (2012/2/14 20:26:06)

黒アリス……――奇跡が起きたって、同じ事は、もう、無理(ぞ、と背筋が凍る。嫌な汗が噴き出そうとする気配を感じて――けれど、それを体が実行するより早く。3撃目と4撃目が、途中にあった物見台と建物の2階を輪切りにしながら、叩き込まれた) ………勘弁――(ぎッ ) して ッッ!! ( がッ――流す。流す。跳ね飛ばされながらに、流す――凄い私。奇跡が起きても無理って思った事を2回連続で――などと感慨に浸る暇も無い。そんな余裕なんて無いし、何よりも――4斬目を流した時に、果物ナイフが、折れ飛んでしまった、から。)………………さい―― (口癖。言う暇も、勿論与えられない。戦闘は交互攻撃?ターン制?――圧倒的な大きさと速度の違いを前に、そんな戯言など、無力、無力ッ!!)   (2012/2/14 20:30:21)

黒アリス(もう流す事も出来ない死の5斬目――)―――て、いッッ!!(口癖を、言い切る。それと重なる様に、銃声。だ、だん――ッッ!!) (真上から振り下ろされようとしていた刃を、真正面から、射出された弾丸が、ぶっ叩く――今度のは紛れも無い鉛弾。即ち、跳ね飛ばされながらにスカートの中から引き抜いたリボルバー、か…刃は僅かに起動を、逸らし。ざ、く、ンッッ!!――ミルクチョコレートで出来た民家の屋根へと、深々と、突き刺さった。)……え?(半ば以上。死を覚悟しての行動。何故なら、狙撃の弾丸は既にチョコレートに代わっていたから。だけど、でも。折れ飛んだ果物ナイフも、放った銃弾も、どちらもお菓子では無く金属で――ああ、つまり、そういう、こと)   (2012/2/14 20:34:43)

黒アリス……………なんて、考えてる暇、無い―――ね。(多分これが最後のチャンス。だから、一瞬の遅滞も迷いも無く、ミルクチョコレートの屋根から、た、んッ、とストリートへと、跳躍、する――生存本能に従った理性は、この場よりの逃避を選択、し……否、違う――) ……コイツを倒せる手段があるとすれば――(多分。拳銃では駄目。持って居る爆薬も、果たして効くかどうか。例えば全身が手足の刃と同じ強度であった場合、手持ちの装備で倒すのは、不可能――なら、どうすれば、良い…?……た、ンッ、と――ストリートの…固めた飴畳に着地するより先に、丁度ストリートを駆け抜けていた南瓜の馬車の屋根の上へと、小柄なその身は着地する。)―――――御者さん!お願い、ロンドン橋まで急いで……ッ!!(何事かと振り向いた南瓜の馬車の御者鼠へと、注文の言葉と、チップにしては多額な金貨一枚。――さて、巧く行くか、如何か――)   (2012/2/14 20:40:51)

黒アリス―――違うわ……巧くいかせる、のよ。(屋根の上。身を固定する様に張り付きながら。小さく、呟く。隻眼にして碧眼が見据えるのは、彼方。突然お菓子の街へと変わってしまった街の様子は気になるが――然し、先ずは、コイツ。狂った"森の仕立て屋さん"を、確りと…終わらせなくては。)――……(ちろりと、緊張に乾いた薄紅の唇を、覗いた舌先が、舐めた。)   (2012/2/14 20:43:12)

おしらせ黒アリスさんが退室しました。  (2012/2/14 20:43:16)

おしらせ紅血姫さんが入室しました♪  (2012/2/14 22:43:57)

紅血姫(その姫は美しかった。見る者全てが振り返る、美の粋を集めた少女。雪のように白い肌、黒檀のように黒い髪。均整の取れた四肢はすらりとして、胸元には豊かな膨らみを湛え。身に纏う気品に満ちた豪奢なドレスが、霞んで見えるほどに美しい。けれど、彼女に出会った者にその印象を聞けば、きっと皆が口を揃えてこう答えるだろう――「血のように真っ赤な、とても美しい唇の少女だった」と。赤い、赤い、真っ赤な唇を笑みの形に刻んで、姫はお菓子の街を歩く。楽しそうに、可笑しそうに、嬉しそうに。微笑みながら、歩みを進める。足取りは軽やかに。踊るように。弾むように)【はじめまして、お邪魔しまーす】   (2012/2/14 22:44:07)

紅血姫何がそんなに楽しいのか、ですって? おかしな事を聞きますのね(独り言のように、姫は言葉を奏でる。その声はまるで歌声のように。天上の美声に言葉を乗せて、姫は言葉を謳う)だってほら、ここは物語に満ちています。ありとあらゆる物語を、ミキサーにかけて、ズタズタに引き裂いて、繋ぎあわせて。ですからほら、ここには終わりがない。どんなに楽しい物語も、Fineと呟けば全ては夢の中。でもここには終わりはない。筆は永遠に物語を綴り続ける。頁をめくっても、永遠に裏表紙には辿り着かない。ねぇ、こんなに楽しい事など有りませんわ(本当に楽しそうに。彼女は言葉を響かせる)   (2012/2/14 22:54:34)

紅血姫そう、全ては物語。始まりのページから、今まさに綴られるこの一文字まで、全ては幻想の童話。楽しい事この上ありませんわ。愛も哀も生も死も情も憎も。全てはこの物語の中。ああ、楽しい。なんて楽しいのでしょう!(くるり、と踊るように回る。回るように踊る。靡かせるスカートの中、赤が、紅が、朱が、滴り落ちていく。影が染まり、形を成して。彼女の物語が現れる)さあ、お菓子の街に相応しい、わたくしの可愛い暴食の小人。思う存分喰らい尽くして良いですのよ。このお菓子の街が朽ち果てようとも、それは物語として頁に刻まれる事でしょう。ええ、もちろん、このわたくしが屍を晒そうとも、全ては物語の一ページ。そして物語は続く、街は続く。永遠に……ああ、楽しい!(彼女を中心にして、お菓子の街が蝕まれていく。彼女の物語が、お菓子の家を食い尽くそうとする)   (2012/2/14 23:12:57)

紅血姫頁を繰りましょう。今日は2月の14日、聖ユノの祭日。お菓子を送る大切な愛の日。だから頁を繰りましょう。祭日は延ばしては行けませんわ。24時の鐘が鳴り響くまでに、街の全てを喰らい尽くしてしまいましょう――あら、これではまるで灰かぶりのよう(コロコロと、鈴の音のように笑む声が響く。クッキーの壁を、氷菓子の窓を、チョコレートの壁を、彼女の物語が喰らっていく。全ては物語の頁を繰る為に。今日のページを終わらせて、明日のページを開く為に。お菓子の街を喰らい尽くしても、街が消え去る訳になし。お菓子の街が喰らい尽くされて、新しい物語の街が生み出されていく――あるいは、元の街並みへと戻っていく)   (2012/2/14 23:30:12)

2012年02月09日 15時14分 ~ 2012年02月14日 23時30分 の過去ログ
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