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「世界の片隅、大きな森の小さな家。」の過去ログ

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2018年01月19日 23時02分 ~ 2018年01月23日 19時37分 の過去ログ
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おしらせ新規ルームを作成完了しました。(121.80.***.231)  (2018/1/19 23:02:36)

おしらせアーデルハイト=ノーツ=オズワルドさんが入室しました♪  (2018/1/20 23:01:12)

おしらせLilithさんが入室しました♪  (2018/1/20 23:10:24)

Lilith(寒い。冷たい。暗い。気がつけばこんな場所にいた。硬くて冷たい石畳の上に横たわった身体をゆっくりと起こし、自身を呼ぶ声に従って立ち上がる。名前で呼ばれていないのは確かだけれど、男が鉄格子の鍵を開けてこちらを見ているのだから、きっと呼ばれているのは自分のことだ。加えて、この地下牢のような場所に入っているのは自身のみ。そうであれば、間違いはないだろう。重たい枷鎖に足を引きずられるようにして、ふらりふらりと歩みを進める。どうやら私は売られたらしい。人身売買だ。自身にどんな価値があるのかなんて知らないが、少なくとも他所に人間を売るような孤児院からは出ていって正解だったはずだ。これで少しはマシな施設か人間に買われたらもっと良いのだけれど……。そんなことをぼんやりと考えながら、前を歩く男にただひたすらについて行く。しばらく食事をしていないからか。とても気分が悪い。喉も乾いた。もうそんな事、日常茶飯事だけれど、しんどいのは嫌いだ。今から商品として売りに出さられるらしいが、正直実感はない。男の指示通り、立てと言われた場所に立って待機をする。)   (2018/1/20 23:31:11)

Lilith「……」(唐突に視界に光が差し込んだ。スポットライトだろうか。暑いし眩しいし、先程まで真っ暗な場所にいたせいで目眩がする。目の前に広がる客席には大勢の人間。珍しいものを見る目で、全員がこちらへも視線を向けている。気持ち悪い。大人は嫌いだ。人間を買うくらいなのだから、引き取り手も大人なのだろうけれど……。彼らの視線から逃れるように、薄汚れた白い少女は自身の足元へと目線を落とした。)   (2018/1/20 23:31:14)

アーデルハイト=ノーツ=オズワルド(非公式の人身売買オークションの会場。その場所がいつにも増して大きな盛り上がりを見せているのは、今商品として舞台に上げられているのが珍しいものだからだろうか。このオーディションを取り仕切っている人間の一人である男がその商品を高らかに紹介する。曰く、彼女は10歳まで魔物の手で育てられたと言う。しかし、その魔物を人間の大人によって殺され、彼女の身はそのまま孤児院へ。だが、その孤児院にすら見限られ、今は売り物としてこの会場にいる…━━何とも凄まじい人生を送っている少女だ。さぞかし大人を恨んでいることだろう。それでも、その少女の身は積まれたお金によってどこかへと流される。だが、その流れ先はすでに決まっているも同然だ。何せ男は、そのためにこの場所まで足を運んできたのだから。100万ゴールドから開始されたオークションはドンドンとその値段を引き上げていく。150万、200万、250万、300万と、少女に対してつけられる値段が怒号のように客から発せられる。その最中、突如大きな音と共に会場の扉が開かれた。)   (2018/1/20 23:45:11)

アーデルハイト=ノーツ=オズワルド「……500万ゴールド…ソレデ私ガ、ソノ子を買オウ。」(その声は普通のモノではない。その姿はこの世のモノですらないように思えることだろう。何せ、その会場に入ってきたのは正しく死神のような黒いローブを羽織り、眼球のない目で前方を見据え、皮膚と肉のない骨だけの身体で宙を浮くように移動する“異形”なのだから。加えてこの異形、少女に500万と言う破格の値段を付けたかと思えば、ざわめく観客を他所に勝手に少女の方へと身体を進め、そのまま舞台へ上がるのだった。2m以上もある巨大な身体、骨だけの眼が静かに少女を見下ろす。彼の後に続く声はない。500万ゴールド以上の価値を少女に付けられる者はこの会場にいないのだ。故に、この少女は幸か不幸か、この異形にその身を、人生を預けることになるのである。じっと彼女を見下ろしていた異形の手が動く。白骨の手が、静かに彼女へと差し伸べられるだろう。さて、彼女はこの手を取るのだろうか。尤も、彼に買われた時点で最早彼女に選択肢は無いのだろうが…━━)   (2018/1/20 23:45:14)

Lilith「……」(音がすれば、人間その方向を反射的に見てしまうものだ。会場が突然に静まり返った原因である、入口の扉へとゆっくりと目線を移動する。控えめに挙げられた蒼い瞳が捉えたのは、死神だった。彼は骸骨だった。スケルトンなどの類の魔物だろうか……いや、それとは気配も雰囲気も何もかもが異なる。人間でもない、魔物でもない、何か。声からして男性だろうか。どうやら彼が自分のことを買うことになったらしい。大人嫌いな彼女の考えなど無視して、恐らくその大人の男性は自身の方へと近づいてくる。差し伸べられた手を見てから、ゆっくりと彼の顔を見上げるだろう。顔…と言っていいのか分からない。全く表情の汲み取れないそれは少し不気味だ。魔物を見慣れているせいか、彼のことを気持ち悪いだとかそういうことは考えない。ただ、人間のような中身なのに、魔物のような見た目をした、あべこべな彼のことが少し不気味なだけだ。   (2018/1/21 00:01:23)

Lilith彼女が差し伸べられたその白い手を握る資格はない。まだお金を払っていない以上、彼女は売り手側の物であり、自由は許されないからだ。声を出したり、無駄に動いたりして何か言われてもめんどくさい。売り手の男性と思われる人物に、奥へと案内されれば、彼女はそちらへとゆっけりと足を動かし始めるだろう。のろまというわけでは無いが、枷鎖のつけられたその身体の動きは少しばかり重たいものだろう。カチャリカチャリと鎖の擦れる音を立てながら、男性への後を追う。誰かに買われたというのに、彼女はその買い手である彼のことに全く興味がない様子だ。こんな人生だったのだ。彼のことも、自分のことも、これからのことも、彼女にとってはどうでもいい事なのかもしれない。)   (2018/1/21 00:01:26)

アーデルハイト=ノーツ=オズワルド「待テ。ソノ子ハモウ私ノモノダ。」(男と共に去っていこうとする少女へ…否、その声は少女を奥へと連れて行こうとする男に対して投げられている。自身の手を握ることなくどこかへと歩んでいく少女を追いかけるように、彼も二人の後ろからやって来る。ついで、男の肩をポンと叩いた。すると、男の上空から五つの麻袋が出現し、麻袋が男の身体の上に落下する。麻袋は男の身体の上を覆い隠すかのように被さるのだった。麻袋一つに100万ゴールド、それが五つで500万ゴールドがそこにはあるだろう。突如上空から現れた麻袋や、彼のこの世のモノとは到底思えない姿にその場にいた誰もがこう思うことだろう。“あれは魔術師だ”と。過去の産物と言われた魔法、時代遅れと罵られた魔術師。この少女を買ったのは魔術師なのである。お金はすでに払い終えた。ならば、彼女の身をこれ以上売り手側に渡しておく理由はない。彼女を拘束していた枷鎖に彼の指先がトンと触れる。それだけで、彼女の身体を縛っていた枷鎖は弾けるかのようにして壊れてしまうだろう。)   (2018/1/21 00:17:25)

アーデルハイト=ノーツ=オズワルド「サァ、行コウ。モウコノ場ニ用ハナイ。」(彼女の身体が崩れるようなら支え、そうでなくとも異形は身体を屈ませた後で彼女の膝裏と肩の部分にそれぞれ白骨の手を回し、彼女の身体を姫抱きするように抱える。左記の言葉を告げるが早いか、彼の身体から真っ黒な闇のような魔力が溢れ出し、それが二人の身体を包んでいくのが分かるはずだ。彼と少女を包む黒い魔力はたちまち二人の身体を覆い隠し、同時に彼の背後に彼よりも大きな骸骨が現れる。その骸骨に包み込まれ、風が吹き荒ぶ音が鳴り響いた。…次の瞬間には、二人は小鳥の鳴き声と暖かな陽の光、大自然の爽やかな匂いに出迎えられる。もう先程までの会場にはいない。ここは森の奥の野原のような場所だ。辺りの景色が変わっていることに気付いた後、彼女はもう一つあることに気付くはずだ。それは、先程彼女と一緒にいたはずの異形のような姿だった者が、いつの間にか白髪の長めの髪、白を基調とした魔術師と呼ぶに相応しい格好をした青年の姿に変わっていると言うことを。青年は閉じていた瞼をゆっくりと開く。橙色の瞳が彼女を覗き込んだ。彼女の方を見遣った後、彼はにこやかに笑ってみせた。)   (2018/1/21 00:17:27)

Lilith「……!」(何も無かった場所から、突如としてお金の入った袋が降ってくる。それに少しばかり驚き、目を見張るだろう。重くて苦しかった枷鎖は、一瞬にして弾けとび、少女の身体を開放する。何事かと、くるりと彼の方へと振り返り、それと同時に、彼は自身のことを抱き上げてしまった。自分たちのことを何かが包み込んでいく。黒い何か。見慣れたそれ。これは魔力だ。これは魔法だ。つまり彼は、魔法使いだ。魔法使いは絶滅したと聞いていたけれど、どうやらまだ残っていたらしい。皮肉なことに、魔法使いに捨てられた少女は、再び魔法使いに育てられるらしい。彼が自身のことを育むなんて行為をすることに期待などしていないため、育てるという表現は少し間違っているかもしれない。であれば、自分はまた魔法使いの手元に置かれたらしい、とでも言っておこう。瞬きをするかのような時間の後、あの大人達ばかりの息苦しい空間から一転。子鳥の囀りが聞こえ、自然の香りのする心地の良い場所へと景色が変化した。   (2018/1/21 00:38:01)

Lilith『瞬間移動』というやつだろうか。それとも幻覚か。彼女は自身のことを持ち上げていた、その手の感触に違和感を覚える。先程まで硬い骨だったそれは、柔らかな人間の肌へと変化している。ふと顔を上げれば、愛想の良い笑を浮かべる好青年がこちらのことを見下ろしてた。好青年、という印象を受けたのは確かだが、見た目はともあれ、中身はきっと大人である彼に対して良い印象は抱かない。彼女の中で、大人に対しての認識は固定化されてしまっているのだろう。彼も、その例外ではない。)「魔法使い…ですか……?」(久しぶりに出した声は、上記の一言だった。小さめの声だが、聞き取りやすい澄んだ声で言葉を発する。彼の姿はどちらが本物なのだろうか…ここはどこなのか、自分の扱いはどうするつもりなのか。聞きたいことは山ほどあるが、きっと彼から説明があるはずだ。そうでなければ、彼女からわざわざ問いかけることはしないだろう。しかし、彼が魔法使いなのか、そうではないのかだけは確認をしておきたかった。)   (2018/1/21 00:38:18)

アーデルハイト=ノーツ=オズワルド「ええ、世界最古にして最後の魔術師。それが僕です。」(にこやかで柔和な笑みを浮かべ、彼女の顔を覗き込んだままこくりと小さく頷いて彼女からの問いかけに肯定を示した。久しぶりに声を発したと言うのが安易に伝わって来るその声は、しかし鈴の音のように澄んだ聞き取りやすい物だった。そう、魔法使いはまだ絶滅はしていない。そう名乗る者がすでにこの世からいなくなっただけで、魔法を扱える人間と言うのはまだ幾許かこの世界に残っているだろう。だが、彼が自分を世界最後の魔術師と名乗る理由は無論明白で、彼が世界で唯一、自らを“魔術師”と名乗る存在だからだ。自身について簡易な自己紹介を終えた後、彼女の身体を抱えたままゆっくりと緑の野の中を歩き始めた。彼女がその野へ目線を向けたのなら、前方に一軒の小さな家が建っているのが分かるだろう。木で作られたその家は、この自然の中に悠々と溶け込んでいた。大きくこそないが、この造形の家ほどこの空間に馴染む物は無いだろう。その家の方へ彼が歩んでいることから、あそこが彼の家であり、彼女がこれから生活をする場所であると言うことが分かるはずだ。)   (2018/1/21 00:51:08)

アーデルハイト=ノーツ=オズワルド「もう少し色々と話したいところですが、まずは貴女をお風呂へ入れてから食事にしないといけませんね。」(ザッ、ザッと一定のリズムで刻まれる足音を鳴らしながら家の方へ歩み寄る。その最中、彼は上記のように言葉を紡いだ。話したいことはあるものの、それよりも優先しなくてはならないものが今はあると言うことだ。彼女を両手で抱えたまま家の扉の前にやって来れば、まるで扉が反応したかのように独りでに開いた。少女を抱えた彼が入れば、また独りでに扉は閉じる。同時に、家の奥からメイド服を羽織った女性が出てきたかと思えば、二人の方へ歩んでくるだろう。その女性は人間にしては余りにも美麗だ。美しすぎるほどに。今度はその女性へと彼女の身体を抱えさせる。女性は何も喋らず、無言のまま小さく頷いたかと思えば、少女を抱えてお風呂場の方へ歩んでいくことだろう。洗面所へ着いたなら服を脱がせ、丁寧に頭と身体を洗い流してから湯船へ入るよう促すだろう。ここまで一言も喋ってはいないが。)   (2018/1/21 00:51:09)

Lilith「え、あ…の……。」(その美しすぎる女性は、きっと人間ではない。多分。その本質が異なるような気がする。気がするだけだから、間違っているかもしれないけれど、彼が魔法使いなのであれば人間ではないものが召使いだったとしても不思議ではない。まさかそのメイド姿の美しい女性に抱き抱えられるとは思っていなかったが……。魔術師は自身を風呂へ入れると言っていた。であれば、この女性は自身のことを浴室へと連れていくつもりなのだろう。身体を降ろされると、自分で服に手をかけようとする、のだが、服を脱がし始めたのは彼女であり、お湯を出して自身のことを洗い始めたのも彼女だった。流石にこれには少し困惑する。裸を見られるのはもうどうでも良いのだけれど、これくらい自分でもできる。小さな声で上記のように女性に何かを言いかけそうになるが、まぁいいかとその口を閉じた。久しぶりに綺麗な浴室で暖かいお湯を浴びる気がする。身体がゆっくりとの暖まっていく感覚が心地良い。   (2018/1/21 01:09:05)

Lilith結局、一通り女性によって身体を洗われてしまうと、促されるままに浴槽へと足を入れるだろう。そのままゆっくりと身体を沈めていく。小さく息を吐いて、瞼を閉じる。久しぶりのこの感覚。本当に心地が良い。人身売買された先がこれなら、文句はつけようがないだろう。今後、基本的には彼の言う通りにしよう。もしかしたら、今優しくして後から厳しくするという考えかもしれない。大人は何を考えているのか分からないから、あまり信用はしたくない。けれど、お金で買われたのだから全てあの魔術師の思うように動かなければならないだろう。……あまり長くつかっていると怒られてしまうだろうか。そう考えると、少し身体を暖めてから浴槽から立ち上がれば、先程衣服をぬいだ場所でタオルを探し、それから自分で服を着ようとする……のだけれど、服は先程のものしかない。用意されていないなら、それでもまぁいいか、とその白いワンピースを再び身につけることだろう。わしゃわしゃと髪の毛を雑に乾かし、全身の水滴をタオルで拭き取っていって)   (2018/1/21 01:09:16)

アーデルハイト=ノーツ=オズワルド「ふむ。こんなものですかねえ。」(彼女がお風呂に入っている間、彼はと言うと、台所に立って彼女が食べるための食事を用意しているようだった。とは言え、彼には余り家事の能力がない。よって彼が用意しているのはパンとベーコン、それに目玉焼きくらいのものだ。ジューと言う何かの焼ける音や香ばしい匂いが台所から漏れ出して彼女のもとへと届くかもしれない。彼にしてはなかなかよくできた方だと思いたいところだ。特に失敗した様子も見当たらないため、これで満足したようだ。彼女をお風呂に入れている女性は彼女が湯船から出てきた後、洗面所で待っていることだろう。彼女の服は用意されておらず、彼女は先程まで自分が着ていた白いワンピースを再び着ることになる。女性は彼女がタオルで水滴を拭き取ったり髪を乾かしたりしているのを眺めていることだろう。それを眺めているからと言って特に何かあると言うわけでもない。そもそも、興味深そうに眺めていると言うよりは、見るモノが他に無いから目線を向けていると言う表現の方が正しいだろう目線だ。彼女が髪を拭き終えたのなら、洗面所の扉を開き、目線でついてくるよう促す)   (2018/1/21 01:25:21)

アーデルハイト=ノーツ=オズワルド「おや、案外早かったですね。どうぞ、腰掛けてお食べなさい。お腹が空いているでしょう?」(彼女が女性と共にやって来た先にあるのは小さなリビングだ。居間とも呼べるかもしれない。そこに置かれたテーブルには彼が用意した料理が用意されており、テーブルの周りを囲うように四つのソファーが置かれている。それ以外にもリビングには鳥のような生き物が入った鳥かごが置いてあったり、床にはトカゲともドラゴンともとれそうな生物が何匹か這っている。普通の家では到底見られない光景がそこには広がっているはずだ。その不思議な生物に囲まれながら、彼は四つのソファーの内一つへと腰掛けながら彼女を迎え、上記のように言葉を投げるだろう。どうぞ、と座ることを催促するように片手でソファーを示しながら。)   (2018/1/21 01:25:30)

Lilith「……?」(なぜこの女性はずっとこちらを見ているのだろうか…他に見るものが無いなら、外で待っていれば良いのに。とも思ってしまうが、自身の着替えが終わり次第彼女が道案内を始めたため、そういうことかと女性の後をついて行く。空腹の身である彼女には、キッチンから漂ってくる香りは、とてつもなく良いものだった。片手で軽くお腹を抑えて、お腹が鳴ってしまわないかと少し心配をしてしまう。用意されている食事は、最悪の環境で育ってきた彼女にとっては十分すぎるものだろう。どうして彼がここまでしてくれるのかという疑問を拭うことは出来ないが、素直にこれはありがたかった。食事から目線を外し、ふとそこらじゅうにいる不思議な生物立ちを目で追い始める。普段見かけない不思議な生き物達に好奇心が湧いてくるが、それを押しとどめると、彼に指された席へと腰を下ろす。小さな声で食事の挨拶をしてから、少しずつ食事を口へと運んでいく。それ以外には特に何もしないし、何も言わない。強いていえば、少し伏せ目がちに辺りの様子を警戒するように観察をするくらいだろう。)   (2018/1/21 01:44:37)

Lilith「……」(気になることや、聞きたいことはいくらかはある。しかし、それは絶対に必要なものではないし、会話をするのも嫌だ。そういう考えの彼女は、彼からなにか尋ねられたりしない限り無言を貫き通そうとするだろう。意味の無い行動はしないけれど、命令さればそれだけに、忠実に従う。まさに奴隷として生きるよう躾られた子どもだと言えるだろう。)   (2018/1/21 01:44:56)

アーデルハイト=ノーツ=オズワルド「貴女の服も買いに行かないといけませんね。今度一緒に街へ出てみましょうか。」(自身に纏わりつくかのように引っ付いていた生き物達を退かせて床へと下ろした後で、彼女の羽織っている衣服がここへ来る前と変わっていないことに気付いた。盲点だったと言う他無いだろう。ここに住んでいるのは男性の彼と、特に着替えの必要ない家政婦精霊のマーリン、それから今もこの部屋にいる不思議な生き物達だけだ。この家に普通の人間の少女が住むと言うことを想定して暮らしていなかった上、これまでそう言ったことが一度も無かった彼の経験不足と思慮の浅さのせいとも言えるが、今はひとまずその服で我慢してもらうしかない。彼女が休んで身体の疲れをとったら、次の日に街へ出掛けて服を買ってやろうと思いながら、食事を進めたり辺りの生物を興味深そうに眺めたり、かと思えば警戒心を張り巡らせながら周りを観察する少女の姿を瞳に映した。年相応の生き方をしているとも、それらしい雰囲気を纏っているとも言えない少女は無言のまま口を開こうとしない。ならば、彼の方から声を掛けてみよう。)   (2018/1/21 01:55:18)

アーデルハイト=ノーツ=オズワルド「僕はアーデルハイト=ノーツ=オズワルドです。名前が長いですので、呼びやすいようにお呼びください。貴女のお名前は?」(にこやかに笑い、柔らかな声音で言葉を紡ぐ。片手は自身の胸板の辺りへと添えられ、男性ながらその仕草や動作は優雅に、嫋やかに彼女の目に映るだろうか。地震の名前を告げた後、彼女の名前をゆるりと小首を斜めに傾げながら問いかける。そう、自分たちはまだお互いのことをほとんど知らない。彼は彼女に対しての前情報があるのでまだしも、彼女が彼について知っていることなどせいぜい彼が“魔術師”であることくらいだろう。笑みを崩さぬまま、彼女からの返答を待った。)   (2018/1/21 01:55:20)

Lilith「リリス、です……では、アーデルと…」(自身のことを買った時点で、こちらの名前は知られていると思っていたのだが、そんなことは無かったらしい。確か、彼はなんの説明も聞かずにここまでとんできてしまったのだ。ならば知らなくて当然だろう。名前を尋ねられれば、食事をしていた手を止め、自身の名前を口にする。苗字は無いも同然なため、名乗る必要はないだろう。呼び捨てというのは少し躊躇われたが、名前が長いし、好きなように呼べと言われたため、上記のように呼ぶことにしたらしい。今度街へ出る…あぁ、大人がたくさんいるな。真っ先に考えたことはそれだった。けれども、自分のために出かけると言うのだから、ついて行かないわけにはいかない。今のところ優しくしてくれている彼にも失礼だ。それに、自身は彼の所有物だ。ならば彼の行く場所、いる場所に留まるのが当然だろう。言葉を発し終えると、また食事に手をつける。彼女の表情は、終始殆ど変化を見せないが、食事を口に運び入れる度に、少しずつ表情が柔らかくなっているような気がしなくもない。   (2018/1/21 02:07:14)

Lilith少なくとも、彼女がこれを気に入っている、ということくらいは彼にも伝わるはずだ。 食事中に隣へ寄ってくる不思議な生き物達に、視線を向けはするものの、やはり手は出さない。本当に言われたこと以外するつもりはないらしい。彼らが膝の上に乗ってきたとしても、食事を終えるまでは食事のみをしようとするだろう。数日何も食べていなかった彼女は、もしかすると少し早めに食事を終えてしまうかもしれない。)   (2018/1/21 02:07:26)

アーデルハイト=ノーツ=オズワルド「リリス、ですか。ではリリス、今から僕が言うことをよく聞き、そして忘れないでください。」(食事は気に入ってくれたようだ、少し安心してしまった。こちらのことをアーデルと呼ぶことにしたらしい彼女の言葉に小さく頷いた後で、彼女の名を覚え、忘れぬように脳裏に刻み込むように口にして反芻する。そうして彼女の名をしっかりと覚えたなら、にこやかな笑みを崩さぬままに次の言葉を彼女に投げかけるのだ。彼女はあくまで自身を奴隷だと思い込んで止まないようだ。その証拠に、彼女からはまるで人形か機械のような自意識の無さを感じる。それを人間と呼ぶには彼女は余りにも自意識が欠如しているような気がするのだ。故に、彼女が自身のことを、自身の立場を奴隷だと思っているのなら、それを正さなくてはならない。腰を下ろしていたソファーからゆっくりと立ち上がり、彼女の座っているソファーへやって来たならば彼女の隣へ緩やかに腰を下ろす。流れるような動作は違和感一つ覚えさせず、まるで最初から彼はそこに座っていたと思い込ませるほどに自然なモノとなるだろうか。近くなった彼女の顔を橙色の目で見据えつつ、)   (2018/1/21 02:20:02)

アーデルハイト=ノーツ=オズワルド「僕と貴女は今日から家族です。ですから、貴女はこの家と近辺でなら何をしても構いません。だからと言って、僕や家政婦のマーリンにわざと迷惑をかけたり、僕の可愛いペット達を虐めてはいけませんよ?これからはリリス=オズワルドと名乗りなさい。貴女は僕の家族なのですから。」(したいことを我慢する必要も、周りに怯える必要も、自分自身を殺して押さえ込む必要もない。要するに彼が言いたいのはそんなところだった。彼女は奴隷などではない。この家で人生を共にする彼の新しい家族だ。だから、彼女は自身に言われたことだけをする必要も、自分の命令にただ従うだけの人形になる必要もないと、彼は言うのである。加えて、苗字が無いせいかそれを名乗らない彼女に彼は苗字を与えるのだ。当然と言えば当然だ。彼の家族になったのだから、同じ性を名乗るのは当たり前。彼女がすでに食事を終えているのなら、自身の片手を彼女の白い頬に添え、小首を僅かに傾げながら、「分かりましたか?リリス。」と柔らかな声音のまま彼女に問いかけることだろう。)   (2018/1/21 02:20:05)

Lilith「……はい、分かりました。」(今からいうことをよく聞けと言われれば、食べ終えた食器を机への戻し、彼の方へと目線を向ける。流れるような動作で自身の隣へと移動してきた彼は、あたかも最初からそこにいたかのようにさえ思わせる。初め、彼が何をいっているのか理解ができなかった。彼女と自身とは家族であり、対等な関係であり、遠くに行かないで、迷惑をかけないのであれば自由にしていても良いと言うのだ。そんなことを言われたのは初めてだった。あれをしろ、これをしろと命令されない分、何をしたら良いのか分からず困ってしまうかもしれない。けれども、自由を与えられたことは嬉しかった。彼の言葉が嘘でないのであれば、彼女はようやく、彼女の望むとおり自由になれるのだ。あなたは奴隷として自分のことを買ったのではないのか。なにかほかの目的があるのではないか。尋ねたい言葉を飲み込み、彼の問いかけに、はいと答える。頬はと添えられた手には、擽ったそうに少しだけ目を細めるが、やはり表情に変化はない。)   (2018/1/21 02:34:18)

Lilith「ごちそうさまでした…。アーデルの食事は、とても美味しかったです」 (彼はいったいなにがしたいのだろうか。わざわざ高値で買う価値が、自分のどこにあったのだろうか。優しくするためだけに、あんな大金を叩くとは思えない。ましてや、今まで1人で暮らしてきたであろう魔術師が、今更人間を1人そばに置く意味も理解できない。人間がほしいなら、もっとほかので良いはずだ。少なくとも、わざわざ孤児院から厄介払いされるような、おかしな子供を買い取る必要などないはずなのに。その理由を尋ねようと口を開くが、自分の意思からくる質問であるその言葉は、やはり喉に引っかかってしまった。その引っかかりをぐっと飲み込み、代わりに上記の言葉をつぶやくように口にする。)   (2018/1/21 02:34:31)

アーデルハイト=ノーツ=オズワルド「お粗末様でした。お口に合ったなら何よりです。」(何か喉の奥で言葉がつっかえているような印象を受けたが、彼女にある程度の自由を与えた以上、その自由を活かすも殺すも結局は彼女次第となる。故に、そのつっかえた言葉が何なのか、彼女が喉から出る寸前で引っ込めようとしている言葉が何なのかと言うのを彼の方から掘り返すことはしない。それは彼女が自らの意思と言葉で彼に対して吐き出すべきものだ。それの手助けを彼がするべきではないと何となく察した。故に彼は不思議そうな反応や表情、仕草一つ見せず彼女の美味しかったと言う言葉に嬉しそうな笑みを浮かべながら上記の言葉を返すだけに留まるだろう。その後で、彼女が机の上に戻した食器をいつの間にか彼の近くにいた家政婦の精霊であるマーリンへと手渡し、マーリンがそれを抱えて台所で洗い始める。至って普通の何の変哲もない一家のような光景、当たり前の日常。だが、もしかするとそのどれもが彼女にとっては初めてなのではないだろうか。だとするなら、この世界に広がる広大な景色を、様々な物を彼女に見せてみたいと思った。他でもない、自身の手で。)   (2018/1/21 02:46:29)

アーデルハイト=ノーツ=オズワルド「あんな場所では寝づらいし、食事もろくに与えられないでしょう。疲れてはいませんか?休息もキチンととらなくてはなりませんからね。疲れているのなら遠慮はなさらず。」(彼女の頬に添えた手を満足気な笑みと共に離しながら問を投げた。あんな場所、と言うのはここに来る前に彼女がいた人身売買の業者のところだろう。見たところここに来る前の彼女はそれこそ死人と大差ない程に疲弊し切っている様子だった。あの場所の環境や待遇が最悪なことくらいは容易に想像がつく。故に、疲れてはいないかと尋ねたのだろう。お風呂に浸かり、食事も済ませて適度に身体が温まった上に膨れたお腹の影響で眠気が誘われてもおかしくはないだろうから。)   (2018/1/21 02:46:31)

Lilith「ありがとうございます…、じゃあ、少しだけ…」(彼の言う通り、彼女はだいぶ疲労している。あんな場所ではよく眠れもしないし、疲れてしまう。そんな場所にいた後で、身体が暖まり、お腹も満たされ、居心地の良い空間にいれば、もちろん眠気が襲ってくる。彼の言葉に甘えて、今は少しだけ眠るとしよう。少し、とは言ったものの、恐らく彼女はこのまま朝まで眠ってしまうだろう。このままここで寝てしまっては迷惑だ。ならば寝室があるはずなので、そこへ向かおうと立ち上がる。アーデルか、マーリン。先程までの様子から、そのどちらかが案内してくれるはずだ。彼に眠くないかと問われた途端、眠くなってきたような気もする。ふわぁ…っと大きく開いた口を、ワンピースの袖で隠してから、目元の涙を拭う。家とは、家族とは、生活とは、こんなにも暖かくて優しいものだったのだろうか。それとも彼が特別優しいだけなのか。   (2018/1/21 03:05:55)

Lilith自分のことを初めて家族と呼んだ彼から、彼女が離れることはもうないだろう。軽いと思われてしまうかもしれないが、それほどまでに、彼のその言葉は彼女を安心させ、虜にさせ、魅力した。 自分を買い、家族と呼び、名前を与えてくれた彼に全てを捧げよう。リリス・オズワルドは、アーデルハイト・ノーツ・オズワルド…あなたのものです。心の中でそう誓う。彼の側で、自分の知らない世界を見よう。彼に捨てられるまで、彼に付き添い続けよう。そう思えるほどには、彼女にとって、この時間は幸せなものだった。寝室までたどり着くことが出来たのであれば、彼女は布団にくるまり、そう経たないうちに小さな寝息をたて始めることだろう。)   (2018/1/21 03:06:13)

アーデルハイト=ノーツ=オズワルド「ええ、お休みなさい、リリス。」(寝室まで案内したのはマーリンではなく彼だった。彼女を寝室まで送り、彼女が寝付くまで傍らに小さな椅子を置いて本を読んでおくことにしたのだ。しかし、そう時間が経たない内に布団に包まった彼女は小さな寝息を立て始めた。やはり、今までまともに眠れたことなど無かったのだろう。きっと、今までとは打って違った暖かく楽しげな生活た彼女を待っているはずだ。それはきっと、自身と彼女とで歩みながら手にしていくべきもの。その道中には、マーリンや彼のペットである不思議な生き物達を始めとして様々な人物がいる。彼らの大半は、きっと自分たちの歩みを手助けしてくれるはずだ。少なくとも、マーリンはそうだろう。ペット達にそんな器用なことができるかは分からないが。すっかり寝付いてしまった彼女を見遣りながら思うのは、何故自身が彼女を買い取ったのかと言うのを話せていないこと。それを知ったら彼女はどんな顔をするのだろうか。家族だと言ったのは確かだし、そう思っているのも確かだ。しかし、これが理由ではまるで…   (2018/1/21 03:18:40)

アーデルハイト=ノーツ=オズワルド━━だが、いつまでも隠しているわけにはいかないし、その内彼女の方から聞いてくるかもしれない。その時までに覚悟を決めよう。聞こえてくる彼女の小さな寝息を他所に、読んでいた本をパタンと閉じた彼。眠っている彼女の頭をどこか愛おしそうにそっと撫でやった後、彼女の眠るベッドから背を向けて彼女の寝室を出ていくことだろう。こうして、家族として歩み始めた二人の生活が幕を開けた。これから先、二人を待つのは一体どんな未来なのか。魔術を以てしても分からぬ未来へ、ゆっくりと、それでも確実に二人は歩み出す。これは、世界の片隅、大きな森の小さな家に暮らす三人と数匹のペット達が織り成す物語だ。一夜の終わりと共に、今宵の物語は静かに幕を閉じる。明日の朝、陽射しと共に彼らの朝と物語が、再び幕を開くだろう…━━その時までゆっくりとお休み、リリス=オズワルド。)   (2018/1/21 03:18:50)

おしらせLilithさんが退室しました。  (2018/1/21 03:19:02)

おしらせアーデルハイト=ノーツ=オズワルドさんが退室しました。  (2018/1/21 03:19:07)

おしらせアーデルハイト=ノーツ=オズワルドさんが入室しました♪  (2018/1/22 20:07:04)

おしらせリリス=オズワルドさんが入室しました♪  (2018/1/22 20:07:54)

アーデルハイト=ノーツ=オズワルド(朝、鳥の囀りと共に彼はゆっくりと目を覚ました。閉じていた瞼をやや重苦しそうに持ち上げつつ、布団の上に寝かせていた上半身を起こして軽く身体を伸ばす。それだけで、身体と精神を未だに支配しようとしていた睡魔は自然と吹き飛んでしまった。何も変わらない、いつもと同じ朝が来た。寝巻き用の服からいつもの白を基調とし、黒色や赤色の生地を使った魔術師と呼ぶに相応しい服へと着替えを済ませる。部屋の扉を開いて廊下へと出てみると、まず最初に漂ってきたのは香ばしい調理の香りだった。マーリンが朝食の支度でもしているのだろう。その香ばしい香りと調理をする際に生じる物音を聞きながら洗面所へ向かい、冷たい水で顔を洗って完全に眠気を飛ばしてから寝癖を直し、身なりを軽く整える。その後で居間へと向かう…のではなく、彼はくるりと身体の向きを変えてたった今自身が歩んできた廊下を引き返すように再び歩き始めた。いつも通りの朝と言ってしまったが、それはあの少女に対して大いに失礼だ。この家には昨日まではいなかった者がいる。昨日までとは違う朝となり、今日はきっと昨日までとは違う一日になるはずだ。)   (2018/1/22 20:17:59)

アーデルハイト=ノーツ=オズワルド「リリス、リリス。朝ですよ。」(違う一日を過ごすための鍵となる少女を、まずは目覚めさせなくてはならない。少女の眠る部屋の扉を開くと、案の定少女はまだ眠っているようだった。余程疲労が溜まっていたのだろう。起こすのが少々可哀想になってしまうくらいだ。だが、彼女を起こさなくては折角の朝食が覚めてしまう。それは彼女も、それを支度するマーリンも気の毒と言うものだ。故に、少女の眠るベッドへと物音を立てないよう近づき、眠っている少女の寝顔が見えるように身体や顔を動かして覗き込み、小さく笑みを浮かべて体勢を戻してから、ようやく眠り姫リリスに声を掛けるのだった。同時に、片手でトントン、と軽く肩を叩いてもみよう。)   (2018/1/22 20:18:01)

リリス=オズワルド「ん……、アーデル…あっ、おはようございます。」(今までこんなにもフカフカで、暖かなベットで眠ったことなど一度もなかった。疲労していたことも相まって、彼女はとても深い眠りについていたらしい。彼は物音を立てなかったのだから当たり前かもしれないが、彼が部屋に入ってきたことなどに気がつかないほどに深い眠りだったのだろう。自身の耳を擽るような、優しい彼の声音で眠り姫は目を覚ます。瞼をゆっくりと持ち上げ、少ししてからゆっくりと身体を起こすだろう。昨日と変わらない、魔術師らしい服装の彼へと寝ぼけ眼を向け、彼のその名前を呼ぶ。どうやら状況を理解するのに少しばかり時間がかかってしまったようだ。自分は彼に買われ、今日から彼と一緒に、家族として、この家で暮らすことになった…という状況をようやく理解すれば、ハッとしてから急いで挨拶をする。重たい瞼を無理やり開けようと、ゴシゴシと目をこすり、掛け布団を畳んでからベットから降りるだろう。   (2018/1/22 20:35:10)

リリス=オズワルド昨日洗面台の位置は覚えた。であれば、1人で顔を洗ってくるべきだろうか。それとも目の前の彼の指示に従うべきだろうか。何もかもが初めてのことで彼女は戸惑う。とりあえず、彼の事を見上げて口を開き、)「今日は…これなら何をすれば良いですか…?」(今までは、何か指示がない限自分の部屋で待機をしていた。が、もうそんなことをしなくても良い自由が彼女には与えられたのだ。けれど、彼がしたいこと、しないといけないことが有ると言うのであれば、それに従わなければならないとも思っているのだろう。故に、彼にどうすれば良いのか、ということを尋ねる。 )   (2018/1/22 20:35:29)

アーデルハイト=ノーツ=オズワルド「はい、おはようございます。よく眠れたようで安心しました。」(やや寝ぼけ気味だった彼女は、今の状況を理解するのに時間が掛かったのだろうか。眠たそうな声で自身の名前を呼んだ後、慌てたように挨拶の言葉を投げかけてきた。そんなに畏まることはないのにと思いながらも、彼はにこやかに笑いながら挨拶の言葉を彼女に返すことだろう。ついで、先程彼女の寝顔を覗いたせいか、彼女がぐっすりと眠れていたと言うことは知っている。それを口にしつつ、そんな彼女を見て自身が安心したと言う旨を伝えようか。実際、彼は少しばかり不安だったのだろう。彼女が早くこの家での生活や環境に慣れてくれれば良いのだが、どうにも人間と言う生き物は今まで経験してこなかった環境での生活などに慣れるのに時間を要する生き物のような気がする。だが、少なくとも睡眠に関して彼女にそんな心配は要らないのかもしれない。幸せそうな、心地良さそうな彼女の寝顔を見れただけで彼はひとまず満足なのだろう。)   (2018/1/22 20:47:41)

アーデルハイト=ノーツ=オズワルド「では、顔を洗ってから居間へおいでなさい。マーリンが朝食を作って待っていますからね。その後のことは食事を摂りながら話しましょう。」(何をすれば良いかと問われた彼は、その質問に対して少しばかり不思議そうな表情を浮かべるものの、そう間を開けることなく彼女に上記の言葉を伝えるだろう。何故わざわざそんなことを聞いてくるのかと不思議に思ったが、彼女の出生やこれまでの生活環境のことを考えれば納得した。納得してしまった。そこで納得できてしまうだけの環境を彼女に与えてきた周囲を呪いたくなるくらい、それを納得してしまった自分が嫌になった。だが、それを表には出さず言葉を告げ終えた後、彼は彼女から背中を向け、ひらひらと片手を振りながら部屋を出ていくだろう。部屋を出た後は居間の方へ歩んでいく足音が彼女の耳にも聴こえてくるはずだ。)   (2018/1/22 20:47:43)

リリス=オズワルド「……」(彼のその言葉にコクリと頷き、彼の背中をひとまず見送るだろう。それから、ベットの上へと再び登ると、小窓を開いて外の空気を胸いっぱいに吸い込む。どこを見ても緑。透き通るような青空と、暖かな自然に囲まれたこの家はとても居心地が良い。人の目のない、生き物で溢れたこの空間に住めることはとても幸せだと思える。もともとこういう場所が好きだし落ち着くし、彼に買い取られてラッキーだった。深呼吸をした後、窓をそっと閉じてから寝室を出ていく。自身の身なりに興味のない彼女は、髪の毛に癖が付いているが気にしない。部屋の作りはなんとなくしか分かっていないが、食欲のそそられる香ばしい香りのおかげで、居間の場所はすぐに分かった。マーリンと呼ばれていた家政婦のような、多分妖精…その子が食事を作ったのだろうか。これが毎日続くのだも思うと、幸せだ。毎日、続けばの話だが……。   (2018/1/22 21:03:50)

リリス=オズワルドそもそも、大人嫌いの彼女が、彼のことをたったの24時間共に過ごしただけで信用するはずがないのだ。家族だと言ってくれたことは本当に嬉しかったし、彼について行こうとは決めた。けれど、彼が優しい人かどうかは別の話だ。現に彼は優しいけれど、大人なんて最初はみんなそんなもんだ。大人は他人の嘘が嫌いなくせに、自分の嘘は大好きなのだから。一週間もすればすぐに本性が見えてくるだろう。どのみち、彼に買われた身だから、逃げることなどできないのだけれど……。そんなことを頭の片隅で考えながらも、食事の香りを辿って居間へと向かい、昨日座った場所へと腰をそっと下ろす。)   (2018/1/22 21:04:20)

アーデルハイト=ノーツ=オズワルド「揃いましたね。では、朝食をいただきましょうか。」(彼女が居間にやって来たのを確認してから、彼はやはりと言うべきか常に浮かべられていると言っても過言ではないような柔和な笑みを携えながら穏やかな声音で彼女を出迎えるだろう。すでに彼もソファーへと腰掛けている。彼女がソファーへ腰を下ろすのを待ち、座ったのなら上記の言葉を口にする。いただきます、と告げてから彼はお皿に乗った様々なおかずやフルーツなどが乗せられた食パンを両手に持ち、口へと運ぼうか。彼女の前にも同じものがお皿毎置かれているはずだ。今日の朝食はそれなのだろう。口へと運び、食パンに齧り付く。小気味の良い音と共に咀嚼された食パンを喉の奥へと流し込んだ。今日もマーリンの朝食は非常に美味しい。その感謝の意を告げようとマーリンの方を見てみると、彼女はしかしリリスの方をじっと眺めているようだった。昨日の夕飯は彼が振舞ったため、マーリンがリリスに手料理を振舞うのは今回が初めてだ。感想や反応などが気になるのだろう。目線が釘付けになっているとでも言わんばかりにマーリンはリリスを見つめている。   (2018/1/22 21:16:58)

アーデルハイト=ノーツ=オズワルドいつも聞いている自身の感想などすでに聞き飽きているだろうと思った彼は、口を閉ざしてリリスの反応を伺いながら食事を進めることにしたようだ。リリスの方を見ることこそしないが、彼女の一言一句足りとも聞き逃さないようにそちらへ聞き耳を欹てている。食パンを口へと運び、時折珈琲を飲みながら彼はただ静かに食事を進めていた。リリスに今日の予定を伝えるのは、彼女がマーリンのあの視線に気付いて何かしら感想を漏らしたりしてからでも良いかもしれない、と。自身がまだリリスに警戒されていることなど露知らず、彼は呑気に構えているともとれるかもしれない。)   (2018/1/22 21:17:07)

リリス=オズワルド「いただきま……す…。」(彼に習うように、自身も好きな具材の乗った食パンを両手に持ち、小さく口を開けてから齧り付こうとする。が、こちらへと向けられ続ける視線に違和感を覚えたのか、マーリンの様子を横目でうかがう。自分と風呂を使った時も、こんなふうに見つめられていた気がする。今回はその時とはちょっと違う、見る場所がないか、というよりも、じっと監視されているような、そんな気分だ。そのせいで、少しだけ動きがゆっくりになるが、食パンへと齧り付く。すると、マーリンの視線など気にならなくなってしまう程に驚くだろう。元々、ちゃんと温められた食事というのを殆ど食べたことがないからかもしれないが…彼女の作ったそれはとても美味しかった。)   (2018/1/22 21:30:56)

リリス=オズワルド「おいし……」(殆ど感情も口にしない、会話でさえもしない彼女が、無意識のうちにそう呟いてしまう程には美味しかったのだろう。一口齧り付いたのであば、2口3口と、すぐに平らげてしまう。彼女は決して食いしん坊とかそういうわけでは無い。ただ、まともな食事が。家政婦の妖精が作る料理が美味しいせいだ。1枚食パンを食べ終われば、目線をマーリンの方へと向けて、美味しいです。と改めて口にして伝えるだろう。先程のおいしい、は無意識だったため、彼女は気づいてすらいないらしい。その後、今度はアーデルの方へと顔を向ける。今日の予定について尋ねるためだろう。いや、既に一度尋ねたのだから、きっと彼から話してもらえるはずだ。それまで、口の中と喉の奥に残ったものを流し込むようにホットミルクを口に含んで)   (2018/1/22 21:31:13)

アーデルハイト=ノーツ=オズワルド「ご馳走様でした。今日も美味しかったですよ、マーリン。」(彼女が食パンを平らげた少し後で、彼も食事を終えることだろう。彼女の口から無意識に漏れ出したように聞こえた美味しいと言う呟き。それが本当に無意識に出ていたものだと確信させるように、彼女は食事を終えた後でマーリンの方を向いて再び美味しかったと感想を口にした。彼が言われた言われたわけでもないのに、何故だかアーデルハイトは二人の様子を見てニコニコと楽しそうな笑顔を浮かべている。美味しかったと言われたマーリンはこくりと頷いてみせるだけで、その表情に変化は見られないし反応も大して示すことがないが、今まで自分がどれだけ美味しかったと感想を告げても頷くどころか何も反応しなかったため、頷くと言う反応を見れただけでも良いものだと思っておくことにした。現に今、彼が述べた美味しかったですよと言う言葉は聞こえていないかのような反応をされてしまった。苦笑いを浮かべながら珈琲を一口啜った後で、リリスの視線がこちらを向いているのに気付いたなら、)   (2018/1/22 21:40:34)

アーデルハイト=ノーツ=オズワルド「ああ、今日の予定ですが、街へ行きましょうか。貴女の服を買わないと。」(そう、今日は街に出かける日だ。まだ彼女がここへ来てから丸一日も経ってはいないが、着る服が一着しかないと言うのは不便極まりないし彼女も嫌だろう。それに、ここへ来た以上は余り不自由な思いはさせたくない。故に、街へ行こうと言うのである。その中には少しくらい、彼女がどれほど大人と言う生き物に嫌悪感を抱いているのか見てみたいと言う好奇心にも似た感情もあるのかもしれないが。街へ出掛けると聞いたマーリンは、どこから取り出したのか櫛を一つ手に持つと、寝癖の付いたままのリリスの髪を丁寧に梳かし始めるだろう。どうやら、リリスよりも見た目に気を遣っているのはマーリンの方らしい。彼はすでにソファから立ち上がり、家の玄関の方へ歩みを進めている。)   (2018/1/22 21:40:36)

リリス=オズワルド「街、ですか…。わかりました」(街と聞くと真っ先に思ったのは行きたくない、ということだった。もちろんそんなこと表情にも出さないし、言いもしない。ただ分かったと返事をすると。彼についていく。マーリンに梳かしてもらった髪に触れると、普段よりもサラサラとして落ち着いた髪に少し驚く。どうして自身の身なりにまで気にかけてくれるのかは分からなかったが、してくれたことに対してありがとうございますと伝えるだろう。彼女は、人にお礼を言う時などは少し表情が和らぐ。微笑む、とまではいなくとも、なんの変化も見せない顔が、少し緩む程度はするのだ。それだけでマーリンが理解してくれれば良いのだが……。彼女は出かけるための準備という準備がない。服も靴もこのままだし、髪毛は先程マリーが整えてくれた。ただ、目の前の魔術師の後を追うだけで良い。彼女は決して彼の隣に並ぼうとはしないだろう。その背中をじっと見つめ、それについていく。彼のことを警戒しているから、というのもあるかもしれないが、誰かの隣に立つことを許されなかった彼女は、そのようにして人を後ろから追うくせがついてしまったのだろう。   (2018/1/22 21:52:56)

リリス=オズワルドこれから服を買いにいくと彼は言った。であれば、下着も一緒に買うつもりなのだろうか……。自分は別に構わないのだが、それは彼が困りそうな気もする。普通男性は女性の下着を見たりするべきではないらしいからだ。知らないけど。その辺は彼に任せよう。自身が口出しすることでもないし、こちらとしては買ってもらう身なのだ。言うことを聞いていればそれで大丈夫だろう。)   (2018/1/22 21:53:15)

アーデルハイト=ノーツ=オズワルド「森を抜ければすぐそこに街が見えます。今は昼間ですし、森に魔物も少ないでしょう。では、行きましょうか。」(自身の後ろを彼女がついて来ていることを確認したなら、彼は玄関から出てゆっくりと歩み始めるだろう。玄関まで見送りに来てくれていたマーリンに対してそっと片手を振って行って来ますと伝えてから。マーリンは彼女の僅かな表情の和らぎにキチンと気付くことができたようで、出掛ける際に少しばかり満足そうに表情を緩ませていた。彼女が出てくると玄関の扉は独りでに閉じるだろう。そこから彼は前へと向けて歩み始める…のではなく、その姿を真っ黒な影のように変化させた後で、するすると地面に溶け込むかのように消え、彼女の影の中へと入り込んでしまうのだった。彼は普段の格好のまま外を出歩くことを嫌う。だが、街へ行くとなれば昨日のオークション会場の時のように死神を思わせる姿で行くわけにもいかない。と言うわけで、周りからは見えないように彼女の影と同化することを選んだと言うわけだ。つまり、彼女は実質一人で森を抜けて街を目指し、良さそうなお店を見つけて服を選ばまくてはならないと言うことである。)   (2018/1/22 22:04:01)

アーデルハイト=ノーツ=オズワルド「道案内はしますのでご安心を。」(そう言う問題ではないだろうが、道案内はするから大丈夫だと思っているらしい。彼の道案内によって彼女が森の中を彷徨うことにはならないだろうが、一人で街を歩まなければいけないことに変わりはない。彼女にとってはかなり酷なことになると思われるが、彼はそれを手段として選んだのだ。ひとまず、彼女がどれほど大人を嫌っているかを知るために。)   (2018/1/22 22:04:05)

リリス=オズワルド「わかり、ました…。」(彼がオークションに来ていた時の姿へと変化したかと思うと、自身の影に溶けてしまったことに驚く。これは、どうやら……。やはり。1人でいけ、ということらしい。自分がどんな人間か確認するため?それとも単に人目が嫌なだけ?自身のことを隠してくれる人物が目の前からいなくなり、広い場所に突然一人になったこのような気さえしてしまう。不安、恐怖、焦燥。嫌な感じが胸の中をぐるぐるとしているが、逆らうということを知らない彼女は、素直にそれに頷いてしまった。魔物は出てきたとしても、昼間に出てくるような奴らであればねじ伏せれるはずだ。そもそも戦う必要するないはずだ。言われた通りに道を進み、黙って彼に従う。森を抜けて、人が見えてきたのであれば、俯き気味に歩き続けるだろう。足早に。人目を縫って。誰にも見られないように。逃げるように。店を選べと言われれば、人の少なそうな、あまり、大きくない店へと入ることだろう。彼のこういう所は嫌いだと思った。怖い。大人は嫌いだ。自分より背の高い大人達が。人を嘲笑うあの声が。仮面を貼り付けたように笑うあの顔が。小汚いものを見るような目で自分を見るあの目が。)   (2018/1/22 22:21:36)

リリス=オズワルド「……いつになれば、出てきてくれますか…、アーデル…。」(小さな声で、そう呟く。逆らうわけでも、お願いするわけでもなく、自身の影から出てきてくれる条件を尋ねるのだ。せめて服にフードがついていれば良かったのだけれど…。そろそろ隠れることができる何かが欲しい。表情に変化は現れないが、青い瞳は恐怖のせいで揺れていることは分かるだろう。泣きも喚きもせず、ただ恐怖を胸の奥で押し殺す。唇をかみしめて堪える。堪えるのには慣れているが、好きというわけではないのだからやめて欲しいものだ。)   (2018/1/22 22:21:56)

アーデルハイト=ノーツ=オズワルド「流石に今ここで出れば不自然ですので、貴女が服を選び終わった後、試着室と書いてある場所へ入ったら出るとしましょうかね。」(彼女は大人を嫌悪しているだけではなく、最早恐怖を抱く対象ですらあるらしい。そんな大人がたくさんいる街中へ彼女を一人でほっぽり出して歩かせているのだから、酷い奴だと思われているだろうか。だが、仮にそう思われているのだとしても彼が今出てくることはないだろう。彼女の胸中に渦巻く様々な負の感情が、彼女の背中を見ているだけでありありと伝わってきた。彼女の青い瞳はその不安を示すかのようにゆらゆらと揺れているように見える。本当のことを言うと、彼はわざわざ彼女の足元にこうして隠れている必要はない。姿を変える魔法を使うことなど容易だし、何なら周りからだけ彼の姿を認知できなくさせることもできる。何せ彼は最古の魔術師で、魔術と言う言葉の司る凡ゆる力をその身に宿した存在なのだ。それでも尚、彼は彼女に一人で街を歩かせるだろう。彼女の精神に限界が訪れれば流石に出ていくだろうが。   (2018/1/22 22:33:34)

アーデルハイト=ノーツ=オズワルド彼女にどうすれば出てきてくれるかを問われた彼は、その条件として服を選んでから試着室へと入ってからと言うモノを提示するだろう。とは言え、そこからずっと一緒に歩くわけではない。もう少しの間、責めてこの店を出るくらいの間は一人で歩いてもらわなくては。彼女の声に応える彼の声は、彼女の脳内に直接届くだろう。所謂テレパシーと言う奴だ。辛いかもしれないが、きっと彼女には必要なことだ。彼は彼女に優しく接しこそすれ、下手に甘やかしたりするようなことはない。優しさと甘さと言うのは似ているようで厳密には全く別の物なのである。その証拠に、彼は恐怖を押し殺しながら必死に堪える彼女を見ていながら、影の中から出てくる様子はない。)   (2018/1/22 22:33:36)

リリス=オズワルド「……」(彼のその言葉にコクリと頷くと、店内をキョロキョロと見渡す。フードのついた、自分の髪の色と同じパーカー。短めの黒のスカート。これは、女の子らしさ、なんかではなく、動きやすそうだから。フードがついていて顔を隠せそうだから。という理由で選んだものだ。パーカーで隠れるなら、その中身は適当でいいだろう…と適当なTシャツも手に取ろうか。スカートが短い分、長めの靴下を穿くことにしよう。それらを手に持つと、言われた通り、試着室と書かれた小部屋へとサッサと入ってしまう。幸い読み書きはできる。試着室くらいの文字は読めて助かった。その小さな部屋の扉を閉めると、これで良いかと自身の影の方へ目線を移す。試着室へと連れてきたということは、試着室しろ、ということなのだろうか。手にしていた衣類を一度椅子へと置くと、服を脱ぐために自身の背中へと手を伸ばす。背中にチャックの付いているタイプのワンピースなのだろう。彼が男であろうと無かろうと、居ようが居まいが、彼女はそれを気にしない。自分を大切にしてこなかった現れであり、性に興味が無いことの証明。知識はあっても、どうで良いのだろう。)   (2018/1/22 22:51:40)

リリス=オズワルド「帰りは、一緒に歩いてくれますか…」(続いてまた質問をする。さすがに2回もあの人混みを1人で抜けるのはしんどい。彼のように瞬間移動をしたい。魔法使いの子でありながら、魔法の使えない自分が憎い。心配そうな声音で、どこか懇願するような風に彼に問いかける。さて、彼はYESと言ってくれるのだろうか。)   (2018/1/22 22:51:53)

アーデルハイト=ノーツ=オズワルド「ええ、帰りは一緒に歩いて帰りましょう。」(そう応える声はすでに彼女の脳内に直接響くことはない。幸いなことにこの試着室は普通の店のものよりも少々広めだ。故に、彼が影の中に入り込んでいた状態から身体を元に戻しても狭いと感じることは特に無さそうだ。実際に、彼は今彼女の影の中から飛び出し、先程までの魔術師を思わせる服装で彼女の後ろに現れることだろう。穏やかな声音で言葉を紡ぎながら柔らかい笑顔を浮かべているままの彼がそこにはいるだろう。彼女の懇願にも似た声に応える返答はYesだった。流石に帰り道まで彼女に一人で歩かせるようなことはしない。折角街まで出てきたのだから服以外にも日用品なども買いたいし、家で留守番をさせてしまっているマーリンに何かしらお土産のような物も買って帰りたいのだ。彼女にはもう少し彼の買い物の方に付き合ってもらうことになるだろう。)   (2018/1/22 22:59:11)

アーデルハイト=ノーツ=オズワルド「下着は買わなくて良いのですか?それとも、別の店で?」(試着をしている彼女の背後に現れると言うことは、彼は彼女が服を着替えているところを直に見ると言うことになる。彼女の白い肌や丸みを帯びた女性らしい肢体が目に入るが、特に取り乱す様子もなく、下着は買わなくて良かったのかと問いかけている始末だ。片手に彼女が選んだ服を買えるだけのお金を持ちながら、試着を終えた彼女がこちらを振り返るのを待っていることにしよう。)   (2018/1/22 22:59:13)

リリス=オズワルド「あー…えっと、適当にここで買います。」(すると、あろう事か彼女は自身の背中へと手を回し、下着を外してしまうだろう。一応胸は手で隠しておくが、正直あってもなくてもどうでも良い。それから、下着についたタグでその下着のサイズを確認するのだ。それが終われば、何事も無かったかのように下着をつけ直し、服の試着を始める。彼女は、こういう類のことで恥ずかしがったりはしないらしい。女性として何か大切なものが欠落しているが、彼もかまわないようだし、この方が今後都合も良いだろうし、問題はないだろう。このことについて注意されたのであれば、どうしてと彼女は尋ねるはずだ。)「このまま着て帰りたいんですけど……いい、ですか?」(彼女は初めて自分の口から要望を彼に伝えた。それほどまでに人目が嫌だっただろう。フードのついた服を来て帰りたがるのはそのためだ。服を着終えると、彼の方を向き、一応両手を広げてこんな感じだと見せておく。彼がお金を片手に持っているのを見ると、人に自分のために出費させることに慣れていないため、少し複雑な気分になってしまう。)   (2018/1/22 23:13:15)

アーデルハイト=ノーツ=オズワルド「そうですか。…後ですね、僕の前では構いませんが、他の人の前で迂闊に肌を露出させてはいけませんよ。」(ここで適当に買うと彼女が言うのであればそれで構わないだろう。それについては彼は口出しをすることはないはずだ。今、どうやら自身の下着のサイズを確認していたようだし。だが、彼女が何の躊躇いや羞恥心も持たずに男性の前で肌を無防備に露出していると言うことについては注意をしておくとしよう。彼の前でならば兎も角として、他の男性の前で余りそう言うことはすべきではない。そもそも他者の前で肌を晒すような機会が訪れるかどうかすら分かりはしないが、ある程度の羞恥心くらいは持っておいた方が良いと彼は思っているのである。女性らしさと言うのもあるかもしれないが、それよりも人間らしく生きるためだ。彼女は女性だが、その前に人間だ。ならば、ある程度の感情は持ち合わせておいて損はない。彼女からすればお節介なのかもしれないが。)   (2018/1/22 23:22:23)

アーデルハイト=ノーツ=オズワルド「構いませんとも。その服、よく似合っていますよ。では、レジに行ってこのお金で服を買っておいでなさい。キチンと下着も買うのですよ。では、僕は店から出るまで影にいますので。」(このまま服を着て帰っても構わないかと言う問いかけには快諾を示すだろう。初めての彼女からの要望だったし、身を隠す物が欲しいのだろう。それらを察したのだ。彼女に対してこの後どうするのかと言うのを伝える彼は最早親のようにも感じるだろう。それを彼女が親のようだと思うかどうかは別だとしても、彼女の片手にお金を握らせ、彼は再び影のように身体を溶かして彼女の影へと入り込んでしまうだろう。本当に彼女が店から出るまでは出てくるつもりは無いらしい。)   (2018/1/22 23:22:25)

リリス=オズワルド「……はぁ、」(彼に肌を晒すなと言われれば、コテンと小さく小首を傾ける。よく理解はできないが、肌を晒すなと言われたのだから、ほかの人の前ではもうすることはないだろう。だが、彼の前ではかまわないらしい。ならば特に意識して行動を変える必要はないだろう。やはり影の中へと戻ってしまった彼に小さくため息を吐くと、彼から受け取ったお金を握り、今身につけている下着に似たようなものを2、3個ほど手に取ると、レジへと向かう。着ている服もほしいということを伝え、会計を済ませるとフードを目深くかぶってしまう。人と最低限の会話をすることすら苦手なわけではないため、その程度はこなせるのだろう。足早に店から離れれば、人目の少ない路地裏に入ってから自身の影を見下ろす)   (2018/1/22 23:38:07)

リリス=オズワルド「1人で歩くの……嫌なので、できればもう、こんなことして欲しくない、です……」(それから、彼に上記のようにお願いをしてみようか。ただでさえ小さな声は、もっと、徐々に小さくなっていってしまう。こんなことを言ったら怒られてしまうだろうか。殴られるだろうか。という不安のせいからだろう。今回、どうして彼がこんなことをしたのかは分からない。けれど、もっと別の方法だってあるはずなのだ。透明になって歩くとか、姿を変えるとか。実際にできるかは知らないが、そのくらい彼にはできてしまいそうだ。)   (2018/1/22 23:38:24)

アーデルハイト=ノーツ=オズワルド「そうですね。まだ、貴女には酷だったかもしれない。申し訳ありません、リリス。」(先程よりも切実さを感じられる懇願の言葉。それはしっかりと彼の鼓膜に響き、心にまで然と届いた。確かに、よく考えてみれば彼女をわざわざ一人で歩かせる必要はなかったかもしれない。それこそ、先程まで自身が考えていたように周りから認識できないようにするなり別の姿に彼が姿を変えれば良いだけの話だ。そうしなかったのは逸早く彼女に大人に対して慣れてもらうためだったのだが、今回の彼女の様子を眺めている限りそれは早計だったのだろう。彼女は早く大人に慣れるどころか、大人に抱いている負の感情を増長させかねなかった。なら、今回の件については一概に彼の判断ミスとした言えない。徐々に彼女が声を小さくしていくのは、大人に対しての恐怖から根付いた別の恐怖が心にあるからだろうか。だが、彼はそれをわざわざ増幅させることはしない。   (2018/1/22 23:48:09)

アーデルハイト=ノーツ=オズワルドその証拠に、彼が彼女に対して告げたのは叱責の言葉ではなく単純な謝罪だった。ゆっくりと彼女の方へと伸ばされた手は彼女を殴りつけるためではなく、彼女の頭をそっと撫でやるためだった。彼女の白い髪を優しく撫でやりながら、彼はその姿を変えていく。彼の姿はいつの間にか、どこにでもいる青年のような見た目へと変わっていることだろう。姿を変えて彼女と共に歩くことにしたらしい。そうして自身の姿を変えた後、彼女の頭を撫でていた手を滑らせるようにして離し、路地裏から出るために歩き出すだろう。まだ買うべきものは残っている。買い物が終わる頃にはすっかり夕日も沈みかけているのではないだろうか。)   (2018/1/22 23:48:11)

リリス=オズワルド「っ……ありがとう、ございます。」(彼に謝罪されているにも関わらず、こちらへと伸びてくる手に、怯えたように目をぎゅっと瞑る。次の瞬間に、頭に触れた優しい感触のおかげで、閉じられた瞼は安心したようにそっと開かれるだろう。瞼を開けば、目の前にいた人物の姿が変貌していたのだから驚いた。思わず離れようとしてしまうが、よく考えてみれば、それがアーデルだということは明白だった。そもそも、姿を変えるとか…と考えていたのは自分だ。それでもやはり、急に人の見た目が変われば驚いてしまうものだろう。買い物はまだ少し続いた。フードをかぶることで視線を避け、彼の背中に隠れることでさらに視界から大人の姿を減らす。買い物中、人が多くなれば、彼女は彼から離れまいと服の袖をキュッと握るだろう。その後からは、買い物が終わるまでどこかしら彼の服を握っていた。こうすることで、とても落ち着くことに気づいてしまったらしい。   (2018/1/23 00:02:02)

リリス=オズワルドさて、もう日も沈みかけ。家でマーリンがご飯を作って待っているのではないだろうか。彼女の美味しい食事のことを考えると、急にお腹がすいてくる。今まで食事が楽しみだなんてこと無かったのに。こんな欲持ち合わせていなかったはずなのに。幸せ故に、人間らしい欲望が増えてしまったのだろうか……。)   (2018/1/23 00:02:19)

アーデルハイト=ノーツ=オズワルド「さ、帰りましょうか。リリス。」(買い物を終えたならば、後は家に帰るだけだ。帰り道、彼は彼女に向けてそっと自身の片手を差し出すだろうか。いつまでもずっと服を握られていては少々歩きづらい。加えて、帰り道は一緒に歩くと彼は言った。彼の中での一緒に歩くとは、自身の服を握らせて後ろから相手を付いてこさせることではなく、相手と隣に並んで歩くことだ。故に、彼女が彼の手を握るのなら彼はそのまま彼女を自身の隣へと移動させてから歩き始めることだろう。片手に買い物の荷物を持ち、もう片手を彼女と握る。両手が塞がってしまうが、特に問題はないだろう。彼女と共に歩き出し、街を出て森の入口にやって来たところで自身の姿を元に戻そうか。魔法の行使と言うのは魔力を消費する。彼は今日、自身の姿を影のように溶かしたり別の姿へ変えたりとを継続していたため、正直魔力がもう余り残ってはいない。   (2018/1/23 00:13:24)

アーデルハイト=ノーツ=オズワルド不安は少し残るが、夜の森の中を歩いていくしかないだろう。夜は魔物が多い。それも、昼間にいる者とは比べ物にならないほどに獰猛な魔物ばかりだ。だが、いざとなれば自身が彼女を守ってやれば良い。残り少ない魔力であれ何とかなるはずだ…多分。彼女と手を繋いでいるのならばその手を一度握り直してから歩き始めようか。夜の森は暗い。加えて不気味だ。いつ魔物が出てもおかしくない雰囲気の中、ゆっくりと歩き出すとしよう。)   (2018/1/23 00:13:26)

おしらせリリス=オズワルドさんが退室しました。  (2018/1/23 00:15:14)

おしらせアーデルハイト=ノーツ=オズワルドさんが退室しました。  (2018/1/23 00:15:21)

おしらせリリス=オズワルドさんが入室しました♪  (2018/1/23 17:45:19)

おしらせアーデルハイト=ノーツ=オズワルドさんが入室しました♪  (2018/1/23 17:46:24)

リリス=オズワルド「……」(帰ろうかと手を差し伸べられれば、それにそっと自身の手を重ねようとする。少し躊躇したかのようにその手は1度動きを止めたが、そのままゆっくりと彼の手を握るだろう。少し引っ張られるようにして彼の隣へとつくと、その手をぎゅっと握り直してから歩き始める。少し嫌な感じがする。周りにいる魔物達に少し落ち着きがないし、穏やかでもない。アーデルハイトから感じられる魔力も、家を出た時よりも弱くなっている気がしなくもない。それがもし本当なら、今魔物に襲われなんてすれば少し面倒だ。最古の魔術師である彼は、きっと自身のことを護ろうとしてくれる。少なくとも、人を置いて逃げ出す腰抜けではないことを祈ろう。カサカサと辺りの木々が揺れる度に、彼の手を握る彼女の手に力がこもる。魔物は見慣れているが、襲われるかもしれないとなると、やはり怖いのだろう。大人に頼るというのは不服だが、今は頼るしかない。)   (2018/1/23 17:46:48)

リリス=オズワルド「アーデル…あの、もし、魔物が出てきたりしたら……どうするんですか?」(不安そうに、閉じようとする口を無理矢理にひらいて尋ねる。逃げるのか、立ち向かうのか、魔法を使うのか……。彼がどう対処するかというのは知って起きたかったのだろう。知っていれば、それに合わせて行動しやすくもなる。運動のできない彼女は、逃げ足には自信がない。逃げるとなれば、彼に抱えて走ってもらうか、瞬間移動をしてもらわなければなくなるだろう。)   (2018/1/23 17:47:09)

アーデルハイト=ノーツ=オズワルド「心配しなくても、リリスは僕が守りますよ。」(明確にどう対処するかを告げるわけではないが、少なくとも彼女を置いて逃げるような真似はしないと彼は述べる。そもそも、彼女はすでに彼の中では大切な家族だ。その家族を見捨てて自分だけが逃げるなどと言う選択肢、端から彼の頭の隅にだってありはしない。家族であるなら守り通し庇い通すのが彼の道理だ。魔力こそ残り少ないが、余りに数が多い魔物でも無い限り打倒はできるはずだ。どうしても危険な状況に陥ってしまった時は…━━)   (2018/1/23 18:08:19)

アーデルハイト=ノーツ=オズワルド「嫌な予感とは、どうにも当たりやすいモノですね。」(人間の警戒心なんかよりも、獣の五感は敏感だ。加えて言うなれば彼らは魔物。ただでさえ厳しい自然の食物連鎖の中を潜り抜け、勝ち抜いてきたような種族だ。そう簡単に夜の森で彼らに出会わないことなど無い。自分たちの周りをぐるりと囲うように、犬を思わせる無数の獣が佇んでいる。数も多い上、この型の魔物は素早いので余り相手にしたくはないのだが、当然ながら逃げ出せる状況でもなければ簡単に逃がしてくれるような相手でもない。ひとまず、リリスの片手を握ったまま、もう片方の手に持っていた買い物袋をリリスに渡し、手を引いて自身の後ろへ下がらせようか。そうすることで空いた片手に彼は魔力を込め始める。)   (2018/1/23 18:08:21)

アーデルハイト=ノーツ=オズワルド「求めるは刃の閃き、我が手に器を与え、その鋭利なる一撃を以て立ちはだかる愚者を切り裂かん。」(穏やかな口調のまま、柔らかい声音のまま紡がれ始める詠唱。すると、魔力の込められていた彼の片手に白い光が集まり始めた。手を横薙ぎに振るうことでそれは闇夜をも切り裂くような光の刃となって魔物の方へと飛来する。突然の魔法に反応できなかったのか、魔物は光の刃によって身体を真っ二つに引き裂かれて絶命するだろう。数は減らせたが敵意を見せた。魔物は得物に飛びかかる機会を伺うかのようにじりじりとこちらへ迫ってきていて。)   (2018/1/23 18:08:29)

リリス=オズワルド「っ……アーデル、全て倒すのは…」(群れで襲いかかってきた魔物達は、二人をぐるりと囲ってしまった。狩りを協力して熟す、とても知能の高い魔物達なのだろう。そんな奴らから簡単に逃げれるとは思わない方が良いのかもしれない。穏やかな声音で紡がれた詠唱は、幾らかの魔物達を薙ぎ払った。しかし、それを見て怯えるでも逃げるでもなく、彼らはこちらを警戒、威嚇し始める。呼べば仲間も来るのだろうし、ここにいる全ての魔物を倒すのは困難だと思われる。きっと彼の魔力だって無尽蔵ではないのだ。彼から受け取った袋を片手で握りしめ、彼の手を握る力も更に強める。恐怖や焦燥から、彼女の足元には黒い液体のような、流動体のような…所謂魔力が渦巻き始めることだろうか。何か魔法が使えるわけではないが、彼とは異なり、無尽蔵に身体から湧き出し続ける魔力を具現化することは可能らしい。攻撃、防御、拘束、移動。単純な命令であれば迅速に答えてくれるその便利な黒い何かは、彼女と彼とを護るかのように足元をぐるぐると回り続ける。)   (2018/1/23 18:23:33)

リリス=オズワルド(そして、心配そうな声で彼女は下記のように言葉を発した。できる、というのであれば問題はないのだけれど、この数は少ししんどいのではないだろうか。隙を見て逃げるにも、足の早そうなこの魔物達から、人の身で逃げ出せるとも思えない。後に下がっていた身を乗り出し、背伸びをするようにして、前のめりに成り、彼にそう伝える。)   (2018/1/23 18:23:49)

アーデルハイト=ノーツ=オズワルド「そうですねえ。今ので身を退いて逃げてくれれば良かったのですが。」(先程の攻撃は魔物を刺激して怒らせるためではなく怯えさせて逃げ出させるための攻撃だったのだが、残念ながらそう簡単に事が思い通りに運ぶほど彼らは甘くはないらしい。彼女の足元から沸き上がってくる魔力を見遣れば、彼は小さく目を細める。元々、彼女を買ったのにはその無地蔵に生成される魔力が理由なのだが、ここまで大量の魔力を一気に体外に放出できる者と言うのは中々いない。それを見て彼女に感じたのは魔法や魔術に対しての才能だ。しかし、できれば彼は彼女をそう言った物に巻き込みたくない。彼女を今ここで戦わせて傷でも負われたら、恐らく彼の方が平常心を保っていられはしない。そう考えると、この後どうするかと言うのは自然と頭の中に浮かんできた。)   (2018/1/23 18:39:32)

アーデルハイト=ノーツ=オズワルド「道なき道を飛ぶ風よ、暗き闇を照らす光よ。望みの元へ身を飛ばせ。」(その答えは、この場からの離脱、である。オークション会場から彼の家の前までやって来た時と同じ魔法による瞬間移動。しかし、彼に二人を同時に瞬間移動させられるだけの魔力は残っていない。故に、彼は“彼女だけを”この場から瞬間移動させるのである。彼女の足元に渦巻く魔力を巻き込んで漆黒の魔力が彼女の身体を瞬く間に包み込むだろう。漆黒の魔力に包み込まれた後、その身を巨大な骸骨が包み込んだなら、もう瞬間移動は完了だ。骸骨が消え、彼女を包んでいた魔力が消えた後、彼女の眼前には彼の家があるだろう。だが、隣に彼はいない。家の中にはすでに明かりが灯されており、カーテンの向こう側、家の中にマーリンが動いているのが見えるはずだ。)   (2018/1/23 18:39:34)

おしらせ無言時間が20分を超えたため、リリス=オズワルドさんが自動退室しました。  (2018/1/23 19:00:26)

おしらせリリス=オズワルドさんが入室しました♪  (2018/1/23 19:00:32)

リリス=オズワルド「アーデル…?まっ…」(待ってください、という言葉は、最後まで彼には届かない。彼の魔力が自身だけを包み込むと、そこから出ようと彼のいた方向へ手を伸ばす。しかし、掴んだのは冷たい空気のみ。手を伸ばした先には、暖かい灯りの灯る自分達の家があるだけ。急いで辺りを見渡すも、先程まで隣にいた彼の姿はない。やはり、二人を飛ばすだけの魔力も残っていなかったのだ。そんな状況で、あれだけの魔物を1人で倒すのはかなり危険だと言える。今からもう1度森に入って彼を探しに行くか?いや、それでは彼の行為が無意味になってしまう。ここは大人しく家に帰れということなのだろうか。大人は信用ならないから、嘘つきだから、彼が無事に帰ってくるとは信じられない。初めて自らのことを家族と言ってくれた人が危険に晒されるのは、胸が苦しい。重たい足を動かして、マーリンだけが待つ家の中へと戻っていこうか。扉を自分の手で開け、閉める。買い物をした袋を居間の机の上へと起き、マーリンが用意してくれた食事を黙々と口へと運び、シャワーを浴びて、寝床に……つけるはずもない。   (2018/1/23 19:00:36)

リリス=オズワルドここ二日、彼と過ごしただけなのに。1人がとても寂しい。マーリンがいるとはいえ、彼女は喋らないし、彼のように笑顔も向けてくれない。どうして自分を買ったのかも説明してくれないような大人と一緒に居ただけなのに、胡散臭い笑顔を浮かべる大人は嫌いなはずなのに、彼のいない家はとても寂しい気がする。ならば、迎えにいくしなかいだろう。瞬間移動ができないほど魔力を消耗していたのであれば、彼は歩いて帰ってくるはずだ。彼女は、マーリンの目を盗んでこっそりと再び玄関から出ていってしまおう。先程まで降っていなかったはずなのだが、雪が彼女の身体をみるみるうちに冷やしていく。家の中から持ち出したランタンを片手に、森の前まで脚を運ぶ。自身の身体の周囲に、緩く魔力を巻き付けて身を守り、そっと森の中へと足を踏み入れようとする)   (2018/1/23 19:00:51)

アーデルハイト=ノーツ=オズワルド「ただいま戻りました。すいません、魔物の相手をしていたら遅くなっ…て…?」(入れ違い。何とタイミングと運の悪い男なのだろう。あろうことか、彼はリリスが彼を探しにこっそりと家を出た後で入れ違いのようなタイミングで戻って来たのである。家に返ってきた彼を真っ先に出迎えたのは、どこか焦った様子のマーリンだった。その表情にこそ焦燥の感情などが出る様子はないが、パタパタと忙しなく何かを探すかのように家の中を駆け回っている。彼女だけではなく、彼のペットである生き物達も同様だ。一体どうしたの言うのだろう。彼の帰宅に気付いたマーリンが慌てて駆け寄り、ペンで急いで紙に何かを書き、その後で紙に書いた文字を彼に見せる。そこに書かれていた内容を見た彼は、目を見開いた後で慌てて家の中を飛び出した。もう魔力は残っていない。ならば、この足を動かして走る他無い。魔物と戦ったせいで体力の消耗も著しいが、そんなこと今は気にしていられなかった。)   (2018/1/23 19:13:24)

アーデルハイト=ノーツ=オズワルド「リリス…一体どこへ…。」(マーリンが紙に書いていたのは、いつの間にかリリスが家からいなくなってしまった。と言う内容だった。マーリンが家事を終え、休憩をしようと思った時にはすでにいなかったらしい。彼が家に戻って来たのは更にその後なので、彼女が家を出てからある程度時間が経過していることになる。どこに行ってしまったのか。もしかしたら家での生活に嫌気が差したのかもしれないし、生きていることに限界を感じて死を選んだのかもしれない…━━良くない想像ばかりが掻き立てられ、それを振り払うように唇を噛み締めて走った。雪が視界を遮り、思うように身体を早く動かしてくれないが、それでも必死に彼は雪原となった野を駆けるだろう。どうか、リリスの身が無事でありますように。)   (2018/1/23 19:13:26)

リリス=オズワルド「ねぇ、貴方。アーデルハイト…オズワルドの場所を教えて…。」(森を歩き続け、ふと敵意のない魔物が視界に入る。彼は、血を吸う類の魔物らしい。ならば都合が良い。魔物や妖精は、交換条件が成立すれば大体力を貸してくれるものだ。魔力を彼らに食べさせて魔法を使うための力を借りるように。魔物に育てられた彼女は、魔物との接し方を知っている。故に、彼女の目の前にいる魔物へと上記のように問いかけると、彼女は長い袖をまくり上げ、右腕を差し出す。魔力の多く含まれた彼女の血液はさぞ美味しいことだろう。魔物はガブリと彼女の腕へと噛み付く。鋭い痛みに顔を歪め、口を離された傷口からは血が流れ出す。それをもう片方の手で抑えれば、魔物の行く方へとついて行き始めるだろう。魔物は来た道を戻り始めた…ということは、彼は家に帰ったのだろうか。よかった…。安心すると同時に、これで彼に怒られてしまうことが決定した。安堵したようなら表情から一転、不機嫌そうな顔になる。その間の表情の変化はかなり些細なものだが…。)   (2018/1/23 19:25:41)

リリス=オズワルド(アーデルが森の中へと入ったのであれば、正面から雪を踏みしめる音と、淡い光が見え始めるはずだ。役目を終えた魔物は彼女に手を振ると、森の闇へと消えていってしまう。つまり、すぐそこにアーデルがいるということだ。どこにいるのだろうか、と辺りを見渡し、もう少し歩みを進めて)   (2018/1/23 19:25:53)

アーデルハイト=ノーツ=オズワルド「…足音と、灯り?」(彼女を追って家を飛び出してきた彼は、彼女の行く先が森だと仮定して森まで足を進めてやって来た。とは言うものの、彼を探すのにも彼女が死を選ぶのにもこの森と言う場所は打って付けの場所だろうと踏んだからだ。できれば後者の方は悪い想像だけの話であって欲しいものだが。彼女が無事であることを祈りつつ、彼は森の中へ足を踏み入れた。すると、森の中を歩き始めて間もなく、近くから一つの足音が聞こえてきた。その足音に反応して聞こえてきた方を振り向けば、続いて彼の視界に入ってきたのは淡い灯りのような光だった。こんな夜の森を好き好んで彷徨う人間など、彼は今まで見たことがない。更に、この辺りには自分たち以外には誰も住んでいない。ならば、きっとあの灯りを持っているのは…━━そう頭の中で考え終えるより早く、彼の身体が動き出した。雪に足の動きを縛られながらも彼女の方へと駆け寄り、こちらへと向かっていた灯りとの距離はすぐに縮まるだろう。そして、その先に現れたのは。)   (2018/1/23 19:37:35)

2018年01月19日 23時02分 ~ 2018年01月23日 19時37分 の過去ログ
世界の片隅、大きな森の小さな家。
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