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「【F系】水都ロサール【本部屋】」の過去ログ

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2017年05月05日 01時30分 ~ 2017年08月02日 18時42分 の過去ログ
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ピェリオ♂役者【ありがとうございます。毎回毎回美しい水の都で何をやらかしているんだろうと思いますがそう言って頂けると救われます。そうして、綴じをお待ちできなくてすみません。またぜひ、此方こそ懲りずに遊んで頂ければ幸いです。それではどうぞ、またの機会に。ありがとうございました。おやすみなさい。】   (2017/5/5 01:30:27)

おしらせピェリオ♂役者さんが退室しました。  (2017/5/5 01:30:35)

エルソフィ♀司書官 (新手の剪定ではないと思うが新手のツッコミかもしれない早口の一喝の中に紛れ込ませた、「ああ、恥じらいというものがあるのですね」という大変低い温度の呟きが聞こえていたのかは、置いておいて。)……――(陽の中で煌めく銀の軌跡。心は何かを諦めても、それ見る目自体は至って真剣であった。眼前が何かを「できない」という場面を思い描くことのほうが難しいくらいに、本当に、なんでもやってのける。少なくとも自分が見た限りでは。そして、まあ、敗北に若干ふるふると震える手で受け取ったマスカットを改めて見ると、ほらやはり果肉を傷つけていない。だから、思わず爆ぜた声に咳払いで一区切りつけて、息を吸い直して、賛辞は賛辞として贈られるべきだと理性がようやくいつものエルソフィ・エデットたらしめたところ、で。)――ピェリオ、さん?(思わず、名を呼んだ。自分が声を大きくしたことがマッチの火なら、彼の反応はまるでそこから引火して爆ぜた花火のようだったから。そう、ちょうどテーブルを叩いた音に始まるそれ。)   (2017/5/5 02:14:24)

エルソフィ♀司書官え、あ……あの、大丈夫ですか?ピェリオさん、し、っかり、なさ……(言葉がつっかえてしまうほどに、何か悪いものでも食べたのだろうかと疑いたくなるような、制御を外れた笑い声。最初に来たときと違う意味で、茫然。硬直。店主のなけなしのフォローも視界に入っていやしない。おそらくこれが今日一番、市場の視線を集めた――もはや舞台であったであろう。まあ当人たち本当にそれどころではないのだけれども。)……。(どうしてかな、普通、笑われたら腹が立つというのが人間の常であり、自分にだって多少は覚えのある出来事一つ二つある。今だって、どう見ても自分の、恐らくいつもらしからぬ態度が彼をこうも笑わせているのだから、しかも公衆の面前で。なのに、どうしてかな。その笑いすらも台本ならそれでも良いが、不思議と何ら不快を呼ばず、文句や問いただしの言葉も根こそぎ攫われてしまった。不思議そうに見つめるそのときの紫眼が、どれだけ無防備だったか、きっと誰も気づいていない。笑う間にも観察眼を光らせていたのなら話は違うのだろうけれど。)   (2017/5/5 02:14:36)

エルソフィ♀司書官からか……いえ、特に無礼はなにも。(やっぱりからかっていたのですね、という温度の低い言葉を忘れて、そんな、まだどこか呆気にとられた、硬質の内側で何かがするりと落ちたような声音のまま、謝罪には小さくかぶりをふった。演奏が止まると、衆目もまるで舞台鑑賞を終えた観客らのようにゆっくりと視線と行先を散らす。)本当に、何も。北東へ抜けた広場に噴水もありますから、そこが休みやすいです。(片方だけがお揃いのオッドアイを見つめて、ようやく、整った息と声に紡いだ。)――お疲れ様でした。次の公演、楽しみにしています。良い休日を。(言って、するりと、眼前には及ばぬもののどこか手慣れた手つきに、本日一番報酬を受けるに相応しい活躍をみせた少女の服のポケットに銀貨を滑り込ませた。ちょうど、ブドウの価格分プラス1枚。店主もそれならばと頷いてもらえるように言葉をいくつか交わして、サンドイッチ屋にラスクをもらいに戻って来たときのこと。)   (2017/5/5 02:16:26)

エルソフィ♀司書官……私に…… ――「ん?」 ……人を笑わせる残滓が残っていたのですね。もうそんなものはないのだと思っていました。 ――「はは、俺も久しぶりにあんな声聞いてそんな顔見たから、フルーツサンドおまけしとくわ」 ……内緒ですよ? ――「へいへい。ここの皆はわかってるよ。司書ちゃんが司書ちゃんになる前からずっと見てるからな。ほら、座った座った。恥ずかしいならそこの陰の椅子使いな」 ありがとうございます。……いただきます。(とある、晴れた平穏な春の日の話。らしからず腹から声を出して疲れた後は、果実ほど身体を労わってくれるものはない。たまに一粒、陽にかざして曲芸の贈り物を見上げながら。――そんな、話。)   (2017/5/5 02:18:12)

エルソフィ♀司書官【ソロルよりも長い幕閉じで失礼いたしました。これにて。見守って下さいました窓辺様方にも感謝を。それではお部屋お返しいたします。夜分遅くまでありがとうございました。どうかよい夢を。】   (2017/5/5 02:19:19)

おしらせエルソフィ♀司書官さんが退室しました。  (2017/5/5 02:19:23)

おしらせエルソフィ♀司書官さんが入室しました♪  (2017/6/2 23:33:26)

エルソフィ♀司書官【こんばんは、ソロル一つ置きに失礼いたします。】   (2017/6/2 23:33:40)

エルソフィ♀司書官(ロサール図書館、そのとある一室でのこと。)まさか、前夜までずれ込むとは思いませんでした。で も、よかった。(吐息一つ。溜まっていた憂を吐き出したのか、安堵なのか、恐らく両方。目を閉じて深く一度の呼吸。目蓋を持ち上げて改めて視界に収めるのは、どこまでも高く高くそびえて見える本棚。この図書館は横に平たい造りだというのに。いずれにせその幾千幾万の叡智らが見下ろして見守る中央には、金と碧で描かれた魔法陣。その央には台に乗せられた本が二冊。一冊は開かれた旧い文字が所々空白混じりに並ぶそれ。もう一冊は、自分がいつも右腕に抱える黒本。開かれた頁は全くの白。)――恩恵の地の名をロサール、契約者の名をエルソフィ・エデット――(かざさた左手は旧い本に。右手は黒本に。)――恩恵を詠いしその御霊の旅路に、叡智の加護を、祝福を――(足元をびしりと埋める金と碧の文字がふわふわと浮き上がっては踊り、室内を照らす魔導灯よりもなお眩く光を放つ。交わった色は粒となり、まるで意志あるインクのように旧い本の頁へと舞い落ちる。ひらひらと。絶うことなく。)――『クンミスィ・ナスィエンティア』   (2017/6/2 23:36:22)

エルソフィ♀司書官(舞い落ちた光の粒らは、白紙のまま黙す黒本からするすると一人でに昇りだした小さな水の粒を一つ二つと受ける。何の滲みも生むことなく、濡れることなく、粉に水を与えてインクにしていくような、そんな光景。)……(しばらくすると、どういうことだろう、旧い本の頁にところどころあった文字の空白――言葉が欠落が文字として浮かぶではないか。まるで、本が言葉を思い出したかのように。その様子を、空間に一人佇む女は黙して見守っていた。光と水の交響が終わるまで。ただ静かに。そして――――)……でき、た……(囁きのような独り言が落ちたのは、室内がいつもと同じ静寂 を取り戻した頃。旧い本のページに視線を落として、木綿の手袋に包まれた指先でそっといくつかページを捲る。確かめるように、ゆっくりと。そして、末尾のページ。忘れられかけた最後の1ページ、最後の行。触れるか触れないかの境界に文字を慈しむように撫でた。落ちた言葉は――)――…… おかえりなさい。(いつもの硬質な声音より、ずっと、ずっと――――。)   (2017/6/2 23:39:17)

エルソフィ♀司書官(――さて、翌日の話をしよう。ロサール図書館が不定期に行う、古書展示会。原本は厳重な硝子と 魔導と人の目による保護のもと触れることは叶わないが、開かれて露わになる頁の旧い言葉から歴史を感じ取ることは叶う。此度は、『ニルヴェル叙事詩』。全13巻が揃って修復を終えてお披露目となった晴れの日。開かれた図書館は、普段は厳かな静寂を保っているが、今日ばかりは人々の小声が行き交って少しばかり賑やかである。外国からわざわざこの日のために馬車を走らせてきた学者や貴族、吟遊詩人、脚本家、あるいはたまたま返却に訪れて人混みを珍しがった人。種族含めて実に様々だ。旧くから生きるエルフやドワーフたちがなんとかその場の翻訳を試みて、その輪に吟遊詩人もひょっこりと加わり、子供たちが好奇心で大人の袖を引く。そんな、平穏な賑わい。それを、遠目に見守る紫眼があった。分厚い黒本を右腕に抱え、くるりと踵を返して歩を進める。)――「エデット 司書官!おめでとうございます!」 その……お疲れ様、のほうが嬉しいです。 ――「でも……」 言い振らすものでもないですから。でも、ありがとうございます。きっと、お喜びになりますから。   (2017/6/2 23:41:37)

エルソフィ♀司書官(小声ではしゃぐ部下に丁寧に頭を下げて、今度こそ歩を進める。児童書の区画だ。)それでは、朗読会の時間となりましたので、聞きたいみなさん、こちらへどうぞ。(いつもは識字できない子供が集まるが、今日は大人も多い。低めの椅子に腰かけて、ぐるりと見回して声をかけると、子供たちは我先にと足元へ駆けてふかふかの絨毯に腰を下ろす。「おねえちゃん、きょうはなあに?」)今日は、展示されている『ニルヴェル叙事詩』を、みなさんに分かりやすい言葉に書き換えたものです。世界を旅して受け継がれた詩集の最後をしめくくったのは、驚いて下さい、ロサールの人の詩なのですよ。(にこりともしない面持ちは、いつものこと。しかし語り掛ける声音は静謐の中にほんの少しだけ、陽の色をにじませたそれ。)それでは、その人の詩を――(すぅ、と、呼吸一つ。羊皮紙のページを捲る音を合図に、場に静寂が訪れた。響くのは、言葉という財を収め見守る者が紡ぐソプラノ。その目裏に浮かべる記憶は、これから紡ぐ言葉に添えてくれた弦の調。巡る命を愛おしむ賛歌。)   (2017/6/2 23:43:44)

エルソフィ♀司書官――『ごらん、この都は雪が降り積もっても、ずっと、ずっとあたたかい。どうしてだと思う?』――(水は万物の流転の徒)――『時が、止まらないからだよ。川も、そこに寄り添って生きる全ての生けとしらが、ほら、動いている。』――(生けとし全てに等しく恩恵をもたらす、千変万化)――『だから、ずっとあたたかい』――(その巡りは絶うことなく。絶やすことなきよう、詠い継ごう。そんなふうに詠ったこの詩人の名にて叙事詩の最後は締めくくられる――アルフォンソ・エデット。 )   (2017/6/2 23:44:54)

エルソフィ♀司書官【以上にて。投下は六月になりましたが、ロサールでの五月<エルフィーネ>中の設定で書かせていただきました。図書館は開かれていますので、通りがかった、や、エルソフィを見かけたといった扱いに話種や邂逅の繋ぎとなれれば幸いです。それでは、お部屋をありがとうございました。そして、ちょうどこの時間でしたしょうか。お部屋の一周年、おめでとうございます。どうか、せせらぎの調が続きますように。】   (2017/6/2 23:47:44)

おしらせエルソフィ♀司書官さんが退室しました。  (2017/6/2 23:48:31)

おしらせピェリオ♂役者さんが入室しました♪  (2017/6/14 17:04:52)

おしらせエルソフィ♀司書官さんが入室しました♪  (2017/6/14 17:05:21)

エルソフィ♀司書官【空は明るいのですが、こんばんは、お部屋お借りします。ピェリオさん、本日はどうぞよろしくお願いいたします。良き紡ぎとなりますよう。】   (2017/6/14 17:06:18)

ピェリオ♂役者【こんにちは。御久し振りに、お部屋をお借り致します。エルソフィさん、度々にご一緒頂きましてありがとうございます、宜しくお願いします。待ち合わせでお借りしますが、場所は開けたところのスタートなので、気になる方がいらっしゃいましたら。それでは、先行させて頂きます。良い遊戯を。】   (2017/6/14 17:06:55)

ピェリオ♂役者【内容につきましては、下記のエルソフィさんが書かれていた古書展示会にかませていただいたものとなります。何かありましたらいつでも仰ってください。それでは投下。】   (2017/6/14 17:08:20)

ピェリオ♂役者(暦は6月<ウロン>を指す、よく晴れた真昼の事。月を跨いでも開催されていた展示会には、今日とて多くの賑わいがある。普段こそ静謐に置かれているのだろうこの館へ、人の出入りが集中すると思われる幾つかのイベントのうちひとつ。その最中の出来事だった。 難しい古書や辞典、難読書物が置かれているフロアとは異なり、やわらかな色合いの調度品で纏められた児童書の区画にて。)(朗読会の時間でも無いのに、ふかふかの絨毯には数人の子ども達が座り込んでいる。めいめいに絵本を持って読み込んでいるなら、常に見られた光景かも知れなかったけれど今は違った。4、5人の、まだ片手で数えるほどの子ども達は、ひとりの子どもを中心に小さな輪を作っていた。中心に座り込む子どもは、周りの子ども達よりほんのすこし年嵩で、それでも見て取れる年恰好は10にも満たない。白に程近い金色の髪に、ロサールの清流を張り込めたような青い眸。きゃしゃな身体に似つかわしい、人形のような無表情の少女だった。)   (2017/6/14 17:14:25)

ピェリオ♂役者(少女は、絨毯の上に足をまげて座り込んだまま、広げた絵本をゆっくりと朗読する。幼い声音は不思議と活舌が良く、そう大きな声でも無い割りに通りが良かった。音色につられたように、ひとり、ふたりと似た年頃の子ども達が近づいては座り込み、まだ字を習っていない彼らは彼女に続きをせがんだ。……何がきっかけだったか解らないけれど、これが始まり。通り縋った職員が不思議そうに首を傾けた、非公式の<ロウドクカイ>。 少女は、国に伝わる話を子供向けにアレンジした物語全集を膝に抱えていた。それこそパステルカラーで可愛らしい挿絵がふんだんに織り込まれ、結末はほとんどがハッピーエンド。それでもなければ教訓を、くすりと笑えるような、考えるような物言いに換えたもの。それを頭からじゅんじゅんに、一定のペースを崩さずに読み上げていた。大仰に振舞うのでもない、けれどけして冷たくも無い。たんたんと、楽器の鍵盤をたたくように。同年代の声音は不思議に響くのか、まわりも何故だか大人しい。)   (2017/6/14 17:14:36)

ピェリオ♂役者(……やがて最後のページをめくり終えて、少女は初めて周囲を見渡した。同じような、それよりか少しおさない、あどけない眸を。誰かが問う。 ――もうおしまい? ……おしまい。 もう、ないの? ……ない。 ……ほかには? …………少女は黙り込んだ。黙り込んだまま、本を膝に乗せたまま。空虚な眸を、真正面に吊り上げて。それから、左。そうして、右。……また、左。微妙に目の合った、子どもが首を傾げるのにも、構わずに。知る者がいれば、この辺りで気がついたかもしれない。少女が、たびたびこの界隈で舞台を踏む、流れ一座の一員だと言う事。街頭にてはたびたびに楽器を鳴らし、古いステージでは芝居を打ち、時に今物語を読み上げた言葉と同じ声でうたうこと。……ときにその面差しは、今のような無表情とは違って、こどもらしくあどけない笑顔に満ちているものだったから、気がつかなくても無理はないだろうけれど。 ……とかく、そんな少女はもう一度、黙りこくったままに周囲を見渡した。ナニカを、……誰かを探しているようにも見えるかもしれない仕草。)   (2017/6/14 17:14:46)

ピェリオ♂役者【……と、此処まで導入です、次回からは短くなる(筈)……です。まさかの看板に偽りありで当該現在不在という有様ですが、宜しければよろしくお願いします。】   (2017/6/14 17:15:46)

エルソフィ♀司書官(古書『ニルヴェル叙事詩』の展示会は5月<エルフィーネ>の下旬から翌月の6月<ウロン>へと移ろっても相変わらず足を運ぶ人は多い。初日ほどではないが、初日の混雑を避けるように日程を組んだ来訪者も少なくない。そして折り返しの時期が展示会で一番気を張る時期でもある。幾重もの魔術結界とフクロウの監視目があっても、稀に邪な手を伸ばそうとする輩もいるのだ。本当に稀だし、今まで騒ぎなんて一つもないのだが、この叙事詩の末巻がかつて運搬道中で賊に奪われた経緯もあって、今の今まで警備担当に就いていた女は交替を告げられたときに思わず細く息をついた。)――では、あとはお願いします。(そっと会釈して、硝子の向こうの古書を一度見つめ、さて館内を館内を歩こうかと歩を進めたところで、部下に呼止められるから何事かと思えば――「見かけない子が朗読会を開いているのです」という。)予定にはありませんが……子供たちが自主的にやっているのでしょう?それでしたら何も。(それはそうなのですが、なんとなくいいのかなと言った風に首を傾いだ新米の彼女にもう一度「大丈夫」と念押す。)   (2017/6/14 17:39:13)

エルソフィ♀司書官……(字の読めない幼い兄弟を連れて一番上の子が読み聞かせて、借りる借りないをひそひそと相談するのはよくある光景である。図書館が自主的に開催する朗読会を子供たちが真似ることも、だ。ただ、今は館内状況は細部まで把握しておく必要がある。一応様子は見に行こう――といった流れに一人児童書区画へと足を踏み入れたら、聞こえてくるのは女の子の声。ああ、本当に朗読会を開いていた。ちらりと見て踵を返そうと思ったが、朗読の声を聞いて振り返って子供たちの輪をよく見た。そうそう褪せる記憶ではない。同じ舞台へと誘った少女の声だから。だから、彼女のロウドクカイが終わるまで、子供たちが視線に気づかない程度の距離を保って読み終わりを待った。まだ続きをせがまれているようとおぼしき声を二つ拾ったところで、ようやく輪へ近づいて、そっと膝を追った。)こんにちは。今日は皆さんでの朗読会なのですね。(そっと置くように紡ぐ声は、相変わらず硬質だしにこりともしない。が、何人かの見知った顔は「そーだよー!」と小声ではしゃぐ。)……ようこそいらっしゃいました。素敵な朗読でしたよ。(同じ声音にて、本日の読み手に飾り気のない賛辞を贈った。)   (2017/6/14 17:39:36)

ピェリオ♂役者(左右に移ろった少女の眸が、ひたりと止まる。首ごと、ぴたりと押し止まり、少し持ち上がる……前に膝を折ってくれた彼女の視線とぶつかった。あの日、舞台に司書官であった彼女を誘い、その後――役<ナカミ>が抜けたよう、空虚になった眸でその紫を見つめ返したのと同じ、がらんどうの双眸。今同じように、間近の紫を見詰めていた。前髪を中央から分けて左右に流しているため、眉根の動きからよくわかる少女は、それでも同じように人形然とした面差しを動かさない。何処か似た面差しでまるで違うふたりの、ささやかな再会。膝に預けたままの本を、少女が閉じる。閉じたまま両手で抱えて、それから立ち上がった。片手で本を抱いたまま片膝を折り、もう片手でスカートの、白くやわらかな布地の裾を摘まんで、会釈をする。褒められた事に対してのお礼のよう。周りの子ども達は、不思議そうな顔をした子もいるかもしれない。それは人形じみたというより、本当にそのもの―――) ……アーイーン!   (2017/6/14 18:13:31)

ピェリオ♂役者(お辞儀をした少女が顔を上げ、また紫を見つけて唇をひらこうとした刹那。) 見ッけたぞおまコラ来たいッといて勝手に居なくなンなっつゥ、 (図書館ではお静かに。そんな声はきっと他の職員だろう。あと、微妙に奇異なものをみる視線。 豊かな銀色を一本の三つ編みにして長く背に垂らし、細身のパンツにショートブーツ、ドレープを利かせたゆとりのある七分丈。細いフレームの眼鏡には色ガラスが嵌っている。夜陰に紛れるローブ姿とも、奇怪な道化姿とも異なる市井の若者に染めた出で立ちで、ただ足音だけは妙に立てずに(このあたり柔らかい絨毯の恩恵もあるのだろうけれど)大股で歩いてきた青年は少女の真正面――つまり司書官からして後方から、幾分ぞんざいな声音を放り投げ、) …――ぅお。 (少女が相対している、女性の背を見つけて固まった。彼女達との距離感は大股3歩ほど、遠方からでも目立つ少女の声と容姿を見つけて来たのだろうけれど、相対していた眼前は意識から抜けていた、らしい。……ほら皆白い服着てますし。)   (2017/6/14 18:14:45)

ピェリオ♂役者(そんな訳で、状況。微妙に吊り上げたまなじり半分、微妙に引き攣った口許半分、悪行が目上に見つかった悪ガキのような裏返った声音にて停止した青年が後ろ。一部始終を、やはり人形然とした無表情のまま見つめる少女が前。周囲、なにあれみたいな視線と視線と子ども達。……言っておくなら、ここは国の叡智を極めたロサール図書館である。念のため。)   (2017/6/14 18:15:27)

エルソフィ♀司書官(これは昔、とある吟遊詩人が言っていたことだ。曰く、生き物はそう器用ではなく、一つに没頭したり特化したりしたら、それしかなくなることがある。それを、たしか短い造語に収めた言葉が――)――ん?(ア、イ、ン。大人が子供を探し歩くような声。どこへ行っていたという若干の文句や安堵やらが混ざった言葉が歩の音と共に響くのは特に児童書区画ではよくあること。外国の人曰く、この図書館は広い。大人でも迷子になってしまう、と。だからこうして館内を巡回するのも立派な仕事なのだがさておき。後ろから聴こえた声を振りむけば、二度ほどまばたきして、もう一度、湖水色の少女を見た。だって、他の子どもたちは「アインって誰?」といわんばかりにきょろきょろしたり、大人の声を振り返ったりするから。)……アインさん、と、おっしゃるのですね。やっと、お名前を知ることができました。(なぜか後ろで歩が近づいてこない、耳にすっかり馴染んでしまった声がなぜか歩の音ごと硬直しているのを放置して、立ち上がった少女をやや見上げながら左手を心臓に当てて、小さく会釈した。)   (2017/6/14 18:31:28)

エルソフィ♀司書官エルソフィ・エデットと申します。ご存知かもしれませんが。(三度目にしてようやく、名を知り名を告げた。)――さて。(厳かな静寂と無垢な賑わいの中、ロウドクカイの終わりを機にまた本棚へ冒険しにいく子供たちを何人か見送った後、すくりと立ち上がって、現状。)お連れ様を探すお気持ちは察しますが、館内ではどうぞ静粛に。(他の職員にも言われただろうが重ねた。見つかりたくなかった理由でもあるのでしょうか、その口元の笑みの形はよく子供たちがやるので知っています。――とは言わず。いつもと開幕の立場が逆転している気がしたのなら気のせいではない。なにせ、ここは彼女の「領分」だから。)こんにちは、ピェリオさん。ロサール図書館へようこそ。(アインと呼ばれた少女へ向けたのと同じように会釈をして出迎えた。この叡智の館は広く万人に開かれているのだから。)   (2017/6/14 18:33:48)

ピェリオ♂役者(ざわり、と一瞬に周囲がさざめいて、誰かが少女に訊いてくる。ねえあのひとだれ。おにいさん? おとうさん? ……少女は一瞬その子どもを見つめて、視線を逸らした。だって、眼前に名を呼ばれたから。黙したまま、少女はこうべを垂れる。やっぱり鏡写しのよう、彼女の言葉に答える一礼を。それからまた視線がうつろうなら、彼女の後方を見遣った。それは本当に一瞬で、気づかれたかは……さて。) 「……エデット様。」 (少女は口を開く。舞台で紡ぐものより、今しがた本を読み上げるものより、もう少しやわい、子どもらしい響きで。) 「かねてより我らが一座をご贔屓いただき、ありがとうございます。お褒めにあやかり、……アインを覚えていただいていて、光栄です。」 (そうして、ふわりと笑った。止まっていた発条人形が、ネジを巻かれたように。) 「……それから、「兄」がいつも、ご迷惑をおかけしています。」 ……それは余計です、アインちゃン。 (間を空けてこそりと付け足されたような言葉に、こちらも針が動き出した男が半眼で宣った。)   (2017/6/14 18:56:44)

ピェリオ♂役者(一瞬交わった紫眸にはぎくりと肩が跳ねて、少女に声を掛ける隙間にゆるく息を抜いていた男。こちらも聴こえたかは、さて。) はい、ええ、もう、すいませン。他の皆様も、失礼しました。本当に。 (多重に重なった注意には、ぴゃっと肩を竦めてこちらも頭を下げる。咳ばらいをひとつ、周囲に向き直るなら、…今日の会釈は、少し控えめ。このような場でもあるし、大仰な舞台仕草はこの格好では浮くだろうから。四方、八方に向けては、また音を立てずにしかし大股で、あっという間に距離を詰める。見知った司書官を通り越し、幼い少女の後ろに回って、彼女の肩に手を置いた。) 改めまして、お邪魔しています。エデット、……「司書官」殿。我らのような者も、歓迎して頂いて光栄です。 (語尾を言い換え、浮かべた笑みは何処にでも在る青年の、ヒト好きなそれと変わらない。) 今日は「妹」に、せがまれまして。この人の出入りは、流石ですね。すっかり、場に飲まれてしまいました。……何かご迷惑は、お掛けしませんでしたか。 (少し悪びれたよう笑って落とした声音。とン、と少女の肩に置いた手を、軽く叩いた。)   (2017/6/14 19:00:04)

エルソフィ♀司書官(短い会釈。黙して帰って来た礼の後、視線は――恐らく後ろにいる「おにいさんかおとうさん」のである彼だろう――へちらと向いた、一拍もしない後だっただろうか。字のごとく、思い出したかのように、流暢に言葉紡ぎ始めた少女を見て、薄いレンズの向こうの紫眼がきょとんと見開かれた。体躯見目からして、小柄と見積もっても恐らく10を数えない年の子が大人顔負けの社交辞令を述べるのだから。公演を重ねている旅一座だ。舞台の台詞と同じくして頭に叩き込んだ所作と言葉だったのかもしれない。――舞台の台詞のような。)そうですか、妹さんでいらっしゃるのですね。(血の繋がりは言及しない。兄妹と名乗ったのなら、そうなのだ。)お兄様には、いつもお世話になっています。……ですから、今日はどうぞ楽にお過ごしください。座れる場所もたくさんありますから。(言って、やっと、片方が揃いの異色虹彩を見上げた。)   (2017/6/14 19:16:03)

エルソフィ♀司書官 「お兄様」も、どうぞゆるりと。肩書で呼び合うのは職員だけですから、いつもと同じに呼んでくださって構いません。妹さんは、近くの子たちに本を読み聞かせてくださっていたのですよ。構いません。司書の仕事ですが、司書以外がやってはいけない決まりもありません。識字できない子が声の本を頼ることも毎日のことですから、むしろ助かります。(広い叡智の館を統べる館長の補佐13官の一人は、硬質で事務的な声音でしかし来館者を厳かな静寂に縛らない言葉を並べた。)……お探しの本はありましたか?私はしばらく手が空いていますので、なにか興味のある内容を教えていただければ、書架へご案内いたします。   (2017/6/14 19:16:10)

ピェリオ♂役者(ありがとうございます。 司書官の厚意にそうこたえた少女は年相応のあどけなさで、逆に先程の無表情を忘れたように声音をやわらかく弾ませる。傍まで歩いてきた「兄」を見上げる仕草も、もうその辺りのこどもと混じっても何ら変わるもののない。) いえいえ、お仕事中でしょうし。……へ、ぇ。そンな、事を。そう、ですか、……アイン。お利口。 (彼女から告げられた空白の時間に、今度は男がぱちりと目を瞠った。片目揃いの紫を見詰め、それから少女に視線を下ろし、肩に置いていた手がそぅと金の髪を掻き回す。少女は大人しくしていた。) 本当ですか。……ああ、でもくだんの「脚本家」とは、また別口なンです。これを連れて、あまり歩き回りもできませンから。 (いつぞ芝居の題材にしたいと告げた話を持ち出し、緩く首を振った。これと視線を投げたのは少女。) 私自身も、そう難しいものは……です、の、で……、アイン? (迷う言葉は、あくまで自分は付き添いであり、さして目的のない「保護者」を表すよう。促すように呼び掛けた先、薄笑みを浮かべた少女は足りているとでも言うように物語集を抱いて首を左右に振る。)   (2017/6/14 19:37:00)

ピェリオ♂役者(いよいよ眉間に皴が寄った処で、ふ、と詰めていた息を吐きだして、) ……何かお勧めの、童話はありますか。子どもの寝物語になりそうな。……できれば、あまり難しくない言葉の。 (申し訳なさそうに、薄く笑った。)   (2017/6/14 19:37:26)

エルソフィ♀司書官(気のせいだろうか、小さな「妹」を呼ぶときの声音が少しばかり柔らかく聞こえたのは。気のせいであったのなら、この空間が占める静寂につられて声がやや潜まるせいか、あるいは舞台の口上のほうを聞き慣れているだけなのだろう。ただ、舞台口上とはだいぶ裏腹に、今日はよく――噛みますね?そんなことも、仕事中でなくとも言わないのだろうけれど。言わないのだろうけれど、ほんのひと時だけ口の端が少しばかり緩んだのはきっと、当番警護の緊張が抜けきったせいだ。)童話……そうですね……(視線を外して、子供の背丈に合わせた低い背の書架をぐるりと見渡す。大人が子供に読み聞かせる抑揚控え目の文学書もあるが、難しいものは選べない。理由は、この前聞いた。大人だからと言って、皆が同じだけを持つわけではない。だから、先程聞いた物語と大体同じくらいの程度を、と、絞り込みを進めていくしばしの沈黙。顎元に軽く指をあてがって、いくつかした頃。)……ひとまず回ってみましょうか。(言って、ゆっくりと歩を進めた。絨毯の恩恵でいつも街の石畳を鳴らす音よりずっと静かな足音を残しながら。)   (2017/6/14 20:03:06)

エルソフィ♀司書官眠れぬ姫が高い塔の上で鳥と言葉を交わす物語、広い海を舞台に財宝を求めて旅をする海賊の物語、歌声を忘れてしまったローレライの恋物語……色々ありますが、迷ったら背表紙を見ると良いですよ。(装丁の新古も本の大きさもまばらな背表紙たち。これでもほぼ規則正しく並んでいるのだ。童話一つとっても軽く百は超える蔵書数である。よって、肩越しに振り返りながら言った。)――「本が呼んでいる」ことも、ありますから。見慣れない様式の字でも、興味のない色の背表紙でも、ふと手に取りたくなったら、それは本の呼び声……縁とも言います。(だから、歩はひどくゆっくりである。時折、また振り返って貸出数が多かった本を目に留めれば軽く紹介をしてまたゆっくりと歩を進める。その繰り返し。)   (2017/6/14 20:03:13)

ピェリオ♂役者ええ。無学ゆえに、手間取らせて申し訳ありません。ああ本当なら、他国に渡る愛の指南書を―― と云う処なのですが、……今日は妹の目もありますので。 (おどけて視線を流したその「妹」は先程から、にこにことした面差しで二人の会話を見上げている。重ねてスルー。そんな単語が過った処で、歩き出す司書官に頷いて見せた。) ……お仕事を、優先してくださって構わないのですよ。 (声を落として付け足しながら、腰を落とす。何をするかと言えば、棒立ちのままの少女の膝裏をすくい、いつぞのように片腕をまげて抱き上げた。そのまま、歩き出す。) ……背表紙ですか。背表紙、背表紙、……て、こんなふうに歩き回っていたら、何時の間に私の方が妹を見失いまして。いや、図書館にも「森」があるとは、思いませんでした。 (言うならば、本棚の森。文字を見てアタリをつける事が難しければ、自然と同じに見える。そう告げながら。) 読めない本にも、呼ばれる事があるのでしょうか。なかなか、こう云った場所には縁が無くて、……。   (2017/6/14 20:24:17)

ピェリオ♂役者(分厚い革表紙や、布張りの本。装丁が紙だけとは限らない。豪奢な縫い取りや、金箔。なかには随分読み込まれて、解らずとも文字が掠れて見えるものまで。) ……幸せな結末、……が、良いですね。出来る事なら、焼き菓子みたいな、とびきり甘いものが。 (それは、司書官の後ろについてまわりながらの台詞だから。面差しまでは、彼女が振り返らなければ解らないだろう。) ……ほら。眠る時くらい、切っただの焼いただの、ドラゴンだのゴブリンだのにもおやすみ願いませんと。皆、冒険譚に興奮して寝つかないのですよ。 (そんな経験ありませんかと、ただ笑み含んだこわねで問いながら。)   (2017/6/14 20:24:54)

おしらせ無言時間が20分を超えたため、エルソフィ♀司書官さんが自動退室しました。  (2017/6/14 20:40:15)

おしらせエルソフィ♀司書官さんが入室しました♪  (2017/6/14 20:40:21)

エルソフィ♀司書官 来館者の案内が、一番重要な仕事ですから。仰る通り、ここは通い慣れないうちは迷いやすいのです。(そう告げる声音はいつもと変わらない。振り返らない間は、どんな顔をしているのか分からないのは、お揃いである。ロサール図書館の貸出量が金貨でも銀貨でも銅貨である理由を知るこの司書官は、二階に山積みになっている羊皮紙の山よりも、たまたま会った知人兼来館者の案内のほうを優先する理由も、背に何も語らないまま。)――ええ、読めない本なら、読めるようになれば良いだけです。先程アインさんがなさっていたように。私も字を覚える前は父の声を頼りに本を読んでいましたから。(歩を進めるうちに、だんだんと絞り込みをしてくれる声言葉。いつも何かしら賑わいを生む「台本」を行くから、背に飛んできた言葉は少しばかり予想の外を出ていた。それでも、振り返らなかった。)私は冒険譚と恋物語のほうがなぜか寝付きがよかったらしいですが……ええ、そうですね。眠りの入口は温めたミルクと同じように、幸せで温かいものに限ります。(声が少し遠かったのは、静寂の中に声を溶かしたから。)   (2017/6/14 20:56:08)

エルソフィ♀司書官……あとは……童話、というよりはどちらかというと詩集になりますが……(ちらりと、児童書の棚の隅っこを見る。ひっそりと恥じらうように分厚い童話集の隣に収まった古い紙装丁の薄い本。手に取って後ろを振り返って見せてみようか。題名のないそれ。白地の隅にカシルの黄花の絵が添えられただけの。花の挿絵が頁を飾る、言葉の数も少ない詩集。)私はよく眠れました。甘やかで穏やかすぎて、退屈で眠ってしまっただけかもしれませんけれど。(裏表紙に作者名――アルフォンソ・エデット――と、ひっそり書かれた、そんな本。)   (2017/6/14 20:57:21)

ピェリオ♂役者叡智の集結を、どうやら甘く見ていたようです。 (お手上げだとおどけて宣う声音も、街中でも舞台上でも無い今は何処か落としたトーンのまま。息遣いのひとつすら、ひょっとすると響いてしまいそうな気がする静寂だから。それは、本棚と本棚の間を進むほどに、ゆるやかに広がるような。) ……その通りですね。まったく、何時の間にすらすらと、……私よりも綺麗に字を綴るのです。かないません。 (同意を求めるよう、軽く腕の中をゆすってやるなら、大人しく従順に少女はこてりと首を傾げて見せていた。本と本と、たまにすれ違う人との間。歩幅もこわねもペースを変えないままのそれが、ふと微かにはねるなら。おや、と片眉を上げて、) ……幼き頃より、聡明でもお転婆でもあられたのですね、エデット……司書官殿。 (からかうでも無いけれど、微かに含む笑みが増えた、そんな声。)   (2017/6/14 21:17:38)

ピェリオ♂役者……詩集。 (振り返る女性の歩幅より、また3歩程後ろで歩みが止まる。少女と視線を合わせ、いったんは彼女を地面へ下ろした。示される本、両手で受け取るならば改めて腰を落とす。視線の低い幼子に、映るようにページを開く。かわいらしい花の、やさしい想定の、……優しい言葉の。) ……、……。 (一枚一枚、指でページを捲る。止まる。並んだ文字を色違いが追って、それから一言、二言何か口の中で呟いた。視線を上げる。膝を折った所為で自分の方が低くなった目線で、少女を見上げる。少女は微笑んだまま。 本を閉じる。表表紙を眺め、ひっくり返して裏へ。少し見つめて、今度は背表紙。それからまた表。裏に返して、……立ち上がる。) ……貴女のお墨付きとなれば、間違い無いでしょう。有難うございます。こちらを、お貸し願えましたら。……恥ずかしながら、手続きの何をも存じません。併せてご教授頂ければ、幸いです。 (表表紙の愛らしい花が、正位置にうつるよう彼女に向けて差し出した。)   (2017/6/14 21:19:06)

エルソフィ♀司書官 本は偏って耳で覚えましたけれど、文の読み書きができるようになったのはたしか10を過ぎた頃です。アインさんは私よりも賢くいらっしゃる。(ちらと振り返ってそんな言葉を落として、また歩き出した頃にふと、お転婆娘――)本当に良く言われます、同僚に至っては笑い声をあげる始末です。穏やかな童話のほうがよく眠れる家が大抵だと知ったのは図書館に勤めてからでした。(ですからわざわざ肩書をとってつけたように呼ぶその声音も少し笑っているように聞こえるのは私の被害者意識ということにしておきましょう――ということも口に出さず。静寂を保つ協力は仰ぐものの、別に私語厳禁というわけでもないのに、仕事中のこの身はこんなにも物を言わなかっただろうか、と、視線が右腕の黒本に落ちた。)……(沈黙は、本を見つめる大人と子供を視界に留めてのこと。よく見る光景である。何度見たかもわからないくらいに。ただ、何か言葉が脳裏をよぎっているはずなのに、インクが褪せた頁のように、空白のまま――――ハッとしたのは視界がいつのまにか、手渡した本が思わぬ返事つきで戻ってきたときであった。)   (2017/6/14 21:53:36)

エルソフィ♀司書官墨付といいますか……ええそれこそたまたま私の目に留まっただけなのですけれど。(なぜか来館者よりも本を管理する側が本に呼ばれたらしい。)……(手に取った花の詩集。事務的に即答できずに二つほど数えた頃。)ああ、いえ、少し驚いただけです。この作者のこの本は、あなたがたが最初の貸出人ですから。お気に召したのならばきっと作者も喜びましょう。――どうぞエントランスのほうへ。この時間は展示物目当ての人も昼餉に少ないですから人の波はないかと。(言いながら、本棚一つ曲がって、歩は迷わずエントランスへと向かった。フクロウが佇むカウンターで当番の司書に本を渡し、司書が虹色に光るインクを木製のペン先に付けて専用の大きな本に題名と管理記号を書くと、同じペンと大きな本を差し出した。)一番右の欄にお名前を。ああ、ピェリオさんの名で借りるなら私が代筆します。借りるご本人との、一種契約の儀礼を取っていますから。あと……貸出料の銅貨二枚はお持ちでしょうか?必要なら両替も行います。   (2017/6/14 21:53:44)

ピェリオ♂役者それは、私達も驚いている処なのです。同じ年頃の子どもを何人か見てきておりますが、……ことさら、これは覚えが良いので。舞台で、長い台詞をよく喋ったでしょう。あれは本来、もう少し年嵩へ向けた役どころだったのですが。 (世間話の合間、織り込まれるのは何処か、探している本と同じように聞こえる思い出話だった。何処か、とおくて、甘たるい。) ……恋を夢見る事が出来るのは、聡明な証拠です。未知の冒険へ夢馳せられるのは、勇敢の証拠です。子どもは夢を食んで成長するものですから、今貴女が聡明で、勇敢な理由を知れて、ご同僚の方は納得されたのではないでしょうか。 (仄かに笑んだまま、変わらずに。何処か並べる台詞はそう、いつもの舞台台詞に少しだけ似ていた。) ……構いません。貴女が眠れたという言の葉に興味があります。それに妹達が貴女の、 (……、) 貴女の、ように……心豊かで聡明な女性に育ってくれるのであれば、願ってもありません。最初、というのは些か恐れ入る話ではありますが、大切に扱わせて頂きます。   (2017/6/14 22:19:50)

ピェリオ♂役者(戻る道は、また少女を抱き上げて従った。ゆっくり、ゆっくり。迷わず。カウンターでは、詩集に重ねてもう一冊、少女が抱えたままの物語全集を取り上げて頼んだ。出来る事なら一緒に、と。身動ぎをする少女が何か言いたげにするのを知らぬ振りで、また床に下ろした少女を待たせて財布を取り出す。それこそ種も仕掛けも無い、…上等な飾りの一つも無い使い古された布財布。銅貨を併せて4枚、返事の代わりに音を立てずに置きながら。) 承知しました。それでは、私の名前でお願いします。すみません、手間を取らせまして。   (2017/6/14 22:20:09)

エルソフィ♀司書官台詞覚えが早い子は、楽器の覚えも早いと聞いたことがあります。耳と感性が強く結ばれているのでしょう。(大人になったのなら、どんな大舞台に上がるのだろう――ほんの数え一つ、そんなことがよぎった。)夢を食んで成長するのは確かにと思いますが……それは、初めて聞いた見解です。確かにごっこ遊びで枯れ枝を結んだ剣を小道具にしましたけれど。(数え一つ、褪せて輪郭の朧な記憶頁。)――(私の、)――……私のようなのが二人三人と増えたら「お兄様」のご苦労はさぞかしでしょう。(唇を開きかけて言葉が出なかったのは今日で二度目だった。外でなら、出たかもしれないと頭の片隅で鳴ったのを追いやる様に歩を進めて。朗読集も借りて行ってくれるのならと頷いて、)承りました。(虹色に揺蕩って光るインクをペンに付けてさらさらと名を記していく。『ピェリオ・ピュリア・代筆者・エルソフィ・エデット司書官』と添えて。銅貨も無事に渡れば滞りなく手続きは完了である。)返却は七日以内にここへ持ってきてくださるだけで済みます。どうぞゆっくりお読みになってください。(重ねた本二冊、手渡した後に変わらぬ所作での会釈をした。)   (2017/6/14 22:46:13)

エルソフィ♀司書官……その詩集にも多く込められていますが、よろしければ、作者に会ってさしあげてください。これも何かのご縁でしょうから。(言って視線で示したのは、ちょうど人混みが散って硝子の煌めきが見えるエントランス最奥。ここ数週間図書館が一際賑わう理由が鎮座するほう。)展示期間が過ぎると、あれは閲覧にいくつか手続きを踏まないと見ることすらできなくなりますので。   (2017/6/14 22:46:36)

おしらせ無言時間が20分を超えたため、ピェリオ♂役者さんが自動退室しました。  (2017/6/14 23:12:08)

おしらせピェリオ♂役者さんが入室しました♪  (2017/6/14 23:12:17)

ピェリオ♂役者……かも、しれないですね。 (最後は多くを語らない言葉で、淡い色の金髪をまた、かき混ぜて離した。) 恋心は難解で、冒険心は芯を試すものですから。それらに添うのは、御心が聡く勇ましくあられる証拠です。……ううん、確かに。何かと叱られる事が、増えそうです。 (くっく、と此処に来て初めて唇だけでなく、喉奥で潜める笑い声。途中に、彼女の言葉が途切れた事には言及しないし視線も追わない。自分も、……自分も物言えなくなった瞬間があった事も、確かなのだから。) 重ねて、承知しました。……では、―― (手続きをすませ、2冊の本を受け取り、片腕に本を抱えたままポケットにあいた片手を差し入れようとして、止まった。カウンターの後ろに並ぶ、連れた少女と同じ年頃の子どもと目が合ったからである。良い身なりをして、年に似合わず聡明そうなけれど何処となく覇気の薄いぼんやりとした緑の眸が、色違いを不思議そうに見遣るから―― にやりと笑んで、片目を瞑る。)   (2017/6/14 23:15:57)

ピェリオ♂役者(少年の意識がこちらへ向いている事を確認した男は、ポケットから空の手を引き抜き、その手を徐にもう片方の腕の袖口に突っ込んだ。そうして引き抜いた手に握られていたのは赤と白が鮮やかなドット柄の大振りのバンダナで、フラッグのように一振りして見せた男の手の内で、少年の目の前で。瞬きひとつの間に、布製のトートバッグへ姿を変える。) ……これでよし。 (ぱち、ぱちぱちぱち、とは拍手ではない。呆気にとられ目をまんまるにした少年の、瞬きであった。悪戯な子どものする笑みで、もう一度少年に片目を瞑り、人差し指を口元に当て――) 仔細、承知しました。何から何までごていねいに。 (2冊の本をすっかりバッグに収め、肩から掛けてもう一度司書官へ向き直る。つい今しがたやらかした事象<イタズラ>など、無かったかのようにけろりと。……隣で、無言のまま少女がぺこりと頭を下げたのは錯覚ではない。) ……作者様、ですか? ……私達のような者でも構わないのでしたら、喜んで。   (2017/6/14 23:16:19)

ピェリオ♂役者(何かうすらと眩しいものを見るように細めた眸のまま、エントランスの奥に視線を向けて、笑った。)   (2017/6/14 23:17:36)

エルソフィ♀司書官……そこなのですか。(エントランスに着く前、自分のようなのが二人三人増えたらなぜか後ろを突いて歩く「お兄様」は諸々ある選択肢の中から叱られる回数を一番にあげたこと。理由に関して身に覚えがあるから、若干平坦な声音だったことはさておき。そんなエントランスで唐突に披露された手品に、ぱち、ぱちぱちぱち。拍手ではない。まばたきである。動体視力が突出しているわけでもないが、一番近くで見ていたはずなのに何一つ思い当たる挙動が見えなかったから。)――芸は身を助けるとは良く言ったものです。いえ、驚きました。(若干使い方がずれていることを賛辞で補正して、来館者の興味を引いたのならエントランス奥へ先導する。色硝子越に降る真昼の光が白亜の床を虹色蝶に彩り、それを抜けて少しばかり天然光が遮られた奥。ここにもフクロウと、司書らが佇んでいた。分厚くも透明な硝子の箱は時折碧色の魔術文字が浮かんでは消える。そんな大きな円形の入れ物の中に、赤布と金銀細工が頑丈な表紙を飾った古書が13冊、円形に並べ広げられていた。)   (2017/6/14 23:45:08)

エルソフィ♀司書官以前にお話した叙事詩集です。およそ千年前、当時ニルヴェルと呼ばれた地にて旅路の神託が下り、その道を行く吟遊詩人らが詠い継いだ本とされています。(事務的に説明する中、ゆっくりと進んで、一周する頃。)……こちらです。『最後にたどり着く地は、山と海の継ぎ目たる最初の水都』という言葉が神託の結び。その当時、叙事詩を託されたのがロサールに定住を決めた流れの吟遊詩人……お手元の詩集の作者です。以前に諳んじた詩の訳文の、原作となります。(開かれた頁は、すぐ隣に裏表紙がある、余白のない最後の頁。まだ紙も字も色褪せない、インクの滲みが名残を見せているそれ。)作者は16年前に亡くなりましたが、人生で最後に書いた詩が、叙事詩の最後のページとなり、遺言の通り装丁され、完成した――という経緯がそこの羊皮紙に書かれている説明文です。   (2017/6/14 23:45:44)

エルソフィ♀司書官(一息で説明を終えて、吐息一つ。紫の視線が落ちる先は最後の最後の頁。採光を補うようにして硝子の中に咲く花が、ぽうっと白い魔導の光を放つ粒を時折吐いては消えて――。そんな、静寂を呼ばう小さな一角であった。)   (2017/6/14 23:52:06)

ピェリオ♂役者おや。とても大事な処でしょう。 (至極真顔に宣った響きが、本気か冗談かは、さて。) 何かと仕込まれて参りましたが、これが何かと便利なのですよ。 (しれと告げた台詞は、まだどこか白昼夢を見たいような、けものに鼻先をつままれたような顔をしている少年へ、しまいの投げキッスを飛ばした後の台詞である。その後借りて行った文学書の内容がきちんと頭に入ったかどうかは、残念ここでは解らない話である。)(果たして、白亜の司書官の導きで白亜の床を抜け、訪れたのは表のフロアとはまた異なる空間であった。) 図書館の方は、鳥がお好きなのですか。 (同じような見ては、恐らくだいぶ場違いに相当する問いを投げながら。進んだ先、灯りをおとした室内に、浮かび上がる淡いひかり。その央にあたる箇所まで歩いて、男は三度目になる、抱えた少女を床へ下ろした。この高さなら、少女の背丈でも臨めるだろうから。そのまま細い手を取って、案内のままに歩き出す。)   (2017/6/15 00:26:07)

ピェリオ♂役者ああ……、うかがいました。確か、信託を受けられて、……そのまま、土地の御嬢さんと恋に落ちて、結ばれた方。 (それは確かに、彼女から訊いた話ではあったのだけれど。手を繋いだままの少女が無言で男を振り仰いだ。そこなのか、とも言うように。 まだ褪せる程古くなく、手に手を取られた染みもそう見当たらない。年月を聞いて、合致した。恰も昔語りのように告げられているこの物語は、そう幻に見る程遠い話ではないのだと。) ……うつくしい物語の、美しい方。 (伏した目の先で落とした声音は、きっとこの場で無ければ喧騒に沈んでいた。少女と男の手が、自然と離れる。何を示し合わせた訳でも無いけれど、男が色硝子を嵌めた眼鏡を引き抜いて折り畳みポケットへ仕舞うのと、少女が一歩後ろに下がったのはほぼ同時だった。聞こえるなら、ほんの少しの衣擦れ。同じ綴り手に寄って編まれた言の葉と、異なる形の同じもの。ほんの一時借り受ける男と少女は、敬意を示して頭を垂れる。男は片手を胸元に、少女はスカートの裾を摘まみ、片膝をやわく折り曲げて――静寂に織り成すほんの数秒。ほんのわずかの、邂逅と呼べるなら。)   (2017/6/15 00:26:21)

ピェリオ♂役者(瞼を伏せた、その時間がいかばかりであっただろうか。男と少女は、ほぼ同時に顔を上げる。周囲が何を言わんとも気にした風情もなく、ほんの一瞬視線掠めて男は少女の肩をごく軽く叩いた。それから向き直る先は、) ……貴重な機会を与えて頂き、有難うございました。エデット司書官殿。 (……どこか夢うつろに見えなくも無い、視線を向けたままの女性に。提げたトートバッグに、視線流して片手で触れる。) 皆に良い土産話も出来ました。お借りした本は、大切に扱わせて頂きます。早速、今宵読んで聞かせようかと。 (言って、視線を向けられた少女が嬉しそうにはにかんだ。 ……とても、楽しみです。と。) ……それでは、いつまでもついてまわってお仕事の邪魔をする訳にも参りません。お名残り惜しいですが、私達はこの辺りで。   (2017/6/15 00:29:07)

エルソフィ♀司書官図書館……厳密には館長の趣味と、頭の良さや運搬能力が何かと便利な実益も兼ねて要所に置いています。蔵書も、ほとんどが館長の私物由来なので貸出料が諸外国に比べて安価なのです。(気紛れに首をぐるりと一周させる黄金色の瞳の白い叡智の鳥。)――はい、その土地の娘たる方が言うには……(ちら、と、異色虹彩を見上げて。面白いことに幼い少女と同時に。)……いえ、なんでもありません。羊皮紙に記載しきれない曖昧な説です。(言って、しばらく来館者二人の時間に任せて一歩離れる際に鼓膜をそっと叩いた――うつくしい物語の、美しい方。)――(紫眼が見開かれて、まばたきも、息を呑むことも忘れた光景があった。賑わい遠くに、この厳かな静寂にて紡がれた言葉に続けるようにして頭垂れるその姿は、まるで――――。)…………(おのずと、視線が永遠の末頁に落ちた。)……彼は、最期まで愛する人を愛することをやめませんでした。愛された女性は、最期まで彼の顔を見上げて添い遂げた……幸せな人でした。(説明というには、硬質さが少し足りないそんな、囁くような声に聞こえたのは、少し奥まった場所ゆえに音がくぐもって柔らかくなるからなのだろう。)   (2017/6/15 00:53:42)

エルソフィ♀司書官……。……ピェリオさん、アインさん。(呼んで、視線をもらったなら心臓に左手を当てて、頭を垂れた。)――ありがとうございます。(いつもはそっと当てられるだけの左手が、わずかに純白の胸元に指先を食いこませていた。その時間は果たして数えいくつだったのだろう。生憎とここは時計の針音は響かないから。)……すっかりお引き留めを。昼餉もまだでしょう、よろしければお見送りします。(顔を上げる頃には、いつもの、硬質な氷然とした声だった。)   (2017/6/15 00:53:51)

ピェリオ♂役者……そうですか。 (一旦は遮られた言葉。曖昧だと差し止められて、……続けられた言の葉。色を違える双眸が、その一時に硝子の向こうを見遣る。此の図書館に眠る無数の叡智に比べればまだ日の浅い、真新しいと呼んでもいいほどの、滲んだインク。それは……)  だとしたら、これは幸せな物語なのでしょう。……命は、心は、朽ちても巡るもの。巡って、いつか届くもの。私は多くの言葉を読み解けませんが、……最後まで、誰かを愛せていたのなら。その愛は――きっと、誰かに還るのでしょう。 (……少女がほんのわずかに目を見開いた事を、柔らかな――貼り付けたような穏やかな笑みをその一瞬ではやめた事を、男は知らない。) 此方こそ、有難うございます。……エデット嬢。 (何処か柔らかく、遠く、…儚くもきこえた声音に、その視線が上がる前に。告げた面差しの色は、きっと彼女は知らないだろう。) いいえ御心配には――と、云いたい処なのですが。先ほどを考えると大分説得力が無いので、ご面倒ついでに、甘えてしまっても宜しいでしょうか。 (その視線が交わる時には、すっかりと乾いて笑み含んだ声音に戻っていたのも、同じように。)   (2017/6/15 01:33:58)

ピェリオ♂役者(……そして。) や、すっかり遅くなったねェ。なンか食べてく? おにーちゃンお勧めのお店とかどーお? (図書館の入り口にて司書官と別れ、雑踏を歩く青年と少女。少女は大事そうにトートバッグを胸に抱え、青年はそんな少女を片腕に抱き上げて市場に連なる道を歩いていた。青年の朗らかな声音はいつもどおり、少女の――色を忘れた淡白な面差しも、また、いつもの通り。この人込みの中では、混ざってしまえばよく聞き取れない会話は続く。一方的に青年が喋って、二言三言返す少女のやりとりもまた、彼らの間では常の。) しっかし、おにーちゃン超びっくり。アイン、御前さン朗読なンてしてあげてたの。 (柔らかに笑み孕む、口調は微かに呆れていた。) ……舞台以外であンま子どもと喋ンなッてンでしょ。だァから心配だったのにチョットの間で居なくなって、全く。 (極々有り触れた会話のように、足取りは止まない。少女が幾らか返して、) ……それはァ、流石にだンまりもダメだからです。あのヒト意外と鋭いンだからそーゆートコ。気ィつけてよォ? ……後何回あッか、わかンないケド。   (2017/6/15 01:35:07)

ピェリオ♂役者(少女を支える、青年の手に微かに力が籠る。) ……ン。や、怒ッてナイよ。唯、―――― (足が止まる。振り返る。もう随分歩いたから、見えていたのはただ白亜の建物の一部のみ。暫く見詰めて、呼ばれて振り向く。) 何、考えてンかって? ……ナーイショ。 (仄かに笑って、宥めるように少女の背中をたたき、歩き出す。) ……はい、はい。わかってる。ちゃンと、大事にするカラ。……だカラそォ心配しなさンな。さ、やっぱ食べるもン買って早いトコ戻ろ。御前さンにゃいっとうに、この本読ンで聴かせてやらンと。 (……変わらない歩調は、雑踏に紛れていく。互い違いと交錯する人の波に、埋もれて、見えなくなる。) …………さいごまで、愛して、……か。 (うたうような、声だけが残った。)   (2017/6/15 01:36:11)

ピェリオ♂役者【と、そんな処でこちらは〆とさせて頂きます。大変遅くまで長時間有難うございました…!】   (2017/6/15 01:37:21)

おしらせ無言時間が20分を超えたため、エルソフィ♀司書官さんが自動退室しました。  (2017/6/15 01:40:38)

おしらせエルソフィ♀司書官さんが入室しました♪  (2017/6/15 01:40:54)

エルソフィ♀司書官またのご来館を、お待ちしております。(左手を心臓に添え恭しく礼する様はきっと見慣れたであろうそれ。言い慣れすぎた仕事言葉はどこか台詞めいて聞こえたのかもしれない。踵を返す様は迷いなく前を向いていたのだから。規則正しい靴音をエントランスに響かせながら。)――(さて、この建物には二階がある。蔵書は一階に全て収まっており、二階は関係者以外は立ち入り禁止である。門番のように階段に佇むフクロウの隣を抜け、紅絨毯に覆われた階段を上がった先の薄暗。一階を見下ろしていたその人の前で、足を止めた。その人は、笑みを湛えて振り向いた。純白と正反対の黒を纏ったその人。   (2017/6/15 01:41:03)

エルソフィ♀司書官「世界は叙事詩の旅路よりずっと狭いわ。確かにあれは見ただけではちょっと手元が狂いそう。それにしても、貴女って本当にお転婆ね?私がいる日に私の庭を連れ歩くだなんて……何か言いたかったのかしら?」 ……いいえ。 「アルフォンソに会わせたかった?」 ……そういうつもりもありません。ただ…… 「ただ?」 ……なんとなく、です。詩集に興味を示してくださいましたし。 「フフフ、フフ、本当に、面白い子。そういうところ、アルフォンソにとてもよく似ているわ?あーあ、近くへ見に行けばよかったかしら。ゴアイサツ、大事よね?」 ……同じ気苦労なら、仕事をしてくださいという台詞を選びます。 「嫌よ?いま着替えたら肩書が変わって挨拶回りが面倒だもの。今は『番人』でいさせてちょうだい、エルソフィ・エデット。今は素直にエデットの血を……父と、それを支え繋いだ母を誇りなさい。」 ――――………… 「たとえ、貴女があと何頁であろうと、ね?」   (2017/6/15 01:41:14)

エルソフィ♀司書官【最後の最後で失礼いたしました。これにて私からも〆。幕閉じとさせていただきます。こちらこそ大変長らくのお時間をありがとうございました……!初めての図書館描写で拙いところもありましたが、幕中どおり、またのご来館をお待ちしております。ソロル舞台に使ってくださっても構いませんので。もちろん此度見守ってくださいました窓辺様にも。】   (2017/6/15 01:42:51)

ピェリオ♂役者【長時間ありがとうございます…!!なんか物凄く気になる引きで次回へ続く感がすごい!!いつか何か解明されるのでしょうか、楽しみにしております……そして至らない図書館描写だいたいまるなげすみませんでした、有難う御座います…!! 長時間、本当ありがとうございます。窓辺様もありがとうございます。それではこちらにて、おやすみなさいませ。良い夢を。】   (2017/6/15 01:44:47)

おしらせピェリオ♂役者さんが退室しました。  (2017/6/15 01:44:58)

エルソフィ♀司書官【一周年してようやくの図書館物語を動かせて感無量。楽しかったです。温かい幕を本当にありがとうございました。それではお部屋お返しいたします。おやすみなさいませ。よい夢を。】   (2017/6/15 01:47:36)

おしらせエルソフィ♀司書官さんが退室しました。  (2017/6/15 01:47:39)

おしらせラトリオ♂魔術師さんが入室しました♪  (2017/6/21 16:20:45)

ラトリオ♂魔術師【こんにちわ、久しぶりにソロルだけ設置しにきました なんかちょっと内容被った臭いけど別件ということで…】   (2017/6/21 16:21:27)

ラトリオ♂魔術師(真夜中に白い影が魔術師ギルドの門からふらり、と出てくる。)・・・まさか採取の序に人探しを受ける事になるとはなぁ (数刻前、採取帰りの際少女が憲兵隊の所に駆け込んでいるのを発見した。 曰く「お姉ちゃんが連れてかれちゃった!!」という事。憲兵もそれだけでは動く事が出来ない様子で、ふらっと通りがかった時彼女の目にこの『鎧姿』が目に留まり、冒険者だと思われ泣き縋られていた。)まぁ…魔石を増やす機会とでも思えばいいでしょうか (魔術師ギルドの所有している馬小屋に着くと、そこには先程依頼をしてきた少女の姿もあった。危険だが、道標となる彼女の協力があればこそ、魔術師なら早期解決できるからだ。)   (2017/6/21 16:22:20)

ラトリオ♂魔術師ごめんねぇ、君まで連れて行く事になって。(馬に鞍をつけ、少量の荷物も括り付けながら、少女に声を掛ける)「だ、だいじょうぶ…です。お姉ちゃん、みつかるんですか…?」(不安そうに真っ白な巨体から垂れたマントを摘まむと、今にも泣きそうな顔で問いかけてくる)人探しだ、それに夜となれば、私には『都合』は良いよ 心配しなくていい。 で、おまじないに使う物は持ってきたかい? (「うん」と言いながら、少女は髪の毛を男に渡した) よし…それじゃぁ行こうか。 (少女を自分の前に乗せ、馬を走らせる) 『夢幻、尊き光、現に住まいし物の御霊よ、我を導き賜え・・・』(詠唱と共に、先程少女から手渡された『髪の毛』に光が纏い始める。しばらくすると、球状の発行体となり、ふわふわと馬の前を漂い始める)   (2017/6/21 16:23:08)

ラトリオ♂魔術師この光を追っていけば、お姉さんの場所までは辿り着く。 その前にもう少し眩しくなるから、我慢しておくれよ。 (腰のバッグから筒状の羊皮紙を3本取り出し、紐を解くと、男は再度詠唱を始める。)『使用許可、その制限を解き、恩恵を与えよ。<静寂ノ水籠>』『使用許可、その制限を解き、大地に恩恵を与えよ。<不正スル足跡>』(詠唱が終わると同時に、羊皮紙は光を放つと、書かれていた文字が消え白紙へと変わる。その後、一遍して回りの音が変化していく。 馬の足音は消え、駆ける風の音さえも無くなっていた。)「おじさん、何も聞こえなくなったよー…?」 大丈夫、これはおまじないだからね。 静かにしてないと犯人に見つかってしまうからね、大丈夫だよ。 (ぽんぽん、と前に座っている少女を撫でながら馬を走らせて行く)   (2017/6/21 16:23:37)

ラトリオ♂魔術師(しばらくすると、道標となっている光の玉が点滅し始め、静かに消えていく。木々を抜けた先には廃墟となったそこそこの館が佇んでおり、どうやらそこが犯人の根城となっている様子だった。)ふむ…どうやら、あのお屋敷が目的地みたいですね。 (馬をゆっくりと止め、少女と荷を下ろすと、淡々と荷解きをし、作業を進める。 籠の中にいるトカゲに書状を付け、それを来た道を戻るように放つと、チョロチョロと街へと向かっていった。)   (2017/6/21 16:23:43)

ラトリオ♂魔術師(数個の小さな樽に、少量の油と水を混ぜる。 馬を止めた小さな拠点の四方に銀の杭を打ちつけ、不可視の結界を作り少女と馬を隠す。)…さて、君にはここで待っていてもらう事になるが、大人しくしていれば見つかる事はない。お姉さんもすぐに戻ってくる。 お姉さんには馬で逃げるように言うから、一緒に来た道を戻るんだ。 約束出来るね? (腰を下ろし、少女の目線に兜が来るようにして話す。 少女も強く頷く)よし、良い子だ。 じゃぁおじさんはお姉さんを探しにいってくるよ。(大きな布包みと数個の樽を持ち、男は歩いて結界の外へと行けば、その姿は少女からは見えなくなっていた)   (2017/6/21 16:23:56)

ラトリオ♂魔術師・・・ (館に近づくと、門前には数名の見張りと思わしき人影がおり、館内からも少し騒がしい物音が聞こえてくる程、雑な管理体制になっているようだ。) ふむ…(男は水が入っている大きな樽から水を抜き、近くに持っていた油入りの樽を設置する。) 『使用許可、その制限を解き、恩恵を与えよ。<静寂ノ水籠>』。『夢幻、尊き光、現に住まいし物の御霊よ、我を背き隠し賜え』(先と同じような詠唱が済むと、水の膜と共に薄暗い闇が男を包んでいく。闇は光を飲み込み、暗闇に溶け込むような形になる。)   (2017/6/21 16:24:09)

ラトリオ♂魔術師悪いが、これも仕事という事で・・・ (白い布包みを解くと、中から大きな白銀の槍と盾、灰色の弓と筒が顔を見せる、弓に『紅色の宝石のついた矢』を番える。)『素よ、天元たる魔力の源よ、地と血に紅蓮の謳歌を与えよ <地ノ砲火矢・フレイムランチャー>』 (夜空へと向かって放たれた矢は、放物線を描いて門番の前へと着弾すると、ゆっくりと火の手が進んでいく。)「あ^~見張りとかだるい引いちまったなぁ~」「やめたくなりますよ~見張りぃ」 「あっおい、見ろよ見ろよ」「ファッ!?火事スギィ!」「消化だよ!」(ばたばたと見張りが慌てながら、近場に用意された樽に飛びついて火の元に掛けると沈下する処か、さらに火が大きくなっていく。)「これ油じゃねぇか!」 (表で騒いでいる所に、ふっと黒い影が正門をくぐり、中へと入っていく。)   (2017/6/21 16:24:56)

ラトリオ♂魔術師・・・ 「なんじゃ、外騒がしいやんけ」「どーせまた馬鹿騒ぎしてんだろ~、いいよなぁ俺もなぁ~」「見張り退屈ですよ~ほんと、ウッ」 (館内の一室で、見張りの一人が急に倒れはじめた。 それに続いて、もう二人の見張りも何の予兆も無く倒れる。が、そのまま倒れた割には音がせず、うっすらと暗がりが強い部分が『彼女には見えた』)「何…かいるの?」 こんばんわ、お姉さん (すぅっと闇が解け、徐々に白い巨体が椅子に縛られた女性の前に姿を現す。) 「な、何!?」(急に現れれば当然の反応)   (2017/6/21 16:25:05)

ラトリオ♂魔術師失礼、ご家族からの依頼で助けを任された冒険者です。 (そう言うと、矢の刃先で縛りを解き、彼女を解放する。) 外で妹さんが待っています。馬と地図を用意してあるので、お二人で此処から街へ逃げてください。 とにかく、今はそれだけです。いいですね? (白い巨体の男は、そういうとお姉さんに一本の魔法書筒を渡し、詠唱を始めた。)『夢幻、尊き光よ、現に住まいし我ら人の子に、導きの風を共に』 「ま、まって!」 (詠唱が終わり、光が広がる。その後目の前には見慣れた少女と燃える草原が彼女には映ったであろう。) さて、後始末でもしましょうかねぇ… (今度は闇すらも纏わず、その部屋からその恰好のまま闊歩していく)   (2017/6/21 16:25:16)

ラトリオ♂魔術師(しばらくすると、表の炎は急に消えて行き、異常を察知した族は皆、館の中を捜索し始める。 すると、大広間に白い巨像が立っている事に気が付き、全員がそこに集まり始めた) 「お前か、俺達の根城に火ぃ放ちやがった馬鹿野郎はよぉ」(一人のリーダー格らしき男が、白い巨像に話しかけ始める) そうですが、それが何か…? 「何か?じゃねぇぞお前さんよぉ… 冒険者だかしらねーが、この人数だぜ? 頭わかってんのか?」   (2017/6/21 16:25:26)

ラトリオ♂魔術師さぁ…わかっているのは、貴方達全員、明日憲兵隊が来るまでおねんねでしょうね。ということくらいですよ。(白い巨像は一本の「紫色の銀の矢」を床に突き刺すと、その部屋一体に紫色の煙が溢れてくる。)「な、なんじゃぁこりゃぁ!!」 (紫色の煙は、柱や床、窓、あらゆる物質から発生し、族の体に纏わりついていくと、鼻や口、耳、目からその体内へと侵攻していく姿が見える。)「うぁあああああ!ボスゥウウウ!」「ヤメテクレー!」「ア"ア"ア"ア"ア"!!」(叫び声はするものの、次第に崩れるように倒れ、大人しくなっていく男達を尻目に、白い巨像はゆっくりと正門から外へと出て行こうとする。)「くっ、クソッタレぇ!なんなんだぁこりゃぁ!よぉ!」 (最後の最期で手に持っていた湾曲した刀を白い巨像へ投げつけるが、その投げた刃さえも、ぐにゃりと曲がり、物音すらせずに床へ落ちていく。)   (2017/6/21 16:25:32)

ラトリオ♂魔術師・・・(トカゲが憲兵隊への出動要請の書状を運び、街へ到着した姉妹の証言をもとに、憲兵隊が件の館へと次の日に到着した。)「こ、これは…」 (そこで憲兵隊が見た物は、ほぼ死の直前まで干からびた数十人の男と、その男達の口の近くには灰色に透き通った石が落ちていた。言うなれば軽い地獄絵図とも取れるその光景だったが、事件は解決…ということで、言伝通りに『金と石は魔術師ギルドへ』運ばれていった。)   (2017/6/21 16:25:39)

ラトリオ♂魔術師(その後、姉妹は魔術師ギルドへお礼をと足を運ぶが、どの日も門をくぐる事は許されず、白い巨体を目にする日も無かった。 そして数週間した後、族は気を取戻し、ようやく事情聴取が始まった…とかなんとか。)   (2017/6/21 16:25:44)

ラトリオ♂魔術師【おいとくだけでした、ありがとうございました。らとりおくんこんな仕事ばっかりしてます…( ̄¬ ̄*)にょん】   (2017/6/21 16:26:36)

おしらせラトリオ♂魔術師さんが退室しました。  (2017/6/21 16:26:55)

おしらせアリステア♂冒険者さんが入室しました♪  (2017/8/2 15:49:54)

アリステア♂冒険者【こんにちは。日常のロルでもと思いつつ待機させていただきます。待機文長くなってしまいますが、馴染みの方もはじめての方も、お気軽にどうぞ。ロルの長さは以降合わせられるかと思います。】   (2017/8/2 15:51:34)

アリステア♂冒険者(半球よりも北に位置する大陸の最南端に位置するロサールは、大陸をちょうどふたつに分断するかのように流れる大河の河口付近に位置する。その大河より水を引き運河や水路を張り巡らせ、都市を築いたことから水の都と呼ばれている。それでもこの時期は、南方大陸より砂漠を越えてやってくる乾燥した気圧の影響もあり、水の都と言えども夏の暑さが続いていた。)はーい!ただいま!イルゼさん、エール4杯入りました!(とはいえ、他の地域に比べて涼しい都市であるのもまた事実。この時期にやっている祭りの影響もあって観光客は多い。ここ、『穴の開いたブーツ亭』もまた、いつも以上の賑わいを見せていた。この店の場合、客が増えているのはそれだけが原因でもないのだが、それはおいておくとしよう)   (2017/8/2 15:52:13)

アリステア♂冒険者「山羊肉のステーキ4人前上がり!次ウォルナットサラダ出すぞ」(厨房で鍋を振るうのはこの店の主人である"鉄人"ドブール。灰色の頭髪と、編みこんだ長い髭が特徴的なドワーフ族の老人だ。)「アラステーさーん、地下からエール樽持ってきてくれますー?あ、急ぎでお願いしまーす」(厨房と併設されたバーカウンターでドリンクを作っているのは看板娘のイルゼ。常に気だるそうな態度だが多少の冗談には毒舌で流してくれるのでそれが妙に癖になる常連も多いのだとか。)アリステアですって……!はぁい!今いきます!!(そして先ほどから忙しそうに厨房と客席を行き来している赤い髪の給仕が、この店の居候で本業は冒険者であるアリステアである。)っていうか、これ三人は無理!!(ここ数日、こんな日々が続き、冒険者ギルド『穴の開いたブーツ亭』は、レストラン『ブーツ亭』へとなっていた。)   (2017/8/2 15:52:20)

アリステア♂冒険者(そうは言ってもいつまでもピークタイムが続くわけでもなく。午後のティータイムにもなると客は酒場よりもカフェへと流れる。やっと空席が目立つようになると、働く者たちもひと時の休息を得られる。)かれこれ1週間くらい……ずっとこんな調子ですね……。(さすがに疲労の色が見えるアリステアがカウンター席に座りロサール特産品『ボトルドウォーター』《ちょっとおいしくて保存の利くガラス瓶に入ったお水》を煽る。)「このままじゃ店は繁盛でもワシらが潰れるな……」(ドブールもアリステア同様、かなり疲労した様子である。)「てか暑いですねー」(しかしイルゼだけは汗ひとつ流さず涼しい顔をして適当に会話に混ざりながら台帳に向かって売り上げの計算をしていた。)「……仕方ない、アル。この紙を掲示板と外の扉に貼って来い」(ドブールが二枚の羊皮紙を取り出してアルへ手渡す。)これって……日雇い従業員募集のビラ……!!(その羊皮紙に書かれていたのは、その日限りの従業員を募集するというチラシ。拘束時間と報酬が書かれ、更には営業終了後の食事つきとまである。)   (2017/8/2 15:52:28)

アリステア♂冒険者(さて、そんなこんなで前置きが長くなったが、夜のピークタイムに向けて、『穴の開いたブーツ亭』では従業員を急募中である。雇用にあたり商人ギルドを通す時間も余裕もないが、雇用契約関連にうるさい商人ギルドも、この期間ばかりは目を瞑ってくれるだろう。といっても、主人のドブールは、本来ここは冒険者ギルドであり、その冒険者ギルドが自分の冒険者ギルドで依頼を掲示しているにすぎない。と言い張るつもりらしいが。貴重な安息の時間に三人で休憩を回し、従業員と客を待つ。)誰か来てくれるといいんですけどね。(大量の食器類を洗いながら、店の入り口へと目を向ける。条件は悪くないはずだ。労働量に対しての報酬は十分だ。さて、貼り紙の効果、いかほどなものか。)   (2017/8/2 15:52:40)

おしらせエルソフィ♀司書官さんが入室しました♪  (2017/8/2 17:24:24)

エルソフィ♀司書官【こんばんは、お久しぶりです。まだ間に合うようでしたら、顔出し描写だけでもさせていただけばと思って降ってきた次第です。】   (2017/8/2 17:26:01)

アリステア♂冒険者【こんばんは、エルソフィさん。お久しぶりです。ええ、是非とも宜しくお願いします!】   (2017/8/2 17:27:14)

エルソフィ♀司書官【ありがとうございます。ブーツ亭が面白そうなことになっていたので、つい。それでは短い時間になるかと思いますがよろしくお願いいたします。どうか良き紡ぎとなりますよう。お夕飯等どうかご無理なく。少々お待ちを。】   (2017/8/2 17:30:46)

エルソフィ♀司書官(食器を洗う音がよく聞こえるようになったのは、カウンター席でハーブティのポットをカップへ傾けた頃である。会議が押しに押して片づけてもきりがない書類の山にあっさりと目と背を向けてとりにきた遅い昼食。最近良い意味で忙しいとは耳にしていたから、昼時のピークがさぞ戦場めいた忙しさであったのだろう、とは、扉を開けたときに感じた熱気の名残と、多分初めて見た、疲弊の色が伺えるスタッフ三人の様子から。)どなたかいらっしゃるといいですね。(硬質な声音に、憐憫は宿らなかった。ピークタイムの終わり辺りで名物こと山羊肉のステーキを平らげた客は、ひどく他人事のように言って、ちらりと入口のほうへ視線を向けた。)   (2017/8/2 17:41:09)

おしらせラトリオ♂魔術師さんが入室しました♪  (2017/8/2 17:50:16)

エルソフィ♀司書官【こんばんは、ラトリオさん。お久しぶりです。】   (2017/8/2 17:50:42)

ラトリオ♂魔術師【コンバンワ、お久しぶりです。ご一緒してもよろしいでしょうか。 実験体投げつけに】   (2017/8/2 17:51:23)

エルソフィ♀司書官【はい、私からは是非に。】   (2017/8/2 17:52:23)

アリステア♂冒険者【こんばんは、お久しぶりです。いらっしゃいませ!どうぞどうぞ、どのくらいの時間までいられるかわかりませんが歓迎いたします。】   (2017/8/2 17:52:26)

ラトリオ♂魔術師【ありがとうございます。順はどのようになってますか?】   (2017/8/2 17:53:13)

エルソフィ♀司書官【改めてよろしくお願いいたします。アリステアさんがすぐ投下できそうなら、アリステアさん→ラトリオさん→エルソフィでいかがでしょう?まだかかるようでしたら、このままラトリオさん→アリステアさん→エルソフィで。】   (2017/8/2 17:55:19)

アリステア♂冒険者【恐らくあと数分で投下できるかと思いますので、自分→ラトリオさん→エルソフィさんでよろしいでしょうか】   (2017/8/2 17:55:55)

ラトリオ♂魔術師【承知しました。よろしくお願いします。】   (2017/8/2 17:56:45)

エルソフィ♀司書官【承知しました。それではお待ちしております。良き紡ぎとなりますよう。】   (2017/8/2 17:56:56)

アリステア♂冒険者(食器を洗うのは嫌いじゃない。錬金術師が発明した、食虫植物の粘液と磨き砂、水を調合したものを数滴食器に垂らして擦るとみるみる汚れが落ちていく。この過程が結構面白い。)そうですね……。ほんと猫の手も借りたいくらいですよ。(視線は手元の食器に落としたまま、かけられた言葉に答える。遅い昼食をとりにきた顔馴染みは、今はハーブティを愉しんでいる。)あ、そうだ。(何か思い立ったように声をあげると、流れてくる水を止めて、カウンター奥の棚から小瓶を取り出した。)これ、お得意様の農家で採ったメイプル樹液を沸騰して濃縮させたシロップみたいなんですけど、よかったらハーブティに少しどうです?蜂蜜や砂糖とはまた違った風味が味わえるみたいですよ。(先日解決したばかりの事件において、彼女には借りがある。そのお返しというほどでもないが、普段と違う飲み方はどうか、とカウンターに差し出した。)   (2017/8/2 18:02:24)

ラトリオ♂魔術師たまには外に出ないと、体が持ちませんねぇ…(白い大きな外套をかぶりながら、自室からゆっくりと出て行き、魔術師ギルドを後にする。) 久々に外で食べよう、皆、ついておいで(ゾロゾロと小さな人形のようなものが、白い巨体の背に張り付き、巨体はそのまま例のお食事処へと足を運ぶ)今日はここにしましょう。 (カシャン、カシャン、と音を立てながら、久々に酒場の扉を押し開けていく)・・・おや、お二人ともお揃いで (見知った顔の男女を視界にとらえ、背中に居た子たちが、頭の上に重なり塔になりながらも歩を進める)   (2017/8/2 18:05:21)

エルソフィ♀司書官本当に猫の手でもよろしければ一匹連れてきますよ。(日々雑務と依頼の多忙に悲鳴をあげる魔術師ギルドでも同じ言葉を聞いて、冗談で野良猫を抱き上げて渡したら現在その猫は精神の癒しを施す重鎮と化したのだがさておき。)メイプルの樹の、ですか。虫の捕獲用という印象しかなかったです。ぜひ、いただきます。(コトリと置かれたガラス小瓶。蓋を開ければたしかに樹木を連想する香り。添えられていた小匙によそってカップに垂らして溶かす間に聞こえたのは、早速ドアが開く音。さて客か従業員候補か、と思って顔を向けるなり、ぱちぱちとまばたきをした。)ラトリオさん、お久しぶりです。お元――(そこで言葉が止まったのは、甲冑の色が変わったことよりも、相変わらず大きいですねという心の声よりも、その大きい人の上に何を連れているのか小人(に見えている)の群。)――お元気でしたか?(一拍黙って、カップを持ち上げながら何事なかったように見上げた。見上げるとと首が痛い身長差が少し懐かしい。)   (2017/8/2 18:15:52)

アリステア♂冒険者あはは、イルゼさんあたり喜びそうですけどね。(この店の看板娘が小動物好きかどうかはさておき。)ええ、なんでも最近その樹液に手を出し始めたのだとか。香辛料をはじめとする調味料の類も、独占状態でしたからね。少しでも珍しいものを……って、商売も大変ですよね。(言って、再び食器洗いに手をつけようとした時、扉は開いた。顔馴染みの司書官とほぼ同時に扉をほうを見やると、やってきたのはもう一人の顔馴染み。)あっ、いらっしゃいませ!ラトリ……オ……さん。(……あちこち旅して来たけれど、こんな光景は生まれてはじめてだった。いや、大きな影に真っ白い甲冑姿で街中を闊歩する光景もなかなか斬新ではあるのだが、なによりも、その巨体の上に積み重なっている……人形?いやでも今動いたような……。)……えっと、おひとり――何名様ですか?(いろいろ尋ねたいことはあったが、まず店員としての責務をまっとうすることにした。)   (2017/8/2 18:26:15)

ラトリオ♂魔術師私は一人ですよ。(ふふっと笑うようにして答え、ギィ…と音を立てながら、知人との間に一つ空席を作り、カウンターの席に着く。)「ゲンキ!」「シラナイ!」「アッ…」「シンダー」(塔になった子たちは下の子を叩きながら声を発する)・・・私も元気です。(「ダレダー」「ヒューメン」「エルッエルゥゥ」「アッ・・・」と、二人のほうを見ながらぞろぞろと飛び跳ねてテーブルへ移っていく)此方は冒険者のアリステア君、司書官のエルソフィさんですよ、皆挨拶して。(「シッショォー!」「ボウケンカ!」「ハタラキモノ」「アッ・・・」と二人を認識するようにお辞儀をした) この子たちは<ドール>、最近研究の副産物で出来た魔力で動かせる綿人形達です。 せっかく食事で外へ出たので、街の見学も兼ねて連れてきたんですよ。 あ、私はオススメでお願いしますね、アリステア君   (2017/8/2 18:32:36)

エルソフィ♀司書官(ねえその小さいのなあにと問わない大人二人である。いや、真っ先に口をついて出かけた問いであることに間違いはない。驚きすぎると問うことも忘れること、世の中にはいくつかある。)……ドール……魔導人形の試作は何度か意見を求められたこともありましたが……驚きました、よく動きますね、しかもこんなに一度に。(指先で眼鏡をかけなおして、しげしげといった様子に人形たちを見る。片言ながらもなんとか聞き取れる単語を発する「その子」たち。ふとよぎったのは、おそらくこの人形たちが禁忌域まで昇華したとある少女の顔だが、一度目蓋を閉じた。仕事のことは仕事のときに考えよう。とりあえず、カップが冷めるまえに甘くなったハーブティを唇へ傾けた。)……あ、美味しいです。エルダーメイプルの樹の香り、きっとこれはクッキーやチーズに練りこんでも合います。(賛辞を並べる声音も相変わらず硬質だが、純粋な賛辞である。)……(そしてまた動かぬ愛想のまま小さな人形たちを見つめるのである。)   (2017/8/2 18:42:06)

2017年05月05日 01時30分 ~ 2017年08月02日 18時42分 の過去ログ
【F系】水都ロサール【本部屋】
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