「ショートストーリー♪」の過去ログ
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2022年04月01日 09時58分 ~ 2022年05月08日 08時46分 の過去ログ
過去ログでは上から下の方向に発言を表示しています
おしらせ | > | 石川抱く僕さんが退室しました。 (2022/4/1 09:58:45) |
おしらせ | > | 冬空 ◆ikoi/zg442さんが入室しました♪ (2022/4/1 20:19:41) |
冬空 ◆ | > | 🅰️ (2022/4/1 20:19:55) |
冬空 ◆ | > | 精一杯背伸びをしたのに届きそうで届かない…。 (2022/4/1 20:21:00) |
冬空 ◆ | > | (あと少し…なのに…) (2022/4/1 20:21:26) |
冬空 ◆ | > | そう思いながら小さな踏み台にあがり右手に数冊の本を抱え、精一杯左手を伸ばし本棚の整理をしていた。 (2022/4/1 20:23:23) |
冬空 ◆ | > | ところがバランスを崩し、クルッと身体が回転。倒れそうになったところに「危ないっ!…」と男性の声。それと同時にふわっと身体を包み込まれる感覚に思わず目を瞑っていた。 (2022/4/1 20:26:04) |
冬空 ◆ | > | ほんの一瞬の出来事なのにスローモーションのようである。頬に触れる柔らかな感触にゆっくりと目を開ける。「あれ?…いた…くない…」 (2022/4/1 20:28:08) |
冬空 ◆ | > | 床に倒れたはずの身体は痛みを感じることもなく不思議そうにしていると…「あの…」と下からの声に慌てて身体を離した。 (2022/4/1 20:29:46) |
冬空 ◆ | > | この図書館には既に皆が帰り私しかいないはずである。忘れ物をして戻ってきた彼はちょうど私が落ちそうになっているところに居合わせたようだ。 (2022/4/1 20:32:02) |
冬空 ◆ | > | そうか、あのふわっと包み込まれた感覚は彼が身体を庇うように抱きしめてくれたからなんだ。お礼を述べると私を庇い下敷きになった彼もゆっくりと身体を起こすと「大丈夫か?」と声をかけると顔を赤らめ慌てて視線を逸らせていた。 (2022/4/1 20:34:53) |
冬空 ◆ | > | その様子に春物のフレアスカートが捲れていたことに気づき慌てて直すももう遅すぎた。 (2022/4/1 20:36:10) |
冬空 ◆ | > | (2022/4/1 20:36:22) |
冬空 ◆ | > | 🅱️ (2022/4/1 20:36:53) |
冬空 ◆ | > | あなたはいつも笑うから… (2022/4/1 20:37:09) |
冬空 ◆ | > | 私は…私達はいつも魅了されてしまうんだ。 (2022/4/1 20:37:54) |
冬空 ◆ | > | あなたのその表情に、優しく甘い言葉に、ステキな仕草に… (2022/4/1 20:38:40) |
冬空 ◆ | > | キュンとなってときめいて心奪われてしまうんだ。 (2022/4/1 20:39:37) |
冬空 ◆ | > | 近いようで遠い存在。でも癒やされ心奪われてしまうのも事実である。 (2022/4/1 20:40:33) |
冬空 ◆ | > | あなたの存在する【枠】を閉じれば夢の世界から現実へ引き戻され理想の王子様像でしかないとそう思い知らされるのだった。 (2022/4/1 20:42:51) |
おしらせ | > | 冬空 ◆ikoi/zg442さんが退室しました。 (2022/4/1 20:43:05) |
おしらせ | > | 中出し中やさんが入室しました♪ (2022/4/2 23:29:14) |
中出し中や | > | 🅱️ (2022/4/2 23:29:27) |
中出し中や | > | 君はいつも笑っているから、僕は君の事を楽観的で朗らかで、小さい事は気にしない大らかな女性だとばかり誤解していたよ。 (2022/4/2 23:31:11) |
中出し中や | > | 共働きなのを顧みず、君が大変なのは承知の上で妊娠中も出産後も、育児期間でさえも僕は家事の一切を放棄していたし (2022/4/2 23:34:50) |
中出し中や | > | 仕事に託けて何の連絡もせずに飲みに行ったり、結婚祝いだ出産祝いだと突如同僚や上司を家に上げたり (2022/4/2 23:36:23) |
中出し中や | > | 確かに僕が君の立場なら不満でストレスも溜まっていただろうね。 (2022/4/2 23:37:32) |
中出し中や | > | でもやっぱり、決定打は風俗や出会い系アプリでの所業が発覚してしまった事なんだろうな。 (2022/4/2 23:39:02) |
中出し中や | > | 愚痴の一つも言わず、僕の我儘や身勝手な振る舞いにずっと笑顔で感情を隠して来た君の、本当の怖さは (2022/4/2 23:40:54) |
中出し中や | > | 趣味の釣り場でこうして僕を酒に酔わせ、酩酊状態にさせてから突き落とす時でさえも、いつもの優しい笑顔を浮かべているところだよ。 (2022/4/2 23:44:08) |
中出し中や | > | 女は役者である。本心がわからなかったし見せる事も無かった。結婚して数年経っても僕は妻を知らなかったのだな。既に苦しささえ感じぬ中で最後にそう思い知らされた。 (2022/4/2 23:47:17) |
中出し中や | > | 🅰️ (2022/4/2 23:47:39) |
中出し中や | > | 精一杯背伸びしてみた。そうでもしないと気が狂いそうになる。 (2022/4/2 23:48:31) |
中出し中や | > | 外では無機質でストレスを金に変える社会に神経を削り取られ、家では口先ばかりで身勝手な夫と、何から何まで手を掛けてやらないと生きていけない幼子に振り回されている私にとって、ブログは唯一の楽園だ。 (2022/4/2 23:55:06) |
中出し中や | > | 最初はストレスを吐き出す場にして、醜い文字の羅列で埋めていたのだが、他人にとって相手のストレスなどどうでも良いらしい。食いつくのは他者が好む蜜の味、私が大変な目にあった時のザマァ反応くらいで、それではかえって私のストレスが溜まる悪循環になってしまう事に気がついた。 (2022/4/2 23:59:15) |
中出し中や | > | そこで方向転換し、新たなブログに登場したのは健気で前向き、卑屈なくらい周りに気を遣って感謝して生きる女だった。 (2022/4/3 00:01:36) |
中出し中や | > | 初めての育児に奮闘しながら仕事と家庭を両立しながらも笑顔を絶やさない前向きな女は、亭主がダメ亭主であればある程、同性のキャリアや先輩ママからの応援が殺到した。 (2022/4/3 00:04:13) |
中出し中や | > | そのうちに写真へ反応が出始めて、私も写りに対してどんどん意識し始め、子供の洋服のみならずテーブルや食器、カーテンや小物までとめどなく私の見栄を張った承認欲求を走らせた。 (2022/4/3 00:09:04) |
中出し中や | > | そんな享楽に浸っているうちに、熱心に私のブログに反応してくれる男に気がつき、出会ってしまい、恋に落ちた。 (2022/4/3 00:14:24) |
中出し中や | > | そして気がついたのだ。これまで写真写りの為にセンスを変えて模様替えまでしてしまったのだが、毎日覚えていた違和感、それは亭主がまるでマッチしていないという事実に。 (2022/4/3 00:18:45) |
中出し中や | > | 既に (2022/4/3 00:19:20) |
中出し中や | > | 海中では夫が力無くもがきながら何か必死に謝って喚いている様だが、私には全く興味無い。 (2022/4/3 00:24:12) |
中出し中や | > | それよりも今後悔しているのは、何でもっと早くにこの男を捨てなかったのだろう。私の人生にこの男の存在など必要のない事だと気がつくのがもう遅すぎた。 (2022/4/3 00:26:36) |
おしらせ | > | 中出し中やさんが退室しました。 (2022/4/3 00:26:42) |
おしらせ | > | 伊丹空港 ◆violet/unba2さんが入室しました♪ (2022/4/3 10:08:46) |
伊丹空港 ◆ | > | |・`ө・) (2022/4/3 10:08:56) |
伊丹空港 ◆ | > | 今回は、ちゃんと真面目に恋愛系で連ねてみます(いままで真面目やなかったんかーい) (2022/4/3 10:09:54) |
伊丹空港 ◆ | > | んでは、はじまりはじまり👏👏👏 (2022/4/3 10:10:14) |
伊丹空港 ◆ | > | 🅰️ (2022/4/3 10:10:39) |
伊丹空港 ◆ | > | 今日、私は精一杯背伸びをした。イブサンローランのリップをつけた。私はバスを待ちながらグロスコートも塗った。今日は彼に会えるかな?会えたら”あたり”、会えなかったら”はずれ”。でも、今日は会えない確率のほうが高めかな。私はせせこましく通り過ぎてゆ車たちを見送りながら、ただただ、彼のことをずっと考えている。彼に初めて出会ったのは去年の秋のバスの中。バスが急ブレーキを掛けた時、私は目の前の座席に腰掛けていた彼の顔にスポーツバッグをぶつけてしまった。「す、すみません!」の平謝り。でも彼は平然とした顔で、「大丈夫大丈夫。」とにこやかに返してくれた。次の停車場で私がバスを降り、なんだかいたたまれない私は歩道を早足で帰路についた。後ろからカッカッと靴音が迫ってくる。”なに?ストーカー?痴漢?”私も追いつかれまいとほぼランニングな姿勢に変わってくる。「まってー!まって!」後ろから息を切らす男性の声がする。まぁ痴漢が待って!とはいわないよね?そう思い立ち止まって振り返ると、さっき私がバスの中でバッグをぶつけてしまった彼が両膝に手をついて腰を落としている。 (2022/4/3 10:24:24) |
伊丹空港 ◆ | > | 彼の右手にはチャーム、見覚えのあった水色のハート型のチャームだ。「これ、落としたでしょ?」彼はそれを私に差し出した。”え?”私は慌ててバッグのファスナー部分を確認すると、間違えなくそこについていたはずの水色のハート型のチャームがなかった。「さっき、はずみで落ちたんだと思うよ。」そういって私の手にそれを握らせると、「じゃあ、気をつけて!」とまた来た道を戻っていってしまった。私は”ありがとう”の言葉さえ掛けることができず、ただただ立ち止まり彼の背中を見送ってしまった。でもそれが縁で、彼と何度か同じバスになったことがあった。 (2022/4/3 10:37:42) |
伊丹空港 ◆ | > | 私はいつものブレザーの制服、彼もいつものチャコールグレーのスーツ。挨拶程度しか交わしたことがない会話。でも彼と同じバスに乗っているだけで気分がちょっと高揚している。彼は私が降りる停車場で一緒に降りるわけではなかった。彼の行き先はまだまだその先。あの日、彼はわざわざ途中の停車場に下車して私にチャームを渡してくれたのだと気がついた。それを知って勇気を出して、「あのときは、本当にありがとうございました。」とつぶやくように声に出した。彼はまたあのときと同じ笑顔で、「大丈夫。」とひとこと。 (2022/4/3 10:38:04) |
伊丹空港 ◆ | > | しかし冬休みを過ぎたあたりから、私は彼と同じバスに乗ることが減ってしまった。私は受験生。ちょっと早めのバスに乗り、学校で試験対策を受講した。それから受験を経て、合格発表を受け取って春休みも過ごして。そして今日、入学式で初めて着るリクルートスーツと初めてするメイク。そしてこのリップ。また私は彼の乗るバスに戻ってこれた。私はドキドキしながら目当てのバスを待っている。…でもなかなかバスは来なかった。私の後ろで列ができてくる。老夫婦の会話が聞こえる。「時刻変わったんやて。」「まぁ廃止にならんでえがったわ。」”えぇ?時刻が変わった?”私は慌ててスマホを取り出す。バスのサイトには『春のダイヤ改正について』とあった。しまった!私が乗るはずのバスは既に行ってしまった。彼との再会も入学式も何もかも「…もう遅すぎた」。 (2022/4/3 10:47:24) |
伊丹空港 ◆ | > | 🅱️ (2022/4/3 10:48:22) |
伊丹空港 ◆ | > | ”あなたはいつも笑うから”…僕は彼女の存在を無視するわけにはいかなかった。彼女はこのバスの途中駅の”高校前”から乗ってくる学生のひとり。彼女たちの集団はとても賑やかで、それまでシーンとし静まりかえっていた車内の空気がいっぺんで変わる。そしてやっぱり制服姿もあいまって華やかさも感じる。僕はついついカッコつけるように”君たちには興味はないよ”という素振りを見せてしまう。僕の悪い癖だ。彼女はいつも僕の座る席の前に立ち、友だちと他愛のない会話を弾ませている。方に背負ったスポーツバッグが少し重そう。体育会系の部活をしてるのはすぐにわかった。彼女の友だちが先に”バイバイ、また明日ね”と降りて出ていってしまう。彼女は友だちを見送ったあとは、じっと黙って景色を眺めている。ある日、こんないつものシチュエーションに変化が起きた。バスが急ブレーキを掛けた。僕の顔に彼女のバッグが思いっきりぶつかった。(いてっ)でも僕は何事もなかったように平静を装った。彼女は何度も「ごめん、ごめんなさい!」を繰り返す。僕はその程度なんでもないよと装って、「大丈夫!」を繰り返した。 (2022/4/3 10:59:19) |
伊丹空港 ◆ | > | (2022/4/3 11:09:49) |
伊丹空港 ◆ | > | 彼女がバスを降りる間際、僕の足元にどこか見慣れたチャームが落ちていた。彼女がバッグにいつもついていた水色のハート型のチャーム。だからそれが彼女のものとすぐに分かった。ボクはそれを拾いドアが締まる直前にボクも慌ててバスを降りた。夕闇迫る歩道には冬服の制服姿を目視しづらく、僕は彼女の背中を捉えると早足になった。すると彼女もなにを急いでいるのか、突然早足になっている。彼女は体育会系、僕は根っからの文化会系だ。このままでは大きく距離をあけられてしまう。僕は早足から1段階ギアを入れた。と同時に女子高生を追ってる背徳心も高まってくる。僕はスーツ姿の大人。こんなシチュエーション、どう思われようと僕の方に分が悪い。世間の冷たさがひしひし感じ取れる。でも、僕はただこれを渡してあげたい。ただそれだけ、それだけなのだ。でも彼女はどんどん遠ざかってゆく。僕は結局走り出す。走りながら「まって!まってー!」と声を掛けた。 (2022/4/3 11:19:54) |
伊丹空港 ◆ | > | そしてどうにか彼女は立ち止まってくれた。きっと怪しいやつに思われたのかもしれない。いや、たしかに怪しいやつだ。スーツの男が制服の女子高生を呼び止めるのだから。彼女はやっと立ち止まってくれた。そして振り向いてくれた。僕は両膝に両手をついて、背中を丸めて息を切らしながらちょっと震える手に握りしめていたチャームを差し出した。とりあえず思いは届いた。僕は彼女の手にそれを握らせて僕はこの背徳感から逃れるように慌ててさっきの停留場に向かった。”次のバスはいつ来ることやら…”でも、不思議と次のバスを待つもどかしさより達成感で胸がいっぱいだった。 (2022/4/3 11:23:02) |
伊丹空港 ◆ | > | その日から僕と彼女は”顔なじみ”になった。でも、あまり話すことはなく挨拶程度。でも不思議と通勤が楽しい。なんかずっとバスに乗っていたい気持ちになる。でも、年の瀬が迫る頃には彼女はバスに現われなくなった。学生は冬休み、学期末テスト、インターハイ予選とかいろいろあるのだろう。ただ僕はずっと彼女の面影は忘れない。やがて白一色な景色もかわり、桜の芽吹く季節が到来する。僕は会社から移動の辞令を受けた。僕はこの春から東京に転属となった。このバスに乗るのも今日で最後。彼女と出会える機会も1ミリ程度は残っているかもしれないと期待しながら、僕はバスを待っている。そかし目当てのバスはなかなかやってこない。 (2022/4/3 11:35:59) |
伊丹空港 ◆ | > | ”事故か?”僕はスマホを取り出し、情報を探す。『春のダイヤ改正』が飛び込んでくる。”しまった…”乗るはずのバスは一個前になっていた。これで僕の期待はまったくの白紙になってしまった。彼女の面影は永遠に僕の胸の中だけにとどまってしまうことになった。”あぁ、さようならだけでも言いたかったな…。”というか、せめてLINEだけでも交換しておくべきだった。僕は女子高生に恋をすることが禁断で背徳感マックスの不安ばかりが募って、この恋愛は許されないという自分への縛りだったことをつくずくとそう思い知らされた。 (2022/4/3 11:36:01) |
伊丹空港 ◆ | > | |・`ө・)ノ (2022/4/3 11:36:34) |
おしらせ | > | 伊丹空港 ◆violet/unba2さんが退室しました。 (2022/4/3 11:36:37) |
おしらせ | > | 冬空 ◆ikoi/zg442さんが入室しました♪ (2022/4/3 20:22:57) |
冬空 ◆ | > | 🅰️ (2022/4/3 20:23:05) |
冬空 ◆ | > | 精一杯背伸びをしていたのかもしれない。 (2022/4/3 20:23:37) |
冬空 ◆ | > | 女友達と恋バナで盛り上がってはドキドキしていた。彼の惚気話を聞かされたりデートの話だったりはたまた愚痴だったり…でもまだ彼のいない自分にとっては羨ましくもあり上手いアドバイスもできずもどかしくもあった。 (2022/4/3 20:26:51) |
冬空 ◆ | > | そんな中で、出会った年上の貴方は凄く大人で頼りがいのある人に見えたんだ。彼の仕草に、優しい笑顔に、甘い言葉に、私は次第に惹かれていった。そんな彼の横に並び歩くことに必死になっていった。 (2022/4/3 20:29:34) |
冬空 ◆ | > | 彼の好みに合わせ着飾ってみたり慣れない高いヒールを履いて何度も転んだり靴擦れを起こしたり…。「無理しなくていいよ?」そう言って手を繋いでゆっくり歩いてくれるけど彼のその優しい笑顔は私だけに向けられたものではなかったんだ。 (2022/4/3 20:32:43) |
冬空 ◆ | > | 彼にとっての私は『都合のいい関係』でしかなかった。周りの反対する声に耳を傾けず彼に寄り添う私は甘い言葉に誘われるがままついていった。この後、取り返しのつかないことになるなんて予想もできずに。彼の本性に気づいたときにはもう遅かったんだ。 (2022/4/3 20:35:43) |
冬空 ◆ | > | (2022/4/3 20:36:04) |
冬空 ◆ | > | 🅱️ (2022/4/3 20:36:30) |
冬空 ◆ | > | 君がいつも笑うから… (2022/4/3 20:36:52) |
冬空 ◆ | > | もっとその笑顔をみていたくて、側にいたくて、離れがたいと感じてしまうんだ。 (2022/4/3 20:37:47) |
冬空 ◆ | > | でも君と俺は一回りも離れている。そんな年上の俺のことなんて本気で相手するはずなんてないだろう。 (2022/4/3 20:39:03) |
冬空 ◆ | > | 君と出会ったのは俺が転勤でこの街に来た頃のことだった。まだ土地勘もなく家の近くのコンビニで買い物をしているときだった。笑顔で元気よく挨拶をしてくれる君の姿が印象的だった。何度か顔を合わせるうちに親しくなり話すようになっていった。 (2022/4/3 20:42:31) |
冬空 ◆ | > | そして俺は年甲斐もなく君に惹かれていたんだ。今の関係を壊したくなくて想いを告げることさえ躊躇われていた。また転勤となれば君と会えなくなるだろう。きっとこのままでいいんだ。 (2022/4/3 20:44:54) |
冬空 ◆ | > | 君が幸せでいてくれたらいい…。そんなことを考えつつ君との会話を楽しむもちょっとしたことで年齢差を感じこんなにも違うんだと思い知らされるのだった。 (2022/4/3 20:46:50) |
おしらせ | > | 冬空 ◆ikoi/zg442さんが退室しました。 (2022/4/3 20:46:55) |
おしらせ | > | ねこ ◆v8O5xyO8Goさんが入室しました♪ (2022/4/4 20:28:38) |
ねこ ◆ | > | 履歴更新♪ (2022/4/4 20:28:46) |
おしらせ | > | ねこ ◆v8O5xyO8Goさんが退室しました。 (2022/4/4 20:28:59) |
おしらせ | > | ・さんが入室しました♪ (2022/4/7 08:58:49) |
・ | > | お題🅰️「精一杯背伸びをした」で始まり、「もう遅すぎた」で終わる物語を書いてください。 (2022/4/7 08:59:37) |
・ | > | 精一杯背伸びをしていた。多少の知ったかぶりも混じえていたかもしれない。それは、美春が中谷課長が好きだったからだ。 (2022/4/7 09:00:21) |
・ | > | しかし、美春がどんなに背伸びして知りうる全てを投げ出してみても、中谷の知識や経験に追いつけるわけがなかった。 (2022/4/7 09:00:43) |
・ | > | だが、中谷は美春との会話が楽しくて仕方ないようだった。突拍子もないアイデアが次々と出てくる美春の存在はコンテンツ事業部に籍を置く中谷からすると、初めて足を踏み入れた遊園地のように見えた。 (2022/4/7 09:01:07) |
・ | > | 中谷は38歳、某ケーブルテレビ局のコンテンツ事業部のやり手の課長で、嶋津美春は24歳、派遣社員だった。 (2022/4/7 09:01:45) |
・ | > | 美春が初めて中谷と会ったのは彼がまだ営業部の課長だった時だ。美春が自己紹介を終えた時、皆から組長というあだ名で呼ばれていた竹内係長が遅刻してきた。 (2022/4/7 09:02:00) |
・ | > | 竹内は背が高くプロレスラーのような体躯で、ダブルのスーツを着てジャガーに乗って通勤してくる強面だが若手社員たちから人望のある個性的な社員だった。 (2022/4/7 09:02:33) |
・ | > | 竹内は中谷の顔を一瞥すると「いやぁ、朝方金縛りに遭いましてね」と言い、中谷は「それは大変でしたね。お祓いしなくて大丈夫ですか?」と事もなげに返した。 (2022/4/7 09:02:51) |
・ | > | 中谷は竹内を始めとするクセの強い個性的な12人のメンバーを纏めるリーダーだったが、どうやら部下たちからは不人気なように見えた。美春が社員たちと飲む時、必ず中谷の話題になり、誰からともなく非難の声が上がった。なのに美晴は中谷に興味を抱いた。何故なのか?勿論ほとんどは悪口なのだから皆が中谷に抱く感情の半分は怒りなのだが、半分は笑いもあった。美春はその不思議な非難を受けている本人に好奇心を抱いたらしい。 (2022/4/7 09:03:29) |
・ | > | 思っていたよりも早く、偶然にして残業していた中谷と飲む機会ができた。美春は酔ってしまい「あのぉ、大変失礼な事をお尋ね致しますが…課長はどうして不人気なんですか?」と失礼な事を聞いてみた。 (2022/4/7 09:04:14) |
・ | > | 中谷は一瞬虚を突かれたような顔をした後「いやぁ〜実に清々しい尋ね方ですねぇ。嫌いじゃないですよぉ」と答えた。淡々と静かに語る彼のメガネの奥の瞳が慈しむように笑っていた。 (2022/4/7 09:05:08) |
・ | > | 「ほら、上司が嫌な奴だとみんな仲良くなりますでしょ?悪口で話しも盛り上がりますしね。じゃあ私が敢えて悪役を演じているのかと言うと、まぁ、素で嫌な奴なんでしょうね。ハッハッハッ!ささ、冷めないうちに」と言って冷たいビールを注いでくれた。 (2022/4/7 09:05:30) |
・ | > | (冷めるも何も…ビール冷たいのに、変な人ぉ)美春はポカンとした顔で中谷を見つめた。 (2022/4/7 09:06:01) |
・ | > | 中谷は、顔はほぼ無表情なのに捻りの効いたユーモアのある可笑しな人だった。(この人に対する陰口の半分が呆れ笑いなのはこういうところなのかな?)美晴はずーっと肩を震わせて忍び笑いをしていた。 (2022/4/7 09:06:23) |
・ | > | それからというもの、美春は戦場の伝書鳩と呼ばれるようになった。若手社員たちが『打倒中谷!』の反旗を上げる度に、美春が代表で直談判に行くという公図ができていた。 (2022/4/7 09:06:42) |
・ | > | 「ポッポ1号よ!ゆくのだ!」社員の誰かからそんなメールが届いた日は必ず中谷と飲むのが恒例になっていた。 (2022/4/7 09:07:42) |
・ | > | だが、しばらくすると、ミイラ取りがミイラに…の慣わしのとおり、美春は中谷のスポークスマンのようになっていた。彼の皆に対する思いが如何ばかりか!と力説するようになっていた。 (2022/4/7 09:08:06) |
・ | > | 個性派集団と呼ばれていた部下たちは美春がそう言うのならば、一度中谷と飲んで直接話そうということになった。その後、酒場で幾度となく竹内と中谷のユーモア溢れる皮肉たっぷりな丁々発止のやり取りが続いた、笑いの絶えない皮肉の応酬だったが、気がつけばいつの間にやら中谷は人気者の上司になっていた。 (2022/4/7 09:08:29) |
・ | > | 個性的な集団が纏まった時の力は大きい。彼らの職務実績は高く評価され、中谷は営業部からコンテンツ事業部に異動することとなり、その際に、美春は自分の部署に来ないかと誘われた。 (2022/4/7 09:09:13) |
・ | > | 美春は何処でもお供しますと二つ返事で答えたが、そこで待ち受けていたのは本人の実力にそぐわない大役だった。 (2022/4/7 09:09:42) |
・ | > | 異動して直ぐに中谷から「明日、君が言っていたあれ!『街の音』!あの企画を社長他重役達の前でプレゼンしてくれませんか。例の企画に日の目を当ててあげましょう!」と言われた。 (2022/4/7 09:10:28) |
・ | > | 『街の音』とは、酔っている時に美春が中谷に話した(本人にとっては)酒場の戯言だった。 (2022/4/7 09:10:53) |
・ | > | 音楽は、リオデジャネイロで生まれたボサノバ、シカゴブルース、アルゼンチンタンゴ、フレンチボッサ、リバプールサウンド、ウェストコーストサウンドから渋谷系まで、すべて町から生まれている。ならば、沿線に多くのライブハウスを抱えているこのケーブルテレビ局こそが地デジにはできない町からの音楽を発信できるのじゃないかしらという美春の郷土愛から生まれた発想だった。 (2022/4/7 09:11:13) |
・ | > | 中谷はそれをメモに書き留め、ビジネスで通用するように美春のアイデアをコツコツと企画書にまとめていたらしく、「目を通してください。これはあなたが生んだ子供みたいなものです。育んでいきましょう!これを明日プレゼンしましょう」と静かな情熱を秘めて美春を説得した。 (2022/4/7 09:11:54) |
・ | > | 美春は、会議室で重役たちの視線を一線に浴びて緊張しきりながらも重役たちに思いを伝えた。勿論それは傍らで中谷が要所要所解説を挟んでくれたお陰だ。 (2022/4/7 09:12:14) |
・ | > | 聞き終えると、社長、専務、常務、本部長、部長、五人とも感嘆の声を上げた。特に地デジの某テレビ局から移籍して来た本部長は目を輝かせて一番最初に「これはいいね」と小さく呟いていた。 (2022/4/7 09:12:30) |
・ | > | 社長から「費用対効果は?」と尋ねられると、中谷は成功が前提でありますが、それなりの収益が予想されると思いますと半ばはったりではあったが緊張気味に答えた。社長は「こんなの儲かるわけねぇだろ!無理しなさんな」と、がらっぱちな言葉で笑った。 (2022/4/7 09:13:23) |
・ | > | 「これは儲け抜きに大切に育てよう。しばらくは採算について取りざたするのは…ねぇ?大橋さん?」と社長が常務の方を向くと「私はうちからローカルアーティストやローカルアイドルの登場する姿が浮かびました」と常務が言い、皆が笑った。 (2022/4/7 09:14:08) |
・ | > | 企画はあまりにもすんなりと通った。放心したように通路を歩いている美春に中村が言った。「嶋津さん、あなたうちの正社員になりませんか?」 (2022/4/7 09:14:23) |
・ | > | その日から美春に対する女子正社員たちからの風当たりが強くなった。ランチに誘われなくなり、制作畑にいる男子社員たちから中村との不倫の噂が立ち、仲の良かった先輩女子社員からも、化粧室で二人きりの時に、その人の口から出るとは思えない下劣な嫌がらせの言葉を浴びせられた。(ドラマみたいなことってあるんだな)美春は溜息をついた。 (2022/4/7 09:14:44) |
・ | > | 特に美春に決定打を与えたのは椎名恵だった。彼女は、高校時代に札幌で芸能事務所からスカウトされ、堀越に転入し、アイドル映画に出演したという経歴の美しい顔立ちの社員で、美春のことを親友だ妹だソウルメイトだともて囃してくれたのに、あなたが心配だからと今の職務から退くことを勧めてきた。 (2022/4/7 09:16:13) |
・ | > | その眼差しの中に、一見優しい助言の裏に、冷たい敵愾心が透けて見えた。美春にはそれが一番こたえた。 (2022/4/7 09:17:02) |
・ | > | それを人づてに知った中谷は彼の人生に於いて、初めて激怒した。周りからクールな男と思われていた彼が他部署まで赴いて、「私の部下にろくでもないことを言った方がこの中にいるようですが」と一呼吸置くと「恥を知れ!」と吐き捨てた。 (2022/4/7 09:18:00) |
・ | > | 美春は、慣れないカメラをたずさえて沿線のライブハウスのオーナーたちに取材をしにゆく仕事だけはなんとかこなしたが、卑屈な彼女はすっかり萎縮していた。 (2022/4/7 09:18:52) |
・ | > | 中谷だけは褒めてくれたが、美春の書く記事は中谷の推敲なしでは見られたものではなかった。周りには有名大卒のエキスパートが揃っていた。故に「自分の仕事は他のもっと能力の高い社員の方に譲ってください」と中谷に懇願した。 (2022/4/7 09:19:24) |
・ | > | 中谷は大いに失望した。「そんな育児放棄みたいなことを言わずに夢だけを見て、外野のことは気にしないでください。嶋津さんのことは私が守りますから」と説得した。 (2022/4/7 09:19:49) |
・ | > | だが、美春は出社拒否をしてしまった。出社しようとすると呼吸が苦しくなり、行きたいのに玄関を出られず、中谷に対する申し訳なさで涙が止まらない状態になってしまった。 (2022/4/7 09:20:04) |
・ | > | 中谷がクルマで何度か自宅まで迎えに来て出社できたこともあった。家族が平謝りしていた。だが、上司を迎えに来させる、それさえも申し訳なく思い、美春はとうとう派遣会社自体を退職してしまった。中谷は美春に思い返すよう説得を試みるもやがて諦めた。 (2022/4/7 09:20:29) |
・ | > | その後も営業部にいた組長こと竹内係長からはしばしばメールが届いていた。彼からのメールに『街の歌企画』は美春のせいではなく、別の事業が優先されることとなり頓挫したと書いてあった。 (2022/4/7 09:20:59) |
・ | > | 中谷が退社して個人で事業を始めたという報せも届いた。美春は何度も謝罪の電話をかけようと思っていた。 (2022/4/7 09:21:34) |
・ | > | だが、美春が中途入社した新しい会社に慣れた頃、組長から中谷が亡くなったと電話で報された。玄関を出て歩きはじめたところで心不全で亡くなったらしい。 (2022/4/7 09:21:58) |
・ | > | 美春は、自殺で亡くなった者に対して身内が心不全と偽ることがあるのを知っていたので胸がザワついた。 (2022/4/7 09:23:09) |
・ | > | 美春は恐る恐る葬儀に出かけた。すべて許すと誰かが肩を抱いてくれる、そんなドラマや小説のようなことはなかった。 (2022/4/7 09:23:45) |
・ | > | ほとんどの者は美春に無言で会釈するだけだった。ただ、営業部にいた仲間たちは寂しく微笑み声をかけてくれた。 (2022/4/7 09:23:59) |
・ | > | 中谷の妻が誰かに声を掛けられ、こちらを見ると美春のところに挨拶にきた。中谷の妻は「あなたが嶋津さん?お渡ししたいものがありまして、待ってくださいね」と美春を引き止め、ホチキスで止められた一冊の冊子を持ってきた。「これあなたのを主人がまとめたのよ?」表紙に『街の古代遺跡』と書いてあった。それは美春が中谷に命じられてWebコンテンツに載せていたコラムだった。 (2022/4/7 09:26:42) |
・ | > | 中谷の妻は「(主人は)あなたのファンだったみたいで」とうっすらと微笑んだ。 (2022/4/7 09:27:15) |
・ | > | 「それから…」と言って切手が貼られたままの封筒を手渡された「投函しなかったようなんですけれど、あなた宛の手紙です。あの人何故投函しなかったのかしら。」 (2022/4/7 09:27:55) |
・ | > | そこまで言うと深く頭を垂れて一言言うのが精一杯のようだった。 (2022/4/7 09:28:09) |
・ | > | 「ごめんなさい。もう遅すぎたわね。」 (2022/4/7 09:28:26) |
・ | > | 🔹🔸🔹🔸🔹🔸🔹🔸 (2022/4/7 09:29:03) |
おしらせ | > | ・さんが退室しました。 (2022/4/7 09:29:23) |
おしらせ | > | ・さんが入室しました♪ (2022/4/7 09:29:44) |
・ | > | お題🅱️「あなたはいつも笑うから」で始まり、「そう思い知らされた」で終わる物語をお願い致します。 (2022/4/7 09:29:56) |
・ | > | あの頃、あなたがいつも笑うから、私はつられて笑ってしまうのでした。 (2022/4/7 09:30:45) |
・ | > | 拝啓 (2022/4/7 09:31:08) |
・ | > | 嶋津さん、お元気ですか? (2022/4/7 09:31:32) |
・ | > | もうくどくどと引き止めの言葉は申しません。御安心くださいね。 (2022/4/7 09:31:50) |
・ | > | あなたがいた間、仕事が楽しかった。その感謝の気持ちを伝えたいのです。ありがとうございました。 (2022/4/7 09:32:06) |
・ | > | 短いけれど、あなたと共有した時間はどれも本当に印象深いものばかりでした。 (2022/4/7 09:32:39) |
・ | > | 特に、聡麗寺のカラスの取材に行った時の事が忘れられません。 (2022/4/7 09:32:53) |
・ | > | 【 それは、聡麗寺という郊外の寺の住職に懐いた烏が、硬貨を見せると肩に乗り、お金を咥えて行くという噂を聞き、中谷と美春が取材に行った時のことだった。十円玉では姿を見せなかった烏が、住職に光るものが好きなんですよと言われて、百円硬貨を出したと同時に烏が飛んできて美春の頭に乗り、挙げた左手の指先から、硬貨を咥えて行ってしまった時のことだった。 】 (2022/4/7 09:34:31) |
・ | > | あの時の、あなたの好奇心に輝いた瞳、失望の顔、笑った顔、私は確かにあなたにときめいていることを実感していたのでした。 (2022/4/7 09:34:50) |
・ | > | あなたとの不倫の噂に激しい憤りを感じたのは、そんな心の中を見透かされたような気がしたこともあったのかもしれません。 (2022/4/7 09:35:14) |
・ | > | 逆に、あなたとの関係はそんな下世話な関係ではなく、もっと崇高な、私の一方的な気持ちかもしれませんが、『魂の友』と思っていたのです。それを卑近なレベルで穢されたことに怒りを禁じ得なかったのです。 (2022/4/7 09:35:42) |
・ | > | あなたのお好きな夏目漱石の『こゝろ』の中に『高尚な愛の理論家』で、『同時にもっとも迂遠な愛の実際家』という言葉があります。 (2022/4/7 09:36:12) |
・ | > | おそらく、『高尚な愛の理論家』である私は人間として、あなたを魂の友と認識し、『迂遠な愛の実際家』である私は、男としてあなたにときめいていたのかもしれません。 (2022/4/7 09:36:33) |
・ | > | その私の一方的な思いのせいで、与えられたことをこなし、静かに生きようとしていたあなたに心理的な負担をかけたのかもしれません。これについては深くお詫び致します。本当にすみませんでした。 (2022/4/7 09:37:10) |
・ | > | ただ、余計なお世話だったのかもしれませんが、あなたとの会話の端々に垣間見えた、あなたの心の闇のようなものを私は取り除いてあげたい。そう思っていたのでした。 (2022/4/7 09:37:31) |
・ | > | あなた自身お気づきになっていらっしゃらないのかもしれませんが、あなたは自ら可能性の玉手箱に封印をしているように見えたのです。 (2022/4/7 09:38:04) |
・ | > | もう戻ってきてくださいなどと無理なことは申しません。どうか次のステージでは生き生きと、あなたらしく、あなたの中の宝石を輝かせてください。期待していますからね。 (2022/4/7 09:38:26) |
・ | > | 余談ですが、私は自分の魅力であなたを引き止められるのではないかと自惚れていたのですが、あ、ここはツッコミどころですからね?まだまだ人間的な魅力が足りないようです。 (2022/4/7 09:39:07) |
・ | > | 今回、そう思い知らされました(笑) (2022/4/7 09:39:37) |
・ | > | 心の友よ!どうかお元気で。 (2022/4/7 09:40:02) |
・ | > | 敬具 (2022/4/7 09:40:21) |
・ | > | 美春は手紙を読み終えると、組長こと竹内のジャガーの助手席から窓の外に顔を向けたまま声を漏らさずに泣いた。 (2022/4/7 09:42:03) |
・ | > | 🔹🔸🔹🔸🔹🔸🔹🔸🔹🔸🔹 (2022/4/7 09:42:26) |
おしらせ | > | ・さんが退室しました。 (2022/4/7 09:42:42) |
おしらせ | > | ・さんが入室しました♪ (2022/4/7 13:53:13) |
・ | > | 脳内ドラマ再生用に下記ショートストーリーをキャスティングしてみました💦 (2022/4/7 13:53:52) |
・ | > | 以上、脳内再生時にお楽しみください。って決められるの嫌よね𝑤 (2022/4/7 13:56:17) |
・ | > | オアソビヨ・*・:≡( ε:) (2022/4/7 13:56:32) |
おしらせ | > | ・さんが退室しました。 (2022/4/7 13:56:37) |
おしらせ | > | ・さんが入室しました♪ (2022/4/7 13:57:05) |
・ | > | 一人忘れてました! (2022/4/7 13:57:12) |
・ | > | 勝手にいやな役を配役してと怒られそうだけれど、美人という括りで、 (2022/4/7 13:57:55) |
・ | > | 以上です!・*・:≡( ε:) (2022/4/7 13:58:26) |
おしらせ | > | ・さんが退室しました。 (2022/4/7 13:58:32) |
おしらせ | > | 冬空 ◆ikoi/zg442さんが入室しました♪ (2022/4/20 15:51:00) |
冬空 ◆ | > | まずは…🅰️ (2022/4/20 15:51:28) |
冬空 ◆ | > | つま先立ちの恋だった。 (2022/4/20 15:52:42) |
冬空 ◆ | > | 貴方に近づきたくて一生懸命だった。前を歩く貴方の背中を追うように…。 (2022/4/20 15:53:58) |
冬空 ◆ | > | 貴方と出会ったのは高校生の頃。私にとっては憧れの先生であった。皆から慕われ優しくて人気のある先生だった。教師と生徒の恋愛なんてドラマじゃよくある話だけど現実にはどうなんだろう… (2022/4/20 15:57:42) |
冬空 ◆ | > | そんなことを思いながらも月日が経つにつれて次第に『憧れ』から『好き』という想いに変わっていったんだ。どんなに好きになったとしても多数いる生徒の中の1人でしかなく相手にされることもないのだろう…。 (2022/4/20 16:00:26) |
冬空 ◆ | > | やがてその想いは伝えることもなく高校卒業と共に心の中に思い出として残されていた。 (2022/4/20 16:01:23) |
冬空 ◆ | > | 数年後、私は夢を叶え保育士として職に就いた。そして私はあの頃より少し大人になって保護者と先生という立場となって再会をした。 (2022/4/20 16:03:47) |
冬空 ◆ | > | 「あれ?佐藤か?いや、違うな…佐藤先生!やっぱり夢を叶えたんだなぁ…。おめでとう!」 (2022/4/20 16:06:17) |
冬空 ◆ | > | 貴方は驚く私にあの時と変わらない笑顔で話しかけてくれたんだ。そして「これからもよろしく。」と手を差し出して…。私はその手を握り笑顔を見せた。貴方のその声がひどく優しく響いた。 (2022/4/20 16:10:20) |
冬空 ◆ | > | (2022/4/20 16:10:29) |
冬空 ◆ | > | (2022/4/20 16:10:35) |
冬空 ◆ | > | 🅱️ (2022/4/20 16:10:50) |
冬空 ◆ | > | 去年の花火は綺麗だった。 (2022/4/20 16:11:13) |
冬空 ◆ | > | 付き合ってからはじめての花火大会。俺達は駅前で待ち合わせして会場に向かったんだ。 (2022/4/20 16:12:25) |
冬空 ◆ | > | 周りは家族連れやカップルで賑わっている。そんな人混みの中、はぐれないように俺は君の手をぎゅっと握って高台へと誘導していた。 (2022/4/20 16:14:10) |
冬空 ◆ | > | 会場から少し離れているせいか人はそれほど多くもない。高台の為よく見渡せる場所で本会場よりは静かである。 (2022/4/20 16:15:43) |
冬空 ◆ | > | 俺達は石段に並んで座ると夜空を見上げていた。真っ暗な夜空に何度も大きな音と共に大輪の花が煌びやかに咲いていく。その美しさに見入っては「きれい…」と思わず同時に呟いていた。 (2022/4/20 16:19:12) |
冬空 ◆ | > | 俺は花火よりも君の横顔に見惚れていた。ずっと君と一緒にいたいと思いながら…。すると視線に気づいた君が俺を見るから目があってしまった。 (2022/4/20 16:22:07) |
冬空 ◆ | > | 俺達は少し照れながらも軽く口づけを交わすと再び花火に視線を向けていた。そして俺はぎゅっと君の手を握ったまま心の中で呟いた。 (2022/4/20 16:24:37) |
冬空 ◆ | > | また来年も君と一緒に花火を見れるって信じてもいいかな… (2022/4/20 16:25:26) |
おしらせ | > | 冬空 ◆ikoi/zg442さんが退室しました。 (2022/4/20 16:25:44) |
おしらせ | > | ・さんが入室しました♪ (2022/4/20 22:56:30) |
・ | > | 🔹🔸🔹🔸🔹🔸🔹🔸🔹🔸🔹 (2022/4/20 22:56:46) |
・ | > | お題🅱️「去年の花火は綺麗だった」で始まり、「信じてもいいですか」で終わる物語を書いて欲しいです。 (2022/4/20 22:57:18) |
・ | > | 「去年の花火は綺麗だったそうだな」 (2022/4/20 22:58:01) |
・ | > | 中原街道から国道1号線に入り高輪台に向かうクルマの中で三澤が呟いた。 (2022/4/20 22:59:00) |
・ | > | 郊外で育った凛子は小さく見える東京タワーに向かうこの道が好きだった。 (2022/4/20 22:59:18) |
・ | > | 「隅田川の花火大会ですか?もしかしたら今日だったかも」空を見ると、熱を持たない炎のような夕焼けが青空とせめぎあうように混在していた。 (2022/4/20 22:59:38) |
・ | > | 三澤は帰る時間を内心気にしていた。凛子はクルマを降りて一人歩きたかった。けれど、互いが互いに気を遣って一緒にいた。 (2022/4/20 23:00:27) |
・ | > | 「行ってみようか?」三澤の言葉に(時間は?)と聞こうか迷いながらも「行ってみましょうか」凛子は反射的に答えていた。 (2022/4/20 23:02:21) |
・ | > | 当たり前だが花火大会当日の浅草はクルマも人も大混雑していて警備員があちらこちらに立っていた。そんな混雑の中、駐車場が1台空いたのは奇跡だった。 (2022/4/20 23:05:02) |
・ | > | しかし、クルマを降りて人混みを歩いてしばらくすると、凛子は人いきれに気分が悪くなり、ひたすら三澤に詫びてクルマに戻ることになった。 (2022/4/20 23:05:25) |
・ | > | 三澤は困ったように微苦笑を浮かべ「大丈夫?」と凛子に声を掛けてエアコンデイショナーの風量を上げた。 (2022/4/20 23:05:45) |
・ | > | すると、ドン!ドン!と花火の音だけが聞こえてきた。クルマは目的もなく見当違いな方向に走りはじめたのだが、ビルとビルの狭間に花火が見えた。 (2022/4/20 23:06:12) |
おしらせ | > | 無言時間が20分を超えたため、・さんが自動退室しました。 (2022/4/20 23:26:27) |
おしらせ | > | ・さんが入室しました♪ (2022/4/21 06:12:11) |
・ | > | 「次に右手に路地が見えるところで停めてくれますか?」と凛子が言った。三澤は程よく空いていた路上のコインパーキングにクルマを停めると外に出ようと凛子に声を掛けた。 (2022/4/21 06:13:43) |
・ | > | ビルとビルの狭間に、左右両端の見えない花火が打ち上げられるのを見て、凛子はこの花火は自分らしい景色だと思った。そして、三澤は、花火を見つめる凛子の横顔を切ないと思った。 (2022/4/21 06:14:25) |
・ | > | 「隅田川の真ん中に高層マンションがあるだろ?」三澤が言った。「あぁ何棟か並んでるすごい背の高い高いマンション?」凛子が尋ねた。 (2022/4/21 06:14:54) |
・ | > | 「S町でプロユースの写真スタジオを持っている奴があそこの高層階に住んでいてね、気さくな奴だからウエルカムだと思うんだ。来年はそいつの家のバルコニーから花火を見ようか。」 (2022/4/21 06:17:03) |
・ | > | それが現実に叶うかは三澤自身にもわからなかった。ただ、今この瞬間だけでも凛子を少しでも喜ばせたかった。 (2022/4/21 06:17:20) |
・ | > | 凛子はわかっていた。三澤には、自宅に手に入れた死ぬまで続くだろう【愛】が待っていて、三澤が自分に望んだのは、所謂、束の間のアバンチュールのような【恋】なのだと理解していた。 (2022/4/21 06:18:01) |
・ | > | そして、この関係がもうすぐ終わるだろうこともわかっていた。 (2022/4/21 06:18:27) |
・ | > | 凛子は、親だけを見ての事だが、愛情に賞味期限はないと思っていた。しかし、自分の恋はいつも傷みやすい果実のようだ。まして禁断の恋ならば尚のことだ。 (2022/4/21 06:19:09) |
・ | > | 「S町のスタジオって、レストランから見下ろした?わたし行ったことありますっ(食事をしている間、下を見ると、まるで体温のない人形のような白人のモデルたちが何処に着てゆくのだろう?というような衣装を身につけてカメラの前に立つのを凛子も見たことがあった。) (2022/4/21 06:21:34) |
・ | > | あそこのオーナーって奥様がいらっしゃるんですよね?わたしのことをなんて紹介するんですかぁ?」凛子がイタズラっぽく尋ねた。 (2022/4/21 06:22:51) |
・ | > | 少し意地悪な気持ちもあったのかもしれない。 (2022/4/21 06:23:23) |
・ | > | 三澤はビルの狭間の切り取られたような花火を見ながら「そこはそれ、俺の友人なんだからなんとでも言えるさ」と横を向いたまま答えた。心許ない言葉だった。 (2022/4/21 06:24:09) |
・ | > | 凛子は、盛大に打ち上げられた終演の花火の色が映る三澤の顔を、小首を傾げて覗き込み、信じていなかったが言ってみた。 (2022/4/21 06:25:15) |
・ | > | 「信じてもいいんですかぁっ?」 (2022/4/21 06:25:32) |
・ | > | 🔹🔸🔹🔸🔹🔸🔹🔸🔹 (2022/4/21 06:25:41) |
おしらせ | > | ・さんが退室しました。 (2022/4/21 06:26:00) |
おしらせ | > | ・さんが入室しました♪ (2022/4/21 08:27:27) |
・ | > | 【訂正】 (2022/4/21 08:27:33) |
・ | > | (06:14:54)「隅田川の真ん中に高層マンションがあるだろ?」三澤が言った。「あぁ何棟か並んでるすごい背の高い高いマンション?」凛子が尋ねた。の「あぁ何棟か並んでるすごい背の高い高いマンション?」は、 (2022/4/21 08:28:22) |
・ | > | 「あぁ何棟か並んでるすごい背の高いマンション?」の誤りでした。 (2022/4/21 08:28:39) |
・ | > | 高い高い高〜〜い・*・:≡( ε:) (2022/4/21 08:28:54) |
おしらせ | > | ・さんが退室しました。 (2022/4/21 08:28:59) |
おしらせ | > | 伊丹空港 ◆violet/unba2さんが入室しました♪ (2022/4/22 21:01:31) |
伊丹空港 ◆ | > | |・`ө・)ノ (2022/4/22 21:01:38) |
伊丹空港 ◆ | > | 今回はちょっとホロッってくるかもしれないやつ(好きでしょ?アンタタチ) (2022/4/22 21:02:04) |
伊丹空港 ◆ | > | 🅱でいくぉ! (2022/4/22 21:02:18) |
伊丹空港 ◆ | > | ୨୧┈┈┈┈┈┈┈*✛✽ꕤ✽✛*┈┈┈┈┈┈┈┈୨୧ (2022/4/22 21:03:40) |
伊丹空港 ◆ | > | 「そうそう、そういえば去年の花火は綺麗だったね。」彼は吸い飲みから口を離すと、小さくそう呟いた。「去年?ううん、もっと前よ。コロナの前だったし。」私がそう言うと、「そっか…。ここにいるとね、時間が止まったようになっている。意外にね、その時の記憶がさ昨日のように鮮明なんだよな。」と言った。私は小さなスツールに腰掛け、簡易テーブル頬杖ついて、目を細めながら彼の顔を眺めた。「そういえば、あの頃もそんな話してたよね?」と言うと、「そうだな。僕はあの時からずっと変わってないし、変わりようがないとも言えるよね。…そっか、コロナなのか。」「コロナだけじゃないよ?ロシアが戦争も始めちゃったし。」「そんなに世界は変わってきているのか。すずめもひばりもそんな話はしてくれないからな…。」と彼は苦笑した。 (2022/4/22 21:13:58) |
伊丹空港 ◆ | > | 「ねぇ、覚えてる?」私が尋ねる。彼と出会ってまもなく、私たちはキャンパスの近くの公園で初デートした。彼はニヒルでちょっとキザで、難しい話ばかり投げてくる。でも彼の話をちゃんと受け止めようと結構頑張った。彼はベンチに腰掛け、ハイデカーとベリクソンとマクタガートそれぞれの時間の概念の違いについての持論を黙々と展開し始めた。側の雑木林でひぐらしが冬の訪れを教えてくれた。彼はそれを訊きながら、「…あのセミにもセミなりの時間を持っている。僕らの時間と関わる時間は同じに見えるけど、時間の内容はそれぞれに大いに違う。僕らは僕らの存在を時間という経過を消費しながら今を使って生きているのだ。」と。 (2022/4/22 21:21:42) |
伊丹空港 ◆ | > | 「…そっか、そんな話したかな。」彼は照れ笑いを浮かべた。そして、「…たしかにね。僕は自分の論理を追認している気がしているよ。君は君の時間を、世界が変わっていく風景とシンクロさせながら時間を生きている。僕は特に何も変化がなく、この部屋を出るときはちょっとした検査があるときぐらい。馴染みの風景もそう変わらない。ひばりがさえずれば春、ひぐらしが聞こえたら晩秋さ。その程度の変化しか読み取れない。でもね、これが僕に与えられた時間だからね。人それぞれ、いきるものそれぞれに費やす時間はそれぞれの存在によって違うものなんだとね。ちょっと疲れた、少し眠るよ。」彼はそういうと、そのまま仰向けで目を閉じた。 (2022/4/22 21:27:22) |
伊丹空港 ◆ | > | 「また明日くるね。」と声を掛け、私は部屋を出た。…彼の時間、私の時間、たしかにそれぞれ違うものなのでしょう。でも、今こうして一緒に過ごしていた時間も私にとってはかけがえのない時間。バスを待つ間、彼のいるホスピスの病棟を遠くに望みながら、私は彼に借りたまま、ずっと返せないでいるハイデカーの本の一番うしろのページに私は次のようにボールペンで書き込んだ。”限りある時間に存在する私たちの意味より、彼とこのままいつまでも過ごして生きていきたいと望む時間を私はずっと信じてもいいですか”と。 (2022/4/22 21:33:40) |
伊丹空港 ◆ | > | |・`ө・) (2022/4/22 21:33:51) |
伊丹空港 ◆ | > | |・`ө・)ノ こんどは🅰️であいましょう (2022/4/22 21:34:42) |
おしらせ | > | 伊丹空港 ◆violet/unba2さんが退室しました。 (2022/4/22 21:34:45) |
おしらせ | > | 歩美さんが入室しました♪ (2022/4/22 22:41:25) |
歩美 | > | お題🅰️「つま先立ちの恋だった」で始まり、「その声がひどく優しく響いた」で終わる物語 (2022/4/22 22:41:32) |
歩美 | > | 「妻が先立ってしまったから」 (2022/4/22 22:41:54) |
歩美 | > | 先輩があまりにもさらりと言ってしまうものだから、つい、私も・・・「へえ、そうだったんですか?!」 って、明るく相槌を打ってしまった。昼休憩で、たまたま先輩と二人きりになってのよもやま話だったんだけど。 (2022/4/22 22:42:05) |
歩美 | > | この会社の同じ部署で三期先輩。スタイル、身長も含めて普通。ルックスは社内の評判では中の上ってところだけど、わたし的には上の下。ファッションは、清潔感はあるけどセンスがいいとはとても言えない、けどダサいわけではない。同期の中では断トツの出世頭ってタイプではないけど、まあ、その辺はそこそこでいいと思う。もし、もしも付き合うことになったら、絶対に絶対に絶対にやさしくなると思う。そんで、私はひそかに先輩を狙っていた、ってわけ。 (2022/4/22 22:42:21) |
歩美 | > | 「独身には違いないんだけど、バツイチだったんだよ」 (2022/4/22 22:42:37) |
歩美 | > | 狙っていた・・・出端をくじかれたほどではないけれど、心のどこかに、「おっとっと・・・」的なものが残った。つまり、いまだに奥さんに未練があるんだろうか、とか、忘れられないんだろうか、とか、引きずっているんだろうか、とか、とか、とか、とか。 (2022/4/22 22:42:48) |
歩美 | > | 「そうそう、定食と言えばね、妻にね、いや、そん時はまだ学生で、彼女だったんだけど、大学のそばに素人っぽい定食屋があって、結構頻繁に二人で通っててね、そんで、そこの鶏のから揚げが揚げたてで、とってもおいしかったんだ」 (2022/4/22 22:43:00) |
歩美 | > | 優しい先輩の声音が心地よくて、ただただ聞き入っていた。 (2022/4/22 22:43:25) |
歩美 | > | 「『ここに来るたび、毎回毎回、鶏カラ定食だよね。冒険しないの? サバの味噌煮定食も美味しいよ! ハムカツ定食も美味しいよ! もったいないじゃない。 いろんな美味しさを試してみないとさあ』 なんて、よく言われたんだ」 (2022/4/22 22:43:40) |
歩美 | > | 自社ビルの高層階にある社食の東向きの大きなガラス窓から、林立する都会のビル街の上に、気持ちよさそうに四つ五つの美味しそうな雲が浮かんでた。 (2022/4/22 22:43:50) |
歩美 | > | 「妻には呆れられてたけど、頼むのは鶏カラ定食だったけどね。頑固なわけでもないし、保守的ってことでもないんだよね。美味しかったから、そん時はそれが食べたかったから、結局、そればっかり頼んでただけでね。 あ! そこの定食屋さんだけだよ。朝昼晩毎日毎日鶏カラ定食じゃないからね」 (2022/4/22 22:44:01) |
歩美 | > | 大真面目に言うもんだから笑ってしまったけど、正直っていうか、真面目っていうか、素直っていうか、とってもステキに見えた。もしかしたら、先輩は、今も、その定食屋さんに行ったら、鶏カラ定食を頼むかもしれない、けど、いつか、私と一緒だったら注文するのは、サバの味噌煮定食かもしれないし、ハムカツ定食かもしれない、なんて考えてしまった。 (2022/4/22 22:44:13) |
歩美 | > | 「つまらない思い出話をしてしまったね」 (2022/4/22 22:44:23) |
歩美 | > | 狙った私の目に狂いはなかった。その声がひどく優しく響いたから。 (2022/4/22 22:44:33) |
おしらせ | > | 歩美さんが退室しました。 (2022/4/22 22:44:38) |
おしらせ | > | 伊丹空港 ◆violet/unba2さんが入室しました♪ (2022/4/24 12:40:22) |
伊丹空港 ◆ | > | |・`ө・) (2022/4/24 12:40:28) |
伊丹空港 ◆ | > | おまたせしました(待ってない)🅱入ります! (2022/4/24 12:40:56) |
伊丹空港 ◆ | > | じゃなかった💦 (2022/4/24 12:41:16) |
伊丹空港 ◆ | > | |・`ө・)🅰入ります! (2022/4/24 12:41:28) |
伊丹空港 ◆ | > | ୨୧┈┈┈┈┈┈┈*✛✽ꕤ✽✛*┈┈┈┈┈┈┈┈୨୧ (2022/4/24 12:41:42) |
伊丹空港 ◆ | > | つま先立ちの恋だった、今思うとね。車窓ながれる景色を眺めながら、彼とのエピソードを思い出している。つま先立ちの恋だよねといったのは友人の言葉だった。「なんか、”みつはしちかこ”のマンガに出てくるあんなかんじ?」と彼女は私達を冷やかした。私はそのマンガをよく知らなくてあとで調べて、”あぁなるほど”と思ったものだ。ただ私がつま先立ちしても、ならんでキスができるほどでもなく、そうね…小学生が教室で使っている椅子に登れば、やっと同じ立ち位置だったかも。なんて、ことをふっと思い出しては悦に浸っている。バスは私たちが大学までの通学路として行き来していた馴染みのある通りを駅へ向かう。あの頃、この通りを2人で何度も何度も歩いた。 (2022/4/24 12:51:40) |
伊丹空港 ◆ | > | ”あ、ここで降りてみよう…”私は降車ボタンを押した。まもなく、終点からふた駅前の停留所で私は降りた。雑居ビルが並ぶなんら変哲のない街。路地を入ると、タイ料理やさんやインド雑貨専門店などちょっとオリエンタルなお店などが並ぶ。その次のブロックに私たちが何度か寄った定食屋さんがある。大してお腹が空いていたわけでもないけど、彼との思い出を紡ぐ上では欠かせない場所だった。割と昔ながらの定食屋さんで、レトロ感いっぱいのガラスの戸をガラガラと引くと、女性の一人客にはわりと敷居が高そうな雰囲気でちょっぴり足がすくむ。割烹着を着たおばさんに”こちらへどうぞ”と誘われれば、4人がけのテーブルにアクリル板のパーテーションがついた席に落ち着いた。 (2022/4/24 13:01:12) |
伊丹空港 ◆ | > | ランチタイムは過ぎている。でもここは彼と食べた”オムライス”に限る。私はそれを注文した。ふっと周りを見渡す。サラリーマン風の男性が数人。それとカップルが一組、斜向かいの席についている。身なりからして、あのカップルは現役だった頃の私たちと一緒だ。でもちょっと違うのは会話があまりない。思えばこのアクリルのパーテーションに区切られてから、食事中に会話している光景を見なくなったように思う。そのカップルはそれぞれに、彼の方はフライ定食、彼女の方はハンバーグ…かな?ただ黙々と食事をしている。そのカップルを横目に見ながら、わたしは彼と食事をしていた時を思い出している。私には持論があった。食事で男の人は決まるというものだ。よく、”旦那の胃袋をつかむ”という言葉がある。料理上手な奥様が旦那様を喜ばせるという意味で使われていたと思う。でも意外に容易に男性の胃袋はつかみやすいものだと思っている。 (2022/4/24 13:11:31) |
伊丹空港 ◆ | > | 食欲を満たすということは本能行動だ。つまり、男性の本能が現れやすいのが食事だと思っている。ゆえに、男性は食事中は割りと無防備なのだ。食事のエチケットもそのまんま男性の欲求を食事というテイの中で顕(あらわ)されたものだとも思っている。寄せ箸、突き箸、迷い箸、舐り箸…またはくちゃくちゃと咀嚼音を立てる人。さまざまに食事中の男性は本能のままに食事を体現されていると思う。躾がなってなかったからという意見もある。でも意見をしなければ周りの目も気にしない。本能のまま自分本位の食欲を満たすものなのだろう。斜向かいのカップルはといえば、とくにお互いがずっと黙ったまま食事を重ねるだけで、エチケット違反に類するものは特になさそう。ただ、女性の方はときどき箸を休めては、じっと彼の食事の状況を観察している。私もそうだった。女性は観察するものだ。相手が本能のままに素でいる状態をつぶさに観察する。これで男性の本性というのがやんわり掴みやすい。直感も当たりやすくなるものだ。結論から言って、ゆっくりで丁寧に食事している人ほど優しい心の持ち主だと私は理解している。 (2022/4/24 13:22:51) |
伊丹空港 ◆ | > | 「はい、おまちどうさま。」と私のテーブルに”オムライス”が運ばれてきた。一人前とは思えないほどボリュームがある。当時、私は彼と半分こでこのオムライスをやっつけた。実際、いま目の前にあるオムライスをひとりで平らげるのは難しそうだ。私は勇気を出して割烹着のおばさんを呼び止めた。「半分お持ち帰りにしてもいいですか?」と尋ねると快く、おばさんはお惣菜を入れる使い捨ての容器にそれを入れてくれた。彼はホスピス病棟だけど、食事を制限されているわけでもない。私は駅まで戻る道をまた引き返すことに決めた。彼がこのオムライスを食べるシーンをもう一度見たかった。帰り際、割烹着のおばさんは「もう一度温め直すと更に美味しいわよ。」と言った。なんだか、おばさんのその声が私にはひどく優しく響いた。 (2022/4/24 13:31:17) |
伊丹空港 ◆ | > | |・`ө・)ノ (2022/4/24 13:31:23) |
おしらせ | > | 伊丹空港 ◆violet/unba2さんが退室しました。 (2022/4/24 13:31:26) |
おしらせ | > | 歩美さんが入室しました♪ (2022/5/4 21:46:35) |
歩美 | > | 「夏が始まる」 (2022/5/4 21:46:49) |
歩美 | > | 僕たちは避暑地へ向かう。そうは言っても、お金持ちの優雅な生活なんかじゃない。僕たちは夏の暑さが苦手なだけなんだ。ちょっと、標高の高い涼しい山間部へ移動して、ひと夏を過ごすってわけ。 (2022/5/4 21:46:58) |
歩美 | > | 桜の花を合図に、稲の種まきを始めた農家さんが、やがて、田んぼに水を張って代掻きをして、田植えをする。いろいろなものが新しく生まれ変わる、とってもいい季節なんだけど、僕たちにやさしい季節は、その春までなんだ。 (2022/5/4 21:47:08) |
歩美 | > | だから、そろそろ移動を始めないとね。移動距離が100㎞を超えるという仲間がいるくらいだから、結構な長旅になると思う。 (2022/5/4 21:47:17) |
歩美 | > | ひと夏の恋なんて言い方があるけど、僕たちの恋は、ここに戻ってきた秋からの話。恋の話が聞きたいなら、ちょっと待ってもらわないといけないかな。 (2022/5/4 21:47:28) |
歩美 | > | そうそう、まだ名乗ってなかったね。僕たちは、アキアカネ。よく知られている名前で言うと、赤トンボ。夏が終わって、ここの田んぼが黄金色に波打つ秋には、また、戻ってくるからね。「だから、しばらくのあいだ、さようなら」 (2022/5/4 21:47:38) |
歩美 | > | ※ 春の田んぼで、夏の山で、赤トンボなんて見たことない、って言われるかもしれないけど、春の赤トンボ、夏の赤トンボは、なんと、赤くないらしい。 (2022/5/4 21:47:50) |
おしらせ | > | 歩美さんが退室しました。 (2022/5/4 21:47:54) |
おしらせ | > | 冬空 ◆ikoi/zg442さんが入室しました♪ (2022/5/7 15:23:19) |
冬空 ◆ | > | 🅰️ (2022/5/7 15:23:55) |
冬空 ◆ | > | 「夏が始まる」 (2022/5/7 15:24:27) |
冬空 ◆ | > | 「あー…暑くなってきたなぁ…」額の汗をタオルで拭いながら青空を見上げて思わず呟いた。夏が始まるんだなぁ…寒かった冬が終わり春がきたと思っていたのに…。あっという間に季節は移り変わっていく。 (2022/5/7 15:27:21) |
冬空 ◆ | > | 近頃の天気は変わりやすい。急激な気温差も大きく服装に悩む時期でもある。春服はほとんど使われることもなく急に暑くなれば夏のようで以前に比べ春が短くなったようにさえ感じてしまう。 (2022/5/7 15:29:31) |
冬空 ◆ | > | そして夏が始まれば【海の家】も賑わいを増すだろう。今年も例年のようにカキ氷を作っては売ることとなるのだろう。忙しい夏…だけど貴女とも会えると思えば心弾ませていてそれが楽しみの1つでもあったのだ。 (2022/5/7 15:32:25) |
冬空 ◆ | > | ところが今年の夏は…【海の家】はオープン出来ずにいた。パンデミックを起こした病によって今年は中止となったのだ。でも毎年ここにきていたこともあり自然に脚は海へと向かっていた。流木に腰を下ろすと静かな海を見つめていた。 (2022/5/7 15:35:19) |
冬空 ◆ | > | 「今年はオープンできないんですね…」ふいにかけられた寂しげな女性の声に振りむけばそこには貴女の姿が。そう…彼女は【海の家】で働くスタッフだ。そして俺が毎年会えることを楽しみにしている女性でもあった。今年は会えないかもしれないと思っていたのにこんな風に思いがけず会えるなんて…。 (2022/5/7 15:39:16) |
冬空 ◆ | > | 今年こそは彼女に伝えようと思っていたんだ。「あのさ…俺今年で最後なんだ。ここにこれるのは…」ゆっくり話はじめれば彼女は驚いてこちらを見つめていた。 (2022/5/7 15:41:24) |
冬空 ◆ | > | 「今年は一緒に働くことできないんだ…。だから、さよならしたくないけど…」そう話せば彼女は海を見ながらこう答えた。「一緒に働くことができなければさよならですか?一緒にいることすら…できなくなるの?」俺は彼女の言葉にハッとした。こうして俺達の夏は始まり…やがてこの海ともさよならすることとなった。 (2022/5/7 15:45:34) |
おしらせ | > | 冬空 ◆ikoi/zg442さんが退室しました。 (2022/5/7 15:45:41) |
おしらせ | > | 伊丹空港 ◆violet/unba2さんが入室しました♪ (2022/5/7 20:15:38) |
伊丹空港 ◆ | > | |・`ө・) (2022/5/7 20:16:11) |
伊丹空港 ◆ | > | 今回はね、ちょっと趣向を替えて… (2022/5/7 20:16:28) |
伊丹空港 ◆ | > | フシギナハナシ… (2022/5/7 20:16:37) |
伊丹空港 ◆ | > | 「夏が始まるとね、思い出すことがあるんですよ。」駒込駅で拾ったタクシーの中で、まだ初夏なのにすこしエアコンが効きすぎているのが気になって、「少し弱めてもらえませんか?」と促した時、「あぁ、すみません。寒かったですかね?」と運転手さんが応えてくれたのがきっかけでそんな話になっていた。本郷通りのけやきも青々と茂り、道往く人もほぼほぼ半袖に衣替えしてる時季だった。「どんな話ですか?」と私が聞き返すと、「えぇ、まぁね、タクシーを仕事にしてる人にはまぁまぁあったりする話ではあるんですよね。」とちょっと戸惑った口調で応えた。少し興味を持った私は、「その話伺ってもよろしいですか?」と尋ねると、「えぇ、具合が悪くなったら言ってくださいね。」と念を押された。 (2022/5/7 20:25:44) |
伊丹空港 ◆ | > | そのタクシーは主にこのあたり、文京区と台東区、豊島区あたりを中心に流している個人タクシーだった。午後を11時まわったある夜に本郷通りを流していると、女性の2人客が手を挙げて自分の車を止めたそうである。ひとりはブラウスにジーンズ、もうひとりはベージュの薄手のコートを羽織っていた。そのコートの方の女性に、どこかで見た覚えがある…そんな印象を感じたそうだ。ブラウスの女性が「中目黒までお願いします。」と告げた。本郷から中目黒、距離にすればほぼ10kmを超えるなかなかの上客である。またこの時間くらいには都内の喧騒も落ち着き、どのみちもスイスイと流すことができる。運転手は快くハンドルを西南に向けた。ブラウスの客は中目黒の駅でコートの女性に「ではお先失礼します。明日はいつもどおり8時に。」と告げ、車を降りた。コートの女性は、「ごめんなさい運転手さん、私はもう少し先、碑文谷なの。行ってもらえますか?」と尋ねた。「もちろん行きますよ。」と、そのまま駒沢通りを南下した。 (2022/5/7 20:38:37) |
伊丹空港 ◆ | > | 運転手さんは、「ずっと気になってはいたんですが、誰か有名人に似てるとか言われたことありませんか?」とコートの女性に尋ねたそうだ。「あぁ、私?あはは、そうそうあなたが思っている通りの人ですのよ。」と応えてくれたそうだ。「あぁ、やっぱり。」…そのコートの女性は、たびたびテレビの歌謡番組などにも出ている歌手であった。「そうすると、(中目黒で降りた)先程のお客様は?」と言うと、「えぇ、私のマネージャーね。わたしより若く見えるでしょ?彼女童顔だから。でもね私よりひとつ上なの。これは内緒にしてね?」と、テレビでのすこし無愛想な印象とは違い、なかなか気さくな人である。そのコートの女性を無事に碑文谷に送った頃はすでに1時を廻っていた。 (2022/5/7 20:47:03) |
伊丹空港 ◆ | > | それが縁かもわからないが、たびたびその歌手がこのタクシーを拾ってくれることがあったそうだ。都内全域で走っているタクシーの数がおよそ20万台を超えるので、同じタクシーを拾われる確率は相当低く、この偶然はなかなかのものである。そんなある夜、いつかの夜と同じ彼女は中目黒でマネージャーを下ろし、碑文谷の自宅へとタクシーを向かわせた。その道中で彼女はなんかの世間話のついでに、「私ね、さよならっていう言葉が嫌いなの。」と話していた。「まぁ、私も商売柄、人との出会いは一期一会ですから、もう会えないお客さんの場合がほとんどでございますけどね。でも自分も確かにお客様に”さようなら”とお送りしたことはありませんね。」と話した。「そうでしょうね。なんか”さようなら”って冷たいっていうか、私の場合ね、もう二度と会えない時がさようならな気がしてならないの。だからね”またね”は好き。”さようなら”はピリオド、それで全部終わっちゃうものよ。」とおっしゃった。 (2022/5/7 20:56:14) |
伊丹空港 ◆ | > | それから数ヶ月、その歌手との御縁もそれきりかと、めっきり自分のタクシーを止めてくれることはなかった。ある夏の昼過ぎ、客待ちをしてる僅かな時間を仮眠を取ろうと日陰に車を止め、なんとなくラジオを着けた時、その歌手が自宅で縊死したことをニュースで報じた。「うそだろう?あんな朗らかな人がなんで?」とちょっぴり信じられなかった。と、同時に彼女との会話など断片的ながら思い出して、ひとり涙ぐんだ。「今日は仕事を切り上げ、家に帰るか。」そう思い直し車を出すと、ある車が自分のタクシーを追い越し、自車の前を封じた。「いやだな…。こういってはなんだけど。」その車は、スカイブルーと紺色のツートンカラーのワゴンタイプの外車なのだが、使用の限られるいわば同業の類の車である。使用が限られるとは、その車のナンバーの横に白地に緑色の十字が貼ってあるのが印象的である。本郷通りから東大病院を過ぎるととても細かな路地があるのだが、そこにこの車を所有する会社がある。その車とは大塚にある監察医務院と都内の病院を結んでいるご遺体搬送用の”寝台車”である。 (2022/5/7 21:09:12) |
伊丹空港 ◆ | > | その”寝台車”がずっと自分のタクシーの前を塞ぐ。なんらかの”まじない”を切るが如く、タクシーは本郷通りから横道にそれて寝台車から離れた。それからしばらく幹線道路に合流しようと一方通行を避けながら細い住宅街、歓楽街を抜けてゆくと、手を挙げて自分の車を止める客が見えた。「家に帰ろうと思ったけど、このお客さんを最後にするか。」とドアを開けると、乗り込んできたのは、あの歌手だった。運転手は相当動揺したようだ。なかなかいつものように会話を切り出せない。そう思っていると、歌手の方から「またまた偶然ですわね?なんの縁があるのかしら?」といつもの朗らかな様子で声を掛けてきた。 (2022/5/7 21:26:12) |
伊丹空港 ◆ | > | 「偶然というか、こんな時間に珍しいですね?」と尋ねると、「もう今日は早く家に帰りたくて、帰りたくて。このへんの地理には詳しくないし、ほんと、(なじみの)運転手さんでよかったわ。」とホッとした様子で着座されていた。「では、碑文谷ですね?」と尋ねると、「そうね。いつもすまないわね。」と穏やかな空気が流れた。「実はさっきね、ラジオ着けていたら…」と切り出すと、「あぁ。私もびっくりしちゃった。なんの間違えかしらね?ほんとマスコミってあてにならないのよー。」と少し困惑しつつも笑顔で応えている。あぁ、なるほど間違えなのか。とその話を引っ張らずに、普段どおりの他愛のない話をしながら、まもなく碑文谷の自宅に着いた。彼女は下車寸前に自分にこう告げた。「運転手さんとも今日でお別れね。いつも楽しい話をありがとう。たのしかったわ。残念だけど今日はまたねっていえないの。だからさよなら」 (2022/5/7 21:28:15) |
伊丹空港 ◆ | > | |・`ө・) (2022/5/7 21:28:43) |
おしらせ | > | 伊丹空港 ◆violet/unba2さんが退室しました。 (2022/5/7 21:28:56) |
おしらせ | > | 冬空 ◆ikoi/zg442さんが入室しました♪ (2022/5/8 08:28:50) |
冬空 ◆ | > | 「大人は泣かないものだと思っていた」 (2022/5/8 08:29:17) |
冬空 ◆ | > | 大人は人前では泣かないものだと思っていた。それなのに目の前ではお母さん達が泣いているんだ…。あの厳格なお父さんまでも…。そんな姿を私は天井から見下ろしている。 (2022/5/8 08:32:33) |
冬空 ◆ | > | 事の始まりは一週間ほど前のことである。私はクラスでイジメにあっていた。幼馴染みである秀一と仲がいいことを妬んだ人からの嫌がらせにはじまりイジメは次第に酷くなっていった。そしてそのイジメは秀一には知られないように行われていたんだ。 (2022/5/8 08:37:13) |
冬空 ◆ | > | だがある日のこと、私の様子がおかしいことに気づいた彼はイジメを受けているという状況を知ることとなる。「なんでもっと早く相談してくれなかったんだ?」そう言われるが迂闊に話せる筈もなくただ「大丈夫だから…」と心配かけないように自ら距離を置くようになっていった。 (2022/5/8 08:40:32) |
冬空 ◆ | > | そんな中、事件は起こった。信号待ちをしていると後ろから誰かに突き飛ばされたのだ。そして気づけば目の前に車が…。一瞬の出来事である。気づいた頃にはベッドにいる自分の姿とその脇で泣きながら見守る両親と彼の姿であった。 (2022/5/8 08:43:57) |
冬空 ◆ | > | このまま眠り続ければあの嫌な出来事から逃れることができるのだろうか?ふとそんなことが頭をよぎる。やがて両親が席を離れれば彼と2人きりとなっていた。彼は私の手を握りしめ泣きながら願っていた。「早く起きろよ…いつまで寝ているんだ‥」 (2022/5/8 08:46:48) |
2022年04月01日 09時58分 ~ 2022年05月08日 08時46分 の過去ログ
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