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「【F系】戦火の大陸―本部屋Ⅱ」の過去ログ

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2018年10月23日 19時39分 ~ 2019年01月14日 17時26分 の過去ログ
過去ログでは上から下の方向に発言を表示しています

カマル♀王国暗殺者あの細い喉をかっ捌いて、甘い戯言を紡ぐ唇から零れる息を止めねばならない。何故だか、“それ”が成功した自分が想像出来ないのだけど。――ふと、足音。相手の装いから帝国軍の者である事が解る。人が居る事に驚いた顔をしている様に見えた。斥候か何かだろうか。潜伏場所を探しに来たのか、略奪を行った村からさらに何かを奪いに来たのか。目的は解らないけれども向こうが動き出すよりも先に地を蹴り、喉を短刀で一薙ぎした。べちゃり、と草木が血に濡れる。血を手で掬うと朽ちた建物の壁に手をつけた。  ――書けない。何も。字が解らない事もあるけれど、伝えたい事が思い付かないのだ。既存のメッセージをなぞろうにも選択できない。 だって、己は空っぽだから。思考を放棄した道具だから。震える手は“狗は――”と書いて止まる。そうして再び姿を消した。――静かに朽ちた村の上に広がる青空は酷く澄んでいて、悲しい程に綺麗で――。)   (2018/10/23 19:39:14)

おしらせカマル♀王国暗殺者さんが退室しました。  (2018/10/23 19:39:24)

おしらせユーリル♂王国兵士さんが入室しました♪  (2018/10/24 01:28:56)

ユーリル♂王国兵士(――王国領内、とある森林を少年は歩いていた。普段の装束を黒く染め、その両の手には白い花束。その表情は何処か懐かしむような、憂うような。――森を抜けたところには小さな墓地がある。両親の故郷の村からそう遠くないところであり、景色も高く見晴らしがよい。弔うなら此処が良いと助言してくれたのは父の知り合いである当時の魔術学校の先生であった。――父と母を亡くしてから、幾年が過ぎただろうか。墓前に花を添え、目を瞑り手を組む。いつもではあるが、伝えたいことはいっぱいある。しかし全てを伝えようとすれば周りは夜闇へと変わってしまうだろう。そんな中から真っ先に伝えることを挙げるならば……。)父様、母様。僕の友人が、アズールに入団いたしました。(直近の出来事、非常に喜ばしい報告だった。懐にはそれを知らせるアズールドラゴン団員、ゲイン氏からの報せが記された手紙があった。)   (2018/10/24 01:29:01)

ユーリル♂王国兵士(中身には友人、ティミド氏のアズールへの入団の許可が下りたこと、後のことを自分に任せられたことが記されていた。――任せた、と言われても。出来ることは伝えることしかできませんよ?なんて心の中で優しく笑っていた。そういうことがあったと父母に伝える姿はその姿や年齢よりも幼く見えることだろう。この立地が優れているところは、そういう姿を見せる相手がいないところ。普段は遠慮がちな少年だが、父母へ自分の気持ちを祈り、時折声に出して近況を報告したりとする様は感情がコロコロと変わりどこか生き生きとしていた。――もう少しお話していたいのですが、私はこの報せを友人に伝えなければなりません。そう一つ思い伝えると、スッと立ち上がった。そして墓場を後にした。)   (2018/10/24 01:29:16)

ユーリル♂王国兵士(――一つ身震いをする。影のさす森の中は、少し寒い。外套で身を包むようにして、先を歩く。――確か、この先には古い村がある。否、あったが正しいか。帰り道、ついその場所に足を向けてしまった。そこは既に朽ち果てた廃村であった。父母のいた村。村を去った後、戦争の渦に巻き込まれ廃れてしまったと聞く。――ここに僕のルーツがあるのか。寄るたびにふと頭によぎる。両親がいればもっと話が聞けたのだろうが、今は自分から語ることしかできない。弱く、目を擦る。ふうと一息呼吸を整え、ノスタルジックな気持ちを切り替え、廃村を後にした。そう思った矢先に何かが眼に留まった。それは一閃切裂かれた帝国兵士の遺体。乱雑にゴロリと転がっていた。腐敗が進んでいないところから見ても、まだ死して間もないらしい。そしてその側の壁にはまだ乾ききっていない血文字……『――狗は』。その字は何処か弱弱しく、震えていて……。)   (2018/10/24 01:29:40)

ユーリル♂王国兵士――ティミドさん、報告は少し遅くなりそうです。(――帝国兵士の遺体を埋め、墓を作る。都合のいいことに墓石になる瓦礫はいくらでもある。嫌でも引き戻される。ここは戦火なのだと。それを憂う様に、墓の前に立ち一つ祈った。――どうか、世界が不幸になりませんように。)   (2018/10/24 01:29:54)

おしらせユーリル♂王国兵士さんが退室しました。  (2018/10/24 01:30:20)

おしらせレイ♂小国暗殺者さんが入室しました♪  (2018/10/25 00:05:27)

レイ♂小国暗殺者【連投で申し訳ありませんが、お部屋失礼いたします。】   (2018/10/25 00:05:48)

レイ♂小国暗殺者(――とある山奥の小屋にある日記。そこには拙い字で、にもかかわらずそれには似つかわしくない文章が記されていた。『某月某日、晴れ。本日は書を手に入れた。中に書いてある内容はまだ難しいものではあるが、先日手に入れた辞書と呼ばれる書物があれば何とか理解することが出来るだろう。……しかし、この前会った少年のことが気になる。歳は俺と同じくらいだろうか。同じように孤児であるのだろう。大人から食物を奪って見せた。男と喧嘩をした彼奴も重傷であったみたいだが、7~8歳程の男が大の大人を打ちのめす様は痛快であった。是非彼奴を仲間にしたい。俺の知識と彼奴の力があれば、この町で自由に生きていけるだろう。』   (2018/10/25 00:06:01)

レイ♂小国暗殺者『〇月〇日、曇り。彼奴と対峙することになった。偶然、獲物の取り合いとなってしまった。想定外の事態だったが、これについてはお互い痛み分けという形でケリがついた。俺が生活している山奥のボロ小屋まで案内し、重症となった俺達の傷を癒すことにした。しかし、彼奴の方は数日したらケロリと回復してしまった。如何やらただの人間ではないらしい。この前書で読んだ、獣人という奴であろう。それにしても、まるで人と変わりがない。獣人の中でも特殊な種なのだろう。ともあれ、これで彼奴と面識を持つこととなった。一先ずは、当分の間お互い協力して生活をしようと彼奴を説得した。ブーブー文句を言っていたが、渋々と言った様子で了承を得られた。これで俺ももっと欲しいものが手に入るだろう。互いに利害のある関係だ。長く続けたい。』   (2018/10/25 00:06:13)

レイ♂小国暗殺者『×月×日、雨。食料も十分であるため、今日は外へは向かわず家の中で過ごすことにする。彼奴は詰まらなさそうに窓から外の景色を眺めているが、俺は気にせずこの前手に入れた書物を読むことにした。中身は物語と呼ばれる暇つぶしの類のモノであった。実にくだらない……。しかしその書を読んでいて今更ながら思いついたのは、俺も彼奴も名前がないということだ。折角なので、この物語に出てきた登場人物の名前からお互いの名前を付けることにした。俺の名前は「レイモンド」、彼奴の名前は「エドワード」、ファミリーネームは「キーン」としよう。「キーン」というのは著作者の名前からとった。これで俺もテッドも名無しではなくなった。だからどうしたというわけではないが……。と、ここで手記の頁がなくなってしまった。また新しいものを盗んでこなくてはならない。取り合えず、記録はここまでとする。』 ここで文章は〆られていた。続きはまた別の手記に記されているのだろうか。知っているのは記者とその友人だけか。)   (2018/10/25 00:06:26)

レイ♂小国暗殺者【これで〆に致します。お部屋ありがとうございました。】   (2018/10/25 00:06:48)

おしらせレイ♂小国暗殺者さんが退室しました。  (2018/10/25 00:06:53)

おしらせフェアラー♂帝国騎士さんが入室しました♪  (2018/10/25 13:27:27)

フェアラー♂帝国騎士【お邪魔します。PL部屋からの移動で待ち合わせにて失礼します。】   (2018/10/25 13:27:55)

おしらせマテウス♂帝国騎士さんが入室しました♪  (2018/10/25 13:27:58)

マテウス♂帝国騎士【お待たせしました。改めてよろしくお願いいたします。では正座してお待ちしておりますッ】   (2018/10/25 13:28:28)

フェアラー♂帝国騎士【前半、と言いますか、ほぼ無駄なあれですので最後の何行かだけを拾ってくださればと。】   (2018/10/25 13:29:19)

フェアラー♂帝国騎士戻って来るなり兄弟喧嘩とは騒がしいやつらめ――……(雷鳴轟く豪雨の夜から数日後。心地良い日差しが降り注ぐ旗艦の甲板で起こったのは嵐を思わせる凶暴な剣戟の響き。其の様子に目許を綻ばせ、愉快な色を乗せて笑みを宿す。が――、一向に収まりが見えないと分かれば、やれやれ、といった様相で溜息を吐いた。 何たる無礼を…! 腹が立ったから… そんな遣り取りから始まった言い争いは、互いが得物を抜くまで熱を帯び、今は彼らを知らぬ水夫達が青ざめるほど本気の戦いへ――。 唸りを上げて振り下ろされた大剣は交差した双つの剣で受け止められて返しの刺突が一方の皮膚に赤い筋を走らせた。至近距離で絡み合った視線が一段と血走り、見る者に畏怖を与える剣気が弾けた後は目で追えないほど互いの刃が空を駆け出してただただ空気が震え、激しい金属の衝突音が居る者全ての鼓膜を襲う。久しく見ていなかった光景に堪らず笑いの声を上げて傍に控える部下に顔を向け、絡めた視線で意を告げて。)   (2018/10/25 13:29:38)

フェアラー♂帝国騎士ああ、そうだ… お前らもやるか――? 懐かしいであろう――?(向けた愉快な色濃い眼差しの意味をすぐに悟った弓背負う女の部下。すぐにご用意を…、と己と同じ顔と目をして足取り軽く酒を持ち運び、差し出したグラスに赤い果実酒が入った瓶を傾けていく。普段から口も、身のこなしも軽いもう一人もまた同じく顔を綻ばせて酒を手に取り、激しさ増す兄弟喧嘩に茶々を入れ始めていった。水夫達が逃げるように其の場を離れる中で己を含めた其の三人だけが酒を飲み、まるで宴のように笑い声を上げて止む気配のない争いを鑑賞。提督に任命したこの艦の長と供の者だけは辛うじて残っていたが顔は強張り、冷や汗に肌を湿らせているようで。)   (2018/10/25 13:29:52)

フェアラー♂帝国騎士然様に心配するな… もうすぐ終わる。船に傷をつけるようなこともない。 それよりも明日、四番艦の艦長を呼んでくれ…、 話がある、と――。(何かを訴えるよう己の顔を伺う様子に、ぐい、と酒を煽り、濡れた唇を開いて声を投げる。 これほどの肴はないであろう…? などと戯けた笑みを深めて言葉を続け、表情強張らせる彼にも酒を勧めるけれど男は震える首を横に振って見せるのみ。其の目は初めて見る光景に釘付け、というよりも、緊張と恐怖から身体が動けなくなっているようで此方の命を聞き届けたかもわからない。故に、ふー、と長く息を吐き、座っていた椅子からゆるりと立ち上がる。)   (2018/10/25 13:30:04)

フェアラー♂帝国騎士飛、角――、終わりだ。仕舞にせよ。 お前らの喧嘩が煩くて話も出来ぬわ……(立ち上がると、カツ、カツ、と硬質な足音を響かせて斬り合う二人の中へ進む。まるで竜巻がぶつかり合っているような風と圧は己が其の場に足を踏み入れたことで漸く収まり、残ったのは納得のいかない似た顔が二つ。 仕方のないやつらめ――、と交互に二人の顔へ視線を遣れば息乱す彼らの姿に呆れたよう笑みを深め、仕置きと称して日が暮れても尚酒に付き合わせた。 其れが彼の卿が港へ到着する三日前の話。彼が港へ到着した際、迎えに来た者が其れまで全く無名であった四番艦の長を務める若い男であることに何を思うだろうか。)   (2018/10/25 13:30:21)

フェアラー♂帝国騎士【といった感じで… 長々とすみません。 よろしくお願いいたします。】   (2018/10/25 13:30:53)

マテウス♂帝国騎士【読み応えありすぎっ!(歓喜)じっくり読んで続けさせていただきます。めっちゃお待ちを!】   (2018/10/25 13:33:12)

フェアラー♂帝国騎士【はい、どうぞごゆっくりとー! 此方こそ例によって果てしなく長考・遅レスでお待たせさせてしまうと思いますので!】   (2018/10/25 13:35:25)

マテウス♂帝国騎士(無理を重ねて約束の日に漸く間に合った男は宿で少しばかりの仮眠とり、月が昇れば数人の配下連れて港へ向かう。その姿はさして人目を惹かぬひっそりとしたもの。宿を出て辻を曲がり路地から路地へ。大通り避けるように歩む。同じ様な人影はあちらの辻にも此方の辻にも。慎重にひとつの塊になることなく、数えればそれなりの数になる人影が港へと向かっている。時間隔てて。そうしてまずは二、三人の影が港へ達し、其処に不穏がないことを確かめた頃、ひょろりと背の高い痩身が現れる。歩み止め、青い双眸はゆるりと帆影へと向くか。迎えは誰であろうか、と。帝都の屋敷を派手に壊した男であろうか、あるいは少しばかり此方へ焦れていた男であろうか。主思いの彼らの顔はつい先日見たばかりであるのに既に懐かしい――だが、双眸が捉えたのは見慣れぬ影。月に照らされても未だ顔立ちは解らず。少しばかり背後の部下が色めきだつが、殺気はないように思えれば静かにその影に向って歩み出すだろう。心配はない、と。そうして伝わる佇まいに嬉しげに頬緩め)   (2018/10/25 13:54:31)

マテウス♂帝国騎士――卿はいったいどれほどの優れた配下をお持ちか。羨ましいことだ(風は程よく凪ぎ、緩やかに黒い短髪を嬲る。月影に浮かぶ此方の痩身は気負いなく昂ぶりなく在った。あの宿の少しばかりの仮眠が、少しばかり心を留守にしていた海の戦へと引き戻してくれていた。そうして戦するからには、昂ぶりは自分には無用でもあった。剣は佩いているだけ、抜くことなどあってはならぬ己であれば。ただただ心平らに知恵ばかりを必要としていれば)   (2018/10/25 13:54:37)

マテウス♂帝国騎士【港で新しい配下の方とお会いするんだーっとわくわく。こんな感じでよかったでしょうか?拾いきれておりませんでしたら、こっそりPLで教えてくださいw。そうして時間はもうどうぞお好きなだけかけてください。いいんです。午後はまだはじまったばかり!】   (2018/10/25 13:56:01)

フェアラー♂帝国騎士【はい、もう、此方もわくわくで! ではではお待ちくださいませ。】   (2018/10/25 13:57:55)

フェアラー♂帝国騎士否――、何も……。(彼を迎えに出た船が戻る前、前髪を潮風に遊ばれながら月夜に浮かぶ水平線に目を向けていると部下の一人が横に並び、同じく遠い水平線に目を細めて声を掛けてきた。 如何するおつもりで――… 其の声色は、同じ人物とは思えないほど三日前にこの場に響いた声とは違い、酷く落ち着いた小さな響き。其れを思って堪らずに口許を綻ばせれば、そんな己の思考を読み取ったのか隣の部下はバツが悪そうに顔を伏せて黙る。そんな黙った男の代わりに声を続けようと口を開き、海へ向けていた身体を甲板側へと反転させて。)俺が頭を下げるとでも思ったか――? 何故、謝る必要がある… そうであろう――? 何もなかったのだからな……(舷側を成す木材に背を凭れ、ふふ、と軽やかな笑みを乗せて彼へ目を流せば目の奥は狡猾な色を濃くさせた。心配するな、なんて笑み乗せた声音を続けていたちょうど其の頃、迎えに出した男が彼と対面し――。)   (2018/10/25 14:24:54)

フェアラー♂帝国騎士(迎えに出した男は己が命に従い、彼を確かめると船へ案内し、やがて港を出るだろう。一切を語るな、――などといったことは告げておらず、もし彼の卿が其の人物に何かを訊ねれば素直に真を語るはず。己が居る海上から今の風であれば足の速い其の船であれば時間にして三刻ほどの距離の港。自身が部下と言葉を交わしている同時刻、迎えの男は港にて彼の言葉に首を振り、私は未だ配下では御座いません、と答えたとか。やがて彼ら一行が乗り込むと、帆を張って港を出港した船は想定通りの時間で己が居る場所へと到着し、縄梯子を下ろして帰還の甲板に彼らを迎えよう。)無事のお着きで何より――。 お変わりはありませんかな…? 卿――。(背後に部下を伴い、目的の人物が梯子を上って姿を見せればそんな声を投げて右手を差し出した。発した無事喜ぶ言葉を裏付けるよう目許は綻ばせてはいるものの、向ける眼差しは何かを告げて鋭く、問い掛けに頷きしか許さない。彼ならば其れだけで充分であろうと視線を絡めて意を交わした後は目の奥でも真の笑みを浮かばせるだろう。)   (2018/10/25 14:25:06)

フェアラー♂帝国騎士【毎度、毎度、遅くて申し訳なく…! こんな形で多少確定入れさせてもらいましたが大丈夫でしたでしょうか。此方こそ拾い切れていない、勘違いしている、など御座いましたらPLで教えていただけましたらと。】   (2018/10/25 14:26:15)

マテウス♂帝国騎士【確定はばしばし入れてください、ってのもヘンかもですが全然いいです。そうしてもう時間はいいんです。あやまらないでー。お互い様ということでまいりましょう。続けます。お待ちをッ】   (2018/10/25 14:28:20)

マテウス♂帝国騎士……配下ではない…?(返った言葉に小さく疑問符つけて問うたが、それは別段に答を求めてのものではなかった。ただ相槌打ったに過ぎない。この若い男に、四番艦の艦長であるという男に関心がないではなかったけれど、問えばきりはなく、そうしてそれはおいおいに知れてくることでもあれば特に急を要することでもなかった。むしろ語らずして語る彼是を傍近くで眺めている方がずっとその男について知ることになっただろう。指図する様、佇まい、言葉の選び方、目線の動き、そうして何よりあの卿が寄越したというだけで信を置くに値したとも言える。役に立たぬ男を使う筈はないからだ。謀略に優れ、その底は己にさえ計り難いばかりか果たして底などあるのかと思わせる卿は何を置いても無能な者に仕事させたりはしないだろう。その無能が必要とされる場面を除いては)   (2018/10/25 14:48:00)

マテウス♂帝国騎士(そうやって船の動く様、風の流れ、潮の流れ、を言葉少なに甲板で眺めるうちに刻は動いていけば、待ち受けていた卿との再会はすぐにやってきた。縄梯子昇った先に差し出されていた手を己の薄い掌でにぎりかえせば)――えぇ、少し遅くなりましたか。お待たせして申し訳ない。卿もお変わりなく(と柔和な笑み返す。さしたる意味のないただの挨拶。余計な言葉は不要であると見つめ返した男の瞳は語っていたから。此方から何も話は振らない。ただ隣に立ち次の言葉を待つ――自分はこの卿を信じている。別に友誼などではない。この男は常に勝つということを。そうして己がこの男にとって役に立つ間は決して疎かにはされぬということを。船を誂え準備したのは自分。戦は彼の差配に任せればよい。だからただ黙っている。為すべきことがあるのであれば彼が語るだろう、と)   (2018/10/25 14:48:21)

フェアラー♂帝国騎士いやいや、謝ることなどありますまい…。卿もお忙しい身なれば無碍に出来ぬこともありましょう――。 其れに……、卿を待つ間、私は私で愉しませてもらいました故――。(己よりも細い手が差し出した手に重なると、幾分か力を込めて彼の手を握り、視線絡ませた侭笑う。彼と同じ色で宿した綻びの意味は、交えた視線で互いに心を通じ合わせた証拠でもあり、己もまた其れ以上の言葉は要らないと握った手から力を抜いていく。縄梯子からは彼の配下の者達が続々と姿を見せ、全ての者が乗り込んだのを知らせるよう最後に迎えに出した男が甲板に降り立って。)其の愉しみの一つがこの男で…、 卿はご存知でしたか――? 此の者、誰よりも優れた操船の腕を持っていることを。 幾度か行った演習でこの男、たったの一度も裏帆を打たず、船を止めず、どの船よりも鋭く切り上がって見せましてな…。 しかも其れが私の目に留まることを知ってて隠していた力を解放して見せおりましたわ――…(実に愉快、と背を伸ばして立つ其の男へ視線を向けながら語り、口許の笑みを深くさせて。   (2018/10/25 15:20:01)

フェアラー♂帝国騎士酷く愉しそうに、まるで駿馬を得た騎士の如き様相で言葉を並べ立てると視線を隣の卿へと戻して笑い声を上げ、向けた顔を浅く傾けて。)で…、如何でしょうかな…? 私はこの男の艦に乗ると決めたわけですが――、卿に異存がなければ是非此の者を私の配下に加えたい。 幾ら口説こうとも律儀な男で卿の許しを得なければ返事は出来ぬ、と申しておりまして。 確かにこの艦隊を作ったのは卿で御座いますから、其れが筋と云うものでありますが……(時折吹き抜ける風に乱れ、顔を遮る髪を手で整えながら努めてゆっくりと声を出し、視線を同じ色の目に絡ませていく。先刻絡めたものとは違った意味で鋭さを宿し、欲に満ちた色。断るはずはなかろうと確信を持っているものの、こうした姿を見せたのは配下に加えたい男の若く実直な性質を見極めたからこそ。己が頭を下げ、筋を通し、迎え入れる形を取るとこで望む男の心を掴めるという己なりの狡猾な考えで。)   (2018/10/25 15:23:06)

マテウス♂帝国騎士【すんません。己が連れてきた男という降りだとはわかってなかったです。いろいろ書きなおしたいけれど誤魔化していくので(笑。めっちゃお待ちを】   (2018/10/25 15:24:55)

フェアラー♂帝国騎士【いえいえ、此方こそわかりづらくてすみません。ま、何人かいる艦長の一人っていう形で登場させたわけですので、マテ卿もそこまで深くは知らなかった的な流れに…(笑】   (2018/10/25 15:26:46)

マテウス♂帝国騎士……あぁ(と少しばかり間が抜けた声が出た。船は多く、水夫は多く、それを差配する者も数多いて。迎えに来てくれた男が既に見知った男だったとは気付いていなかった故に。第一、その男は卿が言うような腕の冴えを己には見せなかったのだ。苦い嗤いに頬を歪めるのも仕方のないことだろう、とちらと視線を件の男に流す。名すら覚えてはいなかったのだから。その己の視線受け止めて、ただ頭を垂れている艦長へ掛ける言葉探し、見つからぬままに破顔した)――えぇ、どうぞ。以前にも申し上げましたかな?お約束の船はご用意いたしました、と。それの対価は既に頂いております(そう、この艦隊を仕立てる前の戦で。金銭などではなく貰った。それが釣り合うかどうかは己が決めることで、もとよりこの艦隊はそっくりこの卿に差し出すつもりであった。己には別の、行かねばならぬ道があるから)   (2018/10/25 15:49:43)

マテウス♂帝国騎士……そうして船だけでは片手落ち。浮かべるだけで動く船などございませぬ故。動かす者たちも当然その中には含まれます。えぇどうぞご随意に。卿が入用と思われる分だけ持っていっていただければ(荷を運ぶ補給の船一艘と連絡艇として使っていた足の速い船一艘ばかりは手許に残したいが、と付け加えれば、卿の元に留まれると知った艦長の肩が微かに揺れて。それを喜び故と受け取った己の頬はまた少し歪む。そう、人は皆この卿に惹かれる。かねてより見知った部下たちを筆頭にして。そうして何よりも己がそれを証だててもいる。歩むべき道を外れて遊んでしまう程に惹かれたのだから。それでも妬心は萌す故に頬は歪む。広い帝国は一枚岩ではない。この戦終わって己がすすんでいく道は別のものになる筈で。剣を交えることはなくとも目に見えぬ争いはあるやもしれず。その時、己はこの卿に勝てるだろうかとも思い馳せれば、優れた腕を己には見せなかった若い男を見る瞳はやはり苦々しく)   (2018/10/25 15:49:46)

マテウス♂帝国騎士(だがずっぱりとそんな思いは断ち切るべきだろう。己の手許にいながら、この覇気に溢れる卿を恋われ続けていたのではたまらない。それでも少しばかりの皮肉は口をつく)…いや、しかし彼がそんなに優れていたとは。まったく知りませんでしたな。まぁ、私などに披露しても仕方ないと思ったのでしょう。それも仕方ない。手の内にある宝に気づかぬようではね(最後はからりと笑う。そうしてまた言葉を待つ。それでこの先の戦はどうされるのか、と。物問う瞳を卿へと戻した)   (2018/10/25 15:50:09)

フェアラー♂帝国騎士(己の言葉を受けて頬を歪めた姿を見逃さない。其れを作り上げることとなった心情が手に取るようわかれば、形ばかりではあったけれど己は渋く口許を歪め、耳に届く言葉の数々に頷くのみ。視線は配下になることとなった男と、目の前の騎士を交互に見遣り、背中で控える部下たちへ物を語る。そう、お前らの怒りは此れで収めろ、とでも言うように。)では有難く頂戴致します――。 尤も、此の者が私を見限り、卿の許へ戻りたいと申したときは広いお心で迎え入れて頂きたいことをお願い致しますが――…。(二人の男に流し続けていた視線を騎士に留め、一度、頭を下げる。心にもないことを、なんて声が脳内に響くが、其れは己の中で出来上がっている彼が発した言葉。伏せた顔、其の目の奥で優越意識に満ちた笑みを宿したが皮肉めいた言葉を続けた彼には見えなかっただろうし、そういった雰囲気さえ硬い鎧で覆い隠していれば、この件にはもう触れまいと戻した顔から色を消した。戦へ向かう彼是を語る為に。)   (2018/10/25 16:40:54)

フェアラー♂帝国騎士さて。では改めて此度の戦、其の全容を相談させて頂きたく――。 今も申し上げた通り、私はこの男の艦に乗ります故、旗艦と、其れに続く艦隊は卿にお任せし、砲撃開始の機を見極めて頂きたい…。 私の落ち度で先日、一寸した事件がありましてな…、どうもこの旗艦の艦長に私は嫌われてしまったようで――…(投げられた眼差しに応えるよう、身振り、手ぶりを使いながら表情変えず口を開く。海図を広げ、湾を形成する島影と海を指でなぞり、艦隊の進むべき道を示しては予想される相手方の陣形を描き上げて、こう、こう、と指先を次々に移動。其の間、旗艦であるこの艦の長も風と潮の流れを語り、足りない部分を補足して全陣容を騎士へと伝え行く。)   (2018/10/25 16:41:06)

フェアラー♂帝国騎士既に先日、三隻を突入させ、内、一隻を相手の餌食にさせております。 此度も最初は残りの二隻を突入させ、劣勢を装い、其の上で油断し切ったやつらを全艦隊で叩こうかと…。 我らはこの男の艦で待機し、ガレーが壊滅したと同時に港へ向かい上陸。其の後、一気に王宮を抑え、王族を盾に陸の軍を抑えます故、此方は卿にお任せ致したい――。(昂りを抑えようとしても自然と湧き起る興奮に語る口調は徐々に熱くなり、如何ですかな、と訊ねるよう向けた眼差しには酷く荒ぶった色を宿していた。更なる詳細は船内にて、と広げていた海図をくる、くる、と丸めれば主だった者を旗艦に呼び、二日後に向けた作戦を詰めた。ガレーを動かす漕ぎ手は奴隷。其れを解放し、人質となっている奴隷の国の王族を保護、手に入れた国に新たに立てるつもりの幼い王への酷い教育、そしてこの国と港を拠点として広がる軍略の図。巡る思考は何処までも欲深く、会議が終わった後で騎士と酒を酌み交わすころには次なる展開に踊る心が向いていた。)   (2018/10/25 16:47:56)

フェアラー♂帝国騎士【大変お待たせいたしまして、本当にすみません。 で、とりあえず、此方のレスはこれでいったん〆ということに。】   (2018/10/25 16:49:08)

マテウス♂帝国騎士【いえいえいえッ!では自分の次レスは少し時間を置かせていただて返すことにいたします。めっちゃかかると思うけど、それほど転がすことはなく受ける一方とはなると思いますのでッ。】   (2018/10/25 16:51:34)

フェアラー♂帝国騎士【了解いたしました。 ほんとにほんとに時間ばかりかかって申し訳なく! では此方は失礼して、一度PLの方に戻りたいと思います。】   (2018/10/25 16:53:06)

マテウス♂帝国騎士【了解しました。続きます】   (2018/10/25 16:53:34)

おしらせマテウス♂帝国騎士さんが退室しました。  (2018/10/25 16:53:38)

おしらせフェアラー♂帝国騎士さんが退室しました。  (2018/10/25 16:53:42)

おしらせマテウス♂帝国騎士さんが入室しました♪  (2018/10/25 19:11:29)

マテウス♂帝国騎士(ガレーの漕手の中にも既に意を通じた輩は混じっているのでしょうな、とは敢えて聞かなかった。聞くまでもないことであったから。海戦はほんのとば口。小国の中枢を抑えてしまわぬことには全ては水泡に帰す。であれば解放する心づもりだと言う奴隷の帰趨を握っていない筈はないからだ。自分が思うことなどこの卿が思い及ばぬ筈はない。滔々と語られることに耳を傾けそれを咀嚼していく。作戦に粗漏がある筈はなく異議を挟むような余地はまるでない。肯き続けながら、旗艦の艦長が機嫌損ねたのは大方、卿に影の様に今日もずっとつき従っている者たちのせいだろうかとも思う。あれだけ派手に暴れて後自分のところから戻った彼らが今このときにとりあえず鉾を納めているのは、卿の前と言うこともあろうが、矢張り鬱憤をそれなりに晴らしもしたのであろうし、それに端を発した彼ら主従のあれこれは艦長の頬を引きつらせるに十分なものだったのだろう。それは己に戦前の昂ぶりとは異質な笑みを浮かべさせてしまう。羨ましくも微笑ましい光景として)   (2018/10/25 19:11:54)

マテウス♂帝国騎士(船室へ場所移しての話に切りがついた頃、囮となる最初の二隻には己が乗りこもうと言った。退くタイミングこそが一番難しいであろうから)一斉砲撃の合図はそう、此方の帆柱が折れた時、それを合図といたします。その後の船は卿が申された通りに動き、ガレーを壊滅するのに時間はかかりますまい。えぇ、仰る通り湾の掃除を済ませておきましょう。卿の行かれる道筋に塵ひとつ落ちていないように――(戦終わった後のこの国の姿までが語られた。その差配は彼がすればいい。彼が主と仰ぐ者のために、そこから広がっていく野望の一端は酒酌み交わす内にも、彼の瞳から声音から、そうして言葉に尽し難い気配からうかがえた。だがそれは己とは別の道。魅了され心酔しきっているとも言える酒注ぐ男へ向けた双眸には微かに感傷が混じる。この男の配下となる道を考えなかったわけではないから。だがそれは影となる道で、矢張り己の行く道ではない)   (2018/10/25 19:12:17)

マテウス♂帝国騎士(その酒酌み交わした夜のことをその先幾度も己は思い出すことになるであろうと思った。到頭宴は終わり、部屋を辞して甲板を歩きながら月を仰ぐ。冴え冴えと照る月を――二日の後、戦は己が乗りこむ船がガレーの砲撃受けて帆柱折られて始まった。ままならぬ敗走を装い誘い込んだところに砲撃が響きわたる。接艦し剣振りかざし乗り込んでいく兵たち。奴隷の枷は外され、その奴隷たちをも味方とし。そうして開かれた海路を卿載せた船が悠々と白波たてて風捉え鮮やかな速さで進んでいく。その帆影を見送りながら己の仕事は終わったことを知り、迎えにきた船に乗り換えるとそのまま湾を後にした――己の船が港に着く頃には全ては終わり、後の始末もついたとの報せ聞く。全ては卿の思惑通り。捕えられた姫は皇帝陛下の許へと送られた、と。その哀れに美しい姿は後々民の語り草となったと言う――)   (2018/10/25 19:12:45)

おしらせマテウス♂帝国騎士さんが退室しました。  (2018/10/25 19:12:49)

おしらせ???さんが入室しました♪  (2018/11/3 21:56:10)

???【ソロを投下です。】   (2018/11/3 21:56:23)

???(帝都に連れて来られてから、既に数日が経ったある日。あの方は確かにあの日の約束を守った。謁見の間で交わされた口約束。)「───此方も貴女を無ぞんざいに扱うつもりはない。ご心配なさらぬように───」(私は、着るもの、食事、そしてとても囚われの身とは思えない待遇。決して許せる訳ではないのだけれど、徐々に心が揺らぐのが分かる。...あの威圧的な言葉とは裏腹な待遇。そして...時々顔をお出しになり、私の機嫌を確かめるの)...何故、あの方は...。(一言ポツリ呟けば、窓から見える景色をそれとなしに眺めれば、ふと小国に幽閉されている父を思う。そしてあの方へ心を許してしまいそうな自分に戸惑う)...お父様。私を御許しくださいますか?...(指を絡ませ、胸の前で祈るようにすれば、遠い小国に向かって呟けば)今日もお越しになるのかしら...?(いつの間にか、心の何処かで、あの方が来る事を楽しみにしている自分に気付いてしまう。いけないと思いつつも、あの方の来訪を心待ちにしている)...あっ...(一言驚きの言葉を漏らせば、部屋の扉が開かれて、あの方は入って来られた)「姫。ご機嫌は如何ですか?」   (2018/11/3 21:56:48)

???(陛下は、私に穏やかな微笑みを浮かべながら、此方へと近付いて来る)───陛下。態々お越し頂き有り難う御座います...。(私は、陛下へ恭しく裾を持ち上げ、挨拶の言葉を述べれば)「ご機嫌良さそうで、私も安心しました。此処の生活には慣れましたか?」(陛下は、柔らかな表現を使い、私の事を気にかけておられるよう。それは「余」とは言わず「私」と言う事から分かる。私との面会の時は何時もそういう言葉遣いされる)...まだ、慣れませんが、色々お心遣い有り難く思っております。(どことなくぎこちない返しになるのは、どう距離感を保てば良いのか分からないから。陛下の瞳を見ると吸い込まれそうになるから)「そうですか。まぁ、仕方ないですね。貴女の国ではありませんから。習慣を違うようですしね。」(そう言いながら、私の傍にお立ちになれば、陛下の手が私の顔に伸びれば、指先は優しく頬を撫でる)...はい...。(私は陛下の行動に少し戸惑う。一言返事を返すのがやっと)「私は貴女のような女性に会ったのは初めてです。美しいだけでなく、心に芯を持ち、そして気高い」   (2018/11/3 21:58:00)

???(陛下の言葉は、多分あの日の謁見の間での出来事を指しているのだろう。今思えば、あのまま殺されても何も言えない態度であったと思い返し)...そんな...事は...(途切れ途切れに、言葉を返せば、陛下の指先はゆっくりと私の顎へと移動していく)「貴女に私は心を奪われてしまったようだ」(陛下の言葉にドクンと心臓が、脈を打つ。そして、陛下の唇が私の唇と重なり。私は自然と瞳を閉じていた。陛下の腕が私の身体を優しく包む。心が解けていくような口付け)......。(お父様、ご免なさい。と心の中で許しの言葉を呟きながら)   (2018/11/3 21:58:24)

???【それでは、失礼しました】   (2018/11/3 21:58:42)

おしらせ???さんが退室しました。  (2018/11/3 21:58:44)

おしらせアベル♂帝国貴族さんが入室しました♪  (2018/11/7 21:33:00)

アベル♂帝国貴族【ソロルにて】   (2018/11/7 21:33:08)

アベル♂帝国貴族(帝都の屋敷の応接室。テーブルを囲むように置かれたソファの一角に疲れた様に身を沈めた、青年の姿がある。来客があったことを示す様に、向かい合わせに置かれた紅茶のカップ。目の前に置かれたカップは空になっていたが、向かい合う席に置かれたカップは、中身が残ったままだった。すっかり湯気が消え、冷たくなった紅茶。その横に置かれた手付かずの焼き菓子に手を伸ばす。残した菓子に手を付けるなど、煩く言われるだろうな、とちらりと思ったものの、小さなそれに歯を立てる。) ―――好きな菓子を準備した筈なんだけどね。紅茶も、菓子も手を付けずに帰ったよ。姉上は。   (2018/11/7 21:33:15)

アベル♂帝国貴族(扉を開けて入ってきた一人の人物に、嘆息交じりに零す。貝殻の形の焼き菓子。昔からいる料理人が焼いたそれは、子供のころから茶菓子として、よく並んでいたことを思い返す。焼き菓子が特別好きではないからと、チョコレートとよく交換してもらったものだと、懐かしむ様に呟きを漏らす。視線を向けた先、客の郷愁を誘う為に、わざと壁に掛けられた小さな肖像画には、ドレスを身に纏い、長い髪の毛を綺麗に結い上げた姉と、スーツを着込み、手をつないだ己を挟む様に逆側に立っている兄。その前の椅子に座った両親が描かれていた。)…十分に帝国内に、偽造紙幣は蔓延した。商人達も、該当する帝国紙幣での取引は控える動きが出ている。もう、この手から紙幣の偽造は離れてしまっているから、どこまで広がるか想像もできない…が。一度、偽造方法を広めれば、真似をして同じことをしようとする連中はきっと出てくる。経済は十分混乱しただろう。   (2018/11/7 21:33:22)

アベル♂帝国貴族(テーブルの上に置かれていた一枚の紙幣を手に取り、指先でつまんで、蝋燭の炎にそれを翳す。照らされた紙幣は、一番最初に作り出した精巧なもの。今はもう、自分の原版ではないものから作り出された、劣化版ともいえるものまで出てきていて。楽し気に、目を細めてそれを眺める。) ―――そろそろ、潮時だと思わないかい?。(無言で。入口のところにたたずむ人物へと目線を投げかけて問う。しかしその問いかけに答えが戻ってくることは無い。また、それを求めてもいない。)――帝国の諜報の手がこちらに伸びている気配がする。…それに、政府高官に聞いた話では、近い内に、新紙幣発行の草案が陛下に上奏されるそうだよ。どれだけ国庫が消費されるだろうね。偽造紙幣の乱発を防ぐための一新なのだから…。最初から相当数が作られる筈だ。古い紙幣の回収もあるだろう。それで、帝国の戦争の手が遅延されればいいんだが…難しいかな。   (2018/11/7 21:33:28)

アベル♂帝国貴族(偽造紙幣の流通を止めるにはそれしかないからねと、笑う。偽造紙幣を作った時点で、その展開は予測済みであり、それを含めて帝国の国庫が浪費されればいいと考えていたのだが。想像以上に早く広く広まった偽造紙幣の所為で、その影響は帝国だけでなく、他国にも影響は出始めていると、噂もある。その目を愉し気に細めたまま、その偽造された紙幣を蝋燭の焔にくべる。―――あぁ、良く燃えると呟いて。)………あぁ。財産はほぼ処分を終えたし、使用人たちも、古くから勤めてくれた人達には、もう他への紹介状も持たせたよ。今いる使用人たちはすべて、新たに帝国で雇った人間ばかりなんだ。母上は、帝国高官の婦人となったことだし――。(満足気に笑った青年は、テーブルの上に置かれていた小瓶をそっと取り上げた。先ほどまで向かい合って座っていた姉から、手に入れた小瓶。掌の中に納まるそれを軽く揺らすと、中に入っている液体が揺れる。どれだけ飲めば望んだ結果が出るか。先程、聞いたばかりの効能を反芻する。薬効を書いた紙きれなどは存在しない。ただ、忘れないように、唇を動かしながら、それを覚えて。)   (2018/11/7 21:33:34)

アベル♂帝国貴族――――――最期くらいは潔く。(じっと、その小瓶を見つめながら。小さく呟いた。ジャケットの内ポケットの中へと滑り込ませる。袷を整えた後、そこを布地の上から一撫でする様子は、まるでそこに入っているものが、護り袋かであるかのような。そんな仕草だった。)   (2018/11/7 21:33:39)

アベル♂帝国貴族【お邪魔しました】   (2018/11/7 21:33:46)

おしらせアベル♂帝国貴族さんが退室しました。  (2018/11/7 21:33:50)

おしらせシンユエ♀帝国騎士さんが入室しました♪  (2018/11/9 19:08:53)

シンユエ♀帝国騎士【ソロルにてお借りします】   (2018/11/9 19:09:03)

シンユエ♀帝国騎士――あぁ、お誘いありがとう。でも、何処にも所属しないと決めているんだ。(黒い長袍を纏う白藍色の髪を持つ女性は柔和な笑みを浮かべて、屈強な男達の誘いに対し首を横に振る。髪は後ろは短く、横髪だけは長く、何処か中性的な雰囲気を漂わせていた。――「勿体無い」と彼等は言うけれど、己にとっては曲げられない部分なのだ。)悪いね。自由気ままにしか生きられない旅人だからね。(切なげな微笑みを見せれば、彼等は「そうか…」と同情めいた眼差しを向ける。――彼等との出会いはほんの数刻前。立ち寄った帝国領の村で行われていた盗賊との攻防戦。――と、言っても行われていたのはただの蹂躙と殺戮だ。奪われる方と奪う方。世界の縮図だと感じながら、村に雇われていた傭兵数名に加担したのが切っ掛けだった。一緒に傭兵団に入らないか、と誘われ首を振った。それが冒頭の出来事。)――あぁ、この剣?そうだね。不思議だね。うん、私も使いこなすまでにとても時間は掛かったよ。今も使いこなせてるなんて言えないけれども。   (2018/11/9 19:09:33)

シンユエ♀帝国騎士(彼等に指摘され、剣を抜く。白銀に耀くその抜き味。柄の部分を一度押し、思い切り振り下ろせば、その刃はバラバラに分離して、間合いを伸ばした。一本の金属性の靭帯で繋がった刃達は鞭のように撓る。遥か遠くに転がっていた木片を刃片で斬り付け破壊する。感心する彼等を見遣れば、柄の制御部品を上へとズラした。シュルリ、と靭帯が巻き戻る。先程の蛇のような動きは嘘のように静かな刃へと戻る。カチャ、と柄を握り直せば分離することの無い鋭い一振。陽に翳して輝きを確かめた。酷く冷めた瞳は刃こぼれが無いことを確認する。)コレさえあれば帝国に仇成す者達も倒せるから…。私は帝国に忠誠を誓っているからね。……――――――まぁ、嘘だけど。   (2018/11/9 19:09:48)

おしらせシンユエ♀帝国騎士さんが退室しました。  (2018/11/9 19:09:54)

おしらせシンユエ♀亡国騎士さんが入室しました♪  (2018/11/9 19:10:01)

シンユエ♀亡国騎士(―――ぶしゅり。傭兵の一人が首から血を流す。戸惑い狼狽えている間にもう一人斬り付けた。彼等が剣を構えると同時に伸縮する刃で剣を叩き落として、一度地に撓らせ、跳ね上がる切っ先は的確に喉を貫いた。返しの付いた刃で男を引き寄せ、そのまま柄で弧を描くように横薙ぎして、此方に剣を振り翳して来た男を二人まとめて引き倒す。ぐ―――ちゅ。柄を両手で握り直して振り上げて、刃を抜く。噴水のように吹き出す血飛沫を横目に、分離する刃を纏めて、肉薄する剣先を弾き返した。高い金属音と剣が落ちる重い音。切っ先を最後の一人の首筋へと宛てがう。)何処にも所属しない――それは嘘。旅人なのは――ちょっとは本当かな。私は姫様だけに仕える亡国の騎士。復讐者だよ。君にお願いがあるのだけど、良いかな?私の存在を広めてくれないかな?そしたら君だけは赦して、生かしてあげる。(コクコクと頷く男を満足気に見遣る。葵色の瞳は三日月に歪む。刃を下ろせば走り去る彼の背を見遣り――)――やっぱりごめん。これも嘘だよ。(伸びる刃は一気に彼の足元へと肉薄する。腱を切り、藻掻く男の頭の上で刃の鞭が撓った。)   (2018/11/9 19:10:22)

シンユエ♀亡国騎士――赦すはずがないじゃないか。姫様を傷付けた帝国なんて。(冷めた瞳。戻る刃を淡々と見遣る。ゆっくり、一歩、一歩と辛うじて生き長らえる男へと歩み寄る。)私の国は滅んだ。姫様の安否だって解らない。けれども、私が忠誠を誓うのは後にも先にも姫様と我が国だけなんだ。―――ふふ、こんな話君にしても仕方が無いね。死ぬのに。(血を流し、中身を垂れ流すその頭を思い切り踏み付ける。そうして次は首筋。骨ごと思い切り踏み抜いた。)――……さてと、次は。(次はそうだ、村人達だ。罪は無いのかも知れないけれど、己の復讐の炎はこの程度では消え失せない。帝国領――それだけで己の心を沸滾らせるには充分な理由だった。戦う手段を持ち得ない村など滅ぼすのは酷く容易い事。亡国の騎士は、まるで亡霊の様に災害の様に通り過ぎて行くのであった――――。)   (2018/11/9 19:10:33)

シンユエ♀亡国騎士【ありがとうございましたー。】   (2018/11/9 19:10:52)

おしらせシンユエ♀亡国騎士さんが退室しました。  (2018/11/9 19:10:55)

おしらせアベル♂帝国貴族さんが入室しました♪  (2018/11/18 23:14:22)

おしらせマテウス♂帝国騎士さんが入室しました♪  (2018/11/18 23:14:39)

アベル♂帝国貴族【お邪魔します。待ち合わせです。】   (2018/11/18 23:14:40)

マテウス♂帝国騎士【密会でございます。では先行お待ちしておりますので。ごゆるりどうぞー】   (2018/11/18 23:15:29)

アベル♂帝国貴族【よろしくお願いします~。先行しますので、少々お待ちくださいませ!】   (2018/11/18 23:15:48)

アベル♂帝国貴族(帝国首都を流れる水路がある。城の城壁をぐるりと囲むように、配置されたそれ。人や荷物を運ぶための運河としても、また、城へ容易く攻め込まぬためのお濠として建設されたそれは、平時であれば、景色を楽しむ為の船も流されていた。時折、夜会で踊り飲み疲れた人間を運んでいくゴンドラが、一隻。ゆっくりと流れていく。灯りは舳先に灯されたランプだけ。船の上では互いの顔は確認できても、他の船や、濠の向こうを行く人間には顔など見えない。そんな都合の良い席に、二人の男が向かい合って座っている。誘ったのは、こちら。夜陰に紛れて船は行く。) ……何か、聞きたいことがあったのでは?(笑みを含んだ青年の声が、ゴンドラの上に響く。船を操る男は、青年の気心しれた従者の年近い青年だから、いないものとして扱ってくれ、と初めに告げてある。彼の目の前のグラスに、赤い葡萄酒を注ぎながら。)   (2018/11/18 23:26:45)

アベル♂帝国貴族【という感じで、正しく密会のシチュですが、すでにシチュが無茶振りなので、遠慮なく変えて下さい~!】   (2018/11/18 23:27:34)

マテウス♂帝国騎士【いえ、自分も適当にねつ造してまいりますが、都合悪ければ遠慮なく変えてくださいとこちらもお願いして続けます。お待ちください】   (2018/11/18 23:30:11)

アベル♂帝国貴族【よろしくお願いします~】   (2018/11/18 23:30:33)

マテウス♂帝国騎士(これ程長く帝都に滞在するのはおそらくは初めてのこと。帝国内に門地など持たず拾われたような形で雇われていた己は長く得体の知れぬ便利屋として遣われてきた。しかしそれでは先がない。身分も役職も与えられるままにあるいは掴みとって成り上がってきたが、旗色を明らかにせねばならぬところまで来てしまえば致し方ない。どうせ門閥の末席に加わるならば、と此方の思惑とその統領たる大貴族の思惑が一致しての婚約が調い、婚礼の準備が忙しいからであるが、無論なにもせず遊ばせてくれる訳もない。婚礼準備の合間を縫って言い渡されたのが例の贋札についてであって)   (2018/11/18 23:47:34)

マテウス♂帝国騎士(私兵を使って、あるいは私兵ですらない陰の者たちを使っての調査は然程難航しなかった。自分より前から情報を集めていた知己から教えられたことも多かったが。そもそも隠す気が薄いのではと思える節すらあって。そうして辿りついたのはひとりの青年の名前。まさか、と思い、同時に奇妙な納得も感じた名前。一度だけ夜会で言葉交わしたことのある男とはそのときぶりの再会。嗅ぎまわっていた此方に気づいたのか、先にあちらから声をかけられての水の上。注がれた赤い色にちらと目をやり、形ばかり口をつけて問いかけには沈黙し、長い沈黙の後に漸くに口を開く)――私には話すようなことは何も……でも、貴方は随分と面白い話をお持ちでしょう。それを話すためにご招待くださったのではないのですか?   (2018/11/18 23:47:38)

アベル♂帝国貴族(諜報の目が煩くなってきた、と感じる。ここまで帝国の中で蔓延した偽造紙幣の件を黙って見過ごす訳にはいかなくなってきたのだろう。己の身体に、一つ、二つの、諜報の糸が絡みついて来ているのを自覚している。それが、正しく帝国に属する者達の糸であったり、他国のものであったり、中には、誰、ともしれぬ糸、もあった。すでにその糸は、身動きが取れない程に、その身を絡めとっていて、万が一の抜け道を見出す事も出来ないでいる。"王手"に手がかかっているだろう、と感じているのに、いろいろな糸の持ち主を警戒して、牽制し合っているいるのか直接手を伸ばしてきたものは、今までいなかった。それは、目の前の彼も、であって。ちらり、とグラスに手を伸ばす彼の姿を目にとめる) ……生憎と、若輩者でして、気の利いた話など私には。……そういえば、婚礼が決まったとお聞きしました。おめでとうございます。……いろいろと、面倒でしょう? 貴族との婚礼というのは。相手が目上であれば、ある程、持参の品も、膨大に必要になる。   (2018/11/19 00:01:43)

アベル♂帝国貴族――あぁ、夜会に貴方もいらっしゃっているのなら、お祝いの一つでも差し上げようと思っていたのです。……受け取ってくださいます?(…明るく笑う。彼よりも年下だろう自分は、未熟すぎて婚礼、という手段はとることは出来なかった。それをぼんやり、と思いながら。これから柵が増えるだろう相手に、目線を向けたまま。男の目の眼前に一つの小さな板状の物、を置いた。それは、布に丁寧にくるまれている。)   (2018/11/19 00:01:47)

マテウス♂帝国騎士(空に月がないのは偶々ではないだろう。闇に紛れて二人で会わねばならぬなら、要件が己の婚礼の話である筈もないとは承知していながら)ありがとうございます。年貢の納め時と言いますでしょう?まぁいずれ誰かとせねばならぬことですから……あぁ、そうですね。金はかかります。ただ持ってくる物も大きい。どっちが得するかは、時間が経たねばわかりません。膨大な贈り物の代わりに婚約者は領地を嫁入道具に持ってきますからね……っと酒のせいで口が随分と滑らかになってしまった。内緒ですよ?損得の話なんか婚約者の耳に入ろうものなら…(と戯言を楽しむ風に会話を継ぐ。言いながら瞳は笑ってはいない。それがこの夜陰で彼に見えるかどうかはわからないが。気配くらいは伝わるだろう。そうして笑わぬ瞳に鋭さが一瞬走る)   (2018/11/19 00:20:06)

マテウス♂帝国騎士――これはまたご丁寧に(その形状は紙幣より二回りくらい大きいだろうか。布にくるまれたものをすぐに手にとり開くような無礼はしないが。ただ、布を開かずとも解らせようと彼はしているのだろうとは思うから正しく受け取ったとの意味こめて)これはまた…これ以上のご親切はないと思える品ですね?我が家の金庫が空になったのをご存知のようだ……でも(と言葉切り長い空白持たせてから)これで金庫があふれるほどの紙幣を生んでも使う時がなさそうだ(男の瞳も顔色もぼんやりとしか見えない。ただ気配ばかりは嫌な匂いがする。すべては終わったと言わんばかりの匂いが。唐突に)――どんなときでも、どこかに道はあるものですけれどもね(と声の調子を変えてつぶやく。ひどく真摯にまっすぐとした声音)   (2018/11/19 00:20:44)

アベル♂帝国貴族……そんなに期待して頂いて恐縮なのですが……それは、ただの絵画。しかも、模写の方なので……。ああ、船から落とさないでくださいね。絵がダメになりますよ。(己の分のグラスを手に取り、苦笑を零す。布にくるまれている薄い板状の物。金属製でないことはその軽さで分かるだろう。鼻を近づければ、特徴的な絵画用の油の匂いがする。乾いてはいるのだろうが、新しいそれは、模写、と告げたことを裏付けていた。) まだ若い絵師ですが、腕が良いのですよ。……帝国一有名な「絵」を模写したものです。本物ではありませんから、金庫を溢れさせるほどの紙幣…は無理ですが、お祝いには相応しい一品ですよ。(グラスの中に満たされた赤い液体に目を落とす。くるり、とグラスを回せば、グラスの口から芳香が立ち上った。その匂いを吸い込んだ後、それに唇をつける。こくり、と喉を鳴らし。唇を湿らせる)   (2018/11/19 00:32:03)

アベル♂帝国貴族 道はあっても、見つけらなければ、ない、と同じですよ。卿。私には、見つけられなかった。卿、は見つけられたのでしょうか?(彼も生粋の帝国人というわけで無かった、と記憶している。僅かに首を傾げ、問いかけるように視線を向けた。帝国に一矢報いたい、という想いに溺れたことは無かったのだろうか。と婚姻という手段を取ろうとする男を探る様に見つめて。)   (2018/11/19 00:32:07)

マテウス♂帝国騎士(今宵初めて楽し気な笑いが零れる。音にはならないが。小さく肩を竦め)…おや、そうでしたか。これは騙された。なるほど偽物ですか。それは今回の婚礼の祝いに相応しい品ですね。えぇ、そう。全てが偽り……と言ってはあれですが、都合のいい嘘に満ち溢れたものですからね。毎日手紙を書き、花を贈り……まぁ嘘ですよね。数回しか会ったことのない相手に手紙の文句のような情熱を抱くはずがない(自分の発した言葉に、ふっと意識が飛ぶがそれは相手のあずかりしらぬこと。すぐに調子を戻して)…うまい酒のせいだ、ということにしておいてくださいよ?思ってもいないことをぺらぺらと喋らせる酒が悪いということに(相手が喉をならす気配にも此方は酒を口にはしない。ただグラスを持ち口に運ぶ恰好だけはするけれど)   (2018/11/19 00:51:07)

マテウス♂帝国騎士道が見えないとしたら、それは探さないからでしょう。見たくないから。ないと同じということではないと私は思いますが。そこにあるんですからね。ただ――御覧になりたくないのでしょう。おそらくは荒れて花も咲かぬような道には見えぬ道だったりするから(戯言の後に真摯になった声はそこで調子を変えるだろう。また戯言めいた響きに戻って)私は……そう、道のないところに道をね、勝手につくることにしてるんです。行きたいほうへと続く道をね。行き止まりだと思って立ち止まるのは間違っていると思います(余計と知りつつ言う必要のない言葉を吐き、それからこれは風に消えていくような声で最後に付け足す)私は帝国とおんなじくらい故国の連中を憎んでいるので   (2018/11/19 00:51:12)

アベル♂帝国貴族ええ。偽物です。決して、本物にはなりえない。代物。生粋の帝国人ではない、私達には、それが似合いだと思うのですが。(葡萄酒を煽る。ちらりと見つめるのは、彼が手にした絵画の包み。その中には、例の偽造紙幣の原画を描いた絵師の「最後の作品」が納められている。それは、ここから見える帝国の城を描いたもの。決して大きくないその絵画の中の城は真っ赤に汚れている。まるで血を浴びた様に。強烈な風刺画でもあるそれは、偽造紙幣の原画のキャンバスを塗りつぶして描かれている。そして、消して帝国に忠誠を誓う人間が、手にしていてはいけない絵画であった。) ……その絵は、一人でこっそりと愉しむことをお勧めしますよ。まあ、お祝いとして差し上げたものですから、その後はどなたかお好きな方にプレゼントするのはご自由になさってください。   (2018/11/19 01:09:28)

アベル♂帝国貴族(ことり、とグラスを小さな台の上に置く。ゴンドラの進む先、終点が見えてきた。彼の呟きながら、ひっそりと唇を緩め。) あぁ、私と貴方の違いはそれ、でしょうか。私は、故国の連中を愛していましたので―――。(にっこりと笑みを浮かべて、男へと視線を投げかけた後。自然と唇を閉ざし、暫し無言となる。ゆっくりと船は進み、桟橋に接岸され、固定されると船に座り込んでいた姿勢から立ち上がって、桟橋に上がった。そして背後から同じく卿が、桟橋に上がるのを見やれば、船を操っていた従者、も桟橋へと上がる。) それでは、また。良い夜を。(そうして、青年は従者を連れてその場から立ち去っていく。その姿は、すぐに暗闇に紛れて―――消えた。)   (2018/11/19 01:09:34)

アベル♂帝国貴族【こちらは、これにて〆となります~!】   (2018/11/19 01:09:45)

マテウス♂帝国騎士【楽しい時間をありがとうございました。自分ももういっこ書かせていただきますが、どうぞお先にお休みくださいですよ。時間も時間ですのでー】   (2018/11/19 01:11:53)

アベル♂帝国貴族【はい ありがとうございます! それでは、お言葉に甘えて先に失礼しますね。また、後日、見させていただきます。おやすみなさいませー!】   (2018/11/19 01:13:14)

おしらせアベル♂帝国貴族さんが退室しました。  (2018/11/19 01:13:22)

マテウス♂帝国騎士(青年が立ち去った後ひとり残された桟橋で手にした布を開ける。帆先のランプから火を貰った手職に浮かびあがるその絵は去っていった青年の帝国への憎悪を映す如く赤い。青い瞳に浮かぶ痛ましげな色を見る者はない。そこに混じる羨まし気な色も。亡んでしまった物は美しくいつまでも輝きを失わないのだろう。それを持つ青年が羨ましい。あるいはその故国の輝きが幻影であったとしても――駆り立てるように青年へと迫る足音は日に日に大きくなっているのだろう。自分に調査命じた貴族は当然のごとく贋札騒動の首謀者がアベルだと知っている。他にも知る者はいる。だが自分の見るところ帝国は迷っている。アベルをこの騒動の首謀者として晒し者にすべきかとうかを。見せしめを与えればそれはそのまま偽札の存在を認めることになり、どちらが得かを決めかねている)   (2018/11/19 01:44:07)

マテウス♂帝国騎士〈新しい紙幣を刷ってこの混乱が落ち着くのなら蒸し返すまでもないと考えるのは自然なことだ。そうしてアベルがどこかへ逃げてくれれば都合がいいと考える者も多いだろう――絵を布に包みなおして懐へ入れてゆっくりと歩き出す。大通りへ出て辻馬車拾うため。手燭の灯りが歩みにつれて揺れる。あのまだ少年の面影残す青年は命を絶つつもりだろうか。首謀者の名を偽って報告することはできずとも逃亡を助けるくらいはしてやるのに。名を捨てて、あるいは帝国と対峙する王国で思う存分帝国への敵愾心を露わにすればよいのに。彼の姉のように)――潔癖は若さの病だと言ったのは誰だったか。過ぎてしまえば道を探す気になっただろうか(自分の言葉が青年の道が最早ひとつしかないと認めてしまっているようで立ち止まりながら独り言を止め、何かを探すように暫し立ち尽くす。だが、いつまでそうやっていても己ならば歩める道しか、彼には歩めぬであろう道しか見えなかった)   (2018/11/19 01:44:28)

マテウス♂帝国騎士(それでももう遠くへと歩み去ってしまった青年へと向かって最後の言葉呟いた)――逃げればよいのだ。死は愚者のみが選ぶ道だ。   (2018/11/19 01:45:54)

おしらせマテウス♂帝国騎士さんが退室しました。  (2018/11/19 01:45:57)

おしらせグランディスⅡ世♂帝国皇帝さんが入室しました♪  (2018/11/25 14:09:40)

グランディスⅡ世♂帝国皇帝【ソロの投下に】   (2018/11/25 14:09:59)

グランディスⅡ世♂帝国皇帝(ある日の謁見の間での出来事。王国との戦争が一進一退のほぼ膠着状態。次々と上がる報告は、決して彼を満足させるものでは無かったのだ。少し不満気な表情を隠す事はなく、肘掛けに置かれた手は、苛立ちを表すように、せわしなく動き指先は肘掛けの木をカツカツと叩き、其の音は回りに響き渡る程に)…………それで、その状況を打開する策は考えているのだろうな?(彼の言葉の声音は苛立ちを表す、臣下達は彼の前で狼狽え、目は左右に動き、大した策を講じる事が出来ていない事を露呈し、彼は肘掛けを拳で叩き、玉座より立ち上がれば)ええぃ。もう良い!!卿らの頭は何の為に付いておるのだ?その中は空洞か?(彼の深い溜息。回りの臣下達は、狼狽え凍り付く、こんな時に将軍が居たら。と今は最前線に出向いている将軍の不在を悔やみ)────将軍がいたらと思っておったであろう?卿らの考えなど、手に取るように判るわ。卿らに任せても、埒が明かぬ、余が直々に出て王国の者共を蹴散らしてくれるわ!直ぐに出撃の支度だ!!(さて、いよいよこの男の出撃となるのだが戦場での様子は、また次の話)   (2018/11/25 14:10:05)

グランディスⅡ世♂帝国皇帝【ではではー】   (2018/11/25 14:10:22)

おしらせグランディスⅡ世♂帝国皇帝さんが退室しました。  (2018/11/25 14:10:24)

おしらせグランデイスⅡ世さんが入室しました♪  (2018/12/2 14:50:18)

グランデイスⅡ世【ソロルを落として撤収します】   (2018/12/2 14:50:39)

グランデイスⅡ世(誰が皇帝自ら戦場へと出陣する事を想像出来たであろうか。遂に、此の男が戦場に降り立つ。皇帝と共に戦場へ向かう軍勢が整えられて、皇帝の指揮の元に戦えるのだという其の現実に自然と兵達の士気を上げていった。集められた精鋭達が整列する其の前に黒の軍服に身を纏いマントを翻して、其の男は現れ彼等の前に立てば口を開き話し始める。)────聞け!!────此処に集いし諸君らは、余の指揮の元に戦場へと向かう事になる。余が、戦場に出る事を反対した者もいたが、此処に集いし精鋭をもってすれば、王国など取るに足らぬ存在に成り下がるであろう────(誰もが皇帝の言葉に耳を傾け、聞き入る。それぞれの胸には沸々と闘志が沸き上がっているのだろう。其の眼差しは正面に立つ男へと注がれていく。誰一人私語を話す者はいない。皇帝の言葉は続く。)─────諸君らは、余が満足する働きを示し、必ずや王国を粉砕すると確信するものである。王国には『蒼龍騎士団』なる者達がいると聞く。奴等には、我が帝国も煮え湯を飲まされ続けてきた。今こそ、奴等に鉄槌を下し、此の大陸の覇者は誰であるかを示す時である!   (2018/12/2 14:50:50)

グランデイスⅡ世(皇帝の言葉に、応えるようにまるで地鳴りのような兵達の声が響き渡る。剣を天へ掲げる者、槍を天へと突き上げる者が、皇帝の言葉によって士気は益々上がっていく。兵達の士気が高いと確信すれば、男は頷き手を挙げて)─────良いか!余が此処に帰還する時は、王国に勝利し凱旋する時である!!諸君らの命は余が貰う。諸君らの健闘を期待するものである!!────出撃!!(男は剣を天へと掲げて号令を発した。皇帝の号令に、兵達が地鳴りのような声で応え、遂に皇帝の率いる軍勢が、進撃を開始したのである。大地を踏む足音は、地鳴りの如く。皇帝の騎乗する馬に続けて、歩兵や騎馬兵達が続いていく。男が向かう先には、何が待ち受けるのだろうか───。)   (2018/12/2 14:51:09)

グランデイスⅡ世【失礼しました】   (2018/12/2 14:51:20)

おしらせグランデイスⅡ世さんが退室しました。  (2018/12/2 14:51:23)

おしらせKisaragi♂流浪人さんが入室しました♪  (2018/12/8 16:41:51)

Kisaragi♂流浪人【お邪魔致します。ソロルを投下させてください。】   (2018/12/8 16:42:10)

Kisaragi♂流浪人(___小高い丘。そこから帝国皇帝の軍勢の進軍を見つめる集団が居た。人数は数名ほど。この国では珍し着流し姿、彼らの国からすれば異色と感じる井出達に違いない。その集団の中央に立つ男は更に異様だ。銀の長髪を束ねてオッドアイ。肩には古ぼけた布でまるで封印するかの様にくるまれた長刀を肩に担いでいた。)あれが、帝国の軍勢か…。いよいよ始まるみてーだな…。(ニィッと口角を釣り上げて笑みを浮かべ、左右の男達に交互に視線を送る。)遥々、渡って来た甲斐があったねぇ…。ま、暫くは見物と行こうじゃないか…。(御意とばかりに首だけ振る男達。男達は頭からフードを顔を隠す様に被り、伝え聞く日の出る国の『忍』と呼ばれる集団にも見える。___ことりッ___。(背後から聞こえる小さな音。次の瞬間、音を立てた主の肉体は、二つに分かれた塊と化していた。どこの国の甲冑は知る由もないが。頭領と思える男に『始末しました…』を短く告げる…。)___長居は無用だな__。行くぞ__。(オッドアイの男はそう他の男達に告げる。踵を返すと、屍をそのままに、その場を後して。彼らの正体はその後の話__。)   (2018/12/8 16:42:14)

おしらせKisaragi♂流浪人さんが退室しました。  (2018/12/8 16:42:17)

おしらせアベル♂帝国貴族さんが入室しました♪  (2018/12/31 22:38:47)

アベル♂帝国貴族【ソロルにて、お部屋をお借りします】   (2018/12/31 22:38:57)

アベル♂帝国貴族(青年は、椅子に深く腰掛けていた。背中を背もたれに預ければ、作りの良い椅子は、小さく軋んだ音を立てたものの、その身をしっかりと受け止めてくれる。重厚な作りのデスクの上には、小さな小瓶。ガラスづくりの香水瓶のようなその小瓶は、蓋が開けられているものの、中身はまだ減ってはいないようだった。そのデスクに肘をついて、ぼんやりと大きな窓の外の風景を見つめていた。窓枠の向こうには、大きな満月が高く昇っている。白に近い色。冴えたような光がその書斎へと刺し込んでいる。指先で肘掛をとんとん、と軽く叩く音。深く息を吐き出した頃、扉をノックする音がする。二度。) ――入って。(声を聴かずとも。それが何者か分かっていた。扉を開けて入ってきたのは、幼馴染でもある己の侍従。緩く顔を上げて、そちらへと視線を投げかければ。侍従が自らが望んだ報告を上げた)   (2018/12/31 22:39:04)

アベル♂帝国貴族――分かった。すべて終わったんだね。(椅子に座ったまま向きを変え窓から部屋の中に入っていた侍従へと向きを変える。とん、と指先がデスクを叩く。)――悪いね、最期まで付き合わせて。(デスクの上に置いてあった、鞘に納められた短剣をそのままデスクの端へと滑らせる。机と、鞘とが擦れる音。侍従がそれを受け取ったのを確かに視線で確認し封を開けたまま、そこに置かれていた小さな小瓶へと指先を伸ばす。) ――想像より、手が回るのが速かったなあ。――もう一度、彼女に会いたかったよ。結局彼女を誘って食事を出来たのはあの一度きりだったからね。残念だった。彼ともゆっくり酒を呑んでみたかったな。(掌の中に収めたそれに視線を落としたまま小さく笑って呟きながら、掌の中に収めた小瓶を持ち上げ、唇をつけると一気に中身を飲み干し)   (2018/12/31 22:39:12)

アベル♂帝国貴族ああ。本当だ…情報の通りだ。……そうだね。帝国にとっては、こんな経済の混乱など、ほんの少しの爪痕に過ぎない。それでも火種は残せたと思う。紙幣の一新が発表されたから。一旦は、収束はするだろうけど。……一度こういう方法を手にした人間は、もう一度同じことを繰り返す。私がいなくても、それは繰り返される。(ふ、と顔を上げる。その耳は、慌ただしく屋敷の階段を上がってくる複数の足音を聞き取っていた。それに含めて聞こえる金属がぶつかる音。武装をした帝国の騎士達だろう。その視線の先では、閉ざされた書斎の扉の取っ手に棒を渡し、扉が開かない様に鍵を施す侍従の姿がある。周囲には、彼が撒いたのだろう、燃料の独特の鼻につく匂いがする。それに向けて投げられる火種。一気に焔は床を舐める様に広がった。それを見やると満足そうに、背もたれにまた身を預ける。侍従は歩いて戻って来てデスクの上に行儀悪くも上がって座り込みながら、先程渡した短刀を鞘から引き抜いている。目線をその侍従と合わせると微笑み。瞳を閉じる。)   (2018/12/31 22:39:18)

アベル♂帝国貴族――それでいい。後は、頼む。(その日、一つの貴族の別宅が火に巻かれて焼け落ちた。一際酷く焼け落ちた書斎には、一つの焼け焦げた遺骸があったという。帝国への反逆罪で捕縛されそうになって自害したのだと、噂は帝都へと静かに広がっていった―――。)   (2018/12/31 22:39:22)

アベル♂帝国貴族【お邪魔しました。】   (2018/12/31 22:39:34)

おしらせアベル♂帝国貴族さんが退室しました。  (2018/12/31 22:39:38)

おしらせフェアラー♂帝国騎士さんが入室しました♪  (2019/1/11 18:23:34)

フェアラー♂帝国騎士【ソロにてお邪魔いたします。】   (2019/1/11 18:23:53)

フェアラー♂帝国騎士海から都を見るのは初めてだな――…(調略と海戦によって帝国領とした東の小国から海路で凡そ一ヶ月。視界に懐かしき帝都の姿が映り始めれば甲板上で双眸を細くしながら口許を僅かに緩めさせ、顔は向けずに背後に控える部下たちへ声を投げた。己が乗る軍艦と後ろに続く補給艦数隻は沖で一度足を止め、荒れ気味の風が治まるのを待って入港予定。艦の長を務める部下の読みでは其れは明日の夕刻以降になるとのこと。其の際、『多少の無茶をお許しいただければ今すぐにでも――』なんて声も続いたけれど、船には大事な“宝”も積んでおり、確実な刻を待つよう指示をした。そして訪れる上陸の刻。陸路、早馬によって報を飛ばしていたことで港には出入りの規制が敷かれ、“宝”の運搬の為に将校と兵士の出迎えがあった。)   (2019/1/11 18:24:14)

フェアラー♂帝国騎士……様、わざわざのお越し、恐れ入りまする――。 は…! 手紙でもお伝えした通り、あれが例の国の姫君で御座います。 之より先はお任せ致します故、よしなに――。 其れと付け加えさせて頂けるのであれば…… 途中立ち寄った港で耳にしたのですが此度の功はマテウス卿の策と働きがあってこそ、などと噂が流れておりましたが戦の手配をし、実際に指揮を執ったのは私で御座います…! 陛下にはどうか其のこともお伝え頂きたく。 それにしてもこのような形で帝国随一の将と呼び声高い……様にお会い出来ますとは―――、――、―、……(港で対面したのは陛下の遠い親類に当たる将。彼へ“宝”を引き渡した後は、其の態度と表情に出世への欲をあからさまに出しながら周囲が顔を歪めるほど媚び諂い、土産と称して金銀を送る。並べ立てた世辞の数々と芝居がかった態度は見ていた兵が酷い蔑みを抱くほどで、事実、この日から他人の手柄を己の者にする卑しく口だけの男、と広まっていた噂が思惑通りに真実味を帯びた。一方、其の際に口にした男の名は己とは正反対の意味で帝都へ広がり、もう一つ仕掛けた事案も加わって後々の婚儀に大いに花を添えることになったとか――。)   (2019/1/11 18:24:33)

フェアラー♂帝国騎士(昼間の引き渡しから数刻後。部下を従え、着替えもせずに敢えて目立つ騎士服を纏った侭、まるで此度の手柄を誇示するようすれ違う市民や一般の兵士に横柄な態度を取りながら夜の繁華街を練り歩き、帝都でも一、二を争う大きな店へ足を運ぶ。そして、店に入ると同時。其処に居た先客たちを力づくで追い払い、奥の豪奢な席を奪い取る。テーブルの上には値の張る酒や料理が次々と運ばれ、其れらを騒がしく平らげていく様は騎士や品と云う言葉とは遠く懸け離れたもの。半刻も経つ頃には揉め事を避ける為であろう、周囲の席から客が消える。其の頃合いを見計らったように『真に良かったので――?』と、部下の声が鼓膜を揺らし。)   (2019/1/11 18:24:53)

フェアラー♂帝国騎士ああ、構わん…。 其れに肝は渡しておらぬからな――。(何に対しての疑問か、なんて惚けた遣り取りから始める掛け合いも面白いとは思ったがそうはしなかった。そして、口を開いた部下も其れ以上は何も問うて来ず、変わらぬ様子で酒に口を付け、仲間との会話を弾ませていく。数年を要した調略と何重にも練った行軍の策を皇帝の出陣に合わせて易々と手放し、其れを彼の卿の働きとした真意を確かめたかったのであろう。が――、信じられぬか、とでも語るよう眸の奥を深く覗いた眼差しと、其処に宿した愉悦に満ちた色で心の内を伝え、勢い良くグラスを煽っていっそう騒がしく店を占拠して。そんな傲慢な振る舞いと驕り高ぶった姿は、店から連れ出した舞を生業とする女との寝台の上でも続いていたが、ある騒ぎによって終わることになる。)   (2019/1/11 18:25:13)

フェアラー♂帝国騎士(繁華街に近い宿の一室で精を放っても未だ反り返った侭の昂りを喉奥深くへ穿ち、苦悶に歪む女の顔に嗜虐の眼差しを注いでいると通りから湧き起った市民らの声。 火元は――様の別宅だ…! 凄い勢いだッ。 早く消してあげて―― 混乱した騒がしい声の中、屋敷の持ち主の名がはっきりと耳に届けば、女の顔を押さえつけていた指には尚も力が籠り、口許には加虐の愉悦とは色合いの違う笑みが浮かぶ。張り詰めた熱で喉を限界まで塞がれ、抗いが激しくなった女の目にこの夜、最後に映ったのは男のそんな表情で――。)   (2019/1/11 18:25:30)

おしらせフェアラー♂帝国騎士さんが退室しました。  (2019/1/11 18:25:54)

おしらせフェアラー♂帝国騎士さんが入室しました♪  (2019/1/13 22:05:46)

フェアラー♂帝国騎士(其の場所へ近づくにつれ、視界を覆う煙と鼻腔を襲う焼けた臭い。黒い空は割れた窓から噴き出す炎で朱く染まり、風に乗った火の粉が雨のように降り落ちていた。消火に当たっていたのであろう煤塗れの兵士たちも火勢に怯み、己が到着した際にはただただ燃え尽きるのを見守っているだけで――。)之で終わりではあるまいな……?(集まった野次馬に紛れ、燃え盛る炎をじっと見据えたまま呟くよう言葉を落とすと緩やかに口角を持ち上げていく。例の一件に関し、今宵、捕縛の為に兵が動くことを同じ主を持つ女から聞いていた。同時にこの屋敷に滞在する人物の仔細も――。其れ故、視線の先で起こっている状況に事を起こした人物への強い征服欲が湧き起り、先々の展開を思って周囲の市民とは対照的な表情を浮かべてしまう。)   (2019/1/13 22:06:01)

フェアラー♂帝国騎士ああ、わかっている…。 一度此処を離れる――。(己の顔が無防備に崩れたことで部下の一人が注意を促すよう鋭い口調で声を掛けてきた。先の戦から此処に至るまで全てが上手く運び、此度もそうであろうと気の緩みが出たのは本当のこと。まるで其れを見透かしたかのような、低い声の奥に咎めを孕んだ声音。 酒が残っているようだ…、などと苦い笑みを湛えて声の主へ視線を絡めると尚も激しく上がる炎に背を向けて港の方角に姿を消した。そして月光の下、移った其処は鼻に残る焦げた臭いを洗い流すような海の香り舞う甲板の上。停泊中の艦に乗り込むと同時、『此処なら何事も大いに――…』なんて己を揶揄うような声が耳に入り、応えるよう愉快な笑いを其の場に響かせる。)   (2019/1/13 22:06:16)

フェアラー♂帝国騎士わかっておる…、そう責めるな。角のように泣いてしまうわ。 だがな、これほど面白いことがあるか…? 帝国中を混乱に導いた者だ。ただでは死ぬまい。次にどう出るかお前らも愉しみであろう――?  或いは……、このように思わせていること自体が狙いかもしれぬしな。己は真にあれで終いにし、無くなったものを無駄に追わせ、終わりなき疑心を作り出す…… 今は未だわからぬ。全く読めぬわ――。(笑い声に乗せ、戯けた言葉を零すと、ふぅ、と息を繋ぎ、身体の向きを変えて顔を己を取り囲む部下たちから水平線へ。知り得る範囲で聞いた其の人物の出生や、紙幣偽造に関する一連の流れを脳内に巡らせたとき、浮かぶ先ほど目にした光景への疑問。 解せんな――、と一度瞼を閉じて顔を伏せれば、すかさず背後から『為ればこそ、ですな…。』と征することへの悦びが湧く己の心情を代弁した声が聞こえ思わず口許が綻びを見せた。)   (2019/1/13 22:06:40)

フェアラー♂帝国騎士そうだ、為ればこそ、だ。  さて。一先ず、此方から動いてみるか――(閉じた瞼を開けながら深く頷いて顔だけ横へ向けると、自身と同じような色の表情を浮かべる部下たちへ命を下す。 その夜、燃えた屋敷に勤めていた使用人全員が消息を絶った――。)   (2019/1/13 22:07:03)

おしらせフェアラー♂帝国騎士さんが退室しました。  (2019/1/13 22:07:10)

おしらせマテウス♂帝国騎士さんが入室しました♪  (2019/1/14 17:17:19)

マテウス♂帝国騎士(新年を寿ぐ宴は主催である大貴族の権勢を現して華やかすぎるほどに賑わっている。皇帝親征の留守を預かる諸侯の眉を顰めさせるほどに。そうしてそんなことなど意に介さぬと豪楽に笑う館の主に媚びて楽人が勢いよく弓を跳ねさせにば楽の音は夜の深まりと共に人々を煽るように大きくなっていく。広間は招かれた客人で溢れ、昼と紛うほどの灯りに照らされながら踊る人々の嬌声は帝国の繁栄の象徴のようでありつつ、人によっては爛熟した退廃の匂いを感じもしたろうか)   (2019/1/14 17:23:41)

マテウス♂帝国騎士――え?すみません。聞こえなかった。なんとおっしゃいました?(踊りの輪の中、手袋はめた手を重ねて人波の中を縫いターンしたところで金の髪した婚約者が弾む息を抑えながら発した言葉への返答は少しばかり間を置き遅れた。招かれて年越しを過ごした館から帝都に戻るなり耳にしたひとつの事件、年若い貴族の館がひとつ焼け落ちたという出来事に気をとられていたせいだろう。苦労知らずに繭に包まれて育った娘はそれを咎めたりはしないで、くすりと愛らしい笑みをひとつ零して『そんなにターンばかりしていたら目が廻って倒れてしまいますわ、と申し上げたのです』と繰り返す。この豪勢な宴にあっては目を引くほどではないドレスに身を包んでいても、匂うような乳色の肌と青い瞳は咲き初めの花のように清冽に美しく、一房だけ巻き毛を垂らした額に薄らと汗を滲ませながら彼女よりは随分と背の高い此方を見上げながらの声音に険はない)   (2019/1/14 17:26:43)

2018年10月23日 19時39分 ~ 2019年01月14日 17時26分 の過去ログ
【F系】戦火の大陸―本部屋Ⅱ
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