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「世界の片隅、大きな森の小さな家。」の過去ログ

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2018年01月23日 19時37分 ~ 2018年01月25日 19時22分 の過去ログ
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アーデルハイト=ノーツ=オズワルド「リリス…?リリスッ、良かった。心配しましたよ。」(悪い想像はどうやら杞憂に終わったらしい。本当に良かった。彼女の腕の傷にまだ気付いていない様子の彼は、息を切らしながら彼女の元へ走り、彼女の姿を確認した途端に安堵の笑顔を浮かべることだろう。確認のために彼女の名前を呼び、確信へと変わった途端その声は少しばかり大きくなる。ランタンを持った彼女の背中に片手を回し、駆け寄ると同時にそっと自身の方へ彼女の身体を抱き寄せた。心配していたのは彼女の方こそ、なのかもしれないし、彼とて彼女に文句の一つや二つ言われてもおかしくない立場にあるのだが、今は兎に角彼女が無事だったことを喜んでいるようで。)   (2018/1/23 19:37:37)

おしらせ無言時間が20分を超えたため、リリス=オズワルドさんが自動退室しました。  (2018/1/23 19:46:52)

おしらせリリス=オズワルドさんが入室しました♪  (2018/1/23 20:03:50)

リリス=オズワルド「アーデル…ごめん、なさい…。私、心配で、その…」(過程はどうであれ、結果として魔力の尽きた彼を再び森の中へと入れてしまったのだ。きっと怒られてしまう。彼の姿が見えると、胸につっかえていたものが解け、安堵のため息がでる。しかし、これから怒られてしまうのだと考えると、言葉につまり、俯いてしまう。悪い事をした。せっかく安全な場所に返してくれたのに、わざわざ危険を身に晒してしまって。だから、暖かいものが地震を包み込んだことには驚いた。まさか、抱きしめられるとは思っていなかったからだ。血の溢れる傷口をさらに強く握る。これでは真っ白な彼の服が汚れてしまいかねないからだ。誰かにこんなにも心配されたのは久しぶりだ。買ったものが心配なだけで、ここまで焦ったりは普通しないだろう。これでさえ演技だと言うのであれば、もうその嘘に騙されていた方が幸せかもしれない。)   (2018/1/23 20:04:13)

リリス=オズワルド「魔物と意思疎通も取れるし、少しなら自分で身を守れるし、大丈夫だと、思って…マーリンに黙ったまま…アーデルを、探しに行って……ごめんなさい…。」(言い訳と理由が途切れ途切れに口をつく。心配をかけたことに。彼が買ったこの身体に傷をつけてしまって。また森に入らせてしまって。寒い道を歩かせてしまって。ごめんなさい。と、俯いたまま彼に伝える。許してもらえるだろうか…。もしかしたら、もう外に出るなと言われてしまうかもしれない。彼女は彼に文句のひとつも言わず、自分の身など心配ひとつせず、ただ彼に対してしまったことを謝るのみだろう。)   (2018/1/23 20:04:16)

おしらせ無言時間が20分を超えたため、アーデルハイト=ノーツ=オズワルドさんが自動退室しました。  (2018/1/23 20:04:57)

おしらせアーデルハイト=ノーツ=オズワルドさんが入室しました♪  (2018/1/23 20:27:07)

アーデルハイト=ノーツ=オズワルド「いえ、謝ることはありません。リリスが無事なだけで、僕は嬉しいですから。」(彼女の行いに対して、彼が叱ると言うことは無いだろう。何せ、今回の彼女の行動は自身を心配してのことだった。彼女は誰かのために動き、寒い中森の中を歩いて彼を探したのである。それがまず、彼は嬉しかったのだ。その結果、彼に心配をかけてしまったとは言え、その心配を彼は決して迷惑などとは思っていない。家族を守るのも当たり前、家族を心配するのも当たり前。彼がそう言う考え方の持ち主だからだろう。故に、彼女が彼を心配して家を飛び出したと言うことについて彼が咎めることはない。だが、あくまでそれはその点に関しての話だ。上記の言葉をニコリと柔和な微笑みを携えながら彼女に対して述べた後、)   (2018/1/23 20:27:21)

アーデルハイト=ノーツ=オズワルド「でも、次からは僕が家に帰るまでキチンと待っていてくださいね?リリスが傷つくところは見たくないですからね。…やはり、リリスは白色が似合いますね。雪のように綺麗な白が。」(彼は柔らかな口調で諭すかのように彼女に対して注意を行った。だが、結果的に言えばそれだけだった。彼女に外出を禁止することもなければ暴力などで指導を行うこともない。そんなことをしなくても理解できることはキチンと理解する子だと、彼はそんな風に彼女に対して思っている。抱き締めた彼女の身体は冷たく、冷え切ってしまっているのが分かった。早く家に帰って暖かい場所に居させてあげたいが、その前に彼女の腕の出血を止めなくてはならない。   (2018/1/23 20:27:51)

アーデルハイト=ノーツ=オズワルド自身の服の袖をビリビリとやや乱暴に破いた後、それを包帯代わりに彼女の腕にぐるぐると巻きつけて止血を行おうか。魔力があれば治癒魔法も使えたのだが、今はそれすら彼にはできない。故の応急処置だ。更に、ゴソゴソと自身の懐を漁った彼が出してきたのはマフラーだった。真っ白な、彼女の髪色と同じ白色。それを器用な手付きで彼女の首に巻いてから、ニコリと笑って言葉を続ける。その後、家へと戻るために再び来た道を引き返すように歩き出すだろう。マフラーは街でさり気なく購入しておいた彼女へのプレゼントだ。)   (2018/1/23 20:27:53)

リリス=オズワルド「ありがとう、ございます…。」(次からはちゃんと家で待っておけと、そう言われるとコクリと小さく首を縦に振る。彼はきっと強いのだから、自分が迎えにいく方が迷惑なのかもしれない。彼が綺麗な服を乱暴に破いてしまうと、焦ったようにそれを止めようと手を伸ばす。けれど、きっと止めたところで手当を辞めることは彼はしない。そういう人間だから。嘘も入り交じっているかもしれないが、彼はきっと優しい大人だから。今度は、謝罪ではなく感謝の言葉を口にする。首に暖かなマフラーを巻かれ、良く似合うと言われると、少し恥ずかしそうにマフラーへと顔を埋める。褒め言葉というのには慣れていない。お世辞かもしれないけれど、それでも嬉しいし恥ずかしい。彼が家へと向かって歩き出したのであれば、彼の破れた服の裾を握りしめて、隣を歩く。ランタンで道を照らし、暖かな家を目指して歩みを進める。)   (2018/1/23 20:39:45)

リリス=オズワルド「あの、えっと……私の魔力を、アーデルにあげたりはできないんですか…?私は魔法を使いませんし、魔力は時々溢れてしまいそうで邪魔ですし…余計な、お世話かも知れませんけど…その…」(家につく前に、ふと思いついたことを彼に提案してみる。彼女は彼が自分のことを買った理由を知らない。だから、魔力の無くなってしまった彼に、自分のものをあげることはできないのかと尋ねる。それができば、彼は足りない魔力を補充できるし、自分は溢れた魔力の整理ができる。ウィン・ウィンの関係というやつだ。それがもしできるのであれば、彼女は喜んで引き受けることだろう。)   (2018/1/23 20:40:00)

おしらせ無言時間が20分を超えたため、アーデルハイト=ノーツ=オズワルドさんが自動退室しました。  (2018/1/23 20:48:28)

おしらせアーデルハイト=ノーツ=オズワルドさんが入室しました♪  (2018/1/23 20:48:34)

アーデルハイト=ノーツ=オズワルド「可能ですよ。そもそも、僕がリリスを買った理由はリリスから魔力を供給するため、でしたから。」(述べられた感謝の言葉に対して、彼女がしてみせたのと同じように首を縦に振って頷いてみせる。そう、彼が欲しい言葉は謝罪よりも感謝の言葉だ。だが、咄嗟に出る言葉が謝罪だったのは彼女の今までの人生が原因なのだろう。ならば、それをそう簡単に正すことはできない。一度出来上がってしまった物を無かったことにするのは難しい。だが、それは決して不可能なことではない。丁寧に細やかに、時間と手間を掛ければきっと可能だ。そしてその時間も手間も、彼は喜んで彼女に費やすことだろう。続いて投げられた質問に対しての答えはYesで、ついでと言うように彼女を彼が高値をつけて買った理由も話してしまうとしよう。彼女は溢れるくらいに体内に魔力を生成できる。それを自分に供給してもらうため、ただそれだけのために、彼は彼女を買うつもりだったのだ。尤も、今となってはそのためだけに買ったと言っても説得力は無いのかもしれないが。)   (2018/1/23 20:50:50)

アーデルハイト=ノーツ=オズワルド「ただし、それには体液の摂取が必要なのです。僕の身体にリリスの体液を流し込む行為が。血液で良いならば楽なんですけどね。」(続いての言葉を彼は小さな溜息と共に吐き出した。体液の摂取と言われて手っ取り早く浮かぶのは血液による魔力供給だろう。しかし、血液では余り純度な魔力を摂取することができない。一度体外に出てしまった血液よりも、体内に溜め込まれたままの血液の方がより高純度で高密度な魔力を得ることができるのだ。だが、そうなると残っているのは唾液や愛液となる。それが分かっているからこそ、彼は溜息を漏らしたのだろう。彼は兎も角、リリスにそんな行為をしてしまって良いものか、と。歩みを進めながらどこか悩ましそうに、考え込むように彼は言葉を告げるだろう。)   (2018/1/23 20:50:52)

リリス=オズワルド「必要なことなら…私は大丈夫です。その為に買ったのなら、今更悩む必要は、無いと思います…。だいぶ高かったみたいですし…。やれと言われれば、私はいくらでも…」(体外に出ていない体液の摂取と言われてぱっと思いつくのは…まぁ、そういう類のことだろう。そういうことをしたことがないわけではない。正しくは、無理矢理させられた、なのだけれど…。だから、今更そんなことで恥じないし、躊躇することもない。人間、手元に何も残らなくなるとこうなってしまうのだろう。それが彼女だ。彼が悩ましげにため息をついたのであれば、上記のような言葉をさらりと口にしてしまう。買われたのだから、基本的にはどんな命令にだって従う。人身売買とはそういうものだ。彼女はそれを嫌がる様子もないし、喜ぶ様子もない。それは自分のことを大事にしていない事の表れでもあった。少し歩き家の灯りが見えると、ランタンの火をそっと消す。きっと家では心配してマーリンが待っていることだろう。こっそり出ていってしまったのだから、彼女にも謝らなければならない。)   (2018/1/23 20:59:38)

アーデルハイト=ノーツ=オズワルド「そうですか。…では、家に戻って休んだら、僕の部屋に来てもらっても良いですか?二階の一番奥の部屋ですので。」(彼女がそれを躊躇わず厭わないと言うのなら、彼はその彼女の厚意に甘えることだろう。否、彼女のそれは厚意とは違うのかもしれない。自分に関しての全てを捨て、自身の手元から全てを落とし、他人に落とされ捨てられた空っぽの彼女の諦念だろう。彼女はきっと自分自身を諦めている。まだまだ未来も可能性もあると言うのに、それを端から手にすることなく彼女は諦めることを選択しようとしてしまっている。それは勿体無いと思った。この際だ。彼女から魔力を供給するついでに彼女と少し話をしてみようと思ったのだろう。故に、彼女を自分の部屋へ招き入れることに決めた。彼女にはもっと自分を大切にしてもらいたい。自分の価値の認識を正して欲しい。少なくとも彼は彼女のことを大切に思っている。それを彼女にも理解して欲しいし、その上で自ら大切にして欲しいのである。年を取ると世話を焼きたくなるものだと思った。)   (2018/1/23 21:12:11)

アーデルハイト=ノーツ=オズワルド「ただいま戻りました、マーリン。リリスも一緒ですよ。彼女の腕の傷を治してあげてください。僕は部屋で休みます。」(家の扉の前へやって来たのなら、扉の方が勝手に反応したかのように独りでに開いた。これは彼の魔力に関係なく、むしろ彼が家の方に仕込んだ魔法なのだろう。玄関へと足を踏み入れると、ドタドタと騒がしい足音と共に家の奥からマーリンが駆け寄ってきた。マーリンはアーデルハイトよりもリリスの心配をしていたようで、リリスの顔を見るや否やリリスに飛び付いてくることだろう。マーリンも、余程リリスのことが心配だったようだ。その間に、彼はするりと二人の横を通り抜けて階段を上がっていく。二階の廊下を歩く足音が聞こえた後、パタンと言う音と共に扉が閉まる音も響いてくるだろう。)   (2018/1/23 21:12:13)

おしらせ無言時間が20分を超えたため、リリス=オズワルドさんが自動退室しました。  (2018/1/23 21:20:28)

おしらせリリス=オズワルドさんが入室しました♪  (2018/1/23 21:24:05)

リリス=オズワルド「ただいまっ…!?ご、ごめんなさい。マーリン…心配を、かけてしまって…」(後で部屋に来てくれという彼の言葉に、コクリと頷くと、暖かな家の中へと足を踏み入れる。彼女は、まさか家に入った途端に抱きつかれるとは思っていなかったようだ。危うくバランスを崩して倒れてしまいそうところだった。玄関にランタンを戻すと、まずはマーリンに腕の手当をしてもらう。彼女の持ってきたタオルで頭や身体を拭き、怪我をした場所をマーリンへと見せる。彼女が傷口に手をかざし、淡く光を放ったかと思えばみるみるうちに傷口は塞がってしまった。どうやら彼女は治癒の魔法が得意らしい。痛みさえ消えてしまったその魔法に驚き、頬を緩めてお礼を言う。彼女が人間ではなく妖精であると考えると、他の人と接する時よりも楽になれたし、表情も少し和らぐ。マーリンからの手当を終え、アーデルの部屋へと向かおうとすると、無理矢理に暖かいココアを手に持たされた。彼の分はないのだろうかと少し戸惑うが、ありがたく受け取って置くことにしよう。)   (2018/1/23 21:24:12)

リリス=オズワルド「アーデル、入りますね…」(階段を上がり、言われた通り、一番奥の部屋へと足を進める。コンコン、と軽くノックをし、上記のように呼びかけてからゆっくりと扉を開こうか。まずは、彼はどんな部屋で生活しているのだろうか…と辺りをぐるりと見渡すだろう。誰かに対して興味を持ったのは久しぶりだ。その程度には、彼のことを信用し始め、また、彼の隣に居たいと思え始めたということだ。)   (2018/1/23 21:24:27)

アーデルハイト=ノーツ=オズワルド「どうぞ。リリス、こちらへ。」(部屋の中に入ってきた彼女を迎え入れたのは窓辺に置かれた机に置かれた一本の蝋燭の明かりと、いつもと変わらない穏やかな彼の声音だ。その声の主であるアーデルハイトは部屋の壁際に置かれたベッドの上に座って彼女に手招きをしている。彼の部屋は物が多い。幾つもの本棚が部屋に置かれ、その中には余すことなく本が詰められている。花の生けられた水入りの瓶が置かれていたり、鳥の入っていない鳥かごが天井から吊り下がっていたり、何も入っていないフラスコなどが幾つも机の上に置かれているのが見えるはずだ。他にも机の上には羽ペンとノートが置かれている。しかし、そのノートには何も記されておらず、空白のページが開かれたまま置かれているだけだ。   (2018/1/23 21:37:11)

アーデルハイト=ノーツ=オズワルドまるで彼の部屋は、“使い道のない道具”や“使用者のいない道具”を集めた部屋のように感じられるだろう。空っぽの形だけの道具が置かれている部屋だ。趣味が良いと感じるか悪いと感じるかは入る人次第だ。床には魔法陣を模した模様の絨毯が敷かれている。彼は先程までと同じ服装で、ニコニコと笑みを浮かべながら彼女がこちらへ寄ってくるのを待っているようだった。話を最初にするか魔力供給から行うかを考えながら。)   (2018/1/23 21:37:13)

リリス=オズワルド「……」(手招きをされると、そちらへと歩み寄っていく。机の空いたところにココアの入ったカップを起き、彼の隣へと腰を下ろすだろう。こういう雰囲気の部屋は嫌いではない。ごちゃついていて、物も沢山あるはずなのに、不思議と落ち着いてしまう。使い道の無さそうなものばかりだし、余計なものばかりな気もするが、どれも魔法に必要なものだったりするのだろうか…見たことのない世界のことを考えされられ、好奇心を掻き立てられる。さて、座ったのはいいが、何をどうすれば良いのかは知らないし、手順とかがあるのかもしれないし…そう考えると変に動いたりはできなかった。自分はどうすれば良いですか…?と尋ねるように、青い瞳が彼のことをそっと見上げる。年頃の女の子がキスをするというのに、表情を微塵も変化させないのは、少し気味が悪いと思われてしまうかもしれない。彼女は、先程買った服ではなく、白いワンピースを着ている事だろう。それを寝巻きにするつもりらしい。   (2018/1/23 21:48:38)

リリス=オズワルド行為をする時は、いつも向こうから無理やりだったし、かと言って、やり方を知っているから自分からやるというのも変だし、効率の良いやり方というのがあるかもしれないし……。彼女は、様々なことを考えながら彼のことを見つめているが、その中には、一欠片の羞恥も、不安も、恐怖もない。ただ、"いつも通り作業をこなせばいい"という考えが彼女の中に居座っている。そう、これはもはや、彼女にとっては慣れた作業なのだ。)   (2018/1/23 21:48:52)

アーデルハイト=ノーツ=オズワルド「貴女はじっとしていて構いません。僕の動きに合わせてくれればそれで良いですよ。」(彼女の方から行動を起こすことは無かった。代わりにこちらに向けられたのは視線。澄んだ色をしているにも関わらず、そこには一切の感情を灯さない。綺麗なのは確かなのだが、その綺麗さは非常に機械的で人間味がまるでない。当然、ただ魔力を供給するだけの行為に特別な感情は必要ない。だが、彼女のように何も感情を宿さないでいられると、それはそれでこちらも些かやりづらい物があった。かと言っていつまでもこうしているわけにもいかない。魔力供給のためだけに彼女を部屋へ呼んだわけではないのだから…━━故に、彼女がこちらにどうすれば良いかを視線で尋ねてくるのならそれに言葉と行動を以てして答えるとしよう。上記の言葉を述べた後、隣に座った彼女の身体をそっと抱き寄せた。   (2018/1/23 22:02:49)

アーデルハイト=ノーツ=オズワルド端麗な彼女の顔が近づき、目線が近くなる。その後で、彼女の顔の上から重ねるように口付けを落とすだろう。まずは彼女の唇へと重ねるように、優しく。その後で、彼女の唇へと舌を伸ばして口を開くよう伝える。それを彼女が理解して口を開いたのならば、彼の舌が彼女の口内へと入り込んでくるはずだ。舌先に生暖かい感覚が走る。片手を彼女の頭の後ろへ、もう片方の手を背中へと回して彼女の身体を支えつつ、彼女の舌を追うように自らの舌を動かすだろう。)   (2018/1/23 22:02:51)

リリス=オズワルド「わかりました……。」(真似をしていれば良い。つまり、自分はいつも通り口付けを交わしていれば良いのだろう。押し倒されるでもなく、急に口付けるでもなく、まず最初にそっと抱きしめられたことには驚いた。抱きしめる理由があるかと問われれば、無いのだろうけど、そこから彼の優しさが伝わってくる。こんな風にされたのは初めてだ。今までは、そこに愛なんて存在しなかったけれど、彼には家族愛が存在する。だから、きっとこんなにも暖かいんだ。顔を上げ、彼の白く綺麗な顔が近づくと、そっと瞼を閉じる。触れるだけの優しいそれは、思わず肩の力が抜けてしまう程だった。彼とのこれに、何も強ばる必要はないらしい。彼に身を任せて、安心してできる。そう思うと、今度はぎゅっと、何かが胸の奥を締め付けるような感覚に襲われた。彼が少し舌を出したのが分かると、それに応えるように彼女は小さく口を開く。彼に体液を渡す行為…であるならば、なるべく自分からも動かした方がいいのだろうか…。自身の舌を追う彼の舌を、今度は彼女が絡めとる。その行為に妙に慣れてしまっているが、そこは目を瞑っていただこう。)   (2018/1/23 22:18:49)

リリス=オズワルド(抱き寄せられた彼の服を軽く握り、時折口の端から息を吸いながら、彼が離すまで口付けを続ける。なんだか、ここまで優しくされると逆に戸惑ってしまう。変に心臓もなり始めるし…まぁ、これは自然な現象だ。人間の性欲なんてそんなもんだし、仕方の無いことだろう…と彼女の中で片付けてしまい。)   (2018/1/23 22:19:06)

アーデルハイト=ノーツ=オズワルド「……。」(口付けの最中、彼が口を開くことはない。代わりに、お互いの唾液の絡む音が物静かな部屋に妙に木霊する。静かだからこそ、些細な音ですらこの部屋の中でははっきりと聞こえてしまう。それを彼が気にすると言うことは余り無いだろう。精々気にするとしてもそれがマーリンにまで聞こえたりしないかと言うことくらいだ。加えて、彼の口づけは存外に長くなることだろう。正直、今日はいつもにも増して魔力を使いすぎた。彼の魔法はどれもこれも強力だ。どんな魔法でも魔力を追加で込めれば強いものにできるが、彼のこの魔法の運用方法は魔力の消費が著しく、燃費がかなり悪い。その分魔法の精度に関してはまず誤ることがないだろうが。消費してしまった魔力を供給するのはそう容易くないと言うことだろう。   (2018/1/23 22:31:00)

アーデルハイト=ノーツ=オズワルド彼女の方からも舌を動かしてきたのなら、彼はその舌を吸うように口を動かすだろう。こうすることで、より効率的に彼女の唾液を摂取することができるからだ。彼女の瞼が閉じられているのは安心しているからだろうか。少なくとも、今の彼女からは警戒心などは感じられない。身体からも力を抜いているようだし。彼女がこの行為に慣れてしまっているのは、今までにそう言う経験があるから、なのだろう。だが、彼女の今までの人生の経歴から察するにそれは余り良い思い出とは言えなさそうだ。そんなことを考えながら、彼女との口づけは徐々に深く、甘く変化していくだろう。)   (2018/1/23 22:31:02)

リリス=オズワルド「んっ……」(少し様子を伺うように、薄く目を開く。相変わらず白くて綺麗な彼の顔が目の前にあって、けれどそれに胸が高鳴ることも、恥ずかしくなることもない。強いていえば、変に音が響いて、静かな分それが目立ってしまうのが少しだけ恥ずかしい気もする。身体が火照ってくるのもやめてほしい。彼とはそういう関係でもないし、これは必要な作業なのだと、繰り返し頭の中で自分に言い聞かせる。きっと魔力を消耗しきってしまっていたのだろう。だいぶ長い口付けは、なかなか終わりそうにない。けれど彼女は、彼が望むだけ与えるし、彼が飽きるまでこの身を捧げるつもりだ。舌を吸われると、ピクリと小さく身体を震わせる。それと一緒に小さな声も漏れてしまうが、マーリンなんかに気づかれでもしたら大変だ。頑張って抑えようと、それ以上の声を胸の奥に押し返す。何かに耐えているのが表れたかのように、彼女は握っていた彼の服を、さらに強く握りしめる。そろそろ少し苦しいが、頭を抑えられていては、こちらから顔を離すことはできない。ならば彼が満足するまで待つしかない。   (2018/1/23 22:46:18)

リリス=オズワルド(どんどん、甘く深く変化していくそれに、少しずつ身体の力が抜けていく。上手く身体を支えることも難しくなってきたし、頭もクラクラしてきた。魔力を吸われているせいなのだろうか…この感覚は初めてだ。気のせいか、身体がなんだかゾワゾワする感じもする。いつもの嫌な感じとは、少し違う。これは何というのだろうか……。彼女は彼の口付けに十分に応えるだろう。)   (2018/1/23 22:46:34)

アーデルハイト=ノーツ=オズワルド「…ふぅ。少し長かったですかね。苦しくはないですか?」(彼女が何かに耐えるように自身の服を強く握り締めてきてから数分後、彼はようやくその口を彼女から離し、彼女の口内から舌を抜くだろう。これで今日消費してしまった魔力の大部分を回復することができただろう。彼女は苦しくなかっただろうか?と気遣うように言葉を掛けた後、頭を押さえる形で置いていた手を彼女の首筋を通って背中へと滑らせ、トントンと子供をあやす親の真似事でもしているかのように背中を優しく叩いた。消費してしまった魔力が多かった分口付けを長くしてしまった故に心配しているのだろう。彼女の背中に回していた手はいつの間にかベッドへと置かれており、片手で彼女の背中を叩きつつ彼女の身体を支えている形となる。しかし、本当にこうして体液を摂取することで魔力を補給できるとは思わなかった。それもこれも、彼女が無尽蔵に身体で魔力を生成できるから成せることなのだろうが。彼女が平気そうなら、或いは呼吸を整えたなら、彼は彼女を部屋に招いたもう一つの用事を果たすために口を開こうとするだろう。)   (2018/1/23 22:55:57)

リリス=オズワルド「…大丈夫、です…。」(口を離されると、大きく息を吸ってから呼吸を整える。そっと口元を服の袖で拭い、息が整ってから大丈夫だと返事をするだろう。正直なところ、少しだけ苦しかった。ここまで長いとは思わなかったし、頭もクラクラするから、これはきっと酸欠にもなっている。抜けた力が少しずつ戻ってくると、彼の支え無しでも座れるようになるはずだ。机の上に置いていたココアを取りに行き、ベッドの上に座り直せば、今度は別のことを話したそうにする彼へと視線を戻す。煩くなりかけていた鼓動も収まったし、身体の熱も引いてきた。早く切り替えろ、切り替えろ…と自分にまたも言い聞かせる。そうでもしないと、なんだか変な気分になってしまいそうだったから。)「えっと…他にも、何か用事かあったんですか…?」(全部彼に任せっぱなしではあれかな…と思うと、今度は彼女から話をするよう促してみる。それは、自分の頭を切り替えるためでもあったのだが、彼もこっちの方がやりやすいはずだ。少しだけ冷めてしまったが、まだ暖かいココアを口へと運びながら、そう尋ねて)   (2018/1/23 23:06:32)

アーデルハイト=ノーツ=オズワルド「ええ、少しお話をしましょう。」(彼女を部屋に招いたもう一つの理由。それを切り出そうとしたのだが、彼女の方から何か別の用事があったのかと問うてきた。それを彼女の方から尋ねてくるとは思わなかったため、少しばかり驚いてしまうが、すぐにそれを消して彼女に対していつもの笑顔のまま上記のように述べる。しかし、どう話したものか。と彼は考えるわけだ。彼女に対しては、恐らく中途半端な物言いや複雑な言い回しは通じない。恐らく、真っ直ぐにこうだと言い放った方が伝わりやすいだろう。それを実践するのにはきっと時間が掛かってしまうが、そもそも伝わらないよりは何倍も良いはずだ。少し考えるように顎に手を添えて押し黙った後、よし。と言う言葉と共に彼女の方へと向き直れば、)   (2018/1/23 23:15:17)

アーデルハイト=ノーツ=オズワルド「リリス、貴女は自分にどれほどの価値があると思っていますか?」(まず、彼女が自分自身に対してどのような評価を抱いているのかを問いかけてみることにした。自己分析ができているのかどうか、自分のことをその上でどう思っているのかどうかを知るための質問である。浮かべているのは笑顔でありながら、彼の纏う雰囲気はいつになく真剣だ。それほど、これは大事な話なのだ。相手にとっても、無論彼にとっても。)   (2018/1/23 23:15:18)

リリス=オズワルド「……価値、ですか…。魔力の面に関しては、アーデルの役に立てているので、少しは価値はある、のかな…と思っています。実際に高値で取引されたわけ、ですし……。それ以外だと……分からないです…。人間はみんな等しく無価値で、その中であえて価値を与えるのは、おかしな話だと思います……。」(彼女の言う人間の中には、もちろん自分自身のことも含まれているのだろう。それはつまり、人間は無価値で、もちろん自分にも価値がないと思っている、ということだ。人間誰しも汚いものを持っていて、汚いものに価値などつかない。世の中の商品とはそういうものだろう。彼女が高値で買われたのは、彼女自身を買ったというよりは、魔力が無尽蔵に湧き出るタンクを買ったということにすぎないのだ。しかし彼女は、そこで言葉を途切れさせなかった。)   (2018/1/23 23:29:11)

リリス=オズワルド「人間はみんな、価値なんてないと思います、けど……。私はアーデルのことは、他とは違って特別な人だと思っていますし……もし、私にも何か価値があるのなら……それをあなたと一緒に見つけたい、です…。」(怯えながらも、途切れながらも、彼女は言葉を紡ぐ。価値なんてない。けど、価値がないから彼のことを嫌いなわけでもなくて、自分のことは好きにはなれないけれど、それでも彼が自分のことを大切にしてくれて、好きでいてくれるなら……そうならば、私は一緒に自分の価値を探してみたいと、そう口にする。現時点では価値なんて微塵も見い出せていないこの石ころを、どうにか、彼と自分との手で宝石に変えてみせたい。たとえそれに価値がなくとも、二人にとって大切なものであるならば、それで……)   (2018/1/23 23:29:25)

アーデルハイト=ノーツ=オズワルド「…そうですか。それを聞いて安心しました。」(人間には等しく価値はない。そう彼女は言った。だが、価値を探そうともしていないと言うわけではないらしい。彼女の中で自分自身の認識が改められれば、彼女は自分に価値を見出せるのだろう。ならば、彼は彼女が自分自身の価値を見出せるまで彼女に付き合うだろう。それを彼女が諦めない限り。そこに自身が手を差し伸べて、彼女が挑もうとする限り、彼はいつだってどこでだって、必ず手を貸そうとしてくれるはずだ。彼女のことを便利な魔力タンクとして購入したことこそ確かだが、彼の中ですでに彼女は魔力タンクなどと言う扱いではない。れっきとした家族なのだ。道具などではなく、一人の人間として彼女を見ている彼は、決して彼女の想いを無駄にしたり無碍に扱ったりはしない。)   (2018/1/23 23:40:16)

アーデルハイト=ノーツ=オズワルド「でしたら、貴女はもう少し自分を大切にすべきですよ、リリス。」(その上で、彼はまず彼女に最初のアドバイスを与えるとしよう。彼女の今の考え方のままでは彼がどう手助けをしようと彼女が自分に価値を見出せることはない。何せ、端から自分自身のことについて諦め、捨ててしまっているのだから。だから、その彼女の考えだけは事前に正す必要がある。彼女が自分を諦め、捨てるにはまだ早すぎる。彼女には未来も可能性も、それこそ魔力と同じように溢れんばかりにあるのだから。上記の言葉を告げると共に、彼女の頬へとそっと自身の片手を触れさせる。大切なものに触れるかのように、彼の手は優しく彼女の頬を撫でやるだろう。それだけでも分かるはずだ。彼は本当に、彼女を、リリスを大切に思っているのだと。)   (2018/1/23 23:40:18)

リリス=オズワルド「…やって、みます…。」(自分を大切にしろ、と言われてもピンと来ないのが正直な感想だ。けど、今自分が、自身のことを大切に出来ていないというのは少しくらいは分かる。全部捨てきってしまったのだから、今度はそれを少しずつ拾い集めなければならない。優しく頬を撫でられると、くすぐったそうに僅かに目を細めるだろう。ならば早速……というふうに、彼女は口を開く)「えっと…あの、さっきから、身体が熱いです…。魔力を吸われたせい、ですか…?力も入りにくいですし……」(再度確かめるように、自身の右手を閉じたり開いたりしてみる。が、やはり上手く力を入れることができない。熱は引いたが、まだ少し身体が暖かい気がする。もしかすればこれは魔力を吸われたせいなのかもしれない…と思った彼女はそのように尋ねた。恐らく、長時間キスをしたせいなのだろうけれど……。今までは、そのような身体の変化が起こらなかったがために、少し不安なのだろう)   (2018/1/23 23:52:52)

アーデルハイト=ノーツ=オズワルド「…ふむ、そうですねえ。」(どのように答えるべきか。彼女から投げられた問いかけに対して思ったのはそんなことだった。彼女に起こっている身体の変化は大凡予測が付く。人間は先程のような行為を行うと鼓動が早くなったり、身体が熱くなったり、身体に力が入りづらくなってしまう生き物だと言う知識は彼にもある。彼がそれを実際に共有し、分かち合うことができたのなら答えに悩み、考える必要など無かったのかもしれないが、彼はそれを共有することができない。彼女が感じている身体の熱や力の入らない倦怠感を、彼が実際に得ることはできないのだ。長時間口付けを交わしていたから単純にそうなっているのだけなのか、それとも…━━それを確かめるように、彼はもう一度彼女の唇に口付けを落とすだろう。しかし、今度は舌を入れることも長い時間口付けを交わすこともせず、少しの間重ねられた後で彼の唇は離されるだろう。ただし、唇を重ねると同時に彼女の心臓の部分へとワンピースの生地の上から手を当てようとする。まるで、彼女の鼓動を探るように。)   (2018/1/24 00:02:58)

アーデルハイト=ノーツ=オズワルド「これで貴女の身体の火照りが増したのなら、それは良い変化だと言えるでしょう。何かは教えませんが、悪いことではないですよ。仮に火照らなくても同様。今貴女の身体に起こっている変化は悪いものではありません。その感覚は、むしろ忘れない方が良いかもしれませんね。」(彼女の身体のことまで何でも分かるわけではない彼は、彼女からの解答が無ければ正解を教えることはできない。結局、彼女と彼は一方的に与え、与えられる関係なのではなく、お互いに協力し合って行く関係になるのだろう。彼女は彼やマーリンと接することで人間らしさを取り戻し、彼は彼女と接することで人間がどう言う生き物なのかを知ることができる。利害はお互いに一致していると言えるだろう。上記の言葉を述べ終えた後、笑顔と共に彼女の額と自らの額をくっつけようとする。)   (2018/1/24 00:02:59)

リリス=オズワルド「……?」(なぜ魔力の供給を終えたのに、再び口付けをされたのか、理解できなかったらしい。小さく小首を傾けて彼の瞳を見つめていることだろう。それだけで彼女の鼓動が跳ねるようなことはないだろう。それが愛情表現であると、彼女はいまいち理解していないからだ。体の火照りは増しもしないし、治まりもしない。結局明快な回答は得られなかったが、悪いことではないのなら良かった、と安堵のため息をつくだろう。それから、笑顔の彼が額を擦りつけてきたのであれば、すり…と僅かに彼女からも額を押し付けるような仕草をしてみせる。彼が笑顔のまま目の前にいるものだから、少しだけ彼女も表情が緩んでしまう。彼女の口元に、僅かに描かれた弧は、彼の視界に映るのだろうか……。   (2018/1/24 00:15:11)

リリス=オズワルドふと頭を彼から離すと、時計の針を確認する。そろそろ眠らなければ、明日もまた何かするのであれば、朝起きられなくなってしまう。なんだか今日は1人で寝たくな気分だ。いや、彼女は長い間、ずっと1人で、寒い場所で眠っていたのだ。誰かのそばで眠ってみたいと思うのも、自然なことかもしれない。きっと1人でいる時よりも、ずっと暖かくて落ち着くのだろう。けれど、まだそんなワガママは口にしない。口にする勇気がない。喉元まででかかった欲望を、喉の奥へと押し返して)   (2018/1/24 00:15:26)

アーデルハイト=ノーツ=オズワルド「僕との場合は別かもしれませんが、口付けは愛情表現なのが基本です。今ので貴女の鼓動が跳ねれば、僕との口づけに愛情を見出していたことになるのですが…違ってみたいですかね?」(彼の前で一般論と言うのは余り通用しない。何故なら彼は魔術師であり、何よりもそもそも彼は人間ですら無いのだから、普通の人間相手に同じような論理は通じない。だが、それはあくまで彼の話であり、彼女は別だ。彼女は魔術師の娘でこそあるが、キチンとした人間なのだ。故に、先程彼女に口付けをしたのは彼との口づけの中に彼女が愛情を見出しているかどうかを確かめるためだったのだが、それを彼女の鼓動から感じられない以上、彼女もそれが理由で身体が火照っていたわけではないのだろうか。人間の身体と言うのは思っていたよりもずっと複雑のようで、彼がその全てを理解し切るにはまだ時間が掛かりそうだった。)   (2018/1/24 00:25:13)

アーデルハイト=ノーツ=オズワルド「もう時間が遅いですねえ。…今日は僕の部屋で寝てみますか?」(彼女の目線が時計の針へ向けられるのと同時、彼の目線もそれに気づいて時計へ向けられる。すると、もう時刻が随分と遅いのに気が付いた。そろそろ眠った方が良いだろう。明日の予定はまだ決まっていないが、もしかしたら何かあるかもしれない。備えあれば憂いなしとも言うくらいだ。だが、何故だか部屋へ戻りたくないように見える様子の彼女に、彼は緩く小首を傾げながら上記のように問いかけるだろう。その後で、彼は腰掛けていた状態からベッドへ横になり、自身の身体に掛け布団を掛ける。その後で、布団に頬杖をつきながら空いている片手でトントン、と自身の隣の空いているスペースを叩くのだった。にこやかに笑いながら、彼女が彼の隣で寝るのなら彼はそれを歓迎するだろう。)   (2018/1/24 00:25:15)

リリス=オズワルド「……」(愛情表現…というのは頭で分かっているのだが、身体が上手く応えてはくれない。彼から愛情を受けているのは確かだし、大切にしてもらえているのも、優しくしてもらえているのも良く分かる。けれど、先程のものは、なんだか、それとは少し違った気もするけれど……。それは少しずつ理解していくことにしよう。また今後、魔力を供給した際に同じことが起こったのであれば、その時はその時だ。自身と同じように時計を確認した彼が、一緒に寝るかと問うてくれば、コクコクと、いつもより激しく首を縦に振ることだろう。彼のが手を叩いた場所に、もぞもぞと身体を入れる。すると、誰かの呼吸が聞こえる。体温を感じる。すごく、落ち着く…。彼の方へとそっと両手を伸ばせば、ぎゅっと彼のことを抱きしめようとするだろう。正面から抱きついたまま寝るつもりらしい。スリスリと頬をこすりつけて、胸元へと顔を埋める。顔こそ埋もれてよく見えないが、きっと今の彼女は、少し穏やかな表情をしていることだろう。彼から話しかけられることがなければ、彼女はそのままそっと瞼を閉じて、まだ幼い子供のような、小さな寝息を立て始める)   (2018/1/24 00:37:23)

アーデルハイト=ノーツ=オズワルド「…お休みなさい、リリス。」(いつもよりも激しく縦に振られた首に、思わずクスッと小さな笑みが浮かんでしまった。それほど、彼女は人肌が恋しかったのだろう。きっと、今までは冷たい場所で一人で夜が明けるまで眠るような日々だったはずだ。眠れなかった日だってあったのかもしれない。しかし、今は違う。暖かい寝床で布団に包まれて、朝までぐっすりと眠ることができる。加えて、今日は彼も共に眠るのだから、それに彼女が嬉しさを覚えるのは至極当然だろう。自身を抱擁するために伸ばされた手にも、胸板に擦り寄せられた頬にも嫌がる様子は微塵も見せない。自身に少し年の離れた妹や、或いは誰かとの娘なんかがいればこんな感じなのかもしれないと、頭の隅でそんなことを考えてから、聞こえてくる寝息に再び笑みを零した。幼気の残った子供のような寝息は、彼女がまだ年端もいかない少女なのだと言うことを実感させる。   (2018/1/24 00:45:20)

アーデルハイト=ノーツ=オズワルドその少女の未来や運命は、彼が守っていかなくてはならない。そのためにできることならば何だってしてみせよう。彼女の寝息を耳に入れ、少し見えた寝顔を確認してから上記の言葉を彼女を起こさないように小さな声音で述べ、彼もまた橙色の瞳を閉じてその意識を眠りの淵へと落としていくのだった…━━いつもよりも暖かい寝床で、彼女の温度と息遣いを感じながら。二人の長い一日が終わる。明日はどんな日になるのか。それは紡がれる物語が、事を運ぶ風が教えてくれるだろう。今はただ、訪れる朝を待ちながら眠るのだった。)   (2018/1/24 00:45:22)

おしらせアーデルハイト=ノーツ=オズワルドさんが退室しました。  (2018/1/24 00:45:39)

おしらせリリス=オズワルドさんが退室しました。  (2018/1/24 00:47:27)

おしらせClaude=Carlisleさんが入室しました♪  (2018/1/24 19:08:47)

おしらせリリス=オズワルドさんが入室しました♪  (2018/1/24 19:09:07)

おしらせ無言時間が20分を超えたため、リリス=オズワルドさんが自動退室しました。  (2018/1/24 19:30:17)

おしらせ無言時間が20分を超えたため、Claude=Carlisleさんが自動退室しました。  (2018/1/24 19:38:10)

おしらせLilith=Oswaldさんが入室しました♪  (2018/1/24 19:49:48)

Lilith=Oswald「……アーデル」(カーテンの隙間から差し込む暖かな日差しに、ゆっくりと重たい瞼を持ち上げる。昨晩はそこにあった人の温もりが、今は消えてなくなってしまっていた。きっと彼はどこかに出かけてしまったのだろう。起こさないようにと気遣ってくれたのかもしれない。けれど、彼女の胸を、何かがぎゅっと締め付けた。寂しい…のだろうか。親にも似た人が居なくなって、寂しいと思ったことなんて一度も無かったのに。きっとすぐに帰ってきてくれるだろう。そう思うと、布団の温もりから名残惜しそうに離れ、起き上がれば、自身の部屋へと戻り、先日買った新しい服へと着替える。今日は少し森に散歩に行ってみよう。仲の良い妖精や魔物ができれば、困った時にも助けてくれるかもしれない。朝と昼なら、昨晩のように何かに襲われることもないだろう。襲われたとしても、こちらに力を貸してくれる魔物の方が多そうではある。)   (2018/1/24 19:50:14)

Lilith=Oswald「マーリン。少し森へ散歩してきます。お昼ご飯までには戻りますから…」(タタっと階段を降り、台所で作業をするマーリンに顔を覗かせてから上記のように伝える。用意されていた朝ごはんは、自分の分しかない。やはり、アーデルはどこかに出かけてしまっていたらしい。朝食を食べ終えて、マーリンに美味しかったですと伝えると、身支度を整えてからドアノブに手をかけた。そう言えば、アーデルがいる時は勝手に開いてくれる扉は、自分1人の時には開いてくれないらしい。彼に頼んで今度魔法の勉強をしてみようか……。学校に行くわけでもないし、仕事をするわけでもないし、日頃何もしていないと退屈で死んでしまいそうだ。なんだか少しずつ、生きることが楽しくなって来た気がする。そう思うと、胸が弾んだ。外の澄んだ冷たい空気を胸いっぱいに吸い込み、その弾んだ気分のまま、駆け足で森の中へと入っていく。)   (2018/1/24 19:50:29)

おしらせClaude=Carlisleさんが入室しました♪  (2018/1/24 19:54:12)

Claude=Carlisle「ハッ、あの野郎、マジで人間を買ったってわけかァ?」(森の中へ駆け足で入ってきた少女をじっと見つめる何か。それは人の目では到底見えないほどに小さな“目玉”だった。ギョロギョロと動く目玉は的確に彼女を捉え、その動きを捉えるかのようにじっと彼女を見つめたまま後を追うように動き出す。その目玉が捉える光景を映像として眺めているのは、巨大な木の上に座った焦げ茶色の髪を持つ男だった。その少女の姿を確認し、悪意に満ちた声音と共に口元を歪ませて嗜虐的な笑みを浮かべる。魔術師が人間を買っていったと言うのは風の噂で聞いていたが、まさか本当にしているとは思わなかった。老いぼれの魔術師風情が今更…━━そう考えるのと同時、彼の頭の中に一つの考えが浮かんできた。)   (2018/1/24 20:02:57)

Claude=Carlisle「んじゃあ、あいつ、この俺が壊しちまうか。」(彼が座っている木の近くにいるのは巨大な怪物だった。巨人と称するに相応しいだろうその魔物は通常の人間の身体の倍ほどの身長はありそうだ。それは彼の使役する手駒。彼の手となり足となる道具。その魔物に指示を出し、指示を受けた魔物はゆっくりと動き出す。その魔物は、やがて彼女の眼前までやって来ることだろう。少女の目の前で立ち止まったその巨人は、彼女を興味深そうに見下ろしている。まるで、物珍しい生き物を観察するかのように。)   (2018/1/24 20:02:59)

Lilith=Oswald「ぇっ、なんでこんなところに巨人…」(辺りを見渡しながら歩みを進めていると、周囲の妖精と魔物の数が極端に減り始めた。何事か…と、突然大きな影に覆われてしまった彼女は、それらの原因へと目線を向ける。自身の背丈よりも倍以上はあるその人型の魔物は、興味深そうに、観察するようにこちらのことを見下ろしていた。普通、魔物からこうして前に出てくることはほとんどない。そもそも、こんなに静かな森の中に、巨人がいるとは中々考えにくい。木々の生い茂るこの場所は、彼らが行動をするのにあまり適しているとは言えないからだ。故に、どうして巨人がこちらのことを見ているのだろうか…と目を見開く。巨人を見たことはあるのだが、やはりこうして1体1で対面すると少し恐ろしいものだ。きっとこれは…友好的ではないやつだ。自身の足元から魔力を生み出すと、それを片手に巻き付け、いつでも変形できるようにと身構える。彼がこちらに近づいて来るのであれば、それに伴って少しずつ遠ざかっていく。森に入って早々にこのハンプニングとはやめてもらいたい。周りに助けを借りれそうな魔物も見つからないし…なんとか狭い場所に隠れてやり過ごすしかないらしい。)   (2018/1/24 20:16:14)

Claude=Carlisle「おっとぉ、逃がさねえぜっと。」(詠唱も無しに、加えて言うのなら離れたところから彼は魔法を使用した。彼女が後ろに下がっても、そこに先程まで辿ってきただろう道はない。延々と続いていそうな小道だけが、彼女の背後には広がっているだろう。このまま森から出て例の魔術師を呼ばれでもしたら厄介だ。そうなる前に、彼女を壊さなくてはならない。ニヤリと笑みを浮かべると、彼は再び魔物に指示を出した。指示を受けた魔物は、その巨体からは考えられないような凄まじい速度で少女の方へと駆け出すだろう。立ち塞がる木々を薙ぎ倒し、ただひたすらに突き進む様は見る者を戦慄させるかもしれない。いくら少女がこちらから遠ざかろうと、巨人と人間の間には圧倒的な体格差がある。一歩を踏み出す大きさも異なるだろう。それにより、彼女に追いつくことは容易なはずだ。追いついたのなら、巨人は彼女の身体を掴もうと彼女の方へと向けて片手を伸ばし始めた。)   (2018/1/24 20:24:08)

Claude=Carlisle「さぁて、どれだけ足掻けるかねえ。俺の玩具を相手に。」(その様子を離れた場所から眺めているだけの彼はすでに高みの見物とでも言わんばかりの状態だ。くっくと歪んだ笑みを浮かべながら自身の持つ水晶玉のような物に送られてくるその場の光景を眺めながら、彼女が壊れていく様を、或いは自身の玩具が壊れる様を見て嘲笑うだけ。)   (2018/1/24 20:24:10)

Lilith=Oswald「……っ」(巨人が使えるはずもない魔法が行使される。帰り道が無くなってしまったのだ。これはまずい。助けも呼べないし、逃げられもしない。魔法が使われたということは、魔法使いが近くにいるということになる。魔術師とは名乗らずとも、魔法を使える者ということになるが……そいつは自分のことをどうするつもりなのだろうか。兎に角今は目の前の巨人をなんとか……と考える暇もなく、そいつはこちらへと向かって走り始めた。それにビクリと肩を揺らし、咄嗟に逃げる体勢をとる。このまま走って逃げても追いつかれるだけだ。ならば……巨人が自身の体を掴むその前に、変形できるよう準備されていた魔力が、糸のように遠くの1本の木へと伸び、素早く巻き付く。彼女がぱっと地面から足を離すと、その木に向かって身体が引っ張られる。自分の足で走るよりもこちらの方が断然速い。それを何度か続け、最終的には、巨人よりも高い位置にある、なるべく太い木の枝へと足を下ろすだろう。)   (2018/1/24 20:37:49)

Lilith=Oswald(運動ができないのだから、なるべく自分で身体は動かしたくない。どろりとした黒い魔力を地面に落とし、それを巨人の足元まで移動させる。巨人がこちらのことを見つけて追ってきたのならば、その魔力の塊の近くを通った瞬間に、それが巨人の右足に強く巻き付くようにという指示を与える。うまくいけば、巨人自らの重さのせいでバランスを崩し倒れるか、そうでなくとも多少の足止めにはなるはずだ。他とは比べ物にならない魔力量なのだから、すぐに引きちぎられる、というのはあまり考えたくないものだ。)   (2018/1/24 20:38:04)

おしらせ無言時間が20分を超えたため、Claude=Carlisleさんが自動退室しました。  (2018/1/24 20:44:25)

おしらせClaude=Carlisleさんが入室しました♪  (2018/1/24 20:45:01)

Claude=Carlisle「へー、面白い力使うな?テメェ。」(彼女が木の枝へと足を下ろし、魔力の塊を巨人の方へと落とした途端、その声は彼女の真横から聞こえてくるだろう。声の主の方へ彼女が振り向くか反応を返す前に、彼は横に立っている彼女の脇腹へ目掛けて足を真っ直ぐに突き出した形での蹴りを穿とうか。彼女の推測通り、近くにいた“魔術師”の登場である。だが、普段アーデルと言う如何にも魔術師と言った風貌の男を目にしている彼女からすれば、その男の見た目には違和感を覚えるかも知れない。何せ、彼は見た目だけで言えば魔術師などとは程遠い存在であるからだ。動きやすいラフな服装に身を包み、焦げ茶色の髪を揺らして髪と同じ色の瞳に愉悦の色を滲ませて彼女を見据える。彼の周りには何本もの鎖が生成されているのが分かるだろう。彼が動く度、それはじゃらりと小さく音を鳴らす。   (2018/1/24 20:46:29)

Claude=Carlisle何故、先程まで高みの見物を決め込んでいた彼がわざわざ出張ってきたのか。その理由は単純で、“彼女もまた魔力を使うから”だ。別に魔法使いが嫌いと言うわけではない。だが、彼女が魔法とは違う力とは言え魔力を使うのならば興味を掻き立てられるのは当然だろう。あわよくば、その力を彼もまた利用できるかもしれないのだから。巨人の方は流石に足元に落とされた魔力の塊には気が付いたようで、それを避けた後で彼女の方へ攻撃を仕掛けよう…として、その身体の動きを止める。一瞬身体の動きを止めた後で、彼女と男がいる木の方へゆっくりと歩き始めるだろう。   (2018/1/24 20:46:30)

Lilith=Oswald「!?…ッ___」(突然に真横から聞こえてきた人の声に、咄嗟に振り返ろうとする。しかし、彼の姿を確認したと同時に、鈍い痛みが横腹を突き抜けた。声にならない声をあげ、ぐらりと体がふらつけば、そのまま下へと落ちていく。が、落ちると同時に別の木へと魔力の糸を伸ばし、そちらへと体を引き寄せる。蹴りつけられた横腹を片手でおさえ、二人の様子をうかがう。2対1で、魔法使いの方は神出鬼没。巨人から逃げるのも難しい。これはもう、1人ではなんとかできる状況ではないだろう。トンっとつま先で地面を軽く叩くと、生成された何本もの魔力の鎖が、ゆらりゆらりと蠢いた後、巨人の方へと素早く向かい、手足を縛ろうとする。助けが来るまでの時間稼ぎしかできない。その時間稼ぎも数分もてば良いほうだ。鎖がどうなったかを見届ける前に、彼女はくるりと身体の向きを変えると、急いで森の奥へと走っていく。魔術師はどうしようもないが、せめて巨人からは離れなければならない。)   (2018/1/24 21:00:44)

Claude=Carlisle「こんな感じかァ?」(巨人の方へと向かっていった鎖は彼が身体の周囲に展開していた鎖とぶつからせることで相殺してしまおうか。どうやら彼女は逃げることを選んだらしい。賢明な判断だと言えるだろう。無論、“逃げることができれば”の話だが。彼は先程幻術を掛けた。それは彼女に対しても、この森に対してもだ。彼は魔力の貯蔵量が非常に多い。故に、広範囲に高威力の魔法を長時間継続していても余り支障はない。加えて言うのなら、その魔法の使い方こそ歪んではいるものの、皮肉なことに彼は魔法のセンスに関してはかなり高い。高等な魔術師だと言えるだろう。特に、他人の精神や脳に作用させる魔法に関しては…━━彼女は確かに森の奥へと走っていたつもり、なのだろう。だが、それは彼の幻術が効果を成していなければの話だ。今、この森は最早彼女の知る森ではない。幻惑の森とも言うべきだろう。その証拠に、脇目も振らず走っていた彼女の真横に突然巨人が現れるだろう。先程までそこにはいなかったのに、だ。彼女は身体能力は然して高くない。巨人は彼女の方へ手を伸ばし、横から彼女を掴もうとしている。身体能力が高くない彼女に巨人の奇襲を躱せるだろうか。)   (2018/1/24 21:15:32)

Claude=Carlisle「お、できたできた。魔力を魔法じゃなく、そのまま体外に放出して形を持たせる、か。良いねぇ、面白ェじゃねえか。」(そうこうしている間に、彼は先程彼女がしてみせたことと全く同じことができるようになっているだろう。魔力を体外へ放出し、それに形を持たせて自在に操る。天性の才能と呼ぶべきかもしれない。だとするなら、神はその才能を与える人物を間違ったのだろうが。彼の声は、的確に彼女の元へ届くはずだ。何故なら、彼女は自分から彼らの元へ“戻って来ている”のだから。彼女に気付かれないように、彼は木を伝わせるようにどろりとした液体となった魔力を地面へと落とした。それは地面を吐い、影の間を縫いながら彼女と巨人のいる方へ迫り出す。)   (2018/1/24 21:15:40)

Lilith=Oswald「なんで….」(走ったはずだ。彼らから離れていったはずだ。なのに、もどってきてしまっていた。目の前の巨人が、こちらへと手を伸ばす。体力もなく、瞬発力もない彼女には、それを避けることは叶わない。避けることができないとわかった瞬間に、彼女の右腕へと巻きついていた魔力が増大する。その魔力の先端がドラゴンの頭のような曖昧な形を成すと、それは突如として巨大化し、巨人の手へと噛み付く。それをそのまま噛み砕き、引きちぎり、もぎ取ろうとするだろう。魔術師が周囲に魔力を張り巡らしていることには気が付かない。なんせ、巨人の手が目の前に迫っていたのだから、気がつけなくても当然だ。このままでは彼に捕まるか殺されるかしてしまう。アーデルに何かお守りでも貰っておくべきだった。自分の位置を向こうに知らせることができないのであれば、どうしようもない。お昼の時間になるまで待たなければ、きっと助けは来ない。すこし無理矢理に魔力の放出を行ったせいで、澄みきった青い瞳は、濁った血の色へと変化していく。魔力が無尽蔵とはいえ、疲労はするし、魔力を生成しすぎると身体がもたない。ふらついた身体が倒れないようにと、ぐっと足に力を入れて)   (2018/1/24 21:31:25)

Claude=Carlisle「おいおい、あんま俺の玩具に乱暴してくれるなよ。」(彼女が右腕に巻き付かせていた魔力の形を変えて巨人の腕に噛み付かせた。しかし、巨人にはそもそも痛覚と言うものがないのか、それとも彼の手駒となっている影響なのか、噛み付かれたからと言ってその腕が止まることはない。例え腕が噛み砕かれようともそのまま巨人は戦うことを続けそうだ。それは正しく人形。その巨人はすでに魔物とすら呼べはしないだろう。何せ巨人にはすでに自分の意思がない。ただ、彼の命令だけに従い、彼の指示だけに答えるだけの存在を誰が魔物などと呼べようか。ただの人形で機械。加えて言うならば彼の捨て駒だ。少し前の彼女と、その巨人の今の立場は重なるかもしれない。腕を噛まれたまま、巨人は彼女へと手を伸ばし続ける。彼が先程彼女の元へ忍ばせていた魔力は、彼女の足元から右足に巻きつく蛇のように這い出てくるだろう。そのまま彼女の足へと巻き付いたのなら、口を同じようにドラゴンのような形へ変化させ、鋭い形を成した牙で彼女の足へ噛み付くだろう。牙が肌に食い込み、皮膚を引き裂きいていくだろうか。)   (2018/1/24 21:47:41)

Claude=Carlisle「便利だなあ、これ。心に動揺が生じたりしても形が崩れることはないわけか?」(彼女の意思に合わせて魔力が形を成しているのなら、彼女の精神状態が不安定になれば魔力も形を崩し始めそうなものだが、それは関係ないのだろうか。そんなことを質問として問いかけながら、彼女の方へと彼はゆっくりと歩み寄り始める。その際、ふと彼女の方へ視線を向けてみて気付いたのば彼女の目が紅く変色していることだった。…あの紅い目を、自分はどこかで見ている気がする。)   (2018/1/24 21:47:49)

Lilith=Oswald「いっ………しり、ません…」(右足へと巻きついた魔力は、彼女の足へと噛み付いた。鋭い痛みが走り、その場から動くことが叶わなくなる。彼の質問に対しては知らないと顔を逸らして答えるだろう。彼から顔を逸らせば、ふぅ…と息を吐き出し、常人には不可能であろう量の魔力を一気に生成し、放出する。それは無数の刃となり、目の前の巨人の全身へ、余すことなく降り注ぐ。それだけに集中していたのだから、巨人には掴まれてしまうだろう。けれど、頭や身体中の神経を貫いたのであれば、もしかすれば絶命。もしくは、腕に力が入らない、なんてことが起こってもおかしくはない。血が全身を巡る。ゆらりと紅い瞳が揺れ、口の中に血の味が広がり始める。このままだと捕まる。殺される。帰れなくなる。アーデル、会えなくなる。彼はこちらと同じ方法で攻撃をするほどの余裕がある。こちらには一欠片の余裕もない。ぐらりと体が揺れて、左膝がおれると、片膝をついてしまうだろう。唇を強く噛み、きっと余裕な笑みを浮かべ続けている魔術師をじっと睨みつけて)   (2018/1/24 22:02:01)

Claude=Carlisle「エグいことするなぁ、おい。そいつは俺に使われてただけで、悪い奴でも何でもないってのになあ。」(巨人の全身へと余すことなく降り注いだ刃の雨は、彼女の狙い通り巨人を絶命させるに至ったようだ。無数の刃に身体を貫かれた巨人はその場から動かなくなり、先程まで彼女の方を見ていた瞳からは光が失われ、首がだらりと垂れ下がった。完全に絶命したと言う証である。それを見遣った彼は、そんなことは微塵も思っていないが、巨人を殺した彼女をまるで悪者だとでも言うような言葉を発するだろう。彼女を攻撃していたのは巨人で、あのままでは彼女は巨人に身体を掴まれていただろうが、それは何も“そいつがしたくてしたことではないから”とでも言うように。だが、実際そうである。巨人の行動に自意識はない。全て彼の命令と指示で動いているのだ。まあ、その役目ももう無いが。)   (2018/1/24 22:12:40)

Claude=Carlisle「ま、こんなんで死ぬ役立たずにかける情けは持ち合わせてねぇけど。」(その巨人の死体の上を刃を避けて歩きながら、彼は自身の背後に黒い魔力でできた巨人の上半身を作り出そうか。それはまるで、先程彼女に殺された巨人の未練や憎悪が残っているとでも言うかのように。巨人の上半身は彼女の方へと自らの腕を伸ばした。拳の形となった魔力が彼女のもとへと飛来し、腹部に拳を叩き込もうとするだろう。この攻撃の威力が魔力の量に比例するのなら彼の攻撃の威力は凄まじいものとなるはずだ。彼女の身体は巨人の拳に腹部を押されながら背中から近くの木に叩きつけられることとなるだろう。)   (2018/1/24 22:12:42)

Lilith=Oswald「がっ___……」(腹部へと沈んだその重い一撃は、軽い彼女の身体を容易に遠くへと飛ばしてしまうことだろう。身体が木に勢いよく当たることで、一瞬呼吸が止まる。木に打ち付けられたその身体は、ずるりとそのまま地面へと転がる。詰まっていた息を一気に吐き出すように咳き込み、それと一緒にわずかな血が落ちた。頭がクラクラとしてくる。頭を強く打ち付けてしまったのだろうか……。あぁ、罪のない魔物を殺してしまった。彼に操られてたとはいえ、彼自身になんの罪も無かったのに。育ててくれた魔物の母親に起こられてしまうだろうか。アーデルに失望されるだろうか。マーリンに遠ざけられるだろうか。嫌なことばかりが頭の中を駆け巡る。そんな負の感情が渦巻く中、彼女が作り出したのは巨大な剣。剣の端からは魔力が溢れ出すようにボタボタと地面に黒い流動体を落とし、剣のようなそれは彼の方へと真っ直ぐに飛んでいく。彼が作り出したものよりも密度が高いであろうそれは、恐らくその巨人でさえも切り裂くことは可能なはずだ。剣は勢いよく彼のことを切り裂こうと飛来することだろう。)   (2018/1/24 22:29:10)

Claude=Carlisle「最後の悪足掻き、か?」(こちらに対して飛来する剣のような魔力に対し、彼は回避行動を取らない。その場から動くことすらしない。だからと言って魔法で防壁のようなモノを展開するわけでもない。ただ、不敵な笑みを浮かべているだけだった。それと同時、僅かに彼の背後から数本の鎖が、“どこかから彼のところへ戻って来た”かのようにして飛んできているのが見えることだろう。そのまま、彼女が放った剣のような魔力は何かを貫くような轟音を放ち、彼が先程まで立っていた場所から紅い鮮血が噴き出すように溢れ出すことだろう。同時に、その攻撃の衝撃や威力の凄まじさを物語っているかのように当たりには砂埃が舞い上がる。さて、彼女の放った魔力の剣は見事、彼を穿って貫き、そのまま屠ることに成功したのだろうか…━━)   (2018/1/24 22:43:41)

Claude=Carlisle「俺の魔法はどこからでも誰でも取り寄せられる便利な代物でよぉ。誰かを攻撃の盾にするなんてこと、造作も無いんだぜ?」(彼の声が彼女の鼓膜に入ってくることだろう。くっく、と堪えきれない笑みを漏らすように彼の笑い声が響く、響く、響く。足音も聞こえてくるだろう。それは彼の足音だ。その証拠に、彼の足音が鳴る度に鎖がじゃらじゃらと音を立てる。だが、確かに先程何かを貫いた音が、彼女の刃によって命が刈り取られる音が聞こえてきたはずだ。では、あの音の正体は?その答えは彼の後ろにあるだろう。砂埃が晴れた後、彼女は目を疑うことになるだろうか。何せ、鮮血が溢れ出し、轟音が迸った先にいたのは、“魔力の剣に身体を貫かれているアーデルハイトとマーリンだったから”だ。   (2018/1/24 22:43:49)

Claude=Carlisleあろうことか、彼女は自身の力で自身の大切な者を、自身を家族だと呼んでくれた相手を貫いてしまったのである。動揺しない方がおかしいかもしれない。それに彼女は呆気に取られているだろうか?ならばその間に、被弾を免れた彼と彼の作り上げていた巨人が動き出す。巨人は未だ腕を彼女の身体まで伸ばしたままだ。ならば、彼女の腹部に押し当てていた手をグリグリとめり込ませるかのように回転させた後で、その手は彼女のか細い首へと回されるだろう。そのまま、首をゆっくりと絞め上げられ始めるだろうか。)   (2018/1/24 22:43:51)

Lilith=Oswald「なんで……っ」(理解が追いつくのに、だいぶ時間を必要とした。手応えはあった。なのに、彼は平気そうに話を続け、自身の方へと近寄ってくる。ではあそこにいるのは……それが分かった瞬間に、彼女の作り出していた剣はどろりと溶け、その姿は跡形もなく消えてしまう。今更それをしたところでもう遅い。自身は家族に剣を刺してしまったのだ。もう取り返しがつかない。二人の血がその場に流れ出す。やめて。お願い。こんなの。こんなこと。夢であって……彼女は血を塗りたくったかのような紅い瞳を、自身の両手で覆い隠す。嗚咽をこらえ、涙を押さえつける。腹部へとさらなる痛みが走るが、そんなことはもうどうでも良い。その手がそのまま自身の首元を締め上げ始めても、なんの抵抗もしない。する気力もない。する必要もない。帰る場所がもし本当にこれで無くなったのだとしたら、生きる理由はもう無いのだから。酸素が少しずつ身体から無くなっていく。すごい勢いで巡っていた血液がせき止められて、とても苦しい。全身から力が抜けて、両手がだらりと垂れ下がる。)   (2018/1/24 23:02:18)

Lilith=Oswald「アーデル……」(朦朧とする意識の中、心身共に限界を迎えようとする中で、小さな声で彼の名前を呼ぶ。自身のことを家族だと言ってくれた唯一の人。優しい人。多分、私が、好きなれる人。隣にいたい人。今すぐに、抱きしめたい人__。これが何かの悪い夢でありますように。目が覚めたら、またあの暖かい夢のような場所で……そのまま彼女は、重たい瞼を閉じ、意識を手放そうとするだろう。)   (2018/1/24 23:02:32)

Claude=Carlisle「さぁて、そんじゃ、テメェの身体と心、俺が頂くぜ?ステラの娘。」(首を絞め上げた後、彼女の身体を宙へと吊り下げるように持ち上げた。彼女からもう抵抗の意思は感じられない。それもそうだろう。彼女はたった今自身の生きる理由を自身の手であろうことか屠ってしまったのだから。その虚無感や喪失感は凄まじいものとなるだろう。だが、それは彼には関係ない。それどころか、その虚無と絶望に塗りたくられた彼女の心すら彼は利用するのである。彼の最も得意とする魔法は使役魔法。他者を使い、自身の手駒とするための魔法だ。それを成功させるのには相手の魔力量と共に精神状態が大きく左右される。知能の低い魔物ならまだしも、意思の強い人間となれば話は別なのだ。その、抗うための意思を、今彼は彼女から奪い取った。後はこのまま自身の鎖を使って彼女を縛り上げ、魔力を流し込んで彼の人形にするだけ。   (2018/1/24 23:27:36)

Claude=Carlisleそう、彼女は恐らくステラの娘だ。自身が嘗て通っていた魔法を教える学園の教師を務めていた女性であり、人間に手を貸したことで魔女狩りにかけられて死亡したあの女の娘だ。それを自身が手にすると思うと、思わず口元に歪んだ笑みが浮かぶ。さぁ、その鎖が今正に彼女の身体を縛り上げようとした、その刹那。)「!? チッ…テメェ、今来やがったのか。」(ガキィンと言う高い金属音と共に彼の伸ばしていた鎖は弾かれ、直後に彼の方へ向けて飛来するのは一筋の閃光。それを避けるために彼は慌てて後ろへと下がった。それにより、彼女の首を絞め上げていた巨人の手は彼女から離れ、巨人の手に絞め上げられていた彼女の身体は支えを失って落下を始めるだろう。だが、その身体に地面との衝突で衝撃が走ることはない。何者かの腕が、彼女の身体を受け止めたからだ。招かれざる客、彼にとってはそう呼ぶべき相手であり、少女にとっては今正に自身の前に現れることを待ち望んでいた相手の声が、きっと聞こえるはずだ。)   (2018/1/24 23:27:38)

おしらせClaude=Carlisleさんが退室しました。  (2018/1/24 23:27:43)

おしらせClaude=Carlisleさんが入室しました♪  (2018/1/24 23:27:51)

おしらせAddelhaid=N=Oswaldさんが入室しました♪  (2018/1/24 23:29:10)

Addelhaid=N=Oswald「待たせてしまいましたね、リリス。僕はちゃんと、貴女の傍にいますよ。」(花びらが舞う。視界を覆うほどの花びらが、それはどれも美しく、鮮やかな色彩を持った桃色の花びらだ。その声は、彼女の中に生じている絶望を少しずつ溶かし、しかし同時に新たな疑問を彼女の思考回路の中へ呼び寄せるだろうか。何故ならその声の主は、先程彼女の刃で貫かれたはずの者の声だったからだ。いつもと変わらないように聞こえる穏やかな声音の中には怒りが入り混じっている。しかし、それは無論彼女に向けられたものではないはずだ。彼女を抱えているのは最古の魔術師であり、彼女が先程名前を呼んだ青年、アーデルハイト=ノーツ=オズワルドである。彼を中心に舞っている花びらはまるで意思を持っているかのように彼の周りを自由自在に動き回り、その花びらから発せられる魔力で少しずつだが彼女の身体に与えられた傷を癒していくだろう。彼女に向けられる優しさとは裏腹に、クロードと呼ばれた男に向けられているのは静かな怒りだった。)   (2018/1/24 23:29:32)

Addelhaid=N=Oswald「あろうことか僕の家族に手を出すとは…良い度胸だね、クロード。今の僕はとても機嫌が悪い。うっかり君を殺しかねない。」(いつもなら誰に対してであろうと丁寧な口調で話す彼が、今回はその丁寧な口調すら忘れて静かな怒りが込められた声音でクロードと呼ばれた男を鋭く睨みつける。その目に込められているのは敵意なんて生易しいものではない。明確に向けられた巨大な殺意だ。今すぐ逃げ帰れば見逃す。ただし、ここから先、一度でも彼女に触れようとしたり危害を加えようとすれば殺す。彼の目が、クロードにそう訴えかけていた。)   (2018/1/24 23:29:34)

Lilith=Oswald「っ……アーデル、ごめんなさい……私、また…」(状況は理解できないが、急に喉を酸素が通るようになると、息を大きく吸い込み、咳き込んでしまう。全身から傷の痛みが引いていく。紅く染まっていた瞳は、いつもの澄んだ蒼を取り戻し、目の前の人物を映し出す。どうして、先程自らが殺めたはずの人物がここにいるのだろうか…。あれは本当に悪い夢だったのだろうか。けれど、今ここに彼がいて、生きていてくれているのであれば、それだけで……。震える小さな声で彼へと謝る。また迷惑をかけてしまった。また、勝手にひとりで行動したせいで、こんな目に会ってしまった。涙で濡れた瞳は、白い魔術師を見つめる。普段見せない顔。普段聞かない声。彼はきっと怒っているのだ。目の前のクロードと呼ばれている男を、そのまま殺してしまいそうな程には怒っているのだろう。どれもこれも全て私のせいなのに。彼の服を強く握りしめて、涙を堪える。これで確信した。彼は大切な家族だ。私の好きな人だ。好きなんてものではなく、愛している人だ。優しい人だ。)   (2018/1/24 23:48:43)

Lilith=Oswald「……」(帰りたい。今すぐ家に、帰りたい。あの暖かい場所に。こんな男の元を早く離れて。もう1人でなんて外に出たくない。彼の側を離れない。ずっと隣にいたい。ひ弱なこの自分を護ってほしい。もう悪いことをしないから。そんなことが、彼女の頭の中をぐるぐると回り続ける。自身のことを抱き抱えるアーデルを、しっかりと抱きしめる。震える身体を押さえつけるように。)   (2018/1/24 23:49:05)

Claude=Carlisle「クソがッ…だが、俺がこれで手を引くと思うなよ。忘れるんじゃねえぞ魔術師。テメェには、人間と一緒にいる資格なんてねえんだぞ。」(流石に、彼もここは一度諦めるべきだと感じたのだろう。あの魔術師を本気で怒らせるのはマズイ。あっさりと殺される…と言うことはなくとも、少なくとも現段階でこちらに勝算は無かった。だが、彼もただで引き下がるわけではない。どうやら、あの少女は魔術師に対して依存に近い感情を抱いているらしい。それは先程から彼女の様子を見ていれば容易に分かった。故に、彼は告げる。お前がして来たことを忘れるな…━━と。お前は、人間と一緒にいる資格があるような奴じゃないと。それを彼が忘れないように。それを改めて彼の中に認識として植えつけるかのように。最後に少女の方を一瞥し、ニヤリと歪んだ笑みを浮かべた後で、彼はその場から霧のように掻き消えて姿を消すだろう。後には何も残らない。まるで、彼の存在が最初からまやかしだったかのように、それは跡形もなく消えてしまった。)   (2018/1/24 23:58:14)

おしらせClaude=Carlisleさんが退室しました。  (2018/1/24 23:58:19)

Addelhaid=N=Oswald「…行きましたか。」(クロードが完全にその場からいなくなったことを確認してから、彼は向けていた殺意を引っ込める。その直後には、すでにいつも通り、穏やかで優しげな彼に戻っていることだろう。クロードが最後に告げた言葉が頭の中で木霊する。そう、実際のところ、恐らく彼に人間と一緒にいる資格はない。だからこそ、今まで永い時を一人で生きてきた。その途中で精霊であるマーリンと出会い、彼女と二人での生活が始まった。そして、その生活にもう一人、彼女が加わったのだ。彼女を買ったのは人間としてではなく、彼女を道具として見ているから問題ないと、そう自分に言い聞かせた。だが、そんなことはできなかった。彼女を道具として見ることなど、彼にはできなかったのだ。か細い、涙の混じった声でこちらに謝罪を告げる彼女。こんなにも弱々しく自身に縋る彼女を、誰が道具などと切り捨てられようか…━━)   (2018/1/25 00:08:15)

Addelhaid=N=Oswald「大丈夫、大丈夫ですよ、リリス。」(彼は彼女を叱らない、怒りもしない。彼女が一人で森を散歩していたのがそもそもの原因だったとは言え、昼間の森にあんな来客が訪れるなど誰が予想できようか。少なくとも彼はできなかった…━━やはり、あの魔術を使うべきなのだろうか。あの女性が編み出した魔術を。そう言えば、ここにやって来る寸前に聞こえた声。リリスをステラの娘だとクロードは言っていた。その声自体は意識を手放しかけていたリリスに届いていないのかもしれないが、果たして彼女は本当に…。だが、今はそれよりも彼女の身体の方が心配だ。涙に濡れた瞳でこちらを見上げ、震える身体を押さえつけるように自身を抱き締める彼女をしっかりと抱き上げ、彼女の額に自らの額をくっつけた。大丈夫、僕はここにいますよ。そんな風に彼女に伝えるように。彼の足元には桃色の花が咲いたり消えたりを繰り返していることだろう。花の魔術師。そんな言葉は、彼には似合いそうだった。)   (2018/1/25 00:08:18)

Lilith=Oswald「離れたくない……貴方から、離れたくない……。貴方が人間といちゃいけないとか、そんなのどうでも良いんです…。だから、私はアーデルの傍をずっと……」(残りの言葉は、涙と一緒に飲み込まれた。けれど、彼女が言いたいことは彼に十分に伝わるはずだ。これが愛情という感情ならば、彼女がとる行動はただ1つ。先日彼に教えられた、愛情の表現方法。涙に濡れる瞳を閉じて、彼女は彼の顔へと自身の顔を近づける。柔らかな唇を押し当てるだけの口付け。純粋な愛情表現。安堵のせいで、目の端から一筋の涙が零れる。そう時間がたたないうちに、彼女はその顔を彼から離そうとするだろう。彼の腕の中にいるだけで、ものすごく落ち着く。心地良い。ずっとこのままで良いと思えるほどには、幸せだ。)   (2018/1/25 00:26:09)

Lilith=Oswald「帰りたい、です……アーデル。お腹がすきました…。」(少し落ち着くと、思い出したかのように空腹が彼女を襲う。時計を見れば昼過ぎ。お昼までには戻ると言っていたのに、またマーリンとの約束を破ってしまった。けれど、彼女の優しさならばきっと許してくれる。今度は謝罪ではなく、感謝をしよう。ご飯を作ってくれて、待っていてくれて、迎えに来てくれて、抱きしめてくれてありがとう、と…。この人達には、たくさんの感謝をしなければならない。)   (2018/1/25 00:26:23)

Addelhaid=N=Oswald「リリス…。そうですね。僕も、リリスの傍に…。」(続きを述べようとした口は、彼女から不意打ちのように唇を重ねられることで閉じられる結果となった。彼女の唇から伝わって来る柔らかな感触。口の中に残っていたのだろう血により、僅かに漂う鉄の味と匂い。しかし、それも彼女の物だと思えば余り悪い気はしない。彼女の言葉は、きっと家族として傍にいたいと言う意味ではないのだろう。それは、人間ではなく、加えて人間の感情を余り理解しきっていない彼にも分かる。分かってしまうのだ。彼女はきっと、彼に家族愛以上の物を向けているのだと。その気持ちを嫌だと思ったり邪険にはしない。だが、その想いに応えたいと思っている彼がいる反面、その想いに応えてはいけない、応える資格が自分にはないと言ってくる彼もいる。それは、人間と一緒にいる資格が無いから、と言うだけの理由ではないはずだ。何せ彼はまだ何も、彼女に話していないのだから。自分に纏わることを何一つとして。)   (2018/1/25 00:39:06)

Addelhaid=N=Oswald「僕も、お腹が空いてしまいました。きっとマーリンが食事を作って待っているでしょう。帰りましょうか。」(彼女の言葉にどう答えようかと迷っている最中、彼女の方から帰りたいと言う要望の言葉が飛び出した。ならば、それに乗っかることで今は彼女の言葉から意識を逸らしてしまう。彼女の要望の言葉に、彼は片方を答え、片方からは目を逸らしてしまった。自身の正直な想いを彼が吐露するには、もう少し時間が掛かりそうだ。それまで、果たして彼女が自身に対して変わらぬ想いを抱き続けられるだろうか。まだ先の長い彼女の未来を、自身のような男に預けさせてしまって良いものか。落ち着かない思考を回らせたまま、彼はゆっくりとその場から歩き始める。   (2018/1/25 00:39:37)

Addelhaid=N=Oswald彼らの生活は波乱万丈で奇想天外、巻き起こるのは予想外のことばかりだ。今までとは比べ物にならないほどの刺激が、彼女と生活するようになってから彼の生活に流れ込んで来ている。だが、彼は知らない。これから先、彼らの前にはもっと大きな壁が立ちはだかっていることを…━━鮮やかな花びらを舞わせ、花の魔術師と夜の魔女は、人形のように美しい少女の待つ家へと戻っていくのだった。帰宅した直後、事情を聞いたマーリンがアーデルをこっ酷く叱責するのだが、それはまた別の話。)   (2018/1/25 00:39:39)

おしらせAddelhaid=N=Oswaldさんが退室しました。  (2018/1/25 00:39:56)

おしらせLilith=Oswaldさんが退室しました。  (2018/1/25 00:41:46)

おしらせLilith=Oswaldさんが入室しました♪  (2018/1/25 19:00:06)

おしらせAddelhaid=N=Oswaldさんが入室しました♪  (2018/1/25 19:01:03)

Lilith=Oswald「おはようございます……」(昨晩はいつの間にか眠ってしまっていたらしい。気がつけば自分の部屋のベットで朝を迎えていた。起きた時刻は、普段よりも少し早め。二度寝をする気分でもないし、やることもないから、今日は今から朝食をとってしまおう。寝巻きから着替えて、顔を洗い、少し長くなってきた髪を後ろで結ぶ。両端の髪は余ってしまったが…まぁいいだろう。今日は珍しくアーデルが朝食をとっているところを見れた。なんだか最近、彼は朝から忙しそうだったし、このくらい早い時間でないと会えないのかもしれない。それなら今後、もう少し朝早い時間から起きてみようか……。自分はどれだけこの人に執着しているのだろうか…。昨日の1件から、なんだか傍を離れたく無くなってしまった。常に何を考えているのか分からないような笑顔を浮かべていて、そんな顔をする大人は嫌いなのに。危機から助けてくれたからだろうか。吊り橋効果、なんて言葉を聞いたことがあるし、多分それのせいだろう。)   (2018/1/25 19:01:41)

Lilith=Oswald「アーデル…今日は、何か用事はあるんですか…?」(毎日忙しそうな彼に、今日は何かあるのかと尋ねる。何もなくて家でゆっくりできるのなら良いのだけど、世の中の大人は忙しい。彼もまた、平日は忙しかったりするのだろうか。彼が普段どんな仕事をしているのか、何をして収入を得ているのか、そういえば知らないことばかりだ。今度暇な時に色々と聞いてみよう……。)   (2018/1/25 19:01:46)

Addelhaid=N=Oswald「おはようございます。今日は出掛けはしませんが、庭先で作業をしようかと。」(自身が朝食を食べている途中で居間へとやって来た彼女に対し、いつもと何も変わらない、何を考えているか分からないが、底知れぬ柔和さを宿した笑顔を向けて挨拶を交わす。彼女が席について朝食を摂り始めた後でこちらに対して紡いでいた質問の言の葉に、彼は上記のように答えた。彼は基本的に暇ではない。家にいる時間も然して多くはないだろう。彼とてできるなら家にいたいが、こればかりは仕方ない。彼にもいろいろ事情があると思って彼女には理解、及び我慢をしてもらうことになる。彼女の様子はいつもと余り変わらないように思えた。昨日のことはもうあまり気にしてはいないのだろうか。精神的に後遺じみた症状が残っていないのならそれで良いのだが、やはり心配なものは心配だ。もしかしたら心配をかけないようにわざと気丈に振る舞っているのかもしれない。周りを余り頼っている印象のない彼女ならじゅうぶんに有り得ることだろう。)   (2018/1/25 19:22:57)

2018年01月23日 19時37分 ~ 2018年01月25日 19時22分 の過去ログ
世界の片隅、大きな森の小さな家。
現在のルーム
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