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「【F系】水都ロサール【本部屋】」の過去ログ

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2016年12月29日 18時16分 ~ 2017年04月26日 02時17分 の過去ログ
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キュクロ♂鍛冶士(鎚を振るっても振るっても、後から後から。滅多に表へ顔を出さない自分の元にさえこれだけ積もるのだから、鍛冶ギルドだけでなく割りと多くの変えの効かない職人達や弟子達を含め皆。存分に腕を揮い甲斐があるというものだと、そこかしこから張った声が飛び交っていた。負けじと鎚を振るう筋が張り詰めた太腕にも俄然、力み入る。穴の空いたフライパンの鉄底を塞いだり、切れ味の悪くなった包丁や剣や槍、薪を割るに使ってきた斧の刃部分のガタツキ取れそうな根本を固定し直したり、鎧や武具等の歪んだ又は薄くなった防護箇所の修繕――……職人に休み無しとはこの事だと毎年に、呆れを通り越して笑いが溢れる)   (2016/12/29 18:16:54)

キュクロ♂鍛冶士フッ――!! (片目の青目を眇め、乾坤一擲。都中の何処から彼処から寄せ集まったそれらは、常の仕事同様に一人ひとりの大事な預かり物に違いなく。誰かの助けとなれる事を尊ぶ始祖の神アノンが訪れが間近とあるなれば、これまた粗雑いい加減な手抜きは出来ぬと言うもの。壮絶と火炉に火を入れた如く青い炎を宿した瞳に、笑った口の剥き出した歯には、鬼気迫った形相にさえ映っただろうか。身体中から蒸気みたく白い湯気が立ち上る程ともなれば、市場の熱気は心持ち高くもなりえ。一種、儀式めいた祭り事とも言えるのではないか。職人達が詰め寄った市場の区画からの音の響きが重なり、犇めきようはそれこそ彼の神への呼び声の様に)   (2016/12/29 18:35:11)

キュクロ♂鍛冶士(謹賀新年への想いを込め、鍛冶士の鎚は一際強く赤らんだ鉄を高らかに打つ)   (2016/12/29 18:47:29)

おしらせキュクロ♂鍛冶士さんが退室しました。  (2016/12/29 18:47:32)

おしらせエルソフィ♀司書官さんが入室しました♪  (2017/1/28 23:41:24)

おしらせピェリオ♂役者さんが入室しました♪  (2017/1/28 23:41:40)

エルソフィ♀司書官【こんばんは、久しぶりにお邪魔いたします。だいぶ遅い挨拶ですが本年もどうぞよろしくおねがいいたします(深々。ピェリオさん、遅い時間にも関わらず共演をありがとうございます。どうか良き紡ぎとなりますよう。】   (2017/1/28 23:42:51)

ピェリオ♂役者【こんばんは。お部屋お借りいたします。エルソフィさん、この度は有難うございました。暫くの遊戯、お付き合い頂ければ幸いです。 導入投げさせていただきます。】   (2017/1/28 23:42:56)

ピェリオ♂役者(アノンの月。とある晴天の休日に――)(その日、広場の片隅に置かれた野外劇場にて、少人数による公演が行われていた。しばらく前から街頭やチラシで報じられていたその公演。小さな舞台と、舞台を半円に囲むようにしておかれた椅子。いずれも簡素なもので、豪勢な国立劇場にはけして及ばないが、演目料は――何とも、野外公演だからなのか、見てのお帰りだと言う。……さて、本日ここで演ずる一座は、この水都を拠点としてそこそこ経つ、芸人一座「銀猫」。演目は、「芝居劇:はじまりの物語」。)   (2017/1/28 23:44:49)

ピェリオ♂役者(物語は、アノン神に纏わる、小さな国の話。……昔々、アノン神を讃える国に、見知らぬ旅の男が流れ着いた。男は、我こそがアノンだと名乗り、我を崇め、敬えと皆に告げて回った。当初、もちろん疑念を抱いた小さな国の民だったが、男が持つ不思議な力に次第と取り込まれ、男に信用と信頼を置くようになっていった。不審を抱いたのは、その国に生まれた姫君であった。姫君はある夜、城にまねかれた男を問い詰める。あなたは、本当は誰であるか、と。王の信頼すら勝ち得た男は、そこで驚き―――笑いながら真実を語る。男の正体は、神は神でも名を持たぬ邪神であった。正体を現した邪神は、皆を魔力で眠らせ、唯一真実に辿りついた姫君の命を奪わんと獲物を振り上げる。応戦虚しく窮地に追い込まれた姫君は、渾身の魔力を込めて、助けを呼んだ。この国ではない。この世界ではない。境界を越えてあらわれる、別の世界の勇者――― 観客に向けて。)   (2017/1/28 23:45:07)

ピェリオ♂役者「勇敢なる者よ! 私の声に答えてください!!」 (濃い桃色の髪とドレスの姫君が、観客席に向けて手を差し伸べる。大地色の眸に涙の幕が張り、悲痛な声音がよく響いた。観客席は、最前列が話を聞きつけたこども、後ろに行くにしたがって若者や、ふと通りがかった街の人々である。椅子の空きはまばらで、7割がたが好奇心やらほんの興味で埋まっていると言った所か。けして有名劇団ではない。舞台の作りも、見るものが見れば高価なものでは無いとすぐに解ってしまうそれ。そうして、舞台に立つのは姫君が1人、姫君の使役である精霊が2人。3人と対峙する、邪神が1人。ばさり、長いローブを跳ね上げて。邪神は朗々と語る。) は―――ァはははは!! 愚かな姫よ。我に敵うか、ああ、この国の誰しもが我にひれ伏した国で! 我が力の苗床と化したこの国で、ああ、愚かな姫よ。御前に一体何が出来るね!! よい、ならば呼ぶが良い。我をくだく、―――勇者を!! (銀の髪を染め粉で黒に染め上げ、黒いローブを纏い、色違いの左にだけ、灰霞の片眼鏡をかけた邪神――を演じる男が、観客に向けて高笑いを、していた。)   (2017/1/28 23:45:40)

ピェリオ♂役者「ひめさまを!」「たすけて!」 (「邪神」の声音で弾かれたよう、精霊がふたり、舞台から観客席に躍り出る。小さな少女のようなすがたの、白い衣装のふたり。「たすけて!」「ゆうしゃさま!」と、あるいは席についたこども、あるいは、立ち見の若者。あるいは――― そうして、姫君と邪神の待つ舞台に引き上げようとするのだ。そう、選ばれし「勇者」を。)   (2017/1/28 23:47:37)

ピェリオ♂役者【……お待たせしました導入ここまで、です。長くなりまして申し訳ありませんが、次回より短くなります。(物語部分完全蛇足なので全読み飛ばし可能です) つきましては、こんな装いではありますがお気に召されば乱入歓迎ですので、どうぞよろしくお願いいたします。 そうして遅ればせながら、お部屋様、皆様、私も今年もどうぞよろしくお願いいたします。】   (2017/1/28 23:49:51)

エルソフィ♀司書官【読了。ふふ、これはまた……少々お待ちくださいませ。――と、と、一応現在の大まかな時間をお伺いしても?陽光か、夜を照らす魔導灯の時間か】   (2017/1/28 23:54:28)

ピェリオ♂役者【Σすみませんすっぽ抜けていました。正午過ぎ、ほぼ真昼間です。】   (2017/1/28 23:55:16)

エルソフィ♀司書官【ありがとうございます。うっかり現の空につられて夜空描写したらそーっと脳内変換してくださいませ。】   (2017/1/28 23:56:04)

ピェリオ♂役者【了解です。私も大分ここまでもここからも色々取り落としそうなので、脳内補完でおねがいします…】   (2017/1/28 23:56:50)

エルソフィ♀司書官(始まりの男神らの間を暦が移ろう、とある晴れの日。冬はいよいよを持って生けとしらへ凍える試練をこの水都にも運んできていた。)今年は……降るかしら。(見上げる空は雲一つもない、陽光が唯一つの神といわんばかりに座す、憩いの日。薄い縁とレンズの向こうから見上げる瞳の色は紫。冬の少し弱い光が作る影よりも濃い黒髪は相変わらず飾ることを覚えない。白の司書官制服の上に、もう一枚、同じ白の外套。制服と同じ碧色紋を縫いこんでもらったのは、自分の意思。しばらく詰めに詰めていた仕事がようやく一段落して、非番がやっと非番に思えて現在。この広い広い空の下で、この寒さをちゃんとしのげているだろうか、と、浮かべる顔がちらりほらり。別に吐息に滲むほど心配はしていない。自分の知らない遠いところからここまで旅をしてこれたのだから、上手いこと屋根と毛布にありつけているであろう。……たぶん。でも、ほら、なんだかんだ夏のジョスト祭以降留まって公演を続けている旅一座の声も、町の広場には随分と馴染んだよう。)   (2017/1/29 00:23:23)

エルソフィ♀司書官――「勇敢なる者よ! 私の声に答えてください!!」(通りの良い、広場に飽き足らずどこまでも駆け抜けそうな声が響き渡る。言葉が芝居がかっていなかったら、本当に助けを求める叫び声に聞こえていたかもしれない――というのは、この司書の主観。チラシで目にした演劇題名が暦の新しいめぐりの始まりにまつわるものかと思いきや、この水都に長く伝わる、始まりの神にして神々の王であるアノン神を織り込んだ「はじまりの物語」。本を預かり守る者としてこれほど興味を引くものはなかった。まあ、相変わらず溶けぬ氷で出来ているかのように動かぬ表情だけれど。)――「ひめさまを!」「たすけて!」(舞台は、舞台に収まらず観客すらもその台本に織り込んでいく。小規模での演出手法としては決して珍しいものではないと知識では知っていても、やはり近くで見ると台本の中にすぅと引き込まれて行く小さな浮遊感。が、さて、『前回』よろしくうっかり『舞台』に上がらずに済むよう今度こそそっと歩を横に後ろに。勇者に選ばれるのは誰だ誰だと誰もが興味深々。たぶん、子供が選ばれるだろう、こういう分かりやすい道筋の噺なら。)   (2017/1/29 00:23:31)

エルソフィ♀司書官(――と、精霊たちが誰を選ぶのか少し遠目に見守っていたら……うん、気のせいかな、探し回る一人と目が合った。そっと、紫の視線は逃げる。ほら、手前にいる男の子が、ちょっと興味ありそうにそちらを見つめているから。気のせいかな……足音が、近づいているけれど。さて、さて、精霊が導くは――――。)   (2017/1/29 00:23:51)

ピェリオ♂役者「……みつけた、ゆうしゃさま!」 (白い肌、白い服、光を弾くブロンドに、この豊かな水を張り込んだような真っ青な眸。あおいあおい眸が、むらさきの眸を掠め見て。足を速める。きゃしゃな精霊の手が伸びて、ぱっとつかんだのは―― 聡明な司書官の思惑通り、彼女の手前にいた、同じくらいの背丈の少年の両手であった。) 「わたしといっしょにきてください! さあ!」 (少年の手を顔の前で祈るように握り締め、幼げでも朗々とした声が響く。周囲の注目が小さな勇者に集まった。気恥ずかしさにぱっと頬があかくそまり、子どもの好奇心に輝く眸で周囲を見渡す。オトナは微笑ましげに、同年代はうらやましげに。応援と羨望をあび、彼は舞台へ一歩踏み出そうとして、―――ばきっと固まった。改めてみると、姫君はともかく邪神が怖かったらしい。だって大人で、大きくて、黒くて――― あのヒトと、たたかうの?) 「ゆうしゃさま? さあ…―――」 「……っ!」 (小さな勇者は思わず、「仲間」をせがむ。自分のすぐ後ろで静かに観覧していた女性。彼女が纏う、邪神と真逆の真白なローブは、子どもの瞳にあの黒い闇に打ち勝てそうなほど、心強く思えたから。)   (2017/1/29 00:33:56)

ピェリオ♂役者(……そう言う訳で、司書さんの前には今、涙目になった小さな少年ときりりとした少女のような精霊が手を伸ばしている訳で。) 「……ひかりのまじゅつしさま!」 (アドリブである。「勇者」は何人いたって、それこそ――) 「あなたのひかりは、やみをくだきます! なんてこころづよいのでしょう! ……さあ!」 (……抵抗しないと思いの外強い精霊のちからで勇者と2人そろってずるずる引っ張られる流れ。)   (2017/1/29 00:36:17)

エルソフィ♀司書官――大丈夫ですよ。あなたは一人ではありません。みんな、一緒に応援しています。(少年が緊張というより怖がって強張ったのは、視線の移ろいで見て取れた。まあ、たしかに背の高い大人相手に「勝て」と真に受ける純粋な子は、怖いだろう。純粋な責任感と正義感ゆえ。だから、背に手を添えて後ろからそっと声をかけた。いっておいで、と。表情は相変わらず動かないが、子供接するに慣れた声音に。少年は振り返る。紫の双眼を見上げて震える両手を必死に握りこんで小声に言う。)――「でも、でも、ソフィお姉ちゃん――」しぃー……大丈夫です。(そう、勇者とは、知り合いである。騎士を夢見る小さな小さな勇敢な子。自分が育った教会に暮らす子。年の離れた血の繋がらない弟の手をそっと握って舞台のクライマックスへ送り届ける様子は、アノン神の俯瞰にすればもう一つの導きにも見えたのかもしれない。)さ、いってらっしゃ――(い、とまで言い切る前に、油断を後悔した。割と、盛大に。――「……ひかりのまじゅつしさま!」)……え゛(大人の女も固まった。神託を受けた勇者の反応なんてだいたいこれが現実である。さておき。)   (2017/1/29 01:03:42)

エルソフィ♀司書官……。(貴方の差し金であれば、本当、細やかな恨み言だけで済んだだろうに――とは、舞台で高笑いをあげる邪神へ。そんな八つ当たりめいた視線をくれてやる暇も余裕もないのだが。)――「あなたのひかりは、やみをくだきます! なんてこころづよいのでしょう!」「お姉ちゃん……!」「……さあ!」(役者、しかも幼い子らにここまで言わせて、これ以上目も背も背けられない。大人として、そして――)……異世より来たれし精霊様。我が世の光が邪を討つこと違わぬよう、どうか我らをお導きください。(――守る者として。左手を心臓に添え、小さな勇者の身長に合わせるようにして膝を低く折って、恭しく礼をした。紡ぐ声言葉は、図書館での朗読よりも揚としたそれ。舞台の声音が作る空間に響き溶け込む雪のような声。それが、少年勇者にどんな水となって沁みたのか、ぎゅっともう一度拳を握りしめて、舞台に立つ大きな大きな邪悪をまっすぐに見て、半ば叫ぶように言った。)――「こわくなんか、ないからな!」(その威勢や良しと言わんばかりに、観衆は喝采を贈る。さあ、勇者の登場だ。)   (2017/1/29 01:03:53)

エルソフィ♀司書官【ひそり。勇者役の男の子はどうかご随意に動かしてくださいませ。】   (2017/1/29 01:15:59)

ピェリオ♂役者……ほほう。良く来た勇者。それに、その仲間達よ。歓迎しようではないか。 (小さな舞台の小さな客席いっぱい溢れる歓声を背に負って、「世界を越えてきた」勇者達を、鷹揚な態度で邪神は出迎えた。 その姿、地毛ではあるが黒染めの長髪を全て撫でつけて後ろに流し、こめかみのあたりはきつめの編み込みを作る事で目元をやや吊り上げている。無骨な片眼鏡は男自身の異色虹彩を隠したし、残る片目の眦にも黒染めの化粧を施し、首から下を長衣で覆って。低い声音は舞台に立つものの特有で、発声からして常のそれとは違っただろう。この観衆のどれほどが、邪神と「普段の姿」を=で結び付けられているか、それ程知己が居るかは解らないけれど。少なくとも目の前の「勇者」には、覿面だったようだ。……背後の「魔術師」はともかくとしても。) その心意気、しかと受け取ろう。そら、我に力を見せてみよ、幼き勇者よ。 (威勢よく声をあげた勇者に、そっと精霊が歩み寄る。) 「これを! じゃしんをうちくだく、せいなるつるぎです!」 (金色の柄にまっすぐ伸びた銀色の刀身がうつくしい刃。――の、模造品。子どもが楽に持てるほどに軽いそれを、そっと勇者に。)   (2017/1/29 01:27:31)

ピェリオ♂役者「まじゅつしさまも! みなさまも、どうかこれを! ゆうしゃさまにちからを!」 (一瞬舞台袖に引っ込んだ精霊が、抱いて現れた「聖なる武器」を、舞台に上がったそれぞれへ渡していく。舞台小物らしい、解りやすいモチーフが添えられた、槌だったり、弓だったり(ただし矢は装填されていない。心の矢を打つのだ)、盾だったり。そうして、「魔術師」に渡されたのはやはり、) 「まじゅつしさま! あなたのぶきです!」 (……柄の色はミルキーホワイト。角がやわらかくなめらかな曲線をえがいた、パステルイエローの五芒星がちょんとヘッドに乗っかった、それはそれは―― なんとも愛らしい「杖」を、真顔で差し出してくる精霊。) 「ゆうしゃさまの、えんごを! みなさん! せかいのむこうの、みなさんも! どうか、ちからをかしてください!!」    (2017/1/29 01:30:37)

ピェリオ♂役者(そうして、客席ごと舞台の一部に取り込んだ、決戦の火ぶたは切って落とされる。) さあ…… 世界を、愛するものを、おのれが力で守ってみせよ! 勇者よ!! (邪神がローブを翻し、取り出した真っ黒な刀身の剣を閃かせてみせる。勇者の其れより一回りは大きいか、つい怯んでしまいそうな少年勇者は、後ろを振り返って。それから、客席を見渡して。) 「……やあああああああ!!」 (邪神に向けて、真っ直ぐに走って行った。 さあ。さあ。勇者に力を。精霊のこわねが、絶えず飛ぶ。歓声が、喝采が、混ざって) 「……みなさん! ぶきを!」 (とかく、好きに振れっていう。それだけで力になるから。観客席の応援だとか、勇者の仲間たちの援護だとか。パステルイエローの魔法のステッキだとか。)   (2017/1/29 01:31:56)

ピェリオ♂役者【ありがとうございます。こんな感じで書いておりますので、其方も思うよう乗せて頂いても加えて頂いても。】   (2017/1/29 01:34:33)

エルソフィ♀司書官 (さて、少年勇者に続くようにして舞台へと歩を進める間、光の魔術師は思考を巡らせる。そう、できれば、剣と取る勇者役としても、古き理の恩恵を操る魔術師役としても、人目のあるところで目立つことは――いや、今は舞台。遠路はるばるより来て水都に新しい流れを加えるこの一座とロサールを繋ぐ最大最善を考えるのが役目。)――(そう、舞台。)――(劇)――(分厚い黒本を少し強く胸元に寄せて、邪を討つべしという『二度目の舞台を』――)――!?(え゛、と言わなかっただけよしとしてやってほしい。ほら、さっきまで手持で思いつく方法でどう咄嗟に演じるか考えていた生真面目の手に渡された「せいなるぶき」があまりにも可愛らしい色合いだったから。現に舞台から「わあー!ソフィおねえちゃんのかわいいー!いいなーー!」という少女とか、「む、幼年層にウケのいいデザインの杖、そうか閃いた!」とかいう魔術師ギルドらしき誰かとか、まあとかく刹那の注目を浴びたのは光の魔術師よりも、魔術師然とさせたのであろう携える黒本よりも、可愛い杖である。)   (2017/1/29 02:06:46)

エルソフィ♀司書官――(覚悟を決めようか、エルソフィ・エデット。ほら、目の前の勇者が先陣を切り、異世の大勢の仲間らもすっかり世界を救う使命に昂ぶった声援とそれっぽい台詞を張り上げているのだから。精霊の言葉に応えよう。小さく素早く唱え、閉じられた本をほんの少しだけ胸の内で開いた。)――アノン神よ、王たる神よ、(前に向けて大きく振りかざした杖の五芒星に光の粒が宿る。)――原初の光、始まりの導、(少年勇者は、声を張り上げて一直線に駆け抜ける間、ハッとした顔になったのを知るのは、真正面から受けて立つ邪神のみであっただろう。)――その加護を、守り部の剣に宿し、(その呪文は、教会の子供たちが知るごっこ遊びの決め台詞。だから、光の魔術師と光の勇者と、客席の一部から、同じ言葉が同時に上がった。)――「「けがれをうたん!!!」」   (2017/1/29 02:08:34)

エルソフィ♀司書官(ここからは、魔術師のアドリブである。五芒星に宿した光は杖を薄く包んだ氷膜。重ねるほどに真昼の日差しを受けて輝きを増し、杖を思い切り振りあげるの同時に氷膜はパリーンと音立てて砕け飛散する。少年勇者の剣がまさに邪神を腰から斬り上げんと振るわれた刹那、飛散した氷膜は剣先に集い、帯びた魔力と陽光に眩く爆ぜた。真向から受け止めたら邪神はちょっと冷たい思いをしたかもしれない。少年勇者は、気合の熱で全く気付かない様子だけれど。)   (2017/1/29 02:08:42)

ピェリオ♂役者(こどもの力とは、どんな世界も、いつの時代も、常に全力である。だからこそ、誰に振るわれても大丈夫なよう、ごく軽く作られている剣を、幼い少年が全力で振るう聖なる剣を。真っ向から受け止めながら、同時に台詞を続けることが出来る。) 問おう、勇者よ。何故、守る? この世界は、お前の世界ではないだろう! 他人のお前にすがるしかない無力な姫を、無能な精霊を! お前は何故、守るのだ! (本物の剣戟には及ばない、乾いた軽い打ち合いの音。見た目には互角か、あるいは邪神が圧されているようにも見えるだろう。ときおり仲間達が振り上げた槌や弓や、客席の歓声にダメージを受けた様に、身を沈ませながら。) そうだ。我が、アノンに成り代わり、はじまりの神の座を得た暁には。お前の世界に、永久に枯れぬ贅沢を約束しよう。お前はもう、ずっと遊んで暮らせるのだ、勇者よ。学びも、勤めも、そのちいさな体にはひどく酷であろう―――お前が手を引けば、望む贅沢を与えよう…… 勇者よ? (幼子にもわかりやすい言葉で、そんなのはダメだと周りが応じる甘言を。とびきりに芝居がかった甘いトーンで語り掛け、一瞬剣を弾く。後ろに飛んで距離をあけ。)   (2017/1/29 02:33:03)

ピェリオ♂役者(数多の声音に混じって届く、玲瓏な響き。拾えたのは偶然だろう。この熱気に満ちた舞台の上で、唯一が涼やかな音だったから。渾身の剣を、大人の腕力で受け止めながら。舞台に流した視線、紫と、遮られた橙が見つける、今だけはほんの少し似た色の、魔術師。いつも抱いている黒い本と、精霊になかば押し付けられたんだろう真逆の印象の「ぶき」が振り上げられ、其処に光の粒子が、芝居の演出ではないあれはそうだほんものの―― …集約する。) 「……いらない!」 (距離をあけた勇者が、突進してくるのが見えた。その顔が脆く幼気であっても、闇に惑わされない確かな強さと。澄んだ声色と歓声に、大切なことを思い出したような顔をしたのを。) 「……理由なんてない! ぼくが、みんなを、守るんだ! …―――「「けがれをうたん!!!」」」 (凝縮した光と、音と、歓声が。一緒くたになって、和音のように重なって響く。筋書き通りであるとはいえ、咄嗟に力を逃すよう聖剣を受け止めた魔剣は弾かれ、遥か後方にそのまま落ちる。) 、しまッ ―――!?   (2017/1/29 02:35:47)

ピェリオ♂役者(こどもの力はいつだって全力だ。力を逃したとは言え、渾身で振るわれた聖剣が、ローブの上から胴を横殴りにする。水晶がくだけたような音が重なって、刹那に、皮の上いちまいを氷が滑ったような感覚は、これは――― ) ……、ぅ、―――ぐ、あああああ!  おのれ、おのれ勇者めえええっ……!! (…息をつめたような一拍をあけ、雄叫びをあげながら膝から崩れ落ちた邪神は。そのまま両の手をつき、眼前を見上げる。) ……なぜ―――お前、お前達の様なものに、我が……!! (その腕も力をなくし、ずるずると崩れ落ちて、やがてぱたりと、動かなくなった。) 「……ゆうしゃさま! やりましたね!!」 (一瞬の静寂を最初に突き破ったのは精霊。それから、感極まった姫君の声と、観客の歓声が重なった。) 「勇者様! 皆さま! 本当に、本当にありがとうございます! これで、この国に平和が戻りました…!!」 (姫君がドレスの膝をついて、勇者の傍に座り込み。勇者が息をあがらせながらも、照れたように、嬉しそうに。かたわらの、魔術師を見上げた。)   (2017/1/29 02:44:00)

ピェリオ♂役者 (そんな隙に、裏方の手によって邪神は袖に引き摺らr――回収済。) 「さあ、せかいにへいわがもどりました! さいごはみんなで、うたいましょう! どうかうたを、てびょうしを! ゆうしゃさまたちに、もういちどおおきなはくしゅを!」 (精霊が呼びかける、大団円のコール。)   (2017/1/29 02:44:04)

ピェリオ♂役者【ちょっと最後トラブルで遅れました失礼しました…!】   (2017/1/29 02:44:23)

エルソフィ♀司書官 (そう、教会の子らは金貨に恵まれないが、月の女神の慈愛に育まれながら誰一人として心貧しくは育たない。決して。だから、今は言葉になりきらない「守る理由」なんて、この陽光のようにただひたすらに穢れぬ真っ直ぐな心で十分なのだ。「いらない!」と、甘言を真向から受け止めた少年は心の真剣をもってしてそれを弾いた。その堂々たる声言葉に、表情が移ろわない光の魔術師は、まばゆい光の軌跡に紛れて、ほんの少し……ほんの少しだけ、唇の端を持ち上げた。)――と……(かなり大きな軌跡を描いて弾き飛ばされた邪神の剣。剣戟の音からしてあれも等しく模造品なのだろうから想定外の勢いに払われたらくるくると円を描いて、若干ステージより遠くに落ちたら通行人が痛い思いをするかもしれないと、軽く杖を振ろうか。落ちる剣の軌跡にひっそりと氷を生み飛ばし、キィンと涼しい音を立てて勢いを殺す。すると、ちょうどいい感じにステージ端に突き立つように落ちて、カランと倒れた。これくらいのお節介、ご容赦を。今は、揃いの舞台の上だから。)   (2017/1/29 03:19:09)

エルソフィ♀司書官「勇者様! 皆さま! 本当に、本当にありがとうございます! これで、この国に平和が戻りました…!!」(わあっと上がる大歓声。少年勇者はようやくそこでこの小さな世界の救済を実感して、魔術師を見上げた。)素晴らしい一撃でしたよ、勇者様。(魔術師が膝を折って少年と視線を同じにして小さな声でそう言えば、赤面と興奮と、目いっぱいの達成感に心導かれて、陽光を照返す剣を高々と掲げた。)――「みんなー!ありがとー!かったーーー!!!」(最初のおどおどは、どこへいったのやら。客席を巻き込んだ舞台は役の役目が終わっても続く。フィナーレの歌に拍手と手拍子が続く中、ずるずるとひっそり引き摺ら――回収撤収される邪神に、ようやくちらりと視線をくれた魔術師はぽつり。)……おつかれさまでした。   (2017/1/29 03:19:15)

エルソフィ♀司書官(舞台が終わり、熱気が午後の冬風に和らぎだした頃、精霊役の子に小さな革袋を持たせた際に添えた。中で鳴るのは銀貨たちの音。)楽しかったのですから、対価はしっかり受け取ってください。……ありがとうございます。……ああ、そうでした。大丈夫だとは思いますが……これを邪神役のお兄さんに。(小さな小さな薬壺。精一杯加減はしたが、若干想定よりも勇者の渾身一撃が速かったから、もしかして氷の剣先、冷たいより痛かったかもしれないから。そうでなくとも、常備薬に使える塗り薬である。稽古に怪我はつきものだから。)――「ぼ、僕、北の教会にいつもいる、から、ま、また……ご、ごっこ遊びでこれやろうね!」(なんて、手を握られた緊張を思い出した勇者は、もしかして街角で精霊役の子に会うのかもしれない。そんな、まだ見ぬ「はじまりの物語」を水都の水はそっと見守るのだ。)   (2017/1/29 03:19:36)

ピェリオ♂役者(溢れてくるのは先程と打って変わった賑やかな音色、国の民や王が、手に手に古くも使い込まれた(こちらは本物の)楽器を持って、袖から舞台へ上がってくる。奏でるのは、この都でも知られているだろう古い歌。はじまりの神を讃える、アノンの祀り唄。) 「はじまりの神の名誉と、世界の守り手に、拍手を!」「アノンの慈しみは、たえず世界に降りるでしょう!」「はじまりのさいわいを、ともにあらんことを!」 (登場人物が口々に世界を讃え、寿ぐ中に。当たり前だけれど黒衣の姿は無い。小さく贈られたねぎらいは、さて気づいていたか解らないけど。鳴りやまない歓声の中に、紛れてしまったようにも。)   (2017/1/29 03:41:24)

ピェリオ♂役者(そして、この日の公演が小さな勇者とその仲間達によって大成功をおさめた、その後に。観客の送り出しに出ていた「精霊」は、魔術師――であった司書官より革袋を受け取り、そのまま、じ、と、彼女のむらさきを見詰めていた。公演中、絶え間なく台詞を紡ぎ、りりしくも必死であった面差しは……すっかり覇気を失くした無表情にすげかわっていた。まるで、役と言うナカミを丸ごと失くしてしまったように。) 「……。」 (精霊――だった子どもは、袋に続けて薬壺を受け取り、どちらもよくよく眺めた後で、もう一度紫色の双眸を見上げ。…ぺこり、と、片膝を折り、片手を胸にあてて、お辞儀をした。女性が覚えているならば、<道化師>が公演の最後によくよく見せるそれ――に、似たもの。) 「…………。」 (それから、勇者――と呼んだ少年に、顔事向き直り。おもむろにまだ白い衣装に包まれた指を伸ばしたなら、その前髪をぽんぽん、と二度ほど叩いて。あとは、くるりと踵を返し、そのもの衣装の裾を精霊の翅の様に翻して、走って行った。)   (2017/1/29 03:42:17)

ピェリオ♂役者(さて、最後に。少し時計を巻き戻し、舞台の結末を語ろう。……邪神を打倒し、国に平和を取り戻した「勇者一行」は、精霊と姫君と国の民に見送られる形で境界を越え―― 観客席<元の世界>に帰っていった。この物語は、姫君が「向こう側の世界」に向けた、こんな台詞で締めくくられる。) 「……勇者様。皆様。どうか忘れないでくださいね。貴方が、貴方達が。私達を救ってくださったこと。貴方の世界に帰っても、いつか大人になっても。その手は、皆を救える勇者の手。やさしい光と勇気を抱いて、道を切り開く事の出来る、はじまりの手。どうか忘れないで。道に迷った時は、私達の事を思い出して。……これは、貴方の始まりの物語。」 (水の都に続く、あなたがえがくものがたり。)   (2017/1/29 03:44:39)

ピェリオ♂役者【そんな処で(だいぶ斜めに滑空したうえ名前のヒト出てきませんでしたが)、私からは〆とさせていただきます…!遅くまでありがとうございました…!!】   (2017/1/29 03:45:20)

エルソフィ♀司書官【綺麗な閉じをありがとうございます。私も先程にて〆とさせてくださいませ。ええもう、いつもの5割増しの遅さと量で大変お待たせいたしまして……!長いお時間と目蓋を忘れるほど楽しい劇中劇をありがとうございました。見守って下さいました窓辺様方にも感謝を。】   (2017/1/29 03:48:18)

ピェリオ♂役者【ありがとうございました。私もどの口が短くなると言うんだと言うドン亀ペースでしたほんと遅くまですみませ…始終引っ張り回してしまった気もしますしいろいろ抜けも多いのですが、た、楽しんで頂けたなら幸いで…私は物凄く楽しかったです。重ねて本当に、ろむさんも、ありがとうございました。】   (2017/1/29 03:50:07)

エルソフィ♀司書官【劇中劇はおのずと描写量が増えますからお気になさらず……!私も削る努力より秒針を見ていました(深々。引っ張り回して振り回すくらいでやっと動く子なので、ええ、どうぞ今年もよろしくしてやってくださいませ。本当に、楽しかったです。さて、さて、本格的に冷えて参りましてお部屋これにて。どうかあたたかく、よい夢を。おやすみなさい。】   (2017/1/29 03:53:39)

おしらせエルソフィ♀司書官さんが退室しました。  (2017/1/29 03:53:47)

ピェリオ♂役者【こちらこそ、今年もよろしくお願いいたします。おやすみなさい。良い明日を。 それでは私もこちらで。お部屋ありがとうございました。】   (2017/1/29 03:54:24)

おしらせピェリオ♂役者さんが退室しました。  (2017/1/29 03:54:27)

おしらせラトリオ♂魔術師さんが入室しました♪  (2017/2/3 10:16:02)

ラトリオ♂魔術師【お久しぶりです、キャラログ残しのため一時ログインしました。】   (2017/2/3 10:16:17)

おしらせラトリオ♂魔術師さんが退室しました。  (2017/2/3 10:18:57)

おしらせアリステア♂冒険者さんが入室しました♪  (2017/3/4 21:52:03)

アリステア♂冒険者【こんばんは、お久しぶりです。ようやく顔が出せました。リハビリがてら、ロルでも。】   (2017/3/4 21:52:35)

アリステア♂冒険者「ほれ」(『穴の開いたブーツ亭』……久しぶりの再会であるにも関わらず、ドブールは挨拶も程々に長い包みを取り出した。)「武器の製作を依頼してたってんなら、それを待ってから行ってもよかったんだぞ、まったく」(溜息交じりに手渡してくるドブールに、苦笑を浮かべて受け取るのは赤い髪の青年。羽織っている外套からは、磯の香りがするだろうか。青年は包みから注文していたオーダーメイドのバスタードソードを取り出すと、皮ベルトに吊るしてあった代用として使っていた剣を外し、装備した。同時に鞘から刀身を引き抜くと、刃にランタンの明かりが反射した。)手に吸い付くみたいだ……バランスもかなりいい感じに仕上がっている。(思わず、呟いたところに、ドブールが咳払いをした。)ああ、すみません。それじゃ、報告しますね。(剣をしまい、カウンター席に座ると、青年は話を続ける。)ここ暫くポートタウンで直接調べていた、件の商会について、いくつかわかったことがあります――。   (2017/3/4 21:53:33)

おしらせアリス♀メイドさんが入室しました♪  (2017/3/4 21:55:10)

アリス♀メイド【こんばんわ。お相手お願いします   (2017/3/4 21:57:07)

アリステア♂冒険者【こんばんは。ご入室にあたり、当お部屋のルールは一読いただけたでしょうか。未成年者の入室を防ぐ為に当お部屋ではゲーム機での入室をお断りさせていただいております。申し訳ございませんが、ご退室を願います。】   (2017/3/4 21:57:33)

アリス♀メイド【あっわかりました。ではスマホの方で入りますね】   (2017/3/4 21:58:18)

おしらせアリス♀メイドさんが退室しました。  (2017/3/4 21:58:23)

おしらせアリス♀メイドさんが入室しました♪  (2017/3/4 22:00:03)

おしらせアリス♀メイドさんが退室しました。  (2017/3/4 22:01:58)

アリステア♂冒険者あの商会ですが、かなり大きな貿易船を何隻も所有しているようで、短い間隔で南方大陸との貿易をしていました。表向きは南方大陸の特産品やらがメインでしたが、案の定、裏では、人に言えないような商いをしているみたいでしたね。(アリステアはそこまで言ってから差し出されたぶとうジュースを口に運んだ。ほどよい酸味が喉を潤す。)まずは人身売買。恐らくは南方大陸の人や獣人族でしょう。事前に契約をした富裕層や娼館へ向けた馬車が何台かポートタウンから出ていくのを見ました。(淡々と説明するアリステアに、ドブールが口を挟んだ。)「珍しいな、黙ってみていたのか?」(その問いに、アリステアは再び苦笑を見せた。)無事、たどり着いているといいですね。(呆れたような、しかしどこかうれしそうなドブールのなんともいえない表情をよそに、アリステアは話を続けた。)厄介なのが、もう一つ――   (2017/3/4 22:15:37)

アリステア♂冒険者 マスター、ツィーの葉を知っていますか?(アリステアの問い、ドブールはかぶりを振った。アリステアがポーチから取り出したのは、手のひらに収まるほどの、白い包み。開いて現れたのは、茶色い粉のようなもの。)これは、南方大陸で採れるツィーという植物の葉を乾燥させて磨り潰したものです。簡単に言えば、中毒性のある麻薬……ですね。(アリステアの説明を受けて、ドブールが目を細める。)コイツを燃やして、その煙を吸い込めば、一時的に強い快楽を得られるそうです。さっきも言いましたけど、強い中毒性があって、長期的に吸い続けていると幻覚を見たり、最悪の場合、死に至ることもあるそうです。……コイツが、ロサールでも捌かれている可能性があります。ずいぶん前から、コイツの取引をしているみたいでしたから。(そこまで説明して、アリステアは目を閉じた。今まで大陸中を旅し、こういうモノに手をつけ、廃人と化した人を見たことがないわけではない。どうにかしなければならない。被害者が出る前に、あの商会を。)   (2017/3/4 22:26:25)

アリステア♂冒険者「アル、だいたいのことはわかった。お前への依頼は以上だ。この件からはもう手を引いていい」(頭上から、そんな言葉が降りかかった。)――え?(信じられない。そんな表情で、カウンターの向こうのドワーフを見つめた。)「これ以上は何もしなくてもいい。疲れただろう、ゆっくり休め」……そんな、でも、ロサールで被害者が出たら!「わかっている。だが、これ以上はどうしようもないのだ。いいな、今日はゆっくり休め」……どういう、ことですか……。こんなの、放っておいていいはずが……。 「報酬金はここへ置いておく。さあ、今日はもう店じまいだ」(ドブールは、カウンター席から動けないでいるアリステアにこれ以上の声はかけず、店の入り口を閉めようとした。)……今日はどっか外で泊まります。(やっとの思いで立ち上がり、ふらふらと扉をくぐるアリステアに、ドブールは溜息一つ零すのみで引き留めはしなかった――。)   (2017/3/4 22:32:35)

アリステア♂冒険者――――――(道脇を流れる水路に反射している星月は、相も変わらず綺麗だった。しかし、そんなものを見ても心が晴れることはない。深夜の水都。まだ冷たい風が吹く中、自分は、宛てもなくただふらついていた。マスターのあの表情。マスター自身も、どこかつらそうな。――恐らく、この件から手を引けというのは、上からの圧力ということだろう。件の商会……シルバースケイル商会は、ロサールに数多く存在する商会の中でも比較的新しいが、ここ数年で一気に力をつけてきた商会である。国を運営する評議会へ納めている税金の額も計り知れない。まさにロサールの経済を支える存在である。故に、シルバースケイル商会を摘発することは、国の損害にもなり得る。そう判断した評議会からの、圧力なのかもしれない。)……だからって……!(やり場のない怒りをどうしていいかもわからず、足元に転がっていた小石を蹴飛ばした。小石は水路に落ち、ぽちゃんと音を立てて沈んでいく。)はぁ……。(重い溜息ひとつ。なにかいい方法はないものか。どうして国は動かないのか。自分はどうするべきか。――ぐるぐる、ぐるぐる。)   (2017/3/4 22:44:33)

おしらせエルソフィ♀司書官さんが入室しました♪  (2017/3/4 22:55:43)

エルソフィ♀司書官【こんばんは、アリステアさん。お久しぶりです。夜分遅くからの後入りとなりますがご一緒をよろしいでしょうか?】   (2017/3/4 22:56:46)

アリステア♂冒険者【こんばんは。ご入室ありがとうございます。はい、是非に。よろしくお願いします。】   (2017/3/4 22:58:05)

エルソフィ♀司書官【ありがとうございます。深夜ゆえ、目蓋等どうかご無理なきよう。続けさせていただきますので、少々お待ちくださいませ。どうか良き紡ぎとなりますよう。】   (2017/3/4 22:59:48)

エルソフィ♀司書官(始まりの神々の月が過ぎ、太陽の神が降りたとされる暦の夜。もっとも、今の刻といえば太陽はすでに深く眠り、月の時間。陽光の恩恵たる温もりがまだ遠い、冬の名残を湛えた風が水都ロサールをすぅっと流れゆく。ちょうど、青年が八つ当たりのように小石を蹴って、水路がポチャンと音立てた頃、その向こう側――)――ん……(小石が生んだ音と波紋に歩が止まる女が一人。相も変わらず純白の司書官制服。この時期はまだ真白の外套を羽織っているから、もう少しばかりありふれた町人らしき姿にも見えただろうか。小石が沈んだ波紋を、薄いフレームとレンズの向こうから紫眼が見つめる。波紋が消える頃、吐息一つ。ようやく水路の向こう側を見れば、魔導灯が照らすのはここしばらく見かけていなかった赤い髪。他人の空似かと思ってまばたきしたが、やはり、変わらない。近くの橋を渡って、渡り終える頃には投げかけた声は届くだろうか。)こんばんは、アリステアさん。(もう一言出かかったが喉の奥にしまって、歩を進める。コツ、コツ――変わらぬ、石畳を規則正しく行く音。)   (2017/3/4 23:08:59)

アリステア♂冒険者――あ。(声をかけられたことに反応するのが遅れたのは、それだけ深く考え込んでいた故だろう。それ以前に、水路のちょうど向こう側に人がいるなんて、気づきもしなかった。見れば、魔導灯にぼんやりと照らされた純白。気配にすら気づかないとは、我ながら、剣を振るう者として情けない限りである。自分に向けられた、よく知った声に、少しだけ落ち着いたような気がした。)……エルソフィさん。(……この人の前で、自分は幾度となくあの言葉を口にしていた。でも今は、あの言葉の通り、だれかを守ることができるのだろうか。そもそも、自分にできることはあるのだろうか。そんな後ろめたさから、目を合わせることができなかった。)こ、こんばんは。どうしたんですか、こんな時間に。(彼女が歩く音が近づいてくるのがわかると、慌てて笑顔を取り繕って、早口に挨拶を返した。目を合わせずに水路に視線をやると、先ほど落ちた小石が作った波紋が、まだうっすらと残っていた。)   (2017/3/4 23:21:34)

エルソフィ♀司書官所用と、帰り道の長めの散歩です。今日はよく晴れていますから。(変わらぬ、硬質な声。いつもの朗らかに歪が走っていても、静かに歩を寄せて人一人分ほどの間を空けたところで立ち止まって、青い視線を追いかけた先は、小石が蹴りこまれた名残。魔導灯の光を薄く照り返し、途切れ目のところではわずかながら月の姿が映っていた。)……お仕事、お疲れ様です。この時期の海辺は寒いと聞きます。(どうりであれから水都で見かけないという理由は、彼が普段纏わない、でも、時折外からの来訪者が纏う独特な香りとして覚えている香りが告げていた。そう、ここから少しばかり離れたところにある、広い広い青の世界――海の香り。)声を繕いきれないほどにお疲れでしたら、早めに暖を取ったほうがよろしいかと。   (2017/3/4 23:39:32)

アリステア♂冒険者そう、ですね。まだ風はちょっと冷たいけど……散歩するにはいい夜かもしれませんね。(水面から視線を外さぬまま答える。続いた彼女の言葉にまばたきを数回。さすが、ロサールに長く住んでいるだけはある。香りだけで自分がどこにいたのか、すぐにわかってしまうものなのだろう。)ん……いや、疲れているわけじゃなくて……。(実際、ロサールに戻ってきたのはつい先ほどだ。肉体の疲れはあるだろう。しかし、今この瞬間も、あの商会が暗躍しているかもしれないと考えると、どうしても休む気にはなれなかった。自分は、知ってしまったのだから。何も知らなければ許されることだろう。しかし、知ったうえで何もしないのは……罪だ。)えっと、なんとなく、風に当たりたい気分というか……。(そこまで言ってやっと視線を彼女へ向けた。)ほら、今日はよく晴れていますから。(苦笑に、先ほどの彼女の台詞を乗せて。)   (2017/3/4 23:52:28)

エルソフィ♀司書官……そうですか。(自分が知る範囲だけで理屈を積み上げれば、なんとなく彼の落胆の想像はつく。想像がつくだけであって、真実がまったくの明後日であることだってあるのだから、短くそう返して、ようやく交わる視線。)立ったまま風に当たるよりは、自分から風を呼んだほうがよく晴れるかと。この水路と同じ、ただ止まるだけでは濁るだけです。(言って、一歩二歩、歩を進める。進めて、振り返る。)もう少し、風当りの良い場所をお教えします。ここがよければ、それでも構いませんが。(想像がついていることを口にすることなく、問いただすことなく、ただそう言って返事を待った。その小さな沈黙を埋めるのは、人の気の少ない水都を奏でる唯一――せせらぎ。)   (2017/3/5 00:08:26)

アリステア♂冒険者ただ止まるだけじゃ……か。(少しの沈黙を破った呟き。彼女の言葉は、まるで複雑に絡みあった糸をひとつずつほぐしていくかのように丁寧に感じられた。ここでうだうだ考えていても、時間は無常に過ぎていくだけだ。やり場のない怒りを闇雲に八つ当たりしても、何かが変わるわけではない。そんな風に思えた……気がした。)そうですね。まだ、濁りきるわけには、いかないんで。(やっと、自然と笑みがでた。口元が少し緩む程度のものではあったが、ひとりでいたときよりも気持ちが楽になったのは確かである。自分より数歩分前にいる彼女のほうへ、一歩踏み出した。)それじゃあ……案内、よろしくお願いします。   (2017/3/5 00:23:18)

エルソフィ♀司書官(沈黙に重さという喩えをつけた吟遊詩人は、誰が最初であっただろうか。少し「重い」と感じたそれが、せせらぎの音が増して聞こえるほどに軽くなっていく感覚を覚えた。ほら、眼前はよく知った笑みに近いものを見せるから。その笑みに、ほんの少しだけ時間を置いてけぼりにして、その後、小さく頷いた。)ブーツ亭からも少し歩きますが、今日はそれくらいのほうがちょうど良いのでしょう。途中、何軒か遅くまで開けている店もありますから、冷えたら仰ってください。(言って、また歩を進める。とくに歩をゆっくりにするわけでもない。いつもと同じ歩幅。同じ足音。行く道は規則正しく並んだ魔導灯が見守る道。酒場を梯子してきたのか陽気な笑い声をあげる集団や、酒精に押されて少し甘い雰囲気に寄り添う男女とすれ違う――そんな、夜のありふれた平穏。)……海は、綺麗でしたか?(そんな中で、纏う香りへぽつりと問うた。)   (2017/3/5 00:33:38)

アリステア♂冒険者(自分がロサールを離れていたのはたかが数十日だというのに、彼女と歩くのは随分と久しぶりに感じられた。この歩調も、どこか懐かしい。冷たい風も、途中すれ違う集団や寄り添い合う男女も、気にならなかった。そんな感慨に浸っていると、彼女から飛んできた質問は、一人で歩いていた理由を問うでも、自分の仕事のことでもなかった。)ええ。ここの水路とはまた違う、綺麗な青色でしたよ。大きな港には毎日貿易船が入ってきて、市場に負けないくらいの活気で。珍しいものもたくさん売ってましたけど……たぶんそのうちロサールにも流れてくるんでしょうね。(観光という観光はほとんどしていないが、それでもあれだけ滞在していれば雰囲気はだいたい掴める。)港町もはじめて行ったわけじゃないですけど……やっぱりこのあたりはいいところが多いですね。(夜空へ少し視線をやって、呟くように言った。)エルソフィさんは、元気にしてました?あと子供たちも。(自分で聞いて思い出したが、暫く教会にも行っていない。近いうちに顔を出そうと、今決めた。)   (2017/3/5 00:48:17)

エルソフィ♀司書官それは何よりです。水路とも、晴れた日の空とも違う青であるとはよく聞きますし、絵画でもよく見るのですが、人から直接聞く話のほうが不思議と思い描きやすくて。……そういえば、魔道具の類ではなく、海の音を記憶する貝があるという話もよく聞きます。ここに届く頃には音が消えてしまっているのか、聞こえないのですけれど。(何度か、海の向こう、あるいは海の底の世界を知る者らを交えた食事を覚えているのなら、こうしてロサールの外に向ける好奇心は言葉の数に少し比例することも、相変わらず。自分の近況はと問われれば、)特に変わりは……(――、)……ありません。あれから『銀猫』の公演を子供たちを連れて見に行ったのが目新しいことでしょうか。クリフ――ああ、教会で一番下の男の子が即興で観客席から舞台の勇者役へと招かれて、飽きずにずっと、そのときの舞台のごっこ遊びが続いています。5才ですが、剣の振り方をアリステアさんに習いたいとも言っていました。(自分も巻き添え的に魔術師役で上がったことは、さっくりと伏せた。どうせ彼が教会に行けば怒涛のお土産話の中で『光の魔術師様』の話は出るのだろうから。)   (2017/3/5 01:08:00)

エルソフィ♀司書官……ここです。(ブーツ亭とも、いつも途中まで見送られる居住区方面とも教会とも方角の違う、広く大きな橋。その下を流れる川もまた、広いものであった。橋の半ば、欄干から川をちらりと見下ろして、きっと海のような色なのであろう青瞳を見た。)ロサールで一番大きな橋、つまり、この川が一番広い川です。山の湧き水がこのまま南下して海へ入ります。   (2017/3/5 01:08:08)

アリステア♂冒険者(外への好奇心……いや、知識欲だろうか。外の話題となると、彼女は少しだけ口数が増えるような気がした。)そんな貝が……気づかなかったな。(もしかしたら売っていたりしたのかもしれないが、買い物は必要最低限に済ませていた為に気づくはずもなく。)『銀猫』……?ああ!(一瞬忘れかけていたが、すぐに思い出した。)そっか、子供たちと公演を見に行けたんですね。よかった……。俺なんかの剣でよければ、いくらでも教えてあげますけど……危なくない程度に。(子供たちのことを思い出すと、自然と笑みが零れた。そんな話を聞きながらたどり着いたのは、大きな橋。こちらへの視線は感じたが、橋の下を流れる大河から目を離せずにいた。流れは比較的穏やかだ。このあたりの地図を頭に思い浮かべると、ここが大河の下流であることはすぐにわかる。)……風が気持ちいい。――……実は、ここに来たのは初めてです。場所はわかってたんですけど。(冷たい風が、自分に冷静さを取り戻させてくれている感覚を覚えた。自分にとっては、ここを通る風は心地いいものだったが――)エルソフィさん、寒くないですか?   (2017/3/5 01:25:50)

エルソフィ♀司書官ええ、そうしてあげてください。行くたびに聞かれましたから、「アル兄ちゃんは」と。(それだけ幼い孤児たちの信頼を集める青年。ここに来るのが初めてと言われれば少し意外そうな顔もして。吹き抜ける風は冷たいが、さっきいた小さな水路よりは心地よさげな様子に一拍間を置いて、寒くないかと問われれば首を横に振った。)慣れていますから。私も、仕事で行き詰ったときによくここで頭を冷やしています。しばらくして気づくとここの音に雑念を持っていかれるのです、不思議なことに。(頑丈な石の欄干に軽く背を預ける。広い川が奏でる音は水路の何倍もの大きさのはずが、あたりに音を反響させる建物の類が少ないせいか、ほどよく散って少し遠くの音のようにも聞こえただろうか。そんな音に紛れ込ませるように、とつり。)……ご無事で何よりです。地図を渡したきり、ドブールさんからも留守の委細を聞けなかったもので。   (2017/3/5 01:39:58)

おしらせ無言時間が20分を超えたため、アリステア♂冒険者さんが自動退室しました。  (2017/3/5 01:58:11)

おしらせアリステア♂冒険者さんが入室しました♪  (2017/3/5 01:58:30)

アリステア♂冒険者(自分の問いにかぶりを振る彼女を見ると、頷いてから視線を再び流れる水に落とした。過去、大陸の北のほうを旅していた時に一時的に行動を共にしていた医師の男が言っていた。水の流れる音には癒しの効果があると。人工的ではない、自然な川が奏でる音色は、たしかに雑念を拭い去ってくれそうだ。)ん……簡単にはくたばりませんよ。ちょっと調べ物をしに、港まで。……内緒、っていうわけでもなかったんですけど。わざわざ挨拶してから街を出るほどのことでも、ないかなって。(彼女のことだ。みなまで言わずとも、察することはできるだろう。――なら、話してしまってもいいのかもしれない。しかし、彼女も国が運営している図書館の人間だ。下手に巻き込むのは、やめておいたほうがいいだろう。)   (2017/3/5 02:07:25)

エルソフィ♀司書官明確な便りがないうちは、何事もないことでもある。本にはよく出てくる言葉ではありますけれど。……そうでしたか、遠方まで調べ物……。そういえば――(ふと、視線を川の流れに落とした。)――多額の寄付増を断った折に、気になって騎士団に調べ物をお願いしていたのに……(その声は、誰かに向けて話すというには小さく遠い声音であった。まるで独り言のように。)肝心の部分が具体性を欠いていて、問いただせば「外交関係上、公的機関の手が伸びない」と。あれでは騎士団も面子が保てないでしょうから悪い事をしてしまいました……――。(視線は、川に落としたきり少しも動かさなかった。賢い青年なら、普段は目をそらさずに話す女の所作から、察するものがあったかは、さて。)――……さすがに冷えてきましたね。戻りましょうか。(欄干から離れる頃には、レンズの向こうから紫眼がまっすぐに青を見つめていた。)   (2017/3/5 02:53:34)

アリステア♂冒険者(ぽかん。そんな擬音がよく似合う表情をしていたことであろう。まるで独り言のように話す彼女の言葉の内容に、一寸遅れて、苦笑を浮かべた。大体のことは把握されていた、ということだろう。本当に彼女は、聡明な女性である。)公的機関は、それはそれで、窮屈ですからね。そんなときのために、俺みたいな冒険者がいるわけですし。(国が動かないならば、或いは、動けないならば、自由に動ける者が動けばいい。)だから、公的機関の手が届かないようなことは、今度から俺たち冒険者に依頼してくれていいんですからね。正当な理由と、正当な依頼があって、それを受けたら、俺たちは動かないわけにはいかないんで。(ふっと笑みを見せて、紫の瞳を見つめた。)――そうですね、帰りましょうか。なんだか、すっきりした気がします。エルソフィさんも、帰ったら体温めてくださいね。(ブーツ亭には戻らず、恐らく自分はそのへんで宿をとることにするだろうけれど。わざわざそんなことを言って気を遣わせる必要もないだろう。)じゃ、行きましょっか。(言って、再び元来た道を歩き出すのだろう。自然な川のせせらぎに、心が洗い流されたかのように澄んでいるのを感じながら。)   (2017/3/5 03:11:38)

エルソフィ♀司書官ええ、公僕は安定職であると同時に決められた囲いから出られない不便もありますから。まったく、完璧な椅子だなんて自分で創りでもしないかぎり、ないのでしょうね。(すらすらと言って、一拍止める。そう、手が届かないときは――)――――絆といえば綺麗ですが、公僕<わたし>たちにも、言い出せないしがらみもあるもので。――(左手を心臓に当てて、ゆっくりと頭を下げた。そう、無言の。公僕は紙に縛られるが、逆を言えば、縛る紙は自分たちで書いているのだから、どっちが先かというのは大きな問題のようで現実、滑稽なほどに些末なのだ。これで少しは選択肢が増えたであろう、お互いに。そんな狡猾な「遣り取り」を終えれば、あとは何事もなかったかのように帰路へ着く。道中で通過した市場辺りで歩を止めた。)今日はここで大丈夫です。どうか、温かく。……お気をつけて。(もう一度礼をして、深い深い夜の闇のほうへと、方角としてはいつも青年が見送るほうへと、歩を進めていくのであった。遠ざかる、規則正しい歩。)   (2017/3/5 03:25:08)

エルソフィ♀司書官【大変お待たせいたしました。私からはこれにて〆とさせていただきます。幕閉じございましたら、ご一緒したく。】   (2017/3/5 03:25:32)

アリステア♂冒険者(彼女の纏う純白が、完全に闇にのまれるまで、規則正しい足音が、聞こえなくなるまで。一歩も動くことなく、見送った。まだ闇は深く、太陽が昇るまで時間はある。自分は、自分にできることをしよう。その為にも、今はより多くの確実な、そして有益な情報が必要だ。立ち止まるには、まだ少し早い。後悔するなら、やれるだけのことをしてから後悔しよう。)よし。(軽く拳を握ると、いつもの帰路とは別の方向へと歩き出す。この道を真っすぐ進むと、『千鳥足通り』だ。あそこならこの時間帯でも人の通りはそこそこにあるだろう。あの通りはなかなか眠らないから。)……ありがとうございます。エルソフィさん。(冷たい風に、ぽつりと今宵の礼を乗せた。)   (2017/3/5 03:42:13)

アリステア♂冒険者【遅い時間までお付き合いありがとうございました。久しぶりの紡ぎ故至らない点も多々あったやもですが、楽しかったです。また機会がございましたらよろしくお願いいたします。】   (2017/3/5 03:42:51)

エルソフィ♀司書官【こちらこそ、凶暴な時間になってしまって(深々。長らくだったシナリオが進む一助になれたのであらば幸いです。とても楽しい再会幕をありがとうございました。見守って下さいました窓辺様方にも感謝を。どうか、よい夢を。お部屋ありがとうございました。】   (2017/3/5 03:45:25)

おしらせエルソフィ♀司書官さんが退室しました。  (2017/3/5 03:45:43)

アリステア♂冒険者【それでは失礼致します。ありがとうございました。】   (2017/3/5 03:45:56)

おしらせアリステア♂冒険者さんが退室しました。  (2017/3/5 03:46:00)

おしらせエルソフィ♀司書官さんが入室しました♪  (2017/3/12 14:43:57)

エルソフィ♀司書官【こんにちは、お部屋お借りいたします。名前連なって恐縮ですが、特に仕込みもなく街歩き幕の予定ですので、お馴染み様も初めまして様もお気兼ねなく。】   (2017/3/12 14:45:27)

エルソフィ♀司書官(ロサール大図書館でのとある風景。)……あら、ペンを新調なさったのですね。(部下の司書が羊皮紙に滑らせていたペンをふと見て、とつりと言葉を落とした。書類仕事に追われていた司書はにこっと嬉しそうに笑んで、透き通った硝子色のペンの縁を語りだした。)魔術が織り込まれているのですね。……こんなに小さな媒体、それも加工物に……驚きました。(さして驚いた声音に聞こえない硬質な声音。しかし、薄いレンズの向こうからペンを見つめる紫眼は至って真面目である。そういう人間であると知れている図書館の者だから、「エデット司書官もいかがですか?」なんて言葉もさらっと返ってくる。)確かに、ペン先をそろそろ直してもらえる工房を探すつもりではいますが……(一拍、考えて)……二本あれば最終的に長く使えますものね。そのペンはどこで――?(そんなやりとりがあった昼のこと。)   (2017/3/12 14:45:58)

エルソフィ♀司書官では、行って参ります。(昼休み。世は昼餉時。執務机の引き出しに仕舞った自分の古いペンをふと見て、そっと引き出しをそのまま押し込んで昼休みの外歩き。向かう方向はいつものように賑わいの市場だが、まっすぐには向かわずに少し回り道をした。硝子色のペンの縁があった工房併設の店の名前は、たしか記憶にある通りで見た気がしたから。開いていてもいなくても、少し久しぶりに通る道。コツコツ――石畳を行く規則正しい歩は少しの散歩道を行く。日差しもだんだんと暖かくなり、真昼は外套を羽織らずとも歩ける、そんな、良く晴れた日。)   (2017/3/12 14:46:05)

エルソフィ♀司書官(さてどの道を通ろうか、眩い陽光をふと見上げながらも歩は止まらず。ぼうっと歩いているように見えたかもしれない向こうからの通行人にぶつかることもなく、するりと横を抜けて行く。穏やかな談話が行き交う道を行くのは、少し久しぶりのような感覚に陥るのは……たぶん、諸々仕事のしすぎなのだろう。吐息一つ。)……ん、(ぴとり、頬に雨粒が降ったような感覚。反射的に空を見上げると、空はやはり晴れていて、はて頬を滑るこの冷たい雫は……指にとってもやはり透明の雫であった。もう一度よく見ると、先日の冷え込みで雪が氷に変わって枝に宿っていたものが陽光に溶けていた。)もうそんな時期ですか……今年は早く咲きそう。(枝に生まれた蕾を見つめてそんな言。右腕に抱く分厚い黒本にふと視線を落として、もう少し歩を進める。せせらぎと賑わいの音に、足音はそっと紛れる。暖かいと呼ぶにはまだ少し冷たい風がふわりと運んでくるのは、辺りに咲く花と、昼時の家々の釜戸から香るパンの香ばしくも甘い香り。そういえば、あれから鳥の少女は無事に腰を落ち着けられただろうか、と、初めて出会った広場に差しかかったあたりでよぎった。)   (2017/3/12 15:17:27)

エルソフィ♀司書官ええ、ブリオッシュアテットを二つ。(芳香に手招きされて入ったパン屋で勧められた品を買って、店を後にすれば、さてパンに合わせるチーズかハムか、午後に控えている頭脳労働に備えて少し甘めのジャムも良いかと考える最中、運河を行く小舟から声をかけられた。よく世話になっている市場のサンドイッチ屋の店主であった。)――……私はそれでも構いませんが、パンだけ持ち込み、て、よろしいのですか?――「いいよいいよ、バケット代浮いた分、サービスするから。あとで寄ってよ」……ありがとうございます。(相変わらず気前のいい店主に小さく会釈して、さて昼餉がほぼ決まったところで、少しの回り道。件のペンを買ったと聞いた店の看板『月の雫』を見つけて、歩が止まる。)魔道具屋ではなく、硝子工房だったのですね。(というのも、名をうっすら記憶した場所は図書館ではなく、どの魔術書を預かるかといった仕事用事で時々足を運ぶ魔術師ギルドだから。あいにくと今は店主は留守のよう。また開いている縁に恵まれたら立ち寄ってみようと思いながら、市場のほうへと道を行きがてら――)   (2017/3/12 15:54:09)

エルソフィ♀司書官――この音……(カン、カンッ――……時を告げる鐘の音にしては響き渡らない音。でも、記憶にある。鋼を鋼で打つ音。遠くから聴こえるその音に、足が止まった。きっと、「しばらく」という表現が相応しい程度に。)…………もう、そんな時期ですか……。(とつり。道端に咲いていたカシルの花に、太陽がそのまま地に咲いたような黄色の花に、そんな独り言を落とした。春の来訪をそっと告げる陽光から溶け落ちた氷の雫のような声音で。――さあ、サンドイッチ屋がまたどこぞでなんぞあったかと心配をし始める前に、この平穏を行こうか。)   (2017/3/12 15:54:15)

エルソフィ♀司書官【以上にて。お部屋をありがとうございました。】   (2017/3/12 15:54:26)

おしらせエルソフィ♀司書官さんが退室しました。  (2017/3/12 15:54:29)

おしらせエルソフィ♀司書官さんが入室しました♪  (2017/4/2 20:44:25)

エルソフィ♀司書官【こんばんは、お部屋お借りいたします。一つ置きましてつらつらと。お馴染み様も初めまして様もよろしければご一緒に。】   (2017/4/2 20:45:35)

エルソフィ♀司書官暖かくなってきた途端に、ですね。(とつり、半月が見守る夜市の道端。蒸された魚の身をあぐあぐと食べ続ける黒猫はといえば、近くに人間がやってきても、傍にしゃがんで言葉を落としてもお構いなしである。月と太陽を欲張って両目に収めたような金銀のオッドアイの黒猫は、お尋ね者。食事泥棒ではない。これは近くの料理店から与えられたものである。)……魔術師ギルドの皆様が心配していましたよ。食べたら帰――……あっ(食べ終わったところをいつものように掬い抱こうと思ったら、なぜかその夜に限ってはこの人懐こくも気まぐれな黒猫、伸ばした左腕をするりと躱してとことこと機嫌よさげに尻尾を揺らして夜市の雑踏を縫って行く。女はといえば、溜息一つついて、眼鏡をかけ直して立ち上がりゆっくりとその後ろをついていった。追うとはいっても視界に黒猫を収めるうちは加速しない、コツコツと石畳を鳴る規則正しい歩。)   (2017/4/2 20:46:27)

エルソフィ♀司書官(とことこ、コツコツ、とことこ、コツコツ。静かでゆっくりな追いかけっこは続く。もっとも、猫に足音というものはほぼないのだが。魔導灯にぼうっと照らされて一層深まる黒と、わずかに伸びる影が浮かんだと思えば、人影物影をまるで飛び石するようにまぎれていく。魔術師ギルドの、曰く「アイドル」の黒猫は度々こうして脱走しては悲鳴を呼び、近隣の冒険者ギルドに猫探しの依頼を出させる。……しかも割と頻繁に。)……今日は粘りますね?(とは、夜市の端にある店のテントの上にひょいと飛び乗ったときにかけた言葉。いつもなら、食事にありついたか少し歩いて満足したらだいたい伸ばした腕の中へ丸まりにくるというのに、金と銀の双眼はじーっと見下ろして、黒い尻尾をゆらりと左右に躍らせるばかり。温めた果実のジュースを出している店の温もりが心地よいのか、さて。店主にも見慣れた猫なのか、にこにこと見守るばかり。)   (2017/4/2 21:11:41)

エルソフィ♀司書官ほどほどに、帰るのですよ?(硬質な声音はしかし静かにそっと告げる。黒猫は、「ニャア」と一鳴きして、ぴょんとテントから飛び降りて、またとことこと影から影を飛び石していく。方角としては魔術師ギルドの方角。あのまま帰るだろうかともう少しだけ後をついていくと、魔導灯の間隔はだんだんと広がり、女の足はふと止まる。黒猫を見失うことよりも折れた細路地のほうを見ることを選んで、溜息一つ。)……その『魚』は、見つけなくてもよかったのですけれど。(ぽつり。暗くて昏い真っ黒の路地を見据えて、純白の司書官制服はそのまま、闇に吸い込まれていく。コツコツ、規則正しい歩の音があるところでふつりと途切れた後、どこかの路地で呑気に「ニャア」と鳴く猫の声が響いた。金銀オッドアイの黒猫の捜索依頼が魔術師ギルドから飛んだのは、この翌朝のことであった。)   (2017/4/2 21:40:19)

エルソフィ♀司書官【以上にて。オッドアイの黒猫はどなたが保護してくださっても、あるいは依頼と知らずに戯れても構いません。噺種の一つにでもなれば幸いです。それでは、お部屋をありがとうございました。】   (2017/4/2 21:41:40)

おしらせエルソフィ♀司書官さんが退室しました。  (2017/4/2 21:41:43)

おしらせアリステア♂冒険者さんが入室しました♪  (2017/4/25 22:52:08)

アリステア♂冒険者【こんばんは。夜も遅いですがふと紡ぎたくなったので。待機ロルでも。】   (2017/4/25 22:53:53)

アリステア♂冒険者(老若男女問わずの憩いの場である国立公園。この赤髪の青年――アリステアも、暇を持て余したときはなんとなくここを訪れる。広場には大きな噴水があり、その噴水の中心には何やら有名らしい石工が作った平和を象徴するモニュメントがあった。しかし、アリステアの青の瞳に映っていたのはそんな変わった形のモニュメントではなく、耳に入ってくる音は噴水から流れる水音でもない。ひとりの詩人の歌だった。別に特別な歌だったわけでも、その詩人の容姿が特異だったわけでもない。しかしどうしてか、歌声には楽器が奏でるそれとは違う、また別の何かがある。名もわからぬその詩人は一曲歌い終えるとそのまま一礼して去って行ったが、一度聴いた歌声が、頭から離れずにいた。)……感傷に浸るなんてらしくないな。(ふと目を覚ましたかのように小さく呟いてからやっと自分がずっと同じ場所に立ち続けていたことに気づいた。)   (2017/4/25 22:54:26)

アリステア♂冒険者(今日は、アリステアが住み込みで働いている冒険者の店『穴の開いたブーツ亭』は休業日だ。急を要する依頼の受付くらいしかしていない為、こうしてポッカリ一日開いたのだ。自分が請け持っている「国営のとある施設からあがった依頼」の調査をしてもよかったのだが、調査対象が動き出すまでは、現状こちらからは何もできないのが現実だった。そんな状況が重なって、実は久しぶりの休日らしい休日である。しかし急な休日というものは、何をすればいいのかわからないもので、こうしてふらふらと公園なんかを散歩していたのだ。)もうお昼過ぎてたんだ。(ふと空を仰げば、太陽は天辺よりも少し傾いた位置にあった。最近は温かく、暑がりの人なんかは既に薄着で外を出歩いている。自分はというと、暑いのはそこまで苦手ではないので、普段と何ら変わらぬ恰好のままだ。)   (2017/4/25 22:57:03)

おしらせミランダ♀魔術師さんが入室しました♪  (2017/4/25 23:06:04)

ミランダ♀魔術師【こんばんは、アリステリアさま初めまして。お部屋初めてで、まだプロフ登録しておりませんが、紡いでもよろしいですか?今ロルを書いていらっしゃるなら、その後に紡ぎますね】   (2017/4/25 23:07:18)

アリステア♂冒険者【こんばんは。はじめましてー。はい、是非よろしくお願いします。プロフ登録は任意ですのでお気になさらず。このまま続いていただいて大丈夫ですよ】   (2017/4/25 23:08:43)

ミランダ♀魔術師【紡ぎますね、と確定的な書き方になり、失礼しました。お言葉に甘えて、続けます。よろしくお願いします】   (2017/4/25 23:09:33)

アリステア♂冒険者【こちらこそよろしくお願いします。】   (2017/4/25 23:11:02)

ミランダ♀魔術師(詩人が立ち去った後、広場の噴水近くで暑いのに明るい紺色ローブで、いかにもわたし魔法使い、と自己主張をしている18歳の女性が佇んでいた)聞きほれてる場合じゃない、商売しないと…(さっと裏地が赤いフードを被り、呪文をもごもご詠唱していた。噴水で水が舞う近くで、木製のテーブルと差し向かいになった椅子が二客出現する。水晶玉を置いて、占いの仕事をしようとしていた)本物の魔術師の占い。僅か銅貨1枚で占います…(冒険者だが最近は仕事がないのだ。近くを通り過ぎる人々に声をかける。視線を巡らせ、空を見上げる青年にも声をかけた)お客さん、占いに興味ありませんか?…(はっきりいって、占い関係の魔術は疎い。占いを生業としている魔術師からすれば、ミランダでは能力不足だろう。しかし、魔術師同士のつながりからか、多めに見られているようだ)暑いですね、お水もグラス一杯差し上げます…(水の都であり、水に困ることはない。皮製の水筒を取り出して、ガラス製のグラスに注いで水晶玉の横に置いた。客がいないのだ!両手をテーブルに突き、懸命な形相になってきている)   (2017/4/25 23:21:25)

ミランダ♀魔術師【水の都であり、水に困ることはない。←水の都であり、飲料水の確保で困ることはない。近くの井戸でもらったものだ】   (2017/4/25 23:23:13)

アリステア♂冒険者(さて、これからどうしようか。どこかで昼食をとるもよし、このままこの公園の芝の上で昼寝をするもよし……春の陽射しを浴びながら、芝の上でサンドウィッチでも――)え?占い……?(頭の中でぼんやりとこの後のことを考えていたときにかけられた言葉。そこには、先ほどまではなかった木製のテーブルが。その向こうにローブを着た魔術師の女性が座っていた。)いや、俺は占いは……(占い。――自分が知る限り、未来を知ることが出来たり、探し物を見つけることが出来たりと様々ではあるが、あまり経験がない。というか、いい思い出がない。思い出そうとすると現実が明後日に行ってしまいそうだったので、とりあえずは断ろうと目を合わせて……言葉が詰まった。)……。(魔術師……否、占い師の女性の瞳から感じ取れる必死さが言葉を詰まらせている要因だ。)――じゃあ、お願いしようかな。(恐らく、なかなか客がとれない……そんなところだろうと目星をつけて、向かいの椅子に腰かけた。差し出されたグラスを受け取る代わりに、銅貨を一枚、テーブルに置いて。)   (2017/4/25 23:38:00)

ミランダ♀魔術師いらっしゃいませ…(視線が交わり、先ほどまでの懇願するような表情と打って変わり、明るい笑みを浮かべていた。ミランダは、故郷の国ではそれなりに冒険者としての仕事があった。豊かなロサールまでたどり着いたが、この国で無名な魔術師にそうそう仕事があるわけではなかった。最近はこうして、人の多い場所で辻占いをして生計を立てる有様だ。椅子に腰掛け、冷気を自身に纏わせる呪文を詠唱した。本来は攻撃に使うものだ。水色の燐光が蝶のようにミランダをらせん状に動いている。営業スマイルを顔に貼り付けながら、桃色の唇が弧に歪んでいた)お客さん、何を占いますか?他の方に聞かれたくない内容ならここに書いてくださいね…(少し身を乗り出し、羽根ペンと羊皮紙を差し出していた)た)   (2017/4/25 23:50:00)

アリステア♂冒険者(グラスの中の水を半分ほど飲んで、テーブルに戻す。占い師がなにやら唱えると、彼女の周囲に浮かぶ水色の光。冷気……だろうか。こちらにも僅かに届いている。成程、似非占い師というわけではなさそうだ。何を占うか問われれば、視線を空へ。)何を占う……かぁ。どうしよっかな。(考えてみるものの、パッと思いつくものがない。自分の未来を見てもらうのは少し気が引けるし、これといって探しているものも……こういうとき、「ふつうのひと」ならどんなことを占ってもらうのだろうか。)……あ。(いつの間にか閉じていた目が開かれた。難しい問題が解けた少年のように目を輝かせながら口を開く。)なら、アレ占ってください、アレ。恋愛運!(――だって、ふつうのひとならこういうことをよく気にしているような気がしたから。)   (2017/4/26 00:10:29)

おしらせ無言時間が20分を超えたため、ミランダ♀魔術師さんが自動退室しました。  (2017/4/26 00:30:38)

おしらせミランダ♀魔術師さんが入室しました♪  (2017/4/26 00:31:30)

ミランダ♀魔術師(机の上で指を絡めながら、天を仰ぐ男性を、好奇心で満ち溢れた瞳で見つめていた。口の端が微かに上がる)お気づきでしょうが、わたしは魔法で占ってますよ…(魔術を使った占いの方法は一つしかしらないんですが、正直に言葉を口から漏らしそうになり唇を閉じた。爛々と目を輝かせる青年と顔の距離を縮めていた)恋愛運ですね。かしこまりました…(コホン、とそれらしく咳払いをしてから、水晶玉に両の手のひらを当てる。占い魔法の演算式が書かれた金色の文字列が、水晶玉を駆け巡っている。お客が空を見ていたので)青空をつかさどる魔道よ…彼の恋愛運を占い給え…(この方法なら、彼女の魔術の流派では声に出さなくてもいいのだが、商売上の配慮からだった。すっと水晶玉から光が消え、両手を膝の上に揃えてちょこんと座りなおした。心に自身ではない、不思議な声がこだまする「分からない   (2017/4/26 00:34:23)

ミランダ♀魔術師わ」と。短く息を吸ってから、仰々しく声を蹴りだした)恋愛運は…(適当な言葉を紡ぎかけたが、うそは嫌だった。罪悪感で胸が締め付けられそうだ。長い睫で縁取られた瞳は、下を向いている。銅貨に指を沿え、すーっと彼の方に戻した)すみません。わたしの占い魔法では結果は「わからない」でした。料金はお返しします…やっぱ、わたしの魔法は冒険者向きだわ…(うっかり、愚痴をもらし、慌てて謝罪の言葉を述べてから、頬を真っ赤に染め、両手を胸の前で左右に激しく振っていた)すみません、変なこと話しちゃって…【分割になり、失礼しました】   (2017/4/26 00:34:45)

アリステア♂冒険者(彼女が言うには、魔法を使って占いをしているという。「魔法をよく知らない人からすれば、ただ物を光らせる魔法もすごい魔法に見える」――前にこんなことを言っている人がいた。つまり魔法でそれっぽく演出して、それっぽいことを言うだけで、占いは成立する……という話だったはずだ。そんなことを思い出した。もちろん、目の前の占い師がインチキをしていると疑っているわけではない。中には本当にすごい占い師もいるのだろうから。)……。(テーブルの上に置かれた水晶玉の中の文字が、怪しく光る。彼女の纏う冷気に、水晶玉の演出。春の陽射しを目一杯浴びている公園で、唯一ここだけが異様な雰囲気に包まれている。やがて水晶玉から光が消えると座り直す占い師につられてこちらも息が漏れた。)恋愛運……は?(返ってきたのは占いの結果ではなく、先ほど渡した銅貨だった。)……わからない?えっ、も、もしかしてそんなにひどかったんですか、俺の恋愛運。(占いの結果を受けて彼女が気を遣っているのだとしたら、その結果はそれはそれでなんとなくショックである。)   (2017/4/26 00:54:43)

おしらせ無言時間が20分を超えたため、ミランダ♀魔術師さんが自動退室しました。  (2017/4/26 01:11:43)

おしらせミランダ♀魔術師さんが入室しました♪  (2017/4/26 01:12:05)

ミランダ♀魔術師【すみません、消えました。打ち直すつもりでいますが、お時間は大丈夫ですか?】   (2017/4/26 01:12:52)

アリステア♂冒険者【おかえりなさいませ。まだ大丈夫ですよ~】   (2017/4/26 01:14:05)

ミランダ♀魔術師悪くないわ、貴方は悪くない。悪いのはわたしなの!…(両手を突き、勢い良く立ち上がったが、太ももが机に辺り、身体が彼に倒れだしていた。口をぱくぱくさせながら、机を消した。慌てすぎて、椅子まで消してしまう)わたしじゃ、ダメなの…(大音声を上げながら、抱きついてしまった。公衆の面前でいちゃいちゃしやがってと誤解されたのか、通る人々の視線が冷たい。彼の背中に絡めていた手を解きながら、ステップを踏むように後ずさりして、胸の前で指をもじもじさせる。頬は羞恥心で紅潮し、うな垂れる視線の先には彼の股間が偶然あった。やり場のない怒りがこみ上げて、目を逸らしながら)恋は分からないだったの…信じてください…(近づきながら両手を握り銅貨を渡す。爪先立ちになり、潤んだ瞳を近づけていた。通り抜けてく老人が「最近の若者は」と舌打ちしている)   (2017/4/26 01:24:09)

アリステア♂冒険者(一体何をそんなに慌てたのか、勢いよく立ち上がった拍子に、彼女の脚が机にぶつかり躓くと、体が傾いた。どうやら机と椅子も魔法によって生成していたもののようで、彼女がバランスを崩したと同時に魔力の粒となって消えていった。彼女が倒れそうなのを見て咄嗟に立ち上がっていたから、椅子が消えて転げ落ちるというなんとも間の抜けた事態は回避することができたが――)っと……大丈夫、ですか?(こちらへ倒れてくる身体を受け止めた。周囲の視線を感じてか否かすぐに彼女は後ろに下がったが。その後の彼女の挙動の意味はわからなかったが、きっと、占いの結果に関して「わからなかった」のがショックなのだろう。)……まぁ、完璧すぎる占いは、つまんないですから。気にしないでください。ね?(こちらへ潤んだ瞳を向ける彼女に、にっこりと微笑み返して。)――さっきぼそっと言ってましたけど、冒険者の店なら紹介できなくもないですから。俺も、冒険者ですし。(他人が泣いているのを見るのは苦手だ。だからというわけでもないが、もし彼女が自分で言ったように魔法の才が冒険者向きだと言うのであれば、店を紹介するくらいの手伝いはしてもいいような気がした。)   (2017/4/26 01:40:08)

ミランダ♀魔術師完璧な占い?もし、それが魔術で可能なら誰も困りませんね。ううん、もし、そんな魔術ができれば多くの人のお役に立てます…(気を取り直し、笑顔で応じていた。転びかけ背筋が寒くなったせいで、指を一振りして冷気の魔法を消す。その時、うっかり、指がすーっと彼の胸を這ってしまう。小さく四方八方に虹が舞う。袖から落とした水晶玉が近くで転がり、子供連れのお母さんの足で止まった。子供が「お母さん、あの人達何してるの?」と不思議そうに指をさしていた。母親は無言で子供の腕を掴み立ち去ってしまう。水晶玉の残滓であろう。午前中の威張った客が「俺の心を読んでみろ」と言われた魔術演算式が起動してしまった。心で思ったことを文字で水晶玉に示す魔法だった。『このあと滅茶苦茶セックス…』と母親の胸の内が、ミランダと彼にだけ読める。ミランダは両手で口を押さえながら、水晶玉を拾い上げ何もみなかったかのように振舞う。彼との距離を気にしながら)冒険者だったんですか?自己紹介遅れました。わたし、□国出身の魔術師ミランダっていいます。ロサールで一旗上げようとやって来たんです。ぜひ、冒険者の店をご紹介ください…   (2017/4/26 01:58:03)

アリステア♂冒険者(彼女の言葉に、赤髪の青年は小さくかぶりを振った。)真実は必ずしも、人の役に立つとも限りませんよ。(ぽつり、零したように呟いてから、ハッと顔をあげた。)すみません、偉そうなこと……ん?(つい零してしまった言葉に苦笑しつつ謝罪をしたと同時に、彼女の指が自分の胸元を掠めていった。一瞬何かのおまじないかとも思ったが、同時にふっと彼女を包んでいた冷気が消えたのを受けて理解した。それでもまだ彼女は冷静になれていないようで、袖から零れ落ちた水晶玉を目で追えば、親子連れの足元。子供が、こちらを指さして、母親に何事か問いかけていた。占い師が拾い上げた水晶玉に書かれた文字はすべては読めなかったが、触れるべきワードではないことくらいはわかった。)ミランダさん、ですね。俺はアリステアっていいます。ほんとはすぐにでも店を紹介したいんですけど、あいにく今日は休業日で……。場所は教えるので、後日覗いてみてください。(気にした様子も見せず、平然と自己紹介をした。)   (2017/4/26 02:17:08)

2016年12月29日 18時16分 ~ 2017年04月26日 02時17分 の過去ログ
【F系】水都ロサール【本部屋】
現在のルーム
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