「ショートストーリー♪」の過去ログ
現在のルーム
過去ログ一覧
2022年09月03日 16時36分 ~ 2023年01月21日 00時02分 の過去ログ
過去ログでは上から下の方向に発言を表示しています
・ | > | やがて、自然と話す機会が増えて、皆には内緒で親密な関係にもなりました。 (2022/9/3 16:36:02) |
・ | > | でも、沙耶は修司を拒むことはないのにまるで透明な水槽の硝子の向こう側にいるようでした。 (2022/9/3 16:36:22) |
・ | > | かたや沙耶は、修司が何故自分に好意を寄せてくるのかわかりませんでした。 (2022/9/3 16:36:39) |
・ | > | 社内には自分よりも魅力に溢れた若く天真爛漫な女子社員がいくらでもおりましたし、彼女たちと比べれば自分に対してなんら魅力を感じられず、修司からの気持ちを悪い冗談に感じてもいたのです。 (2022/9/3 16:38:06) |
・ | > | 勿論、彼を好きか?嫌いか?と自分に問えば彼に惹かれているのは事実でした。 (2022/9/3 16:38:58) |
・ | > | けれど、 (2022/9/3 16:39:16) |
・ | > | おそらく、 (2022/9/3 16:39:21) |
・ | > | 過去そうしてきたように、自分のこの気持ちは曖昧に笑ってやり過ごすうちに自然にフェードアウトするのだろうと思っていたのでした。 (2022/9/3 16:40:39) |
・ | > | 沙耶は修司と会う度に自分の後輩たちの名前を挙げて紹介しようとしました。そして、その度に修司は深く傷つくのでした。 (2022/9/3 16:41:11) |
・ | > | 「ねぇ、僕たちは恋人だよね?」 (2022/9/3 16:41:28) |
・ | > | おそらく、このありふれた手垢まみれの台詞を世界中の夥しい数の男女が囁きあったことでしょう。そう思いつつも口に出さずにはいられない修司でした。 (2022/9/3 16:42:36) |
・ | > | ベッドの上で微睡んでいる沙耶はぼんやりと修司を見ながら「たぶん」とだけ答えて修司は力なく笑いました。 (2022/9/3 16:43:11) |
・ | > | 沙耶は自分たちは彼の性欲と自分の虚無感という空洞を埋め合うだけの関係なんだと決めつけようとしていました。 (2022/9/3 16:45:06) |
・ | > | けれど、沙耶は修司に抱かれる度に理屈で制することが出来ない心が軋みはじめるのを感じ始めていたのです。 (2022/9/3 16:46:04) |
・ | > | 皮肉にも修司が沙耶の曖昧な態度に心折れた頃に修司の前に澪が現れました。澪は、沙耶が修司との食事やお酒の席に何度か誘ったことのある後輩でした。 (2022/9/3 16:47:35) |
・ | > | 沙耶は澪が密かに修司に憧れの気持ちを抱いていたのを知っていました。 (2022/9/3 16:48:11) |
・ | > | 澪は誰からも好かれる溌剌とした、聡明な、しかし茶目っ気と可愛げのある女子社員でした。 (2022/9/3 16:49:16) |
・ | > | やがて24歳の澪の真っ直ぐな心は弓矢のように何本も放たれ、その中の1本が修司の胸の真ん中に刺さりました。 (2022/9/3 16:50:17) |
・ | > | 沙耶の時とは違い、澪と修司の関係は明るく広まり社内の誰もが知るところとなりました。 (2022/9/3 16:51:14) |
・ | > | 沙耶は可愛がっていた後輩と修司の関係を嫉妬することはなく、微笑ましく遠くから見つめていました。 (2022/9/3 16:51:35) |
・ | > | 二人は沙耶から見れば一点の翳りなき恋人同士です。 (2022/9/3 16:52:03) |
・ | > | やがて、 (2022/9/3 16:52:22) |
・ | > | 一年過ぎた頃、沙耶は上司から二人が結婚することを聞かされました。 (2022/9/3 16:52:33) |
・ | > | 残業で帰りが遅くなった沙耶に「乗っていくかい?」と声をかけてくれた部長のクルマの中で聞かされたのでした。 (2022/9/3 16:53:30) |
・ | > | 「あの二人はご家庭に色々な事情があったようだねぇ。まぁ、仔細は言えないけれどね、それこそ、そびえ立つような高い障害をあの二人は乗り越えて結ばれるんだよ。なんて言うのかなぁ、パッと見、二人とも明朗快活っていうのかなぁ、陰りが微塵もないものなあ。俺は嬉しいよっ」 (2022/9/3 16:55:24) |
・ | > | 修司といた時間、沙耶も修司も互いの事情を開示しなかった。おそらく沙耶と違って、澪は全て脱ぎ捨ててありのままの姿で修司の心にダイビングしたのかもしれない。 (2022/9/3 16:56:35) |
・ | > | 「噂をすればなんとやらだねぇ」部長が左を指さしました。 (2022/9/3 16:57:44) |
・ | > | ちょうどクルマが山手通りと新青梅街道の交差点でクルマが止まった時だった。横断歩道の手前で信号を待っていた人混みの先頭に修司と澪がいたのでした。 (2022/9/3 16:58:19) |
・ | > | 部長が運転席の窓を開けてクラクションを鳴らしました。二人はまるで兄妹のように全く同じ表情で目を見開くとこちらに手を振ります。 (2022/9/3 16:58:52) |
・ | > | 沙耶も助手席の窓を開け明るい笑顔で手を振りました。 (2022/9/3 16:59:21) |
・ | > | 修司と澪は顔を見合わせて何か言葉を交わすと、こちらを見て笑いながら軽く会釈をしてクルマの前を通り過ぎました。 (2022/9/3 17:00:47) |
・ | > | 「ふふっ、お似合いだねっ」部長が目を細めて笑い、沙耶も「そうですねぇ〜」と笑顔を浮かべました。 (2022/9/3 17:01:41) |
・ | > | 信号が変わり、クルマが走り始めて30分ほどした時でしょうか、沙耶のスマートフォンにLINEの着信音のオルゴールのような音が鳴りました。 (2022/9/3 17:02:09) |
・ | > | スマートフォンを見てみると修司からのLINEでした。短い言葉を確認すると沙耶は直ぐに視線を車窓に向けてしまいました。 (2022/9/3 17:03:02) |
・ | > | 『もう少し君を知りたかった。』 (2022/9/3 17:03:35) |
・ | > | 〜完〜 ことね (2022/9/3 17:04:09) |
・ | > | 🔹🔸🔹🔸🔹🔸🔹🔸🔹🔸🔹 (2022/9/3 17:04:18) |
おしらせ | > | ・さんが退室しました。 (2022/9/3 17:04:26) |
おしらせ | > | 歩美さんが入室しました♪ (2022/9/4 22:52:41) |
歩美 | > | 🅰️「それは人魚の恋に似ていた」で始まり、「もう少し君を知りたかった」で終わる物語 (2022/9/4 22:52:56) |
歩美 | > | わたしの名前で検索したお題だもんねえ・・・意地でも書かないとねえ・・・ (2022/9/4 22:53:06) |
歩美 | > | 「それは人魚の恋に似ていた? なんだそれ?」 (2022/9/4 22:53:22) |
歩美 | > | 「今回のお題よ」 (2022/9/4 22:53:36) |
歩美 | > | 「人魚の恋? あり得る? あり得ない?」 (2022/9/4 22:54:07) |
歩美 | > | 「はあ?」 (2022/9/4 22:54:19) |
歩美 | > | 「洗濯科学のアリエールのCMでさ、『ありえない? アリエールでしょ!』ってのがあったからさ」 (2022/9/4 22:54:29) |
歩美 | > | 「んで、なんで洗濯化学なの?」 (2022/9/4 22:54:40) |
歩美 | > | 「分かんない?ディズニー映画の『リトルマーメイド』人魚のヒロインがアリエールでしょうが」 (2022/9/4 22:54:56) |
歩美 | > | 「回りくどい奴だなあ」 (2022/9/4 22:55:07) |
歩美 | > | 「細かいところが気になるのが僕の悪い癖でして」 (2022/9/4 22:55:18) |
歩美 | > | 「はいはいはいはい! 相棒 右京の口癖ね、ってか、今は関係ないし!」 (2022/9/4 22:55:28) |
歩美 | > | 「人魚の恋って言ったら、アンデルセンの『人魚姫』で、いわゆる叶わぬ恋ってことじゃね?」 (2022/9/4 22:55:45) |
歩美 | > | 「初めに思い浮かべるのはそうかもしれないけど、それにこだわらなくてもいいかなって」 (2022/9/4 22:57:04) |
歩美 | > | 「そうだよな。ジュゴンの恋でも、マナティーの恋でもいいわけだしな」 (2022/9/4 22:57:15) |
歩美 | > | 「ちょちょちょ! また訳の分からないこと言いだして。なにその、怪獣の名前みたいなのは?」 (2022/9/4 22:58:09) |
歩美 | > | 「人魚のモデルとなった海獣だよ」 (2022/9/4 22:58:21) |
歩美 | > | 「はあああ・・・」 (2022/9/4 22:58:32) |
歩美 | > | 「感心した?」 (2022/9/4 22:58:41) |
歩美 | > | 「呆れてるの! よくもよくもそんな細々としたことまで知ってるよね」 (2022/9/4 22:58:56) |
歩美 | > | 「手あたり次第、何でもってわけじゃないよ。気になると、知りたくなる、知ってくると好きになる。そうすると、もっと知りたくなる、そうなった時にね」 (2022/9/4 22:59:08) |
歩美 | > | 「そんで?」 (2022/9/4 22:59:20) |
歩美 | > | 「そんで?って?」 (2022/9/4 23:02:28) |
歩美 | > | 「今は何を?」 (2022/9/4 23:02:41) |
歩美 | > | 「もう少し君を知りたいと思ってるところ」 (2022/9/4 23:02:54) |
おしらせ | > | 歩美さんが退室しました。 (2022/9/4 23:02:59) |
おしらせ | > | 深雪さんが入室しました♪ (2022/9/25 17:22:37) |
深雪 | > | あのさぁ?… (2022/9/25 17:22:58) |
深雪 | > | プロの後とか異常にやり辛いんですけども… (2022/9/25 17:23:43) |
深雪 | > | 恥を書くついでにw (2022/9/25 17:24:12) |
深雪 | > | おやすみなさい…そう言うのは不義理だと思った (2022/9/25 17:26:00) |
深雪 | > | だって私はそれだけの仕事をしていなかったからだ… (2022/9/25 17:27:44) |
深雪 | > | 形はどうであれ、結果はどうであれ…皆が皆に気を使い…うがった物言いをするならば…気の使える者の集まりで…気を使ってはいけない部分の不文律を理解した集まりだった (2022/9/25 17:31:04) |
深雪 | > | 私にはその輪に足る分際がない事は百も承知だった (2022/9/25 17:33:16) |
深雪 | > | ただ、なんか目に刺さる視力に悪い明る過ぎる黄緑がいた (2022/9/25 17:36:39) |
深雪 | > | なんとも正直で… (2022/9/25 17:37:03) |
深雪 | > | なんとも愚かで… (2022/9/25 17:37:13) |
深雪 | > | なんとも素直で… (2022/9/25 17:37:22) |
おしらせ | > | 秋生さんが入室しました♪ (2022/9/25 17:37:31) |
秋生 | > | こんにちは。 (2022/9/25 17:37:39) |
深雪 | > | こんにちは (2022/9/25 17:37:49) |
秋生 | > | 【もしかして創作中でした?】 (2022/9/25 17:38:41) |
深雪 | > | 【はい、お題はBのつもりでして…文体がゴミですいません…】 (2022/9/25 17:40:09) |
秋生 | > | 【中断させてしまってすみません。申し訳ありませんでした】 (2022/9/25 17:40:33) |
深雪 | > | 【ありがとう】 (2022/9/25 17:40:50) |
秋生 | > | 【おじゃましました】 (2022/9/25 17:41:16) |
おしらせ | > | 秋生さんが退室しました。 (2022/9/25 17:41:19) |
深雪 | > | w w w w w w w w w (2022/9/25 17:42:16) |
深雪 | > | はら、あの頃もこうだった (2022/9/25 17:42:37) |
深雪 | > | こうして笑っていた、そで良かった (2022/9/25 17:43:04) |
深雪 | > | 何より、前記した気遣いが証明されたのだ…これ以上の禍福があるだろうか? (2022/9/25 17:44:10) |
深雪 | > | りのあさっさと帰って来い! (2022/9/25 17:46:04) |
深雪 | > | 本当に死んでも言わないつもりだった… (2022/9/25 17:46:39) |
深雪 | > | …やっぱプロの後だと締まんないやw (2022/9/25 17:47:19) |
おしらせ | > | 深雪さんが退室しました。 (2022/9/25 17:47:23) |
おしらせ | > | 歩美さんが入室しました♪ (2022/9/27 01:11:16) |
歩美 | > | 粘ったんだけど Bのお題のアイディアが浮かばない・・・ (2022/9/27 01:11:42) |
おしらせ | > | 歩美さんが退室しました。 (2022/9/27 01:11:50) |
おしらせ | > | 歩美さんが入室しました♪ (2022/9/28 20:39:03) |
歩美 | > | 🅱️「おやすみなさい」で始まり、「本当は言わないつもりだった」で終わる物語 (2022/9/28 20:39:12) |
歩美 | > | まったのかもしれない。いなくなってしまったら寂しいから、逃げられないように、親指を握りしめて眠りについていた。パジャマよく覚えていないんだけど、たぶん、大きくなってからこうだったのよって教えられたのを記憶としてしとかじゃなく温もりのあるちょうどいい太さの親指がよかったんだね。 (2022/9/28 20:39:32) |
歩美 | > | もうちょっと大きくなってからは、毎日絵本を読んでもらって眠りについていた。本の内容は覚えてないけど、たぶんその時もちゃんとは理解してなかったと思う。ただ、隣で横になって自分に語り掛けるように絵本を読んでくれているっていうのが、安心で楽しかったんだと思う。 (2022/9/28 20:39:44) |
歩美 | > | 小さなおもちゃのスライド投影機で、天井に絵本を映し出して読んでもらったこともあったな。ちょっとぼやけていてきれいな絵じゃなかったけど、まっくらな部屋と天井に浮かび上がる絵ってだけで面白かった。まあ、寝ちゃうんだから、ワクワクドキドキの興奮するような代物ではなかったんだけどね。 (2022/9/28 20:39:56) |
歩美 | > | お話を創ったこともあったっけ。「名前はどうしようか?」「美人がいい?ブスがいい?」「悪い奴もいるよね」 聞かれたことにうなずくだけとか、選択肢を選ぶとか、そんなことしかしなかったけど、まちがいなく自分も一緒になって創ってる感じがしてた。 (2022/9/28 20:40:07) |
歩美 | > | お話を創ったこともあったっけ。「名前はどうしようか?」「美人がいい?ブスがいい?」「悪い奴もいるよね」 聞かれたことにうなずくだけとか、選択肢を選ぶとか、そんなことしかしなかったけど、まちがいなく自分も一緒になって創ってる感じがしてた。 (2022/9/28 20:40:22) |
歩美 | > | このころからかなあ。しっかりと眠りについたことを確認してから部屋を出て行ってたのに、「おやすみ」「おやすみなさい」って、部屋の明かりを消して出てゆくようになったのは。 (2022/9/28 20:40:33) |
歩美 | > | まっくらだと眠れない。小さくても音がないと眠れない。そんな人もいるらしいけど、こんな添い寝をしてもらったたくさんの思い出があるからなのか、平気だった。 (2022/9/28 20:40:43) |
歩美 | > | たくさんの思い出、ありがとうね。ほんのちょっとだけど、あんなこともあったよね、こんなこともあったよねってお話させてもらったよ。じゃあね。言い返してもらえないから、本当は言わないつもりだったんだけど、ありがとうの思いも込めて、「おやすみなさい」。 (2022/9/28 20:40:54) |
おしらせ | > | 歩美さんが退室しました。 (2022/9/28 20:41:03) |
おしらせ | > | 歩美さんが入室しました♪ (2022/9/28 20:48:16) |
歩美 | > | 出だし コピペミスしてしまった・・・よく覚えていないんだけど、たぶん、大きくなってからこうだったのよって教えられたのを記憶としてしまったのかもしれない。いなくなってしまったら寂しいから、逃げられないように、親指を握りしめて眠りについていた。パジャマとかじゃなく温もりのあるちょうどいい太さの親指がよかったんだね。 (2022/9/28 20:48:43) |
おしらせ | > | 歩美さんが退室しました。 (2022/9/28 20:48:47) |
おしらせ | > | 歩美さんが入室しました♪ (2022/9/29 23:45:36) |
歩美 | > | 履歴が消えちゃったからの 足跡です (2022/9/29 23:45:57) |
おしらせ | > | 歩美さんが退室しました。 (2022/9/29 23:46:04) |
おしらせ | > | 冬空さんが入室しました♪ (2022/10/24 21:57:53) |
冬空 | > | 🅰️ (2022/10/24 21:58:11) |
冬空 | > | 僕らはいつも背中合わせの関係だった。 (2022/10/24 21:58:37) |
冬空 | > | 住んでいた家も偶然にも背中合わせだった。いつも一緒にいるのに口を開けばお互いに素直になれずケンカばかり。 (2022/10/24 22:01:12) |
冬空 | > | そんなに気が合わないのなら一緒にいなければいいのに。そんなことを思ったりもするがクラスが一緒になれば行き帰りも一緒なのだ。これが腐れ縁というものだろうか。 (2022/10/24 22:03:40) |
冬空 | > | 背中合わせじゃなく本当は向き合いたいのだ。ちゃんと向き合って話がしたいんだ。僕の心の中にはいつも笑顔の君がいるのに。 (2022/10/24 22:06:06) |
冬空 | > | 好きなのに素直になれない。背中合わせでもすぐ近くにいる、そんな関係が時には心地よく感じることさえあった。 (2022/10/24 22:07:22) |
冬空 | > | でもそんな関係もやがて終わりを迎えることとなった。僕は親の転勤により引っ越すことになったのだ。君への想いは手紙に託し、引っ越し当日を迎えた。 (2022/10/24 22:09:52) |
冬空 | > | 最後の挨拶を交わそうと緊張気味の僕とはうってかわって君はいつものように嫌味を口にすれば一瞬だけ沈んだ表情を見せた。今にも泣き出しそうなのを堪えているのだろう。それでも君は泣かなかった。 (2022/10/24 22:12:17) |
冬空 | > | (2022/10/24 22:12:26) |
冬空 | > | 🅱️ (2022/10/24 22:13:49) |
冬空 | > | 小さなガラス瓶の中に想いを詰め込んで作った星の砂。彼と2人で旅行したときの思い出の品である。 (2022/10/24 22:16:01) |
冬空 | > | 旅行先での体験工房でそれぞれ作っていたのだ。それをお互いにプレゼント交換して…。 (2022/10/24 22:17:42) |
冬空 | > | そんな2人の関係は些細なことで喧嘩して離れたり復縁したりを繰り返していた。 (2022/10/24 22:19:15) |
冬空 | > | でもこの星の砂は私にとって大切なものでずっと手放すことはできずに大切にしまっていた。 (2022/10/24 22:21:28) |
冬空 | > | その星の砂、今はリビングの棚に2つ並べて飾られている。その脇には2人の写真。 (2022/10/24 22:23:57) |
冬空 | > | 歩んできた道は決して平坦な道ばかりではない。坂道や曲がりくねった道、回り道、そして寄り道にも意味はあるのだ。 (2022/10/24 22:26:26) |
冬空 | > | (2022/10/24 22:26:32) |
おしらせ | > | 冬空さんが退室しました。 (2022/10/24 22:26:37) |
おしらせ | > | 野獣院静さんが入室しました♪ (2022/10/25 08:55:58) |
野獣院静 | > | 🅰️ (2022/10/25 08:56:23) |
野獣院静 | > | 僕らはいつも、背中合わせの関係だったね (2022/10/25 08:56:48) |
野獣院静 | > | 多くの仲間たちは飽きること無く、ただ安寧だけを求めて生きてあるけれど僕はそうでは無かった (2022/10/25 08:58:08) |
野獣院静 | > | 広い大海原を出来る限り遠く広く、見識を高める冒険をしたかったんだ (2022/10/25 08:58:53) |
野獣院静 | > | そんな夢を見ていた僕に、まるで救いの手を差し伸べるように君が現れたよね (2022/10/25 09:01:20) |
野獣院静 | > | 固く艶のある立派な甲羅だけれど、真っ黒い線が何本も走り汚れていた君の背に、丁度僕の身体とピッタリ合う二重の黒い丸を見つけて (2022/10/25 09:03:18) |
野獣院静 | > | 旅に連れ出してくれる君へのせめてもの恩返しに僕はその汚れた黒い丸の上に座り隠したんだよね (2022/10/25 09:04:47) |
野獣院静 | > | 君をノロマと嘲笑う者も多いけれど、君の優雅な泳ぎはとても素晴らしく、沢山の初めて見る景色を更に堪能させてくれたよ (2022/10/25 09:07:10) |
野獣院静 | > | そんな君は長い旅の終わりを予感して、君の懐かしい海へと匂いを頼りに最後の冒険へと僕を誘い、懐かしげにこの世界にやって来た頃の心優しい怪物との思い出を語っていたけれどあれは最後の灯が消えかけた君の幻想なのかな? (2022/10/25 09:10:53) |
野獣院静 | > | 君の身体を黒く汚し、君の自由を奪った怪物に優しさを感じた不思議な君だけど (2022/10/25 09:12:12) |
野獣院静 | > | 力尽きる最後の時、そこに偶然流れて来た瓶を僕の新しい冒険の船として引っ越しをしてくれた時 (2022/10/25 09:14:01) |
野獣院静 | > | 僕が悲しくて涙が止まらなかったのに満足げな君は最後まで泣かなかったね (2022/10/25 09:14:53) |
野獣院静 | > | 🅱️ (2022/10/25 09:15:17) |
野獣院静 | > | ガラス瓶の中に想いを詰め込んだ (2022/10/25 09:15:42) |
野獣院静 | > | もう20年も昔の事だが、小学生の俺は、両親が共働きで一人っ子、つまり鍵っ子だったこともあってクラスメイト達が犬や猫のペットを飼っているのが羨ましくてしょうがなかった (2022/10/25 09:18:28) |
野獣院静 | > | マンション住まい、その上鍵っ子故に犬や猫はどんなにせがんでも両親は首を縦には振らなかったのだがいい加減うんざりしたのだろう、夏休みに縁日で売っていた亀を一匹、ペットとして与えてくれたのだ (2022/10/25 09:20:47) |
野獣院静 | > | その時の俺の嬉しさと言えば、とても言葉には表せられない 学校が終われば走って帰り、夜は遅くまで、朝は寝坊の毎日だった俺なのに6時にはその亀を撫でたり、話しかけたり、歩かせたり泳がせたりでべったりだった (2022/10/25 09:23:14) |
野獣院静 | > | ある日、亀と遊びながら小腹が空いて給食の残りのパンを出した時、小さなパンクズが溢れた (2022/10/25 09:24:36) |
野獣院静 | > | するとそれを亀が美味しそうに食べた事に驚き、また可愛らしくて、この亀にパンと言う名前をつけて、子供だった俺は背中に黒マジックで名前を書いた (2022/10/25 09:26:09) |
野獣院静 | > | ある日、河原に連れて遊んでいた時、ふと目を離した隙にパンは消えた (2022/10/25 09:26:55) |
野獣院静 | > | 俺は泣きながら探し続け、その後何日も諦めきれない俺に両親も一緒に探してくれたのだが、二度と会う事は無かった (2022/10/25 09:28:06) |
野獣院静 | > | 妻と子供を連れて、実家に戻る途中にその川の河口を通りかかった俺は急に懐かしい想いに取り憑かれ、車を停めると小さな息子に思い出を聞かせ、落ちていた瓶にパンへの手紙を書いて流した (2022/10/25 09:31:19) |
野獣院静 | > | きっとパンはこの海へと出て、自由に泳ぎ回っているだろうと願ってありがとうと元気でな!の気持ちを詰めて (2022/10/25 09:32:53) |
野獣院静 | > | 「あなた、遅くなるわよ?」と車内から痺れを切らした妻の声が聞こえて来たが、なあに (2022/10/25 09:33:47) |
野獣院静 | > | 寄り道にもきっと意味はあるさ (2022/10/25 09:34:01) |
おしらせ | > | 野獣院静さんが退室しました。 (2022/10/25 09:34:04) |
おしらせ | > | 野獣院静さんが入室しました♪ (2022/10/25 09:34:41) |
野獣院静 | > | パッションで思いつきで書いたばかりに一つ失敗! (2022/10/25 09:35:21) |
野獣院静 | > | 🅰️で語っていた、亀の背に乗って居た丸いお尻の正体はフジツボなのだけれど (2022/10/25 09:36:22) |
野獣院静 | > | 創作しているBBAの脳内ではフジツボなのに、小説で説明して無かったorz (2022/10/25 09:37:07) |
野獣院静 | > | 🅰️はフジツボくんが語り部なのでそのイメージで読んでくださいましねー^ - ^ (2022/10/25 09:37:46) |
おしらせ | > | 野獣院静さんが退室しました。 (2022/10/25 09:37:48) |
おしらせ | > | 読者 ◆kotone/IERZgさんが入室しました♪ (2022/10/26 09:50:03) |
読者 ◆ | > | ( ゚▽゚)/コンニチハ!読者です! (2022/10/26 09:50:19) |
読者 ◆ | > | 月刊ショートストーリーズ!毎週楽しみにしています!(エ?何だって!?) (2022/10/26 09:51:07) |
読者 ◆ | > | 今回の冬空先生と野獣淫先生の作品は無意識なのでしょうけれど、🅰️と🅱️が呼応しているように感じました! (2022/10/26 09:52:23) |
読者 ◆ | > | 勿論、おら (2022/10/26 09:52:32) |
読者 ◆ | > | たぶん、私の勘違いかもしれません。でも、私にはそう見えました。 (2022/10/26 09:53:01) |
読者 ◆ | > | 冬空先生の🅱️は🅰️のアフターストーリー (2022/10/26 09:53:35) |
読者 ◆ | > | 野獣陰先生のは🅰️の亀のアナザーストーリー?たぶん私の勘違いなのかしらん。 (2022/10/26 09:55:00) |
読者 ◆ | > | 最後の『「あなた、遅くなるわよ?」と車内から痺れを切らした妻の声が聞こえて来たが、なあに寄り道にもきっと意味はあるさ』 (2022/10/26 09:56:20) |
読者 ◆ | > | この光景は目に見えるようでした。 (2022/10/26 09:57:07) |
読者 ◆ | > | 『安心と愉しさを。スバル』とテロップを入れたら高級車のロングバージョンのCMです。(卑近な例えはやめい!) (2022/10/26 09:59:33) |
読者 ◆ | > | ( Φ‿ゝΦ)三⊃)゚3゚)'∴:. ガッ (2022/10/26 09:59:41) |
読者 ◆ | > | (#)Д`;;) (2022/10/26 09:59:52) |
読者 ◆ | > | それにしても、お二人ともよくお題を出したと同時にサラサラ書けるものですよね💦 (2022/10/26 10:01:01) |
読者 ◆ | > | 冬空先生の作品は過去最高に語り部のようにすんなり入ってまいりました。 (2022/10/26 10:02:27) |
読者 ◆ | > | 背中合わせの二人は別れ、長い時間が経って、星の砂を入れた瓶を並べていたと結ぶんですよね?違うの? (2022/10/26 10:04:21) |
読者 ◆ | > | 勝手にそう思って読んでいて、なかなか心温まるお話しでした。 (2022/10/26 10:05:30) |
読者 ◆ | > | 野獣淫先生のは偶然なの?どちらも亀さんが出てくるけれど、フジツボを乗せた亀は、子供の頃に飼っていたパンという名前の亀だったのかなと勝手に思いつつ読み終えました( 'ω')/ ハイ! (2022/10/26 10:07:43) |
読者 ◆ | > | お題で縛られ、ショートでまとめるという文字数の制約を与えられ、しかも短時間の間に、大変よく出来ましたᐡ ̳ᴗ ̫ ᴗ ̳ᐡ💮美味でした!続投期待してます! (2022/10/26 10:09:25) |
読者 ◆ | > | マターネ!アリガトーレ!・*・:≡( ε:) (2022/10/26 10:09:32) |
おしらせ | > | 読者 ◆kotone/IERZgさんが退室しました。 (2022/10/26 10:09:35) |
おしらせ | > | 冬空さんが入室しました♪ (2022/10/26 16:00:29) |
冬空 | > | こんにちは♪ (2022/10/26 16:00:36) |
冬空 | > | 読者さん、感想ありがとうございます (2022/10/26 16:00:55) |
冬空 | > | 🅱️は🅰️のアフターストーリー (2022/10/26 16:01:12) |
冬空 | > | その通りです(笑)書いてくださったとおりの展開であっています。わかってもらえて嬉しいです (2022/10/26 16:06:32) |
冬空 | > | いつも楽しませて頂いています♪皆様の作品も楽しみにしています。 (2022/10/26 16:08:36) |
おしらせ | > | 冬空さんが退室しました。 (2022/10/26 16:08:48) |
おしらせ | > | ・さんが入室しました♪ (2022/10/27 09:57:30) |
・ | > | 🅱️「ガラス瓶の中に想いを詰め込んだ」で始まり、「寄り道にも意味はある」で終わるお話しです。 (2022/10/27 09:58:43) |
・ | > | ガラス瓶の中にたった二言想いを詰め込んだ。 (2022/10/27 09:59:07) |
・ | > | 15歳の時だった。 (2022/10/27 09:59:27) |
・ | > | 赤い横線が1本入った粉薬を何包もウォッカで胃の中に流し込んでから空になった瓶に『ごめんなさい。さようなら。』の言葉と住所と電話番号を記して腰越の崖から投げ捨てた後、半ば悲鳴のように意味不明な言葉を叫びながら、紗都は冬の海に入って行った。 (2022/10/27 10:00:52) |
・ | > | 偶然、夜の海辺でクルマの中からそれを目撃した男女の通報で紗都は命拾いした。 (2022/10/27 10:01:30) |
・ | > | その後、何事もなく、家族の望み通り、言われるままに進学し、就職し、誰にも言えぬ絶望を秘めたまま表向きは平静を装いつつ紗都は大人になった。 (2022/10/27 10:02:54) |
・ | > | それは死ぬまで誰にも言えない絶望なので日記にすら書けないのだ。 (2022/10/27 10:04:04) |
・ | > | しかし、これが運命というものなのだろうか。 (2022/10/27 10:04:40) |
・ | > | 紗都は多くの同世代から見たら異常なほど、余りにも短い時間の間に幾人もの不遇の死と直面した。 (2022/10/27 10:05:57) |
・ | > | 自死を遂げた者、若くして病魔に命を奪われた者、それぞれの死に拠って紗都の脳内に『生きるしかないのかもしれない』と云う気持ちが芽生えた。 (2022/10/27 10:06:45) |
・ | > | それは、決して前向きでは無い、どこか諦観めいた、おかしな表現だが絶望的な希望が生まれた。 (2022/10/27 10:07:43) |
・ | > | いつしか、その頓珍漢な希望はまるで大きな老犬のように紗都の脳内に横たわってしまった。 (2022/10/27 10:10:04) |
・ | > | 残された者の気持ちを考えに考えた故の行動だったが、あの15歳の時、本当に残された者の痛みを想像しうる事が子供だった自分にできただろうか。 (2022/10/27 10:11:29) |
・ | > | でも、もう考えるのはやめよう。15年も経ったんだ。 (2022/10/27 10:13:11) |
・ | > | 紗都が30歳の誕生日を迎えた日曜の朝の事だった。家の電話が鳴った。見知らぬ電話番号だった。 (2022/10/27 10:14:25) |
・ | > | 紗都は一瞬躊躇って受話器を取った。 (2022/10/27 10:14:50) |
・ | > | 「もしもし、小笠原さんのお宅でしょうか?わたくしフジイと申しますけれど、紗都さんいらっしゃいますでしょうか?」顔が思い浮かぶような、ゆったりとした語り口の中年女性のふくよかな声だった。 (2022/10/27 10:16:06) |
・ | > | 「私が紗都ですけれど…」の言葉の途中で「あなたが!あなた紗都さん!紗都さんご本人なのね?よかったぁー!よかったわっ!」と電話の主の声が上擦っていて感情の昂りが伝わってきた。 (2022/10/27 10:17:57) |
・ | > | 「うちの孫があなたのメモ書きが入った瓶を拾ってきましてね、もう心配で心配で。よかったわ!よかった!紗都さん!よかったわ!よかったぁぁぁ」 (2022/10/27 10:18:45) |
・ | > | 紗都は「ありがとうございます」を繰り返して不覚にも膝を崩して声を上げて泣きだしてしまった。 (2022/10/27 10:19:52) |
・ | > | それからひと月後の10月の或る秋晴れの日、電話の神奈川県藤沢市の電話の主藤井さんの玄関の前で深呼吸した後、呼び鈴を鳴らす紗都の姿があった。 (2022/10/27 10:23:40) |
・ | > | 【訂正】 (2022/10/27 10:24:04) |
・ | > | それからひと月後の10月の或る秋晴れの日、電話の主、神奈川県藤沢市の藤井さんの玄関の前で深呼吸した後、呼び鈴を鳴らす紗都の姿があった。 (2022/10/27 10:24:35) |
・ | > | 寄り道にも意味はあるのだ。 (2022/10/27 10:24:57) |
・ | > | 〜おしまい〜 (2022/10/27 10:25:11) |
おしらせ | > | ・さんが退室しました。 (2022/10/27 10:25:23) |
おしらせ | > | 歩美さんが入室しました♪ (2022/10/28 21:07:23) |
歩美 | > | 🅰️「僕らはいつも背中合わせの関係だった」で始まり、🅱️「寄り道にも意味はある」で終わる物語。ちょっと ズルしました。 (2022/10/28 21:07:41) |
歩美 | > | いつも背中合わせの関係? そんなことないんとちゃうん? (2022/10/28 21:07:54) |
歩美 | > | お互いのことが気になって、もっと相手のことが知りたくなって、近づきたくなって、好きになって・・・ってことやん、あんたら。 (2022/10/28 21:08:06) |
歩美 | > | あんなあ、勢いあまって、近づきすぎて、ちょい通り過ぎただけやて。気がついたら、あれ?!目の前におらん!って感じでな。 プイっとお互いが嫌いになってそっぽを向いたのとは違うと思うで、ほんま。 (2022/10/28 21:08:17) |
歩美 | > | 和食好きと中華好き 猫好きと犬好き アウトドアとインドア 演歌好きとクラッシック好き コーヒー好きと紅茶好き 夜更かしと早起き・・・そんな正反対の水と油のようには見えへんで、あんたら。 余計な話な、全くの似た者同士がベストカップルとは言えんこともあるけどなあ。それはまた、別の話やけど・・・ (2022/10/28 21:08:28) |
歩美 | > | お互いにな! もう二・三歩後ろに下がってみたらええよ。 ほらな! また向き合えたやん。 そんなもんやて。 夢中になって、熱くなりすぎて、先走りして追い越しただけや、お互いにな。 (2022/10/28 21:08:40) |
歩美 | > | 向き合って、見つめ合ってばっかってわけにもいかんでえ。 べったりとくっついて抱き合って、足絡め合ったりしてとかはな、ベッドの中だけでええって! いやらしい? いやらしいことなんかあらへんがな!! そんなもんやて、知らんけど! (2022/10/28 21:08:52) |
歩美 | > | ああ!! あとな! 食事の時やけどな。 二人掛けのテーブルならしゃあないけど、四人掛けのテーブルなら、真正面に座らんといた方がええんちゃうやろかな。ちょっと斜めな。 コロナだからとちゃうで。 警察の取調室とちゃうからな。嘘つかんで、正直に言えよ!なんてな。 そんで、頼んだ料理がかつ丼だったら笑えるな! 関係ないか? そな! 関係ないわな。 ベッドだって、正面だったり後ろだったり斜めだったり・・・関係ない? そな! もうええわな、ベッドの話はな。 (2022/10/28 21:09:08) |
歩美 | > | そうそう! 二人で歩いてる時は、向き合ってないわなあ。 並んで歩いとる。 向き合って歩いたら可笑しいわな。 スポーツのサイドステップやしな。 (2022/10/28 21:09:19) |
歩美 | > | 行く先が一緒だから、お互い行く先を向いとる。当たり前やけどな。 遠く遠く行き着く先が一緒なら、だいたい体はそっちを向いとる。 向き合ってることもないし、背中合わせなんてこともあらへん。 まあ、たまにはマック見っけて、そっちに行ったりもするけどな。 キムタクがいるかもしれへんからな。 (2022/10/28 21:09:31) |
歩美 | > | いつも背中合わせの関係? そんなことないんとちゃうん? もしそうだったとしてもなあ、背中合わせっていうのも、寄り道みたいなもんで、寄り道にも意味はあるんとちゃうやろか。 (2022/10/28 21:09:44) |
歩美 | > | 「怪しい関西弁でごめんなさい。わたしは東北人ですので、大目に見でくんちょ!」 (2022/10/28 21:10:01) |
おしらせ | > | 歩美さんが退室しました。 (2022/10/28 21:10:07) |
おしらせ | > | 冬空さんが入室しました♪ (2022/10/29 08:31:54) |
冬空 | > | 🅱️「ガラス瓶の中に想いを詰め込んだ」で始まり🅰️「それでも君は泣かなかった」で終わる物語 (2022/10/29 08:33:11) |
冬空 | > | ガラス瓶の中に想いを詰め込んで自殺を図ったのは15の時だった。運良く助けられたその日から早15年が経ち30となっていた。 (2022/10/29 08:35:41) |
冬空 | > | そんなある日のこと、私の運命を変える出来事が起こった。それはある一本の電話からだった。藤井と名乗ったその女性は孫と共にあのガラス瓶を拾ってからずっと私のことが気になっていたというのだ。 (2022/10/29 08:38:48) |
冬空 | > | 電話口の彼女の声は無事であることが確認できた安堵からか話をしながら涙声に変わっていた。こんなにも心配してくれてた人がいたんだ…そう気づかされた私も彼女につられるように涙声になっていた。 (2022/10/29 08:42:29) |
冬空 | > | 後日、会う約束を取り交わすと藤井さん宅を訪れた。インターホンを押すとドアが開き出迎えてくれたのは私と同年代くらいの男性だった。 (2022/10/29 08:45:23) |
冬空 | > | その出会いをきっかけに彼とは何度か言葉を交わしたり会うようになっていった。はじめは一方的に彼が話すのを聞いていることが多かった。そんな私を彼を急かすこともなく自然に話せるようになるのを待ってくれているようだった。 (2022/10/29 08:49:19) |
冬空 | > | 次第に心を開き自ら少しずつ話せるようになった頃には一緒に過ごす時間が心地良いと感じるようにもなっていた。 (2022/10/29 08:51:08) |
冬空 | > | そして誰にも話せずにいたあの時の想いをゆっくり打ち明けると彼は静かに聞き入り涙を流してくれた。「紗都、これからはどんなことでも話してほしい…」彼は優しく抱きしめると私の目元の涙を拭って微笑んだ。私はその言葉に更に泣きそうになるも泣かずに笑みをこぼしていた。 (2022/10/29 08:55:58) |
冬空 | > | (2022/10/29 08:56:15) |
おしらせ | > | 冬空さんが退室しました。 (2022/10/29 08:56:23) |
おしらせ | > | 恋禁愚さんが入室しました♪ (2022/10/29 08:57:07) |
恋禁愚 | > | 🅰️「僕らはいつも背中合わせの関係だった」で始まり、🅱️「寄り道にも意味はある」で終わる物語 (2022/10/29 08:57:39) |
恋禁愚 | > | 思い起こせば僕らはいつも背中合わせのような関係だったね (2022/10/29 08:58:22) |
恋禁愚 | > | 君が元気を無くしている時は僕が明るく君を励まして包み込み (2022/10/29 08:59:11) |
恋禁愚 | > | 僕が落ち込んでいる時は君が優しく笑顔で僕を勇気づけて温かく見守ってくれていた (2022/10/29 09:00:39) |
恋禁愚 | > | 紗都との初めての出会いはまるで映画や小説のようなドラマチックな展開だったけれど、あの時の君は生気の無い能面のような顔だったけれど、同じ年頃の君の気持ちが何となく僕も共感できて、沢山話しをしていくうちに自然にこんな関係になっていたね (2022/10/29 09:04:40) |
恋禁愚 | > | 実はあの頃、僕は失恋したばかりでかなり落ち込んでいたのだけれど、そんな気持ちを洗い流そうを足を向けたのがあの海だったんだ (2022/10/29 09:05:53) |
恋禁愚 | > | 一通り心のわだかまりを大きな声にして吐き出したら驚く程気持ちが落ち着いて、憑き物が取れたような気持ちになれたよ (2022/10/29 09:07:10) |
恋禁愚 | > | そんな時さ、キラキラと太陽の光を僕の目に何度もノックさせたあの瓶を見つけたのは (2022/10/29 09:08:21) |
恋禁愚 | > | こんな遠い浜辺へ寄った事も、失恋という人生の寄り道をした事も、案外寄り道には意味があるのかも知れないね (2022/10/29 09:10:54) |
恋禁愚 | > | ^ - ^ (2022/10/29 09:10:57) |
おしらせ | > | 恋禁愚さんが退室しました。 (2022/10/29 09:10:59) |
おしらせ | > | ・さんが入室しました♪ (2022/11/1 22:47:00) |
・ | > | 🔹🔸🔹🔸🔹🔸🔹🔸🔹🔸 (2022/11/1 22:47:21) |
・ | > | 共感できない感情移入できない物語のはじまりはじまり〜 (2022/11/1 22:48:02) |
・ | > | 🅰️「私たちはいつも背中合わせの関係だった」で始まり、「それでもあなたは泣かなかった」で終わります。 (2022/11/1 22:48:39) |
・ | > | 私たちはいつも背中合わせだったのかもしれません。 (2022/11/1 22:49:04) |
・ | > | 今になってそう思うのです。 (2022/11/1 22:49:24) |
・ | > | 自分で言うのはおこがましいけれど、私には常にお取り巻きみたいな人たちがいて、私は実は内心それが疎ましかったのです。 (2022/11/1 22:50:08) |
・ | > | 彼女たちは、私個人の心よりも、私の家庭環境や学校の成績や出身中学に対する好奇心だけで近づいていた気がするのです。 (2022/11/1 22:51:26) |
・ | > | でも、あなただけは初めて会った時から違っていました。そもそもあなたは私に対して全く興味が無いようでした。 (2022/11/1 22:52:57) |
・ | > | 私が人生初の遅刻をした日でした。学校に向かう途中、あなたがサンダルを履いて夢遊病者のような足取りで歩いているのを見かけました。 (2022/11/1 22:53:32) |
・ | > | 憶えていますか?「小笠原さん!遅刻っ!急がなくちゃ!」と声を掛けたら、あなたは「急いでも遅刻だよぉ?」と人懐こく笑いました。 (2022/11/1 22:54:40) |
・ | > | 「そうだね。のんびり歩こっ」 (2022/11/1 22:55:55) |
おしらせ | > | 無言時間が25分を超えたため、・さんが自動退室しました。 (2022/11/1 23:22:31) |
おしらせ | > | ・さんが入室しました♪ (2022/11/2 08:31:31) |
・ | > | あの時、私は(この子は私の親友になる)そう予感したのです。 (2022/11/2 08:32:31) |
・ | > | あなたはあの日、家で揉め事があって、真冬に素足で飛び出してコンビニでサンダルを買ってきたのだとずーっと後から知ったけれど、 (2022/11/2 08:33:47) |
・ | > | 「えぇと、どうしたの?靴?」と聞くとあなたは「秘密結社に拉致されて素足で逃げて来たの」と笑いました。 (2022/11/2 08:34:18) |
・ | > | 私たちの学校は、私立の、なんだか嫌な言い方だけれど、一応はそれなりの?そこそこの?家庭の娘たちが通う所だったから、あなたの家が貧しいとは思ってはいなかったけれど、だからこそあなたはなんだかエキセントリックでした。 (2022/11/2 08:36:21) |
・ | > | 皆があなたのことを、おそらく敬意を評してだとは思うけれど『フシギちゃん』ではなく『不思議さん』と呼んでいたのを知っていたでしょうか。 (2022/11/2 08:38:03) |
・ | > | その日の帰りにあなたをうちに招いたけれど、あなたは他の誰とも違いました。 (2022/11/2 08:38:35) |
・ | > | まるで自宅に帰ってきたかのように自然に我が家に溶け込み、下からでも上からでもない、水平な視線で私と話してくれました。 (2022/11/2 08:39:25) |
・ | > | 信じられないほど短い時間で、私の家族も(ばあやさんの)アッちゃんもあなたのその不思議な個性に魅了されてしまいました。特にアッちゃんは心服していました。何に就いてなのかわかりません(笑) (2022/11/2 08:40:42) |
・ | > | 高二になった時でした。或る日の放課後、数人の仲間と誰かの悩み事を聞いている時に、私に常に意地悪を言うクラスメイトから「あなたにわかるはずがないわよ」と言われました。 (2022/11/2 08:41:57) |
・ | > | 裕福な家庭で何不自由なく育った世間知らずと言いたかったのだと思いました。お互い様ですけれど。 (2022/11/2 08:42:33) |
・ | > | でも、あなたは臆病でいつも目を逸らしているのに、珍しく相手の目をじっと見つめて、「私、莉子には人の痛みを深く理解出来る想像力と困った人を導いてくれる知性があると思うの。」と擁護してくれました。 (2022/11/2 08:44:04) |
・ | > | あれはあなたなりに勇気を振り絞ったのでしょう。 (2022/11/2 08:44:24) |
・ | > | あの頃、私はあなたに恋愛感情に近い気持ちを抱いていました。男女のそれとは違う、透明な、でも、友情とも違う、憧れとも違う。やっぱりあれは恋でした。 (2022/11/2 08:46:35) |
・ | > | でも、あなたは私を見ていませんでした。いいえ、誰も見ていませんでした。 (2022/11/2 08:47:04) |
・ | > | ただ、いつも横を向いて照れくさそうに笑っていました。 (2022/11/2 08:47:38) |
・ | > | あなたは、別れ際に必ずいつももう会えないのじゃないかと私に思わせました。 (2022/11/2 08:48:32) |
・ | > | 会っても会っても切ないのです。 (2022/11/2 08:48:42) |
・ | > | 私は気づいていました。あなたが何度も切羽詰まった状況に立たされていることを気づいていました。 (2022/11/2 08:49:16) |
・ | > | けれど、何を聞いてもお道化るか茶化すだけでしたけどね。今思えば、私はあなたの背中を見ているだけだった気がします。 (2022/11/2 08:50:18) |
・ | > | 私とおんなじようにあなたにも取り巻きは多かったけれど、あなたは愛想がいいのに誰も受け容れていなかった。そう見えました。 (2022/11/2 08:51:05) |
・ | > | 担任の福井先生もそうでしたし、他の先生方も、そしてクラスの仲間にもあなたの何らかの事情を薄々気づいている人もいました。でもあなたは沈黙を貫き、誰よりも明るく笑っていました。 (2022/11/2 08:52:54) |
・ | > | やがて、私たちは誰もが認める親友になりました。最強のふたり。私は勝手にそう思っていました。社会人になっても、私に恋人ができても、それは変わることがありませんでした。 (2022/11/2 08:54:11) |
・ | > | なのに、あなたは私の結婚式に来てくれませんでした。 (2022/11/2 08:54:36) |
・ | > | 親友代表を別の人にお願いした時の私の寂しさをあなたは想像できるでしょうか? (2022/11/2 08:55:03) |
・ | > | 男女間のもつれよりも周りの知り合いたちはざわつきました。 (2022/11/2 08:55:26) |
・ | > | 私は理屈ではわかっていました。 (2022/11/2 08:55:56) |
・ | > | きっとあなたに余程の事があったに違いありません。この私の結婚式の親友代表のスピーチをドタキャンしたんですから。 (2022/11/2 08:56:31) |
・ | > | あの日、あの夜、きっと優しいあなたはわたしと同じように泣いていたはずです。 (2022/11/2 08:57:05) |
・ | > | あなたは予想通り理由は言わず、「のっぴきならぬ事情が!」と時代劇のようなセリフで少し笑いを混じえて、でも、ひたすらに泣きっ面で頭を下げていました。私は許しました。 (2022/11/2 08:58:42) |
・ | > | それからまた時が過ぎ、あなたの1番のファンのアッちゃんが、あなたの話しばかりしていたアッちゃんが、特養に入り、認知症が進行してきた時です。 (2022/11/2 08:59:46) |
・ | > | 私にとってもうちの家族にとってもアッちゃんは他人ではありませんでした。 (2022/11/2 09:00:44) |
・ | > | 彼女の生い立ちについてはあなたもご存知でしょ。 (2022/11/2 09:01:14) |
・ | > | いよいよ認知症が進行してきたアッちゃんは事もあろうに私を忘れたのに、あなたの事は憶えていました。 (2022/11/2 09:01:36) |
・ | > | 生まれて初めて人を嫉む気持ちが芽生えました。 (2022/11/2 09:02:04) |
・ | > | 二人で、あなたと二人で、富士山と鴨川にアッちゃんを連れて行ったのに、「紗都さんのクルマの後ろでね、帰り道に見た見返り富士は冥土の土産ですよぉ」と私の記憶が抜け落ちていて、私をあなたと勘違いして「紗都さんお靴をどうぞ。寒いのに、まぁ」とスリッパを差し出すのです。 (2022/11/2 09:04:15) |
・ | > | 私は帰り道、子供の時のように声を上げて泣いてしまいました。 (2022/11/2 09:05:25) |
・ | > | あなたの事ばかり話すアッちゃんに両親も兄も姉も絶句しました。 (2022/11/2 09:06:02) |
・ | > | 家族の皆が苦笑いしつつも情けない気持ちになっていました。 (2022/11/2 09:06:24) |
・ | > | 私はあの時あなたに出し抜かれたような気がしたのです。 (2022/11/2 09:06:56) |
・ | > | LINEでは「(アッちゃんに)絶対に会いに行くから!」とあったのに、あなたはそれから何の連絡もありませんでした。 (2022/11/2 09:07:32) |
・ | > | あなたは冷たい人です。 (2022/11/2 09:07:40) |
・ | > | アッちゃんは89歳で天寿を全うしました。 (2022/11/2 09:08:15) |
・ | > | しばらくすると、あなたはうちの近所まで来て電話をくれました。 (2022/11/2 09:08:27) |
・ | > | 九月の黄昏時、目白通りの歩道橋の上であなたは何度も私に謝りました。きっと余程の事情があったのでしょう。 (2022/11/2 09:08:57) |
・ | > | 私も優しいのよ? (2022/11/2 09:09:11) |
・ | > | でも、あの日の私は私らしくなかったのです。 (2022/11/2 09:09:29) |
・ | > | あなたに、とっても酷いことを言ったのですが、自分の口から出た言葉にショックを受けて何を言い放ったのかすら忘れてしまいました。 (2022/11/2 09:10:16) |
・ | > | 所謂、今生の別れのような言葉を投げたのだと思います。本当に思い出せないのです。 (2022/11/2 09:10:56) |
・ | > | 会えない時間、あなたは誰にも見せずに紅涙を流していたのでしょうか。 (2022/11/2 09:11:26) |
・ | > | もしも、アッちゃんに一目顔を見せてくれなかった理由を聞かせてくれれば私はあなたを抱きしめて泣けたと思うのです。 (2022/11/2 09:12:20) |
・ | > | サヨナラを告げて背中を向けると「莉子ちゃん!」 と呼ばれ私は振り返りました。 (2022/11/2 09:13:05) |
・ | > | 「誰だって背中は無防備だから、莉子ちゃんは背中合わせに私の後ろを見張ってくれてたんだよ」とあなたは言いました。 (2022/11/2 09:14:21) |
・ | > | あの時のあなたは歪んだ硝子窓の向こうにいるような顔をしていました。そして唇を小刻みに震わせて… (2022/11/2 09:15:27) |
・ | > | 私は寂しかったです。 (2022/11/2 09:15:47) |
・ | > | それでもあなたは泣きませんでした。 (2022/11/2 09:16:03) |
・ | > | 〜おわり〜 (2022/11/2 09:16:26) |
・ | > | 【訂正】 (2022/11/2 09:16:31) |
・ | > | 〜いつかまたつづく〜 (2022/11/2 09:16:42) |
おしらせ | > | ゴルゴ13さんが入室しました♪ (2022/11/2 09:16:47) |
おしらせ | > | ・さんが退室しました。 (2022/11/2 09:16:51) |
ゴルゴ13 | > | 俺の背後には立つな (2022/11/2 09:17:00) |
ゴルゴ13 | > | ^ - ^ (2022/11/2 09:17:03) |
おしらせ | > | ゴルゴ13さんが退室しました。 (2022/11/2 09:17:04) |
おしらせ | > | ことねん ◆kotone/IERZgさんが入室しました♪ (2022/11/2 23:37:19) |
ことねん ◆ | > | ただいまっ (2022/11/2 23:37:29) |
ことねん ◆ | > | 過分なるお言葉ありがとうごぜえましただ(> <;) (2022/11/2 23:38:00) |
ことねん ◆ | > | あー!間違えたー! (2022/11/2 23:38:26) |
ことねん ◆ | > | 💦・*・:≡( ε:) (2022/11/2 23:38:33) |
おしらせ | > | ことねん ◆kotone/IERZgさんが退室しました。 (2022/11/2 23:38:36) |
おしらせ | > | 冬空さんが入室しました♪ (2022/11/18 20:07:55) |
冬空 | > | 🅰️「そうだ旅に出よう」で始まり、「どうか許さないでください」で終わる物語 (2022/11/18 20:08:14) |
冬空 | > | 「そうだ旅に出よう」行楽シーズンともなればそんなキャッチフレーズと共に旅番組や観光地情報を目にすることも増えてくる。 (2022/11/18 20:10:19) |
冬空 | > | だが、土日祝日も関係なく仕事で忙しい私達にとっては旅行したいと思っていてもなかなかできないのだ。 (2022/11/18 20:12:05) |
冬空 | > | 共に暮らすようになって数年の私達は今や一緒に出掛けることも少なくなっていった。彼はお休みとなれば自分の趣味で1人で出掛けてしまうこともある。 (2022/11/18 20:15:57) |
冬空 | > | そんな彼のことを羨ましいと思う反面、時折寂しさも感じるがそれを口にすることもなかった。でもね?2人にとって大切な日だけは忘れないでほしい。忘れたら許さないんだから!…なんて思う私であった。 (2022/11/18 20:18:52) |
冬空 | > | (2022/11/18 20:19:00) |
冬空 | > | (2022/11/18 20:19:02) |
冬空 | > | 🅱️「言葉が見つからなかった」 で始まり、 「もう遅すぎた」で終わる物語 (2022/11/18 20:19:22) |
冬空 | > | 突然の訃報の連絡に言葉が見つからなかった。叔母には子供はなく実の娘のように大事にしてくれていた。そんな私が高校受験を控えた頃のことだった。叔母の実家でもある私の家に遊びに来るという話があった。 (2022/11/18 20:23:14) |
冬空 | > | 叔母が家にくれば気を遣ってしまう、勉強にも集中できなくなることは目に見えていた。それまでは叔母のことは大好きだったが受験を控えた大事な時期でもあり生活リズムが崩れるのもイヤだったのだ。 (2022/11/18 20:27:02) |
冬空 | > | 「きてほしくない」と親に頼んで断ってもらったのだが揉めてしまい、それ以来、私達家族と叔母との関係はギクシャクしたものとなった。それを機に疎遠となり、早十数年が経っていた。 (2022/11/18 20:30:45) |
冬空 | > | そんな中、親戚からの連絡により叔母が病を患い入院しているとの話を聞いた。元々持病はあったものの日頃の不摂生から悪化して入院となったようだ。気にはなるものの未だに自分勝手な叔母に対して怒っている親を見ているとお見舞いに行きたいとも言えない状況であった。 (2022/11/18 20:34:34) |
冬空 | > | すぐにお見舞いに行ける距離ではないこともありなにもできないまま月日は流れていった。そんなある日の突然の訃報である。葬儀には叔母の弟でもある父が参列することとなった。 (2022/11/18 20:37:16) |
冬空 | > | 結局あれから一度も会うこともなく最期を迎えてしまったが果たしてこれでよかったんだろうか?と今になって思うこともある。 (2022/11/18 20:39:06) |
冬空 | > | 最期のお見送りもできずありがとうすら言えずじまいになってしまったことは心残りだがもう遅すぎた。 (2022/11/18 20:40:24) |
おしらせ | > | 冬空さんが退室しました。 (2022/11/18 20:40:28) |
おしらせ | > | 歩美さんが入室しました♪ (2022/11/20 21:01:12) |
歩美 | > | 言葉が見つからなかった。なんと声をかけたらいいんだろう。探していたのは彼女なんだけど、まだ決心ができないでいた。 (2022/11/20 21:01:28) |
歩美 | > | 都会だけど、古い民家のひしめく下町の路地裏。街灯もまばらな薄暗い黄昏時。遠くから鉄橋を渡る電車の音がかすかに聞こえてくる。他に人影はない。 (2022/11/20 21:01:41) |
歩美 | > | 私の存在に気を留めたようなので、思い切って、私は、声をかけた。「あのう・・・」 不安そうな彼女の目を見つめて、「突然で、申し訳ありません」 彼女は伏し目がちに、小さな震える声で「いいえ」と、肩をすぼめ、体をこわばらせているのが見た目で分かった。 ゆっくりと、私は彼女の距離を詰めた。ここだ、今しかない。彼女を物にするチャンス。「あなたの名前は・・・」 (2022/11/20 21:01:56) |
歩美 | > | と、その私からすり抜けるように彼女はいきなり走り出した。 ヤバい。逃げた。 私の走る足音と逃げる彼女の足音が、閑散とした路地に響く。 (2022/11/20 21:02:08) |
歩美 | > | 大声を出すことは憚られるが、そんなことは言っていられない。ただ、「待て!」と言ったところで、待ってくれるはずもない。「その先は袋小路で行き止まりだぞ!」なんて見え透いた嘘を言っても始まらない。「お前はそこを曲がって先回りしろ!」あたかも仲間がいるような演技をしたところで、足音は私一人分。「止まらないと後悔するぞ!」って、すでに後悔してるのはわたしの方。「もうあきらめろ!」って、あきらめそうなのは私。 言葉が見つからない。 (2022/11/20 21:02:21) |
歩美 | > | 警察官として情けない。もうダメだ。逃げてゆく指名手配の犯人の足に比べて、私の足がもう遅すぎた。 (2022/11/20 21:02:34) |
おしらせ | > | 歩美さんが退室しました。 (2022/11/20 21:02:39) |
おしらせ | > | ことねん ◆kotone/IERZgさんが入室しました♪ (2022/11/21 12:45:06) |
ことねん ◆ | > | 凄いレスポンスいいっ! (2022/11/21 12:45:28) |
ことねん ◆ | > | おふたりとも早速の御出品ありがとうございます!<(_ _)>💦 (2022/11/21 12:45:59) |
ことねん ◆ | > | 今回は難しいでしょ?(;;Φ Φ) (2022/11/21 12:46:29) |
ことねん ◆ | > | 昨日、頑張ってみたけど無理!(><。) (2022/11/21 12:47:15) |
ことねん ◆ | > | 読むに易し、書くに難し! (2022/11/21 12:47:37) |
ことねん ◆ | > | 歩美さん、冬空さん!ありがとうございます! (2022/11/21 12:48:05) |
ことねん ◆ | > | またねまたね!・*・:≡( ε:) (2022/11/21 12:48:24) |
ことねん ◆ | > | 🔹🔸🔹🔸🔹🔸🔹🔸🔹🔸🔹 (2022/11/21 12:48:39) |
おしらせ | > | ことねん ◆kotone/IERZgさんが退室しました。 (2022/11/21 12:48:41) |
おしらせ | > | 歩美さんが入室しました♪ (2022/11/26 01:08:13) |
歩美 | > | こちらこそです (2022/11/26 01:08:24) |
おしらせ | > | 歩美さんが退室しました。 (2022/11/26 01:08:38) |
おしらせ | > | 冬空さんが入室しました♪ (2022/11/27 18:54:12) |
冬空 | > | 🐾 (2022/11/27 18:54:27) |
冬空 | > | 2ターン目、2つのお題ミックスバージョンでやってみます (2022/11/27 18:55:26) |
冬空 | > | (2022/11/27 18:55:30) |
冬空 | > | 「そうだ旅に出よう」隣に座りTVを見ていた彼は突然その言葉を口にした。まるでその辺に買い物に行こう、出掛けようとでも言うかのように…。 (2022/11/27 18:57:32) |
冬空 | > | いつも言い出すだけでなかなか実現には至らない。それがわかっているからこそ、またか…と少し呆れた感じで彼を見てしまう。 (2022/11/27 18:58:47) |
冬空 | > | ところが後日、旅行のパンフレットを持ち帰ってきた彼は一緒に見るように促してきた。「どこにしようか?」2人でパンフレットを見ながら行き先や日程を決めれば早速予約を入れていたのだ。 (2022/11/27 19:00:53) |
冬空 | > | 旅行当日になり目的地であるテーマパーク内を散策して楽しい時間を過ごしていた。ところが少し遅めのランチをとることになったがご当地バーガーを頼んだところかなりのボリュームで予定していた夜の食事はいらないほどあった。 (2022/11/27 19:03:53) |
冬空 | > | そのため夜は露店のものを少しつまむ程度となってしまった。そして行こうと思っていたお店は翌日に回すことにしたのだ。翌日になりそのお店に向かうがドアには張り紙とcloseの札がかけられていた。張り紙には前日が最終日で閉店とのことが記載されていた。楽しみにしていただけにショックではあるが諦めて他の店に行くしかなかった。 (2022/11/27 19:09:09) |
冬空 | > | こんなことならもっと事前に調べておけばよかったと思ったがもう遅すぎた。観光地を巡ってからホテルに戻り温泉と食事を堪能すればきてよかったと満足していた。 (2022/11/27 19:11:18) |
冬空 | > | まったりと部屋からの夜景を眺めているとふいに声をかけられた。「また一緒にこよう、次は家族として…」突然のことに驚いた私は言葉が見つからなかった。彼の言葉の意味がわかるとゆっくり頷いた私をそっと抱きしめ、こう言った。「君を裏切るようなことはしない、もしそんなことがあったとしたら…その時はどうか許さないで…」 (2022/11/27 19:15:22) |
冬空 | > | (2022/11/27 19:15:32) |
おしらせ | > | 冬空さんが退室しました。 (2022/11/27 19:15:39) |
おしらせ | > | 冬空さんが入室しました♪ (2023/1/17 15:57:14) |
冬空 | > | 🅰️ (2023/1/17 15:57:19) |
冬空 | > | 音もなくほどけた。 (2023/1/17 15:57:36) |
冬空 | > | キツく結んだはずの靴ひもはいつの間にかほどけていた。 (2023/1/17 15:58:22) |
冬空 | > | 歩いているとほどけたヒモを踏んで転びそうになる。 (2023/1/17 15:59:13) |
冬空 | > | そこでやっと靴ひもがほどけていることに気づくのだった。 (2023/1/17 15:59:48) |
冬空 | > | 脇によってしゃがみ込んでヒモを縛り直す。 (2023/1/17 16:00:30) |
冬空 | > | 今度こそ大丈夫!と。 (2023/1/17 16:01:03) |
冬空 | > | 縛り直して立ち上がり歩き出せば今度はスカートの裾を踏んで転びそうになる。 (2023/1/17 16:02:03) |
冬空 | > | なんてツイてない日なんだろう…。 (2023/1/17 16:02:18) |
冬空 | > | これが少女漫画なら「危ない!大丈夫?」って彼が優しく支えてくれるのだろうか? (2023/1/17 16:03:26) |
冬空 | > | しかし現実にはそんなこと起こるはずもなく、公衆の面前で派手に転ばずに済んだと安堵している自分。それと「相変わらずおっちょこちょい…」と笑う昔からの親友の声。 (2023/1/17 16:05:15) |
冬空 | > | 2人して笑いあえば再び歩き出す。 (2023/1/17 16:05:49) |
冬空 | > | 靴ひもとは違い、固く結ばれた絆は余程のことがない限りほどけることはないだろう。 (2023/1/17 16:06:52) |
冬空 | > | 日差しの強くなった青空を眩しそうに見上げれば夏が始まるのを感じていた。 (2023/1/17 16:07:59) |
冬空 | > | 🅱️ (2023/1/17 16:08:29) |
冬空 | > | 「たまには遠回りしてみようか?」 (2023/1/17 16:09:01) |
冬空 | > | ふいにそんな提案をしてきた彼。 (2023/1/17 16:09:18) |
冬空 | > | いつも家まで送ってくれる帰り道とは違う道。遠回りである。 (2023/1/17 16:10:15) |
冬空 | > | その分、いつもより一緒に過ごす時間が増える。 (2023/1/17 16:11:01) |
冬空 | > | なんで急にこんなことを言い出したのか? (2023/1/17 16:11:19) |
冬空 | > | たまには遠回りもいいけど。 (2023/1/17 16:11:29) |
冬空 | > | 何か話があるのだろうか? (2023/1/17 16:11:50) |
冬空 | > | お互い無言のままの時間が過ぎていく。 (2023/1/17 16:12:18) |
冬空 | > | ちらっと隣の彼の横顔を見ると緊張しているようにも見える。 (2023/1/17 16:13:07) |
冬空 | > | その様子にもしかしたら…と急に不安にかられる。 (2023/1/17 16:13:51) |
冬空 | > | やがて駐車場に着くと車が止まる。 (2023/1/17 16:14:17) |
冬空 | > | 「あのっ…」「あのさぁ…」 (2023/1/17 16:14:51) |
冬空 | > | ほぼ同時に口を開く。お互いに顔を見合わせれば笑って譲り合う。これまでに何度もあったことだ。 (2023/1/17 16:16:17) |
冬空 | > | 「あのさぁ…これからは…一緒に暮らさないか?」 (2023/1/17 16:16:58) |
冬空 | > | 先に話はじめた彼が緊張した面持ちでこう切り出した。 (2023/1/17 16:17:42) |
冬空 | > | 「え?それって…」 (2023/1/17 16:18:03) |
冬空 | > | 私は突然のことにびっくりして思わず聞き返していた。 (2023/1/17 16:18:46) |
冬空 | > | 「だから…こうやって別々に帰るんじゃなく一緒に帰りたいんだ。さようならを言いたくない…というか…」 (2023/1/17 16:20:47) |
冬空 | > | ようやく意味を理解した私の頬を涙が伝う。彼の指先が涙を拭うとそっと唇が重ねられた。 (2023/1/17 16:22:21) |
冬空 | > | これからは「ただいま」「おかえり」と交わすようになり「さようなら」は言わなかった。 (2023/1/17 16:23:17) |
おしらせ | > | 冬空さんが退室しました。 (2023/1/17 16:23:29) |
おしらせ | > | 朝勃ち郎さんが入室しました♪ (2023/1/17 16:46:33) |
朝勃ち郎 | > | 旧🅰️「そうだ旅に出よう」で始まり、「どうか許さないでください」で終わる物語 (2023/1/17 16:46:46) |
朝勃ち郎 | > | 「そうだ、旅に出よう」 (2023/1/17 16:47:16) |
朝勃ち郎 | > | 不意に自分でもこの無意識に飛び出した言葉に一瞬驚いたが、モヤモヤとした頭の中の絡まった毛糸玉は、その音で一瞬のうちに綺麗に消えていた (2023/1/17 16:49:10) |
朝勃ち郎 | > | いつから、の区切りなく自分の中での決まり事の多くがいつの間にか、幾つもいくつも歪み、不恰好な様に崩れかかっている事に気がついてからの自問自答であった (2023/1/17 16:52:13) |
朝勃ち郎 | > | 自分に都合よく使い分けていた篩だったが、やはり燻っていた思いが思わぬところから煙出し、仄かな火を生み出した (2023/1/17 16:54:57) |
朝勃ち郎 | > | 自分の中の自分が吐き出した言葉のようにそれは赤く、火傷を恐れて触れる事の出来ないものへと変わってしまい私へ問いかけて来た (2023/1/17 16:56:51) |
朝勃ち郎 | > | 「どうか許さないでください」 (2023/1/17 16:57:13) |
朝勃ち郎 | > | 旧🅱️「言葉が見つからなかった」 で始まり、 「もう遅すぎた」で終わる物語 (2023/1/17 16:58:13) |
朝勃ち郎 | > | その問いに言葉が見つからなかった (2023/1/17 16:58:39) |
朝勃ち郎 | > | 緩衝材として用いてきた妥協や無関心を使い果たしてしまったようだ (2023/1/17 16:59:31) |
朝勃ち郎 | > | 幾つかの転機があった事に気がつくのが、過ぎてからといった皮肉は人間の性なのであろうか (2023/1/17 17:01:28) |
朝勃ち郎 | > | この手の諺や熟語に枚挙が尽きぬのがその証では無いだろうか?と自分の愚かさを大きな括りでボカしてみたくなる (2023/1/17 17:03:30) |
朝勃ち郎 | > | ただただ、気がつくのが遅すぎたのだ (2023/1/17 17:03:45) |
朝勃ち郎 | > | 🅰️「音もなくほどけた」で始まり、「夏が始まる」で終わる物語を書いて欲しいです。 (2023/1/17 17:04:20) |
朝勃ち郎 | > | ふと、心の力みが音もなく解けた (2023/1/17 17:05:18) |
朝勃ち郎 | > | 旅立つ事を声に表した途端に、柵の全てがスーッと消え、憑き物が落ちたように感じ、身体も軽やかな気分ですらある (2023/1/17 17:07:44) |
朝勃ち郎 | > | 肩に力を入れて、新しいプロジェクトへ変に意気込んでいたあの夏の終わりから時の流れに気が付かぬほど、他の日常の機微へ眼差しを向けなかった事に気がつく (2023/1/17 17:10:08) |
朝勃ち郎 | > | 若くもない人生の終焉の3年はそれでも、充実した身の詰まったひとときの蘇った青春の時間だと大切に思いたい (2023/1/17 17:12:21) |
朝勃ち郎 | > | この春も過ぎれば、4回目の夏が始まるのだ (2023/1/17 17:13:49) |
朝勃ち郎 | > | 🅱️「たまには遠回りしてみようか」で始まり、「さようならは言わなかった」で終わる物語を書いて欲しいです。 (2023/1/17 17:14:11) |
朝勃ち郎 | > | 寂れた街を離れて、たまには遠回りしてみようかと休日に足を伸ばし、知らない街を訪れた (2023/1/17 17:16:18) |
朝勃ち郎 | > | 初めて目にしたからだろうか、その街や村は何処も魅力に溢れて、心を躍らせてくれる (2023/1/17 17:18:07) |
朝勃ち郎 | > | 知らない世界のドアを開く度に、自然と心が解けて笑顔になれる (2023/1/17 17:19:23) |
朝勃ち郎 | > | 私の住んでいる街も住めば都、勿論良いところも沢山あるのだが (2023/1/17 17:21:11) |
朝勃ち郎 | > | これからの新たな旅を想像するだけで期待感でいっぱいの私の心はもう答えは決まってしまっている (2023/1/17 17:22:18) |
朝勃ち郎 | > | 頭の中のモヤモヤが消えてからずっと、ポジティブで楽しい明るい未来だけが見えていた (2023/1/17 17:23:34) |
朝勃ち郎 | > | だから、この街へもさよならは言わなかった (2023/1/17 17:24:07) |
朝勃ち郎 | > | (2023/1/17 17:24:16) |
朝勃ち郎 | > | (2023/1/17 17:24:19) |
朝勃ち郎 | > | ネタ元は浅田次郎^ - ^ (2023/1/17 17:24:39) |
おしらせ | > | 朝勃ち郎さんが退室しました。 (2023/1/17 17:24:42) |
おしらせ | > | 歩美さんが入室しました♪ (2023/1/20 22:40:25) |
歩美 | > | 【ゴルディオスの結び目】 (2023/1/20 22:40:40) |
おしらせ | > | 歩美さんが退室しました。 (2023/1/20 22:41:57) |
おしらせ | > | 歩美さんが入室しました♪ (2023/1/20 22:48:06) |
歩美 | > | ごめんなさい データをコピペの途中で消してしまった! (2023/1/20 22:48:33) |
歩美 | > | もう一度書き直す^^ (2023/1/20 22:48:47) |
おしらせ | > | 歩美さんが退室しました。 (2023/1/20 22:48:52) |
おしらせ | > | 伊丹空港 ◆violet/unba2さんが入室しました♪ (2023/1/20 23:48:14) |
伊丹空港 ◆ | > | まいど~(•ө•)♡ (2023/1/20 23:48:24) |
伊丹空港 ◆ | > | 🅱️ (2023/1/20 23:48:59) |
伊丹空港 ◆ | > | 「たまには遠回りしてみようか」営業の外回りも一段落して、まっすぐ進めばメトロの駅を五郎は路地へと向かった。知らない街並みを歩くのは非日常を味わう感じが心地がよい。十字路を過ぎた頃、五郎はふと思った。「しかし、腹が減った。」時間も昼を過ぎた頃でランチタイムは間に合わなかった。斜め前は洋食、後ろはそば屋、どちらも気分ではない。左に曲がって暫く進むと町中華があった。昭和レトロな佇まいも悪くない。「よし決めた。ここにしよう」五郎は暖簾をくぐった。やはりランチタイムを過ぎていたからか、客の入りも落ち着いている。ちろあえず出入り口近くの4席テーブルに腰を下ろした。 (2023/1/20 23:59:36) |
伊丹空港 ◆ | > | 白割烹着の女将さんがメニューと湯呑に入ったあたたかいジャスミンティーをもってくる。この時季、水ではなくジャスミンティーはなかなかありがたい。「決まった頃、また伺いますね。」と女将さんがホールに去ってゆく。俺はとりあえず、何にしようか思案橋とメニューを眺める。「季節外れの冷やし中華」というお品書きが目に飛び込んできた。たしかに季節外れだ。だが妙にそそる。しかも盛り付けもかなりうまそうだ。女将さんを呼んだ。「じゃあ、季節外れの冷やし中華を。」奥で、大将が「あいよっ!」と応えた。女将は、「冷やしでいいですか?温めもできますよ?」と言った。なるほど温めもできるから季節外れの冷やし中華なのか…。合点がいった。じゃあ、温めで。そういうとまた耳の良い大将が「あいよっ!」と応えた。まぁ温めてしまえば、冷やし中華ではなく煮麺といいたいとこだが、ここは黙っておこう。ほどなくして、その”季節外れの冷やし中華”が運ばれてきた。 (2023/1/21 00:02:43) |
2022年09月03日 16時36分 ~ 2023年01月21日 00時02分 の過去ログ
クッキーの使用について | 広告掲載募集
(C)2009-2024 チャット ルブル <info@chat.luvul.net>