チャット ルブル

「お題に翻弄されて(仮)」の過去ログ

現在のルーム
過去ログ一覧
タグ 言葉  書庫  ロール


2019年06月27日 20時58分 ~ 2019年08月05日 22時15分 の過去ログ
過去ログでは上から下の方向に発言を表示しています

おしらせさんが退室しました。  (2019/6/27 20:58:39)

おしらせ何人さんが入室しました♪  (2019/6/28 09:14:08)

何人会えたことはほんの偶然…。桜の頃。散り際の切なが愛おしく、先など破滅と知りながら、はらりとその花を落とした。知るほどに離れていても離れ難く、春に出会った思いは、夏を迎える頃には溢れる思いへと変わって、空からいっぱいの愛情を降り落とした。   (2019/6/28 09:14:20)

何人雨垂れを掻き消すワイパーの動きが、そのまま自分の感情を表したかのように慌ただしく、神経を逆撫でる。いつもなら、テキストだけを飛ばし合う密やかな想いが、突然の電話に不安を募らせ、慌てて震える声で問いかける 「あのぉ、お疲れ様ですぅ…」 変に間延びしたその声は、何があったのかと核心などに触れて問うこと もできず、話を逸らしてそれでも返ってくる声に安堵する。遠く離れる電話口に、ひと言ふた言…言葉を聞いて、募らせ震える言葉が吐いてでる。「本当…に?」ずっと抱えていた不安は、緊張。そこから一気に破顔すれば、そのまま嬉しさから涙が溢れていることを知ったのは、赤から青に変わっていく信号が、フロントガラスの雨粒に乱反射して、まるで紫陽花のように滲んでいると気づいたとき…『オタクサ』電話の向こうから聞こえたその言葉は、走らせ始めた慌ただしさに掻き消されるようにうまくは聞きとれなくて 「なに?何か…言った?」 聞き返しながら雨の中を移動する。『何でもないよ。ただ…庭の紫陽花が──、雨に濡れたその姿が、すごく、綺麗だと思っただけだ。』   (2019/6/28 09:16:23)

何人きっと、何処までいっても庭木の紫陽花がその家の中に入れてもらえることはないのだろうと解っている。解っていても、ただふとしたときに思い出してくれることが嬉しくて、それでもいいと…ただ単純に喜んでしまうと思う。   (2019/6/28 09:20:30)

おしらせ何人さんが退室しました。  (2019/6/28 09:20:39)

おしらせ水無月さんが入室しました♪  (2019/6/28 23:38:01)

水無月優しい雨の音が聞こえてくる。この季節は、雨に映える紫陽花の花が艶やかで、古民家の木材の煤竹色に映え、彩りを鮮やかにしている。最後にみた目に映る映像は、そう、中庭の片隅に咲いている、一株の紫陽花の花だった…。 もう、どれくらいの時間が過ぎたのかわからない。   (2019/6/28 23:38:10)

水無月「今日はいつもと違うところへ行ってみようか」そのまま初めて来る古民家へと連れられてきた。障子を開け広げると、薄紅色をした紫陽花の見える中庭があり、紫陽花が見える縁側に座りたわいもない話を続ける。楽しいひとときではあるものの、おしゃべりをしにここへ敢えて脚を運んだ訳ではない事は、わかってはいても口にすることが出来ず…。何もしないということに僅かの焦りと疼きを覚え、顔色を伺うように戯けて笑いながら、貴方の顔を覗き込むと、「縄はもってきた?」少し笑いながらそう尋ねられる。   (2019/6/28 23:39:08)

水無月『は…はい 持ってきてます…』鞄に隠し持ってきた麻縄を差し出すと、貴方は少し口元を緩めザラついた麻縄を手に取る。姿勢を正すように促され、手際よく両の手を後ろに支え、衣服の上から上半身を縛り上げられてゆく。縄が肌に食い込む感触が心地よく、緊張からなのかいつもより胸が苦しく感じられ、上手く息が出来ずに何度も深呼吸をするように息を吸い込む。ただ縛られただけで、身体の奥が熱く火照り初めている、そんな様子を悟られることが恥ずかしく、必死に乱れて荒くなった息を整えようとするが、胸の先端を抓られ、身体が小さな痛みを受け入れてうち震え、加速するように取り乱していく。   (2019/6/28 23:39:32)

水無月不意打ちのように与えられた、痺れるような身体の震えに酔いしれていると、視界が遮られる。「今日は目隠しをしておこうか」突然のことに動揺して身を縮めると、「ほら、また姿勢、崩れてる」。硬く反応した胸の突起を押しつぶされ、一瞬の鋭い痛みに小さく声を漏らす。火照った身体を震わせながら、首の位置を少し持ち上げ、胸を張り、姿勢を正していく。 少し出掛けるから、戻るまでその姿勢で居るようにと耳元で告げられると、畳の軋む音が遠ざかり、建付けの悪い扉を開け締めして、カチャリとこの空間を閉ざす音が遠くで聞こえる。   (2019/6/28 23:40:04)

水無月どのくらいの時間が過ぎたのだろうか。私はまだ震えている…。 何か玩具を仕込まれた訳でもなく、ただ自由を奪われ、視界を奪われただけ、それだけなのに…。気づくと身体を縮め前屈みになる自分に気づき、背筋を意識して正すを何度も何度も繰り返す。 雨の匂い。土を打ち付けるような雨の音。外の空気とは反対側から煙草の香りがして我に返る。いつの間に戻ってきたのだろうか、慌てて姿勢を正そうとすると… 「ほら、姿勢」 身体に痛みと快感が走り抜け、身動きの取れない身体は、ただ震えることしか出来ず、長い時間張り詰めていた糸が切れるように、自分ではどうする事もできない疼いた身体を持て余すように上り詰めてしまう。   (2019/6/28 23:40:41)

水無月『もっと…』 と、快感を強請る台詞が出そうになるが、縛めが解かれ、目隠しが外されていき、終わりだということを知らされる。雨の匂いは薄らいで、射し込む陽の光が紫陽花の薄紅色を際立たせる。もう雨は止んでいた。 終わらぬ疼きを胸に押し込めて…。   (2019/6/28 23:41:28)

おしらせ水無月さんが退室しました。  (2019/6/28 23:41:39)

おしらせ詠人不知さんが入室しました♪  (2019/6/30 02:45:30)

詠人不知(雨が降りしきり、庭の草木に打ち付ける。ぱたり、ぱたりと音を発する隙を縫って、女のくぐもった声が響きわたるのを、咎がめるように視線を向ければそれだけで女の心持は意気揚々とするようで…。不意にそれを切り裂くようにパンと音が響けば、それに合わせた甲高い声が響き渡る。雨音と共に詰るような、更に請うような声にこちらの心持も果て知らず昂っていく。身動きとれぬように拘束された女の自由になるのは、己が発する声のみ。その声すら、要望を伝える前に、欲望の歓喜を伝えていては、今の状況を打破することも無理というもの。ゆらゆらと揺らめく炎を灯した蝋燭はその女の肌の上を容赦なく行き交っては、雫となりて彩りゆく。紅くひび割れるその印を受ける度に、詰りる声と歓喜の声が混ざり合う)お前の花は更に色濃くガクであるものを取り払っていくな(白い肌に刻まれゆく紅い蝋の滴りが女の仮面を剥ぎ取っていく。身の熱さよりも熱いものを肌に受けては、既に繕うことすら、儘ならず…)   (2019/6/30 02:45:45)

詠人不知(ふと視線を庭先に落とせば、今を盛りと咲き誇る紫陽花の群。彩とりどり咲き誇るその花よりも目の前の、抗いながらも更に請う女の肌に咲いた花へと思い捕らわれて。雨音に混ざる艶めかしい声は果てることなくこの身に響いて昂りを齎していく)   (2019/6/30 02:45:58)

おしらせ詠人不知さんが退室しました。  (2019/6/30 02:46:04)

おしらせ色風さんが入室しました♪  (2019/7/2 11:14:10)

色風『ん…ぁンせっかち、そんなに弄ったら、奥様専用のこのシートが私のお汁でまたビショビショになっちゃうわ…フフ…んっぁあっ』(…おかあ‥さん?違う…誰だっけ…この声、近所の…ああそうだ○○ちゃんのお母さんの声に似てる…?)『いいんだよ、ほら、気持ちいんだろ?もっと声だせよ』(…ぁ、お父さんの声だ。でもなんか変…いつもの声より低い?あれ…お父さん、何して…)ん…寝てた…?(虚ろに耳に入る聞きなれない雑声に小さな疑問を持ちながら、窮屈げに寝転んでいる自分に気が付いて。伸びをしようと腕を伸ばせばすぐコツンと手が壁に当たる。静かに瞼を開け見回して、どうやら父の車の中のようで、両親の記念日だからドライブするかもしれない→サプライズで車を掃除してあげよう!→車内掃除中に疲れて3列目でウトウト…で、今に至る)   (2019/7/2 11:15:26)

色風『もうすっかり洪水だな。ほら好きだろ?奥まで指を…こうやって…ほら、ほらっ』『んっぁん、気持ちぃぃ、イイの…そこっ、ソコよぉ』(寝起きのぼーっとした頭に響く男女の艶声で我に返る。明らかに情事ど真ん中なそのやり取りにハっと目を見開いて。そっと身体を起こし視線向けた先の運転席には父、そしてシートが倒れた助手席には母ではない女性がスカートを捲り上げ足を大きく開き、父の手を招き入れて喘ぎをあげていた。私は思わず口元を両手で覆い身をひっこめる。いったい今この車内で何が起きているのか、人知れずパニックになっていた。もし同じ車内に自分がいることがバレたらどうしよう?!心臓がバクバクと煩くて、でも鎮める方法も判らない。血の気が引いて冷汗まで出て来る。…お、お父さんが不倫してる…?他の女とセックスしてる…!)   (2019/7/2 11:15:32)

色風(今にも泣きそうだった。父と母が二人で仲良く談笑してるのを見るのが好きだった。なのに今目の前で父は母ではない女を弄りながら、普段の声音とは全然違う厭らしい男の声で厭らしい言葉を次々と浴びせている。其の度に女が悶えるようにぐにぐに動くから車全体が揺れるのだ。私は口を覆った両手を両耳へ動かし必死に耳を塞いだが、そんなのは無駄な抵抗でしかなくて…)『あああっはあん!イイわ、気持ちいぃ!フフ、奥さんにバレたら殺されちゃうわね…んああっぁそこっ!』『あいつ5年気付かないんだから平気だろ。…ほら逝けよ、気持ちいいんだろ?ココ弱いもんな?』(次第に激しくなる声、淫らな車の揺れ。他人女と父の乱れた息遣いが飛び交い、女が果てるのを3列目のシートに蹲って聴いた。暫くして、父の呻き声が聞こえ始める。そっと覗くと女が父の股間に顔を埋めていた。どうやらまだ暫く車は動きそうにない。母との記念日に別の女と車でイタしている父を、私はもう父と呼べないだろう。私はそっとスマホの録音アプリを起動させた)   (2019/7/2 11:15:37)

おしらせ色風さんが退室しました。  (2019/7/2 11:15:45)

おしらせ高城 朔也さんが入室しました♪  (2019/7/2 13:55:25)

おしらせ高城 朔也さんが退室しました。  (2019/7/2 13:55:37)

おしらせ書き人さんが入室しました♪  (2019/7/2 14:46:53)

書き人島を出てから1年が過ぎた。高校の同級生の明子と和也が島で結婚式を迎える事になって私は電車と船で1年振りに故郷に帰ってきた。懐かしい顔ぶれに気持ちも弾んで楽しい1日だった。披露宴も終わり、私達は主役の二人がいないまま2次会を楽しんでいた。『やっぱり…』私は店の片隅で一人で座っている洋介の背中を見つけた。洋介はずっと明子のことが好きだったのだ。ずっと島で住んでいて二人の事を見てきた洋介にとって今日は寂しい1日だったかもしれない。「明子。綺麗だったね?」ポンと肩を叩き洋介に声をかける。「あぁ…綺麗だったな」力なく笑う洋介に懐かしさを覚えた。「結局。結婚までしちゃったね?で。どう?洋介は吹っ切れたの?」「何が?」「え?知らないとでも思ってた?」同級生同士の会話。嘘も見栄も無い素直な会話に二人は小さく笑う。   (2019/7/2 14:46:57)

書き人「今日は車で来てるの?」小さな島だ電車など走っていない。島民の移動手段はすべて車なのは知っていて聞いた。「ううん。車だよ」当たり前のことを聞くなと言わんばかりに笑う洋介に。「ねぇ?車で話さない?ここにいても明子の話ばっかりだし…さ?」いたずらっぽく笑う私。「そだな…」洋介は苦笑いをすると席を立ち上がった。海辺の店を出る。海からの湿った風が二人を撫でていく。小さく聞こえる波の音。お店から小さく漏れる人の騒ぎ声。満天の星空。全部昔のままの風景だ。車に乗り込む前に自動販売機で缶コーヒーを2本買って、洋介の車に乗り込む。「洋介。明日休みなんでしょう?」開口一番洋介に聞く。頷いた洋介に「仕方ない。私が話を聞いてあげるよ。まだ最終便に間に合うからさ」少し甘えるように言ってみる。「お前…まじか?」驚いたような顔の洋介に「それでも足りないんじゃない?」と、重ねて甘えてみる   (2019/7/2 14:47:13)

書き人「変わんないなぁ…お前」少し戸惑い。少しおかしそうに私を見て。「そう言うことか…そうだよな…」一人で自分に言い聞かせるように呟く洋介の顔を見る。『やっぱり私…まだ洋介の事好きみたい…』言葉に出来ない言葉を飲み込む。「いいじゃない。久しぶりに会った同級生だし。積もる話はこっちにもあるんだから」「お前、親に会わなくてもいいのか?」心配そうに聞く洋介。「平気だよ。またお盆に帰ってくるから」そう答える私。「お前。確信犯じゃないないか」満更ではなさそうに笑った洋介は時計を見てエンジンをかける「俺はタクシーか」そう言いながら駐車場を出る。「ドライブだよ…」楽しそうに笑う私。「船で40分。高速で3時間の?」「うん。足りない?」「馬鹿か。お前は」そう言って笑う洋介は昔と変わらない笑顔を見せてくれた。「明子の幸せ。少しおすそ分けしてもらったよ」窓の外を流れる景色を見つめて小さく呟く「ん?なに?」「ううん…なんでもない」少し…潮の香りがした…   (2019/7/2 14:47:27)

書き人【お題 ドライブ】   (2019/7/2 14:47:54)

おしらせ書き人さんが退室しました。  (2019/7/2 14:47:59)

おしらせさえこ ◆LnFLfx2Q5cさんが入室しました♪  (2019/7/4 20:40:00)

さえこ【drive songs】   (2019/7/4 20:41:10)

さえこ今日もまた雨。七夕あたりの梅雨空、嫌いじゃない。もうすぐ夏が来るから。 夜明けの16号線、車も少ないくていい感じ。スマホから飛んだカースピーカーから、ランダムプレイの音が流れる。          あ、この曲は!・・・ もう何年も経っているのに、いきなりヒリヒリした苦いものがこみ上げてくる。スローで甘いバラードなのに・・・   (2019/7/4 20:42:17)

さえこ『俺さ、悪いけど、もうお前とはつき合えないと思う。』 『え?いきなり何?どういうこと?』 『前々から薄々気がついていたかもしれないけど、やっぱり、俺、女になってみたいんだ。』 『ウソォ、そんな!! バッカみたい。女装とかそういう事、時々、話にしてたから、何かあるのかなって思ってたけど・・・女装さんと付き合ってみたいのかなって思ってた。』 『違うんだ。俺がなりたいのさ。本気だよ。Mのオマエにしてた事って、実は俺がされたかった事だったんだ。最近はっきり気がついた。女のオマエが、マゾが羨ましくてしょうがない。』 『なによそれ!私はあんたの身代わりだったって訳?バカにしないでよ!』 『俺、今でもオマエが好き。だけれども、俺のこの衝動、枯れそうに無いんだ。マジで俺自身の気持ち覗いてみた。』 『・・・・・・・・・・・・・・・』 長い沈黙。 ショックと怒りで泣きじゃくる彼女を置いて、俺は帰ってしまった。 カーステから '80 old days 特集が流れている。 ♪Who's gonna drive you home tonight?♪ オマエを傷つけてまでもしたい俺。ごめんよ。許してくれ。 The Cars "Drive"   (2019/7/4 20:43:35)

さえこhttps://www.youtube.com/watch?v=xuZA6qiJVfU   (2019/7/4 20:44:07)

さえこ携帯に彼女からの短いメッセージ。 『ばかやろう!さようなら』 ♪もろく倒れる あんたの「I love you」♪ 立ち尽くしてた俺。 JASMINE "sad to say"   (2019/7/4 20:44:36)

さえこhttps://www.youtube.com/watch?v=w2LLyY__opk   (2019/7/4 20:45:03)

さえここんな選曲誰がした?私のスマホ。まったく痛いところ突いてくるね。 でも曲に罪はないし、光景を思い出させてくれる歌は好き。 過去は過去。戻れやしない。そっと心の中にしまって、時々取り出して、苦い味をかみ締める。 あれから、彼女は他のS男さんと付き合っていることは、人づてに聞いた。幸せにしてるかしらね? 今はもう、どうする事もかなわない。出来る事があるとしたら、あるがままに自分を晒す事しか・・・ 過去があって今がある。彼女がいたから今の私がある。きっと、私の中に彼女が刻んだ印は、私の錨になっている。 でも、彼女には、それもどうでもいいこと・・・ ♪ただ声に身をまかせ 頭の中をからっぽにするだけ♪ 私を待っている人の処に急ごう。夜も雨も、明けてきた。ドライブ日和になりそうな予感。 斉藤和義 "歌うたいのバラッド"    (2019/7/4 20:45:34)

さえこhttps://www.youtube.com/watch?v=pJanaHzA4Pc   (2019/7/4 20:45:53)

さえこ----------------------------------------------   (2019/7/4 20:46:15)

さえこ家に着く。ランダムプレイ止めて、曲順を決める。 とにかくキスが好き。 あの人が乗ってきたらまずはこれ。 BENI "kiss kiss kiss" https://www.youtube.com/watch?v=uvucpAJokXY 日暮れ帰りの〆はやっぱり。 Sade "Kiss of life" https://www.youtube.com/watch?v=rKHgSM-IK3s 夜はあの人と私、とけるようなやらしいkissするんだ。 やがて夏が来る。   (2019/7/4 20:51:58)

おしらせさえこ ◆LnFLfx2Q5cさんが退室しました。  (2019/7/4 20:52:19)

おしらせさんが入室しました♪  (2019/7/4 21:00:58)

(ガレージのシャッターが引き上げられ、明るい光が差し込み、二人の人影が映る。あの時、少女の面影を残していた彼女のどことなく頼りなかった雰囲気は、三年のという都会の風の中で、どことなく自信に満ちた雰囲気に変わっていて。二人の人影が車へと歩み寄っていく。彼女が口元にどこか悪戯っ子めいた優しい笑みを浮かべながら車の運転席に向かう。おやおや、かつての指定席だったのは隣の席だというのに。どちらかというとピーキーなじゃじゃ馬娘ともいえるこの車の運転席に座るのか?都会の風に吹かれる前は若葉のマークを付けていた少女が。まあ、上手くいかなければ揶揄ってでもやるか。お手並み拝見。運転席に歩み寄り、彼女に車の鍵を手渡すと、少女はドアを開けて運転席に乗り込んで。シートベルトを締めて、チョークを引っ張ると、アクセルを2回ふんで、イグニッションキーを一段捻って。静かに音がガレージに響き渡って、燃料ポンプが動き出す。少女は数秒待つと、不安そうな表情を浮かべながら、祈る様にキーをひねると、エンジンに火が入る。   (2019/7/4 21:02:46)

ゆっくりとアクセルを踏んで、低回転を保持しながら、チョークを戻していって。徐々にエンジンを慣らしながら、水温が上がるのを待って。水温が上がると、不安そうな表情は掻き消えて、勝ち誇った得意げな表情を浮かべて。その表情は昔のままで、思わずこの車の中の時が3年前に戻ったかのような気すらする。)ふふ。やるでしょ?(少女はそう呟くと、アクセルを踏み込んでゆっくりと車は走りだして。そういえば、どうしても運転してみたいと言い張って、運転させてみたら、アクセルを何回も踏んで、プラグが被ってたいへんなことになったこともあったっけ。成長するもんだ。そんな記憶が蘇りながら、車は町中を離れて、ゆっくりと峠へと向かっていく。二人で時間があれば、走った道。元々二人とも、口数が多い方ではなかったっけ。沈黙が支配する車の中、彼女の手が、古びたカセットデッキから飛び出していたカセットを押し込むと、懐かしいオールディーズのナンバーが車の中で流れ出す。そういえば、初めての二人のデートの時も、このテープが掛かっていたっけ。今までの二人の思い出が走馬灯のように浮かびあがり消えていく。   (2019/7/4 21:04:00)

海も山も…この車が二人をいろんなところに運んでくれた。金もなく、ただ、時間だけあった時代。車が峠の頂上の眺めの良い停車場で止まって、山の向こうに沈んでいく夕陽が車の中を照らして。そういえば、二人が初めて唇を重ねたのもここだった。あの時も、こんな夕陽が車に差し込んでいた。その夕陽が彼女の右手の薬指の指輪を照らし出し、輝かせて。突然の帰郷の意味…それは、誰もが分かっていたことかもしれない。彼女の瞳は、沈む夕日を見つめたまま…一言呟く。)幸せに…なるね。(陽が沈むと、車は再び走り出して、峠のワインディングロードを下っていって、街へと戻ると、彼のガレージに車を止めて。エンジンが掛かったまま、沈黙が支配して。そのエンジンを切った時に全てが終わってしまうような予感。そして、彼女の瞳から一筋の涙が流れる。一つの時の終わり。もう十分だろう。最後に二人の思い出に別離を告げに来てくれた彼女の気持ちが伝わったように、ふとヘッドライトが消えて、エンジンが止まって、沈黙と暗闇が彼女と車を包みこむ。   (2019/7/4 21:04:24)

そして、いきなり、ガレージの電気が突然つくと、運転席に座った彼女と、空の助手席のシートと、最初にシャッターを開けた時に明るい光に照らされたもう一人、彼女に車の鍵を手渡した彼の老母が優しく声を掛けて。)あの子が逝ってから…まともに走らせることができる人もいなくなってしまってね。きっとこの車も…久しぶりに走らせて貰えて喜んでるわよ。ありがとうね。それと…いい人を見つけたみたいね。また、昔、今の貴女…あの子と一緒にいた時のような…素敵な笑顔に戻った気がするわ。(彼の母の優しい言葉に、彼女は優しく微笑み返すと、ガレージの光が消えて、沈黙と漆黒が車の中を包んで。新しい幸せを見つけた彼女を見守った今、もう十分だろう。彼の父と彼。数々の歴史を見届けてきた車も、今宵、その使命を解かれて、鍵は回った状態で刺さったまま再び眠りについていく。きっと彼女には伝わっただろう。大事に愛されて使われたものには、持ち主の魂が宿るという。鍵をひねらなくても、自然と消えたヘッドライトと、エンジン。それはきっと、この車をずっと愛していたいってしまった彼の「さよなら。幸せになれよ」という声にならぬ言葉だったのだということを)   (2019/7/4 21:05:33)

おしらせさんが退室しました。  (2019/7/4 21:05:45)

おしらせさんが入室しました♪  (2019/7/4 23:47:17)

雨の中のお墓参りを済ませてから数日後、仕事明けの休みの日。特に何をする訳でもなく、部屋でごろっとしながらスマホを眺めていれば…動画サイトで偶々見つけた曲。其の曲が作られたのはかなり前のようで、作った人物は今では大物と呼ばれる女性シンガーだった。へえ、こんな曲があったんだ…動画を再生させれば、軽やかなイントロ、暫くすると彼女の声で曲が始まる…暫く聞き入ってると、所々に其の「フリーウェイ」から見える建物が描写されており、目を閉じれば…「フリーウェイ」をドライブしている気持ちになる。曲を聞き終えて、ネットで曲について検索すれば、ある高速道路がモデルらしい。そう言えば、彼女も前にそんな話をしていたなとふと思い出す。そんなに気にも留めていなかったので曲を聞いていた事すら記憶の片隅に──。   (2019/7/4 23:47:25)

「ねぇ、ねぇ。ドライブに行こう。」「え?今から?…何処へ行くのさ?」「えーとねぇ…何処でもいいよ。」「えー?何処でもって。」暫くして、「とりあえずドライブに行きたいの!」こうなると言っても聞かなくなる。やれやれと「分かったよ。じゃあ適当にその辺を車で走るって事でいい?」にまっと彼女が笑う。「支度してくるね?」と部屋を出れば…此方も支度を…と言っても別にお洒落な場所に行く訳でもないのだしとほぼ普段着のまま。下のジーンズはそのままに上だけ変える事にした。変えないと何を言われるか分からないし…暫くすると彼女が戻ってきた。それほど変わったという印象はないが…口に出すのは止めておいた。「準備出来た?着替えてないじゃん。」いやいや、上だけ変えてますと心の声──。   (2019/7/4 23:47:49)

「まぁ、いいじゃん。どうせドライブなんだし」と軽く言い訳。彼女は渋々納得し部屋を出れば、左腕に腕を回してきて何処か楽しげな彼女。何だか子供っぽいところもある彼女に表情が綻ぶ。車に乗れば何やら彼女はCDを取り出してデッキに入れた。ドライブのお供の音楽らしい。ジャケットを見れば、超有名な女性シンガー。でもちょっと違うのはシンガーの名前。ふーんと特に気にも留めず。「じゃあ、何処に?」「えーと。」とナビを弄り、セット完了。じゃあ出発…と車を走らせる。暫くすると、高速道路の入口。チケットを受け取り本線に合流すれば、徐々に速度は上がり…すると彼女はある曲を選んで流した。どうやらこれをここで聞くのが目的だったらしい。態々この為に…「曲の歌詞はこの辺りだね」「へぇ…そうなんだ。ごめんな余所見出来ないから」   (2019/7/4 23:48:16)

「分かってる。安全運転でね。」「あいよ。」そんな会話のBGMはドライブに合う曲だった。態々歌詞の内容と現実を確かめにくるなんて…助手席に座る彼女の横顔が一瞬大人びて見えた。自然とハンドルを握る手に力が入り、正面を見据えて…そうか…彼女だったんだ。自分の中に何か決心のようなものが湧く。───同じ曲を何度もリピートし、聞き終えれば。車の元に歩き出し、無言のままに車に乗れば、何か思い付いたように、車を走らせれば…向かう先は「フリーウェイ」そう、彼女とのドライブ。車で走ったあの道。座る人も無く空いた助手席には、空のCDのジャケット…BGMは勿論あの曲…そろそろ、次へ走り出してもいいよな?そう一言呟き、アクセルを踏み込み…加速させれば、窓から吹き込む風が髪を靡かせて、其の横顔は真剣な眼差し──。   (2019/7/4 23:48:47)

【お目汚し失礼しました】   (2019/7/4 23:49:02)

おしらせさんが退室しました。  (2019/7/4 23:49:05)

おしらせ虹色さんが入室しました♪  (2019/7/9 21:36:10)

虹色(「まだ外見てるの?」流れる景色を見ている私に彼はそう言った。)うん、キラキラしてて好きだから。(窓の外の人工的に作られた景色は、街全体を象徴するけれど流れていく姿は一つ一つが間近で。統一感を感じられるのはこの場所ではないのだけど、それはそれで面白い。懐かしさを感じながら、その一つ一つを見ていた。行きたい場所があるんだけど…と誘い出したのに、窓の外ばかり見ているあたしに少しばかり呆れているかのようにも聞こえた。) あ、そこ。その交差点を右に入って。(海沿いの公園を過ぎた先、その交差点を曲がると大きな駐車場がある。その手前があたしのお気に入りの場所だった。)ここ。ここで停めて大丈夫。(路駐だけど、この時間はよっぽど取り締まり等があるわけではない。…そう、あたしの記憶では。「よく知ってンのな。」…こんなとこ、そう言わんばかりだけど。)好きだった場所なのよ。行こ? 少し潮風に辺りに。   (2019/7/9 21:36:44)

虹色(久しぶりの旅行は、昔住んでいた街だった。夜になってもキラキラとした景色は変わらず、あたしはこの街のこの景色が一望できるこの場所が大好きで。ゆっくりと散歩をしながら、彼の手にそっと触れた。そのままスルッと自分の掌と彼の掌を合わせてゆっくりと握る。 彼もそれに応えるようにしてゆっくりと握る。…あったかくて、安心する。) ありがとね。(彼を見ずに、景色を見ながらそう言っているのだけど、繋がった手からその感謝の気持ちが伝われば良いな、と思って。ずっと好きだった街だった。けれどどうしても離れなければならない事情もあったりしたけど、今日久しぶりにここにきて、やっぱり好きな景色だなって思ったりして。まさか、隣に居るのがこの人だなんて想像さえしていなかったんだけど。この街を出るときに自分なりに凄く悩んで苦しんで、それでも今住んでいるところだって捨てたもんじゃないなって思ったから頑張れた。今ここに来ても大好きな景色だけれど、どこか自分の中の非現実的な気がしているのもまた事実。)   (2019/7/9 21:37:28)

虹色ずっと一緒に居ようね。 時々この景色もまた見に来ようね。(そう言って握る手を少しだけ強めて、しばらくその景色を眺めていた。「あれ、パトカーじゃね?」そう言った彼の声に我に返って。)きゃーっ、待って!待ってー!(自分達の車に近付くパトライトに向かって走っていった。 ケラケラ笑いながら、またドライブは続くのだけど。…次はどこに行こうかな、そう考えるだけでも楽しいのは、きっと隣に彼が居るからだって思うのよ。感謝を込めていつか言えたらいいな、そう思いながら夜のドライブはあたしはずっと流れる景色を見ているのだけど、ね。)   (2019/7/9 21:37:46)

虹色【あまーい。笑】   (2019/7/9 21:38:03)

おしらせ虹色さんが退室しました。  (2019/7/9 21:38:07)

おしらせ良々さんが入室しました♪  (2019/7/10 13:17:30)

良々(深夜と言うにはまだ少し早い夜も更けた頃。目的の場所より少し手前に車を止めるのは、いつものこと。助手席から名残を惜しむように眺める先には、暗い中にもハッキリとその場所だけが鈍く光っていて、つい悪戯をしたくなる…)   (2019/7/10 13:17:54)

良々(そっと冷めたそれに唇を…ひやりとする金属の感触、その指をパクリと口内へと誘い入れると甘噛みをして…そのまま指輪を取ってしまう。わざとその存在を外さない意地悪な相手への仕返しのつもりで… 舌に乗せた指輪を口を開き舌を伸ばし差し出して笑みを浮かべる)ねぇ?…ほら…こんなに簡単に取れちゃう…(伸ばされた貴方の指が舌を履い指輪をそのまま舌の上で指先に引っ掛けて嵌めていく。何も言わずに薄く笑む貴方にぞくりと…わざとゆっくりと舌の上で動く指にまるで命令されているかのように唾液が溢れても終わるまでこのままに。舌を軽く摘まれ更に引き出されれば視線を絡めたまま舌先を甘噛みされてしまって)   (2019/7/10 13:18:07)

良々(ぞくりと内に奮える想いを引き摺るまま車を下ろされてしまって、帰りながら何度も振り返りその度に意識をさせられる。また、ドライブに連れ出して欲しいと…)   (2019/7/10 13:18:20)

良々【わーい。貼っちゃったもーん(笑)】   (2019/7/10 13:18:56)

おしらせ良々さんが退室しました。  (2019/7/10 13:19:08)

おしらせさんが入室しました♪  (2019/7/10 19:46:47)

【調教ドライブ】   (2019/7/10 19:47:14)

「ううう...恥ずかし...い...です。やめて...」「何が?ちゃんと言わないとわからないよ?」ハンドルを左に切りながら答える。視界の端に女を捉えながら、意地悪な声色で聞きかえす。「やー。」「何が嫌なのか、ちゃんと答えないと。それともやめた方がいいかな?」信号が黄色になったのを確認し、減速する。ラジオを曲も流さない車内に女の吐息が響く。左手をポケットに入れるとスイッチを、カチカチと入れ、より反応が、高い所で止める。「ぁうっ!ぅぅん...あっ...ぁぁああ...」ボタンを長押しして、玩具を止めてやる。「二度言わせるなよ。」信号が青に変わりアクセルを踏み込みながら左手で女の右乳房鷲掴みにし痛みを与えるくらい強く掴みながら問いかける。「何が恥ずかしい?ちゃんと言え。」「きゃぅん。ぅぅぅ...んんぅ...車で...おも..ちゃで...ぅうん...感じてることで...す。」ビル群を抜け、郊外へと車を走らせていく。「お前の恥ずかしいで俺がやめる理由にならないし、お前は俺のものだよな?」   (2019/7/10 19:47:19)

スイッチをまた長押ししながら、強を選択する。「うぁぅ!ぁんっ...あっ..あっだめ。」「嫌だの駄目だの、まだまだ躾が必要だな。ショッピングモールに行こうか。駐車場で羞恥心取り除くための調教してやるよ。」指先で乳首あたりを摘み痛みを与えた途端声にならない、嬌声を上げている。「あまり叫ぶと外に漏れるぞ。」口端を持ち上げ疼きを感じながらアクセルを踏み込む。夏らしい入道雲が流れていく。今日はいい天気...楽しいドライブになりそうだ。   (2019/7/10 19:47:45)

【エロる...描写少なめ笑】   (2019/7/10 19:49:36)

おしらせさんが退室しました。  (2019/7/10 19:49:42)

おしらせさんが入室しました♪  (2019/7/12 11:42:18)

【初投下になります。違う視点から描かせて頂きました。お目汚しになりましたら、すみません。】   (2019/7/12 11:43:57)

(みゃあ、みゃあ、…っ———此の世に生を受けて2週間。親猫は父も母もマンチカン。ブリーダーである飼い主さんは、今まで覚えがない程の数の仔猫達を様々な場所に提供してきている。『沢山飲むんでおけよ。』母猫の腹に顔を埋め、必死にしゃぶり付く仔猫達に届いた嗄声は飼い主の年齢を現しているのか、初老の様に聴こえていた。此れが最後の授乳になる事を猫達は知らず、いつも通りにお腹を満たし、お昼寝をして、遊んで…と思っていたに違いないだろう。『そろそろ時間だ。』飼い主が個々に移動用のゲージに仔猫達を振り分けた。仔猫は全部で5匹。1匹を除いてはペットショップに買われたみたいだった。『お前、其奴は頼んだぞ。』『分かったわ、貴方こそ逃さないでよ。』飼い主の夫婦の会話である。以前、一度だけゲージから逃げ出してしまった事件があり、無事に捕まえたものの、奥さんは事ある毎にその事を口にしてしまうらしい。『行くか。』『ええ。』支度も終わり、2人して家を出て別々の車に乗った。旦那さんはペットショップに、奥さんは海沿いの道の先になる一軒家へと向かう、2週間だったが、世話になった生まれた家に『さよなら』を告げた。   (2019/7/12 11:44:28)

後部座席に置かれたゲージの中で僕はスヤスヤと眠っていた。街中を抜けると海が見えてくる、汐風がゲージの中を通り抜けていった。嗅いだ事のない汐の香りは仔猫の鼻腔を刺激し鼻をヒクヒクさせ、ぶるっ と身震いすると『みゃあ』と一鳴きし、キョロキョロと辺りを見渡す様な動きを見せ、顔を擦り擦り、時折、カリカリと爪を研ぐ真似をしてみたり…。普通、生後2週間の仔猫はまだ足も覚束ず、目や耳の発達も充分とは言えないが、此奴は元気というのか、やんちゃな面を既に見せており、狭いゲージの中で何やら騒がしくしていた。『飽きたのかな?』少し吃驚するも車を端に寄せ停めては、、仔猫の様子を見に後部座席のゲージに手を差し入れ、首輪の手綱を手に取ると『少しだけよ。』と言って外に出す。目の前に広がる海、仔猫が初めて見る光景。…だが、残念な事に遠くの方までは見れず、肌で感じるしかなかった…が、『———気持ち良い。』と言うかの様に薄灰色の毛並みを風に靡かせ、目が開いているかいないか分からない円らな瞳で一点を見つめている様子を眺め、満足そうにしている飼い主さんの奥さんは、ちょっぴり貰われていくのが惜しくなる思いもあったのかと知れない。   (2019/7/12 11:44:52)

結局、あれから直ぐに出発となり、収穫もないままに仔猫の初ドライブは終わりを告げる。新しい飼い主さんは可愛い女の子の様だ。ツインテに結んだ髪をユラユラと揺らして嬉しそうに仔猫を抱き上げ様としていた。『ん?』ゲージの中にまだ1つ何かが残っている、此れは———貝殻だ、桜色の綺麗な貝殻。元飼い主の奥さんも驚いている。『入れた覚えが…』悩める様子で呟いた。『此の子がお土産を持ってきてくれたんだよ、きっと。』女の子が母親を見上げ、笑っている。『そうね。』くす、と笑い返した母親が貝殻を手に取ると『大事にしなきゃね。』と女の子のワンピースのポケットに忍ばせた。『うん。』と元気なお返事の声に合わせた様に『みゃあっ。』と仔猫の鳴き声が輪唱していた。朗らかな時はゆっくりと流れ、仔猫の新しい日常が始まっていく——–—貝殻が何処から紛れ込んだのかは謎の侭。分かっているのは、仔猫が海で戯れる姿が近い未来に見られるという事だろう______________)   (2019/7/12 11:45:07)

【仔猫の初ドライブ…。です。】   (2019/7/12 11:45:57)

おしらせさんが退室しました。  (2019/7/12 11:46:00)

おしらせ詠人不知さんが入室しました♪  (2019/7/12 16:15:18)

詠人不知(切なげで寂しげな瞳を覗き込むと、そのまま顔を近づける。柔らかな唇に触れると手は彼女の頭へと添えられた。唇を幾度か啄んでいくうちに頭に添えた手に髪を絡ませていく。ふっ…と彼女の熱い吐息が漏れ出す頃、髪に絡ませた指を握り込もうとして…『もう行かなくちゃ。またLINEするね』と、彼女が不意に顔を離しシートベルトを外した。かちゃりと無機質な音を聞きながら、覆い被さった体を運転席へと戻す)判った。今日は楽しかったよ。またな…(返事を聞けば嬉しそうにドアを開けて、車を降りる彼女。何度も振り返り手を振りながらマンションへと駆け込んでいくのを見届けると、ひとつ大きく息を吐き、ハンドルへと突っ伏した)   (2019/7/12 16:15:33)

詠人不知(しばらくすると顔を上げ、エンジンを掛ける。ブォンと音立ててアクセル踏めば夜の街へ車が滑り出す。少しイライラした表情を隠すこともなく、彼女のために用意したプレイリストを無造作に切った。先程の指に纏わりついた髪の感触を思い出す。――あのまま握り込んで、髪を掴み上げていれば彼女はどう思っただろうか… 知らず知らずのうちにアクセルが踏み込まれていた)   (2019/7/12 16:15:47)

詠人不知(街灯りが流れていく。テールランプの赤味が目に映る。そんなのをぼんやり眺めつつ、もやもやイライラする気持ちが沸き上がる。優しいあの顔を歪めたい。彼女への想いが募るのと比例して沸き上がる被虐心。愛しいと思うほどにめちゃくちゃにしたい衝動が沸き上がる。彼女の肌に…彼女の顔を…そんな思いが頭を占める頃、駐車場に車が滑り込んだ。車を走らせ始めた時と同じように大きな溜息が零れる。彼女を大事にしたい気持ちと無茶苦茶にしたい気持ち…相反する気持ちが鬩ぎあう。――もう…でも、まだ… エンジンを切った薄明かりが灯る車内。自分でも想像がつかない自分がそこにいた)   (2019/7/12 16:15:58)

おしらせ詠人不知さんが退室しました。  (2019/7/12 16:16:15)

おしらせ海路さんが入室しました♪  (2019/7/12 21:28:08)

海路ここを曲がれば、到着だ…よな?(そう言って横を向くと助手席の君はすやすやと寝ていて、曲がらなければならない道を思わず素通りしてしまった。ゆっくり真っ直ぐに運転しながら、ちらちらと幼さの残る顔を眺めみて寝顔からマイナスイオンでも発生してるのだろうかというくらいに癒されている自分につい苦笑いを1つ。どこで曲がってUターンをしようかと思案するも、あと少し…もう少しと遠回りの長い道をますます長く運転しようと思うばかり。流していた音楽のボリュームを落とすと静かな車内の中、君の寝息と漂ってきたのは甘やかなパフュームの香。そろそろ遠回りも終わりにと、マンションのすぐ側までくると邪魔にならないように路肩に止める。声をかけようと横を向くと何も言わずに君はシートに沈み込み横になって此方をみていたー)おはよう、起きたのかい、眠り姫?お城に着いたよ   (2019/7/12 21:29:30)

海路『今時のお姫様はね、自力で起きて、欲しいものは自分で取りに行っちゃうの』 (そう言うが早いが両腕が伸びて君の方へと俺の顔をやや強引に引き寄せにかかる。柔らかい唇が押し当てられその感触にもっと続きを、とばかりに俺からも右手を伸ばし頭を此方へと引き寄せてさらに深い口づけへと。シートの上に置いていた左手にはいつのまにか君の手が重なっていて…距離が…近い…。くぐもった甘やかな声を漏らしたところで君の舌ごと絡めて引き出しながら顔を離す。どんな顔をしているのか、よく見せろと言わんばかりに顎を親指の腹でゆっくりと持ちあげて視線を向けさせる。酸欠気味に呼吸を繰り返し目を潤ませて何かを待つ姿…普段よりも少しだけ激しめのキスに慣れずに息でもとめていたのか?と思えば愛おしい。なんとなく身体のラインへと視線を向けてしまうと律儀にシートベルトをしたままの君の胸はシートベルトが食い込み強調され煽情的…などと考えつつもこれ以上は、とエントランスまで車を回そうとハンドルを握るとー)   (2019/7/12 21:30:55)

海路『帰らせないからね…?』(そう言って彼女はすぐそばの【空】となっているコインパーキングを指差して、そこまで行ってと強気な発言とは裏腹に不安げに揺らぐ瞳を向けてくる。握り締められている手は僅かに震えていてこれをすることだけでどれくらいの覚悟がいったのだろうと思わず抱きしめたくなるのを自制して、彼女の鼻をつまむ)わかったよ、お姫様。じゃあそこまでな…後悔するなよ?(そう返した言葉に嬉しそうな、怯えたような、期待しているような表情を見せた君。まだ時間はPM21時…彼女の期待と予想を何度裏切ってあげようかとこっそりと口角を上げてしまった)   (2019/7/12 21:31:23)

おしらせ海路さんが退室しました。  (2019/7/12 21:32:08)

おしらせさんが入室しました♪  (2019/7/14 00:10:02)

「どうして、こうなったのか…今でもよくわからない。」「先生ーため息ついてるよ。まさか私とのデートが恥ずかしいじゃ?」満面の笑みで顔を近づけてくる葵を左手で遠ざけながら、反芻する。形ばかりの美術部顧問だが、一年に一回の美術館見学だけは、他部の生徒も引率する関係で、責任を負わされている。自分の趣味で選んだのが仇になったのか、日頃の部活動を部員に任せきっているからか、よりにもよって…なぜ、二人なんだ。部長からは、「その日は他校の美術展覧会があるので、私たちはそちらに参加しようと思います。」と黒ぶちの太いフレームの奥から鋭い視線で刺されながら告げられた。申し込みなどないと思っていたのに、まさか…。大きめのトラックを追い越すように右車線に変更する。右側に見える相模湾をちらりと眺めながら、心が少し重いのを感じる。二人の生徒を引率する予定が、当日欠席で、まさかの二人…。   (2019/7/14 00:10:21)

取りやめにすればいいのに、校長の一存で、決行することになった。横ではしゃぎなら歌を歌っている葵を横目にみる。色鮮やかなロングワンピは普段と違い、女を感じさせる。女の子らしい香りが鼻をくすぐり、すぐに目線をそらすように、[西相PAで休憩するぞ。」と声をかける。   (2019/7/14 00:10:31)

「ね、先生!!あそこみてーあっちあっち、遠くの方に海が見えるよーー!!」若干はしゃぎ気味のドライブに、呆れている先生の顔がチラリとみえるが、お構いなしにしゃべり続ける。明らかに乗り気じゃない空気を感じてはいるものの、先生と車でお出かけとか、それも二人っきりとか、こんな楽しい状況、私だけ楽しいのかな?そんなことを考えながら、この日のためにセールで張り切って買った真っ赤なロングワンピースを風にヒラリとなびかせる。「ね、先生?私と二人じゃ嫌だったー?」若干テンション低めの先生を横からじっと見つめると、不躾に質問をするがサラリと流され、納得がいかずに口を尖らせる。「西相PAで休憩するぞ。」その言葉に、「はーーい」と軽く返事をして、どう先生の機嫌を取るのかを思案始める。   (2019/7/14 00:10:42)

車を停めると、息をもう一つ吐き。自身の心に折り合いをつけながら、「嫌なわけじゃないんだ。ただ、女子生徒と二人っていうのもな。ちょっと気が引けて、でも、せっかくだから楽しむか。」安心させるように笑顔を作り、葵の方へと顔を向ける。そんなつもりはなかったが、意識させてしまったのか、軽く目を逸らした葵に女を感じてしまい、気まずい雰囲気にを振り払うように「ほら、海ちょっと見てみようか。ここからの眺め好きなんだ。」車のドアをバンとしめ外へと飛び出す。何を生徒にドキドキしてるんだ。宇野亞さんのポストカードがちらりとよぎり、葵と重ねてしまう自分をふりはらうように、海風にあたりたくて、歩いていく。「綺麗だろ。先生な。今日いく所の設計の杉本博司さんの作品が好きでな。ここ選んだんだよ。海景ってシリーズがあってな…」何かを振り払うように饒舌に語り出す。   (2019/7/14 00:10:52)

「んーー。そうだよね?先生って立場だし、でも私は先生と二人で嬉しいよ?」屈託のない笑顔を見せると、嫌ではないという言葉を聞き安心したのか、いつもどおり距離感を感じさせず、車の外に促されるとでていき、小走りで先生の後ろをついていく。先ほどとは打って変わって饒舌に説明をしゃべり始める先生の言葉を、聴いていない訳ではないかが、表情を確かめるように顔を覗き込み、そして先生が好きだという景色を眺める。ちょっとだけ大人のドライブデートのように感じて嬉しくなり、小走りで海の方へと走っていく。「先生ーはやくーーー。こっちこっち、海キレイだよーー。」大きく手をふりながら海風にスカートをなびかせる。「ね、こんなところ誰もみてないって、いいでしょ?」そういうと勝手に先生の腕に手を伸ばし腕組みをすると、悪戯っぽく先生の顔を見上げる。   (2019/7/14 00:11:02)

海を眺めながら、葵の肌の感触にどぎまぎとする。ノースリーブのためお互いの肌がふれあい、それを熱くなり始める。「あっちが箱根の方面だな。夕方もすごく綺麗らしいぞ。もう少し大きくなったら彼氏とデートもオススメだぞ。」そう言いながら、手を振りほどくと、葵の腰に手を回し、海の方へと向かせる。葵の悪ふざけに乗るように「まあ、今日はじゃあ大人のデートだな。」すぐに振り払われると思われた右手はそのまま葵の腰に回したまま。視線がぶつかり合うとこの前よりも強く、瞳の奥の女の濃い匂いを強く感じる。「ああ…。」… うつ伏せになり尻を突き出しながら、悶える肌が艶かしい。若々しい肌に汗の粒が滑り落ちていく。突き出た尻に何度めだろうか。右手が熱くなるほど叩きつけ。赤い筋が何本も浮き出始めている。「だから言ったのに。」微笑みながら、また臀部へと叩きつけていく。「俺に近づきすぎるなと言ったのに、もう遅い。」もっと突き出せとばかりに両手で腰を引き上げる。弾力のある白い肌は俺の痕をつけるのにちょうどいい。もっともっとだ …   (2019/7/14 00:11:11)

彼氏とのデートという言葉に反応を示すが、そんなことはどうやら気づいてないみたいで…。「先生のばかっ…」ぽつりと、言葉を聞こえないくらい小さく吐き出すと、デート気分に無理やり腕組みしていた手を振りほどかれ、逆に腰に手を回され、先生との距離が急に近くなり、顔を真っ赤にしてうつむく。きれいな海の話をされても、緊張で全く言葉が耳に入らず、密着する先生の体温を感じ、どうしていいかわからずに先ほどまでの無邪気さをなくし、真っ赤な顔で先生の顔を伺い見上げていくと、視線が絡み、急に恥ずかしくなって再び視線を戻していく。「あ、あの…。やっぱり私にはまだ、大人にはなれないかも…?」緊張でどうすることも出来ないが、なにか思いにふける先生の様子をみやり、手持無沙汰に感じ両手を握りしめると、口元に持ってくる。まさか自分のことを考えているなんて夢にも思わずに、大人の恋を夢見て胸を高鳴らせる…。   (2019/7/14 00:11:20)

「……大人になれないかも…。」不意に聞こえた葵の声に我にかえる。腰回した手が汗をかくくらいにジンジンと熱い…。腰に回していた手を離し、葵の目の前に右手を出し、「葵…。左手を重ねてごらん。」優しく微笑む。恥ずかしげに合わされた手を絡み合う視線…。磯香りが胸をさらに高鳴らせる。「ほらみてごらん。俺の手と葵の手今重なってるよな。境目をみてごらん。二人の手はもちろん違う手だ。でも温もりで繋がってるよな。大人と子供の境目も同じことなんだよ。もう、葵は大人でもあるし、まだ子供でもある。焦るなよ。お前は素敵な女だよ。」自分に焦るなと言い聞かすように言葉を紡ぐ。杉本博司の海景。様々な表情を見せる海。境目なんてあるようでない。先生と生徒の境目もな。「よし、じゃあ目的地にいくか、ここからのドライブは景色最高だぞ。」おどけるように葵の尻を軽くたたくと、小走りで車の方へと走る。海風が今日も心地よい。   (2019/7/14 00:11:29)

おしらせさんが退室しました。  (2019/7/14 00:11:37)

おしらせ代塑さんが入室しました♪  (2019/7/15 10:25:54)

代塑 代塑 『1200円です。』頭上から男の人の声が聞こえてくる。恥ずかしすぎて、緊張し過ぎて、1ミリたりとも身体を動かしてはいけないような、そんな強迫観念に囚われ、息をすることさえも止めてしまう。喉の奥まで突き刺さるものは硬さを保ち、その硬くしている当事者は平然とお金の受け渡しをしているようで、恥ずかしさがどうすることも出来ず、体の奥から愛液が溢れてくるのが感じられる。窓を閉める音と共にエンジン音が響き車が走り出すのがわかる。「ほら、口が止まってる。誰が止めていいといった?」そんなセリフと共に優しく身体を起こされ、だらしなく口から繋がる唾液の糸を見つめながら助手席のシートに身体を戻される。 何でこの車、ETC付いてないの?何で恥ずかしくないの?絶対おじさん見てたよ???色んな抗議の言葉が溢れてくるが、うまく言葉に出来ずに涙目で困ったように俯く。恥ずかしすぎると言葉も出せないんだと、考えるよりも先に嗚咽が溢れてくる。   (2019/7/15 10:26:12)

代塑「余計なこと考える暇あるなら、何で濡らしてんだよ?」そんな私の心の声を知ってなのか、高速を降り、走り出しながら彼の左手がぐっしょりと濡れたショーツの上から敏感な突起を刺激してくる。シートと背中に挟まれるように軽く両手首を止められ、シートベルトがまるで拘束具のように感じられる。「ほら、脚開け」言われるがままに素直に足を開くと、スカートを捲くられショーツのかなにローターを入れられ、スイッチを弱へと…。静かに機械的な刺激が敏感な部分を刺激してくるが、我慢できない程でもない。「お前が来たがってたブナの森までもうすぐたよ」気づけば山道に入りかかり、梅雨の隙間の日差しにキラキラと輝くブナの新緑が見えてくる。山道のカーブを曲がるたびに身体が揺れ、敏感な部分に当たったり、ズレてしまったりを繰り返し、もどかしい快感に息が荒くなり、視界がぼやけてくる。「ほら、ちゃんとしてないと、対向車から不審がられるだろ」そう言うと、ショーツの上から押し付けられ、そのまま探るようにいやらしい液が溢れる穴へと押し込まれ身体が震え上がる。   (2019/7/15 10:26:45)

代塑今日の目的地は、ブナの森を超えて、その先の湖へ。翻弄されることに喜んでいるのか、支配される快感に喜んでいるのか…。今日はこのあと私はどうなるのだろう…そんな期待と不安を入り混じりながら、無機質な刺激に翻弄され、ブナの森を走り抜けていく。   (2019/7/15 10:28:12)

おしらせ代塑さんが退室しました。  (2019/7/15 10:28:20)

おしらせ霞草さんが入室しました♪  (2019/7/16 19:38:46)

霞草(『待った? 』少し照れ臭そうに笑いながら、私の元に近付いて来た。重そうなスーツケースを引き摺り、片手の人差し指で軽く頬を掻いている。彼と逢うのは2年振り…話したい事は幾らでもある。でも、アレもコレもと思っていた事が彼の顔を見た瞬間に吹き飛んだ。『お帰りぃぃ〜…。』目の前に来るまで待てなかった私は辛抱が足りないのか、人目を気にせず彼へと抱き着く….大丈夫 、此処は空港だから許される筈。…なんて勝手に胸の内で納得させていた。『少しだけ、此の侭で居て…。』彼の温もりが伝わってくる、あの頃と変わってない…一度だって忘れた事なんて…と胸許に顔を埋める。優しい腕がふわりと彼女を包み込む。—————『そろそろ行かないか。見せたいものがあるんだ。』亜麻色の髪を くしゃりされると、ふふ 、って微笑みながら頷く私。スッと身体を離していく、本当は名残惜しくて堪らない…だって、久し振り温もりだもの。『何処行くの…? 』『…秘密。』サプライズ好きな彼の得意な言葉。帰国早々 、何を私に見せてくれるのだろう…期待は大きく膨らんでしまうのだけれども、過度は禁物って分かってた。   (2019/7/16 19:39:56)

霞草休日前の夜の空港は夜遅くなっても人並みが途切れる事なく、縫う様にしてすり抜けながら、歩みを進めて行く。彼の引き摺るスーツケースのキャスターをチラッと見ては手を繋ぐのは難しそうと瞼を伏せた。『さあ、行こう。』2人が向かった先は空港のバスターミナル。何台もある中で彼が選んだのは高速バス。乗り込んだのは数人の客。席は疎らに空席が目立つ。2人が座ったのは2人掛けの1番後ろ。窓際に私 、通路側に彼。『ねぇ…、見て…』走り始めたバスの窓から見える景色から彼の方に視線を向けると既に彼は夢の中。『早っ…』思わず、くすくす、と笑い声を立ててしまい、慌てて自分の口を塞いだ。『お疲れ様…。』静かに呟く声は労いと愛情を込めて囁かれ、そっと額に触れた手は前髪を梳き撫でる。日本を離れ、慣れない環境に見知らぬ人達 、異国の言葉が飛び交う街に2年間居た彼にどれだけの苦労があったのだろうか…と考えると胸が痛くなる。私は毎晩の様に彼の帰国を待ちながら、無事を祈り、ニュースすら殆ど見た事も無かったのに、新聞もニュースも海外情報にも目を通す様になっていた。   (2019/7/16 19:40:51)

霞草『あ、…悪い。』寝てたんだ…と気付いた様に眠りから覚めた彼は辺りを見渡し、『そろそろ着く頃だな。』と呟いた。見慣れた景色なのだろうか…と思っている間に車内放送がかかり、目的の場所に辿り着く。駅前の停留所らしい其の場所に降り立つとスーツケースを取り出して貰い、直ぐ近くに見えたタクシー乗り場に向かうと二台のタクシーが客待ちをしていた。『すみません、◯◯◯までお願いします。』タクシーに乗り込み、行く先を告げる彼を不思議そうに見上げる。『もう少しだから…』『ぁ、…ぅん。』聞いた事のない地名、一体何処に行くのだろう。窓に映る景色は時間帯が遅いのもあるのだろうが、暗闇に包まれていて、時々見える明かりもポツリポツリと見えるだけ。街中から離れていたのは気付いていだけれど、瞳が慣れると周りは山道を走っている様な景色が。『ねぇ…、大丈夫…?』ちょっぴり不安そうに尋ねながら、まるで山奥にでも連れて行かれる様な表情を見せつつ、彼の衣服の裾を引っ張っていた。でも彼はそんな事は御構い無しといった様子で笑いながら『大丈夫。』と伝えてくる。   (2019/7/16 19:41:43)

霞草『お客さん着きましたよ。』運転手さんの声がして、彼が精算し始めるとドアが開いた。先にタクシーから降りた私の目に飛び込んできたのは空一面に瞬く星達。『わ…!綺麗…っ…』思わず見惚れて脚を留めてしまっていた。『凄いだろ。』支払いを済ませた彼が運転手さんから開けて貰ったトランクからスーツケースを取り出しながら、自慢気な声を洩らしてる。『うん。』嬉しそうに頷く私。見せたかったのって…、此の星空…?帰国早々の素敵なサプライズプレゼントに喜ぶ笑顔どころか、薄っすらと睫毛を濡らす程の感動に胸が一杯になっていた。『…ありがとう。』お礼の言葉は涙声になっていたかもしれない。背後から、そっと肩に手を置いた彼は『まだ喜ぶのは早いよ。』そう言って誘った場所は今夜の泊まり先である川沿いのペンション。川のせせらぎに蛍が飛び交う、隠れ家的な宿。彼にとって長い旅路も今日は此処が最終地点らしい、テレビなくスマホの電波さえも届かない場所だけれど、忙しない日常を忘れ、久し振りに2人だけの一夜を過ごせる喜びを肌で感じていた筈———)   (2019/7/16 19:41:54)

霞草【長くなり失礼致しました。】   (2019/7/16 19:42:08)

おしらせ霞草さんが退室しました。  (2019/7/16 19:42:10)

おしらせさんが入室しました♪  (2019/7/27 23:16:49)

(享楽と遊蕩の街、新宿歌舞伎町。様々な欲望と暴力が交錯するこの狭い町の中に10を超える組が鎬を削るそんな中、新たに開店した夜の蝶の店の中。煌びやかさと成金趣味と悪趣味がごった煮なった店内の中、艶やかに和装に身を包んだ舞姫達が、訪日客の外国人相手に肩を寄せ、酒を注ぎながら、享楽を愉しんでいるそんな夜に店の奥で店内の蝶の様子を見守る沙紀の瞳も数日前と比べるといくらか落ち着いてきていて。何分唯でさえ暴力のひしめくこの街へ新しい組が更に進出しただけに、当初は他の組の嫌がらせやカチコミを恐れて、入り口にはケツモチの古参の組員が詰めてくれていて、何かあればここに電話するようにと言われ、オープンしたこの店で。訪日外国人を対象としているだけに、既存の店への影響は少ないことがまだ見逃されている要因かと思い始めていたそんな夜。店のドアがけたましく開かれて、二人の男が姿を現す。突然の見慣れぬ来訪客に古参の組員が入り口のソファーから眉間に皺を寄せて立ち上がりかけた瞬間、二人の男がドアの向こうでコートの中に隠していた凶器を露わにする。この街の裏では、トカレフだろうが、グロッグだろうが手に入らないものは無い。   (2019/7/27 23:17:02)

しかし、組員の目の前で男たちが構えた銃は、今まで組員が見たどの銃とも異なっていた。長い重心に三日月形の弾倉。そして、木製の台座。まるで戦争映画から飛び出してきたような銃。おい。何だこれは。こんなタマをカチコミで使うのか?その時、目の前の男たちの瞳が青いことに気が付いて。)て、てめえら、ふざけんじゃねえ。ど…どこの組のもんだ!(次の瞬間、男たちの引き金にかかった指が引かれて、その重心の先端から殺意が金属の形をして、男の躰に突き刺さる。指が飛ぶ。肺も腹もはじける様な焼けるような感覚と共に、体が後ろに飛ばされる。口からも胸からも、全身からまるで穴の開いたワイン樽の様に、鮮血が飛び散って、背後の壁にもたれかかりながら眼の光が消えて床に崩れ落ちる。突然の銃声に店内の時が止まると、男たちがドアから銃を構えた男たちが店の中に入ってきて、銃を構えると、豪勢なソファーに座った外国人客を次々に蜂の巣にしていく。銃声と硝煙の香りに支配される店内の中、シートは紅く血で染まり次々に客が銃弾を帯びて崩れ落ちていく。   (2019/7/27 23:17:10)

ドアが開くと、更に男たちがなだれ込んできて夜の蝶たちに銃口を向ける)や、やめて!(沙紀の悲痛な聲が響く。手元では頭から教えられていた電話番号を掛けようとするも、銃弾が沙紀の持っていた携帯電話を飛ばして。壁にたたきつける。ディスプレイが割れて一瞬でスクラップに携帯が変わる。そして、男たちは蝶たちを羽交い絞めにすると店外に引きずり出していく。そして、その聲を上げた沙紀も引きずり出される。店の外の光景に息をのむ。自分たちの店に乱入してきた男たちと同じ制服を着た男たちが不夜城と知れたこの街を銃を構えながら次々と店の中に入って銃声を響かせていて。街の道も所々で血塗れに赤く染まっていてガード下から延々とまるでバスのような大型の装甲車のような車が延々と連なっていて。車の中からは次々と男たちが出てきては、自分たちの店と同じように夜の蝶たちをそのバスのような装甲車の中に引きずり込んでいく。その装甲車の中でもひときわ大きな…バスのような装甲車の中でもとりわけ堅牢な2階建てのバスのような車に引きずり込まれて、無理やり階段を上らされていく。   (2019/7/27 23:17:17)

自分の店の蝶たちは下の階へと…下の階へと引きずり込まれながら救いを求める様な目で見つめる自分の娘たちを見守ることしかできず。2階は例えるならばまるでロールスロイスのような豪華なシートに広い空間。その一番前でソファーに優雅に座る男の前に引き出されて。自分を連れてきた男が、沙紀を後ろから手を組ませるように羽交い絞めにして立たせると優雅に座っていた男が立ち上がって。沙紀の頬に手を当てて、憤懣足らぬ表情を浮かべて語りかける)私はかつて…あの悪鬼ともいえる血腥い犯罪者どもの悪鬼であり、地上の屑ともいえるあの憎きボルシェビキ共を唯一討ち果たした君達を。東洋の単一民族国家として、彼奴の毒牙が入り込む術を立っていた君達に畏敬を払い、共に同じ道を行く同志として選んだというのに…この街は何だ?(装甲車がゆっくりと展開すると、装甲車の手前に大きなキャタピラのついた鉄の塊のような戦車が数両現れる。この国の戦車とは異なる理念で作られた巨大な砲塔がその街へと向いていく。静寂が支配する中、砲塔から爆延と共に次々と歌舞伎町のビルに向けて放たれていく。次々にビルが倒れていく。)   (2019/7/27 23:17:25)

全く…こんなに簡単に彼奴等の手に乗せられおって。彼奴等の常道だろう?性本能の誘惑で破壊せんと試みるのは。全く汚らわしい。僅少の金銭などという下らん対価で、安価な恋愛が街のいたるところに転がっている街も、その身を差し出した女も、その身を差し出させる女も…汚らわしいにも程がある。(男の手が、沙紀の釣り鐘状の双丘を鷲掴みにすると捻りあげる様に捩じりこんでいく。その目は憎しみに染まり、口元は嘲りの色を帯びていて。快楽を感じさせるためではなく、敏感なその個所に苦痛を起こさせるためのその行為。)先の大戦の折も、彼奴等の導きによる貴君のような汚らわしい女共のせいで安価な恋愛がそこら中に転がった結果、全くどれだけの我が国の若者が梅毒に犯されたか。貴君らの時代では、後天性免疫不全症候群とか言う病気があるだろう?あれも彼奴等が生み出したものに違いない。おい。この女はそこにするか。   (2019/7/27 23:17:33)

(そう告げると、2階の端にある椅子に座らされて。椅子の座面は前面が半円型になっていて。そこに足と膝を乗せる足置きがあるが、足置きはその半円に沿って動くようになっていて。その足置きには膝と足首に鉄輪がついていて。若い兵士が沙紀をその椅子に座らせて、足置きに沙紀の足を乗せると、その鉄輪で足首と膝を固定して。そして、椅子の足元のボタンを踏むと足が無理やり開脚させられて腰が前に出て。そして、一枚の壁板を持ってきて。壁の下部には半円が切り裂かれ、その上には丸い穴が二つ空き、更にその上にはもう一つ穴が開いていて。その一枚の板を見れば、沙紀のこれからの運命は明らかだろう。)次の時代に担って立つべき青年を、精神的にも肉体的にも極端な堕落に導いたその行為は断罪に相応しい。まあ仮に金銭を対価としていなかったとしてもだ。そもそもな?君らの惚れた腫れたの恋愛も、所詮、解釈を間違えた恋愛の醜用でしかない。更なる東方への侵略のための兵を増やすためにも、性の解放は必要だが…貴君がしているのは性の放逸にすぎん。君らのそうした惚れた腫れたの恋愛の結果の結婚がもたらすのは、民族的退化そのものだ。   (2019/7/27 23:17:41)

(丸出しの秘肉を差し出した沙紀の秘部と足が露わになる様に壁を立て、その上の二つの穴に、沙紀の豊満な双丘を突き出すようにして、二つ穴の裏側の鉄の輪で沙紀の腰を拘束して。壁から身を逸らすことをできなくして。更に沙紀の両手を背中で手錠で拘束するとその上の穴に顔を近づけていく。裏側から見るとその穴は球状に削られていて。その穴から唇だけが露出するように押し付けると、その穴の下の鉄の輪で沙紀の首を拘束して。四肢の自由を拘束された沙紀を正面から見れば、壁から足を無様に開脚された状態の丸出しの秘部に、根元から露わに露出した釣り鐘状の双丘、そして、紅が映える唇。男の欲望の対象以外のその貌も人格も全てを切り離された…ただ肉人形として姿も見えぬ相手への生殖の対象として使われるだけの存在へと堕とされたことは明らかで。)そうではないか?女の分際で仕事だ生き甲斐だと、余計なものを求めた結果、国家が守るべき若き血の誕生の機会がどこまで奪われている?貴君らの国の出生率は、民族的な観点では許されんのだ。いいか。勘違いするな。個のために国家が存在するのではない。国家というのは、民族の為に存在するのだ。   (2019/7/27 23:17:51)

そもそも女に仕事や生き甲斐など必要か?女という生き物はな…ただただ、雄の価値ある自身の血の純潔の為に、その化身を何人も生むためだけに存在するのだよ。控えめで、従順で、献身的であればよい。そこには自我など要らん。なあに、無慈悲な程に、その心に魂に、生物学上の雌という己の存在の矮小さを狂信的にまで繰り返し、繰り返し刷り込んでやれば、すぐにそのDNAに刻まれた本分を思い出すさ。ふふ。幸せだな。貴君らの地に堕ち切った恋愛道を、正してもらえる機会を与えて貰えるとはな。なあに、すぐにこの2階も君と同じ恋愛道をはき違え、人たる資格を喪失した肉人形で満ちる。そうすれば、この車自体が、君らの民族の日本男児の益荒男共の健康な欲望の発散のための場所となる。顔も知らぬ相手の子を孕み、多数の産児を得て、その結果、君ら自身が、民族と未来の国民の価値を背負うことができる。「価値ある血統の血を増殖させる」ために多産する、「控えめで、従順で、献身的な隷奴」ふふ。それが大和撫子の本望ではないか。かつてその歴史で、家系図でただ「女」とのみ書かれていたようにな。そんな存在に戻るだけだ。   (2019/7/27 23:18:03)

(男がそう言い放つと、また別の着飾った派手な女が担ぎ込まれて、沙紀と同じように肉人形へと作り替えられていく。通りには沙紀たちが担ぎ込まれたような装甲車が何十台、いや何百台と連なっていて、それぞれの車から悲鳴が聞こえてくる。世界がどんどん狭隘になり歪んだ民族主義へと暴走すれば、かつて理性の元に墓場に埋葬したファシズムの亡霊が蘇るだろう。歪んだ民族主義がどこまで歪むのか。それは、かつての狂熱の引き起こす因業が、どのように妄執に取りつかれた理念をエスカレートさせて、人類史に置ける悲劇を齎したのかを考えれば、その到達点に理性に基づく極限や変曲点など存在しないことが自明であろう。どこかの政治家が吐いた産む機械という妄言の先には、雌の価値を雄の血の純潔のみに捧げた世界もあり得よう。それが錯綜する世界線の一つとしてありえるかどうか。それは、とある柔道五段の達人ととある元伯爵家の令嬢が事故で巻き込まれて移動した世界線よりは存在の確率は高いとは、言えるのではないだろうか)   (2019/7/27 23:18:13)

おしらせさんが退室しました。  (2019/7/27 23:18:46)

おしらせ何人さんが入室しました♪  (2019/7/28 02:23:31)

何人後部シート真ん中。無言の車内。スマホを開いてカレンダーに印をつけながら、情報を追記して、他の日に書かれるいくつかを探し確認する。 対向の車などはライトもつけていて綺麗な光の筋が流れていくのを、チラリ横目に見ては無言のまま…。おおよそ平均15分ほどの距離。もう今さら、深い溜め息を吐くことすら忘れてしまった…。 ふとあげた先に、僅にだけ見える貴方の顎のライン。私の好きな貴方の顔はこれだけで、他を知らない…。特に会話を交わすこともなく、車が止まる。低く…優しく響く声に告げられて車を降りる。   (2019/7/28 02:31:19)

何人"ぴんぽーん"何度聞いても思うこの音は、なんてここ場に不釣り合いなのだろう。密やかな秘め事を行うこの場所で、不釣り合いに明るくけたたましい音の間抜けさ…。今の私を嘲笑うように滑稽なアンバランス。───ピッ『入りました。今からです』   (2019/7/28 02:36:48)

何人───コンコンと、窓を叩く音に起こされる…ふりをしてシートを起こす。無言のまま車に乗り込む彼女。無言のまま バックミラーの位置をいじり直す。運転席のすぐ後ろ。俯く頭にはらりとほつれ落ちた髪…。私の好きな貴女はこれだけしか知らない。対向の車のライトは明るすぎて、車内の様子まではうかがえない。きっとそれはこの車のなかも外からは見えないだろうと思いながら、貴女はいつも硝子反射に写る自分の顔を見たくないと髪を掻き上げ頭を抱える。おおよそ平均15分ほどの距離。今さらもう、深い溜め息を吐くことすら憚られよう…。   (2019/7/28 02:47:41)

おしらせ何人さんが退室しました。  (2019/7/28 02:47:55)

おしらせ書き人さんが入室しました♪  (2019/7/29 22:34:24)

書き人なんて事の無い日。溜まっていた仕事が一段落して久しぶりにガレージから車を出す事にした。これと言って行き先の予定はなかったけど開放感を感じたかったのかもしれない。地元を離れて一人。夢を求めてこの街に来たのは10年前。この街には夢はたくさん落ちていた。その夢たちに胸をときめかせて日々忙しく立ち回っていた。池袋から首都高速に乗る。そのまま緑色の標識に従って用賀方面に向かう。東名高速に乗り継いで快適に車は速度を上げていく。遠くに雲は見えていたけど概ね快晴だった。ビルばかりに囲まれた狭い道路の幅がどんどんと広がりビルの高さが低くなってくる。そしてそのビルさえまばらになってくる。広がる田園地帯。ラジオから聞こえてくるのはあの当事のヒットナンバー。途中コンビニで買ったミルクティーを飲みながら、覚えている歌詞の部分を口ずさんでみる。   (2019/7/29 22:35:11)

書き人いくつから走り出したんだろう?気付いたら猛スピードで走っていた気がする。こうして通り過ぎていく景色をゆっくり眺める暇なんてなかったなぁ。どんなに早く走っても。きっとこの青空は、私が10年前。東京に来た日に見た空と同じなのだ。周りの景色とカーラジオ。さみしげな左手の薬指。あーあ。もう少し頑張るかぁー。少しだけ開けた窓から強い風が車の中に吹き込んだ…   (2019/7/29 22:35:14)

書き人【失礼します】   (2019/7/29 22:35:26)

おしらせ書き人さんが退室しました。  (2019/7/29 22:35:29)

おしらせさんが入室しました♪  (2019/7/31 10:35:26)

暮れ行く夕陽を受ける銀色の車体。街中を陽炎揺らめく景色に変えた勢いそのままに西に傾くその太陽は、銀の車体を橙色に染め始めていた。助手席の扉に凭れ掛かるように佇む、裾をズボンの上に流した麻のシャツを纏う男。見るからに厳かな屋敷の前に立つ一人の女を視線の先に捉えたままで。『どうした?早く出て来いよ。出掛けたいと言ったのはお前だろう?』静かに口を開いた男が女に語り掛ける。左手をドアノブに掛け、右手に持った煙草の先から紫煙を立ち昇らせたままで。   (2019/7/31 10:47:44)

おしらせ無言時間が20分を超えたため、さんが自動退室しました。  (2019/7/31 11:07:47)

おしらせさんが入室しました♪  (2019/7/31 11:13:05)

【落ちてた(苦笑)】   (2019/7/31 11:13:51)

屋敷の作り出す影の中、女は足を踏み出す事も出来なかった。ただ、両足を擦り合わせ、両腕を胸の前で交差させ突き刺さる視線から逃れようとするのみ。目を反らす事すら許されぬ空気を感じながら女が口を開く『でも…こんな格好で出掛けたいなんて一言も…』そう言いたくなるのも無理はない。男の視線を浴びる女の身体には首に巻かれた深紅の首輪と全身に絡みつく麻縄以外にその汗ばんだ素肌を隠すものなど存在してはいなかったのだから。『嫌なのか?』男の突き放すような冷たい問い掛け。無言で左右に首を振る事しか出来ぬ女の顔は、陽射しに照らされていたわけでもないのに赤らんでいた。首輪に繋がるリードを手に小刻みに震える肩。摺り合わされる内腿は妖し気に濡れ光り女の肉体の変化を伝えている。   (2019/7/31 11:28:03)

『んっ!』静寂を打ち破ったのは女の喘ぎ声。白い喉を晒し肩を抱く両腕の力が強まれば同時に女は腰を突き出す。閉ざしていることも難しくなった両足の間から覗いたものは女の秘部から垂れ下がる一本のコード。体内に沈まされた淫具の責めは女の心を確実に蝕んでいく。息を荒げたまま引き上げた顔を戻せば『せめて…せめて何か上に…』途切れ途切れの女の言葉を遮るように男が言い放つ。『出かけたくなければ俺は帰るぞ?』向きを変え、運転席へと足を進める男の背中を追うように女の足は階段を降り始めた。『待って…。待って…くだ…さい…』女の身体。そして心までもがこの男に捧げられていることは誰が見ても明らか。襲い続ける快楽の波を全身で受け止めながら覚束ない足取りで車に向かう。手にしたリードを男に向かって差し出し『どこへでも連れて行ってください…貴方の、ご主人様のお好きなようにこの淫らな身体を…んンンン…』想いの全てを口にする事すら許されなかった。リードを手にした男は躊躇った罰だとでも言わんばかりに剥き出しとなった女の乳房を握り潰した。   (2019/7/31 11:40:20)

容易く絶頂への道を駆け上がらされる身体。崩れ落ちかけた身体をやっとの思いで支えていれば容赦無く男の手が女の尻を打つ。跳ねるように伸び上がる姿を嘲笑うように『こんなお屋敷に住んでいながら俺のような男の言いなりか…見た目は上品な令嬢だが中身は雌豚同然だな』蔑む言葉に何度目かの絶頂が女の心に襲い掛かる。一際甲高い声を轟かせ、縋るように乳房を掴む男の手に自身の手を重ねた瞬間、女の動きが止まる。   (2019/7/31 11:49:47)

『…あれ?…どうしたんだ?…動かないじゃないか!』ヘッドホンに手を添え、自分の耳に押し当てながら微かにでも女の声や淫具の音が聞こえぬものかと試みるも耳に届く音は無く、凍り付いたようにその動きを止めた男女が再び動き始める気配も無い。何度も繰り返し叩くエンターキー。聞こえるのはただ無機質な機械音だけ。『…とうとうおしゃかか…まあ、年代物だし仕方ないか…これからってところだったんだけどな…』反応せぬドライブに諦めにも似た言葉を呟いて   (2019/7/31 11:55:18)

おしらせさんが退室しました。  (2019/7/31 11:55:25)

おしらせさえこ ◆LnFLfx2Q5cさんが入室しました♪  (2019/8/5 22:04:46)

さえこ【灯篭流し】 <オマージュ>   (2019/8/5 22:06:40)

さえこ私はジュン。お盆の休みに帰省をする。久しぶりの10年。   (2019/8/5 22:07:25)

さえこまち外れの社ではお祭り。帰ってきた霊を慰めるのが、その始まりと聞いた事がある。 参道の夜店をひやかす。結界をまたぐと、そこは聖域。 背後の喧騒をよそに、静かに本殿が座る。背後はうっそうと茂った、鎮守の森の漆黒の闇。ああ、ここ、夜は寂しいけれど、昼は子供たちの遊び場だったよね。森の中には小川もあって、明日は灯篭流しのはず。 手を打って拝礼して祈る。あっ、そういえば・・・子供の頃、この森で、紗江とよく遊んだんだよな。二人だけのないしょの遊び。   (2019/8/5 22:08:46)

さえこ帰り道、そぞろ歩きの浴衣の女性がよく目にとまる。なかには、金魚すくいの夜店にかがむ女性も。 え? うなじに一筋の紅い線。すくう手首にもうっすらと。 あれは縄痕?高手小手に胡坐縛り?  なわけは無いか。想像力たくまし過ぎ。でも・・・既視感もあって、なんかふわふわしてるな。僕は大丈夫か?   (2019/8/5 22:09:57)

さえこ『ジュン。紗江ちゃんも久しぶりに帰ってきてるみたいね。』家に帰ると母親が知らせてくる。小さい街だから、人づてに聞いたらしい。 紗江は僕の二つ下。彼女が東京の大学に出て来た時に、何年かぶりの再会。それから付き合いだして、ゆくゆくは結婚?の予感もあった元カノだ。母親は紗江のことを気に入っていた様子で、僕が紗江と別れた時、ちょっと詰め寄られもしたのだった。 あれ?うなじの彼女、紗江だったのか? 実は、そう思ったのは、僕達はSとMの関係だったから。夜ごと紗江を縛りあげて、淫らで異様な時を過ごした。根拠もなしに連想したのは、いつも跡や痣だらけの紗江の姿が、強烈に私の中に残っているからだろう。 跡が消えると寂しがった紗江。跡が消えると喪失感に苛まれた僕。 あの既視感は、それが理由?しかし、紗江もだいぶ変わったのかもしれない。もう15年も会ってないのだから仕方がないか。   (2019/8/5 22:11:52)

さえこ『ジュン?わかる?あたし、紗江』 翌日、灯篭流しを見るために再び社の訪れた時、いきなり呼び止められた。 『やっぱり紗江だったのか。昨日見かけたんだけど。』『久しぶりね。あたし、帰ってきたの。』 15年の距離感が僕を戸惑わせる。もう過ぎた事だ。どう反応していいか判らない僕を無視するように、体を近づける紗江。 『ねえ、ジュン。あたしの家に来るよね?待ってるから。』牡丹のような、艶やかだけど、ちょっとゾッとするような笑顔を見せる紗江。『え?うっ、・・うん。』 戸惑う僕を置いて、紗江はもう背中を見せて行ってしまった。 なんなのだろう?何が起こった?僕は混乱した。だけれども・・・強烈に湧いてきたのは、あの紗江の姿態。 あのころ、会えば何をするのももどかしく、貪った。加虐者と被虐者。見たい映画があるねとか、今度TDLに行こうとか、口では言ってるのに、いざ予定を組むと、必ず道具を詰め込んだバッグを持って行った。今日こそはと手ぶらで行くと、紗江はあからさまに不機嫌になったりもした。朝からこんな天気がいいのにと言いながら、二人して、ラブホのサービスタイムを使い切ったのだ。   (2019/8/5 22:15:05)

2019年06月27日 20時58分 ~ 2019年08月05日 22時15分 の過去ログ
お題に翻弄されて(仮)
現在のルーム
過去ログ一覧
▲このページの先頭に戻る


クッキーの使用について | 広告掲載募集

(C)2009-2024 チャット ルブル <info@chat.luvul.net>