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2022年02月20日 08時43分 ~ 2022年03月05日 09時49分 の過去ログ
過去ログでは上から下の方向に発言を表示しています
谷崎順位遅漏 | > | 「雪の父ちゃん、荒くれ太吉って村でも有名だもん」 (2022/2/20 08:43:32) |
谷崎順位遅漏 | > | 諦めて他人事のように呟いた台詞は、タツに雪が異母姉妹である事実を告げた。 (2022/2/20 08:46:52) |
谷崎順位遅漏 | > | タツは雪の為、不浄な自分が異母姉妹という事を隠して雪の身の上話を聞いた。生い立ちから日々の暮らし、家での立場や環境の事。そして毎日辛い事があると、この川辺にやって来てはその日の嘆きを川に流すという事を (2022/2/20 08:54:42) |
谷崎順位遅漏 | > | 雪もタツに話を聞いてもらっているうちに心が晴れて来て、なんとも言えない温かな気持ちになった。暴力を振るう父、そんな父に自分も虐待されたく無いと、知らぬふりをする母、そして弟達。 このタツと話していて、雪は初めて心から笑顔になれた気がした。 (2022/2/20 08:59:20) |
谷崎順位遅漏 | > | その日から二人は毎晩のように河原で会うようになった。雪は口煩く虐げる家人が寝ている間の時間は都合が良く、タツの方も昔、化け物と揶揄された醜女の姿を見られぬ夜だと有り難かったのだ。 (2022/2/20 09:04:07) |
谷崎順位遅漏 | > | 会う時の連絡方法は、寂れた祠にいく通りかの暗号を考えた石を置いて合図とした。 (2022/2/20 09:06:22) |
谷崎順位遅漏 | > | タツはこの、異母姉妹が愛おしく、大福や饅頭、金平糖といった村の者では誰も食べた事が無いような菓子で雪を喜ばした。 (2022/2/20 09:09:57) |
谷崎順位遅漏 | > | 雪は、この何者かも判らないタツが、例え命を救ったとはいえ何故こんなにも温かく優しく包んでくれるのか不思議な思いでいた。そして、そんなタツが時折無意識で歌う歌が雪は好きだった。 (2022/2/20 09:14:03) |
谷崎順位遅漏 | > | 「ねぇ?いつもタツさんが歌っている歌、なんて言うの?それ教えて欲しいな」「この歌かい?これは私のお母がよく歌ってくれた、紅い花白い花って歌なんだ。雪にも教えてあげるから一緒に歌おうよ!」 (2022/2/20 09:17:12) |
谷崎順位遅漏 | > | 「紅い花かぁ、良いなあー。雪も口に紅つけて綺麗にお化粧したいなぁー。」タツはそんな雪の軽やかな歌声を微笑ましく聞いた。 (2022/2/20 09:21:27) |
谷崎順位遅漏 | > | ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ (2022/2/20 09:22:16) |
谷崎順位遅漏 | > | 長雨により、この貧しい寒村は飢饉の危険に直面していた。これ以上雨が続くと、誰ももうここでは生きていけないだろうと言うところまで来た。 (2022/2/20 09:25:35) |
谷崎順位遅漏 | > | まだ神仏に縋るこの時代、村の知恵者達の出した答えは《生贄の人柱》だった。 (2022/2/20 09:27:27) |
谷崎順位遅漏 | > | 当初選ばれたのは末端の小作人の生娘、雪だったのだが、そこへその娘の父を殺害する事件が起きて、処刑を下す殺生出来るものも居らず、一石二鳥という事でその罪人が人柱となる事に決まった。 (2022/2/20 09:31:25) |
谷崎順位遅漏 | > | 当日、その罪人がかなりの醜女で化け物のようだ、との噂もあって、大勢の野次馬が罪人を見に集まった。 (2022/2/20 09:33:27) |
谷崎順位遅漏 | > | この中に、荒くれ太吉が殺害されて悲しんでいる者は居らず、また、この太吉が村の有力者達に金と引き換えに率先して人柱に申し出た事も、偶然革の搬入の際立ち聞きしたタツ以外、誰も知る由は無かった。 (2022/2/20 09:48:13) |
谷崎順位遅漏 | > | 読経が始まった。木箱に入れられ、そのまま埋められるのだろう。促され、木箱へ移される時、醜い自分の姿を見世物のように見る目の中に、悲しい光を湛えて手を合わせる娘と目が合った。色の白い優しそうな娘だった。初めて明るい元で見た妹の姿に、タツは想像を膨らませる。 (2022/2/20 10:04:15) |
谷崎順位遅漏 | > | (良い人と縁持って、子供達に恵まれて、幸せになるんだよ、雪。嫁ぐ日はあの紅をさして欲しいな。)そんな思いを胸に、神に願った。「どうかこの長雨を終わらせて、妹達を救って!神様!仏様!」遠のく意識の中で、読経に紛れて微かに歌が聞こえる気がする。(アカイハナツンデ・・・アノヒトニアゲヨウ・・・何の、歌だったっけ・・・・・ (2022/2/20 10:11:55) |
谷崎順位遅漏 | > | 泣きながら、咽びながら歌う娘の頭上には、これまで長く居座っていた黒雲は消えて (2022/2/20 10:13:22) |
谷崎順位遅漏 | > | 雨は止んでいた。 (2022/2/20 10:13:41) |
おしらせ | > | 谷崎順位遅漏さんが退室しました。 (2022/2/20 10:13:46) |
おしらせ | > | 伊丹空港 ◆violet/unba2さんが入室しました♪ (2022/2/20 22:48:03) |
伊丹空港 ◆ | > | |・`ө・) (2022/2/20 22:48:44) |
伊丹空港 ◆ | > | 某部屋ぬぬぬが年齢不相応に性に目覚めちゃったから文化部はあたしがマメに引き継ぎます( ꈍөꈍ) (2022/2/20 22:49:33) |
伊丹空港 ◆ | > | ◆ ◆ ◆ ◆ (2022/2/20 22:49:56) |
伊丹空港 ◆ | > | 「君は気付いてくれるかな」 (2022/2/20 22:50:14) |
伊丹空港 ◆ | > | 医局で財前教授は柳原医員に一枚のX線写真を見せていた。「ごめんなさい。僕にはよく…。」柳原医員は少し怯えた表情をして、財前教授に目も合わせられず俯いてしまった。 (2022/2/20 22:52:21) |
伊丹空港 ◆ | > | 「そんなことじゃ困るんだよな。君は僕ががんセンターのセンター長になったら、ここは柳原君が中心になって仕切っていかんきゃならないんじゃないか。君の研鑽は認めるが、このくらいの変化を読影できなければ、とても任せることができないな。ほらここだよ。」と財前教授が手にしているX線写真の端にかかる少しモヤッとした影を指した。 (2022/2/20 22:55:47) |
伊丹空港 ◆ | > | 柳原医員はハッと目を見開いて、その変化の部分に気が付き、メモを取り出した。「いいか柳原。これは初期中の初期のクレブスだ。まぁ、この辺りに腫瘍の影が見えることがあるのは稀だが、絶対にないわけではない。このようにX線に写ることもある。というかこれがそもそもの実例だ。これを発見した里見は確かに優秀だよ。僕は里見には感謝しているよ。里見は実に多くの症例をまっさきに僕に見せに来てくれる。あいつが注意深いのも確かだが、それよりも僕を頼ってきてくれることが嬉しんだ。柳原、お前もいい医局員を仲間に持ったほうがいい。地方出身じゃなにかと友人を作るというのが難しいとは思うが、でも、柳原の行動次第でどうにでもなるものだ。研修にも積極的に参加することはいいことだが、たまには友人を誘って遊んでみろ。」そういって、柳原医員にそのX線写真と検査票を渡した。「これを第一内科に持っていって里見に渡してきてくれ。このオペは僕が承諾したと伝えてくれたまえ。」 (2022/2/20 23:03:42) |
伊丹空港 ◆ | > | 柳原医員は本部棟の第一内科に向かった。渡り廊下で正面で老婆を気遣う里見先生の姿が見えた。「さ、里見先生。」里見は顔を上げ、柳原医員を見つめた。「君は確か、あぁ、外科の柳原先生か。」「お世話になってます。」「ごめん、いまこの人を中央検査室に案内するとこなんだが、急ぐか?」「あ、いえ、財前先生から…。」「財前。うん、わかった。あとで話を聞くよ。すまんが内科の診察室で待っててくれ。」そういって、里見先生は老婆を連れて中央検査室に向かって行ってしまった。たとえ財前教授の連絡でも、患者を優先して行動している里見先生になにか敬意のようなものをふっと感じた柳原であった。中央玄関の方で救急車のサイレンが止まった。また急患が運ばれてきたようだ。柳原はなんとなく中央玄関の方に向かった。ストレッチャーを慌ただしく運ぶ救急隊員と看護師たち、その背中をじっと見ていた。「今日も忙しいな…。」柳原は一言つぶやいた。そして、ポツポツと雨が降ってきて、X線写真と検査票の入った封筒に水玉を点けた。「やべっ、届けなきゃ。」 (2022/2/20 23:13:31) |
伊丹空港 ◆ | > | 内科の診察室にそれを預け戻る頃には、さっきの雨は止んでいた。 (2022/2/20 23:14:09) |
伊丹空港 ◆ | > | |・`ө・)ノ (2022/2/20 23:14:16) |
おしらせ | > | 伊丹空港 ◆violet/unba2さんが退室しました。 (2022/2/20 23:14:19) |
おしらせ | > | 藤原 ◆sp4XsViypcさんが入室しました♪ (2022/2/21 00:15:11) |
藤原 ◆ | > | 「君は気付いてくれるかな」で始まり、「雨は止んでいた」で終わる物語 (2022/2/21 00:16:01) |
藤原 ◆ | > | 君は気付いてくれるかな…? (2022/2/21 00:18:06) |
藤原 ◆ | > | 私は甲賀のくノ一、瑞穂。訳あって現在、粗暴な山賊の肩の上にに担ぎ上げられ、薬を嗅がされて朦朧とした意識の中で、最後の悪あがきをしています (2022/2/21 00:19:58) |
藤原 ◆ | > | 一族しか所持していない紫色の米粒。これを連れ去られてる道中に撒き、味方の追跡に一縷の望みを賭ける。ううん、そうじゃないの (2022/2/21 00:22:35) |
藤原 ◆ | > | 佐助…貴方に気付いて欲しい。嗚呼、なんなのこれは…佐助なんか只の幼馴染だと思ってたのに、今頭の中を巡るのは貴方との思い出ばかりよ。バカ、ホントバカ、16の誕生日である今日の今日まで気付かないだなんて (2022/2/21 00:25:40) |
藤原 ◆ | > | 途切れ途切れになる意識の中、ふと思う。これは死を覚悟した者が見る、走馬灯の要素も多分に含まれているのだろうと。私は山賊に散々弄ばれた挙げ句、巻物も取り上げられ、無残に生涯を閉じるのだ (2022/2/21 00:28:42) |
藤原 ◆ | > | 佐助…!振り絞る掠れた声は、無情にも降り出した雨に掻き消され、痕跡を遺さんとする地上の紫色の米粒と共に流されて行く。さよなら、さよなら。ごめんね佐助 (2022/2/21 00:31:38) |
藤原 ◆ | > | いろんな覚悟を決めた時、山賊の肩に担ぎ上げられたまま、山中のどこかであろう場所の山小屋らしき扉が開かれる音がした (2022/2/21 00:34:57) |
藤原 ◆ | > | 『佐助!これちょっとやりすぎじゃね?』山賊が中にいる佐助に詰め寄る。あれ…?佐助?そして何、この山小屋の中のきらびやかな飾り付けと和菓子、それに七面鳥は…え?サプライズバースデー? (2022/2/21 00:36:27) |
藤原 ◆ | > | もうこれだからくノ一はやめられない (2022/2/21 00:37:54) |
藤原 ◆ | > | やっぱり、というか雨はもう止んでいた (2022/2/21 00:38:50) |
おしらせ | > | 藤原 ◆sp4XsViypcさんが退室しました。 (2022/2/21 00:39:10) |
おしらせ | > | 聞く痴漢さんが入室しました♪ (2022/2/23 13:27:11) |
聞く痴漢 | > | 「あの子ら、気がついてくれるかな」 (2022/2/23 13:28:19) |
聞く痴漢 | > | ずんぐりとした大きな手にゴツゴツと太い指を生やした、山のような巨体の老人が目を細めて、大小、色合いや仕様の様々なボールを優しく花壇の前に並べた。 (2022/2/23 13:31:17) |
聞く痴漢 | > | 昔はのどかだったこの辺も、町の発展と共に人が集まり、木々が安らぎを与えていた緑地帯も皆、住宅が建てられて行った (2022/2/23 13:35:35) |
聞く痴漢 | > | 人口も増え、それに伴い子供達のエネルギッシュで元気な声があちこちでこだまし響き渡り、妻を亡くし独り立ちした息子が都心へと羽ばたき残されたこの男の心を和ませていた。 (2022/2/23 13:40:28) |
聞く痴漢 | > | カーリーの長髪と鳩尾まで垂らした長い髭が、元炭鉱夫で焼けた赤ら顔のこの男の巨体と相まって、子供達からは《赤鬼》と恐れられ、幼いものには本当に子供を攫って食うという噂に怯える者さえいた。 (2022/2/23 13:44:10) |
聞く痴漢 | > | しかし、狭くなったこの町には、子供達が伸び伸びと遊べる空間は乏しく、子供達のオアシスの一つが、この男の屋敷の隣の空き地だったのだ。 (2022/2/23 13:46:28) |
聞く痴漢 | > | なかなか立地としては魅力的なこの土地は住宅地として目をつける者が多くかったが、閉塞感で子供達の光を消す事は出来ないと、所有者であるこの男は決して首を縦に振る事は無かった。 (2022/2/23 13:49:02) |
聞く痴漢 | > | しかし、高齢になるこの男を都心の息子夫婦が心配になり、同居を頑固に拒み続ける男の心を時間をかけて暖かく溶かしたのだ。 (2022/2/23 13:51:06) |
聞く痴漢 | > | この地方独特の長雨の季節となり、男は長年過ごして来た愛着のあるこの家を妻との思い出を振り返りながら見て周り、最後の手入れをした。 (2022/2/23 13:53:08) |
聞く痴漢 | > | すると、新しいものから年を経たようなものまで、次々と色とりどりのボールを見つけた。 (2022/2/23 13:54:39) |
聞く痴漢 | > | 「そうか、よほどワシが怖かったんだろうなぁ。悪い事をしてしまったな。」 (2022/2/23 13:55:36) |
聞く痴漢 | > | 何年も前の事だ。医者から成すべき事は全てした、と言われた妻を家に連れ帰り、静かに過ごしていた頃、妻の寝室で高音の破裂音と共に、細やかに飛び散る光の中を飛び込んで来たボールがあった。 (2022/2/23 13:59:10) |
聞く痴漢 | > | 普段は物分かりの良いこの男だが、タイミングが悪かった。妻の一瞬の怯えた顔を見てスイッチが入り、烈若の如く外へと飛び出して、一瞬のうちに子供達は蜘蛛の子を散らしたようにかき消してしまったのだ。 (2022/2/23 14:01:04) |
聞く痴漢 | > | それ以来、この屋敷に飛び込んで来たボール達は、屋敷の鬼に怯える主人達から見放されて置き去りになったのだろう。 (2022/2/23 14:02:06) |
聞く痴漢 | > | 妻が亡くなってから一切手入れをして居なかった花壇の雑草を刈り取り、拾い集めたボールを並べて行く。 (2022/2/23 14:03:26) |
聞く痴漢 | > | と、見慣れぬ、この屋敷では見たこともない白い石が目的を持って整列しているでは無いか。 (2022/2/23 14:04:46) |
聞く痴漢 | > | 「おじさんごめんなさい」「おばさんありがとう」 (2022/2/23 14:06:23) |
聞く痴漢 | > | 歪む視界で天を仰ぐ男に、背後から声が聞こえた。 (2022/2/23 14:10:22) |
聞く痴漢 | > | 「親父、そろそろ行こうか。」 (2022/2/23 14:10:49) |
聞く痴漢 | > | ああ、と返そうとした声がうわずりかけ、今下を向いたら見られたく無いものを溢しそうになった男がそのまま空に向かって呟く。 (2022/2/23 14:13:38) |
聞く痴漢 | > | 「いやー、しかしこの地方の雨は本当にいつまでも止まんなぁ。お前の住んでいる街に早く連れて行ってくれ。」 (2022/2/23 14:15:31) |
聞く痴漢 | > | 顔を流れ、濡れそぼる光を男は雨のせいにしたようだが、とっくに雨は止んでいた。 (2022/2/23 14:19:15) |
おしらせ | > | 聞く痴漢さんが退室しました。 (2022/2/23 14:19:18) |
おしらせ | > | 聞く痴漢さんが入室しました♪ (2022/2/23 14:23:27) |
聞く痴漢 | > | またやってしまったorz (2022/2/23 14:23:39) |
聞く痴漢 | > | 妻がボールを取りに来た子供達におやつをあげたりして、旦那の知らないところで子供達から心を慰められていた話しがオムツ交換でスポーン!と頭から消えてしまったわー笑笑 (2022/2/23 14:25:53) |
聞く痴漢 | > | BBA、黄昏て来る! (2022/2/23 14:26:12) |
おしらせ | > | 聞く痴漢さんが退室しました。 (2022/2/23 14:26:14) |
おしらせ | > | ことね ◆kotone/IERZgさんが入室しました♪ (2022/2/24 15:29:35) |
ことね ◆ | > | (「'・_・`)ポリポリ (2022/2/24 15:30:11) |
ことね ◆ | > | やり直し!・*・:≡( ε:) (2022/2/24 15:30:39) |
おしらせ | > | ことね ◆kotone/IERZgさんが退室しました。 (2022/2/24 15:30:42) |
おしらせ | > | ・さんが入室しました♪ (2022/2/24 15:31:02) |
・ | > | 【君は気付いてくれるかなぁ。】 (2022/2/24 15:31:25) |
・ | > | あぁ…なんでこんな日にケータイを忘れてしまったんだろう。 (2022/2/24 15:31:45) |
・ | > | ボクは仕方なく君の自転車のハンドルにノートの紙片を御籤のように結びつけて手を合わせて祈った。 (2022/2/24 15:32:04) |
・ | > | 今朝、家でとても嫌なことがあって、泣き腫らした目を誰にも見せたくなくて、ボクは学校をサボってしまったんだ。 (2022/2/24 15:32:19) |
・ | > | 不良だったら、遊び人だったら、行くところもあったのだろうけど、 (2022/2/24 15:32:40) |
・ | > | 初めての無断欠席だったから制服のまま野良犬のようにあちこち彷徨って、マジメに見られるものだから補導されることもなくて、気がついたら君の町に来ていたんだ。 (2022/2/24 15:32:55) |
・ | > | 蜂が飛ぶ意味を、魚が泳ぐ意味を考えないのと同じレベルでボクは気がつくと君の降りる駅に来てしまったんだ。 (2022/2/24 15:33:20) |
・ | > | 駅前の駐輪場でやっと君の自転車を見つけた時は午後3時を過ぎていた。背中の汗にうんざりだ。 (2022/2/24 15:33:35) |
・ | > | それから駅前を彷徨って古びた茶色い喫茶店を見つけて、また駐輪場に戻って『Cafe カリカチュアにいるよ』と書いたメモを君の自転車のハンドルに結びつけた。 (2022/2/24 15:33:51) |
・ | > | 商店街を見下ろす店の窓辺に腰掛けて小一時間もすると、街が水没するかのような突然のゲリラ豪雨が降ってきた。 (2022/2/24 15:34:21) |
・ | > | 緩く結んだメモが心配でならず、ボクは一息でアイスティを飲み干すとコンビニでビニール傘を買って再び駐輪場に向かった。 (2022/2/24 15:34:41) |
・ | > | 駅の駐輪場に着くと自転車はあるのにメモは外されていてボクは愕然とした。 (2022/2/24 15:35:08) |
・ | > | ボクは誰にでも優しくしてきた。 (2022/2/24 15:35:27) |
・ | > | 自分で言うのもおこがましいけど、まあまあいいやつだ。 (2022/2/24 15:36:02) |
・ | > | なのに朝から今日の仕打ちはなんだろう。 (2022/2/24 15:36:17) |
・ | > | 仕方なくトボトボと来た道を引き返してさっきの古びた喫茶店に向かった。 (2022/2/24 15:36:32) |
・ | > | すると、紙片をひらひらさせて君がニコニコと笑顔を浮かべながらコチラに歩いてくるのが見えた。 (2022/2/24 15:36:48) |
・ | > | メガネの奥の柔和な瞳を見た時にボクは気が抜けた。 (2022/2/24 15:37:03) |
・ | > | 「雨の中、自転車は無理だからさぁ。……そうだ、喫茶店に行ってマヌケヅラした奴がいませんでしたか?ってバイトのお姉さんに聞いたら『可愛い顔した男の子が出て行ったわよ』って笑っていたよ。 (2022/2/24 15:37:32) |
・ | > | どうやら歳上からは好感触みたいだね。将来はマダムキラーだな。」 (2022/2/24 15:38:00) |
・ | > | 君は何が嬉しいのかわからないけれど嬉しそうに笑った。 (2022/2/24 15:38:17) |
・ | > | 君はいつ会っても懐かしそうに笑うんだ。 (2022/2/24 15:38:31) |
・ | > | 「全然嬉しくないよぉ」ボクの不服な抗議を君はまた笑う。 (2022/2/24 15:38:56) |
・ | > | 君が別の町に引っこしてからボクは何度君の家の前まで訪ねたことだろう。ボクは、まるで犬がマーキングするように武蔵境の駅から神代植物公園まで歩いた。 (2022/2/24 15:39:51) |
・ | > | 電柱にオシッコかけたりしてないけどね。 (2022/2/24 15:40:17) |
・ | > | それを君は知らない。死んでもボクはそのことは言わない。 (2022/2/24 15:40:35) |
・ | > | ボクのこの思いが友情なのか恋愛感情なのかわからないからだ。 (2022/2/24 15:41:20) |
・ | > | この自分にすらわからない感情を誰に言えるもんか。 (2022/2/24 15:41:41) |
・ | > | 気持ちが不明瞭なのは、それはきっとボクがまだ大人になれていないからなんだと思う。 (2022/2/24 15:41:57) |
・ | > | 「で、今日はどうしたの?おばさんから何度も着信があったよ?」 (2022/2/24 15:42:37) |
・ | > | 君の穏やかな声が心地よかった。 (2022/2/24 15:42:53) |
・ | > | ボクは返す言葉に行き詰まって、ほんの数秒間、意味不明な沈黙が二人の間に流れた。 (2022/2/24 15:43:14) |
・ | > | すると君が「あ。虹だ。」と言った。 (2022/2/24 15:43:39) |
・ | > | 傘を下ろして空を見上げてみると、雨は止んでいた。 (2022/2/24 15:43:58) |
・ | > | 〜おしまい〜 (2022/2/24 15:44:17) |
おしらせ | > | ・さんが退室しました。 (2022/2/24 15:44:23) |
おしらせ | > | 冬空 ◆ikoi/zg442さんが入室しました♪ (2022/2/24 21:41:59) |
冬空 ◆ | > | 『貴方は気づいてくれるかなぁ…』 (2022/2/24 21:42:36) |
冬空 ◆ | > | 同じクラスなのにあまり言葉を交わしたことがない貴方。明るくて優しい貴方はクラスの人気者でいつも楽しそうに笑っている姿が印象的だった。 (2022/2/24 21:44:48) |
冬空 ◆ | > | そんな貴方に密かに憧れ想いを寄せていたことに気づいていたのだろうか? (2022/2/24 21:45:55) |
冬空 ◆ | > | ある日のこと、私が急に先生に呼び出され用事を済ませ教室に戻ってくると貴方は真っ先に駆け寄ってきた。 (2022/2/24 21:47:50) |
冬空 ◆ | > | 「なにがあった?」と心配そうに声をかけてきた。驚きながらも周りからの好奇の視線に耐えれずに視線を逸らせ「なんでもないよ…」と素っ気なく返事をするのが精一杯だった。 (2022/2/24 21:52:04) |
冬空 ◆ | > | 本当は嬉しくて心の中でそっとありがとうと呟いて…。 (2022/2/24 21:52:43) |
冬空 ◆ | > | そんな中、時は流れバレンタインの時期になると周りもざわめきだして誰に渡すのかという話題で持ちきりになった。 (2022/2/24 21:54:21) |
冬空 ◆ | > | 真っ先に思い浮かぶのは貴方のことで…でも渡す勇気なんてなかった。ところが友達に誘われチョコを渡すこととなってしまう。誰にも見つからないように下駄箱の中にそっと忍ばせると何事もなかったかのように過ごしていた。 (2022/2/24 21:57:25) |
冬空 ◆ | > | それから数日が経ち、貴方と周りの友達からチョコをあげたことで茶化され弄られてしまう。 (2022/2/24 21:59:43) |
冬空 ◆ | > | 「それは私じゃない!」恥ずかしさから咄嗟に嘘をついて誤魔化すとその場を収めたのだった。 (2022/2/24 22:00:40) |
冬空 ◆ | > | そして…ある日の放課後、外は雨。誰もいない教室でぼーっと外を眺めていると貴方がそばにきて突然話しはじめたんだ…。 (2022/2/24 22:02:46) |
冬空 ◆ | > | 「俺、お前のために歌を作ったんだ…もしよかったら聞いてくれ」と。そして貴方は箒をギターのように構えると弾く真似をしながら歌い出した。 (2022/2/24 22:04:51) |
冬空 ◆ | > | 2人きりの静かな教室に響く貴方の歌声。その姿に思わず聞き入っている私。歌い終えた貴方と目が合うと2人して言葉を発することなく照れ笑いになり…。 (2022/2/24 22:07:18) |
冬空 ◆ | > | いつの間にか窓の外は明るくなり、雨は止んでいた。 (2022/2/24 22:07:59) |
おしらせ | > | 冬空 ◆ikoi/zg442さんが退室しました。 (2022/2/24 22:08:09) |
おしらせ | > | 伊丹空港 ◆violet/unba2さんが入室しました♪ (2022/2/25 16:44:53) |
伊丹空港 ◆ | > | 「君は気付いてくれるかなぁ。」 (2022/2/25 16:45:10) |
伊丹空港 ◆ | > | ボクはあじさいの葉っぱの影で、同じように雨宿りをしているカタツムリさんを見上げていた。ボクはゆっくり近づき(5時間後)カタツムリさんと接近した。そのカタツムリさんに「ボクの背中見てくれる?」と言って、ボクは背中に乗せた小石を見せた。カタツムリさんはニコッと微笑んで、「素敵♡とっても似合ってると思うわ。」と応えてくれた。そう、ボクはカタツムリに憧れるナメクジだ。カタツムリにはあのようなきれいな殻をボクらに見せつけてくる。彼らはあの殻があるから、童謡にもなったり、絵本にも出てきたりするけど、ボクらナメクジにはなにもない。ただただ気持ち悪がられるだけ、忌み嫌われるだけなのだ。だからボクは少しでもあのカタツムリに近づきたかった。 (2022/2/25 16:51:14) |
伊丹空港 ◆ | > | ボクはさっきのカタツムリの反応に気をよくして、ボクはあじさいの葉をつたいながら、ボクより一回り大きくて立派な殻を持ったマイマイさんにも会った。マイマイさんはボクの存在も知らんぷりで、あじさいの葉に溜まった雨粒を啜っている。ボクはまた勇気を出して、「マイマイさん見て?ボクもカタツムリになったよ?」と言って背中に乗せた小石を見せた。 (2022/2/25 16:53:54) |
伊丹空港 ◆ | > | マイマイさんは”あん?”っていう表情を浮かべ、ボクを一瞥したあと、「まぁ気持ちはわかるけど、ナメクジはナメクジだよ。」と冷たくあしらった。ボクはなぜマイマイさんがそんなひどいことを言うのか理解できなかった。マイマイさんは確かに立派な殻を持ってるし、正真正銘のカタツムリだ。ボクは小石をくっつけようが、ペットボトルの蓋を乗せようがナメクジはナメクジなのだ。ぼくは自然と涙が出てきた。 (2022/2/25 16:56:12) |
伊丹空港 ◆ | > | マイマイさんは続けて言った。「ナメクジくん。ナメクジのままでいいじゃないか?ボクはこんな殻があるから小さな人間の子どもに拾われ、やれ角出せ?目出せ?とつつき回されるし、コンクリートの駐車場に投げ捨てられて、植物の茂る場所まで移動するのに1日半かかったりするんだ。ボクの仲間は外国ではすり潰され人間の化粧品にされたり、他の外国ではそのまま食べられちゃったりするんだ。ほら見えるだろ?あそこにサイゼリヤっていう文字が?あそこは地獄だ。ボクラらの仲間がたまーに人間に食べられている。それを思うと地獄この上ないんだよナメクジくん。」ボクは、マイマイくんの主張を訊いて、ボクは背負っていた小石を外した。そうだ、ボクはナメクジのままでいいんだ。見つけられて塩をかけられそうになっても、ボクは負けずに生きていてもいいんだ。ボクがいなければ秋の枯れ葉だって、片付かないものさ。そう思うと元気がみなぎってきた。「ありがとうマイマイくん。ボクは勇気が出たよ!」そういってボクはマイマイくんと別れた。 (2022/2/25 17:04:25) |
伊丹空港 ◆ | > | あじさいの木漏れ日がボクの捨てた小石を明るく照らした。いつのまにか雨が止んでいた。 (2022/2/25 17:05:17) |
伊丹空港 ◆ | > | |・`ө・)ノ (2022/2/25 17:05:28) |
おしらせ | > | 伊丹空港 ◆violet/unba2さんが退室しました。 (2022/2/25 17:05:31) |
おしらせ | > | ことね ◆kotone/IERZgさんが入室しました♪ (2022/2/26 05:14:34) |
ことね ◆ | > | 𝑤 (2022/2/26 05:14:57) |
ことね ◆ | > | 今回も出揃ったかな (2022/2/26 05:16:01) |
ことね ◆ | > | りのあさんの代わりを務めるにはあまりに能力不足だけれど、 (2022/2/26 05:17:25) |
ことね ◆ | > | どこかの大喜利の司会者さんも (2022/2/26 05:18:05) |
ことね ◆ | > | 『屍を越えてゆけ』のコーナーを設けているのでいいのかな ぁ 𝑤 (2022/2/26 05:18:55) |
ことね ◆ | > | 今回のお題は【いつのまにか雨が止んでいた】という、な〜んにもつけてない乾いた食パンのひと切れみたいな下の句にどう着地するのか、ここにかかっているんだろうねん。 (2022/2/26 05:22:40) |
ことね ◆ | > | ここから先は、自分も書いてるじゃん!?という御指摘は一切無視しますが(_๑òωó)_バァン (2022/2/26 05:24:04) |
ことね ◆ | > | 谷崎伊遅漏先生の一投目 (2022/2/26 05:32:53) |
ことね ◆ | > | 長雨により、この貧しい寒村は飢饉の危険に直面していた。これ以上雨が続くと、誰ももうここでは生きていけないだろうと言うところまで来た。 (2022/2/26 05:33:04) |
ことね ◆ | > | この重厚な作風は最後の一行にカタルシスを感じました。 (2022/2/26 05:34:38) |
ことね ◆ | > | 雨がやんでよかった( ´•̥̥̥ω•̥̥̥`) (2022/2/26 05:34:53) |
ことね ◆ | > | 伏線の張り方から着地までお見事でした。 (2022/2/26 05:35:29) |
ことね ◆ | > | そしてラスト伊丹空港先生の (2022/2/26 05:36:41) |
ことね ◆ | > | あじさいの木漏れ日がボクの捨てた小石を明るく照らした。いつのまにか雨が止んでいた。 (2022/2/26 05:36:50) |
ことね ◆ | > | これから先、ナメクジを見ても(ひゃ!気持ち悪っ!)と思わないよ!(笑)じゃなくってぇ 𝑤 (2022/2/26 05:38:11) |
ことね ◆ | > | これもまた【いつの間にか雨がやんでいた】に辿り着いた時に、 (2022/2/26 05:38:56) |
ことね ◆ | > | まるで登山中に道に迷って、やっと登頂できたような、 (2022/2/26 05:39:46) |
ことね ◆ | > | これまたカタルシスがあったねぇー! (2022/2/26 05:40:12) |
ことね ◆ | > | そして毎回荒唐無稽硬軟描き分け結局笑いに持ち込む藤原先生! 𝑤 (2022/2/26 05:42:32) |
ことね ◆ | > | あのニモの時の!あのボクサーの!あのカテーテルの時のパワーはどうしたのー!?𝑤𝑤𝑤 (2022/2/26 05:44:52) |
ことね ◆ | > | 次のお題が藤原先生を待っている! 𝑤 (2022/2/26 05:46:35) |
ことね ◆ | > | そして、冬空先生! (2022/2/26 05:47:38) |
ことね ◆ | > | 初参加ありがとうございます! (2022/2/26 05:47:56) |
ことね ◆ | > | ホウキでエアギター…絵が浮かびました(*ノωノ) (2022/2/26 05:48:56) |
ことね ◆ | > | 決して、もしかして彼はゴールデンボンバーの人?なんてツッコミません! 𝑤 (2022/2/26 05:50:02) |
ことね ◆ | > | 次回も共にこの過酷なゲームを楽しもうではありませんか|・`ω・)! (2022/2/26 05:50:40) |
ことね ◆ | > | そして、まみん先生!ひふみん先生! (2022/2/26 05:52:06) |
ことね ◆ | > | 海辺之出版社は皆様の投稿で成り立っています!(_๑òωó)_バァン (2022/2/26 05:52:58) |
ことね ◆ | > | よろぴくねん (2022/2/26 05:53:27) |
ことね ◆ | > | さて、今回のお題に行きまーす!ドロドロドロドロドロ (2022/2/26 05:57:04) |
ことね ◆ | > | なまこさんの名前で入力しました! (2022/2/26 05:57:38) |
ことね ◆ | > | 次のお題は! (2022/2/26 05:57:47) |
ことね ◆ | > | 【なまこさんには「みんな変わってしまうんだ」で始まり、「今なら伝えられる」で終わる物語を書いて欲しいです。できれば7ツイート(980字)以上でお願いします。】 (2022/2/26 05:58:10) |
ことね ◆ | > | さてさて、毎回利用しているこのお題メーカーですけれど、 (2022/2/26 05:59:47) |
ことね ◆ | > | 作った人のコメントがあったのでコチラに貼りますね。 (2022/2/26 06:00:12) |
ことね ◆ | > | 書き出しと終わりとツイート数が出てきます。当たり外れがありますが、ネタに困った時、お役に立てれば。書き出しか終わりのどちらかだけ使っても構わないし、口調や人称も自由に変更してください。文字数も無視して大丈夫。//使ってくれてありがとう。少しずつ増やしています。1人で考えているので、内容に偏りがあることはご了承ください。 (2022/2/26 06:00:17) |
ことね ◆ | > | 口調や人称も自由に変更してください。文字数も無視して大丈夫。←案外緩かったのね(笑) (2022/2/26 06:01:10) |
ことね ◆ | > | なんてわたしたちは真面目だったんでしょ 𝑤 (2022/2/26 06:01:48) |
ことね ◆ | > | 真面目ついでに今回はもう人しばり (2022/2/26 06:02:23) |
ことね ◆ | > | 題名も付けよっ? 𝑤 (2022/2/26 06:02:41) |
ことね ◆ | > | 例えば (2022/2/26 06:02:59) |
ことね ◆ | > | 『ことねん危機一髪』二葉亭指名 (2022/2/26 06:03:46) |
ことね ◆ | > | ↓文末にでもいいから (2022/2/26 06:04:11) |
ことね ◆ | > | でも、無理はしないでねん(・ω・`;) (2022/2/26 06:04:36) |
ことね ◆ | > | なまこさんには「みんな変わってしまうんだ」で始まり、「今なら伝えられる」で終わる物語を書いて欲しいです。 (2022/2/26 06:04:59) |
ことね ◆ | > | 【みんな変わってしまうんだ】でも (2022/2/26 06:05:25) |
ことね ◆ | > | 【みんなも変わってしまぅんだろう】でも (2022/2/26 06:07:30) |
ことね ◆ | > | そのくらいの自由があってもいいかなあ? (2022/2/26 06:07:46) |
ことね ◆ | > | 「みんな変わってしまうんだ」で始まり、「今なら伝えられる」で終わる物語を書いてください。 (2022/2/26 06:08:52) |
ことね ◆ | > | ≡((((屮゚Д゚)屮カモオオオオオン (2022/2/26 06:09:13) |
おしらせ | > | ことね ◆kotone/IERZgさんが退室しました。 (2022/2/26 06:09:22) |
おしらせ | > | 島崎倒産さんが入室しました♪ (2022/2/26 06:39:04) |
島崎倒産 | > | 「みんな変わってしまうのね。」 (2022/2/26 06:39:45) |
島崎倒産 | > | 大きく重厚な構えの、如何にもお屋敷然とした巨大な匣の、そこにはまるでそぐわない空虚の中で投げ捨てられた新聞紙を一瞥して無表情で彼女は呟いた。 (2022/2/26 06:43:07) |
島崎倒産 | > | この家の当主は、一代で莫大な富と権力と名誉を手にしたやり手の男だったのだが、尽きない欲望と野心に引きずられ、どんどんと緩んだタガがいつの間にかこの男を奈落の側まで誘っていた事さえ気づく事無く駆け抜けてしまったようだ。 (2022/2/26 06:47:58) |
島崎倒産 | > | 床に落ちた新聞には、この距離からでもはっきりと父親の顔と共に反社会的組織や名だたる政治家との、醜さや汚さを凝縮した文字が踊り狂っていた。 (2022/2/26 06:51:09) |
島崎倒産 | > | まさに青天の霹靂のごとく事件が明るみになった2日前、私を産んだ女が真っ先にした事は自分名義に財産を整理して持ち去る事と、種を植えた男が所轄に押さえられてしまう前に籍を外して捨て去る事だった。 (2022/2/26 06:56:36) |
島崎倒産 | > | 恵まれたのは顔だけのこの女から、何かの恩恵を受けた記憶は無い。腹を痛めたくらいはあったのだろうが、形が崩れるのを拒んだ為母乳は受けず、物心ついた頃からの記憶でも、世間で言う母親を私に果たして居たのは金で雇われた年老いた粗末な女だった。 (2022/2/26 07:01:45) |
島崎倒産 | > | いや、世間の母親ならこんな小娘に顎で使われたり、罵倒されはしないだろう。私を産んだ女や種だけ落として滅多に顔を見せる事も少なかった男の姿を生まれた時から見て刷り込まれたのだ、私が横柄になり、この粗末な女に対する接し方は語るに及ばずの酷い有様だ。 (2022/2/26 07:06:38) |
島崎倒産 | > | 世間体の為だけに家族を作って生活費だけを入れ、性を含めた尽きない欲望を外で燃やす男と、金さえ有れば夫にはまるで興味も無く、一切何もせず自分に贅を与える喜びだけに生きる女の間に生まれてしまった私だ、仕方が無い。 (2022/2/26 07:13:24) |
島崎倒産 | > | こんなゴミを作った本人達は既にここには居ない。あれ程多く居た使用人もいつの間にか挨拶も無く消え失せた。当然だ。 (2022/2/26 07:16:20) |
島崎倒産 | > | 高校受験を控えた自分の人生もここで終わる。 (2022/2/26 07:17:16) |
島崎倒産 | > | 金に糸目をつけず有能な指導者を与えられた為、成績はだけは良い。しかし、ステータスを求めて馬鹿男と馬鹿女が高額のお嬢様学校へ娘を入れたツケがこれだ。もうここへ通う事は不可能だろう。 (2022/2/26 07:21:18) |
島崎倒産 | > | それでもまだ救いはある。幼稚園から大学まで一貫のこの学園に、私を忌み嫌う多くの敵は居ても、友と呼べる相手はたった一人も居なかったから。 (2022/2/26 07:23:06) |
島崎倒産 | > | 親の権力を目の当たりにして育ち、横暴にして勝手気まま、学園内でも大人相手に我儘し放題の私だ。表向きは怯えて、下僕のような同級生達が裏ではどれだけ煙たがって居るのかを知らぬ程、私も馬鹿では無い。 (2022/2/26 07:26:30) |
島崎倒産 | > | 自我を超える客観的な目が芽生えた時には、既に問題児であった自分を変えるきっかけが掴めず、教師や生徒達全てから既に貼られたレッテルが重く、そのレッテルの自分のまま生きるしか出来なかったけれど、この際新しい環境では、もう一度自分を考えてみたいと思った。もし、学校に通う事が出来るならの話ではあるが。 (2022/2/26 07:31:55) |
島崎倒産 | > | 私が自分を嫌いだと思ったのはいつからだろう。そうだ、あの日からだ。 (2022/2/26 07:33:04) |
島崎倒産 | > | あれは小学二年の時だった。私の誕生日はいつも通り、親の見栄だけの為の無駄に盛大なパーティーで、クラスメイトや教師まで強引に参加させた事があった。 (2022/2/26 07:36:06) |
島崎倒産 | > | 招かれた客が主役にプレゼントを渡す時だ。クラスメイトの一人が、私の顔を描いた絵を恥ずかしそうに渡した。「瑠璃ちゃん、写真は沢山あるけれど、絵は無いって聞いたから・・・」 (2022/2/26 07:40:36) |
島崎倒産 | > | 確かにそう話した事があった。休み時間ふと目にした、仲の良い友達同士がお互い可愛い絵を描きあって居たのが目に止まったからだ。私は誰も描いた事が無かったし、描いてくれる人が誰も居ない事に気がついてしまったのだ。 (2022/2/26 07:43:17) |
島崎倒産 | > | しかし、そのプレゼントを目にした途端、自分が嘲笑われたような、嬉しさとは真逆の反応をしてしまった。「は?何これ!お前は頭が良い特待だから同じ学校来られるけど、本当はド貧乏で来れない底辺のクズなのは知ってるのよ!こんなの要らないわよ!」そう叫んで、皆んなの前でその絵を破り捨てた。 (2022/2/26 07:47:17) |
島崎倒産 | > | と、パーン!と大きな音が響き時間が止まった。 (2022/2/26 07:47:46) |
島崎倒産 | > | ドン引きして顔を引き攣らせた客人、ショックで目に涙を浮かべた絵の描き主、何が起きたのかを理解出来ない私。 (2022/2/26 07:49:06) |
島崎倒産 | > | 「いい加減に目を覚まして下さい、お嬢様!」振り下ろした手を震わせて、哀しい怒りの顔をした、母の仕事を与えられた老婆が目の前に居た。 (2022/2/26 07:50:50) |
島崎倒産 | > | そして何度も私の身体を掴んで揺さぶり、どれだけ酷い言葉を吐いたのかを責め、再び反対の頬に音を鳴らした。 (2022/2/26 07:51:55) |
島崎倒産 | > | 誕生会はその年で終わった。私が激しく拒んだからだ。 (2022/2/26 07:53:06) |
島崎倒産 | > | 来客達を直ぐに帰した後も、老婆には散々泣かれた。思えばこれまでも何度も、老婆から人の心を教えられ、彼女から温もりも与えられて来たではないか。 (2022/2/26 07:56:04) |
島崎倒産 | > | 子供特有の我儘な自我故に聞こえないふりをして来た事も、その時間の時は改めて理解出来たが、謝罪の仕方がわからなかったし、安いプライドが邪魔をしてしまったのだ。 (2022/2/26 07:58:45) |
島崎倒産 | > | 私を産んだ女と種付けした男は、帰って来てから狼狽えた使用人達から経緯を聞き、私に何も聞かず、また伝える事もなくこの老女を即日解雇してしまったのだった。 (2022/2/26 08:01:21) |
島崎倒産 | > | あの日から私は何度も、自分の嫌いな性格やカラーを脱ぎ捨てようともがき苦しんでいる。しかし、そのタイミングも脱ぎ方もわからず数年も経ってしまった。 (2022/2/26 08:02:58) |
島崎倒産 | > | でも、どん底に落とされた今なら、新しい環境で変われるかも知れない。 (2022/2/26 08:04:03) |
島崎倒産 | > | 老女に愛されて育てられ、教えられて来た事の数々。優しさ、思いやり、感謝、そして反省と謝罪。先ずは謝罪をしたい。これまでの傲慢な自分を殺してやりたい。反省して、人を思いやる人間になりたい。 (2022/2/26 08:06:14) |
島崎倒産 | > | 産んだ女にははっきりと別れを告げた。勿論、種元とも縁は切ってある。この歳で一人で生きるのは大変なのは目に見えているが、それは私の贖罪でもある。貧しかろうが一生懸命生きよう。 (2022/2/26 08:08:30) |
島崎倒産 | > | と、突然、扉が開いて懐かしい老婆の顔が現れた。 (2022/2/26 08:09:02) |
島崎倒産 | > | 「お嬢様、この度は大変でございましたね。暇を申しつかったご命令を破り申し訳ございませんが、余りにもお嬢様の事が心配で・・・・」 (2022/2/26 08:11:01) |
島崎倒産 | > | 私の足が勝手に床を蹴り、私の腕も思いの丈をぶつけるように老婆の背に回していた。 (2022/2/26 08:13:00) |
島崎倒産 | > | 「聞くとお嬢様、旦那様や奥様の後見も無いとか・・・・贅沢はございませんがもし良かったら身の振り方を決められるまででも、このばあやの家にいらして下さいませ。」 (2022/2/26 08:15:50) |
島崎倒産 | > | 今私は恐らく、生まれて初めて嬉し泣きと言う体験をしているのでは無いだろうか。この老婆に対して、沢山の言葉が渋滞している。その全てはこれまで私が決して吐いたことのない感謝と謝罪の言葉ばかりだ。 (2022/2/26 08:19:43) |
島崎倒産 | > | でもきっと、いや、だからこそ! (2022/2/26 08:20:14) |
島崎倒産 | > | 今なら伝えられる。 (2022/2/26 08:20:23) |
島崎倒産 | > | (2022/2/26 08:20:28) |
島崎倒産 | > | (2022/2/26 08:20:30) |
島崎倒産 | > | 作品名【斜陽】 演出・語り部【斜陽族のBBA】 (2022/2/26 08:22:15) |
おしらせ | > | 島崎倒産さんが退室しました。 (2022/2/26 08:22:19) |
おしらせ | > | 島崎倒産さんが入室しました♪ (2022/2/26 09:05:44) |
島崎倒産 | > | ごめんねー🙏 (2022/2/26 09:05:52) |
島崎倒産 | > | タイトルは、斜陽の明星 (2022/2/26 09:06:18) |
おしらせ | > | 島崎倒産さんが退室しました。 (2022/2/26 09:06:27) |
おしらせ | > | 冬空 ◆ikoi/zg442さんが入室しました♪ (2022/2/26 10:36:04) |
冬空 ◆ | > | みんな変わってしまうんだろうか… (2022/2/26 10:38:04) |
冬空 ◆ | > | 3月になれば進学に就職、引っ越しなど新生活への準備やらで慌ただしい時期である。 (2022/2/26 10:39:31) |
冬空 ◆ | > | それまで仲良かった友達同士も進む道が変われば今までのようにはいかなくなってしまうだろう。 (2022/2/26 10:40:36) |
冬空 ◆ | > | 新生活への不安と期待…それは誰もが感じてきたことだろう。 (2022/2/26 10:41:23) |
冬空 ◆ | > | それはこの俺も例外ではなく…。 (2022/2/26 10:41:45) |
冬空 ◆ | > | 俺には小さい頃から仲良しの幼馴染みがいた。家も近所で親同士が友達だったということもあり家族ぐるみの付き合いでもあった。 (2022/2/26 10:43:57) |
冬空 ◆ | > | いつも一緒に過ごしてきてそばにいるのが当たり前の日常。でもそれも成長すると共に進む道が変われば俺達の関係も変わってしまうのだろうか? (2022/2/26 10:46:02) |
冬空 ◆ | > | ずっと一緒にいたい。隣で君の笑顔を見ていたい。 (2022/2/26 10:46:52) |
冬空 ◆ | > | 笑ったり泣いたり… (2022/2/26 10:47:35) |
冬空 ◆ | > | そんな日々を共に過ごしていきたい… (2022/2/26 10:47:55) |
冬空 ◆ | > | いつからだろうか?そんな想いに気づいたのは… (2022/2/26 10:48:19) |
冬空 ◆ | > | いつも一緒にいる仲良しの幼馴染み、かつては周りの友達に恋人同士のように思われからかわれたこともあった2人。 (2022/2/26 10:49:59) |
冬空 ◆ | > | あの時は恥ずかしさから2人して「ありえない!」と否定していたけど。 (2022/2/26 10:50:49) |
冬空 ◆ | > | 君への気持ちに気づいていながらこの関係が壊れることを恐れ告白することさえできずにいたのだ。 (2022/2/26 10:52:46) |
冬空 ◆ | > | そんな俺を変えたのは君が交通事故に遭ったとの知らせを受けてからだった。 (2022/2/26 10:54:04) |
冬空 ◆ | > | 幸いなことに大したケガではなかったことを聞いてはいたものの顔を見るまでは気が気ではなかった。入院しているという病院を聞けばすぐに病室へと駆けつけた。 (2022/2/26 10:56:22) |
冬空 ◆ | > | 病室前の名前を確認すると中に入り、君の姿を目にすれば安堵すると共に思わず抱きしめていた。「無事でよかった…」と。 (2022/2/26 10:58:30) |
冬空 ◆ | > | 驚いている君の頬に手を添えるとゆっくりと顔を近づけ… (2022/2/26 10:59:43) |
冬空 ◆ | > | ふと我に返ると慌てて身体を離して「ごめん…俺なにやってんだ…」 (2022/2/26 11:01:06) |
冬空 ◆ | > | ふいに手を引っ張られると頬に触れる柔らかな感触。赤くなった君の顔を見ればそれがなんだったのかはすぐに理解できた。 (2022/2/26 11:03:34) |
冬空 ◆ | > | 見つめ合えばお互い微笑んで… (2022/2/26 11:04:05) |
冬空 ◆ | > | 長い間言えずにいた想い… (2022/2/26 11:04:32) |
冬空 ◆ | > | きっと今なら伝えられる… (2022/2/26 11:04:50) |
冬空 ◆ | > | (2022/2/26 11:04:56) |
冬空 ◆ | > | 題【新たな道へ…】 (2022/2/26 11:05:29) |
おしらせ | > | 冬空 ◆ikoi/zg442さんが退室しました。 (2022/2/26 11:05:37) |
おしらせ | > | 伊丹空港 ◆violet/unba2さんが入室しました♪ (2022/3/1 13:05:42) |
伊丹空港 ◆ | > | 「みんな変わってしまうんだろうか…」 (2022/3/1 13:05:57) |
伊丹空港 ◆ | > | 私は玉子。今朝、目を覚ましたら、他の玉子たちと一緒に、無造作にザルの中に集められている。私のすぐ横で、鍋がグツグツと泡立ち煮立って、次の瞬間私の仲間が次々に殻のままそこに放り込まれている。「…熱いのやだ!」私は怯えた。仲間が熱そうに煮えていいくのは直視できない。なぜ釜茹でされるの?石川五右衛門ほど悪党じゃないわ!私。胸が張り裂ける思い…。そのうち茹だった仲間が別のザルに上げられて、仲間の羞恥心もよそに殻をペラペラめくられてゆく。「…あぁおいたわしい!」そうこうしているうちにツルンとした白身を晒す仲間たち。なんかちょっときれい。ちょっと羨ましくもなったりする。ツルンと茹で上がった玉子たちはそれから仲間を二分にされ、ツルン白身派と、なんか薄気味悪い変な液体の中に浸されて、肌黒くされた仲間とに別れてしまった。「私はいったいどっち?」私に不安が次ぎ次ぎに襲ってくる。 (2022/3/1 13:14:49) |
伊丹空港 ◆ | > | またいっこ私の仲間が拾われた。パカーンと殻を割られ、熱く滾ってる鍋の中に落とされて、金属製のなんかでがちゃがちゃ音を立てて潰され掻き回されていた。「な、なんてことを!」細かく分断された仲間に色とりどりのなんかと、つぶつぶの白いなんかが混ぜられて、あれよあれよという間にしろいつぶぎっしりのドーム型になってお皿に乗っていた。香ばしくていい香り。ちょっとあーなるのも悪くないと感じる。でも、いつか私の仲間のいっこが「ぐちゃぐちゃにされたけど、なんか窯で蒸されたけど、でも頭からあまーい茶色っぽいとろっとした液が掛けられて、ずっとそのいい香りに包まれて冷蔵庫で過ごしたわ。」と言っていたのを思い出した。いい匂いにも包まれたい。(かぐわしいあれより、いい匂いの方に私をプリーズ…)私はそう思いはじめた。 (2022/3/1 13:21:07) |
伊丹空港 ◆ | > | どこからともなく「TKG!」という声がかかった。私は程なくひょいとつかまれ、そのTKGとかかっこいい外国風の新鮮な言葉にうっとりして、「私は彼によってTKGにうまれかわるんだわ!」と有頂天になった。TKGってなにかしら…そわそわする。そうよ、いままで他の仲間達が味わったことがないところへ私がいざなわれてゆくのね。それがきっと私の「新しい道」。 (2022/3/1 13:24:18) |
伊丹空港 ◆ | > | 題「私はTKG」 (2022/3/1 13:24:30) |
伊丹空港 ◆ | > | |・`ө・)ノ (2022/3/1 13:24:43) |
おしらせ | > | 伊丹空港 ◆violet/unba2さんが退室しました。 (2022/3/1 13:24:46) |
おしらせ | > | 伊丹空港 ◆violet/unba2さんが入室しました♪ (2022/3/1 13:27:53) |
伊丹空港 ◆ | > | ちがうじゃんwラスト「今なら伝えられる」じゃん(#`皿´) (2022/3/1 13:28:11) |
伊丹空港 ◆ | > | そうよ、いままで他の仲間達が味わったことがないところへ私がいざなわれてゆくのね。あの冷蔵庫におさまっているあの子になら今なら自信をもって伝えられるわ。 (2022/3/1 13:29:21) |
伊丹空港 ◆ | > | に訂正( ꈍөꈍ) (2022/3/1 13:29:34) |
伊丹空港 ◆ | > | |・`ө・)ノ (2022/3/1 13:29:39) |
おしらせ | > | 伊丹空港 ◆violet/unba2さんが退室しました。 (2022/3/1 13:29:42) |
おしらせ | > | ねこ ◆v8O5xyO8Goさんが入室しました♪ (2022/3/2 23:02:46) |
ねこ ◆ | > | 履歴 (2022/3/2 23:03:04) |
おしらせ | > | ねこ ◆v8O5xyO8Goさんが退室しました。 (2022/3/2 23:03:06) |
おしらせ | > | ねこ ◆v8O5xyO8Goさんが入室しました♪ (2022/3/3 11:31:33) |
おしらせ | > | ねこ ◆v8O5xyO8Goさんが退室しました。 (2022/3/3 11:39:29) |
おしらせ | > | ねこ ◆v8O5xyO8Goさんが入室しました♪ (2022/3/3 12:07:41) |
ねこ ◆ | > | 『みんな変わってしまうのかなぁ』隣でゲームをしていたあちらがポツリと呟いた。ゲーム画面から目を離せばこちらを見て『お前は変わりようがないか』と笑いながらちょっかいを出してくる。 (2022/3/3 12:07:54) |
ねこ ◆ | > | あちらの表情をしらけた目線で見つめれば、プイッと横を向いてお気に入りのソファへと移動して、そのまま目を瞑ってみる。あちらはそんなのお構い無しに独り言をブツブツと、こちらは出会ったときの事を思い出していた。 (2022/3/3 12:08:24) |
ねこ ◆ | > | 雨が止んだ公園、夕暮れが綺麗だったような気がする。ベンチにポツンと座ったこちらはひとりぼっちが寂しいのか、寂しくないのか、そんな事も分からずにいた様な気がする。何せ遠い記憶だ、曖昧で、でも、夕陽が暖かかった事だけは覚えている。 (2022/3/3 12:09:07) |
ねこ ◆ | > | それからどれぐらい経っただろう。こちらの終焉が近くなって来ているのが分かる。でもまだもう少し傍に居たい、あちらの膝の上へと移動すれば、くるっと回って丸くなる。ゴロゴロと喉を鳴らしながら、大好きだということを、離れたくないと思っているこを。いっぱいのありがとうを。暖かな夕陽の差すこの部屋で、今なら伝えられるだろうか。 (2022/3/3 12:09:56) |
ねこ ◆ | > | ♡ー♡ー♡ー♡ー♡ー♡ー♡ー♡ー♡ (2022/3/3 12:10:27) |
おしらせ | > | ねこ ◆v8O5xyO8Goさんが退室しました。 (2022/3/3 12:11:07) |
おしらせ | > | ねこ ◆v8O5xyO8Goさんが入室しました♪ (2022/3/3 12:11:17) |
ねこ ◆ | > | 題『あちらとこちら』 (2022/3/3 12:11:41) |
ねこ ◆ | > | 何度も入退室失礼しました。 (2022/3/3 12:11:59) |
おしらせ | > | ねこ ◆v8O5xyO8Goさんが退室しました。 (2022/3/3 12:12:01) |
おしらせ | > | ことね ◆kotone/IERZgさんが入室しました♪ (2022/3/4 14:53:14) |
ことね ◆ | > | 1億2千万人の参加者の皆さん(_💢òωó)_バァン (2022/3/4 14:54:02) |
ことね ◆ | > | 投稿ありがとうございました! (2022/3/4 14:54:15) |
ことね ◆ | > | そろそろ新しいお題を(*´д`)💦ハァハァ (2022/3/4 14:54:28) |
ことね ◆ | > | 今回は最後に投稿して下さったねこさんのお名前でお題メーカーに入ります! (2022/3/4 14:55:49) |
ことね ◆ | > | (ドラムロール)ドロドロドロドロドロ (2022/3/4 14:56:08) |
ことね ◆ | > | 出ました🎉🎊! (2022/3/4 14:56:21) |
ことね ◆ | > | 今回は「世界を知った気になっていた」で始まり、「それだけで充分」で終わる物語を書いて欲しいです。できれば10ツイート(1400字)以内でお願いします。 (2022/3/4 14:56:34) |
ことね ◆ | > | 今回も投稿お待ち申し上げます(๑ ‘ᾥ’ ๑) (2022/3/4 14:57:07) |
ことね ◆ | > | See you next ・*・:≡( ε:) (2022/3/4 14:58:17) |
おしらせ | > | ことね ◆kotone/IERZgさんが退室しました。 (2022/3/4 14:59:58) |
おしらせ | > | 藤原 ◆sp4XsViypcさんが入室しました♪ (2022/3/4 16:22:22) |
藤原 ◆ | > | 「世界を知った気になっていた」で始まり、「それだけで充分」で終わる物語 (2022/3/4 16:23:04) |
藤原 ◆ | > | 世界を知った気になっていた───戦地の最前線で、苦楽を共にしてきた仲間が敵の捕虜として連れ去られる前に呟いた、最後の台詞がそれであった (2022/3/4 16:24:14) |
藤原 ◆ | > | 前線に駆り出されるのは敵国も同じ、一兵卒という事なのか。彼が先乗りした未知の敵陣の領土で何を見たのかは分からない。いや、それどころか (2022/3/4 16:26:58) |
藤原 ◆ | > | この戦争の大義名分すら、情報統制が敷かれた我々には知る由もなかったのである。その後彼がどうなったか、などと思いを巡らせてる場合ではないのだ (2022/3/4 16:28:34) |
藤原 ◆ | > | 命令があったら即座に動ける準備をしていなくてはいけないし、勝手な行動は許されない。これが戦争の本質なのだろう。祖国の為に思想も感情も捨てて、目の前の敵を…え?お前、まさか! (2022/3/4 16:31:57) |
藤原 ◆ | > | 突然目の前に現れたのは、捕虜として連れ去られた彼だった。そして手慣れた手付きで俺を縛り上げ、敵国に身柄を受け渡した (2022/3/4 16:34:36) |
藤原 ◆ | > | あれからどのくらいの時が経過したのだろう──もう何も信じられない…願うのは最早、一刻も早い終戦だ。捕虜になってからすぐ植え付けられた敵国の思想により、どちらの国が勝ったとて、何を思えばいいのかすら分からない (2022/3/4 16:35:53) |
藤原 ◆ | > | 『投了』どこからともなく、そんな声が天から降ってきた (2022/3/4 16:37:03) |
藤原 ◆ | > | どちらの国が降伏したのかはどうでもよかった。ただ、戦争は終わったという事実 (2022/3/4 16:38:10) |
藤原 ◆ | > | 今はそれだけで充分だ (2022/3/4 16:38:35) |
おしらせ | > | 藤原 ◆sp4XsViypcさんが退室しました。 (2022/3/4 16:38:42) |
おしらせ | > | 与謝野折檻さんが入室しました♪ (2022/3/4 17:11:03) |
与謝野折檻 | > | 世界を知った気になっていた (2022/3/4 17:11:22) |
与謝野折檻 | > | 若い頃から反抗ばかり繰り返して生きて来た。何故そうなったのか、正直自分でもわからない。ただ、それが楽だしカッコ良いと思っていたのだろう。 (2022/3/4 17:12:41) |
与謝野折檻 | > | 中学一年の夏休みデビューで髪を染め、企画に合わない改造した制服に袖を通し、肩で風を切り始めた俺が通える高校なんて名前さえ書けば入学出来るレベルの掃き溜めのようなところで (2022/3/4 17:15:07) |
与謝野折檻 | > | そんな高校でも問題を繰り返して遂に、中退してしまった。 (2022/3/4 17:16:02) |
与謝野折檻 | > | いきがって居た当時の俺は、スタイルとしていわゆる暴走族に足を突っ込んで居たのだが、子供の頃に死んじまった親父に乗せられたタンデムシートが夢のようで、俺には遊園地のどの遊具よりも優っていた記憶が深層心理に何か訴えていたのかも知れない。兎に角、このアイアンホースで風を切るのが何よりも好きだったのだ。 (2022/3/4 17:20:13) |
与謝野折檻 | > | 爆音を如何に轟かせるか?見た目を如何にイカツク様に見せるかの改造に夢中になる仲間から外れて、俺は一人、如何に早く、無駄のない効率性とパワーを引き出せるかに没頭した。 (2022/3/4 17:22:30) |
与謝野折檻 | > | やがていつの間にか自分でも気が付かぬうちに黒い群れから少しずつ離れ、今ではすっかり足を洗って真っ当に生きていると言うOBの元で働きながら、そのOBの趣味でもあるバイクレースの世界へと引き込まれて行った。 (2022/3/4 17:25:59) |
与謝野折檻 | > | 自分では努力などした記憶もない。と言う事は、これは天賦の才というだろうか。他の選手達を尻目に、何倍ものスピードでランキングを駆け上がり、遂には俺の名前には「世界の」と言う形容詞がつくまでになっていた。 (2022/3/4 17:28:44) |
与謝野折檻 | > | ワールドツアー二年目まではまだ新鮮だったが、シャンパンファイトの常連になった俺は既に天狗だった。あの事故までは。 (2022/3/4 17:30:26) |
与謝野折檻 | > | 刺激を求めた俺が挑んだ新境地、パリダカール。 (2022/3/4 17:31:10) |
与謝野折檻 | > | 努力を必要としない才に甘えて舐め切って、四日目に俺は砂漠で事故って、死の淵を彷徨った。 (2022/3/4 17:32:52) |
与謝野折檻 | > | 気がつくと、現地の子供が驚いた顔をして初めて見たであろう日本人に怯え震えながら、心配そうに何か話していた。また暫くして気がつくと、如何にも途上国らしい質素で粗末な村の中で俺は介抱されていた。 (2022/3/4 17:35:25) |
与謝野折檻 | > | 言葉は通じず、医者など期待も出来ないこの村で、俺は二週間程世話になってしまった。 (2022/3/4 17:36:51) |
与謝野折檻 | > | 身体はまともに動かせ無いが、徐々に体力も回復して、死ぬ程退屈に襲われた俺が出来る暇潰しは、この村の観察くらいだ。 (2022/3/4 17:38:24) |
与謝野折檻 | > | やはりこの村は貧しいのだろう。学校らしきものも匂わない。子供達は年齢に区別なく家事を手伝い、水瓶を持つと三時間は帰る事も無かった。 (2022/3/4 17:40:01) |
与謝野折檻 | > | 俺を助けてくれた子供も、やはり親に少しでも出来る手伝いをしようと、必死に働いている。 (2022/3/4 17:41:15) |
与謝野折檻 | > | ふと思い出したのは、父親が居ないという理由だけで群れから逸れさせ、自分達のストレス発散の手頃な手段に俺を虐めた同級生達と、その悔しさや辛さを母親にぶつけ、そして非行に逃げた弱虫の俺の姿だった。 (2022/3/4 17:47:45) |
与謝野折檻 | > | 厳しい環境で重労働、更には貧しい生活の中でも彼らの目がキラキラと凛々しく、力強く輝きを放つ生き方、清涼感に俺は圧倒された。 (2022/3/4 17:51:03) |
与謝野折檻 | > | 名声と金を手に入れ、女を次々と変えて、それこそ世の全てを掌握した気になっていた愚かな俺はもう居ない。 (2022/3/4 17:52:23) |
与謝野折檻 | > | カタコトだが少しずつ、この村の人達と簡単な意思疎通は出来るようになった。身体もだいぶ動ける。もう問題は無いだろう。 (2022/3/4 17:53:27) |
与謝野折檻 | > | 暫くしてずっと捜索していたチームがようやくこの村で俺を見つけ、安堵して奇声を上げた。スポンサー解約もあるし今後のレースやスケジュールも逼迫している。何億もの金が動くのだから余程ほっとしたのだろう。 (2022/3/4 17:56:59) |
与謝野折檻 | > | だが俺は、スタッフにこう告げた。 (2022/3/4 17:57:31) |
与謝野折檻 | > | 「すまないが俺はもうレースは辞める。一切のタレント活動もスポンサー契約もしない。違約金等は保険と俺の財産を整理して全て精算してくれ。」 (2022/3/4 17:59:43) |
与謝野折檻 | > | 暫く固まった後、ヒステリックに何かギャアギャア喚いているマネージャーにはこれまでの感謝と労いの言葉をかけて踵を返した。 (2022/3/4 18:00:53) |
与謝野折檻 | > | 俺は一気に財を失うだろうが、それでも少しは残るだろう。 (2022/3/4 18:01:23) |
与謝野折檻 | > | 残った金でこの村に井戸を掘ろう。子供達が少しでも時間のゆとりを得る為に。 (2022/3/4 18:02:15) |
与謝野折檻 | > | 子供達の少しのゆとりの時間は勉強の機会を与えよう。未来を豊かにする為に。 (2022/3/4 18:03:30) |
与謝野折檻 | > | 俺はまだカタコトだが、自分一人村で食って生きていけるくらいにはなった。 (2022/3/4 18:05:10) |
与謝野折檻 | > | 俺の命を救ってくれたこの村に、人の生き方を思い出させてくれたこの子供達に、俺は恩返しをしたい。残りの人生全てを賭けても。 (2022/3/4 18:07:31) |
与謝野折檻 | > | 贅に溢れていた生活から一変したが全く未練は無い。 (2022/3/4 18:08:19) |
与謝野折檻 | > | 村人の笑顔、子供達の笑い声。俺の人生で今はもう、それだけで充分だ。 (2022/3/4 18:09:36) |
おしらせ | > | 与謝野折檻さんが退室しました。 (2022/3/4 18:10:01) |
おしらせ | > | 与謝野悪鬼子さんが入室しました♪ (2022/3/4 18:57:05) |
与謝野悪鬼子 | > | 世界を知った気になっていた。 (2022/3/4 18:57:18) |
与謝野悪鬼子 | > | だって私は良家のお嬢にして才色兼備、英語はもとよりフランス語、ドイツ語、スペイン語など数カ国語使いこなせる為 (2022/3/4 18:58:37) |
与謝野悪鬼子 | > | 父の旧知のTVプロデューサーから何度もラブコールされて紀行ドキュメンタリーの「亀鷹かほりの世界旅行」という番組に抜擢されて何年も世界中を旅して回ったのだもの。 (2022/3/4 19:01:08) |
与謝野悪鬼子 | > | 世界中、旅先では現地の食べ物を現地人と共に食した。それがミミズや昆虫だった事も有れば、羊の脳の煮込みだった事もある。 (2022/3/4 19:02:14) |
与謝野悪鬼子 | > | うら若き乙女が、そんなグロいものを食べるのは格好の話題性ともなり、番組の目玉にもなって大いにウケた。 (2022/3/4 19:03:33) |
与謝野悪鬼子 | > | 収録が終わった後は最寄りの先進国の空港で降りて、現地同行のスタッフ達と親睦も兼ねて豪華なディナーも多くテーブルをご馳走が埋め尽くした。 (2022/3/4 19:05:34) |
与謝野悪鬼子 | > | よく、雑誌の記者に帰国後される質問の多くが、世界中旅して世界中のご馳走や美味しいものを食べ尽くしたのでは無いですか?その中で何が一番食べたいですか?なのだが (2022/3/4 19:07:39) |
与謝野悪鬼子 | > | 日本に帰った私が答えるのはいつも同じだ。 (2022/3/4 19:08:12) |
与謝野悪鬼子 | > | 梅干しとご飯、それに味噌汁。私はそれだけで充分よ。 (2022/3/4 19:09:00) |
おしらせ | > | 与謝野悪鬼子さんが退室しました。 (2022/3/4 19:09:05) |
おしらせ | > | 伊丹空港 ◆violet/unba2さんが入室しました♪ (2022/3/4 22:10:39) |
伊丹空港 ◆ | > | 「世界を知った気になっていた。」私はおトイレに貼った世界地図を眺めながら、ニマニマしている。私の名前はまみこ。大阪豊中市在住の旦那と息子5歳、娘2歳を持つ極ふつうの主婦でありママである。最近、息子5歳がトイレに貼ったその世界地図に興味を示しはじめた。トイレのドアを開けっ放しにして、ママーママーと呼ぶ。「ちーでた?」そう思って息子のとこに行くとその世界地図を指でなぞりながら、「ここ、もんごるー。」「ここ、しんばぽーる。」とか私に教えてくれる。(あぁ、ほんとかわいいこいつめ( ꈍөꈍ))そう思いながら、息子のう◯ちの匂いもよそに、一緒になって世界地図を眺めてあげる。ある朝、いつものように息子がトイレから私を呼ぶ声がする。こんどはなーに?と思って近寄ると、「あぜるばいじゃん!」とそこを指差して教えてくれた。あぜるばいじゃん…なんとも新鮮な響き。息子はこの「あぜるばいじゃん」という国名がかなり気に入ったらしい。 (2022/3/4 22:20:16) |
伊丹空港 ◆ | > | 息子5歳を連れて近くの商店街にいって、例えばスーパーで豆板醤でも買おうものなら、「あぜるばいじゃん?」って私に訊いてくる。「ううん、これはとうばんじゃん。」そういうと、息子5歳は”ふーん”っていって興味を示さない。中華屋さんの前に貼り出している、「ジャージャー麺はじめました。」を息子5歳が見るとまた。「あぜるばいじゃん?」と訊き、「ううん、あれがじゃーじゃーめん。」と答えると、また「ふーん。」っていうだけ。修学旅行か何かで大阪に来たみたいな制服のJKが2人、「ちょっとづぼらやがないじゃん!(づぼらやは2020年閉店)」「マジ?提灯見たかったじゃん!」(たぶん、東京か横浜の子たちだろう…。)とはしゃいでいるのを息子5歳が見て、「あぜるばいじゃん?」と訊き、ちーがーう!となんどもなんどもツッコまされる始末。 (2022/3/4 22:27:30) |
伊丹空港 ◆ | > | ある日、またミナミ辺りを息子を連れ立っていると、明らかに外国人らしい人がこっちに向かって歩いてくる。「英語できないやん!私」と身構えていると、外国人=あぜるばいじゃんと脳内を繋げてる息子5歳が彼を指差して「あぜるばいじゃん?」と声を掛けてしまった。(ひぇぇぇ!な、なんかぜったい話しかけられるぅぅぅぅ!)と凍りついたその瞬間、「イェース!よくしってますネ?ボク?私はアゼルバイジャンからきまーした!」と、衝撃の偶然!息子5歳は両手を上げて喜び、「あぜるばいじゃーん♪」と声高らかに吠える。 (2022/3/4 22:38:53) |
伊丹空港 ◆ | > | 彼は、「わたしー2年後の大阪万博下見キテマスー。よかったらあそびにきてくださーいネ」と、息子にアゼルバイジャン国旗のピンバッヂと大阪万博で配るパンフレットのようなものを息子5歳に渡してくれた。息子5歳はずっと興奮したまま帰路についた。息子5歳がずっとこのままアゼルバイジャンに興味を示し、行ってみたいとか行ったらどうしよう?例えば福引で、「アゼルバイジャン行き往復旅行券」なんてあるわけないし、当たるわけもないし、そもそも、関空まで息子連れて到達できる自信もない。スマホがあってもナビタイムがあってもだ!でも、大阪万博!そうこれで充分。息子5(+2)歳と、旦那と娘2(+2)歳連れて大阪万博のアゼルバイジャン館にゆけばきっとそれだけで充分。私はそう思いながら、また息子5歳とおトイレの世界地図を一緒に眺めている。 (2022/3/4 22:38:57) |
伊丹空港 ◆ | > | |・`ө・)ノ (2022/3/4 22:39:06) |
おしらせ | > | 伊丹空港 ◆violet/unba2さんが退室しました。 (2022/3/4 22:39:08) |
おしらせ | > | 伊丹空港 ◆violet/unba2さんが入室しました♪ (2022/3/4 22:47:35) |
伊丹空港 ◆ | > | タイトル「5歳のアゼルバイジャン」 (2022/3/4 22:47:53) |
おしらせ | > | 伊丹空港 ◆violet/unba2さんが退室しました。 (2022/3/4 22:47:56) |
おしらせ | > | 伊丹空港 ◆violet/unba2さんが入室しました♪ (2022/3/5 06:38:08) |
伊丹空港 ◆ | > | タイトル変更しに来ました。|・`ө・) (2022/3/5 06:38:23) |
伊丹空港 ◆ | > | タイトル『アセるまみじゃん?(どろぬま)』 (2022/3/5 06:39:00) |
伊丹空港 ◆ | > | あと、訂正。衝撃の偶然!の直前に、 流暢な日本語で、 を書き加えてください( ꈍөꈍ) (2022/3/5 06:39:54) |
伊丹空港 ◆ | > | あせるいたみん💦 (2022/3/5 06:40:07) |
おしらせ | > | 伊丹空港 ◆violet/unba2さんが退室しました。 (2022/3/5 06:40:10) |
おしらせ | > | 冬空 ◆ikoi/zg442さんが入室しました♪ (2022/3/5 09:28:03) |
冬空 ◆ | > | 世界を知った気になっていた。 (2022/3/5 09:28:39) |
冬空 ◆ | > | 私の家は代々続く老舗ホテルの経営をしていた。そして一人娘である私も跡継ぎとなることは決められていて卒業後からは厳しい女将修行の毎日を過ごしていた。 (2022/3/5 09:31:28) |
冬空 ◆ | > | 世界各国の客人をもてなすため、語学をはじめ、いろんな勉強をしてあらゆる知識を身につけていったのだ。 (2022/3/5 09:33:20) |
冬空 ◆ | > | そんな忙しい日々の中で親しくなろうと近寄ってくるのは肩書きにつられて媚びへつらう人ばかり。こちらも邪険にすることもできずに営業スマイルを続けているが嫌気がさしてきていた。 (2022/3/5 09:35:09) |
冬空 ◆ | > | そんなある日のこと、研修先で知り合った貴方。年齢が近いこともありいろんな話をするうちに仲良くなった。彼の前では他の人とは違い、自然と素の自分が出せていた。2人は休みをあわせては一緒に勉強したり出かけたりする仲になっていた。 (2022/3/5 09:39:28) |
冬空 ◆ | > | そんな中で料理の話題になり「得意料理はなに?食べてみたいなぁ…」彼の何気ないその言葉に私は動揺した。なぜなら料理といえば作れないわけではないが正直なところ得意というわけでもない。それに家では作ってくれるプロの料理人もいるからあまり気にもしたことなかったのだ。 (2022/3/5 09:43:15) |
冬空 ◆ | > | でも食べてほしい…そんな想いもあって彼の好物であるハンバーグを作ってもてなすことにしたのだ。彼の前に拵えたハンバーグを出すと食べているのを緊張した面もちで見つめていた。 (2022/3/5 09:45:49) |
冬空 ◆ | > | 暫くして食べ終わった彼は…「美味しかった。また作ってくれる?」そう言って笑ってくれたんだ。その言葉と笑顔に私の緊張もほぐれ照れながらも自然と笑みがこぼれていた。それだけで充分だった。 (2022/3/5 09:49:35) |
2022年02月20日 08時43分 ~ 2022年03月05日 09時49分 の過去ログ
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