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「【F系】水都ロサール【本部屋】」の過去ログ

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2016年06月15日 14時06分 ~ 2016年06月20日 20時47分 の過去ログ
過去ログでは上から下の方向に発言を表示しています

アリステア♂冒険者え?でもエルソフィさんなら、無茶なお願いしてきたりしなさそうですし……っていうか、しないでしょ。それに、誰にでも言うわけじゃありませんよ。いくら俺でもね。(それは、この人なら信頼して大丈夫だろうと自分なりに思ったからである。直観に近いものではあるから、外れることもあるけれど、それも含めて口にはしない。)あ、いただきます。(大盛りに取り分けられたサラダを受け取ればフォークを手に取って、一口。シャキシャキとした食感が、野菜の新鮮さを物語っていた。店主が肉の調理に取り掛かったのか、店内には肉の焼ける音と、これはニンニクだろうか。芳ばしい香りが漂う。ステーキも完成間近といったところか。)北居住区に孤児達を引き取っている教会があるなんて、知りませんでした。(孤児、という言葉に少しだけ反応して一瞬手の動きが止まる。が、すぐにまたサラダを口に運んで。)俺でよければ、その教会のお手伝いさせてください。(それだけ言って、エールの入ったグラスを手にとって、一口。少々眉を顰めたのは、アルコールを飲み慣れていない証拠だ。)   (2016/6/15 14:06:02)

エルソフィ♀司書官……まったく、何を根拠に……(彼とこうして話をするのは二度目。しかも一度目は依頼人兼共闘者という立場からで、事務的な会話しかしなかったというのに。困ったように首を傾ぐ。が、一拍もしないうちに皿のほうへ視線を落としてサクリ、と、サラダの菜を二、三枚挿して口元に運ぶ。)では、次に私に「なんでもする」と口走ったら無茶なお願いをすることにしておきます。(さらりと言った。)近所の人たちの善意で支えられているとはいえ女手一人で運営していること鑑みて、素性の知れぬ人を簡単に招き入れることはしないのですが……教会の子を救ってくれたお礼を是非とシスターも言っていますので、この話を持ってきた次第です。貴方が私の知己であると言ったら聞かなくて。(溜息もう一つはエールに飲みこまれていった。穴の開いたブーツ亭に直接手紙を送ればいいだろうと散々言ったのに、どうしてかシスターは自分をこうして仲介人に立たせることから頑として動かなかった一幕があったのは、溜息の内訳。)話をまとめますと、困ったら労働対価で屋根を得るといいでしょう、ということです。貨幣が取引媒体の全てではありませんから、世の中。   (2016/6/15 14:24:42)

エルソフィ♀司書官(これでマリアからの面会希望とシスターからのお礼希望とアリステアの困窮時の宿無しを効率良く解決できるだろうかと、隣をちらりと伺う。孤児という言葉を彼が口にしたときに彼の手元が止まったことお見て、薄い眼鏡の向こうの紫眼がすぅと細くなる。が、よぎった思考はカウンター奥から香ってくる香ばしい肉の香りにそっとさらわれた。今はただ快諾を頷こう。)ありがとうございます。……あら、お酒は苦手でしたか?(同じ年頃に見えるものだから何も聞かずにエールを二人分頼んだが、どうみても幸せに味わっている反応ではないとみて、また不思議そうにする。)   (2016/6/15 14:24:49)

おしらせ無言時間が20分を超えたため、アリステア♂冒険者さんが自動退室しました。  (2016/6/15 14:26:32)

おしらせアリステア♂冒険者さんが入室しました♪  (2016/6/15 14:26:36)

アリステア♂冒険者【間に合わなかった…失礼を(汗】   (2016/6/15 14:26:54)

エルソフィ♀司書官【いえいえ、大丈夫です。おかえりなさいまし。】   (2016/6/15 14:27:11)

アリステア♂冒険者根拠は勘……ですかね。(さも当たり前のようにニカッと笑いながら答えた。)それに、今の話を聞いて、俺の勘は外れてないってこともわかりましたし。(悪い人が、孤児院も努める教会の手伝いなんかするわけない、という根拠の元に言っているのだが、その説明まではしない。)ああ、さっき言ってた子って、その教会の子だったんですね。会う約束もしましたし、ちょうどいいじゃないですか。うん、それならエルソフィさんは仕事に集中できますし、教会は俺が守れますし、俺は困った時は寝床を得られる。みんな得するし、いいですね。(一人で納得し頷きながら、エールをもう一口。相変わらず眉を顰める。それを指摘されれば、苦い笑みを浮かべた。)え?ああ、いや……苦手というわけじゃないんですけど。普段から、飲み慣れてないというか。   (2016/6/15 14:41:15)

アリステア♂冒険者(そこへ、ドカッ、と豪快に置かれた皿型の鉄板の上には、ボリュームのある山羊肉のステーキが。その量は軽く2人前は超えているが、成る程、これがどうやらサービスのようだ。肉から溶けた油分が鉄板の上で音を立て、食欲をそそる香りが煙に乗って周囲に広がる。味に変化を付けられるようにと、鉄板の隅にはレモンのスライスと、カリカリに焼けたニンニクのスライスが添えられている。以前、こちらの山羊肉は、適度に熟成されたいいものを厳選していると店主が自慢げにお得意さんに話していたのを思い出す。)これまた……今日は随分張り切りましたね、マスター……。(決して小食というわけではないが、必要以上に食すことは滅多にない。その量を見れば、完食できるだろうか、という不安が生まれた。)   (2016/6/15 14:41:21)

エルソフィ♀司書官……私が詐欺師でなかったことを天に感謝しておきます。あと、お酒はある程度慣らしておいたほうが良いですよ。(もとい、心の中で天に自分でも得も知れぬ文句を唱えた。盗賊討伐に自分も行くと言ったときのくだりでも思ったが、この人は、何かこう、こう――)――……快諾に感謝します。(鋼鉄の理性がふつふつと沸き上がる天への文句に蓋をした。感謝を述べつつも愛想のない声音と表情は相変わらずだが、誇らんばかりにどかりと置かれた山羊肉のステーキを見たときに目の中の光が一瞬大きくなったのは、真正面にいる店主くらいだろうか、気づいたのは。いかんせん隣も驚いた様子にジュウジュウと歌う鉄板皿を見つめるものだから。三人分と自分が頼んで、そこに店主の善意でサービスが乗ったら、もう半人前分は追加されているのだろうか。とかく視界がものすごく豪勢になったことは確かだ。食べきれるかどうか不安そうな隣の青年よそに、細身に見えるこの女は至って平然とナイフとフォークを入れて早速一口。)――あ……おいしい……(ぽつ。鉄板の余熱が奏でる音に紛れそうなくらいに、ぽつりと零れた素直な賛辞である。)   (2016/6/15 15:00:40)

アリステア♂冒険者慣らす、ですか。どうも気分が……なんていうんですかね、アレ。ふわふわ……いや、ぽよぽよ?するのが落ち着かなくて……。記憶も曖昧になっちゃいますし……。(不思議な擬音を発しながら説明すれば、自分もステーキに手をつける。肉にナイフを通すだけで肉汁が溢れ、熱々の鉄板の上で音を立てる。)やっぱ、おいしいですね、これ。気に入っていただけたみたいでよかったです。(ステーキのすぐあとに出されたのはハーブチーズと塩味の薄いビスケット。個人的には、チーズのままいただくほうが好きではあるが、常連客にはこのビスケットだけ注文する客もいる。……市場で市販されているものなのだが。)あ、そうだ、それでその教会のお手伝いというは、いつから始めれば……って、なんかお土産とかあったほうがいいのかな。でも子供たちの喜ぶもの……うーん……。(と、真剣に悩んでいる様子で。一通り料理を出し終わった店主は調理用具を洗いながらこちらを見て苦笑いしているが、それには気づかない。)エルソフィさんは、どんなお土産がいいと思いますか?(結局、元の質問よりもこちらのほうが重要、と青年は判断したらしい)   (2016/6/15 15:21:26)

エルソフィ♀司書官ぽよぽよ……?(聞いたことのない擬音を思わずおうむ返しする。絵本でもそんな擬音を読んだことがないものだから、つい。とりあえずアルコール慣れしていないことだけは十分に理解した。)嫌いでなければ、慣れますよ。外で酔い潰されて災難に遭うこともざらなものですから、身内宅で潰れるのが一番ですが。飲み切れないのでしたらいただきますからご心配なく。(と、さっそくエールを空にし、山羊肉のステーキをペース落とすことなく着々と減らしていくこの女である。気のせいかな青年より少し速いペースである。レモンの果汁をふりかけて食せば口の中の脂が一度一掃され、また新鮮に肉の旨みを堪能できる。この組み合わせを考えた最初の料理人は偉人だというのは主観である。)ああ、いつでも結構です。先程申し上げた通り屋根に困ったときだけでも構いませんので。(言って、胃袋が悲鳴をあげている様子もないままハーブチーズに手を伸ばしたところで、ふと。)   (2016/6/15 15:43:15)

エルソフィ♀司書官え……お土産?(ぱちくりと、まばたき二つ三つ。真顔に考える青年につられて、眼鏡を指先で押し上げて考える仕草一つ。)……ん、紙と黒鉛は先週十分な量の寄付があったと聞きましたし……辞書は私が持って行ったばかりですし……服は丈の調整がまだ利くと言っていましたし……(完全に、子供たちが喜ぶものでなく子供たちに必要なものを思案するのであった。結果。)……何が、いいでしょう?(考えすぎて答えに至らなかったらしい。)   (2016/6/15 15:43:22)

アリステア♂冒険者そうはいきませんよ。お手伝いすると言ったからには、しっかり務めます。(ようやくエールを半分くらい飲む頃には、ステーキの量もだいぶ減ってきただろうか。既に腹八分目といったところではあったが、食事を残してしまうというのは自分の主義に反する。完食が見えてくればペースをあげて。)んー……お土産、かぁ。ま、何か考えておきますよ。(それだけ言えば、少し食事に集中して。お互いメインを完食すれば、テーブルには追加のエール――慣れる為に追加で注文したものだ――とチーズだけが残る。あとはのんびりだ。)はぁ……こんなに食べたのいつぶりだろう……。三日分は食べた気がします。(心なしか、若干苦しそうではあるものの、そこは意地で乗り切った、といったところだろうか。久しぶりの贅沢でもあった。)こうして友人とお酒を飲んで、美味しいもの食べて……。たまにはこういうのも、悪くないですね。(と、手に持ったグラスから、隣に座る彼女に視線を移せば、少年のような笑みをみせて。)あ、いつでもここに食べに来てもいいんですからね。俺、待ってますから。(と、そのままの笑みで付け加えた。)   (2016/6/15 16:00:45)

エルソフィ♀司書官善は急げというのでしたら明朝にでもお迎えに上がります。ここから結構歩きますので。(それにしても、子供たちの欲しいもの、か――と頭の片隅にまだぼんやりと浮かんだままの問い。たとえば小さいときに自分が欲しかったもの……小さいとき、そう、小さい、とき……)――(身体が止まっていることにハッとして皿を空にして、ナイフとフォークを皿の上に揃える。)ごちそうさまでした。お世辞でなくとても美味しかったです。(店主のほうへそう声をかけて、隣で若干胃袋が苦しそうな青年を見てはてなと首傾ぐ、まったく胃袋が通常運転のままの女である。)あの、苦手、だったのでは……(エールを追加注文する眼前を不思議そうに見る。コトリと置いてもらった食後の水グラスに手を伸ばして、口に運ぶ。)……(一つだけ、やはり腑に落ちない。その問いはきっと余計な詮索であり、礼を欠くのかもしれないし満足な食事の充足を害してしまうのかもしれない。口にするか少し考えながら、水を一口口に含んだときであった。)   (2016/6/15 16:30:54)

エルソフィ♀司書官――っ!?けほっ、けほっ(咽た。何か今とても想定の斜めどころではないベクトルの言葉が耳を叩いたものだから。)友人、て、貴方――けほっ(盛大に咽て、呼吸が整うまでにもう三度ほど咳をして、ようやく、大きな吐息一つ。肺の悲鳴が収まった安堵よりも諦めが7割を占めた吐息。)……なんでもありません。ええ、同じ額であればここで食べるほうを選びます。どれもとても美味しかったので。(酒精は人を饒舌にさせる。心の少し奥に遠慮がちにしまわれている言葉や振る舞いが少し前のめりに滑り出てくる。無垢とすら言える笑みから逃げるように眼鏡を指先でかけ直して、無難かつ嘘のない言葉を紡いだ。そう、不自然を不自然と思わせない不自然さをもってして。)……それと、待つくらいな図書館に来ていただくほうが面会はスムーズです。忙しい身ですので。(そう言う頃にはとうとうふいと顔をそむけていた。)   (2016/6/15 16:31:02)

アリステア♂冒険者それじゃ、明日にでもさっそく行きますよ。(どうせ明日は他のお手伝いさんがこの店にはいるものだから、することがなかったのだ。ちょうどいい。)だって、慣らさないと、でしょ。(不思議そうにこちらを見つめる視線を感じつつも、それだけ答えてグラスを煽る。決してお酒に弱いというわけではないため、この程度なら問題ない。自分の笑みと共に出た言葉を聞いているのかいないのか、なにやら考え込んでいた彼女が突然咽ると驚くよりはやく声をかけた。)ちょ、大丈夫ですか??え?あの、ちょっと?(軽く背中でもさすろうか、と手を伸ばそうとすれば、なんでもない、と彼女が言った為に、その手を引いた。)   (2016/6/15 16:50:03)

アリステア♂冒険者一緒にご飯食べて、お酒飲んで。それってもう友人ってことじゃないですか。……あれ?違いました……?(当然であると言わんばかりに語った後、まるでこちらの視線から逃げるように目を背ける彼女に不安そうな表情をして。しつこく目線を送っていればとうとう顔まで背けられる。――なんで?と、心の中)え?あ、ああ!じゃあ、ご飯の時は俺が迎えに行きますね!(元気よく発した声。表情は笑顔。額には……さして熱くもないのに大粒の汗が浮かべ、身体の動きはピタリと止まっていた。)あ、あの……す、すみません、いきなり変なこと言っちゃって。(しばしの沈黙ののち、背けられた彼女の顔を見ながら、ガクッと肩を下ろし、そう謝罪した。)   (2016/6/15 16:50:08)

エルソフィ♀司書官大衆的な解釈において違わないですし謝られることでもありませんし自分の身は自分で守れますからわざわざお迎えにきてくださらなくても自分で伺います。(一気。一息。そして溜息。流れる沈黙は気まずいというより、青年が一方的かつ理不尽に振り回された残念感漂うかんじの。)……仕事付き合い以外で人と食事をしたのが、久しぶりだっただけです。ですから、謝らないでください。見苦しいところを見せた私のほうこそ謝罪すべきところですから。(言いながら、そっとチーズの残った皿を押しやる。)……とても有意義な食事でした。ありがとうございます。(ちら、と、視線で顔を伺える程度に顔を戻して、そっと言った。)   (2016/6/15 17:06:09)

アリステア♂冒険者(一通り、彼女の言葉をすべて耳に入れて、落ち着いたところで、口を開いた。)……俺、昔っから人との距離感をうまい具合に計れなくって。それで、よく煙たがられたりしました。(そう語る表情は、苦笑いが混じりながら、どこか遠くを見るような。)もともとあちこち旅してたのもあって、友達って言えるような人、ほとんどいないんですけど。なんていうか……もし、エルソフィさんが、俺のこと友達って思ってくれる日が来たら、アルって、呼んでください。……とにかく、今日の食事、とっても楽しかったんで、お礼を言うのは俺のほうですよ。どうもありがとうございました。(こんな話……特に、自分の過去をほんの一部とは言え語ったのは初めてだった。お酒が入ったせいだろうか、と心の中で苦笑した。押しやられたチーズを口に含めば、グラスに残ったエールを一気に煽った。)   (2016/6/15 17:23:10)

エルソフィ♀司書官……忙しない方ですね、本当に。(さっきまで懐っこい子犬のように笑ったかと思えば、居場所をなくした子供のような遠い目をしたり。気づいたらその移ろいをまっすぐに見ていた。)ですが、己を偽らないということは誠実の現れです。絶やさなければ、ご自身が思っている以上に自然と信頼を引き寄せるものだと私は思います。教会のことを繋いだのも私からの一定の信頼の証と思っていただければ幸いです。(硬質な、しかし淀みない声。いつもの国立図書館司書官の声。いつか友と思った暁の短い呼び名を聞けば、頷くわけでもかぶりをふるわけでもなく、ただ眼鏡を押し上げてこう答えた。)――覚えておきます。(今度は、目も顔も背けずに。)……随分と長居をしました。寝る前にしっかり水分を摂ってから休んでください。明日に障りますから。(硬貨を数枚――算定値段に少しのチップを上乗せした額――を置いて、ゆっくりと立ち上がる。窓の外は、すっかり夜の色になっていて。)それでは、私はこれにて。ごちそうさまでした。(分厚い黒本を右腕に抱え直して、踵を返した。)   (2016/6/15 17:43:57)

アリステア♂冒険者(信頼の証。そう聞けば、こくん、と頷いて。)エルソフィさん。(席を立ち、踵を返した彼女の名を呼ぶ。そして彼女に、ひとつのビンを手渡す。)香水です。原料はわかりませんけど、食事の匂いを消すことができるので。(それは、自分の数少ない持ち物のひとつ。どこかへ忍び込んだりする際に使っている匂い消しだ。)今日はわざわざ、本当にどうもありがとうございました。まだ人の通りもあるので、何事もないとは思いますけど、一応。気を付けてくださいね。(「送りますよ」というのは簡単だったし、いつもの自分なら言っていたかもしれない。しかしそれを言わなかったのは、単に彼女の力を信頼しているからだけではなく、今日に限っては、このほうがいいと思ったのだ。)……おやすみ。(彼女の背に向かって呟いた言葉は、届くか否か。)じゃ、マスター。というわけで、明日仕事入ったので、今日はもう上がりますね。お酒も飲んじゃいましたし。(勝手に決めてそれだけ言えば、どこか上機嫌で階段をあがっていった。)   (2016/6/15 17:55:59)

エルソフィ♀司書官お気遣いに感謝を。(するりとポケットの中に香水の小瓶を滑り落として、夜道を気遣われれば頷いた。そしてもう一度踵を返せば、今度こそ戸に手をかけて開き、吹き込んで来た涼しい夜風に誘われるようにして歩を進めていった。コツコツ、と、規則正しく石畳を行く音。)……友、か。(いくらか歩いた後、橋の途中で歩が止まる。)ええ、間違っていない。ただこの道には、それは尊過ぎる。……そうでしょう?(問いかけの先にあったのは、腕の中に抱かれる黒本。物言わぬそれをぎゅっと指先で押し込むようにして強く抱きなおして、規則正しい歩はまた再開する。まばらな人通りの夜道。雑踏の中で小さく言った。)――おやすみなさい。また、明日。   (2016/6/15 18:10:32)

エルソフィ♀司書官【以上にて私からは〆とさせていただきます。】   (2016/6/15 18:10:45)

アリステア♂冒険者(狭い物置部屋。その更に狭い一角が、今自分が寝泊りしてる場所だ。自分にはこれで十分だった。)……教会かぁ。本当久しぶりだなぁ。とにかく、明日に備えて寝よう。(瞼を閉じれば、今日の記憶が鮮明に蘇る。)…………。(フッ、と笑みを浮かべれば、心地の良い疲労感と眠気がやってきた。)……また、明日。(そう呟いた言葉は、本人の意志によるものか、それとも寝言か。何にせよ、寝袋とは言え久々に柔らかな布の上で寝れるのだ。夢すら見ない眠りを堪能することにしよう――)   (2016/6/15 18:23:39)

アリステア♂冒険者【こちらもこれで〆にします。どうもありがとうございました~】   (2016/6/15 18:23:57)

エルソフィ♀司書官【はい、美味しいご飯と振り回されてくださってありがとうございました。とても楽しかったです。】   (2016/6/15 18:26:02)

アリステア♂冒険者【こちらこそ、とても楽しかったです。次は教会での一幕、楽しみにしています】   (2016/6/15 18:26:36)

エルソフィ♀司書官【はい、おもてなし準備に今から心躍らせつつ。長いお時間をありがとうございました。見守ってくださいました窓辺様方にも感謝を。お部屋失礼いたします。また、「明日」。】   (2016/6/15 18:27:38)

おしらせエルソフィ♀司書官さんが退室しました。  (2016/6/15 18:27:47)

アリステア♂冒険者【それでは、失礼致します。】   (2016/6/15 18:28:21)

おしらせアリステア♂冒険者さんが退室しました。  (2016/6/15 18:28:26)

おしらせ金子音・D・秋人♀商人さんが入室しました♪  (2016/6/15 20:32:34)

金子音・D・秋人♀商人【こんばんは、お邪魔します。】   (2016/6/15 20:33:00)

金子音・D・秋人♀商人【部屋主様に少し質問が、もし良ければ、街の外の洞窟等をダンジョン、としてロルを行いたいのですが、ダンジョンとしてのロルの仕方についてNGがないか、お話したいです。】   (2016/6/15 20:37:16)

金子音・D・秋人♀商人【ダンジョン自体がダメでも商人としてロルをさせていただきますので気負わないお返事で大丈夫です。】   (2016/6/15 20:40:06)

金子音・D・秋人♀商人【以上です、お部屋汚し失礼しました。】   (2016/6/15 20:46:42)

おしらせ金子音・D・秋人♀商人さんが退室しました。  (2016/6/15 20:46:45)

おしらせ部屋主さんが入室しました♪  (2016/6/15 23:36:29)

部屋主【こんばんは。ダンジョンとしてのロルの仕方のNGについて、とのご質問でしたが、ダンジョンと言いましても人それぞれの解釈があるので、ご希望の返答ができるかどうかわかりませんが、とりあえず洞窟や遺跡内でのロルは自由です。場所設定は話し合いで決めてもらうか、待機ロルを投下した人に順ずるか、そのあたりは参加者様にお任せしておりますので。】   (2016/6/15 23:39:21)

部屋主【ただ、『ダンジョン』というと、現代では迷宮という意味で共通認識されていますが、本来は地下牢という意味ですので、遺跡や洞窟をダンジョンと言うのは少しメタ発言に近いモノを感じるかな、というのが部屋主の見解です。もちろん、このあたりは人それぞれですので制限することはしません】   (2016/6/15 23:51:34)

部屋主【洞窟や遺跡の地形なんかはロルをしている人達で自由に設定していただいて構いませんし、これは面白い、と思ったら他の方々もそのロルを拾って……ということもあるかと思います。】   (2016/6/15 23:52:48)

部屋主【ただ、突然、そこは世界征服を企む魔王の拠点だった、など、国家の危機に関わるような事象だけは避けていただけたら、と思います。】   (2016/6/15 23:54:08)

部屋主【長くなってしまいました。まとめると、NGはありませんが、世界観を壊さない、常識の範囲内でということを前提に、ロサールという国がある世界での物語でしたら、ロサールの街中でも、街の外でも、自由に物語を綴っていただいて構いません。】   (2016/6/15 23:57:48)

部屋主【追加や、他にも質問などありましたら、遠慮なく書き込んでいってください。ただ、あまりに世界観が崩れるのを危惧して窮屈になっても仕方がないので、まずは思った通りにやってみてくださいな。ちょっとそれは、という場合のみ、補足致しますので。それでは、長々と失礼致しました。この後もお部屋のご利用、どうぞよろしくお願いします。】   (2016/6/15 23:59:56)

おしらせ部屋主さんが退室しました。  (2016/6/16 00:00:15)

おしらせエリクシア♀魔導人形さんが入室しました♪  (2016/6/16 17:22:04)

エリクシア♀魔導人形【お初にお目に掛かります。主様のお世話をさせていただくエリクシアと申します。(ぺこり)しばらくの間、このお部屋をお借りしてその様子を紡ぎます事をご理解ご了承いただければと思います】   (2016/6/16 17:24:33)

エリクシア♀魔導人形【あ、書き溜め無しの見切り発進ですので……必要とあれば場所をおあけします。お気軽にお声かけくださいませ。勿論、一緒に遊んで頂けるのも嬉しいです。大歓迎いたします】   (2016/6/16 17:32:08)

エリクシア♀魔導人形(深い深い森の中。後ろに山麓を控えた雄大な自然に囲まれた秘境。水の国ロサールの外れ、森を切り開かれた一角にその屋敷は存在していた。屋敷、といっても立派なものではなく、せいぜいが少し立派な民家といったところ。庭の家庭菜園と、動物小屋、そしてこの場所へと続く道が無いことが俗世との隔絶を物語っていた)ご主人様、朝になりました。今日も良いお天気ですよ(東と南に面した日当たりのいい一室。シャッとカーテンを開き、声を掛けるのは桜色の髪の少女。澄んだ朱の瞳で庭と森、その先の山々を見やった後、声を掛けた人物へと視線を移した。ベッドで眠る主様。最近はめっきり起き上がる事も無くなられた。過日を研究へと注がれ、この身を生み出してくれた偉大なお方)すぐ、朝ご飯をお持ちしますね(そう告げて一度退室しよう。主様には食事が必要だから。部屋を出てすぐ、隣に併設されたキッチンへ。さらにそこから、裏口を通って庭の鳥小屋へ。朝産みの卵、それから菜園から水に濡れた野菜を少し。今日はどれだけ食べていただけるだろうか)   (2016/6/16 17:36:06)

エリクシア♀魔導人形(コトコトとお鍋でスープを煮込む。お野菜はサラダに、山菜とキノコでバランスを。残り少ない小麦粉の備蓄。収穫まではギリギリ持つだろうか。スープで柔らかく焼き上げたパンを添えて、今日の朝食は完成。元気だったころは、お肉やお魚を好まれていた主様も、最近ではめっきり食が細くなられた。最近ではあまりに手を付けないため、この手でもってスープだけでもと飲ませる事が多くなった。今日は食べてくれるだろうか。森でお肉を取ってくれば、喜んでくれるだろうか。そんな風に考えながら、支度した料理をお盆へ乗せて主様の下へ)ご主人様、朝食が出来上がりました。少しでいいので、食べてください(さあ、食べないと元気になりませんから…と傍らのサイドテーブルへお盆を置いて、体を起こすのをお手伝い。用意したパンを小さく千切って口元へ。食べてはくださるけれど、やはり食は進んでいない様子。スープをスプーンで掬って、少しずつ飲ませて、零す度に布巾でそっと、拭いとって)ご主人様。無理はしなくていいですが、食べないと元気になりませんからね(甲斐甲斐しく補助するも、やはり食事の進みは芳しくなく。結局、食事の大部分を残されてしまった)   (2016/6/16 17:54:58)

エリクシア♀魔導人形(食器を下げて、洗い物をして。残飯を選り分け、家畜の餌と肥料に。何時もの行動。当たり前に変わった行動。その後、向かうのは地下室。屋敷の反対側に位置する書庫の下。石造りの基礎を下に伸ばして作った主様の仕事場。蝋燭に火をつけ降りて行けば、扉一つ。そこを潜れば、壁際に寄せられた机に棚。私には分からない床や壁に描かれた幾何学模様。所狭しと置かれた薬品や触媒の数々。その中の一つ、小さな紅い、物体。手袋嵌めた指先で、一つちょんと摘んで口の中へ。こくん、喉へと送り、嚥下する。お腹の中でそれが溶け、じわんりと広がっていく感覚)んっ…補給、完了です(飲み下した物体。大きさの大小は有れど紅い、触媒。机の上に置かれた皮袋に収められた物質。自分が動くための、魔力の源)さあ、お掃除を始めましょうか   (2016/6/16 18:06:01)

エリクシア♀魔導人形(主様がここへ入らなくなって久しい。けれど、いついらしてもいいように手入れは欠かすわけにはいかない。毎日変わらないこの部屋を、毎日一つずつ赤い石を減らしながら清めていく。この部屋が終われば上の書庫を。その次は玄関入口の広間を、そしてキッチンと主様のお部屋を。合わせてお召し物も変えて、洗濯をして、庭いじりへ。朝放した鳥を鳥小屋へ、畑の雑草を抜いて、剪定を済ませる。今日はお昼ご飯の後、森へ入ろうか。お肉を夕食に出せば喜んでくれるかもしれない。そんな風に過ごしながら何も変わらない穏やかな時間は過ぎていく。毎日変わる事のない、永遠に等しい繰り返しが。赤い石の数だけ、この身が動く間だけ)   (2016/6/16 18:06:04)

エリクシア♀魔導人形【と、いうわけで導入…でした。皆様が遊ばれている場所から遠く離れた場所ですけれども、もしお立ち寄りの際は】   (2016/6/16 18:06:35)

エリクシア♀魔導人形【と、切れました…お立ち寄りの際は、よろしくお願いしますね。それでは、これにて失礼いたします】   (2016/6/16 18:06:59)

おしらせエリクシア♀魔導人形さんが退室しました。  (2016/6/16 18:07:08)

おしらせアリステア♂冒険者さんが入室しました♪  (2016/6/16 20:08:27)

アリステア♂冒険者【こんばんは。失礼致します。】   (2016/6/16 20:08:45)

アリステア♂冒険者っ!!(真っ暗な物置部屋の中、なにやら視線を感じ目を覚ます。素早く身体を起こして枕元に立てかけてある剣を手に取るまでの動きは慣れたものだった。)……。(視線を感じた窓の外に視線を向けるも、朝を迎えようとしている薄暗い空が広がっているだけだ。)気のせい……か。(――少し経って、太陽の光が街全体を包み込む頃。冒険者の店『穴の開いたブーツ亭』の一階、カウンター席。冒険者の店の朝は早いのだ。朝一で依頼を受けに来る冒険者もいる。が、今は赤髪の青年と店主しかいない。)……そういえばマスター、頼んでおいたあれって、最近どうです?(朝食のスクランブルエッグをフォークで口に運びながら、この店の主人である初老のドワーフに尋ねる。)「なんにも、だ。もう半年経つんだぞ?本当にこの街にいるのか?」……アイツの最後の目撃情報はここなんです。せめて、何か手がかりを手に入れてからでないと、闇雲に旅に出ることもできませんよ。(会話の雰囲気から、あまり明るい話題ではないことだけはたしかである。)   (2016/6/16 20:11:37)

アリステア♂冒険者「もう忘れて、この街に住んじまえばいいじゃねぇか。仕事なら紹介してやるぞ」 はは……ありがとうございます。でも、放っておくわけにも、いきませんから。(語る青年の青の瞳は、いつもよりも強い意志が感じられるだろうか。わざとらしくやれやれといった仕草をして、店主は調理器具を洗い出す。)ちょっと、風に当たってきます。(食べ終えた皿の上にフォークを置いて、席を立つ。両開きの重い扉を開けば、眩しい太陽の光が差し込む。今日も天気は良さそうだ。青空に浮かぶ綿菓子のような雲を見上げながら、両手を上げて伸びをする。)……この街は好きだけど、住み着くのは……ま、もう少し後かな。(誰に言うでもない。聞いているとすればこの青空くらいなものだろう。まだ早朝ということもあって、人通りはまばらだ。なんとなく、運河に沿って歩き出す。何人かの人は、こちらを知っているのか挨拶をしてくる。丁寧に一人ひとりに挨拶を返しながら、中央通りまでやってくると、人通りに加え、仕入れの為の馬車などがちらほら見られる。なんてことない、いつも通りの朝の景色である。)   (2016/6/16 20:29:12)

アリステア♂冒険者あれ……騎士団?(大通りを少し進むと、いつも通りの景色の中に違和感を覚える。早朝にも関わらず、巡回している騎士団の数が多いような気がしたのだ。)あの、何かあったんですか?(前から歩いてきた二人組の騎士に声を掛ける。こうして首を突っ込んだことがあるのは一度や二度ではない。大体は何も答えて貰えないのだが、反応を見るだけで、何かあったのか、ないのか、くらいはわかるのである。しかし、今日の反応は予想していたものと違う。二人の騎士はこちらをまじまじと見つめてから、何やら耳打ちをした。)「穴の開いたブーツ亭の、アリステア殿ですね?」え?ああ、はい。そうです……けど。(この二人組とは面識がなかったはずだが、反射的にそう返してしまう。二人組は顔を合わせて、小さく頷くと、突然動いた。慣れた動きで、一人がこちらの鳩尾に拳を入れると、もう一人が背後に回り、両手を拘束した。)「――貴方を、殺人の罪で、捕縛します」(遠のく意識の中で、いつも通りの朝の景色が、崩れていった。)   (2016/6/16 20:45:59)

アリステア♂冒険者【以上。新規様歓迎中ですよとだけ残して、失礼致しますね】   (2016/6/16 20:46:52)

おしらせアリステア♂冒険者さんが退室しました。  (2016/6/16 20:46:57)

おしらせエリクシア♀魔導人形さんが入室しました♪  (2016/6/16 20:47:45)

おしらせキラクシャナ♀さんが入室しました♪  (2016/6/16 20:47:58)

キラクシャナ♀あら   (2016/6/16 20:48:06)

エリクシア♀魔導人形【窓辺にて指を咥えていた人形です。まさかの急転直下な自体に吃驚です。助けにいけないのがもどかしい………】   (2016/6/16 20:48:55)

エリクシア♀魔導人形【あ、こんばんは。ええと………PL会話は【】つけてくださいまし】   (2016/6/16 20:49:55)

キラクシャナ♀【こんばんは 新規なんですが いいですかね?】   (2016/6/16 20:49:59)

キラクシャナ♀【あ、はい】   (2016/6/16 20:50:04)

エリクシア♀魔導人形【あ、どうぞどうぞ。思わず降りてきただけですのでごゆっくりお使いくださいませ。後、お部屋の意向として職業とかをお名前の後ろに付け足してくださると嬉しく存じます(お部屋運営とは全く関係ない人形ですけど)】   (2016/6/16 20:51:34)

キラクシャナ♀【了解です じゃ 変えてきますね!】   (2016/6/16 20:52:34)

エリクシア♀魔導人形【ではでは、こちらはこれにて。お邪魔致しました。良いロサールライフを】   (2016/6/16 20:52:39)

おしらせキラクシャナ♀さんが退室しました。  (2016/6/16 20:52:42)

おしらせエリクシア♀魔導人形さんが退室しました。  (2016/6/16 20:52:45)

おしらせキラクシャナ♀親衛隊さんが入室しました♪  (2016/6/16 20:53:05)

キラクシャナ♀親衛隊【誰か 古株さんに来て欲しいです〜】   (2016/6/16 20:53:52)

おしらせキラクシャナ♀親衛隊さんが退室しました。  (2016/6/16 20:54:59)

おしらせエルソフィ♀司書官さんが入室しました♪  (2016/6/16 23:55:35)

エルソフィ♀司書官【こんばんは、落下しそこねたPCその2ということでそっと端が重なる便乗ソロルを置きにだけ。】   (2016/6/16 23:56:36)

エルソフィ♀司書官――!(その日の朝は、やけに早く起きた。跳ね起きた。悪い夢を見たわけではない。ただ、ただ、どうしてか心臓だけがドクドクと低く唸るような鼓動を繰り返すのだ。)……(窓辺、白いカーテンに指をかけて、清水のコップに沈む雫型のペンダントを取り出した。夜は月光を、今は陽光を浴びてきらりと小さな輝きを返す。)天使の……知恵……(色無き石の名を呼べば、かざされた陽光の中でチェーンが揺れ、またきらりと光を放つ。まるで、語り掛けるように。見つめる間、心臓の鼓動はゆっくりといつの朝のそれに戻っていく。)少し早いですが……お土産のことも、ありますものね。(朝市でも見てこよう。そう思ってベッドの掛布から出て、右手首にペンダントのチェーンを巻きつけて留め具をカチリと。袖を通すのは国立図書館司書官の制服。今日は非番だというのに、だ。今日が特別だからではない。いつも、そうなのだ。)さあ、行きましょう。(語り掛け右腕に抱えられたのは、分厚い黒本。古ぼけた銀細工が角を装飾保護し、手首の石を触れ合えば、チャリ、と、一鳴。)   (2016/6/16 23:56:48)

エルソフィ♀司書官(ドアを開け、変わらぬ朝陽を見上げ、変わらぬせせらぎに小さく吐息。一体、なんだったのだろう。何かに、見られていた気がする。違う、覚えている視線を、思い出した感覚。だが、辺りを見渡しても、じとりとした視線はどこにも――)……?多い……(それは、この時間帯の巡回騎士の人数。この時間から、どうしたのだろう。特に近辺で物騒事があったとは聞いていないが。)……(眼鏡を軽く押し上げて、思考一つ、二つ。その間にも歩はコツコツと規則正しい音で石畳を行く。せせらぎの音、早朝の雑踏の音、その中に紛れるようにして鼓膜の内側でざわざわと鳴る音は、何だろう。)――え?(それは、短い橋を三つほど渡った頃。市場の賑わいへはまだ少し遠い、その道で遠目に、見覚えのある赤を見た。)――!(そこからは、「訳がわからない」光景であった。騎士二人、見覚えのあるその赤髪の青年を、無防備な一市民を、一人が拳を叩きこんで、青年はあっけなく崩れ落ちていって。)アリ――っんぐ!(名を、手を、後ろから塞がれたことにまったく気づかず、たたらをふむようにして日影の細路地に連れ込まれる。間髪入れずに鼓膜を叩いたのは「すまん」という声。)   (2016/6/16 23:58:12)

エルソフィ♀司書官「落ち着いて聞け、エルソフィ。彼は別件。お前は、この警備増員が終わるまで動くんじゃない」(視線を後ろに投げて確認する。己が咄嗟に声をあげるのを塞いでいる。早口に事を説明しているのは、この前教会で会ったばかりの――)……(とんとん、と、口塞ぐ手に指先をあてて、落ち着いたから離せと暗に伝えれば、手はすぐに離れた。向き直って見上げる。)警備に乗じている、と?――「可能性が高いだが、な」彼は――「別件だ。今は自分の身の心配をしろ。なあに、市場が賑わう頃には通常網だ。彼が捕縛された時点で半分は減る。ちなみに今日はどこいくつもりだったんだ?」……教会へ。――「わかった、手配しておく」彼をお招きする予定でした。――「……とにかく動きは知らせるから今はおてんばを我慢してくれ。ただの司書官、だろう?」……わかりました。(俯いて小さくそう答えれば、騎士甲冑の青年は頷き、通りがかった馬車を止めて戸を開いた。黒本を胸元にきつく抱いた司書官と騎士一人、馬車に乗りこめば馬はいつもと少し違う朝の道をかっぽかっぽと進んで行った。)……お迎えに、あがりますから。(ぽつ、り。昨日の言葉。言い聞かせるように。)   (2016/6/16 23:58:52)

エルソフィ♀司書官【以上にて。お部屋ありがとうございました。】   (2016/6/16 23:59:10)

おしらせエルソフィ♀司書官さんが退室しました。  (2016/6/16 23:59:15)

おしらせアリステア♂冒険者さんが入室しました♪  (2016/6/18 14:27:26)

アリステア♂冒険者【こんにちは。ソロルを落としに参りました。】   (2016/6/18 14:27:58)

アリステア♂冒険者ひどい目にあった……。(騎士団駐屯所がある通り。まだ正午だというに、まるで丸一日の重労働を終えた後のようにげんなりとした面持ちでふらふらと歩いていた。今朝早く、散歩中に殺人の疑いで騎士団に拘束され、つい先ほど釈放されたのだ。赤髪の、自分の背格好によく似た下手人を見たという目撃証言から捕縛されたのだが、少し時間が経てば、その時間、店で食事をしていた自分を見たという証言が集まり、一時的に釈放されたのだ。)……赤髪の、殺人鬼ね(通りの真ん中で、ふと呟いた。思い浮かべる顔は――)さすがに偶然だとは思うけど、少し調べてみるか。(思い浮かべた男の表情は、優しそうな、明るく笑っている表情と、冷たく笑っている表情のふたつ。考えれば考えるほど、後者の表情が色濃く残る。過去を振り返ると、握る拳に力が入る。)   (2016/6/18 14:28:12)

アリステア♂冒険者ただいま戻りましたぁ。(店に戻る頃には、いつも通りのアリステアに戻る。どこか間の抜けた、一見、隙だらけのような、そんな雰囲気。既に依頼を受けて他の冒険者は出ていったのか、落ち着いた午後の店内。)「随分長い散歩だったじゃねぇか」 ん。まぁ、ちょっと。いろいろありまして。 「どういろいろあったら騎士団に捕まるんだよ」 あ……バレてました……?(まぁ、自分がここにいたと証言したのだから、確認の騎士が来ててもおかしくないか、と納得し。こうして無事戻ってきた姿を見て、初老のドワーフはどこか安堵しているように見えた。続けて、殴られた箇所は大丈夫か、と尋ねてくる。)ああ、大丈夫ですよ。なんか、ほんとはもう少し穏便に済ませる予定だったらしんですけど、若いのが功を焦ったらしくて。(それだけ説明して、ふと、掲示板を見ると、何枚か新たに依頼が貼ってあるのに気づく。)   (2016/6/18 14:28:19)

アリステア♂冒険者あ、結構お仕事、溜まってますね。なになに、薬草採取に……あのマスター、飼い猫探しって冒険者の仕事なんですか……?(ウチは庶民派なんだ、と鼻で笑うドワーフ。苦笑いをしながら、探す依頼は、件の、赤髪の殺人鬼に関するもの。)さすがに、ないか。(あれば、依頼主なんかに情報を貰えると思ったのだが。いや、自分が出ていっては事を大きくしてしまうだろうか。)そろそろお金もないからなぁ。仕事しないと――ん?仕事……?しごと……。(頭に"仕事"という文字が引っかかり、しばし硬直する。硬直が解けたのは、近所迷惑になるのではなかろうかという叫び声と共に。)ぁぁああっ!!まずい!!忘れてた!!!   (2016/6/18 14:28:25)

アリステア♂冒険者【それでは、これにて。失礼致します】   (2016/6/18 14:29:08)

おしらせアリステア♂冒険者さんが退室しました。  (2016/6/18 14:29:14)

おしらせアリステア♂冒険者さんが入室しました♪  (2016/6/20 13:15:23)

おしらせエルソフィ♀司書官さんが入室しました♪  (2016/6/20 13:15:44)

エルソフィ♀司書官【(あ、すごい着地と思ったらしいです。)こんにちは、お部屋お借りします。アリステアさん、本日はよろしくおねがいいたします。どうか良き紡ぎとなりますよう。下のソロルに繋げる形に先行してよろしいでしょうか?】   (2016/6/20 13:17:25)

アリステア♂冒険者【こんにちは、はい、どうぞよろしくお願いします。では、お言葉に甘えて、先行お任せ致しますね!】   (2016/6/20 13:18:32)

エルソフィ♀司書官【はい。それでは投下。】   (2016/6/20 13:19:36)

エルソフィ♀司書官(馬車で自宅に戻された後、数時間。)……わからないわ。(ぽつり、ベッドに腰掛けて膝の上に寝かされている本へぽつり。)でも、あなたも答えを持ち合わせないから、歩かないといけないのですよね。(語り掛けるように、言い聞かせるように。静寂の部屋の窓をコツコツと叩く音へ目を向ければ、伝書鳩が一羽。窓をそっと開けて足に括られた小さな紙を取ってはそっと空へと促す。)……そう。(もう動いてもいい、とのこと。もう少し綴られた小さい文字列に、吐息一つ。)では、参りましょう。(告げるは膝の上の黒本。右腕に抱えて、薄いフレームの眼鏡を押し上げて、自宅を後にする。コツコツコツと規則正しい歩に石畳を行くその先の名は、穴の開いたブーツ亭。冒険者、という、自分にとっては曖昧極まりないフリーランスの者たちが集う酒場。戸を押し開けようとした、そのとき。)――『ぁぁああっ!!まずい!!忘れてた!!!』(聞き覚えのある声。大きな大きな、吐息一つ。溜息、とも言う。)   (2016/6/20 13:19:47)

エルソフィ♀司書官(戸を少し力強く押し開けて告げようか。)外まで聞こえていますよ。(それが開口一番。つかつかと歩を進めた先は、何か大事なものを忘れていたことを思い出したということを何故か悲鳴のような大声で叫ぶ青年の元へ。)ええ、貨幣が絡まない仕事もといただの紹介ですので、忘れても至って不自然はありません。急用に慌ただしかったなら尚更です、が――(その声はいつだって氷のように硬質で冷たい。が、今日は紫の視線がさらに刺さんばかりの光を奥に湛えていた。)――忘却を大声で口にするのは恥の上塗りというものですよ。……こんにちは、アリステアさん。(最後にとってつけたような挨拶。気のせいかなもう陽は高いのに空気がひんやりとしている。)   (2016/6/20 13:19:52)

アリステア♂冒険者(冒険者の店『穴の開いたブーツ亭』。そこの居候である赤髪の青年は叫ぶ。約束を忘れていたこと、すっぽかしてしまったことへの嘆きの叫び。その叫びから間髪入れずに扉が開かれた。……真っ先に、頭を抱えて青ざめた表情をしている赤髪の青年が目に入るだろう。)あ、あっ……こ、こんにちは……エルソフィさん。(扉を開けた主に、決まりの悪そうな表情、そして声色。彼女の視線はきっと、いつもよりも鋭く、冷たいものだろう。彼女の声を聞けばそう思いこみ、視線を合わせられずにいて。それから、少しの沈黙。)――す、すみません……。すっかり、忘れちゃってて。(どこか落ち込んだような声で、やっと目を合わせれば苦笑の表情を見せる。)あっ、別に他に用事があったとかじゃなくて!単に俺の記憶力というか、あ、寝坊、違う。えっと、あの……すみません……。(頭に思い浮かぶ言い訳をそのまま言葉にしていたら、自分でも何を言っているのか訳が分からなくなり、色々と込められた謝罪の言葉が最後に付け加えられた。)   (2016/6/20 13:33:25)

エルソフィ♀司書官(たぶん自分でも何を言っているのか半分くらい分かっていないのだろうな、というのがありありと伝わってくるたどたどしい謝罪に、小さな溜息一つ。)……無事に解放されたのならそれで良いのです。何をしたらそう何度も騎士団の世話になるかは存じ上げませんが。(呆れたような声音に小さく言えば、ひんやりとした空気も陽光に溶けていく。)私も私で朝に急用で足止めをくらっていましたので、どのみちこの時間になったのでしょうから良しとしましょう。(言いたい事を言うだけ言って、踵を返す。)行きますよ。特に向こうにはいつ行くとも話してはいませんが、少し歩きますのでここでああだこうだ言っていると陽が傾きます。(言って、数歩歩いて、肩越しに振り返る。)お疲れでしたら、馬車を拾います。   (2016/6/20 13:44:07)

アリステア♂冒険者え……?ちょ、ちょっと、何でそのこと……?!(たしかに、人通りがそれなりにある道で捕縛されたのだから、目撃者はいただろう。しかし、噂になるほど自分は有名人でもないはずだ。彼女がこのことを知っている理由が思いつかない。彼女と共通の知り合いなんて、いただろうか。と、ここまで思考する冷静さはなんとか持っていた。)ま、まぁ、ちょっと。俺に似た人が、路地裏で殺人を犯していたって通報があったみたいで。昨晩、俺がここにいたって証言が出てくれたおかげでこうして釈放されました。(知っていたのなら今更隠す必要もないだろう。簡潔にことの次第を説明する。)   (2016/6/20 14:00:07)

アリステア♂冒険者あ、でもわざわざこの時間に店に来てくれたってことはもしかして俺のこと心配し――あ、エルソフィさんも急用だったんですね……って、ちょ、待って!(踵を返しさっさと店を出た彼女の背に言う。店主に一言挨拶してから慌てて自分も店を飛び出し、すぐに追いつく。)あ、馬車ですか。俺は大丈夫なんで、エルソフィさんさえよければこのまま歩いてもいいですか?(馬車を拾えばお金もかかる。さすがにそのくらいのお金はあるし、彼女が馬車を利用すると言えばもちろん負担するつもりだが、それで気を遣わせるのも申し訳ないと思い、徒歩という選択。)   (2016/6/20 14:00:14)

エルソフィ♀司書官(青年を心配していたかのくだりは、残念ながら耳に届いていなかったようだ。間の悪さが続くのは青年かこの女かはさておき。思いのほか素直に今朝の出来事がどんな顛末だったのかを語られれば、視線がふと黒本に落ちた。)……見ていましたから。(ぽつり。独り言のように「なぜ知っているのか」をひどく簡潔に答えた。そう、見ていた、見ていることしか。)人違いで済んだとはいえ、とんだ災難でしたね。(徒歩で向かうことを彼が選んだのを聞けば、やっとまともに目を合わせて小さな気遣いの言葉と共に頷いた。歩は、急いでいるわけではないのだが時間を無駄にする理由がないといわんばかりに止まることもなく。)そういえば、お土産は決まりましたか?私は菓子袋くらいしか思いつかなかったのですが。   (2016/6/20 14:14:31)

アリステア♂冒険者え、見ていたって……じゃあ――(「自分が気絶した瞬間も?」という問いは伏せた。聞かなくてもわかる。一瞬、ほんの一瞬だけ、悔しそうな、落ち込んだような、そんな表情を、顔を伏せながら。守ると誓った人に、自分の弱い一面は、どんな形であれ見せたくなかったのだ。そして、この表情もそんな"弱い一面"なわけで、すぐに顔をあげ、笑顔を見せた。)いやまったく、災難でした。(歩調を合わせて、隣を歩く。中央通りに出たあたりで、お土産の話を彼女が切り出した。)あ……昨日あれから考えたんですけど、結局いいものが思いつかなくて……。エルソフィさんはお菓子、ですか。うーん……、どうしましょう?(腕を組んで真剣に考えるも、子供が何を欲しがるかなんて全く分からない。自分が幼い時は、求めずとも与えられていたのだから。)   (2016/6/20 14:28:14)

エルソフィ♀司書官……(眼鏡の奥の紫眼は、言葉が途切れた先にさした影を見据えて、しかし、問わなかった。強がることを選んだのなら、今日はそれを汲もうと。)最近の人口増加に伴って騎士団が後手に回ることもしばしばと聞きます。気が立っている者や功を焦る者もいるでしょう。ただ、本当に逮捕行為だったとしても、一市民としてあれはどうかと思いましたので詰所に抗議文を送っておきました。(語る歩は、声音は、揺らがない。事務的とすら言える平坦さで、大通りを挟んだ市場の賑わいに入った。ちらりと横を見れば、ひどく真剣に悩む顔。)……私も子供のときの記憶を手繰ってもヒントがなかったのですけれど、先日図書館で行った子供向けの朗読会で配った飴が喜ばれたので、菓子がいいのかな、と。(言うなり、小玉のリンゴやイチゴを飴で包んで棒を挿しこんだ菓子を陳列する露店のほうを見て軽く指さす。店先では小さな子供が「おかーさんこれほしいー!」とおねだりしている光景。)   (2016/6/20 14:46:34)

アリステア♂冒険者殺人鬼が相手だと思えば、ああいう手段に出ちゃうのは、まぁ仕方ないのかもしれませんね。でも、ありがとうございます。(自分からお礼を言われるのは不思議だろうか?彼女がどう受け取るかはわからない。それでも、自分の表情を見ても何も言わなかったことに、抗議文を送ってくれたことに、ありがとうと言いたかったのだ。中央通りに沿って展開される様々な露店。子供が母親に菓子をねだる光景を見れば、フッと微笑んで。)ああ、たしかに飴なら喜びそうですね。   (2016/6/20 15:02:19)

アリステア♂冒険者あっ……ちょっと、いいですか。待っててください。(何かを見つければ、彼女にそれだけいって小走りで一軒の露店のほうへ。少しして戻ってきた赤髪の手には、黄色い花束。たしか南の大陸から伝わった品種だ。)教会の子たちだし、花なんて見飽きてるかもしれませんけど。今日は、これで。(たまたま花屋を見て思い出したのだ。小さい時に母親が庭に植えていて、そして大事に育てていた花たちを。花を愛でる母親が、自分は好きだった。子供が喜ぶかどうかは少しわからないけれど。)   (2016/6/20 15:02:23)

エルソフィ♀司書官(礼の言葉が降ってくれば、ふと隣を見上げる。)……自分の思うことをしたまでです。(相変わらず愛想のアの字もない返しをして、花屋に寄る彼が買い物する間に、自分はリンゴとイチゴの飴包みを十個買って、ベルトにその袋を提げた。どんな花を選んだのかと思って連れを見遣ったら、どこか嬉しそうに抱えて戻ってきたのは、黄色の花束。)……いいえ、喜びます。とても。(花に視線落としながら言うその声音は、どこか、少しだけ陽光を浴びたようなそれだった。)さ、この先は迷いやすいので、余所見しないように。   (2016/6/20 15:22:45)

エルソフィ♀司書官(市場を北へ抜け、陽の当たらない横道へと逸れていく。賑わいが背に木霊すると感じる頃には、風景は寂寥を帯びた静寂へと変わっていく。人の息遣いが聞こえないわけではない。ただただ、物寂しい。向こうからやってくる巡回中の騎士団員へちらりと視線をやって、また視線を前へと戻す。)この辺りはもともと治安がそう良いわけではないので、巡回も多いのです。(特段聞かれてもいないことを答え、歩き慣れているのだろう、蜘蛛の巣のように細かく折れ曲がる道を迷うことなく進み、やがてたどり着いたのは少しだけ広い一本道。くすんだ色の建物たちに陽光をほとんど遮られた中に佇む、木造の建物。)――ここです。(ドアに小さく打ち付けられている信仰のシンボルが無ければその古い建物が教会だと思う者は、きっといないのだろう。コンコン、コン、コン、と不規則なノックをした後、ギィ、と、軋む音を立てながら大きな戸を押し開いた。)   (2016/6/20 15:22:51)

エルソフィ♀司書官――シスター。お連れしま――(押し開いた先の風景を確認するよりも早く古びた聖堂の中に声を投げ込みながら三歩ほど中へ進んだところで、彼女の言葉は止まってしまった。)――「あ!お姉ちゃんだ!」「ソフィおねえたまー!」「ねーちゃんだ!ねーちゃんおかえり!」「そのひとだあれー?」(駆け寄ってきたのは、一番年上でも年齢が二桁いくかも怪しい子供たち。次々に響く歓声、駆けよる足音。しまった、と思って女が目を見開いたときには、何かが遅かった。)――「あら、あらあらソフィ、来てくれたのね!おかえりなさい。待っていましたよ」……シスター、今日は――(わあわあと駆け寄る子供たちにあっという間に包囲され、遅れてゆっくり歩いて来た初老のシスターに困惑気味に声を投げては後ろにいる連れを振り返ろうとしたところで、彼に向けられた幼い歓声一つ。)――「ああ!王子様のお兄ちゃんだーー!!」(ばふぅという音立てんばかりの勢いでその腰に抱き付いたのは、見覚えあるだろうか?亜麻色髪の、幼い少女。青年に救われた幼い少女。)   (2016/6/20 15:22:58)

アリステア♂冒険者はは、子供じゃないんだから、迷子になんてなりませんよ。(余所見をするなと言われれば、思わず苦笑い。とはいえ、市場より北はあまり訪れる機会も無い為地理には疎い。頭の中で地図を広げながら、彼女の一歩後ろを歩き、周辺の建物、道順、風景を記憶する。途中、騎士団を見かけるも、こちらは何もしていないのだから、と堂々とすれ違う。こんな場所を騎士団が巡回している理由を聞けばなるほどと頷いて。……やがて木造の古い建物に辿り着けば彼女が扉を叩く。これは確かに迷いそうだ、とここまでの感想。彼女が扉を開け、中に入るとほぼ同時に聞こえてくる子供たちの声。自分も一歩中に入って、その様子を見守る。すぐに囲まれてしまった彼女を見て、なんとなく昔を思い出す。遅れてやってきた修道服に身を包んだ女性がこの教会のシスターなのだろう。)   (2016/6/20 15:39:08)

アリステア♂冒険者はじめまして。アリステアと申します。エルソフィさんの紹介で――(ここまで挨拶したところで、一人の少女がこちらへ駆け……否、突っ込んできた。)おっと!!(子供というのは加減を知らない。まともにその勢いに抵抗したら少女まで吹き飛んでしまうと思い、両腕でしっかり抱きとめた。)ああ君はあの時の!元気にしてたかい?(そのまま膝を折って目線を少女に合わせれば、優しく亜麻色の髪を撫でて。)すみません、突然お邪魔しちゃって。(そのままの姿勢で、シスターに会釈した。)   (2016/6/20 15:39:13)

エルソフィ♀司書官 ……はい、人数分あるからみんなで食べて。(わあわあと歓声鳴り響く小さな聖堂。抱き付かれることに慣れているのかよろめくことなく果実飴の袋を渡せば「わーいありがとー!」と袋を開けて夢中で覗きこむ子供たちの隙を見て少し離れ、頭が痛いとばかりに片手で顔を覆って一度溜息をついて、一拍。)シスター、ですから、今日はアリステアさんとの顔合わせを仲介しにきただけですので、その、幼名は――(などと言っている間に、早くも「王子様」と感動的な再会を果たした幼い少女が「元気だよー!」と一際大きな歓声をあげるものだから振り返る。青年は彼女の勢い良過ぎる歓迎に応えていて、ようやく大人三人が言葉交わす隙が生まれたところで、眼鏡を押し上げて吐息一つ。)紹介します、アリステアさん。こちらはシスター・グレース。この教会の主です。――「グレースと申します。先においては私たちの大切な姉妹マリアをお救いくださって、本当にありがとうございます。この出会いを神に感謝を……。たいしたおもてなしはできませんが、どうかゆっくりなさっていってください」   (2016/6/20 16:04:12)

エルソフィ♀司書官(初老のシスターが慈愛に満ちた穏やかな笑顔とゆったりとした調子に挨拶を返す。二人が名を交換したことを確認したら、さて、といわんばかりにゆっくり遠ざかる歩にシスターの声が重なった。)――「ソフィがお友達を連れてきてくれるだなんて夢にも思わなかったわ。あなたも今日はゆっくりしていってちょうだい?」……ですから、シス――「アリス、テア?マリアはね、マリアっていうの!ねえねえそのお花とても綺麗なの!抱っこしてもいい?とってもいい匂いがするの!」(全くもって悪気なく割り込むもといマイペースに名前を告げては花束をおねだりする少女の声に言葉遮られ、頭が痛そうに無言で顔を左手で覆った。子供たちは十人、いっせいにはしゃげばちょっとしたお祭り状態である。その様子を、にこにこと見守る教会の主であった。)   (2016/6/20 16:04:21)

アリステア♂冒険者あ、いえ、こちらこそ。あの時はほんと偶然見かけたというか……。とにかく、よかったです。元気そうで。(どこか調子を狂わされている司書官の紹介で、青年とシスターが互いに自己紹介を済ませれば、子供たちをちらりと見て自然と笑みが零れる。)あ、今日は挨拶をって思ってたんですけど、すぐやってほしい仕事とかあれば――(これだけ元気な子供たちの相手をするのはシスター一人では何かと大変だろう。まぁ、今は来客ということもあって元気が爆発しているだけかもしれないが。そう思って、何か手伝えることはないだろうかと申し出たのだが、先ほどの少女がこちらを覗きこんできた。)あ……うん、覚えづらいよね。アルって呼んでいいからね。マリアちゃん。はい、どうぞ。優しくしてあげてね。(マリアと名乗る少女の頭をもう一度撫でながら、手に持っていた花束を渡す。これで、とりあえずは落ち着いてくれるだろうか。もう一度、司書官とシスターに向きなおる。)   (2016/6/20 16:21:15)

アリステア♂冒険者エルソフィさん、まだ置いていかないでくださいね。(彼女の服の袖を、それこそ子供のようにキュ、と摘まんで、耳元で懇願した。せめてこの状況に慣れるまでは一緒にいてほしい。子供たちはさっそく果実飴を取り出してワイワイとはしゃぎながらも、隙あらばこちらの会話に割り込もうとしている。自分のような来訪者は珍しいのかもしれない。思わず苦笑を浮かべ、二人の大人の女性を交互にみて)……仕事の前に、子供たちに慣れたほうがよさそうですね。   (2016/6/20 16:21:20)

エルソフィ♀司書官……マリア、アリステアさんに伝えることがあったのでしょう?――「あ、うん!あのね、あのね、ありがとうアルお兄ちゃん!」(ぱあと音が聴こえて来そうな、その無垢な笑み。)――「ソフィお姉ちゃんも、ありがとう!マリアの王子様に会わせてくれてありがとう!」……どういたしまして。シスターとお話があるの。その間に皆でお花のお家を作ってあげて?長く咲けるから。――「はあい!」(愛想のアの字もない、しかし、どこか柔らかい声音と言葉。花束を抱えたマリアが飴選びに夢中な9人の兄弟姉妹のもとへ駆けて行くのを見送って、吐息一つ。さあもう大丈夫だろう、あとはシスターと彼の間の話だ。足音たてずそっと踵を返して二歩進んだところで、袖に違和感。子供が握ってきたにしては弱いそれ。何事かと袖のほうを見たら、そこにあるのは大人の手。誰の手か把握する前に耳元で響いた言葉。)   (2016/6/20 16:43:56)

エルソフィ♀司書官それは貴方の都合です。半日もあればすぐに慣れます。マリアにあれだけ返せれば十分他の子たちとも――(などと早口に小さく言っていると、「ねえねえ内緒話ー?」「ソフィお姉ちゃんが内緒話してるー!」と即刻割り込まれ、都度なんでもないと上手いことあしらい、小さな吐息もとい溜息一つ。子供たちに割りこまれることが鬱陶しいわけではないのだ。)――「ソフィ、心配してくれていた雨漏り板は後でで構いませんから、アルさんを子供たちの輪と教会の中を案内してあげてちょうだい?」……シスター、彼のは愛称ないし略称ですが、私は幼名です。お願いですからお客様の前でくらいはエルソフィとお呼びください。――「あらあら、子供たちが寂しがるようなことを言わないでちょうだい?さ、二人ともこっちへいっらっしゃい、お茶にしましょう。歩いてきて疲れたでしょう?」(なけなしの抗議は慈愛の笑み言葉のもとにあっさり砕かれ、とうとうカクンと肩を落としたように俯いて頭が痛そうにするのであった。)   (2016/6/20 16:44:02)

アリステア♂冒険者うん。どういたしまして。(無垢な笑みと共に述べられた感謝の言葉は、なんだかむず痒く感じた。司書官のおかげで、マリアという少女も他の子供たちのほうへ行き、わずかだが少し落ち着いたところで彼女を小声で呼び止め、帰ってきた言葉にしょぼくれた表情を見せた。)じゃあ、半日でもいいので!(そんなやり取りをしていればすかさず割り込んでくる子供たち。一人の子供を相手にするのはなんとかなるかもしれないが、何人かに来られてしまえば対処法がわからない。頼りにしている彼女に今去られては困るのだ。そんなことを思っていたらシスターが助け舟を出してくれる。)ああ、是非!案内してください、エルソフィさん!(ニカッと笑顔を見せれば、それがまた彼女の溜息の原因になってしまうだろうか。あとで謝らないと、と内心思いながら。)   (2016/6/20 17:05:57)

アリステア♂冒険者あ……えっと、それじゃあ。(シスターからのお茶の誘いに頷く。これで、もう少し落ち着いて話ができるだろう。案内され椅子に腰かけると、ふぅ、とひと息ついて。こうして子供たちの相手をすることになるのは一体何年ぶりだろうか、などと考えながら、ふと思いついた質問。)ソフ――……あ。(シスターが彼女を呼ぶ時の、彼女の幼名。聞いていたら無意識のうちに移ってしまっていたようだ。すぐに訂正をした。)す、すみません……。エ、エルソフィさんは、この教会とのお付き合いは長いんですか……?(訂正したとはいえ、彼女の目を見ることはできなかった。今日はなんだか、謝ってばかりな気がする。)   (2016/6/20 17:06:01)

エルソフィ♀司書官(ああ、だから嫌だったのに、手紙を出して彼と直接ここで交渉すればいいだろうとあれだけ言ったのに――などという司書官の嘆きというよりもはや天への抗議文は、たぶん、届いていない。届いていても慈愛の陽光がくすんだステンドグラス越しに差しこむだけ。すっかり客人の名前を本人が名乗った愛称で呼ぶ適応力の高すぎるシスターが出してくれたハーブティ――だいぶ薄味だが――を一口飲めば、少しは自分のテンポも戻ってくるだろうか。長椅子に人半分分くらのスペースを開けて並んで座る教会最前列の椅子。子供たちが壇上できゃっきゃと花を花瓶に移したり飴を味わっているのを眺めながら、壁面を飾るステンドグラスを見上げていると――)――(隣からも幼名で呼ばれた気がして条件反射的に、氷の槍のような視線でちらりと横を制する。そんなことをしなくても相手も何かまずいとでも思ったのか慌てて訂正したから、瞳の温度はそれ以上下げないことにした。)   (2016/6/20 17:26:52)

エルソフィ♀司書官……ええ、両親を亡くして、10歳のときにここへ引き取られました。一緒にここを卒業した兄弟たちが幼名を改めてくれないまま年少の子たちに接して伝播して、ああいう定着になっているのです。(今度は溜息つかないまま、静かに答えて薄いハーブティを口に運んだ。)……子供は苦手でしたか?(一人一人に誠実に対応しても、二人三人ときたら言葉がぎくしゃくしているように見えたから。表情を変えることもなければ横を見上げるわけでもなく、カップに視線を落としながら問うた。)   (2016/6/20 17:26:59)

アリステア♂冒険者(差し出されたハーブティーを一口飲んで、落ち着かせる。どうも慣れない環境に放り込まれると精神が乱れてしまいがちだ。自分の問いに答えてくれたことに安堵してから、やっと彼女のほうへ視線を移す。)そうだったんですね。俺も、エルソフィさんと同じですよ。家族を失くしてからは、孤児院暮らしでした。期間は短かったし、ここからは結構遠いので、今はもう付き合いなんてないんですけど。(珍しく身の上の話をして、ハーブティをもう一口。)苦手……かどうかはわかりませんけど、子供たちの笑顔を見るのは好きですよ。エルソフィさんだって、そうでしょ?(教会に着いてから、彼女は何度か溜息をついていたように見えたが、それはきっと、子供が苦手とか、嫌いとか、そういった感情から出るものではないのだろうと考えて。)   (2016/6/20 17:45:43)

アリステア♂冒険者 たぶん、慣れれば、俺も大丈夫だと思います。……半日で慣れるかは、ちょっと微妙ですけど。(と、苦笑い。そして少しの沈黙。)うん、俺がお手伝いに来るときは、あの子たちの笑顔はきっと守ってみせますから。(壇上で楽しそうにしている子供たちに視線を移せば、その表情は穏やかに微笑んでいて。)もちろん、エルソフィさんのことも。(そしてもう一度隣へ視線をやれば、笑顔のまま付け加えた。)   (2016/6/20 17:45:47)

エルソフィ♀司書官……そうでしたか。(孤児であると。食事のときに影がさした理由を静かに納得すれば、小さく頷いた。)子供たちは、どんな境遇であろうとこの国の未来です。守るべきであり、守られるべきであり、願わくば自力で歩いて幸を掴んでほしいと思っています。(遠回しにイエスととれる遠回しな答え方。そして、鼓膜を、また「守る」が叩いたとき、ようやく教会に入ってからまっすぐに目を合わせた。)――ええ、お願いします。(それは、事務的な了の返事というにはあまりにもまっすぐに響いた。)もう、シスターが泣くところは見たくありません。(それはつまり、子供たちを守るという言葉を素直に受け入れること。が、次いでその守るの対象に未だ己が含まれていると知れば、静かにかぶりを振った。)私のことは、ご心配なく。あの日お見せした通り、自分の身は自分で守れます。大切なのは、よりか弱く幼いほうです。それに私は――   (2016/6/20 18:08:01)

エルソフィ♀司書官(言いかけて、ゆっくり目と閉じて右腕に抱く黒本を身に寄せて口をつぐんだ。もう一度その紫眼が開かれる頃には、空のカップを置いて立ち上がった。)シスター、ご案内してきます。ついでに、子供たちが昼寝に入る前に屋根を直しておきます。(それだけ壇上に告げて、教会を横切るようにして歩を進め始めた。いく先を目で追えば、閉ざされた小さな扉が見えるだろう。)   (2016/6/20 18:08:08)

アリステア♂冒険者(彼女が言いかけた言葉。それについて触れることはせず、かわりに、ちらりと彼女の腕の中にある黒い本へ視線をやる。果たして、今自分が見ているそれは、本当に彼女を守ってくれるだろうか?そんな不安が、一瞬よぎるも、頭の中でその不安を消去する。自分が守ればいいのだ。自分の手が届けばいいのだ。)それでも、守りますよ。エルソフィさんは、俺の手が届くところにいる人だから。俺にとって大切なものに、優劣なんてありませんよ。(自分にとっては、笑顔を見せている子供たちも、たまに氷のような視線をぶつけてくる隣の司書官も、慈愛に満ちた笑みを浮かべるシスターも、手の届く、守るべき人々なのだ。彼女と、そして、自分自身に言い聞かせるように、ハッキリと言葉にした。)ま、俺とこうして関わっちゃったってことで、守られることに関しては諦めてください。(最後は冗談っぽくそう言ってから立ち上がれば、案内するといった彼女に素直についていく。彼女が向かう先には、閉ざされた小さな扉。)   (2016/6/20 18:22:08)

エルソフィ♀司書官……私を諦めさせるだけの力と智と覚悟を見せてくださったときに、考えておきます。(譲らぬ信念を感じ取らないほど鈍感ではない、いや、己と同じくして心に抱くものがあると分かっているからこそ、信念を真向から否定するのは、やめた。そういう意味では、今日なにか小さく「諦めた」のかもしれない。)挙式のための場としても開かれてる場なので全くもって閉じた教会ではないのですが、居住区画は厳重に施錠しています。(小さな扉に、ポーチから取り出した小さな鍵束から一番古びたそれを扉の鍵穴に差しこんで、カチャリと回して押し開く。広がる空間は、短い廊下と階段が続くだけの古ぼけた風景。)階段下が保存庫、廊下に並ぶ部屋は子供たちの寝室や勉強部屋、左側は浴室です。最奥が来客用の部屋ですので、泊まるときはここを使ってください。(行って、最奥の木戸を押し開くと、あらかじめ用意されていたのだろう。古くはあるが清潔なベッドと毛布と、ちょっとした机と椅子。簡素だが最低限の機能だけは備えている、そんな部屋。)   (2016/6/20 18:45:46)

エルソフィ♀司書官あと、この戸の向こうが天井への梯子です。屋根に出る方法はこれ一つになります。……あ、そこの板と工具箱を持ってきてくださると助かります。私は梯子だとほぼ片腕しか使えないで。(行って、グリモアを腕に抱えたまま左手と両足だけで昇り始める。傍からみていると不安定なそれだが、本人はすいすいと昇っていく。梯子の距離は見上げれば長いが、一分もかからずして、屋根への小さな戸をぱたんと開いて陽光を誘いこんだ。)   (2016/6/20 18:45:53)

アリステア♂冒険者それを見せる日が来ないのが、一番ですね。(彼女の背に向かって一言。彼女からこちらの表情を伺うことはできないだろうけれど、相変わらず微笑んだまま。鍵を取り出し、扉の開錠されると、少し背伸びして彼女の背中越しにその奥を伺う。目に入ってきたのは、ところどころ傷んではいるものの、しっかりと手入れされている廊下と階段。案内を聞きながらついて回り、最奥の扉が開かれれば一瞬目を見開く。)こんな素敵な部屋……もったいないくらいです。(その声の響きには若干、本当に少しだけ、感動が混ざっていた。それから案内された扉の奥には長い梯子。わぁ、とどこか子供のような、間の抜けた表情で見上げて、彼女の言葉で我に返る。)あ、この板と……工具は……これかな。(指示にあったものは、隅に置かれていた為にすぐ見つけることができた。片腕にそれらを抱えると、彼女のあとに続く。)   (2016/6/20 19:03:45)

アリステア♂冒険者(木製の梯子が、人二人分の重さを受けてギシギシと悲鳴をあげる。見ると、ところどころ金属で補強されている為、このくらいで壊れることはあり得なさそうだ。先に進んだ彼女が小さな戸を開き、屋根へ登る。自分もそれから数秒後には屋根の上へ出た。太陽はもうしばらく忙しそうだ。心地の良い日差しと風が肌を撫でる。)結構高いですね。落ちないように手繋ぎましょうか?(もちろん、冗談である。こんな時でも黒い本を手放さない彼女を見て、無邪気に笑って見せた。)でも手繋いだら作業できませんし、うん、却下ですね!(否定されるより、氷のような視線を浴びるより早く、自分から撤回したのだった。)   (2016/6/20 19:03:51)

エルソフィ♀司書官私も泊まるときに使う部屋ですが、寝心地は悪くありません。それは保障します。(が、衛生を保っているとはいえ古い部屋である。そんなに感動するような部屋だろうか、と、首かしぎつつ。まさか穴の開いたブーツ亭での寝具が寝袋であるとは、思っていない女である。そして、決してそう広くもない挙句傾斜もそこそこにある赤い木造屋根。向こう側に鐘もあるが、長らく使われていないのだろう、錆びて静かにたたずむまま。)ここから一望したほが状況は掴みやすいです。あの下に見えるのが小さいですが芋と薬草の菜園と……ほら、薪割りが進んでいないでしょう?子供用の斧はありますがまだ危ないので……(斜面を慣れた調子に歩いて、途中で止まって下界を指さしながら次々と説明を重ねていく。もともと日当たりが悪い場所なのだが、いまはちょうどいい時間帯なのか井戸や小さな菜園、薪割りに使われている切株と斧が見えるであろう。)ざっとこんなところです。女子供だけではなかなか進まない部分もありますので、気が付いたときに手伝っていただけると助かります。   (2016/6/20 19:18:05)

エルソフィ♀司書官(そんな説明を一気に終えると、落下防止に手をという案。即座に自分から撤回していったが、すっと左手を伸ばした。)この傾斜ですので手を繋いだらもれなくバランスを崩して一緒に落下できます。下の土が柔らかいのでそう大事にはなりませんが、結構、痛いですよ。(すらすらと物騒なことを告げるのである。しかも冗談めかした笑みとかそういう分かりやすい素振りは一切なく、いつも通りの愛想のなさで。)……まあ、落ちても仕方がないので手早く終わらせましょう。細かい修繕に明け暮れたらきりがないので、ひとまずあの板一枚だけ。(指さしたのは、朽ちかけて穴が空いた天井板。工具で簡単に交換できる程度に分かりやすいそれである。)   (2016/6/20 19:18:11)

アリステア♂冒険者(屋根の傾斜は、外から見るのと、実際に登って体感するのでは、随分と違ったように感じた。それでも、一応剣を扱うのが本職だ。バランス感覚は人並み以上には持っているはずだ。危なげもなく、彼女の後に続いて庭の説明を受ける。)へぇ、菜園まであるんですね。薪は……うん、これは結構、かかりそうですね。(手の付けられていない丸太や木材を見て思わず呟いた。それは仕事量に対して意気消沈している呟きではなく、むしろ逆の、やる気に満ち溢れたような呟き。同時に、子供用の斧があるなら、下にいた一人の男の子を思い浮かべて、あの子に教えてみようかな、なんて考えて。)一緒に落下……ですか。うん、痛いのは嫌ですし、やめておきましょう。(思わず差し出された左手に手を伸ばしそうになったが、すぐに引っ込める。自分の冗談に対して、いつもの表情のまま答える彼女に、つい微笑みながら。)   (2016/6/20 19:37:13)

アリステア♂冒険者よし、それじゃ、あそこは俺やるんで、任せてください。(彼女の指さした先、穴の空いた天井板をこちらも視認すると、丁寧に、音もたてずに修繕箇所まで移動した。抱えていた何枚かの板の中から適当なサイズを取りだせば当てはめて、工具箱の中から釘と金槌を用意する。……慣れた手つき、とは到底言えないが、とりあえず最低限の修繕は出来ている。作業は十分とかからずに終了した。)見てください!我ながら上出来だと思うんですけど!大工ギルドに所属っていうのもありかもな……(本人には、まるで職人が修繕したかのように見えているようだ……。)   (2016/6/20 19:37:18)

エルソフィ♀司書官あ……(てっきり自分も手伝うつもりでいたから、あれよあれよと進んでいく天井修復。古い板を釘ごと抜いて新しい板を打ち付けるだけという簡単な作業といえばまあそうなのだが。ちなみに古い板を外したとき、下にいた子供たちが「やっほー!」「あそぼーー!」などと手を振っていたとか。)ありがとうございます。……そうですね、大工ギルドは水路補修も担っていますから仕事には事欠かないかと。そういえば穴の開いたブーツ亭の依頼にもありましたね、木材調達の補助依頼。(そんなことを言って、ふと、見渡しのいい風景を振り返った。)……来たばかりのときは、よくここで泣いていました、け。星が見えない、て。(ぽつり、そんなことを呟いて立ち上がった。)さて、あれだけはしゃげば子供たちも遊ぼうといいつつ一人また一人と眠いと言い出してお昼寝になるのですけれど、どうしますか?(暗に、そっと帰るなら今だが、と。)   (2016/6/20 19:49:57)

アリステア♂冒険者釘が落ちたら危ないから、離れてるんだぞー!(作業の途中、手を振ってきた子供たちに向けた言葉。素直に離れていく子供たちに自然と笑みが零れて。)……ま、大工は……ほんとに働き口が無くなったら、ってことで。(今のところはどこかのギルドに名前を連ねるつもりはない。唯一冒険者ギルドだけは、他に比べ縛られることがないためにお世話になっているが。)……エルソフィ……さん……?(ぽつりと漏れた彼女の呟きを聞きのがしはしなかった。声をかけようにも、彼女の名前を呼ぶことしかできず。立ち上がってから、空を見上げた。)え、あっ……どうしましょう?(何も考えていなかった為、突然このあとどうするか尋ねられると逡巡する。)うーん……俺は、もう少しここで。まだ子供たちのこと全然わかってないですし。エルソフィさんは、どうするんですか?(これ以上無理に引き留めるのも申し訳ない気がした。だから、判断は彼女に任せよう。とりあえず屋根での作業は終わった為、ゆっくりと梯子に続く小さな戸の場所まで移動する。)   (2016/6/20 20:02:37)

エルソフィ♀司書官……非番なので特に他の用事もありませんので夜まで残ります。留守番を頼もうかとも思いましたが、気が変わりました。(言って、先に梯子をするすると降りだした。次いで青年が下りて来れば、鍵束を取り出して古びた小さな鍵を手渡した。)もう少し、子供たちに慌てふためく様子を眺めて読書でもしています。シスターもあの様子だとすぐには帰してくださらないでしょうし。(鍵が青年に渡れば、確かに握らせるようにそっと指先重ねた。)……一つだけ。守るものが多くなればなるほど、いつかかならずふるいにかける選択を迫られる日がやってきます。そのときにどうか、守る理由を見失うことのない選択をしてください。(唐突に、しかし静かに、握らせた鍵――己の大切な庭への鍵を見つめながらそう言葉紡いだ。紡ぎ終われば、手を離し、何事もなかったかのように廊下を行きはじめた。)それでは、シスターと子供たちを……ええ、無理のない範囲で、よろしくお願いします。(子供たちの待つ祈りの場へと繋ぐ扉の前で、振り返ることなく告げ、ドアを開けて歓声の中へと歩を進めて行った。)   (2016/6/20 20:27:36)

エルソフィ♀司書官【お時間長くなってしまってごめんなさい。これか次投下内容次第ではこれで〆にいたしますが、もう少し、と思ったらあと1レスお付き合いいただければと思います。】   (2016/6/20 20:28:57)

アリステア♂冒険者【いえいえお気になさらず!こちらは時間大丈夫ですので!】   (2016/6/20 20:29:37)

エルソフィ♀司書官【ありがとうございます(深々。】   (2016/6/20 20:30:32)

アリステア♂冒険者ん、わかりました。(梯子を下りて、先に降りていた彼女が手渡してきたのは先ほど彼女が持っていた鍵束。壁の向こうから聞こえてくる子供たち声。しかしどこか静寂を纏ったこの空間。二人だけの空間。自分の手に、彼女の手の温もりが伝わってくる。)……俺、いろんなとこ旅して、いろんな人に出会って。でも、こんなこと言ってくれたの、エルソフィさんが初めてですよ。だからこそ、俺はあなたを……君を。――守りたい。(彼女の手を、こちらからも握る。しかしその手は、彼女によってすぐに離れていく。一度握った手が離れていく様は、まるで――。 何事も無かったかのように歩き出すその背中に、手を伸ばす。その手は……届かなかった。)……エルソフィさん。(自分よりも少し小さな背中に呼びかける。その答えは、シスターと子供たちを自分に託す言葉。伸ばしていた右手を下ろし、静かに微笑んだ。)……はい。任されました。(何事もなかったかのように、いつもの調子で返事をする。そう、何事も、なかったのだから。)   (2016/6/20 20:47:16)

2016年06月15日 14時06分 ~ 2016年06月20日 20時47分 の過去ログ
【F系】水都ロサール【本部屋】
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