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「学園戦士◇フェアリーナイツの久遠」の過去ログ

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2021年05月27日 22時50分 ~ 2021年05月31日 22時26分 の過去ログ
過去ログでは上から下の方向に発言を表示しています

おしらせ新規ルームを作成完了しました。(27.142.***.209)  (2021/5/27 22:50:15)

おしらせ迦具土 灯理さんが入室しました♪  (2021/5/27 22:51:53)

迦具土 灯理【―――っと、一旦こちらに移動しますね。ロルの合間にルーム説明の利用法等は詳細に書いていきますので、宜しくお願いします。】   (2021/5/27 22:52:39)

おしらせユノ・リーヴルスさんが入室しました♪  (2021/5/27 22:53:38)

ユノ・リーヴルス【よろしくお願いします……】   (2021/5/27 22:53:53)

迦具土 灯理【こんばんは、色々とお手数を掛けてしまって本当に申し訳ございません。今夜も宜しくお願いしますね、ユノさん。】   (2021/5/27 22:54:26)

ユノ・リーヴルス【ん。こちらこそ、よろしくお願いします(はふ   (2021/5/27 22:55:27)

ユノ・リーヴルス【前回の返事ロルはもうできてるんですが、落としてもいいですか?   (2021/5/27 22:55:49)

迦具土 灯理【ええ、大丈夫ですよ。ご準備頂いて、有難うございます。それでは、宜しくお願いしますね。】   (2021/5/27 22:56:59)

ユノ・リーヴルス……はい(弔い合戦にするつもりはない。あくまで一人のフェアリーナイツとして、平和を願う者として彼の脅威に立ち向かう。自分の在り方を改めて定義しつつ、力強い先生の言葉に同意の声を返した。不波先生の件は灯理先生に監視や調査を任せるとして、私にできることは引き続き情報の伝達や仲間を集うことだ。それぞれが自分にできる事を積み上げる、それが私達が取れるアドバンテージの一つになるだろう)……先生。私たちは、力を持った。同じ側の者として、です。であれば……年齢も、立場も、関係ないと思います。共に持つ者の責任を担う者として、私は先生の隣に立つ事に何も不満はありませんから(歴史の先生であればわかるだろう。ノブリス・オブ・リージュ。妖精騎士に選ばれた者同士、仲間であることに引け目を感じる必要がどこにあるだろう。何より、私が先生に支えられるばかりじゃいけないから。絡めた小指をきゅっと強く握りながら、そんな思いを胸に)   (2021/5/27 22:59:19)

ユノ・リーヴルスフェアリーホワイト……それから、ストライカー。……先生方って意外とフェアリーナイツ?(ネメシスが多いイメージは拭えないものの、言われてみればこの学校の教師の男女比率はトントンくらいな気がする。公表していないだけで、もっと教師陣のナイツもいるのかもしれない……まあ、それはともかく。先生直々の推薦なら信用もできる───)……嫌な魔力、ですか。……わかりました、注意しておきます。なにぶん私、魔力感知についてはちょっと鈍いみたいで(人によって得意分野は違う。私の場合、優れているのは魔力容量と消費効率。多彩な力を扱う司書らしい特技だとは思うが、どうもその分他の人の魔力を検知するセンサーが鈍いらしいと最近わかってきた。……刺々しい、鋭い魔力か。棘といえば、すみれ……いやいやいや。連想ゲームに興じるのは今はやめよう、特に今さっき話題に上がったからって急に彼女に話を接続するのはよろしくないな)   (2021/5/27 22:59:33)

ユノ・リーヴルスお互い出せるデータは、こんなところでしょうか……ありがとうございます、先生。先生もお気をつけて、逆に私に電話してくれたって構いませんから。授業中でも飛び出しますよ(最後に、教師としては見過ごせ無さそうな冗談も、ちょっと交えての返しをしてみた。緊張をほぐせたらと思ったけれど)   (2021/5/27 22:59:43)

ユノ・リーヴルス【……もとより終わりかけだったのもあって、最初からクライマックス……   (2021/5/27 23:00:00)

迦具土 灯理【ふふ、確かにそうですね。では、私の方もお返事していきます。丁寧なロル、本当にいつも有難うございますね。】   (2021/5/27 23:04:24)

ユノ・リーヴルス【こちらこそ……アカリ先生が上手な分、私も気合入りますから   (2021/5/27 23:06:51)

迦具土 灯理 ……方針はこれで定まりましたね。まずは、恐らく天魔ルルに最も近い位置にいるであろう"不波"先生の監視と、―――あわよくば、対話。……話が通じる相手かどうかは分かりませんが。少なくとも―――すみれさんの命を奪うだけの力を持ったネメシスです。いきなりの交戦より……正体を判明させたら、きっちり向き合う事が大事、でしょう。……それもこれも、向こうの出方次第ではありますが。……天魔ルルのあの高圧さを鑑みれば、脅されて従っている可能性も否めない……彼女の罪がそれで消える事はありませんが、……それでも、先ずは彼女を攻略しましょう。そして、その間にもナイツにこの情報を広め、対天魔ルルの包囲網を完成させていく―――。そうですね、現状ではこの声掛け、あくまでナイツのみに絞っておきましょう。確かに、千景君の様にネメシス内部にも天魔ルルへ反発心を抱いている構成員は居るのでしょうが―――まだ、信用し切る事は出来ません。……それはナイツも同じだったりはするのですが、しかし。何もかもを疑い始めては話が進みませんし、何よりナイツには身を守る意味も込めて、この対策の輪を広げていきましょう。   (2021/5/27 23:33:28)

迦具土 灯理 (纏める。自分がすべきこと。そしてユノがすべきこと。そう―――もうこの二人は、そしてこの学園に居る騎士は、"みんな力を手に入れてしまった"のだ。望んでそうなった者もいるかもしれないが、だとしても。皆同様に、戦う術を手に入れてしまった。ならば、責は果たさなくてはならない。超常の力を私利に用いるのではなく、より弱い者を、大切な者を守る為に行使する―――民の前に立ち、敵を討つ騎士として。それが、"高貴なる者の務め"=ノーブレス・オブリージュなのだから。そして、その高貴さには年齢は関係が無い。灯理はユノの深い含蓄を含んだ言葉に、思わず目を丸くして―――、嗚呼。そうだ。フェアリーナイツに変身できる中学生、って。こういう子供が、多かった。そう、久しぶりに改めて気づかされた。自分も含めて、どこか自身の命に頓着が無くなってしまう様な、過酷な経験を持って居て。どこかで心を置いてきてしまって、それでも―――何か一つ、護りたいモノの為に命を賭けられる、そんな。強い心を持った―――大人に似た、子供達。それがフェアリーナイツだった。すっかり忘れていた、子ども扱いしていい相手ばかりではない、っていう事を。   (2021/5/27 23:33:40)

迦具土 灯理ただ―――それでも、もう灯理は教師だから。矢張り、本当は生徒をまで戦わせたくはない。その本音だけは、やっぱり裏返る事は無いのだけれど。それでも……彼女の言葉をしっかりと、受け止めた。)……ええ。そうですね。―――得てしまった以上、もうその力から……その責から、逃れようはありません。であれば、私は……貴女やほかの騎士達が、せめて迷ったりしない様。一緒に横に立って、支えていきましょう。……これから宜しくお願いします、ユノ・リーヴルスさん。……―――フェアリー・ヴィヴリオ。(ストライカー、ホワイト。そしてヴィヴリオ、緋焔。四人の名はそれぞれ、この小さな車の中でまず、間接的にではあるが結ばれた。後は、今後次第だ。実際の動きはこれから開始される。灯理が接触すべき人物としては―――矢張り楓になるだろう。この学園に来てから、まだしっかりと会話をしてはいない。顔を合わせて彼女と話す必要がある。それに、例のフェアリーダブル―――ユノに情報を齎した彼女にも、会わなくてはいけないだろう。   (2021/5/27 23:34:05)

迦具土 灯理恐らくだが、不波先生とダブルネメシスの正体を結び付けた頭脳の持ち主である以上、現在も不波先生の周りを嗅ぎまわっている可能性がある。それは―――流石に危ない。 もしまだ情報収集をしている様なら、ナイツ側の招集へ向けて歩みを進めて貰うのが良い、だろう。それに……ダブルネメシスからすれば、フェアリーダブルは一度交戦をして情報を奪われた相手。狙っていても可笑しくはない。此方も早急に手を打たねば。)……そう、でしたか。私は―――ユノさんとは逆に、……魔力が、とても薄くて。その分、他の魔力に関しては少々敏感、なのかもしれませんね。或いは……単に経験則から、殺気に対して鋭敏になっているのかもしれませんが。なんにせよ、危険な香りのする魔力です。単独での対処が難しい場合―――え、……わっ、私が!?……、……ふふっ。そうですね。こんなに頼れる司書さんです。―――ええ、勿論。先生がピンチの時には、絶対助けに来てくださいね?ユノさん。   (2021/5/27 23:34:19)

迦具土 灯理(その冗談に、くすりと口元を緩ませて。じゃあ、危なくなったらお願いね、なんて。乗ってきてくれる程度には、どうやら打ち解けられたか。話が終われば、エンジンを切る。余り長居すると、それはそれで変な噂を立てられてしまうかもしれない。―――新任のあの教師、図書館の主をどっかに連れ込んでたらしいぞ。そんな噂が立ったらいよいよもって職員室で何を言われるか。ただでさえ揶揄われ続けているというのに―――兎も角。灯理は扉を開ければ車の外に出て。眩しい陽気に一瞬、目をくらませる―――大丈夫。大丈夫だ。今日もこんなに太陽が輝いているのだから。きっと、明日も。明後日も。―――夜の闇に負けたりしない。)では、ユノさん。何かあれば其方の端末に。―――武運を祈ります。互いに、健闘しましょう。……無茶は、めっ。ですからね?(―――先ほどまでの顔とは違う。普段通りの、「アカリ先生」の顔に戻って。そんな風に言う、だろう。)   (2021/5/27 23:34:51)

迦具土 灯理【お待たせしてすみません&長くてすみません……(ずささーっ】   (2021/5/27 23:35:46)

おしらせ無言時間が20分を超えたため、ユノ・リーヴルスさんが自動退室しました。  (2021/5/28 00:05:28)

迦具土 灯理【ん―――おや、大丈夫でしょうか……。】   (2021/5/28 00:07:26)

おしらせユノ・リーヴルスさんが入室しました♪  (2021/5/28 00:08:02)

ユノ・リーヴルス外堀から埋めていくのは大事です……ナイツ間の連絡ははこっちで進めてみます。……気をつけて下さいね。ダブルネメシスの被害者は決してすみれだけじゃありませんから……(そう。伝えられた情報によれば、処刑されたのはすみれだけでなくその他二人のナイツ。現時点で3人もの被害者を出しているのが彼のネメシス……そしてアカリ先生には、そんなネメシスの正体と目される存在に接近する、一番危険な役割を頼んでしまう事になる。先に気付かれればどうなるか……どうしても、考えてしまうと不安が滲むのだけれど)……こちらこそ、よろしく無いお願いします。フェアリー緋焔、灯理先生……私も全力で先生のフォローに回りますから(天魔失墜を成就させるため。なんて言い方をしたらさすがに硬すぎるのでやめておくけれど。何となく浮かんだフレーズはさておき、この次は保健室を当たってみるのがいいかもしれない、などと思考を巡らせる。過去数回お世話になった場所だけれど、そもそもあそこの先生がどんな人なのかって知らなかった……フェアリーホワイト、か。どうやって私の方から話を持ちかけるか、さっきの先生を真似してみるのもいっそアリかも……?)   (2021/5/28 00:08:41)

ユノ・リーヴルス……それでも、今日まで生き残ってる。だから先生のアドバイスには重みがあるのかな……。……もう、知ってる人を失いたくないですから。すみれを守れなかった分、先生も含めて皆を守りたいんですよ(どこか少し悲しい色を孕んだ笑みを、そっと見せて。エンジンが停止して、車内の小さな揺れがおさまったのを感じれば、これで解散かな、と車の外に。熱気に襲われ少し顔に手を翳すも、その熱に励まされた気がした。……光はここにある。あとは私たちの光で、暗い闇を照らしてみせればいいだけだ)充電は欠かさずしておきます……先生の方も、幸運を。教室の前で転ばないようにして下さいね(表情はユノ・リーヴルスのとしてのものに。ちょっとしたお返しを、同じように微笑みを讃えて返してみるのだった)   (2021/5/28 00:08:51)

迦具土 灯理【あら、おかえりなさい。一応、短めですが〆文を返して、このロルは此処まで、という感じですかね。】   (2021/5/28 00:11:56)

ユノ・リーヴルス【そうですね……日付変わっちゃいましたけど、不波先生のやつはどうしましょうか   (2021/5/28 00:14:52)

迦具土 灯理 (そう―――フェアリーカッツェ、そして名称不明のフェアリーナイツ。この二人も、天魔ルル、そしてダブルネメシスの餌食となって消されているのだ。わざわざメールに記載して寄越す辺りに、"天"を名に持つ怪物としては嫌らしさを感じる。フェアリーダブルからの情報によれば、―――時間に干渉すると思われる能力を使うらしい天魔ルル。今まで、灯理も相対した事が無いクラスの敵だ。無論、尋常ではなく強い妖魔を相手取ってきたことはあるが……今回はそれを超える敵と。そしてその一番刀に接触する事になる。スパイ行為は得意ではないが、もう自分も大人だ。気を引き締めて、不波先生の事を監視しよう。目の前の少女を、悲しませないように。)……そうですね。これ以上の犠牲は、なんとしてでも。安心してください、こう見えて先生、結構身体だけは頑丈ですからっ。ほら、その証拠に……何度転んでも、きっちり立ち上がっている。……でしょう?(最後は、ちょっとのジョークを織り交ぜて。こうして、司書と篝火の初邂逅は幕を閉じる。―――かちり。また運命が一つ、音を立てて進み始めた。歯車が回る。何もかもを巻き込んで、強引に―――かちり。)   (2021/5/28 00:18:48)

迦具土 灯理【ん―――そう、ですね。私は全然大丈夫ですが、ユノさんはどうですか?明日が早かったり、もう眠気がきついという事であれば、ちょっと打ち合わせのみにしてまた後日、でも大丈夫ですよ。】   (2021/5/28 00:19:31)

ユノ・リーヴルス【明日は……相変わらず六時半起きです(ぁ   (2021/5/28 00:20:30)

迦具土 灯理ふふ……ですよね。かくいう私もいつも通りの時間、なんですけれど。どうしましょう、移動して打ち合わせでも大丈夫ですよ。   (2021/5/28 00:21:09)

ユノ・リーヴルス一応後続の人のためにもお部屋は開けましょうか……移動でお願いします   (2021/5/28 00:23:49)

迦具土 灯理【かしこまりました。では、待ち合わせの方にお部屋を用意してきますね。あちらでお会いしましょう。】   (2021/5/28 00:24:53)

迦具土 灯理【お待たせしました、お部屋の方は準備できましたので、移動をお願いしますね。】   (2021/5/28 00:25:40)

ユノ・リーヴルス【入りました……こっち、落ちますね   (2021/5/28 00:27:58)

おしらせユノ・リーヴルスさんが退室しました。  (2021/5/28 00:28:00)

迦具土 灯理【確認しました、ではこちらは失礼します。お疲れさまでした。】   (2021/5/28 00:28:09)

おしらせ迦具土 灯理さんが退室しました。  (2021/5/28 00:28:11)

おしらせ鬼熊 楓さんが入室しました♪  (2021/5/29 20:49:57)

鬼熊 楓【少しばかり長いが、ソロルにお借りする】   (2021/5/29 20:50:07)

鬼熊 楓(先日、黒神学園近傍の繁華街に所在するある雑居ビルが倒壊した。ガス爆発とも、基礎工事に問題があったとも言われるが、実は違う。細部は省くが、学園の用務員でありネメシスでもある殖木茂雄の策略によって、同学園高等部3年の鬼熊楓が――フェアリーナイツが、そのビルを破壊したのである。その鬼熊楓の実家である、極道としての鬼熊組が拠点としていたビルの倒壊により、実父である鬼熊義臣は行方不明。組の収入は激減し、組員も半数近くが重傷が死亡。目ざとく周囲の組織が動き出し、現在鬼熊組は壊滅の危機に瀕している――――というのが、これまでの話。故あってとはいえ、自らの手で信愛を抱いていた実家を打ち壊すこととなった楓自身は、極道という社会道義的に完全な『悪』である実家の事を受け入れきれずに一時的に家出。学園の屋上で寝泊まりするような事すらしながらも、嘗て拳を交えたオーガネメシス――『鬼武誠』に諭され、潔癖では生きられないことを学ぶ。社会的な悪であっても、生きるため、娘を育てるための行為であったから行っていたこと。であれば、例え自分が"正義の味方"であっても受け入れなければならない――それを、楓は学んだのだった)   (2021/5/29 20:50:15)

鬼熊 楓(それから数日後、場面は同じく黒神学園近傍のある建物に映る。その3階建てのマンションは4m近いコンクリートの壁で覆われ、常に出入り口を強面の若者が固めている――地元で有名なヤクザの事務所、というところである。その若者たちは今日は見当たらず、門扉が開け放たれていた。――それも、ぐにゃりと捻じくれて。ひっそりとしたその事務所内に、"視覚的に姿を消して"侵入するのはフェアリードロップ――苫米地ケイカである。愛らしい衣装も今日は光学迷彩によって背後の風景と同化しており、長い金髪も見ることはできないが、時折足音が響くくらいには建物内は静かなもので)――…あー、音喜多センセー?ウチやけど、こら襲撃された後やなあ。入り口の鉄格子は捻じ曲がっとったし、抵抗した奴らは全員虫の息やわ。死んではおらんけど、まあ骨折れとるんは片手では足りんかなっちゅう感じ。屋内も基礎の鉄骨が見えるくらいボコボコに…――ん、あぁだから、壁が凹んどるんよ。アニメとかであるやんか、すっごい力でぶん殴ったら壁にめり込むやつ。ああいうんが何箇所かあってなぁ、記念写真撮ってこか?まあ、どう考えてもナイツかネメシス…―バケモンの仕業やな   (2021/5/29 20:50:22)

鬼熊 楓『なんや、そんならヤクザのくせに全滅か?腹切っとるやつとか居らんのかケイカ、居ったらおもろいから写真撮って来い。……それと、その組独りでぶっ潰したやつの痕跡とか無いんか?ありがちなんやと血液、毛髪、ぶん殴られたヤツの傷口に爪が剥がれて入っとったりするんやけどな。…――無しか。なら整理すると、『そいつは一人で、正面から組員38人を一人も殺さず瀕死にした』―『武器は無し、基本的には徒手格闘』―『極めて高い温度で焼かれた物品の痕跡あり』―……なんや、鉛玉まで溶けとるんか?ちゅうことは炎も操れるんやろうな、それも温度は1,000度以上っちゅうところか。ウチらのデータには居らんなぁ……でもまぁ、それだけのことが出来る割に『誰も殺してない』のと、『建物自体は燃やしていない』辺りは……ナイツ、やろうな。おー、こわ。正義の味方のくせにその力でカチコミとか何考えとるんやコイツ?』…――ウチらやて似たようなモンやんか、怪しい事件があるから調べる言うてヤクザの事務所行かされるとは思わんかったでウチ?まあともかく、もうここには居らんようやな。……どうする、音喜多センセ。放っておいたら死んでまうやろし、ここは   (2021/5/29 20:50:29)

鬼熊 楓―――あー、ちょい待ち。ここ組長の部屋やな、おいオッサン…――あ゛ー、良い年した爺さんのお漏らし姿とかウチでも見るのキツいわあ……はぁっ。…――あんな、助けは呼んだるわ。せやから誰がこれやったんか話せ、って…――あ?ん、ンン……っ、もっかい、言うてみ?…――聞き間違いちゃうんやな?ふーん、そうなんか……『何やねんケイカ、こっちからは拾えへんかったで?』……――『鬼』やって。白い髪して、蒼い炎を纏った鬼が来て、皆ボコボコにして行った言うて……安心したんかなぁ、ウチの顔見ながら白目向いて気絶してもうたわ。『"鬼"なぁ…――そんなナイツ、居ったか?学園飛び出してカチコミ掛ける白髪の鬼、そんな居ったらすぐ目立ちそうなもんやけど……、……まあええわ。救急車呼んだれ、ケイカ。そんなお前はそこ離脱、今日は学園寄らんでもええで。最近はネメシスも大人しいみたいやし、今回のナイツも流石に今日の内に学園で騒いだりせえへんやろ。……あー、ウチも久しぶりに酒飲みながら風呂入ったろかな。そんでタバコ吸って寝落ちすんねん、寝タバコで火事にならへんから楽しいでー、ケイカ?』……アンタ絶対早死にするで、音喜多センセ。   (2021/5/29 20:50:35)

鬼熊 楓(音喜多サキと苫米地ケイカによる、ビル倒壊に端を発する"危険人物捜索"とほぼ同時期。黒神学園の校庭で一頭の肉塊じみたネメシスが断末魔をあげていた。身体の各所を黒炭のように焦がされ、身動きの取れない所に刃渡り2m近い『七支刀』を突き立てて。その途端、ネメシスを内側から燃やすように『蒼い炎』が噴出し、遂に怪物は動きを止め、やがてあの世へと流れるように黒い汚泥となって、降りしきる雨粒に溶けていく。――――今宵は、雨。ざぁ、と空から落ちる水滴が一瞬で水蒸気になるほどの炎を纏い、ネメシスを滅したのは白髪の鬼であった。金色の角を輝かせ、太腿まで届くような髪は綺麗な白色に染まっている。瞳も双角同様に勇ましい金色で、身体は朱色の革鎧で覆われている。やがてその身を包む炎が収まり、白髪が波を打つように黒色へと染まり――鬼の姿は、地面に七支刀を突き立てた格好のまま、一人の女性のそれへと変わっていく。黒髪、長身。学生服は所々が血に染まっていて破け、ほつれていたが、ネメシスとの交戦が理由とは思えない。その傷は刀で切りつけたような人為的なものや、弾痕と思しき物ばかりだったから。――はぁっ、と深い呼吸を挟んで)   (2021/5/29 20:50:42)

鬼熊 楓今日は……、っ。……そろそろ、限界か。誰か来る前に、帰らなければ…――っ、ふふ。少しやりすぎたな…――こんな姿、灯理先生に見られでもしたらさぞ怒られることだろう、が…。……ぐ、ッ!(鬼の姿から『鬼熊楓』へと戻った彼女の手元で、七支刀が霞となって消え去ると、少女――と呼ぶには少し成熟した彼女は、濡れたグラウンドに手を付くこととなる。汚れた学生服からも分かるように手傷を負っているのか、肩や腹部から染み出した血液が雨水で薄まって流れ出していくのを手で抑え、自嘲するように笑いながら――どさり、と彼女は倒れ込む、仰向けに転がって、地面の冷たさと降り来る雨粒を浴びながら深く息を吐いて――――)   (2021/5/29 20:50:48)

鬼熊 楓(――――鬼熊楓は先日、秘密裏に親の"遺産"を相続した。自分が殺したかも知れない、遺体の見つかっていない父親が保有していたかなりの額の資金、豪邸と呼べる実家、複数の車両と建造物、フロント企業の株式、そして何より『鬼熊組組長』という立場。無論、既に鬼熊組は壊滅的被害を受けている。組員は両手で数えてやっとという程であり、勢力圏は最盛期の40分の1にまで狭まっている。大規模抗争というわけではないが、明らかに警察も目を付けるような闘いになる中の――冒頭、鬼熊の家に敵対する、ある組が事務所まるごと壊滅、というわけである。それが鬼熊楓の仕業であることは言うまでもなく、彼女からすれば『圧倒的な個の力を見せつけることで争いを止めさせる』という目的の下に行った事。『正義』の力を個人的な理由で使うべきか悩んだが、誠の言葉が心の中に残っていた。そして事を成す折に、自然と彼女の姿は白髪鬼へと変化していた。その血脈に潜む怪物が目覚めたのか、圧倒的な力とともに破壊衝動を強く覚え――事務所を壊滅させた後も収まらない荒ぶりを、学園においてネメシス対峙の名目で晴らしていた、というわけである)   (2021/5/29 20:50:55)

鬼熊 楓(もっとも、強い力には対価も伴う。痛みに無頓着になるのもその一つだろう、戦闘中に被弾した事に気付かず今に至るのだから困ったものである。まだまだ自分の力としては使いこなせていない…――傷は痛むが、鉛玉は身体を抜けているようだ。昔から傷の治りだけは早いのも、思えば眠っていた力の恩恵だったのか。死ぬことはないだろうが、やはり苦しい。それに最近は、相続に伴う様々な手続きに追われてばかりで、そのくせ学校にも顔は出していたから――疲れていたのだろうか。血と泥に塗れ、雨に打たれながら、意識の混濁とも微睡みとも言えないような、ふわふわとした感覚の中で雨雲の空を――鬼熊楓は、眺めていた)   (2021/5/29 20:51:03)

鬼熊 楓【……以上だ!】   (2021/5/29 20:51:22)

おしらせ鬼熊 楓さんが退室しました。  (2021/5/29 20:51:25)

おしらせ迦具土 灯理さんが入室しました♪  (2021/5/29 22:35:50)

迦具土 灯理>楓さん   (2021/5/29 22:36:00)

迦具土 灯理 (しとしと降り続く雨を、窓の内側からじっ、と眺めている。週末のこんな時間でも、職員室に籠って書類仕事に精を出しているのは当然だが気持ちの良い話ではない。本来なら、偶の休みくらいは家から出ず、ベッドに横になって惰眠を貪りながら、撮り貯めてあるドラマの消化とか、買ったまま積んである直木賞受賞小説の読了とか、宅配ピザでも豪勢に食べたりだとか―――いや、今日は雨だし宅配ピザは配達員が可哀そうだ。ともかく、大好きなアルコールを流し込みながら好きな事に時間を使うのが大人の休日という物である。だというのに、この迦具土 灯理ときたら先輩教諭に頼まれている小テスト問題の作成だったり、某非常勤の音楽教師に「好きなアニメのリストを作っておいて」という謎のタスクを要求されていたりしたせいで、今宵も学校に来てその後始末、という訳だ。無論、こっそり持ち帰っているPCで家からやればいいだけの事ではあるのだが―――折角仕事をするなら学校に来た方が都合が良い、というのもあった。   (2021/5/29 22:36:03)

迦具土 灯理―――否。結果的に灯理は"それ"が気がかりだから、仕事云々は抜きにしても学園に来てしまっているのだろう。)―――――――ふぅ。…………雨、か。……闇が深くなるから、妖魔はこの天候を好む傾向がある―――……気がする、のよね。(―――そう。フェアリーナイツとしての使命。学園に蔓延る妖魔を片付け、生徒を守る為に戦わなくてはならないという、教師とは別の一面を灯理は持ち合せてしまっている。つまり、休日であろうと何であろうと、学校から離れる時間があると気が落ち着かない、という訳だ。妖魔が活発に動き出し、シャドーネメシスという組織が大きく脈動を続けている昨今では、土日に家に居ようものなら二時間と持たずに足が学校へと向かってしまう。自然に、それとなく、何かしらの理由を見つけては「嗚呼、忙しい」なんて嘯いて―――学校へ見回りに来てしまう。それが、彼女の家に積んでしまっている書物の多い理由、でもあった。学生時代も忙しかったが―――教師になってからはその比ではない。学園に妖魔が住み着いていないという事で、ある程度自由気ままに動けていた大学時代を思い返し、灯理はふっ、と笑みを零した。   (2021/5/29 22:36:16)

迦具土 灯理―――仕事も一段落。雨脚も弱くなる素振りを見せない。今日は学内からそんなに強烈な魔力を感じないが―――、いや、それでも見回りは必要だろう。うーんと伸びをして両腕を前に。肩をくるくると回して、立ち上がれば首を鳴らす。嗚呼、肩凝ってるなぁ。そろそろ整体でもいこうか。いやいや、運動がてら学内をちょっと散歩して見回りすれば身体もほぐせるだろう。ついでにいつもの場所で一本か二本、煙草も吸えれば万事完璧だ。充電しておいた電子煙草を鞄から取り出せば、こっそりとジャケットの内側に潜ませて。書類の整理を終えた灯理は、ゆっくり職員室から出て行こうとした―――――――その、矢先。)………………。…………――――っ。…………この、……"気配"……ッ!?…………いえ、"魔力"は―――――――――、まさか。…………っ!!(何か、そう何か―――大きな波動、の様な物を察知して。ゾクリ、と背筋を震わせた。ここ最近、学内にはいくつもの魔力が渦巻いていた。   (2021/5/29 22:36:40)

迦具土 灯理 一番強力な物は、件の処刑人天魔ルルが放つ、支配的なまでの魔力―――だが今宵はそれを感じない。もう一つ、まるで表皮を突き刺す様に、毒気じみた鋭い魔力の波動を感じる事も多かったが――――――それも、違う。 今宵の、今感じた何かの違和感は、その二つのどちらでもない。もっと鮮烈で強烈で、そしてどこかで"見に覚えるのある"波動、だった。嗅ぎなれた匂い。数年ぶりに鼻腔を突く感覚。だがあの当時とは何かしらが大きく"違って"しまった事を示すほどの、絶対的な禍々しさ―――ああ、嫌だ。考えるのも想像するのも頭が痛くなる。何故。何故彼女から―――何故"あの娘"に似た魔力から、そんな恐ろしくて危険な香りを感じるんだ。灯理自身、決して魔力探知に長けた索敵型のナイツでは無い。だから確信的な何かを得られたわけではないが―――それでも、いや間違いない。一瞬だが感じた、あれは彼女の魔力だ。―――振り返る事五年前。まだ中学生であった彼女と、新任・初年度教師なりたての自分の邂逅―――未だに忘れもしない、あの当時に自分が犯したミスの事も、或いは師として慕ってくれていた彼女の事も―――鮮明に。明瞭に。実感として覚えている。)   (2021/5/29 22:36:56)

迦具土 灯理…………こっちの方、から……!?………ああっ、もう……どうしてこう―――――――"あの娘"は問題ばっかり抱えているんですかっ…………!!(慌てて階段を飛び降りるように駆け、そして校舎を飛び出す。傘をちょっと乱暴に広げれば、感じた違和感―――生じた波動を辿る様にそちらの方へ、足を進めていく。どこに居る。グラウンド―――と言ってもど真ん中ではない筈だ。入り口からちょっと近い―――あの、端の方か。夜の学校で雨模様となると、暗闇がきつくて誰も気付かないであろう、その"場所"―――から、血の匂いがした。ゾクリ。また背筋に嫌な汗が走る。ああ、お願い。お願いです神様、もうこれ以上―――私の前から、生徒を奪うようなことは―――。)   (2021/5/29 22:37:08)

迦具土 灯理…………ッ、―――――っ!!…………――――――――"楓さん"っ!!……しっかりしてくださいっ、楓さんっ!?私の声が聞こえますか!?楓さん……――――楓さんっ!!(見つけた。そこに。確かに水たまりが出来ている中に、彼女の身体は倒れていた。その身体には複数の銃創や切り傷。どれもネメシスによる物とはちょっと思い難い、なんというか―――そう、暴力的な臭いのする傷が多かった。そして間違いなく一つは貫通した弾丸による深い傷が出来ており。―――ナイツと言えど変身を解除していれば普通の人間。このままでは雨による低体温と出血で命が危ない―――当然だが、楓の"血筋"に危険なものが潜んでいるとまでは知らない灯理は、取り乱す事は無くともその身体を描き抱き、意識があるか声を掛けて確かめようとするだろう。既に片手にはスマホが握られていて、その指は119の番号をタップしようとしている―――目の前の相手が異常な傷の治りをしている事は過去に知ってこそいたが、しかし―――実家の事まで知らない彼女は、救急を呼ぼうとしている、だろう。   (2021/5/29 22:37:21)

迦具土 灯理そしてそれは、楓の現在の状況からするとあまり宜しくはない―――のだが、知る由も無い灯理は命に代えられる物などないと、直ぐに応急処置に移ろうとする、だろう。それこそ着ていたジャケットを脱げば傷口に押し当て出血を防ぎ、そのまま袖口で縛って血の流れを止めようとする―――くらいの事は、素早くやってのける筈だ。久しぶりの再会がこんな形になろうとは思っても居なかったが―――、楓からしても、この声には聞き覚えがあるという物。仮に眠気がきつかったとしても、気が付かない―――という事もない、か。)   (2021/5/29 22:37:28)

迦具土 灯理【さて―――お待たせしました、申し訳ありません。こんな感じで―――大丈夫でしょうか。よろしくお願いしますね、楓さん。】   (2021/5/29 22:38:42)

おしらせ鬼熊楓さんが入室しました♪  (2021/5/29 22:40:28)

鬼熊楓【こんばんは、灯理先生。今確認したので、これから返事を……改めて、よろしくお願いします】   (2021/5/29 22:41:10)

迦具土 灯理【っと、反応が遅れてしまって御免なさい、楓さん。長くなってしまいましたが、導入も含めての事だったので次からは少し短めに行きますね。今夜はよろしくお願いします。】   (2021/5/29 22:52:51)

鬼熊楓(こちらに駆け寄ってくるのは、誰だろうか。茫洋とした意識の中に、少なくともネメシスの悪しき魔力は感じられず――学生か、教師だろうかと推測する。だとすればこんな格好で倒れているのは異常だし、無理をしてでも何処か人目の無いところへ行くべきだったか…――そんな事をぼんやりと考えるも、一度動きを止めてしまった身体は重くて仕方がない。出血による意識レベルの低下はまだ然程重いわけではなく、声が聞こえれば。そう、"その声"が聞こえると、目を開いて)…――あぁ。灯理先生、っ……お久し、振りです…。学園にいらっしゃるとは、知って……、ぐ…う、っ…!(抱かれた身体はまだ温かく、何処か"熱"が残っているかのよう。けれど指先や肌は冷え始めていて、体を動かすとそこかしこが痛むらしい。今の状況においてはむしろそれが意識を引き寄せる役割を果たしていて――緩やかに動く手が、スマートフォンに伸ばされる。今にも救急車を呼ぼうとするその動きを、『止めて欲しい』というように)   (2021/5/29 23:01:18)

鬼熊楓…――大丈夫、ですから…。これくらい、少し休めば治ります……ッ、……!!(少し頬がこけたように思える楓の表情が、痛みにギュッと歪んで。強引ながらも効果的な応急処置の痛みの波が引くのを待つと、深く息を吐き出して――意識が、はっきりと覚醒し始める。以前会ったときよりも更に背は伸びて、身体は女性的な丸みが強くなっているように思える。もっとも、それに応じて無茶をするようにもなったのか――鬼熊楓の名前は、最近は職員会議で名前が上がる事も多い。無断欠席、初の遅刻、理由は『言えない』という大怪我。『彼女はご実家が特殊だから』という、一線を引くような発言も聞かれる中、今の状況は明らかにネメシスとの戦い"だけ"に留まるもので無いことは明らかで。…――少し息を整えると、片腕で身体を支えるように。自らその身体を起こそうとして)……―折角お会いできたのに、こんな格好で……申し訳ありません、灯理先生……。傷は、その……本当に、大丈夫ですので…、……雨の、当たらない所へ……、っ(気合を入れるように息を吸って。放っておけば自ら立ち上がろうとすらしながら――流石に、それに無理があるのは誰が見ても明らかだった)   (2021/5/29 23:01:24)

鬼熊楓【いえ、こちらこそ随分と長い導入になってしまいましたから……リアルタイムですから、できるだけ短めにレスポンス良くを心がけたいものですね。それでは、このように……】   (2021/5/29 23:02:09)

迦具土 灯理 (全く以てその通りで―――、人目につかないのが絶対条件のこのフェアリーナイツという裏家業において、いくら傷を負っているとはいえ敵であるネメシスもうろうろしているこの学園の校庭にどーん、と寝そべっているその担力たるや、ああ―――そういえば、鬼熊 楓とはこういう少女だった。と実にはっきり思い返させてくれる物である。考え無しに動くとまで言わないが、肝が据わっているのは同年代の少女と比べてもちょっと度が過ぎるくらいであり―――それのお陰で生傷の絶えないタイプの少女、であった。あれこれ口煩く、「もっと攻撃を受けないように立ちまわりなさい」なんて口を酸っぱくして忠告したのは、そういえば―――彼女の無鉄砲さはどこか、自分に近いものを感じるところがあったから、であって。そういう色々が一気に脳内を駆け巡る。本当は再開を喜びたい。いや、喜ぶというよりは、もう卒業していて当然の彼女が何故此処に居るのか問い質したいだとか、普通の教師と生徒の会話を心がけたいモノだったが―――こういう再会になるとは。灯理は深刻な表情で楓を抱き起すと、言葉を返してきた事には一旦の安堵を覚えた。   (2021/5/29 23:31:55)

迦具土 灯理 良かった、死んではいない―――脈もはっきりしているし、意識が若干混濁していただけの様だ。 元より頑丈さがウリのナイツであり、確かに傷の治りも不思議と早い所があったが……いや、そんな事は今は無関係。 とにかくすぐに病院へ連れていかないと―――と、電話を肩と首の間に挟んで通話を開始しようとした、その腕をすっ。と……楓自身が引き留める。いや、それは勘弁してほしい―――とでも言わんばかりの表情。―――確かに、フェアリーナイツの役目が公的な場所に知られるのは都合が余りにも悪い。それに、そうでなくとも学生服の19歳が銃創などこさえて病院に行けば、どういう事なのか刑事沙汰になって騒がれるのは当然だろう。だが―――そうは言っても生徒は生徒。出来は兎も角可愛い、自分の大事な大事な―――子供達だ。後先の事はなんとかするとして、直ぐにでも病院をというのが灯理の判断だったが―――止められる。)……―――楓さん、良かった……意識はあるのですね!?……っ、余計な事は話さなくても良いんですっ、貴女にも私にも事情があったのだから、こういう再会も止むをえません……!   (2021/5/29 23:32:13)

迦具土 灯理それより―――なんですかこの傷はっ……!?大丈夫、って……―――すぐお医者さんに見せないと、出血多量で――――――――、……………。…………。   (2021/5/29 23:32:23)

迦具土 灯理(だが、そこで言い淀む。そういえば、職員室でも妙な雰囲気を他の教師たちが出していた。実家がどうの、特別な事情がどうの、と―――灯理はまだ経験も浅い教師故、そこの可能性には考えが至らなかったが……何か、病院や公的機関に掛かる事に対して後ろめたさがある雰囲気を、彼女の制止からは感じ取った。大事にしたくないとか、単に強がっているとかではなく―――彼女が自分の指示に従わないで異を唱える事自体が珍しいというのもあったが。いや、成長したとも見て取れるがしかし―――何か、重大な可能性の有無を鑑みる。虐待を働いている親、大企業の社長―――娘のあれこれを知られると、その後に余計にひどい事になるパターンを想定。……いや、でも……どうすれば。スマホの向こうで、救急隊員がもしもし、と声を掛けている。大丈夫ですか、間違い電話ですか。声は聞こえていますか―――。通話口から漏れる声、そして自分の良識と戦いつつ、灯理は決心を下した。―――幸い、意識はある。そして、銃創はあれど死に至る量の出血は、見られない。そして何より、この学園には最悪の場合に答えてくれる腕のいい校医も居る―――………。)   (2021/5/29 23:32:46)

迦具土 灯理…………………―――――――――――、………。……はぁ。………―――信用、しますよ。   (2021/5/29 23:32:51)

迦具土 灯理(手短にそう言えば、彼女は紅い通話ボタンをもう一度押して、電話を切った。言葉もだいぶしっかりとしてきた。死に掛けのナイツのそれ、とは言い難い。勿論万全でないのは確かだし、歩く事もままならないのは当然だが……仕方がない。なんとかしよう。彼女の迷惑にならない、範囲で。本当は最善を尽くすのが灯理のやり方だったが―――、彼女ももう19歳だ。意向を、汲もう。)……………ええ、分かりました。けれど、まだ動かないでください。んっ……――――ふっ……!……よいっ、しょっ…………ッ!―――しっかり、捕まっていてくださいね?(ぐっ、と。楓の後頭部、として足の下に両手を差し込めば力を入れて、そのまま持ち上げる―――見かけからは想像も出来ない力の強さ。これもまた、灯理が15年という年月で得て来たものの一つ。ナイツで無い時でも、ある程度は身体が頑丈になってしまっているのだ。その力を使って楓を抱き上げれば―――所謂お姫様抱っこ、という形でしっかりホールドし。校舎裏手側のとある場所へと移動する―――目標は駐車場。そして、"雨宿り"を"人目につかない形で"出来る場所、である。   (2021/5/29 23:33:09)

迦具土 灯理―――すなわち、先日購入したばかりの中古の愛車、であった。鍵を手早く開ければ助手席に楓を横たわらせ、椅子を倒す―――自分も車に乗り込んで、エンジンを掛けた。弱めの暖房がゆっくりと、車内を加熱していく。)……はぁ。……―――応急処置を施します。……痛いですが、我慢なさい。その間―――何が起きて。何があって。どうしてあんな場所に寝そべっていたのか―――、聞かせてもらいますよ。楓さん。再会を喜ぶのは、その後です。   (2021/5/29 23:33:16)

迦具土 灯理【手短に、と言いましたね―――?…………アレは嘘です。】   (2021/5/29 23:33:32)

鬼熊楓(『信用する』――その言葉に応えるように頷くと、電話を切ってくれた様子を見て口元を緩める。今の自分の状況を救急に、ひいては警察に話すのは骨が折れるし、信じてもらえない部分も多いだろう。ともすれば退学処分、なんてなれば自分は多くのものを失ってしまう。こと頑丈さにかけては中学生の頃から長所と言えるほどのタフネスを誇る分、死なないという一点には自信がある。自分を抱え上げる教師の優しさが数年前と寸分違わず、むしろ19にもなって彼女の世話になる自分が恥ずかしい――そう思いながらも、何が出来るわけでもない。大人しく腕に抱かれて、抱え上げられて。やはり成長した分、重くもある。当時は腰ほどまでだった黒髪は膝に届くほどに伸びていて、今は水を吸ってずっしりと重たく揺れている。そういった辺りにも成長は感じられるようで、反面瞼を閉じて身を任せた表情は変わらない。凛々しくも思え、あどけなくも見える。世俗の穢れを知らないような表情はまさに学生のそれだ。誰かに抱えられる、なんていつぶりか…――重たい身体と時折走る痛みに呻きながらも、何処かその状況を嬉しく思っている自分が居た)   (2021/5/30 00:09:16)

鬼熊楓(担ぎ込まれた車両の助手席を血と雨水でぐっしょりと濡らしながら、身を横たえる。腹部に深い銃創が1箇所、肩や腕に更に数箇所。刀のような鋭利なもので斬りつけられた傷跡は4箇所に及び、唯一ネメシスとの戦闘で負ったらしい傷はといえば頬の擦過傷くらいなものだ。明らかに人為的な傷が大半で、それに対する出血量が少なく思えるのは偏に楓の体質だろうか。――さて、応急処置ともなればボロボロの学生服を脱がす必要もあるだろう。ボタンの幾つかは既に掛けていたし、上着もワイシャツも脱がすのは容易だ。血が染み付いた衣服は流石にクリーニングに掛けてももう着れないだろうか――色白な素肌を晒す格好になれば、幾つか発見もあるだろう。既に完治しているが何かが腹を貫通したような傷跡を始め、ネメシスとの戦闘の激しさを思わせる治癒痕の数々。それに、下腹部に刻まれた何処か淫猥な紋様も見えてしまうだろうか。淫魔の類が用いるものだと、灯理の経験から分かりそうなものである。5年前、楓がナイツとしての力に目覚めた頃は無かった疵痕ばかりがやはり、目立つ。そんな身体を、こと灯理に見られるのは恥ずかしいのか――ふぅ、と息を吐き)   (2021/5/30 00:09:22)

鬼熊楓……痛いのは、得意です。ご迷惑をお掛けしますが、その……、…………はい、っ(『何が起きて、何があって、どうしてあんな場所に』――難しい問だ。止血や消毒といった簡易な処置を、歯を食いしばりながら受ける間、楓はぽつぽつと話し始める。――大筋は、無知な自分が実父やその部下が行う非道を知った、というところから始まる。オーガネメシスである鬼武誠という生徒との戦闘、用務員であり、ネメシスでもある殖木茂雄に敗北し、屈辱的な数日を過ごし――直後に、実家のいわゆる"シノギ"の現場を見せつけられた事。激高し、気付けばその建物ごと破壊していた事。家出したこと、その間に実家が壊滅的な状況に陥ったこと、など。そもそもマトモな高校3年生ではなかったが、より奇異な人生を歩みつつあるらしいことを感じさせながら、自らの敗北も、羞恥的な仕打ちも、恩師の前で隠すことなど無いというように言葉を詰まらせながらも語っていく。大怪我をしての登校や、数日間の無断欠席、そこから更に数日の憔悴した様子が噂になったことも辻褄が合う話ではある。けれどやはり重要なのは、今こうして大怪我を負っている直接的な理由、というところか)   (2021/5/30 00:09:28)

鬼熊楓灯理、先生……私は…鬼熊の家を、継ぎました。極道などというものになる気はありませんが……私を、大事にしてくれた家を……守りたかった……。…――だから、私は。フェアリーナイツとしての力を、使って…、……敵対する組を…、…――ネメシスでも無い、相手を…痛めつけ、て……。……先生。私の中には……"鬼"が、居ます…。戦いを好む気質の……自分でも、御しきれない力を持った、本物の"鬼"が…――、…何もかも壊したくなる。それを、ネメシスにぶつけて……それが、つい先程までのこと、です…っ…。……――――先生。私は…――わたし、は…普通で、居たかった……!何も知らずに、大学へ行って……教師に、なって…っ。いつか、灯理先生のようになりたいと……、……でも、そうはならなかった。どうしたらいいのか分からないまま……ドロ沼の中を、歩いているようで……。何が正しいのか、何をするべきなのか……、…19にもなって、分からないんです。……、………………すみません、先生……っ   (2021/5/30 00:09:35)

鬼熊楓【……ではこれで相子ですね?短めにレスポンス良く……よく分かりませんね】   (2021/5/30 00:10:22)

おしらせ無言時間が20分を超えたため、迦具土 灯理さんが自動退室しました。  (2021/5/30 00:33:17)

おしらせ迦具土 灯理さんが入室しました♪  (2021/5/30 00:33:30)

迦具土 灯理【えっ、あ、あれっ!?―――――――くっ。……ふ、不覚………!!】   (2021/5/30 00:33:53)

迦具土 灯理【失礼しました。ちょっと楓さんの成長ぶりに気を取られまして……。】   (2021/5/30 00:34:13)

鬼熊楓【…――ふふっ。先生の人の身です、遅い時間でもある……お互い無理はしないように、ですね?】   (2021/5/30 00:34:49)

迦具土 灯理 (手入れは良くされている。中古車と言えど、それなりに愛着を持って乗っているのがそれとなく伝わる様な、そんな車内だった。昔から彼女が身に着けているお守りも、今は運転席から覗くウィンカーのレバー部分にちょこ、と引っ掛かっていたり。本当は構造上、あんまりそこに引っ掛けるのは良くないのだけれど―――ま、それは車初心者らしい部分の表れか。ぼうっ、と吹き出す緩やかな暖房が、雨にじっとり濡れた身体を乾かしていく。だが単なる中古車、という訳ではないらしく―――矢張りそこは灯理の、フェアリー緋焔の愛車だ。ダッシュボードを開ければ中には"救急キット"や包帯、タオル、止血剤、経口補水液やエナジーバー等―――出てくる出てくる、まるで災害時に避難所として使うかの如く物騒な品々。いや、普通の人が見てもギリギリ「備えあれば憂いなし?」という反応で済みそうなものばかりではあったが―――こういう時の為に備えているのだろう。取り出したそれらを手早く広げ、自分の身体を拭くのも忘れて応急処置に励む。―――大きくなった。こうして身体をじっくり見ていると、その成長は顕著に見て取れるという物だ。   (2021/5/30 00:51:58)

迦具土 灯理 身体の彼方此方があの頃よりずっと丸みを帯びて来て、それでいて身長もうんと伸び、髪の毛は変わらず流麗な漆黒、だがその長さは今や膝に着こうかという位。 一本気質の和風で古風な少女、というのがあの頃の彼女なら―――今はそこに加え、女性らしさやほんの少しのお淑やかさ。それに身体の多量な傷を含む―――いわば、"大人の一面"が付与され始めていた。 というのは、身体の事だけではない。心が傷ついて、経験を積み、単なる生真面目、純真無垢では居られなくなってきている事の何よりの証拠が―――口から漏れ出て来ていたのだ。―――御実家の事。なるほど、そうであれば先程救急への連絡を断ったのも合点がいく。敗北した事。あの頃も大概無鉄砲だったが、今ではそれが災いして強烈で鮮明な敗北を経験してしまっている。そして恐らく、深い関係にまで至ってしまうかもしれない相手との巡りあい―――人生を動かし得る好敵手との邂逅を果たした事。これもまた、大人になる上で重要な。重い意味を持った経験である―――そうか。知らない間に、随分と……ずっとずっと、遠くまで。彼女は自分の脚で、歩いてきていたらしい。)   (2021/5/30 00:52:11)

迦具土 灯理 …………服、脱がせますね。…………――――全く。……こんなに怪我ばかり。前から言っていた筈ですよ……もっと上手に立ち回りなさい、と。……今日負った怪我以外にも、傷が多すぎます。……先生はこんな戦い方、………。"していた"かもしれませんが、……真似するな、と。……そう言った、筈です。(傷の多さに眩暈がするが……何より一番悲しいのは、見覚えのある身体、という事だった。時折、シャワーを浴びながら、鏡に映った自分の身体を見つめると―――気分がずーん、と沈む事がある。こんな身体、こんな傷、癒えるとしても負っていて本当に良いのか、と。不安になる事が多かった。―――まるで同じ感想を、弟子の身体を見て抱いてしまう。……師、失格だ。こうはなるな、なってほしくない、そう思って―――彼女を鍛えたつもりだったが。……結局、どうしても。似てしまうのだろう。騎士とは得てしてそういう物であり―――だからこそ、人の盾になるべく戦うのだから。……であれば、呪うべきは戦い其の物。或いは、騎士という定め。魔力。力。それ自体を―――矢張り、恨むしかない。   (2021/5/30 00:52:29)

迦具土 灯理ああ、神様。居るのかは分からないけれど、もし居るのだとしたらどうして―――どうして。彼女や、他の生徒達に。若い子供達に。こんなに過酷な運命ばかり突きつけて。意地悪をしたりするのですか―――私が全て背負うから、どうか彼女達を解放して、と―――そう、毎日願ってから床についている、のに。目の前の楓が、19歳の少女が、まだ大人になり切れてはいない彼女が……どうして、こんなにも辛い目に遭って。幸せな未来を望む気持ちを、踏み躙られ続けなければならないのか。―――頭を抱えたくなる。視線を落とし、呼吸を浅く済ませる。)   (2021/5/30 00:52:40)

迦具土 灯理…………。息を吸って。吐いて。―――ちょっと、痛みますよ。手を握っていてください。(―――なんて言えば、良い。こんな切実な言葉を、正面からぶつけられて。どうすればいい。言いたい事は山ほどある、けれど、どれをどの形で伝えるのが彼女の為になるんだ―――灯理にはまだ、答えが出ない。だが、救急キットの中に忍ばせて置いた"ある装置"を取り出せば、それを楓の素肌、露わになった胸元にぐっ、と押し付ける。―――魔力が静かに脈動している。恐らく、科学的に作られた何かではなく、魔法か何かを宿した特別な物だろう。綺麗な碧色の宝石と、それを包む様に設けられた鈍いシルバーのアクセサリー部分から察するに、それは本来首から下げておくネックレスの様な物と推測できるが―――ともあれ。それが楓の身体に触れれば、灯理はもう片方の手で彼女の手をぎゅっ、と握り。そして、宝石が輝くと緩やかな魔力―――と言っても、体内に侵食するような危険な其れではなく―――身体を癒す効果を持った治癒の魔力が、流れ込んでいくだろう。応急処置に加えこの魔力補助があれば、一命は確実に取り留め。なんなら、傷の治りもいつもよりずっと早くなる、だろう。)   (2021/5/30 00:53:06)

迦具土 灯理……術師の知り合いが、居るんです。彼女からもらった、簡易的な治癒魔法の籠るアクセサリー、です。ただし―――魔力を流し込む関係上、傷は痛みます。少し……堪えてください、ね。(―――楓がどれほど痛がるかは、さておき。応急手当はこれでひと先ず、完了した。手を離せば、ネックレスを脇に置いて。暖房の勢いを弱めた。そしてゆっくりと、彼女の頭にタオルをかぶせ。わしゃ、わしゃと拭いていく。―――昔を思い出す。そういえば、何度かお風呂に入った事もあった。長い彼女の髪を洗ったり、逆に洗って貰ったり。乾かしあったりした記憶が、蘇る。懐かしい―――前は、もう少し幼い彼女を。導くのに精いっぱいで、本当に大切なことを―――伝えられていなかった、かもしれない。だから。こうして。リフレインする追憶の中、灯理は―――髪を拭き取りながら、口を開いた。その言葉は、あんまり。耳に心地よい物ではない、かもしれない。)   (2021/5/30 00:53:15)

迦具土 灯理―――――――――――――――――8人。………………先生は、8人。……………ナイツを、かつて。…………―――――――見殺しに、しています。   (2021/5/30 00:53:25)

迦具土 灯理(時計の針は、数年前。より、ずっと前に―――リフレイン、し始めた。)   (2021/5/30 00:53:34)

迦具土 灯理【どうやらその様でしたね……と、結構遅い時間ですが―――楓さんは、大丈夫ですか?】   (2021/5/30 00:53:58)

鬼熊楓【そうですね……恐らく傾向からしてお返事には20~30分かかるでしょう。そこまでは問題なさそうですが、2時過ぎると厳しいかと。であれば余裕のある内に、今日は此処で区切りでも良いですし……先生の方はどうでしょうか。】   (2021/5/30 00:58:14)

迦具土 灯理【確かに、私もそのくらいの時間を要してしまうのは間違いない、ですね……。私も明日が仕事なので、では一旦今日は此処までにしておきましょうか。勿論、此処は置きレス可能のお部屋なので、ご都合の宜しい時にお返事いただければ―――私の方も確りお返事を返します。明日はリアルタイムで出来るとしたら、恐らく夜八時以降になると思いますが―――平日になだれ込む様なら、置きレスメインで継続しても大丈夫ですので、その様に進めていきましょうか。】   (2021/5/30 01:01:08)

鬼熊楓【ふふ、それだけ思いが籠もっているということですね。先生もお仕事であれば無理はいけません、此処までとしておきましょう。お返事は明日の日中にでもさせてもらいますので、お暇な時に確認していただいて……夜もご都合が合えば、ですね。流石に平日にかかると24時以降は厳しいので、置きがメインになるかとは思いますが……少しずつでも進められればと、そう思います。それでは先生、今日は遅くまでお付き合いいただき、ありがとうございました】   (2021/5/30 01:03:57)

迦具土 灯理【ええ、先生の方もサボ……こほん。まあ、スマホからになってしまいますが、文章を用意するのは容易(用意だけに)なので、置きレス形式で進められたら幸いです。そうですね―――長い間会っていなかったという事で、色々と清算をするロルになると思いますが。それだけにとても楽しくやらせて頂いています。ちょっと悲しくなったりもしつつ、確り向き合いたいと思いますので―――今後ともよろしくお願いしますね。では、今夜はここで失礼いたします。有難うございました、楓さん。】   (2021/5/30 01:07:38)

鬼熊楓【息抜きは悪いことではありませんから。……容易、あぁ……ええと、はい。……既に色々と曝け出してしまっていますが、先生のお話を聞くのも楽しみ……まさにこれからという所ですからね。きっちりとやらせていただければと、そう思います。こちらこそ、今後とも……それでは、これで。お疲れさまでした、先生。ゆっくりと休んでください】   (2021/5/30 01:12:50)

おしらせ鬼熊楓さんが退室しました。  (2021/5/30 01:12:56)

迦具土 灯理【どちらかと言えば、休息が必要なのは楓さんの方なんですけれどね……む。なんです、その顔は。素晴らしいジョークだったでしょう。師を仰ぐならこういう所も真似して欲しくてですね―――今度使っても良いですよ。くすっ、ではお疲れ様です。】   (2021/5/30 01:14:28)

おしらせ迦具土 灯理さんが退室しました。  (2021/5/30 01:14:37)

おしらせ鬼熊楓さんが入室しました♪  (2021/5/30 09:44:42)

鬼熊楓ッ……すみ、ません……、私は…不器用な、ままですね…。先生に教えていただいた、あの頃から……なにも、変わっていない……。……ふ、ふっ。嫁に行ける身体では、無くなってしまったかも知れません……っ(本質的に不器用なのは、きっと言うまでもないだろう。生真面目で一本気、曲がったことが大嫌い。"正義の味方"であるフェアリーナイツとしての素質に溢れているが、それが通用するのは子供で居られる間だけだ。柵のない、枷のない時分だからこそ自らのやりたいことを押し通すことが出来るが――きっと、あと数年もすれば嫌でも壁に当たるはず。死ぬことこそなくとも、ぶつかる問題の一つを思い浮かべて自嘲する。冗談、のつもりであろうが――傷だらけの、ネメシスに汚された身体など。そんな言葉は、冗談と捉えるには少しばかり生々しく。――――息を吸って、吐いて。ぐちゃぐちゃなまま、整理もできずに吐き出した心中は少し軽くなったように思えた。けれどそれは何も解決していない、ちょっと軽くなっただけでまだそこに蟠る感情だ。――鬼武君にも同じことをしてしまったなと思いながらも、恩師の優しさに甘えてしまう)   (2021/5/30 09:44:51)

鬼熊楓(手を、握る。その行為自体がとても懐かしく思えて、思わず少しだけ強く――握って。こうして肌が触れて、温かな体温を感じるだけでなんと安心することか。数年間で強くなったつもりだったが、今のような感情を抱く辺りはまだまだ子供なのだなと感じながら、胸元のアクセサリー――ハッキリと魔力を感じるそれに、意識が向いて。空っぽのスポンジのような身体に、じわりと魔力が染み込んでいくのを感じながら――じく、じく、と時間を掛けて傷が癒えるという独特な痛みに息を呑む。大声を上げることも、暴れるようなこともないのは流石というべきか――けれど握った手だけは少し強く、きっと無意識に――握ってしまって。これだけ消耗しても尚強い握力を感じれば、死ぬことなんて無いと、そう感じられるはずだ。…――寒い日にレモネードか、ココアか、兎に角温かい飲み物を口にしてひと心地付いたような感覚。痛みの波がじわりと引いていくのを感じながら、やがて手が離れると少し寂しそうにしながらも――後は大人しく、身を任せる。黒髪は以前からそうだがよく手入れされていて、艶がある。洗うだけでも時間のかかるその髪は、生き様を表すように真っ直ぐで)   (2021/5/30 09:44:58)

鬼熊楓(誰かに抱えてもらったのも、手を握ってもらったのも、こうして髪を拭いてもらうのも――この数年間、忘れていた感覚。安心して身を任せられる、言うなれば甘えられる存在が居るということの安堵感に浸りながら、しばらくは瞼を閉じて、髪を拭いて貰って。そんな折、口を開いた灯理の言葉は…―――――)   (2021/5/30 09:45:05)

鬼熊楓……………っ、ぁ…。…………え、っ……?…………………先、生…………っ?   (2021/5/30 09:45:13)

鬼熊楓(ナイツを8人、見殺しにした――?…――頭の処理が追い付かない。だって、迦具土灯理は理想的な教師だ。ナイツとしての立ち振る舞い一つから、戦い方も、それこそ今の自分より甚だ常識知らずだった幼き日の鬼熊楓に教育をしてくれたのが彼女なのだ。他の教師からが実家の事情から敬遠され、友人は出来てもその親が関係を嫌がる存在。父親やその部下は優しくしてくれたし、"最初からそういうものだった"から、寂しさなど感じなかったが――人間、そういうものではないと教えてくれたのが灯理だった。それに勿論、彼女は教師だ。少しドジな所はあるかもしれないが、授業だって分かりやすい。自分以外の生徒にも親身に接してくれていて、非の付け所なんて――少なくとも、楓には思いつかなかった。だって彼女は――人生の目標だ。憧れ、追いつき、追い越したい相手だ。その彼女が…――味方を、見殺しにした。頭の処理が追い付かないまま、瞼を開くと、灯理の顔を見上げるようにして)   (2021/5/30 09:45:20)

鬼熊楓    (2021/5/30 09:45:26)

鬼熊楓っ………………続けて……いただけますか…………っ?   (2021/5/30 09:45:30)

おしらせ鬼熊楓さんが退室しました。  (2021/5/30 09:45:39)

おしらせ殖木 茂雄さんが入室しました♪  (2021/5/31 20:17:35)

殖木 茂雄【はい、と言う訳で第一回ネメシス会合です~ドンドンパフパフ~! 今回の参加者はお声掛けさせて戴いた殖木 茂雄を始めとして、ペオル・ウル ・V、影縫 千景、鬼武 誠、紅 雷人……そしてオブザーバー静寂 日愛の豪華メンバーとなっております。メンバー選考の理由としては、矢張り現在ストーリー中ボスとして猛威を振るって……振るって…る? ……振るっている! 天魔るる打倒というスタンスを持つ方々にお声掛けさせて戴いた次第となりますので、スタンスの異なる方々にはご遠慮戴く事になり大変申し訳ありません…! とは言えネメシス会合はこの一度とは限りませんし、またキモデブ主催とも限りませんので、どうか腐らず落ち込まず次の機会をお待ちくださいませ】   (2021/5/31 20:17:52)

殖木 茂雄【参加者各位はロルを投下する度に、ロルの最初に 【第一回ネメシス会合】 と。そしてロルの最後に ▶【ロル内で主に絡んでいる相手の名前(例:参加者各位)】 とそれぞれご明記下さいませ。判り辛ければ、僭越ながらキモデブの投下するスタートロルをご参考戴ければと思います。御面倒をお掛けしますが、これも円滑なロル進行の為、どうかご協力下されば幸いで御座います。それでは改めて、節度を心掛けつつ良き悪人RPを楽しみましょう!】   (2021/5/31 20:18:10)

殖木 茂雄    (2021/5/31 20:18:16)

殖木 茂雄【第一回ネメシス会合】(黒神学園の存在する街の中心部から程離れた、山中に喰い込む様に広げられた工業地区。嘗ては大勢の作業者で賑わっていたのも今は昔、廃棄されて長らく経った各施設は悉く朽ち、荒れ果てて無残な骸姿を晒している。其の中の一つ、他と比べて随分と形の残った大型工場内部にて……ナイツとネメシスの闘争の今後を左右するかもしれない集いが、今まさに行われようとしていた――)   (2021/5/31 20:18:26)

殖木 茂雄(元は複雑なライン工程が敷かれていたのだろう。体育館を三つ連ねたかの様なブチ抜き空間は、今や嘗ての面影も無く尋常ならざる様相を呈していた。一昔前に使われていたブラウン管のテレビジョン。廃品となったそれらが無数に積まれ、幾つもの山を形成しているのだ。一部崩落した壁から異様に巨大な月が其の姿を覗かせており、冴え冴えとした月光に照らされた内部は、他の灯りが無くとも朧気程度に視界を担保してさえいるだろう。――ふと、テレビの一つが点いた。僅かなノイズ音を響かせながら、意味を成さないサンドストームが画面を踊り…それを皮切りにしたかの様に、全てのテレビが同じ様に砂嵐を映し出す。ざざ、ざざ、ざざ、と。幾重にも重なるノイズの音が漣の様に打ち寄せて――ふと、たった一か所だけ大きく開いた場所、テレビの山々を臨む僅かな空き地にぽつんと一つ置かれたテレビに、最後の灯が点る。と、同時に其の周辺にうぞうぞと蠢く冒涜的な肉の津波が溢れ出たかと思うと、それは忽ちの裡に一点へと寄り集まり、一つの姿を形成した)   (2021/5/31 20:18:37)

殖木 茂雄(薄暗がりにも特徴的な肥満体型を臙脂色のジャージに包んだ、見る者に生理的な嫌悪感から来る吐き気を催させかねない程に醜悪極まる容貌の中年男。下卑て好色で……そして狡猾な肥満淫魔――殖木 茂雄である。そして、肥満男の背後には二つの影が控えている。一つは襤褸っちぃ上に返り血に汚れた、くまをモチーフにしたらしきキャラ物の着ぐるみ。そしてもう一人は、女性らしい丸みと括れに富んだ肢体を露出度の高い黒ウェディングドレスに包んだ、長い金の髪の女性。揃って只物ならざる雰囲気――強者としての風格を醸しているが…立ち位置から鑑みて、両者が肥満男に付き従う立場である事は明らかだろう。肥満男は、徐に床に転がるテレビの上にどっかりを腰を降ろす。そして、太腿に肘をつく様にして目の前で両手を組むと、にんまりと下卑た笑みを浮かべて、テレビの山を見上げるのだ。そして――)さて、どうやら招待状を送った甲斐はあった様ですなぁ。それでは、ご来場の皆々様――――悪巧みを、始めようではありませんか(其の裡に秘めた邪悪さが滲み滴る様な声色で以て、此度の会合の始まりを宣言した)▶【参加者各位】   (2021/5/31 20:18:52)

殖木 茂雄    (2021/5/31 20:18:59)

殖木 茂雄【はい、と言う訳でスタートロルを投下させて戴きました。改めて、参加者の方々は宜しくお願いいたしますー】   (2021/5/31 20:19:24)

おしらせ殖木 茂雄さんが退室しました。  (2021/5/31 20:19:29)

おしらせネメシス・エンプレスさんが入室しました♪  (2021/5/31 21:36:23)

ネメシス・エンプレス――――――――――>>【第一回ネメシス会合】   (2021/5/31 21:37:01)

ネメシス・エンプレス(暗がりに月明かりの差し込む廃墟。全てが死に絶えたような静けさの中に、ざりっ、と塵芥を踏みつける音が響く。けれどそれはヒトの足音に非ず――見れば、何処からか獣が入り込んだようだった。黒い毛並みは夜空のごとく、けれどその大きさは大型犬などの比ではない。四足で歩いてもその体高は3mを超えていて、まるで映画に出てくる怪狼だ。日本において野生の狼は死滅しているし、それが生き残っていてもこの毛並みと巨大さはあり得ない――とすれば、もう答えは出ているようなものだろう。大人しく歩くその怪物は、やがて廃工場に聳える摩天楼のごとく並んだテレビの前にちょこんと愛らしく据わった、かと思えば――瞬く間にその身を黒煙に移し替えて、その闇の中に金色が煌めいた。金貨、錫杖、王冠、ゴブレット――ありとあらゆる金銀財宝をその礎として、据え置かれたテレビの何処よりも高い場所まで聳えたそれは――『玉座』であった。その全てを月光に輝く黄金で作り上げられた、硬い印象に反して持ち主のためにしっかりとアーチを描いて造形される、支配者のスローン。誰よりも圧倒的に、誰よりも豪奢に、誰よりも強欲に。態度に滲み出た何かが、そこに居た)   (2021/5/31 21:37:11)

ネメシス・エンプレス……黴臭い廃墟が会合の場とは、少々気に入らんな。気の利いた余興も、舌が蕩けるような美味も無し…――その程度で妾を招くとは、度胸だけは相変わらずだな。……―フ。この姿で会うのは初めてか…――"ペオル・ウル・ヴェルプスマギナ"、…――女帝が、来てやったぞ?(ロールした銀髪を左肩に掛け、その前髪は斜めに切り揃えてあった。そこから覗く黄土色の瞳は力強く、それでいて何もかもを見下しているような冷たさを宿していた。瞳孔は縦に割れていて、それだけでも異形の存在だと判別できる。『妖魔』――と呼ぶべきなのだろう。古くから世界に蔓延る悪の存在であることは、その身から黒煙の形でとめどなく滲み出る魔力からも伺える。――強い。掛け値なしに、この場所ごとぶち壊せるような力を秘めているのは間違いなく、何より主催者である殖木茂雄が『ペオル・ウル・ヴェルプスマギナ』の名前にも聞き覚えがあるだろう。彼との邂逅において、その腕をもぎ取った上に蹴り一発で臓物をぶち撒けさせた小さな怪物だ。けれど今は小さくも無ければ、留学生のような訛りも感じられない。今彼女が口にするのは飾りも何もない、強者が扱う言葉である)   (2021/5/31 21:37:20)

ネメシス・エンプレス(黒色のドレスは艶やかでありながら喪服のようで、白い肌によく映える。豊満な乳房は強調するように露出して、けれど気品を失わない。全き強さ、頂点たる輝き、或いは――なんと表現すべきだろうか。まあ、何だって良い。財宝の上に築かれた黄金の玉座、そこに女帝が据わっている。名はペオル・ウル・ヴェルプスマギナ――それが端的な、現実であろう。気位が高そうで、見せつけるような魔力を放っていて、けれど下品ではない。肘を付いて殖木茂雄を、その背後の2者を。或いはその他の参加者を眺めながら、スラリと長い足をドレス・スカートの裏で組み替えた)   (2021/5/31 21:37:28)

ネメシス・エンプレス――――――――――>>【第一回ネメシス会合、各参加者】   (2021/5/31 21:37:53)

おしらせネメシス・エンプレスさんが退室しました。  (2021/5/31 21:37:56)

おしらせ鬼武 誠 ◆sxKTlNdvOMさんが入室しました♪  (2021/5/31 22:13:12)

鬼武 誠(遥か彼方から、風切り音が聞こえる。飛行機や戦闘機の類のそれではない、極めて高速で飛翔しているようで、次第にその音は近づいていく。空から降っていた音が、次第に下降してくる。明らかに飛行機のそれとは思えない距離から聞こえるその音は…廃工場への衝撃と共に掻き消えた。老朽化した天井が一瞬にして粉砕される。辺り一面に破片を降らせながら、その破壊を行った主が着地すれば、強烈な揺れが一帯を襲うだろう。立ち上る煙から見えるのは人影。その姿がようやく確認できるようになる。肉食獣を思わせる攻撃的な笑み、相手を威圧する三白眼、逞しさを感じる褐色肌。男子用の学園指定の制服の前を盛大に開いて、黒い肌着を纏う胸部は男子にしては膨らみ過ぎている。中性的な顔立ちも相まって、女性であること・・・正しくは両性具有なのだが、どちらの性別とは判別し難い部分がある。この場に居るネメシスの中では酷く魔力が低く、良くても中堅のネメシスと同程度としか思えない。が…彼の「リスト」には、フェアリー・ストライカーを筆頭とした強力なナイツを次々と行動不能にしている経歴があり、現在感じ取れる魔力のみで評価するのは正しくないと想定できる。)   (2021/5/31 22:13:17)

鬼武 誠よーし、"着陸"完了っと。俺が一番乗り、…じゃあ、なかったみてーだな。(辺り一面の惨状と、先客たちに目を配せ。「俺のせいじゃないぜ」と言いたげに肩を竦めて振り返れば、招待の主…何回となく顔は付き合わせたコトのある用務員の姿を見て。意外そうな表情を浮かべながら)よー、来てやったぜオッサン。マジでアンタネメシスだったんだな。…なんで俺がネメシスの人間か知ってるのは聞かないでおく。気にしたってそんなコトが変わる訳じゃないしな。(呼び出された事自体に不満を抱いている訳でもなく、見苦しさの極致と言える彼相手でも正視して、その表情に不快感を抱くことはない。)   (2021/5/31 22:13:38)

鬼武 誠――――――――――>>【第一回ネメシス会合、各参加者】   (2021/5/31 22:13:50)

おしらせ鬼武 誠 ◆sxKTlNdvOMさんが退室しました。  (2021/5/31 22:13:53)

おしらせ迦具土 灯理さんが入室しました♪  (2021/5/31 22:23:17)

迦具土 灯理―――――――>>【鬼熊 楓さん】   (2021/5/31 22:23:48)

迦具土 灯理 (確かに、この娘は中学生だったあの当時から、ずっと不器用なままの様だ。あの当時もスマートフォンは愚かガラケーすらマトモに触った事が無く、パソコンなど以ての外。そう言った各種デバイスを駆使して教育を行う様な情報技術科の授業には全くついていけないと、ナイツとしての鍛錬以上に別の意味で頼られたりしたのも思い出す―――。そしてそれは、戦闘も同じだ。真っすぐで、純粋で、無骨。器用さを持ち合せないその拳には、しかしだからこそ決してブレない彼女の強さが宿っていた。ナイツとしての才覚に乏しく、"強さを磨く"術しか持ち合せなかった自分<灯理>とは、真逆。彼女の心は騎士の其れに最も相応しく。そしてその力はいずれ、限界まで磨き上げれば師を超える可能性を大いに秘めているだろう。だから、その生まれ持った才能の代わりに、彼女は少しばかり不器用なだけなのだ。―――傷つかずに戦う方法を教えていた。だが内心、其れは彼女には無理だろうともどこかで思っていた。だから、"変わらずに不器用なまま"という言葉には、悲しさと同時に、ちょっとだけの安心感を覚えた。   (2021/5/31 22:24:20)

迦具土 灯理 ―――傷ついてほしいとは思わない。けれど、器用さを持たない貴女だからこそ。正面から敵と向き合える。難敵にも勇気を示せる。不器用であるが故の"無垢"な強さを―――灯理は彼女から、ひょっとすると"教えて貰った"のかも、しれない。 だから、それ以上は問い詰めたりしない。小言の様に"全く……。"と呟く声からも、本気の呆れは見えない。むしろ、子を心配する母親の様な声色すら、そこからは感じ取れるかもしれない。或いは、髪をこうして梳いている今など、本当にその様に見えても不思議はないだろう。年齢はそんなに離れていないのだけれど、灯理は楓の事を。そんな例えを用いたくなるくらいには大切に、愛しく見守っていた。しかし―――握った手から動揺が伝わってくる。嗚呼、やっぱり。衝撃を受けても不思議はない。それはそうだ。例えるならそれは、人殺しの告白を自分の最も信頼する相手から聞かされているに等しい。彼女は再三言った通り、無垢だ。19歳になってなお、その穢れの無さはそう変わってはいない。だが、どうやらここ最近で大きく成長を見せた様だ。   (2021/5/31 22:24:33)

迦具土 灯理であれば―――中学生<14歳>の彼女には絶対に出来なかったであろう話を、今こそ明かそう。それは灯理がその身に刻んだ過ちであり、何より今も苛まれ続ける逃げようのない"穢れ"―――否。そんな風には思ってすらいない。自罰的な考えの灯理からすれば―――それはもはや、"原罪"と呼んでも差支えの無い。そういう類の、―――"いつか"の話だ。)   (2021/5/31 22:24:43)

迦具土 灯理…………―――13歳の頃。中学一年生の私は、妖精騎士の力に目覚めました。と言っても、華々しい物ではありません。知っての通り、私には騎士としての才覚は殆どありませんでした。襲われる友人を前にカッコよく変身、覚醒して騎士になり敵を倒した―――そんなおとぎ話とは縁遠い、これは泥臭く血生臭い、―――呪われた騎士の話です。……私が在籍していた中学校には、"シャドーネメシス"に所属する妖魔は、殆どいませんでした。野良妖魔が月に何匹か、若い少年少女の血を求めて夜に出現する―――その程度の脅威しか存在しない。そんな、田舎の学校です。……しかし、代わりにフェアリーナイツは多数、存在していました。私が目覚めた時には既に、8人。私を含めて9人のナイツが、学園で戦っていました。……ですが、……中学生。13歳から15歳の少女が、……多感で思春期真っ盛りの、心の不安定な少女たちが。変身し、強い力を身に着け。そしてそう"強くも無い"妖魔を"狩る"様にして戦っている、となると―――当然。問題が起き始めます。   (2021/5/31 22:24:59)

迦具土 灯理―――――――――……私の学園では、ナイツにカーストの様な仕組みがありました。   (2021/5/31 22:25:35)

迦具土 灯理つまり、"序列"です。……最上位に位置するのは、三年生の変身する三人の騎士。"フェアリーバイツ"、"フェアリーシェリフ"、そして―――"フェアリー蒼流(ソウル)"。その下に二年生の三人、一年生の三人と―――各年代に三人ずつ。在籍し、ほぼ年功の通りに序列が組まれていたんです。……そんな環境も相まって、ナイツ間の空気は非常に険しくなっていました。下位の者は上位のメンバーに傅き。上位の者達は下位のメンバーに辛く当たる。暫くして……怖くなって戦闘から逃げ出した若い騎士が、雪の降る中でリンチを受け続けて凍死する事件が起きました。……互いに互いを叱責しあいます。最後に見たのは誰々だった、私は途中から居なかった、彼奴は首を絞めていた―――責任の擦り付け合い。そしてそんな事件を見抜いてか……"とある妖魔"の暗躍により。騎士達は全員、……互いを敵と認識し始め。―――殺し合いを開始します。……妖魔の事なんて、そっちのけで。騎士を倒す事だけを目的として。血で血を洗う騎士の戦争は、日々激化していき―――。……止めようと試みたのは、その当時。私と―――……唯一、味方になってくれた。三年生の"蒼流"さん。だけ、でした。   (2021/5/31 22:25:54)

迦具土 灯理……―――――――ですが、……止められませんでした。……まるでゲームか何かをプレイする様に。みんなナイツとの心躍る戦いを、待ち侘びていたかのように。骨のある相手との戦いを、楽しむ様に―――……止めようとする私達すら、"良い余興"になると思ったのかもしれません。―――……妖魔の狙い通り。力を持て余していたナイツ達は、……全滅しました。………私ひとりを、残して。   (2021/5/31 22:26:27)

2021年05月27日 22時50分 ~ 2021年05月31日 22時26分 の過去ログ
学園戦士◇フェアリーナイツの久遠
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