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2020年02月03日 00時44分 ~ 2020年02月06日 22時43分 の過去ログ
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恩崎朱理♀25(漏れた吐息は期待の声を入り混じらせたように。熱に浮かされた双眸は、待ち遠しいように男を見上げた。そこで、言葉が降って来る) あ、(意識が、引き戻される。現実へと) やだ……、(己の置かれている状況を思い出させ、逃げ道のないこの愚かさを突き付けて来る。電脳の仮初の姿であれば両脚を開いて自ら招き入れる事さえするその行為を、此処では、現実では拒まねえばならない。こんな事はおかしい。許されない。スリルはリスクだ、こちらに一方的に突き付けられる、その) やだ、やめなさいよ。やめろって言ってんでしょ!何がリアルだっつーの、こんな、あ、やだッ……だめ、だめッ、いれない、で……、うン、うやあああーーッ!!(弾かれたように暴れ始めても、与えられた電脳麻薬の作用でろくな押し退けにも阻みにもならない。ぬぷりと先端が粘膜とキス以上の接触を果たして、押し込まれる。思わず男の袖口を掻きむしるように握り締めた。そこからは一突きで奥まで穿たれる。あげた悲鳴が裏返り、見開いた目の端がチカチカとする。ギチギチに締め付けた膣は、挿入で再びイかされていた、呆気なく)   (2020/2/3 00:44:08)

竹元悠♂23(うろたえる彼女の表情を見るのは良かった。蕩け切った体に挿入をされて、こんなに肉棒を締め付けて、それでもなお出来る抵抗など、言葉しかない。それも挿入の絶頂で途切れてしまうような、語気そのものとは裏腹の弱々しいものだ。入れられてしまっただけ、強い一突きだけで絶頂を迎えるような身体にいつまで理性が含まれるのかは怪しいものだが、それでも男は彼女に取引を持ち掛ける。自分には何の損にもならないような、圧倒的に有利な、取引を)このまま中に出されたらお前も困るだろうからな。一つゲームをしようじゃないか。お前がこれから俺の言うことを聞いたら、外に出してやるよ(そんなことをしたところでリスクは消えない。入れただけで彼女にはリスクが発生するのだ。それでも、彼女には願ってもない提案のはずだ。勿論、この気の強い女がそれを突っぱねる可能性もありうるのだが、条件くらいは提示できるだろう。なにせ、今も激しく、彼女の中を肉棒が突いている。一突き一突きの速度は増し、いつ中に精液がぶちまけられてもおかしくない状況だ)   (2020/2/3 00:44:23)

竹元悠♂23オルドに愛の告白でもしてもらおうか、瑠加。貸し借りだなんて、くだらない意地で感情を包むなよ。あいつが欲しいんだろう? ほら、口に出して、あいつに愛を叫んでみろよ(他の男に貫かれながら愛を叫ぶことの虚しさ。また愛の告白をすることの滑稽さが彼女の羞恥心を煽るだろう。意地だけでここまでしているような女だ。こんな交換条件に乗るかどうかは分からないが。少なくとも女の逡巡を見るのは面白い。彼女の両足を持ち上げ、挿入の角度を変える。やや急になったその挿入は男の体重がかかりやすくなり、さらに勢いを増すことだろう)   (2020/2/3 00:44:30)

恩崎朱理♀25ッ……、はあッ、あ、(こちらは立て続けに絶頂に犯されているというのに、男は手を緩める気配がない。一度息を詰まらせて、ガクンとソファから背を浮かせた後にバウンドするようにその柔らかな椅子へと身を預けた。もはや下肢にしか、男を受け入れさせられている粘膜とその周囲の媚肉にしか力は入らない。それも自力で入れるのではなく、反応として強制的に引きずり出される痙攣や、収縮として。傍流のように渦巻く快楽に押し潰されかけながら手繰る意識で、男の言葉を聞く。聞いて、盛大に顔を歪めた) この状況でゲームとか、馬ッ鹿じゃない、の!? あッ、ンく、ッ、外にとか勝手な、事!ザーメンぶちまけたら、ぶっころ、すぅ!抜けっつ、の、あッ……んああッ!(自由なのは舌だけだ。それも零れ出る嬌声に掻き消されつつあるけれど。武器は言葉しかない、あらゆるもので己を凌辱してくる男に差し向けられるのはこれしかない。痙攣しっ放しの脚を持ち上げられ、ぐちゅりと結合部が深まる。子宮口を亀頭が小突いて膣口から歓喜のように潮が飛んだ。下のくちは当てにできない。もはや男を欲しがるままに善がっている性器など)   (2020/2/3 00:44:53)

恩崎朱理♀25(唯一頼りになる舌は、喉は、そして唇は。だが男の与えて来た条件に一度ぽかんと停止した。突き上げられて腹の奥から喘がされた事で間もなく我を取り戻せば、なけなしの痩せ我慢で浮かべたのは嘲るような、心底馬鹿にするような笑みだ) は、ァ、あいの、告白? あんたには、あたしがあいつに惚れてるように、ン、見えたの。愛してるんだろ、って?ふたりの間には、確かな愛があるでしょうって? ……笑える。(つらつらと言葉は容易に出て来た。犯されているのはこちらだが、だから何だと言わんばかりに片眉を顰めながらも口角を吊り上げて笑う。嗤うのだ。笑い飛ばす。そのまま、指先まで痺れた指を何でもないような素振りで持ち上げて、男の顎へと伸ばして触れ) あいしてるって、言って欲しいの? 言ってあげようか、思いっきり、甘くさあ。(揺さぶるように、そう余裕を湛えて揶揄ってやった)   (2020/2/3 00:45:16)

竹元悠♂23(本当に意地だけで生きているような女だ。この期に及んで嘲笑するような笑みすら浮かべてみせるのは、精いっぱいの強がりなのは間違いない。しかし、その強がりがやはり興味を引く。この女はゲームの中と、本質はまるで変っていない。ゲームの中でも意地を張って、その意地を通して、さらに通して生きてきた女だ。そういう女が、犯されながらも、意識を飛ばしそうになりながらも必死で口角を吊り上げている様は、あまりに良い。これを思い出して噛み締めて飲む酒が美味いことだけは間違いないのだ)   (2020/2/3 00:45:29)

竹元悠♂23(だから、彼女の望むようにしてやった。そんな嘲りなど、まるで効いていない、というように笑って)ああ、言ってほしいね、瑠加。俺に、愛してるって言ってみろよ。甘く、甘く、だ。その甘さで俺を殺してみろよ(甘く言ってあげようか、という提案に乗る。おかしな話ではないだろう。オルドがきっとこの光景を見たら、不快になることは間違いない。何せ、他の男にスイが甘い愛の言葉をささやくのだから。彼にはついぞ聞かせることのなかった、その言葉を。だが、そんなことを言えるかどうかは分からない。腰の動きはますます激しさを増して、彼女を追い詰めている。もう中に出してしまうことは間違いないだろう。そろそろ、射精の瞬間が来る。彼女から反応が返ってくるまでは中に出すのは我慢してやろうか)   (2020/2/3 00:45:34)

恩崎朱理♀25(動揺のひとつでも見つけてそこを突ついてやりたかったが、男が浮かべてみせたのは笑みだった。ちくしょう、と思う。奥歯を噛み締めて悔しさを遣りきろうとしたが、駄目だった。押し負けて波のように襲って来たのは、意地で抑え込んでいた絶頂感だ。ごつんと奥を肉棒で殴られる度に極まりかけていたのを、せせら笑う表情の仮面の下で押さえ付けていたそれ。隙間から噴き出すように溢れて来た高まりが、その圧力で抵抗の扉を吹き飛ばす。悔し気に目を細めたのも一瞬、その双眸は叩き付けられるようなオーガズムに溺れて甘く蕩ける) ふあッ、あ、あうーーーーッ!あッ、くぅん……ッ!(顔を横に逸らして、だが代わりに抑え込む事など出来なくなった蜜のような声を迸らせて絶頂を迎える。搾るように引き絞った膣へのピストンは激しさを増したまま止まないが、その愛液が存分にまぶされた太い肉幹が膣肉から引き抜かれる度に、愛液が隙間から噴いた。ごん、と捩じ込むように子宮口を突き上げられれば、密着したふたりの下腹を濡らすように潮が噴き上がる。オーガズムに頭も下肢の洪水のようだ。今度こそ溺れる、溺れてしまう。)   (2020/2/3 00:45:53)

恩崎朱理♀25(そこから掬い上げてほしいと言わんように、或いは暴流の中へと突き落として欲しいのかも知れない、どちらにしろ縋るように男へと手を伸ばした。顎に触れていた手は首に回して、もう片手は肩を抱く。ほとんど力の入っていない女の腕だ、払う事も容易いだろう。だが、告げるには至近に相手を引き寄せたかったのだ) すき……、(呂律のあやしくなり始めた舌を動かしてひとつ言葉にしたら、必死に堪えていた何かが弾けた気がした) すき、あいしてる。ふあ、あッ…、あいしてるぅ…、好きだから、ああもういっちゃうってば! んぐ、ッ、好き。すき、あんたがすきなの!好きで仕方ないの!(オルド、あんたが。喚くように愛を吐露して、男にしがみつく。男の名は知らない。だから呼ばない、呼ぼうとしたら別の名を呼びそうな事の言い訳をしているのかも知れない。溜め込んでいた、伝えるつもりのない想いは、だがこうして刺激を与えれれば容易く弾けだすほどに膨れていた。すき。啜り泣くような声で最後に告げると、これ以上は口を塞いでくれとばかりにキスを求める)   (2020/2/3 00:46:05)

竹元悠♂23(溢れ出てきた想い。それはとても素直なものだった。引き寄せられた手を払いのけるようなことはせず、まるで観念したように彼女に導かれる。名前こそ言わなかったものの、それはきっと、オルドに対する想いなのだろう。男はそのまま彼女の唇を奪う。口づけは激しく、それでいて甘い。その口づけは、オルドがゲームの中でするときのものとよく似ていたかもしれない。いや、口づけの仕方にそれほど個性があるとも思えないが、それでも、男はまるでオルドを思わせるかのような口づけをしてしまった。それが何故なのか)――俺が、オルドだ(彼女の耳元にそう囁く。ネタバラシもいいところ。まだ、彼女から致命的な言質も取っていないというのに。好き、という言葉にたしかにオルドが隠れていたと、そう感じとれてしまったから)   (2020/2/3 00:46:21)

竹元悠♂23(彼女がその言葉を信じようと信じまいと、男は彼女の中で精を吐き出す。まるで、自分が思わずこぼした本音を隠すかのように、彼女の中で精を吐き出した。彼女を抱きしめ、口づけをしたまま、中に熱い精を吐き出す。ゲームでは何度も感じた熱い感触も、さすがに現実、それもナマでやることなんか絶対にないから。新鮮な気分だった。とはいえ、彼女からすれば、とんだ事故に遭ってしまったということになるだろうし、ましてやその相手がオルドということとなれば、もう訳が分からないだろう)   (2020/2/3 00:46:28)

恩崎朱理♀25(キスに溺れそうになる。この男のキスは好きだ。以前、電脳の中で立ったまま口づけを交わし、あまりに気持ち良くて腰が抜けた事があった。何処かの誰かが“スイ”のアバターを力ずくでも欲しがっていると、そいつらにきついお灸を据えてやるために演技だのセックスだのをした、あの時の事だ。思い出す。あの時もこんな気持ちになった。演技というかたちの上でなら本音を吐露できると思って、あいつに思いきり甘えた時だ。きっとあの時も、あいつはわかっていた筈だ。だからあんなキスをしてきたのだ。今回もこいつはわかっている筈だろう、だからこんなキスをしてくるのだ) オルド。わかってたよ。(名乗る男を反芻する。面食らう表面的な思考を余所に、奥深いところではすとんとそれを理解できた。だって自分は最初に言い当てた筈だ、名前を呼んだ筈だ、オルドと。考える前から感覚がそう捉えていたのかも知れない。だから今、男の自白を受けて難なく納得してしまった。どうして、だとか、こんな茶番を、だとか、そういった二の手の疑問が湧き上がってくる前に、満たされた女の脳は更に白濁した熱流に染められて真っ白にされてしまう)   (2020/2/3 00:46:46)

恩崎朱理♀25(電脳の仮初の肉体で味わうのとは違う、生々しい感覚だった。違和感と言っても良い。自分の奥深くに他者のものを吐き出される妙な感覚。だが、どうしても快感に結びついてしまう。性器に熱を感じて、震えながら何度目と知れない絶頂を迎える。指の先まで快楽に浸されると、力を失った腕は男の首と肩から離れて、女の肉体はぱたりとソファへ横たわった。意識はある、あるが、色んな意味で真っ白に放心している。しばらくして最初に手繰り寄せる事の出来た思考は、名乗ったのが別のアプリで使用している偽名だといつ明かすべきか、むしろ明かさないべきか、そんなしょうもない内容だった。だってこの世界での自分達は、これが初めましてなのだから)   (2020/2/3 00:47:26)

恩崎朱理♀25【終わり! スイ=恩崎朱理、オルド=竹元悠での続編(まさかの悠は出ない)は明日にでも貼ります。撤退。】   (2020/2/3 00:49:40)

おしらせ竹元悠♂23さんが退室しました。  (2020/2/3 00:49:48)

おしらせ恩崎朱理♀25さんが退室しました。  (2020/2/3 00:49:55)

おしらせ恩崎朱理♀25さんが入室しました♪  (2020/2/4 00:48:46)

恩崎朱理♀25【あ、これじゃダメだw】   (2020/2/4 00:49:42)

おしらせ恩崎朱理♀25さんが退室しました。  (2020/2/4 00:49:52)

おしらせ恩崎朱理♀25さんが入室しました♪  (2020/2/4 00:50:21)

おしらせ早川迅♂35さんが入室しました♪  (2020/2/4 00:52:22)

恩崎朱理♀25【気を取り直して。ここ貼っとかないと遊べないので。はるかちゃんの出ない(友情出演レベルで垣間見えてはいる)続編をば。】   (2020/2/4 00:52:44)

早川迅♂35(竹元組の傘下の中でも最大の規模を持つ早川組。その組を取り仕切るのが早川迅である。歳はまだ30代の半ばだが、既に組を率いる風格は十全であり、竹元善の右腕としてその手腕を存分に発揮していた。にもかかわらず、彼が竹元組の若頭に据えられることがないのは、彼の実力が足りないのではなく、複雑な権力闘争によるものであった。今、竹元組は水面下で二つの派閥に割れている。争いの火種は組の跡目争いであり、組長の実の息子と、この早川のどちらを次の組長に推すか、の闘争であった。若頭は息子を推している。しかし、ヤクザとは実力の社会。まだ何の実績もないドラ息子に何を継がせるものか、そういう想いを早川が一身に背負い、大きな派閥を形成している。そういう中で、早川は一人客人を待っていた。某所の高級料亭。よく早川が密会に使う店である。そこに女を呼び出した。女、といっても早川の女ではない)   (2020/2/4 00:53:16)

早川迅♂35(組長の実の息子、その女を呼び出したのだ。女、といっても、二人の関係はよく分からない。最近、二人で会っている姿を目撃されていたりする程度のこと。ただ、彼がそういう特定の相手に入れ込むことはここ最近なかったことだ。相手の動向を掴み、そして、あわよくば、その女を見てみたい。そういう興味本位から、彼女の職場を調べた。少しばかり部下の力を使うことにはなったが、彼女に連絡を取ることには成功した。そして、この店に呼び出している。周りに部下はいない。表の人間だ。そこまでの警戒をする必要はない。単なる食事と、彼とのことを聞きたい。その程度のこと。襖が開くのを早川はじっと見ている。机の上には大きな鍋と、高級そうな食材が既に置かれていた)   (2020/2/4 00:53:34)

恩崎朱理♀25(ホテルのロビーで初対面した時に感じた「こいつ堅気じゃないかも」というファーストインプレッションはその通りだったらしく、改めて“こちら側”でも知り合いとなった竹元悠という男は、本当にそういう類の世界に生きる男のようだった。そういえばヴァーチャル空間のほうでも、全裸レストランだか何だかを営ませたというコックに対してやけに不穏な会話をしていた気がする。あの頃から特に身分を隠している訳でも無かったのかも知れない、こちらが気付かなかっただけで) いや、気付ける訳ないでしょ。まさかそんなのが近くにいるとか思わないって。(つい自身に指摘する独り言を口からまろび出してしまった。本来、自分はそういう人間と接点を持ってはならない身分にある。ばれたらこちらは恐らくクビだ。むしろ通常の思考を持った人間であれば関わりを持つ事自体を避ける筈。そういう生業の男。そも会う口実からして謀られていた訳だし、行為に関しても同意だったか否かから争点に出来そうなところがある訳で。それでも、彼との接触を一度きりで終息させなかったのは、きっと己の選択であり自分自身にかかる問題だった)   (2020/2/4 00:54:04)

恩崎朱理♀25(己自身、褒められない選択をしている自覚はある。だからこそ彼の仕事や生活に関する会話は極力避けた。彼もこちらの意図を察してか、彼の周囲についてを語る事はしなかった。そもそも彼自身の名を聞き出すのにも手こずったくらいだから、己の事を喋るのが好きな男ではないのかも知れない。必要以上に互いについて詮索をしない、それは仮想空間でも前提として交わされていた暗黙のルールであったから、行うにあたってそう難しい事ではなかった) …………、(だからこそ、この現状に困惑していた。先を進む着物姿の女将の後を追って、板張りの廊下を進む。呼び出しは知らぬ男からだったが、関係を語る上で彼の名字が出されたためにその関係筋である事は察せた。悠に相談するべきかを考えたが、悩んだ挙げ句に、店の敷居を跨ぐ前に一言だけメッセージを投げるだけにした。彼が動くかどうかは知らない、もしかしたら既に話が通されている事柄だという場合もある。そういう事だってろくに伝えて来ない性格であるのは、生身ではないほうでの短くない付き合いの中で既に熟知している)   (2020/2/4 00:54:18)

恩崎朱理♀25(女将が膝を折り、丁寧な所作で伺いながら襖を開けた。先の和室に座っている男と目が合う。当然というべきか、知らぬ顔の男だった。ただ纏う空気がその男の身分を語っているようでもあった。仕事を終えて、一度荷物を変えるために自宅に寄ってから此処を訪ねた自分は、ブラウスとタイトスカートタイプのセットアップに黒のストッキング、そしてコートとバッグを腕に抱えた、取り分けて変化のない普段の己のままだ。グレージュに染めた髪は緩く巻いたままで、毛先が肩と背中を撫でる。呼び出して来たのは向こうで、ろくに用件を語りもしない癖に、こちらが妙に意識するのも癪だと思ったから特に意識した装いもしなかった。強情を張るべき相手ではないにも関わらず引き下がれなかった、強がりでもある。不信感と警戒と、そして緊張を宿した両目で男を射抜いて、女将に促され畳の上に踏み入りながら男に向けて礼を行った。毎日窓口で行う、客に対して行うそれと同じ素振りで。名前を名乗りたくなかったのもある、それを誤魔化す代わりとして)   (2020/2/4 00:54:43)

早川迅♂35はじめまして、恩崎朱理さん。さすがに銀行員はお辞儀が綺麗ですね。うちの若い衆にも見習わせたいものです(目が合う。細目の男は、表情を変えることなく立ち上がり、礼を返した。どうぞ座って、と彼女に着席を促した。それとなく、名前と職業を口に出した。勿論、意識的なものだ。職業も名前もとっくに握ってしまっている、ということ。昔ながらの、部下に足を使わせての情報網。特に顔を隠したりする素振りもなく、思っていた以上に敵意がある。不信感や警戒心はあるが、怯えた子犬のようには見えない。それがハリボテかどうかはともかくとして、今のところは恐怖ではなく、こちらと相対する気でいる。笑顔でも敵意でもない曖昧な細目の表情は、男の心情にもやをかけている。だが、その内心には楽しみの感情があった。気圧される女ではなく、立ち向かう女。そういう女は嫌いではないからだ)   (2020/2/4 00:55:04)

早川迅♂35どうぞ召し上がってくださいな。それとも先に何か飲まれますか(鍋はぐつぐつと煮えている。和牛のすきやき、その火を一旦止めて、彼女に食事を勧める。そうしてから、何かに気付いたかのように、わざとらしく手を叩いて)――ああ、私の自己紹介がまだでしたね。私は早川迅。竹元組の傘下。早川組の組長をしています。竹元組のことはよくご存じでしょう?(曖昧な表情が笑顔に傾く。そこにはかすかな悪意が込められてた)   (2020/2/4 00:55:20)

恩崎朱理♀25(頭を垂れれば長い髪が首筋を撫でて肩から滑る。仕事中は纏めている事の多い髪だったが、今は表情を隠す役に立ってくれているのが有り難い。対面してわざとらしくこちらの素性を述べてみせる相手に眉を引き攣らせてしまいそうだったからだ。ゆっくりと顔を上げる。背後で女将が襖を閉める丁寧な所作を音として認識しながら、鞄とコートを入ってすぐの隅に寄せ、促されるままに畳の上に据えられた木製の座椅子に正座した。座る部分にだけ柔らかなクッションが張られているものだ。低い背凭れ、そこに寄り掛かる気はないが、背筋を伸ばすとその一部分が背に触れる) いえ。(向かい合ったこちらと向こうの、挟み込んだ和式テーブルの上では鍋が煮え立っている。立ち昇る湯気を越して見据える先の男の真意が何であるかは読めないが) 以前、注文したアイスティーに悪い物を混ぜられた事があるので……あなたと同じ業種の方に、ですけど。ですので出されたものは安易に口にしない事にしているんですよね。早川さんはどうぞ、召し上がってください。(含みのある言い回しには、こちらも同様に返してやる。表情は薄笑いを張り付けたままだが、特に気にはしない)   (2020/2/4 00:55:43)

恩崎朱理♀25(下手に表情を作ってみせたところで見透かそうとして来る目の気がした。そこにあるのは善意とは真逆のものだ、それくらいはわかる) それに、食事に来たつもりはありませんので。要件を伺っても?(機嫌を伺うつもりもない。煮立つ鍋の中身を取り分けてやるようなつもりも、酌をしてやる気もない。正座した膝の上に両手を重ねて置いて、ただ頑なにそれだけだ) 私が此処に来たのは、すっぽかした挙げ句に仕事場にお迎えなんて来られたら堪らないので、話があるならそれをつけに来た。それだけです。   (2020/2/4 00:56:03)

早川迅♂35(同じ業種、ということはあのドラ息子か。わざわざ薬を混ぜるとは、この女は恋人ではないのか。てっきりそういう関係だと思っていたからだろう、男の表情は一瞬だけ曇る。掴みかけていた女の形が瞬く間に見えなくなった。ヤクザという存在を目の前にして、大抵の人間は気圧される。しかし、ハッタリのようにも思えたその態度は、まるで本物のように思える。打てば響く。女の反応は冷たく速い。戦いにおいて最も愚かな失敗は、相手の力量とその覚悟を測り間違えることだ。窮鼠が猫を噛むように、たとえ弱者に見えたとしても、そこに覚悟という武器があれば、容易に首を落される。機嫌を伺うこともない、抜き身のような言葉に、男は向き合うことにした。再び表情を細目の曖昧の中に隠して要件を述べる)――お迎え。それが必要な場合もあるでしょうね。あなたが懇意にしている彼は、今、とても微妙な立ち位置の王子様なのですよ。跡目争いが起きかけているのです。彼が王子から王になるにはまだ若すぎる。彼を担ごうとする者と、自ら立とうとする者。その渦中にあって、いつ動きがあってもおかしくない )   (2020/2/4 00:56:21)

早川迅♂35(実質的に早川と彼の争いであることは明かさず、遠回しに危険を告げる。ヤクザと付き合うことはそういうことに巻き込まれる、ということでもあるのだ)恩崎さん。彼はまだ若い。あなたが彼を思うのであれば、身を引いてほしい。私はそう思っているのです。あなたが彼とどういう関係なのかまでは知りませんが、ね(老婆心の忠告であるかのように穏やかに、しかし確かな言葉で告げる。嘘はついていない。ただ、言っていないことはある。彼に一番亡くなってほしいと思っているのは、間違いなく早川自身である)   (2020/2/4 00:56:35)

恩崎朱理♀25(相手の眼差しが僅かに揺れた気がするのは、くゆる湯気が見せた錯覚だったかも知れない。どの言葉がそうさせたかも見えず、向き合う男の変化を手繰り寄せるには今一つかたちにならなかった。火の止められたすき焼き鍋は甘辛い匂いを立たせているのに、全くと言っていいほど食欲が首を擡げないのは彼以外のそういう稼業の者と相対しているためだろう。喉をゆっくりと上下させて唾液を飲み込む。正直、水くらいは飲みたい気分だったが、そういう訳にはいかない。居住まいを正すために右、左と重心を傾がせて身動ぎして、それで気を落ち着かせる事にした) 私は―――、そもそも彼を王子様なんてお花畑な見方はしていないですけど、薬も盛りやがったし。そもそも彼から“組”の話を聞いた事がありません。あなたがいう跡目争いとか、微妙な立場とか、王様になるとかが、ピンと来るとか来ないとかじゃなくて……そうですね、特に興味がありません。(口を開いて出て来たのは、素直な言葉だ。口火の切り方が悪かった所為か、畏まった口振りが崩れていく。己の金メッキを自ら剥がしているようでもあったが、妙に気取ってみせたところで伝わらなくては意味がない気がした)   (2020/2/4 00:56:55)

恩崎朱理♀25(向かい合う男はやんわりとした口調でオブラートに包んだ言い回しをしているが、だからこそこちらまで真意をぼかしていては話が進まない。この早川と名乗る男が言う事が理解できない事を、否、理解はできるがそれに対して特に意味を見出せない事を、婉曲的に伝えるような丁寧さを持ち合わせてもいなかった) 彼がそういう事を口にしない限り、私は関知しない世界の話です。だから彼以外から警告をもらったところで、私にはどうするつもりもありません。私と彼……竹元悠を離したいというなら、悠のほうに言ってみてください、私じゃなくて。(やや両目を細めて、無関心なまま注いだ眼差しと共に突き付ける。踏み入ろうとしている目の前の男を咎めるような明確な言葉の強さを帯びさせて、言い切る。そんな事で呼び出したのかと言いたげに、やや首を傾けたのは、他に何かあるのかと促すように) 聞かないと思いますけどね、あいつも。別にそれは、互いの事を想ってとかでもないですけど。上手く言えなくて申し訳ないですが、……早川さんが想像しているようなロマンチックな関係ではないので、足を引っ張るとかもないと思います。私達、そういうのじゃ、ないですし。   (2020/2/4 00:57:09)

恩崎朱理♀25(切り捨てるような、冷えた口振りを意識して。そもそも己とあの男は、目の前の彼が誤解しているような甘ったるい関係性ではない、それは断言できる。だのに、それを説明しながら緩む口角は何故だろうか。肯定するように、むしろそうある事こそが好ましく面白いのだと。肩の力を抜くと共に眦をも和らげながら、気圧されるような余分な緊張が解けた気がするのはあの男の事を口にした所為であると、流石にその自覚くらいはしている)   (2020/2/4 00:57:21)

早川迅♂35(特に興味がない。それはその通りだろう。所詮はヤクザの世界の話だ。カタギの人間にはピンと来ないはずだ。だが、それだけではない。彼女が身に纏う空気が途端に柔らかくなり始める。ロマンチックな関係ではない、と彼女はその口で語る。だが、その言葉とは裏腹に、彼女の口ぶりから相手に対する深い信頼を察することが出来た。こちらは婉曲で脅迫をしたのだ。彼女を怖がらせようとした。しかし、これではまるで道化だ。取り出した道具が、武器が、まるで玩具だと嘲笑されたような、そんな感じだ。だが、最も恐ろしいのは、それをこちらにダメージを与える目的でそうしたのではなく、素直な気持ちを吐露した挙句にそうなってしまった、のだということ。彼女は敵意や警戒は持っていたが、悪意はなかった。ただ、素直に語るだけで、こちらの刃物をなまくらに堕としたのだ)   (2020/2/4 00:57:43)

早川迅♂35(深く溜息を吐いた。どうして、あの男は全て持っているのだろう。血筋。血を吐くような、泥をすすってまで得たこの地位。若くして組長に上り詰めるまで何を犠牲にして、いくつの屍を積み上げたのか。数えるのも馬鹿らしい。だが、あの男は血筋だけでそれを全て持っていこうとしている。誰もが言う。次の組長に相応しいのは早川迅である、と。だが、その次はあの男が、何の努力もせずに座るのだろう。もしかしたら、今の席にすら座れてしまうのかもしれない。持てる者の余裕が、女の言葉から感じられた。10も下の男に嫉妬を感じること、それは死ぬほど恥ずかしいことだ。だが、それ以上の激情が男を支配しつつあった)   (2020/2/4 00:57:59)

早川迅♂35 どうやら私が余計な気をまわし過ぎたようですね。今日は帰っていただいて結構ですよ。いや、言い方が良くありませんね。願わくばもう二度と会うことはないでしょう。陰ながら、あなたたちの前途を応援させていただくに留めておきます(溢れ出そうな激情を無理矢理に抑えつければ、苦笑として表情が漏れる。細目が微妙に開いて、彼女をわずかに睨む。次の瞬間、座椅子の背から針が飛び出した。それが彼女の意識を奪う毒となっていく)   (2020/2/4 00:58:11)

恩崎朱理♀25【1.針を避ける。2.針を食らう。ダイスに委ねますw】   (2020/2/4 00:58:28)

恩崎朱理♀251d2 → (1) = 1   (2020/2/4 00:58:38)

恩崎朱理♀25(相手の溜め息で、呆れられた事を悟る。もしも厚意で寄せてもらえていた心配だったのだとしたら、無下にした己はどれだけ身勝手な事をしただろうか。だが靄のように立ち込める相手への不信感がそうではない事を直感させていた。始まりから可笑しかったのだ、否応なく呼び出しておいてまるで宥めすかすように柔く接してくるこの目の前の男が知れない。だから、一区切りがついたと察した直後には、痺れる手前で何とか機能している両脚を使って座椅子から立ち上がっていた) 心配して頂いてありがとうございます。あいつは周りが何を言っても聞かないだろうし、唯我独尊を地で行くし、いっぺん痛い目見て学べば良いんです。それは私も思います、転落する姿もそれで面白そうだし……想像できないけど、だから。(立ち上がり、足を踏み出した瞬間だったため、飛び出した針は両脚の間の虚空を突き刺して沈黙しただろう。敵意を形にされた事に気付かないまま、襖の手前に避けていた荷物を取りに歩き出す。皺になったスカートを片手で直しながら、バッグとコートとを左手に抱いた)   (2020/2/4 00:58:53)

恩崎朱理♀25(未だ対面する形で和式テーブルの前に座ったままだろう男へとそこで向き直り、男が皮肉交じりに褒めたお辞儀を再度振る舞ってみせてから、上げた顔には白々しい笑みを貼り付けて) 会う事がないほうが良いと思います。最後まで不躾で申し訳ありませんでした。(仕事柄プレッシャーに耐える事を鍛えた笑みさえ強張りかけたのは、相手の表情の変化を感じ取ったためだ。背筋が慄く。逃げるように求めた出口、指をかけた襖を開けると、此処に通して来た着物姿の女将が廊下に待ち受けていて危うく腰を抜かすところだった。「お迎えがいらっしゃっております」と、そう告げられて思い出したのは、この店に足を踏み入れる前に送ったメッセージ。息を吐いて、最後に部屋の外から頭を下げると、冷たい廊下を戸のほうへと向けて進んでいく) 私の事が気に食わないのだと思っていたけど……(きっと、あの男は悠の事を疎ましく思っているのだろう。そう物語る最後の眼差しだった。関知しないと言った世界の話だ、だから私の口からそれを告げる必要もないのだろうけれど。冷たく凍りそうな指を温めたくて、白い息の出る外へと飛び出した)   (2020/2/4 00:59:27)

早川迅♂35(このままもう一手手を出せば、奴とかち合う。これ以上の深入りは禁物ということだろう。この女は運がいい。つくづく持てる者、というのは嫌味なほどに恵まれていることを見せつけておきながら、自分が持っていることを自覚していない。それに反吐が出る。殺したいほどに憎らしい。だが、そうするだけのチャンスは手のひらから零れ堕ちていった)いや、不躾などということはありませんよ。これからもどうぞお幸せに(穏やかな言葉の裏に秘めた激情。彼女を刺さなかった愚かな針、幸運という、努力ではどうしようもないギフトに恵まれた者と、持たざる中、血反吐を吐いて心血を注いだ男のどちらに軍配が上がるのかは分からない。ただ、ひとつはっきりしたことがある)――恩崎朱理(彼女が去った後、その名前を呟く。鍋をつつく気にはならなかった。しかし、無駄足ではない。彼女の言うとおりだ。あの男は学ぶべきなのだ。自分がいかに幸運、星の巡りに恵まれて、その位置に立っていることを。そして、不意にやってくる不幸が、その人生をめちゃくちゃにしてしまうこともあるのだということを――)   (2020/2/4 00:59:50)

恩崎朱理♀25【デレの3分割と言われた場面が懐かしいw こう見ると書き出し任せてばっかすね。今回(今度)は私からやらせてくださいな。決して張り合っている訳ではない……笑 とりま続きやるのに貼っときたかったもの達は貼れたので、あとはぼちぼち。撤退。】   (2020/2/4 01:03:09)

おしらせ早川迅♂35さんが退室しました。  (2020/2/4 01:03:22)

おしらせ恩崎朱理♀25さんが退室しました。  (2020/2/4 01:03:39)

おしらせマーベ☆ラス♂宇宙海賊さんが入室しました♪  (2020/2/6 22:22:02)

マーベ☆ラス♂宇宙海賊【2019年5月、忘れられぬこどもの日に開催したドキッ童貞だらけの大宇宙冒険譚ログ。3人+αでのロルのためちょっともたつきます。】   (2020/2/6 22:24:55)

おしらせルーシー♀ガンナーさんが入室しました♪  (2020/2/6 22:25:19)

マーベ☆ラス♂宇宙海賊(プロローグ)   (2020/2/6 22:26:23)

マーベ☆ラス♂宇宙海賊『君のソウルをデコ☆レーション!今夜も僕らと銀河の冒険に出発さ!』 (糞詰まんない二番煎じ感満載の決め台詞から始まったその動画は、そのまま無味のオープニングトークが暫く続く。白塗り顔に眼帯をつけ海賊風のコスプレをした男が“本日のクルー”を紹介していくのをスナックを噛み砕きながら遣り過ごした。こんな中身のないパートでも早送りしないで見守ってしまうのは、一応こいつが推しのG-Tuberだからである。そもそもG-Tubeとは。ブラックホールの解明を切っ掛けに外銀河間の光年距離さえ結ばれるようになったのは私の子供の頃。惑星同士の情報交通網も構築されていき、現在77ヵ星が導入している共通銀河情報通信システムのおかげで銀河の距離はぐんと縮まった。交流の流行りに乗っかった動画共有サービスGalaxy Tubeは今や宇宙のトレンドをも左右する巨大なインフォメーション・マーケットと成り果てていて……。小難しい話は抜きにしても、自分の端末を持ち始めた頃からG-Tubeを身近に感じている私なんかは、1日2回はG-Tubeを確認しなきゃ落ち着かないくらいだ。そしてそんな重度ユーザーの私が填まっているのが、このピエロのような佇まいのG-Tuber)   (2020/2/6 22:26:37)

マーベ☆ラス♂宇宙海賊『今日の惑星は“赤き断崖峡谷の星”。まだ宇宙連邦からネーミングを受けていないからこんな呼び名だ。この惑星に知的生命は確認できないものの、脅威対象が存在しないために繁殖し過ぎてしまった生物“ナバホ”が緑を破壊し尽くしてしまったようなんだよね。今回のミッションはナバホの親玉を退治する事。ナバホ達の駆逐も見込まれている』 (降り立った惑星の風景を映し出しながら海賊風ピエロ男の説明が入る。ふざけた格好で詰まんないギャグを飛ばす男を推しているのは、こいつが異端の動画を上げるからだ。職業「宇宙海賊」を名乗る男はG-Tuberであると共に賞金稼ぎを生業にしている。今や賞金稼ぎ達の食い扶持は、宇宙連邦が調査した新惑星の実地探索や、コロナイズにおける障害の排除が主だ。この男は賞金稼ぎ達の仕事の模様をドキュメンタリーで、いやむしろ実況として配信してくれる。幾ら宇宙間の行き来が盛んになったとはいえ、スペースデブリより害悪なごろつき共が銀河の果てで一攫千金を狙って行う稼業だ。まともな思考があれば手を出さない、が、それだけに憧れるものがあった。平凡な日常からはみ出せない私などは、どうしても惹き付けられてしまう)   (2020/2/6 22:27:01)

マーベ☆ラス♂宇宙海賊(動画内では逃げ惑う事しかしないためコメントによって「撮影役」と詰られる事さえ多いこのぽんこつ男による配信でも、羨望者達の下支えがあるためか更新される度に再生回数は跳ね上がる。今回の動画は緑の肌の異星人が額から生えた触角状の何かから謎の粘液をぶちまけて敵を拘束し、大斧を担いでいた歴戦の戦士風の全身毛むくじゃらがその武器によって駆除生物の親玉を断頭した事によって、決着がついた。此処に来るまでにナバホの群れに襲われ、2名が脱落している。そう考えると毎回逃げ延びているだけ、この配信者も運は良いのかも知れない) 『次回は“儚き熱砂の惑星”の古代遺跡調査ミッションに参加するよ。文明が疾うに滅んだ惑星の筈なんだけれど、どうやら何者かが勝手に遺跡内に住み着いているようなんだよね。ド派手なドンパチにご期待を!』 (こうして“悪魔も泣き出す”と大層な自称を掲げた宇宙海賊、マーベ☆ラスの動画は終了した。G-Tubeにはエロもグロも規制がない。ミッションの残虐度が増す回は再生が鰻登りになる事からも、次回のグロさを宣伝したい意図は明らかだった。飛ぶ血の色が赤だとは限らないのだけど)   (2020/2/6 22:27:23)

マーベ☆ラス♂宇宙海賊(次の更新は、リアルストリーミング配信であるからつまり次のミッションは、今日だ。だからこそ見返すために先週の配信を再視聴したのだった。数時間後の配信を待ちきれない私は、一月ほど前にこの配信者を教えてくれた知人に回線を飛ばした。あわよくば一緒に見ないか、またはこのままぐだぐだ喋って通話を続けながら生配信を共有するか。生まれた惑星に留まったまま無味乾燥した日々を送る者の休日の過ごし方なんて、こんなものだ。だからきっとスペース・カウボーイ達の破天荒な生き様に惹かれるのかも知れない。呼び出し7回でやっと繋がった相手からの「マーベ☆ラスって以前はファビュ☆ラスって双子の姉だか妹だかと一緒にやってたよな?消えたのか?死んだ?」という問いに、) 結婚だかを期に女のほうはG-Tuber生活から身を引いたんでしょ。白塗りコスプレ女を伴侶にはしたくないもの。今はその辺でレジ打ちのバイトでもしてるかもね。(そう返したら、夢の無い女、と罵られた。勃発した口喧嘩を発端に生配信を見逃してしまう事になるのは、完全にしくじったとしか言いようがない。どうせあたしは擦っ枯れた女ですよ。うるせーわ、このインポ野郎。)   (2020/2/6 22:27:37)

ルーシー♀ガンナールーシー・バッドオーメン♀ガンナーによる音声データ:ごめんなさいラス、ちょっと急用なの(バックに流れる派手なBGMとけたたましい電子音声(ジャックポット!)から、そこがレトロ趣味なカジノであることが察せられる)あれよ、父方の祖父・・はもうこの間死んだから、ええ、まあ、そういうアレな、知ってるでしょ?この間話したけど、弩淫乱な曾祖母が居て、とにかくそういう遠縁のおじさんが死んでその葬式が(連続ジャックポット)ええ!やったマジで?・・ああ、ごめんなさい、そう、マジで哀しい、から、その、この場を離れられないから、えーと、なんか砂漠?そう、配信してたでしょ?それにはちょっと参加できないの、ごめんなさい急で・・・(連続チャレンジしますか?)・・あったりめえだろ!ハッハ、じゃあそういうわけで、またね、チャオ(通話が終了しました)   (2020/2/6 22:28:08)

おしらせルーシー♀ガンナーさんが退室しました。  (2020/2/6 22:28:24)

おしらせジョン・ドゥ♂シャチさんが入室しました♪  (2020/2/6 22:30:24)

おしらせベーヴ♂サイボーグさんが入室しました♪  (2020/2/6 22:30:41)

マーベ☆ラス♂宇宙海賊(メインストリーム)   (2020/2/6 22:31:14)

マーベ☆ラス♂宇宙海賊はああああ?そりゃないや!貴重な戦力……いや、今日はルーシーちゃんが紅一点だったのに!(チューバーの再生回数で稼いだ宇宙艇に届いたメッセージメールに、白塗り眼帯の宇宙海賊はがっくりと肩を落とした。今日のミッションは銀河的GW真っ只中という時期的な問題もあってかそもそもの人数が足りない。そして今、別艇で駆けつけて来るのかと思っていた銃士の彼女からもブッチされた現状だ。これ、大丈夫なのだろうか。胸の底からぞわぞわと込み上げる不安を押し殺しながら、モニターと睨めっこをしていたため今回の“クルー”達に背を向けていたのを、にっこりと笑みを浮かべながら振り返る。シルバーブーツの厚底踵が床に擦れてキュ、と音を立てた) もうひとりのメンバーがいたのだけど、親族のご葬儀だとか何とかで急遽不参加になったみたいでね。いや、でもほら少数精鋭と言うし、おふたり何かすげー強そうだし大丈夫。気を取り直して行きましょう! 君のソウルをデコ☆レーション!今夜も僕らと銀河の冒険に出発さ! ……という訳で今回も生配信で開始したマーベ☆ラス・チャンネル、先ずは今日一日運命を共にする仲間のふたりに自己紹介をお願いします。   (2020/2/6 22:31:36)

マーベ☆ラス♂宇宙海賊(宇宙艇プレ☆シャス2号船内。さして広くないメインエリアに集うは己を含めて3人……人?ひとり人族としてカウントして良いものか分からないものの、とにかく3個体いる。きっと何とかなる筈だ。目玉の形をした撮影機を宙空に漂わせながら、瞳孔を開いて2名それぞれの顔をズームで射抜く。そして先ずは自分から) 僕の名はマーベ☆ラス。最近G-Tuberとしても流行中の、悪魔も泣き出す宇宙海賊さ☆ ……このミッションの完了までお馴染みG-Tubeにこの模様をリアタイ配信させてもらうよ。依頼掲示の時点で撮影については注意書きしておいた筈だから問題ないよね。(キメポーズと共にカメラ目線で名乗りを上げてから、やや小声で撮影についての諸々を確認する。ぐだぐだだが毎回こうだ。うんうん、と一人で頷いてみせてから、じゃあ次は君が、と右隣に立つ男……男?サメ?シャチ?に示した。同時に、ずん、と床が低く響くように揺れたのは、船が今日のミッション地に到着した合図でもある)   (2020/2/6 22:31:58)

ジョン・ドゥ♂シャチ(正直な話、自分がなぜここにいるのかさっぱり理解できていなかった。宇宙船だと聞いたものの、宇宙船が何か。そもそもが宇宙とは?という認識が完全に破綻した状態のまま、ここに身を置いていた。) G-tubeだかなんだかよくわかんないけど……海に帰りたい(ジョン・ドゥ。名無し。彼は元は海で生きていたシャチであった。弟もいた。弟にも勿論名前などなかったが、海で暮らしていた頃にはシャチらしい生活をしていたものだった。食事をしては気ままに泳ぎ、ときにはアザラシなどの大物を狙った狩りを楽しんでいただけだ。それなのに、突然よくわからないパワーで宇宙へ送り込まれた。しかもその肉体は大きな変化を持っていた。背びれや尾鰭は残っているが手足が生え、陸を歩いている。さらにその手足にはヒレが生え、うっかり壁にでも引っ掛けようものなら不快な金属音が鳴った。イルカの超音波にもその音は似ていたが、歯が浮くような不快感を感じて均等に並んだ牙をむき出した。その不快な音のせいでパニック状態からは落ち着きを見せていたが、すっかり意気消沈というダウナーなテンションに陥っていた。)   (2020/2/6 22:32:51)

ジョン・ドゥ♂シャチねえ、それってカメラ?一回だけおれの撮影をしてたの見たことある。でも……それとはなんか違う感じ(バチィっと電撃が発したような音が一帯に響いた。その音の正体は尾鰭が宇宙船の床を叩いた音だった。骨だけではなく筋肉で構成されている尾鰭はちょっと揺れ動くだけ、少し動かしただけでもかなりの殺傷能力を持っているらしい。しかし、そんな恐ろしい音を発したにも関わらず、興味はマーベ☆ラスの持つカメラから動くことはない。首らしい首がないにも関わらず、不思議そうに頭を傾けてカメラを覗き込んだ。海で生活していた以前、一度だけカメラを持った撮影班がやってきたことがあった。ふと、こうしてカメラを覗き込むと撮影クルーは喜んだことを思い出したのだ。撮影のお礼だと、イワシをプレゼントしてくれたことも記憶にある。もしかして、あのときの撮影の続きなのかと疑いながら、水かきのある指がカメラレンズに触れようと伸ばされた。)   (2020/2/6 22:33:04)

ベーヴ♂サイボーグ(身体能力が弱い種族的な特徴を、機械という技術で補う。つまるところサイボーグとはそういう技術である。少なくとも、隣にいるような獣のような奴はそういう技術を必要とはしないだろう。そういった改造技術にもいろいろあり、生体部品を多く利用していればいるほど高級と言われる。逆に機械のゴテゴテとした部分が残っている場合は安い。また、外見ではなく、身体の中を改造している場合もある。この、ベーヴという男は自分を改造し過ぎていて、最近ではどのあたりを改造したのか分からなくなってきている。右腕は巨大な工具、ちょうどシャベルを連想させるような形になっており、それとはやや不釣り合いな、ヒューマンとしてのやや貧相な肉体がアンバランスに存在している。ヴィンテージのTシャツを着て、頭にはキャップを被っている。キャップにはNとYが組み合わされた意匠が施してある。まるで機械の悪魔に右腕だけ取りつかれたかのような男は、怪訝そうに、今回の雇い主である白塗りと、そもそも人間ではなさそうな相手を見回した後)   (2020/2/6 22:33:30)

ベーヴ♂サイボーグ私はベーヴ。特に紹介するほどのことはないが……(不意に言葉に詰まる。くしゃみが出そうなのだ。そして、へくしょい、という声と共に、鼻が爆発した。大した規模ではないが、隣でカメラを触っていた彼に対しては、ちょっとばかり熱い火花が飛んでしまったかもしれない)おっと……すまない、こんな感じで全身の火器が暴発することがあってね。よろしく頼むよ、海賊君。それと、海の人……?(大して悪びれる様子もなく、左手で頭を掻きながら、ほんの少しだけ頭を下げるのだった)   (2020/2/6 22:33:42)

マーベ☆ラス♂宇宙海賊(正直、今回のルーシーの不参加は痛い。多勢相手が想定される今回のミッションにおいて彼女の四丁拳銃は数人分の戦力に数えていた。しかも彼女は四本腕、視聴者に惑星テラの人族が多い自チャンネルにおいて、所謂異形のしかも女戦士はウケが良かった。前々回放送した“光と影の交わる惑星”編は彼女の登場によって高評価を得ている。つまり戦力としても視聴率で見ても痛手だった。が、だ) サメ……(つい声に出してしまった。目の前にいるのは紛う事なき異形である。ルーシーの不在分を補うインパクトは十分持ち合わせていた。ジョーズ系異星人の参戦とは話題になるに違いない。うんうん、と再生回数ブーストを期待してまたひとり頷いてみるが、同時に注目されるだろう彼の、その一言目にこちらの首が左に大きく傾いた) んん?いや、だから名前をだね……。ああ、触っちゃ駄目だよ精密なヤツだから。これ、僕の右目と同調してるんだ。だからこっちの目に眼帯をしてるんだけどね。(剥き出しにされた歯も恐ろしいし、びたんと尻尾を振るようにしただけで艇が破損しないか冷や冷やものである。そんなサ……皮膚の色からしてシャチだろうか、が其処にいた)   (2020/2/6 22:34:08)

マーベ☆ラス♂宇宙海賊(だがエッジの利き過ぎたジャックナイフのような外見とは裏腹に、というか言語を解するのと魚(哺乳類)に手足が生えているのが驚きなのだが、訳の分からない異星人と何人も撮影してきているので今更そこに言及する事は無い。それよりも外見とは裏腹の無邪気さで撮影機材に触れようとする彼の手から、すいっと宙空を後退させて目玉カメラを逃がした。そのまま次の自己紹介を、と残る一人を全身撮りしてから顔へとズーム) !! (と同時に目の前で小さな爆発が起こったものだから、またもや目玉カメラは危機回避に後退した。今日のミッション大丈夫かこれ、と口にしなかっただけ己は偉い気がする。よく見ればこちらの男も義肢化した手足を持っているようだった、が、人体改造と言えば攻撃力を外付けしたような、何と言うか屈強なイメージがついて回る。しかし目の前の男は、あまりそうは見えなかった。ハラジュクのコスプレ衣装屋で海賊コートと全身スーツを買った自分が大層な事は言えないが、それでも宇宙探査ミッションにその恰好で来るかというツッコミから入れたい。シャチにもサイボーグにも色々指摘したい。したいが、)   (2020/2/6 22:34:25)

マーベ☆ラス♂宇宙海賊べーヴ君もよろしく。お願いだから僕の至近でくしゃみはしないでくれるよう頼むよ、それが守れるなら仲良くしよう。……ッと!(3名の紹介が終わったところでタイミングを計ったようにアラームブザーが船内に鳴り響く。着地の際に響いた振動が、再度、今度は宇宙艇の側面から生まれた感覚がした。舌打ちしながら急いで船外のもようを確認する。両手を開いた間に、立体映像で周囲の光景が映し出された) あーーー!囲まれてる!恐らく此処を乗っ取ってるというごろつき達だ。ていうか撃って来てる!やめて!まだ新しい僕の艇!穴が開いたらどうすんだ! キミ達、キミ達!出番だよ!(悲鳴を上げながらも指を動かして立体映像をホログラム化してみせた。同時に船内見取り図もホログラムに同化させる。現在地・メインフロアから艇の搬送口までの道順を赤い矢印が駆けた。もうひとつ、青い矢印が伸びるこちらは滑り台状の緊急脱出口へと続く進路) メインゲートは囲まれているから、裏口から背後に回って奇襲をかけよう。頼んだ、ふたりとも!(つまり、それぞれどちらかのルートで突撃しろ、という事だ)   (2020/2/6 22:34:37)

ジョン・ドゥ♂シャチサメ?違うよ、シャチだよ(こいつサメとシャチも区別つかないのかな?とさらに首を傾げてカメラレンズをぐいーっと覗き込んだ。このカメラレンズと彼の目が連動しているとは聞いても半分以上も理解できなかった。だが、一応このレンズは触ってはいけないということだけは理解できた。了承という旨を言葉ではなく態度で示すようにまた尻尾がバチィンっと船の床を叩いた。名前を聞かれてもないものは答えられない。首を一層傾けて困ったようにきゅっと眉間らしい場所にしわを寄せたが、ふとジョン・ドゥという名前が降って湧いて出た。それが自分がこうなった瞑想パワーのおかげか否かはわからない。) ジョン・ドゥ……(名乗った矢先、突然の爆発音にビョッと体が跳ね上がった。全身の筋肉を駆使して反射で飛び上がった為に、うっかり壁にギャリリッと音を立てて手首のヒレが引っかかった。どうやらこのベーヴと名乗った男の肉体は火薬と機械で構成されているようだ。だが、うかうかとマーベとベーヴの観察をしている余裕はないらしい。)   (2020/2/6 22:35:00)

ジョン・ドゥ♂シャチ出番? ……うわー(ホログラム化された船の内装を見れば何となくだが、今が良くない状況になっていることは理解できた。ようは、自分たちは今氷の上に残されたペンギンだ。周りを複数のシャチに囲まれている図であるということ。だが自分はペンギンではない。ならば、この牙を剥いて応戦する権利があるはずだ。) きしゅー?おれ、そういうこと言われても分かんないよ!でも、こっちからいけばいいんでしょ?(バキバキっと音を立てて背びれが鋭いエッジを描いた。同時に背中の筋肉が隆起する。手首や足首のヒレだけではなく、背びれも十分に鋭いことを示すように。足を踏み出し、勢いをつけて走り出した先は裏口だ。)   (2020/2/6 22:35:14)

ベーヴ♂サイボーグああ、彼をビックリさせないこともついでに約束しよう(火器の暴発によってだいぶ二人を驚かせてしまったようだ。本当に彼はシャチなのだろうか。というか、寡聞にしてシャチとサメの違いというものがよく分からない。牙ががっつりしている方がサメだったか。ただ、彼らを驚かせてしまったことは事実だし、ミッション中に暴発を起こしてしまったら大変だ。久々に内部の調整でもするか、とのんびり構えていた矢先、早速囲まれてしまったらしい。着いて早々忙しいことだ。ジョン・ドゥ、と呟いた、自称シャチの彼は背中の筋肉と背びれを隆起させ、勢いよく走りだした。白塗り海賊君は挟撃を勧めてきた。彼が背後から回るなら自分は正面から、ということになるだろう。さて、戦いに行く前に一つやることがある。プシュ、と煙をあげて、右腕から工具が外れる)   (2020/2/6 22:35:33)

ベーヴ♂サイボーグこれか……? つけてる方がなんだかサイボーグっぽいじゃないか(外れた工具がガシャンと音を立てて床に倒れる。彼は外見に関しては、貧弱なヒューマンそのものになってしまった。唯一といっていい武器のようなものを外した彼が戦力になるか、誰もが怪しむだろう。しかし、身軽になった彼の足、短パンの下、すね毛のがっつり生えた足がパックリと割れて、中から多くの機械が駆動音を鳴らして展開される。太ももがまるでジェットエンジンのようになって、彼の身体を宙へと浮かばせる。とはいえ、ここは宇宙船の船内、天井に頭を当たらないように気をつけつつ、赤い矢印の上を彼は滑空する。その速度は驚くほど速かった。そのまま船の搬送口から敵前へと飛び出していくのだった)   (2020/2/6 22:35:44)

マーベ☆ラス♂宇宙海賊そうそう、ベーヴ君とシャチ君……いやジョン君であっちとこっちから獲物を挟み撃ちだよ!(状況を理解してくれていればいいのだが。虹彩の色の異なる予備の目玉カメラがふたりの後をそれぞれ追う。自分はメインデッキに残ったまま、先ずは配信について考える事にした。片手のひらで眼帯の上から隠された右目を覆う。リアルタイムストリーム中の映像の構成を変える事にした。画面を四分割し、左右上部をそれぞれジョンとベーヴ視点のカメラに切り換える。左下は現状がわかりやすいように上から俯瞰した平面地図を表示して、宇宙艇のゲートを抉じ開けようとしている不届きの輩達をモブっぽく点で、それを左右から奇襲する2人(1人と1匹)の現在地をカラーの星マークで配置した。残った右下には自分……を映しても詰まらないため、船外カメラから船外のモブ達の様子をすっぱ抜いて配信してやる事にする) それにしても。(襲撃者達をごろつきと呼んだのは奴らの見て呉れに一貫性が無いからだ。ヒューマンもいれば肌が青いアバターみたいな巨漢もいるし、何の動物に近いと形容しにくい外見をした生命体も混ざっている)   (2020/2/6 22:36:04)

マーベ☆ラス♂宇宙海賊見えるかい、奴らの動きが一辺倒過ぎる。皆揃って入口に殺到しているだろう。もしかするとこいつらは何処からか操作されているのかも知れないね。蹴散らす事に変わりはないけれども!(インカム代わりにもなる眼球カメラから2人(1人と1匹)にそう話しかけた。勿論、彼らの声も向こうで拾われているため同時通話状態で共有する事が出来る。自分が船内から動こうとしないのは決してチキンだからではない、こうして敵情を偵察して味方に有利になるよう務めているからだ。言わばチームのブレーンだと言って欲しい。決してチキンだからではない) さあ、派手にやってくれたまえ!(心配していたサイボーグの戦力についても、脚からジェットを噴かせて飛んで行った辺り色々と内蔵している様子で、問題はなさそうだ。もしかしたらこのシャベルのような部品、某緑肌星人のマントのように己の力量を制御するためのすごく重い代物だったりするのではないだろうか。2人を目の前に表示させた配信画面越しに確認しながら、こちらも遅れてメインデッキから船外へと向けて歩き出した)   (2020/2/6 22:36:22)

ジョン・ドゥ♂シャチ命令、されるの好きじゃない(裏口から転がるように飛び出ると、シャチはアルマジロのように体を丸く縮こまらせた。背骨に沿って生えた背びれも丸く円を描く。走り出した勢いに乗ったそれは、背びれが生えた円は、加速し縦横無尽に走り出した。壁を、床を、時に天井へと走り回るとギャリギャリと不愉快な音をかき鳴らしながら這いずり回る。背びれを使って走った後には電動ノコギリで切りつけたような跡が残るだろう。 勿論、ただ加速するためだけにそんな真似をしたわけではない。入口へと殺到した輩を一思いに蹴散らすためだ。ゴロツキと呼ばれた輩は大中小と大きさも重量も様々だ。せいぜいその勢いで蹴散らすことができるのは、中サイズくらいまでの輩までなら何とかといった具合か。まずをもって、肌の青い巨漢までは蹴散らすことは不可能だ。) あと……おれ、自分よりでかいのもーっと嫌い。すごい邪魔(たどたどしい口ぶりに反して、凶悪な音を立てて床を弾く尾鰭がゆらりと好戦的に揺らめいた。そして手首に備えた鋭利なヒレを前に腕を曲げ、身を低く構えることだろう。近距離戦に持ち込み全身の膂力とヒレによる攻撃でカタをつけるために。)   (2020/2/6 22:36:39)

ジョン・ドゥ♂シャチだから、切り刻んで食べちゃお(青い肌は太陽の光を浴びてきらめく、イワシの鱗によく似ている。だからきっと美味いだろう。そんなことを口にした先からよだれが滴り、ざっくりと裂けた口から舌なめずりをした。その舌は赤黒く分厚い。)   (2020/2/6 22:36:46)

ベーヴ♂サイボーグ(左右から敵を挟撃するという戦術は大当たりだった。というよりも、正面の入り口にばかり殺到して、まるで最初からそれ以外のものなど全く頭に入っていない、という進み方ですらある。だから、自分にとっても、そして本日の仲間であるシャチ君にとっても、いわば入れ食い状態というやつだ。こちらに眼もくれずに、入口へと殺到するごろつきたちを一斉にロックオンする。武装の照準は一瞬で定まり、次の瞬間には彼の両腕が光り輝いていた)ジョン・ドゥ君、当たったらすまないね!(既に暴れだしている彼に聞こえるかどうかは分からないが、一応言ってみる。多分、ジョン・ドゥという名前で合っているのだろう。そして、その警告の後、彼の両腕はそのまま外れて、黄金の右腕と、白銀の左腕が敵に向かって突撃していく。大きな獲物は貫くのにパワー負けしそうだから敢えて狙わず、中小サイズの敵だけをあらかじめロックオンしておいた。次々と敵の胸を貫いて、二つの腕はすさまじい速度で敵たちを蹴散らしていく)   (2020/2/6 22:37:06)

ベーヴ♂サイボーグ鼻がかゆいな……(この攻撃方法の弱点は自分の両腕が使えなくなることだ。鼻を掻くこともできなくなる。なんだかまたくしゃみが出てしまいそうだ。ちょっとあの宇宙船の中は空調が合わなかった気がする。そのせいで少しばかり風邪を引いたのだろう。あとで白塗りの宇宙海賊には抗議しておこう。と、暇を持て余している間に腕が戻ってくる。シャチ君の大暴れと合わせて、残すはちょっと手こずりそうな大きな相手だけだろうか)ジョン・ドゥ君、半分は任せたぞ!(と、巨漢に向けて滑空しつつ、シャチの彼に声をかけておくのだった)   (2020/2/6 22:37:16)

マーベ☆ラス♂宇宙海賊やめて……命令したつもりないけどもうしないから僕の艇を傷付けるのはやめてえ……!(戦闘態勢に入ったジョンの背鰭が我が宇宙艇にうれしくない篆刻を施していく様を画面越しに捉え、出口へと歩き出していたのをその場に蹲って頭を抱えた。ぐすんと鼻を鳴らしたが、顔を上げた先のモニターの中では、身を丸くし己を車輪に見立てたように駆けるシャチの姿がある。ほう、とその光景を感歎の吐息を漏らしつつ見守ってしまったのは恐らく自分だけではない。配信を見ている多くが目を奪われた筈だ。それだけ異質で、惹き込まれる美しさがあった) すごいね!(思わず素直にまろび出てしまった声は、鋭く並んだ牙と共に本能を剥き出しにした彼の耳に果たして届いたか、というか彼の耳は何処なのか。己の独り言を切っ掛けに我に返った自称・宇宙海賊も気を持ち直して立ち上がる。己の目線の高さで表示され続けるホログラムスクリーンも始終ついて来て、船外で行われている一方的とも思われる駆逐の光景を映し出していた)   (2020/2/6 22:37:38)

マーベ☆ラス♂宇宙海賊ロケットパンチか!(先程の両脚ジェットといい、腕を放出するパンチといい、このサイボーグは少年の頃大切にしていた心を擽るようなギミックばかり持ち合わせているのか。趣味か。最高か。正面入り口のロックを外している最中にも虐殺に近い反撃模様は繰り広げられていた。ピ、というロック解除音と共に、ごろつき達が殺到していた筈の正面ゲートを開き、そこから足を踏み出す) お疲れ様。ふたりとも惚れ惚れする捌きっぷりだね。きっと再生回数もフルスロットルしている筈だよ有り難い! ……じゃあ、次は僕の番だ。最終決戦と洒落込もうじゃないか。(敵対象が一掃されたゲートに白塗りのドヤ顔で仁王立ちしながら、宇宙海賊は己の右目の眼帯に手を掛けた。血塗れの地面に落ちた眼帯が隠していたものは、紫の眼球だ。左の灰色をした目とは噛み合わない色。その両目で先ずはジョンを捉え、次にベーヴへと視線を移し。満を持したように片手の指を鳴らすと、3人(2人と1匹)を取り囲むそこは、石造りで出来た天井の高い屋内へと変貌していた。否、移動したのだ、瞬間的に。降り立った熱砂の地から、この古代遺跡の最奥の石室へと)   (2020/2/6 22:37:50)

マーベ☆ラス♂宇宙海賊(そこには数多の生命を操作し、宇宙船に攻撃を仕掛けて来た者がいる。スキャンで、透視で、船内から確認していた。“それ”が憑依している肉体が誰のものであるかも当然、この目で視ている) 妹を、返してもらおう。……ごめん、説明は色々後でするから、あいつ!あいつをやっつけてください、ふたりとも!(指差した先にいるのは、白塗りでないために一見ではそうと気付けないかも知れないが、素顔のマーベ☆ラスと瓜二つの……薄い顔をした女だった。女だと分かるのは、石室でひとりゆらりと佇んでいるその女が乳房も下腹部も隠さぬ全裸の姿で立っているためだ。茫としていた女の表情はそのまま、口元だけが裂けんばかりに三日月型に吊り上がった)   (2020/2/6 22:38:01)

ジョン・ドゥ♂シャチわあ!(背中を丸めて暴れまわっているうちは気がつかなかったが、今かすめていったのは腕だ。それもミサイルのように放出された。その腕が先ほど仕留め損ねた小と中サイズの者どもの胸を撃ち抜いていく。その正確さにも、如何せん腕が放出されるという見たこのない刺激に目を光らせていた。いっそ、今が戦闘中だということも忘れて、白銀と黄金の二つの腕に釘付けになった。) すっごーい!かぁっこいいー!(その視線は羨望と憧れに満ちている。そんな視線の先の彼に言われたのなら気合も入るものだ。半分は任せたという言葉に了解の意味を込めて、また尾びれを床へと強かに打ち付ける。) へへーん、ベーヴに半分任されちゃったもんね。お前、ぜーったいに食べてやる!(骨も残さずバリバリに食ってやる!と巨大な口がガバァ!と開かれた。丸呑みにも適しているだろう、一切のくびれのない口腔が開かれたと同時に、青い巨漢の脛を狙って飛び込んだ。もしも咬みつきの一撃が外れたのであれば、手首のヒレが巨漢の腱を断ち切ろうと素早く狙う。さらに外したとなれば、ベーヴへの援護をお願いするところだ。)   (2020/2/6 22:38:18)

ジョン・ドゥ♂シャチ(足の腱を狙ったから、こっちに気がそれている内に頭を撃ち抜いちゃって!と。) !? ……あのときと同じ?(あのとき、とは突如宇宙へと放り出されたときのこと。ある都市の一人の坊さんの瞑想パワーによって、形態さえも変化させて宇宙に適応するここに至るまでのこと。見当違いなことを考えるも、今はそれどころではないだろう。まずはマーベに指示されたあの女を倒さないとだ。) でも、やっぱり命令好きじゃない(なんて愚痴を漏らすものの、あの女を始末すべく慎重に身構えた。古代遺跡なんてものには当然理解はない。だがここが異質な場所であること、目前の女が明らかにおかしいということくらいは理解できる。まずは様子を伺うか?と白目のない瞳でベーヴの表情をも伺った。)   (2020/2/6 22:38:27)

ベーヴ♂サイボーグ男のロマンを分かってくれるとはありがたい!(ジョン・ドゥからお褒めの言葉をいただきつつ、青い巨漢への突撃を敢行する。一足先に飛び出して、噛みつきによって敵の気を逸らした彼の意図を汲み、足元を崩された敵の頭へと一気に距離を詰める。黄金の右腕が輝けば、その拳を敵の顔面に当てる。それ自体に大した威力はない。ヒューマンの腕力など強化したところでたかが知れている。しかし、次の瞬間、敵の頭は一気に吹き飛ぶ。先ほど敵を蹴散らし続けたロケットの推進力を零距離で解放したのだ。いかに巨漢であろうと、その威力はひとたまりもない。頭のなくなってしまった敵を尻目に、ようやく宇宙海賊が現れる。大楽勝だったとはいえ、君は命令するだけだったじゃないか、ということと、宇宙船の空調が肌に合わないことを抗議しようとしたが――)   (2020/2/6 22:38:49)

ベーヴ♂サイボーグ(そんな暇もなく、空間が切り替わる。どうやら、移動したようだ。状況がよく呑み込めないが、白塗りの海賊君があいつをやっつけろ、と叫んだ。依頼者の命令に従うことに異存はない。ただ、まだ隣の彼も、よく状況が分かっていないことはたしかだ。ならば、こちらが先陣を切ろう)裸の女に襲い掛かる趣味はないが、事情は後で説明してもらうとして……今回も半分は任せたぞ、ジョン・ドゥ君!(様子を伺うか、と視線を向けてきた彼に、行動で返答する。真正面から距離を詰める。こちらはサイボーグ、多少は頑丈にできている。あくまで多少は、だが。さっきと同じように突っ込む。相手の攻撃の手段はまだ分からない。ただ、何がしかの隙は作れるだろう)   (2020/2/6 22:39:00)

マーベ☆ラス♂宇宙海賊(宇宙海賊マーベ☆ラス、本名・新座一海はESP及びPK保持者だった。浮遊能力がない筈の眼球カメラをサイコキネシスで操作したのも、透視で視た光景をホログラムに置き換えて表示したのも、ジョンとベーヴを空間転送させ己も瞬間移動したのも、すべてはこの能力の恩恵による。同じく双子の妹である十海も超能力者だった。宇宙艇を囲む者共の虚ろさが妹のキネシスによるものであると兄の勘が、双子の絆が働いたと言ってもいい。結果オーライそれだけかも知れない、それでも、妹の死体を見つけられたならば此処に至れた理由など何でも良かった) 命令じゃないです!お願いですこれ!僕のキネーシスは攻撃性を持ち合わせられなくて駄目なんだよね。ジョン君の尾鰭で喉笛をざっくり、ベーヴ君のロケット鉄腕パンチで胸に風穴を空けてやって欲しい。妹はもう死んでる。暴走するあいつはもう妹ではないから、さっくり殺してやってほしい。兄として最後に引導を渡してやりたいんだ。(短い間隔でキネシスを行使したためだろう、垂れてきた鼻血を手の甲で拭いながら指差す先。だらりと両手を下ろしたままだった裸体の女は、口を笑みに歪めたまま右手を翳す)   (2020/2/6 22:39:23)

マーベ☆ラス♂宇宙海賊(手のひらを向けた先、先陣を切ったベーヴを狙う。標的を定めた手が、テレキネシスがゆっくりと拳を握ってみせる事で何かを潰す。ジェットを噴射する脚か、臓器か、または腕か。女の持つ念能力とサイボーグの鋼鉄のどちらが勝るのかは、兄である男すらわからないが) ああああーーー……来てる、さっきのみたいなごろつき達の残りが、ていうか本隊が、こっちに向かって押し寄せて来てるぅ!(透視を駆使した男には見える。妹の肉体に入り込んでいる奴の笑みが消えない理由がそれである事を。数の暴力で以て、今度はこちらを駆逐しようというのだろう。―――その前に操作者を仕留めなければ) 時間が、ない!   (2020/2/6 22:39:35)

ジョン・ドゥ♂シャチ(自分の意図をうまく汲み取ってくれた。そう確信すると同時に拳を打ち込まれた青い肌の巨漢の頭は吹っ飛んだ。小気味いいと思えるほど派手に吹き飛ばされたその頭を見て、さらにその瞳はキラキラと憧れで輝く。まるでヒーローショーを見る子供のようにその瞳には邪念の一つも混じってはいない。ベーヴというサイボーグらしい戦い方を間近に見た興奮のあまり、噛みつく必要のなくなった筈の巨漢の脛へと思い切り牙を立てた。巨漢とはいえ、踏ん張ることもできなくなった死体だ。脛も筋肉も肉も、丸ごとかじりつき小枝を折るように音を立てて砕いた。口の中に広がる味は好物のイワシに比べると味は落ちるが、戦闘の興奮で味にこだわっている状態ではなかった。太ももまで肉を引き裂き、骨を丸呑みにした頃には咀嚼もいい加減面倒になる。大きく口を開くと、頭がなくなった首の部分から齧り付き、ろくに咀嚼もせずに飲み込んだ。流石に胃も重くなるかと思ったが、この形態だとよほど消化液の効果は高い模様だ。あの巨漢であっても、綿あめを含んだように口あたりは軽く、ごくごく軽い食事にもならなかった。)   (2020/2/6 22:39:51)

ジョン・ドゥ♂シャチベーヴ!なんかアイツ……やばそうだよ!(古代遺跡に飛ばされてもなお冷静さを保った彼の動向へと口を挟んだ。ベーヴが先陣を切って突っ込んだ女に慌てる様子はない。それどころか何か、よくないものがベーヴを取り巻こうとしているのだけはハッキリと理解できた。それならばと、先ほど小中サイズのゴロツキを切り刻んだように体を丸め、助走をつけて加速した。走った距離が短い分、勢いは落ちるだろうが女の柔らかい肉を裂くには不足はない筈だ。) お願い、なら、聞いてもいーよっ!(高速で回転する丸鋸のような巨躯が床を弾いて、宙へと浮かび上がった。丸めた体が解かれ、遠心力をつけて尾びれが女の首を狙う。尾鰭の刃が外れてもこの勢いで叩きつけられれば女の首の骨程度、簡単にへし折ることができるだろう。)   (2020/2/6 22:39:59)

ベーヴ♂サイボーグ(随分と急な話だ。あの女性が白塗りの妹だということはにわかに信じがたいが、わざわざこの状況で殺してほしい相手を妹だと偽る必要もないだろう。嘘ならもっとマシな嘘を吐くはずだ。だが、その真偽を吟味する前に、今のこの状況を打破しなければならない。解決策である突撃の最中、後ろからジョン・ドゥの叫びが聞こえる。彼の予測は正しく、強烈な力場がそこに発生する。しかし、ベーヴは敢えて身を逸らさず、むしろその力場に突っ込んでいった。彼の両肩が音を立ててひしゃげて、そのまま握りつぶされる。肩から下。その腕はバラバラになって彼の身体から落下する)まだ手はある、と。うまいな、私   (2020/2/6 22:40:25)

ベーヴ♂サイボーグ(しかし、その先にあるはずの手は、崩れることなく、既に発射されていた。腕を発射することはできなかったが、手のひらを発射させることはできた。その手が拳を作り、彼女を狙っていると気づいたときには、もう遅い。一直線に猪突猛進する、ベーヴのロケット拳は、そのまま敵の胸に突き刺さる。腕を潰されたベーヴは、彼女の最期の瞬間を見届けながら、ジョン・ドゥが、見事に敵にとどめを刺す様を賞賛のまなざしで迎える。惜しむらくは拍手が出来ないことだ。手も腕も残念ながら今は、なくなってしまったから)   (2020/2/6 22:40:36)

マーベ☆ラス♂宇宙海賊(拳を振り上げて声援を送るマーベ☆ラスのほうに参戦の意思はない。ESP能力以外至って普通の惑星・地球の民である男には、目の前で行われている高次元の戦闘に足を踏み入れられる余地などない。あるとするならば) 僕には背中を押すくらいしかできないね!けれどお願いしてる身なのだから、手助けくらいはしないとかな……!(掲げていた拳を前方に突き出す。紫の異色の瞳で捉えたのは何もかもを切り刻む車輪と化していたジョンの背中だ。そこに念能力で文字通り“背中を押す”。同時に喉元を刎ねられかけた女はジョンと己の肉体との狭間に不可視の壁を構築したようだった。鋭い尾鰭が見えない障害に擦れてギャリ、と船内でも立てたあの耳障りな音を響かせる。それでも、方向を辛うじて逸らす事こそ出来たものの、その勢いを殺す事は叶わない。不可視のまま打ち砕かれた壁が割れる音と共に、キネシスを弾かれて仰け反った女の首半分が破裂するように裂けた。軌道が逸れて掠めるだけに留まった筈の尾鰭の刃は、だがそれだけでヒューマンの肉体など呆気なく壊してしまう強靭な膂力を宿していたようで)   (2020/2/6 22:40:56)

マーベ☆ラス♂宇宙海賊(首に掛かる圧のために反り返った女の肉体が次にくの字にひしゃげたのは、胸元に受けた拳のためだ。PKにて拳を握り締めると同時に腕を潰してやった筈であるのに、それでも間際に撃ち放たれたベーヴの手から先が避けるべくもない女の胸に減り込み、手首だけを露出させるようにして両の乳房の間に埋没する。双方の攻撃を食らった脆い女の肉体は踊るように回転してから背後の壁にぶち当たり、そこで糸が切れたように、赤い血を溢れさせながら壁をずり落ちて停止した) (鼻血の止まらないマーベ☆ラスは己の鼻を抑えるのを止めた血塗れの手で、ベーヴの代わりにふたりに拍手を送る事にする) うまいけど、でも、オッサンくさいよ、ベーヴ君。   (2020/2/6 22:41:09)

ジョン・ドゥ♂シャチ(勢いをつけて振り下ろされたはずの尾鰭が何かに阻害された。見えない壁、としか形容しようがないそれは固く、とてもこの勢いだけでは砕くができない。とどめをさすことができなければベーヴの腕を犠牲にした攻撃も無意味になってしまうと焦燥に襲われた。その瞬間のことだった。回転する丸鋸に等しい背中を押す何かの作用を感じた。それが何かは全く見当もつかないが、その背中を押した腕に意思を感じることはできた。必ず目前の女を殺してくれというお願いを。見えない壁が砕かれると同時に願いは叶えられた。残忍に叩きつけられた尾鰭によって。) お願い、聞いてあげたよ(お願いは聞いてあげたけど、協力してくれたからご褒美のイワシは貰えないのかなと人間臭くも独り言ちる。到底ヒューマンの反射では避けきれないほどに勢いをつけた尾鰭の刃が女の首にめり込んだ。水風船を包丁で切りつけたような、重たい水が弾ける音から一歩を遅れて首の骨が折れる音がした。とても気持ちのいい音ではないと、らしくもなくシャチは思った。)   (2020/2/6 22:41:22)

ジョン・ドゥ♂シャチ(ベーヴによって放たれた腕が女の胸を潰す音も、どこか物悲しく聞こえた。海の中ではたやすく命は奪われる。奪われるのは弱いからだと理解していたが、本当にこの女を殺しても良かったのか分からなくなっていた。) マーベ、この人間、そっちまで持って帰る?(胃の中は空っぽだった。この女だって食べてしまおうと思うほどに空腹であるはずなのに食欲らしい欲望はすっかり消えてしまっている。イルカが溺れた人間を沖まで運ぶという話は有名だが、今シャチは一人の人間の死を悼み、必要とされる場所まで運搬する意思を見せていた。)   (2020/2/6 22:41:29)

マーベ☆ラス♂宇宙海賊まあねえ、半年前にいっぺん泣いて悲しんだから、今回は妹に対する感慨も特にないよね。既に死んでる肉体の中で、超能力だけが暴走してただけだし。けれど、ありがとう。(首が引きちぎれかけ、胸から手首を生やし、壁に激突した衝撃で片目の飛び出した女の死体がそこにある。可哀想な姿になってしまったが、妹によって犠牲者を生み出す前に止める事が出来ただけ良しとしよう。優しく申し出てくれるシャチのクリーチャーに緩く首を横に振って、指をパチン、と鳴らして妹の死体を消す。否、船内の一角に移動させた。血塗れの遺跡内はあとでどうにかすれば良い) ちなみにね、瞬間移動した時から配信は嘘映像にすり替えてあるから。あの青い肌のアバターみたいな巨漢を倒して丸く収まった事になっているよ。僕の妹の事や、力の事はここだけの内緒という事でお願いしたい。僕達だけの、男同士の秘密だ。(とん、と人差し指を口の前に立ててみたが、やはり鼻血は止まらない。かっこつけてみたいのに決まらない。海賊コートの中に着ている全身スーツが紫ではなく赤になりかけているが、止まらないものは仕方ないのでそのまま垂れ流している)   (2020/2/6 22:41:59)

マーベ☆ラス♂宇宙海賊とにかくありがとう。G-Tubeは稼げただろうし、行方不明になっていた妹も戻って来たし、一石二鳥だったよ。せめて報酬は上乗せして払うから…… でも、ええと、ベーヴ君はともかくジョン君、キミの口座って?(そう言えば何処で依頼を受けたんだ君は。海に帰りたい、と序盤に独り言ちていた彼がそれを望むならばテラか地球の海に連れてってやりたいが、果たしてジョンがそこで受け入れられる生命体なのかの疑問が残る。それよりは) キミ達、とっても気が合うようだし互いを尊敬し合っているようだから、コンビを組んでみたら良いんじゃないかな。どうだろう、とっても良いアイディアだと思わない?(行く宛てのなさそうな無邪気なシャチを押し付けるようで悪いが、彼が自分よりベーヴのほうに懐いているのは歴然の事実だ。別にふたりだけ意気投合してずるいとか言いたい訳ではない。決してそんな事はないが) とにかく、船に戻ろう。腕は大丈夫かい?パーツが拾っていけばどうにかなる?(3名の中で一番の重傷者であるベーヴを気遣いながら、遺跡から脱出する事にしたのだが)   (2020/2/6 22:42:15)

マーベ☆ラス♂宇宙海賊(止まらない鼻血の所為でテレポーテーションが使えず、3名揃って離れた宇宙船まで熱砂の星を歩く羽目になった事実は、宇宙海賊が超能力を使用した秘密と共に公にされる事はなかった)   (2020/2/6 22:42:31)

ジョン・ドゥ♂シャチあばたー?うそえいぞー?(発音はもはやふわふわである。ふわっふわとした発音に伴ってまた不思議そうに首を傾げた。マーベという男の語る言葉はやはり半分ほど理解はできなかった。だが、今しがた自分が殺してしまった人間の女は彼の妹であること。そして最初から死んでしまっていたということ。そして、彼が妹を愛していたということだけはよく分かった。そして今起きたことは、この三人の男の間だけの秘密なのだということも。そもそもシャチからすれば口を破る相手もいないわけだが、やたら自信ありげに自分の分厚い胸をどんと叩いて見せた。絶対に喋らないという決意表明だ。) おれ、サメじゃなくてよかったね?血そんなに出てると……サメなら興奮してマーベの頭かじってる(ズレにズレまくった心配をしながら、とまらない鼻血を心配するそぶりを見せた。しかし鼻血を止める方法などは分からない。ので、こちらも兄弟の話をすることにした。) おれにも弟がいた。すごーく人間が好きですぐ人間にちょっかいだしてたから、マーベとも仲良くできるかも!   (2020/2/6 22:42:50)

ジョン・ドゥ♂シャチ弟、今は、海から出てどこかに行っちゃったんだけどね……(弟のシャチ。カムイのことだ。人間が好きというざっくばらんとした説明だがその言葉には嘘はない。それに背中押しをしてくれたマーベならカムイとも仲良く遊べると思うという、謎理論によって善意で語っていた。) 弟とマーベ仲良くなったらコンビ組んでね。おれ、ベーヴとコンビ組むから!(シャチと人間(サイボーグ)のコンビが二組誕生するかもしれないという予感に嬉しそうに尾鰭が床を叩いた。これでまだ床にヒビが入らないのだから、かなり頑丈に作られていると思ってもいいだろう。そんな他愛もない、何かずれたトークを新鮮な気持ちで楽しみながら熱砂の砂漠を文句一つも言わずに、もくもくと歩いていった。きっとまたチームが組めることを考えれば疲労など全く感じないのだった。)   (2020/2/6 22:43:00)

おしらせジョン・ドゥ♂シャチさんが退室しました。  (2020/2/6 22:43:18)

おしらせベーヴ♂サイボーグさんが退室しました。  (2020/2/6 22:43:30)

2020年02月03日 00時44分 ~ 2020年02月06日 22時43分 の過去ログ
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