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「描写好きさんの避難所。」の過去ログ

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2015年06月05日 00時47分 ~ 2015年08月16日 03時23分 の過去ログ
過去ログでは上から下の方向に発言を表示しています

相馬 夏穂(……翌日。何事も唐突な小娘が、唐突に『友人達』へ押しつけていった贈り物。 …よくお昼を一緒する、料理上手な少女には夏空に似た澄んだ薄青。とっておきのアイボリーのレースと、パステルピンクのサテンを合わせて大きくリボン結び。 …一緒に並ぶと体格差の半端無い、コンビニ探検仲間の少年には、紫と青、半分に分けた不思議な彩り。麻紐で新フレーバーのロリポップ、一緒に束ねた。 …何をしてても上品で優雅な少女には、いっとう品の良い青紫を選んだ。落ち着いた色合いに映えるよう、色鮮やかな千代紙を何枚も重ねてラッピング。 …最近ちょっぴり仲良くなった、目を引く容姿の少年には、似てるよねって鮮やかなピンクをチョイス。金銀のモールで括りつけたメッセージカード『次は遊ぼうね!』って。 …いつも相手をしてくれる、蝸牛より花が似合いそうな少女には、一回り小さな紫陽花。アナベル、という名前を初めて知った、純白の花の茎には、細く折り畳んだチラシを結びつけた。そう、チラシ。…描かれているのは、新装開店の屋内プール。その半額チケット付の呼込みチラシ、端っこに大きく矢印引っ張って、娘特有の丸字で―――『いつがいい?』)   (2015/6/5 00:47:24)

相馬 夏穂(用務員さんにお手伝い、申し出た代わりに訊いてもらったひとつのお願い。『ちょっとだけ、花を分けてもらえませんか?』 ……唐突な小娘の唐突なイタズラに、「送り先」がどう思ったかはわからないけれど。) ……ふふふっ。ね、ね。びっくり、した? おどろいた? ……喜んでもらえたら、大成功、…かなっ。…………っくしゅン。 (最後あたり、濡れ鼠になってまで夢中になった代償が何だったか、押して知るべしというあたり小娘らしいオチがついたとはまた別の話。……止まない雨の日、何でもない平日の一日。)   (2015/6/5 00:47:44)

相馬 夏穂【お部屋ありがとうございましたっ。】   (2015/6/5 00:47:57)

おしらせ相馬 夏穂さんが退室しました。  (2015/6/5 00:48:03)

おしらせ藤沢謙♂38さんが入室しました♪  (2015/6/5 08:00:22)

藤沢謙♂38【お題:雫→最愛の姪へ】   (2015/6/5 08:01:08)

藤沢謙♂38(換気のために少しだけ開けた窓から雨音。そろそろ、梅雨も本番か……と、仕事の手を止めた。根を詰めていたせいか、目の奥が痛む。メガネを外すと眉根を指で抑えた)……と、そういや今日は何日だ……?(翻訳の仕事は基本的に外にも出ないため日付や曜日の感覚がずれるのはいつものこと。いつ淹れたのか記憶も定かではない冷めた珈琲をすすりながら、パソコンの右下の日付を確認する。どうやら3日ほど経っていたらしい)……そろそろ、飯でも食わんとなぁ(仕事中は珈琲とタバコで胃を悪くするため、なかなか固形物を食べることは少ない。それでも、独身中年男の孤独死というのは情けない。そろそろ何か、食っておくほうがよいだろう)   (2015/6/5 08:01:13)

藤沢謙♂38(冷蔵庫の中身は相変わらずスカスカで、ビールを一本と編集者が手土産にと持ってきた栗羊羹を取り出す。自分の生活を知ってか、編集者が土産にもってくるものは日持ちするものが多い)……甘いな……(羊羹をひとくち食べるとそう呟く。次は煎餅か何か持ってきてくれればいいのにな、などと思いながらビールで甘い羊羹を流しこむ。こんな生活をしていると、また怒られそうだな、などと思いながら年下の恋人の声を思い出す)……どれくらい、会ってないんだ……?(最近は仕事が立て込んでいたため、デートどころか電話すらまともにしていない。さすがに、そろそろ周りの若い男達に目移りでもされるのではないかと思うが、……あの姪に限ってそんなことはないんだろう)   (2015/6/5 08:01:39)

藤沢謙♂38まったく、こんなろくでもない男に引っ掛かるなんてなぁ……(かわいい姪のために自分が身を引くべきなのは明白で。そもそも、彼女の気持ちに応えるべきではなかったのだろう。それでも、あの子の手を拒むことなど、自分にはできない気もする)どうしたもんか……(そういいつつ、目を向けるのはサイドテーブルの上の黒い小箱。中には雫の形をしたダイアモンド。この前泣かしてしまったお詫びにもならないのだろうが。自分は、彼女の涙に値するような何かを与えてやれるのか。まだ、アクセサリーには仕立てていない貴石の入った小箱を手に取ると、ぐっと握りしめるあんな風に泣かせたいわけではなかったのに)   (2015/6/5 08:02:06)

藤沢謙♂38(照明の下、キラキラと光るダイアモンドは彼女の涙を思い出させる。もう決してあんな風には泣かせたくはない雫型のそれは、自分の決意でもある)……まぁ、見栄かもしれんが……(独身の中年男で、これと言って趣味もないため蓄えだけ、は、ある。彼女の周りの小僧などでは決して手が出ないだろう金額のものを敢えて選んだ。本当は彼女の左手を飾るリングに仕立てて渡したかったが、それはどうやっても叶わない)ネックレスかなんか、あの子の好きなデザインで仕立てさせるか……(そう独りごちると、残りのビールを喉に流し込んで仕事場へ。この仕事が終わったら、どこか静かな温泉にでも誘おう。知り合いもいない遠くで、手をつなぎ街を歩くのもいいかもしれない)……ちゃっちゃとかたづけて、月乃に電話でもしてみるかな……(そして、パソコンの電源を入れたが最後……。彼が最愛の姪の声を聞いたのはそれから4日も経ってからのことだった)   (2015/6/5 08:02:42)

藤沢謙♂38【おやすみなさい】   (2015/6/5 08:03:07)

おしらせ藤沢謙♂38さんが退室しました。  (2015/6/5 08:03:11)

おしらせ翠雨さんが入室しました♪  (2015/6/14 00:12:29)

翠雨――かあちゃん、行ってくるよ。牛乳と卵、それに食パンでいいんだね。(玄関口で声を挙げた。とある街のとあるマンション、オートロックの扉を閉め踏み締めていたシューズの踵を直すべく、靴の間に指を挿しながら、二歩、三歩覚束無い足取りで前のめる。雨上がりの所為だろうか、外に出て階段を降りて行くうちのアスファルトの蒸れた独特な香りが鼻に届いた。マンションから出る際、管理人室の傍らを通り過ぎ、玄関口のロックナンバーを打ち込む。今時にしては珍しからぬ二重ロックというやつだ。この敷地内自体がちょっとしたハイテク技術に囲われている、稚拙な感想を抱きながら外に出た。暗闇の中、道の脇には等間隔に置かれた電灯。車道には時折車が走り、歩道には時間故か人の姿はない。)…暗い、なんか出るなら明るいとこで頼むね。(少女風体の面持ちが翳り、不意にそんな事を口にした。)   (2015/6/14 00:21:16)

翠雨(――人を化かし続けて生きてきた。今も、これからもそうなるのだろう。我々が迷信と呼ばれるまで化かし続けた。果たしてこの状況は我々が人に勝ると呼べる状況なのだろうか…。父は言う、これは我々が人を化かし続けた結果なのだと、愚かしくも我々に騙され続け遂に騙しきってやったのだと。――しかし母は言う、我々は人の世に忍ぶ事を選択したのだと、これは人間社会において我々がとった一つの敗走的行為なのだと。下り道を歩きながら相反する両親の意見を想起する。物思いに耽りながら歩くと目的地までは近く感じ、徒歩にして20分程度だろうか、街の中心街に着いた。――とはいえ今は夜も更けた、人の姿はやはりない…。よく立ち寄るコンビニに向かう、店内への入り口に立つ、その瞬間不意に温い夜風が吹いてスカートの裾を舐めるように撫で揺らしていく。立ち止まって背後を見た、いつもの光景だ…。ただ普段見るより寂寞の念に囚われるのは夜だからだろう。)   (2015/6/14 00:38:08)

翠雨…えっと、確か…牛乳と卵、それに食パンと…あとはそう、お菓子を少々と言われていたっけ。(これが出来るからか私はわざと買い物を頼まれた際にメモを取らない。店内に入り、買い物籠を片手に目的のものを次々と放り込む。お菓子が並べられた棚の前にいくと今までで一番長く製品の選択に時間を掛けた。)   (2015/6/14 00:38:17)

翠雨…お金、お金…。(いつもはスカートのポッケに入れている財布、店内に入り物色を済ませたところで身に着けた衣服の何処にもそれらしき厚みがない事に気づく。)――あれ、まさか…。あれ――ッ!?。(ブラウスの胸ポケットからもう一度スカートのポケットまで手のひらを当てて身体を探った。それからようやく気付く、財布など持ってきていなかった事に。しかしここで誰しもが浮かべるような悔しさ、苛立ちのような表情を娘が浮かべる事はなかった。ただ一言…)…面倒くさいな…。(吐き捨てるように呟いた。そしてブラウスについたボタンを一つ、もう一つ握りぶちぶちと引き剥がすと片手にそれを握り締めた侭コンビニの支払いカウンターへと立ち寄る。『ラッシャッセーッ!』 軽薄な、挨拶とも言えぬ挨拶を浴びせられ支払額が清算されるレジの数値を見つめた。掌のボタンは2つだけ、日本円の価値の高い硬貨といえば五百円玉だった。握り締める手に力が篭る。どうやら支払いの総額は900円少しに留まった。――足りる――。救われたような気持ちが私の背中を後押しした。袋詰めをする店員の目の前、握り締めた手の中で妖力を篭める。そのとき不意に声を掛けられ――。)   (2015/6/14 00:50:39)

翠雨――(「こちらの商品は別の袋にいれッスカー?」)――ひゃっ、ひゃいっ!?―― ああっ クッ!?――。(感情が二転、三転した。すると背後で突然スカートの裾が盛り上がる。動揺は最も苦手とするところだだった。完全な人間に変化していたつもりが、世にも珍しい黒々と艶光する毛並みを揃えた立派な尻尾を三本もばらしてしまう。ショーツが股間に食い込む、痛い――。否、それどころかこの有様では尻尾のアクセサリーでもつけた痛い奴だと思われてしまう。さっさと支払いを終えてしまおう。そう、五百円に化かしたボタンを代わりにレジに置いて。)…すみません、千円からお願いします…ッ!! (切羽詰った私は早々に袋を店員から奪い取った。すると店員、素っ頓狂な声を挙げた「お客さん、これ五百円じゃなくてボタンっすよ…。」)――は、はひぇっ!?…。え、えっと…ええっと――ッ!!?。(動揺する私を鋭い視線が射抜いているとわかる。勿論、目の前の店員の視線だ。――暫く財布を捜す振りをしていたが。やがて諦めたように肩を落として…。)   (2015/6/14 01:01:25)

翠雨…すみまひぇん…、しゃいふ…、わしゅれまひた…。あの、家族に今お金持ってこさせますので…。(我ながら情けない声で告げた。それからスマホを取り出し、自宅に連絡をとる。「わーりやしたッ! それまでお待ちしてやすねッ」 店員は少し笑っていたような気がした。後から来た母親にはもっと明確に笑われた。翌日、夕食の場では父も交えてさらに笑われることになるのだった。)   (2015/6/14 01:03:41)

おしらせ翠雨さんが退室しました。  (2015/6/14 01:03:59)

おしらせさんが入室しました♪  (2015/6/14 11:33:36)

おしらせさんが入室しました♪  (2015/6/14 11:34:55)

おしらせさんが入室しました♪  (2015/6/14 11:35:40)

【さて役者がそろったところで、改めましてよろしくおねがいいたします。どうか良き紡ぎとなりますよう。】   (2015/6/14 11:38:26)

【はい、こちらこそよろしくお願いいたします。】   (2015/6/14 11:38:53)

(空は黄昏。鬱蒼と繁った、西国へと続く山道においては既に差す光も乏しく。ただでさえ山道を抜ける山道は足場の悪いというのに、節は夏の匂い陰らせるしとしと雨の時期。昨日も昨日とて、泥濘をその道へと増やした。自然、西国へとこの時間に抜けようとするものは足止めを食らう。とはいえ、斯様な道を通るは大抵訳あり、というものなのだが。そして、麓に在るは一軒の平屋。急に闇へと包まれる中、旅人が見るその光は安息を呼ぶだろう。)……ふふ、ふふふ。夕焼け小焼け、夕焼け小焼け。ねぇ、今日は久しぶりに誰か来るみたいだよ?紬。(その、平屋の中。蝋燭の柔な橙が照らすのは幼子の姿。そう、鏡のような二人の、青と、赤。ゆらり、と青が揺らめあて、屈託無く無垢な微笑を晒した)   (2015/6/14 11:43:52)

【よろしくお願いします。何かあれば、適宜上塗り、上塗り、で。   (2015/6/14 11:44:33)

くす、くすくす。夕焼け小焼け、夕焼け小焼け。そうね、紡。久しぶりのお客様。(橙の光は無垢な笑み二つ、ゆらりゆらりと照らして。歌うように双子と顔を合わせて口元を小さく笑みの形に作った。)虫を食べる鳥でもないかぎり、きっとお腹を空かせているの。くす、くすくす。おもてなしをしないと。ねえねえ、今日はどんなお茶を淹れてあげよう?どんなお話をしてくれる人かな?(来る来訪人を空想しながら、双子の周りをくるくると回る様に踊って、茶葉の缶を二つ三つ、開けては閉じて。)まだかな、まあだかな。くす、くすくす。   (2015/6/14 11:51:39)

おしらせ無言時間が20分を超えたため、さんが自動退室しました。  (2015/6/14 11:59:03)

おしらせさんが入室しました♪  (2015/6/14 11:59:46)

おしらせさんが退室しました。  (2015/6/14 12:01:37)

おしらせさんが入室しました♪  (2015/6/14 12:01:39)

(魔を刈る様に頼まれ先ほどそれを封印することに成功し、帰宅しようと道を戻ろうとするが、先ほどまで西の空から出ていた日もとうとうその姿を隠してしまう。日の代わりに現れるはずの月も、今は雲がかかっているのか現れていなかった。入る前に見た山道はなだらかな稜線を描く山並みに心なごやかな気持ちでその光景を楽しんでもいたのに……今は不気味なものを孕んで見える。もっとも、それば視界のほとんどが闇に閉ざされていたせいもあるが…。風が吹きふと木が揺れると先ほどまで見えなかった灯りが見えてくる。民家があったことに気が付くと胸をなでおろし、本来怪しむべきものも今の不安の気持ちに勝る物はなく。そちらへと歩を進めていく。次第に風が強くなり、長い髪が乱れ身にまとう白い衣と緋の袴がはたはたと波打ってそちらをむかうのを拒絶するように吹く。いぶかしく思いながらもやっとの思いでその平屋につき扉を叩き挨拶をする)もし…… 夜分遅くに恐縮ですがもしよければ一晩とこをかしてはいただけないでしょうか…(さらにもう一度扉を叩き)……もし?   (2015/6/14 12:03:57)

くすくす、くすくす。そうだね――うん、あれが良い。甘くて、心地よくて、ふわふわするあのお茶。(足の裏を合わせる様にして胡坐をかいた儘、決まってる居るじゃない、と云わんばかりに言葉を落した。)久し振りの人だから、お腹も、ココロも、全部満たして、全部――――して。ふふ。(同じような声が、別々の意志を持って平屋の中を飛び回る。扉叩く音が響けば)……ほら、きた。きたよ、紬。(ふわり、と立ち上がれば青々とした畳の上を滑るように。その双子の手を取ろうか。まるで、早く早くとせがむ様。客人を迎えに行こうと)――暗いから、怖いから、早く迎えにいってあげないと。ふふ、ふふふ。   (2015/6/14 12:11:16)

くす、くすくす。うん、あのお茶がいいわ。きっときっと気に入ってもらえるの。(噂をすればなんとやら、控え目に戸を叩く音が鼓膜を叩けば、また笑み一つ、溢れさせて。双子の手を繋いで、戸を開けては)こんばんは、こんばんは。巫さん?綺麗な綺麗な赤と白。いらっしゃい、いらっしゃい。(手招き一つ二つ。くるりと来訪人の後ろに回って中へ中へとそっと背を押す。艶やかな黒い髪から香った、かすかな残滓は、妖の名残。)……――(背中越しに双子へ顔を覗かせて笑んだのは、内緒、内緒。)――ここの道は歩きにくいの。たくさん歩いて疲れたでしょう?温かいお茶を淹れるから、飲んでゆっくり休んで?夜はお腹を空かせた獣がうろうろして怖いから。朝まで一緒にいよう?   (2015/6/14 12:18:56)

(木々の生い茂るわき道をそれて来てしまったために、木の根に何度もつまずき、衣も袴も泥にまみれ、手足には無数の擦り傷を付けてしまっていた。少し急いでしまったためにぜいぜいと息を漏らし喉が張り付くとともに空腹とめまいを覚え始める。吹き抜ける風が木々の枝を揺らして孤独と恐怖を増していく。再度扉を叩こうとしたときに、中にいる人が来てくれることに気が付き慌てて衣服を直す。戸が開くと同時に頭を下げ長い髪が肩からサラサラと下へと流れ落ちていく)―――――っ! あ、よろしくお願いします!(現れたのが子供のような口調の女の……子?が来て一瞬言葉を失くしてしまう。しかし、考える時間を与えない様に矢継ぎ早に質問をされてソレノ応対に追われながらも中へと案内をされていってしまう。)   (2015/6/14 12:24:45)

(示し合う様な視線。「今宵は女のヒト、今宵は女のヒト。――甘く柔らかな夜になる。夜になる」鼻歌を歌う様に微かに落した言葉は、きっと双子にしか聞こえない。)こっち、こっち。どうぞ、旅のヒト。此処には良く、夜の峠を渡れない人が来るから、来るから。(双子が背を押す傍ら、来訪人の手を引く様にして家の中へと連れ往く。畳へと登れば、その手を離して)――くすくす。少しまってね、暖かいお茶も、落ち着ける寝床も。(ゆらり、ゆらり、柔らかな橙が映し出す影は3つに増えて。蒸すされて温かな手ぬぐいを、用意していた様にさしだした。)どうぞ、どうぞ――暖かいから。ふふ。   (2015/6/14 12:32:29)

こんなに傷を作って……可哀想……しっかり手当もしないと。(転んで擦ったのだろうか、来訪人の手の傷を見て悲しそうな顔と声。)綺麗な服も汚れてしまって大変、大変……しっかり綺麗にしないと。(双子が蒸した手ぬぐいを手渡す間、自分は囲炉裏に吊るした薬缶を外して茶葉の入った急須に湯を注いだ。もう一つの蒸し籠の中から饅頭を取り出して、白い茶で満たされた湯呑と一緒に出そうか。)このお茶は西の国のお茶。ちょっと甘くて元気が出るお茶。お饅頭は豆と山菜が入っているの。紡と一緒に作ったの。だからおいしいよ。召し上がれ、召し上がれ。(嬉しく歌うように言って、さあさあとねだるように懐こく笑んで来訪人の顔を覗き込んだ。)   (2015/6/14 12:41:31)

(状況がわからなくて、眼を不自然に泳がせてしまう。ナニガ起きているか、自分がどこにいるのかがわからなくなっている。魔を前にしたなら油断はしないが臆することもない。しかし、自然の闇などは怖さを感じてしまうが……。しかし、中へと入って行けば、また別の人が……。同じ顔の同じような年齢の子供がいては背に冷水を浴びせられたように背筋がゾクリとしてしまう。自らの手にふっと息を吹きかけ、淡い金色の光が手を包み込む―――防御の法だ。次いで目を閉じて新たに現れた子に手をかざす。その唇の間から、やがて小さなため息が漏らし、首を左右に振って自分がしようとしたことに苦笑いする。手ぬぐいを受け取り、手と…。はしたないかもしれないが顔と首を拭いて汚れを落としていく。先ほど疑ってしまったせいでこんな暖かい物が出てくることに疑問も抱くこともなく。安どのため息を漏らしてしまう)   (2015/6/14 12:51:16)

ありがとうございます…… 生き返る思いです…(先ほど案内してくれた子供が心配そうに見てくれると“大丈夫よ”と伝えるものの薬や飲み物まで用意してくれるとほっこりとした気持ちになりながら 先に飲み物を一口口の中へ流し込んでいく。咥内を甘い香りが満ち、乾いたのどを潤すようにはりついたのどを優しくはがしてくれる感触にひと時楽しんでから茶碗を置き両手を床について深々と頭を下げる。)急に来たのに、こんなに浴していただいてありがとうございます   (2015/6/14 12:51:25)

夜を越せない人がくるのはいつものこと、いつものこと。(いつの間にか双子の背へと移ろいで。その後ろからさらに覗き込むように来訪人へ視線を向けて。)ほら、ほら――御饅頭も、温かいうちに。(じ、と様子を見たまま。口元だけが双子の耳元へと近付いて囁く。「如何し様か、如何しようか。このヒト、美味しそうなヒト。くすくす。ねぇ、紬、如何しよう。」我慢できる?自分は無理。そんな様子で告げられた秘密の会話。)……疲れているなら、すぐに寝床も用意するよ。ふふふ。残念ながら、湯を浴むところはないけれど。ゆっくりしていって。夜は暗くて、長くて、危ない――から。くす。   (2015/6/14 13:00:12)

くすくす、紬と紡はお客様が大好き。死んでしまいそうに渇いてしまったヒトが、朝に開く花のように元気になっていくのを見るのが大好き。(そして、溶けていくのを見るのが好き。今、ほら、警戒心が……溶けたでしょう?そんな悪戯っぽい笑みは目の奥に秘め、双子にこっそり向けるだけ。「如何しよう、如何しよう」――双子の囁きにくすと笑みが一つ。湯呑を傾ける来訪人を片目で見守って、片目で双子に返事する視線。そう、笑っている視線。――「祓うヒトは倍穢れるの。渇くの。可哀想なの。だから紬と紡はこの人をいっぱい、いっぱい、満たしてあげようよ」)……お茶、おいしい?(ふわりと甘く、活力の素となる薬草も一緒に煎じた特別な茶。おいしく飲めたのなら、きっと、きっと、たちまちに元気になって、上がった体温に安心して惚とする。生き物は温かいものが大好きだから。)   (2015/6/14 13:10:28)

(即されるまま、おまんじゅうも口に含み何度か咀嚼をするとそれを飲み込む。疲れた身体に甘いものが染みわたっていき身体を優しく癒して行ってくれる。大人はどうしたの?と、聞こうか悩むもののいつもの事っと囁く二人を見ていると定期的に帰ってきているのだろうと思う。本来ならいきなり部屋に入れたりするのはどうかとも思うが自分もそれに助けられた身としてはそれを伝えることも出来ない。それに、ひと肌寂しかったのであろう二人の接し方を見てはいつも気を張って過ごしているのだろうと勝手に思い込み。再び一口甘いお饅頭とお茶を飲み込んでいく。湯浴みが出来ないと言われて一瞬眉を寄せてしまうもののそれを気取られない様にすぐに表情を戻して)   (2015/6/14 13:18:00)

…はい、それでは寝処と……。後出来れば先ほどの暖かい手ぬぐいも後で用意しては貰えないでしょうか?(懐に長い指を忍ばせて少し多めの金額をそっと包んで二人に見えない様にそっと置いた瞬間。女の子の方に声をかけられ身体をピクリと反応させてしまい。やましいわけではないが勝手に置く後ろめたさもあり少し緊張してしまいながら)あ……。ええ、お、美味しくいただいています。本当にありがとうございます。(お礼を言うと残りのお茶も口に含んで飲み込んでいく。飲み終えると、ふと目に蝋燭が目に入り。暗い長い夜と言われたことの意味を考え少し強引に)ふぅー。 本当に助かりました。私のようなものにこのような灯りまでご用意していただいてありがとうございます。―――少し早いとは思いますが、疲れてしまったので案内していただいてもいいでしょうか?   (2015/6/14 13:18:08)

おしらせ無言時間が20分を超えたため、さんが自動退室しました。  (2015/6/14 13:20:20)

【これは……場繋ぎにもう少し紡いで場面を進めるべきでしょうか……?(首かしげ。】   (2015/6/14 13:30:43)

【むむぅー。 場面転換でもあるのでここで終えるというのも一つの考えかも……。私は受けなので紬様の負担にならなければ…。】   (2015/6/14 13:33:49)

【ふむ、ではちょうど順番的にきりもいいのでひとまず一旦栞としておきませうか。お昼ご飯もあるでしょうし。】   (2015/6/14 13:35:04)

【わかりました~。 お付き合いありがとうございました~。 久しぶりに楽しかったです】   (2015/6/14 13:35:38)

【ふふ、こちらこそ。久しぶりにお二方の紡ぎにうっとりしていました。ありがとうございます。一応雑談部屋のほうも窓辺させていただきながら、また揃ったときに、ということで。】   (2015/6/14 13:37:01)

【はい、じゃあ、私もお昼を食べに落ちませう。 今日はありがとうございました~。またそろった時はお願いいたします】   (2015/6/14 13:37:55)

おしらせさんが退室しました。  (2015/6/14 13:38:01)

【それでは私もこれにて。お部屋をお返しします。ありがとうございました。】   (2015/6/14 13:38:21)

おしらせさんが退室しました。  (2015/6/14 13:38:26)

おしらせ鏡花さんが入室しました♪  (2015/6/28 18:02:27)

鏡花【では、お邪魔します。】   (2015/6/28 18:02:36)

おしらせさんが入室しました♪  (2015/6/28 18:03:49)

【お邪魔いたします。】   (2015/6/28 18:04:09)

鏡花【さて、では何をやりましょうかねー。】   (2015/6/28 18:05:15)

【してみたい物ありますかー?先ほど言っていた幼馴染とかにしますか?】   (2015/6/28 18:06:58)

鏡花【そうですね。ではそれにしますか。幼馴染も色々ありますからねぇ。年上年下、どちらが好きとかありますか?】   (2015/6/28 18:08:16)

【どちらもすきですよ、あえて選ぶなら年上ですかね?憧れ…とか】   (2015/6/28 18:09:57)

鏡花【了解です。では、此方が一つか二つぐらい年上ということで。妹みたいなカンジに思ってる具合ですね。年齢はどうしますか?】   (2015/6/28 18:13:13)

【大学生と高校生、社会人と大学生くらいの設定はどうでしょうか?】   (2015/6/28 18:15:15)

鏡花【そうですね。そのくらいの設定にしましょう。では、此方が大学生ぐらい…という事で宜しいでしょうか。】   (2015/6/28 18:18:08)

【はい、その設定で宜しくお願いします。他は細かいてあ】他は細かい設定とか決めておきますか?   (2015/6/28 18:21:50)

鏡花【細かい設定は…またロル内でも、てところで。一応此方が料理とか家事とか色々お世話になってるというカンジでよろしいでしょうか。】   (2015/6/28 18:23:11)

【はい、それでいきましょー。宜しくお願いします♪】   (2015/6/28 18:33:32)

鏡花【よーし、ではどうしよう。先打ちされますか?】   (2015/6/28 18:34:34)

【少し電話が来ていまして、遅くなってすみません(ぺこ】   (2015/6/28 18:34:39)

【お願いしても、大丈夫ですか?】   (2015/6/28 18:35:00)

鏡花【いえいえ、仕方ないことですので気にしてませんよー。】   (2015/6/28 18:35:05)

鏡花【了解です。では少々お待ち下さい。】   (2015/6/28 18:35:16)

【ありがとうございます、お願いします。お待ちしてます♪】   (2015/6/28 18:35:50)

鏡花【おっとと、一旦キャラを変えてこなくては、此方失礼します。】   (2015/6/28 18:37:36)

おしらせ鏡花さんが退室しました。  (2015/6/28 18:37:40)

おしらせ小泉 洋太郎さんが入室しました♪  (2015/6/28 18:41:54)

【あ、私もですね。】   (2015/6/28 18:42:01)

おしらせさんが退室しました。  (2015/6/28 18:42:11)

小泉 洋太郎【キャラ変え完了です。では、気を撮り直して…。】   (2015/6/28 18:42:11)

小泉 洋太郎(梅雨の季節は、ジメジメと蒸し暑くてかったるい。今日はバイトもなくて、久々の暇を自宅で満喫しているようだ。ざあざあと勢い良く降りしきる雨の音に、外へ出るのも些か億劫というもの。差して必要なものもなく、男はただ、黙って外の光景を眺めながら本を読むだけだった。)…あー、しんどい。まあ、良いや。たまには寝てるのも、悪くない。(ごろん、とベッドに横になりながら、好きな本を漁って読む。これは休日だからこそ、だ。うとうとと微睡むこのベッドの心地もまた良くて。――けれど蒸し暑い此の所の陽気には、うんざりしつつ、梅雨を愉しんでいるように思われる。)   (2015/6/28 18:44:45)

おしらせ葛城 凛花さんが入室しました♪  (2015/6/28 18:45:17)

葛城 凛花【と、こちらも変更OKです♪】   (2015/6/28 18:45:38)

葛城 凛花(うー、最悪だぁ。部活の途中で雨に降られそのまま終了となり帰宅する。傘は持っていた物の見事に濡れた。)もぉ…だから梅雨の時期は嫌ぁ。(と、独り言を言いながら帰宅する。休日なのに家には誰も居なくて、何処かに出かけているのであろう。ーー隣は、いるのかな?隣の家は幼馴染のお家。いつも忙しいみたいで、あまり最近は会えていない。少し寂しい気持ちもありつつ、玄関の鍵を探す)   (2015/6/28 18:50:39)

小泉 洋太郎(見事に雨が降っている。今頃何処かで洪水にでもなっているのではないか、など何気なく思いながら、窓をカラリ、と少し開けて辺りを眺めていると)…お、凜花かあれ。(久々に見る、隣の幼馴染。元々年齢も近い事もあって、良く遊んであげていたが、最近はお互いに忙しく、会っても挨拶程度にしか返さない。)………んー。(ごそごそ、と徐ろにケータイを取り出して、着信をしてみることに。――そして出て貰えれば、窓から笑いかけながら)おばさん達は、出掛けたみたいだな。今日は家で、独りなのか?   (2015/6/28 18:57:01)

葛城 凛花(ガサゴソと鍵を探していると携帯がブーブーと振動している。誰だろ…と、見ると画面には先程まで考えていた幼馴染の名前。しかも、電話だ。)あ、洋くん久しぶりだねー。うん、出かけてるみたいで、1人だよー。(窓からひょっこりと顔を出す彼の笑顔を見れば、此方も笑顔になり手を軽くふる。)今?…鍵を探してたところ。(何してんの、そんな所でと笑いながら言われてしまい、苦笑いで返して見る。)   (2015/6/28 19:04:09)

小泉 洋太郎(手は振り返さないけど、此方は笑顔で返してやろう。)どーせおばさん達も居ないんだったら、こっち来れば?オレも今日は独りだ。久々に暇してるからな。ココアぐらいなら出すよ。オレも飲みたいし。(そろそろ冷えてきただろう頃だ。それも遠くからでも分かる程に濡れているようだ。扉を開けて、階段を降りる。向かう先はキッチン。確かまだミルクとココアパウダーはあったはずだ。)まあ、用があるってんなら、無理強いはしないけどな。(こんな雨の中、出掛けるとはとても思えないけれど。慣れた手つきでマグカップを取り出しながら少し笑ってみせた。)   (2015/6/28 19:08:25)

葛城 凛花んー、ならお邪魔しようかなっ♪(暇していると言っていることだし、ここは彼の言葉に甘えよう。)ココア…私も飲みたいっ。こんな格好なんだけど?(ワイシャツが濡れてしまっていて、こんな格好でお邪魔してもいいのだろうか…と、少し声のトーンを下げて聞いて見る。久しぶりに彼とお話ができる事に緊張はしている。大学生になってから、一段と大人っぽさが増してドキドキしてしまう時もあったり…でも、少し遠い存在にも感じていて。)   (2015/6/28 19:19:22)

小泉 洋太郎別にいーよ。濡れてるなんて今更だろ。タオルあるから貸してやるよ。(ココアと砂糖をよく練りながらの通話。肩に挟みながら器用に混ぜあわせていく。)ま、兎に角こっちに着なよ。今ココア練ってるからさ。こういう時は、やっぱココアだな。(ココアの甘くて、少しほろ苦さのある香りを楽しみながらも作業は止まらず。)兎に角、一旦切るからな。――また後で。(ピッ、と電話を切り、冷蔵庫から牛乳を取り出して、少しずつ入れていく。白が少しずつ、少しずつ混ざり合い、ココアに染まっていく。)……(久々に見た彼女は、自分から見たらまだ妹のようにも思えるが、それでも制服を着て、元気に過ごしている様は、すっかり慣れてきたようだ。さて、今日はどんな話をしようか。)   (2015/6/28 19:30:33)

葛城 凛花(来ていいっていったよね?なら、このまま行こう。ザーッと雨が降る中隣の家へ向かう。)ピンポーンーー。(チャイムを鳴らして、彼を呼ぶ。なんか、緊張してしまう。変な顔してないかな…とか、色々考えてると鍵がガチャっとあき中から彼が顔を覗かせる。にこっと笑いながら)来ちゃった♪(えへへ、と笑っていると早く入れと中に通される。パサッと頭の上にタオルを乗せられて、それでくしゃくしゃとされる。)   (2015/6/28 19:37:52)

小泉 洋太郎(ガチャ、と扉を開けてから頭の上にタオルをかけておく。濡れてしまうから、と玄関へと入れさせて)そうだな、来ちゃったな。(ごしごし、と何という事もなしに髪の毛を拭いてやる。こうしてやると、まるで子犬か何かかと思ってしまう。)ほら、上がれよ。(靴を脱がせて、リビングだとまた濡れてしまったら五月蝿い事だろうから、自分の部屋へ。高校時代はゲームだなんだと色々所狭しと並んでいたが、最近では手を付ける余裕も、そして体力もなく、今では整然とした部屋になってしまっている。)しばらくしたら、ココア出来るから。ちょっと待っててくれ。(確かまだおやつも(オカンのやつが)あった筈だ。少しお借りしよう。そして後で申開きしておけば良いよな。)   (2015/6/28 19:43:18)

葛城 凛花お邪魔しまーす。(脱いだ靴を揃えて、2階の彼の部屋へ向かう。いつ以来だろう…この部屋にお邪魔するの。なんか、ガラッと変わってしまって殺風景というか、整頓されているというか…。部屋をキョロキョロと見回せば、女の影もなさそうな?…)洋くんの部屋久しぶりだなぁ、いつぶりだろー♪あ、はーい♪(と、ココアのいい香りが漂って来て…)   (2015/6/28 19:48:50)

小泉 洋太郎(カップも温まり、いい感じだ。完成したミルクココアをカップに注ぎ入れて、菓子盆の中におやつを入れておいて、持って行こう)…何、見回してるんだ?(はて、何だろうか。2つのカップと菓子盆をテーブルへと置きながらベッドの上へと腰掛ける。マグカップからは出来たての湯気がほうほうと立ち昇る。)…はあ、温かい…。(両手でマグを包み込み、その温もりを感じ取っておこう。)   (2015/6/28 19:53:27)

葛城 凛花(ココアを手渡されて、その暖かさにほっと一息つく。猫舌の為少し、ふーふーと冷ましながら少しずつ口へ運ぶ。)ん?…洋くんのお部屋、雰囲気変わったなって思ってー。(そのままその床に座り込み、コップに口をつけたまま彼をチラッと見てみる。)   (2015/6/28 20:02:07)

小泉 洋太郎【申し訳ないですが、そろそろ夕飯のお時間ですので、これにて一旦切り上げてさせて頂いてよろしいでしょうか。】   (2015/6/28 20:08:16)

葛城 凛花【はい、わかりましたー♪お時間頂いてありがとうございました♪ご飯いってらっしゃいませー】   (2015/6/28 20:10:39)

小泉 洋太郎【申し訳ないです!では、失礼しますー。】   (2015/6/28 20:12:22)

おしらせ小泉 洋太郎さんが退室しました。  (2015/6/28 20:12:26)

葛城 凛花【お部屋ありがとうございました。失礼いたします】   (2015/6/28 20:13:38)

おしらせ葛城 凛花さんが退室しました。  (2015/6/28 20:13:47)

おしらせさんが入室しました♪  (2015/7/19 19:51:46)

■お題: 冷   (2015/7/19 19:52:02)

(ひんやりと、冷たい)――いやだ……いやだいやだやめてこないでぇ!(枕が、ひんやりと冷たい。特別なことなんて何もしていない普通の枕。)はぁ、はぁ……やだ……やだ……(もうぐっしょりと濡れて冷たい。最初は温かかった気がするのに、クーラーの風に冷やされてあっというまに冷たくなってじわじわと広がっていく。目元だけでなく、頬までも冷やされて。)助けて、誰か、誰かぁ!(冷えていないのは、頭の中と首筋の神経束。まるでショートした電源コードのようにバチバチと音を立ててびっしょりと汗をかきはじめる。髪の内側までクーラーの風なんて届かないから、そこに熱がこもってそこだけが熱い。)――っ、うぅ、うぐぅっ!(いやだいやだ、誰か誰か、いっそこの首を斬り落として。そうしたらきっと、楽になれるから。お願い、誰か、誰か……心が呼べば呼ぶほど熱い涙が溢れて、枕に落ちて、クーラーの風に当たってみるみるうちに熱を奪われて冷たくなる。伝って伝って心臓まで冷たくなってしまいそうで、怖くて……怖くて……)   (2015/7/19 20:13:19)

痛い、痛い、よぉ……(部屋にしか響かない声。自分以外なにも動かない部屋。痛いのは頭と心臓。もう治らないって医者が言ってた。治らないけれどこれ以上悪くならないために頑張ろう?と笑いかけられてもちっとも温かくなんてならなかった。)誰、か……(サイドテーブルに積まれた薬のPTPシートがカシャと無機質な音を立てて雪崩れる。その冷たい音にすら突き放されたような気持ちになって、手は虚空を掻いた。)…………だれ……か……(冷たい枕と心臓、熱い頭と首の神経束。頭のどこかで大好きなパッヘルベルのカノンが流れる。この曲の抑揚のまま召されてしまえばいいのに、また頬を熱いものが伝って、喉の奥がからからと渇いて、頭がぼうっとしてきた。)   (2015/7/19 20:13:25)

――だ……れ……か……(薬のPTPシートがもう何枚か落ちた音を最後に、意識は途切れて、何事もなかったようにクーラーが冷たい風を部屋に吐き出し続けていった。そんな中で、床に落ちていたスマートホンの画面がひとりでにぼうっと灯って、誰かの名前を映し出して、電話の受話器のアイコンを点滅させながら、独りふるふると震えていた。だらりとベッドから投げ出された腕、指先。あと少しで、爪先が届きそうだった、その液晶画面。)   (2015/7/19 20:15:19)

【以上にて。風情もへったくれもなくて申し訳ないです。降ってきたものをそのままごりごりしたらこうなったとかいう。次回はもうちょっとまっとうに楽しめるものを書いてきます、ます……!】   (2015/7/19 20:16:21)

おしらせさんが退室しました。  (2015/7/19 20:16:26)

おしらせ相馬 夏穂さんが入室しました♪  (2015/7/21 02:08:45)

相馬 夏穂(連休中の自然公園でも、早朝ならば人通りはまだ少ない。どうしても一緒に来てほしいところがあるの、と無理をねだって今日の約束を取り付けたのは、つい昨日の事。最近何かと荒れていた天候もやっと落ち着いて、空は高く青く、朝が早くとあって空気も涼しい。零れる日差しを避けるように被った麦わらの端をいっそう掴んで、制服よりもずっと動きやすい、身軽なパーカーの裾を翻して振り返る。) もう、ちょっと、だからっ。 (行先を先導しながら、これからの期待感に気持ちが浮足立っていた。それは文字通り歩みに出て、軽いスキップを踏むように、2度3度跳ねては、小走りに駆けだして。我に返って止まって。足を止めて後ろを振り向いて、ついて着ている事を確認。やたらと所作が大きいせいで、片耳の上でまとめた髪がつられて弾む。黒髪を束ねている、星を模るビーズの髪飾りもあわせてちゃりン、とゴキゲンな音を立てていた。)   (2015/7/21 02:08:56)

相馬 夏穂……じゃーん。とーう、ちゃくっ。(歩きついた先、唐突に足を止めて振り返る。片手をぱっと前面に広げてみせた。満面の笑みは得意げで、とっておきのたからもの、教える子どもの面差しそのものに。) さつきっ。……おたんじょーび、おめでと! (晴れ渡る蒼穹、心地の良い涼風の下。指し示した眼前一面。ひろがるパノラマをいろどる、薄紅と純白。広大な池の面積を埋めるよう、盛りを迎えた蓮の花が咲き誇っていた。) ここ、ねー? ちょっと前で、TVで、やってて。いーなー、って思ってたんだ。絶対絶対、さつきと、一緒に来たいな、って。 (つい一週間ほど前に偶然TVで観た夏の観光スポット特集。今が絶好の観覧日和です!とレポーターが告げた頃には、もう端末で週末の天気を調べていた。蓮が早朝にしか花開かず、昼前には蕾を閉じてしまうと知ったのもこの時。はやおきごめんね? と、少しまなじり下げて伺いながらも、それで、と続ける言葉は止めない。かさり、とパーカーのポケットを漁って、差し出した、小さな紙袋。) ……はい、これ。あげる。   (2015/7/21 02:09:36)

相馬 夏穂(少女の手のひらにも収まる、マチのない小さな紙袋。水色のチェック柄で、白と金のリボンシールが止めてある中身は、2本で一組のヘアピンが入っている。台座はゴールドとシルバーカラー。トップはライトグリーンのラウンドタイプと、ネイビーブルーのスクエアタイプ。ふたつの異なるビジューを嵌め込んだ、シンプルなデザインのもの。一見、高校生が使うようには見えない…けれど。よくよく見たら、やっぱり高価な品物じゃないって、解ってしまうもの。でも、たくさんお店を探したなかで、見つけた、いっとう綺麗で、似合いそうだと思ったもの。……照れくさいから後であけてね、って念押しして、やっぱりこそばゆそうに頬をおさえた。) えと、ね。その。ね。……いつも。遊んで、くれて、ありがとう? ……さつきが、構ってくれてすっごい、嬉しい。お誕生日、ほんとにおめでと。……これからも、よろしくね?   (2015/7/21 02:09:50)

相馬 夏穂(……本当、真面目な言葉ってどうしてこうも、恥ずかしくなるの。言い切ってしまってから、上る熱を隠すようにふにゃりと笑う。はたりと、気がついて。) ……そう言えば。今度はびっくり、……してくれた? (ああでも、この聡しい少女の事だから。やっぱり、きっと。お見通しな気が、するのだけれど。)   (2015/7/21 02:10:05)

相馬 夏穂【雪さんへ。お誕生日、おめでとうございます。素敵な一年に、なりますように。】   (2015/7/21 02:11:03)

おしらせ相馬 夏穂さんが退室しました。  (2015/7/21 02:11:07)

おしらせエルザ♀ハンターさんが入室しました♪  (2015/8/8 23:24:35)

エルザ♀ハンター【とりあえず待機中です!】   (2015/8/8 23:24:52)

おしらせエルザ♀ハンターさんが退室しました。  (2015/8/8 23:37:59)

おしらせジルオール♂インキュバスさんが入室しました♪  (2015/8/11 19:55:02)

ジルオール♂インキュバス【桜くん宛て、水月さんより。戦闘時の参考にして、どうぞ。】 名:ジルオール 種:淫魔 銀髪、紫眼、肌は僅かに青白く、真黒のコートを羽織る細身の青年姿。外見年齢は20後半辺り。人の精力と活力を糧に生体の気を吸う魔族。戦闘時は肥大化させた爪等の近接戦闘、唾液媒介の真っ黒な粘着液。   (2015/8/11 19:55:38)

おしらせジルオール♂インキュバスさんが退室しました。  (2015/8/11 19:55:41)

おしらせエルザ♀ハンターさんが入室しました♪  (2015/8/12 20:40:37)

おしらせジルオール♂インキュバスさんが入室しました♪  (2015/8/12 20:40:50)

エルザ♀ハンター【ジルオール。昔そんなゲームがあったような。さてはてインキュバスとは!果たしてどうなるのか!】   (2015/8/12 20:41:26)

ジルオール♂インキュバス【恐らくそれはジブリールの事ではなかろうか、初心者触手入門ゲー。インキュバスだけどあまりインキュバスめいてないので、気にしなくても良いのだ。ヴァンパイアの様なモンだし、ヘーキヘーキ。】   (2015/8/12 20:42:12)

エルザ♀ハンター【そ、そうなのですね。RPGだった気がしたのは寝ぼけているのでしょうか。了解です!では開始はどちらから?】   (2015/8/12 20:43:34)

ジルオール♂インキュバス【むむ、それは知らないかもしれない。開始……はこっちから行きましょうか、大分待たせてしまった。郊外でシチュエーションは適当に構築して宜しいのだろうか、希望があれば付け足して、どうぞ。】   (2015/8/12 20:45:19)

エルザ♀ハンター【シチュエーションは適当にお願いします!むしろ希望はございませんか?】   (2015/8/12 20:46:11)

ジルオール♂インキュバス【ヨロシオス。なんかこう、郊外まで追い詰められた感のシチュエーションにしてみやうかと思うけれども。平地、森、廃屋、この3つで言えばどれが良いでせう?】   (2015/8/12 20:48:04)

エルザ♀ハンター【森だとベルセルクに、廃屋だとバットマンになります。ちなみに用意してきたギミックは廃屋向きです!】   (2015/8/12 20:49:01)

ジルオール♂インキュバス【ならば廃屋にしよう。書き出し、開始。】   (2015/8/12 20:49:32)

エルザ♀ハンター【よろしくお願いします!】   (2015/8/12 20:49:49)

ジルオール♂インキュバス【宜しくお頼み申しますィー!】   (2015/8/12 20:50:12)

ジルオール♂インキュバス(ザ、ザ、ザ──。 雑多に生える草を踏み分け、風を切り裂く様に、走る音。街中から外れた郊外まで、走り、走り、遠く往く。月明かりも薄く見え隠れの曇天の下、駆け抜ける影と、また追う影。呼気を乱し、頬に伝う汗は焦燥の思い。薄く笑みを浮かべる唇は、其の窮地を愉しむかの様。遠く離れた郊外まで来れば魔が跋扈する領域の筈。──なのに、こうも静かで、背後から押し寄せる威圧と殺意が耳を劈く様にも届いて響く。──漸く。漸く辿り着く荒屋の家屋、元は二階建ての宿屋か何かであったろうか。今は荒れ果て、木造の壁も、扉すら破壊され、地に瓦礫の様に散らばるばかり。家屋の中へと飛び込む様に、光も射さぬ一階の何処ぞへと、身を隠す様に逃げ込む様は──。追う者に、さてはどう映る、か。)   (2015/8/12 20:57:29)

エルザ♀ハンター………。(数ヶ月に渡る調査と工作、先日の罠と前哨戦によってようやくこの郊外にある廃屋へと追い込むことができた。教会の実働部隊として単独動く事が多いこのヴァンパイアハンター、エルザが目深に被った真っ黒なハットを整える。漆黒のハット、漆黒のロングコート、漆黒のグローブ、漆黒のブーツ、漆黒の拍車、そして漆黒の瞳と髪。上から下まで黒ずくめの女、その布地の隙間から覗く肌だけが白磁の様に輝く)………。(分厚いコートを纏って尚華奢なその体躯は、しかし欠片の弱さも見せない。迸る戦意と殺気、その根拠はどこにあるのか。今、エルザは廃屋に一歩脚を踏み入れた)   (2015/8/12 21:01:36)

ジルオール♂インキュバス(腐り掛けの家屋は一歩踏み出すだけで軋む音が酷く鈍い。薄暗い部屋の一室、恐らく眼が慣れていれば凝らせば見える位置。足元に散らばる花瓶の破片、破れた衣服等、残されたものは使い様に因っては凶器にも充分──。唯、其れは野盗の様な者が使う手段、今、足を踏み入れる此のニンゲンは明らかに自身を殺す凶器自身。あのニンゲン自身が凶器の様な者。──す。呼気を整えれば、低く声を発し。自らの居場所を知らせる様。) ……何故、追う。私への私怨か、其れ共誰ぞの差金か。其れ共──。目に付いた者全てを滅ぼす、唯の狂人か。(問う言葉に如何様に応えるか。一階奥に佇み乍ら、其の返答を待とう。返答が、言葉に非ずならば、致し方無いと薄く訝しげな紫眼で入口の其れを見据え。)   (2015/8/12 21:07:42)

エルザ♀ハンター………。(ニンゲンは答えない。例え一言でも情報を与えてしまう事が敗因に繋がることをニンゲンは知っているのだ。ニンゲンは小賢しい。いつの時代も。)………。(ロングコートを翻し、衣嚢から瓶を取り出すと迷いなく廃屋の床に撒き散らす。その匂いはあっという間に室内を充満させた。…油だ。ニンゲンはこの状況下で最も効率良く敵を駆逐する手段を取ろうと目論んでいる。ようにも見える。闇の片隅に、今夜の獲物にその漆黒の瞳をギラギラと輝かせていなければ、そう見えた事だろう)   (2015/8/12 21:14:59)

ジルオール♂インキュバス(──返答、無し。嗚呼、そうだ。何時だってニンゲンは言葉を暴力を以て応える、今にも襲い来る筈の其の合間が酷く長く、感じ──)《──ツ ッ》(鼻腔に感じる油の臭い。幾度も幾度もニンゲンを殺す中には斯様に手段を選ばぬ輩も其れは其れは居たものだ。──呆れた様に掌で顔を覆い、首を横に振る所作。) ……派手好きな様だ。ヒトはもっと地味で、這いずる塵芥の様であれば良いのではないか。(同じ燻り出しならば隠れる意味も無い、手段が手段であればこそ。曇天から僅かに差し込む月の光を破壊された壁から差し込まれれば、一歩。また、一歩。踏み出して姿を見せる黒ローブの姿。フードを深く被り顔までは見え無い姿まで晒し、『さあ、見える位置だ。』言いたげに、浮かぶ口元の愉悦。)   (2015/8/12 21:21:20)

エルザ♀ハンター………こんばんは。(それは単なる夜の挨拶。今晩は。相手の反応を伺うようにも、牽制しているようにも、なにも考えていないようにも見える。眼前に迫った異形に対しなんら構えのようなものはない。ニンゲンは得てして剣や銃、或いは魔法を駆使して戦いを繰り広げる事で生態系の頂点に立った。しかし今、エルザはなにも構えない。)………。(空になった瓶を異形へと投げ、一歩踏み出す。異形の胸辺りを狙った、ほんの軽いパス。)   (2015/8/12 21:28:08)

ジルオール♂インキュバス──は。(一気に毒気を抜かれる様な、間の抜けた挨拶。面白みの無い、殺すだの、死ね、だの。そんな言葉を吐き出せば今直ぐにも引き裂いてやらんとする程の空気の中、訝しげな表情が、愉悦の笑みが、への字口と変わる程の間抜けさを目の当たりにした。其の声の主が放り投げる油の入った瓶、随分と不躾な挨拶だと、受け取る。) ……筈があるまいて。(掴んだ瞬間に爆破に、発火、然して一瞬の隙を狙うのがニンゲンは大好きなのだ。無駄に知能があればこそ、)《メ キ ──ッ》(右腕のローブの先端が肥大化し、刃物の様な揺めき、瓶を身体を縦に逸らして避けてはまた一歩、踏み出して近付く影の魔。)   (2015/8/12 21:35:07)

エルザ♀ハンター………。(集中力、という胡散臭い言葉がある。それは例えば静寂の中ならば感覚が研ぎ澄まされるだとか、マグロの目玉を食せば上がるとか言われるモノだ。それと関連性があるかは定かではないが、眼前の異形は投げた瓶を罠だと判断して回避した。そう、「瓶を認識して回避動作を行った」のだ。エルザに対する「集中力」とやらは半減するか、タイミングによってはゼロになっている。瓶は罠ではない、瓶を投げるという動作が罠だったのだ。漆黒の外套を尾の如く引き、白と黒のコントラストが出来損ないの影絵の様に異形へ迫る。隙を生み出しての踏み込み、やっている事自体は基本に忠実だがその練度は幾多の戦場を歩いてきたが故に早い。「ニンゲンとしては。」。)   (2015/8/12 21:42:12)

ジルオール♂インキュバス(軋む床の音だけが閑散に響く様。放り投げた瓶が当ても無く宙へ舞う。緩やかに動く画の様に。瓶が床に落ちてヒビが入り、砕ける音が遠く感じる程に眼前のニンゲンへと向かう右腕。恐らく、所作も、隙も、罠も、きっとどうでも良い。袖の肥大の中、幾多のヒトと引き裂いた中指と人差し指の爪。刃物の様に流麗を帯びる流れを対峙したニンゲンの胸に突き立てんと真っ直ぐに向かうばかり。──其の動きも、相手が早いか、自身が先か。──否。動きは既にニンゲンのが早いのだろう、初手から臨戦態勢だったのであれば。)   (2015/8/12 21:52:11)

エルザ♀ハンター………っ。(爪が外套を掠り、下に仕込んだ黒鉄の装甲が露出して月明かりを反射する。振り抜いた拳は必殺の一撃とまではいかなかった。爪を避けるために足捌きを崩してしまったのが原因である。所詮はニンゲン、体ひとつ使うにしても重心移動や呼吸、筋緊張やリラックスなど様々な要因が重ならなければ攻撃さえままならないのだ)………。(追撃はしない。一撃で仕留められなかった以上は深追いは身を滅ぼす。踏み込みの勢いそのまま走り抜け、廃屋の闇へと溶けていく。静寂と油の匂い)   (2015/8/12 21:59:16)

ジルオール♂インキュバス(瓶に気を取られた所為か。外套でほんの一瞬ばかりの視界を奪われた所為か。爪先が捉える物は無く、ローブ下の紫眼に映る月明かりの反射が何とも眩い事。相手も、自身も、今此の一瞬で終わる事が無く、不愉快を唇に顕しては歪む。足音が廃屋に沈む中、足元で流れる油を見下ろす。──爪先で、此の儘着火しても良いのだ、立場が逆に、ニンゲンであれば容赦無くそうしたろうか。唯其れも、視線を闇に戻すは、別の考えから。廃屋の入口が、何一つ護られて居ない。護符も無ければ結界も。──ならば、そう。) ……詰が甘い、と言うのか。( ト  ンッ。 足音が廃屋の入口へと退がる、あんな七面倒な相手をする必要など無いのだと、廃屋に背を向かず、後退りの様に、一歩。また一歩。追撃を警戒し乍ら、の。)   (2015/8/12 22:08:50)

エルザ♀ハンター………!(静寂の中、音は突如として帰ってきた。乾燥し耐久力の落ちた天井をぶち破ってニンゲンは対吸血鬼用の杭を構えて落下してくる。位置エネルギーを運動エネルギーに換え、杭の先には単純な威力としては鉄をも穿つ力が込められている。魔法も加護も一切ないニンゲンだからこそ、姑息に立ち回り勝機を探る。闇から現れる真っ黒な人影は、どちらが異形かさえ分からない。影と影が闇で踊る、冷たい舞踏会)   (2015/8/12 22:15:57)

ジルオール♂インキュバス(──甘くは無かった。罠の想定はして居たが、まさか本体が罠として襲ってくるとは流石に予想を超える。頭上からの攻撃に、跳ねる様に後方へと飛び退がれば、また入口は遠く、塞がれる。フードが破れ落ち、銀の髪、紫眼を顕にし乍ら、睥睨の其れはニンゲンへと注がれる。何と、何とも。)──本当に、派手なのが好きな様だ。(芯鉄が頭部を掠ったか、蒼く鮮血が伝う。──忌々しい。小賢しい。先刻の焦燥も、冷静さも、とうに失う様だ。ゆらりと陽炎の様に立ち上がり、両の袖からも肥大した爪が見える筈。影が揺らめく、飛び跳ねる。策など聾さず、ヒトの瞬発を超える跳躍で、真っ直ぐに。真っ直ぐに。両の爪は引き裂く様に大きく拡げ、振り被り──── )   (2015/8/12 22:26:18)

エルザ♀ハンター………。(帽子と外套の隙間に覗く、真っ白な肌と桜色の唇。小さな口がクッとつり上がり…小さな笑みを零す。手にしているのは小さな小さな銀色の石。なんでも大気に触れると高熱を発し瞬間的に燃える世にも不思議な金属だそうだ。その石がまるで処刑剣の様に輝く異形の爪に削られ破片が飛び散る。発火。引火。腐れた廃屋に見る見るうちに火が広がり炎となる。攻撃を小さな石…「マグネシウム」で受けたために痺れる右手を抑えながら一気に退避。逃げる時は一目散。)   (2015/8/12 22:33:28)

ジルオール♂インキュバス(退路を断ち、小賢しい罠を幾多も並べ、まるで自身が攻撃する事さえも範疇に置いたかの様な挙措が何とも忌々しい。己自身の手で着火した様に、眼前で燃え広がる豪炎の壁を前に、向こう側で退避するヒトの姿が立ち上る黒炎に掠れて消える。撒き散らされた油を見ても、今此の燃え拡がる速さは──最初の瓶だけの量じゃあ無い。恐らく先刻隠れた時にも撒いたのか、熱が迫る。木造の家屋が悲鳴を上げる様に、赤で染まる──。) ッ……く、は、ははは は、は  は  は  は!!! ああ、ニンゲン。ニンゲンが。……これぞ、正しく、ヒトの子よ。……此の様にッ……(二階の壁が崩れ、跳躍しては其の崩れ掛けに足を掛け、また更に、更に、其の上層へと登り──) ……残虐、に成れる。処刑、火炙り、串刺し、よくも次々と思い付くものよ……!(屋根の一部を破壊し、降り立ち見下ろす平地。眼下に伺える黒い影は見当たらずとも良い。一気に燃える廃屋は既に屋根すらも手を下し、広く響く声を届かせんと高々に声を上げ。笑い、笑い、笑い。)   (2015/8/12 22:46:08)

エルザ♀ハンター………。(炎によって視界の確保されたこの平野に、息を潜めて小さな拳銃を両手で構え呼吸を落ち着かせる。外套に隠したこの拳銃には銀の弾丸が込められており異形に対して、…人に対しても大きな威力を発揮する。厳重に隠しているが故にすぐ取り回せないのが欠点か。なんとも悲しい事実だが、銃で急所を撃たれればどんな生物も大抵死に至るのだ。前装式の単発拳銃が火を噴く。消耗させることができれば良い。消耗させられれば…)   (2015/8/12 22:54:42)

エルザ♀ハンター【時間大丈夫でしょうか…?】   (2015/8/12 23:05:46)

ジルオール♂インキュバス()   (2015/8/12 23:05:53)

ジルオール♂インキュバス【危ない。】   (2015/8/12 23:05:58)

エルザ♀ハンター【おお!よかったよかった。無理矢理な展開で書きにくくごめんなさい。】   (2015/8/12 23:06:40)

ジルオール♂インキュバス(足場が揺らぐ、恐らくはもう数分も持た無い状況の中で、眼下に見下ろす黒い影を漸く視認した時には──止めを刺さんと、銃口を向けて穿つ瞬間の事。轟音の煙と音と共に捻り回転を加え、飛ぶ魔を滅ぼさんとする銀の銃弾。ほんの一瞬に見える僅かな銃弾の軌道を、釣り上がる唇の端で笑い乍ら傍観の至り。)《 ボ チュ  ッ──。》 (──声が。喉が。口の中に苦味が込み上げ、呼気すら詰まる黒炎の中、喉に真っ黒な穴を拡げ、蒼い血がどろりと流れ。浄化に至る視界の光。) ……ッ、ごッ……ぐ、ごぶ……ッ……ぐ、ぐ、ぶ、ッ……ぐ──。(肩を震わせる様はきっと、笑っていた。死の間際に笑い乍ら、右腕を掲げ、左の肩に宛行い。)《 シュ  ──か  ッ 》 (爪先で己の首を撥ね飛ばした。宙を舞う首の先は、『ヒトの手で滅ぼされてたまるものか』、そう言いたげに口の端から青く血を撒き散らし。 ほぼ同時、崩れた足場。首と、残る胴体が崩れる家屋へと沈んで逝った。──瓦礫の中からはきっと何一つ見つからない、ローブも、本体も。焼けた残骸の中からは、何も。何も。)   (2015/8/12 23:07:46)

エルザ♀ハンター………。(硝煙を上げる拳銃を振り早盒の燃え滓を排出する。衣嚢から新しい弾丸を取り出して詰め込みながら、燃え盛る墓標を後にする。漆黒の外套は闇によく溶け込む。吸血鬼を狩るこのニンゲン自身がより吸血鬼らしい。深淵を覗く者は深淵からも覗き返されているのだ。)………さようなら。(ふと、立ち止まり。小さく呟いた別れの言葉。まだまだ夜は長い。このニンゲンがニンゲンで在る以上はきっとこの別れの言葉を言い続けるだろう。何度も何度も何度も。)   (2015/8/12 23:15:04)

ジルオール♂インキュバス【こんな処ですかの。】   (2015/8/12 23:16:18)

エルザ♀ハンター【ですかねっ!ありがとうございます!………こんなので、大丈夫でしたか…?】   (2015/8/12 23:16:47)

ジルオール♂インキュバス【思ってたのと大分展開が違った気がするけど、此れは此れでアリアリ。ありがとうなのだーよー。】   (2015/8/12 23:17:22)

エルザ♀ハンター【ちなみに、どんな展開を想定されていたんですか…?】   (2015/8/12 23:17:54)

ジルオール♂インキュバス【それは秘密にしておくのだ。また次の愉しみに。】   (2015/8/12 23:18:47)

エルザ♀ハンター【次も遊んでくれるのですね!やっふー】   (2015/8/12 23:19:13)

ジルオール♂インキュバス【あんまりにも久々過ぎて、語録が全然使えなくなってて草も生えない。なんかつまんなくなったな、自分。という気がしてならないヨ。】   (2015/8/12 23:19:55)

エルザ♀ハンター【ちなみに家を燃やしたのは更なる策の為だったので…その作戦も次回が御座いましたら実行します。テンション違いすぎる技だから嫌われちゃうかもですが。】   (2015/8/12 23:20:13)

エルザ♀ハンター【そんな!めっちゃ面白かったですよ!!】   (2015/8/12 23:20:34)

ジルオール♂インキュバス【とりあえず、向こう戻りませう。】   (2015/8/12 23:20:53)

エルザ♀ハンター【はーい】   (2015/8/12 23:21:04)

おしらせエルザ♀ハンターさんが退室しました。  (2015/8/12 23:21:07)

おしらせジルオール♂インキュバスさんが退室しました。  (2015/8/12 23:21:10)

おしらせ櫻田 司さんが入室しました♪  (2015/8/15 11:48:57)

櫻田 司【お邪魔致します。ソロルにてお借りします。】   (2015/8/15 11:49:22)

櫻田 司題 花火   (2015/8/15 11:49:31)

櫻田 司今夜の花火俺と観に行かないか…。(声をかけると言うには小さすぎる声、カーテンの隙間からの夕焼けに焼かれる彼女はゆっくりと呼吸を繰返し、哀しげな視線をこちらに向けた。眼鏡越しの景色が美し過ぎて目が離せない自分を余所に、声だけが彼女に脅しをかける。)もっと嬉しそうにしろよ。(弱冠荒げる声に身体を跳ねさせ怯える表情が俺の中で静かに心を揺さぶり、薄ら笑いを浮かべている事に自分は気がつかなかった。ベッドにロープで固定された華奢な肢体を撫でるのは手…若しくは黒革のアレ。「ごめんなさいっ、もうしない!もうしないからぁ…っ、や、ぁっ…無理ッ、やだぁっ」身を捩りたくても出来ない状況は想像して貰いたい。昼前から責め続ける病的な俺がつけた赤い傷口を撫でる度に感じる痛みはどれ程だろう。触れれば触れるほど痛みに慣れるのだろうか、それとも痛みが増すのだろうか。   (2015/8/15 11:50:23)

櫻田 司小さな吐息と苦悶の表情を繰り返す彼女は、花火などいらないから俺が欲しいと言ってくれるのか、そう言って貰えなければ言えなくなった口実を作ってしまいそうで怖かった。)…欲しいって、言えよッ…ほら、言えよ…言わないともっと酷いよ?(言えなくても仕方がない状態にしてしまえば、安心して眠れる。言いたくても言えないなんて可哀想だと言いながら俺は彼女を優しく抱くんだ。それが俺の独占欲…俺を裏切り他の奴と花火に行こうとした彼女への罰だから。)…ね、俺と花火行こう?   (2015/8/15 11:50:51)

櫻田 司【色々危なくてすみません。実体験ではありませんが、花火というとこんなイメージで。若いときって花火特別ですよね!と同意を求めて。お部屋ありがとうございました。】   (2015/8/15 11:52:21)

おしらせ櫻田 司さんが退室しました。  (2015/8/15 11:52:24)

おしらせ夜花さんが入室しました♪  (2015/8/16 00:39:46)

おしらせ鏡花さんが入室しました♪  (2015/8/16 00:40:25)

鏡花【では、お邪魔します。此方にお邪魔するのも久々な希ガス   (2015/8/16 00:41:10)

夜花【現代だからって苗字をつけなければいけないだなんて法はない――という、飛び込みぷり。突然の深夜ノリお誘いなのにありがとうございます。どこか遠い世界線の日常欠片、良き紡ぎとなりますよう。】   (2015/8/16 00:41:14)

鏡花【こういう紡ぎも、キライじゃないです。寧ろ好物です。弟のリアクションにコレジャナイ感示される場合は即座にお願いします。そしたら調整致しますので。――ではでは、今回は姉から先打ちお願いしても宜しいでしょうか。】   (2015/8/16 00:42:43)

夜花【ifは楽しいですからね。本家への発見にもなりますし。あ、もう、弟はもうイメージばっちりなのでどうか降ったままに。それでは少々お待ちを。】   (2015/8/16 00:43:51)

夜花……はぁ。(その日の放課後も、職員室で弟の担任に呼び出されて「相談」を受けていた。やれ授業は平気で途中抜けするだの、髪の色は校則に従わないだの。)私に言っても、仕方ないのに。(帰ってくるなり制服のリボンを緩めて鞄をソファ近くの床に放る。その仕草は決して機嫌のいいものではない。いつもはすぐに自室にすぐ上がるのだが、今日は待っていよう。どうせそろそろゲーセンから帰ってくる時間だから。)【印象が違っていたらごめんなさいごめんなさいごめんなさい適当に修正してください……!】   (2015/8/16 00:49:08)

鏡花ふぅー、大量大量っと!(そんな、何も知らない『当事者』は気心知れた友人達と別れた後に家路についていた。ゲーセンのクレーンゲームで確保してきたかわいらしい熊のぬいぐるみやら兎のぬいぐるみの景品を大きな袋に詰めておく。そこからうさぎの耳がぴょこりと顔を出す程に大きさは伝わる筈だ。さらりと流れる銀髪は生まれついてのもの。それを一つに縛り、前が開いた学ランの下には赤いシャツを着込んで、腰で穿いてるズボンにはチェーンがジャラジャラと音を立てている。――やがて、家に到着。ウチの家は三世帯が一緒に住んでいる。一階は祖父母、二階は自分たちの家族。靴があるという事は、屹度姉は帰って来てるだろう。若干、顔をしかめてしまう。)ぅ……ま、まさかなぁ……。(足取り重く、リビングへと向かっていくと、矢張り其処には…)…ね、姉ちゃん…。帰って、たんだな。(放り出された鞄の様子、その態度からして、『此れはマズイ』と分かってしまうのは、姉弟だから分かってしまうのか。)   (2015/8/16 00:57:34)

夜花おかえり。(声音は、快く出迎えるには少し低くそっけなく聞こえただろうか。普段から大人しい性分で静かに喋る少女ではあるけれど。)ええ、今日は会議も早くまとまったから。……田中先生、心配していたわ。このままじゃ内申も――(そこまで言って、ふと視線を弟のほうに向けて、その手に提げられた大きな袋を見て、小さく嘆息。)――……お母さんたちの耳にまで入れたくないの。少しは分かって。(これでも、だいぶ抑えて言葉を選んでいるつもりなのだ。声音には、棘があるけれど。割と分かりやすく。)   (2015/8/16 01:08:38)

鏡花お、おぅ…。ただいま…。(普段よりも素っ気ない。心なしかジトッとしたこの感じは、間違いなく説教コースだ。思わず此方が溜息をつきそうになるけれど、今ついたらまた説教される。)……し、知るかよ。オレの事はどーでも良いだろ。…姉ちゃんは、自分の心配してろよ。(ふい、と視線を逸らして、言葉の棘も聞こえない振り。ホントは自分だって分かってる。こんな事してても、何にもならない。でも――)…姉ちゃんは、オレなんかよりも、将来の事を心配しろよ。もーすぐ受験なんだろ?(姉には大学受験が控えている。こんな不良な自分とは対照的に、姉は学年でもトップクラスの成績を残し、そして何度も表彰もされている。一方、自分はこんなに……)……母ちゃんは関係ないだろ、オレ部屋戻るよ。(そう言って、そっけなく出ていこうと踵を返した)   (2015/8/16 01:15:25)

夜花どうでも良くないから言っているの、私も、先生も。(案の定ふてくされたような態度のまま部屋への階段を上ろうとしたところ、袖をぎゅっと掴んで強く引く。こちらを向かせよう、と。)私のことはいいの、自分のことはなんとかするから。鏡花だって来年にもなれば同じ立場よ。勉強は得手不得手があるから仕方ないし、ある程度埋め合わせは利くわ。でも、だからせめて先生たちに歩み寄る姿勢くらいは示したらどうなの?(まるで親がするような説教を、姉がするようになったのは、いつからか。そう、自分が職員室の「お気に入り」に名を連ねはじめてから。その隣から、弟が姿を消してから。頑張れば頑張るほど、離れて行く。それが無性に苛立って仕方がない。ここのところ、ずっとこの調子。)   (2015/8/16 01:25:31)

鏡花………うるっせーな!!オレだって自分のことは何とかするよっ!!姉ちゃんはいつからオレの親になったんだよっ!!(袖を強く引かれ、向く表情は、苛立ち。強く怒鳴るように吐き出した言葉は、拒絶だった。――幼い頃は、仲が良かった。これ以上にないほど、『おねーちゃん』が好きだった。『おねーちゃん』も、ぼくのことが好きだった。ぼくは『おねーちゃん』と、『ケッコン』したいと思うくらい好きだった。いつか『おねーちゃん』を守れるくらいの立派な男になれれば……――月日は流れ、お互い小学校から中学校、高校と経た。姉は何でもよく出来た。先生からも可愛がられてた。運動も勿論よく出来た。優等生だった。そんな姉を、最初は尊敬してたのを覚えている。)何が先生たちに歩み寄れ、だ…!あんな先公共、此方から願い下げだ!!(そんな姉に追いつきたかった。追いついて、今度は自分が姉と対等になって、そして守れる存在になりたかった。………だが、その願いは大きな壁であったと、後から知ることとなる。)   (2015/8/16 01:36:26)

夜花私は……!(親になったつもりなんか……)私は、嫌なのよ!(気づいたら語気を荒げてまっすぐに目を見上げていた。)私にはできてなんで鏡花にはできないのかとか、私のことが棚に上げられた分だけ鏡花の陰口を聞く……それが嫌だって言っているのよ!(その日は、いつものようにつかず離れずの距離で冷静に諭すことはできなかった。どうしてか。細腕で袖をもう一度強く引いて、腕を伸ばしてはこちらへまっすぐ向かせようとして。そのとき――)――!(勢いをつけすぎた。慣れないことするから、後ろへたたらを踏んでしまって、「あ……」と小さく声あげて目を大きく見開いた。ほんの1秒の話。)   (2015/8/16 01:46:46)

鏡花(姉に近づこうと、努力した。運動も、勉強だって手は抜かなかった。姉も応援してくれたし、自分も負けじと頑張った。―――けれど、皮肉にも、頑張れば頑張った分だけ、分かってしまう。姉と自分の差が。ウチの学校は、地元でも有名な進学校だが、姉はその年でトップの成績で入学。自分は一年の頃から必死になって勉強して、あれだけ頑張っても下から数えて何番目、という成績だった。それだけならまだしも、その後は教師からも、そして友人達すらも、『姉ちゃんは出来る人なんだけど、なぁ…。』 『もっとお姉さんを見習ったら、どうだ?』――その言葉を聴く度に、次第に内側がムカムカしだした。吐き気を覚えた。…それからだった。頑張ることを、止めたのは。)   (2015/8/16 02:02:18)

鏡花なっ……!!姉、ちゃ…!!(反射的に、身体が動いた。引っ張られた勢いもあるけれど、それよりも後ろへと倒れゆく姉を黙って見過ごせなかった。ぐい、と今度は此方から引張り寄せて、首筋を守るように手を後ろへと回し、最悪の危機を免れようと。けれど勢いが強すぎてこのままじゃ倒れてしま――)………っててて……姉ちゃん、大丈夫か?(――った。だが幸い、ソファーの上であり、首や頭は、手を回しておいた。ので、多分打ってはいないはずだ。)   (2015/8/16 02:02:23)

夜花だ、大丈夫……(ぽかん、と、何が起きたのかわからないといった表情のまま、小さくまばたきして、先ほどまでの怒気どこへやらぽつりと、そんな返事が零れた。)……(こんなに、重かった、け。こんなに、背、高くなっていた、け。こんなに、手、大きくなっていた、け。いつのまに――)……鏡、花……?(ぽかんとしたまま見上げて、名前を呟いた。)……あ、ううん、その……(視線が、横に少し逃げる。何を言おうとしたのか、上手くまとまらなくて。しばらくそのまま黙ってしまった。)   (2015/8/16 02:11:46)

鏡花…ったく、姉ちゃんも無茶しすぎなんだよ。オレと姉ちゃんとじゃあ、もう背丈も体格も全然違うってのに…。(一方、此方は気がついてはいないようで。取り敢えず、怪我はなかったようなのでそれが何よりだ。そういえば…こんなに、小さかったか。こんなに、肌、白かったのか。こんなに………―――あれ?)……ね、姉ちゃん……。(改めて、頭にロックアイスを突っ込むような冷静さで、この現状を振り返る。此処はソファーの上。その下で倒れているのは、間違いなく姉ちゃんだ。そして、その上で、首に手を回して、乗っかっているように、否、押し倒し―――)――――ぅ、おおおおおおおおわぁあああああああぁああぁあっ!!?!?!?(ボン、と一気に顔が燃え上がるのを感じて、そして一気に身体が飛び跳ねた。)……ご、ごごご、ごめん、姉ちゃん、そ、そそ、そんな……つ、つもりじゃあ……!!(飛び跳ねて、床に尻餅をついたけれど、そんなことはどうでも良い。ぶるんぶるん!と必死に首を横に振って、半ば押し倒したような態勢について謝罪を始めた。)   (2015/8/16 02:19:36)

夜花――!?(いや、驚く、そりゃあ、お風呂場でGと遭遇したときに発する悲鳴よりも盛大なそれを聞けば耳も心臓もびっくりするし、目の前の弟は慌てるし、いきなり離れたと思ったら何か謝っているしちょっと待ってあなた何をそんなに――)え?え?な、なによどうしたの急に……!そんなつもりってどんな――(そこまで言って、こちらもようやく気付いた。ほら、よく漫画にあるじゃないか、ソファとかベッドで、その体勢。)……ば……(そう思ったら、頬がものすごい勢いで熱くなった。)ば、ばかじゃないの……!そんなふうに言われたら余計に恥ずかしいでしょう!?(口元手で隠して、今度こそふいと顔を横に背けてしまうのであった。横髪から覗く耳までも、頬と同じ色に染まっていた。)   (2015/8/16 02:28:29)

鏡花えーっと、その、あれだ…ほら、事故っていうか…!(慌てて取り繕おうと―最早何も取り繕えてないわけだが――色々と考えながら話すも全て空回り。かと思ったら向こうも気付いたらしい。盛大に真っ赤になっているようだ。)…………。(なんだろう、久し振りに見た、姉のあんな表情に、少しだけ、本当に少しだけだけど、肩の力が、抜けた気がする。)……あっはは、姉ちゃん、顔が真っ赤だぜ?(だから、自然と笑ってしまったんだろう。さっきまでの苛立ちも忘れて、久々に笑ってしまった。さらり、とキューティクルが密な髪を指で撫でてみる。さっき盛大に驚いてしまった自分が、ちょっとバカみたいに思えて、そこでまたククッと笑みが溢れてしまう。)   (2015/8/16 02:40:43)

夜花う、うるさいわね……!これは、その……いきなり大声を出すから、びっくりしただけよ!(言われなくても顔が真っ赤になっていることくらい分かっている。意中の人にされたならともかくとしてどうして弟との「事故」で自分がこんなに慌てないといけないの。分からない分からない。しかも鏡花は何がおかしいのか、なんか、笑っているし。)……。(でも、馬鹿にされたような笑い方じゃ、ない。)……(そう思ったら、さっきまで肩肘張っていた自分が少し馬鹿らしく思えて。髪を撫でられる間、ふと、視線が大きなビニル袋から覗くウサギの耳に行って、手が届きそうだったので、手を伸ばしてみた。)……その、ご……ごめんなさい、さっきのは、少し……身勝手な言い分だったわ。(ガサガサ、と、音立ててウサギの耳を引っ張り出して、やっぱりぬいぐるみだったそれを抱き寄せて、顔下半分を埋もれさせた。小さいときは、これが癖だった。照れたりふてくされたりすると、ぬいぐるみやクッションを抱く癖。)   (2015/8/16 02:51:40)

鏡花ビックリしただけで、そんなに真っ赤になるのかなー?…なんてね。(普段、表情の変化が薄く、物静かな分、こういう所で姉の表情が見えると、それが自然と嬉しくて。)……オレの方こそ、ゴメン。姉ちゃんに心配、かけさせちまった。……オレ、姉ちゃんにずっと追いつけないんじゃないかって、思ってた。……どんなに、頑張っても姉ちゃんはさらに先に行っちゃうし。(こんな事を、話すのも初めてかもしれない。お互いに肩の力が抜けたからか、口出す言葉も、自然に出てくる。)…そのぬいぐるみ、やっぱり似合うね。それは姉ちゃんの為に取ってきた奴だから、あげるよ。(ぎゅ、と抱き寄せるその癖は、幼い頃と変わらない。その度に自分は隣で笑ってた。そんな事まで、思い出してしまう。)   (2015/8/16 02:58:33)

おしらせ無言時間が20分を超えたため、夜花さんが自動退室しました。  (2015/8/16 03:11:58)

おしらせ夜花さんが入室しました♪  (2015/8/16 03:12:04)

夜花 しょうが、ないでしょう?本当にびっくりしたんだもの……漫画くらいだと思って、いたもの、あんな格好……。(ぬいぐるみに埋もれながら、とつとつと、若干恨めし気に。しかし、照れすぎたのか瞳は少しばかり揺れていて。)……別に、同じじゃなくても、いいじゃない。(弟の吐露は、静かで、どこか穏やかに聞こえた。自然と自分の声音もそれに近くなる。)姉弟だけど、だからって、なんでもお揃いじゃなきゃだめ、じゃ、ないし……。私だって、友達が多い鏡花を羨ましいって、思ったり、するのよ……?ゲーセンで欲しい物だって、いくら頑張っても取れないし。(ぎゅうとウサギを抱きしめて、ちらりと、ようやく弟の顔を覗き込むようにして目を合わせた。)だから……その……鏡花がしたいことを、一生懸命がんばれば、いいと思うの。勉強なら……私も手伝えるし……。(なんてまとまりのない。でも、今はそれでいい気がした。気づけば、ぽふりと肩によりかかっていて。)   (2015/8/16 03:16:10)

夜花……ウサギ、ありがとう。これ、ずっとほしかったの。(ぽつ、と、そんな吐露をした後は、生徒会やら職員室あれこれで疲れたのだろう、目が、うつらうつらとしはじめて、)……今日みたいなのが、ずっと続けばいいのに。(そんな、曖昧すぎることを呟いて、かくり、と、お夕寝してしまうのであった。)   (2015/8/16 03:16:16)

夜花【私からはこれにて〆で。(結局私がやるとシリアス分が増えると頭抱えつつ)】   (2015/8/16 03:17:00)

鏡花………。(自分の吐露から、其処に重なる。そして姉の心情も知る)…オレの事が、羨ましい?(そう思われていたなんて、初めて知った。確かに学年内はおろか、上級生とも、下級生とも、果ては他校の生徒とも交流はあるし、遊んだりもする。ゲーセンならクレーンゲームだけじゃなくて、シューティングもカーレースも、音ゲーも何でも御座れだ。ぎゅう、とウサギを抱きしめてウトウトしている姉を抱える。まるで姫様のように。)……分かったよ。姉ちゃんが手伝ってくれるなら、もう一回、頑張るからさ。(憧れていた姉の背中は、何処までも大きく見えたけど、こうして抱き抱えるには、あまりにも小さい存在だ。けれど、それでも大好きな姉。――結局、姉の部屋に行き、ベッドにきちんと寝かすのだった。勿論、ウサギのぬいぐるみも一緒に。)   (2015/8/16 03:23:54)

2015年06月05日 00時47分 ~ 2015年08月16日 03時23分 の過去ログ
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