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「蒼白の覓める水脈〜甦る勇気〜」の過去ログ

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タグ 勿忘草  黒鳶


2024年04月13日 16時03分 ~ 2024年06月09日 14時16分 の過去ログ
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おしらせ新規ルームを作成完了しました。(iPad docomo spモード)  (4/13 16:03:55)

おしらせリルフィーヌさんが入室しました♪  (5/6 10:30:24)

リルフィーヌリルフィーヌ> (深い深い海の底。メロウが誕生し、多種族の寄り付かない平和な棲家を手に入れて千年の時が経とうとしていた。母なるレヴィアが棲まう珊瑚の神殿を囲うようにして、メロウ達は小さな都市を築き、自由気儘に暮らしている。性別が女性のみという特異体質故に恋を知る事も無い。お腹が空けば海藻や貝類を口にして、眠くなれば寝床に帰り、偶に沈んでくる人間達の落とし物を見付けては拾い集め、戦利品を自慢し合った。見た目こそ人間に近しく、言語をレヴィアから教わり継いではいるも、その心は純粋無垢に、どちらかと言えば魚と大差の無いものだった。) (4/23 23:08:04)   (5/6 10:30:32)

リルフィーヌリルフィーヌ> ……セシリアお姉様…!ねぇ、またあのお話を聴かせてください…(メロウ達の変わりの無い毎日の中で密かに、しかし熱く語り継がれている物語があった。御先祖様であるメロウの一人が人間の男性に恋をして、禁忌の魔法を使い脚を手に入れ陸に向かったというお話。その物語を聴くことが大好きで、仲の良い姉妹の姿を見付けては、頻繁に語り聞かせを強請っていた。)だって、聴いているとなんだか胸がドキドキするんだもの…。今日の結末は、どちらになさるんです…?(物語の結末は二通りある。ひとつは、禁忌の魔法を使った事と引き換えに声を失ったメロウは男性と結ばれる事なく、生命尽きて泡となり消えてしまうお話。もうひとつは、男性と心通わせる事で本当の人間となり、いつまでも幸せに暮らしたお話。一度も陸に上がった事の無い自分達に、どちらが真実だったのかを確かめる術は無く、皆真相に想いを馳せては胸躍らせていた。) (4/23 23:11:22)   (5/6 10:30:53)

リルフィーヌリルフィーヌ> (人間と違い、レヴィアの偉大な魔術のみで生み出されたメロウに魂は無く。300年の生命が尽きる頃には泡となり消えるのみで、生まれ変わる事も無い。しかし特にその運命を嘆く者は居なかった。それも、この昔話のメロウのように一生涯恋を知る事も無く、熱く燃えるような想いを抱く事の出来る魂を持たない故なのかも知れない。)……人間の男性って、どんな感じなんでしょう…?私達より体格が良くて、力も強くて…。御先祖様がこの地を捨ててでも追いかけたいと思う程、素敵な生き物なのでしょうか…。一度見に行ってみたいけれど、レヴィア様に知られたら叱られてしまいますものね…。(秘密基地の海底洞窟で、持参した海葡萄を姉達と摘みながら、今日も先祖の姉君の運命について議論を交わす内、お喋りなメロウ達の話題はいつの間にかあらゆる方向へ移り変わってゆく。) (4/23 23:14:39)   (5/6 10:31:08)

リルフィーヌリルフィーヌ> ところで、最近レヴィア様にお逢い出来ていませんね…。魔力を溜めるのにお忙しいのでしょうか…。(リルフィーヌは大凡20年程前に生まれたメロウだった。母なるレヴィアはメロウを生み出す度、非常に強力な魔力を消費していると言う。その為か、頻繁にメロウが誕生する事は無い。それでも人間と比べて寿命の長いメロウは少しずつ増え、レヴィアと共に穏やかに海底を占有しつつあった。)妹はまだ、生まれないのかしら…。私、もう末っ子は飽きてしまいました…。(現時点ではリルフィーヌがこの都市一番の末っ子だった。姉達に可愛がってもらえる毎日も悪くはないけれど、早く妹が欲しくて、20年経っても幼子のような扱いをして来る姉達に頬を膨らませて見せる。今回は中々レヴィアの魔力が戻らないようで、メロウ達は密かに母の身を案じていた。)……母なるレヴィア様に、何か栄養になる御貢物を持って行かなくてはいけませんね。また海葡萄を採りに行きましょうか…。ウニやハマグリも良いかも知れません。 (4/24 00:01:48)   (5/6 10:31:24)

おしらせリルフィーヌさんが退室しました。  (5/6 10:31:33)

おしらせヒイラギ♂槍遣士さんが入室しました♪  (5/11 10:09:59)

ヒイラギ♂槍遣士…相変わらずでかい建物だこと……(聳え立つ煉瓦造りの建造物はこの世のありとあらゆるものを飯のタネにする総合商社…帝国中枢地区に居を構える冒険者ギルド本部。突如招集を受けた痩身の男──その大きな眼と髪毛は薄汚れた人間世界の腐肉を突き、しぶとく生き抜いて来た小型猛禽類を彷彿とさせる黒鳶色。疾風迅速な身のこなしを可能とする軽装、紺色の革鎧と背套(マント)を身に纏い、死地を共に潜り抜けた愛用の双刃長槍を背中に装着している。最後に此処を訪れたのは果たして何時だろう。本人すらも興味のない過去の遍歴を頼りに豪華な絨毯を踏み付けながら階段を一歩ずつ歩き進んで行く。何時もの業務依頼であれば伝書鳩の便箋ひとつであるが、今回は本部迄の招集指示。然も招集者は気鋭の新幹部──槍遣士は顔すらも知らない存在──からの御指名であれば仕方がないだろう。最上階の奥の奥、到着すると同時に巨大な扉を静かに叩いてこう告げた)……呼び出しを受けたヒイラギです……リヴァイアさんの部屋は此方で、間違いなかったですか?……   (5/11 10:32:49)

ヒイラギ♂槍遣士(ギルド最高幹部の部屋に役職とは縁遠い一介の冒険者がひとり、人払いして足を運べという奇妙な指示書とに従う。やがて部屋の中から微かに聴こえる「リヴァイアです。入ってください」   (5/11 10:35:40)

ヒイラギ♂槍遣士(ギルド最高幹部の部屋に役職とは縁遠い一介の冒険者がひとり、人払いして足を運べという奇妙な指示書に従う。極秘任務なのだろう。やがて部屋の中から微かに聴こえる「リヴァイアです。入ってください」という声が聴こえる。落ち着いた口調は頭脳派、優男の印象を受ける。部屋に入ると視界に飛び込んで来たのはふたつ──巨大なデスクの向こう側に物憂げに座った銀髪髪の優男。それと卓上にこじんまりとする、小人型の苗樹…世界中を旅して来た槍遣士であれども恐らく初めて見るタイプの妖精樹であった)……はじめましてリヴァイアさん…ヒイラギです……(飄々とした表情を浮かべると卓上の妖精に向かって頭を下げる。仕事をする相手を知るには先ずは冗談のセンスを図りたい。暫しの沈黙後、椅子に座っている銀髪の男が可笑しそうに両肩を震わせた)   (5/11 10:49:16)

おしらせヒイラギ♂槍遣士さんが退室しました。  (5/11 10:49:24)

おしらせリヴァイア♂G幹部さんが入室しました♪  (5/11 10:51:38)

リヴァイア♂G幹部…くくく……噂以上に調子のいい、巫山戯た男です……その位揺るぎない太々しさがないと…今回の件も任せられません……(余裕ある笑いを以て応えると、此方を注視してきた槍遣士の眼を見据えて切り出した)……世界中を飛び回る貴方ならお気付きかもしれませんが…昨今の異常気象が、我々ギルドでも懸念材料となっております。世界中で商売している我々はあくまでも、人為的に制御が可能である、小さな混沌を…秩序化する事を生業にしているのです…。ただ冒険者ギルドの力を以てほぼ世界中の地質調査を行なうも原因は不明なのです。…そこで貴方に未知の調査…つまり陸上ではなく海…海洋地質の調査牽引を命じます…(話を一旦切ると妖樹苗の下半身…飛び出した根尻を指し示した)…先程貴方が御挨拶してくださった妖精樹苗は…特殊な根を七本所有しております。具体的なポイントさえ判れば何処までも伸び進む長い長い根、と考えてください。彼の根張りを手伝ってください。この世界に広がる大海には…七つの拠点があると言われておりますよね?……先ずは七箇所全てを、彼と共に回って来てください…任務遂行に必要であれば、私の口座から用立てる様、事務局には手配済みです…   (5/11 11:14:09)

リヴァイア♂G幹部…早速欲しいものがある?…鉢植え?……なるほど…長い旅になりそうだから、妖精樹の成長を…危惧なさっていると…。御優しい園芸家さんですね…でしたら素焼き壺で有名な港街リュウグウにでも立ち寄るといいです…(ピョコピョコと滑稽な仕草で痩身の男の小脇に抱えられた妖精樹を眺める。次に彼と会う時が待ち遠しい。事務的な打ち合わせを終えると部屋を出て行こうとする痩身の背中に問い掛けた)……百戦錬磨の貴方にとっては少々物足りない任務とお感じかもしれませんが…油断なさらぬよう……(振り返って此方を眺める黒鳶色が訝しみに鋭く眼孔を放つ。余裕ある強者の笑みを以て優雅に微笑み返した)……それでは大航海の幸運を祈っております……   (5/11 11:31:08)

おしらせリヴァイア♂G幹部さんが退室しました。  (5/11 11:31:11)

おしらせヒイラギ♂槍遣士さんが入室しました♪  (5/11 21:23:41)

ヒイラギ♂槍遣士(業務依頼を受けた痩男は部屋を後にする。小脇に抱えていた妖精樹を肩口に乗せ直すと、階段を降りながら考え込んだ。…海の幸、珊瑚、真珠─莫大な利益をもたらす海洋資源のルート担い手の手腕が高く評価されての幹部大抜擢の噂は聴き及んでいたが、丁寧な物腰に部下の自尊心を擽る業務依頼の手腕に悪い気はしない。断る理由は特に思い付かない男、素直に冒険を開始する事に決定した。港街リュウグウは乗合馬車で今日中に到着する中距離場所。駅を目指して早速歩き始めた街道の道すがら、誰でも利用可能な設備…手動汲み上げ式井戸ポンプの前で立ち止まると)…ほらお前さん…根っこに蓄えておきな。…俺も汲んでおくか……(首上から飛び降りて井戸の釣瓶に擬似脚を投げ出してダラリと横に転がる姿は滑稽なれどもかわいらしい。頬を緩めながら手製の水筒に新鮮な水を満タンに満たす。荒野を目指す訳でもない状況下で何故水筒に水を満たしたのか…研ぎ澄ませた野生の勘の賜物であったのだろう、と後程答え合わせする事になる)   (5/11 21:43:02)

ヒイラギ♂槍遣士(たっぷりと吸水を終えた妖精樹を軽々と持ち上げると再び肩口に乗せ直す。男が駅の待合室に到着するとほぼ同時に彼方からやって来た馬車1台。眼の前には如何にも人相の悪い屈強な男連れが3名、此方を牽制する目付きを寄せて来た。意味のない争いはしない平和主義者の男、挑発的な視線を躱して無言のまま馬車に乗り合わせる。臆病者を見下す侮蔑の視線を送った男たちは飄々として取り合わない槍遣士にやがて興味を失い、仲間内の下卑た娼館の話題へと興じていった。ガタゴトと荒野を走る乗合馬車。3対1の劣勢状況。然し痩男は臆する事なく超然と構えている。理由があれば全員を即座に叩き伏せられるから。この予感は数刻後に証明される事となった)   (5/11 21:57:25)

おしらせヒイラギ♂槍遣士さんが退室しました。  (5/11 21:57:51)

おしらせヒイラギ♂槍遣士さんが入室しました♪  (5/11 22:00:25)

ヒイラギ♂槍遣士(興味皆無の下卑た会話を延々と続けている屈強な男たちであったが、少しだけ痩男の興味を引く話題があった。なんでも目的地の港街リュウグウは昨今急激に日雇い人足を相当数募集しているらしい。この男たちもどうやらその募集を頼りに向かっているようだ。美しい素焼き壺以外に特筆すべきものは恐らく何も見当たらないあの港街に果たして何が起きているのだろう。到着した乗合馬車の昇降口に1番近い痩男は颯爽と地に足を付けると、街の規模の割には派手な灯りに彩られた歓楽中心街とは真逆の方向──寂れた船着き場を目指してゆっくりと歩いてみた。潮の匂いと小波の響きは幼少期に過ごした北の寒村を何処か彷彿とさせる)……此奴はまだ…現役みたいだな…(朽ちて崩れ掛けた小舟も多々横たわる海岸線の砂上を歩き回る。目的もなく何故俺はひとり此処を歩いているのだろう。迷うのは人生自体で充分ではないか。小舟の船底が擦れて形成された轍を無意識のうちに足で辿りながら、自虐の笑みを浮かべずには居られない)   (5/11 22:18:05)

おしらせヒイラギ♂槍遣士さんが退室しました。  (5/11 22:18:31)

おしらせヒイラギ♂槍遣士さんが入室しました♪  (5/11 22:45:00)

ヒイラギ♂槍遣士(小舟の船底で擦れた海岸線には、水流の働きにより溝状の窪地が出来ている。小さな瀬が水の透明感を強調している小さな聖域。生きとし生けるものはこの砂浜河口…干潟の波飛沫による波打ち際で生を受ける、と遠い昔誰かに教わった。呼称が確かあった筈。何であったか。サンズイに雨に令…朧気なれども美しい記憶が呼び起こされていく。あれを教えてくれたのは誰だったか。無心のままに小舟の擦れがもたらした窪地をひたすらに海に向かって歩き進む童心還りの男。と──)……波打ち際に……誰か…倒れてる?………(遠い望郷の記憶から一気に引き戻される、その光景もまた夢幻想そのもの。波打ち際に横たわる存在に無我夢中、全速力を超えた肺腑苦しき喘息力で走り寄る。海の美しい記憶がまた新たに書き加えられていく瞬間であった)   (5/11 22:59:48)

おしらせヒイラギ♂槍遣士さんが退室しました。  (5/11 22:59:51)

おしらせ勿忘草色の髪の乙女さんが入室しました♪  (5/13 13:12:05)

勿忘草色の髪の乙女(浜に打ち寄せる波の音、頭上から降り注ぐ眩しい光に意識が覚醒してゆく。薄らと開いた瞳を瞬いて、砂浜に手を突きゆっくりと身を起こす。此処は何処なのだろう。何故こんなところで眠っているのだろう。周囲を見渡してから、直視できない程の光が照り付ける真っ青な空を仰ぐ。廃れた小舟も、乾いた一面の砂浜もとても綺麗で、何ひとつ見覚えの無いものばかり。ぼんやりとしていた意識は次第にざわつき始める。一刻も早く、帰らなくちゃ。でも、何処へ?此処が自分の居場所で無い事だけは確かだった。ドクドクと瞬く間に心拍が上がり、逃げ出したいのに、どうすれば良いのか全く分からない。とにかく此処から動こうとするも、いざ動かそうとした脚は、動かし方がまるで解らずに直ぐに倒れ込んでしまう)…っ……!……?(訳も分からずに自分の身体を見下ろした。透明の雫型をした石に金の嵌め具が付いているペンダントを首から下げ、肩紐と胸元には白いフリルが施された短めのタンクトップ、下半身は腰のサイドで結ばれた白いパレオを巻いている。この服装には見覚えがある。ただ、其処から伸びる両脚に、酷く違和感を覚えた。)   (5/13 13:16:52)

勿忘草色の髪の乙女(これは本当に自分の身体なのだろうか。良い知れぬ恐怖心が込み上げる。陽の光も砂浜も、強張る身を優しく包み込むように暖かいのに、誰一人として自分の味方が居ない世界に思える。お前はこの世界に独りぼっちなのだと、突きつけられているような気さえした。ハッとして、波音を立てる広大な海を振り返る。)ッ………、(使い方の分からない脚をバタつかせ、腕の力だけで海へ近付こうとする。訳も分からないのに、涙がポロポロと溢れて、頬を伝い始めた。帰ってはならない。きっと其処には誰も居ない。それだけは解るのに、寂しくて寂しくて堪らない。)……あ…っ──ゲホッ!げほっ…けほ…、はっ…ぅく…、(泣き叫びたくて、大きく息を吸い込もうとした瞬間、声の出し方が解らずに気道がヒュッと縮こまり、激しく咳き込んでしまう。何もかもがおかしい。己の変化に思考が全く追いつかずに、錯乱状態となった身体は遂に呼吸の仕方すら解らなくなり、肺は妙な音を立て始める。)   (5/13 13:19:11)

勿忘草色の髪の乙女んッは、は…っ……(結局殆ど動く事すら儘ならずに、砂浜に蹲ってしまう。このまま死んでしまうのだろうか。こんなに孤独で寂しくて、苦しい想いをするぐらいなら、一層の事その方がマシかも知れない。あまりの苦しさに意識が霞む中、此方に近寄ってくる人間の気配を感じた。砂を蹴り走る均一な脚音。乱れながらに軽やかな呼吸音。慣れない低いトーンの声が呼び掛けてくる。どれも初めて聴く音色なのに、気配がとても優しい事だけは分かって、涙に濡れて虚ろになった瞳でその人間を緩慢に見上げた。)   (5/13 13:20:51)

おしらせ勿忘草色の髪の乙女さんが退室しました。  (5/13 13:21:04)

おしらせヒイラギ♂槍遣士さんが入室しました♪  (5/27 21:28:24)

ヒイラギ♂槍遣士(波打ち際に横たわるは透明感溢れる奇跡の存在、その中枢ともいえる瞳に抗いようもなく吸い込まれていく黒鳶の視線。金縛りに遭ったかの如く一瞬で全身硬直してしまう、も彼女自身が発した弱々しい咳き込み仕草が男を我に返らせた。その場に屈み込むと静かに腕を差し出して華奢な柔身を静かに抱き起こしていく)……無理して喋る必要は無いぜ?……ふむ…海水を呑んじまった、みたいだな?……(震える背中を静かに擦りながらも、苦し気に俯向く彼女の喉奥と肺腑付近に籠った泡末の残響に意識を向ける。腰にぶら下げた水筒の存在を想い出すと慌てて封を開けていき)   (5/27 21:39:15)

ヒイラギ♂槍遣士…落ち着いて…ゆっくり…飲むと、いい……そう、ゆっくり、慌てずに……(機能を喪失していた彼女の肺腑付近が、まるで役目を想い出したかの様にストンと腑に落ちていく様子が、異国情緒溢れるお洒落な衣装を介した遠目にも窺える。全身ずぶ濡れになったうら若き娘の半裸透け容姿を、突如至近距離に抱き支えている距離感の有り様に漸く気が付き始める男ではあったが、肝心要の彼女自身が特段拒否する仕草も感じられない。此方を不思議そうに観察している眩き視線を受け止めて)……は、ははは……ええっと…俺も…落ち着かない、と…だな?……   (5/27 21:49:50)

ヒイラギ♂槍遣士…俺の名は…ヒイラギ。…ケチな冒険者ギルドの依頼で…絶賛七つの大海散策中の…そんな明日をも知れぬ、行き倒れ同然の身分だ。……ええっと…今此処に来た理由は…多分、そう…アンタに遭う為だった、んだろうな……(想えば想う程、そうとしか説明出来なかった、この偶然稀有の出逢い。言語化する事を諦めて両肩を滑稽に竦めると、男の首筋から飛び降りて彼女の小さな手のひらに飛び移っていく妖精樹苗の仕草に微笑みを浮かべながら)……此奴はそんな俺の旅の水先案内…人?…の…ガジュ、だ……おいおい、馴れ馴れしいぞ、ガジュ……触根をニョロニョロするんじゃない…(ハイテンションな赴きで透明な触根を頭上から出すと、そのまま彼女の手のひらを優しく撫でている仕草に苦笑しながら呟く)……飼い主よりも積極的自由奔放で…羨ましい野郎だぜ……   (5/27 22:06:49)

ヒイラギ♂槍遣士さてと…明日をも知れぬ、行き倒れのお嬢様…(ガジュのコミュニケーションで笑顔を綻ばせていた彼女であったが、不安気に瞳を曇らせていく。身分を偽り隠している雰囲気ではない。難破遭難の衝撃で恐らく記憶喪失になっているのではなかろうか。異国情緒溢れるお洒落な様相に類い稀なるこの美貌。彼女を伴って街へと入れば、恐らく何かしらの手掛かりは掴めるだろう。彼女自身が発するであろう言葉を急かす事なく待ちながら、延ばした触根を仕舞い終えるも依然滑稽に踊り狂い続ける妖精樹苗の場違いな明るさに、想わず微笑みを浮かべる男なのであった)……お嬢様の…御名前を…憶えている事だけでも…お聞かせ願えればありがたい……。   (5/27 22:18:46)

おしらせヒイラギ♂槍遣士さんが退室しました。  (5/27 22:18:50)

おしらせ勿忘草色の髪の乙女さんが入室しました♪  (5/29 15:14:53)

勿忘草色の髪の乙女けほっ…、ん…ッ(逞しい腕に抱き起こされ、口元に何かを当てられる。口内へと注がれていく水は喉を揺らさず、意識せずともそれが当たり前かのように気管を通って肺へと送られていく事で徐々に呼吸がラクになり始めた。)…っ……はぁ…、(次第に落ち着きを取り戻し、何度かゆっくりと吐息を零すと、此方の下半身を興味深気に眺める目の前の人間の顔を見詰め返す。助けてくれた…怖い人ではないらしい。恐る恐る預けていた身を起こして僅かに小首を傾げながら彼の自己紹介を聴き入れる。発せられる言葉は理解が出来るも、鼓膜への音の響き方に如何にも違和感がある。また呼吸が苦しくなる事を恐れて、ゆっくりと息を吸いながら彼の名前を復唱してみる事にした。)……、…ひ、…ひぃ、やぎ…?(なんだか上手く発音出来ている気がしない。果たしてこれで合っているのだろうか。不安気に自分の喉へ触れていると、突如として彼の肩に乗っていた小さな植物が飛び移ってきた。慌てて掌を出し受け止める)   (5/29 15:15:33)

勿忘草色の髪の乙女…が、じぅ……、ガジゥ…。(本人の代わりに彼からの紹介を聞いて、また復唱してみる。さっきよりは上手く発音出来ただろうか。懐っこく触根で触れられている掌が擽ったくて、思わずクスクスと笑ってしまった。こんなに自由に動きまわる植物は見た事が無いが、とても可愛らしい。少し場の雰囲気が和んだところで此方の名を尋ねられるも、頭の中は空っぽで。ただ、何か大切なモノを失ってしまったような感覚だけが残っている。)………、(一度は和らいだ不安がまた胸中に押し寄せ、涙を溢しそうになるのを堪えながら返事の代わりにフルフルと首を横に振って見せた。冒険者と言っていた彼は、もう行ってしまうのだろうか。自分を置いて…。また独りぼっちになるのだろうか。どうにかして彼の後に着いていきたい衝動の儘に、また立ちあがろうとするもやはり上手く行かない。片脚ずつの力の分散方法が解らずに、よろけて再び彼の腕にしがみついてしまいながら)……んぅ…っ   (5/29 15:16:02)

おしらせ勿忘草色の髪の乙女さんが退室しました。  (5/29 15:16:07)

おしらせヒイラギ♂槍遣士さんが入室しました♪  (5/29 17:38:28)

ヒイラギ♂槍遣士(ラではなくヤ。ュではなくゥ。滑舌に安定感を欠いた記憶喪失の儚き存在に沸き起こるのは護衛保護欲。勿論躊躇なくその本能に素直に即従えるのが、ひとり無頼に気ままに生きて来た褒章。一瞬魅せてくれた笑顔を曇らせて、足元覚束なくも自らの意志で男の腕にしがみ付いて来る仕草も、芽生えた決意の背中を押してくれた。優しく彼女を腕の中へと抱き寄せてしまうと)…心配するな。今日から一緒にアンタの名前と居場所を探そうぜ?……とはいえども…ずっとアンタ呼ばわりも、正直味気ないよな……ふむ……(腕の中で瞳を丸くする彼女。透明感溢れる彼女に相応しい仮称を命名せねばならない。名付け親は暫し眉を寄せて考え込む。その黒鳶の眼の内側に小首を傾げる彼女と、背景としての波打ち際が映り込む)……出逢った此処の場を…考えるに……   (5/29 17:56:06)

ヒイラギ♂槍遣士(ふと文字が脳裏に浮かび上がる。澪【ミオ】。彼女と出逢う寸前に思索していた自然現象と人為的窪地の組み合わさった生きとし生けるものを産み出す聖域は記憶喪失している彼女のミステリアスなる雰囲気に似つかわしい。彼女を再び見詰め直す。この地域に伝承されし御伽噺の存在である美女の集団であるメロウ族を彷彿とさせる濡れ姿の乙女。メロウのミオ。海の澪。メルミオ。唇に呟いてみる。語感も余韻も悪くはないではないか)……メルミオ。…メルミオ。…今日からお前の名前だ……(足元覚束なく瞼を瞬かせる彼女を一気に抱え上げてしまうと、人差し指で彼女の額と鼻とに軽く触れながら何度も名前を呟いてみせる。置いて行かれない状況を理解したのであろう、もう一度笑顔を取り戻すと自分の名前を呟きながらおずおずとしがみ付いて来るかわいい仕草)   (5/29 18:11:44)

ヒイラギ♂槍遣士(ぴょこぴょこと跳ねていたガジュはヒイラギではなく、彼に全身を抱き上げられたメルミオの小さな肩にしがみ付いていく。居心地の良い場所目掛けて根を張るのは当然だろう。擽ったそうに微笑む腕の中の彼女の美貌を覗き込んで話し掛けた)…さてとメルミオ…取り敢えず今夜は…イマリの街に泊まろう。明日の朝から雑貨屋で…ガジュの棲み家と一緒に、お前さんの着替えを見繕おうか。…脚に力が入っていないみたいだが、別に焦ることはない……(彼女を抱え上げたまま意気揚々と砂浜を濶歩して、夕陽の沈み始めた水平線を背中にして、小さなネオンの灯る港街にゆっくりと向かっていく。冒険活劇第一夜はまだ始まったばかりなのであった)   (5/29 18:23:49)

おしらせヒイラギ♂槍遣士さんが退室しました。  (5/29 18:23:54)

おしらせメルミオ♀さんが入室しました♪  (5/30 23:56:03)

メルミオ♀(覚束無い身体を再び抱き留めてくれる彼が、此方を目詰めながら何かを思案している。少し沈黙の間を置いて、ぽつりと紡がれたのはとても可愛らしい女性名で。)…、……?(力強く逞しい腕に抱き上げられると、言い聞かせるように此方の額から頬へと指先で触れながら何度か呼ばれる事で、それが自分の新しい名である事に気が付いた。空っぽになってしまった記憶に、新たに与えられたその名前が芽吹いて彩りを付けてゆく。あんなに恐ろしかった世界が忽ち暖かな光に包まれたかのような感覚に、数度瞳を瞬かせると顔を綻ばせ)……、…めぅ、めぅみお…?メゥ、ミオ…、(やはり音の響きが違う陸上での発音は未だ慣れずとも、発声に慣れるべく一生懸命復唱して唇に覚え込ませる。どうやらこのまま連れて行ってくれるらしい。彼がゆっくりと歩き出す、その腕の中で甘えるように身を寄せると、ガジュが自身の肩に乗り移ってきた)   (5/30 23:56:41)

メルミオ♀……ふふ…、(ガジュの頭上に申し訳程度に生えている丸みのある葉が首筋を擽ってきて、思わず肩を竦めながら頬擦りを返す。孤独では無いと言うだけで、世界の見え方がこんなにも違うなんて。彼の腕の中でのひと時をガジュと戯れながら過ごすも、程無くして見えてくる人工の光が灯る街の景色にはまた圧倒されてしまった。然程大きな街では無くも、自分にとっては見た事の無い人間の数。)…………、(少しの間、怖がり身を縮めているも、行き交う人々は皆各々の生活に勤しんでいて何処か忙しなく、特別敵意を向けてくるような人は居ない。その事に次第に気がつくと、今度は器用に歩き回る人々の脚の動きが気になり始め。自分の体重を考慮する事なく彼の腕から身を乗り出しては、擦れ違う人の歩行を興味津々に眺めてしまう。自分にも同じ脚が付いているのに、歩き方をちゃんと視界に収めるのは初めてだった)………っ   (5/30 23:57:58)

おしらせメルミオ♀さんが退室しました。  (5/30 23:59:07)

おしらせヒイラギ♂槍遣士さんが入室しました♪  (5/31 05:33:03)

ヒイラギ♂槍遣士(靴裏へと纏わりつく砂地の重たい感触が徐々に減るのは、踏み固められた街路という小さな歓迎行為。簡易の宿泊先を寂れた街看板を頼りに探し始める黒鳶の視界であったが、胸元にしがみ付く彼女が身を乗り出す仕草に留意する。如何やら人々の行動に興味を示している様子。徒歩を止めると彼女を一旦降ろしてみる事にする)…如何したメルミオ?…(震えながらも両脚でしっかりと街路を踏み締めて仁王立ちする、やや緊張感の漂う表情を浮かべて。本能のままに察した男は彼女から数歩離れた箇所へと移動すると振り返り)…此処まで来れるか?…ゆっくり…一歩ずつ進んで…そう……(裸足の足指を懸命に縮めながら力を込めてゆっくりと歩を進める。駆け寄りたくなる想いを懸命に抑えつけて彼女を見護り続ける。グラリとバランスを崩してしまい尻餅を付いた彼女、その両脚の間がチラッと見えた瞬間、男は慌てて駆け寄って)   (5/31 05:49:38)

ヒイラギ♂槍遣士…メルミオ…後でまた、やろうな?…(見間違えがなければ、彼女は何も履いていなかった。こんな街中で彼女の無防備な姿を晒す訳にはいかない。不思議そうに此方を見詰め返してくる無垢な瞳に向かって、苦笑いで応じる)……明日の買い物先は…如何やら…過去最大の難所になりそうだ……(女性の下着売り場に妙齢の女性を引率していく苦行を想うと逃げ出したくなる。まるで男の趣味を押し付けるが如くの変態行為に見られそうではないか。散々な目に遭って生きて来た筈が、未だ妙な部分で純朴無垢な心の槍遣いなのであった)   (5/31 05:58:57)

おしらせヒイラギ♂槍遣士さんが退室しました。  (5/31 05:59:02)

おしらせメルミオ♀さんが入室しました♪  (6/1 18:32:06)

メルミオ♀(腕の中から下されると見様見真似で、両足裏に力を込めて確りと大地を踏み締める。バランスが中々定まらずも、そっと彼から手を離して如何にか一人で立つ事が出来た。)……、ヒィヤギ…。(歩行練習を試みてくれているのだろう。数歩離れたところで優しく声掛けをしてくれる彼のほうへ手を伸ばしながら、一歩また一歩とゆっくり脚を踏み出してみるも、後方に体重を掛けすぎたのかよろけて尻餅を付いてしまった。)…ッ……いタ…、(思っていたよりも臀部がひり付いて、硬く補装された地面に転ぶのは痛いのだと理解した。慌てて駆け寄ってきた彼に再び抱き上げられる。心配させたのだろうかと顔を覗き込むも、どちらと言えば何処か気まずそうにも見えるその様子に疑問符を浮かべて)……?ヒィヤギ…もぉ、イタくない、でス…、   (6/1 18:33:02)

メルミオ♀(未だ舌の動きが覚束なくも、怪我はない事を伝えてみる。ちゃんと伝わってはいるみたいだが、それでも結局宿屋までの道中にもう一度下ろしてもらえる事はなく。仕方が無いので、ある程度動かし方を理解した脚を宙でブラブラと交互に動かしてみながら、道中の景色を愉しんでおく。やがて宿屋に着いて中に入ると、カウンター越しの店主が声を掛けてくるも、何処と無く意味深気な視線が彼と、そして横抱きされている自身へ交互に向けられる。もしかして、この人間に預けられてしまう…?と、一度は薄れた恐怖心と不安がまた込み上げてきて、彼の胸元へしがみつき顔を埋め隠してしまいながら)……っ…   (6/1 18:33:54)

おしらせメルミオ♀さんが退室しました。  (6/1 18:34:54)

おしらせヒイラギ♂槍遣士さんが入室しました♪  (6/3 08:04:10)

ヒイラギ♂槍遣士(好色の視線に晒された美貌が懐へとしがみ付いて来る。道中はリラックスしていたが如何やら人見知りの性格なのだろう。胸元に埋め隠しながら微かに震える頭頂部を優しく撫でて落ち着かせながら)…シングル二つ部屋、ではなく…ツインひと部屋で宜しく頼む。…陽当たりのいい部屋で暫く世話になるつもりだ…。飯と寝具の清掃サービスは遠慮する。滞在期間の延長ありきで宜しく頼む…(鍵を受け取りながら細かい条件を聴き終えると前金の銀貨を数枚カウンターにそっと置く。去り際に小さく肩を竦めてこう告げた)…御厚意なる警備を標榜した覗き見、聴き耳は勿論遠慮しておく……(案内された部屋は粗末なれども居心地は良さそうな広めの空間。小さな簡易台所と洗面所も備え付けの好条件。窓際の小棚にそっと置いたガジュ、くてんと転がり込んで根足をたらりと延ばした姿を眺めながら)…さてとメルミオ……俺たちも寝る前に、腹拵えに行くとするか…メニューは何がいいかな…ふむ……   (6/3 08:25:47)

ヒイラギ♂槍遣士(記憶喪失の身の上を当然考慮せねばならない。宗教上の禁忌を知らずのうちに侵していた事等が後々尾を引く可能性は否めない。露骨な肉食は避けておくべきだろう。宿部屋の机の上に置かれた近隣の飲食街案内地図を眺めながら)…現地まで行ってみて考えるのも一興か。メルミオ自身の探索も兼ねて…この一帯、昼夜問わず色々食べ歩こうぜ…(半濡れ姿であった異国情緒の袖無着や短腰布は数刻の街中散策道のうちに大まかに乾いていたが、虚ろな表情もやや気になる。疲れているのだろうか)…まあ、ゆっくり腰掛けていいんだぜ?…暫くは此処が俺たちの棲家だ……   (6/3 08:33:53)

おしらせヒイラギ♂槍遣士さんが退室しました。  (6/3 08:33:56)

おしらせメルミオ♀さんが入室しました♪  (6/4 19:28:40)

メルミオ♀(個室に二人きりとなり、暫くはこの空間で静かに過ごせるのだと理解して少し肩の力が抜ける。彼の腕から下りて恐る恐るベッドに腰掛けると、其処はこれまで経験した事が無い程に柔らかく。弾力のある座り心地に内心驚いて、少し掌でシーツをさすってみる。身体を優しく包み込んでくれそうなこの寝床に触れていると、途端にドッと身体の疲れが押し寄せてきた。改めて意識を取り戻してからの一日を振り返り、優しい彼に出逢わなければあのまま砂浜で息絶えていたかも知れないと思うとゾッとする。てっきり自分達もこのまま眠りに着くのかと思っていたが、彼から食べ物の話題が出始めると、初めて自分の胃袋が空っぽな事に気が付いた。)   (6/4 19:29:02)

メルミオ♀……、ウ…海ぶどぅ…と、ウニ…と……、あと…おみず、が…ほしいでス…。(クゥ〜と素直に空腹を訴える音が鳴る。自分の露出された臍辺りを摩りながら思いつく限りの好きな食材を伝えてみる。と、同時にまた少しずつ肺の息苦しさも覚えてきて、浜辺で彼に飲ませてもらった水の存在を思い出した。眉尻を下げながらまた彼があの命を繋いだ水を懐から出してくれる事を期待してお強請りしてみる。)   (6/4 19:29:48)

おしらせメルミオ♀さんが退室しました。  (6/4 19:30:11)

おしらせヒイラギ♂槍遣士さんが入室しました♪  (6/5 09:57:05)

ヒイラギ♂槍遣士…海葡萄と雲丹…(寂れた港街であれども海鮮料理の店に行けば如何にかなるだろう。最後のお強請りは即叶えてやるべき類い、水筒を再び差し出して下がった眉尻を心地好さそうに顰めながら、ベッド上に座ったまま嬉しそうに飲み入る彼女の無防備な姿を然りげ無く観察する。海岸で既に感じていた奇妙な違和感の正体が判明した。上下に揺れ動く彼女の脇腹付近、肺腑辺りへと飲み干したばかりの水が吸収移動しているのが、服の上からであろうとも微かな水流移動の反響音が告げている)…メルミオ…苦しくないか?……(勿論この世界はヒューマン族だけのものではない。肺腑に水を吸収する性質は彼女への態度を変貌する類いのものではない。身元散策旅の道中に常時、清潔な飲料水の確保が必須となるだけだ)…おみずも…旨い店に行こうな……(御機嫌な笑顔を魅せてくれる彼女に頷き返しながら、露出した臍を然りげ無く盗み見る。腹の虫は一応落ち着いた様子、このまま海鮮料理店に出発しよう)   (6/5 10:18:51)

おしらせヒイラギ♂槍遣士さんが退室しました。  (6/5 10:19:18)

おしらせアントン♂荒くれ者さんが入室しました♪  (6/5 10:20:36)

アントン♂荒くれ者(乗合馬車で漸く到着したイマリの街。新参者の遠慮などあるはずもない三人組は目に入った名物海鮮料理店で浴びる様に酒を飲み散らし、管を巻いていた。連れのポンチンとタンカンも負けず劣らず御機嫌の赤ら顔で下卑た嬌声を発している。胃袋はもう満足、下腹部下腹部と煩い主張を繰り返しているのを嗜めながら)…まあ、待てよ兄弟……食欲と性欲……もうひとつ欲しいじゃねえか?……おっ……(店の入り口付近にやって来た二人連れの男女。女の美貌に惹かれて想わず口笛を吹いてニヤリとほくそ笑みを浮かべると、酔った頭を働かせていく。公の面前で吹っ掛けるのは不味い   (6/5 10:29:13)

アントン♂荒くれ者では如何にすべきか…奴等が飯を食い終わり、退店する頃合いに…と…あの男何処かで見たと思ったら…行き掛けの馬車で乗り合わせた根性無しじゃないか…俺らを露骨に避けて下車後はとっとと海岸方面に逃げていったあの痩せっぽちが俺たちを差し置いて、極上の美女とアバンチュールとは気に入らない…これは最早喧嘩を売られたも同然ではないか…)……暴力の当てが見つかったぜ兄弟……(二人連れの仔羊共が薄黄緑色のプチプチしたもの、殻付きイガイガの中から器用にオレンジ色の果肉らしきものを穿り出して微笑みを浮かべ合う姿を狂気の笑みを以て密かに眺める。それでいい。愉しむんだ。その幸福感に満たされし笑顔を、絶望感しかない泣き顔へと変貌させていく瞬間が待ち遠しくて堪らない…)   (6/5 10:37:11)

アントン♂荒くれ者(幸せそうなディナータイムを決して壊さないように心得る三匹の小悪党。高額報酬に釣られて明日からはやりたくもない日雇い肉体労働に当面勤しむ自身等を何処かで憐憫していたのだろう。自己憐憫愛が強過ぎるが余り彼等は気が付かなかった。一方的な暴力と略奪を疑いもしない赤子の手を捻るも同然の前夜余興であった筈が、嫌々参加する日雇い労働が当面見送られる怠惰へと繋がる、怠惰自堕落に生きていたいという根源願望を叶えてくれる思し召しであった幸運を)   (6/5 10:47:42)

おしらせアントン♂荒くれ者さんが退室しました。  (6/5 10:47:46)

おしらせメルミオ♀さんが入室しました♪  (6/6 06:40:55)

メルミオ♀…あり、がとゥ、ござぃマス…ヒイヤギ…、(やはり水分を体内に取り入れる事で息苦しさが忽ち緩和されてゆく。一気にラクになる体調を実感しながら、優しく水分補給を手伝い気遣ってくれる彼を見上げて微笑み掛ける。食事を摂りに再度外へ向かうべく、今度は彼の手を取ってそっと立ち上がってみる。少し歩けるようになったとは言え、一歩一歩にかなり時間が掛かる。これではきっと食事にありつく前に朝になってしまうだろう。歩行練習は屋内のみに留めておいたほうが良いのかも知れない。また素直に彼の肩へ腕を回し抱き上げてもらいながら店へ向かう事にした。)   (6/6 06:41:04)

メルミオ♀(辿り着いた店で提供された料理は海葡萄と海藻のサラダに、殻付きの生雲丹、そして蒸し雲丹をたっぷりと絡めたクリームパスタ。パスタは明らかに初めて見る料理で、食べ方が解らずに疑問符を浮かべながら眺めていると、彼が然りげ無くフォークに巻き取ってゆく様子を見せてくれる。自分も見様見真似で手元のフォークを掴み巻き取りながら、口に運んでみると、口内に広がる雲丹の風味に濃厚且つクリーミーな乳製品の味が混ざり合い、今まで知り得なかったその味の深みに驚きながら瞳を輝かせて)……!んん…、おいひぃ…っ(遠目から此方の様子を観察する不穏な視線には気付く事無く、目の前の料理に夢中になりながら口に運んでは幸せそうに表情を綻ばせてゆく。唯一の心の拠り所であるこの旅人と、美味しい食事を摂れている今この瞬間だけは、先行きの不安も記憶が無い焦りも忘れられる気がした。)   (6/6 06:43:37)

おしらせメルミオ♀さんが退室しました。  (6/6 06:43:54)

おしらせヒイラギ♂槍遣士さんが入室しました♪  (6/6 11:40:35)

ヒイラギ♂槍遣士(菜食主義者であれども許容の範疇であろう生クリームを嬉しそうに頬張る彼女を優しい眼差しを注ぎ込みながらも、背中越しに如何わしい三人連れを手元に置かれたグラスの反射を利用して密かに盗み見る。曰く付きのいやらしい笑みを浮かべ合う不成者の考えている事はおおよそ検討が付く。三人を同時に相手する事に単身状態であれば何の躊躇も無かったが、眼の前の彼女に危害でも加えられた日にはそうも行かない。頭数は減らしておきたい…と、不成者のひとりがヨロヨロと席を立つ。小用を足しに行くのだ、と訊いてもない事を大声で喚き散らしてくれる。訪れた機会を利用する事にしよう)…メルミオ…此処で待っててくれ…直ぐに戻る……(先にカウンターに寄って支払いを済ませてしまうと不成者の巨体躯が処狭しと廊下を塞ぎながら向かう先、店奥の厠へとその後に続いた。扉を開けた男の襟首をいきなり掴むと躊躇なく、掃除道具棚の内側へと引き摺り込んで)   (6/6 11:53:07)

おしらせヒイラギ♂槍遣士さんが退室しました。  (6/6 11:53:22)

おしらせポンチン♂不成者さんが入室しました♪  (6/6 11:54:24)

ポンチン♂不成者(ほろ酔い気分を高揚させて厠へと向かった。小用を足し終えたら暴力を振るう快感を嬉々として待ち侘びる準備は完了だ。最上級の美女をこれ見よがしに自慢する、あの痩せぽっちを思い切り殴り付ける瞬間が待ち遠しい…ん、待ち遠し過ぎて、彼奴の顔が直ぐ其処にある?…酔い過ぎたか?…)…な、何しやが……、(振り返ると同時に掴まれた首根っこ。恐ろしい力で一気に引き摺り込まれると、手刀を首筋に叩き込まれた。衝撃で浮き上がった顎に続け様にお見舞いされた膝蹴りに意識は暗転してしまう。叫び声を発する隙もなく無力化されたまま、厠の掃除道具棚の内側に閉じ込められた。無表情のまま、バケツとモップを用いた簡単な仕掛けを素早く組み終わると棚の扉を微かに空けたまま立ち去っていく痩背の光景を最後に、視界はブラックアウトしていく。如何やら邪なる襲撃計画は御見通しだったらしい。殺されなかっただけ儲け物と思うしかない圧倒的な格差。自虐的な想いに爆笑の発作を脳裏に渦巻かせながら心地好く潰れていくのであった)   (6/6 12:08:08)

おしらせポンチン♂不成者さんが退室しました。  (6/6 12:08:14)

おしらせタンカン♂不成者さんが入室しました♪  (6/6 12:09:08)

タンカン♂不成者(最後の晩餐をほぼ喰い終わった獲物たちは愉しげに談笑している。用足しに行ったポンチンは何故か戻って来ない。と、店奥の厠方面からバケツをひっくり返したようなけたたましい爆音が鳴り響く。慌てて立ち上がると奥へと向かう男の視界の端に…タイミングよく立ち上がり店を出て行く痩せ男の透かした表情が映り込んだ。陽動作戦、というフレーズが頭の中を走り巡って)…待ちやがれっ!……(連れの安否を無視して、獲物たちの後を追い掛ける。単なる臆病者であった筈の男が両腕に女を抱えたままとは思えない迅速さで最初の街角を曲がる後ろ姿。すっかり酔いも醒めて怒り狂う衝動のままに追い掛ける。角を曲がって路地裏、その狭い壁と壁の間の地べたにペタンと座り込むのは獲物の女ひとり)…な?……し、しまったっ…(男の姿を見失った不覚に気が付くと同時に視界外の頭上から急降下して来る強襲の一撃。容赦の無い先制攻撃により意識を忽ちに失った。あの夜自分たちに何が起きたのかを男が正確に把握したのは、この後今回最後の犠牲者となったアントンの回顧憐憫記録に依る)   (6/6 12:25:14)

おしらせタンカン♂不成者さんが退室しました。  (6/6 12:25:18)

おしらせヒイラギ♂槍遣士さんが入室しました♪  (6/7 19:29:06)

ヒイラギ♂槍遣士【訂正させて下さい。イマリの街→リュウグウの街、でどうぞお願いします。元ネタの街名称をそのまんま書いてしまった…汗】   (6/7 19:31:04)

ヒイラギ♂槍遣士(厠でひっくり返った仲間の安否確認後に一歩遅れて到着したリーダー格の男。眼の前でぶち倒されたもうひとりの仲間を目の当たりにして全身を硬直させている。地面に着地した膝を柔軟に伸ばしながら薄笑いを浮かべて告げる事にした)…アンタたち良からぬ企てを目論んでいた以上、文句を言われる筋合いはない、と俺は考えているが…少々過剰防衛が過ぎたかもしれない…如何思う?…(顔を真っ青にして首を振るかと思いきや、肩を震わせて抗議の意を示す。少しは見処があるではないか。握り締めた拳を振り上げる、と全身の力を込めて殴り掛かって来る男。勿論何なくバックステップで躱わすと)…確かにアンタだけ無傷って訳にはいかないか…(カウンターを取る動きで強烈な右フックをお見舞いする。膝から崩れ落ちたリーダー格の男の襟首を掴んで睨み付けたまま囁いた)……メルミオが観てるから大丈夫、なんて思うなよ?…(強烈な殺気を眼光に宿してみせると逢えなく陥落していく気配。股の間から黄金水を滴せたのは   (6/7 19:47:55)

ヒイラギ♂槍遣士黄金水を滴らせたのはリーダーが厠に行く間も無く戦闘が開始したからであり、臆病者ではないと弁明せねばならない)……俺はただ…アンタたちが明日から働く予定の…割りの良い肉体労働について興味があっただけだ…この街の人流に詳しいであろう…労働斡旋者を…紹介して貰えるかい?…(挫かれた意志のまま訊かれた事を全て話し終えると襟首の拘束を離し、銀貨を3枚その手に握らせた)……慰謝料代わりに払っとくぜ……仲間を連れて行きなよ……(気絶から目覚めた仲間と肩を貸しあって海鮮料理店方面に去って行く後ろ姿を見送ると)…怖がらせちまったかな…ごめんなメルミオ……(地べたに座ったままの放心状態である彼女を振り返り、小さく頭を下げて侘びた。記憶喪失の美女の身辺調査。暴力も辞さない生き方に何の後悔もしてはいないが、純心無垢であろう彼女の前では露骨な野蛮行為は避けるべきであろう)   (6/7 20:00:52)

おしらせヒイラギ♂槍遣士さんが退室しました。  (6/7 20:00:56)

おしらせメルミオ♀さんが入室しました♪  (6/9 14:13:26)

メルミオ♀………?ぁ…ヒイヤギ…っ!(食事もほぼ終えた頃合い、突如席を立ち店の奥へと消えてしまう彼に一気に不安が込み上げる。彼が自分を置いていくつもりがない事は認識出来ていたものの、何も分からない世界で一時でも独りぼっちになってしまう事への寄る辺なさ。咄嗟に自分も立ち上がって後を追い掛けたい衝動に駆られるも、何処かに掴まりながらの歩行しか儘ならない足では、彼の軽快な足取りを追い掛ける事など出来ない。仕方無く、不安気に周囲へ視線を泳がせながら椅子の上で縮こまっていると、程なくして彼が消えた奥の方からけたたましい物音が響き渡ってきた。驚いて其方を振り返れば、飄々と戻ってきた彼に瞬く間に抱き上げられて店外へと運び出されてしまった)   (6/9 14:13:41)

メルミオ♀ヒイヤギ…?なに、が…(このまま寝床へ戻るだけにしては随分と忙しない。胸元にしがみ付きながら彼を見上げて問い掛けようとするも、横道の細い路地裏へ入った途端にそっと地面へ下ろされてしまった。訳も解らずそのまま座り込んでいると、身軽に建物と脚力を使い屋根の方へ上がってゆく冒険者。その様は嘗ての自分の生活を何処となく想起させる。重力なんて感じない場所で、滑らかに動く下半身を使い熟し、自由に浮き上がる事も舞い踊る事も出来た。もうあの世界には戻れないのだろうか。あまりにも身軽で自由な彼の姿は羨ましく、そして恨めしく、郷愁に駆られ視線を奪われていると、荒々しい足音が近付いてきて今度は目の前に粗暴な人間が現れた。思わずキョトンと見詰めてしまえば、次の瞬間には頭上から降ってきた彼にあっという間に倒されてしまった)──…!?…ひ…ッ(地面に倒れ込み動かなくなる人間に数秒の遅れを取って反応し、青褪める。死んではいないようだが、なんだかとても怖い事が起こっている気がする。)   (6/9 14:15:40)

メルミオ♀(続け様に現れる似たような風貌の荒々しい人間が、今度は拳を振り翳しヒイラギに殴り掛かろうとしている。)…──ゃ…!(思わず悲鳴をあげそうになるも、上手く声が出ない。幸いヒイラギは一度も殴られる事無く、追ってきた人間の方を簡単に返り討ちにしてしまった。あまりにも目紛しい出来事に茫然自失としていると、何も変わらない彼の優しい声色が降ってきて。恐る恐るその顔を見上げた途端、無意識のうちにポロポロと涙を溢してしまいながら、腕を伸ばし彼の腰元に抱き付いて)……っ…ヒイヤギ…ひいやぎィ…、こあい……っ   (6/9 14:16:28)

おしらせメルミオ♀さんが退室しました。  (6/9 14:16:35)

2024年04月13日 16時03分 ~ 2024年06月09日 14時16分 の過去ログ
蒼白の覓める水脈〜甦る勇気〜
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