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「【F系】水都ロサール【多目的】」の過去ログ

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2018年04月07日 23時20分 ~ 2018年07月30日 20時34分 の過去ログ
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エルソフィ♀司書官あなたにとてもよく似た見目の、本の作者は、ただ壊れるくらいロサールの水を愛しただけで。ロサールを誰にも渡さないための力を紡ぐ本の贄となった騎士らは、ただロサールを彼の暴走から守る正義を貫いただけで。評議会は、大きすぎる力の保有を望まないことを民のために決めただけで。贄になりきれず本の持ち主として生き残ってしまったソフィは、何一つ報われなかった守護を悔いながら禁書を生まされた贖罪を受け入れただけで。(誰も、誰も、誰もが――喉を渇かすほどに何かを望んで、喰い合っただけ。)だから……罪というものは、どこにもないのです。なかったことにされているのですから。あるとすれば、それは、生まれたことが罪である、それだけです。(風が一陣、静かに抜けた。一歩。)だから、そんなに泣きそうな言葉で請わなくても、大丈夫ですよ。(見上げた先、硝子色の星花らが、キラキラと小さく歌った。)……本の中は、悲しいくらい、自由ですから。(淡雪のように言った先の煌めきたちには、やはり指先が届かなかった。)   (2018/4/7 23:20:24)

エルソフィ♀司書官無理はしません。貴方を失ったら、泣いてしまう人だってたくさんいます。それを本の中からずっと見続けるのは――悲しいです。(困ったように笑んで、また見上げた。たくさんの煌めきを。)……なんだか、きょうだいがたくさんいるみたいです。(貴方が花に向けて言うものだから、とは、零した笑みに込めておいた。)   (2018/4/7 23:20:52)

ピェリオ♂役者だってアンタが、泣きそうだから。 (変な事を言った。だって彼女は、笑っているのに。そう、なのに。) じゃあ、同罪にしといて。俺もアンタが悲しいのは悲しい。居なくなるのは、……。……とっくに慣れたのにね、そんなの。でも、 (また指先を伸ばした。掠めるように、何か零れて落ちた輪郭線を辿るように、頬へ。) ……かなしい。 (するりと形だけ撫ぜ掬って、離れる。そのまま花弁を追い掛ける仕草で、煌きの間を擦り抜けた。ひとつとて知らなくても、語られる言葉の全てを理解できなくても。) そう、かも、ね。……途方も無い身の程知らずで、全部放り出して欲しいもの掴んだ欲しがりを、知ってる。あれもきっと、乾く程、……乾いても良いから願ったんだ。そのあと自分が、枯れても、それでも。……嫌なとこばっか似たな本当。 (最後は何処か、独白染みた後。 首をひとつ傾げて。瞬いた。) え。何それ。 (これまでに比べて、よっぽど驚いた顔だった。) 俺今割とそのつもりで云ったンですけど。   (2018/4/7 23:50:29)

ピェリオ♂役者この花から生まれたンでしょ。なら、アンタの家族じゃないの、この樹。 (樹木をヒトの家族と呼ぶ、それは普通の感性とは言い難かいかもしれない。けれど「普通」を知らない男は、至って真顔の儘。) 似てるよ、どっか。…………忘れられてても良いって言いながら、寂しいとこでこんだけ綺麗に咲く処。 (やわく幹に触れた。)   (2018/4/7 23:50:54)

エルソフィ♀司書官分かりました、お揃いにしておきます。(変なところが頑固も、たぶんお揃い。自分を差し置いた出来事のほうがよほど悲しいことも。)……え、と……(大真面目に問われたこと、投げかけられた言葉に、とても分かりやすい歯切れ悪さにきょとんとして片方揃いを見上げた。生成元は確かにこの花だし、自分は言葉の定義に収まらない無形の存在である。強いて言えば、花の在り様を定義付けの央として加工利用して生まれた、仮初の魂。落としこまれた本とその持ち主を半分ずつ所有する、ただの意思。)――(ぽす、と、音が生まれた。黒髪なびく軌跡残して、額を黒い外套に、胸元に預けた。そんな音。)こういうとき、何て言えば良いのか、分からないのです。悲しい、でもなくて、ただ、ただ、よく、亡くなった騎士の墓を訪ねる帰りにいつもここで……ただそれだけなのに。今日も、「一緒に行けない」と花に伝えるために来たのに。(もう震えるような寒い夜の季節は終わっているのに、顔を上げないまま凍えるような声だった。)   (2018/4/8 00:09:22)

ピェリオ♂役者宜しい。 (何を偉そうに頷いて、――) ……うん。 (緩く背に腕を回した。抱いて締めるとも違う、真っ直ぐに伸ばした腕の先を、指先を、細い背の後ろで交差させる。覆い囲うような、仕草。) うん、……そっか。 (胸元に落ちた額のその上、旋毛に顎を乗せて、一度目を閉じて。開ける。振り仰ぐ。彼女を囲う拘束を解かないまま、ただひたすらにうつくしい花の在処へ。) ……ごめんな。もし、待ってンなら、もう少し掛かるよ。後、……ヒトひとりの人生分くらいは。 (硝子のような、星明りのような花は、黙認しているのか、糾弾しているのかそれとも、解らなくても。) 代わり、そっち行くときは一緒に御詫び行くんで。如何か一つ。 (いらないって言われそう。……そんな間を空けてから。) ねェ。俺やっぱ、この樹の名前、探したいン、だけど。忘れられてても、誰がいらないって言ってても。……ダメ? (今度の問いは、視線も引き戻した眼前に向けて。まだ俯いた儘でも、声の降る先が変わった事は知れるだろうから。)   (2018/4/8 00:26:19)

エルソフィ♀司書官(温度をどこかに忘れた肌は、受け取る熱は忘れない。ゆるく、捕まったまま。届きそうで届かない煌めきたちに向けられる言葉を、そのまま一番近くで聞いていた。聞いていたら、どうして、安堵と一緒に、押し出されるようにして花弁のような氷粒が落ちたのだろう。悲しいわけでも、痛いわけでも、何かが恐ろしいわけでもないのに。少なくとも、今この時間は。)――……え?(降ってきた問いを、見上げた。まっすぐに向き合った片方お揃い。)……名前、ですか?決して駄目ということはないのですが……(どうして、と、小さく呟きながら、視線が少し横にずれて、純白の襟の中からひらりと虹色蝶が舞って肩に留まった。)……ごめんなさい、少しだけ嘘を言いました。古い樹ですから、名前はたくさんあるのだそうです。……(左手が、ゆるく黒い襟を握った。蝶から視線を戻して、もう一度目を合わせて、内緒噺のように声を潜めた。)……ワタシは、『フィーヌス』と覚えています。   (2018/4/8 00:54:43)

ピェリオ♂役者(不思議そうな色をうつした双眸を、少し可笑しそうに笑って。告げられた名前に、一度頷いた。理由を答えない儘。) アリガト。……フィーヌス、ね。 (音を馴染ませるように幾度繰り返すのは、台詞を覚える響きにも似て。視線の先に気が付いたなら、何時かも見覚えのある虹色の煌きをほんの少しだけ映して、すぐに戻ってくる。指の先を解く。片手で、とん、と宥めるように彼女の背をやわく叩いて、もう片方の手をまた、幹に伸ばした。) ……会いに来るよ。 (それは再度、樹に向けられた言葉。) 煩いの、嫌いかもってか……俺の事嫌いかも知れないけど。かなり有力説だけど。でも、又会いに来る。俺がこの場所<ロサール>に居る限り、憶えてる限り、……この子と居る限り。貴方に逢いに此処へ来る。噺はあんまり……うたも、弾く方が得意だし何が好きかも解らないけどリクエストがあれば何時でも。知らないうたでも覚える。これでも手先は器用なほうだから、任せて。 (すらすら、うたうように台詞のように、見上げた花の色を映した異色双眸は、幹にゆっくりと、指を重ねた。) ……だから、もうちょい待っててな。フィーヌス。   (2018/4/8 01:13:42)

ピェリオ♂役者(とん、と、もう一度叩いた。幼子をあやすように、細い白亜の背へ。) 「家族」の名前なら、呼びたかったから、かなァ。 (そうして遅れて告げる「理由」。視線を向けなかったは、きっと、言ってしまってから僅かに目元が朱を刷いた所為。) ……それにアンタも、呼んでくれたからね。 (ずっと、と、とうとうばつが悪そうに、なんとも少し眉根を寄せて低く告げた言葉。 彼女は、呼び続けてくれたから。ずっとずっと、偽りでも「家族」と呼んだ幼い金の髪を。偽り続けた時から、ずっと。……だから。)   (2018/4/8 01:14:04)

おしらせ滞在時間が360分を超えたため、ピェリオ♂役者さんが自動退室しました。  (2018/4/8 01:32:57)

おしらせ滞在時間が360分を超えたため、エルソフィ♀司書官さんが自動退室しました。  (2018/4/8 01:32:57)

おしらせエルソフィ♀司書官さんが入室しました♪  (2018/4/8 01:33:03)

おしらせピェリオ♂役者さんが入室しました♪  (2018/4/8 01:33:36)

エルソフィ♀司書官(それは、とても、とても、不思議な光景だった。自分は知っている。この花は、本当はどうして咲くのか、どうして絡繰仕掛のように咲かせることもできるのか、その寂しい意味を知っているから、余計に……。)……。(でも、この人にとっては、私が「かえるばしょ」でしかないから。だから、無垢ともいえる労わりを、ただただ不思議そうに交互に見つめていた。この花は喋らない。蝶は黙っているから、きっと、本当に喋らない。でもきっと、)……どれも好きだと思います。(エルも、ソフィも、賑わいが好きな家族から生まれたから。――とん、と、背中を叩かれた二度目のこと。)――――か、(言葉の意味を、きっと初めて見た顔色の移ろいで知って、どうしてと口をついて出る前にハッと息を飲んだ。呼んで、いたのは、)……ぁ……(ソフィと同じ髪と目の、大事に抱かれた小さな、楽器が上手な、面影重ねて守りたくて必死に手を伸ばしたもう一人。)……ありがとう。(色がほんの少しだけ変わっている目元を、頬ごとそっと伸ばした左手で触れた。)ありがとう、セロ。(春に咲くのを心待つ蕾のように笑んだ。)   (2018/4/8 01:34:50)

ピェリオ♂役者(そう、意味は知らない。仕掛けも知らない。冷たく凍えた氷のように咲く花の、本当の理由をきっと自分は、何も。……けれど、この樹のひとひらから彼女が生まれたと知ったから。彼女が、きょうだいのようだと呼んだから。偽りでもきょうだいと呼んだ幼気を、ほんとうにきょうだいと呼んでくれたヒトだから。) ……そう。なら、良かった。 (何処か、安堵したように細く息をついた。相変わらずに言葉が素気無いのは、刷いた朱が戻らない所為。なのに、手を伸ばしてくるから。そうやって、慈しむようにわらうから。) 何で、別に……嗚呼、もう。 (取り繕いきれなくなって、片手で乱雑に自分の銀を掻き回した。長く息を吐き出して、漸く合わせた視線の色。) ……こっちの台詞。 (細い指に、指先を重ねた。柔く掴むなら、もしもその先に温度が無くても、それでも。温もりに触れるように。) アリガト。会わせてくれて。それから、……選んで、くれて。 (お別れになるはず「だった」――忘れられても、望まれなくても。誰かにとっての、酷い間違いであったとしても。)   (2018/4/8 01:58:05)

ピェリオ♂役者……生まれてきてくれて、ありがとう。 (それは果たして、花にも蝶にも届かない、本当に内緒話のような――)   (2018/4/8 01:58:13)

エルソフィ♀司書官貴方が、自分から家族を得たから。(澱みなくまっすぐに答えた。たった一つを差し出してでも欲しいと願ってくれた己のみならず、一度は手放そうした子ごと、短い言葉の中に迎え入れたから。重なった手指。そっと握り返して。)――うん。(祝福の言葉を、たっぷり数え三つは硬直して、小さな頷き一つで返した。少しね、心臓がくすぐられる感覚で言葉が多く出なかったから。)……もう少しだけ、見ていてもいいですか?深夜には花が散って溶けるから。(まるで氷のように。そんな花。音なく降って忘れられることを望むように佇む、そんな花樹の根元に腰を下ろして見上げて、きっと最初に交わした会話は、「お腹が空きましたね」で、丘を離れる名残惜しさをそっと置いて行く言葉は――)――いってきます。(名前は、いつかの日にただ一度だけ。)   (2018/4/8 02:11:53)

エルソフィ♀司書官【大変お待たせいたしました。私からはこれにて〆とさせていただきます。幕閉じございましたら、ご一緒したく。】   (2018/4/8 02:12:27)

ピェリオ♂役者(男は繰り返す。音にならない言葉で。ありがとう。此処に居てくれて。選んでくれて。生まれてくれて―― それから、ごめんね、と。かえってくるはずだっただれかへ。むかえるはずだった、だれかへ。 ――ごめんね。赦さなくて、いいよ。俺も忘れないから。誰にも赦されなくていいから、どうか。) ……そう、なの、かな。 (ずっと、いちばん遠い言葉。知らずに焦がれて、追い掛けて、失くして、要らないと信じた――筈の。) ……いいよ。俺もそうしたい。 (だから言葉が出ないのもお互い様で、つっかえたような返答の後はそのまま、短く頷いて並んで腰を下ろした。「おべんとでも持ってくればよかった?」なんて冗談めかして。 そうして再び歩き出す頃には、旅立ちを告げるような彼女の横で同じようにそっと、告げるだろう。) ……またね。 (何時の日か、願い事のように。)   (2018/4/8 02:20:12)

ピェリオ♂役者【有難うございます。私も此方で綴じとさせてくださいませ。長時間いただいてしまいすみません、有難うございました…!! 春の淡い夜に星降る様な素敵な物語でした。】   (2018/4/8 02:20:59)

エルソフィ♀司書官【読了。小道具がまさかのまさかの……(ハンカチ)。はい、こんなに幸あるお花見になるとは思わず、本当に優しい幕をありがとうございました。見守ってくださいました窓辺様方にも感謝を。夜分遅くまでお引き留めしました。どうかゆっくりお休みくださいませ。そして良い夢を。】   (2018/4/8 02:23:51)

ピェリオ♂役者【本当まさかの何て言えばいいんでしょうねとりあえず毎回深夜まですみませんありがとうございました……!(動揺 窓辺様もありがとうございます。本当に素敵な春のお花見でした。そちらもどうか、良い夢を。ありがとうございました。おやすみなさいませ。】   (2018/4/8 02:25:31)

おしらせピェリオ♂役者さんが退室しました。  (2018/4/8 02:25:36)

エルソフィ♀司書官【お部屋お返しいたします。おやすみなさい。】   (2018/4/8 02:26:07)

おしらせエルソフィ♀司書官さんが退室しました。  (2018/4/8 02:26:10)

おしらせアリステア♂冒険者さんが入室しました♪  (2018/5/7 22:23:08)

アリステア♂冒険者【こんばんは。個人シナリオ進行させる為、ソロル投下させていただきます。】   (2018/5/7 22:23:37)

アリステア♂冒険者(漆黒のレザーコートに身を包み、陽の光の下を歩く。先日受け取ったばかりのオーダーメイドのレザーコートは、身体によく馴染んだ。両肩は薄い金属のプレートで覆われ、今まで使っていた革の胸当てよりも重くはなったが保護率はかなり高くなっただろう。自分が扱う片手半剣の鞘を支える為の専用ベルトが付いており、懐にはナイフくらいなら隠し持てるであろう大きめのポケットも備え付けられている。コートの下には、黒の長袖シャツを着用している。アウター、インナー共に黒を選んだのは、闇夜に紛れやすくするため。その為、コートに使われてる染料も光を反射しない少し特殊なものだ。そんなおニューの装備に身を包んでいるにも関わらず、アリステアの表情が険しいのは、彼が騎士団の本部からの帰りだからという理由が大きいだろう。正確には、騎士団本部で聞いた情報によるものだ。)   (2018/5/7 22:25:03)

アリステア♂冒険者「ほう、つまり君は、今この都市で起きている連続殺人の犯人を生み出した男だと……それを伝える為にわざわざここまで来たわけか」(ロサール騎士団本部騎士団長室にて、窓から差し込む光を背に椅子に座る団長レイナルドは真剣な表情のままアリステアに問う。)ええ。もう四年程前になりますけど、遺跡の調査隊に参加していた俺は、遺跡を守護する魔物から仲間たちを守る為に、その遺跡に封印されていたのであろう"悪魔"と力の契約をしました。俺はその悪魔を追って旅をしています。奴は、留まった地で13人を殺すと、次の地へ向かいます。そして、今このロサールでは、奴の手によってもう12人の命が犠牲になっています。……異端者として俺を捕縛するのは、もう少しだけ待ってください。その悪魔との決着をつけたら、罪を償う為に、この身を差し出します。(覚悟を決めた発言に、レイナルドは目を閉じて少し考えてから、慎重に言葉を選びながら答える。)   (2018/5/7 22:25:13)

アリステア♂冒険者「ふむ……いいだろう。我々としても、この件には手を焼いていたのだ。君の協力があるというのならば、歓迎だ。それも、犯人の情報を持っている者の協力というのであればね。それに、うまく行けば我々は、犠牲を出さずにその凶悪犯を捕えることができるということになる。君の件については、その悪魔さえどうにかしてくれれば、私の胸に留めておくことにしようじゃないか」(彼の言葉に、アリステアは胸をなでおろした。ここで捕まってしまえば、結局何もできずに終わるところだったのだ。)「だが、君が失敗した時……他の地に住む者には気の毒だが……私の任務はここロサールを守ることにある。失った被害者たちは報われないが……それでも、これ以上被害が出ないというのであれば、原因になり得る君を追放するという選択を取らせてもらうがね」……ええ、構いません。それで、今まで犠牲になった12人のリストが欲しいのです。俺も、全員の被害者を把握しているわけじゃないので。(――こうして騎士団長の協力を得て、12人の被害者たちを知ることができたのだ)   (2018/5/7 22:25:22)

アリステア♂冒険者この12人が、俺のせいで……。(街中で小さく呟いた。さて、これから行うのはこの12人に関する聞き込みである。どのような人物だったのか、何か共通点はあるのか。奴がどういう理由で彼らを選んで殺害したのか等、もう一度最初から調査を始めることにしたのだ。そして俺は、奴自身についてはよくわかっていない。あの遺跡に封印されていた悪魔が一体どんな悪魔なのか……自分の身を犠牲にせず、奴に勝つには……敵を知る必要がある。)――……。(そして、意外なことにその12人の情報は簡単に集まった。少なくとも、彼らが死んだことについて、彼らを知る人らの話を聞く限り、皆口を揃えて、「自業自得だ」と答えた。最初は戸惑いもしたが、どうやら犠牲者たちは、自分の手を汚さずに他人を利用して、利益を得ようとしていたらしい。)……だからって、殺していい理由には……一体何を企んでいるんだ……。(陽が落ちかけていても、調査はつづけた。)   (2018/5/7 22:25:32)

アリステア♂冒険者「あ、あんたは……ああ、いや、アイツは、その……あんたのことを利用しようとしていて……俺はてっきり、あんたに殺されたもんだと……ああ!気を悪くしないでくれ!」……それ、どういうことですか?俺は、彼の事なにも知りませんけど……。「い、いや、市場で買い物してるあんたを見て、あんたなら騙せそうだって、何やら言っていたから……け、けど何をするつもりだったのかまでは、俺もわからねぇんだ」――……。(その話を聞いてからというもの、調査の方向を少し変えてみた。被害者が、生前誰をターゲットに利益を生み出そうとしていたか……そのターゲットのすべてが、自分だったのだ。)どういう……ことだ。俺、を狙った人が、被害者……。(陽が完全に沈んで、魔導灯の明かりもぽつぽつと減ってきた深夜になって、広場でひとり、項垂れた。)どういうつもりだ……。まるで、俺を守っているみたいじゃないか……何者なんだよ……くそ、なんなんだよ……。(……調べる必要がある。奴が一体、何者なのか。何を考えているのか。何故、俺に害をなそうとしていた存在を消しているのか。)   (2018/5/7 22:25:40)

アリステア♂冒険者【以上にて。失礼致します】   (2018/5/7 22:26:16)

おしらせアリステア♂冒険者さんが退室しました。  (2018/5/7 22:26:19)

おしらせピェリオ♂役者さんが入室しました♪  (2018/5/29 21:03:32)

ピェリオ♂役者【こんばんは、こんばんは、お久し振りです。なんか本部屋で面白そうな事やってる!! ……と思ったけど一般ぴーぷる()なのでそっと二次創作に走りたいと思います(勝手に そんな訳で本部屋のスライム騒ぎをそっと拝借しまして。手荒い文章ですが勝手にやってることですので、もしどなたかご一緒頂ければ幸いです。では。】   (2018/5/29 21:05:00)

ピェリオ♂役者(某日。ロサールに数ある店の一つ、「穴の開いたブーツ亭」にて――) …――ハァイハイハイ通るよどいてどいてー! そっち包帯は? だいじょぶ? ……おっけ。 あと薬湯貰ってないヒトがいたら言ってねぇー。 (今日に限っては「避難所」として解放された店内を、またやたら通りの良い声音で呼びまわりながら男は闊歩した。両手に抱えたのはひらたい木箱が、1、2、3。それを仕草とはうらはらにさしたる音も立てずにカウンターへ置いて) はいよおっちゃん、近くの施療所から薬草、それと清潔な布ね。分けてもらってきた。あと欲しいものある? (ホールにしつらえられたテーブルや椅子。普段ならそこをにぎわせている冒険者は、今は少ない。代わりに疲弊した様子で椅子に腰かけ、テーブルにうつぶせているのは、まだ幼い子どもや、日ごろ武器を持つこともない、市井の者達が大半だった。)   (2018/5/29 21:05:59)

ピェリオ♂役者(店主と言葉を交わし、男は首を左右に振るう。) いーのいーのカタイ事いいっこナシ。スライム騒ぎで皆朝から落ち着かないンでしょ。施療所行くほどの怪我じゃ無くたって、不安でどっか纏まってたいって押しかけたンなら人手足ンなくなるし。あのおねーちゃン……(名前は知らないけれどたしか若い女性の店員がいた筈だった、思い浮かべて)、が、買い出し出てる間くらいの手伝いは、させてよ。オイラぁただの通りすがりだけどォ、そンくらいは出来るよ。 (そうやっても一度店内見渡した。 だいじょうぶよ。だって騎士さまや、剣士さま達がお守りくださるもの。だから、安心して? ……連れ立ってきた金髪の幼子が、怯えた様子の子ども達を集めてそう言い聞かせるのを目の端にとめながら。) まぁ、大怪我人が今のとこいない、てェのは幸い幸い。……ほら、アンタもちったァ顔あげなよ。なんなら一曲弾こォか? オイラこォ見えて器用なんだからァ。 (カウンターの端に腰かけていた見知らぬ相手にしなを作ってみせる。励ましの気持ちがちょっと気持ち悪い(※通常営業)。)   (2018/5/29 21:09:58)

ピェリオ♂役者(リクエスト。ある?ない?あ、そ。じゃあこの歌にしようちょうど譜面貰った処だから。……つれない態度も折り込み済みでさくさく話を進めた男は、カウンターの端の誰かさんの横いすひとつ分空けてさっさと腰かけ、店主に申し訳ばかりの了承を取って元から抱えてきた黒い鞄の留め具を外した。収められていた飴色の手風琴は使い込まれた年代物。調整はそこそこ、慣らしに音符のいくつか奏でた処で、連れ合いの少女の名を呼んだ。長い淡い金髪の、湖色の眸の少女。無表情のまま頷いて、男の前に並び立つ。なにが始まるのかな? 怪訝な、不思議な、中にはひとしずく好奇心の――疲弊の色がわずかでも塗り替えられたのならこれ幸い。) ……さて、此処におります幼子は、これで海を渡りこの水の都へ呼ばれた異邦人。ですが中々に良い音を聴かせるのです。真実か、虚妄か? 皆様のお耳でお確かめ頂けましたら幸いにて―――― (そんな男のやたら長ったらしい口上と、幼い少女がスカートの裾を摘まんでやけに整った一礼は、殆ど同時に眼前へ向けられて――)   (2018/5/29 21:39:33)

ピェリオ♂役者あ、いい、いい。いらない。……いーいって。 (いくらかの時が過ぎた頃。そう、ちょうど出払っていた店員が戻った頃。カウンターの端で押し問答をしているのは、店主と痩せた出で立ちの男だった。男は何やら首を左右に振って、自分の隣で木のカップでもくもくと果実水を干している少女の頭に手を乗せかいぐる。無表情の少女がやや迷惑そうな眼差しをしたのを、知らんふりをして。) この子のお駄賃もらえただけで、じゅーぶん。オイラだってジュース貰ったし。 (何やら金額の話をしているようだけれど、さて何があったのだろう。留守にしていれば知らない事だ。少女がカップを礼と共に店主へ返し、黒い鞄を持ち上げるのを見届けて、男は鞄ごと少女を抱き上げた。) ンじゃオイラ達は此処で。とりあえず外、歩いてもだいじょぶなンでしょ? うん。ならへーき。……あァそうだひとつ、頼まれごと。イイ? (歩きさして振り返る男は、悩んだような間を空けてから。) ……オイラとこの子が此処に来た事。今日いるヒト以外には、ナイショにしといて。 (声音をややも潜め落とした。) だって。ハズカシーから。なんてね。じゃあ、……また。 (蝶番の音、ひとっつ。)   (2018/5/29 21:54:51)

ピェリオ♂役者(流石に通りの人は少ない。朝からあんな事があれば、何処か落ち着かないのも分かる。) …―――― (何処か影を拭い去れないような街の中を歩きながら、唇の端に刻む「憶えたばかりの異国の唄」。先ほどまで幼いながらも澄んだ音色で腕の中が奏でたのと、同じ。ただし幾らか低く沈む、言葉を刻まない音の断片。) (なみだも いたみも くりかえされるものは はかれないけれど) (石畳を歩いても、不思議と音の響かない――もう癖になった足取りの儘。) (そらのあおさはかわらなくて そこにあなたが あなたを みつけられたから) (風が男の銀と幼子の金を緩やかにさらう。音の断片ごと、散って、流れて。) (くだけても こわれても ひかりはとどく そう きっと ずっと いつでも) ……ねえ。聴いてる―――― (青を見上げて、一度だけ足を止めた。)   (2018/5/29 22:07:08)

ピェリオ♂役者【と、こんな処で勝手に始めて綴じました! いろいろぼんやりやんわりですがもちろん不都合でしたらそっとオミットして頂いて―― 本部屋さん頑張れ頑張れしつつこちらにて!ありがとうございましたーっ。】   (2018/5/29 22:08:29)

おしらせピェリオ♂役者さんが退室しました。  (2018/5/29 22:08:33)

おしらせマーリン♀エルフさんが入室しました♪  (2018/6/16 08:27:21)

マーリン♀エルフ【おはようございます。アリステアPLです。NPCの入室にて失礼します。短いですが、ひとつ投下。】   (2018/6/16 08:28:20)

マーリン♀エルフ(霧に包まれた夜明け前のロサール。ここを訪れるのは何十年ぶりか。転生を繰り返し幾千年を生きる身。この世界に訪れてない場所などないのではないかという錯覚を覚えることもある。ロサールの大通りを、あたりを見渡しながらゆっくりと歩く。途中、今まで飲んでいたのか酔っ払ったおとこ集団に、薄く、隠す気などない透けた絹のローブについてこれからどうかと誘いを受けたが、勘違いも甚だしい。たかが人間が美しいものを見られるだけでも感謝するべきなのにそれに手を出そうとするとは。それに、今は別の楽しみがある。)おお、ここじゃここじゃ。さて、馬鹿弟子はどうしておるかのう。(樫の木で作られた扉の前に立つ。プレートには、『穴の空いたブーツ亭』とある。)あやつ酒場で寝泊まりしておるのか?まぁよい。さて、数年ぶりの再会と行くかの。(置き手紙ひとつ置いて、守るべきものを守る旅に出るとぬかしてみせた馬鹿弟子の顔を思い出して、口元を綻ばせるのだった。)   (2018/6/16 08:28:31)

マーリン♀エルフ【以上にて。失礼致します】   (2018/6/16 08:28:52)

おしらせマーリン♀エルフさんが退室しました。  (2018/6/16 08:28:57)

おしらせエルソフィ♀司書官さんが入室しました♪  (2018/7/26 16:50:10)

エルソフィ♀司書官【こんばんは、お部屋お借りいたします。待ち合わせにて。】   (2018/7/26 16:50:41)

おしらせアリステア♂冒険者さんが入室しました♪  (2018/7/26 16:51:39)

アリステア♂冒険者【こんばんは、エルソフィさん。よろしくお願いします。】   (2018/7/26 16:51:58)

エルソフィ♀司書官【こちらこそ、よろしくお願いいたします。どうか良き紡ぎとなりますよう。おさらいが足りていることを切に祈りつつ、不備がありましたらそっと修正していただければ幸いです。それでは投下。】   (2018/7/26 16:53:28)

エルソフィ♀司書官お待ちしていました。(円柱型にそびえる白亜の建物。そのエントランスの央はステンドグラスの蝶が見下ろし、陽光と月光を受けて常に七色の光を落とす。エルソフィ・エデットはそこに佇んでいつもの会釈。静謐で厳粛な叡智の砦とはいえ、館内では静かにという通達が染みついているだけで、耳を澄ませば番の梟が毛繕うはばたきや、本の頁を捲る音、ひそひそと言葉を交わす声が賑やかなのは児童書区画。何度か足を運んでいるのなら慣れた光景だろうか。――最奥。いつも梟が番をして鎖で塞がれている、二階への階段以外は。)館長がお待ちです。柔らかい階段ですから、足元にお気をつけて。(赤い絨毯に覆われたその足元は、磨かれた石床の空間と逆に足音と足元の感覚を奪う。貴族の屋敷ならただの豪奢な丁度品にも見えたかもしれないが、さて縁を飾る刺繍が全て魔法文字ならどうだろう?――そんな、沈黙という音が聞こえてきそうな空間。灯は一階と同様、碧色の魔導灯の列。取っ手のついた大きな扉がいくつか廊下に規則正しく並ぶだけの。)   (2018/7/26 16:57:00)

エルソフィ♀司書官資料開示は話を通しておきました。サインをいただければ閲覧できるように用意してあります。(事務的に告げる声音は相変わらずの硬質。しかし、静謐は小さな溜息を逃さなかった。)……仕事は、真面目にしてくださる方です。ご安心を。(振り向かず、規則正しい先導が目指すのは廊下の最奥、大人が見上げるほど一際大きな扉。)きっと、大丈夫です。(言い聞かせるように、ぽつりとつぶやいた。振り向くことなく。誰のこと?――頼まれた資料の開示を判断する権利をもつ唯一の存在のこと。)   (2018/7/26 16:57:45)

アリステア♂冒険者(――ロサール大図書館。国内に限らず、世界中のありとあらゆる図書、記録を可能な限り収集、保管し、内容を厳選したうえで一般に公開している施設。荘厳な雰囲気の建物の中は、今となっては何度も足を運んだこともあり慣れたものだが、はじめは圧倒されたものだ。)こんにちは、エルソフィさん。(エントランスで約束していた人物と無事合流し、軽い挨拶を交わした後早速頼んでいた資料を閲覧する為に、一般には開放されていない二階への階段を彼女の後ろをついて歩く。これから出会う予定の館長とは初対面だが、特に緊張などはしなかった。しかし彼女が溜息をついたことで、関心はどんな人物なのかという箇所へ向いた。)どんな方なんです?その、"仕事は"真面目にする館長さんって。(いつもと変わらない口調で、軽い質問。普通なら、荘厳な雰囲気に圧倒されて口数も減るものなのだろうか。)   (2018/7/26 17:21:49)

エルソフィ♀司書官平等と公正を重んじる、お優しい方です。ロサール建国当時からこの地に根を下ろし、当初は私財に過ぎなかった蔵書を整頓するうちに、この建物が出来た――つまり創始者でもあります。他国に比べて安価な貸出料のシステムも、お一人で考えたのだとか。(上司を誇るというよりは観光の先導のように告げる。紹介し慣れているのだろう。)……ええ、公私の切替基準が未だに把握しきれないのは私の未熟ということにしてあります。そうでないと正気を保てません。アリステアさんはお気になさらず、どうかいつも通りで。(上司を誇っているのか遠回しに貶しているのか微妙な線を紡いで、扉のノブに指先触れた。重い音を立てて開く音の中、溜息一つ。緊張なのか、それとも。)お連れしました。   (2018/7/26 17:35:57)

エルソフィ♀司書官(光量控え目の空間から打って変わって、扉の向こうは純白の眩さに溢れていた。大窓から差し込む光、手入の行届いた花蔦の絡む白柱、ロサールの街並みと同じく白石の床に彫られた清水の水路と小さな噴水が来室者を歓待する、眩い其処。壁にそっていくつか並ぶ本棚も、この部屋では純白だ。まるで、褪せることも焦げることも忘れたかのような。小鳥と蝶が歌い舞う、ちょっとした森のようなこの空間が館長室。一番多く光を受ける白亜の机の向こうからかかった声は――)――「フフ、しばらくぶりね?アリステア君」(――上品で艶やかなソプラノだった。聞き覚えがあろう。エルソフィがかつて「同僚の番人」として紹介した、褐色のエルフ。あのときと違うのは、露出の多い魔術師然とした薄着のローブではなく、司書官制服を身に纏う。ただし、漆黒の。金色の長髪が冠するのは、天秤を模した飾りを左右に下げた大きな学者帽。黄金の錫杖は、腰掛ける大きな椅子に立てかけられていた。)   (2018/7/26 17:36:58)

エルソフィ♀司書官――「ああ、エルソフィが睨む前にちゃんとご挨拶をするわ?ロサール大図書館館長マリアヴェーゼ・カラベラス・ディル・ヴァーゲと申します。叡智が結ぶ縁に感謝を紡ぎ歓迎いたします」(品良く流暢な公用語で挨拶をするその姿は貴なる者独特のそれ。だがしかし、長い名を名乗り終えればぱちりと片目を瞑ってみせた。)――「カラベラスで結構よ」   (2018/7/26 17:37:04)

アリステア♂冒険者……ん?創始者……?(かなり古い建物に感じたのは建物の建築様式のせいなのかそれとも本当に古い建物でその創始者が長生きする種族つまり……)……。(扉の向こうの眩しすぎる純白よりも、知った声。知った顔に驚いた。人間、驚きという感情もある一定を超えると反応が遅れるもので、唖然としたままその褐色のエルフを眺めていた。そして、恐らく彼女がここまで丁寧な態度をとっているのを見るのは初めてだ。それにしても、ここまで長い名前だったとは。今朝突然訪ねてきた自分の師匠も大概長い名前の持ち主ではあるのだが)ああ……ど、どうも、カラベラスさん。ご無沙汰しております。(反応一拍遅れてやっとこちらも会釈を返す。そして、自分をここまで案内してくれた知己のほうをちらりと見た。目で訴えるのは当然「どうして隠していたんですかぁあ!!!!」――。それにしても、エルソフィさんも人が悪い。それならそうで言ってくれればよかったのに。)あ……えっと、いや、すみません、予想外だったので。カラベラスさんが、その、館長だったなんて。(とにかく一度落ち着こう。深呼吸ひとつ。)   (2018/7/26 18:26:16)

エルソフィ♀司書官(ちらりと視線を浴びた気がするが、敢えて見上げなかった。どうせ「どうして隠していたんですかぁあ!!!!」という類だろうから。だってあの悪戯大成功のような満足顔を見れば自分にどんな命令が下されて隠していたのか察しがつくでしょう、と、無言の空気に滲ませた。レンズの向こうから紫眼が見据える先は、変わらず、ここの主である。)大丈夫ですよ、客人は喰われません。――「あら、まるで私が可愛い部下を虐げているような物言いよ?」……とりあえず話を進めます。ラーク地方の関連資料は主に遺跡から持ち帰られた魔道具や古書、壁画、文字の記録の写しとなります。原本は当地へ赴いて交渉するしかないのですが、古書の写本はこちらに用意してあります。全て閲覧許可が下りていますので、以前と同じように閲覧記録のサインをいただきます。どうぞこちらへ。(左手で指し示したのは大きな机と椅子。すでに多くの本と巻かれた羊皮紙などが丁寧に並べられていた。)   (2018/7/26 18:52:29)

エルソフィ♀司書官――「あら、私もお喋りがしたいのにひどいわ?」……館長は来館者の妨害をしたくして仕方ないように見えますので。――「フフフ、前も思ったけれど、緊張するアリステア君ってとても面倒見の甲斐があって可愛らしいわね」……。……制服を脱いでから言ってください。――「あら、日の高いうちからいけない子」――肩書と服をお分けくださいっ。(邂逅も大人しく猫をかぶってくれていたとはいえ、わざとらしく甘ったるい声言葉を並べる館長。窘める司書官。)まったく……騎士団も大きく動くかもしれない大事だというのに。――「完璧な予防などないもの。必要なのは最善の対応よ」……。……(司書官は溜息をついて、椅子とサインのペンをすすめた。)内容は私も暗記しています。お手伝いできることがあれば、仰ってください。(紹介して早々に何か疲れたような溜息だった。どうか館長が茶々を入れる前に決着したいという空気を隠しもしない、不穏なのか微笑ましいのか大変微妙な空間である。)   (2018/7/26 18:52:37)

おしらせ無言時間が20分を超えたため、エルソフィ♀司書官さんが自動退室しました。  (2018/7/26 19:12:51)

おしらせエルソフィ♀司書官さんが入室しました♪  (2018/7/26 19:13:28)

アリステア♂冒険者(とにかく、深呼吸のおかげで少し落ち着いた。エルソフィの様子からしてカラベラスが館長であることを故意に黙っていたというのは彼女の意思ではなく、カラベラスの性格を考えると彼女の悪戯だろう。そう、冷静になれば現状を把握することは容易だ。そして、まるで自分が落ち着いたのを見計らったかのようにエルソフィが本題に入る。示された机に置かれた大量の書類がそうなのだろう。あの中に見つけたい情報はあるのだろうか。今はあると信じるしかない。)……あはは。とりあえず、まずはサインですね。(二人のやり取りに苦笑しつつ、エルソフィにすすめられるままサインをする。)遺跡調査関連の資料で、ラーク地方の北東部に存在するトゥガルシア遺跡に関する資料があれば、まずそれを優先して見せてもらえます?四年前に発掘されて、第一回の調査団に俺も参加していたので、最新の資料から見れたらありがたいですね。(自分が参加していたときのものは、読まずともわかっているのだ。今欲しいのは、今の情報である。)   (2018/7/26 19:36:10)

エルソフィ♀司書官(頷いて、腰掛けた。)ありがとうございます。……四年……。「あら、黒本の生まれ年ね?」――、トゥガルシア遺跡ですね。念のため、隣接区域の発掘情報も並行して探します。(クスクスと笑んで見守るカラベラスの言葉に息を無理矢理飲んだような声音。手早く資料の山を整頓しなおした。求められる本を手に届きやすい場所に再配置するのも、ここの司書官の頭脳労働の一つである。)これがアリステアさんが参加した第一回調査団記録、最新はこちらの羊皮紙を右から順です。三年前の遺跡の調査団報告書は数が少ないですが、近隣で古書の発見も多く、ロサールでも鑑定を手伝いました。色紙で印しておきます。(手と口が絶えず同時に動く中、ふと。)……その遺跡で発掘されたものが、『器』を用いなければならないほどのものである、と。種族や分類や現象の特徴を、もう少しお聞きしても良いですか?もしかしたら……。(視線が、膝の上の黒本に落ちた。)――「あら、いいの?」……もう少し探してからにします。(落ちて、かぶりをふって、手早く必要そうな頁や羊皮紙の紐を解いて広げ続けた。)   (2018/7/26 19:59:06)

おしらせ無言時間が20分を超えたため、アリステア♂冒険者さんが自動退室しました。  (2018/7/26 20:11:27)

おしらせアリステア♂冒険者さんが入室しました♪  (2018/7/26 20:12:52)

おしらせ無言時間が20分を超えたため、アリステア♂冒険者さんが自動退室しました。  (2018/7/26 20:32:54)

おしらせアリステア♂冒険者さんが入室しました♪  (2018/7/26 20:34:14)

アリステア♂冒険者(淡々と積み上げられた書類について説明していくエルソフィだが、四年という単語に反応したのは、あの女騎士の存在だろうか。)黒本が生まれたのが四年前……ということは、あの落丁したというあの騎士は、黒本が生まれた時に落丁した。もしくは、不完全なまま黒本が生まれた……。(とは、小さな呟き。今日の本題はそこではないことは自分でもわかっているのだが、気にはなる。)……その説明のためには、やっぱり四年前の調査団の話をしなくちゃいけないですね。(長話になるとひとつ前置きして、語りだす。)あれは、たまたまトゥガルシア遺跡の近くの街に滞在していた時のことでした。遺跡が発掘され、その調査団が募られ、当時所属していた冒険者のパーティーでその調査団に参加しました。自分たちのパーティーを含め、20名余りの調査団の任務は遺跡内の安全確保。遺跡の探索は順調に進み、これ以上奥はないというところまで進んだところに、罠があったんです。(当時の記憶がフラッシュバックする。罠によって閉ざされた出口。突如召喚された魔獣の大群。遺跡内に響く仲間たちの断末魔。――顔をしかめながら、続きを語る。)   (2018/7/26 20:37:38)

アリステア♂冒険者状況は最悪でした。指揮官が死に、癒し手たちはほぼ壊滅。せめて、当時行動を共にしていたパーティーメンバーだけでもと奮闘しましたが、あのパニックの中では、もう連携も何もありませんでした。その時でした。……声が聞こえたんです。――力と引き換えに、感情の半分を差し出して、私を解放しろ――と。実は、トゥガルシア遺跡は探索中に悪魔を封印する為に作られた神殿だということまではわかっていました。だから俺はその声が悪魔のものだと判断した上でその契約に同意しました。とにかく、仲間を救う為に。(その時からだ。自分の闘気の色が、血のような赤に変わったのは。)……新しく得た力で、窮地は切り抜けることが出来ました。結果としては、調査団の半分以上が死にました。俺が守れたのは、半分だけ……。(ここまで言って、かぶりを振った。)いや、かろうじて生きているという状態の人もいましたから、半分も守れなかった。   (2018/7/26 20:37:46)

アリステア♂冒険者(思い出すだけで、当時の悔しさが蘇る。しかし、今話すべきは当時の自分の感情ではないのだ。落ち着かせるように、深呼吸をひとつ。)それからは、追いかけっこの始まりです。俺が解放した悪魔は、その街で十三人もの人を殺し、俺はそれを追う。そうやって、この四年間を過ごしてきました。そうすれば、奴を追ってさえいれば、奴を解放した罪悪感が少しでも紛れるような気がして。だから、今まで殺された人たちと、俺との関係性について考えたことはなかったんです。奴は悪魔だから、人を殺すことに意味なんかないと思っていた。奴にとってはただの遊びなのだ、と。――でも、ロサールに来て、俺は、この街に大事なものが出来すぎました。それで冷静に考えてみたんです。今まで奴が殺した人のことを。(そこからは早かった。奴が殺していたのは、俺にとって不利益や害をもたらすような存在だけ。俺を、利用しようとしていた人たちだけ。――そこまで告げて、一番最新の調査資料を手に取った。)   (2018/7/26 20:37:55)

アリステア♂冒険者……だから、思ったんです。――もしかしたら、俺がずっと追っていたのは悪魔ではなく……俺なのかもしれないと。(四年前、あの場所は負の感情が蔓延していた。自分自身の負の感情――死にたくない。仲間すら見捨てて逃げてしまいたい。そんな感情が生み出した、悪魔のような、自分自身。具現化した、闇の感情。)その後の調査で、あの遺跡に悪魔は本当に封印されていたのか。されていたとしたら、どんな悪魔なのか。それがわかれば、今言った俺の仮説がわかるかもしれない。(正直、悪魔であってくれたほうがどんなに単純で、どんなに楽になるか。自分の仮説が正しければ、自分は、自分自身を罰さなければいけない。緊張からか、額から汗が零れた。――思い違いであってくれ。そう願って、最新の調査記録に目を通しだした。)   (2018/7/26 20:38:03)

おしらせ無言時間が20分を超えたため、アリステア♂冒険者さんが自動退室しました。  (2018/7/26 20:58:12)

おしらせアリステア♂冒険者さんが入室しました♪  (2018/7/26 20:58:47)

エルソフィ♀司書官……本は……(かぶりを振った。今は、この人が追う『器に入れるべきもの』のほうが重要だから。ロサールにとっても、自分にとっても。そして黙して聞いた。カラベラスも興味深そうに組んだ指先に顎を乗せて、口を挟まなかった。)……。(目を逸らしかけて、それでも眼前をまっすぐに見つめた。耳の内で聞こえる阿鼻叫喚は、怨嗟は、絶望は、あまりにも――――、だから、手を握りこんだ。その様子をカラベラスがどんな表情で見つめていたか、語り手も聞き手も知るまい。)半分……感情の、半分。(聞いた言葉を反芻して、すっと左手を伸ばした。温度のないその手をあてがった先は、眼前の頬。親指を目元に当てて、そのままじっと覗き込んだ。)喜怒哀楽の半分を差し出したのなら、そんな顔はできないと、私は思います。痛まないと思います。(硬質な声音なれど、どこか、強張っている。)悪魔と呼ばれるものには、二つあります。一つは、エルフやドワーフ、獣人や竜人といった、ヒトよりずっと古い歴史を生き、畏れを集める旧世の種族そのもの。もうひとつは……(言葉を切って、浅い呼吸一つ。)   (2018/7/26 21:56:22)

エルソフィ♀司書官……ツクリモノです。(呼気混じりに告げた。)先日のスライムのような契約失敗現象、シルバースケイルやあの村の出来事のように「結果として悪いもの」という漠然とした概念です。アリステアさんが述べたその仮説も、悪魔を作るために必要な材料であり、それが魔力や相当する触媒から派生して形や意思を持つことは――、……、できます。(断言した。ツクレルモノでもあると。そこに初めてカラベラスが言葉を挟んだ。)――「今日に伝来する天使と悪魔は本来、生き方の好みくらいしか違わないのよ。知恵が広がり、正負の感情を主軸に分類が進み、伝承されることによってより色濃くその在り方が定まる。縛られるとも言うわ。」……。――「たとえば、エルソフィの名前の意味、特にエルは『天使』という意味だけれど、『悪魔ではない』という証明はどこにもないでしょう?大勢が普遍と思う『天使』であれと名前で縛れば、そう振る舞うように勝手に育つ。大勢の死やそれを悼む感情を半分も喰って力の暴風を振り撒くのが『悪魔』であるのならば、トゥガルシアが封じたのは悪魔の作り方かもしれないわね」   (2018/7/26 21:56:31)

エルソフィ♀司書官(すらすらと詩を読み聞かせるように紡ぐ言葉が増すほどに、頬にあてがったままの手が強張った。唇をきつく結んで、ようやく思い出した呼気は、小さく震えていた。)――貴方の剣はまだ穢れていない。(森の遺跡の帰り道のような低い声で言った。)半分を差し出すことは、つまり、半分しか要らない、あるいは半分でなければいけない理由があるはずです。考えうるのは、触媒。純然たる種族との契約であれ、ツクリモノであれ、複雑な概念を具象化するには触媒が必要です。触媒つまり行動基準座標はアリステアさん。十二人がアリステアさんへの害意で共通しているのなら、それは……、守護であるとは、解釈できませんか?(眼前が、何度も何度も、呪詛のように口にしていた現象。願う光景。資料を全て暗記していると言った、資料の答えを持っているはずの女は、答えを明確に告げることなく、手を離すことなく、告げた。)人の心を全て具現する『悪魔』なら、貴方の心……守護や正義を全て叶えるために、人並に持ち合わせる負の感情を顕現し、補完するその工程を、定義を、上書きすればいい。種族契約の破棄にも使われる手法です。(……必死に、告げた。)   (2018/7/26 21:58:41)

エルソフィ♀司書官――――(さあ、四年前という同じ年に生まれた禁忌たちに、歴史の羊皮紙たちは『悪魔』の居場所をどう告げたのだろうか。)   (2018/7/26 21:59:11)

アリステア♂冒険者――演技。(ぽつり。言葉を漏らした。視界いっぱいに映るエルソフィの紫眼を真っすぐ見据えたまま、そう漏らした。)ヒトがヒトである為には、感情が必要です。俺は……喜びも、怒りも、哀しみも、楽しさも、人の半分しか得られません。だから、人よりも大きなリアクションをとって、必死に隠してきました。演技は、続けすぎると癖になる……。身体の使い方、表情の動かし方、全部、癖みたいなものです。だから、今のこの顔も、仮面を被った偽りの顔です。(フッ、と自嘲気味に短く息を吐くように笑った。)取り戻せるかはわからないけれど、いずれにせよ、このまま奴を野放しにしておくわけにはいきません。(再び羊皮紙に視線を落とすと、内容を確認していく。)……。(視線だけを走らせて、結果だけを探す。深い溜息の後、その答えを口にした。)俺の仮説は、どうやら大体合っていたみたいですね。封印されていた悪魔……これは先ほどエルソフィさんの言った二つのうちの、前者のほうですね。その悪魔の封印は解けておらず、悪魔の力は微塵も残っていなかったらしいです。   (2018/7/26 22:39:54)

アリステア♂冒険者俺がずっと前者の悪魔だと思って追っていた存在は、俺自身が作り出したツクリモノの悪魔のほう。俺の負の感情が作り出したのだとしたら、奴が殺した人がみんな俺に害意を持つ者という点も少し納得がいきます。(あの時自分は何のために力を求めたか。死にたくないという感情。この状況下においても兄の言葉に縛られ、自分を盾にする者たちを守って死ななければいけないのか。そんな、負の感情が大きい時に、感情の半分を渡したのだ。奴が持っている感情は、ほとんどが俺の負の感情だ。)――自分自身を守りたい。俺にとってそれは十分負の感情です。そんな感情から生まれた悪魔だからこそ、俺を守護するかのような立ち回りをし、直接俺の命まで奪わないのかもしれない。(回答は導き出した。その是非は、奴自身に直接問わねばわからないだろう。ゆっくりと席を立った。)暗記している……と言いましたよね。第一回調査団資料に載っている犠牲者たちの名前を、俺は記憶していません。いや、記憶することから、逃げました。これが――これが、本当の俺なんです。(それでも眼前は、自分を突き放すようなことはしないだろう。それがわかっているから、ひとりで成そうとしたのだ)   (2018/7/26 22:40:50)

アリステア♂冒険者――アイツが俺の感情の半分を具現化した存在ならば、やっぱり俺は、アイツを自分の中に戻すことを選択します。俺がアイツになって、アイツが俺になる。そして、今更どうにもならないかもしれないけど……償いたいんです。たとえ、俺に害を成そうとした人たちでも、その人たちの存在を俺が消してしまったのは、事実だから。   (2018/7/26 22:40:59)

エルソフィ♀司書官……(猫のなく森のときのような静けさで感情が暴発しなかったのは、どうしてだろう。)……、……(本を振り上げてでも、痛みを与えてでも声を荒げなかったのは、どうしてだろう。)……、…………(ダッテ、半分、棄テタカラ。)……………(ダカラ)………数が、合いません。(ぽつり。)半分を差し出せと貴方に申し出たソレがどこかが分からないから、騎士団も貴方も番人もこうして何の断定もできずにいる。ヒト半分程度の思念で身体を裂いて死なせるような呪詛、ワタシは聞いた事がない。言ったでしょう、贄の恨みは甘くないと。貴方が望んで欠落を取り戻すことと、貴方が消去法で受け入れることは全く違う。貴方が望んでもいない死にまで責任を負ったところで、それは誰の何も償いにならない自己満足であると、ワタシは言ったハズです!――「エル」――黙ッて!!(柱の花が、甲高い悲鳴のように凍った。離れず震える手から、手袋から覗く指先が黒ずんだ、小さな文字のようなものが滲み浮いた刹那、文字は茨のように透明に凍り付いて青年の喉笛を掴んだ。剣士を上回る俊敏で。)   (2018/7/26 23:44:13)

エルソフィ♀司書官揃い揃って、肝心なところがお粗末……(怨嗟のように言った。怨嗟のように低く、怨嗟より遠い低い声で。)消したかったのデすか、貴方は。どんな下心が隠されてイても、依頼人を――頼ってきた人を、半分、死ネバイイと安易に願ったのデスか。(一人しかいないのに、いくつにも膨れ殖える声のように響き渡るのは、この部屋が広いせい?――否。)夥しい数の死人ノ名前から逃ゲタるホドつらかッたコトを憶えているクセに、半分ずつの心が、生きてイルのに、ただそれだけナノニ、(水路の水が、凍った。レンズが、常に正しい色を映しているのなら、その瞳の紫は――)死ニタクナイ願イノ何処ニ罪ガアルノデスカ!!(――怨嗟の赤が滲んでいた。まっすぐ、眼前を射殺すような眼差しで。)消シタノハ、貴方デハナイ、貴方デハナイ、『悪魔ノ作リカタ』ダ!!(茨のような文字が、それを引きずる手が、喉を這った。柔らかい場所に爪を立てて、棘を吐けばすぐに刺せそうなほどに冷たく冷たく。生者の温度を、恋しがるように。)ダカラ、ソンナ顔デ、声デ、心ヒトリデ、半分ヲ迎エニ行クナ!!   (2018/7/26 23:44:38)

おしらせ無言時間が20分を超えたため、アリステア♂冒険者さんが自動退室しました。  (2018/7/26 23:44:38)

エルソフィ♀司書官揃い揃って、肝心なところがお粗末……(怨嗟のように言った。怨嗟のように低く、怨嗟より遠い低い声で。)消したかったのデすか、貴方は。どんな下心が隠されてイても、依頼人を――頼ってきた人を、半分、死ネバイイと安易に願ったのデスか。(一人しかいないのに、いくつにも膨れ殖える声のように響き渡るのは、この部屋が広いせい?――否。)夥しい数の死人ノ名前から逃ゲタるホドつらかッたコトを憶えているクセに、半分ずつの心が、生きてイルのに、ただそれだけナノニ、(水路の水が、凍った。レンズが、常に正しい色を映しているのなら、その瞳の紫は――)死ニタクナイ願イノ何処ニ罪ガアルノデスカ!!(――怨嗟の赤が滲んでいた。まっすぐ、眼前を射殺すような眼差しで。)消シタノハ、貴方デハナイ、貴方デハナイ、『悪魔ノ作リカタ』ダ!!(茨のような文字が、それを引きずる手が、喉を這った。柔らかい場所に爪を立てて、棘を吐けばすぐに刺せそうなほどに冷たく冷たく。生者の温度を、恋しがるように。)ダカラ、ソンナ顔デ、声デ、心ヒトリデ、半分ヲ迎エニ行クナ!!   (2018/7/26 23:45:44)

エルソフィ♀司書官(黒本は、床に落ちてただの本のほうに閉じて沈黙したまま。――嗚呼、まるで、本の中身がヒトのカタチを模して喋っているみたい。)   (2018/7/26 23:45:51)

エルソフィ♀司書官【そっと、栞にて。(一番怖いところが二重投下になっていてPLが怖いと涼しい夜に少し震えつつ。)】   (2018/7/27 00:19:37)

おしらせエルソフィ♀司書官さんが退室しました。  (2018/7/27 00:19:41)

おしらせアリステア♂冒険者さんが入室しました♪  (2018/7/27 20:42:03)

アリステア♂冒険者【こんばんは、昨晩は失礼致しました。】   (2018/7/27 20:43:03)

おしらせエルソフィ♀司書官さんが入室しました♪  (2018/7/27 20:45:11)

アリステア♂冒険者【こんばんは、エルソフィさん。山場で本当に申し訳なかったです】   (2018/7/27 20:45:42)

エルソフィ♀司書官【アリステアさん、こんばんは。いえいえ、こちらこそ遅くまでお引き留めしまして(深々。例年にない夜は思わぬところで目蓋が落ちるので、どうかお気に病まず、ご無理なきよう。】   (2018/7/27 20:46:22)

アリステア♂冒険者【一応昨日の続きは出来ておりますが、この後そのまま続ける形でよろしいでしょうか?】   (2018/7/27 20:47:02)

エルソフィ♀司書官【はい。是非に。このまま続けて投下してくださいませ。改めてよろしくお願いいたします。どうか良き紡ぎとなりますよう。】   (2018/7/27 20:47:59)

アリステア♂冒険者【此方こそよろしくお願いします。それでは投下】   (2018/7/27 20:48:20)

アリステア♂冒険者(自身に触れていた彼女の指先から、発せられた氷の鎖は、少しずつ体温を奪っていく。)……。(それでも構いやしない。ただ真っ直ぐ、赤が滲む紫を見つめたまま。)死をもって償うつもりはないよ。さっきも言ったでしょ……?この街には、俺にとって大事なものが出来すぎた…。君と、もう一人の君もその一つ。……もう一人の俺を受け入れるのは怖いよ。けど、受け入れた姿こそが本当の俺だ。(そして、いつもと変わらない笑みをみせる。大丈夫だと、自分と、眼前に言い聞かせるような、笑み。)もう、君にそんな顔をさせたくないからね。言葉のお守りの効果は、俺が死んだら無くなってしまう。もう一人の君が、もしあのお守りを持っていってくれているのなら、尚更、俺は死ねない。死なない。(今度は自分が、左手を、彼女の頬に当てた。黒本の力を行使している時の彼女は冷たい。彼女自身が言ったことだ。それでも――)   (2018/7/27 20:48:38)

アリステア♂冒険者――感じるはずだよ、温もりを。俺はここにいる。今も、これから先も。……自暴自棄になって、なんの考えもなく、消去法でアイツを迎えに行くわけじゃない。アイツは俺だ。だからアイツは俺を殺すことは出来ない。アイツの動きを封じ込めることさえ出来れば、勝機は十分ある。……そういうサポートは、得意でしょ?――エルソフィさん。(不安要素は山ほどある。先程彼女が言った、数が合わないという言葉。その違和感は自分自身が一番感じていた。もしアイツが、自分の感情の半分が具現化した存在なら、あの強力な力はどこで手に入れたのか。どのようにして、自分に真っ赤な闘気を授けたのか。そして背中の……自分の背中に刻まれている契約の紋様。色々と謎は残り、それらが不安要素には成り得る。しかし、闘いにおいて絶対というものは存在しないのだ。約束された勝利など、アリ得ない。)   (2018/7/27 20:48:48)

エルソフィ♀司書官(――触れたその頬は――)――コレハ、ツグナイデハナイ。トムライダ。(――冷たかった。)――ヤクソクシテ。(――熱を奪い喰んだその瞳は――)――ソレイガイハ、ココデタベル。(――怨嗟に濡れ震えていた。)――——―アル。(奥底の名に呼ぶ手は、迷わぬ殺意をもって命の流れる脆い其処に食い込んだ。命と言葉を天秤にかける、短いコトバたち。)   (2018/7/27 21:22:02)

アリステア♂冒険者(――このまま彼女の手であの世に行くのも、悪くない。最期を大事な人の前で迎えられるなら、こんなに幸せなことはないだろう。だが――)……エル――ソフィ。(頬へ伸ばしていた手を、もう少し伸ばそう。後頭部へ手を添えて、冷たく沈んでいく意識の中、引き寄せた。自分の胸に、彼女の額が来るように。)いなくなった人たちの分まで、生きると決めた。(もう揺るがない。『自らを犠牲にして大切なものを守る』――そんなことは簡単なのだ。しかしそれは、大切なものの中の自分を殺すということだ。本当に大切なものを守りたいなら――)俺は――(――真の守護者になるくらい、やってみせろ。)――――――君のことも、守りたい。(少しずつ、身体から、光が溢れ出た。いつもの紅ではない。その光には色がなかった。純粋な白を超えた無。闇を恐れ、負の感情を受け入れ、自らすらも守ることを覚悟したことによりあふれ出た光。)   (2018/7/27 22:00:30)

アリステア♂冒険者(――ふたりを包んだ光が持つ熱は、紅には遠く及ばない。それでもこの温もりが――彼女に伝わればいいと思う。)   (2018/7/27 22:00:49)

エルソフィ♀司書官――……(その殺意の手が、身体ごとずるりと落ちたのは何を見てだったのだろう。まるで、届かない光に井戸底から手を伸ばすような、そんなあどけない眼差しの赤が、紫から溢れようとして、温もりの中でガタガタと震えて唇が開いたそのとき。)――「サフィール」――(場違いなほど優雅に紡がれた声があった。まるで呼ばれに応えるようにして、純白の司書官制服からひらりと躍り出たのは虹色蝶。二人の視線を遮るように舞った。)サフィ……マッ……ヤ――(虹色の光鱗粉に目を奪われるようにして見開いたままの声は、みるみるうちに掠れて、途切れて、)……(途切れて、沈黙した。沈黙するとパチンと指を鳴らす音が響いて、凍りついた全てが、温度を取り戻した。花も、水も、本たちも。まるで何事もなかったかのように。)……。……(支えられていた後頭部。黒長髪が滑って、ぺたりとその場に座り込んだ。嘘のように赤を忘れた、いつもの紫眼で、夢から醒めてしまったかのような呆然の眼差しのまま床を見つめていて、ぴくりとも動かない。傍に落ちていた黒本をいつものように大事に寄せて抱える右腕だけが緩やかにそう動いただけで。)   (2018/7/27 22:31:45)

エルソフィ♀司書官……。……(数えいくつ、黙ったことか。)……その色を、きっと一番最初の日に望まれていました。(ぽつりと、見上げぬままに、一度、ゆっくりとまばたきをした。)ワタシの身は自分で守れますから、貴方は、前だけを見てください。(ゆっくりと、顔を上げた。いつもの、まっすぐに見上げてくる、レンズの向こうに在る紫の双眼。)止まったら、後ろから追撃でもするときに遠慮なく巻き込みます。(温度を忘れたような、静謐な声音で。)   (2018/7/27 22:32:21)

おしらせ無言時間が20分を超えたため、アリステア♂冒険者さんが自動退室しました。  (2018/7/27 22:38:18)

おしらせアリステア♂冒険者さんが入室しました♪  (2018/7/27 22:39:06)

アリステア♂冒険者(座り込んだ彼女を、暫くじっと見つめていた。やっと彼女が口を開くと、もう一度微笑んで見せた。)――君が、ちゃんと後ろをついてきてくれるなら。(それだけ答えて、手を差し伸べた。)……でも、うっかり魔力を空っぽにしそうになったり、うっかり大事なものを捨てちゃったりするような人が、自分の身を自分ひとりの力だけで守れるとも、どうしても思えません。……今この時くらいは、立ち上がるのに俺の力を借りてもいいんじゃないですか?(悪戯っぽく笑って見せて、差し出した手を、彼女のもっと近くへ寄せた。)……大丈夫。上手くいく。(絶対的な自信に満ちた、しっかりとした声。)――さてと、それじゃあもう少しだけ資料を確認したら 、俺は失礼しますよ。(今後どうすればいいか、今自分が準備するべきことが何か。方針さえ決まれば、長居は無用だろう。)   (2018/7/27 23:29:00)

おしらせ無言時間が20分を超えたため、アリステア♂冒険者さんが自動退室しました。  (2018/7/27 23:49:51)

エルソフィ♀司書官……頭のいい強情は嫌いです。(とても聞こえやすく硬質な声音に言い、ばつが悪そうとでもばかりに目を逸らした。それを見てクスクスと笑む声に眉をひそめて、分かりやすい溜息をひとつ。)それに、棄てたのはワタシの意志です。(パシンと音立てて、差し伸べられた善意に応えるとはお世辞にも言い難い乱雑さで――握り返して立ち上がった。)……(――大丈夫。上手くいく。)……当たり前です。叡智の頂に座す人の前で、ワタシを預かる番人の前で黒本の戒を解いた手前、拙い失敗を披露するつもりは毛頭ありません。――「フフ、本当にアリステア君で釣るとしっかり仕事をするから助かるわ?」……だそうです。(褐色の指先で蝶と戯れるカラベラスを一瞥して、黒本をきつく抱きなおし、机のほうへと踵を返した。)   (2018/7/28 00:07:14)

エルソフィ♀司書官先程も言いましたが、言葉を交わしたことによる契約の破棄は、言葉の上書きが一番単純ゆえ最も合理的に作用します。要するに気の持ちようですし、最初にトゥガルシアで遭遇した暴力の事象とアリステアさんの感情を分離させれば、『器』に何を入れるべきか自ずと判断は下ります。細かい手段は実際に邂逅しないと何とも言えませんが……裏返せば、見れば手段は作れます。向こうからまっすぐやってきてくれる好都合を祈るばかりです。(だから殺しても構わない力と情を、喉笛に叩き込んだ。それがれっきとした害意として感知されるのかどうかは――知り得ぬこと。何事もなかったかのように資料を整頓して提供する黙々とした作業風景を、カラベラスはひどく面白そうに眺めていた。「帰る前にお茶でも飲んでいきなさいな」と小さな茶会を言い出す程度に呑気、いや、気長な佇まいにて。)   (2018/7/28 00:07:45)

エルソフィ♀司書官【そっと、ここで栞にて。度重なる長考に御付き合いくださりありがとうございます。】   (2018/7/28 00:08:25)

おしらせエルソフィ♀司書官さんが退室しました。  (2018/7/28 00:08:28)

おしらせアリステア♂冒険者さんが入室しました♪  (2018/7/30 16:23:54)

アリステア♂冒険者【こんにちは。度重なる寝落ち本当に申し訳ない……シナリオが無事進んだことに安堵して油断してしまいました……】   (2018/7/30 16:24:52)

おしらせエルソフィ♀司書官さんが入室しました♪  (2018/7/30 16:25:38)

エルソフィ♀司書官【いえいえ、暑いですからね――という、こんにちは、アリステアさん。こちらこそ唐突の『エル』で驚かせまして(深々。よろしければ栞を抜ければと。】   (2018/7/30 16:26:29)

アリステア♂冒険者【こんにちは、エルソフィさん。いえいえ、とても楽しませて頂いてます。願ってもない申し出です。前回の続きとなる文は出来上がっておりますので、このまま投下させていただきます】   (2018/7/30 16:28:16)

エルソフィ♀司書官【はい、ありがとうございます。どうか良き紡ぎとなりますよう。】   (2018/7/30 16:28:54)

アリステア♂冒険者なら、俺も負けてられませんね。(呪われた力を克服し、新たな力を手にした今、早急にこの力を使いこなせるようになる必要がある。幸いにも、闘気術の扱いに長けた――というよりも、自分に闘気術を授けた人物が、今この街にいるのだ。マーリン・ベロニウス・ミレイユ・アナスタシア――自らの師でありながら、孤児院にいた自分を酔狂で引き取ったエルフの魔法使い。変わり者ではあるが、実力はたしかだ。そして、実際の対策に関しては、自分が作り出した悪魔と邂逅すれば何とかなるらしい。)その件に関しては、問題ないと思います。必ず近いうちに、アイツは現れますから。……アイツは俺ですから、理屈はわからないけど何となくわかるんです。アイツはたまに、俺を呼ぶ。(大窓の外に視線をやって答える。今もどこかで苦しんでいるのだろうか?ある意味で、自分の苦しい感情をすべて引き受けて分離したとも言えなくもない存在だ。自分がアイツを心の底から恨めなかった理由が、それなのかもしれない。)   (2018/7/30 16:29:00)

アリステア♂冒険者でも……いえ、せっかくなので、いただきます。(師と同じ香りを漂わせるロサール大図書館の館長の誘い。師の元を訪れるべく遠慮しようとも思ったが、目の前の二人には返しきれぬ借りが出来たのだ。誘いを断るわけにもいかないだろう。それに、話せるなら今のうちに具体的な対策を出来る限り練っておいたほうがいいかもしれない。今夜アイツが姿を現さないとも限らないのだから。更に付け加えるならば、このカラベラスという人物にも興味がないわけではない。彼女がどのような人物なのか、いまだよくわかっていないのだから。)   (2018/7/30 16:29:07)

エルソフィ♀司書官半身の呼び声、ですか……。(カシルとラベンダーの花茶が注がれた陶器のカップを口に運びながらぽつり。)――「エルソフィは似たものを呼ぶのが上手ね?」……私は呼ばれてなどいません。ただ、たまにでも呼び声を感知できるのだとしたら、いままで聞き逃した十二回というのは痛手です。昼の市場で大立ち回りなんてできませんし、予測可能であるならば可能な限り広域を確保すべきですし、こちらも使える番人は惜しみません。――「あら、温存するのではなかったの?」……騎士団がすでに検問を敷く事態です。悲惨なのは本とアリステアさんの道行きがそう何度も交差することです。レイナルドさんにご心配をおかけする前にアリステアさんの件を終頁させるのが妥当と判断しました。(小さく吐息一つ。花茶の芳香を傾けて、ふと。)……そういえば、力の契約を交わしたとき、証となるものは存在するのですか?先程は無色でしたけれど、赤を帯びた力が、契約の恩恵なのでしょうから。(今は、一片も見落とせない。紫の眼差しはそう語る。カラベラスは相変わらず面白そうに会話を見守る姿勢を決め込んでいて。)   (2018/7/30 16:52:24)

アリステア♂冒険者十二回のうち、何度かは俺を呼んだのです。それも、被害者に手をかける直前に、まるで俺に見せつけるかのように。(その行動の意味は、わからない。己の存在の証明、記憶へ残す為の行動、或いは――)アイツは、これが何人目なのかを俺に教えてから去っていきます。そして例外なく、十三人目の時は手にかけるもっと前から俺を呼びます。次が十三人目……そろそろ、動き出すはず。(差し出された茶を飲みながら、なんとなく立ち上がった湯気の行方を追った。)アイツは、存在する。そして、死を恐れる俺の心から生まれたなら、死が近くなるような行動は避けるはず。騎士団を展開させるなら、アイツはその場所を避けるはずです。そうすることで、ある意味アイツが行動できる範囲を狭めてやることは、できるかもしれません。(言いながら、今までいかに自分がアイツと向き合ってこなかったのかを思い知る。もっと早く向き合い、行動できていれば……――かぶりを振る。今は後悔している時ではない。)   (2018/7/30 17:14:12)

アリステア♂冒険者(――契約の証。それは自分の背中に刻まれた契約の紋様。)……。(見せるべきだろうか?……いや、この状況で、避けることは出来ないだろう。)ありますよ、背中に。(彼女たちなら、紋様の意味がわかるだろうか。今まで誰にも見せたことはないが、自分なりに様々な文献と照らし合わせてみても内容がわからなかった紋様だ。先ほどエルソフィが言った、種族としての悪魔と契約した際に浮かび上がる紋様にかなり近いものではあるが、微妙に違う箇所もある。それぞれの悪魔によって契約の証は違うというのは知っていた為、単純にこの紋様がアイツ特有の紋様なのだ程度にしか考えていなかったのだ。)   (2018/7/30 17:14:17)

エルソフィ♀司書官……なるほど。効率的に進路を絶つように配置したとしても、師団をいくつも展開させることによる市街への不安をレイナルドさんが頷くかどうか……――「可愛いドレスを着たエルソフィを差し出せばきっと一発よ、フフ」――検問位置を少しずつ移動させられるかの打診をお願いします、カラベラスさん。――「ドレスは?」――いりません。(揶揄いをぴしゃりと切り捨てて、しおらしい眼差しで憂いの溜息をつくカラベラスを見向きもせずに、案の定どこかに存在していた証の在り処を見つめた。)背中、ですか。拝見します。(さらりと言ってカップを置き、立ち上がった。)ああ、ここの窓は外からこちらを見ることはできませんので、ご心配なく。(コツ。佇んだ音はアリステアの真後ろ。視線はまっすぐに背中へと落ちていた。)――「あらあらあら、まだ日も高いどころか貴女ったらもう」――何か?――「だって、ねえ、アリステア君?」(服に染めこんであるわけでもあるまいに、と、艶っぽい視線は首を傾いで何か同意を求めるように首を傾いで覗き込んだ。)――「一応にも齢21の女に脱げと言われたら半分でも恥ずかしいわよね?」――いいから脱いでください。   (2018/7/30 17:31:13)

アリステア♂冒険者(――エルフは、というよりも長生きするとヒトは刺激を求めるのだろうか?二人のやり取りを、ぼんやりそんなことを思いながら聞いていたのだが、背中の紋様を確認すると背後に立たれると息を呑んだ。)――え?(カラベラスに名前を呼ばれるも頭にはハテナマーク。)え……あ、いや、恥ずかしいというよりも……たとえ背中の紋様がなかったとしても、見て気分のいいようなものじゃありませんよ。というか、年下だったんですね。(さらりと年齢を暴露された彼女が後ろでどんな顔をしているのかいろいろと怖くて振り向けなかったが――ともかく、脱がないことには始まらない。コートとシャツを脱ぎ捨てるとその背中には赤黒い、禍々しい形の紋様が浮かび上がっているのが分かるだろう。古いものから新しいものまで、おびただしい数の背中の傷の上に浮かび上がる紋様が。)剣士としても、ヒトとしても、この背中は失格ですね。(苦笑浮かべながら呟いた。ヒトとして禁忌を冒した者の証と、剣士の恥と言われる背中の傷跡。中には鞭打ちの跡なども確認できるだろう。)   (2018/7/30 17:47:01)

エルソフィ♀司書官私も年上だとは思っていませんでした。(振り返れなかったのだとしたら無理もない。短く返した言葉の低いさと場の温度は大体比例しているからだ。振り返ったらまた命が天秤に放り込まれたかもしれない危機がさりげなく回避されていたのかもしれない茶番めいた蛇足はさておき。)……今この少しの間だけ、御辛抱ください。(小さく、ごく小さく呼吸一つ。確かに、人の命がかかってでもいなければ、これはおいそれと空気に晒したいものではない。以前に野営を共にしたが、水浴びのときに細かい気遣いをもらったのは、もちろん紳士として礼節もあったはずだが、自分の為でもあったのだろう――)対価には足りませんが、私が着替えられないのも似た理由です。(――お互いに。)……ジルトの樹、アステト録3章8節、色彩変遷はイソムニ派生ですが先端形状変異はコルト論……トエトの印……、――「複合術式紋様というより、単純に贄を都度重ねたという歴史の証かしら。忘却文字で無理矢理繋げばまだしも、破綻箇所が二十もあるわ、それだと」……。……証から、方角も含めた行動法則を読み取れることもあるのです。が……   (2018/7/30 18:12:15)

エルソフィ♀司書官(唇をきつく結ぶことに、音はなくとも、裸よりも憚られるものを晒させたことが無為に終わりかねない苛立ちにも似た空気を、剥き出しの背はさて感じただろうか。)誇れとまでは言いません。でも、耐え生きている証です。(失格という言葉を押しのけるように、押し殺した声で言った。)――「意味消失させられそうな箇所は?」……ありますが、傷に触ります。――「凝った印ね。証を削ればおびき寄せる方法も少し危ないかしら?」   (2018/7/30 18:15:51)

アリステア♂冒険者(彼女が呟いた言葉のうち、いくつかは自分が調べた時に見た単語も出てきた。しかしそれでも、結論付けることは難しかったらしい。)……やっぱり、正攻法でいくしかなさそうですね。解決してもこの印が消えるという保証はありませんが、こっちに関しては、人前で脱がなきゃどうってことない問題なので。(傷跡が残るのは背中だけではない。肩も、胸も、腹も、そこらじゅうにある傷跡。紋様がなくても、こういう事情を除いて自分は人前でこの姿を晒すことはないだろう。)……みんながみんな、エルソフィさんのようにこの傷を見ることもできないでしょうから。(小さく言ってから、シャツを羽織った。ボタンを留めながら話題を変えるためにそういえばと切り出した。)――今俺に発動している『ベロニウスの器』ですが……その作者、マーリン・ベロニウスについて、二人はどの程度知っていますか?(師が世間にどのように知れ渡っているのか、弟子としては非常に興味深い話題である。魔術を扱う者なら、独学でもない限り最低限聞いたことはある程度には有名らしい人物なのだが。)   (2018/7/30 18:39:49)

エルソフィ♀司書官……ご、……いえ、ありがとうございました。(目蓋を静かに落としながら、拾い上げた外套を肩に乗せて袖を通しやすくしたのは、欠片にも遠い労わり。そう、背中だけならまだ方法はとれたのだが、身体を侵蝕している面積が広ければ広いほど、術式に干渉することは困難を極める。カラベラスはちらと目配せした――「やらないのね?」――と。目を逸らして頷きの意味を返した。……あまりにも、この人を傷つけてしまうから。それに、この身体は、まだ――)……え?(思考が昏い昏い凍結をしかけたところで、少し想定を外れた名に声を一つ。問うアリステアを見上げて、次いで、カラベラスと顔を見合わせた。)   (2018/7/30 19:06:48)

エルソフィ♀司書官……私の魔術理論構築の基礎はラトリオさんに師事する形ですが、彼の本を全て読むための副読書としてマーリン・ベロニウスの著書も読みました。『器』の項目は、今回、発動が発覚して私が担当することになった時点で詳細を読みこんだ、という程度ですが……。――「あら、てっきりアリステア君に会いにきたのかと思ったのだけれど、違うのかしら?どうせまた星を見つけた名誉の金貨に胡坐をかいた金欠で服の布が足りないのでしょう?」……入都しているのですか、というより、金欠――――「長く生きるとねぇ、刺激も死活問題なのよ?千鳥足通りの賭場だと物足りな」アリステアさん、たまにこの人は適当を言い並べるのでどうかお気になさらず。(質問の意図ははかりかねるものの、話題から明らかに大幅脱線するロサール大図書館館長の言葉を、司書官が遮るその声は――部屋を冷やしかねないに温度が低く、若干早口だった。高名な魔術師を言い貶めるような言が事実だろうと冗談だろうと、絶対に関係のない情報だと断定して捨てた、容赦なく。そして若干申し訳なさそうに。)   (2018/7/30 19:07:18)

アリステア♂冒険者(カラベラスの口調から察するに、予想はしていたもののやはり師と彼女は知り合いということになるだろうか。師も、各地にエルフの知人がいると言っていた記憶がある。)ふふ、大丈夫ですよ。カラベラスさんの言っていることは、大体合っていますし。……彼女が俺の師にあたる人物です。ロサールに来ているので、出会ってお金をせびられても無視していいですからね。(クスクスと可笑しそうに笑って、自らの師を貶めるような発言に肯定して見せた。)俺に会いに来たのかどうかまではわかりませんが、勝手に出て行った自分にもよくしてくれる、根はいい人です。数年間一緒に住んでいて、苦労した経験のほうが多いですけどね。(魔力を持たない自分を弟子にした意図は未だわかっていないものの、彼女のことだ。意図なんてないのかもしれない。)っていうか、ロサールに来た途端俺のところにきてお金をせびってきましたからね……ほんとあの人は……。まぁでも、今回新しく手にした力の使い方などについても相談するつもりなので、うん……絶対、上手くいく。(師の存在を伝えておけば、彼女も多少は安心できる材料になるだろうか。そう思ってのこの話題だったわけだが。)   (2018/7/30 19:32:56)

エルソフィ♀司書官…………訳ありでも金欠癖は同じなのですね(ぼそ。)――なんでもありません。しかし、ようやく魔術書を読めることに納得しました。……。……。(俯いた。)――「あら、どうしたの?」……いえ、似ていると、思っただけです。とても、苦労なさっているのだろうな、て……(背中を見たときよりもずっと分かりやすい憐憫を湛えた響きで聞こえたのなら気のせいではない。確実に不安が増した。金をせびられること?たぶんそこではない。)――「フフ、それはつまり、やっと私のことを『本当はいいひと』と思う気になっ」なっていません。人前で抱き付かないでください、館長。(すぅと後ろから抱くように胸元へ滑る褐色の手をパシンと音立てて払いのけて、溜息一つ。)まったく、真面目な話をしているのに貴女というひとはどうしていつも――、(ふと止まった。)……賭場……千鳥足通りの賭場……北の閉鎖水路……(思い出したとばかりに、紫眼が大きく見開かれて、目に見えない地図を見渡すかのようにその場で視線が素早く移ろった。)   (2018/7/30 20:34:47)

2018年04月07日 23時20分 ~ 2018年07月30日 20時34分 の過去ログ
【F系】水都ロサール【多目的】
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