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「お題に翻弄されて(仮)」の過去ログ

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2019年08月05日 22時15分 ~ 2019年09月26日 23時34分 の過去ログ
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さえこ僕は、男の、加虐者の、あの欲望が湧いてくるのを自覚した。「いいさ、軽蔑されようと、僕の隠しようの無い一面。」 僕は、馬鹿みたいに、また道具を詰め込んだバッグをもって、紗江の家にのこのこ行く事にした。   (2019/8/5 22:15:49)

さえこ紗江は渇いていた。砂漠を彷徨ってたどり着いたオアシスの泉に、頭から突っ込むように渇きを満たした。 淫獣という言葉が浮かぶ。紗江だけじゃない。僕もだ。二匹の淫獣が絡み、咆え、呻き、満たしあった。15年の距離はあっという間に失せて、生身のカラダの距離はゼロcm。いや、カラダが溶け合って、互いの内臓をまさぐるような感覚さえも持った。 僕の執拗な加虐で、紗江は息も絶え絶え。僕が記憶しているより歳を重ねた分、妖艶になった体は、うねり、痙攣し、発熱している。 鞭や、僕好みの道具で痛めつけた痕は、紗江の体をいい感じで汚しいて、完全に昨日の痕を上書きしていた。 喰いつくした満足。体中に痕を作っているのに、瞳を輝かせて笑ってる紗江。その歪んだ精神は、僕を魅了し、紗江自身を溺れさせ、二人をあらぬ世界に導いた。   (2019/8/5 22:17:48)

さえこ『ねえ、ジュン。最後に、あれお願い。』紗江の濡れた目、狂気の目が語る。『用意してありますから。』 15年前にしていた、しまいの儀式。今でも紗江は欲しているのか。 『脚、開いて晒せよ。』『はい。』鞭で、紗江の肉芽を打ちつける。絶叫と転がる姿態。悲鳴が納まると、今度は痙攣。それは、体が余韻を楽しんでいるかのようだ。 『いい眺めだな。あと4回な。』『お願いします。』『いくぞ!』『!!』・・・・・・紗江の肉芽辺りは、腫れて無残。『じゃ支度しようか?』紗江は、のろのろと下着を身につける。時折擦れるのだろうか、顔が歪む。『ジュン。はい、これ。ジュンが持って来るとは思えなかったから、あたしが用意しておいたから。』ゾッとするような目つきで、微笑む紗江。こいつ狂ってる。   (2019/8/5 22:20:19)

さえこ僕も火がついた。先を少し鈍らせた小さめの剣山が三つ。紗江のブラに仕込んで、最後のものをショーツに滑り込ませる。 『あ、痛!』『いいから。こっちにおいで!』 ソファーに片足乗っけて、紗江を迎える。『好きだぞ。紗江。』方膝を立てた姿勢で、紗江に力を込めてハグ。もちろん紗江の脚の間には、僕の膝を差し入れて。『!!!!!!!!!』悲鳴が漏れないようにキスして、抱きしめる。<<紗江、僕のもの。>> <<また僕に会うまで、自分で悪戯はするなよ。>>・・・言葉にならない言葉を紗江に伝える。・・・・ 手を緩めると、崩れ落ちる紗江。耳にキスして囁く『よかったよ。さよなら。』   (2019/8/5 22:22:46)

さえこあれから東京に帰って1週間。母親から思いもよらぬ知らせが届いた。紗江が亡くなったと。 『それが、不思議な話なんだけど、私も、紗江ちゃんがお盆に帰省したって聞いたけど、もうその時は亡くなっていたんだって。事故だったらしいわ。お墓は谷中の全生庵っていう所らしいよ。』   (2019/8/5 22:23:54)

さえこ紗江のお墓に花を手向けてきた。全生庵は、あの、圓朝師匠ゆかりの寺だったんだね。お寺の幽霊画を見て、嬉しくなってしまったのは自分でも驚いた。・・・僕は幽霊を抱いたんだろうか?あの感触、今でも僕の手も体も覚えているというのに。でもこれだけは言える。とても、とても素敵な時間だったと。紗江、ありがとう。ほんとうに、さようなら。紗江は、僕のお気にいりだよ。   (2019/8/5 22:24:56)

おしらせさえこ ◆LnFLfx2Q5cさんが退室しました。  (2019/8/5 22:25:23)

おしらせ吉良さんが入室しました♪  (2019/8/9 20:42:34)

吉良【Morning Glory】 朝まで雑談で過ごしてしまうくらい楽しく過ごせた一夜は 身体には適度な疲労が残っても、栄光に満ちた朝のような心地よさに変わる 歳を重ねるほど失われていく、寝食を忘れるほど夢中になれる時間を求めて、僕は文字を綴る たいした期待をしているわけでもない、文字を介して出会い あの日刻まれた、朝の光の中で目にした、羞恥に白肌を染めて 白い妖精を包み込むように受け入れた女神のような微笑みが、 もう一度という淡い期待という蔓が絡みついていまだに僕を離さない。 僕の無機質なワンルームに「花」くらいあるといいからと、 何気なく買ってきた初めて見た蒼い花。 「モーニング グローリーっていうのよ。」 花に興味すらなかった僕が、それが「蒼い朝顔」だと気づいたのは それから1年もしない間に、知らないところで長年病気と闘い 本当に天国の女神となった後のことだった。 放心状態になってしばらくして、早朝 人生で初めて 朝顔が咲く瞬間を目にして、それから数時間も経たないうちに 萎んでいった姿を見て、その蒼い朝顔に秘められていた 「短い命」と「儚い恋」という想いを初めて知った。   (2019/8/9 20:43:08)

吉良最期に共に迎えたあの朝、その白腿を必要以上に 絡ませながら、涙を流して言った、ごめんね。 病気のことをそんな風に思う必要はない。と答えると、 「違うの、そうじゃないの。人生で最期の我儘だから、ごめんね」 と泣きながらそう呟いたその意味を理解するよしもなかった。 最期の我儘。それは朝顔に隠されたもう一つの花言葉。 「貴方に 私は絡みつく」 あれから15年もの月日が経っても、夏祭りの頃になると またここへ戻ってきてしまう。 脳に深く刻まれた文字と言葉の喜びが、蔓のように絡みついて、離さない。   (2019/8/9 20:43:35)

おしらせ吉良さんが退室しました。  (2019/8/9 20:44:50)

おしらせさんが入室しました♪  (2019/8/10 21:46:16)

(ここは、高級旅館の一室だろうか。目の前にはその瞳には期待の色が浮かべた艶やかな肉付きの良い美女がじっと自分を見つめている。着物を持ち上げる釣り鐘状の双丘。見ているだけで欲望をそそられるような今まで見たことがないような艶やかな女。男であればだれもが羨望する様な状況であるのに、自分の心の中で根本的な疑問が浮かぶ。この女はいったい誰なのか。思い返しても全く記憶がない。記憶がないのは女だけではなく、この場所もだ。まるでどこかの時空の狭間に嵌まり込んだのか。そう感じた違和感を塗りつぶすように、いきなり目の前の女が誰かを思い出す。嘗て自分が学生時代に歪んだ喜びに染め上げた女。就職と共に切り離されてふとしたことで再会して、それから熟れ切った体に刻み込まれたよからぬ喜びを思い出させて、一度は解れた糸が再び絡み合ってしまったのだった。だが心の中で得体のしえない違和感がよぎる。自分はさっきまでこの女が誰なのか知らなかったような気がする。ここまで自分の人生に絡み合った女を忘れるはずがあるだろうか。いや。有り得ない。その時、戦慄が走る。   (2019/8/10 21:46:36)

あれ、俺の人生でこの女以外に好きになった女がいただろうか。思い出すのは目の前の女の事だけだ。そんな馬鹿なことがあり得るのか。そして、頭の中が欲情の彩のみに支配されていく。今感じた違和感、そんなことがどうでもよいような気すらしてきてしまう。ああ、ひょっとして、自分の全てを目の前の女が奪いつくそうとしているのかも知れない。心の中が恐怖に染まるも、それよりも女を自らの欲望の道具として使いたい。発散したい。そんなどす黒い感情に支配されていく。女の背後に回ると、鞄から麻縄を取り出して、手首を後ろ手に縛りあげていく。手首に非日常の感覚が絡みつき、胸を開けさせると、双丘を挟むように上下から麻縄を巻くと、背中で手首と絡めて縄を縦に巻いていく。そして別の縄を手首と胸を支えている縄の中心に引っかけると、交差するように縄の目を作ると、しっかりと縛り上げて、その先を梁に掛けて、女をつま先立ちにさせるように吊り上げるとX字の結び目の上にもう一つ結び目を拵えて。吊られて自由を奪われた女を満足そうに見つめて。自分の記憶も欲望も存在も全て、その女の事だけに染まっている。   (2019/8/10 21:46:45)

明かにおかしい。自分にも夢や希望や目指す将来や生き甲斐。人並にそんなものがあったはずだ。なのに、なぜこの女の目の前だと何も思い出せなくなるのか。欲望と激情しか考えられなくなってしまうのか。更に恐怖が膨らんでいく。自分が自分以外のモノになってしまうような感覚。女の瞳にはこれからの調教に期待の色が浮かんでいる。その色を見ていると何も考えられなくなる。ひょっとするともう自分は終わっているのかもしれない。気が付くと手にはバラ鞭が握られていて。女の背後に回ると、尻の付け根のあたりを鞭の先で撫で上げてから振りかぶって。静寂が支配する空間の中、縄が空気を切って女の尻の付け根で弾けて。女の口から悲痛な甘い叫びが漏れる。暴走する激情、欲望。自分も知らぬような願望が展開されてめくるめく倒錯した喜びの世界に染まっていく。そして、様々な責め手の果てに全てを曝け出させ、最低のさらにその下まで堕としつくした相手の満足そうな表情を見た瞬間、ふと悟る。ああ自分はこの女に全ての欲望を発散しつくした瞬間、蜃気楼のように掻き消えるのだと。この女に取りつかれた結果、対消滅するのだと。そう悟った瞬間、目の前の女が掻き消えて。   (2019/8/10 21:47:04)

次は自分の番だ。自分の運命を悟った瞬間、世界が掻き消えて、男の存在も消え果てる。男の存在が消えた世界はピンク色の一色に染まっていて。その空の一番上には、言葉がこう書かれていた。「閉鎖しました - 待機者によってチャットルームが閉鎖されました」)   (2019/8/10 21:47:30)

おしらせさんが退室しました。  (2019/8/10 21:47:58)

おしらせLa’ liberte’さんが入室しました♪  (2019/8/11 12:32:47)

La’ liberte’【紫苑 『君を忘れない。追憶』】   (2019/8/11 12:34:56)

La’ liberte’(七夕の日の夜、私は病室で静かに息を引き取った…。)今までの苦しかった身体の置きどころがない痛みや息苦しさから、フワっとした解放感に包まれて気分良くベッドから起き病室の窓まで行き窓の外を見た。今までと何も変わらない青空で窓を開ければ蒸し暑さ…のはずだった。でも、私の前にはふわふわ浮いてる男の人がいるの。きっと今のは幻覚だ…。そう思い私は窓を背にクルッと身体の向きを変えた。もう1人の私がベッドの上で眠っている。周りには見覚えのある人達が泣いている。『私はここにいるのに…』と小さな声で呟いた。すると窓の外からさっきの男の人の声が聞こえた。『お前は、死んだんだよ…ちょっと話するから…』といきなり、『お前』呼びされた。   (2019/8/11 12:54:00)

La’ liberte’頭にくる…なんで初対面なのに『お前』って言うかなぁ。イラっとしながら、声の主の方に向き直ると『いきなり、お前って言わないでください!私には名前あるんだから!貴方は誰よ!』といきなり、喧嘩になりそうな言葉を投げかけた。声の主は、呆れた表情を浮かべて、はぁ…っと深くため息をつくと『お前は、小さい頃からすぐ感情的に相手の言葉を聞かないうちに話すんだよなぁ。話すと長くなるから来い!』と強引に、私の手を握ると大きな青空に引っ張りだした。すごいっ!空飛んでる!   (2019/8/11 13:05:13)

La’ liberte’しばらく気分良く飛んでいくと、いつも見慣れた道を進み駅を通過して山道を進むと、墓地が見えきた。いきなり、お墓案内された…。『見覚えあるか?』と声をかけられうなづいた。色々と、走馬灯のように思い出してきた…。追い討ちをかけるように、『もっと良く思い出すように他の場所も行くか?(笑いながら言ってくる。)』嫌な人だなぁ…と思いながら何故か懐かしい優しい言葉に、私はふと気がつくと大粒の涙が溢れて声の主の顔を見つめた…。   (2019/8/11 13:18:14)

La’ liberte’顔は今までぼやっとして思い出せなかったけど、掠れた涙声で、声の主に私は『お父さん…⁈』と言った。本当の父親とは確か4歳の時の記憶しかない…。その後は、私達はどうしたんだっけ…断片的な記憶を必死に手繰り寄せながら…色々あって、海外生活をしていたんだよね。確か。どの国に行っても、言葉のハードルが高くて馴染むのが大変だったと思い出していた。ずっとピアノだけは唯一の救いだった…。ピアノの練習は、辛い時もあったけどピアノを弾いたり音楽を聴いている時は本当に嫌な事を忘れて幸せだった。   (2019/8/11 13:32:51)

La’ liberte’言葉は少なくて、あまりどんな話をしたか覚えてないけど、私は、声の主に手を握って空高く飛んでいくと、懐かしい、優しい人達と再会した。突然、理由を伝えられずに離れた人達を想うと、また涙が溢れてくるけど。小さな墓前には毎年、綺麗な花を飾ってくれる。今年の夏は、『紫苑 』君を忘れない。追憶…。多分、飾ってくれたのは…私の胸の中だけの『秘密』にしておきます(笑)ありがとう。   (2019/8/11 13:44:24)

La’ liberte’【纏まらなくて拙いですが。宿題提出します。お部屋ありがとうございました。】   (2019/8/11 13:46:08)

おしらせLa’ liberte’さんが退室しました。  (2019/8/11 13:46:16)

おしらせ詠人不知さんが入室しました♪  (2019/8/11 23:39:19)

詠人不知(うーんと伸びをしながら、仕事の区切りの付いたPCを落とす。窓へと目をやれば真っ暗だったはずの空が白みかけていた。空気を入れ替えるため、重い身体を引き摺るように窓辺に立てば、隣家の庭先に蔓を伸ばした朝顔が花開こうとしているのが目に映る。ゆらゆらと花弁を揺らしながら開いていく朝顔は、太陽を掴もうとでもしているかのように、精一杯花弁を開き見上げていく)   (2019/8/11 23:39:31)

詠人不知(『来ちゃった』悪びれる様子もなく、開け放していた玄関から入ってきた女が屈託なく笑う。ゆるりと外の景色からその女の方へと顔を向ければ、いつものように飄々とした笑顔であたかもそこにいるのが当たり前のように、土産にと持参したビールを開けていた。)いいのかよ。こんな時間に…(飲みながら女が差し出すビールを受け取りプルタブを押し上げる。小気味いい音をさせてビールの匂いを放つ缶へと口を付ければ『いいのよ。夜勤明けだもん』と、これまた屈託なくビールを飲んでいく。その言葉を聞けばビールを半分ほど飲み干したところで、無防備にソファに横たわる女へと覆い被さる。不意に圧し掛かられた女は手にしたビールを気にしながらも、嬉しそうにその重みと感じているようで…口付け始めた頃には、手にしたビールの缶をテーブルへと置いて、俺の首へと手を纏わりつかせてきた)   (2019/8/11 23:39:44)

詠人不知(激しく貪るようなキス。すぐさま淫靡な水音響かせながら、手は女のカットソーの裾へと滑り込ませていく。甘ったるい声が漏れ出す頃にはすっかり胸を曝け出されて、その突起を震わせてた。それを摘まみながら、唇は口から顎を通り首筋へと這い降りていく。唾液の跡を色濃く付けながら、その白く甘い肌を滑り落ちる舌は久しぶりの女の味に喜び勇んでいるようだ。胸を弄られ、肌を舐め上げられているだけでは物足りないと、身体をくねらせもっと刺激が欲しいと強請り出す。口はそれに応えるように震えてしこる胸の先へと移っていく。口に含んで舐め上げながら少し歯を立て咬み付いた。『痛っ…ぃ』決して不快そうな物言いではなく、その刺激をもっと欲するような声が立てば、自らそこを迫り出させるように胸元へと女の左手が添えられたその時___)   (2019/8/11 23:39:58)

詠人不知(朝日を受けてキラリと輝く指輪が目に触れた。その途端、どうしようもない劣情が身体を突き抜ける。女のジーパンのボタンとファスナーを乱暴に外せば、そのまま身体をひっくり返す。驚いた風ではあるものの、そっちの方が嬉しいと言わんばかりに自ら望んで体勢を変える女。下着ごとジーパンを引き下げれば、確認程度に秘裂に指を這わしながら、自らの昂りを曝け出す。それを準備の整わないそこへと擦り付けながら、一気に押し込んでいった。あまりの早急さに顔を歪め、それでも媚びるように声を上げ、強請るように腰を振り擦り付けてくる女。その女の左手を取り、今一度その光の元を確認すれば更に激しく突き上げていく腰。言いようもない衝動にただただ身体を揺らし、女を壊すことに専念し始めていく…髪を振り乱し、本能のままに男を受け入れて牝になった女。沸き上がる劣情に我を忘れて本能のままに雄になった俺…陽が差しても獣じみた行為は延々と続いていた)   (2019/8/11 23:40:19)

詠人不知(洗面所から身支度を整えて出てきた女が来た時と同じように屈託ない笑顔を向けた。『ランチに間に合わなくなるからそろそろ帰るわ。またね』ひらひらと手を振りながら、無邪気な笑顔を置いて部屋を後にする。もうすっかり陽が差す窓辺に再度立つと、さっき見た時に花開いて上を向いていた朝顔は萎んで俯いていた)相変わらずあっという間だな…(苦みを帯びた笑みが一瞬顔に浮かんでは消えて…萎んだ朝顔から目を逸らすようにカーテンを引いた)   (2019/8/11 23:40:36)

おしらせ詠人不知さんが退室しました。  (2019/8/11 23:40:51)

おしらせさえこ ◆LnFLfx2Q5cさんが入室しました♪  (2019/8/13 14:50:17)

さえこ暇に任せて 書いてみましたw   (2019/8/13 14:50:48)

さえこ残るお題は朝顔でしたね~   (2019/8/13 14:51:18)

さえこ<<目覚め前>> 小学生の僕は、自分で言うのもなんだが、上っ面なクソ真面目だった。 言われた通りすること。それが習いだった。そして、自分の考えを入れて、ちょっとでも外れると、ドキドキしてしまう小心者だった。 そのドキドキな不安な気持ちと、真面目に言われた通りにする苦痛を比べると、不安より苦痛を受け入れたほうが、落ち着けた。 授業は真面目に聞いたし、宿題も全部こなした。いわゆる一見イイ子。 今考えると、如何にマイナスを減らせるかしか頭に無い、つまらない奴だったということ。イイ子過ごせれば、それでいいかなとナメていたのかも。ところが、人生はよく出来たもので、クソ真面目でも通用しない事があった。それは、音楽と体育だ。僕に歌わせれば、あまりの音痴ぶりにクラスの皆はクスクス笑い、リコーダーではまともに指が動かない。運動させれば、走る、泳ぐ、球技、呆れるほどの能力の無さ。言われた通りが出来ない事があるというのを、嫌というほど思い知らされた。そんなふうだから、クラスのヒエラルキーでは、僕は下の方だったと思う。   (2019/8/13 14:53:31)

さえこ<<佐絵>>そんなモテ要素が全く無い僕に、なぜか慕ってくれたのが近所に住んでる佐絵だった。 佐絵はいわゆる不思議子ちゃん。独り遊びが好きで、本好きで、なにかわからない自分の世界があるように感じる子。   (2019/8/13 14:55:02)

さえこ<<朝顔>>夏休みに、観察記録の宿題で、僕は朝顔の種を植える事にした。なんの考えもない。単純に「夏休みの友」に例で示してあったから。 芽が出て、いよいよ蔓を誘導する腕木をさそうかという時期に、佐絵がやってきた。 『ジュンちゃん、何やってんの?』『ほら、宿題の。朝顔の観察。』めんどくさそうに作業する僕の傍らで、佐絵は興味深そうに眺めていた。『ねえ、支えってなんでまっすぐ立てるの?』『え?だってみんなこうだろう?』『へえ?なんかつまらないね。そういうのどこでも見るよ。』『うっせーなー、みんなと同じでいいんだよ。(たしかに、佐絵のいうとおりだよね。)』 佐絵は、僕自身が気づいていない僕の気持ちを、無邪気に気づかせる事が度々あった。   (2019/8/13 14:56:49)

さえこ<<大人の再会>> 『ジュン。憶えてる?小学生の頃の朝顔。』『ああ、覚えてるよ。佐絵は、添え木の建て方が普通でつまらないって言いやがった。(笑)』『だって、そうなんだもん(笑)。』『たしかにな、自分でも思ったよ。でも悔しいからごまかしたな。(笑)』   (2019/8/13 14:58:11)

さえこ『でね。あたし高校生くらいのときかな、夢を見たの。』『へえ?どんな?』『あたしが朝顔の添え木になっている夢。あたしが磔にされててね、朝顔の蔓があたしの体に巻きついてくるの。動いたら朝顔がかわいそうって思って、じっとしてたら、蔓に締め付けられて逆に動けなくなった。(笑)』『いかにもマゾ?(笑)』『そうかも。あたし、その頃には自分がマゾだってわかってた。』『それから?夢は?』『朝顔が綺麗な赤紫の花を咲かせて、あたしの体が蔓と花で埋まるの。』『あたしが朝顔になったのか、朝顔にあたしが縛られたのかよくわからないけど。』   (2019/8/13 14:59:04)

さえこその話を聞いて、僕は夢の中の佐絵を想像した。 『ねえ、佐絵。脱いでごらんよ。僕のイメージ伝えたい。佐絵の体、貸して。』 佐絵は素直に従った。いつも惚れ惚れするような透き通った肌。 『手をあげて。動かないで。』『何するの?』『ああ、下書き。』僕は、テーブルナイフを取り出して、佐絵の瞳を見つめた。僕は、ナイフで佐絵の白い肌をなぞった。『!!』『危ない。動くな!』   (2019/8/13 14:59:55)

さえこ左胸にいくつかの五角形の花。回りに下膨れした葉。腹から太腿にかけて縦横に伸びる蔦。佐絵の体と目、交互に見直しながら、ナイフをなぞる。なぞった数秒後に、佐絵の皮膚は、ぱぁっと紅色に染まっていく。カーブがきついところは、刃が立ってしまう。『うん。滲んでるのもいいかもしれない。』佐絵に向かってニヤって笑って、続ける。『つぅぅ・・・』佐絵は呻く。 『佐絵、小学生の時は朝顔をまっすぐにしか伸ばせなかった。僕は幼かったよ。でも、今はちょっとちがう。佐絵にふさわしい朝顔描けるようになったかもしれない。僕が考える佐絵にふさわしいものを。』   (2019/8/13 15:00:28)

さえこ佐絵を鏡の前に立たせ、出来栄えを一緒に見る。胸には大輪の朝顔。胸下からは下腹には、ちりばめた花と葉。うねるような茎や蔦は、太腿と尻から腹へ。 たいがいはナイフが擦れた紅い痕だけれど、ところどころに血が滲む。僕は愛しくなって、紅い跡を撫でたり、キスしてしまった。 『どう?大人になった僕の朝顔は?』鏡の中の佐絵に問う。『ばか。知らない・・・』 佐絵の体に聞くのは野暮だと思って止めた。そのかわり、背後からキスをし、胸の大輪の側にある、佐絵の豊かな肉を握り潰して、二つの突起を捻りあげた。   (2019/8/13 15:02:09)

さえこ<<再び朝顔>> あれから佐絵は僕の前から消えた。何も言わずに、連絡が途絶えた。 何があったのか。じりじり焦る心。知り合いに連絡しても、要領を得ない。 3週間・・1ヶ月・・3ヶ月・・5ヶ月・・。持っていき場のない気持ちは、消化しきれない。手の中にあった、体が覚えてる佐絵の記憶が薄れるのを、ただ傍観するしか出来ないのは、こたえた。   (2019/8/13 15:03:29)

さえこ『ねえ、ジュン。あたし、見せたいものがあるの。』 『ああ、佐絵か。心配したぞ。どうした?』『いいから。今から行くね。』   (2019/8/13 15:03:50)

さえこ目の前に、鮮やかな朝顔があった。ピンクから赤、紫から青。新緑の葉。 なによりも、妖しくうねる蔦。どの色も底光りしていた。えも言えぬあでやかな艶があった。 『あたし、ジュンの朝顔、体に覚えさせたかったの。ジュンが、下書きなんていうものだから。』 佐絵の太腿から胸にかけての見事な刺青。ただただ、美しい。佐絵にはかなわないよ。僕は完全にノックアウトだ。   (2019/8/13 15:06:19)

おしらせさえこ ◆LnFLfx2Q5cさんが退室しました。  (2019/8/13 15:07:03)

おしらせ由良さんが入室しました♪  (2019/8/14 18:03:52)

由良『お題選択:夏祭り』   (2019/8/14 18:04:32)

由良(夕暮れ時間…ひぐらしの鳴き声が響き始める。夏祭りの喧騒と子供達の笑い声、駆けていく音が遠くに聴こえる気がしているのに和太鼓の音ばかりが身体の芯に響く…地元ならではの太鼓の曲調がどのように次のリズムや音になるのか私は知っているから、動きに合わせたように動いた主人の動きを思えばこの後のことに吐息が漏れて。ちょうど今いる神社の裏の山を下ればすぐそこで和太鼓の舞台が設置され披露されているせいでここではお腹の奥底までよく響く。ドン、ドドン…その音を待っていたかのように一気に中心へと沈められる昂りに身を仰け反らせる。身体の内側まで響く太鼓の音と振動が貫かれた衝撃を倍以上にさせ、大きく喘がされてしまう。それは声だけではなく、普段よりもきつい締め付けとなっているのは自分の下に今いる人の漏らした声で気づいて…その声にまた身体が欲情して身震いする。突き上げられたいのに動いてくれないままの相手の両手は腰を掴み私が逃れるのを許さない。動かないまま、片手で器用に腕を伸ばし私の浴衣を乱していくのだ)   (2019/8/14 18:04:40)

由良ん、ぁっ…ああ(動いてくれないのなら自分で…と胸元に手を伸ばせば左手でつかまれ後ろ手に纏められて後方へと腕を引っ張られる。痛みに呼吸が浅くなり)あっ、や…苦し…許して…(こんがんしてみるもわざとそらされるようにぐい、と更に引っ張られ夕暮れの中、尖った先端まで朱く染まっていくのを眺められている。なんて場所で罰当たりなことをしているのか…静まっていた和太鼓がまた徐々に音を強くしていくと、それに合わせるかのように突き上げ始められ、理性も貞淑さも粉々にされ思うように動かせない身体を蹂躙されて、何度も逝けないようにしながら追い込まれ懇願の言葉を何度も言って漸く許されたのか…気づけば両足を抱え上げくの字に折られ奥底に放たれていた…それでも逝くことはまだ許されないまま…上げられた脚は下されることもなく、放たれることのない快楽の中で肩で、胸で、呼吸を大きく繰り返していた。漸く落ち着いてきたと思われた矢先、ずるりと自分の中から抜け出していく感覚にまたも引き戻されかけて甘い声が上がってしまう。   (2019/8/14 18:13:53)

由良文句を言おうとしたその時、足の指先を甘噛みされ腰にずくん、と疼きが走り、そのままゆっくりと脹脛、膝、太腿と唇が触れながら時には甘噛みされ移動していく。その先で何をされるか想像には難くなく、自由にされていた両手で顔を覆う)お願い、ダメ…や、嫌…っんぁ、ああああ(太腿の付け根に歯を立てられ、吸い付かれ、紅い痕がつく。ギリギリにされていた疼きをあっという間に開放されて、びくん、と大きく腰が浮き秘裂からは先程受け止めた白い体液が溢れ出てしまう)んっ、ぁふ…(『あーあ、勿体無いなあ…仕置だ』ニヤリと笑ってそう言うと脚は下され、私は身を少し起こす。太腿に溢れたそれを指で掬い私の口元にもってくる。直後のうまく回らない思考の中、彼の指ごと舌で丁寧に舐めとりすっかりきれいにしてしまったと残念そうに吸い上げると、『まだできるな?』と聞かれ、きっと私は嬉しそうな顔で頷いて…。『これから、夏祭りに行こう。零さないようにしっかり蓋をしてやるから安心しな』着崩れた浴衣の着付けを手伝ってくれながらその言葉に素直に頷くしかない。『良い子だ』言われた言葉に頬が朱くなる…。)   (2019/8/14 18:15:12)

由良んっ…?!(浴衣の奥に手を入れられ小さな玩具を押し込まれる…硬く、つめたいそれを更にもう一つ…。逝ったばかりの身体には刺激が強くよろけそうになると寄りかからせてくれて、ありがとうございます、と小さく掠れ気味になった声でお礼をいう。『じゃあ行こうか』差し出された手に戸惑い、その顔と手を交互に見やると手を強引に掴まれ、真横に立たされる。『まったく…俺を何だと思っているんだ…』何かなんて私は答えない…だって貴方の頬がほんの少しだけ赤くなってる気がしたから…それが日がすっかり落ちそうな夕暮れも終わる時間帯の気のせいだとしても…感じ過ぎた肢体と心には十分すぎるもので…。手を握り返し境内を出ると歩き出す…時折中でぶつかり合う刺激と溢れそうな感覚に歩みが遅くなったり止まりかけたり。祭りの会場となる場所までのその様子を満足そうにしながら手を引く貴方が『仕置、されないように頑張るんだぞ』と言ってくる…されても良いのです、貴方になら…そう言わないで頷き返す)…はい   (2019/8/14 18:15:37)

おしらせ由良さんが退室しました。  (2019/8/14 18:15:47)

おしらせさんが入室しました♪  (2019/8/27 10:23:08)

『あれ?もしかして…』上半身を屈めて見上げる未歩の顔に浮かぶ微笑み。薄暗い部屋から出てきたばかりの修司に向けられるその微笑はこんな片田舎の夏祭りの、更に片隅で催される怪談話にさえ顔を強張らせる素振りに笑いを堪えているようで。『な…なんだよ…』顔を背けて未歩の視線から逃れるのも10年振りだろうか。久し振りに舞い戻った生まれ故郷で未歩との再会を果たした修司。それも実現できずに終わった夏祭りでのデートを再現させるかのように偶々通り掛かったこの会場の入り口で出逢わせるとは。誰の粋な計らいかと高鳴る胸の鼓動を隠しながら未歩の着る浴衣に描かれた朝顔を揶揄ったのは1時間ほど前。たった1時間と言う時間が10年の時を掻き消していた。   (2019/8/27 10:42:39)

離れていた10年など無かったかのように笑い合う二人。祭囃子の中を歩けばいつしか互いの手は重なって。やがて辿り着いたのは出逢ったあの場所。終わりを迎えようとする祭りの喧騒を背に、そうすることが当然のように未歩の手は修司の腕に絡まされた。今更気持ちを確かめる必要も無い。触れる互いの温もりを感じながら進む二つの影。一軒のアパートに辿り着けばやがて灯された角の部屋の明かり。   (2019/8/27 10:51:34)

言葉などは必要なかった。見つめ合う修司と未歩、静かに伸びる腕が互いを求めあう。唇を重ね合いながら肌蹴られる浴衣の襟。現れた膨らみが修司の手によって歪められれば切なげに歪む未歩の顔。首筋に、頬に、そして肩先へと落ちるいくつもの口づけに未歩の唇は開かされ、甘い吐息を修司の耳へと届ける。窓の隙間から差し込む月明かりにその素肌を映したままその場に崩れるように横たわれば貪るように互いの身体を求める。触れる事の出来なかった時を取り戻すかのように。   (2019/8/27 11:01:57)

月明かりはやがて朝陽に代わる。窓辺に置かれた植木鉢から伸びた朝顔の花が目を覚ます。着信の在った事を告げる修司のスマホ。画面には『おい、知ってたか?未歩が3年前に亡くなってたって…』衝撃の事実が伝えられた。ただ、その通知が全てを伝える事は無かったが…   (2019/8/27 11:13:27)

開きっ放しの修司のスマホ。窓の外から部屋の中を眺める朝顔に看取られた修司の最後を知っていたのはこのスマホだけ。息遣い一つ無い部屋に空しく響いた最後の着信。ベッドに横たわる自身の姿を見下ろしながら呟いた。『そうか…だから昨夜はあそこで…。また向こうで逢えるかな…』薄れていく影はスマホの画面に浮かび上がった文字を思わせる。   (2019/8/27 11:20:27)

おしらせさんが退室しました。  (2019/8/27 11:20:34)

おしらせ代塑さんが入室しました♪  (2019/8/30 15:37:44)

代塑若干着崩れた浴衣の裾を誤魔化しつつ、ほろ酔いのまま風情の欠片もないカラオケに流れ込む。 友達が友達を誘い合って河川敷でビールを飲みながら花火をみて、気兼ねなく絡めるようになったそんな夜更け。酔っぱらいテンションの高い集団は、思い思いの行動を始め、歌う人もいれば、寝る人、話す人、騒ぐ人…そんな喧騒も心地良く、渡されたハイボールを片手にヘラヘラと笑いながら眺めている。 突然、手を引かれたかと思うと、唇が重なり何が起きたのかわからず、思考も停止し硬直する。一瞬だったのか、それとも長い時間だったのかもわからず、慌てて相手を押しのけようとするが、酔っぱらいの女の力でどうにもなる訳もなく、そのまま唇は離れたものの、わざとらしく抱きつかれる。周りに人がいるのに、何考えてるの?誰も見てなかった!?そんなことが気になり慌てふためいていると、押さえつけられた耳元で「お前さ、Mだろ?」と囁かれる。   (2019/8/30 15:38:25)

代塑予期してない言葉に顔が紅潮するのがわかり、身の危険さえも感じ、男と距離を取るように力強く肩に手を置き再び押し返す。ニヤニヤと口元を緩めた男が自分を見下ろしている。たしか、雄二の大学の友達と言ってたヤツだ。__一人二人と人の姿が消え、タクシーで帰る人や二人で連れ立って帰る人、気づくと雄二とヤツ、そして私の友人のリカの4人となる。雄二とリカがトイレにいったのか気づくと姿が見えず、ソファの上に押し倒されている自分がいる。着崩れ始めた浴衣の裾から弄られ反応してしまう自分に苛立ちと、こんな場所で、という思いで熱が増していくのがわかる。扉が開く音がして慌てて藻掻き暴れるも、扉は再び締まり二人の空間へと変わる。「ほら、もう逃げるなよ?」花火を見ている時から思い返せば、既にこの男に支配されつつあったのかもしれない…。そんな夏の日の夜の出来事。   (2019/8/30 15:38:53)

おしらせ代塑さんが退室しました。  (2019/8/30 15:38:58)

おしらせ咲子さんが入室しました♪  (2019/8/30 15:57:43)

咲子『怨みは返せ!!』   (2019/8/30 15:58:34)

咲子お盆の長い休みの時期に、外を歩くのも暑いし、光熱費だって掛かるからと、そんな理由で『だって、この暑さで外歩いてきたら死んじゃうよぉー』と、半ば転がり込むように同棲を始めた彼がいる。エアコンの効いた部屋の中なら、一緒にいても暑くはないし、くっついていても心地が良い。夜には薄い肌掛けにくるまりながら一緒に寝て、朝になるとその肌掛けも邪魔なくらい、彼のぬくもりが近くある。同じシャンプーと同じ洗剤。彼の匂いが少しずつ私の匂いになって、私の匂いが少しずつ彼の匂いになっていく。冷蔵庫の中には、お互いの好きなものが増えて、同じものを一緒に食べ、同じ景色を一緒に眺めて、洗面台に二人で並び同じ歯磨き粉で歯を磨けば、キスの味も同じ味だった。そんな普通のことが、いつまでもいつまでも続いていく…。そう思っていたのに──   (2019/8/30 16:07:34)

咲子もう、彼の声なんか聞こえないっ。彼の姿っだって見えないっ。彼の言葉なんて届かないっ。   (2019/8/30 16:11:27)

咲子いつからか、この部屋はこんなにも寒々しくなって、くっついて心地のいいエアコンの設定は、一人でいるには寒すぎる。夜には薄い肌掛けを巻き込みながら、そこにあった彼のぬくもりに背を向けて、「…なんで。」なんでこんなことになってしまったのか、唇噛み声を殺して泣き眠むった。なのに朝には何もなかったふりをして…、気が付けば二人分の食事を用意してしまう。いつも明い笑いを誘う彼の話は、朝に聞くには少し賑やかしいくらいで、それでも楽しい彼との時間だったのに、今は…。暗い影を落として、ダイニングのテーブルに頬杖をつき、襟足から緩く髪を寄せて手前に落とすと、彼の使うシャンプーと同じ匂いがした…。冷蔵庫の中には常備用の調味料、私の好きなものと彼の好きなもの。好みの差を少しづつ埋めていくように埋まっていった冷蔵庫の中に、ポツンと小さく開いてしまった場所があるようで、小さく溜息をついてドアを閉める。悔やんでも悔やみきれない後悔が何度も浮かんで、何度も消える。   (2019/8/30 16:25:22)

咲子部屋から眺める景色の先には大きな木が見えて、その木の下に小さなお店。一緒にここから外を眺めて、『あそこのね、プリンがとっても美味しいんだって。今度、一緒に食べよう』そう、約束したはずなのに…。重く残り、心を占める喪失感。「なんで一人で…、ずるいよ…。」いまさら言ってもどうにもならないことの感情の行き場に困りながら言葉にする。彼の言葉を聞きたい。姿を見て、声を聞いて…『もう一度ちゃんと…』   (2019/8/30 16:31:02)

咲子「愛してる…。」   (2019/8/30 16:31:59)

咲子不意と落ちてきた言葉。彼の声。彼の姿。いつも並んで磨く歯磨きの洗面台の鏡越し、それまで色を落としくすんでいた世界が、一気に色を取り戻す。耳を疑いたくなるようなその声に、押さえていた感情が溢れて、瞳孔が開く。たとえそれが幻聴だったのかもしれなくても、もう…それでいい。それでももう、鏡越し私の隣には確かに彼が立っていて、その姿が見えてしまったのだから…。『やっと…。やっと…。』見えなかったものが見えてしまったその瞬間から、もう止めることもできなくて、激昂露わのままに勢いよく振り返る。   (2019/8/30 16:39:24)

咲子「もう!! そんな事どうでもいいから、アンタが食べた私のプリン。早く返してっ!!」   (2019/8/30 16:43:51)

咲子どうでもいいわけない。ずっと…ずっと待ていた彼の言葉、彼の声。見えない。聞こえない。届かない…。そんな無意味な意地を張り、きっかけもつかめず過ごした3日がとても長くて、それでも、これはこれで、そんなくだらない普通のことが、これから先きっといつまでもいつまでも続いていく…。   (2019/8/30 16:49:51)

咲子   (2019/8/30 16:51:53)

咲子───「ただいまぁ…。あそこのプリンさすが人気過ぎ。この炎天で1時間待ちとか、普通に死ねる。(笑)」   (2019/8/30 16:54:04)

おしらせ咲子さんが退室しました。  (2019/8/30 16:54:18)

おしらせ詠人不知さんが入室しました♪  (2019/8/31 00:18:11)

詠人不知(同僚から誘われてやってきた小さな町の小さな祭り。それでも定番の屋台は並んでいて、人出もそれなりにあって、空いているとは言えないほどだ。『幼馴染なんだ』と、紹介された女性は浴衣姿に結い髪が似合う、この街とは不釣り合いな感じの派手めな女性。にこりと微笑むだけで華やかさを振り撒き、俺は一目で釘付けとなった)   (2019/8/31 00:18:24)

詠人不知(あれやこれやと案内されながら屋台を巡り始めた俺たち。ゆらゆらと揺れる彼女の髪飾りばかりが目について他は何も入ってこない。視線を逸らそうとしてもどうしても目で追ってしまい、事あるごとに視線がぶつかり気まずい笑みを浮かべるばかりの俺。『悪い、ちょっと地元のツレを見掛けたから挨拶してくるわ』そんなセリフを残して彼女と二人きりにされた時には、彼女の手にはイチゴ飴が握られてて、ルージュなのか飴なのか判らぬような鮮やかな赤に目を晦まされていた)   (2019/8/31 00:18:38)

詠人不知(『こっち…』その真っ赤なイチゴ飴を舐めつつ、彼女が手招きしてくる。ゆらゆらと揺れる細く華奢な手がまるで蝶のようだと思いながら、その手に導かれるままに神社裏の人気のない所へと入り込む。髪飾りが揺れる。彼女の袖が揺れる。真っ赤なイチゴ飴が揺れる…『食べる?』差し出されたのはイチゴ飴。それでも俺の欲しいものはそれじゃない。徐に彼女を抱き寄せ、真っ赤な唇へと吸い付いた。驚くそぶりを見せた彼女だが、すぐに口元が緩んで身を任せる。遠くで鳴り響く祭囃子と人の喧騒。紅さを纏って夢の中へと引き摺り込まれる)   (2019/8/31 00:18:51)

おしらせ詠人不知さんが退室しました。  (2019/8/31 00:19:02)

おしらせ何人さんが入室しました♪  (2019/8/31 01:33:46)

何人平日午後3時…ゆっくりとベッドから起き上がり珈琲を落としながら、まだシーツにくるまるまま微睡む彼女を揺り起こす。『珈琲… 飲むだろ?』重い身体を引き摺るように気だるく起きる彼女が髪を掻き上げ俯きげに頷くその仕草に一瞬再び引き込まれそうになって、落ち切る珈琲を待たずマグに注ぎ移して自分の鼻腔を刺激させれば、少しは落ち着けたのか穏やか笑みに変えながら珈琲を差し出す。そう言えば、なぁ…『朝顔・昼顔・夜顔』って知ってるか?賢者の時間。とまではいかないまでも緩やかな時間の流れと、些細な話題の提供は、現を離れた少し不思議な時間で、ふと何故かそんなことを思い出してみた。『夜顔?…夕顔じゃないの?』差し出す珈琲を手に相変わらずのシーツにくるまるまま、膝を抱えて座りなおす彼女が聞き返す。本来夕顔だけはユリ科ユウガオ属。他の3つはヒルガオ科…。『だからね…。君の本性はきっとここにある。』そんな甘言のひと時に二人して酔いながら溺れていくふりをする。実際には、他の顔など知らない。朝も夜も僕にはないから、昼顔だけが知った顔。そうして、珈琲を飲み終えた彼女が一つ、ほぅ…と息を吐く。   (2019/8/31 01:34:03)

何人『ありがとう…』抱えた膝をおろしてベッドの端に掛け直した彼女の顔が、この上ないくらいに優しく妖しく微笑む。ひとつ、ひとつ…落とした下着を拾いあげながら、身の繕いを直していく彼女の姿をまだ残る珈琲を飲みながら眺めて、少しずつ近づいてくる時間を覚悟する。いつもいつも繰り返されるのは不毛な時間。お互いに踏み込むのは得策ではないと、わかっていてより少しでも長く…なごりを惜しむようにその支度は手伝いたくない。それでも時間はやってくる…。何事もなかったかのような、派手過ぎず地味過ぎない繕いで部屋のドアを閉めて出て行く彼女を見送って、そこから僕は彼女の居たベッドの中に倒れ込む。出来るならやっぱり…一緒に朝の顔が見たいと、それは引き止めてはいけない暗黙。   (2019/8/31 01:34:19)

おしらせ何人さんが退室しました。  (2019/8/31 01:34:28)

おしらせさんが入室しました♪  (2019/8/31 13:32:35)

夏祭り。 毎年同じ日に、同じ場所で、1年分の祷りを捧げる祭礼。朝から神輿が巡行し小さな町が大勢の人で賑わい活気付いたその祭りも、太陽が沈みそろそろ終盤を迎えようという頃。 出店で賑わうメイン通りは煌々と光に照らされ、海辺はそれと正反対に暗闇に包まれていた。 不意に、閃光と共に歓声があがる。どくりと心臓が跳ね上がり、視線をさ迷わせる…が、多くの人が見つめるのは大輪の花を咲かせる夜空で、この夏の祭りのメインだった。 深呼吸をして鼓動を落ち着かせると、また、視線は下に戻ってゆく。メイン通りと海辺のちょうど中間辺りに位置するこの場所は薄暗く、それに。花火の始まった今、誰もこちらを見るはずが、ない。   (2019/8/31 13:32:44)

『こんなので感じてるの?』 右後ろから耳許でそっと呟くように落とされた声に、首を横に振って答える。身八つ口からするりと滑り込んだままの指は、不自由に狭いその場所で肌の表面をなぞっていた。 言い付けどおり何も着けていないそこは下衣の凸凹もなく、薄い皮膚の上を滑る爪先には擽ったさを感じていた…筈だった。 擽ったさに混じってじくりと熱が隠り始めれば触れられたところから熱が広がり、気付いてしまえば抑えることもできず熱い吐息となって口から漏れ始める。朝からずっとこの調子だ…、小さな官能の火種を起こされては、燃え上がる前に放っておかれ躰の中で燻り続ける。 反応に満足したのか彼はクスリと嗤いをこぼし、滑り込んだ時と同じようにするりと指を引き抜くと、首筋をなぞり耳を擽る。反対の手は腰にまわされ、布一枚隔てた体温にもびくりと反応してしまう。秘裂はとっくにぐずりと熔け、刺激を求めてヒクつく。 期待 していないといえば嘘になる。でも。だけど。花火が上がる度に歓声があがり、刹那に光を取り戻す…こんな、場所で。   (2019/8/31 13:33:20)

下腹部に移動した彼の手が外側から子宮を叩く度、躰がびくりと震える。動きを止めたくて、自分の両手でひとまわり大きなその手を握るように重ねた。俯いたまま首を横に振りこれ以上は無理だと訴えようとするが、膣内に埋められた玩具は容赦なく振動を始める。 「だ……め、ぁ…ッ」朝から焦らされた躰は、なけなしの理性がとめるのも聞かずに快楽を貪る。花火が終わるまで、と宣言されたその振動は、時間にすればほんの数十分。気紛れに強弱を変えられ、高みに上る事を強いられない事が逆に恨めしい。強制されてしまえば。抗う事ができなかったと諦めがつけば。解放できるのに。繰り返される光と音にも理性を呼び戻され、こんな処で、と頭を過る。──やだ、イきたくない…我慢、がまん…、…っ、ぅ…逝きたい…ッ── その理性も遂に煩悩に負け躰を震わせる直前。光と音に包まれていた海は、夜の静けさを取り戻していた。 『良かったね、イかなくて。こんな処じゃ、ね』 ぼんやりと座り込んだままの私に、立ち上がった彼が手を伸ばす。繋いだ手を引き上げられふらりと傾いだ躰。…帰って続きをしようか。その耳許で告げられた言葉に、今度こそ首を縦に振って答えた。   (2019/8/31 13:33:56)

おしらせさんが退室しました。  (2019/8/31 13:34:22)

おしらせさんが入室しました♪  (2019/9/1 01:18:37)

コーンコーンチキチキコーンチキチキチキコンコンチキチキコンチキチキチキ(賑やかな鉦の音が鳴り響き、腹の底に響く太鼓の音が響くと、宵宮の始まりを告げる。音を聞くだけで、勇壮な山車や舞い踊る踊り子たちの情景がまぶたの裏の浮かぶのだから伝統とはすごいものだなと感心する。)祭り始まったな。そのうち花火も上がることだろうね。あとで行けたら散歩へと繰り出そうか?(膝立ちにさせた女を見下ろし微笑みかける。)「うぅーうー。ふぅありだぁす。」ははは何言ってるわかんないや(右手人差し指と中指を女の唇へと持っていくと舌をはさみ唾液で滑らせ舌の感触を楽しむように指で弄ぶ。)用意した口枷は気に入ってくれたかな?ボール型じゃなく、リング型のやつやから口の中も使えていいやろ?(また声にならない嬌声を上げながらそれでも舌で遊ばせている指に反応して悶えている。)夏の終わりはいつも切ないしね。   (2019/9/1 01:19:02)

(背後に回ると少ししゃがみ後ろから手を前へと伸ばすと右乳房を鷲掴みにして耳元で囁き…)切ないよな(手枷足枷をつなぐコネクターを後ろで回しているため、女の手首と足首を後ろでつなげ拘束している)縄もいいけど、革手錠も使い勝手がいいよな?(祭囃子の音とともに女の嬌声が部屋に響く。疼く…指先で突起をとらえると一気に潰していく。)あんまり潰しちゃうと、先端に瘡蓋できるんだっけか?またできちゃうな(耳穴に舌を這い回らせる。涼しい部屋で女の嬌声を聞きながら祭りを楽しむのもまた良い…祭りの音に耳を傾けていると痛みを与えすぎたようだ。女が左へと倒れそうになるのを支えてやる。)ちゃんと膝立ちのままでがんばれよ。ほら、花火始まったな。   (2019/9/1 01:19:47)

(立ちがると、外からドーンドンドンと空を華やぐ音が聞こえる。そそり立った肉棒を女の口から先を軽くいれ、両手で頭を抱える。花火の音が夏の終わりを告げる。女を引き寄せ女の声にならない悲鳴のような悦びの声が耳を刺戟する。)何かが終われば、何かが始まる…か…(女の声が部屋を満たしていく。俺の欲に染まり色を帯びていく女。ふと、右ほほに水気を感じ、手で拭う…それが何の悲しみかそれとも…考えを放棄すると、女へとまた熱をぶつけていく…)今日は祭り行けそうにない…(祭囃子と花火の音に包まれて…)   (2019/9/1 01:20:06)

おしらせさんが退室しました。  (2019/9/1 01:20:18)

おしらせさえこ ◆LnFLfx2Q5cさんが入室しました♪  (2019/9/12 04:22:23)

さえこ【淫嵐(いんらん)】-Ⅰ (さえこ と 結菜)   (2019/9/12 04:23:25)

さえここっちに直撃?と予報されてた台風が、熱帯低気圧に衰えた。いいチャンスかも。 『ねえ結菜、明日決行しない?あたし疼いちゃった。』『さえちゃんがそう言うなら。準備しておく。』『なに言ってるのよ。準備はあたし。あんたは心の準備じゃない?(笑)』   (2019/9/12 04:24:21)

さえこ裏知り合いのオジサマに急遽連絡。『前にお話した事、結菜と明日しようか、ってなったの。オジサマの別荘、使わしてもらっていいかしら?』『ふふ、二人ともスキモノだな。(笑)いいよ。そのかわり、画像くれよな。』『ありがとう。わかったわ。モザイク処理して後であげる。』   (2019/9/12 04:24:46)

さえこあたしはいそいそと、それ用の服に着替えた。定番の黒ガーターとデニールが少ない黒ストッキング。ブラは残念だけどちょっとくたびれ始めちゃったもの。なかなかあたしに合ったブラサイズが売ってないので、今日みたいに荒っぽい事をする時は、どうしても新しいのはね。ショーツもキャミも合わせて黒に統一。シャツは透け感たっぷりで襟先がちょっとラウンドしたもの。柔らかい印象を演出してる。裾の前後でカットが違うのもおしゃれで気に入ってるの。色は今日は絶対白で。ボトムはどうしようかしら?悩む。どうせ全身濡れて汚れてしまうから、黒デニムのショートパンツにしておこう。せっかくだからシャツは前だけインして、ほんのちょっときれい目感の演出。ガーター見えちゃうけど逆に下品もエロのうち。最初はロングカーディガン羽織って、無難にしておこうかな。どうせ、始める時に脱げばいいから。サンダルはローヒールのオレンジ紐のレースアップで。髪の毛はざっくりポニテにまとめて、キャップの後ろから出しておこうかな。ふふ、ちょっと尖ってるけどカワイイ?かも???鏡に映ったあたしに満足。(おバカな、あたし)   (2019/9/12 04:25:50)

さえこ結菜の格好っていったら。ビシッてキメたネイビーのビジネススーツ。膝丈のスカートに、ノーマル襟のジャケット。ストッキングはあえてナチュラル。淡いピンクのカットソーのインナーで柔らかさを出してる。もちろんこれなら、靴はパンプス。いつもの結菜の普段の延長ね。『結菜、ちょっと、ずいぶん気張ったじゃない?いいの?』『だって・・・』結菜は、言葉を飲み込んだ。ふふ・・わかってる。結菜が望んだ事だものね。あたしは、結菜の本気度を見た気がした。   (2019/9/12 04:27:06)

さえこせっかくだから、鏡の前に二人で立つ。すっごい怪しい。特にあたしが。とってもアンバランス。二人して笑っちゃった。だけどね、姿は中味を表すの。結菜だって、望んでる事を考えれば、あたしより結菜の姿の方が、よっぽど捩れてるわよ。二人して見てる鏡の中のあたしたちは、あたしたちだけが見えてる姿なんだと思う。そんな結菜をとても愛しく思えてきちゃって・・・。 『ねえ、結菜。キス。』こみ上げてくるものに抗えなくて、あま~いくてふか~いキス。結菜はすぐに舌を絡ませてきた。もうあたしは興奮してきて、固く大きくなってしまったわ。結菜も溢れさせているのかしら?『さあ、外に出ましょう。』   (2019/9/12 04:28:13)

さえこ熱帯低気圧になったとはいえ、やっぱりすごく荒れている。オジサマが趣味で拓いた森の中の別荘。大きな木々が強い風に煽られて、唸ってる。遠くの丘は煙って雲が流れる。大粒の雨が、横殴り。二人はたちまち濡れてしまった。ふふ・・いい天気ね。気持ちがゾワゾワする。不思議な高揚感。子供の頃から、嵐とか雷は、理由が思い当たらないまま心が騒いだ。結菜も似た様な事言ってたわね。―――そういう日にわざと外に出て、最初は傘をさしていたけれど、だんだん体が雨に濡れ始めたら、どうにでもなれって気持ちで、傘閉じてずぶ濡れになってたって。母親にすごく怒られたけど、止められなかったって―――あたしは結菜からその話を聞いたとき、ああ、仲間だって思った。   (2019/9/12 04:30:47)

さえこ雨に濡れた服が、ストッキングが、肌につきまとって気持ち悪い。なのに、だから気持ちいい。白シャツもすっかりへばり付いちゃって、黒キャミがくっきり。濡れた感じがすごくやらしい。 結菜のスーツもたちまちぐっしょりで、濡れ艶が出てきてる。シルエットがキッチリしてる分、崩れ感が大きい。「崩れる事」、さすがね。結菜の狙い通りだわ。あたしの好きにさせてもらうわ。荒れた天気が二人の気持ちを煽るの。時折吹く強い風の音が、雨が服に当たる音が、あたしたちを誘う。『ねえ、結菜。もう一回キス。』今度は背後から結菜を抱きながら、固くなったあたしの股間を結菜のお尻に押し付ける。『さえちゃんもやらしいね。』   (2019/9/12 04:31:32)

さえこスーツのまま結菜を麻縄で縛る。高手小手。胸縄はかんぬき掛けて外れないように。結菜は肩で息してる。カワイイ。身体支える腰縄も二重三重にして、胸縄と繋ぐ。 オジサマの別荘の売りは、そのお庭に立つ大きな木。太い枝には吊り用の滑車が仕掛けてあった。去年、結菜と二人でオジサマに招待された時、木を前にして結菜があたしに濡れた目で言ったの。『私、ここで崩れてみたい。』って。だからあたし、応えたの。『嵐の日に、グズグズに崩してあげる。』 『・・・(それ、いいかも)』   (2019/9/12 04:32:02)

さえこあたしはちょっと軒下で休憩して、放置していた結菜の元に。横殴りの雨の中、片足ついた腰縄の半吊り。裸足の片足は膝上で縛られた縄で宙に浮いてる。スカートは捲れて、パンストとショーツが丸見え。ぐっしょり濡れたスカートの裾から雨が滴っている。濡れた髪の毛はべっとり結菜の顔に張り付いてる。『結菜、顔見せてごらん。』 結菜のあごを摘まんで、上を向かせる。結菜ったら、目をキラキラさせちゃって。少し笑ってるの。『結菜、こんな事されて嬉しいの?』『・・・・・(はい)』 『ふふ。おかしな子。あたし、そういう子、好きよ。』あたしはその姿見て、たぎるものが沸いてきた。衝動に任せてしまおう。   (2019/9/12 04:32:40)

さえこ<<続く>>   (2019/9/12 04:33:33)

おしらせさえこ ◆LnFLfx2Q5cさんが退室しました。  (2019/9/12 04:33:38)

おしらせ加藤祐子さんが入室しました♪  (2019/9/13 00:57:19)

加藤祐子そこはかとない秋の気配に誘われて、彷徨い入った境内で、不意に口を塞がれ、御堂に引きずれ込まれたのはいつだったろう。   (2019/9/13 00:57:27)

加藤祐子誰とも知らぬ不遜な男に、抵抗むなしく衣服を剥がれ、生まれたままの姿にされたと思えば、頬打たれ、気がつけば、両手は後ろ手にきつく縛られ梁につられ、胸許に廻された縄が豊かな乳房を絞り迫り出せば、ひざに掛かった縄に右脚が高々と吊られ、隠しておきたい秘所が、蝋燭の炎に晒される。   (2019/9/13 00:58:32)

加藤祐子顔に似合わぬと云われた漆黒の茂みが空気にそよぐ頼りなさ。爪先立ちの足許に座って見上げる男の眼に、どんな光景が映っているのか嫌がおうにも知らされる。見ず知らずの男に、自らの女の構造を確認され、その屈辱に、何故か乳房の頂が硬く尖るのが恨めしい。   (2019/9/13 00:59:43)

加藤祐子誰にも見せたことのない背徳の窄まりが空気に触れる感触に、妖しい情けなさが背中一杯に波の様に拡がれば、自分ではどうすることも出来ない女の秘部の特徴を、いちいちあげつらう男の言葉にカッと頭の芯が熱くなる。   (2019/9/13 01:00:14)

加藤祐子悔しさと惨めさとに、唇噛んで伏せた顔を背ければ、床についた脚の、乳白色の堂々とした太股の内側に熱い雫が伝う。それが自分でも判ったその途端、男に指摘される底知れぬ恥辱。脚を閉じることも出来ぬと知れば目尻から熱い涙が零れた。   (2019/9/13 01:00:28)

おしらせ加藤祐子さんが退室しました。  (2019/9/13 01:01:55)

おしらせさえこ ◆LnFLfx2Q5cさんが入室しました♪  (2019/9/14 03:57:16)

さえこ【淫嵐(いんらん)】-Ⅱ (さえこ と 結菜)   (2019/9/14 03:58:15)

さえこ嵐の中、半吊りで放置していた結菜のカットソーをたくし上げ、ブラ紐外して乳房を晒してみた。たわわに盛り上がった白いお肉に、雨が当たって、滴り落ちていく。すごくいやらしい。わかってるわ。いつもは隠れている所に冷たい空気に晒される非日常が、結菜を狂わせている。せっかくなら、このままじゃもったいないわね。『結菜、クリップつけようね。』『!!・・嫌ぁ。ダメダメ!』あたしのやり方熟知してる結菜。なにも説明する必要もない。あたしのしたいようにするだけ。あたしは、心から沸いてくる熱に身を任せた。結菜の絶望する表情が更にあたしに火をつけた。『うふふ。好きなくせに。』この瞬間のあたしたちに邪魔なものは、気遣い。あたしはやりたいようにやる。結菜も、苦しんで、気持ちよく手放しで泣けばいいのよ。   (2019/9/14 03:59:31)

さえこ結菜の豊かな胸のふくらみには、数十個のクリップ。乳首は当然、十字にダブルクリップね。せっかくの綺麗な胸が、醜く歪んでる。とってもいいわ。ステンレス線曲げて作ったこのクリップ、挟む力も強いし、手にするところが蜜蜂の羽根の輪郭みたいなの。挟むとマゾの体に憑りついたように見えるから好き。いちいちクリップつける毎に、「ダメ!」とか「嫌!」『痛い痛い』とか、煩かったから、結菜の舌を引っ張り出して、舌にもクリップつけてあげた。自分からノコノコこんなところに来て、この期に及んで拒絶の言葉なんか、あたしには響かないわ。涎がダラダラ垂れてきてるみたいだけど、雨でわからなくなってる。とても残念。涎垂らしてるみっともない結菜を見たかった。でも、人とも思えない言葉にならない声が、あたしの加虐心をそそる。   (2019/9/14 04:00:54)

さえこたくし上げられたスカートの中。いかにも女性らしいカーブがとても眩しい。あたしのとは決定的に違う場所よね。パンストを乱暴に引きずり下ろして、邪魔なマチの部分は破っちゃった。結菜ったら、あくまで日常が崩れる事にこだわったのね。こんな時にあえて普段使いのパンストなんて。ビジネススーツとあいまって、あたしは結菜の本気度にクラクラしちゃった。がちがちに装った日常を崩されたいのよね。それなら、心置きなくさせて貰うわね。結菜の飾り気のないショーツは、腰の片脇で切ってしまった。吊ってる片足に引っかかるショーツ。凄くいやらしい。いい眺め。でも、中途半端はあたしの趣味じゃない。用意したクリップ使い切らなきゃ、結菜に怒られる?(笑)マゾにも色々タイプあるけど、結菜は耐性のある子。本人はヘタレって言ってるけど、それはポーズ。苦痛と快楽を織り交ぜてマゾ心上げていく甘味に、もちろん結菜は反応いい。でも、一気に辛い刺激の狭き門をくぐって、浮いちゃう資質を持ってるの。『ねえ、結菜。そうでしょ?』   (2019/9/14 04:02:17)

さえこあたしの意図を察して、結菜はわめいてるけど、舌のクリップで何言ってるかわからない。無視一択。結菜のラビアを拡げてみた。熱い。とても熱いの。糸まで引いてる。『すごい下品ね。』耳元で囁いて、結菜に指摘してあげたらキュンって締まった。もっと、し・て・あ・げ・る。   (2019/9/14 04:03:04)

おしらせ智也♂38さんが入室しました♪  (2019/9/14 04:03:18)

智也♂38[こんばんは]   (2019/9/14 04:04:14)

智也♂38[官能小説ですね最高ですね]   (2019/9/14 04:05:38)

智也♂38[これにて失礼します頑張って下さい]   (2019/9/14 04:06:27)

おしらせ智也♂38さんが退室しました。  (2019/9/14 04:06:31)

さえこ<<続く>> ^^;;; もぉ~~~~w   (2019/9/14 04:11:48)

さえこ過去ログで見る人が 読みにくいでしょ?    (2019/9/14 04:13:09)

おしらせさえこ ◆LnFLfx2Q5cさんが退室しました。  (2019/9/14 04:15:41)

おしらせさえこ ◆LnFLfx2Q5cさんが入室しました♪  (2019/9/14 04:20:14)

さえこ【淫嵐(いんらん)】-Ⅱb (さえこ と 結菜)   (2019/9/14 04:21:05)

さえこ結菜のラビア。少し肉厚なの。性器を強調していて、あたしは大好き。バランスとか端正で美しさを語る事もあるけど、アンバランスとか偏りの美しさも捨てがたいわ。結菜のラビアをいっそう偏らせてしまいましょう。クリップつけた。左に四つ。右にも。うふふ。クリップの森。結菜の甘い性器に集まった、蜜を求める蜜蜂にも見える。とてもいい眺め。結菜の苦痛は、あたしの蜜。もっと痛くしましょう。   (2019/9/14 04:21:58)

さえこ『仕上は?どこ?』 結菜に聞くふりして、意地悪く伝える。別に結菜の拒絶の言葉なんか、今のあたしたちには、いいえ、あたしには、意味がないの。『するね!』結菜に、ニッて笑ってアイコンタクトで伝えるだけでいい。結菜の充血した肉芽。無造作に摘まんで躊躇なくクリップつける。『!!!!!!!!!』ここだけは、スリップ止めのついたクリップが必要なのよね。更にいい眺め。からだの敏感なところに何十個ものクリップをつけられるマゾ女の結菜。人とは思えない姿に、あたしは、あたしの中になにか満ちてくるものを感じた。 結菜はどこの苦痛に気をとられてるのかしら?感じてるなんて悔しい。普通ならただ痛いところにもクリップで挟んで、混乱させてあげる。クリップがあと20個余ってるし。結菜の太腿、わき腹。そうそう、耳朶にも。ねえ、結菜。クリップ50個使い切ったわ。結菜の色々な蜜壷に群がる蜜蜂みたい。あたしの分身のクリップにたかられる結菜。襲われた獲物みたいに、時々身体ヒクヒクさせて、うーうー言葉にならない声上げて。   (2019/9/14 04:22:58)

さえこあたしはちょっと後ろに下がって、結菜の姿を眺めてみた。嵐の中、日常からかけ離れた結菜。本人は渦中にいるから、余裕はないだろうな。結菜は自分の責められ姿を、もう一人の自分が想像して、興奮するタイプ。あとできっと追体験したいっておねだりする筈だから、画像に撮っておく。何度も味わう欲張りなマゾ。いいのよ、それで。あたしもだから。   (2019/9/14 04:23:34)

さえこ『結菜。あんたはもう人じゃない、獲物だから。』結菜ったら、ちょっと目がうつろになってきた。目は開けてるけど、見えてない、あたしの声は聞こえてるけど、聞いてない。叫んで悶えてる結菜が、とても静かになるときがある。たぶん今がそれ。結菜がスイッチオンしちゃう前ぶれ。その瞬間、結菜が求めているのは加虐の心だけ。余計なものは要らないから、あたしもブレーキはかけない。吊ってるのもあと少しで限界ね。一度やってしまおうかしら。 舌のクリップ外す。今度は、はっきり悲鳴聞きたいの。結菜のあご持ち上げて、往復ビンタ。『ねえ、結菜。やるわよ。』   (2019/9/14 04:24:13)

さえこ<<続く>>   (2019/9/14 04:24:58)

おしらせさえこ ◆LnFLfx2Q5cさんが退室しました。  (2019/9/14 04:25:03)

おしらせさえこ ◆LnFLfx2Q5cさんが入室しました♪  (2019/9/15 13:40:41)

さえこ【淫嵐(いんらん)】-Ⅲ(さえこ と 結菜)   (2019/9/15 13:41:07)

さえこ『あっ うぅぅ・・痛い痛い!・・きもちいぃ』 『どっちなのよ?(笑)』あたしは、クリップだらけの結菜のラビア開いて、人差し指と中指を挿れた。雨で身体が冷え始めてるのに、この熱さったら。『なに?これ?だだ漏れじゃない?準備できてるってことね。』『恥ずかしいこと言わないで!』『さえちゃん、痛い!』『あら、ラビアのクリップに触って痛いのね?いいじゃない?このままね。』   (2019/9/15 13:42:12)

さえこ『いや~~外してください!!』あーあ、喋れるようにしたとたんに煩いわね。勝手に喚いてなさい。結菜の熱くてヌルヌルの肉壷を、ちょっと乱暴にかき混ぜた。最初はお腹の側、Gスポット。膣壁を擦る様にして刺激。空いた手は、蜜壷を突いてる同じ場所を、外側からトントンって軽く叩くの。『あ~~~!さえちゃん!!』ふふ。いいでしょう?今度は子宮口ね。指を三本に増やした。   (2019/9/15 13:44:37)

さえこ『ぎゃっ』あら、ラビアのクリップが一個飛んじゃったわね。痛かったでしょう?良かったね!薬指も加えて、結菜の子宮口の塊を摘まむの。指先の腹でサワサワも。『ヴあ~~~~』結菜ったら、獣のように咆え始めちゃった。目もひっくり返り始めてる。もうちょっとね。お腹をトントン刺激してた手をアナルに。結菜の恥ずかしい液で濡れちゃってるアナルにも2本指。『いや~~~~ダメ!そこ!』煩いわね。もう少しなんだから。膣の3本指のうち薬指抜いて、人差し指と中指を今度はアナル側の壁に。ほら一番深く入る場所よ?良いでしょう?アナルに入れた指は奥まで入れて、子宮を探すの。あった。あ、あたしの指もわかる。アナルの指と膣の指でコンタクトとる。隔ての壁サワサワしたり。『!!!!!!!!!!~~~~ダメ~~~』うふふ。『きもちいい~~壊れる!!』 あ~あ、とうとう来たのね。『ねえ、結菜、狂ってもいいのよ。』目があっちいっちゃってる。結菜の腰が勝手に痙攣してる。面白いわ。『やってやってやって!』あ~あ、とうとう本気になっちゃったのね。   (2019/9/15 13:45:30)

さえこ結菜はもうあたしのことなんか、なにも気遣いなんかしてないだろうな。欲に飲まれちゃってる。あたしは、あたしの加虐心がとても満たされたのを自覚した。気持ちいいっていうより満たされた。あたしの性器への刺激の快楽より、もっと大きな満ちたり。 『あっ あっ あっ・・・』あらら、結菜ったら、うわごとみたいに呻いて。『壊れる~』そんなこと言っても、自分から腰振っちゃって、没頭してる。『結菜?楽しい?』そんなこと聞いてもまともに応えられない。でも、ちょっと笑ったのよ。結菜ったら狂ってる。   (2019/9/15 13:48:44)

さえこそろそろかしらね。これ以上結菜の粘膜痛めたら、差し障りがあるかも。あたしもさすがに疲れたし。 結菜の奥深くまで差し込んでた、両方の指抜いた。もちろん、結菜の口に突っ込んで綺麗にさせた。うふ。まるでペニス舐めるように夢中ね。可愛いわね。 吊ってる縄緩めて、地面に降ろす。もう地面は荒れちゃってドロドロ。結菜のスーツもぐっしょりだし、たぶんそのつもりで着たんでしょうから、かまわず結菜を泥の中に横たえた。 これからもお楽しみね。つけたクリップ一つ一つ外してあげる。外す時が痛いのよね。あたしも知ってる。外すたびに、ピクンピクンって悲鳴と痙攣。それ以外はマグロ。 「崩れたい」って結菜は言ってた。総仕上げはなんだろう?せっかくの嵐の中でしたのだから。   (2019/9/15 13:49:34)

さえこあたしは、ドロドロになってしまったあたしのサンダルで、結菜の顔を踏んだ。 『ねえ、結菜。あんたのまとってる殻なんか、いつでも崩して壊してやるから。』結菜の反応は少なかった。無理もない。でも、スッて、あたしと目が合った時のあの結菜の顔。とても穏やかな顔してた。ああ、あるべきところに戻ってきたんだね。泥まみれの結菜が愛しかった。あたしは、また結菜があたしの中に深く入り込んだ事を自覚した。   (2019/9/15 13:50:16)

さえこ結菜と暖かいお風呂に入る。泥は落として、シャンプーもしてあげる。結菜は1人で立ってられない。仕方がないから湯船に浮かべた。あたしは溺れた人を助けるライフセーバーみたいに、結菜の頭を抱えて背中を支えた。あちらこちらにクリップの痕。二の腕と胸と腰は吊り縄の跡で、でこぼこ。少し血も滲んでるところもある。『ねえ結菜。キスしよう』人工呼吸するみたいにキス。結菜はそっとそっと舌を絡めてくる。ビクッて体震えて、逝ったの。うん、わかるよ。体中が敏感になるんだよね。耳にキスしても逝くし、痛んだ乳首舐めても逝く。結菜の太腿撫でても逝く。『も~~、さえちゃん、あたしの体で遊ばないで!』『あはは、だって面白いんだもん』『も~~悪戯なんだから』 結菜がやっと戻ってきた。それも最高の顔つきで。眩しいよ結菜。またしようね。あたしは結菜から離れられないかも。その喪失感が恐いよ。   (2019/9/15 13:51:12)

さえこ(終わり) 長々とすみませんでしたw   (2019/9/15 13:51:43)

さえこ今回は S男(女装)の 心情をテーマにしてみましたw   (2019/9/15 13:52:35)

おしらせさえこ ◆LnFLfx2Q5cさんが退室しました。  (2019/9/15 13:52:46)

おしらせさんが入室しました♪  (2019/9/23 01:16:30)

(お互いに時間が中々取れず、久しぶりのデート。そんな日に限って、天気予報では予想できない、ゲリラ豪雨に見舞われてしまった。傘もない二人は、雨にあたり衣服はビショビショになってしまった。でも、久しぶりのデート、二人で繋ぎ圧倒的な雨に濡れているとどちらからともなく、笑顔になり雨の中、ずぶ濡れになりながら一番初めに現れたビジネスホテルにチャックインをした。ホテルのフロントマンは心配そうに、いや、怪訝さを打ち消すように笑みを浮かべ対応してくれている。)   (2019/9/23 01:22:44)

(チェックインを済ませ、部屋に入る。窓には、雨が激しく打ち付けている。その音を聞きながら、ずぶ濡れの衣服のまま、ドアのすぐ内側で抱き合い、雨音が消えるくらい、脳内に音を響かせながら舌を絡ませ深くキスをしていく。ゆっくりと唇を離し…)…とりあえずさ、服を脱いで、乾かさないとね。…今夜中には乾くでしょ?多分。乾燥する前に、まずは、一緒に風呂入ろうか?(窓に打ち付ける雨は弱まり、多分、もう暫くすれば雨はやむかもしれない。でも、雨に濡れたことで一緒に入れる時間が増えたことに、言葉には出さないまま、お互いに衣服を脱ぎ、肌のぬくもりを感じ合いながら湯船にお湯がたまる間、ただただ、唇と時間を重ねていく。)   (2019/9/23 01:30:55)

【雨降ること、知ってたんじゃない?っていう感じです。もはや、ファンタジーですね。(笑)ではでは。】   (2019/9/23 01:31:56)

おしらせさんが退室しました。  (2019/9/23 01:32:02)

おしらせさんが入室しました♪  (2019/9/26 22:13:52)

(店のドアの札を開店にひっくり返したのは、四半刻前か。窓の外は陽が落ちかけているが、まだ宵というよりも夕方。静かにグラスを磨いているバーテンダーの耳を切り裂くような叩きつけるような雨音にため息を一つつく。この雨ではまた客も来ないだろう。そう思った矢先に下界とBARの中を遮断する重い扉が開いて、一人の婦人が姿を現す。深紅のベルベットのワンピースを身に纏った…柔らかい笑顔の中にもどこか刹那な激情と濃艶な美そのものような婦人。一瞬、驚きに瞳孔が開くも、その驚きも掻き消えて口角が上がる。)あら。初めまして。(まるで初対面の様に恭しくも同じように笑みを浮かべながら平然といけもしゃあしゃあにそう告げて。その笑みの彩(いろ)はどこか悪戯っぽい小悪魔のような彩か。これも一つの遊戯か。開いた瞳孔が普段の彩を取り戻して)これはこれはご丁寧に。(急な雨に婦人のベルベットのワンピースの肩は濡れてしまっていて。カウンターの下からタオルを取り出すと)宜しければお使いになります?(タオルを一瞥するとくすりと笑みを浮かべて)そうね。雨で濡れた服は…いずれ乾くけど、雨で沈んだ心を晴れさせる…そんな一杯…頂けます?   (2019/9/26 22:14:02)

(そう告げると小悪魔そのもののような悪戯っぽい笑みを浮かべて。ああ、あの笑みは変わらないな。初めてあの店に訪れた時にも優しさの裏でちらりと見せた笑み。緑色のジンの瓶を取り出すとメジャーカップで測って、シェーカーに注いでPARFAIT AMOURという文字が書かれた一本の瓶を取り出すと、ラベルが婦人の前に向くように置く。婦人がそのラベルを見て意図を察して口角が上がると、メジャーカップで測ったリキュールとレモンジュースをシェーカーに注ぐと手際よく上下に振って。全く、完全な愛なんて、ふざけた名前をよく付けたものだ。もっとも、かつて初対面を気取る婦人との刻に、その逢瀬に全てを注ぎ込んだ…あの宵に手向けた情熱はまさにその名にふさわしいものかもしれないが。降り終えるとシェーカーの蓋を取り、カクテルグラスに注ぐと婦人の前にグラスを置き、口元には皮肉を告げるような笑みを浮かべながら呟いて。)ブルームーンです。もっとも…私と貴女には別の色に見える様な気がしますけどね。(よくあるレシピでは青く染まるカクテルが、PARFAIT AMOURのリキュールのせいか、青ではなくて紫に染まっていて。   (2019/9/26 22:14:43)

その紫の彩(いろ)が示す意味…婦人がくすっと笑みを浮かべるとグラスを手に持って一気に飲み干してみせて。カクテルグラスを置くと)とてもおいしかったけど…このカクテルを出されたってことは…初対面でフラれてしまったということかしら。(小首をかしげてそう告げて見せて。瞳には小さな炎がちらついているのが見える。全く。初めましてと惚けておいて、よくもまあ、そんなことを言えたものだ。全くそのあたりの気儘な部分は昔と変わらないな。そう苦笑しながら)そうですね。僕にはそのカクテルはblueではなくpurpleに見えますからね。once in a purple moon もちろんこのonceは、一度ではなくかつてという意味ですけどね。ただ単に…それだけの事ですよ。   (2019/9/26 22:14:53)

(そう告げると、言葉を切って視線をBARの奥の窓に飛ばして。バーテンダーの視線につられて婦人の瞳も窓の外を見つめて。窓の外では雨がしとしと降り続いて、夜でも様々な欲望が蠢くこの街の光が二人の目に入ってきて。景色が急にトーキー映画の様に色あせていく。時が巻き戻ったような感覚。二人で夜を共にしながら見つめていたあの時。雲の向こうには煌々と輝いていた…月が浮かぶ。二人の時空が暫し…止まる。そして、突然雷の音がすると蜃気楼のように消えて雨音に包まれたBARに戻ってくる。バーテンダーが立ち上がるとドアを開けて、ドアにかかった札をひっくり返して戻ってきて)さて。雨の日に月を浮かべることに比べたら、今のこの再会もありえないことですね。次は…何をしましょうかね。雨が止むには…まだまだ時間がかかりそうですしね。(カウンターの裏から、麻縄を取り出すと、飲みほしたカクテルの横に並べてみせて。今始まったばかりの二人の宵。雨が止み、月が再び姿を現すまで…また別の時が刻まれていくだろう。)   (2019/9/26 22:15:09)

おしらせさんが退室しました。  (2019/9/26 22:15:18)

おしらせ書き人さんが入室しました♪  (2019/9/26 23:24:06)

書き人一粒の雨が山に落ちてきて、山にしげるたくさんの木々の葉っぱの一つに落ちてくる。雨は葉っぱの上を流れ落ちて地面に落ちる。そして地面に落ちた雨たちが集まって小さな小川を作る。小さな小川がどんどんと集まってやがて小川は川になる。川は上流から流れる小さな小川の集団に押されて町に流れてくる。そしてその川は海になる   (2019/9/26 23:27:42)

書き人でも雨は海になりたかったのか?雨が自由に降り。好きな場所で好きなように遊べたのに。さみしいからか、押されて仕方なくなのか。雨は仲間同士で集まるようになる。中で遊んでいればいいのに、上流から下流へ山の斜面に沿って自然と集まってしまう。集まって小さな流れができてルールができる。そのルールに従ったままやっぱり上流から下流に流れていく。小川になって好きに流れていた雨は集団の小川に飲み込まれてどんどん下流へ…そして集まって大きな川になる。川の中でもまだ。雨はいるのか?川はまた原理にそって下流に流れて海に流れ着いてしまう…   (2019/9/26 23:31:41)

書き人海は途切れることなく波を打ち続けていく。永遠に…休むことなく。はみ出すことなく…波が小さくなった沖の海では太陽に照らされて雨は空に帰っていく。そしてまた雨は。どこか知らない場所に一粒で降りてくる。葉っぱの上か。最初から海なのか…でも雨は本当に海に行きたかったのか?海に行くことは定めなのか?たった一粒で落ちてきた雨の希望は。夢は。海にはあるのか?   (2019/9/26 23:34:50)

2019年08月05日 22時15分 ~ 2019年09月26日 23時34分 の過去ログ
お題に翻弄されて(仮)
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