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「描写好きさんの避難所。」の過去ログ

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2015年08月16日 03時24分 ~ 2016年02月25日 14時34分 の過去ログ
過去ログでは上から下の方向に発言を表示しています

鏡花【此方も〆です。何かこれで良かったのかなぁとか思いながらやってました。お疲れ様です。】   (2015/8/16 03:24:30)

夜花【和風版そのまま持ってきても同じような展開をした気がすると思いながら紡いでいました、ええ。穏やかもまた一興ということで。そしてこれをきっかけになにかと事故が多発すると勝手に空想するのでありました。遅い時間まで妹のお守をしてくださってありがとうございます。久しぶりに一幕紡げてとても嬉しかったです。】   (2015/8/16 03:27:55)

鏡花【今度はお風呂で事故ったりすると、弟はもっとはしゃ――もとい、叫んじゃいます。此方こそ有難うございました。久々の紡ぎ、楽しかったです。】   (2015/8/16 03:29:02)

夜花【では次はお風呂ですね(にこ。ええ阿鼻叫喚たのしかったですごちそうさまでした。また、ぜひ、ぜひ。今宵はどうぞゆっくりお休みくださいまし。】   (2015/8/16 03:30:08)

鏡花【ええ、ではでは。私は此れにて失礼します。お休みなさいませ。】   (2015/8/16 03:30:42)

おしらせ鏡花さんが退室しました。  (2015/8/16 03:30:48)

夜花【お部屋ありがとうございました。私もこれにて。おやすみなさい。】   (2015/8/16 03:31:05)

おしらせ夜花さんが退室しました。  (2015/8/16 03:31:08)

おしらせカサネさんが入室しました♪  (2015/9/4 00:08:06)

カサネ【お借り致しますー。それでは、お相手をお待ちする間、先行ロールを作っておきますので。宜しくお願いします】   (2015/9/4 00:09:21)

おしらせシロさんが入室しました♪  (2015/9/4 00:11:57)

シロ【p:お待たせしましたー。改めまして、今宵はよろしくお願いします】   (2015/9/4 00:12:28)

カサネ【いらっしゃいませ。それでは、宜しくお願い致します。先ロルが出来るまで少々お待ち下さいませ】   (2015/9/4 00:12:47)

カサネ(どこかの街の、狭い裏路地を、道を間違えたかと不安になるほど、唯まっすぐに進んだ先で、いきなり客人を迎える様に姿を現す建物がある。年季が入っていると聞こえはいいが、その建物が喫茶店で、且つ、現在も営業中であることを知っている者は、酷く少ない。煉瓦でつくられた壁に這う蔦に隠れている珈琲カップをあしらった看板。それが、強い風に煽られる様にして、ギシリ、と軋んだ音を立てる。) ――少し風が強くなったかしら。こんな夜は、お客さん、誰も来ないのよね。…ねぇ、シロ。少しは、店構え、綺麗にした方がいいんじゃないの?(白いシャツと黒いスカート。襟元には、細い臙脂色のリボン。丸いトレイを手に、カウンターの向こうに居る人物へと、紫の光を帯びた黒い瞳を向ける。日にちが変わった事を知らせる様に、古時計の鐘が、客のいない店内に響く。)   (2015/9/4 00:18:05)

シロ(少し狭い喫茶ってん。まるで時間の流れに置き去られたように、古びた日用品とアンティークで飾られ、軋んだ扉につられて、まるで老婆に見える白髪が持ち上げる。来客を見つけて緩んだ皺の少ない頬は髪の色に反して若さを感じさせた。人の足取りの少なさを教えてくれる錆びついたテーブルは、それでも綺麗に磨かれたまま。勿論、やってきた黒髪の彼女が座る場所も、いつでも誰かが訪れてもいいように、黒塗りのカウンターの表面は、それでも傷で多少ぼやけた相手を映すだろうか。)  ――あら、いらっしゃいカサネ。…いいのよ、ずーっと昔から、この店はこうなんだから。あっ。その隣の椅子気をつけてね。あまり重いもの乗っけると崩れるかもしれないから (腰掛けた椅子から重たげに腰を上げるなら、んー、と身体を伸ばして、彼女に背を向ける。まずはポットの中で冷めたお湯をもう一度沸かせて、逆さに傾けてからしばらく経ったグラスに少々の氷と水を一杯。二人の空間で静かに響いた音に耳を傾けつつ、コースターと一緒に彼女の手元へグラスを届けて。はにかんだ表情) いつものでいいのよね?    (2015/9/4 00:34:28)

カサネ(店内へと入った後は、迷いのない足取りで真直ぐにカウンターの席へと進む。座る席はいつも決まって右から2番目。その席に先客がいることは少ない。店内の古びた壁に、飴色になった木の食器棚。それらが渋い雰囲気を漂わせているが、いつも綺麗に掃除されている所為か、埃っぽい匂いは感じたことは無く。いつも、珈琲のほのかな匂いで満たされていた。カウンターの上に乗せられていた銀色に磨かれている丸いトレイ、それを持ち上げれば、そっとその隣の席へと置く。さすがに、それくらいの重さで、件の椅子が崩れることは無く) せめて、お店が営業中なのか、どうか。それくらいは分かる様にしておいた方がいいと思うけど。ああ、ありがとう。そう。いつもの。…今日は少し甘めがいいかな。(綺麗に磨かれたテーブルの上に置かれた、氷入りのグラス。軽く指び先でその縁をなぞれば、からんと、水音を立てる。もう一度、グラスの縁をつつくと、その中から一つ氷はふわりと浮きあがって、雫を一滴テーブルへと落すと、それを己の口元へと放りこんだ。手も使わず、何かの術で。それを使ったと思しき女は、がりり、と氷を噛み砕く音をさせている。)   (2015/9/4 00:45:26)

シロ(カタカタと音を立てて、甲高い悲鳴を上げる年季の入った赤いポットを沈めれば、それを片手に持ち上げる。その白い手のひらには熱は伝わってこない。平然と高熱の取っ手を掴んだまま、黒ずんだ豆が挽かれ、ほろ苦いさで室内を満たした珈琲の匂いを少しずつ円を描いて垂らすことで、香りを充満させていく。切れ目のない細い糸の様に白い湯気と一緒に透明な潤いは徐々に苦さを孕んだ色へと変わって、サーバーの中を満たしていった。) そんなにわかりづらいかな? 一応看板には「OPEN」って書いてあるはずだけど。…ふふ、もしかして何か苦いことでもあった?   (2015/9/4 01:01:56)

シロ(と冷やかし気味に、氷を砕く彼女を見つめた。いつもと同じ席で、いつもと同じように氷を口の中で砕く彼女を行儀が悪いと咎めることはない。寧ろ音楽一つかかっていないこの店の中では、こういう時くらいしか滅多に音は聞けないのだから。曲線を描いたお湯の糸を切れば、フィルターを流しの隅へ。やはり年代を感じさせる胴の長いコーヒーカップと一緒に、二色の角砂糖が入った小瓶、そして小さなカップには白いミルク。カウンターの縁に手をついて軽く凭れかかれば、緩んだ笑顔と一緒に届けようか) どうぞ、めしあがれ。貴女のお好みの甘さで。今日を飲み干して頂戴   (2015/9/4 01:02:01)

カサネ(耳に届く、湯が湧く音。カタカタと揺れる小さな蓋の音をさせながら、白く滑らかな掌で持ちあげられたポット。彼女が素手でそれを持つことも、既に見慣れているのだろう、それを遮る様な真似はしない。生成り色のペーパーフィルターに挽いた豆。それに細くゆっくりと注がれる湯。じわり、じわりとその渇いた豆が、湯を吸って僅かに嵩を増せば、その下にあるサーバーへと琥珀色の液体が毀れおちていく。じわり、じわり、とフィルターを通って落ちる珈琲は、次第に濃さを増して。その豊かな香りと共に量を増して行く。それを飽きずにじっくりと黒い眼で見つめている。その視線は、サーバーから、ポット。それを持つ彼女の手、彼女の顔。彼女の肩や胸、腰のあたりまで、移り変わって行く。) 分かりづらいわよ。殆ど蔦に隠れちゃっているじゃない。苦い事が殆どだったけど、たった一つ物凄く甘い事があったわ。…それを反芻したいの。大事に、飲み干してしまいたい。   (2015/9/4 01:15:05)

カサネ(とろりと蕩けた視線の先。そこに彼女の姿は無く、思い描く人物の姿があるのだろう。その視線がしばし虚空を見つめた後、胴の長い珈琲カップに落とされるのは、二つの角砂糖。そして白いミルクをたっぷりと。濃い目に入れられた珈琲は、すぐ様その色を変えていく。くるり、と細い柄のスプーンでそれをくるりと掻き混ぜた後、カップを手に取り、唇へと近付ける。ふう、と一息。湯気を散らせば、こくり、とそれを静かに飲み始める。それが、あっという間に空になるのも、いつもの事で。)   (2015/9/4 01:15:16)

シロ(眼鏡は曇ることなく、黒い瞳を浮かべて、蕩けた彼女の視線を見つめよう。けれどもその視線の見ている先はわたしの知らない物語。甘い夢と一緒に飲み干された彼女のコーヒーはあっという間に空になっていた。綺麗な彼女のカップを掴んだ手のひら、細い腕へ、彼女の身体へと移る視線は何故か寂しげにそっと閉じられた。) ――甘い味も、苦い味も、両方飲み干せば、きっとそれは深く濃く、貴女に残るから (そう紡げばもう一度彼女へと視線を向ける。此方とは違う視線へ微笑みかけるだろう。カサネが今日どんなことが合ったのか。それともわたしと一緒ではないこの時に何があったのか、詮索する理由も、必要もないだろう。飲み干した彼女の表情を見つめれば、役目を果たしたミルクを流しへ、そのまま踵を返すように後ろを向いて、砂糖を飴色の食器棚へしまおうか。) それだけ飲み干せばきっと十分よね。貴女にしっかり染み込んだじゃないかしら。そうね、私もそのうちお店の外も掃除しないと (振り返らないまま彼女へ告げる。確かに此の侭では客足は遠ざかるばかりだろうと眉間に皺が軽く寄る。振り返らないまま、浮かべる苦い表情。)   (2015/9/4 01:30:29)

カサネ(薄い眼鏡の向こう。彼女の顔を覆うには少し硬い印象のそれに包まれたその黒い眼差しがこちらに向いている。その視線の先で、ぺろり、と行儀悪くも唇についたその雫を舐め取れば、寂しげに閉じられた瞼の向こうを見つめている。) ――私の中に甘い味と、苦い味が沁みついても、私と貴女は、変わらないわ。ずうっと、ね。(かたり、と小さな音を立てて、カップがテーブルの上に残されているソーサーに置かれる。御馳走様でした、と小さく頭を下げれば、懐から取り出したのは、数枚の硬貨。それは、一般に流通する硬貨とは少し違い、守護の念が込められた物で。) さて、私は、もう行かなきゃ。長く家を空けていられないの。…ついでだから、外の掃き掃除くらいはしておいてあげる。(と伸びをして、椅子から立ち上がる。それが、普通の掃除でないことくらいは彼女には分かっている事だろう。外は綺麗に掃き清められ悪い物が店へと近寄れなくなる様に。彼女の背中を眺めながら、そう言葉を掛けた後、扉を軋ませ、外へと出ていく。)   (2015/9/4 01:40:47)

カサネ【リミットが近い為、こちらはここまでとなりますー。有難う御座いました!】   (2015/9/4 01:41:16)

シロ【はーい。お疲れ様でした。久しぶりなのでだいぶ拙いものになってしまい申し訳ないです。ありがとうございました、甘くて苦くて楽しかったです!】   (2015/9/4 01:41:56)

カサネ【いえいえ。短い時間でしたが、濃厚な文章のやりとりとても楽しかったです! また、遊んで下さいね。】   (2015/9/4 01:42:56)

シロ【はい。是非また遊んでください。 お疲れ様でした、おやすみなさい】   (2015/9/4 01:43:47)

カサネ【お休みなさいませ。お先に失礼しますね。】   (2015/9/4 01:44:27)

おしらせカサネさんが退室しました。  (2015/9/4 01:44:31)

シロ(ソーサーに置かれる陶器のこすれ合う音。ああ、もう時間なのだろうと振り返らないまま私は思う。彼女が与えてくれるものはいつもここを守ってくれるものばかり。今の荒んだ世の中じゃあきっと金貨よりも価値のあるかもしれない。振り返る頃には彼女の姿はもう居ない。別れの言葉は済ませていただろうか、と思い返しながら、曇ったガラスの向こうに移る彼女のシルエットを眺めている。ずっと変わらない。それはどんなに心地よい甘い響きで、どんなに苦しい気持ちなのだろうか。それを消す術は何年経ってもわからない。ソーサーに残った少し冷えたコーヒー。カップに注がず、赤い咥内へ向けてその味を注ぎ込んだ。苦い、苦い黒を飲み干していく。)   (2015/9/4 01:54:10)

シローーやっぱりわからないや、私には (けれど残るのは味一つ感じない、何もない、潤いだけ。痛みも味も、匂いすら感じないわたしの身体を、カウンターで隔てた私の世界の中に置かれた椅子へ身体を預ける。次に会えるのはどれだけ先になるのだろうか。彼女がまた甘さや苦さを飲み干しに来る時だろうか。飴色の食器棚へ凭れかかれば軋む音が聞こえて、そろそろ買い替えどきなのかなと、瞼を閉じる。そして十二時より少し進んだ古時計は、彼女と一緒に、この古びた店と一緒に、また時間を止めた。――また苦さと甘さを飲み干す人が訪れるまで。)   (2015/9/4 01:54:38)

シロ【ではでは、こんなかんじで〆させていただきます。眼鏡を付けておいて眼鏡描写を忘れることが多く、おまけに珈琲を感じにするのを忘れていた体たらく…! もっと勉強します。では!】   (2015/9/4 01:55:45)

おしらせシロさんが退室しました。  (2015/9/4 01:55:50)

おしらせ阿吽さんが入室しました♪  (2015/9/8 02:32:05)

阿吽【お題、落とさせて頂きます】   (2015/9/8 02:33:11)

阿吽(『ねぇ、ムーンフェイスって、知ってる?』隣でそんな言葉が聞こえた。聞きようによってはとってもファンタジーな言葉だけど……知ってる、それ。黙って見下ろす肩越しの君が思わず顔を逸らしたのは言うまでもないんだ。)……今日って、満月だったっけ?(月明かりが揺らぐ。雲間の切れ目から陰り、落ちて、そして紛れる。時おり闇を巻き込んでは放れて、風に流されては、また結んでいく。やけにくっきりと聴覚を刺激するのは虫の刻む音階の重ね色。闇に掠めて銀色の粒子が包み込むのは花の影ーーーー漆黒の絹帯を向こうに透かして映えるのは紫色の仄かな残像。重なるのは二人分の足音。アスファルトに時おり紛れ込む砂利の破片の鳴き声。)『あ、』(肩越しから背中に少しだけずれた声に思わず足を止めた。)なに?(後ろを見ないまま尋ねてみても色好い返事は来ないかもしれない。やや確定ぎみにそんなことを思いながら)『知ってる?桔梗って気管支にいいんだよ。喘息とか』(そっち?まぁ、いいけど。でもその声は更に続く。こちらの返事はどれも中途半端な事に、きっと怒っているんだろうな。不意に空が闇の幕を捲り出した。真珠色の月明かり。映す雲の銀幕は、まるで彩雲ーー)   (2015/9/8 02:34:30)

阿吽『ねぇ、ムーンフェイスって知ってる?』(同じ質問が背中に突き刺さる。いや、だからそれ僕が云うの?いいんだよ。僕、ア○パン○ン好きだしさ……言わないと、なんか家に帰れない気がして渋々、言葉に音を乗せてみる。)…………知ってるよ。※『プレドニン』の副作用(そう。彼女は今、副作用と闘っていた。いいのに。顔が満月のように、例えアン○ン○ンのようにパンパンに浮腫んでいても僕は君が好きなのにねー。そして返事は未だないままの秋の夜長だったりする)   (2015/9/8 02:36:35)

阿吽【お部屋ありがとうございました。失礼致します。】   (2015/9/8 02:37:15)

おしらせ阿吽さんが退室しました。  (2015/9/8 02:37:24)

おしらせ阿吽さんが入室しました♪  (2015/9/9 12:17:42)

阿吽【この間はお部屋、ありがとうございました。そして、(フェイスムーンではなくムーンフェイスでした。)すみません。頭の中まで副作用中の阿吽です。そう言う訳で訂正してお詫びを申し上げます。以上】   (2015/9/9 12:20:03)

阿吽【お邪魔致しました。失礼します】   (2015/9/9 12:21:01)

おしらせ阿吽さんが退室しました。  (2015/9/9 12:21:06)

おしらせ蓮宮櫻月♀さんが入室しました♪  (2015/10/8 21:17:21)

蓮宮櫻月♀■お題:金木犀   (2015/10/8 21:19:15)

蓮宮櫻月♀(さり。舗装された道路を真珠色ががった草履が踏みしめれば、そんな微かな音が響く。日は既に暮れ、等間隔に据えられた街路灯が光を放つ。掃除が行き届いていないせいか、ぼんやりと暖色じみたその明かりは、所々齡ひかりのものもあり、あるいは点滅するものもある。まだ学生身分の少女が和服姿でうろつくというとは少々人目を引くらしく、すれ違う人も一瞬ちらりと視線を向ける、が。本人は全くもって其の視線に興味はなく、さり。小さく音を響かせるばかり。)   (2015/10/8 21:24:08)

蓮宮櫻月♀(僅かに空気に触れる二の腕や、手首やら、首筋やら。次節は既に袷の時期に入ったけれど、羽織ものまで要するとは早々していなかったのだろう。色とりどりの菊の描かれた其の着物の袂を見やり。)さむ、い。(冬の寒さが駆け足でもしながら迫っているのかと。そうといたくなるほどの急な変化に眉根を寄せると、さり。また、足音が響く。少し肘で腕を曲げ、指先が貸すかに袖口から見える程度まで隠した。歩くたび、ひらりひらりと揺れる袖には菊模様。太鼓にした帯には、袖の菊の花に止まろうとでもするように蝶が舞っていた。)   (2015/10/8 21:32:52)

蓮宮櫻月♀(其の、菊の花が不意に薫った気がして、きょろり。辺りを見回した。否、菊の香りではない。暗い地面落ちる小さな橙の花が其の源で、ふい、と視線をあげた。)……そ、か……。(もうそんな季節なのか、と。袷とはいえ着物一枚ではいくぶん肌寒いのは当たり前。昼の日差しの暖かさに騙された自分がきっと悪いのだろう。くすくす、と、小さく肩を震わせて笑うと、そこにしゃがみこんで、白い指先が其の橙の小さな粒を掌に幾つかのせた。其処から漂う香りに眼を細め、さり。足音を追うように、金木犀の香りがふわり、ふわり。微かに辺りに漂った。)   (2015/10/8 21:41:37)

蓮宮櫻月♀【という、やまなしおちなしいみなし!では!】   (2015/10/8 21:42:12)

おしらせ蓮宮櫻月♀さんが退室しました。  (2015/10/8 21:42:17)

おしらせシリカゲルさんが入室しました♪  (2015/10/11 02:46:09)

シリカゲル【お題:「ハロウィン」でリハビリをば】   (2015/10/11 02:47:43)

シリカゲル……トリックオアトリート、ってさー。成り立たねぇよな、俺とお前だと。(随分と日も短くなったある月末。久しぶりに会ったセフレと二人、馴染みのラブホテルにて。たまたま目に入ったテーブル上の特設メニューには、妙に凝った南瓜のプリンと魔女風のレンタルコスプレ衣装が描かれている。ベッドから僅かに身を乗り出してこちらの手元を覗き込もうとする相手にメニューを渡すフリをして、押し倒した。)抱き合わせだもんな、「いたずら」も「もてなし」も。(抵抗が本格化する前に、耳元でささやいてから耳腔へ舌を潜らせる。言葉の意味が理解できているかどうかは、どうでもよかった。枕脇に押し付けた手首がビクリと反応するのが嬉しい。主だった性感帯へと触れる前に、水音で頭のナカを犯すのが以前に見つけた弱点。)   (2015/10/11 02:51:14)

シリカゲル二つで一つなんだから、選べってのはおかしいだろ?(覆いかぶさったまま、力の抜け始めた股の間に膝を置く。僅かに、届かない位置へ。そこに俺の脚がある、という事実だけを意識させるように。)……楽しいな。(悪戯は楽しいし、もてなしも楽しい。反応を眺めているだけで、自然と呼吸が浅くなるのを感じる。セフレと呼ぶには、深みに嵌りすぎている自分に気づいて、ふと思う。「いたずらしているのは」「もてなされているのは」『どちらだろう』)あー……これも、そうか。(ついこぼれた独り言。不思議そうに見上げる相手と眼が合ってしまう前に、首へ軽く犬歯を沈ませた。)   (2015/10/11 02:51:26)

シリカゲル【だれしもが思いつくヒネリ無いネタを、低いクオリティで書く!ソレが俺の流儀だ!】   (2015/10/11 02:52:44)

おしらせシリカゲルさんが退室しました。  (2015/10/11 02:52:47)

おしらせさんが入室しました♪  (2015/11/20 23:53:29)

【こんばんは。お部屋お借りいたします。】   (2015/11/20 23:53:53)

おしらせさんが入室しました♪  (2015/11/20 23:56:59)

【外見プロフを思い出せなかったとか言えないです(あとでちょこちょこ直そう)、お待たせいたしました、こんばんは。改めましてよろしくおねがいいたします。転生してものほほん幕、どうか良き紡ぎとなりますよう。】   (2015/11/20 23:58:21)

【私もです、あと苗字の存在(小声) …こちらこそ、改めまして有難うございます。お誘いさせて頂いた手前、僭越ながら先行させて頂こうと思います。転生しても朴念仁、頑張ります。よろしくお願いします。】   (2015/11/20 23:59:30)

【苗字なんてなくても呼べます大丈夫です(大声。 ありがとうございます、続きますね。転生しても世界は自分を中心に回っているのだろうなと早くも眩暈がしていますが、よろしくお願いいたします。】   (2015/11/21 00:00:35)

(良く晴れた日曜正午の、話。) …………ふ、あ。 (小春日和の只中。目の前を行き過ぎる人の波を眺めてひとつ、青年は、隠しもしない大欠伸をくれた。待ち人は、まだこの視界に入らない。色彩に欠けた、薄い色のガラス玉じみた双眸を眠たげにこすり、もう一度辺りを見回す。茶色い髪、黒い髪、茶色い髪、茶色い髪。割とどれも似通った色の、てっぺんを「見下ろして」ひとつ頷く。まだ、来てない。……だいたいの人の頂点が望めるほどに、青年は長身だった。凡庸な顔立ちにおいて、ずば抜けて長躯だった。その利便性は、本人としてはあまり感じたことがない。何しろやたらものにぶつかるし、キャッチセールスにもつかまりやすい。なのに怖がられもやすい。理不尽。) ……うー……ん。 (……それでもこの長躯は、相手にとってメリットにもなりやすい。こんな、都内随一の待ち合わせスポットに、休日真昼間、人が一番ごった返す時間にぼさっと突っ立って居たって、「目立つ」んだもの。そうして、身長のわりに厚みが伴わない、ひょろりとした青年はもう一度辺りを見回した。眠そうに。)   (2015/11/21 00:13:12)

わ、わ、とと……!(皆が思い思いと書いてあっちこっちにと法則性なくしかし絶えぬ川のように流れる人の中を危なっかしい足取りに進む少女一人。)ふわ、ごめんなさい!……え?違います迷子じゃないです大丈夫です!(背中まで伸ばした黒い髪を後ろで一掬い、ゆるくお団子に結って、きらきらと光を反射する蝶々のバレッタで留める。これはお気に入り。白いニットシャツの上に深緑のポンチョをすぽりと被って、赤煉瓦色のチェックの膝丈スカート。ストッキングの色はちょっと迷って、ショートブーツとお揃いに茶色にしてみた。秋だし、それに――)――あ、いたいたー!樹ー!(多くの人が待ち合わせ場所に使ってピンポイント混雑するその場所で、ぴょんぴょんと背伸びでなく小さく跳ねて、大きく手を振る。通りの良い高い声と今日の晴れのような笑顔に振り返る人々の視線なんてなんのその。今ね、気づいてもらうのに一生懸命なの。)   (2015/11/21 00:26:20)

(涼し気な空気を割る、凛としたこわねは真っ直ぐ自分まで伸びて届いた。ワンテンポおいて、視線が首ごとそちらを向きやる。……あ、いた。見つけた。) ……栞、 (少女とは真逆の、緩慢な仕草で片手をひらりと、肩の位置にあげる。呼ばわるこわねは身長に釣り合い、低く重ためだった。そんな低音だとこの雑踏で消えてしまいそうだけど、気にしない。応じたのなら、彼女がこちらへたどり着く前に自分から足を進めるから。こんなに人が多い中だと、そのほうがずっと早いことを、知っている。) ……おはようー。今日も、元気、だねー……。  (……そうして、ひょいひょいと難なく人の波をかき分けて彼女の正面に至っては、また、ひょい、と身を屈めて手を伸ばした。) それ、髪の毛のー、新しい、のー…? (……本人に至って悪気はない。悪気はないのだけれど、実行しようとしているのはこどもを視界まで抱き上げて容姿を確認する仕草。つまり――― 『高い高い』。)   (2015/11/21 00:39:55)

(あ!気づいた!ほらね、ぼーっとしているけれど、ちゃーんと呼べば気づいてくれるんだから!――という感じに目をきらきらと秋の太陽よりも輝かせてぶんぶんと手を振る。ここだよここだよ。人混みをかきわけては、いかない。一番最初の待ち合わせのときに、それをやったらひどく苦戦したのもあったけれど、こうして樹がまっすぐ歩いてきてくれるほうが早いのだ。学校でもそうだけれど、樹が歩くところをみんな横になんとなく避ける気がする。いいなあ、私なんて意地悪な人だと舌打ちされるのに。)おはよう!晴れてよかったー!……ん?これ?(身長差40センチの中で目を合わせるには太陽を仰ぐのとだいたい同じくらい首を後ろに折らないといけない。けれど、樹はそれをする前にしゃがんでくれる。髪留めが新しいのかと聞かれたら、笑顔がとたんに曇って、ぷくーと頬を膨らませる。)違うもん、一昨日の生徒会会議でもしてたもん、樹のばかばk――て、わわ、わあ!?(何か抗議を始める前に、ふわあっと浮遊感。ちたぱた足が揺れる、高い高い。気にしているのは周囲の視線をざあっとさらっていることではなく、蝶のバレッタは二日目に学校でしていたでしょの一点。)   (2015/11/21 00:58:19)

【二日目→二日前】   (2015/11/21 00:59:39)

(対して、うっかりすると学校で低い梁に頭打ったり独活の大木扱いを食らう男は首を傾げる。) え――…? ……そう、だっけー……。 (あ、本気で考え込んでる。一拍、二拍、黙り込んだ間に、襟足で緩く縛った茶髪が揺れた。丁度肩につくくらいの中途半端な髪の毛は、切ってしまえば良いんだろうけど。何だか面倒で。微妙に半端な丈の髪を、伸ばしたままで放置をしていた。やがてそんな後ろ髪が揺れる頭を、戻して。) う―――…ん。……まぁ、でもー。いい、やー。良く、似合ってるよ――…。栞は、可愛いからー…何でも、似合うし――…。 (……思い出せなかったらしい。ほめ言葉は、もしかしたら二日前の自分も同じようなことを言ったのかもしれないけれど。その時も今も、本音には変わりないのだから。そんな自己完結をした。一昨日の髪留めも思い出せないけど。自分の目線より、うんと小さい、まるで別の視界で生きてるような少女だけど。何もかも真逆だけど、樹にとって栞が「可愛い」事には、変わりない。なんでだか、それだけはいつでも、思っている。)   (2015/11/21 01:11:36)

……クレープ、食べたくなーいー? (地面におろした彼女の頭を無造作に撫でてから。機嫌、直して―、ってあからさまに話題逸らした。碧いきらきらした眸、やや身を屈めて覗き込む。)   (2015/11/21 01:12:20)

そうなの。……そうなの!(大事だから二度言う。一昨日だってこれ見て可愛いって言ってくれたから今日もつけてきたのにばかばかばかっ。)……(でも、可愛いって言ってくれたから、いいかな、許してあげても、うん、いいかな。いいかも。ご機嫌と思考そんなふうにベクトル修正されていくと顔が緩んで、照れ笑い一つ。と、次の瞬間これまた忙しなく碧色の目を見開く。)――!?(今、)クレープ!?(って聞こえた気がするの。)クレープ!?(大事だから二度聞く。ううん聞き間違いでもいい。)クレープ食べる!(大木の幹と同じ目と髪。覗き込むように見上げてうんうんと大きく頷く。頭を撫でられるとご機嫌上乗せ。樹の手はパパより大きくてあったかいんだもん。)ベリーベリーデラックスいっちゃおうかなぁ、あーでも新作の栗と小豆のやつも気になるし……(とぶつぶつ言いながら、歩は早くもすたすたとスクランブル交差点へと向かっている。あの向こうに新しくできたクレープ屋がおいしいと評判で。しかも学割がある。)――て、樹も行くのー!(ぱたぱたと戻って来て、袖をぐいぐい。置いて行ったのは自分だということは棚上げ。)   (2015/11/21 01:25:48)

そうー、……そっ、か――…。 (つられて頷いた。次は覚えていようと思った、けど、たぶん次も忘れている。だって、一昨日の自分だって、忘れようとは思ってなかった筈だから。) …… (でも、忘れたらまた、言えば良いし。何度だって言うし、こうやって笑ってくれるなら、自分も嬉しい。…そんな、斜め横に飛んだ思考の朴念仁は、何処か満足そうに笑った。) うん、クレープ。…好き、だよねー…? (そんな確認の声は、きっと元気な同意にかき消されてた。よかった、すっかりいつもの栞だ。元気で、甘いもの大好きで。栞は何してても可愛いけどやっぱり、) ……笑ってるのが、一番だよ、ね――… (元気よく歩き出した少女の後姿を見て、ぽつりと一言。我に返ったのは、また元気よく戻ってきた少女に袖を引かれてからである。しまった、思わず見送った。) ああ、うん、ごめんごめん―――… (応えて、並んで歩き出す。学割あるって便利。ちなみに学生証はいつも携帯である。少女と出歩く時は特に、割引狙いと言うよりは、身分証明のためである。)   (2015/11/21 01:39:53)

ふっふふんふふーん、ふっふー(何となく頭に浮かんだメロディをそのまま鼻唄に奏でると、信号は青。人がどっと動き出す瞬間。歩きだすまではいいけれど、向こう側からの人を避けるのは……)――(苦手である。なにかとぶつかりそうになってくるくる独楽のように回るはめになることしばしば。決してとろくない、体育はいつだって5。だけど、ぶつかる鞄やらタバコやらが怖くて。だから、こうしてぎゅっと樹の袖を握るのだ。最初は自分がリードしていたのに、視界に人が増えてくると、隠れるように斜め後ろへ下がっていく。ここが一番、安全地帯だから。)もうっ、全国みな左側か右側かどっちかに寄って歩きなさいって法律できればいいのにっ!(渡る間は迷子に怯える子供のよう。渡り終えたら、我儘をいう子供のよう。とりあえず無事に渡ってしまえばこっちのもの。まだ混雑前。短い列に並んでずらっと小さいフォントで並ぶメニューを、これまた目をきらきらとさせて見上げるのであった。)――やっぱり乙女はベリーよね、うん!(秋限定の栗と小豆は写真で大きく自己主張しても一瞬で蹴落とされたとか。)樹は何がいい?二つくらい食べちゃう?(しれっと胃に重い問い。)   (2015/11/21 01:56:39)

(ゴキゲンな鼻唄を、顔面には出づらくもこちらも機嫌よく聞いていたのは今しがた。あっという間に人波にのまれかけた少女の歩調に合わせ、猫背をややも屈めて庇いつつ進行しては、ちょっとだけまなじりを落とした。) うん――…、栞は、大変だよねえ……おれが、担いで歩けたら良いん、だけど――… (いつだったかそれをやって怒られた気がする。目立つが度を越してお巡りさんが飛んできたからだ。あと屋内も頭上注意的な意味でやっぱり止められた。至極真顔でうんうん、と頷いては、ポップな色彩でかざられたメニューを眺める。) う――…ん、……うん? ……二つは、な――… 嫌いじゃない、けど――… 生クリームが、ちょっと。……うーん。……すいません、……この、秋限定のマロンクレープ小豆添えホイップとー、……ベリーベリーデラックス、で―――… (流した視線は、良かった?との確認の意味。学生証、スタッフに提示する傍らで) …食べきれなかったらー、半分、食べてくれる―…?   (2015/11/21 02:08:02)

べ、べつに、もう高校生だもん!それなくても歩けるんだから!(ぷいっ。……でも本当は、肩車してほしい。でも、小さいときは肩車されてもおまわりさんは来なかったのに、中学に上がった頃くらいから、「それはだめ」みたいな視線を浴びるようになって、挙句この前はおまわりさんに何か色々聞かれて……怒った。樹はこんなに優しいのに樹のことを悪い人のような目や言葉で家はどこ学校はどこって聞くんだもん。おまわりさんだろうと樹を悪く言う人は許さない。あ、でも教室移動のときはさすがに電灯に頭をぶつけて、樹のばかってした。うん。でもそんなことより――)うん、デラックスのほう!やっぱりアイスがないと物足りないもん。(降ってきた視線に大きく頷いて、周囲を漂う甘い香りに早くも幸せそうにふにゃりと緩む顔。ちなみに、揃って出した学生証を見て、店員は目を白黒させながら二度見&凝視したとかいう。親子と思われていたらしい。)……え?一個でいいの?うん!クリーム大好きだから大丈夫だよ。一緒に食べよ?半分こ、半分こ!(長身の隣できゃっきゃと背伸びする小柄の少女だから、そう見えても仕方ない――なんてことは、気にしていない様子。)   (2015/11/21 02:23:15)

(そっぽを向いた視線を追いかけて、そう、と呟いた平坦な呟き――もしかしたら少しだけ寂しそうにも響いたそれ――は、雑踏に消えた。学年がひとつ下の少女は、昔から気が強くて真っ直ぐだったけれど、最近こうして時々怒る。前に怒りだした時は、そう、あのお巡りさんの時。質問をされたのは自分なのに、気づいたら栞が爆発していた。あんな事、何でもないのに。栞が笑ってくれなくなったり、一緒にいられなくなるほうが、よっぽど大問題なのに。) うん。一個で、大丈夫――…ありがと。 (だからやっぱり、元通り笑った少女を見て、胸を撫でおろした。少女はどうだか分からないけれど、店員さんには浅く頭を下げて笑った。すいません、みたいなやつ。慣れてるから、平気。何か誤魔化すように、上機嫌な少女の頭をかいぐって、) ……行こ。 (しれっと2人分の代金を払って、受け取ったクレープ。イチゴとアイスの盛られたそれを差し出して歩き出す。今日は気温が高めだから、外ならどこで食べても良いけれど。)   (2015/11/21 02:39:19)

もー、ファミレスはいっぱい食べれるのにどうして男の子ってクレープは一個なの?遠慮しなくていいんだよ?(生クリームが、のくだりは聞いている。聞いている、が、それでも思ったことは言う。だって私、生クリーム分だけなら二ついけるもん。夕飯絶対無理コースだけど。)あ、ええといくらだっけ……――って、あれ?あれ?(隣にいたはずなのに、いない。きょろきょろするまでもなく見つけて、ぱたぱたと後を追いかければ秋風一陣、まだ少しあたたかい陽の温もりをまとってひゅうと吹く。)ありがとう、あとで返すね。ええとええと……あ!ねえねえ、あの大きい桜の下がいいな!(イチゴの香り漂わせるクレープを受けとりながら言って、少し先に佇む桜の大樹を指さしてすたすたと歩を進める。くるりと振り返る頃には、きっと彼も追いついているだろう。)いっただぁきまぁーす!――(はむっ)……!(――!!)くぅーー!!やっぱり一週間がんばったご褒美はこれだよね、うん!(至極幸せそうな顔、という言葉を絵にしろと言われれば、この笑顔を写真にとれば間違いなく合格だ。)   (2015/11/21 03:03:13)

そういえばね、昨日不思議な夢を見たんだ。(アイスをプラスチックスプーンで奥へ押し込みながら、ふと、紅葉した葉を見上げて。)なんかね、おっきな木の生き物とね、私お話していたの。なんでかわからないけど、その木の生き物と夢の中の私はとても仲良しでね、こうやってお散歩して、肩車してもらって、お菓子食べてたの。(唐突に昨日の夢の内容を語る様子は、やっぱり嬉しそう。それは大好きなイチゴのクレープを樹と一緒に食べているからだけれど、なんだろう、なんかね――)――なんかね、すっごくあったかい夢だったの。お布団があったかかっただけかな、えへへ……。   (2015/11/21 03:03:20)

う――…ん。……でもー…他のもの、食べられなくなったら困るし、なぁ――… (ほら、だって今日も帰り道に肉まん買うんでしょ。ピザまんと限定チョコまんで迷ったとき、二つ買って半分こ、出来なかったら困るから。なんて。) 栞―――…? (緩やかに名を呼んでは振り向いて、少女が追い付くまで足を止める。追い越されたなら、今度は足早に。そんなアンバランスな2人を、その場で見送った店員は、驚いたような目から、何だか微笑ましいものを見る表情に変わっていったとかは、この二人は知らない話。) 良い、場所。……栞、一等賞、だねぇ。 (桜の木の下、一段高くなっているブロックに並んで座って、見上げる日差しは柔らかい。まだ時間も早いとあってそこまで混みあってもいない、このあたりでは特等席だ。笑顔を満開にしている少女を眺めて、告げたのは場所のことか、それとも。) ……夢――…? (…クレープにありつきながら、少女から聞いたのは何とも不思議な夢だった。昔彼女が好んだ絵本みたいな物語。)   (2015/11/21 03:25:21)

……それは――…、良い夢を…見たん、だねぇ……。(それでも、何故だろう。嬉しそうに夢の内容を告げる栞を見ていると、何だか、そう、胸の内側の、深いところがあたたかくなる。何故かは、わからないけど、そう、とても……満たされる。自然と、口角が笑みを描いて、) ……あ、……栞、栞。 (ひょい、と片手の指を伸ばす。まだ夢を見ているような少女の頬。自然な仕草で伸ばした指先で、ついた生クリームを拭いとって、口にする。) ……ついてる。 (なんだか、とびきり甘い気が、した。)   (2015/11/21 03:25:53)

【そんな処でこちら〆にさせていただきます……!! すいませんうっかり楽し過ぎてとんだ長丁場申し訳ありません……!!osz】   (2015/11/21 03:26:48)

【いえいえ、私もるんるんやらせていただいていまして。私こそお時間大丈夫かしらご予定大丈夫かしらと……!慌てても大して変わらないのですがぱたぱたと〆ますので、瞼が重かったらぜひ無理なきようです。】   (2015/11/21 03:28:55)

【うっかり延々続けるところでした可愛いって怖い。私の瞼は大丈夫なので(時間忘れてたくらいなので、はい…)ぜひおしまいまでご一緒させて頂きたいです。ごゆっくり、しかし体調ご無理せず、どうぞです。】   (2015/11/21 03:30:55)

他の、もの……(ふと、ややお決まりの週末お散歩コースのグルメ部門を思い出す。歩き疲れたらファミレスに入ったりして、帰りにやっぱり夕飯まで我慢できなくてコンビニに寄って……あ、今日から限定チョコまんが発売だった。うん、二つはだめだ。)……樹って、ほんと、遠くまで見えるよね。すごいな。(ぽそ。それはちょっと悔しそうな、羨ましそうな。だって私は目の前のことですぐ頭がいっぱいになっちゃうから。そんな、目の前のことで頭がいっぱいなこの視界は、きっと樹より早くくつろぎ特等席を見繕えて、互いの声が雑踏にさらわれない場所でおいしくクレープを食べられる。)……えへへ。(一等賞、と言われれば、やっぱり嬉しそうに笑って、ちょっと誇らしげにぴんと背筋を伸ばしてみたりする。小さいは小さいなりに見えるものがあるもん。……って、なんか前にもどこかで聞いたような。樹に言われたんだっけ?……まあいっか。それよりもイチゴが大きくて幸せなの。)   (2015/11/21 03:56:40)

(それにね、それにね、樹はぼーっとしているけれど、笑うとすっごくほっとするんだ。ほら、今みたいに。)うん!起きたくないくらいいい夢だった。あの木の生き物ね、なんかやっぱり樹に似てる。大きいから、じゃなくて、んー……一緒にいるときの感覚がね、今も夢の中も一緒なの。だからきっと、あれは私と樹だったんだよ!(15歳でなく5歳児が語るような夢の話。そんな世間の目安なんてお構いなしに、幸せを幸せと口にするのである。)だからね、樹――(少し、顔を寄せたとき、同時に自分の名前を呼ばれてはてなと止まったら、すっと頬を指先で拭われて、いつのまにかついていた生クリームの生末を目で追ったら、漫画でしか見たことがないような光景にぴくんと背が縦に揺れて、碧色の視線おろおろ)……な、なんでもない!あ、え、えっと、モンブラン一口ちょうだい?樹もイチゴあげる!(早口に言って、返事を聞くより早く、秋限定の甘味にかぶりつくのであった。――もし、自分が木の生き物になる夢を見たら、私がどんな姿だったか教えてね、って、言うのがものすごく恥ずかしかった、どうしてか。どうしても。でも――)   (2015/11/21 03:57:10)

――うーんやっぱり限定品もおいしい!(樹の隣が一等賞の席であることは、今日も変わらない。明日も、明後日も、いくつ運命が巡っても。)   (2015/11/21 03:57:36)

【(ながひ)大変お待たせいたしました。これにて私も〆。幕綴じとさせていただきます。もう、もう、想定をはるかに上回るるんるん紡ぎでした。遅い時間まで本当にありがとうございました。】   (2015/11/21 03:58:57)

【お疲れさまでしたくそう可愛い…!!!! もう、いや、何かこう、こちらこそ本当楽しかったです(そして漂うやり過ぎ感)() 本当に有難うございました。】   (2015/11/21 04:00:17)

【なんかこう、最後の最後の一文でちょっとほろっと……もう、流石ですとしか。長い時間頂いてしまってすみません。またゆっくりお話させてください。本当に、有難うございました。おやすみなさいませ。 お部屋も、有難うございました。】   (2015/11/21 04:02:16)

おしらせさんが退室しました。  (2015/11/21 04:02:32)

【やっぱり癒され枠です。確信。(いえ、見てるほうは砂糖空間ですが当人たちまったく気にしていなさそうなあたりが口当たりさっぱりでした、はい。) ふふ、はい、本家に戻っても、いくつ巡っても、良き縁でありますよう。お部屋長々とありがとうございました。どうか良い夜明けを。】   (2015/11/21 04:03:13)

おしらせさんが退室しました。  (2015/11/21 04:03:28)

おしらせ篠森 立羽さんが入室しました♪  (2015/12/10 01:36:15)

篠森 立羽【こんばんは。こそりとソロルを置きに、お部屋お借りいたします。】   (2015/12/10 01:36:37)

篠森 立羽(聖なる日を目前に控えたある日の夕刻、ある家庭の話。) ♪――、♪…――るららっるぅ、らっらららぁ、……たっだいまー! 揚羽ぁ揚羽揚羽揚羽あーげはー!! (がしゃーん、どたばたどた、ば――ん!! ……どやかましい、の一喝が飛びそうな効果音と共に帰宅した少女は、コートもマフラーも解かないままにリビングへ飛び込んだ。ちなみにけたたましい効果音は前から、玄関ドアの開閉音、廊下を走る音、リビングのドアを開けた音、である。閑話休題。) ……ぅあれ? (飛び込んだリビングは電気がついていなかった。つい先ほどまで誰かいたのか、暖房の名残があってほんのりと暖かいけれど。それでも、見渡す視界にお目当ての少女はおろか、両親の姿すらない。人っ子一人いないリビングを、未だ完全武装のままぺたぺたと歩いてテーブルを覗き込む。) ……なぁんだ。出かけてるの……。 (テーブルの上に既にセッティングされた夕食は、母親が用意してくれたもの。その母親に伴われ、揚羽―― 双子の妹は、外に出かけたらしい。それらの内容に、夕食は先に済ませて良いよ、との結びのメモを眺め見て、あっからさまにため息をついた。)   (2015/12/10 01:36:50)

篠森 立羽折角、居残り今日で終わったのにぃ。オーナメントの飾り、一緒にしたかったのにぃ。 (ぷぅぷぅと頬を膨らませて零すクレームを聞く人間はいない。もう一度盛大にため息をついて、乱暴にマフラーとコートをソファに脱ぎ捨てた。そのまま鞄から、何かの包みとぺらりとB5サイズの白い紙を取り出して、鞄はその場にぽい。ごとッ。自身は、乱暴に制服姿のままソファに寝っ転がった。いいもんいいもん。プリーツ皴になる!とか言う家族は今はいないんだから、いーもんッ。) せっかく、せんせーにサンタさん、もらったのにぃ。 (包みを開けて出てきたのは、ふわふわのフェルトで作られたサンタクロースとトナカイ。それにつがいの白い鳩。なんでも、知り合いが作り過ぎたのをもらって来たそうな。テスト満点のごほーび、的な感じで居残り授業の最後に渡された手作りオーナメントは、女子中学生の目線にしてもカワイイ。いっとう、双子の妹に見せたかったのに、不在とは。) テストも、せっかく満点だったのぃ。   (2015/12/10 01:37:05)

篠森 立羽 (もう片手にぺらぺらと翻した白い紙――答案用紙の右上には、でっかく100の文字とはなまるがついてる。これだけなら確かに誉かもしれないけれど、居残りでの再々再々再テストのそれに価値があるかは、果たして。) ……んー、ふー、……♪――― (ころころとソファで寝返りを幾度か打って、すっかりプリーツもくっしゃくしゃにした後で、口ずさむメロディ。授業の合間を縫って練習してようやっと、完成が見えてきた聖歌も、お披露目の日が近づいている。早く早く、もっとうまく歌えるようになって、びっくりさせたいの。パパとママへのプレゼント、お買い物の予定も立てたいし、クリスマスプディングは絶対自分で作らせてもらうって決めてる。それにそれに…… ――やりたいこと、まだまだたくさんあるんだから。) ……早く帰って来ないかなぁ。 (たのしみ、と、投げだした足をぷらつかせて、天井を仰いだ少女は。やがて来るクリスマスを楽しみに、居残り疲れかこてりと眠りへついた。)   (2015/12/10 01:37:23)

篠森 立羽(……帰宅した母親と妹に散らかし放題な居振る舞いを発見されて、まず何よりお小言が飛んでくるかもしれないけれど…… 今はまだ、楽しい夢のナカ。)   (2015/12/10 01:37:40)

篠森 立羽【妹君へ、勝手にぶん投げてみます返信不用ですっ笑。 お部屋ありがとうございました。】   (2015/12/10 01:38:37)

おしらせ篠森 立羽さんが退室しました。  (2015/12/10 01:38:41)

おしらせ夜花さんが入室しました♪  (2015/12/19 12:25:09)

夜花【こんにちは。親愛なる方々へ贈るソロルにて。】   (2015/12/19 12:26:10)

夜花うーん……。(陽気なテンポにアレンジされたクリスマスソングが流れるショッピングモールの中、書店で困った顔に背表紙たちを見つめる女子高生一人。黒のダッフルコートに、制服のスカートとお揃いの臙脂色のマフラーを襟元に巻いた姿は、学校帰り。)……でも、おじいちゃんたちのお年玉にまた図書券、入っているだろうし……それで自分で買ってくる、だろうし……。(困った顔の独り言がとつとつ紡がれるのは参考書コーナー。この前喧嘩して以来、何か心境の変化があったのか少しずつ学校の出席日数が増えてきた弟に。もう一度頑張る、って、ぬいぐるみをプレゼントしてくれた弟に、何か、あげられるものはないかと。力になれることはないか、と。)……ゲーム、は、お父さんとお母さんが買うって言ってたし……(悩む。必要そうなものならいくらでも浮かぶ、けれど、このBGMたちに何か違うと言われている気がしてどうしても手が伸びない。結局、書店を後にすることに。)   (2015/12/19 12:26:18)

夜花――(小さな溜息。)雪白と一緒にくればよかった。(まだ講義中であろう幼馴染の名を口にする。この場合、助け船を求めて。ためになることと「違う、そうじゃない」と言わずにはいられないの二択返事が返ってくるけれど……今万が一にも後者を引き当てたらたぶんしばらくこの、歩き慣れたはずのショッピングモールの中で迷子になりそうな気がしたから、やっぱりやめておこう。久しぶりに一緒に出掛けたいのは、本当だよ?そんな言い訳も心の中で独白する間に、ふと足が止まった。)……あ。(小さな雑貨屋。同じ学校帰りの子も何人か「これ超かわいいー!」と歓声をあげていた。足が止まったのはその賑やかな音じゃなくて、目に留まったものがあったから。)……好きかな、こういうの……。(手に取ったのは、雪結晶のイヤリング。小さいけれど、綺麗な六角形は六花の異名の通り、花のようにも見えて。イヤリングをしているところは見たことがないけれど、似合うと思った、素直に。耳に飾るのが嫌だったら、何かのチャームにするでもいいだろうし。)――これください。ええと……じゃあ、こっちの赤い紙と銀のリボンで。   (2015/12/19 12:26:35)

夜花(あっさり決まった。考えるのに5分もかかっていなかった。でもどうしてだろう、受け取った小さな手提げ袋は、ほわりと温かい気がした。)……うん、あまり、考えない方が見つけやすいのかもしれない。(ちょっと、幼馴染に背中を押してもらった気がして、宛はないけれど一通りの店が揃っているこのモールをぐるっと巡ってみよう。そう思って踏み出した歩は、少し軽かった。)……うーん……(同じ制服の男子が固まって何か楽しそうに眺めているから覗いてみたら、アニメ雑誌とフィギュアとガ○ダムのプラモデル。ちなみにこのとき、学年で素行も成績もトップのクールな優等生が悩まし気な顔で売場に佇んでいる姿が、ミスマッチすぎて男子たちは声をかけることも躊躇したとか。)……うーん……(次、ちょっとパンクな揃えのアクセサリー屋。牙とか逆十字とか髑髏のペンダントヘッド、ごつごつしたシルバーリングがケースに行儀よく並んでいて。)……(でも、シルバーはいっぱい持ってるし。)……え?(店員のお兄さんに「プレゼント?」と軽い調子に聞かれて、頷いて、「彼氏?」って聞かれてハッとした。)   (2015/12/19 12:26:42)

夜花ああ、もう……(アクセサリー屋を後にして廊下をしばらく彷徨う中で零れた独り言。忘れていたわけじゃない、決して。何をあげていいかどうあげていいか分からなさ過ぎて思考の外に追いやっていたのだ。異性だから決まらないの?でもお父さんとおじいちゃんは毎年悩まずに選べるのに。ああ、もう、もう……!――なんてことを考えている間、顔が赤かったのは決して空調のせいではない。ふらふらと、迷子のように色々な店を旅もとい放浪して、ふと、ぼうっとしかけた思考が止まった。)……催事?(見慣れない店構えと思って足を止めたのはしょっちゅう内容が変わる催事コーナー。クリスマスの時期だというのに正月を見据えてだろうか、京都物産展とのぼりがたっていて、なんとなしに和小物や正月飾りを見て回っていると、気づいたら手を伸ばしたものがあった。)……(それは、組紐飾りの鈴。組紐は京都が発祥の地っておばあちゃんが言っていた、け。どうしてだろう、見ていると、手の中でチリンと鳴ると、心臓が、どきどきとした。)――あの、これ、ください。ええと、はい、プレゼント、です。(青と緑の組紐飾りの鈴と揃いに買ったのは、赤と橙の組紐飾りのそれ。)   (2015/12/19 12:27:07)

夜花あと、は……鏡花だけ、か。(どうしてか一番身近なはずの弟の分だけがいつまでも決まらない。だめだ、雪白に電話し――)――あ、ご、ごめんさい。(ぽふん、と、音立てて小さな子とぶつかって。もとい、走ってきていた子がそのまま自分に飛び込んできて、それでも不意だったから出た謝罪の言葉。マフラーで口元隠れている子供はきょとんとしいて、追いついた母親に二度三度と謝られて、いえこちらこその謝り合戦が二往復ほどしたところで親子を見送って、ふと。)……マフラー……(そういえば、私はこの前お母さんと買い物に行ったとき新しいのを買ってもらったけれど……)……(今度は、悩まなかった。まっすぐに馴染みのメンズショップに足を運んで柄も色も豊富なマフラーを手に取っては戻しを繰り返して――)――はい、クリスマス用に。(深緑の、雪とトナカイが織り込まれたちょっと賑やかな冬のマフラー。ほら、出掛けるとき、温かいほうが長く友達と遊べるでしょう?心に紡ぐその顔は、店員いわく、幸せそうだった、と。)   (2015/12/19 12:27:14)

夜花【以上にて。長々と失礼しました。(いかんせん三人分……。)少し早いですが、未来世界から贈るメリークリスマスです。いずれまたお社で。お部屋ありがとうございました。】   (2015/12/19 12:27:28)

おしらせ夜花さんが退室しました。  (2015/12/19 12:27:30)

おしらせ聖宮 樹里絵さんが入室しました♪  (2016/1/10 00:06:07)

聖宮 樹里絵【今晩は。少しばかり、ソロルを落としてみようかと思います。】   (2016/1/10 00:06:25)

聖宮 樹里絵(――正月、三が日。『聖宮商店』は休業中。日本のある地方の田舎町、その更に片隅でひっそりと営まれいる、小さくおんぼろな佇まいのその店は、骨董品や古書、アンティークものの家具や雑貨、果ては家電製品などが狭い店内の中に所狭しと立ち並んでいる『何でも屋』のようなものだ。この物で埋め尽くされた世界の奥に、店主は居た。)………ふぅ、ん…。(煙管を啜るように吸い、香りを肺いっぱいに愉しみながら、『修繕』の作業に勤しむ女の姿があった。栗色の髪を一つに縛り、物珍しげな瞳を、目の前の古書に向けながら、ラテン語の辞書を手に取り、薄れた文字を次々と直していく。彼女こそが『聖宮商店』の、三代目店主。)あのお客さんも、年の瀬にこんなめんどいもん、よく持ってきたよねぇ…。あぁ、やんなるわホント   (2016/1/10 00:46:57)

聖宮 樹里絵。(眼鏡をずらし、目頭を抑えながら首を鳴らす。燃え滓を、瀬戸物の灰皿の上に落として、更に煙管の中に葉を足していく。亡くなった祖父の形見だ。)――に、しても…まあなんて奇々怪々なモン置いてくのかねぇ。こんなの見たことないよ。(正直、オカルト自体は好きだ。そういう奇々怪々なお噺を取り入れた本などは積極的に買い取って、店頭に並べる位だ。売上としては今ひとつという所だが、修繕の依頼さえあれば経営としては何とでもなるから。然し、此のような奇々怪々な、奇想天外で身の毛もよだつ様な、生理的に吐き気がするような本は、終ぞ読んだことは、ない。)……思えば、あのお客さんも、何か不気味だったか…なんて。   (2016/1/10 00:47:47)

聖宮 樹里絵(年も暮れに差し掛かるある日の夕方の事。昼間こそ太陽の日差しで温かいが、夕暮れにもなると、風は冷たい。震える身体に半纏を着込み、ストーブを焚きながら、骨董品の壺の修繕に取り掛かっていると、本日初めてのお客様が現れた。――正直な印象だと、物凄いイケメンが来た。と思った。 黒いスーツを身に纏ったその青年の膚は褐色であり、流れる金髪は爽やかさすら感じられる。輝く瞳は底知れず、笑う表情には何処か妖艶さの香りさえ感じられる。丁寧な所作で、一つの古い本を渡された。此の本を修繕して欲しい、と。さるお方の大事な書物の一つなのだが、所々欠損が著しく、とても読めたものではない。なので何処かに腕に覚えのある職人はいないものか、と探していた所に此処に来たという。そうまで言われて仕舞うと、此方としても嬉しくなってしまう。況してや、イケメンだ。内心舞い上がる気持ちを抑えつつ、幾ら出してくれるのかを問えば、金に糸目は付けないというので、相場の2~3倍の値段を試しに吹っ掛けてみたが、快諾をする辺り、本当に金に糸目は付けないらしい。   (2016/1/10 00:54:32)

聖宮 樹里絵先に前金として、依頼料の半分を頂戴し、仕事が終わり次第、もう半分という手筈になった。それが、数日前の出来事。)――けれど、何か不気味な男だったなぁ。結構キレイな顔立ちだけど…こう、何か潜んでるんじゃないか、て瞳をしてたね。(承諾をした瞬間の、忘れもしないあの表情。――表情こそ笑っては居るものの、瞳に映る何かの影。まるで混沌がうねりを挙げるような、動きすら見せるその様のような瞳が、愉しそうに揺らめいた…ような気がした。)……ふわ、ぁ…。あー、眠れん。マジで眠れん。   (2016/1/10 00:55:14)

聖宮 樹里絵(そして、此の所の悩みの種というのは、睡眠不足であることだ。仕事柄、集中していると割りと一日中座ったまま作業をしている事もあり、其れが終わるとバタンと眠ってしまうが、今回の場合は、兎に角夢見が悪い。特に、あの男が来たあの夜は、人生で初めて魘されたかも知れない。)……うねる触手。無貌の神、千の化身…混沌が世界を包む。(ポツリ、と独りの部屋で呟いた。   (2016/1/10 00:55:56)

聖宮 樹里絵この文書の中の一節。『這い寄る混沌』から。『這い寄る混沌』なる、名も無き高位の神が、冷笑をしながら世界をどん底に陥れる話。その中で現れる触手の化物が、次々と人を、物を、世界を自分の中へと取り込んでいってしまうワンシーンがあるのだが…。)……なんで、そういうシーンが出るのかねぇ。余っ程ショックだったかしらん。其処まで繊細気取ってないんだけど。(はぁ、と新年何度目になるか分からない溜息を漏らしながら、伸びをして)…この文書の奴やってると、あれね、気が滅入って来るわ。先に此方も終わらせないと、ね。(ぱたん、と書物を閉じて、部屋の隅に置かれた、骨董品のひび割れかけた壺へと手を伸ばして、仕上げの作業へと入っていく。――彼女は知る由もない。この後、自分がこの書物を巡るストーリィの、登場人物へとなっていってしまうことに…。)   (2016/1/10 00:55:59)

聖宮 樹里絵【乱文、失礼しました。では、お邪魔しました。】   (2016/1/10 00:56:20)

おしらせ聖宮 樹里絵さんが退室しました。  (2016/1/10 00:56:23)

おしらせ雪見だいふくさんが入室しました♪  (2016/1/14 23:36:04)

雪見だいふく【こんばんは。少しだけお邪魔を致します。】   (2016/1/14 23:37:26)

雪見だいふく(──不意に空の威圧感が変化するのには理由がある。昔から、きっと生まれる前から、ずっと。気温がフッ・と、通りすがる感覚の速度で瞬間に変化を織成すのが冬の感情なのだろう……立ち止まったのは商店街とバスターミナルを繋ぐ横断歩道。信号は赤、ト・マ・レ・ノ・ア・イ・ズ。)……さむい。(ポツリ、口許を覆うように、たくし上げたマフラーの内側で体感温度に耐え切れず言葉を音にした。それは、すぐさま大気に紛れ白く目の前を曇らせて立ち昇っていく。信号待ちをしている人の全ての温度が連なるように下降する中で白く煙る吐息は、まるで蜃気楼だ────)~……♪、トーリャンセ、トーリャンセー、こーこーはー…(信号機から伝わるのは聴きなれたリズム。小声で何となく口ずさむのは寒さを紛らわす手段としては初歩的な、あれやこれ。   (2016/1/14 23:37:38)

雪見だいふくザワザワと街角の声は幾重にも響いては消えてゆく。不意に感覚が、いつからか馴染んだ冬だけに起こる時間の歪を呼び込んでいた。空が、大気が、時間が…落ちて沈む瞬間の狭間に。揺れて・落ちる。時間が・沈む。永遠のような一瞬の激変。ふと、どこにもない世界に、白く何もない時間に落とされる玉響のごとき些細な出来事は、そこに在る全ての次元から音を溶かしていく)…あ。(と、思うより確かなものはそこにいる全ての存在をかすめて奪う。奪われたのは、音。全ての音だから)降ってきたー…(時間が止まり、音がなくなる次に落ちてくるのは立ち込めた雪雲の遥か上空。はらはら、と。ゆらゆら、と。花びらの例えにされるけどちょっと…かなり違うんだ、雪ってそんなにロマンティックなものじゃないもの。降る雪は、やがて寒波を呼んでは風を攫って真横に抉ってくる。足元に白い小さな旋風がそれを知らせてくる)夜には吹雪く、早く帰ろう。(──雪催い。音を飲み込み、時間を止めて白く世界を染めてゆく。淡々と街を、人を凍てつかせながら)   (2016/1/14 23:37:55)

雪見だいふく【雪見だいふくを汁粉に放り込む必殺技を教えてもらったお礼(?)ですー。では、お邪魔致しました。】   (2016/1/14 23:39:42)

おしらせ雪見だいふくさんが退室しました。  (2016/1/14 23:39:50)

おしらせ菊里さんが入室しました♪  (2016/1/20 19:21:55)

菊里【お邪魔します、です、こそこそ。】   (2016/1/20 19:22:10)

菊里(雪を踏みしめる音は好きだ。さく、と軽い音も、ぎゅぷり、と水を含んで固まる音も、どれも情緒があって大変よろしい。まあ、滑らなければ、冷たくなければ、もっといいのだけれど、なんて、先の趣への思考を簡単に突き崩す思考を繋げながら、少女は今日も山を登る。優しくて可愛らしい白い蜘蛛や、荒々しくも力強い黒い狼、はたまた淡く開いた桜に、熱気と湿気のうだる夏の気候、農耕で疲れた村人の念晴らし。諸々と、彼女の足を山頂から遠ざける事柄が続いたけれどそれはそれ。日常を彩る様々は、少女の生までは彩らない。輝いているのは世界で、自身は未だ無力な異形だったから、その足は時さえ許せば山を目指す。一度も目にかかったことはないけれど、人を喰う鬼が住まうという山頂へ。)冬ですし、寒いです、し、、食べ物にも困るはず、なの、で…今日こそ、は、お目見えしたい、所存、です‥ねっ   (2016/1/20 19:22:30)

菊里(雪を分け、枯れて凍った木々を分け、登る少女は明るく訴える。私こそ、貴方の飢えを満たす者だと。決して明るくはない目標は、さりとて彼女にとっては唯一の生きる意味で、価値だったから。)ああでも‥寒い、ですね‥ふぅ、ほんと、辿りつく、までに、体温が‥なくなってしまうなんて、こと、困ります(凍えた足は片方は素足だった。薄い草履は、それでも彼女を守っていたのだろう。すっかりと悴んだ皮膚は、山道を歩くほどに傷を負う。それを見て、痛いというよりも勿体ないと思うのが、少女の少女たる所以。曰く、)うぅ、血の気のなさに、美味しくなさそうなんて言われたら、わたし、傷つきます…(間違った方向に前向き且つ、悲観的な少女なのだ。さりさりと、通り過ぎた枝から雪が落ちる。緩い陽の光を反射してきらきらと舞うそれは、いつかの花に少し似て。山を行く道は彼女を奮い立たせもするし、羨望に落ち込ませもする。ただ在るだけで価値のある、美しさは自分にはない)色は同じ、ですのに‥(気落ちしそうな自分を、首を振ることで励まして、さてもう一歩。今日は焦がれた相手に逢えるか否か。実は若干遭難しかけている白髪の少女には、知る由もなく)   (2016/1/20 19:22:45)

菊里【後ろ向きに突き抜けたポジティブさ、が、この子への目標なのですが、うむ。撃沈。】   (2016/1/20 19:23:29)

おしらせ菊里さんが退室しました。  (2016/1/20 19:23:36)

おしらせソロルさんが入室しました♪  (2016/2/18 15:03:09)

ソロル…暇ね(常に闇に覆われた魔の森。その奥深くにある一軒の屋敷の寝台の上で目を醒ました女性は開口一番にそう呟いた)ねぇ、桜夏。今日の夕食は何?私としてはワイバーンのステーキ…そうね、ミディアムがいいわね(寝台のすぐ側に控えている少女ー見た目は幼く見えるも何処か目には知性的なものを感じさせる、にそう告げて。だが、此方を一瞥しただけで顔を背けた彼女に寝台の上で喚き散らす。此れでは何方が年上なのか分からない…)桜夏…貴女私の弟子なんだから師匠の言う事をもっと…(言葉を中断される様に厳しい言葉をかけられると、何故この生意気娘を屋敷に置いているのか過去の自分をシバき倒したくなってくる。あの2人が出会った夜に拳を交え認めた時は、こんな生意気な弟子になるとは思っていなかった)   (2016/2/18 15:11:35)

ソロルむ…まだ、妾は寝たい…(微睡む意識の中身体を揺すられる感覚に目をボンヤリと開けると、起こせとは言ってないのに起こしてくる気配りの出来ない弟子の姿が。そのまま彼女に目をチラリと向けると、寝返りを打って再び微睡みの中に…行こうとしたのだが、突然背中に痛みを感じると跳ね起きて)うぐっ…、師匠に向かってこの仕打ち…、少し痛い目に見た方がよいのではないかのぅ?(寝台の上から飛び降りてー無駄に華麗な宙返りを挟んだ…痛みの原因を作った拳を前に突き出して、何か?という表情で此方に目を向ける弟子の姿を睨み付けて)お主は弟子としての自覚が足りぬのでは無いか…?いいか、妾はお主の師匠で…(長々と語り始めた彼女の言葉を遮る様に冷たい反論してくる弟子の姿。あの日、拳を交え力を認めて弟子にしたはいいが、無理やり起こされる、引籠るなと外に引きずり出される、挙句には技を教えろと上から目線で物を言ってくる始末。この様な面倒で生意気な弟子ならば拾わない方が良かったと溜息が漏れる)   (2016/2/18 15:18:39)

ソロル…何?もう日が暮れた…?(安らかに眠りについていたのに、身体を揺らされる感覚に目が醒めると周りを見渡して、窓から外を見れば日がまだ登っていて辺りを照らしている)まだじゃん…、桜夏私は日が暮れ落ちて夜が訪れたら起こす様に言ったじゃん。何で未だ日が昇ってるのに起こすの…【此れは違うなぁ…】   (2016/2/18 15:22:23)

ソロル【吸血鬼のお嬢様ってどんな感じの口調なんだろ…難しいなぁ汗】   (2016/2/18 15:24:11)

おしらせソロルさんが退室しました。  (2016/2/18 15:24:19)

おしらせ相馬 夏穂さんが入室しました♪  (2016/2/25 12:35:34)

相馬 夏穂【こんにちは。待ち合わせにて、少しの間お部屋をお借りいたします。】   (2016/2/25 12:35:52)

おしらせ川村亜里沙さんが入室しました♪  (2016/2/25 12:37:46)

川村亜里沙【改めてよろしくお願いします。】   (2016/2/25 12:38:10)

相馬 夏穂【わーいわーい。この度はありがとうございます。改めて、よろしくお願いします。ド亀ですが頑張りますので……もう少々、お待ちくださいませ】   (2016/2/25 12:38:34)

川村亜里沙【亀は私だと思うので安心してください! 私もキャラを固めるので……。潜りませう。】   (2016/2/25 12:39:19)

相馬 夏穂(放課後。空は、うすらとした曇天だった。) ……。 (学校でいちばん空に近い場所。屋上の隅っこ、給水塔に凭れかかるよう腰かけて、夏穂は曇り空を仰ぎ見る。ちょっとすれば、雪でも降りそうな。空気だけはしんと張り詰めた、冬の空。) ……。 (暫く眺めてから視線を下に落とした。膝に抱えている大判のスケッチブック。引かれた線は黒い鉛筆のあたりのみで、隣に乱雑に置かれた絵の具バケツも、色を出したパレットも、活躍の気配は遠い。コートもバッグも散乱して、誰かに見られたら「部屋か」とでも言われそうな散らかし放題。気紛れに遊ばせた黒い鉛筆が、しゃ、しゃ、と白い帳面に適当な線を抉る。幾らかなぞって―――) ……やーめ、た。 (唐突に鉛筆を放り捨てた。からン、と音を立てて転がって、少し離れた所で止まるそれを眺めて、退屈そうにため息。膝を縮めてスケッチブックを抱え込んで、ぽつり、「あきちゃった」、なんて続けた言葉が、屋上に広がって、溶けてった。)   (2016/2/25 12:47:37)

川村亜里沙(返り血を浴び血濡れの少女、腰を抜かしてジリジリと下がっていく一人の女。その様を見てペロリと口周りを舌で拭い。ゆっくりと時間をかけて立ち上がり、一歩近づくと数歩分も後ろへと退る。涙を流して助命を乞う女のなんとも情けない姿を見て胸がすく。痛快な気分に自然と笑い声があがり、それを見て狂ったように…………) いやぁぁぁぁぁ!!(慌ててホラー映画の画面を消す。映研の課題として今度感想を書かなければいけないがいつまでたっても静かにそれを見ることが出来なく。とうとう、一人でそれを見なければいけなくなってしまっていた……。気分転換をしなければと頭上を見上げても、その先には綺麗な装飾が施されているわけでもなく無機質で平らな真っ白い天井が広がっている。一瞬さっきの光景を思い出し軽く顔を左右へと振る。ふと、髪を染めるといっても、日の光に反射しないとわからないぐらいわずかに染めたそれを見て気分を変えようとする。   (2016/2/25 13:00:20)

川村亜里沙本来であれば均一にすべきであるが、さすがにそこまで出来ずに内側の方にわずかにそういうところが見えるぐらい。自己満足の域を出ないところであろう。そこに、櫛で何時もの様に整えると、手鏡で確認をして毛先の方にわずかにL’OCCITANEの香水を着ける。軽いレモンの様な柑橘系の香りを付けると、さっきまでの嫌な気分が幾分和らぎ。 顔を左右に振るとふんわりと香りが鼻を霞めていく。)…… 少し気分変えようかな……。 (この時間では誰もいないであろう場所へと向かっていく。そして、カチャリっというどこか、重々しい音に先ほどのホラーを思い出し弱冠顔をしかめるが、そのまま扉を開けて屋上へと出ていく。そのまま息苦しさに急かされ、上体を起こして大きく吸い込み。濁った空気を吐き出して新鮮な空気を取り込んでいってから、やっと、そこに誰かいることに気が付き呟く。)………。誰?   (2016/2/25 13:00:35)

相馬 夏穂(退屈な耳は、人の声に敏感。こどもが拗ねた姿勢でうずくまっていた肩がはね、ぼけっとアスファルトを眺めていた瞳がしばたたいた。あげた鼻先に、ふわりとかすかに香るフレグランス。花とも、フルーツとも、似ていて、すこし違う。もう少し、甘い……) ぅえ、だれ? 私、私ここっ。 (退屈を燻らせていた少女の返事は、それこそ答えになっていなかった。それでも聞こえたこわねの主へ、ぱっと弾みをつけて立ち上がろうとして、) ――うわ。 (ぐにゃ、と地面につけた片手が、何かやわらかいものを押しつぶした。絵の具のチューブ。まだ十分にふくらんでいたチューブは、体重を掛けられたことであっけなく手の内でやぶれる。存分に吐き出した中身が、べったりと固いアスファルトと右への平に広がる。) ……汚しちゃった。まあ、いいや。ね、何か噴くもの、もってる? (一瞬顰めた眉を、誤魔化すような照れ笑いに変え。ひらひら、と絵の具で汚れた手のひらを、相手に向けて振ってみせる。自分よりも身の丈のちいさい、しとやかな雰囲気の女の子。同級かなあ、でも見た覚えのないなあ、なんて考えながら、初対面にも関わらず、気軽な調子で。)   (2016/2/25 13:12:51)

相馬 夏穂(まあ、台詞に問題はなかろうし、絵の具で手が汚れたことも、普段ならそこまで大した問題でもないだろう。自身の片手を満たしたその色彩が、少し前まで相手の意識いっぱいを支配していた「赤」と同じでなければ。 勿論夏穂自身、そんなことは知る由もないのだけれど……さて。)   (2016/2/25 13:13:12)

川村亜里沙(そこにいた人物が、人間の言葉と思えないような単語を発してきている。先ほどの映画が頭をかすめる。……。が、ここは違う。そうではない。空気が流れている。手を伸ばし、掴み潰すようにグッグッと握りを繰り返す。その手は綺麗な色をしていた。汚れ一つない肌色だ。そう……。考えすぎなのだ。 それでも、少女が立ち上がるまで行動が出来ない。立ち上がろうと動いたのだろうか……。その動きはどこかぎこちなく感じてしまう。それでも、あっ! っとういう、どこか助けを求める声が聞こえてきた気がする。それを聞いてまで動けないような人間ではなく、慌てて名前も知らない少女のもとへと小走りで近寄っていく。近寄っていってしまう)だ、大丈………――― ひィ! (悲鳴のような声を上げてしまう。震えながら見てしまった。ニタリと嗤う。朱い血濡れの少女を見て、悍ましく恐ろしく、腰を抜かしてジリジリと下がっていく。)   (2016/2/25 13:32:18)

川村亜里沙ご、ごめんなさい。た、助けてぇ(いつのまにか涙を流して助命を乞う。その光景はまさしく先ほどの光景と一緒。しかし、狂ったように叫びたいが声は喉から発することも出来ずに、転がりながら遁走もできない。ただ、この場にいたら殺されると錯覚した私はひらひらと赤い血を見せつけるようにする少女に唯一の行動しかできなかった……)こ、これを、つ、使って! (そう、お気に入りのハンカチを彼女の身体に飛ばすように落とす。 そして、力の入らなくなった脚はとうとう、彼女の指定された場所へと腰をおろして行ってしまう)   (2016/2/25 13:32:25)

相馬 夏穂……ええ、っと? (なんだかやたら怯えられてる気がして、首を傾げた。なにかしたっけ、知り合いだったっけ?とか思うも、ピンとくる答えは思い浮かばない。まばたきひとつ、首をかしげて歩み寄るなら、無遠慮に) ど、どーしたの? うんと、えーと……あ、私怪しいひとじゃないよ。ちゃんとここの1年xx組の、そうま かほっていうの。不法侵入とかじゃないから、ぜんぜん。 (気にしているポイントがずれていた。そもそも制服を着ているんだから、外部の人間と言う印象は殆どなかろうに、弁明は明後日の方角を向いて。) わ、うわ。な、泣かないでったら、ええっ……、ひゃっ。 (果てはぼろぼろと大きな眸で泣きじゃくり始めた少女を前に狼狽える。辺りを見渡しても、こんな場所と時間帯では助け舟がある筈も無く。何を怯えさせたのかと見当がつかない。そのうちに放られたハンカチを、反射でつかみ取るのは絵の具で汚れた右手。つい掴んじゃって、驚いたように目をまるくする。) い、いいの? ごめん、ティッシュとかのつもりだったんだけど……   (2016/2/25 13:46:22)

相馬 夏穂(プリントが可愛らしいハンカチは、時すでに遅し、全面が赤絵の具でべったりだ。目をまんまるにして、ハンカチと、泣き出し座り込んだ女の子を交互に見遣って、) ……ご、ごめん。ごめんなさい、ええと…… 無理云うつもりなかったの、ごめん。ええ、と。…… (思い出したように、ブレザーのポケットを漁る。中から出てきた、イチゴミルクのキャンディ。……ハンカチは無くても非常食は常備してる小娘は、それをおっかなびっくり座り込んだ女の子に差し出した。自分も膝を折って、瞳を覗き込むなら。なるべくこわがらせないように、声やわらめる。戸惑ったこども、そのままの口調) ……あげる。ハンカチ、の、おれい。……だから、なかないで?   (2016/2/25 13:47:00)

川村亜里沙………。いい。(どこか、虚ろな表情でそれを見つめる。穢されていく。朱く。穢れることがなく。大事にしていたそれが。名前も知らない子に……。魂が抜けそうになっていると眼前にそれを出される。キャンディと彼女の顔を交互に見る。その時、首筋に鈍い痛みが走る。正常の思考をしようといつの間にか髪を弄っていて、そのまま、指は首筋に当てていたらしい……。首に食い込んでいた爪を外し、細い指が襟に沿うように後ろから前へ鎖骨のほうまで這っていって止まる。規則的に脈打つ生の証たる鼓音が伝わってくる、そして、状況を再度確認していく。スカートがまくり下着越しに屋上の床が肌にその冷たい感触を伝えてくる。そして、そこは、ある物に穢れてしまった事にも気が付き、涙が止まる代わりに顔を真っ赤にしてしまう。わずかでは……。あるが。そこから動くことが出来なくなったことに気が付く。濡れた黒い瞳で彼女を見る。彼女の瞳の中に自分自身が映って見える。見透かされている気がするが、既に焦燥し喉が渇きを覚えていて。それを潤すための物が目の前にあることを改めて認識することが出来。)   (2016/2/25 14:01:18)

川村亜里沙ご、ごめんなさい。な、なんでもないの……。 あ、飴ありがとうね……。(誤魔化すように。両手で其れに手を伸ばして受け取る……恭しくそれを持って来ると、その間に彼女が何で身体を汚したのがわかる。 わかると、ハンカチは既にとんでもないことになっているのがわかり哀しくなるが、自分の臆病なせいで起きてしまった事なので今更それを口に出すことは出来なく。むしろ、私がまだ挨拶していない事に気が付くと、少し慌てながら)私は、亜里沙。 川村……。亜里沙です。 3年になるけど敬語とか気にしないから普通に話しかけてね。   (2016/2/25 14:01:28)

相馬 夏穂……ええ、と。……ほんとに、ごめん、ね? (だって、あんまりにも良くなさそうな「いい」だったんだもの。向ける声もつい神妙にと言うか、真顔になる。ハンカチを見下ろして、一瞬ためらったけど、改めて手の絵の具をぬぐい取る。今ここで遠慮したって、もう汚してしまったんだもの。絵の具バケツに満たされていた、使われないままのきれいな水でちょっと洗って、絞って。ポケットに突っ込む。) ……ちゃんと、洗って返す。……上手にできるか、わかんない、けど。 (語尾がますます萎んでいった。首を左右に振って、気持ち振り払うようにして。飴を受け取られたなら、ちょっとはほっとしただろう。どういたしまして、ってくちもと緩めて頷いた。) わかった。それじゃあ、ありさちゃん。 (気にし無さ過ぎである。何かやたら怯えてるような相手へ、幼子がなつく慣れ慣れしさで首傾げて。) 私も、すきに呼んで。……それで、ありさちゃん、屋上、何か用事だったの? (自分は、今ここで散らかってる絵の具やらキャンバスやら、何となく伝わるかもしれないけど。相手の状況が今この段でも読めてなかった。)   (2016/2/25 14:11:14)

おしらせ無言時間が20分を超えたため、川村亜里沙さんが自動退室しました。  (2016/2/25 14:21:32)

おしらせ川村亜里沙さんが入室しました♪  (2016/2/25 14:21:45)

川村亜里沙(彼女特有のしゃべり方なのであろう。幼女のような言葉、そして区切られるイントネーション。それを可愛らしいと取るか、怖いと取るか……私は後者だったみたいで……。瞳を閉じると溜まっていたものが瞼から零れ、頬を伝ってくる。慌てて、普段使いのハンカチで涙を拭う。咄嗟に出なかった、普通のハンカチで……。)……。本当に、気に、しないで。……。実はちょっと汚れが落ちなかったところがあるから丁度良かったの……(勿論そんなところはなかったが、今更それを話ししても意味などがない。大きくため息をつき……)私……。映研なの。 今日は上映でホラーだったの……でも、私苦手で、声を出しちゃうから、結局一人で見ることになったのだけど。 (最後まで見れなかったの……。っと、小さく呟き。それから、彼女が書いていたのであろうものなどが当たりに散らばっているのが見える。 正直絵心はない。 ないだけでなく、あまり愛でることも出来ないが、彼女も気を使って話をしているのがわかり……。)   (2016/2/25 14:22:20)

川村亜里沙夏穂さんは……絵を? もしよければ、少し見させてもらってもいいかしら? (そして、少し体を動かしてそちらの方に行こうとするがあることに気が付き。慌てて、元のように座って、両手を伸ばしてそれが欲しいとアピールする)   (2016/2/25 14:22:26)

相馬 夏穂わ、わ。泣かないで、なかないで。飴もっと食べる? いる? (そう言う問題ではない。だけど泣いてる子を慰める言葉とか、そもそも自分の所為なわけで、しっくりくる言葉が思いつかない。おろおろと身を低めて、訊ねる言葉を繰り返す。ポケットから続けて引っ張りだしたのは、透明なセロファンにくるまれた「べっこう飴」。……泣いてる女の子に対しては微妙なアイテム、座ったままの彼女のひざにぽとんと落とした。とつとつと聞こえる言葉、聞き取って。やっぱり、あんまり大丈夫じゃなさそうなのは、変わらないけれど。こくりと頷いて。) ……そっかあ。こわいの、きらいなのに、ひとりで観たら、もっと怖いよねえ。ここ、いたらちょっとすっきるする、かも……まあ、曇ってるけど。 (寒いし、天気は悪いけど。閉め切った室内よりは、きっと気はまぎれるだろうと続けて、そうして、少し言葉に詰まった。) ……えぇ? んう…… (躊躇うような、聞き返すような、台詞。悩んだような空白を空けて、のろのろと差し出された両手に開いて乗せる、スケッチブック。)   (2016/2/25 14:34:15)

2015年08月16日 03時24分 ~ 2016年02月25日 14時34分 の過去ログ
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