チャット ルブル

「置く迄焦らす愉悦の刻【貸し切り】」の過去ログ

現在のルーム
過去ログ一覧
タグ ファンタジー  貸し切り  バトル  おもてなし  ヒイラギ


2016年07月03日 04時47分 ~ 2016年08月05日 08時15分 の過去ログ
過去ログでは上から下の方向に発言を表示しています

ヒイラギ♂槍遣士(来客に気が付いた三名は忽ち屋台の中へと引っ込んで真面目な職人貌に戻る。蛸魔人は泡立て器で真っ白の生クリームを掻き混ぜ、雪女はキウイフルーツ、水蜜桃、マンゴーの薄皮を器用に剥き始め、汁気たっぷりの果肉を息吹でフローズンし始めた。そして岩盤の如く逞しい灰色の巨躯…巨大な七本角と双翼を小さく縮こませて、灼熱の砂漠の如き熱い鉄板の上に湯気を立てた薄茶色の香ばしい魅惑のミステリーサークル…小麦畑ではなく小麦粉で描かれる…を脇目も振らずに作り始めた大悪魔。極太の指先で器用に金属へらを操る年季の入った手付き。作り置きなど決して許さない)……お前さんの御嬢さんは帝都でえらくお気に入りだったクレープ屋台なんだぜ……しかし変わり者とは思って居たが、何だってこんな砂漠のど真ん中で営業するんだろうな……   (2016/7/3 04:47:46)

ヒイラギ♂槍遣士(三名の連携プレイで手早く仕上がったフルーツ盛り合わせクレープ。何時もの様に銀貨を一枚ずつ職人達に渡すと受け取った槍遣士は女剣士の魔剣氷を眺めて)…茹で蛸の旦那と雪女姐さんの為に演舞してやるのかい?……さぞ涼しくなって喜ぶだろうが…まあ、折角の出来たてを先に喰ってからにしといたらどうかな?……(体力的に決して楽ではなかった行軍休止中であろうと異形の者に対して惜しみ無く氷結の癒しを発揮せんと自主的に動いた女剣士の親切心を嬉しく思う槍遣士であった)   (2016/7/3 04:48:07)

おしらせヒイラギ♂槍遣士さんが退室しました。  (2016/7/3 04:48:11)

おしらせ月虹♀剣士さんが入室しました♪  (2016/7/3 19:53:01)

月虹♀剣士(槍遣いと二人、屋台に近付けば。異形の者達は屋台に入り、茹だる様な暑さに辟易していた、只今までの表情が、一変する。仕事となれば、僅かな間で、斯様に、真剣な表情に為るものなのか。自身が仕事をする時の、変貌振り等、意識した事も無いから。少々面喰うも、職人の業を、興味津々に観察する。其々が、ひとつの役割を担って、手早く調理する見事な連携に、じっと眼を向けた侭。)御嬢さん?……。……! 物真似師の事か。…抑々、人間社会でクレープ屋台を開くとは、余程の変わり者の様だが…。暑い処だからこそ、冷たい物が売れると想ったのでは…。(契約主である青い乙女と、――恐らく、二人きりで――斯様な屋台に遣ってきた事を、密かに、然し確りと、記憶に刻みつつ。己以上に、無口な三名の想いを、推し量ろうとするものの。商人の考えは、剣士には解らない。其れよりも、凍り付いた果実が、灼熱の陽射しをきらきらと、反射するのを、眺める方を楽しんだ。)   (2016/7/3 19:58:15)

月虹♀剣士…ぁ。(槍遣いに言われて、魔剣の柄を握っていた手を見下ろす。此れでは、まるで強盗しようとしている様だ、と気が付いて、手を放した。)演舞と言おうか…、余りにも暑そうだから、涼めると好いと、…想って…。其れに、魔剣の扱いには、慣れた方が好い。其れに、…其れに此れで涼めるなら、砂漠を行くのも、少しは楽に為ると、想うんだが…。嗚呼、然うだな。(起こし掛けていた気紛れを、指摘されて、言い訳の様に、言葉を紡ぎ出した。…尤も、相手が、極普通の人間ならば、起きなかった気紛れかもしれないが。出来立てを食べるよう勧められれば、素直に手を伸ばし、男の手から、鮮やかで涼しげな彩りを施された、クレープを受け取る。早速一口、齧り付いた。焼けた許りのクレープの香りと温かさ、濃厚なクリームの甘さと、舌をひんやりとさせる氷結果実で、口の中が満たされた。)…美味しい。(口福を噛み締め、呟いて。何故、此処で屋台を構えたのか…、疑問は、頭から吹き飛んでいた。)   (2016/7/3 20:18:32)

おしらせ月虹♀剣士さんが退室しました。  (2016/7/3 20:18:39)

おしらせヒイラギ♂槍遣士さんが入室しました♪  (2016/7/4 11:40:24)

ヒイラギ♂槍遣士(キウイの甘酸っぱさ、水蜜桃の水々しさ、マンゴーの濃厚さ…三種の甘味を包み込む生クリームの滑らかさとクレープ生地の断層が単調な味覚を避けて口内で弾ける歯応えと舌洗浄。計算された芸術作品が奏でる絶妙な食感。無我夢中で食べ続ける女剣士の様子を眺めて嬉しそうに小踊りする蛸魔人と薄笑いを浮かべる雪女。保存食用の堅焼きシャーベットクレープ…回転焼きに似た形状…を次々に作り続ける大悪魔と出来上がったものを大きな紙袋に詰めていく槍遣士。大食漢の連れが満足するかどうかは心許なくも常識的に充分な量を詰め終えると、紙袋を女剣士に差し出して両手に抱えさせる。追加の料金を支払いながら職人に笑いかけた。)…聞いた話だけどさ…この砂漠でもちらほら生息してる、砂蠍の唐揚げ…ピリピリした毒素のヤバい食感が昨今のブームになりつつあるらしいぜ…。暑い時には辛い香辛料…閣下のクレープのアクセントに検討してみたらどうだろ?…   (2016/7/4 11:40:32)

ヒイラギ♂槍遣士(女剣士が御礼とばかりに振舞った魔剣氷の剣舞を黙って眺める。人間よりも異形の魔族と一緒に居る方が活き活きしている様に感じられる。個性的という同類項に括られた者同士、何かしら通じるものがあるのだろうか)……それじゃあ、また宜しくな……(無表情ながらも砂地を眺め始めた閣下と手を振って見送りしてくれた蛸魔人と雪女に別れを告げるとホカホカとした大きな紙袋を嬉しそうに抱える女剣士を従えて再び砂漠の荒野の行軍を再開した)…美味かったって顔に書いてるな…気に入ってくれて良かったぜ……(心地よい休息で引っ込んだ汗が再び吹き出す間も無く、銀灰色と黒鳶色の眼差しにその姿を現したのは巨大な蠍の石像であった。このサイズであれば唐揚げを、市町村レベルの大人数で愉しめそうである)   (2016/7/4 11:44:22)

おしらせヒイラギ♂槍遣士さんが退室しました。  (2016/7/4 11:44:25)

おしらせ月虹♀剣士さんが入室しました♪  (2016/7/5 11:20:51)

月虹♀剣士(楽しい時間が、あっと言う間に過ぎる様に、三者の技巧がハーモニーを奏でる、甘く冷たいクレープも、あっと言う間に、掌から舌を介して、喉奥へと通り過ぎた。余韻を楽しむ様に、唇を舐めつつ、保存食、或いは弁当代わりにと、厚みのある円型の菓子が、次々に焼き上げられては、紙袋へ納められるのを眺める。両手で抱える大きさの紙袋が満たされて、此方に差し出されると、確りと受け取っては、微かに立ち昇る香りを楽しむ。)砂蠍…、…食べられるのか…。(槍遣いと、岩の様な悪魔との会話を耳にして、此処に至る迄、足元を警戒してきた、其の元凶を口にしようという発想に、若干慄く。勿論、所変われば、食べる物も変わるから、自分にとっては、有り得ない物でも、常食されている場合もある。最初の軽い衝撃が、過ぎて仕舞えば、機会があれば、食べても好いかと思い直すものの。ピリピリした毒素…? 矢張り、急先鋒は、言い出した槍遣いに任せるに限る。)【1/2】   (2016/7/5 11:20:57)

おしらせ月虹♀剣士さんが退室しました。  (2016/7/5 11:21:23)

おしらせ月虹♀剣士さんが入室しました♪  (2016/7/5 14:33:25)

月虹♀剣士(槍遣いに促されて、当初の思い付きを、想い出す。紙袋は一旦、男に預け、魔剣氷を抜剣した。白銀の刃を中心に、湿った空気が、細かな氷の結晶に、変わっていく。最初は探る様な、静かに、硬い動きで。一足踏み出し、そうっと剣を薙いで、舞い始めた剣士。周辺の空気が冷やされて、風が雪混じりに為るにつけ、奔放な踊りへと、変化していく。陽射しをも断ちそうに、鋭く閃く刃は、興が乗るに連れて、女の情熱と裏腹に、冷気の威力を増す。弾む脚が、跳ね上げられた砂すら、凍てつかせて。女が足を運ぶ内に、熱砂は、霜が降る硬い凍土へと、変わり。銀灰の髪を雪風に遊ばせ乍、魔剣が手に馴染んでいくのを、感じた。白い息を弾ませて、一差し舞い終わると、其処許り、束の間、吹雪舞う最北の地の如くに。)…何だか、解ってきた、気がする。此の魔剣の…扱いが…。(此の収穫は、大きいかもしれない。火を使う屋台の前での演舞は、少々迷惑が掛かっている可能性に気付いたが、他に客も無く…直ぐに暑さが戻るだろうから、問題無いだろう、屹度。槍遣いから、再び紙袋を受け取ると、異形の職人達へ、目礼をして。復、足跡を辿る、砂漠の道無き道へ。)【2/3】   (2016/7/5 14:33:30)

月虹♀剣士うむ、…美味しかった。…帝都でも、食べられるんだな。彼の三人が、帝都に戻れば…。(未だ舌の上に残る、甘い味に浸りつつの、満足した応え。間も無く、生を受けていれば、市町村が崩壊する程の、人命が奪われていた事だろうという、巨大さを誇る、石造りの蠍が見えた。更に近付き乍、何度か繰り返してきた様に、此の石像に纏わる、星の話を、覚えている限りで、語り始めた。)今度は、彼れか…。蠍は、水に属する星座。硬く乾いた殻の奥深くに、水を湛えた存在。…一つの物事、一人の人に深く向き合い、関わる、…己自身を変容させる程に。…人で言えば、生死について、考え始めて…其れ故に、……性に溺れる、齢の頃…だとか。 【3/3】   (2016/7/5 14:34:32)

おしらせ月虹♀剣士さんが退室しました。  (2016/7/5 14:34:38)

おしらせヒイラギ♂槍遣士さんが入室しました♪  (2016/7/5 18:37:15)

ヒイラギ♂槍遣士(蠍について語り始める女剣士に向かって何時も通りに渡す水晶玉。口笛を吹いて応えた)…こんなカラカラした砂漠の主なればこそ、頑丈な甲殻の中は貴重なドロドロの水膨れ…何所かの独裁者みたいな話だな…(石像に鈍く光る二つの単眼。視線中心を忠実に追い掛けて辿り着いた床模様には、浮かび上がる赤色の五角形タイルが鈍く輝きを放っていた)…独裁者に相応しい、赤い星を発見したぜ……(掘り起こした赤色を女剣士のポシェットに捻り込む。此れで八つの星宮を廻り巡った。残りは四箇所。身体力も精神力も漲る旅を続けて来れたのは、石像の上で白餡の回転焼きを咀嚼しながら残り少ない一つを放って寄越した銀灰色の相棒のお陰であろうか。片手で受け止め即かぶり付く。槍遣士の予想通り粒の黒餡であった。そして此れも果せる哉……遥か彼方の砂地が盛り上がると出現したのはガレー船……大きな蒼蠍から生えた二本の巨鋏と八本の脚は鎖と鞭で操られた奴隷が漕ぐ櫂の如きに規則正しく動き回り…何処までも広がる砂漠の海を優雅に泳ぎ進んで頂上に向かう姿を黙って見送る二人であった)   (2016/7/5 18:37:22)

おしらせヒイラギ♂槍遣士さんが退室しました。  (2016/7/5 18:37:25)

おしらせ月虹♀剣士さんが入室しました♪  (2016/7/6 11:06:17)

月虹♀剣士(渡された、水晶球と紙袋を手にした侭、巨大な蠍像を登り始める。高さは其れ程無く、其の脚には足掛かりとなる、節がある事から、難無く蠍の背に到達し。空虚な眼窩に歩み寄り、しゃがみ込んで、水晶球を嵌め込む作業を施した。)然うだな。…丁度、権力を手にする年齢をも、意味するらしい。(槍遣いの言葉に触発されて、想い出したことを付け加える。掌で、水晶球が溢れ落ちぬよう押さえていたが、冷たい感触の抵抗を感じると、手を離した。蠍の頭の縁から、足を投げ出す様に腰を下ろし。傍らに、灼熱への対策として、魔剣氷を抜き身で置いて。紙袋から一つ、円い菓子を取り出した。発掘をする紺色の背中を眺め乍の、一足早いお八つの時間。無事に掘り出した、赤いタイルを手に、意気揚々と蠍の背に登って来た槍遣いから、タイルをポシェットに入れられる。其の御返しと許り、食べ掛けの回転焼きを咥えた形で、紙袋の中を探り、手に触れた菓子を、放って寄越した。ぶらぶらと、足を揺らして、食べ進める内に、矢張り現れた、青い色の大蠍。此れ迄同様、此方には関心持たずに、去って行く姿を、只見送る。)   (2016/7/6 11:06:22)

月虹♀剣士…対峙するのは、避けたい異形だが…。此の、砂の世界を生きるに特化した、…機能美、とでも言うんだろうか。見ている分には、好いな。(手を入れた、紙袋の中には、残り二つ。一つを、槍遣いに放って。最後の一つを口に運び乍、そんな感想を。口を動かしつつ、魔剣氷を鞘に納めようと、手にする。そうして、未だ、取り扱いに、油断は出来ぬと悟った。……石像と魔剣は、分かち難い程に、硬く凍り付いていた。)   (2016/7/6 11:07:21)

おしらせ月虹♀剣士さんが退室しました。  (2016/7/6 11:07:29)

おしらせヒイラギ♂槍遣士さんが入室しました♪  (2016/7/6 22:06:59)

ヒイラギ♂槍遣士(何処までも続くと思われた熱砂地帯であったが、景色は灰色に降り積もる積雪地へと移り変わる。昔から山の天気は変わり易いとは言うが流石に此れは変わり過ぎだろう。カンソン村出身の特技であろうか、器用に雪の上を見極め、薄氷を踏み固めるように早歩きする槍遣士の後に続くも、時には脚元を踏み外し膝下付近まで進路を邪魔する積雪を掻き分けながらも押し黙ったまま行軍を続ける女剣士。立ち止まって傍観するをよしとせず、瑠璃色の肩上から更なる防寒になればと、愛用している紺色マントを静かに羽織らせた)…大丈夫か?……もうちょっと歩けば、目的地の人馬宮だぜ……ところでユエはケンタウロスと戦った経験はあるのかい?   (2016/7/6 22:07:05)

ヒイラギ♂槍遣士……俺は昔ケンタウロスと闘った事があるんだが…文字通り、騎士と騎馬の一体化というか…あの突破力は凄かった…。(珍しく真剣な表情でゆっくりと喋り続ける)…俺の作戦通りに進めば……此処ダベルの地で…やがてお前さんの目の前で…古代竜の爺さんと共に竜騎士としての姿を晒す事になる訳だが……御誕生日の祝いの時と違って…いいや、一緒だな……あの時も真剣勝負だった…帝都真横の湖に沈んだ玉鋼…そろそろ浚いに行かねえと勿体無いかもな……竜騎手と古代竜がケンタウロスよろしく人竜一体化しなけりゃ…俺たちの旅は此処ダベルの地でお仕舞いだ……(真剣な表情をいつも通りの巫山戯た顰め面で崩すと笑い始める)……というのは冗談で…散策が終われば爺さんが山のてっぺんまで迎えに来てる予定だ……明日の話だな……今夜は人馬宮の先にある…此処ダベルで最初に立ち寄った麓の観光街の次に賑わった副都心にある…シンドラ風の豪華絢爛宮廷亭に泊まるから…まあ楽しみにしててくれ……   (2016/7/6 22:07:24)

おしらせヒイラギ♂槍遣士さんが退室しました。  (2016/7/6 22:07:29)

おしらせ月虹♀剣士さんが入室しました♪  (2016/7/8 00:35:17)

月虹♀剣士(砂漠の昼夜は、寒暖が激しい。とは言え、未だ陽が落ちた訳でも無いのに。槍遣いの足跡を、踏んで歩く内に、熱された空気が、快適な温度へ落ち着いた。…と、想う間も無く、急速に凍えるような気温に変わっていく。空気許りで無く、足許も、砂地から深雪へと変化して行く。何れ、足を取られ易い地面であるのに、変わりは無かったが。女剣士はと言えば、暑さよりは、寒さの方が得意である。砂漠より、断然に雪原の方が、好ましい。)……。(然し、短く、嘆息を漏らした。膝近く迄、雪に埋もれる事、数度目。薄い長靴下は、疾っくに濡れそぼっていた。其の上、肌こそ、露出しない服装ではある物の。太腿に漸く届くか届かないかの、短いマントの下は、厳しい寒さに耐え得る様な、防寒性は無い。兎も角…立ち止まっていても、何処へも辿り着けないから。雪を蹴立てて、槍遣いの歩いた後を追う。其の足は、男と打つかりそうに為って、急に止めた。俯きがちの視線を、上げた途端に、視界が、次に躰が、紺色に包まれた。此方へ、数歩戻った槍遣いが、己のマントを羽織らせたのだった。)…あ、ぁ……無事だ。…ケンタウロス?…見た事は有るが、…何故?   (2016/7/8 00:43:44)

月虹♀剣士(問い掛けに対し、真面目な様子で、語る槍遣いの声。何時もの様に、黙って耳を傾ける。人馬一体の言葉通り、勇猛誇る者自身に馬の機動力が在るならば、馬に乗った人如き、軽く往なす事も可能だろう。然う想像して、同意に頷いた。)…“作戦通りに進めば”?……ファーブルが、此処へ遣ってくるんだな。(幾らか弾む声で、彼の竜の名を、紡ぐ。竜騎士としての姿は…、見た事が無ければ、如何、捉えて、反応して好いかも解らず。冬の季節、未だ、こんな冷たい空気の頃、男と竜とに、魅せて貰った花火を、復、想い起こす。湖面で揺れる桃色の花と、上にも下にも、大輪の炎が咲いた景色。…思考が、横道に逸れ掛けた時、槍遣いの口から続く言葉に、耳を疑う。)…此処で、お仕舞い?如何言う、意…。(問い詰める口調に、為り掛けた処で、茶目っ気を含んだ、男の笑顔と出会う。言葉を切って、沈黙に戻る。……弄ばれている。全く以て言語道断な事に、其れは本来、怒るべきだと想うのに、此の男の場合、其れは、)然うか解った最初の様な街があるのだな楽しみにしている。(己の思考も断ち切るが如く、一息に応えて。昨晩の宿よりも豪華らしいという宿に、束の間想いを馳せた。)   (2016/7/8 00:43:54)

おしらせ月虹♀剣士さんが退室しました。  (2016/7/8 00:43:57)

おしらせヒイラギ♂槍遣士さんが入室しました♪  (2016/7/8 10:50:33)

ヒイラギ♂槍遣士(軽口を叩いた小休止を終えて再び積雪地の行軍を再開した。やがて巨大な弓矢を天に向かって構える威風堂々とした人馬の石像が出現した…彫り深き鼻梁には痩背の鬣と負けじ濃髭を蓄えた顰め面が特徴的な種族である。太い胴体を支えているのが不思議な位に細くしなやかな四脚は膝を軽く折り曲げ今にも躍り出でんばかり。全身雪塗れである事も観る者が唸る迫力を後押しする。ユーニアの一部狩猟移民達には神格化されていた存在であったのも頷ける貫禄を随所滲ませる。女剣士に水晶玉を渡すと石像に近寄り黙って観察していた槍遣士であったが)……構えた弓矢の角度から察するに…遠いお空を探し回らんと駄目なのかと一瞬思ったが…大馬主の旦那は余裕綽々に余所見をしてるんだな……百発百中の射手に必要なのは文字通り手腕であり…眼力に頼ってる内は駄目なのかもしれないな……   (2016/7/8 10:52:14)

ヒイラギ♂槍遣士(人馬の視線を追い掛けて地面に這い蹲る。凍り付いた表土を槍で叩き割り、積雪を丁寧に掻き分けると出現した黄色い五角形タイル。回収を終えると訝しんだ表情で女剣士のポシェットから収納済であった一枚のタイルを取り出して二枚を見比べる)…最初にユエさんの白い太腿が見つけてくれた、怪鳥石像にあった黄色いタイルは…黄色じゃなくて黄土色だな…こうやって見比べると……まあ、いいや……(二枚をポシェットに収納すると笑いながら首を傾げて、人馬についての星見解説を促した)   (2016/7/8 10:52:29)

おしらせヒイラギ♂槍遣士さんが退室しました。  (2016/7/8 10:52:34)

おしらせ月虹♀剣士さんが入室しました♪  (2016/7/10 00:05:20)

月虹♀剣士(例え微風でも、雪原を渡って来れば、身に凍みる冷たさを感じるのだが、紺色のマントが、其の冷たさから護って呉れている。とは言え、先を行く男は屹度、寒い想いを、耐えているのだろうし…、其の痩躯は、風除けには為らないし、雪に埋もれる足の凍えは、如何ともし難いから、早く此の付近を抜けられる様に、黙々と男に付いて行く許り。やがて、人と馬、賢さと行動力が一体となった、逞しい像が現れる。今にも、其の体躯に積もった雪を、振り落として動き出しそうな、躍動感。特に、下肢、馬の筋骨や、四肢に篭もる力の加減は、触れてみたくなる様な、絶妙さだった。…尤も、本物のケンタウロスは、馬扱いされると怒り狂う、と聞いた事がある。青い半人半馬の魔物が現れたとして、其れも同様なのだろうか、と埒も無く考えて。男から、水晶玉を受け取り。人馬像を、繁々と観察する男が離れると、入れ違いに歩み寄る。人を模る貌、其の眼が在った筈の空洞へと、そ、と水晶球を嵌め込んでは、其れが適度な大きさに為る迄の、短い時間を待つ。)   (2016/7/10 00:30:41)

月虹♀剣士……如何だろう、見ずに射った処で、当たらぬと想うが…。矢に鏑を付けるなら、地に立つ敵を見据えつつ、仲間を呼ぼうとしている姿…とでも想う処だが。(槍遣いの解釈に、小さく笑って、女剣士は女剣士で、独自の推測を口にした。眼球の修復が終われば、像に背を向け、槍遣いがタイルを掘り起こす様子を眺める。手にしたのは、再びの黄色。色が被る事もあるのか、と想えば、同じ処を訝しんだのか、男はポシェットから、先に入手した黄色のタイルを、取り出した。其の掌の上、並べてみれば、同じ色では無かった。槍遣いの手に依り、復、ポシェットへタイルを戻すのを、眼で確認しつつ、小さく肩を竦めた。)…一度、並べるなりして、総てを見直した方が好さそうだな。……嗚呼、此の星座は…、人と人との間で、広く付き合う事と、深い関係を結ぶ事を憶えたのが、射手座。……高い理想と精神性、哲学を持ち、人とは何か…答えを探求する為に、遠く離れた処迄、駆けて行く、火の星座。(男から、解説を催促されたのに気付くと、魔導師から聞いた、うろ覚えの話を、何とか辿っては紡ぎ出した。)   (2016/7/10 01:19:42)

おしらせ月虹♀剣士さんが退室しました。  (2016/7/10 01:19:47)

おしらせヒイラギ♂槍遣士さんが入室しました♪  (2016/7/11 12:43:07)

ヒイラギ♂槍遣士…ヒトとは何かを探究するのはヒトに在らず者…。其の者を真正面から扱うよりも類似物を冷静に観察する方が、解釈の恣意性から逃れ易いのかもしれないな…馬券を買わなかった方が予想は当たり易い……そうであるのなら俺たちヒューマンの場合、ケンタウロスとは何かを精査探究した方がヒトへの理解を一層深め易いのかもしれない……ほら、おいでなすったぜ…蒼鬣の大馬主殿だ…(降雪など物ともせず山頂の方角を目掛け、引き締まった四肢を交互に操って軽やかに駆けて行く勇姿。突撃を試みればどんな風車も木っ端微塵となり得るであろう蒼い巨躯は滑稽な騎士道物語とは無縁、沈黙を守ったまま瞬く間に其の姿を彼方に消し去った)……火の星座、蒼羊と獅子と人馬……(口を開いて何かを語ろうとするも再び閉じて)…ポシェットの中身を全部並べて整理した時でいいか…後三つも星宮殿は残ってる……、取り敢えず今夜の宮廷宿を目指して出発しようぜ……(積雪に慣れた北の過疎地育ちであろうとも恋しくなる暖かい家屋を求めている革鎧の中身。紺色のマントを羽織らせた女剣士にそれと悟られぬように涼しい表情を浮かべたまま、張り切って旅路を再開し始めた槍遣士であった)   (2016/7/11 12:43:12)

おしらせヒイラギ♂槍遣士さんが退室しました。  (2016/7/11 12:43:16)

おしらせ月虹♀剣士さんが入室しました♪  (2016/7/12 00:46:52)

月虹♀剣士(時折、槍遣いの言葉は、難解で。此の時も、僅かに眉根を寄せつ、咀嚼しようと、試みる。其の最中、槍遣いが山頂の方へと、注意を向ける。見晴るかせば、真白に染まる傾斜を、速くも確かな足取りで、登っていく蒼い獣が在る。眼の前に在る人馬像を、大きくした様な、強健な体躯は、遠目にも感銘を受ける程に。振り返りもせず、駆ける人馬一体の姿は、間も無く、視界から消え失せた。一体、何処へ向かっているのか、彼れらの獣総てと、一度に対峙する羽目になるのだろうかと、復、不安を覚える。紺色を纏う男は、女剣士の知らぬ何事かを、識る様子だが、未だ語る心算は無いらしい。……想えば、何時も、何も疑問を持たず、契約の主の言に従ってきたのだ。今暫く、黙って槍遣いに付いて行っても、好いだろう。出発する、という言葉に、頷いて応える。…少なくとも此の男は、青い魔導師と違って、放り出した侭にはしない筈だから。そして、頭に浮かんだ魔導師から、するり、と、言葉を導き出した。)……、自分の視点からは、自身の姿は見辛い。鏡に映せば、捉えることは出来るが、…鏡像は、実態を反転しているから、真に自身の姿である、とも言えない…。   (2016/7/12 00:50:28)

月虹♀剣士だから余計に、自分自身を知りたいと、ヒトは欲求を掻き立てられるのだ、と…誰かが言ったが。……其の、鏡として、ケンタウロスを、能く観てみるべき、…という意味か…?(蒼いケンタウロスに、負けぬ頑健さを発揮する、槍遣いの足跡を追い乍、先程の言葉を確認する。上滑りなのは、仕方ない。斯様な話を聞いた覚えは在っても、考えた事等、無かったから。言葉を投げかける其の背中…男が、痩躯に寒気を封じて、虚勢を張っているとは気付かなかった。一頻り、縦に並んで雪原を歩み続けて、傾いた陽光が、白い地を淡紅色に染める頃、雪許りの世界の端に、建造物の群れが、遠くに見え始めた。此の風雪から、逃れられると想うと、女剣士の掠れた声にも、ほっとした調子が含まれた。)……彼れか、副都心と言うのは?   (2016/7/12 01:04:48)

おしらせ月虹♀剣士さんが退室しました。  (2016/7/12 01:04:52)

おしらせヒイラギ♂槍遣士さんが入室しました♪  (2016/7/13 05:51:35)

ヒイラギ♂槍遣士(凍える足先が痺れ始めた強行軍はようやく終わりを告げる。ようやく到着した市街地は疎らに行き交う人々で其れなりに賑わっていた。小さな湖が真横に拡がる小規模のカルデラ地帯にひっそりと村人が息衝く山岳地帯の村マモット。此の地帯のみに自生する美味の高山植物キヨコ苔の摘み取り作業が街の収入源としても観光名物としても名高い。二人の目の前を通る小柄な老人の背中にも苔で満たされた籠が背負われている)…朝から晩まで毎日…天気と相談しながら苔を摘み取り、干して、梱包して…取引業者に買い叩かれてもめげずに…人間の生活は千差万別なんだろうけど、辛抱強くないと厳しい生活だろうな…   (2016/7/13 05:51:41)

ヒイラギ♂槍遣士(土産物屋の前を通り掛かる。並んで歩く二人の目の前に出現したのは…真っ赤なヤギの肉塊を天井の梁から所狭しとぶら下げた干し肉専門店。『斜塔ブリアン2号店』という大きな赤い看板が表に掲げられたヒノモト風の店舗である。ヒツジ肉以上に強烈に個性的な香りを放つ店内。香草を塗した干し肉も店内の彼方此方に束ねられていた)…此処で取り敢えずヒージャー汁を飲んで行こうぜ……其れともユエ御嬢さんは、こういう香りは苦手かい?…(ユエの返事を待たずにぶら下がった肉塊の色艶を吟味し始めた槍遣い。ユエの返事がどうであれ此処でヤギの汁を味わう事は既に決定しているからだ)…こちらのお嬢さんには仔山羊の肉で…俺は加齢臭漂う爺さんヤギの肉で……   (2016/7/13 05:51:58)

おしらせヒイラギ♂槍遣士さんが退室しました。  (2016/7/13 05:52:02)

おしらせ月虹♀剣士さんが入室しました♪  (2016/7/14 17:49:09)

月虹♀剣士(温暖な南国の気候から、肌を焼く灼熱の砂漠を経て、肌を刺す厳寒の雪原を抜けた先は、黄昏に沈み行く街。一階に在った入り口の街の様な、人がごった返す賑やかさは無いものの、此処に至る迄の、長く厳しい道程を鑑みれば、思いの外、大きな街ではある。女剣士は其れなり、躰は鍛えているのだが、激しい気温の変化に、知らず知らず、体力は擦り切れていた。未だ、明らさまな疲れを見せるには、至らないものの…整えられた市街の道が、殊更、歩き易く感じる程度には、脚に疲労を覚えていた。歩く内に、涼しい、と表現するに留まる、穏やかな風が頬を撫でる。纏っていた、男の紺色のマントを解くと、すっかり冷え切った態の、槍遣いの肩へと羽織らせた。)苔?…食べられるのか?……冒険者ギルドで、少しでも割りの良い依頼を、奪い合い、請け負ったら、請け負ったで、命辛々出し抜いたり、逃げ延びたり…然程、羨ましがられるとも、思えぬが、な。(槍遣いの言を耳にして、行く手を過ぎった老人の、背負った籠から覗く深緑に、眼を留めつ。其れでも、生活を交換する気等、全く無さそうな、愉しげな口調で嘯いて、老人を見送った。)【1/2】   (2016/7/14 17:53:16)

おしらせ月虹♀剣士さんが退室しました。  (2016/7/14 17:53:49)

おしらせ月虹♀剣士さんが入室しました♪  (2016/7/15 06:50:37)

おしらせ月虹♀剣士さんが退室しました。  (2016/7/15 07:12:15)

おしらせ月虹♀剣士さんが入室しました♪  (2016/7/15 08:05:23)

月虹♀剣士(入り口の街で、羊肉を求めて立ち寄ったのと、似た佇まいの店に入る。殆ど同じなのだが…天井から釣られた干し肉は、記憶よりも可成り強く、野生の獣の匂いが、立ち込める干し肉屋の店内。其れとも、前の店も、斯うだっただろうか。)……? ヒージャー汁って、…何だ?(取り敢えず…と、気楽そうに声を掛ける男と、初めて聞いた単語に頸を傾ぐ女。明らかに、初めて山羊汁を口にする、と見える剣士を、面白そうな、心配そうな顔で見遣る店員と、眼が合った。其の様な、表情される理由が気に為るものの、解らぬ侭に、誘いに乗ってみる。頷いて返すと、槍遣いの注文に従って、厨房へ入る店員の背を見送って。)此の匂い、駄目と迄は想わぬが……山羊なのか。…食べた事は無いが、…羊とはまた違う匂いが、するんだな。(店を出た後も、匂いは暫く、付いて回りそうだ。干し肉の一つを、じっと眺めては、そんな感想を。)【2/2】   (2016/7/15 08:05:43)

おしらせ月虹♀剣士さんが退室しました。  (2016/7/15 08:06:24)

おしらせヒイラギ♂槍遣士さんが入室しました♪  (2016/7/15 10:15:03)

ヒイラギ♂槍遣士(椅子に座って待つ二人の前に、やがて獣臭が薄っすら漂う山羊汁が二杯運ばれて来る。目の前に置かれた椀を見詰めて、躊躇している女剣士を眺めて肩を震わせる)…名物に美味いもの無し、なんてな…まあ、しっかり下処理した山羊汁は美味い筈だぜ…(凍えた身体に熱き血潮を燃やす薬汁をあっという間に平らげる槍遣士。意を決して椀の半分程、如何にか食した女剣士の椀を笑いながら取り上げると素早く残りを食べ収めて勘定を支払いながら)…晩飯は宮廷宿の御馳走にしとこうな…まあ、ヒージャー汁にもう一度挑戦したくなればもう一度注文してやるさ……(明日の保存食用には干し豚肉を選んだ。間も無く訪れる最終決戦前におかしなものを無理矢理食って実力半減しては困る故に…)【1/3】   (2016/7/15 10:15:09)

ヒイラギ♂槍遣士(2号店を後にする顰め面の女と笑顔の男の視線と鼓膜に飛び込んで来たのは、道端に転がり呻き声を発している先程の籠を背負った老人。目の前に陣取り目を吊り上げるは30名近い橙色の僧侶集団と、その中央に担がれた神輿の垂れ幕から僅かに顔を出す、豪華絢爛の真白い袈裟を纏った高僧めいた者。通行中の神輿と接触し掛けた老人が蹴倒されて制裁を受けている真最中に出逢わせた模様。女剣士に小声で囁く槍遣士)…あの偉そうな不細工面と……一戦交えちまえば追手が掛かり、今夜は野宿になっちまうな……宮廷料理はまたいつか埋め合わせるぜ……(返事も聞かずに背中の荷物を降ろして長槍を構える。三度の飯より戦が好きな相棒が同意する事は明白であるからだ。籠から零れた苔を拾って土埃を指先ではたき落としながら)…天下の往来で年寄りを突き飛ばし…食べ物を粗末にするとは…シンドランの教えは素晴らしいなあ……【2/3】   (2016/7/15 10:15:24)

おしらせヒイラギ♂槍遣士さんが退室しました。  (2016/7/15 10:15:28)

おしらせ聖者ホワイトさんが入室しました♪  (2016/7/15 10:43:05)

聖者ホワイト(神輿から醜い顔を覗かせて歪めるのは宗教国家シンドラの重鎮4聖者の独り、聖者ホワイト。目下勢いづいた聖者ブルーに国内の覇権をほぼ奪われた焦燥感と機嫌がそのまま木乃伊めいた痩顔に出ている男。小心者故に大勢の部下に護られた神輿無しには隣町にも行かぬ引き篭もり生活を満喫していた此の高僧がこのような山岳部までやって来たのもブルーに対する嫉妬深い感情の根深さを物語っている。地元民の老人の粗相など赦す筈もなく)…その薄汚い爺と籠をさっさと放り出せっ……無礼者がっ……巨人様達は…此の儂の到着を…祈祷を今か今かとお待ち申しておるのだ……(横暴を見て見ぬ振りする村民を鼻で嗤う。無知文盲な田舎者というのは兎角争い事を嫌う。と、山羊肉屋からノコノコと独りの男が長槍を構えて神輿の真正面にやって来るではないか。此の地を支配しているシンドラの力を誇示するに相応しいスケープゴート。愉悦の表情を浮かべて)…何処の山羊の骨だか知らぬが……お前達…構わぬ…其処の肉屋にぶら下げてやれ……(此の人数差で敗北する可能性などある筈もない。学者肌の聖者が下した誤った判断のツケを払うは誰でもなく聖者自身となる事を知る由もなかった)【3/3】   (2016/7/15 10:43:36)

おしらせ聖者ホワイトさんが退室しました。  (2016/7/15 10:43:40)

おしらせ月虹♀剣士さんが入室しました♪  (2016/7/17 01:28:15)

月虹♀剣士(片隅に設けられた、簡素なテーブルと椅子。槍遣いが示した其処へ、腰を下ろして待つ事、暫し。何時も通り、表情薄い面に、困惑を浮かべ、女剣士の前に、置かれた椀を見下ろした。澄んだスープの中で、深緑の香草と共に浮かぶ、柔らかに煮込まれた山羊の肉。見た目は、問題無い。食堂で口にする、簡素な肉のスープと変わらない。提供した店員は、“此れを食べれば、明日は元気が出ますよ。”等と、声を掛けて去って行ったが…。然し、其のスープの匂い。槍遣いの其れよりは、……否、比較出来ない。店内を漂う、干し肉の薫りと、椀から湯気と共に立ち昇る獣の匂いと、其の匂いを消す為の香草の香りは、鼻腔の中で雑じり合い、其々が強く主張を繰り返す。椀の中身と、平気な顔で口を付ける槍遣いとを、交互に見て。意を決すると、箸を手にして、食べ始める。)………。(舌の上に迄、獣の匂いが広がる。香草は、匂いを消す役を、大して、果たしていない様だった。息を止めて、ぽつぽつと食べる。半分程に為った処で、見兼ねたらしい槍遣いに、横から掻っ攫われて、片付いた。)   (2016/7/17 01:51:27)

月虹♀剣士……不味いという訳じゃないんだが…、此の匂いは……慣れてないと…。(会計を済ませる男の後ろで、元気無く、言い訳めいた言葉を紡ぐ。食べ物に文句を言うのは、本意では無い。然し…槍遣いが保存食には、山羊ではない干し肉を選んだ事に、胸を撫で下ろす。包んで貰った保存食を、槍遣いが荷物袋に仕舞えば、店を後にする。だが、表へ出ても尚、匂いは付いてくる。浮かない貌で、目前の路上で起こっている、揉め事を眺める。先程、眼を留めた苔を詰めた籠と共に、老人が転がっている。そして、今にも其の老人を、取り囲まんと許り、殺気立つ橙色の集団と、指揮者が乗っているらしき神輿。殆ど反射的に、橙色の集団への反感を抱きつつ、…次の行動を決める前に、隣で同じく状況を把握した槍遣いが、囁き掛けて来た。)…野宿は、構わぬ。……食事は、少し残念だが…。(掠れた低い声を更に抑えて、既に荷物を下ろす男へ、応える。御馳走を諦めるのは、――山羊汁の後なれば、余計に――惜しいと想うが、眼の前に並んだ物でも無ければ、思い切りは早い。今は、別の御馳走が、眼の前にあるのだし。女剣士は、背負い袋を負った侭、片手半剣を背から下ろし、構えた。)   (2016/7/17 02:25:03)

月虹♀剣士【3/3は後程、…と言いますか、朝(?)、置かせていただきます。】   (2016/7/17 02:36:40)

おしらせ月虹♀剣士さんが退室しました。  (2016/7/17 02:36:42)

おしらせ月虹♀剣士さんが入室しました♪  (2016/7/17 12:47:09)

月虹♀剣士(槍遣いより、やや離れた位置で剣を手にした、街娘の格好をした女剣士。其の、桃色ブラウスを飾る、黒ずんだ紅の飛沫模様の正体に気付いていれば、或いは何か、違ったのかもしれないが。槍遣いが一身に、注意を惹き付けているから。其の上、女など脅威に為らぬ、とでも想われているのだろうか、橙の集団からは、注目ひとつ受ける事無く。苔を拾い上げての槍遣いの挑発に、輿に担がれた白い男が乗った。自分達の優位を疑わぬ橙色が、槍遣いに殺到し、紺色が見えなく為る。然し、橙色で築かれては、崩しつつある円環の中心で、抜きん出る二又の長槍は、落日の光を煌かせ、朱色を飛び散らせている。其れなら…。女剣士の気分は…悪い。腹の中で、山羊が暴れている様だ。其の山羊が、命じる侭に。此方に気付いた者を斬り払いつつ、女剣士が駆け寄ったのは、枯骸の如き男を載せた輿の許。其れを担う者達…先ずは後部を支える二人を、銀灰の髪を踊らせ乍、女が急襲した。突然に担い手を失い、傾ぐ神輿から上がる、枯れた悲鳴は気にも留めず。未だ轅から手を離せずにいる、前部の二人をも、次々と切り伏せた。)   (2016/7/17 13:21:37)

月虹♀剣士(横倒しに地に落ちる輿から、木乃伊めいた男が這い出るのを待ち、其の眼前に、血塗れの剣先を突き付ける。)……巨人様、って何だ?(周囲で、己に付き従っていた者達が、斃れていくのを見れば、……舌が能く回るか、回らなくなるかの何れかだろうが。暢気とも取れる質問だが、切っ先に籠められた殺意を、些かも減じていない。答えようが、答えまいが、生かして逃す要は、特に感じていないから。)   (2016/7/17 13:33:39)

おしらせ月虹♀剣士さんが退室しました。  (2016/7/17 13:33:42)

おしらせ聖者ホワイトさんが入室しました♪  (2016/7/18 21:04:25)

聖者ホワイト(紺色の痩身を一気に叩き潰さんと飛び掛かる橙色の軍団。残酷な公開処刑を愉しまんと身を乗り出し浮かべた卑しき愉悦の表情は、突如45度真正面に傾いた神輿の柱にしこたま鼻面をぶち当てた阿鼻叫喚へと成り代わった。朦朧とした木乃伊は続け様に90度真横に傾いた神輿の中を勢いよく転げ回る。未曾有の絡繰仕掛けがようやく停止し、如何にか自力で這い出し悪態をつこうと大口を開けた大憤激による紅潮完熟トマト顔の木乃伊であったが、痩顔に突き付けられた刀に気が付くと、忽ち恐怖で生気を喪い蒼緑色の未熟トマト色に染め直した。そして熟成不足を補う養分にするつもりであろうか、口の中に入った土塊を生唾と一緒に飲み込んだ)   (2016/7/18 21:04:31)

聖者ホワイト……な、な……何奴……き、貴様……く、曲者…お、お前達…直ぐに此奴をっ……(窮地を脱する援軍を呼び寄せんと引きつる眼を橙色の囲みに走らせるも、既に半数以上が大地に横たわる光景を捉え絶句する。一体全体何がどうなっているのだ……想定外の状況に狂った理性。暫し放心して一刻が経過し、我に返った木乃伊の元へと一歩ずつ近寄るは、全ての腐った橙を収穫し終えて紅い果汁に塗れた槍遣士であった)…ひ、ひぃっ……巨、巨人様達の事など…お前達が知る必要は無いっ…! (突き付けられた刃の事も忘れて、転げ回った全身の打撲傷も忘れてこの窮地を打開せんと両手を高く振り上げる。詰まらない表情を浮かべて尋問を開始した女剣士に向かって勢いよく振り下ろした手の中から飛び出したのは、凍り付きそうな息を吹き出し鋭い牙を剥き出す、全身を白毛に覆われた猛虎であった。シンドラ4聖者の修得した頂上奥義、白虎百歩拳である)   (2016/7/18 21:04:46)

おしらせ聖者ホワイトさんが退室しました。  (2016/7/18 21:04:50)

おしらせ月虹♀剣士さんが入室しました♪  (2016/7/19 14:41:04)

月虹♀剣士何奴と、問われても…、彼の男の、連れだが。(狼狽える蒼白の蒼顔に、向けた切っ先は、ともすると、震え乍も、手下を呼ばんとする口の中へ、突っ込みそうな程に近々と。油断無く、豪奢な白い衣を纏う男の動きを、捉えつつ、素早く眼を走らせ、槍遣いの首尾を伺う。半数以上を斃しても、尚、勢いは衰える事無く、長槍を振り回している。矢張り、手助けは無用らしい。権威に阿る一方で、数を頼み、技量を磨かずに来たと思しき者共では、相手に不足ということだろう。枯骸の如き男に、視線を戻す。茫然とする貌を見下ろして、扨、如何すべきかと思案し始める。巨人とは、異教徒が崇めていた存在で、悪魔とされたモノ…だった筈。其れが、今も存在するのか。シンドラの坊主の祈祷等を、欲しがっているのか…。否、逆で、悪魔と呼ばれた力を、坊主達が、扱おうとしているのか…?僅かな思考の間に、背後が静かに為った。軽快な身熟しを示す足音は、見ずとも判る、槍遣いのものだ。)   (2016/7/19 14:41:43)

月虹♀剣士…黙っていると、……!?(重ねて、口を聞きかけた処で、刃を向けた先の男が、激発したかの様に声を荒げた。両手を振り上げる、其の、不審な動きに、半歩後退り。咎めようとするより先に、突如として、男の手から白虎が出現した。)ッ!!…く、あ…!(咄嗟に身を捻るも、其の猛々しき獣の爪から、逃れ切れず。左肩に、四筋の赤い痕跡が、残される。爪が切り裂いた衝撃で、膝を落とすものの、握った剣は、離さない。虎より、術者の始末を優先し、立ち上がり際に一歩踏み出し、白い衣の男を斬りつけた。)   (2016/7/19 14:42:56)

おしらせ月虹♀剣士さんが退室しました。  (2016/7/19 14:43:08)

おしらせ聖者ホワイトさんが入室しました♪  (2016/7/19 19:06:27)

聖者ホワイト(且つては教義を純粋に学び続ける絶え間無き努力に裏打ちされて辿り着いた4聖者の地位であったが、何時の間にやら胡座を掻いて下級僧侶を顎で遣う事に疑念を抱かぬ迄に精神荒廃した男には、聖獣白虎を御する力の行使も儚い一刻の事であった。凍り付く鋭爪の一撃を以てして最後の意地を魅せるも、女剣士の放つ刃の斬撃によってその生涯は晩節を穢したままに呆気なく幕を下ろした。肩口から一刀両断された木乃伊は全身を震わせながら)…こ、こんな処で……こんな…処で……(醜い死相を見咎められずに豪華絢爛な神輿の中に静かに崩れ落ちる、煌びやかな最後を迎えられたのは、揺るぎ無い信仰心だけは疑いようも無く、確かなものとして終生捧げられていた巨神からの情けであろうか。橙から奪ったものであろうか、松明を片手に登場した槍遣士は神輿に火を放つと、役割を果たした女剣士を素早く抱えると一目散にその場を離れた。後に遺されたのは燃え上がる神輿の焔柱に向かって念仏を唱える村人達だけであった)【1/2】   (2016/7/19 19:06:34)

おしらせ聖者ホワイトさんが退室しました。  (2016/7/19 19:06:39)

おしらせヒイラギ♂槍遣士さんが入室しました♪  (2016/7/20 11:12:36)

ヒイラギ♂槍遣士(敗北者の狼煙代わりに燃え上がる篝火を背にして小走りに、人混みを避けながら意気揚々と進む槍遣士。街の中心部迄駆け抜けてふと見上げた黒鳶色の眼に映り込んだは、燃え落ちる寸前の神輿に負けぬ程金銀に煌めいた豪華絢爛な仏閣宮殿。正門前に飾り付けられる白を基調とした旗の中央には聖獣白虎が堂々と描かれており、戻らぬ宿泊者を待ち続けていた。懐に丸まった女剣士を眺めてニヤリと笑い掛ける)…今夜は此処で一泊するぞ……此の建物が此の街で1番安全だろう?……(時の運も味方したので在ろう、土足で駆け上がり楼閣を走り昇る姿を誰にも見咎められる事もなく、最上階の大部屋へと無事に辿り着いた。生臭坊主を討ち取った二人を出迎える準備はすっかり万端、暖められた快適な室内には夜食用の馳走が酒と共に並べられていた。籠城も想定して造られたのであろうか、厠も風呂も併設されている)…さあ、飯も風呂も寝るも…遠慮せず好きに遣ってくれ……今夜の宿代は木乃伊と白虎の奢りだから……(女剣士をそっと畳の上に降ろすと、片っ端から馳走に箸を突っ込み、洗練された精進料理を堪能し始めた)   (2016/7/20 11:12:42)

ヒイラギ♂槍遣士【2/2】   (2016/7/20 11:12:55)

おしらせヒイラギ♂槍遣士さんが退室しました。  (2016/7/20 11:12:59)

おしらせ月虹♀剣士さんが入室しました♪  (2016/7/20 17:32:05)

月虹♀剣士(崩れた姿勢からの一撃だったが。刃を浴びせられた高僧の身形の男は、倒れしなに輿の垂れ幕の内へと、戻っていく。其の生死は、確認する迄も無く。女剣士の両手の中、一つの命を奪った悦びを表す様に、脈動する片手半剣の感触から、男が事切れたのを知る。引き攣れる左肩は、傷口が凍て付いた所為だったが、出血が抑えられているのは、都合が好い。血は失わない方が、回復が早いから。軽傷とは言え、怪我を負う失態演じたが、然う考える事で己を慰めつつ、痛みを堪えて、剣を背中に背負った。其の間に、槍遣いが松明を手に、骸ごと神輿に火を付ける。路上の火葬に、遠巻きにしていた村人が集まるより前に、女剣士の躰は、槍遣いに抱き上げられ、連れられる侭に、其の場を離れていく。右腕を男の肩へ回して、身を預ける。其の、男の肩越しに見えたのは、人々が同じ方向へ集まって行き、同じ詞を口にする光景。祈る神を持たぬ身には、奇妙な様子だった。然し、見えなく為る迄、銀灰の眼に映した。後は、追って来る者、害意のある眼を向けてくる者が居ない事を、視線を配って確認すると、男の胸に頭も預ける。)   (2016/7/20 17:40:25)

月虹♀剣士(東方風…だろうか、大きな建物が見えて来た処で、男が此方に眼を落した。)…此処が、安全なのか?(訝しげに言葉を返してから、能々、豪奢な建物を眺め回す。護りが固い様には見えなかったが…。白虎が描かれた旗に気付くと、納得した。尤も其の間にも、槍遣いの歩み、否、駆け足は続いていたのだが。誰ぞに見られれば、言い訳のし難い行動を、平気で遣って退ける男の胆力に、ひそりと笑みを零した。其の侭、足は最上階迄、止まらず。心地好く整えられた部屋に着くと、そうっと下ろされた。)然様か。……只より高い物は無いとは言うが…、只は只だしな。(腰を下ろした侭、食事に口を付け始めた男には、背を向ける形に向きを変え、ベストとブラウスの釦を外した。左肩を肌蹴て、傷の具合を見知する。冷たく引き攣っていた傷は、殆ど体温に戻り、血が滲み始めていた。が、然程深くなかったと見え、一晩の内に、跡形も無く――能く見なければ解らない、白々とした線の様な痕跡に為って――治りそうだった。ブラウスの釦を留め直しす。ベストは、背中の片手半剣と背負い袋を下ろすと共に、脱いだ。)   (2016/7/20 18:00:02)

月虹♀剣士…結局、此の服は、一日で駄目に為って仕舞った…。(料理を口に運ぶ男の傍らに、躙り寄り。桃色ブラウスの左肩、四筋の爪痕が覗く箇所を、指差した。高価ではあったが、血飛沫で汚れたに飽き足らず、破れるに至っては、手の施しようが無い、…此の女剣士には。冗談めかした落胆は、半分は本物だった。が、今はせめて、英気を養うべきと心得て、箸を手に取ると、精進料理に口をつける。怪我が癒える時には、腹が減るから、と、真剣に食べ始めた女の前から、見る見る、器が空に為っていく。)   (2016/7/20 18:23:49)

おしらせ月虹♀剣士さんが退室しました。  (2016/7/20 18:23:53)

おしらせジゼル♀さんが入室しました♪  (2016/7/21 06:52:16)

ジゼル♀【おはようございます。少し失礼します。中々お二人様のロルが楽しそうなので、今のロルが終わってからで良いので、私も加えていただき三人でというのは難しいでしょうか?よろしくお願いします。では、ロルの途中に質問、お邪魔しました】】   (2016/7/21 06:57:22)

おしらせジゼル♀さんが退室しました。  (2016/7/21 06:57:45)

おしらせヒイラギ♂槍遣士さんが入室しました♪  (2016/7/21 08:00:12)

ヒイラギ♂槍遣士【おはようございます。此の部屋は別F系部屋と打ち合わせと雑談を元に練り合わせているので三人仕様は厳しいかもしれません、ごめんね】   (2016/7/21 08:01:51)

ヒイラギ♂槍遣士【おもてなしF系部屋のわらしべ遊び、ジゼルさん御提案のバトルなどでどうぞ今後ともよろしくお願いします。それではまた向こうで…】   (2016/7/21 08:03:04)

おしらせヒイラギ♂槍遣士さんが退室しました。  (2016/7/21 08:03:07)

おしらせヒイラギ♂槍遣士さんが入室しました♪  (2016/7/21 12:32:27)

ヒイラギ♂槍遣士 (空笑いする女剣士の背後にあるのは漆塗りの衣装棚。箸を置き立ち上がると遠慮なく中を覗き込む。小さな口笛を吹きながら無造作に引っ付かんで取り出したのは純白のブラウス。陶酔感のある天然絹の指触りを堪能しながら傍に戻るとそっと手渡しながら静かに笑いかける)…木乃伊の趣味にしちゃあ、悪く無いな……。大方此処にお呼び出しされてる遊女の忘れ物だろうが、血塗れ穴だらけのそいつより着心地は良いだろう……取り敢えずこいつに着替えるんだ……(一通り啄ばみ終えた精進料理の中で最も気に入った雁擬を箸で摘み上げて頬張り咀嚼しながら大きな眼を細める。満腹感を覚えた槍遣士は恥ずかし気もなく紺色一式を脱ぎ捨てると箸を握ったままの女剣士に向かって)……さて、明日はいよいよ残りの三星宮だ…。シンドラの4聖者とやらも恐らく残り3人……俺は先に風呂に行くぜ……此処のフロントに見付からないように、夜明け前に出発するからそのつもりで頼むぜ……(やがて隣接する風呂場から小さな水音が微かに漏れ聞こえ始める。明日の事を考慮して今夜は鴉の行水で就寝するつもりなのだろう)   (2016/7/21 12:32:39)

おしらせヒイラギ♂槍遣士さんが退室しました。  (2016/7/21 12:32:45)

おしらせ月虹♀剣士さんが入室しました♪  (2016/7/23 23:58:49)

月虹♀剣士(手前の皿から、粘度のある豆腐の様な物を突いていると、槍遣いが立ち上がった。そして、衣装棚から取り出し、差し出してきたブラウスは、汚して破いて仕舞った物と、同じ位…否、其れ以上に、質の良い一枚。男の言葉に小さく笑うと、手を伸ばし、受け取った。誰の物かと、少々気に為るが。破れた服を着続けたとして、肌が覗いていたら、集中出来ないだろうから。)然うだな。…幾ら何でも、服は、儂には癒せぬしな。(朝に着替える心算で、ブラウスは傍らに置き、胡麻豆腐の残りを食べて仕舞うと、男に倣って、雁擬を口に運ぶ。噛み締めると、昆布の出汁が口中に広がっていく。食べ進めていれば、男が動き始めた…と見るや、此の場で衣服を脱ぎ始めたのに、ぎょっとする。焦り気味に視線を、料理の並ぶ座卓に戻す。男の方は、見られる事に、抵抗は無いらしい。何故か、半裸を見て仕舞った女の方が、気恥ずかしく感じつつ、二つ目の雁擬に噛み付いた。)なら、儂は後で。解った、出発は夜明け前だな…。(男の言葉を繰り返すが、視線は、料理に固定した侭。そっと移動する足音。暫しの間の後に、湯を使う音が、耳朶に届いた。)   (2016/7/23 23:59:29)

月虹♀剣士あと三つか…。(黙々と、食事を腹に収めていたが。此れ迄の収穫を、確認しようと、ふと想い付く。空に為った皿や器を重ねて、押し遣り。ポシェットを探り、空いた場所へ、色取り取りの五角形タイルを置いた。)…えぇと、手に入れた順番は、…怪鳥像が最初で。白羊宮、金牛宮…双児宮は無し。巨蟹宮、獅子宮、処女宮、天秤宮も無し。天蠍宮、人馬宮…だったな。(頸を傾げつつ、人差し指でタイルを押さえては、卓上に滑らせ、一列に整え始める。黄土色に始まり、桃、黄緑、一つ空けて、黒、橙、紫、復一つ空けて、赤、黄、と並べた。色に意味が在るのだろうか…否、抑々此のタイル自体に、意味が在るのか如何か、すら能く解らない。其れとも、タイルが無い事に、意味があるのだろうか。黄緑と黒の間に、指を置き。二人の美少女像と共に、男が語った謎掛けの様な、言葉を想い出す。続けて、紫と赤の間を指差して。偉丈夫の天秤像を真似ていた、槍遣いの姿、想い起こして、銀灰の眼を和ませた。)   (2016/7/24 00:00:01)

おしらせ月虹♀剣士さんが退室しました。  (2016/7/24 00:00:11)

おしらせヒイラギ♂槍遣士さんが入室しました♪  (2016/7/25 08:46:48)

ヒイラギ♂槍遣士(あっという間の風呂上がり。羽繕いを終えた黒鳶は清潔な紺色肌着に身繕いを終わると、五角形タイルを床に並べて考え込む女剣士を真後ろから眺めて)…余念が無いんだな…残り三箇所もある事だ、適当に切り上げろ……。まあ、御先に失礼するぜ……独り寝するにはデカ過ぎる布団だな……早く風呂に入って此方に来い……(大きな布団の中央やや右に潜り込むと、瞬く間に寝息を立て始める。そっと真一文字に突き出した頑丈な左腕を枕にしてくれるであろう、麗しき者の登場を待ち切れず眠りに堕ちてしまう。槍遣士の寝顔は今日をどうにか生き延びた安堵感と明日の死闘を憂慮する緊迫感の織り混ざった表情。緩慢と閉塞を延々と繰り返し鍛錬される日々。酒池肉林の怠惰な宴の空気に流される事無く、迫り来る殺気の予感に身を研ぎ澄ませて……命の遣り取りを交わす闘争時にその邂逅を覚悟しては紙一重で延期となる、閻魔の不機嫌な赤ら顔を想像しては、他人事の様に笑い飛ばして……。夜は延々と更けていくのであった)   (2016/7/25 08:46:53)

おしらせヒイラギ♂槍遣士さんが退室しました。  (2016/7/25 08:46:57)

おしらせ月虹♀剣士さんが入室しました♪  (2016/7/25 21:57:19)

月虹♀剣士あ、鳴呼…判った、湯浴みしてくる…。………。…未だ、足りないから、眺めていても、解らないか。…明日には、総て回れるのだろうが……揃ったら、何か解るんだろうか?(風呂上がりの男の言う事も、尤も。束の間、眼の前を彩ったタイルを、総て、ポシェットへと戻し始める。然うして、落とした呟きに、返事は無い。代わりの様な、ゆるりとした呼吸に振り向けば、布団の中の男は、既に夢の世界へ、足を踏み入れた処。此の男…、決断も行動も早ければ、眠りに落ちるのも早いのか、と想うと。込み上げる笑いを噛み殺しつつ、背負い袋を手に、そ、と立ち上がり。脱衣所へと、足を忍ばせた。戸の向こうは、森に居る様な香りが漂う、桧造り。静かに確実に戸を閉め、するすると、衣服を脱ぎ捨てた。下着と靴下を二組――脱いだ物と、袋から出した物と――持って、湯殿へと入る。程よく暖まった此処こそ、木の香りが満ち満ちており、其の清々しさを楽しみ乍、湯桶で洗濯を済ませる。洗濯物を固く絞った後は、石鹸と手拭いを借り、己の髪と躰を、洗い始める。左肩の傷を確かめれば、漸く塞がった処。明日には障らない、と安堵すると、躰を流して湯船にのんびり浸かった。)【1/2】   (2016/7/25 21:58:10)

おしらせ月虹♀剣士さんが退室しました。  (2016/7/25 21:58:14)

おしらせ月虹♀剣士さんが入室しました♪  (2016/7/25 23:18:37)

月虹♀剣士(躰から、汚れと疲労を洗い流して、湯から上がる。髪の水気を絞ると、洗濯物を入れた湯桶を持って、脱衣所へ戻り…、固まった。湯上りに身に着ける、下着が、無い。其れ許りか、寝間着も無い。)……あ。(湯桶の中の、湿った下着を見下ろす。何方かにしておけば、等と、後悔先に立たず。兎も角、朝迄には乾かさねば…と思い切り、脱衣所に置かれた籠の縁へ、下着と靴下を掛けて置いた。棚から、乾いた大判の手拭いを引っ張り出して、髪と躰を拭き。更に、新たな一枚を取り出すと、躰にぴたりと巻きつけた。胸元から太腿の半ば迄を、覆っただけ、の格好は、非常に心細い気分に為るが…。部屋に居るのは、槍遣いだけ、其れも既に寝入っている。夜襲でも無い限りは、誰に見られる事も無い、と己を励まして。脱いだ服とポシェット、背負い袋を抱えて、部屋へと戻れば。何も知らずに眠る、男の安らかな寝息が、緊張を解いていく。枕元に荷物を下ろし、部屋の灯りを消して、布団に滑り込む。肌を重ねるでも無く、同衾するのは、気恥ずかしかったが。男の左腕へ頭を載せると、高さも硬さも丁度好く。暗闇で、男の貌をぼんやり眺める内に、何時しか眠りに落ちていた。)【2/2】   (2016/7/25 23:39:09)

おしらせ月虹♀剣士さんが退室しました。  (2016/7/25 23:39:13)

おしらせヒイラギ♂槍遣士さんが入室しました♪  (2016/7/26 15:54:17)

ヒイラギ♂槍遣士(夜明け前に鳴り響く体内時計の警鐘。素早く身を起こし紺色一式を装着し終える。眠りに落ちた女剣士のあられもない姿を眺めて苦笑しながら相棒の長槍を携えて襖戸を一気に開け放てば、聞き耳を立てていた支えを失い、もんどりうって部屋の中に転がり込む遊女。槍の柄で首筋を軽く叩けば儚く気を喪う。区曇り声に眼を覚ました女剣士に頷くと素早く荷物…今日が最終日、僅かな干し豚肉と水筒位の軽装備…を纏めて一気に階段を駆け降りる。荷物を手にして後に続く女剣士に向かって笑い掛けて)……あの爺、至れり尽くせりのおもてなしだったが…最後に惜しい事をしたかな…遊女が来るという事は、日頃から好き勝手してる爺の最後を周囲に知らせる者諸々始末出来たと考えて良さそうだ…此の先奇襲をかけるには幸運だったな……   (2016/7/26 15:54:28)

ヒイラギ♂槍遣士(白虎の仏閣を後にして暗闇の中を星の明かりを頼りに山頂を目指す。人馬の降雪地帯を抜けた先は足元を更に凍えさせる氷塊に覆われた氷山地帯。目映い景色の一角にやがて観えたのは鋭く好戦的に尖った弍角を雄々しく突き上げる体勢で観る者を畏怖させる悪魔の生贄…磨羯の石像。その周辺には闇に溶け込む漆黒の玄武印の旗……深紅に目立つ朱雀印の旗を携えた大集団……厳つい表情を浮かべた剛力豪腕の玄人と殺気を漲らせる鋭い目付きの紅人がその中心に睨みを効かせていた)…さてと…待つか仕掛けるか…と言いたいところだが流石にあの人数とあの二人はヤバそうだな…(思案顔で女剣士を見つめ直しながらも、黒鳶色の眉毛を楽し気に痙攣させて巫山戯る槍遣士であった)   (2016/7/26 15:54:44)

おしらせヒイラギ♂槍遣士さんが退室しました。  (2016/7/26 15:54:50)

おしらせ月虹♀剣士さんが入室しました♪  (2016/7/27 23:30:43)

月虹♀剣士(直ぐ隣が、起き上がる気配で、眠りが浅く為り。室内に走った緊張感と、微かに漏れる呻き声で、女剣士の眼が醒めた。感じ取ったのが、殺気であったなら、即座に目覚め、対処していたのだろうが。既に、支度を済ませた男を見れば、布団の中で、手拭いを躰に巻き付け直してから、起き上がり。昨日の傷は、肌に紛れて見えぬ程の、白々とした、線状の痕跡のみに。床に転がる遊女には、見向きもせずに、荷物を抱え、脱衣所に滑り込んだ。間も無く、頸から下の肌を、衣類に隠した、此処数日と殆ど変わらぬ出で立ちに整えて、部屋へ戻り。違うと言えば、借り物の、絹で出来た純白のブラウスに為った事と、靴下を二枚重ね、寒さに対応した事だろうか。長い髪は、昨日同様、束ねず下ろした侭に。ポシェットを、間違いなく身に付けている事を、確かめて。腰に魔剣氷、背中に片手半剣を背負い、背負い袋を肩に引っ掛けた。階段を降り、正門を出て暫く、駆け足を維持する槍遣いの後を、軽い足取りで付いて行く。未だ陽が昇る前…人の気配も無い、街を抜けて。再び、脚の凍る様な、白い大地を、踏み締めて。)   (2016/7/27 23:36:02)

おしらせ月虹♀剣士さんが退室しました。  (2016/7/27 23:45:54)

おしらせ月虹♀剣士さんが入室しました♪  (2016/7/28 00:35:00)

月虹♀剣士(射手の像より更に、寒さが厳しい地に踏み入った。やがて、銀灰の眼にも映った、遠目にも、其れと知れる、磨羯宮を表す像と、其の周囲に陣取る、不穏な気配を孕む、集団。)なら、何とする?彼方は、此方が何者か、知らぬやもしれん。…と言って、話して解る相手には見えぬ…。援けが来る訳でも無いから、奇襲か、回避か…しか、選択の余地は無いように想うが?(凍える気温が、吐く息を白く、歯の根を合わなくさせる、或る意味…修行僧向きの地と、言えるかもしれないが。頭目らしき者達の、眼光の鋭さは、とても、真っ当な修行僧とは想えない。如何、切り崩したものだろうか。両手は、指を順番に閉じて、広げて、感覚を失わぬ様に努める。何時でも、背中の片手半剣の柄に、伸場せるように。)では、万一の場合に、気に為るだろうから…先に話しておこう。残る三つの星座は、老境から…人生の終焉を司る。山羊座は、己の在り方を知り、ヒトについてと、人間関係についてとを知った後、人生の集大成とする時期。…真面目に堅実に、己の属する組織に奉仕し、評価を得る……地の星座。   (2016/7/28 01:08:17)

おしらせ月虹♀剣士さんが退室しました。  (2016/7/28 01:08:22)

おしらせ聖者ブラックさんが入室しました♪  (2016/8/1 18:47:03)

聖者ブラック…目玉の回収は終わったか?…ブルー様とハブテル様は既に一足先に山頂に到着して召喚の儀式に必要であろう法力を高めていらっしゃる筈…急げ急げ……(苛々した表情で舌打ちして部下に指示を出しながら、漆黒の袈裟に身を包んだ玄人は隣の紅人に話しかける)…しかしレッド…最近のブルー様はちょっと急いていらっしゃるというか…土地神戦の有り得ない戦略ミスといい……ホワイトの爺さんの台詞じゃないが、俺たちにも何か隠してるぜ…おかしいと思わぬか?……こんな辺鄙な山奥にシンドラ4聖者が集結…しかも管轄下の問題行動が目に余る破壊僧共を遭えて引率する事なく、バラバラに分散して来いとは一体どういうつもりなんだ?……(部下が磨羯像から回収した二つの水晶玉…怪しく濁った魔力を湛えているのが遠目にも鮮明に判別できる…を受け取り懐に仕舞い込んだ。再び口を開く)…さてと、ブルー様の命令通りそろそろ俺達も別行動すべきだろうな…どうする?レッドさんが先導するかい?【1/3】   (2016/8/1 18:47:09)

おしらせ聖者ブラックさんが退室しました。  (2016/8/1 18:47:14)

おしらせ聖者レッドさんが入室しました♪  (2016/8/1 22:53:55)

聖者レッド…何を隠していようが、ろくな事じゃないさ……マゾエス…ニシコブンドル…コモト…聖者ホワイト……全く…ハブテル様を筆頭に…我が国の問題児から老害までが一挙勢揃いじゃないか……ブルー様、というか…むしろ……ハブテルパパの体たらくぶりは昨今目に余る……元々植物麗女アルラウネをシンドラ支配下の土地神として無難に担ぎ出せた筈が…何を土地狂ったか、双魚宮の片割れ怪魚の魔力増加に固執し過ぎて……大事な大事な戦局を見誤ったんだろうよ……(紅人は憎々し気に応えると背丈の高い玄人を眺めて告げた)……上手く説明出来ないが、ギリギリまで同行していかないか?…何か嫌な予感がするんだ……さっき名前を挙げた連中共が、俺達の後を迫って来る気配が全く無いのはどうもおかしいとは思わないか?……俺達よりも少人数遠征隊の筈だぜ……ギリギリまで同行して山頂付近で別行動すれば問題ないさ……(頷き同意した玄人。紅玄入り交じった大所帯は磨羯像を後にして山頂方向を目掛けて大行軍を開始した。気配を消して同行を伺った女剣士と槍遣士にはどうやら気が付かなかった様子である)   (2016/8/1 22:54:01)

おしらせ聖者レッドさんが退室しました。  (2016/8/1 22:54:04)

おしらせ聖者レッドさんが入室しました♪  (2016/8/1 22:54:12)

聖者レッド【2/3】   (2016/8/1 22:54:25)

おしらせ聖者レッドさんが退室しました。  (2016/8/1 22:54:28)

おしらせヒイラギ♂槍遣士さんが入室しました♪  (2016/8/2 12:02:05)

ヒイラギ♂槍遣士(足早に去って行く破壊僧集団を見送り終えると大樹の影からそっと姿を現す。隣の女剣士に水晶玉を渡しながら、冒険者ギルドで永年鍛え上げた聴覚と読唇術で紅と玄から見聞きした事を伝え始めた)…まあ、そんな事情らしい……道理で揃いも揃ってろくでなしの坊主ばかりだった訳だ……(巨大な磨羯像の視線の先に這いつくばると、凍り付いた床のレリーフに浮かび上がる、水色の五角形タイルを静かに剥がし終える。像の眼玉に水晶玉を嵌め込んだ女剣士のポシェットに水色を滑り込ませると)…ヒトについて、人間について、己の在り方を知り…老境から終焉を……だとよ、……あんたの登場シーンにはピッタリだな……   (2016/8/2 12:02:11)

ヒイラギ♂槍遣士 (女剣士と槍遣士の頭上に巨大な影が差す。物音を立てずに着陸したのは蒼銀色の古代竜。その巨大な背中には黄金色の瞳を槍遣士に一瞬注ぐも、視界に入り込んだ隣の銀灰色の女剣士…自分と瓜二つのその姿に想わず釘付けとなった妖精瞳の女剣士が佇んでいた。銀灰色の女剣士の方も蒼銀色の背中に釘付けとなり無言でお互いを見つめ合う。)……久しぶりだなティエ…遠路遥々来て貰ってありがとう……約束を違えて済まなかった……剣の事で色々言いたい事は有るだろうが…間も無く…後二つの宮…もう間も無くだ……全て終われば説明不要となるんだ……どうかあんたの妹君に免じて…この茶番劇にもう少しだけ付き合ってくれないか?……全て終わってから俺をどうしても斬りたきゃ、そうしてくれ……(黄金色の瞳を見つめながら古代竜の背に飛び乗る。茫然自失としている銀灰色の女剣士の手を取り続けて背に誘導した。三人を載せた古代竜は静かに宙を舞い、山頂方向に進路を向ける。残り二つの石像を既に視界に捉えた。山頂には蒼白い光を放つ巨大な集団がなにやら蠢いているが詳細はまだ判別出来ない)   (2016/8/2 12:02:29)

おしらせヒイラギ♂槍遣士さんが退室しました。  (2016/8/2 12:14:24)

おしらせファーブル♂古代竜さんが入室しました♪  (2016/8/2 12:14:41)

ファーブル♂古代竜(大自然の美しい光景で幾らか元気を取り戻した妖精剣士の様子に安堵する古代竜。やがて夜が明けて厳しい極寒地帯を飛び続けていた視界に映り込んだのは竜遣いの荒い紺色の主と誕生日を祝った記憶のある女剣士。大樹の影に隠れて向こうを眺めている姿に苦笑しながら妖精剣士に呟いて)…お前さんの代わりに…大声で驚かせて火焔の一発でも浴びせて遣りたかったが……残念ながらそういう訳にもいかない雰囲気じゃな……(静かに音を立てぬように着陸体勢に入ると同時に気配を察した槍遣士が此方を降り仰ぐ。儂の事など見向きもせずに妖精剣士に話し掛けた槍遣士の対応に苦笑しながらも、遠目に映る紅と玄の気配、そして山頂付近に集結する巨大な生命力と覇気に、久しぶりに全身全霊全力で戦える予感で昂ぶり蒼銀色の鱗に覆われた胸を密かに踊らせるのであった)   (2016/8/2 12:14:48)

おしらせファーブル♂古代竜さんが退室しました。  (2016/8/2 12:14:51)

おしらせ月虹♀剣士さんが入室しました♪  (2016/8/4 14:49:08)

月虹♀剣士(身を潜めていた木陰から、槍遣いに続いて、姿を現す。不服そうにも見える面持ちは、何とか手を出したかったのに、男に抑えられた所為か。槍遣いの言に、耳を傾け、挙がった名前の数だけ、指を折る。)何れが何れだか、名前は判らぬが…。昨日の街の老人が、聖者ホワイト、その他が三人…、数としては一致しているな。(其の手を広げると、槍遣いから、水晶球を受け取って。只今、抉られた許りの、半山羊半魚の眼窩に、ころり、と滑り込ませる、何度も繰り返した手順。其の間に、五角形のタイルを掘り起こした槍遣いが、水色をポシェットに入れるのを、見下ろした。此処で登場するのは、青い魔獣かと、視線を辺りに配ったが、見出したのは、飛来した蒼銀色の、見憶えのある巨躯だった。)登場シーン?……あ、ファー…。(其の名を口にするより先に、背に乗った、何者か――敵意を隠しもしない、何者か――に気が付いた。眩い陽光と、黒衣を纏った者…其の、姿…。訝しむ女剣士に、一方は髪と同じ色、他方は滴り落ちた血の色の視線が、束の間、矢の如くに突き刺さった。)【1/2】   (2016/8/4 14:49:15)

おしらせ月虹♀剣士さんが退室しました。  (2016/8/4 14:49:25)

おしらせファーブル♂竜騎士さんが入室しました♪  (2016/8/4 23:34:04)

ファーブル♂竜騎士(背中の三人、如何やら一悶着ある様子。恐らく醜聞となる記事の源を載せたまま宙を舞う古代竜。間も無く竜騎士となるのも何処か待ち遠しい。鋭い眼線の先に捉えたのは巨大な蒼山羊。像の姿とは異なり、四蹄を大きく闊歩して切り立つ急崖を軽やかに登って行く。人間にはどう足掻いても難しい経路であろう…紅玄の集団も別経路を辿って次なる宝瓶像を目指している模様…全く御構い無しに優雅に飛び跳ねて一直線に山頂を目掛けている。山頂を眺めると蒼白い輝きを放つ生物達の小脇には透明感のある巨大な渓流の発生源であろうとは信じられぬ程に澱んだ沼地が眼に映り込んだ。そしてその沼地付近から漂う凶々しい気配は蒼白い巨大生物達の気配を完全に超えている。此の旅の終着駅は如何やら彼処なのだろう。気の遠くなる年月を生き抜いて来た古代竜の本能から導き出された直観が槍遣士の指示を受ける迄も無く、そう判断していた)   (2016/8/4 23:34:15)

おしらせファーブル♂竜騎士さんが退室しました。  (2016/8/4 23:34:24)

おしらせ天竜♀妖精眼の剣士さんが入室しました♪  (2016/8/4 23:52:50)

天竜♀妖精眼の剣士(休息無しで、夜を徹して飛び続け。慣れぬ騎竜と睡眠不足が、疲労感に拍車を掛ける。幾度目かになる、欠伸を噛み殺し乍、海から陸地へ変わった、遥か下方を見下ろして、気を紛らわす。朝日が昇り、明るく為った視界に、其の巨きさから、遠近を見誤る程の塔が、入って来た。近付くにつれ、其の麓の活気も見て取れれば、観光地とは此処の事かと、思い至る。古代竜は真っ直ぐ塔の上層目掛け、飛行を続けて。眼下は、氷に覆われた地に変わった。白々した世界に、彼の紺色一色の槍遣いを見出した。此の巨塔から、過たず主の元へ飛んで見せた絆への感銘より…、凍りついた景色に溶け込みそうな、銀灰の姿と寄り添うのに気付いて、一層の苛立ちが募るのが先だった。)…女連れで、観光…?(低い声で呟く。古代竜には、咆哮と共に、火焔放射の三、四発は頼みたい処であったが。速度と高度が落ち、着陸すると気付けば、衝撃に備えて、口は閉じる事にした。けれど爛々と輝く眼は、地上に据えた侭。疲労と痛みを孕んだ剣士には、怒りだけが、気力と体力を繋ぐ糸と為るか。…其れにしても、彼の女の顔貌。まるで、墨一色で描いた、己の似姿の様で…。)【1/2】   (2016/8/4 23:54:40)

おしらせ天竜♀妖精眼の剣士さんが退室しました。  (2016/8/4 23:55:50)

おしらせ月虹♀剣士さんが入室しました♪  (2016/8/5 08:13:42)

月虹♀剣士(羽毛の様に軽やかに静かに、着地した、蒼銀の巨躯を見上げる。そして、其の背なる、人影を。彩りの印象を取り除くなら、可成り、自身と似通った面差しだろう、と想う。が、…似た者が、そうそう居る筈も無い。)…『物真似師』?(推測を、ぽつり、唇に載せ。…だとしたら、彼女の理不尽からの、盾にする心算――と、明確に考えた訳では無い、半ば無意識――で、半歩下がって、槍遣いの影に入る。すると槍遣いは、女剣士の想定を超えた言葉を、口にした。“ティエ”……古代竜の背に、乗って来た者の名だろう。“剣の事”……魔剣氷…の話、だろうか。“妹君”……誰が…? 男に手を引かれ、竜の背に導かれる。至近では、黒衣の女の視線を避けて、眼を逸らすが、其れは、相手も同様で。契約の主、では無い、…ならば。槍遣いを間に挟んだ、侭、黄金の様子を伺う。其の時、)【2/3】   (2016/8/5 08:15:23)

2016年07月03日 04時47分 ~ 2016年08月05日 08時15分 の過去ログ
置く迄焦らす愉悦の刻【貸し切り】
現在のルーム
過去ログ一覧
▲このページの先頭に戻る


クッキーの使用について | 広告掲載募集

(C)2009-2024 チャット ルブル <info@chat.luvul.net>