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「学園戦士☆フェアリーナイツ」の過去ログ

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2021年06月02日 23時35分 ~ 2021年06月06日 21時50分 の過去ログ
過去ログでは上から下の方向に発言を表示しています

迦具土 灯理……けど、そうはしなかった。今だって、変身を解いているのにその素振りも見せない、となると……。……言葉でそう言われても、"退治する"理由には満たない。……というのが、私の答えですね。……そも。拳で解決せずに済むなら、それに越した事なんてないんですから。だから―――怖がる必要はありませんよ。何もしていない人を、所属が故と襲えばそれこそ私の方が、怪物でしょう?(―――敵同士。とはいえ、戦争をしている訳じゃない。そもそも、戦う理由が理由だ。灯理はあっけらかんと、そんな風に言ってのけるだろう。別段悪さを働いている訳でもない。働こうとしている訳でもない。まして、襲ってきたわけでもない相手に対し―――ネメシスだから、という理由で襲い掛かるのはそれこそ、此方が妖魔其の物じゃないか、と。そんな回答をするのは彼女が教師だからか、それとも―――単に騎士として振舞うだけの存在ではないから、か。どちらにせよ……"赤縁"を取り出す仕草は見せず。正面に立った少女をじっ、と見つめた。)   (2021/6/2 23:35:18)

千聡(灯理の推察を千聡は静かに聞いていた。そしてそれが終わると)……そう、貴女、“良い人”なのね(灯理から視線を逸らして、ただそう呟いた。それはまるで吐き捨てるみたいだった。もう一度彼女は歩きだした。ただじっとしているのが苦手な子供のように)あぁ、でも……それは少し退屈だわ。退屈、退屈、退屈よ(声音は穏やかなままで。小さな不平不満を漏らすみたいに。彼女は退屈という言葉を何度も続けた)   (2021/6/2 23:58:01)

千聡善行のフェアリーナイツ。そんな貴女が明察で、活動的で、生徒の味方で、先生なのでしょう? それはとても退屈ではないかしら?(それはため息まじりの批評だった)善意、善行、正義、力、知恵、奉仕……あぁ、どれも退屈で嫌になってしまうわ。まるで読み飽きた本のよう。無理矢理聞かされる讃美歌のよう(話しているのかそれとも独白なのか。判別のつかない言葉が続く。だが、ふとした拍子に動きが止まる)ねぇ、先生? 一つ、質問をしてもよろしいかしら? 貴女は何故、“そんなこと”をするの?(首を傾げて尋ねる千聡からはそれまであった子供っぽさがすっかりと消えていた。その言葉には無邪気さなどなく、問い質すような重みがあった。そんなこと、とは何を指しているのか。それはすなわちフェアリーナイツとしての活動そのものだ。何故、そのような正しい行いをするのか。彼女はそう問うていた)   (2021/6/2 23:58:10)

迦具土 灯理 ……退屈。……退屈、ですか―――。……むむ。それは、ちょっと傷つきますね。ほら、やっぱり私は教師なので。授業で語るのと同じ、言葉一つとっても相手に―――特に、自分より幼い人達に、面と向かって退屈と言われるようでは……まだまだ、という所でしょうか。もうちょっと、最近の"流行"だとか、若い人たちが好みそうな単語を散りばめた方が、気は引けましたかね。……それとも。―――――――――言葉以上に、私のこの態度が。ずっと前から聞き飽きた。とうの昔に見飽きた美辞麗句だ、と。……そういう事、でしょうか。(これは決して授業ではない。だが、相手は自分より年下で。此処は学園で。そして自分は教師。となれば、会話の内容でつまらない、と言われれば多少なりとも自省の念が生まれるという物。こういう所、生真面目なのか抜けているのか―――だが、矢張り単なる阿呆ではないらしい。少なくとも、後半部分は確信的に。貴女が求めているのは綺麗事のショウルームではなく。派手なライブハウスなのでしょうか、と。―――そう、突く。)   (2021/6/3 00:21:08)

迦具土 灯理……まあ、だとしても。「つまらないから戦え」という理由では戦えませんし……或いは、もっと面白い"返事"自体を期待していたというのなら……それはむしろ、"貴女のお仲間"<ネメシス>達にこそ聞くべき質問だと思いますよ。先程も言った通り、……悪事へ手を貸すに至るには、いろんな背景があります。生まれ持っての妖魔、フェアリーナイツと戦う事を義務付けられた怪物も居れば……いじめを苦にして闇に浸る者も。金に眩んで暴れる者も。或いは……自らの欲望に忠を尽くす、そういう方も居ます。……では、騎士の方はどうか―――――――――――。……なかなか、難しい質問ですね。……そうですね、興味を引けるか、退屈しのぎになるかは分かりませんが……少し、お話ししましょう。……あ、その前に。ちょっと失礼、戦闘後は一服、と決めてまして。   (2021/6/3 00:21:20)

迦具土 灯理(す―――と、懐から取り出すのは眼鏡ではなく、電子製品と紙の箱。無駄な装飾があまり見られない其れは、手のひらサイズの電子加熱式煙草、であって。慣れた手つきで箱から取り出した香しい一本を、機器の中に差し込み。そしてスイッチを押せば、一度振動の後に加熱が開始される―――夜空を見上げながら、灯理はぽつり、ぽつりと。言葉を紡ぎ出す。)……好きじゃないから、ですかね。……拳を振るうのも。相手を殴るのも。蹴り飛ばすのも、肉を抉るのも。銃を撃つのも―――命を、奪うのも。相手が何であれ、どうであれ。それは……私にとっては、結局のところ暴力です。……それで解決する事があるのは重々、承知しています。これでも歴史の教師ですから、人が好戦的な種族で、戦争を繰り返す事で発展してきた生命であるところは、認めざるを得ません。ただ―――……でも。……そうしなくて済むなら、そうしないのに越したことは、ありません。……少なくとも、私は。……戦うのは、辞めたいです。   (2021/6/3 00:21:30)

迦具土 灯理……とはいえ。目の前で困っている人を、見捨てる事も出来ない。……だから、終わらせる事。貴女が思う面白みのない善行をして―――この戦いを終わらせる事。……普通の日常を、取り戻す事。その為に、……騎士を"続けています"。……無数にある選択肢の中から、"力を得てしまった意味"を、自分の中で咀嚼し―――導いた答えが、それです。……――――――――すぅ…………―――――――ふぅ……、……。(かぷ、と唇にスティックを挟み込み。静かに息を吸う。加熱され切った煙草葉から吸引した煙を、ゆっくりと肺に入れて―――吐き出す。二人の間にもうもうと、白い水蒸気が漂い。数刻後にすぐ、消えていく―――溶けていった。)   (2021/6/3 00:21:37)

千聡……彼らに聞いても、面白い答えは返ってこないわ(その返事はそれまでの迂遠な言い回しとは程遠い、はっきりとした答えだった)だってそうでしょう? 私たちがこうしているのは単に貴女たちに馴染めないからだもの(一服しだす灯理に対して千聡は転がされた木箱に座る。表情は──不満そのものだった。これはきっと灯理に対するものではなく同類に対するものだ。シャドーネメシスには様々な経緯を持った者がいる。確かにいる。しかしそれは“ある見方”をしてしまえば一つに纏められてしまう。例えば、悪を行う者、と見るように。千聡はそんな見方のうちの一つを強く意識しているようだった。所詮、シャドーネメシスなど社会の爪弾き者の集まりだ、と)暴力が嫌い。それが貴女がそんなことをしている理由なのね。戦って、普通の日常ってものを取り戻して……それから?(それから、と。更に続きを促す。奇妙な質問にも思えるかもしれない。この問いは、日常を取り戻すことが目的だと感じられないからこそ発せられたものだ。それが重要だと、全く思っていない。そんなずれた感覚から来る問いかけだった)   (2021/6/3 00:39:05)

迦具土 灯理 ……、……そう、でしょうか。……いえ、確かに―――最終的には、そうなるのかもしれません。細かく分類していけば個々の理由が有れど……大別するなら、まあ。……真っ当に生きることが出来なければ、……というのは、その通りでしょう。ただ……爪弾き者だから、という理由でネメシスに居ると、自覚している人はきっと少ないと思います。それぞれ、思う所があって彼等も、彼女等も……そちらの側で、生きる事を選んだと。そう思っている筈です。だから―――。……なんでしょうね、一辺倒に纏めてしまうのも……敵とはいえ、それはそれで……。……ううん。ちょっと、違うかもしれないです。私の抱いた違和感はむしろ―――……それらを即ち「悪だ」と断じる事の、……無闇さ、とか。危うさを、恐れているのかもしれませんね。……私は、そういう職業、……なので。   (2021/6/3 00:54:08)

迦具土 灯理(千聡のいう事は、尤もだ。ネメシスに居る連中の目的など、結局は一つ。この社会になじむことが出来ない、平和に生きることが出来ない、異常な者達だから悪事を働きやすい組織に属している。それ以外の何物でも、ない。そこでしか生きられないからそうしている―――とも、言い換えられるかもしれない。だが、もしそうだとすれば、だ。それを退治する騎士は―――ある意味で、彼等の"最後の"居場所を奪っているとも、言い換えられる。それが例え、人を守る為であろうと、なかろうと。だから―――だろう。先程の言葉にも繋がってくる。灯理は敵を、シャドーネメシスを、妖魔を。ただのバケモノ、天敵、仇敵、悪魔。そんな風には、どうしても思えない。殴って良い相手とか、殺すべき相手だとも、考えられない。―――出来る事なら別の道を。探れるのならそれが結構、それが一番だ。でもそうやって悩むうちに犠牲者が出るくらいなら、止むをえまい。拳を振るうしかない。だから―――件の"尾花すみれ"の死を知った時に、灯理は涙を流した。彼女が天性の妖魔である事は分かっている。けれど、別の生き方を探ろうとした"ネメシス"でもあった。   (2021/6/3 00:54:28)

迦具土 灯理―――それが出来るなら、どんなに嬉しい事だろう。 根本から戦いを嫌う彼女にとって、ネメシスを一括りに単なる爪弾き者として断じるのは―――自分の持つ力の危うさを、誤認する恐れがあるんだ、と。そう、言葉を紡ぐだろう。だが続く千聡の質問には―――思わず、詰まる。……それが終わって?その後どうするか、というのは―――それは。わざわざ、考えた事の無い話、だった。それはもう―――、それはもう。普通に―――……普通の生活、に。……戻る、筈。……だ。――――――――本当に、そうだろうか。逡巡が、生まれた。)…………なかなか、手厳しい質問を重ねてきますね。普通に答えるなら、そうですね―――教師は続けたい、と思います。それに……この15年間。出来なかったことを、してみたいと思いますね。……それこそ、……大切な人と結ばれたり。……どこかへ遊びに行ったり。或いは、一緒に生きて行ったり―――……平穏を手に入れられたのなら、それを享受したいと思います。……ただ、そうですね。もし、全てが終わった後でも。私に、―――この力が残されているなら。その時―――どういう風に生きていけば良いのか。……わからない、かも。…………。   (2021/6/3 00:54:51)

千聡そうだというのなら……私たちが悪だと断言できないのなら、貴女たちは一体何をしているの?(詰問そのものだった。批判めいた、などという生半な表現では到底足りない。声音も表情も大差ない。問いかけるときの首の傾げ方も変わらない。何が違うか。視線が違った。口を滑らせれば射殺すほどの視線。灯理の恐れは──完全にこの女の琴線に触れていた。だが)……いいえ。貴女に聞いても仕方のないことね。貴女たちにとって、私たちが死ぬべき存在であることには何ら変わりないもの。背景だとか事情だとか理由だとか、そういうのは……“どうでもいいこと”だもの(そう彼女は、自分たちのことを、切って捨てた。実際のところそこに彼女自身が含まれているのかは分からないが、ともかく彼女はシャドーネメシスの存在がどういう事情があれど許されざることだと、自ら認めた)で、話を戻すけれど……貴女のその話は、今すぐ出来ないのかしら? フェアリーナイツとかシャドーネメシスなんて忘れて、今すぐ別の学校に赴任すれば平穏が手に入ると思うのだけれど。私たちみたいな存在と違って、貴女、どこにでも行けるでしょう?   (2021/6/3 01:16:09)

千聡【今日はこのあたりで失礼するわ。続きはまた今度……】   (2021/6/3 01:27:05)

おしらせ千聡さんが退室しました。  (2021/6/3 01:27:11)

迦具土 灯理【―――っと、……畏まりました。相変わらず抜けるのも早いですね、お疲れさまでした千聡さん。ご期待に添えられていればいいのですが―――キャラクターの掘り下げ、出来ているか少し悩ましいですね。では、私の方も失礼します。お返事は予め用意できるよう、尽力しますね。今夜もありがとうございました、良い夢を―――。】   (2021/6/3 01:28:26)

おしらせ迦具土 灯理さんが退室しました。  (2021/6/3 01:28:30)

おしらせ別寒辺ヨウさんが入室しました♪  (2021/6/4 21:54:14)

別寒辺ヨウ(黒神学園旧校舎。中等部でも、高等部のクラス棟でもない壮大な物置小屋。構造は然程古くないし、埃っぽいと言うほどでもない。空調だって聞いているし、電気も当然通っている。けれど授業で使われる頻度が低いせいで、昼夜を通じて人気は少なく――その登下校口から一番遠い階段の、一番上。屋上に続く登道の末端に今日の"市場"は開かれていた)――はいはい、予約のお客さん?あ、13番だっけ?じゃあはいこれ、中等部3年の理系科目のカンペね。2万ちゃんとある?ぁ、オッケオッケ……はいまいどー。んでそっちのお客さんは何だっけ……あー、待って当てるわ。その顔色的に"コレ"?……ぉ、正解。前回いっぱい買ってくれたし、サービスしたげるよ。でも次もウチ使ってね?ってことで、帰り道気をつけて…、…――あー…?……あれ、お客さん誰だっけ。予約してきた人?それとも偶然迷い込んじゃった系?まっ、どっちでもいいケド――"ショップ別寒辺(べかんべ)"にようこそ、お客さん?(クリーム色と言うべきか、白色系の独特な色合いの髪をずばっとオカッパに切り揃えた遮光グラスの少女がそこに居た。)   (2021/6/4 21:54:21)

別寒辺ヨウ(夏も近いというのに学生服の上にパーカーを着て、目元はギラつくサングラスで見えないものの口元は、ニヤリ。綺麗な歯列を覗かせながらそこで彼女が売買しているものは、比較的"非合法"に近い物品だ。何処から手に入れたのか、特定ジャンルのテストの過去問やら傾向と対策やら。本物にしか見えないが異様に安い流行りのアクセサリーも、男子に人気のあのゲームも、それに妖しげな『白い粉の入ったパケ』まで…――この場だけで彼女が稼いだ額は二桁万円という所か。ともすれば噂を聞いたことがあるかも知れない。中等部3年に"運び屋"のあだ名を持つ少女が居て、依頼すれば何でも仕入れてくれるだとか。名前は確か、『別寒辺ヨウ』とか云うらしい――もっとも、此処にたどり着いた貴方がそれを知っているかはわからないし、ともすれば不正取引の現場を抑えに着たのかも知れないが。彼女にはもう一つ裏の顔が存在する――ネメシス、ナイツ。その別を問わず、彼ら彼女らに必要なブツを届けるのも、この少女の得意商売なのだった)   (2021/6/4 21:54:28)

別寒辺ヨウ【っつーことでソロル&待ち。初ロルだから試運転なのはマジ勘弁。はいよろしくー】   (2021/6/4 21:54:34)

おしらせ月代零 ◆ILslUkoGMwさんが入室しました♪  (2021/6/4 22:11:57)

月代零【こんばんは……会話になちゃいそうだけど良かったら…どうかな……?】   (2021/6/4 22:12:40)

別寒辺ヨウ【いいよいいよー、ROMばっかで別寒辺泣きそうだったから大歓迎。やりたいように来ちゃってよ~】   (2021/6/4 22:14:51)

月代零【了解しました〜】   (2021/6/4 22:15:17)

月代零愛佳ちゃんの言っていた場所ここかな…いた…別寒辺ヨウさん…かな……(探偵を名乗るフェアリーナイツ、Wの情報から別寒辺ヨウと呼ばれている運び屋の情報を得て旧校舎近くに愛用のバイク赤いホンダCBR400Rを日陰に止め、黒のライダースーツに身を包み、身バレを避けるためかヘルメットを被り…黒神学園旧校舎の屋上へと向かい、その先で店を開くヨウへとヘルメット越しから声をかける)   (2021/6/4 22:23:30)

別寒辺ヨウ……ふーん、メット被って話してくるヤツ初めてかも。まっ、そうだよー?あたしが"別寒辺ヨウ"、欲しい物あったら何でも仕入れる系の一学生。お金はまあ、もらうけど…――んで、お客さん、誰?(話し口調は極めてラフ。中等部にしては随分と肝が据わっているというか、不躾というか。不敵な笑みを浮かべた口元もそのままに首をかしげると、用件はなんだい、と尋ねかけた)   (2021/6/4 22:26:29)

月代零そうだね……わたしの名前は…月代零、高等部2年…ベルトさん…もう外しても大丈夫かな…(零は目的の別寒辺ヨウとわかるとホッとして腰につけているベルトに語りかけ……)「あぁ…おそらく彼女は信頼できる…少なくとも足抜けした君を狙う輩もいないだろう」(腰についているベルトがそう告げると零はヘルメットを外し少しもっさりとした癖っ気のある黒髪のポニーテールの少女で)   (2021/6/4 22:36:25)

月代零【あ…高等部一年と書き間違えました……】   (2021/6/4 22:37:00)

月代零一つ…依頼したいものがあるんだ……(零は真剣な眼差しでヨウの方を見ては要件を話して)   (2021/6/4 22:38:47)

別寒辺ヨウ月代さんね……ん、話すのそれ?玩具?喋るベルトとか"珍しい"じゃん、あたしに売ってくれない?そういうの好きなお客さん居るんだよね、ってか……――んぁ?足抜けとか言った?(喋るベルトが『珍しい』で済むというのも中々だろう、が――その会話内容にも耳ざといらしい。ヘルメットを外した彼女をサングラス越しに見つめながら)…――いいよ、依頼。何が欲しいのさ、月代センパイ?(――ニヤリ、と笑う。自分に用意できないものはない、そんな自信を感じさせる笑みだった)   (2021/6/4 22:39:53)

月代零こ、これは…私の相棒…だから…売るのは難しいかな…き、気のせい…じゃないかな…っと…依頼したいとは……バイクのマフラーと大きめのビニールシート…かな…(零はベルトを掛け替えのない存在であり今の自分の支えでもあり失うわけにはと思い、売れないと答えて、ベルトの言葉にしまったと思いながらも冷や汗をかいて、そしてヨウに必要になる物を話す…内容はバイクのマフラーパーツと大きめのビニールシートでビニールシートを除けば何故必要になるのか疑問を懐きかねないもので)   (2021/6/4 22:48:53)

別寒辺ヨウなんだ残念、いい値段になるのに。相棒なんて煮ても焼いても食えないんだからさぁ。ま、いいけど。で、バイクのマフラーとビニールシート……ぉ?(んー、と唸りながらスマートフォンを取り出してスクロール。在庫でも確かめているのか、しばらくすると顔を上げつつ)使いみちなんて決まってるから聞かないけど、なんか希望ある?素材とかさ、チタン、ステンレス、アルミ、カーボンとか……爆音、低音、完全消音仕様なんかもあるし?あー、……あとビニールシートは大きさ知りたいかな。分かれば、今日の夕方には納品できるからさ(流石は運び屋、というべきか。品物が何であれば詮索はせず、どのようなものが欲しいのか――それを改めて問いかけて)   (2021/6/4 22:54:52)

月代零アハハ…そうだね……バイクの方は…マフラーはステンレス製で、音はそこまで気にはならないし…でも音が良いかな……ビニールシートは、   (2021/6/4 23:01:28)

月代零ビニールシートは…3メートルぐらいの大きさの物が欲しいかな(苦笑いしながらも頷いてメモを取り出しては確認しつつヨウの問いかけに優しく微笑み答えて)   (2021/6/4 23:03:02)

別寒辺ヨウ(なるほど、と相槌を打ちながらスマホの画面を幾度かタップ。メモなのか、何処かに連絡を取ったのか。いずれにせよ彼女の望みは聞き届けられたらしく、やがて再び顔を上げると別寒辺ヨウは指を2本立てて見せ)……まっ、20ってトコかな。20万。用意できるなら、あー……受け渡し、何処が良い?学園なら温室の辺りが受け渡しに丁度いいし、外ならどこでもだけど…――   (2021/6/4 23:09:24)

月代零20万…うん悪くない…そうだね……受け渡しなら…うん…外でどうかな、交渉がてら…それならゆっくり話せそうだし……(値段を聞いてはつい最近免許を取ったばかりでバイク、そしてマフラーのカスタマイズ費用までは何とかまかなえる余裕があるのか頷いて答え、取り引きをしながらゆっくり何処かで話せたらと思うところもあったのか外で近くの公園か、人気のなさそうな場所でどうだろうかと話をして)   (2021/6/4 23:17:00)

別寒辺ヨウ――おっけい。んじゃ、外ね…――"ここ"に、19時。……遅れちゃダメだよ、月センパイ?(月代、とさっきまでは読んでいたのにまた随分と短く呼んだもので――ここ、と示してみせたのはスマホの画面に表示されたある公園。学園から少し離れた、夜景のきれいな山間の公園である。利便性の悪さから夜間はほとんど人も寄り付かないが、反面取引には便利。――そして、その時刻。雫が時間通りにその場所へ向かえば、使い込まれた軽トラが一台ばかりそこに停まっていて。運転席にはガムをかみながらスマホをイジる、別寒辺の姿が見て取れて)   (2021/6/4 23:27:30)

月代零了解……それじゃあ…月センパイ…か…悪い気はしない…むしろ少し嬉しいかな…(クスリと少し笑みを浮かべてはヨウと分かれる、その翌日…19時の大体10分前ぐらいだろうか…赤いCBR400Rに跨った黒いヘルメットにライダースーツを身を包んだ少女が夜景の綺麗な山間の公園を颯爽と駆けていき、そして軽トラを見つけては近くで止まり、ヘルメットを外し、軽トラに近づいては軽トラのドアを軽くノックするように叩き)   (2021/6/4 23:36:22)

別寒辺ヨウ(軽トラのドアをノックする音に、ぎぃ、と如何にも車自体が傷んでいるらしい音を立てて降りてきて。格好は昼のまま――それも、サングラスまで変わらない。それで見えるのかと思われそうだが気にせず手招きすると、後部の荷台に掛かっていたゴムシートを取り払えば――真新しい、ピカピカのステンレス製マフラーとその下に折りたたまれたビニールシートが一枚。マフラーは明らかに既製品――ではなく、社外品というやつだろう。20万という価格設定もうなずける程度の出来と、いざ取り付けて走り出せば音の良さも際立つ一品で)…――触る?まあ、どっちにしても返品不可だけど。それとお代金、用意できてるよね。月センパイ?(なんていうとニカッと笑って。なんとも現金に、手を差し出してみせ)   (2021/6/4 23:42:18)

月代零うん、勿論、先に支払っておくね…?(零は頷いては鞄から封に入った二十万円をヨウに手渡そうとし、マフラーを見てはこれはなかなか良いものだと見るだけでも理解でき、優しく微笑み)   (2021/6/4 23:48:03)

別寒辺ヨウ……はーい、まいどあり。金払いの良いお客さん、好きなんだよね。マフラー、そこのバイク用?メットとかインカムとか、本体以外の小物も扱ってるからねー?(それ、持って行っていいよ。そんな言葉を掛けつつ、大きめのボストンバッグを取り出して。ギリギリマフラーとビニールシートを突っ込んで背負えるサイズのそれを雫に渡し)   (2021/6/4 23:53:15)

月代零あ、ありがとう…あ…調達してくれたお礼って言ったら変だけど…これ…良かったら飲んで…?(ありがとうとボストンバッグを受け取ればバイクのシートの下の収納スペースから冷えた缶のカフェラテをヨウに手渡しては優しく微笑み)……星…綺麗だね……実は私……元ネメシスの構成員だったんだけど…足抜けしてからフェアリーナイツとして…今はベルトさんと一緒に活動してるんだ……(零は唐突に自分が元ネメシス構成員のナイツであることを明かしては星空を見て)   (2021/6/5 00:05:01)

別寒辺ヨウ……へー、月センパイ気が利くじゃん。ん……ま、確かに星はきれいだけど、一銭にもならないし。……つーか、なんか肩身狭そうじゃん、それ?あたしはどっち付かずだけど、ナイツもネメシスもお互いの事嫌いな相思相愛連中だしさ(手渡されたカフェラテを早速開けて口にしつつ、元ネメシスだと口走る彼女をへぇ、と案外軽く受け止める。どっち付かずというのは間違いなくヨウの生き方に関わる話しなのだろうが、あまり他人に興味がない――なんて冷たい表現が正しいのかも知れず)……でもま、今幸せなら良いんじゃない?辛いこととか楽しいこととか、どうせ過去なんて終わってんだからさ(違う?なんて言いながら軽トラに乗り込んで、窓枠に片腕を掛けて――じゅっ、とセルを回す独特な音を響かせると、車体が小さく鳴動し始めて)   (2021/6/5 00:10:45)

月代零一銭にはならなくとも…こうして綺麗なだけでも…価値はあると思うな………今が幸せならか…フフッ…確かにそうだね……(零はヨウの話を聞いては確かに…過去は終わってしまっている、その分いま楽しければ良いのだろうと思いクスリと優しく微笑み、自分もバイクに跨がり、エンジンをかけるとバイクが鋼鉄の鼓動を発するかのようにマフラーが振動し、それを身に感じて)   (2021/6/5 00:20:46)

別寒辺ヨウ……そのひとときを彩るのが"ショップ別寒辺"、ってね。またご利用、待ってるよ月センパイ?(力強いバイクのエンジン音に完全に力負けした、トルクの弱い軽トラをすいと走らせ始めれば、ガタつく車体を揺らしつつ帰路へ就く。窓から伸ばした片腕を、またね、とばかりに軽く振ってみせた)   (2021/6/5 00:27:30)

別寒辺ヨウ【ってことで眠い……んであたしはこれで締めで……お付き合いありがと、月センパイ。また遊んでねー?】   (2021/6/5 00:27:59)

おしらせ別寒辺ヨウさんが退室しました。  (2021/6/5 00:28:07)

月代零【はい〜こちらこそありがとうございます〜】   (2021/6/5 00:28:31)

月代零うん…♪……私達も行こっか……ベルトさん…__「OK、Start.your.Acceleration」(エンジンがかなり温まってきて、腰につけているベルトに話をかけ、そして暗くきれいな星が瞬く中で一人と一本の喋るベルトは帰路へと就く)   (2021/6/5 00:32:46)

おしらせ月代零 ◆ILslUkoGMwさんが退室しました。  (2021/6/5 00:32:51)

おしらせ別寒辺ヨウさんが入室しました♪  (2021/6/5 16:55:22)

別寒辺ヨウ(夜、黒神学園。からからとリアカーを引く音が小さく響いていた。校舎と校舎の狭間、体育館裏、記念講堂の脇を抜けるように、人目を忍んでそのリアカーは進んでいく。引っ張るのはクリーム色のオカッパ頭に、ギラついたサングラスで目元を隠す学生一人。このご時世にパーカーなんて着ているせいで暑そうで、なにより引っ張るリアカーが重そうだった。荷物は――これは、なんだろう。ブルーシートで荷台を覆い、そこにボロボロの布切れを被せた160cm程度の縦長の物体が折り曲げるようにして載せられている。湿っぽい音が時偶するから、ナマモノか―……)う゛あ゛あ゛ぁぁぁッ、重……っ。やっぱ"人間"重いわー、虫の息だからって拾ってくるんじゃなかったかなぁ……でも売れるもんな、ネメシスに。あたしもモツバラして流せるルートとかあればソッチのほうが儲かるのかなぁ……でも汚いし臭いし、死体バラすのはノーサンキューじゃん?(ねえ、と独り言。時刻は22時を回っていて、まあ静か。植樹された林の辺りに一度停まって息を入れ――その折、荷物の覆布が剥がれた。"それ"はうつろな瞳をしながらもかひゅ、と息をする。すなわち、それは瀕死の人間だった)   (2021/6/5 16:55:31)

別寒辺ヨウ【ソロル第2号~、ってことで誰か来てくれんののんびり待機ー】   (2021/6/5 16:55:54)

別寒辺ヨウ【流石に撤退するか~……またヨロ!ってことで!】   (2021/6/5 19:57:17)

おしらせ別寒辺ヨウさんが退室しました。  (2021/6/5 19:57:20)

おしらせ灰崎 仁さんが入室しました♪  (2021/6/5 22:32:56)

おしらせ静寂 日愛さんが入室しました♪  (2021/6/5 22:35:30)

静寂 日愛【と、改めまして。よろしくお願いするね、ハイジン。書き出しとか―――何かやりたいシチュ、みたいのあったりする?】   (2021/6/5 22:35:57)

灰崎 仁【っし、改めてよろしくなー。】   (2021/6/5 22:35:58)

灰崎 仁【あぁー、って言っても日常ロルだもんな。特に考えてなかったかも()そういやさ、静寂って魔力は体内にあったりすんの?】   (2021/6/5 22:37:05)

おしらせ氷室 沙耶♀さんが入室しました♪  (2021/6/5 22:38:53)

氷室 沙耶♀【あぁ、また………ごめんなさい】   (2021/6/5 22:39:20)

おしらせ氷室 沙耶♀さんが退室しました。  (2021/6/5 22:39:22)

静寂 日愛【―――――そこなんよなぁ。いや、魔力は――――――――、あー……………ないっすね。ないです。(そんなもの)ないです。(断言)よって、ハイジンの後ろに居る何かしらの事はマジで気が付かないし、見えない。―――って事になるんだなあ。】   (2021/6/5 22:39:53)

静寂 日愛【うおっとと、氷室センセ―――は、誤入室、かな?おつかれー。】   (2021/6/5 22:40:11)

灰崎 仁【なるほどなるほど。冬理のことは完全に見えないのか。それだと本格的に幻覚見てる扱いになるな()】   (2021/6/5 22:41:30)

静寂 日愛【ふぁっ!?……あー、そっか。イマジナリ―フレンドから卒業できない哀れなおっさん、みたいな見方をせざるを得ない―――かもなあ、それ!】   (2021/6/5 22:44:31)

灰崎 仁【まあ、魔力がない奴と絡む時は冬理、基本的に引っ込んでるってアレでも良いんだけどな。 ともあれー…どんなシチュにするよ。静寂の方はなんか希望あったりするの?】   (2021/6/5 22:45:52)

静寂 日愛【それはそれで可愛いっちゃ可愛いよね。人みて出たり入ったりしてるの。――――あーし?……ううん。そだなぁ。実は共通点も多い二人なんよねえ。主に第三幕目で本性を現す、ってとことか。或いは死生観について真逆の物を持ってる、ってとことか―――そういうの、チラ見させるようなロルだと良さそうかなって。つーワケで、ちょろっと日愛さん書き出ししてみよっかな。どんな反応するかはハイジンにお任せするよ。センセならどんなもんでもうまく乗ってくれるでしょ?】   (2021/6/5 22:48:26)

灰崎 仁【魔力を感じ取れない奴と話してる時は俺も冬理のことガン無視するだろうし、いじけながら眺めてるんだと思う() あぁー、なるほどな。良いなそう言う伏線的な絡み、面白そう。 めちゃくちゃ期待されてるじゃん俺、まあ乗れるだけ乗ってみるよ。書き出し頼んだ!よろしくなー。】   (2021/6/5 22:50:59)

静寂 日愛 ――――ええ。そうです。……恐らく、"処刑人"の仕業かと。……いえ。任務中に目を離していたわけではありません。規定通り、"授業"に出ていました。つまり、私の監視下に無い時間帯での出来事、だと思われます。―――記憶が定かであれば、この時間は"海老名 優希"のシフトです。彼女からの報告は?……そうですか。…………いえ、彼女を処分するというのは、早計かと。……今回の場合、場所が場所です。恐らく付近からの監視が困難である、見通しの良い場所での"処刑"ですから―――……こっそり覗き見する事が出来なかった、と思われます。…………いえ。……庇う訳では。……しかし、……彼女は同僚です。現状保守派の戦力をこれ以上削ぎ落す事に利点があるとは思えません。然るべき処罰に関しては、彼女の上司である私にお任せいただければ―――。……はい。……。……で、あれば。その処分は私がお受けいたします。彼女のミスは、現場指揮を執っている私のミスでもあります。……―――重ねて言いますが、庇う訳ではありません。……はい。……では、その様に。……了解。……―――"静寂 日愛"による監視を再開します。以上。   (2021/6/5 23:28:53)

静寂 日愛 (―――ぷつ、と。通話の途切れる音がした。首元に当てていた人差し指と中指を、スッ、と下ろす。体内、特に首の胸鎖乳突筋辺り、注射器を介して仕込まれた"ナノマシン"による超高度な秘匿無線通信機は、彼女が所属する"上層部"との連絡を秘密裏に取る事が可能な機密道具の一つである。本来であれば手足、機材の一切を使う事なく、相手の音声を自身の体内に埋め込まれた機器へ受信した後、骨伝導技術を用いて体内に響かせ通信、その音も他者に聞かれる事が全く無いという、諜報に最適な道具であるのだが―――静寂 日愛はなんとなくの"クセ"で、いつも通信をする際には人目を避け、片手の指を喉の横筋へと当てて、小声で通信するという手法を取っている。無論、授業中など強制的に人の眼がある所で無線連絡が飛んできた場合は、手はノートを取りながら付近の生徒にばれない様通信をする事くらい造作もない、のだが―――定期連絡は出来るだけ、誰かしらに見られる可能性のあるタイミングを避け、人気のない所で"クセの仕草"と共に行う様にしている、様だ。それ自体には特に、大きな意味はない。ただ、日愛からすればより効率的であると判断したのがそうだっただけで―――。   (2021/6/5 23:29:12)

静寂 日愛或いは、なんとなく。その方がちょっと"それっぽいから"、とか。何の気無しに、子供らしい部分が出ているのかも、しれないが。ともあれ、―――彼女はしゃがんでいた所から立ち上がる。目の前には―――穿たれた銃創、真ん丸な穴ぼこから黒い煙を上げて、ぽっかりと口を開いた表情のまま徐々に、徐々にその身体を宙へと散らしていく一匹の妖魔の死骸―――蜂の巣にされて見るも無残な状態だが―――が、鎮座していた。看取る訳ではないが、死骸が消えていくのをじっ、と。少女は見つめていた。別に、これで何が変わる訳でもない。恐らくネメシスからナイツに情報を渡していたような、"不義理"を働いた妖魔、だろう。或いは―――"我々保守派"のメンバーだったか、どちらかだ。なんにせよ、間違いなくこの妖魔を処分―――処刑したのは、あの天魔ルル、だろう。少女の所属する保守派と敵対する、急進派が生み出した旗印。現在のネメシスを恐怖と混沌に陥れている傑物。そして―――何より静寂 日愛の監視対象。怒りに任せて引かれたのであろう引き金の荒々しさを物語るように、死骸となった妖魔は全身が粉々に撃ち砕かれていた。   (2021/6/5 23:29:24)

静寂 日愛余りに強烈な魔力。何発弾丸として消費しようと枯渇する事の無い膨大なリソース。そして、それらをふんだんに駆使して仲間を容赦なく消し飛ばしていくその、冷徹なスタンス―――我が物顔でそれを良しとする性根。嫌われ者を買って出てくれている事には感謝したいが、その為に自分が駆り出されているのは少々、不満だ。だって、危ないし。怖いし。―――溜息をつく。見上げた空はいやに晴れていた。時刻は夕方、4時を回るか、回らないかと言ったところ。平日。そして舞台は高等部、運動場の一角。―――髪色が髪色なだけにはた目にもよく目立つその少女は、髪留めとして愛用しているデフォルメされたどくろマークを揺らし、その場から立ち去ろうとした。さて―――放課後。天魔ルルにとっては主戦場の時刻。この時間は普段なら乗馬部に居る筈だ―――見つけ次第、直ぐに監視を再開せねば。)   (2021/6/5 23:29:32)

静寂 日愛【――――い、いける?いけるっしょ。いけ。こい。来いよベネット。整合性なんか棄てて掛かって来い。ていうかまず遅いんだわ!!書き出し長すぎなんだわ!!ごめんなさいなんだわ!!!!】   (2021/6/5 23:30:05)

灰崎 仁【いや読み終わった、いくぜ。(いくぜ) ただ多分あれだな、俺が返事したところで時間切れになりそうだなこれ。とりあえず書くわ。】   (2021/6/5 23:34:54)

静寂 日愛【もうそこに関しては本当にね、ごめんなさいなんです……如何なる処罰も受ける所存です……】   (2021/6/5 23:38:06)

灰崎 仁【え?如何なる処罰も…?ちょっと考えとくわ。()】   (2021/6/5 23:38:44)

灰崎 仁なあ、なあって。本当にこんなところから感じたのかよ。「本当だって。確かにネメシスっぽい気配だったよ?」いやいや、流石にこんな分かりやすい場所で……っとと。(放課後──高等部の運動場。巨大なマンモス校とだけあって、運動場を回るだけでもそこそこの体力を使いそうなほどに広大なその場所を、男が歩いていた。男一人ではなく、彼より前に空中を浮遊している制服姿の女子高生がいる。制服を羽織っているとは言え、彼女が羽織っているのはこの学園の制服ではない。男の方はと言うと、喫煙所でもなければ生徒が絶対に寄り付かないであろう場所ではないと言うにも関わらず煙草を吸いながら歩いているだろう。どこのメーカーのものか判別のつかない、真っ黒な煙草を。そんな二人が会話を弾ませながらやって来た、ネメシスの気配を感じ取ったと言う現場。   (2021/6/5 23:55:50)

灰崎 仁後一つ、角を曲がればその場所へと辿り着くと言うところで──ちょうど彼が向かっていた曲がり角から急に一人の人物が飛び出してきた。飛び出してきたとは言っても、速度としてはいたって普通の歩行速度だ。それでも、その場所から予想外に人が出てきたことに彼は驚いたような声を漏らしながら、ぶつからないようにと慌てて歩みを止めるだろう。)   (2021/6/5 23:55:55)

灰崎 仁…えーっと………あぁ、ギャルJKか。何だ、どうしたこんなところで。告白でもされてたのか?青春だねえ。(いそいそと吸っていた煙草の火を消し、携帯用の灰皿に吸い殻を突っ込みながら、角から出てきた人物が誰なのかと言うのを確認しつつ、彼女のことを「ギャルJK」と、そう呼んだ──静寂 日愛。陽気な性格と、その性格と非常に整合性の高い派手な見た目が特徴的な、学校を基本的に休みがちの女子生徒だ。他にも、学力試験の点数が全て90点で統一されているとも聞いたことがある。彼女の存在を記憶の中から掘り返しつつ、彼女に対してわざと茶化すような言葉を選びながら声を掛けるだろう。その際にチラリと、静寂の背後に回った冬理に…「お前が感じた気配ってこれ?」と言いたげな目線を送ると、彼女は首を横に振って否定の意思を見せた。と言うことは、彼女は冬理が感じ取ったと言うネメシスの気配とは無関係らしい──   (2021/6/5 23:56:18)

灰崎 仁が、それなら何故今その場所から彼女が出てきたのか、と言うのが分からなくなる。たまたま?だとしたらネメシスに襲われたり、争いに巻き込まれてもおかしくない。一般人に変装しているだけ?その可能性も無くはないが、いくら変装とは言え体内を常に駆け巡っている魔力反応すらも誤魔化すのは難しいだろう。複数の可能性を考えながら、けらけらと胡散臭さすら感じそうな笑みと共に彼女からの返答を待ってみて。今のところ、“先程の会話”──まあ、彼女からすればただの独り言だが──を聞かれていた可能性があるとは考えていないらしい。)   (2021/6/5 23:56:28)

灰崎 仁【上手く返せてるのかなこれ()】   (2021/6/5 23:58:16)

静寂 日愛【いやーいけてるいけてる。やっぱいける相手ならどんな展開でもロルは返せるっていうあーしの理論は今回も証明されたっしょ。良い感じに始まりそうで、始まら無さそうで、でも何かしら動き出しそうな―――そういうロルになる、気がするかな~。ん、おっけーおっけー。今夜はここまで、かなん?】   (2021/6/6 00:00:46)

灰崎 仁【それなら良かった。 まあまあ、返しにくいロルをお前からされたことは一度もないからな。 とりあえず良い絡みにしよう!そうだなあ、今日はここまでだわ。また明日だな。】   (2021/6/6 00:03:06)

静寂 日愛【おろろ?うれしーこと言ってくれんじゃんね。ハイジンのくせに。(どういうことだよ。)ん―――それじゃ、明日続きやろっか。時間とかどう?何時ごろが都合良い、かな。】   (2021/6/6 00:04:25)

灰崎 仁【ハイジン先生は基本的に生徒を褒めて伸ばしまくるスタイルで売ってるからな。(大嘘)んー、そうだな。9時くらいからならいけるぞ、俺は。】   (2021/6/6 00:05:48)

静寂 日愛【売ってるのは油と麻薬だろー?(毒)うおっ、朝九時ね。りょーかい。んじゃ、あーしもその時間にはこっち来るようにするよ。今日は遅くからありがとう、先生。また明日、遊んでね。】   (2021/6/6 00:07:32)

灰崎 仁【え??まって??朝9時では無いな???】   (2021/6/6 00:08:54)

灰崎 仁【あと売ってるのはそのふたつでもあながち間違いではない】   (2021/6/6 00:09:10)

静寂 日愛【あら!?夜の話!?あー、そうきたか。夜九時か――――――――――夜ね!……ちょっちねぇ。明日はねえ―――――はやく寝ちゃうんだわこれが……><】   (2021/6/6 00:09:48)

灰崎 仁【あー!マジか。明日の昼とか日中は俺が予定あるんだよなー…月曜日再開にする?】   (2021/6/6 00:11:38)

静寂 日愛【うぐぐ……マジメンゴ……月曜日さー、朝三時半起きの仕事あんのよね。それで日曜は早く寝なくちゃいけなくって。申し訳ないんだわぁ……てことで月曜再開了解。それでいってもろて、よろしくおねしゃす。しゃす。】   (2021/6/6 00:13:08)

灰崎 仁【まあ、その分処罰はちゃんと受けてもらうからな。へへへ…()仕事ならもうしょうが無いからな。月曜日遊ぼうぜ】   (2021/6/6 00:14:19)

静寂 日愛【なんかもうさぁ?ハイジンと遊ぶたんびにあーし罰ゲーム受けてね??狙ってやってるのかあーし??どゆことなんだよほんっとにもー。んまでも楽しみにしてもろて、そいじゃ今夜はこの辺りにしとこっか。うん、有難うね先生。】   (2021/6/6 00:15:36)

灰崎 仁【まあ罰ゲーム受けるだけの理由があるから仕方ないね!そこもしょうが無いって覚悟決めてもろて。何にするか考えとくわ。 はいよ、お疲れーい。俺の方こそありがとうな。】   (2021/6/6 00:17:21)

静寂 日愛【灯理センセに肩代わり……いや、それは流石に日愛さんの評判が下がるな……ん。こちらこそ。おつあり。おつまる。良く寝るんだよー。】   (2021/6/6 00:18:59)

灰崎 仁【俺は先輩に肩代わりでも構わないけどな。()不憫な灯理先輩。 おう、よく寝てよく休んでよくサボるわ。それじゃ、またな。】   (2021/6/6 00:23:08)

おしらせ灰崎 仁さんが退室しました。  (2021/6/6 00:23:13)

おしらせ静寂 日愛さんが退室しました。  (2021/6/6 00:29:52)

おしらせ鬼武 誠 ◆sxKTlNdvOMさんが入室しました♪  (2021/6/6 16:45:29)

おしらせ鬼熊 楓さんが入室しました♪  (2021/6/6 16:46:23)

鬼熊 楓【では改めてよろしくだ。再戦……ということで、今回は私からふっかける形で書き出しをと思うのだがどうだろう。無論、何か案があればその話も聞いてみたいところだ!】   (2021/6/6 16:47:48)

鬼武 誠【よろしくなっ。あぁ、俺もその形の方が良いと思うし…決闘の場所はこちらで案あるが、その辺はどうだセンパイ】   (2021/6/6 16:49:06)

鬼熊 楓【決闘の場所については、鬼熊邸……私の実家などではどうか、と思っていた所だ。誰も居ない邸宅の、広い中庭か……或いは夜の道場か、だな】   (2021/6/6 16:50:22)

鬼武 誠【あー、情景的にはキレイでいいな。…俺の考えてた案は、鬼熊組の所有する山の、採石場だ】   (2021/6/6 16:51:12)

鬼武 誠【派手に暴れても問題ない、そんでもって…死んだ時には隠しやすい。】   (2021/6/6 16:51:31)

鬼武 誠【そういう理由で俺は提案すると思う。】   (2021/6/6 16:51:43)

鬼熊 楓【採石場はある意味、最適だな。何なら、底の見えない穴がある場所かもしれない。……そういう目的の穴が、な。好きに出来る場所というのも利点があるし、そこにしようか】   (2021/6/6 16:52:39)

鬼武 誠【人んちでやるのもいいけど、流石にぶっ壊れる規模のパワー同士っつーのは分かってるし、俺も抵抗あると思うからなァ…センパイがそういう意味合いで呼び出すのも、少しダーティな部分出てきていいかも、とは思うけどな。提案自体はどっちにするか任せるぜ】   (2021/6/6 16:54:25)

鬼熊 楓【ダーティな部分、か……そういった点も、人の持ちうる側面の一つだろう?では、私から書き出そう。採石場の場面まで一気に進めるつもりだから、その体で待っていてもらいたい。よろしく頼むよ、鬼武君】   (2021/6/6 16:55:43)

鬼武 誠【了解だ、誘った時間的には少し早い方がいいかもしんねえ。少し準備したいモンがあるからな】   (2021/6/6 16:56:24)

鬼熊 楓【一応の構想だが、昼に声をかけて夕方に迎えに……という予定だ。それか日数が必要であればその旨を記載してもらえれば反映するよ】   (2021/6/6 16:57:10)

鬼武 誠【そこまで必要はねーぜ、そのぐらいの間で十分だ】   (2021/6/6 16:57:48)

鬼武 誠【あ、…あと、センパイの鬼の力の制御率ってどんぐらいだ?もう手懐けた?】   (2021/6/6 16:58:32)

鬼熊 楓【了解した、ではそれで準備をさせてもらうよ】   (2021/6/6 16:58:38)

鬼熊 楓【ん、そうだな……80%という所か。真に引き出しきれてはいないが、御すことは出来ている状態だな】   (2021/6/6 16:58:59)

鬼武 誠【了解了解。…センパイの方が素質はありそうだし、現時点では俺が不利めで動くとしようかな。】   (2021/6/6 16:59:34)

鬼熊 楓――――鬼武君。今日の授業が終わった後、話がある。最近部活に入ったそうだが、そちらの顧問と君のバイト先の方に予定が入ったと伝えておいてくれ。……用件は、言うまでもないだろう?(昼食前の休憩時間、高等部2年の廊下がざわついた。同3年の鬼熊楓が、不良と名高い――もっとも最近は部活に入って少しは大人しくなった――鬼武誠に、そう声を掛けたからである。揃って女性としては高身長、いずれも影のあるメンツだけに『巌流島の戦いか』だの『ついにエンコ詰めるのか』などと好き勝手な噂が立っていたが、声を掛けた本人は気にする事もなく。一時期のような悄気げきった表情は微塵も伺えず、何処か覇気に満ちた姿で長い黒髪を靡かせてその場を後にしたのだった。――2人の間だけに通ずるやり取り、すなわち果し合い。喧嘩の申し込み。以前は誠の方から仕掛けたそれを、楓の方からやり返すというだけの話。そして授業も終わった16時手前、校門には黒塗りの車両が一台停められていた。誠が顔を出せば『乗ってくれ』と楓が促し、まさにヤクザの出迎えといった調子で――低いエンジン音を唸らせながら走り去る)   (2021/6/6 17:10:22)

鬼熊 楓(――車両の中は極めて快適だ。暑い外とは打って変わって冷房が効いているし、シートの座り心地もタクシーなどの比ではない。気を抜けばいくらでも眠れてしまいそうな快適さだったが、楓は腕を組んで目を閉じたままだし、運転手は何かを話すこともなく一路何処かへと車を走らせて。およそ1時間も経つ頃には、周囲の景色はすっかり自然に包まれていた。砂礫が綺麗に積み上げられた、恐らくは採石場だろうか。平たく均された土地には錆びついたクレーンやグレーダー等の重機が残置され、片隅には底が見えない直径50mほどの巨大な穴が口を開けていて)…――鬼熊組が所有する土地だ。周囲20kmには人里もないし、ドライバーの彼は話が分かる。……喧嘩をするにはうってつけの環境、というわけだな。以前に受けた借り……耳を揃えて返しに来たぞ、鬼武誠。(言葉は短く――既にその姿は、赤い革鎧に変じていた。けれど兜も面頬も無く、三編みの長髪を肩に掛けた姿は女将軍とでも言った具合。夕暮れ、風が涼しくなる時間帯――空には月が浮かび、暗闇の心配はなさそうだ。広いその空間、2人の間には乾いた風が吹いていた)   (2021/6/6 17:10:30)

おしらせ無言時間が20分を超えたため、鬼武 誠 ◆sxKTlNdvOMさんが自動退室しました。  (2021/6/6 17:19:42)

おしらせ鬼武 誠 ◆sxKTlNdvOMさんが入室しました♪  (2021/6/6 17:19:48)

鬼武 誠(いつもの通りに昼食を一人で済ませる場所へ向かう。その矢先に声を掛けてきた相手は、先日「カチコミ」を行った者だった。以前までの彼女を思えばそんな誘いをするはずがない。それ故にきょとんとした顔を見せてしまっていたが、相手の確固たる決意を伺える表情を見れば、ワンテンポ遅れてニヤ、と口角を上げて肯定と喜びの返事をしてみせた。彼女の指定する時間の前に、以前よりは交友の増えた相手達に諸々の連絡を、そしてとある準備を済ませてから合流し、黒塗りの高級車に乗り込んだ。涼しさ、座り心地。居心地の良いその空間であるはずだが、「ヤクザの領土」である事には変わらず。しかし、"鬼"たる当人はその雰囲気に惑わされる事なく、我が物顔でどっかりとシートに身を委ねながら…決闘場へと誘われた。車から降りれば、既に戦の準備を見せる女将軍の姿を見れば。ごき、ごき、と首を鳴らしてから、自身の懐に手を差し入れつつ)   (2021/6/6 17:25:33)

鬼武 誠どっちかが死んでも、問題ねえって訳だな。埋めちまえばいいからな。(そう告げると同時に、さらりと白い封筒を彼女に差し出した。達筆な字で、「遺書」と書かれたソレ。言われなくても命を懸けているという意思の表れでもあった)センパイだってダルい取り調べとか受けたくねーだろ、"組"の一員…っつーか頭か?ソイツさえありゃ、合意の上だって言えるだろ。(そう告げつつ、ニヤ、と笑った。自身の命に関わる事柄であると自覚しているのにも関わらず、楽しそうに…彼女との決闘を待ちわびていたように。)   (2021/6/6 17:26:36)

鬼熊 楓……なるほど。死は覚悟しているというわけか、殊勝なことだな。……この一ヶ月、色々な事を学んだよ。それまで、心の何処かで私も死ぬことなどないのだろうと思っていたが…――そんなことは、無いものな。……これは"彼"に預けておこう。私も、同じものを今朝渡しておいた所だよ(差し出された遺書を手に取ると、それを背後に控えてたドライバーの男性に手渡した。彼は楓の言葉に応えるように懐から同じく封筒を取り出せば、そこには同じく達筆な『遺書』の文字。互いに死は覚悟の上、既に地鳴りがしそうな力の満ちた空間から逃げるようにドライバーが距離を取れば、ふぅっ、と楓は深く――息を吐き)……全力、ということで良いな?(―――雰囲気が、変わる。高い気温でぬるく温められていた空気が一挙に張り詰め、それに合わせて楓の姿もまた一変する。長い髪は白く、頭部には金色の双角を戴いて、瞳も勇壮な黄金色。蒼い炎を纏ったその右手には、刃渡り2m程の七支刀を握って――まるで古の鬼武者だ。ただそこに立っているだけで足下の砂が焼け付き、小石は爆ぜてぱちんと跳ねる。嘗ての戦いの最期に見せた白髪鬼の姿が、より洗練されてそこに在った)   (2021/6/6 17:36:51)

おしらせ無言時間が20分を超えたため、鬼武 誠 ◆sxKTlNdvOMさんが自動退室しました。  (2021/6/6 17:46:43)

おしらせ鬼武 誠 ◆sxKTlNdvOMさんが入室しました♪  (2021/6/6 17:47:33)

鬼武 誠今日は死ぬにはいい日だ、っつーがな…そんなモンはねえよ。死ぬ時は死ぬ。全力出して敵わなきゃ、そうなる。(相手も同じ心構えで居たと分かれば、嬉しそうに口角を上げて。双方死力を以て争う覚悟が出来ているのなら、もはや言葉を交わす必要もないだろう。彼女の言葉に応じるように、上着を、靴を脱ぎ捨て。あの時と同じ格好になる。体格の変化は無い、が何処となく重心の位置が読めない立ち姿になっていて、彼女ほど大きくはないものの、誠もまた変化した事が分かる)肩書も何も関係ねえ、アンタと俺の本気のぶつかり合いだ。…何も手加減すんなよ。俺もアンタの覚悟に乗っかってやるからさ。(彼女に背を向ける。本来敵同士であれば、その行為は自殺行為に近い。が…それをしない事は分かっていた。)んじゃ、センパイ。お先に待ってるぜ。(ジャリ、と小石を踏みながら、採石場の崖の縁に立つ。そして、飛び降りるーーーー)   (2021/6/6 17:49:57)

鬼武 誠…、ちょっと待ってなセンパイ。(何か思い出したかのように脱ぎ捨てた靴の元へ歩いていく。掴んで…崖の縁に並べた)うっし。コレなら飛び降りっぽいだろ。(…ない頭なりの偽装工作を行ってから。改めて彼女の方へと振り向き)んじゃ、降りたら開始なっと。(ぽん、と地を踏み蹴る。背後に飛ぶ人間は、そのまま重力に引かれ自由落下していく。悍ましい末路を辿るはずのその光景であったが…暗闇の洞穴に飲み込まれた直後。ダイナマイトで岩肌を爆砕したかのような衝撃が辺りに広がり、僅かに地も揺れる。めらり、と蜃気楼めいた熱も穴から立ち上っているのが見えるだろう)   (2021/6/6 17:50:10)

鬼熊 楓本気のぶつかり合い、か…――無論だ。力の出し惜しみなどというのは苦手でな、私の全てを君にぶつけよう。…………しかし、わざわざ"そこ"を選んだか(――誠の飛び降りる巨大な竪穴は、深さ70mはあるだろうか。相当な広さがある地のそこには何十体という白骨がバラバラと転がっており、概ね足首ほどまでの深さの地下水が染み出し、流れていた。頭上にぽつんと白い穴のようにして上空が覗いており、全体的に空気は冷ややか。けれど先に飛び込んだならば、後を追うように地底へと舞い込んだ楓の姿もハッキリ捉える事が出来るだろう。白髪を靡かせ、青い炎を纏ったその姿は加速度的に落下の勢いを増していき、着地と同時に圧倒的な質量を底面に叩きつけ――無数の瓦礫を四周に弾き飛ばし、触れる地下水を蒸発させた高熱の蒸気を振りまき、視界を塞ぐ格好となりつつ)――――行くぞ、ッ…!!!(水蒸気の幕から飛び出してくるように、誠へと飛びかかっていく。その右腕に握った巨大な七支刀を振りかぶり、木の枝でも振るうような軽さで横ざまに一閃。高熱の蒼炎は刀身にも満ちて、触れれば人体などは熱したバターを切るように容易く断ち切れてしまう鋭さを秘めていた)   (2021/6/6 18:05:24)

鬼武 誠ーーーっ、と。着地したは良いが、まぁ想像通りなんだけどな…!(想像済みであれ、露骨なこの穴に並ぶ白い躯たちを見れば。人生に置いて初めてとも言える"死体"を目の当たりにして戦慄する。地下水は自身の変身後の発熱…尋常ではない血流から生み出されるソレですっかりと温泉程度に暖まっており、死者たちへのせめてもの弔いとなっているかもしれない。飛び込んでくる相手を見れば、着地点を即座に割り出し。…地盤を、メキリと捲って壁を作った。そして、猛烈な勢いで叩きつけられる熱湯と化した地下水と小石の散弾。人間が浴びせられたのであればその時点で絶命は免れないだろう。自身よりも出力は明らかに上。…だが。彼女とは明確に違う事があった。守りながらの戦いでは向こうに軍配が上がるだろう。サシの喧嘩であれば、踏んでいる場数は此方の方が上…小賢しさを活かした戦い方を展開し始める。   (2021/6/6 18:21:12)

鬼武 誠彼女の宣言は居場所の暴露と変わりなく。水蒸気で晴れない視界を狙って…目の前の地盤を、踏み飛ばした。さながら彼女から見れば「壁」が飛んできたように思えるだろう。そしてその「壁」に隠れるように、踏み込んでいく。だがこの壁は打ち砕かれ、それによって巻き込まれる可能性がある。故に…彼女に十分踏み込めたであろうタイミングで真上に跳躍。視界の端ギリギリに、誠が映るであろう。だが、そこでそちらを迎撃すれば地盤の餌食となり…既に誠は拳を握り固め、空中から打ち下ろす構えで居た)っちェりャアアアアッ!!!(裂帛の声と共に空中から落下しながら振り下ろされる鬼の拳。あの時と同じ程度の強度にまで高めたソレは、ぶ厚いコンクリート壁でも粉微塵に粉砕するほどの威力を持っているだろう)   (2021/6/6 18:21:22)

鬼熊 楓(蹴り飛ばされた岩盤を、真正面から斬りつける。誠の肉体を切り裂こうとしたその刃が対象を変えただけのこと――鉄に劣るも、相当な厚みと硬さを持つはずの岩の塊は赤い太刀筋を刻まれながら真っ二つに切り落とされる。七支刀、なんて代物は儀式に使うような飾りのハズだが、楓のそれはそうではないのだろう。そして切り捨てた直後には頭上から誠の拳が振るわれて――刃を返す間はとても無く、その場に踏みとどまって左腕を突き上げ、拳を掌で受け止める格好で応える、が―――)………ぐ、ッ…!ぅ、オぉ―ぉぉぉぉぉぉぉぉァァァァ―ッッッ…!!!!!!(左の手首、肘、肩からみしりと嫌な音がした。確か以前も左腕をボロボロにされたものだが――足下の岩に網目状のヒビを入れながら重たい一撃を片腕で受け止め、そのまま崩れそうになる所を――誠の拳を強く握り込んで、彼女を目の前の地面へ叩きつけようとし。加えてそれが上手く行けば、右手に握った七支刀でその身を地面に串刺しにしようとするだろう。――が、そも左腕一本で受け止めというのが無茶でもある。少なからずダメージ受けた腕で相手を叩きつけようというのは、強引に振りほどくことも出来るはずだ)   (2021/6/6 18:31:07)

鬼武 誠(岩盤を無視して此方を迎撃しようとすれば、着弾の衝撃で此方の対応も成功せずに二連撃を与えられた。即ち彼女は本能的に最善手を選んだかもしれない。左手が迫る。そして…受け止められた。以前までの彼女であれば手首が裏返り、腕が一瞬でひしゃげたであろう一撃を、耐えられた。それは誠自身にも驚愕する情報であり、全力を片手一本で止められた事は戦いのビジョンを練り直す必要があった。拳を握られ、強引に振り上げられる。彼女自身も本能でそう振ったのであろう。理性があれば、浮き上がるはずがなかった。が…)   (2021/6/6 18:41:17)

鬼武 誠ぉ、おおォッ??!(現在の誠の重量は、重機での解体作業と同程度の破壊力を秘めているのと同等の数値であったが…まるで、その辺の角材と変わらない程度の重量に感じられた。故に、容易く宙に舞う。そして…背中から叩きつけられると、彼女よりも深い岩肌のクレーターを作る事になる)ぉ”、ごあ…ッ?!!(内臓を吐き出しそうになる強烈な衝撃。強度こそ高まっているが、衝撃によって歪められる内臓からの不快感、苦痛は変わらず。しかし、迫りくる死…右手の七支刀が見えれば。「絶対に触れてはいけない」という自身の思考を元に、即座に身を翻し。ヒビを入れた…かもしれない左腕を自身の身体に巻き込むようにして、思いきり彼女を投げ捨てていく)ぅ、らァッ!!(成功してくれ、ここで投げられなかったら…終わる。そう脳裏に過っていた)   (2021/6/6 18:41:27)

鬼熊 楓(思い切り叩きつけた誠の肉体を一息に貫こうとする――その刃は、ザンっ、と彼女の体側。ギリギリ刃の触れない地面を突き刺していた。それは勿論、誠がとっさに身を翻して楓の事を投げ飛ばそうとした成果である。しかしながら予想外なのは――投げ捨てる、という行為自体は失敗したという点だろう。突き刺した刃、そして右足で大きくたたらを踏んで、その場に踏みとどまる。最も強烈なひねりを加えられた左の手首は明らかにへし折れているのが見て取れて、それが見えるという事は――視界には、七支刀を離した右拳を握る楓の姿も、入るはずで)…――全力、だったな――?(それはちょうど、先の一撃を返すような形。壮健な右腕を振りかぶり、未だ地面に倒れる彼女の顔面を狙って思い切り振り下ろす。その破壊力は以前とは段違いに強烈で、かつ――"全力"だ。ただの人間の頭部なら、スイカをダンプのタイヤで踏み潰すように爆ぜる威力。あまりに直線的だが――故に、強烈であった)   (2021/6/6 18:51:09)

鬼武 誠や、っべ、…!!(脇腹に感じる熱。九死に一生を得たが。その熱を感じるべきでない事は分かっていた。本来はその刃が地に着く事なく、彼女を投げ飛ばし、仕切り直しに持ち込んでいるはずなのだから。掴んだ腕の感触からして、左手は持っていけた、が…それ以上に、自身との戦力差を認識した上での「右腕」を視認すれば、正しく引き金に指を掛けられている状態である事を理解して。振りかぶる彼女の動作を見て。砕いた左手を振りほどきながら、仰向けに横たわった状態から背筋の力で跳ね起きる。さながらジャックナイフのような動きであり、本来の着弾点から素早く回避していく。空中でバク宙の軌道を取りながら…着地の前に彼女の拳が着弾した。本来なら攻め手をこの段階で考えているが、あまりにも強烈なソレを見れば、防戦一方になってしまって)   (2021/6/6 18:59:36)

鬼熊 楓(ズガンッ、と誠の髪を掠めるように、直前までその頭部が在った場所を撃ち抜く拳は容易に岩肌を叩き砕いていた。すなわち避けて正解という事――だが、勢いは止まらない。前屈した姿勢から身体をお越しざまに右足を軸に、左足で誠へと蹴りかかる。拳ほどの威力は無いながらも強烈なハイキック――それを放つ間に、七支刀の柄をも右手に握って。左手は間違いなく致命的なダメージを受けていたがそれに怯む様子は欠片も見せず…――)――どうした、鬼武誠。まだ私の左手を獲った"だけ"じゃないか…――始まったばかり、だろう……ッ!!!(判断までの速度、行動のキレ、それに戦闘狂のような破壊衝動も。全てを強めた鬼熊楓が、吠えた。けれど理性を失っているようには思えないのが明らかに以前とは異なる点であろうか。心做しか――その身を包む蒼い炎が、火勢を増したように感じられて)   (2021/6/6 19:08:24)

鬼武 誠(既に徒手空拳の破壊力は向こうの方が上。それを目の前で今作り出されたクレーターから察すれば、強引な攻撃は悪手だと判断。だが…思考を回すその僅かな間すら、隙とされてしまった。彼女のハイキックは気付いた時には側頭部に迫り、ソレを防ぐ為に右腕の側面で、受けた)…っが、ぁ”!!(メキリ、と彼女の脚が、腕の中ほどまでめり込んでいる。そこに存在していた肉、骨、神経。全てが磨り潰されて…たった一撃で、彼女と同じ土俵にまで引きずり込まれてしまった。しかし心を折られる事はない。お返しと言わんばかりに…全力の右のハイキックを側頭部へと返していく。酷く不利だ…そう頭では思うものの、痛みよりも闘志が勝った)クソ、ァ…!!   (2021/6/6 19:14:59)

鬼熊 楓(左足から、柔い感触を覚える。肉も骨も粉々に砕いた後に、それでも蹴り返してくる誠のハイキックを既にダメージを受けていた左腕で受け止める。――きっと誠が感じるのも同様の、柔いものを砕く感覚だろう。手首だけでなく、これで万が一にも"折れた腕で殴りつける"なんて攻撃は意味がないものになった。痛みにぎり、と奥歯を噛み締めつつも後方へ飛び退くと、一旦両者の間に距離が空いて。――そこからの芸当は、単なる喧嘩と言うには少しばかりファンタジックなモノ。右手に握った七支刀、それを楓は、刃先から柄に至るまで――"喰らって"いくのである。けれどまさか喉元を切り裂き胴体を貫通するわけもなく、まるで火に薪を焚べるようにして蒼い炎は白色へと燃え上がる。留まるところを知らない焔の勢いは、単純に周囲の空気を温めて。立っているだけでも息苦しく汗が滲むような感覚を振りまきつつ、楓は静かに口元へ右手を添えて――ピィッ、と短く口笛が鳴り響き)   (2021/6/6 19:33:20)

鬼熊 楓……――"喰らえ"。(――誠の足下。地面が隆起する感覚の後、数秒。地盤を割って、白焔を身にまとう大蛇が口を開いて飛びかかる。誠を丸呑みにするのも容易であろう大きなそれは、しかし生物ではないのだろう。あまりに気配が薄く、殴りつければ炎に触れるように突き抜ける。まるで妖魔の使う召喚術だ、が――『鬼神』であればそれも出来るのだろう。徒手格闘、武具の使用も大いに結構。けれどこの絡め手は以前の楓なら使わなかったものであり、故にその変化を感じさせるだろうか。兎に角――動かなければ、燃え盛る炎の蛇に身を喰われる。それが、事実だ)   (2021/6/6 19:33:26)

鬼武 誠(漸く相手が引けば、ふぅっ、と一つ大きく息をついた。激痛と熱気で全身から脂汗を垂らし、砕けかけの右腕は垂らしたまま…相手の動向を見守る。肉体の再生自体は、無意識の魔力制御で行うものだが…目の前の相手では、再生に割いた途端に身体を砕かれてしまうだろうという意識が働き、それは起こらない。そして、不可解な行為を始めた相手を怪訝そうな眼差しで見据えれば…高まっていく異様な熱。炎の変化から攻撃の気配を読み取る。足元が隆起した瞬間、…飛び退くのではなく、彼女の元へと踏み込んだ。背後から上がる熱が、自身を誘導するように迫り、空気を焦がす感触を覚えれば"追尾してくるもの”と認識するだろう。必然、挟撃される不利な立ち位置になってしまったが…それでも逃げる事はない。彼女が自身を砕く一撃を振るえば、それを"炎"に当てて打ち消すつもりで。逆に彼女へと誘導して当てる事も計算に入れつつ。七支刀を失った彼女への接近自体は容易であり、彼女の水月目掛け、右脚が地を這っていく…必然、受け止められるものでもあり、避ける事も出来る。掴めば誠を叩きのめせるだろう。だが、それも計算のうち。水月蹴りは、ブラフであった…)ッシィ!!   (2021/6/6 19:44:46)

鬼熊 楓(誠の考えた事は、ホーミングミサイルを使う相手にそれをぶつけ返すような思考だろう。それ自体は間違いではない――白焔の大蛇は間違いなく誠を追いかけて、後ろ髪を焦がすような熱を与えることだろう。挟み撃ちにする格好の中、水月への蹴撃が放たれればそれを右腕、右足を上下から噛み合わせるようにして防御して。ちょうど白蛇が2人を飲み込むのはそのタイミング、だが――全身の産毛を焼き尽くすような灼熱が一瞬襲うだけで"それ"は立ち消える。召喚することが出来るように、消滅させるのも楓の意のままということだろう。同時に、強すぎる火力は楓自身にもダメージがあるらしいと察せられるが――、――――その灼熱の中、楓もまた一歩、前へ出た。一度浮かせた右足で地面を踏みしめ、スラリと長い左足を頭上にまで掲げて――断頭台の刃の如く、誠の左肩目掛けて振り下ろす。大振りな踵落としは、インファイトにしては隙が大きい。けれどその隙を晒すのも、打ち込んでこいと誘うかのようでもあって)   (2021/6/6 20:02:21)

鬼武 誠(彼女の顎のような上下からの挟み受け。モロに捉えられてしまえば粉砕骨折は免れず、最悪切断される威力を誇るだろう。だが…誠は、以前のような直線的な、シンプルな暴力を振るう"鬼"ではなくなっていた。炎の顎がお互いの姿を一瞬かき消し、それが晴れた時には…誠の脚は、挟み受けに収まっていなかった。長く黒い爪を伸ばしたつま先が、ほぼ顔面の寸前に迫っていた。ーーーーブラジリアンキックと呼ばれる技術がある。下段の蹴りから、とある地点に到達した瞬間に膝を支点に脚を跳ね上げ、上側に足で弧を描くような軌道を取らせて上段に打ち込む高速フェイントキック。それを行使してみせたのだ。だが、それを食らおうが強引に踏み込む彼女。そして踵落としという非合理的極まりない技の選択。誘っている…それを理解すれば。瞬時に身体を大きく左に切り、腰のタメを作る。そして…弓矢のように、解き放つ。脇腹ごと抉り飛ばす勢いで、左フックを振るった)っちェア!!   (2021/6/6 20:12:35)

鬼熊 楓(長く尖った爪を備えたその足はまさに"鬼"のものだ。蹴り、というよりは斬撃に違いそれを顔を上方に向けて反らすことで掠める程度に受け止める。といっても、左瞼に獣の爪を受けたような生傷を深々と刻むこととなった。眼球は無事だが、場所柄出血も多い。引き裂かれた瞼越しの視界はさぞ赤く染まっている事だろうか――その上、踵落としなどという隙だらけの攻撃に付け入られるのも当然の事。だが…――それは求めた通りの攻撃だ。カウンターを用意してあるわけでもない、致命的な罠を仕掛けたのでもない。ただ、相手の全力を味わいたい――溢れる闘争本能がそうさせたとしか、言いようがない。凄まじく重い一撃が脇腹を捉えると、みしりと大岩を殴ったような重厚感があるだろう。来るとわかっていれば、堪え方というものがある。下腹に力を入れて、重心を落とす。ダメージ自体は消えるはずもなく、衣服で見えないものの、すぐにも拳が打ち込まれた部分は肉が紫に染まっていく。口の端からがどろりと鮮血が溢れ、内臓の損傷がハッキリと感じ取れて――しかし鬼熊楓は、笑っていた。今日はじめて見せたその笑みは、獰猛で。戦いに愉悦を覚える、獣のような凄みを湛え)   (2021/6/6 20:27:15)

鬼熊 楓……フ。流石に、重いな……?…――返すぞ、一発ッ!(脇腹に打ち込まれた一撃の、その直後。この距離ならばと誠の頭部、その角を握りしめ、距離を保とうとして。そのまま改めて振り上げた右足を一挙に落とす。狙いはやや変わり、相手の右肩。捻り込むようなその一撃は、重機が落ちてくるような――そう錯覚するほどの、重たさで)   (2021/6/6 20:27:21)

鬼武 誠っ、ち…!!!(明らかに拳の手ごたえはあった。相手の肉を、骨を断った。内臓までダメージを与えた事だろう。だが…自分の全力打、利き腕ではないとは言え、それでも必殺の一撃であったソレを乗り越えられた時点で、圧倒的な戦力差を認識してしまう。耐えきった相手の攻撃的な笑みに、苦戦を感じさせる苦しげな表情を返す。読み勝ったのも、与えた手数も多いのは自分であるはずなのに…「素質」という、理不尽な差を見せつけられながら自身の頭部に生えた角を掴まれると。…耐え切れる確証が取れない、右脚を見上げるしかなく)畜生…ッ!!(彼女の踵が右肩にめり込む。強化した肉体で、筋肉で防御自体は行っている故に、脚の装備は双方の衝撃で砕け散る事になるだろう。しかし…ボキ、メキリ、と握られた角がへし折られ、骨が砕け、筋繊維が引き裂かれる感触が彼女に伝わるだろう。瞬く間に耐え切れず転倒、彼女の足と地面に、砕けきった右腕が板挟みになっていく)ーーーーッ、ぁ”…!!!(絶叫も出来なかった。痛みによって全身が硬直し、口を開けても声が出ない。無様に、彼女の足元で悶える姿を見せて)   (2021/6/6 20:36:33)

鬼熊 楓(相手の肩を蹴り砕いた足を包む甲が衝撃で破壊され、誠同様に長い爪を備えた足が顕になる。力が籠もった証拠に隆々と血管を浮き上がらせ、親指がぐっと第一関節から曲がっている。――が、そんな情報はどうでもいい話だろう。骨を砕き、筋繊維を破断する一撃で相手をねじ伏せると――蹴り伏せたその足で、そのまま首筋を押さえつけにかかる。首の上に片膝をつくようなその格好で、見せつけるように誠の目の前に折れた角を突き立てれば)――…まだやるか、鬼武誠。どちらも生きているものな、構わないぞ私は…――"やってみる"か…―?(こみ上げる血液を吐き捨て、ぜぇ、と吐息を感じさせて。極めて短い時間の命のやり取りに、今更になって額に汗が浮かぶのを感じながら問いかける。ふと身体を退ければ、答えを問うように拳を握った右腕を構えた。――左目の損傷、左腕は粉砕骨折が7箇所、脇腹は――どうだろう、内臓が幾つかやられたハズ。それでも立てるのは、偏に"鬼"の力としか言いようがない。無防備な相手を殺しに掛からない、という辺りは――反面、人間臭いといえるだろうが)   (2021/6/6 20:50:50)

鬼武 誠っか、ひゅ…ッ(首に乗る足指の感触。片膝の恰好であれば、それなりに重心が乗っており、足の形に沿って喉が圧し潰され、苦しげな息を漏らす。垂れ下がった右腕は動く事はなく、脂汗を酷く滲ませた左手で足首を掴むも、押しのける事は出来ない。そして、自身を一度「仕留められた」と認識すれば…容赦をするな、と言うような闘志の籠った眼差しで彼女を睨みつける。彼女との戦力差があろうとも、愚直に闘う意思を見せる…そして、強引に踏み締める足を首から退ける。踏み込みの足が、首の脇を掠めるようにして…頸動脈を裂いた。赤黒い噴水を首筋から噴出させながら、その患部を抑えつつ、よろりと立ち上がる。…出血は指の間からも悍ましい量が噴き出ていたが…不意に。急激に血が収まっていく。砕けた角が根元からコロリと落ち、新たな角が鮫の歯の如く肉の間から浮き上がってくる。ぐにゃぐにゃになったはずの右腕が、人としての形を取り戻し…拳を何回となく握り直して、手の具合を確かめている様子。理不尽なまでの、強烈な再生能力を彼女に見せつけた。   (2021/6/6 21:02:54)

鬼武 誠だが、その顔色には余裕などない。先ほどよりも苦しげな表情に、脂汗の量も尋常ではなく。滲み出る魔力は先ほどの比ではなく、この時点で彼女と互角に戦える力は得ているはずだった。…が、どう見ても疲弊している。身体から迸る力とは真逆に…むしろ、力によって苦しんでいるようにも見えた。辺りの地下水が沸騰、蒸発するほどであり。…その身を、さながら地獄の刑罰のように焼かれているのかもしれない)どっちかが立てなくなるまで、やるのが喧嘩だよ、センパイ…来いよ。(首から手を離し、血塗れになった拳を再び握り固め。前回の戦いよりも明らかに洗練された、戦士としての構えを見せて)   (2021/6/6 21:03:10)

鬼熊 楓(死を迎えるようなダメージでありながらも起き上がり、砕けた肉体が回復する。角が生え変わる姿などは極めて印象的で、それが彼女の能力なのだと実感させられて――けれど、驚きもしない。"鬼武誠"ならそれくらいやってのけるだろうと、わずかに一度拳を交えただけだが感じられたから。とはいえ――疲弊しているのは自分と同じだ。ふぅっ、と深く息を吐いてから、相手を見据え。一つだけ、大きな変化を自らに与えた。使い物にならない左腕、そこに一つの武器を顕現させる。これは純然たる自らの能力によるもので、その武器は所謂"パイルバンカー"だった。腕全体を装甲で覆い、巨大な杭がこれ見よがしに装填されている。確かにこれならば腕が自由に動かずとも、引き金の一つ程度は引けるのだろう――『これで行くぞ』と明言するような、歪すぎる巨大兵器を片腕に。ダンッ、と地面を踏みしめて真っ直ぐに詰め寄ると、無事な右腕を振りかぶる。相手の横っ面を殴り抜けようという右ストレート――早く鋭く、まっすぐに。焦げるような想いを乗せてまず、一つ―!)   (2021/6/6 21:22:12)

鬼武 誠(相手の、露骨なまでの巨大な武装を見れば。その大仰さに恐れを抱く事もなく。壊れた左腕を補うには最適の武装である、と冷静に分析すれば。目の前の彼女との闘争に集中する。愚直な、それでいて鬼の力故の驚異的な出力の踏み込み。先ほどまでの自分であれば、それに対応できなかっただろう。だが、今は違う。同等の力を得ている為に…人間の範疇の速度でしかない、という認識だった。疲弊の為か前に出した左腕を軽く垂らし、ゆらり、ゆらりと振り子のように振っている。上段の顔面ががら開きのスタンス。そこに拳を叩き込めと言わんばかりのそれ。…彼女がストレートのモーションを始めた瞬間。眼前に…拳があった。左拳。垂らして揺れ動いていたソレが、揺れの動きに紛れて鞭のようにしなりながら顔面に飛ぶ。フリッカージャブと呼ばれるボクシングの高等技術である。たかがジャブ、ではない。しならせた故に威力は数段と上で、速度に対する威力の乗り具合は尋常ではない)シッ。   (2021/6/6 21:30:13)

鬼熊 楓(先程までよりも圧倒的に早く感じられるフリッカージャブ――それを、楓の右の瞳がしっかりと捉えていた。左目が流血でほぼ見えないがゆえに、視覚はそちらに集中する。相手の拳を見極め――誠から向かって左下、ジャブの下方へと潜り込むように身を屈めた。途中、ジャブが獣に切り裂かれたような左目の傷をぬるりと舐め、鋭い痛みが走るが――止まっては居られない。屈んだ姿勢から繰り出すのは必然的に、相手の顎を狙ったアッパーカット。ぐっと右足を踏み込み、殴り返すだけの間合いを与えないよう身体を寄せながらの一撃。こと現代スポーツの技術、という点では楓の知識や練度は誠に劣るが、本能的なものか――胴を守るように、左腕の装甲を自分に寄せていて。)   (2021/6/6 21:41:15)

鬼武 誠(左に潜り込まれた。拳を空が切った感触からそれを理解すれば…次に打つ手は一つだった。飛んでくるのはアッパーカットか、フックか、ボディ。何れも半歩下がればいい。回避すれば、自身の手数は減るものの被害は出ない。…という安牌を選ぶほど、技術的に甘くはなかった。フリッカージャブ自体は長射程の打撃であり、そこから踏み込まれる動きを見ても対応は出来る。確かに半歩後ろに下がった、が…フリッカージャブを得意とするヒットマンスタイルと呼ばれるスタンスには、もう一つの牙があった。顎の横に構えた、右拳。本来であればフリッカージャブを叩き込み、適正距離に釘付けにしてから放つもの。…チョッピングライト、打ち下ろしの右ストレートの事であり、必倒の威力を持ち合わせている。彼女の行動は、本人の性格通り"バカ正直"であった。小賢しさを持ち合わせる誠の思考の範疇にとどまっており…故に、半歩下がりながら、チョッピングライトの間合いを作る。高低差による、適正距離…インパクトの瞬間までに必要な距離は取れた。そして、右拳が彼女の顔面目掛け、放たれる…)   (2021/6/6 21:50:26)

2021年06月02日 23時35分 ~ 2021年06月06日 21時50分 の過去ログ
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