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「空の狭間【限定部屋】」の過去ログ

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2017年07月23日 01時01分 ~ 2017年07月23日 12時45分 の過去ログ
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三男((はいはい、まあ冗談はさておき、心配には及ばないよ。ちゃんと食べてるからさ(ぽんぽん、)   (2017/7/23 01:01:10)

長男……だって、彼処にいたら、俺は、お前に、……っ、(お前と会う時間が、話す時間が惜しいのだと、言葉は済んでのところで飲み込んだ。相手にそんな事を言っても戸惑わせるだけだ。最悪自分の置かれている状況に気付かれかねない。其よりはまだ、会えない方が良いのかもしれない。そう思えば、いつも通りの笑みをへらりと浮かべて、) そだね、病院の看護師さんこえーし、松代もこえーしな、(けらけらと笑えば、じゃあ行こうぜと立ち上がって。お兄ちゃんが送っていってやろう、なんて恩着せがましく言いつつにししと笑う。病院までの帰り道は、少しでも長く一緒にいたくて、少しだけゆっくり歩いて帰った。)   (2017/7/23 01:06:57)

長男((ならいいんだけどさあ、(じと、) あー、鰻の話したら鰻食いたくなってきたんだけど、(むぐ、)   (2017/7/23 01:08:17)

三男……何だよ、(彼処にいたら、俺は、お前に…何だ? その先を聞きたいような気も、聞きたくないような気もした。きょとん、とした顔でただ何を言うこともできずに彼を見つめていたが、彼はすぐに元に戻って、笑みを浮かべた。ああもう、なんだか、本当に掴みどころがない。長年隣に立っているつもりでも。この先何年かかったら、こいつをきちんと分かることができるんだろう、と、少しそう思った。もちろん、退行していく彼にはこの先何年かかっても無理だ、ということはわかるわけもなかった)――――んじゃ、また明日な(病院の中の、チョロ松の部屋に戻って、荷物を下ろす。ベッドに腰掛けて、彼に手を振った。途端、なんだかすごく寂しい気がしたけれど、気のせいだ、軽いホームシックだ、どんだけ甘えん坊なんだ俺、とすぐに自分を誤魔化した)   (2017/7/23 01:13:21)

三男((はいはい、こんな時間に飯テロはやめような?(ぐい、)   (2017/7/23 01:13:35)

長男(其からも、おそ松は毎日病院に通った。アパートに帰れる日も、病院で過ごすしか無いときも。既に中学まで退行しているチョロ松に取って違和感を感じさせてしまうような他の兄弟達は、もう会いに来ようとはしなかった。両親ですら、老けたことに気付かれてはいけないと長居することはなかった。その代わりとでも言うように、おそ松は毎日チョロ松の所に入り浸った。毎朝の年齢確認に合わせて若返り薬を飲み、違和感を感じさせないおそ松のみが今では家族とチョロ松を結ぶ唯一の絆であり、家に帰ればおそ松はチョロ松のことを、その日あったこと全てを話した。写メも皆で共有した。少しずつ、しかし確実に若返るおそ松に何か言いたげな兄弟もいたが、それには気付かぬ振りをした。其が暗黙の了解だったから。そして今日も、おそ松はチョロ松の元に行く。) よお、チョロ松ぅ、風呂で頭打ったんだってなぁ、(何でもない顔で、嘘をつくことにはもう慣れた。ベッドの脇に腰掛ければ、) なぁ、チョロ松、お前今好きな子いんの?(まずそう尋ねるのが、彼の日課だった。)   (2017/7/23 01:22:00)

長男((へへ、俺飯テロすきなんだよねぇ、(にしし、) だって、此の時間小腹が空くじゃん?(むぅ、)   (2017/7/23 01:23:05)

三男(毎日訪ねてくる彼に、チョロ松は少しも違和感を抱くことはなかった。自分の年齢に合わせて体だけが若返っていく上、小学生メンタルとはよく言ったもので、言動が何かと子供であったりと、少年時代からほぼ変わらず体だけ成長した彼に、違和感を抱くはずもなかったのである。しかし、中学一年、入学したばかりの12歳、4月10日の彼は、彼の連日の問いに、ついに特に表情を変えないままで首を振った。トト子ちゃんに決まってんだろ、何言ってんの、なんて、普通に言ってのけたのである)   (2017/7/23 01:37:40)

三男((…テロリスト(じと、) わかってんなら言うなよ、クッソ…(ぐぬぬぅ、)   (2017/7/23 01:38:20)

長男……、(トト子ちゃん、と言う単語が何の臆面もなく出てきた瞬間、おそ松の表情は固まった。ぴしり、と心に皹が入った音が、確かに聞こえた気がした)……そっかぁ、トト子ちゃん可愛いもんねぇ (そうして浮かべた表情は、何時ものへらりとしたものとは違う、何処か寂しそうなもので。) ……俺もね、トト子ちゃんは好き。可愛いもん。……でも、もっと好きになっちゃった奴がいるんだよねぇ、(遠くを眺めるように、語り出す) 不器用で、可愛くて、生真面目で、一途な、…可愛い可愛い奴。(此の言葉の意味を相手に告げることは、きっともうない。そう思いながら、一言一言、区切るように、大切そうに、言葉にしていく。) 俺ねぇ、今、恋しちゃってんの(それは、切ない笑みだった)   (2017/7/23 01:45:41)

長男((へへ、因みに今一番食いたいのは肉。ステーキもいいけど、焼肉の炭の香りがたまんねぇよな、(ほう、) 俺は一番ハラミが好き!チョロ松は?(こてり、)   (2017/7/23 01:46:51)

三男……え、まじ?(他に好きな子ができたんだ、と語る彼に、ぱちり、と瞬きをする。興味がないわけがない。恋の話題ほど弄りやすい話題はないのだ。けれど、彼のさみしげな表情を見れば流石に、からかうのは止すか、と思いとどまったが。その相手の特徴を聞きながら、ふぅん、と相槌を打つ。無論、自分のことだとは微塵も思わない。今の彼はまだ生真面目でない故に汚いながらも不器用なんてもってのほかで要領がよく、可愛げもない、移り気な一般的な男子中学生なのだ。逆に、おそ松のやつ、中学に入って早速一目惚れか、と呆れてしまった。恋しちゃってんの、と、切ない笑みを見てもなにも感じるところはなく、はてさてこの熱病がいつまで続くことやら見守ることにしてやろう、その後で思いっきりネタにしてやれ、と内心で笑っていた。自身の真実の恋を忘れてしまったチョロ松に、からかうこともできぬほどの切ない想いはもう、失われていたのだった)   (2017/7/23 01:59:14)

三男((うるせえテロリストが! ホルモンが好きだよ!(ぎゃん、) …一個だけ残ってる買い置きのカップ麺が憎いんだけど(うぐぐ、)   (2017/7/23 02:00:08)

長男マジもマジ、大マジだよぉ、(そんな弟の悪戯っぽく輝く瞳に気付きながらも、おそ松は言葉を続ける。気づかなくていい、知らなくてもいい。只此れは、自分が話したいだけなのだ。) 中学に入って、好きになって。高校に入って両思いになって、そして大人になって無くしちゃうんだ。(淡々と、小さく笑みながら話していく。今までの思い出を振り返りながら。) 好きで、恋して、愛しちゃってんの。……俺はねぇ、アイツがたとえ俺の事をどう思ってようとも、あいつの側にいるって約束したんだ。(病気が発覚した当初。此の病室での誓いを、決して忘れることはない。) だからさ、ずっと側にいんの。そいつがどうなっても、俺がどうなっても。(その笑顔は、チョロ松が知っているものよりも、少しだけ大人のそれだった)   (2017/7/23 02:07:13)

長男((ホルモン良いねぇ、噛むと甘みのある脂が溢れてくんのたまんないよねぇ、(じゅるり、)   (2017/7/23 02:08:33)

三男(彼の雰囲気に押されて神妙な表情をしていたが、内心では、こりゃひでえ、だった。彼はどうやら恋煩いの熱病をすっかりこじらせているようだった。中学で好きになって、って、まだ入学して何日ということもないのにと。それに、未来のことを知っているような口調で詩人めいた雰囲気を帯びながら語る彼を引いたような表情で見つめるチョロ松は、見るものに向かってこの若返り病の、じわじわと記憶が消えていくことの、その残酷さを雄弁に語りかけていた)……随分お熱なんだなあ。どうなっても、なんて言いすぎだろ。相手の気持ちだってわかんないんだろ?(しかしどちらにしろ、幼い頃からずっと彼の隣に立ってきた相棒としては、彼がそこまで想う姿も知らない相手のことを快く思うはずもなく、すこし意地悪を言ってそっぽを向いた)   (2017/7/23 02:17:45)

三男((おっとそれ以上言ってみろ、寝るぞ(枕ぎぅ、)   (2017/7/23 02:18:10)

長男(相手の引いたような眼差しと、ひきつった口元を眺めつつ、仕方ないことだよなぁと内心で苦笑するだけの余裕はあった。どれだけ前から、この日の事を覚悟していただろう。恋心を忘れられたことは、確かに切ない。苦しい。悲しい。しかし、好きな相手は側にいるのだ。もう彼は覚えていないだろう、ずっと一緒にいるという言葉は、守れているのだ。)わかるよ。 ……大人のチョロ松なら、俺の言ってる意味も、気持ちも解るんだけどなぁ。(そう、大人ならば。もうけして彼には戻ってこない、来ることもない、成長した心ならば。) ま、チョロ松はまだまだお子様だしぃ?俺の方が一歩大人ってことだよな、(そう言ってけらりと笑って見せた)   (2017/7/23 02:25:24)

長男((それは勘弁!くっ、流石チョロ松…構われたがりの兄ちゃんのツボを心得てやがる…!(むぐ、)   (2017/7/23 02:26:20)

三男どうだか?(大人のチョロ松ならきっとわかるんだけど、と言う彼に、皮肉げにそう返してやった。二度と戻らない、もう少し成長した頃の恋心と、高校でのその恋の成就と、大人になって訪れた、緩やかなその恋の終わり。今の彼には、思い出すことも自覚することもないけれど、それがあったのは、おそ松も兄弟たちも知っている、確かな存在だった)はあ? そんな訳無いだろ、むしろお前のほうがガキだっての! 何だよ、恋バナなんて女子のすることじゃねーか(お子様だと言われて反発するのは確かに子供な証拠なのだが、それはやはり本人も自覚がないので割愛。むきになって言い返し、んべ、と舌をだした)   (2017/7/23 02:36:23)

三男((弱点があるならあとは押さえるだけだからね(フフ…)   (2017/7/23 02:37:03)

長男へへ、女子のすることね、ま、確かに。なは、其でこそ俺の相棒!(不器用で一途な大人のチョロ松はもういない。此処にいるのは、子供っぽく拗ね、笑う、子供のチョロ松だ。例え身体が大人であっても、中身は昔遊んだ子供の頃のままだった。懐かしさに目を細める。ああ、昔はこいつも俺に負けず劣らずの悪餓鬼で、要領もよくて、一緒に悪巧み沢山してたっけ、と思い出せば、ふと悪戯心が疼いて、) ……なぁ、チョロ松。病院って退屈じゃない?(こそりと耳打ちをする。) ちょっと抜け出してさ、遊びに行こうぜ、(外出許可は下りていない日だったが、この白い病室に悪戯っ子のチョロ松は似合っていないような気がしたのだ)   (2017/7/23 02:44:36)

長男((くぅ、チョロ松策士め…!(うぐぐ、) さっすが相棒、俺の事知り尽くしてるぅ、(むぅ、)   (2017/7/23 02:45:27)

三男ええ?(病院って退屈だろ、抜け出そう、遊びに行こうぜ。そんな彼の誘いは、やはり魅力的だった、が。悪餓鬼ゆえに要領の良いチョロ松は、その提案にもためらった。抜け出して遊んできたあとの担当医や看護師、果ては両親からの大目玉が待っているはずだ。いつものように両親だけならまだしも、ここには厄介な大人が多すぎる)…や、別に。病院て何か珍しいしさ、別に悪くねーよ。後で怒られんのもやだし、今ちょっとだるい(だから、適当に理由をつけて断り、よっこらせ、とベッドに横になってシーツをかぶった)たまにはこうやってユーっくりすんのもいいだろ? お前もそのために此処を口実に使って学校サボってんじゃん?(に、といたずらっぽい笑み。それはやはり、彼の少年時代を彷彿とさせた)   (2017/7/23 03:00:58)

三男((ま、これくらいしないとお前のとなりになんていられないよね(肩竦め、)   (2017/7/23 03:01:39)

長男なはは、だーって学校ダルいんだもーん、(相手の調子にけらけらと笑う。相手の学校と言う言葉に戸惑うことはもうなかった。それどころか、相手のその昔通りの話し方、表情に、そっくりそのまま過去に戻ったような気分になって笑い転げる。笑い転げながら、ああ、やっぱり好きだわ、と思った。松野チョロ松が、好きなのだと。昔の悪餓鬼だった頃も、大人になって様々なことに悩む姿も、全てが愛しかった。) ……んー、でもさぁ、此処にいたら俺、夕方には追い出されちゃうし、(むぅと頬を膨らませる。本心だった。此処にいれば、医師の許可のおりた短い時間しか相手と話すことも出来ない。それならば、何処かに二人で行ってしまいたいという衝動に駆られる。)   (2017/7/23 03:08:03)

長男((んー、前言撤回。お前の事、不器用って書いたけど、今のお前も十分悪餓鬼だわ、(にやりん、)   (2017/7/23 03:08:53)

三男へーぇ、入学したばっかの今のうちに先生たちに媚売っといて損はないってのに。他の皆は行ったんだろ?(相手の様子に内心少しだけ呆れながら、なかなか屑なことを言ってのける。媚をうったところで、それを補って余りあるほどの悪事を三年間のうちに働いてしまうのだろうから、意味はないのだが)…あー…そっかぁ(病院の入院患者の面会時間には制限があるという。ましてやついこの間までランドセルを背負っていた中学生の彼になど行動制限だらけだろう。ごろん、と寝返りを打って)でも、ま、夕方まで時間あるんだろ? 別に頭も痛くないから、俺も明日には帰れるだろうしさあ。一日くらい我慢しろって(やっぱりお子様でちゅねー、なんて彼の方に手を伸ばして頭を撫でてはにやにやと)   (2017/7/23 03:25:33)

三男((はあ? 悪餓鬼ではないでしょ。真面目な僕としてはね、奔放な兄さんを抑えるにはこれくらいしなきゃダメなの(ちっちっ、)   (2017/7/23 03:26:11)

長男さっすがチョロ松ぅ、キレるねぇ、(媚を売るとの発言に、可笑しそうにくつくつと笑う。しかし、でも俺そんなのきょーみないもーん、と相手の寝るベッドにダイブして。) お子様じゃねーもーん。此でも大人ですしぃ?(もうとっくに成人済みなのだと、言ってもきっと彼は信じないのだろう。そして、明日になれば帰れると、一体何回これ迄に言ってきたのか、其れも覚えていないのだろう。勿論言うつもりもないのだけれど) 仕方ねぇなぁ、じゃあ今日はチョロ松に免じて大人しく病室で過ごすかぁ、(大袈裟に溜め息をつきつつ、その日も夕方までひとしきり騒ぎ、時に看護師さんに注意され、きっと一生することはない学校での此れからの悪巧み談義に花を咲かせ、そんじゃあ又なと手を振っておそ松は帰っていった。)   (2017/7/23 03:32:59)

長男((なーんか俺、お前には一生かなわねー気がするわぁ、(苦笑、)   (2017/7/23 03:35:13)

三男うっそだー、俺がいなくてさみしいんだろ、そういうのって明らかガキじゃねーか(けらけらと笑って彼の発言を受け流し、明日になったら帰ってやるよ、なんて何度言ったのかもわからない文句をまた。明日なんてもう何度も来ている。日が沈んで、また昇ったら明日なんだよ、なんて一般論は彼にはもはや通じない。彼にとっての明日は、永遠にやってこないのだ。そんなことも知らずに病室で騒ぎ通して、日を暮らした。じゃあまた明日と手を振る彼を見送ったあと、書類と分厚い本とを抱えた担当医が部屋にやって来た。これは毎夜のことだったが、憶えていないチョロ松は何か異常があったのかとびくつきながら、担当医を迎えた)   (2017/7/23 03:55:47)

三男(――チョロ松が若返り病を発症したことが判明して、一年。治療のために得たものはゼロであるのに、彼は若返って、若返って、もう――)『チョロ松くんはいくつですか?』「よっつ」『今日は何月の何日かわかる?』「んーっとね……もくよーびー!」(病気のことを言われても理解できないような幼児にまで、若返った。恒例になっている毎朝の医者の診察。入院のためのものに見せかけた書類に名前などと一緒に日付と年齢を書かせるという手ももう使えなくなっていた。医者が今日は何日かと尋ねても、指を折って数えた挙句、ちぐはぐな答え。その程度の年齢ということだ。医者は一瞬表情を翳らせたが、『惜しいな、今日は木曜日だ』と、次には彼をあやすような態度をとる。見た目は20代の立派な青年だというのに、中身は無垢な幼稚園児。自殺の心配は無くなったのかもしれないが、そのギャップには中々クるものがあった)   (2017/7/23 03:55:49)

三男((そんなことないって。せいぜい精進しなよ(にや、/ぽん)   (2017/7/23 03:56:28)

三男((というかかなり若返らせたけど平気?(ちらぁ、)   (2017/7/23 03:56:40)

長男チョロ松ぅ、やっほー、今日もカリスマレジェンドのお兄様がきてやったよぉ、(ひらりと手を振って、何時ものようにおそ松は部屋の中に入る。その見た目はーーチョロ松の自称年齢と同じ四歳の姿だった。一人で扉を開けるのには力が要るため、扉を開ける役は父親である松造である。松造は、20代の姿でありながら無垢な笑顔で言葉足らずに医師と話す息子に目頭を少し抑え、病室から出ていった。しかし、そんなチョロ松に見慣れたおそ松は動じない。いつも通りの笑みを浮かべる。) チョロ松ぅ、今日は兄ちゃんいいもの持ってきたよぉ、(そういえば、じゃーんと大袈裟に懐からバナナを取り出す) 一緒にくおーぜ、(自殺の心配がなくなったと言っても、おそ松は若返る事を止めなかった。何故かと聞かれれば、其が最良であると答えるだろう。昔からの相棒として、自分をおそ松だと認識して欲しいのだ。その為の若返りだった。チョロ松の側にいると認識されるのは、おそ松でなければならないのだ。ほかの年上のおそ松に似た人、では意味がないのだ)   (2017/7/23 04:08:16)

長男(そんなチョロ松の姿を見ながら、松造達は、医師に訴える。此処まで来て、自殺の心配が無くなったのなら、家で見ることは出来ないのかと、)   (2017/7/23 04:09:54)

長男((若返り全然OK!寧ろ進めてくれて大歓迎、(こくこく、) いやぁ、見た目は成人で精神年齢幼児 ってクるもんがあるわぁ、(しみじみ、)   (2017/7/23 04:11:11)

三男おそまつ!(入ってきた同年齢のおそ松の姿に、ぱぁ、と顔を輝かせて、手を伸ばす。バナナを取り出した彼にいとも嬉しそうに元気よく頷き、バナナを半分に割って貰った片方を美味しそうに食べた)(一方、成果がないとはいえ、研究と治療にあたっている医療チームも必死だった。眠る時間も惜しんで研究を進めている。担当医は、目を離すと危ないということもあって最近は病室を離れないが、ベッドのところでじゃれているふたりを横目に、医療チームの一人がドイツ語とロシア語の論文を持ってきて何かを説明しているのを、懸命にメモを取って何やら話し合っていたりもする。彼らは家族らに説明した。若返り病でここまで進行したのはチョロ松が初めてなのだと。これからの研究では何か新しい発見が見られるかもしれない。この段階で退院させて家に帰す訳にはいかないのだ、治療の手立てを見失う事になるかも知れない、と。ふと、担当医がチームメンバーに目配せをした。全員が頷く。一人がどこかへ走って行き、担当医が『少々お待ちください』と言って、しばらく。メンバーが何かを持って戻ってきた。分厚い、本のようなもの。『どうぞ、我々は中を見ておりませんので』――)   (2017/7/23 04:39:03)

三男(※日記を書くときはこのページを読んで書く事。2X歳4月3日のチョロ松です。若返り病という奇妙な病気にかかってしまって、今日から闘病生活が始まる。きっとみんなにはすごく迷惑をかけると思う。あと、僕自身が記憶をなくすのは嫌だから、ここに今までの記憶を書き残すことにしてみようと思う。もし、僕が僕じゃなくなったら、せめてこの思い出だけでも皆に遺してあげられたらな、と思う。さて、今日は皆が必死に駆けずり回って病院を探してくれた。僕は泣いてばかりだったけど、皆がそんな風に僕のために動いてくれてすごく嬉しかった。単純だと思うかもしれないけど、嬉しかった。それを思うと幸せだった。皆大好きだよ。この先の日記は、それを忘れないで読んでください。苦しくなっても、この日記の中に僕はいます。ちょろまつ、おまえはしあわせなんだよ。わすれないで。)   (2017/7/23 04:39:39)

三男(20歳9月30日のチョロ松です。今日は兄さんが好きだって、僕と恋人でいられて幸せだって言ってくれた。恥ずかしかったけど、僕もだよと返した。返すかどうか迷ったけど、兄さんがそうやって言ってきた理由が今はわかる。ちゃんと好きって言えて良かった。日記を読むと、昨日も全く同じやり取りをしたらしい。一昨日も。明日も同じ気持ちになれるなら心強いけど、そうもいかないかもしれない。この想いを忘れるのが怖い。忘れるのも辛いけど、忘れられるのもきっと辛い。忘れたくない。明日目覚めた僕もまだ兄さんが好きだってことを覚えている僕でありますように。)   (2017/7/23 04:40:01)

三男(18歳3月11日のチョロ松です。忘れちゃうなら、覚えてる限りのことを書く。僕にとっての昨日では、おそ松兄さんが指輪をくれた。赤い石が嵌った、安っぽくて、ほんとに小さな指輪。ベビーリングだっけ。ストラップとかになるようなちっちゃなやつだ。それをもらってから、初めてキスをした。思い出すだけで涙が止まらない。嬉しいのに、幸せなのに、悲しくて辛くて涙が止まらない。嬉しくてごめんなさい。幸せでごめんなさい。この先のことをずっと知ってる兄さんはきっと僕とそれを共有できなくて悲しんでるのに。あの指輪はどこに行ったんだろう。未来の僕がどこかに置いたんだと思う。なくしてたって僕だってこの日だけは忘れたくない。許してください。)   (2017/7/23 04:40:08)

三男(16歳5月25日のチョロ松です。昨日、おそ松兄さんに告白されて付き合い始めたばかりなのに風呂場で頭を打って入院。と思ったらそういうことじゃなかったらしい。若返り病って変な病気に僕はかかっているそうだ。よくわからないし、なんだか実感がわかない。兄弟の皆は僕たちの関係を知ってるんだろうか。バラしてるのかもしれないと思うとちょっと恥ずかしい。好きだって言いたい。僕の気持ちに居場所ができたばかりで、付き合ってることもまだ実感が湧いてない僕だけど、兄さんはきっとそんな気持ちのずっと先にいて、僕が忘れちゃったことを悲しんでるんだろうか。ごめんね、でも今の僕には言えません。明日になったら多分兄さんと付き合ってることも忘れるんだ。忘れたくない。)   (2017/7/23 04:40:18)

三男(14才8月27日のチョロ松です。おそ松にひどいことをした。日記を読んで、付き合ってるのを忘れてるんだって知ったときに凄く後悔した。許されるなら、両手で痛いくらい強く抱きしめたかった。俺はもうこの日記を書き始めたころの俺じゃないけど、今の俺じゃだめ? そう思ったら、何故か涙があふれてきた。やっぱり好きなんだ。この気持ちを覚えているんだ。おそ松に伝えたい。本当に中学生だった俺ならまよったと思う。このころからあいつが俺を好きでいてくれたのかどうかわからないから。でも今ならぜっ対に通じる保証がある。これが恋なんだって思った。でも、俺がもっと小さくなって、もしか皆の心が折れそうになったら、この日記はその時にもっと役立つと思う。残しておかないと。じゃあ、かけだ。今日はねたふりでてつやだ! 明日まで起きて、覚えていられたら伝えよう。ねちゃったらごめん。)   (2017/7/23 04:40:25)

三男(10才1月13日のチョロ松です。きょうはタイムカプセルうめる日だったのに、あたまを打ってびょういんにいた。ずっとおそ松といっしょにいた。本当のおそ松はもっと年が上らしい。日記をよんでみたら、デカパンの薬のせいだとわかった。むりはしないでほしい。でも、この日記はおれがもっとちっちゃくなって苦しくなったみんなのためにのこすつもりらしいから、今はいえません。日記を見てるみんなにここであやまっときます。ごめん。本当のおれはもっと大人らしい。タイムカプセルもとっくにほりおこしてる年らしい。なんだかしゃくだけど、大人になったおれってどんなのだろう。大人になったおそ松ともっと話したかったし、それも聞いてみたかったかも。でも、きのうもおとといもみんなでよふかししてタイムカプセルに入れるものを話し合って楽しかったのに、わすれるんだ、わすれてるんだって思うとちょっと悲しい。わすれたくないです。ドッキリか何かだといいんだけど。)   (2017/7/23 04:40:34)

三男(6さいの7がつのちょろまつです おきたらびょういんにいました ちょっとこわかったけど おそまつがずっといっしょにいてくれました おいしゃさんにわかがえりびょうっていわれました ぼくはいろんなことをわすれたらしいです よくわかりません いままでのにっきをよもうとしたけど ながいしむずかしいしかんじばっかりでつかれます でも さいしょのところにぼくはしあわせなんだよってかいてあるからそうなのかなとおもいます しあわせってわかんないけど たぶんすごくいいことだとおもいます おそまつは こんなよくわからないびょうきになったおれをまもって ずっとちかくにいてくれたみたい なんだかそれがわかったとき ほんとうにうれしかったです ありがとう!)   (2017/7/23 04:40:46)

三男(――日記、であった。担当医曰く、毎晩皆にバレないように日記を書かせてくれとチョロ松に頼まれたのだと。危険性についても充分したが、大丈夫です、動揺するかもしれないけど、そんなのでどうにかなる僕じゃないですよ、わかりますって、僕の体ですから。そう言って聞かなかったそうだ。どうなるかとヒヤヒヤさせられたが、記憶が6歳以下になるまで、毎日、ずっと書き続けていたらしい。おそ松も、病室から呼び出された。日記には、途中途中記憶に新しい話もある。幼くなっていく記憶。拙くなっていく字。パラパラとめくっていくと、空白が続いた後の巻末のページに何かが書いてあった)(むりしないで しあわせになって)   (2017/7/23 04:41:12)

三男((長いって引くなよ?(迫真)   (2017/7/23 04:41:30)

長男(呼び出され、何だろうと思い医師の元に行けば、分厚いノートを開きながら声を押し殺し涙する家族の姿があった)どうしちゃったの、皆?(何時ものように軽い口調で問えば、父親から無言でノートを渡される。首を傾げつつも、読めという事だろうと思いノートを一度開けば、其処に綴られた文章に目が奪われた。ーーチョロ松の日記。知っていたのだ、彼は。自分が病であることも、そしておそ松の選んだ道も。それを全て受け入れた上での、覚悟と、そしておそ松に対する想いが綴られた其から、目を離すことも出来ずに、食い入るように一文字一文字追っていく。途中から涙でぼやけて見えなくなりつつも、服の袖で何度も目を拭いつつ、最後まで読み終えて、ーー「むりしないで しあわせになって」 その言葉を読んだ途端、口から嗚咽が漏れた。) ちょろ……っ、ちょろ、まつ ……っ (どうしようもない想いが溢れて、ノートを抱き抱えたまま病室へと駆け戻る。無垢な表情で、いきなり駆け込んできた兄にきょとんとするチョロ松の大人の身体に、小さな幼児の腕で、力一杯に抱きついた)   (2017/7/23 04:58:02)

長男(愛しさが溢れて溢れて、仕方なかった。其が涙としてぼろぼろと流れる。ああ、あの時泣くのは最後だって決めたのに。そう思いつつも、溢れた感情は、止まってはくれなかった) あのな、ちょろまつ、……おれ、むりしてないよ、……おれ、おまえがそばにいてくれて、あいしてくれて、……しあわせ、だよ……っ(本当に、これ以上の幸福があるだろうか。愛する人に、愛してもらえて。其れだけで、おそ松の人生は満ち足りた) おれ、いま、すっげぇしあわせ……!(涙にまみれた顔で、満面の笑みを浮かべて、彼はそう宣言した)   (2017/7/23 05:02:14)

長男((ちょ、チョロちゃん、俺の涙腺崩壊させんのやめて…やばい、日記の最初の日のひらがなの部分から此れはやばいって覚悟しながら読んでたけど、途中から鼻水出始めて、最後でもう涙腺崩壊だった……(ずび、)   (2017/7/23 05:04:18)

三男(安心してよ、戻っていくから、ずっと愛してるから。そう言って笑ったチョロ松は、もう消えてしまった。しかし彼は彼であった頃、思い出をそれに残した。彼はそれを一冊の日記に閉じ込めたのだ。彼は自分の持っていた色々ななにかがこぼれ落ちるのを、どうせ壊れてゆくのなら、と、その破片をこの日記帳で丁寧に掬いあげ、夢見たのだ。これを読んで、皆が立ち上がることができたなら――)わ、わっ、おそまつ!? どうしたんだよう、(日記の日付が止まっていることからもわかるように、既に彼は自分を蝕んでいる若返り病のことを知らない。それでも彼はこの世にそんな悲劇など存在しないかのように笑って、明日はもっといい日になるのだと信じている。事実、この頃のチョロ松は皆と行動する毎日の全てが輝いていて、何の不安もなくて、何もかも許してしまえるような安らぎの中に生きていたのだ。チョロ松だけでない、兄弟皆、例外なく。しかし今その時を生きているのは、チョロ松ひとり。暇を持て余して足をぶらぶらさせていたチョロ松は、突然抱きついてきたおそ松に驚きながらも、その体格差もあって彼を抱きとめることができた)   (2017/7/23 05:09:58)

三男……なに、なにいってるの? ええっと、えと…なか、ないで?(泣き止んでくれないおそ松。どこか痛いのか、悲しいのかと思って、こちらまで泣きそうになった。けれど)…しあわせ? ……よかった、(彼の言葉から「しあわせ」という言葉を聞くと、やっと心底安心したように優しい笑みを浮かべ、相手を抱きしめた)   (2017/7/23 05:10:11)

三男((暇を見てちまちま書き溜めてたものなんだけどね。無事涙腺崩壊したみたいでよかったよかった。まあ、リセット病の時の報復は達成かな(しれ、)   (2017/7/23 05:11:20)

長男(無垢な表情を浮かべる相手に、熱いものが胸に込み上げる。しかし、それをぐっと我慢して、おそ松は笑う。確かに、今まで生きてきたチョロ松は、此処にはいないのかもしれない。大人になったチョロ松は、高校生のチョロ松は、中学生のチョロ松は、小学生のチョロ松は、ーーしかし、彼の存在していた証が、この一冊のノートにある。彼の感情が、愛が、想いが、此処にしっかりと残っている。) なあ、チョロ松。おれは、しあわせ。……お前も   (2017/7/23 05:20:02)

長男お前も、しあわせ……?(尋ねたその問いは、きっと無意味なものだろう。チョロ松は、自分の侵されている病を知らない。きっと、聞いても理解は出来ない。それでも、日記の初めに書いてあった一文が本当であったのか確認したくて、おそ松はそっと尋ねてみた。)   (2017/7/23 05:22:44)

長男((もう、チョロちゃん、ホント不意打ちだわぁ…三倍返しなんて、もうその台詞流行ったの何年前だよ…(ぐす、)   (2017/7/23 05:27:52)

三男……しあわせ?(彼に尋ねられたことを繰り返す。彼が"しあわせ"だと聞くと、じんわりと心が温かくなって、とても安心した。しかし、今度は自分が幸せかと訊かれると、ちょっと考え込んで。しあわせって、なんだっけ)……しあわせ…(もう一度、繰り返した。彼がもしそうなら、心があったかいのだ。じゃあ、この感覚がしあわせ、ってこと? ――ああ、きっとそうだ)うん、しあわせだよ、おそまつがしあわせだったら、ぼくもしあわせ!(とうとうそれがわかるととても嬉しくて、大きな声が出た。幼い笑顔が顔いっぱいに溢れる。この感情をどう表現すればいいのか戸惑って、ただ持て余して、ただ、おそ松をぎゅぅ、と抱きしめた)   (2017/7/23 05:33:15)

三男((何年前だっけ…月日の流れって早いね(絶望) ほら、もう泣かない泣かない(ふきふき、)   (2017/7/23 05:34:06)

長男(おそ松も、其に答えるように、小さな手で精一杯大人の大きな身体を抱き締めた。その様子を見ていた家族だったが、其々涙を拭いつつ、医師に深く頭を下げた。これ以上ない場所で、これ以上ない治療でした、有り難うございましたと。皆揃っての、深く、真摯なお礼だった) 確かに、家には帰らず、この病院で見てもらうのがいいでしょう。もう自殺の可能性が無くなったと言うことなら、私達も毎日来ます。全員で来ます。……チョロ松と、一緒にいるために。(一家の大黒柱の松造は頷きながら言った。その後、)只一つ、お願いがあるのです。(そう続けて、病室の方を見る。検査着を来た青年と幸せそうに抱き合っている赤いパーカーを来た幼児を見つめつつ、) もう一人の息子を、……おそ松と言うのですが、あの子は、どうか病院に24時間置いてやってもらえませんか?お気付きの通り、あの子は元は大人です。けして迷惑はかけさせませんから。(ですからお願いします、と深く深く頭を下げた。)   (2017/7/23 05:42:22)

長男((調べてみたら、2013年だったわ、(愕然) うう、チョロ松に泣かされたぁ、(ぐす、ちーん、)   (2017/7/23 05:44:17)

三男(医療チームは、そうされるのがよろしいでしょう、と言葉少なに承諾した。おそ松のことも、個室であるため殆ど気兼ねはいらない、と、頷いてくれた。二人はやはり幸せそうに微笑んで、じゃれ続けていた)(――それから、また数週間が経った。4歳、3歳、2歳、1歳――0歳。彼はなすすべなく若返り若返り、とうとう、0歳の記憶をも通過した。0歳時の記憶がなくなったらどうなるか、それにはいろんな仮説が立った。死亡する、植物人間になる、1日のみ記憶が持つ体になる、果ては前世に行くのではというものまで。しかし、答えはそのどれでもなかった)   (2017/7/23 05:52:23)

三男――…………(彼は、声を出す。彼は、体を動かす。彼は、眠る。彼は、食事を取る。ただし……彼に意思はない。下唇に何かを当てると、彼は口を開ける。舌の上に何かを置くとゆっくり咀嚼するし、水を流し込むと少しずつ飲む。横にして布団をかけてやるとそのうち眠る。反射のみで生きている人間だ。初めの内は胎内にいた頃の記憶があったのか、兄弟たちを見て手を伸ばしたり、足を動かしたりすることもあったが、それも減った。もちろん、若返り病でここまで進行したのはチョロ松が初めてで、この結果が脳科学界に進展をもたらすことになるらしい。今は、幾人もの医師が寝る間も惜しんで研究と治療法の模索を進めていた)…………(今日も今日とてそうだった。チョロ松はどことも知れぬ宙を見つめながら、ただ黙っている。その様はまるで人形のようだが、誰もそれを口にはしたことがなかった。家族は皆チョロ松に丁寧に話しかけるのだし、その度チョロ松の表情が微妙に、常人には感じ取れないほど本当に微妙に変化するのも全員が感じ取っていた)   (2017/7/23 05:52:25)

三男((嘘だろ…(愕然、) 何だよ人聞き悪いな(くす、)   (2017/7/23 05:52:46)

長男(家族が日常の事、世間の事、天気の事について話しかける中、その微妙な表情の変化を感じとり、おそ松はきゃっきゃと笑ったーーおそ松の姿は、今や自分で立つことも出来ない乳児だった。赤い寝巻きを来て、チョロ松の側に寝転がり、チョロ松の微妙な表情の変化を見れば先程のように喜ぶように笑ったり、時には拗ねたように唇を尖らせる。家族の誰もがチョロ松の表情に敏感になっている反面、やはり一番その微かな表情を理解しているのは相棒であるおそ松だった。家族がチョロ松に何かを食べさせようとすれば、其がチョロ松の気分に合えば満足そうな顔をし、気分に合っていないと判断すればぶーぶーと不機嫌な声を出す。今や殆ど人形のようになってしまったチョロ松の、感情の表現をおそ松が代わりにしていると言っても、過言ではなかった) ……ろー、あうぅ、(夜、二人きりになれば、舌足らずな言葉でおそ松はチョロ松の名を呼ぶ。ああ、こういう時赤ん坊って不便だな、名前の一つも満足に呼べやしねぇ。そんな風に心の中でぼやきつつ、チョロ松の表情が少し緩んだ事を見て、安心して今日も二人で眠りにつくのだ。)   (2017/7/23 06:04:22)

長男((真実なんだよ…(真顔) あー、もう、チョロ松ホント何、俺の涙腺のツボまで心得てんの?(心底不思議そうに)   (2017/7/23 06:06:10)

三男(先週だっただろうか。医者が、チョロ松の治療は不可能だと言った。その場にいた全員、うっすらとわかっていたことだから、別に驚きもしなかった。ただ、そのそばでただただ横になって聞いていたチョロ松が、一筋だけ、涙を流した。何か生理的なものなのか、感情が残っていたのは定かではない。だが、彼にもわかったのかもしれない。おそ松もその隣で泣いたのだ。ただ、松代がおそ松を抱きあげて落ち着かせる横で、チョロ松に向かってカラ松が「奇跡を信じるのも、悪くないものだろう」と相変わらずの態度で優しく頬を撫でながら話しかけたのが印象的だった。皆、チョロ松が戻ることはないということがどこかわかっていても、待っていた。チョロ松のその目が光を取り戻し、また皆を映し、名前を呼んでくれるのを。信じてもいない、奇跡を)   (2017/7/23 06:16:54)

三男(「おそ松兄さん、もし僕が兄さんの知ってる僕じゃなくなったら、どうする?」…発症発覚当日、チョロ松は、一人病室に残ったおそ松に向かってそう問うた。おそ松は、俺の知らないお前なんていないよと断言した。チョロ松は、そうだね、ごめん、と静かに泣いた。そして今。今は反射のみで生きる、生きているのかも疑わしい存在となってしまった彼が――)――――ねえ、兄さん、幸せ?(暗い部屋の中で、隣に眠るおそ松の方をはっきりと見て、静かに問うた)   (2017/7/23 06:16:57)

三男((僕は信じないからな…(ふい、) うっせ、そっちだって僕のこと泣かせに来てるじゃん、もう結構前から泣いてんだけど(ぐす、) てかすっかり朝だね。もう外でセミが鳴いてる…(じ、)   (2017/7/23 06:18:29)

おしらせ滞在時間が480分を超えたため、三男さんが自動退室しました。  (2017/7/23 06:21:19)

おしらせ三男さんが入室しました♪  (2017/7/23 06:21:23)

三男((8時間kill…(くら、)   (2017/7/23 06:21:37)

長男(おそ松は、チョロ松を見た。確かに今、幸せかと、そう尋ねられたのだ。記憶も抜け去り、言葉も失い、感情の表出すら危うくなった、チョロ松が。しかし、おそ松の心に浮かんだのは、驚きではなかった。真っ先に浮かんだのは、全く、しょうがねぇなぁ、と言う呆れだった。俺、あんだけしあわせってお前に言ったよね?どんだけ確認すれば気が済むんだよ、なんて思わず苦笑が漏れてしまう。変わらねえなあ、そうやって、俺の事を大切にしてくれる所。どれだけ記憶がなくなっても、其処は全然変わらない。) ……ん、幸せに決まってんじゃん。(自分の赤子の口からとは思えないほど、流暢な言葉がするりと出てきた。いや、もしかしたら、幻聴だったかもしれない。それでも、相手には伝わった。何故かそう確信した。)   (2017/7/23 06:26:05)

長男((チョロ松また泣いてんのぉ?やーい、泣き虫ー!(←人の事は言えない) おお、長い間成ってるもんな、八時間か……(吃驚)   (2017/7/23 06:27:39)

三男(しょうがねえな、といった風に答えてくれた彼に、その、幻のように口を開いたチョロ松は口元を笑ませたまま、しかし少し困ったように眉を下げた。日記帳の中身が、彼のための言葉が、チョロ松の唇から洩れだした。それはいったい、一瞬だったのか、長い長い時間であったのか――『僕は幸せだよ』『ずっとそばにいてくれて、本当にうれしかった』『いっぱい忘れちゃって、ごめんね』『ありがとう、最後まで愛してくれて』――その見つめ合う瞳と瞳の無限回廊。そこに二人は閉じ込められていた。ただひとつの想いの燠が、新しい風を受け、静かに炎をあげ、永のくびきから解放されるのが見えた。こんな状態になってまで、彼と通じ合えるのが、ひどく、嬉しかった。腕を動かし、愛しそうに彼の頬を撫でた。おそ松は赤子などではなかった。成人のチョロ松の記憶のまま、同じ青年の姿の彼だった。『世界でいちばん、愛してるよ』――――)   (2017/7/23 06:42:03)

三男(――――バヅン!――今朝の病室はひどく騒がしかった。重苦しい機械音。人々の足音。声。やけに明るい、白を基調とした部屋。そこに集まる、何人もの人々。「電圧上げて!」「こ、これ以上は危険です!」「だが、まだ彼を死なす訳には……!」「拍動は止まっていないんだぞ、まだ蘇生は…!」)   (2017/7/23 06:42:06)

三男((あー、うっせうっせ! お前こそ泣き虫だろが!(ぎゃん、/ぐずぐず) ほんとにね。今日は本当オール余裕だった。監獄の時にも増して充実した一夜だった…(はふ、)   (2017/7/23 06:43:24)

長男(頬を撫でられる掌が心地よくて、おそ松は其にすり寄った。自分も相手を撫でたくて、手を伸ばす。骨ばった、大人の男のその掌が、チョロ松の頭をわしゃわしゃと、慣れた手付きで無造作に撫でる) 俺もお前と居れて、すっげぇ幸せ。……だって約束したじゃん、ずっと一緒だってさぁ。絶対離れてなんかいかねえから。俺こそ有り難う、愛してくれて、最後まで覚えててくれて。(そのまま相手を抱き寄せる。世界で一番愛してると言う言葉に、大袈裟だなあとくつくつと笑った後、) ……俺だって、誰よりも一番お前の事愛してるよ。(腕の中の相手に、優しく告げた)   (2017/7/23 06:51:48)

長男(今朝病院に一番に来たのは次男であるカラ松だった。朝の光を浴びるついでにと家を出たはいいが、面会時間よりもずっと早くついてしまい、どうしようか、病棟の前で雑誌でも読みながら待つかと思っていた所、目当ての病室が騒がしいことに気がついて近寄る) あの、家族のものですが、どうかしたんですか?(丁度病室から出てきた看護師に、遠慮がちに尋ねてみた)   (2017/7/23 06:54:40)

長男((いやぁ、今回の成りは濃かったよなぁ。時間が経つのがあっという間だったわ(こくこく、) もうあの日記が本当に……(思い出し、うるる、)   (2017/7/23 06:56:24)

三男(カラ松に気づいた看護師は、これから家族に連絡を入れるところだったという。病室からおそ松の泣き声がしたので宿直の者が様子を見に行くと、チョロ松が危篤に近い状態になっていたのだ、つまるところ、血圧が低下し、呼吸が微弱になり、意識もないと。どうにか蘇生を試みているが、覚悟はしておいて欲しい、という旨をカラ松に告げ、連絡に走っていった。――数十分。チョロ松はしばらく持ちこたえたが、限界は近づき、とうとう医師に「危篤」と判断された。それから更に数分後、病室の中に、「心肺停止」という単語が飛び出し、医療チームの絶望から、心肺停止を示すフラット音が無機質に鳴り出すまでの一瞬の時間を埋めた。傍らの花瓶の緑色の葉が一枚落ちて、微かな音を響かせた)   (2017/7/23 07:16:50)

三男((本当にねえ、ほら見て外、すっかり日も昇って…(ふ、) ちょ、そんなに効果上げるとは思わなかったんだけど(わた、)   (2017/7/23 07:18:00)

おしらせ長男,さんが入室しました♪  (2017/7/23 07:36:31)

長男,((ちょいとパソコンで書いたから、パソコンで投下っと、   (2017/7/23 07:36:52)

長男,(フラット音が響く中、緊急の連絡で集まった家族は、カラ松を先頭によろよろと病室に入った。其処には、彼の直ぐ下の弟――チョロ松が、様々な機械に繋がれたまま横たわっていた。見慣れた光景であるのに違和感があるのは、その目が開いていないから。その胸が呼吸に上下することなく、身体はぴくりとも動かないから。ああ、彼はもう此処にはいないのだと、家族の胸中を虚しさが襲った。チョロ松の瞳孔と心音を確認した医師が、その時刻を告げ、「ご臨終です」と静かに告げる。すると、その言葉を聞いたのか、其れまでは大人しくじっとチョロ松を見つめていたおそ松が動き始めた。その短い手を患者に伸ばし、あうあうと言葉にならない声をかけるも、心臓の泊まった患者が全く反応を示さない事に気付けば、乳児らしからぬ穏やかな顔で、まるで此れまでの苦労を労わるかのように、その小さな手で患者の頬を撫でる。)   (2017/7/23 07:37:14)

長男,(暫くそうしていたかと思えば、自分の赤い寝間着の胸に付いた小さなポケットを、やはり乳児らしからぬ器用な手つきで開ける。そしてそこから零れ落ちた白い錠剤を数粒、口に入れた。――と、その体がどんどん縮み、拳大の胎児の姿になった。胎児は数秒は動いていたが、やがてぴたりと動きを止め、永遠に動かなくなった。唯一の兄のその姿を見て、カラ松は呟く。「――それがお前の選択なんだな」。そして、こと切れた二人に近づき、その二つの大きさが違う、しかし寄り添うように並んだ頭を撫でた。辛かっただろう、苦しかっただろう、其れでも耐え忍び、此処まで生き切った2人を、兄弟として誇りに思った。「…疲れただろう。二人でゆっくり休むと良い」。そう、辛い闘病生活は終わったのだ。もう、頑張らなくていいのだと、ゆっくり二人きりで、水入らずで過ごしていいのだと、そう告げようとしたが声は嗚咽に変わり、言葉にはならなかった)   (2017/7/23 07:37:54)

長男,(乳児が胎児になる直前、その唇が、「おれもしあわせ」と動くのを確かに見たと、後に医師の一人は語った) fin   (2017/7/23 07:38:19)

長男,((俺は此れで〆っと!(満足)あー、やり切った!チョロちゃん、〆あるならドーゾ、(に、) マジだ、もうすっかり朝じゃん、スゲェやったのな、俺ら(吃驚)   (2017/7/23 07:39:43)

おしらせ長男,さんが退室しました。  (2017/7/23 07:39:47)

三男((お疲れ様。僕は〆はいいかな。これ以上書く事はもうないと思う(うぅむ、) 今回も泣かされたよ、ありがと(深々、)   (2017/7/23 07:41:14)

長男((いや、此方こそあんがとな、ホントに今回はめちゃくちゃ泣いたわ……(こくこく、) すっげぇ濃かったよなぁ、今回…(むむ、)   (2017/7/23 07:42:39)

三男((回数重ねる度濃くなってく気もするけどね。いやぁ、よかったよかった(うんうん、)   (2017/7/23 07:43:47)

長男((なかなか外出しないチョロ松に何でかなとは思ってたけど、まさか日記の伏線とは……(むむ、) 此で五作目だっけ?いやぁ、満足満足!(にへ、) こんな形で終わるなんてなぁ、やっぱり成りは面白いわ、(こく)   (2017/7/23 07:47:09)

三男((一応病気のことを告げられるのは兄さんが帰ったあとって設定だったけどね。伏線があるとすれば…そうだな。最初のレスの、兄さんと入れ違いに医者が出て行ったってとこかな。あの時間で日記書いてたとは思ってた(こく、) 兄さん、朗報。保存容量が監獄超したよ(ぐ、/何) デカパンの薬はいいスパイスだったねえ、GJ(さむずあっぷ、)   (2017/7/23 07:51:14)

長男((えええ、そんなとこから日記の伏線が…!流石チョロ松だわ、(驚愕) マジで?今回は平日あんまり進まなかったから其処までいかねーかと思ってたけど、今日のオールの成果だな。いや、濃いオールだったわ、マジであんがとね、(にひ、) へへ、身体は子供頭脳は大人と、身体は大人頭脳は子供の組み合わせってどうだろうって思って。気に入って貰えたんなら何より、(ぐっ、)   (2017/7/23 07:55:11)

三男((まあ「このネタ使えたらいいなぁ…日記で泣かされたから日記で仕返ししてぇ…」みたいなゆるい考えだったからね(ふふ、) いーや、ほんとにこっちのセリフだからね。楽しかった(こく、) 凄い良かったよ。感激が言い表せない。名前上手く呼べないとことか、言葉にできない何かが胸に溢れてきたよ…(ぐっ…)   (2017/7/23 07:58:38)

長男((くっ、お前の目論み通り三倍返し(2013年ネタ)されちまったよ、(むぐぐ、) どんどん若返っていく過程が良かったよな、どんどん大切なものが失われていく感じが、(語彙力…) マジで?そんなに喜んで貰えるなんて嬉しいんだけど。でも、この話の設定聞いてからやりたいネタではあったんだよな。どんどん若返っていって、最後には胎児で死ぬって言うのは。(こくり、)   (2017/7/23 08:04:36)

三男((あ、ごめんちょっと離席。20分30分かかるかな…? 待てなければ退室してもらって構わないからね(わた、/ひら)   (2017/7/23 08:06:02)

長男((お、りょーかい、全然待つよぉ。行ってらっしゃーい、(ひらり、)   (2017/7/23 08:06:46)

長男((俺もそろそろ八時間経過すっかな、入り直しとこ。   (2017/7/23 08:07:09)

おしらせ長男さんが退室しました。  (2017/7/23 08:07:13)

おしらせ長男さんが入室しました♪  (2017/7/23 08:07:16)

おしらせ無言時間が20分を超えたため、三男さんが自動退室しました。  (2017/7/23 08:26:07)

おしらせ三男さんが入室しました♪  (2017/7/23 08:33:08)

三男((ただいま、待たせたね(ひら、)   (2017/7/23 08:34:44)

長男((お帰りぃ、(にひ、)   (2017/7/23 08:35:09)

三男((さて、と。とにかく五本目完結おめでとうってことで、さて次は何しようか?(るんるん、)   (2017/7/23 08:35:51)

長男((お、ヤル気じゃんチョロ松、頼もしー、(けらけら、) チョロ松何かアイデアある?(こてり、)   (2017/7/23 08:40:10)

三男((んや、お前とのなり楽しいしね(ふふ、) アイデア、ね。もう成文化してるものはないな…ネタ帳の走り書きでよければ、いくつか(ちら、)兄さんは、どう?(こて、)   (2017/7/23 08:41:21)

長男((マジで?そう言ってもらえんの嬉しいわ、(ぱぁ、) ネタ帳の走り書き見たい!見せて!(わくわく、) 俺は使い古されたネタしかねーなぁ……別に恋人がいてDV受けてるとか、誘拐されてストックホルム症候群とか…お前のネタのが新鮮だし、もし出してもらえんならスゲー楽しみなんだけど、(きらきら、)   (2017/7/23 08:44:13)

三男((うん、オーケー、そっちのも王道ながら楽しいもんだけどね(くふふ、) じゃあ何個か貼っつけてみるね(ごそ、)   (2017/7/23 08:48:19)

三男・英単語 様々な意味 叫ぶたびに状況や意味に沿う効果 魔法少女? 英語教師から? strike genius brake   (2017/7/23 08:48:36)

三男・病気の少女 少女の死を願う振りしながら煽って何がなんでも生きさせようとする少年   (2017/7/23 08:48:52)

三男・超能力者 種があるよう見せかけて手品 ばれると始末   (2017/7/23 08:49:07)

三男・西塔東塔リーダー同士対立 メンバー出逢えば即戦闘 ハイファンタジー? 学園?   (2017/7/23 08:49:17)

三男・厄が生まれつき濃い「厄姫」 悪魔のメイドが生き続けるため仕組まれた罠   (2017/7/23 08:49:26)

三男・ひょっとしたら死なないのではないかという不安   (2017/7/23 08:49:35)

三男・クレランボー症候群・オセロ症候群(実在の病気)   (2017/7/23 08:49:56)

三男((めぼしいのはこんなところかな…性別は配慮するとして(こほむ、)   (2017/7/23 08:50:15)

長男((気になんのは、超能力と厄姫ってのが気になるわ。(こく、) 悪魔のメイドってどんなストーリーイメージしてんの?(こてり、)   (2017/7/23 08:53:52)

三男((おおお…そこ説明しだすと長くなるけど、構わない?(うむ、)   (2017/7/23 08:54:57)

長男((全然OK寧ろウェルカム(真顔、こくり、)   (2017/7/23 08:55:26)

三男((オーケー、じゃあ書いてみる。割と長く掛かると思うけど気長に待って(筆執り、)   (2017/7/23 08:56:04)

長男((りょーかい、楽しい成りの為なら全然いくらでも待つよぉ、(ふんす、正座)   (2017/7/23 08:57:15)

おしらせ無言時間が20分を超えたため、三男さんが自動退室しました。  (2017/7/23 09:16:21)

おしらせ三男さんが入室しました♪  (2017/7/23 09:16:26)

長男((随分大作みたいだねぇ、(けら、)   (2017/7/23 09:18:34)

三男((うん、どう説明しようかとね…(はは、) もうちょい待ってね(うう、)   (2017/7/23 09:19:04)

長男((ぜーんぜん大丈夫ぅ、今日休みだしな、(けら、) さーて、その間に布団干してくるか、(ふむ、)   (2017/7/23 09:20:12)

三男((世界観はハイファンタジー。昔、ある国で戦争があった。その中で「魔王」とも「英雄」とも呼ばれる魔法使いAが誕生。敵味方区別なく殲滅しまうのである。結果的に戦争を早く終わらせた「英雄」でもあり、一方味方さえ厭わず殺してしまう「魔王」でもあるというわけだ。というのも、彼の戦法は、次元に穴を空け、魔界と繋げ、そこから呼び出した悪魔を敵に差し向けるという常人てはとても不可能なもの。召喚術など、彼にしか使えなかった。あまりに悪魔の数は多く、制御しきれない個体もあったために味方をも手にかけてしまう結果となったのである。また、悪魔がこちらの世界で生きていくには魔界から"瘴気"を流し、それを摂り続けることが必要。一方悪魔たちを魔界へ戻す方法は無く、瘴気を垂れ流し続けるのにもエネルギーが必要。そんなわけで彼は戦争の駒に使った悪魔たちを見殺しにしてしまうことに。長い戦争で感覚がマヒしていたAは強い悪魔を召喚しようと住んでいる山の中で召喚術を行う。が、失敗して、人型の悪魔の赤ん坊Cを召喚。捨て置こうとする。   (2017/7/23 09:28:34)

三男((ところでAは息子夫婦に死なれていたが孫娘Bがあり、大切に可愛がっていた。Bは、山中にCが置き捨てられているのを発見してしまった。連れ帰るが、Aはほうっておけば瘴気もないこの世界では死んでしまうはずだと考え捨ててくるようBに言うも、彼女はどうしても承知しない。仕方ない、瘴気を流さなければ死ぬだろうとほうっておくとやはりCは弱り出す。Bは幼いながらも両親の死をしっかりと理解しており、それが悲しいことだとも知っていたために、嫌だ嫌だとこれまでにないほど泣き喚く。孫娘を溺愛するAは仕方なくCの正体を誰にも隠して育てることに決め、Cの周りにだけ瘴気を垂れ流し続けることとなった。それなりの魔力を要するが、英雄や悪魔とさえ呼ばれる彼にはできないことでもなく、いつしか癖のようなものになる。   (2017/7/23 09:28:42)

三男((彼は二人の孫を可愛がって、分け隔てなく愛するようになった。Cも教育をうけ、悪魔ながらに"悪いこと"も"良いこと"も、"愛すること、愛されること"も学び、人間として育てられた。だが、途中で自分が人を虐げ、殺し、喰らう悪魔だと知り、ひどく絶望するも、それを内に秘めて過ごす。しかし、年齢のこともあり、Aに先に寿命が訪れてしまう。となるとCの瘴気もなくなってしまうこととなり、AとCは一蓮托生となる。一度にふたりを失うBはどうなるのかとAは案じ、ある案を実行した。"瘴気"の"厄"での代用である。めぼしい噂があったのだ。城の宮廷魔術師兼占い師Dと顔が利くAは彼を訪ねる。聞けばDは予知夢を見たという。今度生まれる王族の赤子は、厄を持った子だと。AはDに、絶対にその子供の厄払いはするな、厄は払えるものではないという国内の情報操作をしろと、脅しさえかけて頼み込む。それは叶えられ、死ぬ間際、AはCに、城へ努め、厄姫のそばにいろ、厄が瘴気の代替となると教え、Cは城に赴き、そばにいれば厄を寄せ付けるために誰にも歓迎されない厄姫の厄を吸って生き続けることになった。   (2017/7/23 09:28:50)

三男((メイドに関してはこんな感じ。まあ、キン執ってやつに応用きくんじゃない?(適当)   (2017/7/23 09:29:46)

三男((一方厄姫様は人を不幸にさせるからって人を避けて暮らしてたりとか…そのために暗殺されそうになったりとか…うーん、色々考えつく(うむうむ、)   (2017/7/23 09:32:37)

長男((おー、いーじゃんいーじゃん!此で行こうぜ!(わくわく、)   (2017/7/23 09:35:47)

長男((やるとしたら、チョロちゃんお姫様と悪魔とどっちがいーい?(こてり、)   (2017/7/23 09:39:14)

三男((まじか。ありがとう。スタートは城で出会うところからでいいかな(ふむ、) 僕は…うーん、悪魔かな。兄さんがメイドだか使用人だか執事だかしてんのって想像つかない(しれ、) じゃあとりあえずB役も決めとこうか。悪魔と兄弟同然に育てられた孫。関わってきそうだし(ふむ、)   (2017/7/23 09:40:37)

長男((えー、俺だって使用人くらいできるし、其に悪魔は俺の専売特許だろ?(ふんす、) 因みに、聞きたいんだけど、厄ってどんな感じ? 天災みたいなものか、疫病みたいなものか、それとも不幸全般なのか。後、姫本人にその厄は及ぶのか、姫に関わった人間に及ぶのか、聞きたい。(こてり、)   (2017/7/23 09:45:42)

長男((B役で何か考えてることがあったら全然出して欲しいんだけど、もしなければB役いない案てか設定も思い付いたんだけど、(こてり、)   (2017/7/23 09:47:56)

三男((だからこそだよ。兄さん前デビルやったでしょ(くす、) 厄ってね、人為的なものを排除しようとする力のことなんだよ。だから人間にとっては毒になる。だから、大体不幸全般だね。一緒に遊んだ子供が骨おったり、一緒に食事を取ったお偉方が中毒起こしたり、両親が体調悪くして、悪くすれば死んだり…勿論本人にも及ぶけど、厄は宿る人間が死んだらどうしようもないから、本人よりも他に与える厄の方が強いイメージ。だから相当恨み買ってたり(ふむ、)   (2017/7/23 09:49:03)

三男((B役ね。一応考えてるよ。厄を払うとかどうかなあって思ってる。情報操作されて厄は払えないことになってるけど、それでも稀代の魔法使いの血を継ぐBなら厄払いできることを知ってて…とか(ふむ、) でも設定、是非聞かせてよ。どっちがいいか決めよう(こく、)   (2017/7/23 09:50:46)

長男((成る程、厄ってそんな感じね、りょーかい、(びし、) うん、前は純情デビルだったから、今度は小悪魔デビルにしようかと思って、(にし、) 俺の背後東郷のおじさん推しだからAはおじさんっていう仮で、考えた設定投下すんね。ちょい待ってて、(ひらり、)   (2017/7/23 09:53:31)

三男((はーい、待ってる(ひら、)   (2017/7/23 09:54:10)

長男((AがCを召喚するまではそのまま。で、Aには息子がいたんだけど、Aは残酷な事ばっかしてたから、恨みを持つ部下に裏切られて、その息子を殺されてしまったって言う過去があった。そんな中、間違って召喚したのが子供のC。Cは殺された息子にそっくりで、捨てきれずそのまま側に置いてしまう。ただ、おじさんの中にあんのは息子を殺された恨み、英雄である自分を魔王と意味嫌う人々への嫌悪。そこから、Cには、兎に角人は信じるな、他人を信じれば裏切られる、騙し騙され、弱肉強食がこの世界の常だと教え込まされる。で、すっかりスレて育った悪魔ってのはどうかなって思った。疑心暗鬼、姫にも初めは利用するだけだと思って近付くんだけど、次第に仲が縮まって……っていう。今まで結構初めから両思いで一途な感じが多かったから、ちょいと悪魔の性格を悪魔っぽくしてみたって言うね。   (2017/7/23 10:03:03)

長男((とは考えたんだけど、チョロちゃんがB使って何か考えあんなら俺は其に全力で乗っかる所存だから、(にやりんら)   (2017/7/23 10:05:33)

三男((なーるほどね…なるほど、真逆だ(ふむふむ、) どっちも捨てがたいけど…うーん、Bは使いたいなあ、ごめんね、こっちの案で進めさせてもらっていい?(ちら、)   (2017/7/23 10:06:07)

長男((いいよん、Bの使い方が気になるしな、(にしし、) じゃあ、俺は姫様かぁ…ドレスとか着るんだよな、どんな敬意で女装してることにすっかなぁ、(ふーむ、)   (2017/7/23 10:07:31)

三男((ありがと、いや、ごめんね(うぅ、) あ、普通に男で構わないよ? 僕だって執事やるし(きょとん、)   (2017/7/23 10:08:27)

長男((ぜーんぜん大丈夫、寧ろすげぇ期待してるから、(わくわく、) いや、厄王子より厄姫って響きが好きだから。(真顔、) まあ女装の経緯は此方で考えるわ、(こくり、) あ、城ってのは王様も住んでるお城で、俺ははじっこに住んでるってこと?それとも別に郊外に城を持ってて其処に住んでる方がいい?(こてり、) しかし、B役迷うよな…正直俺ら兄弟の中でCを庇うのってカラ松か十四松くらいじゃね?いや、しかしアイツらシリアス大丈夫か…?(むぐぐ、)   (2017/7/23 10:13:46)

三男((ん、ありがと。応えられるように頑張る(こく、) え、ああ、そう…? 了解ね(こく、) そうだね、どっちかっていうと端っこに住んでるってイメージだったな。でも部屋から出てこない。皆を不幸にするのが怖いって(こく、) カラ松も十四松も出来る子だって僕は信じてるよ…?(震え声、)じゃあカラ松かな。十四松は使おうと思えど動かし方がわかんない(うぐ、)   (2017/7/23 10:16:29)

長男((厄姫…響きがいいよな、(ほう、) まあ、男が女装するだけの理由適当に考えとこ、(こく、) はじっこね、りょーかい、(びし、) じゃあ、俺の方が暗殺とかされかけてて少し疑心暗鬼気味になっててもいい?人は信じても裏切るものだって。(こてり、) ま、まあカラ松の可能性に期待だな、頼むからいい場面で痛い台詞連発すんなよ、頼むから、(遠い目、)   (2017/7/23 10:22:21)

三男((ああ、全然構わないよ。そういうの嫌いじゃない(こく、) どうかな…うちの背後が操作するカラ松なら…(うぐ、) ん、じゃあ他に何か決めたいこととか確認したいこととかあれば(ちら、)   (2017/7/23 10:24:25)

長男((厄姫で厄を招くってのは、どの範囲まで知られてんの?城中?国中?(こてり、)   (2017/7/23 10:26:16)

三男((国中、かな。イメージとしてはね。どちらでも構わないけど(ふむ、)   (2017/7/23 10:27:01)

長男((了解了解、(こくこく、)投下してもらった設定以外は弄ったり捏造しても大丈夫?(こて、)   (2017/7/23 10:28:43)

三男((うん、大丈夫。何か差支えがあればちょっと口出すかもだけど、大方平気だよ(こく、)   (2017/7/23 10:31:06)

長男((そん時は修正貰えたら直すわ(こくこく、) 後は特に質問とかはねーから大丈夫!(にひ、) 俺のお姫様姿が可憐すぎて鼻血出すなよ?(にやりん、)   (2017/7/23 10:32:36)

三男((その点は平気。ロルの中の僕に溺愛させるから(真顔) じゃあ、出会うところからかな。出だしはどっちからする?(ちら、)   (2017/7/23 10:33:23)

長男((やだチョロちゃん男前ぇ!(きゃーw) もし良ければ先手頼んでもいーい?お前のロルで世界観掴みたい、(こてり)   (2017/7/23 10:34:44)

三男((おっけ、じゃあ先ロルもらうね(ごそ、)   (2017/7/23 10:35:14)

長男((あんがと!そんじゃー待機っと、   (2017/7/23 10:35:32)

三男(祖父が、今まで祖父としたってきた魔法使いが、自分に道を示して二日後、息を引き取った。兄弟で見守る中で、静かに死んでいった。一代の英雄、また、魔王。その死にしては、ひどく静かだった。簡単な墓を作ったあと、カラ松は部屋に引きこもってすすり泣くようになった。私だって泣きたかった。けれど、お爺様から言いつけられた「慰め役」を引き受けた私は、涙をこらえ、扉の外からカラ松に言葉をかけ続けた。そろそろ出てきてくださいな。ご飯も食べていないでしょう。一緒に食べましょうよ。いくら声をかけても出てきてはくれない。時間だけが過ぎていく。けれど、こうして時間を浪費し続けるだけではいけなかった。お爺様も居ない今、私にはあまりにも時間が無かったのだ。だけど、それをどうやって傷心のカラ松に伝えることが出来るか。今まで慕ってきた兄弟が、人を殺す悪魔だなどと。――私は簡単な書き置きを残し、夜にこっそり家を出た。暗い山道を一人で下山し、街へ出、孤独に歩いていく。私の今後を暗示するような道を歩みながら、なんだか侘しい気持ちで――)   (2017/7/23 10:44:01)

三男(──およそ一週間後、御爺様の指示した国へ辿り着くことが出来た。国へ近づくごとに、私の中に力が漲るような気分になる。なるほど、これが厄なのかと一人納得。活気のない場所でしたが、私にとってはとても心地が良い空気だった。宿屋で体を綺麗にし、早速お城に従事。御爺様の言った通りすんなりと雇ってもらうことができた。お城に仕えるものが激減していたので快く迎えられたほどだった。それほどに、"厄姫"の厄は、強いのか)『よろしくねチョロ松さん! 私が先輩として一からお仕事を教えてあげます! 実際の仕事は明日からだけど、一応今のうちにひと通り覚えさせますからね』「よろしくお願いいたします、すぐに覚えます」『あ、そうそう、当然知ってると思うけど、"厄姫様"には気をつけてね。それじゃ仕事のことだけど…』「……」(そうして、勤め始めの最初の日。ベッドのシーツを取り替えるために入った部屋。そこで――貴方に出会ったのだ)   (2017/7/23 10:44:13)

三男((実は相談してた時から若干書いてたっていう罠(しれ、) さて、今回も楽しい也にしよう。てか、昨日の夜からぶっ続け…もう12時間過ぎてると思うんだけど、平気?(おず、)   (2017/7/23 10:45:17)

長男(ぎぃ、と木製の扉が開く重い音。扉を開けた其処には、一人の「姫」の姿があった。否、姫と呼ぶべきかどうか、人に寄れば迷うかも知れない。黒い質素なドレスを身に纏い、ソファーに腰掛けるその厄姫。) シーツの交換の時刻、後一刻程早い筈だけど、(そう軽く笑うような声はテノール。その厄姫は、身に纏っているものは女物だったが、まごうことなき男だった。) 困るよぉ、時間通りにシーツ交換してくれないと。あ、言い方悪ぃね。困るのは俺じゃなくてそっち。(その指で新しく入った執事を指差して、) 俺がいるときにこの部屋に入って、厄でも貰ったら大事だろ?(まるで世間話でもするかのように、厄姫はへらりと笑った。)   (2017/7/23 10:54:34)

長男((流石チョロ松、効率的!(ひゅー、) 取り敢えず、8時頃に激しい眠気に襲われたけど、今はそのピークも過ぎて冴えてきてる、(こく、) でも、急に寝落ちたらごめんな、てか俺のロルの質も落ちてるかもしんね、寝不足でわかんねーけど、(手合わせ) さて、こんな感じの始まりで良かったかねぇ?(こてり、)   (2017/7/23 10:56:55)

三男(そこで出会った"厄姫"は、ドレスはまとっていても紛う事なき男だった。姿も、声も。聞けば、どこかの国では災厄が降りかかるのを止めるために男でも女として育てていたという歴史を持つ地域があるという。その類だろうか、それとも、と考えかけ、間が空いたうちに、彼は口をきいた)……は、ぁ(厄姫の言葉に曖昧に頷くが、一瞬、その意味が解せなかった。しかし、やはり一瞬もすればその意味はわかった。彼は、自分以外に厄が降りかかることを恐れている。けれど、この部屋で更に力がみなぎるのを感じ、この子が私を生かしてくれるのか、と思うと、変な気持がした)…いえ、本日からここに勤めさせて頂きますので、ご挨拶も兼ねて。時間にはお部屋におられないと伺ったものですから(適当に言い繕い、姿勢を正し、恭しく頭を下げる)姫様…とお呼びすれば宜しいでしょうか。おはようございます。私、チョロ松と申します。至らない点もあるかと思いますが、以後お見知りおきを(彼は軽いトーンで話しはするが、どうやら気難しそうだ、というのが第一の印象だった。自分は彼なしでは生きられない。どうして打ち解けたものか、と、シーツを替えながら、ぼんやりと思った)   (2017/7/23 11:07:30)

三男((うん、じゃあ無理はしないようにね(ぽんぽん、) とにかく、ロルの質は落ちてないみたいだよ?(くす、)   (2017/7/23 11:08:37)

長男(ふうん、と厄姫は内心思った。第一印象は、読めない奴、と言った所だった。普通のメイドや執事ならば、初めて会った時の反応は大抵同じような物だ。まず厄姫が男であることに驚き嫌悪感を示し、次に出会ってしまったことで自分や周りのものに厄が落とされないか青ざめ、早急に距離を取る。今までの経験上、それが「普通」の反応だった。しかし、目の前にいるこの男は違う。少なくとも姫が男であることにも意外そうではあったが大きな驚きは見せず、何より厄が降りかからないかと恐怖に震えることもなかった。ただただ此方を見てくる。真っ直ぐな瞳で。) 真面目だねぇ、そんなんじゃ厄を貰って早死にしちゃうよぉ、(軽薄に笑いながら、生真面目な台詞に冗談半分本気半分で返す。動揺しないからなんだと言うのか。自分の心を隠すのに長けている人間の可能性もあるし、もしかしたら、何時かのように紛れ込んだ暗殺者の可能性もある。早死に、嫌でしょ、と浮かべる笑みは、表面だけの薄っぺらなものだった) 何とでも好きに呼べば?姫でも、王子でも、ーー厄姫でも?(どちらにせよ、余り近付くのはよしておいた方がいいと、経験が告げる)   (2017/7/23 11:21:35)

長男チョロ松ね、覚えとくわぁ(なんて覚える気もない台詞を残して、部屋の奥の書斎に消えていった)   (2017/7/23 11:21:53)

長男((そ?なら良かった(にへ、) それにしても、もう12時間過ぎてんのか…時間たつの怖い、(ぶるり、 ) チョロちゃんは大丈夫?(こてり、)   (2017/7/23 11:22:52)

三男……あ、いえ、私は、(薄っぺらな笑みを浮かべて、部屋の奥に消えていく彼を、複雑な表情で見送るともなく見送った。それからというもの、なるべく彼と会えるよう、掃除の時も食事を運ぶ時も、少しばかり早く、と思えばフェイントで時間通りに、あるいはすこし遅めにと、普通ならひどく失礼になるようなことを繰り返した。それでも首にはならなかったし、特になにも言われることはなかった。けれど、行けば行くほど、彼は忠告の言葉を強くし、姿を見せなくなっていった)   (2017/7/23 11:38:40)

三男『チョロ松さん、お仕事の方はもう慣れた?』「ああ、あの…まあ、大体はなれたのですけども…」『なにか気になることでも?』「ああ、いえ、実は姫様のことなのですが…何だか、私が行くと、いつもいつも姿を隠すのですよ。おかしな方だ…」『あぁ…姫様ね、父親以外の人と関わりを持とうとしないのよ。自分自身のことがよくわかってるのね。それがいいことか悪いことかわからないけど』「…! そう、なのですか」『…大きな声じゃ言えないけど、ちょっと前までましだったのよ。すこし前に使用人に紛れ込んで暗殺者が来たのよ。あのとき姫様、殺されかけて…それに昔、お友達が出来た時に一緒に遊んで、その子が大怪我しちゃったこともあるし、厄のせいか国も活気がなくて…それから姫様、殆ど誰も寄せ付けなくなっちゃった』「……」『何とかしてあげたいけど、出来ないのが現実よねぇ…かまってあげたいけど、干渉しすぎれば何が起きるかわからないし』   (2017/7/23 11:38:43)

三男(彼の行動は、私にとって大きな驚きだった。仕方がないこととは言え、自ら愛されることを拒絶するという行為。私にはとても考えられなかった。例えば、私は悪魔という自分の境遇というものをとてつもなく嫌っている。けれどそれを知った後も、カラ松や御爺様に愛され、愛することに喜びを感じていた。私は醜い心を持つ悪魔、でも人間的な「愛」というものを大変尊重していたのだ。…悪魔を悪魔たらしめるものが「残虐性」だとするならば。人間を人間たらしめるものは…恥ずかしい話ではあるが、それは「愛」だと本気で思っていた。自己嫌悪から私を支えていた大きな柱が「愛」だったのだから。だからこそ今までやってこれたのだ。――でも。彼はそれを拒絶する。自分のため、ということもあろうが、他人の幸福の為に。彼はそれを行動で否定してしまうのだ)   (2017/7/23 11:39:10)

三男(…ふと、大事なことに気が付く。貴方は私を生かしてくださる。でも、それだけじゃない。決して一方的な関係なんかじゃ終わらない。私なら、問題なく貴方のそばにいられる。悪魔の私ならば、厄を自分の力に変えてしまう私なら、貴方を愛せる。私は……"厄を持ったあなたに唯一近づける存在"。こうしてはいられないと、人間的な部分で強く強く、そう感じた)(思い立ったらすぐ行動だ。先輩のメイドと話したあと、忙しい仕事の合間を見つけ、彼に会いに行った。失礼します、と入った部屋には、彼はいなかった。奥の書斎にいるのだろう。入れないように、鍵を閉めて)……姫様、おられますね?(だから、その扉をノックし、そう話しかけた)   (2017/7/23 11:39:17)

三男((そうだね…ホント時間って早いね。いつの間にか2013年が遥か昔になるわけだ(はふ、) 僕は平気だよ。大丈夫。ありがと(にふ、)   (2017/7/23 11:40:40)

おしらせ長男さんが退室しました。  (2017/7/23 11:40:56)

おしらせ長男,さんが入室しました♪  (2017/7/23 11:40:58)

長男,((やべぇ、スマホの使い過ぎで親指が痛くなってきた。。。って訳で機種変!(にひ、)   (2017/7/23 11:41:28)

三男((おおう…凄まじいね。ともかくおかえり(ひら、)   (2017/7/23 11:42:24)

長男,ッ、入るな!(書斎をノックされて話しかけられれば、一瞬鋭い声が執事の耳に入る。それから直ぐに、厄姫が書斎の扉を開けた。まるで書斎の中は見られたくないのだとばかりに少しだけ開いた隙間から、小さく顔を覗かせる。書斎の奥の方は暗くて執事にはよく見えなかった。ただ、開けられた扉の間から、ふわりと薔薇の香りが執事の鼻腔を擽った)まーた、アンタ?懲りないねぇ、(相手が何時もの執事だとわかれば、厄姫は小さく鼻で笑った。メイドたちが話しているのを聞いたことがある。「厄姫にわざわざ会いに行く変わり者」「自殺志願者か、はたまた以前のように暗殺者か内通者か」――聞こえる様な所で内緒話なんかすんなよな、と内心で嘲り笑う。笑いながら、目の前の男の真意を測りかねていた。自殺志願者のように死んだ目はしていない。しかし。)   (2017/7/23 11:51:29)

長男,(――「私は姫様の味方ですから」。以前、自分にそう言った優しい笑顔を思い出す。数年前にこの城で勤めていたメイドだった。少し年上で、いつも笑顔を絶やさずに、厄姫と忌み嫌われていた自分に触れ、話を聞いてくれた女性だった。この人ならば自分を理解してくれる、この人にならば何でも打ち明けられる。そう思い、信頼していたのに。 ――「そいつのせいで、うちの娘は死んだんだ!」 そう罵る姿は、厄姫が知る彼女とはかけ離れたものだった。ある日の夜、少し内密に話があると呼び出され、向かったバルコニーで、突然彼女に刃物で襲われたのだ。取り押さえられた彼女は、死刑になり、首を撥ねられた。時折思う事がある。あの時防衛本能などに身を任せずに、自分が刺されていれば、と。そう思う一方で別の自分が声を上げる、「ほら見ろ、どうせ人は裏切るんだ。だったら初めから信じるな」と。片方が片方の自分を疎ましく思い、片方が片方の自分を嫌悪する。そんな自分が厄姫は、嫌いだった。そして、嫌いな自分に近づく人間も、嫌いだった)   (2017/7/23 11:57:06)

長男,何の用?俺に近づいたって、イイ事なんかありゃしねぇけど?(けらりと笑う声は軽くとも、その目で牽制する。自分に近づくなと。所詮は厄姫。誰かに近づけば、その人間を傷つけるか、はたまた自分が傷つくことしか知らないのだった)   (2017/7/23 11:58:45)

長男,((ところでチョロ松、こんな自己嫌悪な俺で大丈夫?もし無理だったら早めに言ってな(ちらちら、)   (2017/7/23 11:59:53)

長男,((それと一個さっきのロルで質問。父親以外とのかかわりを持たない厄姫だけど、父親には厄は降りかからねぇの?(こて、)   (2017/7/23 12:00:55)

三男(鋭い声が、耳を刺した。一瞬硬直するが、それも本当に一瞬だった。すこしだけ開いた扉から、少しだけ、本当に少しだけ顔をのぞかせる彼に、小さく鼻で笑う彼に、鋭い視線を投げかける彼に、また、何だか悲しくなった。まだ、愛されることを拒絶している)懲りません。懲りるようなことも、起こりませんからね。…大事なことを伝えに、参りました(それでも執事は、そっと、甘い秘密を囁くように、続けた。これまでの彼の忠告を、その裡にあったのであろうと透けて見えた内心を、思い返しながら)   (2017/7/23 12:13:10)

三男(「そのうち大怪我しちまうよ?」――俺のせいで怪我なんかすんなよ)私は怪我なんてしませんよ、(「もっと避けりゃいいのに。」――不幸にしちまうだろ)あまり人を避けたりしてはなりませんよ、(「不幸になるんだよ?」――俺のせいなんだよ)言いにくいですが、ただでさえ姫様に近づこうとする者は少ないのですから。去る者追わず、来るもの拒まずの精神で行きましょうよ、ね?(「バカじゃねえの、あんた。」――みんな近づいてこないのに)怪我はいずれ治ります。中にはそんな不幸なんてお構いなしに貴方を愛すひとがいるかもしれません。ほら、御父様のように(「避けようとしたら悲しそうな顔すんだよ、だから父上は特別だよ。でもどっちにしろあんまり近づくの、ダメなんだ」――俺のせいで、体調も政治も良くならないんだ)御父様は、貴方のことを愛しておられるのです。ちゃんと受け取るのが礼儀というものですよ(「みんないつか嫌いになるんだよ」――二度と、好きな人に嫌われんのはやだ)   (2017/7/23 12:13:19)

三男……ですから、こうしましょう。私を、好きになってください(執事は、真摯な目で厄姫を見つめた)突拍子もないことを申しているのは重々承知です。ですが私は、貴方の厄などで不幸にはなりません。私ならば絶対に傷つかないし、不幸になってあなたを悲しませることもありません。…すぐでなくても良いのです。信じてください。現に、この城に来てから私は一回も不幸を受けておりません(信じて下さるまで、私はいくらでも待つつもりですよ。その目は悪魔に似合わず優しく、そう物語っていた)   (2017/7/23 12:13:38)

三男((もちろん大丈夫だよ。むしろそういうのが自然なんじゃないかな。最終的にちょっとくらい疑っても信じてくれれば同じだよ(こく、) / もちろん、降りかかるよ。でも、厄のせいで病気になって、その状態で政治なんて激務をしてるから、なかなか剣呑な国になってるみたいな。もう母親は亡くなってる設定で…(こく、)   (2017/7/23 12:16:00)

長男,は、…ッ(執事の言葉に、厄姫は目を丸くした。何馬鹿な事言ってんの、勝手に寄って来た執事を好きになるとか、逝ってる通り突拍子もなくて意味が分かんねぇから、――嘲笑交じりにそう言おうとするも、顔の筋肉は上手く動いてくれず、戸惑いで口をぱくぱくと開けたり閉めたりするばかり。思わず、書斎の扉をばたんと閉めて閉じこもる。その時に、また書斎の中から薔薇の香りが漂った)意、味、わかんない、から、(狼狽が声に出てしまう。何をしているんだ、自分は。こんな甘言に惑わされるほどに初心なつもりはないし、やすやすと踊らされないくらいには辛酸を舐めてきたじゃないかと、心の奥底から声が呼びかける。信じるな、裏切られるぞと。近寄るな、傷つかせるぞと。その自分の内なる声に、そうだよなとこくりと頷く。狼狽えるな、自分。そう言い聞かせれば、いつもの軽い口調で、)あのさぁ、アンタ、言ってる意味わかんないから。俺に構うと、厄貰っちゃうよ?それとも、厄を貰ってもいいくらい、何か企みがあんのかねぇ?(けらけらとした笑い声は、何時もよりも乾いた気がした)   (2017/7/23 12:23:47)

長男,((そっか、良かった良かった、(に、) 成程、今のロルで確認。厄姫と父親の関係は良好なのね、りょーかいした!(びし、)   (2017/7/23 12:24:22)

三男(明らかに狼狽した様子の厄姫に、手応えを感じた。けれど、彼は書斎の扉を閉め、閉じこもってしまった。その向こうから、意味わかんない、とつかえつかえの言葉が聞こえてきた。戸惑っている。流石に、私が唐突すぎただろうか、と苦笑する。しばらく、間が空いて。また、彼はいつもの、本気なのか冗談なのかわからない軽い口調でまた話しかけてきた)…ですから、私は貴方の厄は受けません、よ…(答えている途中に割り込まれた言葉に、思わずハッとした。"厄をもらってもいいくらい、何か企みがあんのかねぇ?"…そうだ、相手は一刻の王子殿下。そんな邪な考えを起こすものもあるはずだ。誰も近づかない王子。誰も気に止めない王子。で、あれば。やはり暗殺の可能性だって、高まる)…姫様。急すぎたことは、謝ります。ですが私は本気です。……どうすれば、信じていただけますか(ほとんどすがるような思いで、彼に答えを求めた)   (2017/7/23 12:37:32)

三男((うん、ほかに何かあればいつでも言ってよ(こくり、)   (2017/7/23 12:38:21)

長男,(信じてはいけない。そう思うのに、相手の言葉が頭から離れない。――「私を好きになってください」…そう彼は言った。いつもなら一笑に附すことが出来るその陳腐な台詞が、今は頭の中でぐるぐると何度も再生を繰り返されている。どうして、俺らしくもない。そんなの出来るわけないだろ、と軽く嘲笑してやればいいではないか、と。そう戸惑っていれば、性急だったことに対する相手の謝罪があり、ますます厄姫は混乱した。書斎の扉が、またわずかに開く。チョロ松が今いる部屋は、壁紙も、カーテンも、ベッドカバーでさえも、全て厄姫の名に相応しい黒だ。しかし、その奥の書斎の部屋は、扉の隙間から、赤い色が執事の目をちらりと掠めた)……何でそんな事言うの?アンタの、考えは何?(それでも書斎の奥は覗かせまいと狭めた扉の隙間から顔を半分だけ覗かせて、厄姫は尋ねる。その目が、探るように執事の瞳をとらえた)   (2017/7/23 12:45:57)

2017年07月23日 01時01分 ~ 2017年07月23日 12時45分 の過去ログ
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